各位２０１０年１２月２４日井住友精密工業株式会社〒660-0891 尼崎市扶桑町１番１０号ＴＥＬ：０６－６４８２－８８１１ http://www.spp.co.jp/ LEXUS LFA の「トルクチューブ」の供給開始～超薄肉鋼管チューブの製作～住友精密工業株式会社（兵庫県尼崎市社長：神永晉）は、この度、トヨタ自動車株式会社で製造される LEXUS LFA 向けトルクチューブの供給を開始しました。トルクチューブとはエンジンとリアトランスアクスルをつなぎ、プロペラシャフトを保持するパイプ状の剛性強度部品で、パワートレーンの全体の剛性を上げる重要駆動部品の一つです。これによりパワートレーン系全体の剛性を飛躍的に向上させ、高出力エンジンの能力をはじめとする車両性能を余すところなく引き出すことができるようになります。 LEXUS LFA 向けトルクチューブは外径Φ110mm×内径Φ105mm×全長 1,120mm であり、軽量化のため肉厚は強度確保ができる極限値の 2.5mm で設計されています。当社は、この高度な設計要求に対応すべく、一般的な薄肉バレルの工法（丸棒をパイプ状に延伸加工し、その後熱処理・機械加工を施す）に替え、丸棒から内・外径を削り出すという精密な工法を採用致しました。当社は航空機の部品加工で長年に亘り培ったノウハウを用いて、真円度・円筒度を確保しつつ、旋削のみで 2.5mm の薄肉に仕上げることで量産化を成功させました。本トルクチューブは、現在市販されているヨーロッパの高級スポーツカーの同用品に比べて、同程度の強度を持ちながら１／２以下の軽量化が図られております。住友精密工業では、今後も高度な加工技術を用いた自動車部品の製作に取り組んで参ります。カウンターギアプロペラシャフトトルクチューブクラッチトランスアクスル [図面提供レクサス] 本件に関するお問い合わせ先総務人事部総務グループ長中本圭一 TEL：06-6489-5829 以上