建物賃貸借契約書

建物賃貸借契約書
このたび賃貸人(甲)と賃借人(乙)は、建物賃貸借契約書内容を確認のうえ、契約書(A)
表示物件(以下、賃貸借物件という)について、後記特約条項において別に定めない限り下記の
条項に基づき賃貸借契約を締結する。
第1条 (賃料)賃貸借物件の賃料・共益費・駐車料(以下、賃料)については契約書表記(C)
に定めるものとし、乙は原則として毎月27日迄に翌月分を契約書表記(D)の甲指定
の金融機関にて自動振替とする。なお、賃料支払いによる振込手数料・口座振替手数
料・送金費用は乙の負担とする。また、本契約開始時又は終了時における、1ヶ月に満
たない賃料は1ヶ月を実数に応じて計算した日割額とする。
第2条 (賃料の増減)賃料が物価の変動、公租公課、地代の変更あるいは近隣の賃料に比較し
て不相当となったときは、契約期間中といえども当事者協議のうえこれを増減額するこ
とができる。また、共益費・駐車料についても各種料金の変化その他供給原価の変動に
よりこれを増減額することができる。
第3条 (敷金)
1. 乙は、賃料の支払い、損害の賠償、物件の原状復帰その他本契約から生ずる債務
(以下、これらをまとめて債務という)を担保するため、敷金として契約書表記
(C)に定める額を甲に預託した。なお、この敷金は無利息とする。
2. 乙は敷金の返還請求権につき質権を設定し、または第三者に譲渡しないものとす
る。
3. 乙は本契約の期間中(退出明け渡すまでの間)敷金をもって賃料、共益費その他
の債務との相殺を主張することはできない。
4. 敷金は、乙の完全な本物件の明け渡しを確認後、本契約に基づく未払い賃料及び
原状回復に要した費用、解約精算費用その他乙が負担すべき債務を差し引き精算し、
その残額を甲の30営業日以内(土日祝祭日除く)に返還するものとする。なお、
振込手数料は乙の負担とする。
第4条 (賃貸借期間及び更新)
1. 賃貸借期間は契約書表記(B)に定める期間とする。但し、期間満了時において
乙が希望する場合は期間満了前までに賃貸借更新契約書を交わした場合、更新さ
れるものとする。但し、当面の間、更新手数料は無料とする。
2. 乙は更新時、第8条2項の規定に従い、借家人賠償責任担保特約付の火災(家
財)保険に、乙の負担で加入することが出来るものとする。
第5条 (使用目的)
1. 乙は賃貸借物件を住居に使用し、他の用途として使用することができない。
2. 賃貸借物件は、本契約書の居住者名簿に記載された乙とその家族以外居住しては
ならない。
3. 乙が法人の場合は、入居者を定め原則として同一人一代限りとし、入居者の入替
は不可とする。なお、この場合の連帯保証人は当該入居者とする。また、乙は入
居者に、本契約注意事項、管理規定を遵守させなければならず、本契約終了時に
は、入居者を立ち退かせて本貸室を完全に明け渡さなければならない。
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第6条 (管理義務)
1.乙(その家族、使用人、訪問者を含む)は賃貸借物件を善良なる管理者の注意義務
をもって占有・使用し、賃貸人が定める規則や指示を遵守しなければならない。
2.乙は賃貸借物件の内外の美化につとめ、下水管、排水管等共同施設に支障をきたさ
ないよう常に善処しなければならない。
3.冬期間の積雪時、屋根、駐車場、共用部分も含めた建物周囲の除雪を、乙の負担、
又は他の入居者と協力し、速やかに行うものとする。
4.乙は甲に予め入居者名を通知し、その後変更(結婚・離婚・出産等による居住人員
の変更)したときもこれを通知しなければならない。
5・乙は、1ヶ月以上賃貸借物件を無人にするときは、甲に通知しなければならない。
第7条(使用上の禁止事項)
1.乙は、甲の文書による承諾なしに、賃貸借物件の全部または一部の賃借権を第三者
に譲渡、転貸してはならない。
2.乙は、甲の文書による承諾なしに、賃貸借物件に釘打ち・フック掛け等の取り付け
をはじめとした改造、造作等の施しまたは増改築取り壊わし等により原状を変更す
る行為をしてはならない。
3.乙は、賃貸借物件において石油・火薬類をはじめとした危険物の持込、騒音、悪臭
放散、賭博行為その他風紀を害する行為等、近隣居住者の迷惑となる行為をしては
ならない。
4.乙は甲の指定する箇所、場所または方法以外に、賃貸借物件内外での商号広告、賃
借人以外の名称等を掲示する等の表示行為をしてはならない。
5.乙は賃貸借物件内で犬、猫等動物の飼育をしてはならない。
6.階段・廊下・通路等の共用部分に物を置くこと、並びにこれを専用的に使用しては
ならない。
7.指定場所・指定日以外に、ごみを捨ててはならない。
第8条(負担の帰属)
1.賃貸借物件の公租公課は甲の負担とし、電気、ガス、水道料、町内会費、衛生費そ
の他の使用上の諸費用、会費等は乙の負担とする。
2.乙は入居期間中、借家人賠償責任担保特約付の火災(家財)保険に、乙の負担で加
入することが出来るものとする。
3.乙が支払う賃料等諸費用に消費税が課税される場合は、乙負担とする。
第9条(修繕義務)
1.賃貸借物件の土台、柱、壁、屋根、階段等主要構造部分に修繕の必要が生じたとき
は、甲が費用を負担して修繕を行うものとし、その他の小修繕の必要が生じたとき
は、乙が費用を負担して修繕を行うものとする。
2.乙は、修繕箇所を発見したときは、直ちに甲に通知するものとする。
3.賃貸借物件内の消耗品(各種照明器具の管球、水道蛇口パッキン、便座ボールタッ
プ、乾電池、網戸、ガラス等)の修理及び、取替費用については、免責期間中(本
契約新規締結後の経過期間60日)に乙が甲に申し出た小修繕は甲の負担とし、免
責期間経過後の小修繕は乙の負担とする。
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第10条(鍵及び貸出等)
1. 賃貸借物件の鍵は甲により乙に交付する。
2.乙は入居中鍵の紛失等により鍵交換の必要が生じた場合は、遅滞無く甲に通知する。
3.鍵及び鍵の交換費用は乙の負担とし、スペアーキーの複製は原則的に認めず、カ
ードキーの場合は設定変更、シリンダーキーの場合はシリンダーの交換を甲指定の
業者にて行う。
4.鍵の貸出を希望する場合は、乙または代理人であることの証明書(免許証、保険証、
その他の身分証明書)を持参すること。
第11条(解約予告)
1.乙は、本契約を解除しようとするときは、甲に対し1ヶ月前に予告するものとする。
また、同予告がなされていない場合は、解約の予告通知の日より起算して賃料の1
ヶ月相当額を支払わなければならない。
2.甲が乙に対し正当な事由による解約の申し入れをした後、6ケ月を経過した時、本
契約は終了する。但し、乙がその期間前に退去した時は、その時において本契約は
終了する。
3.乙が本契約開始日より1年未満で本契約を解約する場合、乙は短期解約による違約
金として退去時に賃料の1ケ月分を甲に支払うものとする。
第12条(契約の解除)
1.乙が次の場合の一つに該当したときは、甲は催告をしないで本契約を解除すること
ができる。
(1) 賃料を1カ月以上滞納したとき。
(2) 甲に何ら通知せず1ヶ月以上賃貸借物件を無人にした時とき。
(3) 契約時に入居申込書を提出した場合に、入居申込書が他人または虚偽架空人
の名義であったとき。
(4) その他本契約の各条項に違反したとき。
第13条(暴力団等関係者の排除)
1.乙が次の場合の一つに該当したときは、前条の規定にかかわらず、本契約は甲の催
告を要せず解除となり、乙は賃貸借物件を明け渡さなければならない。
(1)乙またはその家族が暴力団等関係者であり、かつ近隣居住者の平穏を害する
恐れのある行為をしたとき。
(2)契約時に入居申込書を甲に提出した場合に、入居者について暴力団等関係者
でないことを確認したにもかかわらず暴力団等関係者であったとき。
2.乙が次の場合の一つに該当する行為をしたときは、第11条にかかわらず、
本契約は甲の催告を要せず解除となり、乙は賃貸借物件を明け渡さなければ
ならない。
(1)賃貸借物件内、共用部分、付属設備等に暴力団等の組織、名称、活動等に関
する看板、名札、写真、絵画、ちょうちん、代紋その他これらに類する物品
を掲示または搬入したとき。
(2)賃貸借物件に関し暴力団等関係者を同居、宿泊させまたはその連絡場所とし
たとき。また、これらのものを反復継続して出入りさせたとき。
(3)賃貸借物件内、共用部分その他賃貸借物件に近接する場所において暴行、傷害、
脅迫、恐喝、器具損壊、逮捕監禁、凶器準備集合、賭博、売春、ノミ行為、
覚醒剤、拳銃、火薬等に関する犯罪を敢行しまたは乙と関係するものがこ
れらの犯罪を敢行したとき。
(4)賃貸借物件内、共用部分その他賃貸借物件に近接する場所において暴力団等
の威力を背景に粗野または乱暴な言動をして近隣居住者、管理者、訪問者等
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に迷惑、不安感、不快感等を与えたとき。
第14条(天災等による契約の終了)
1.本建物が朽廃又は天災地変、火災、河川の氾濫、その他災害により損壊し建物の効
用を失ったとき、あるいは将来都市計画等、公共事業施行のため本物件が収用され
または使用を制限され賃貸借契約を維持できなくなったときは、本契約は当然に終
了する。
2.本物件が天災地変、火災、河川の氾濫、その他災害で毀損し、修繕に多大の費用の
かかるとき、甲から乙への通知により本契約は当然に終了する。
第15条(賃貸借物件の明渡し及びその費用負担)
1.本契約が終了したときは、乙は賃貸借物件を原状に復し明け渡すものとする。明渡
しに際しては、退出日当日までに使用した水道・電気・ガス等の公共料金の精算を
するものとする。
2.乙は、文書において甲より承諾を得て行った造作等を除き、本契約時においてその
買取り請求を行うことはできない。
3.賃貸借契約の終了により、乙は、賃貸借物件を明け渡すときは、事由の如何に関ら
ず、甲に対し立退き料・移転費等金銭上の請求及び造作、買取り請求等その他の請
求の一切を行うことはできない。
4.乙が賃貸借物件を明け渡した後、賃貸借物件内に物品を残置したときは、甲はこれ
を適宜、任意に処分することができる。また、その費用は乙の負担とする。甲は、
これによって生じた乙の損害についての責任を負わない。
5.乙が所在不明のため賃貸借物件の明渡しができないときは、乙の連帯保証人がその
義務を行うものとする。ただし、保証人においてその義務を行えず、もしくは行わ
ないときは、甲において明渡しのための手続きをなし賃貸借物件内の物品等を適宜
処分するものとする。この場合、乙はその処分に何ら異議を述べることは出来ない。
また第三者との紛争が生じても一切賃借人の責任とする。
5. 乙が本契約終了と同時に賃貸借物件を明け渡さないときは、乙は本契約終了の翌
日より明渡し完了までの賃料相当額の損害金を甲に支払うものとする。また、明渡
し遅延のため甲が受けた特別の損害も賠償しなければならない。
第16条(損害賠償・遅延損害金・督促手数料)
1. 乙(その家族、使用人、訪問者を含む)の故意、過失、怠慢等により建物または
賃貸借物件を汚損、破損または滅失したときは、乙はその損害を賠償しなければな
らない。退去時の原状回復義務も本規定に基づく。
2. 乙は1ヶ月以上に渡り、賃料等の全部または一部の支払いを遅延したときは、遅
延した金額に対し、一日当たり賃料の1%の遅延損害金を甲に支払うものとする。
また督促手数料として一回につき、2,100円(税込)を加算する。
第17条(地位の継承)
1.甲が賃貸借物件をその所有者から賃借している場合、甲と賃貸借物件所有者との間
の賃貸借契約が理由の如何を問わず終了したときは、乙は賃貸借物件所有者を甲と
して賃貸借契約を継続するものとする。なお、その旨を甲は乙に書面にて通知する。
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第18条(駐車場)
1.乙が駐車場を賃借したとき、駐車場内での乙の車両の管理及び第三者の無断駐車の
排除は乙の責任においてこれを行い、事故・盗難・物損・除雪・落雪に関して甲は
一切責任を負わない。
2.乙が駐車場に駐車する事の出来る車両は甲に通知してその承諾を得た車両に限る。
駐車車両を変更するとき、これに甲の承認を得られない場合は駐車場の賃貸借契約
は当然に終了する。この場合、乙は異議を述べることが出来ない。
3.駐車場の位置は、甲が任意で指定し変更することが出来る。
4.乙が本賃貸借契約後、駐車場の位置の変更を希望する場合は、新たに駐車場を契約
する扱いとなり、契約書変更事務手数料として3,150円(税込)を支払う。
5.乙は下記の行為をしてはならない。
・駐車目的以外の使用。
・賃借権の譲渡・転貸。
・駐車場における工作物の設置・物品の放置。
・他車の駐車及び通行の阻害となる駐車。
・高温・騒音等近隣の迷惑となる一切の行為。
6.保管場所使用承諾証明書発行手数料は3,150円(税込)とし、当該証明書を依
頼したときはその金額を乙は甲に支払う。
7.乙は本契約が終了したときは、直ちに駐車場を明け渡すものとする。
第19条(連帯保証人)
1.連帯保証人(丙)は民法446条・454条・458条に基づき、本契約にもとづ
く賃借人の一切の債務(金銭債務、用法遵守義務、本貸室返還業務、原状回復義務
等)甲の受ける損害を無条件で保証し乙と連帯して債務履行の責を負うものとする。
2.丙が欠けたとき、または丙の保証能力がなくなったとき、乙は甲の請求により直ち
に新たな連帯保証人(丙②)を立てなければならない。なお、新たな丙②を立てる
に際しては、甲に事前に承諾を得なければならない。
3.丙または丙②は、法定更新あるいは合意更新によって更新された賃貸契約書におい
ても本契約と同一内容で乙の債務及び甲の受ける損害についても責任を負うものと
する。
4.丙または丙②は、乙が明け渡しの際、本貸室の明け渡しの際、本貸室に残置した動
産については、丙または丙②が乙に代わって引取るものとし、動産の引取りに要し
た費用は丙または丙②の負担とする。
5.乙は、丙または丙②に対し、本契約の解除権、履行及び処分に関する代理権限を授
与するものとし、丙または丙②は連帯して責を負うものとする。
第20条(立ち入り)
1.甲は賃貸借物件の構造の保全その他管理上特に必要がある時は、予め乙の承諾を得
て、賃貸借物件内に立ち入ることが出来る。
2.乙は正当な事由がある場合を除き、前項の規定に基づく甲の立入りを拒否すること
は出来ない。
3.甲は、火災による延焼を防止する必要がある場合その他緊急の必要がある場合にお
いては、予め乙の承諾を得ることなく本賃貸借物件に立ち入ることが出来る。この
場合において、甲は乙の不在時に立ち入った時は、立ち入り後にその旨を乙に通知
しなければならない。
第21条(協議)
1.甲および乙は信義、誠実の原則にのっとり本契約の内容を遵守すべきものとし、本
契約に定めない事項については、当事者は関係法令ならびに慣習に従い誠意をもっ
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て協議し定めるものとする。
第22条(管轄の合意)
甲・乙および連帯保証人の間に紛争が生じた場合は甲の所在地を管轄する裁判所を以っ
て管轄裁判所とすることに合意する。
第23条(明け渡し時の修繕負担)
1.乙の責めに帰する事由により発生した本貸室及び本駐車場の清掃・修理・修繕・補
修・取替等の費用は乙の負担とする。
2.本貸室の明け渡しに際し、畳の表替え、裏替え、襖・障子の張替え、照明(蛍光
灯・点灯管)、クロスの張替え、室内クリーニングは甲の指定業者にて行い、これに
要する費用は、乙にて全額負担するものとする。
3.前項の規定に関わらず、建具・壁下地・設備器具等の賃借人の故意・過失による不
具合・損耗、並びに短期間にも拘らず著しい損耗が発生していると判断できる場合、
善良なる管理者としての注意義務に反すると判断し、甲の決するところにより修理、
交換を行い、原状復帰に要する費用を乙に請求できるものとする。
第24条(個人情報の取扱)
1.乙および丙(丙②)が、本契約締結及び締結までに提出したものおよび本契約上の
地位に基づき甲又は甲の代理人が取得したものについて、甲および甲の代理人が次の
とおり利用することを、事前に同意する。
2.本契約の公共料金の手続にて、本物件の住所、氏名を使用すること。
第25条(特約・特記事項)
1.駐車場の契約をした場合は、自動車検査証(コピー)を提出すること。
2.鍵の紛失、取替の費用は、乙の費用負担にて交換すること。
3.家賃滞納が発生した場合は、催告なく本契約を解除し、直ちに連帯保証人へ請求さ
れても異議はない。
4.冬期間の積雪時、屋根、駐車場、共用部分も含めた建物周囲の除雪は、乙の負担に
て行うこと。
賃貸人、賃借人及び連帯保証人は、本契約を証するため契約書3通を作成、各当事者
が署名押印のうえ各自その1通を保有する。
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