メルク バイオインサイト

メルク バイオインサイト
No.62
特集:大腸菌でタンパク質を可溶性に発現させるツールについて
特集:大腸菌でタンパク質
を可溶性に発現させるツー
ルについて
可溶性に発現させる
3 つの工夫
大腸菌でタンパク質を発現させるとき,大腸菌の菌体
内では動物細胞などと大きく異なり,極めて還元環境
となっているため,S-S 結合などを必要とするタンパ
ク質の正しいフォールディングが起こらないことが
多く見られます.このため,封入体(インクルージョ
ンボディー)になってしまったり,活性のないタンパ
ク質になるといった問題が生じます.
ミニレビュー
Nus•Tag システムの魅力
Roger G. Harrison – University of Oklahoma
NusA タンパク質は 1999 年に報告された 495 アミノ酸(55
kDa,SDS-PAGE では 69 k 位置)からなる転写終結関連因子
として見出されたタンパク質で(Davis 1999 年)
,2000 年に
Novagen® により pET NusA Fusion System( Nus•Tag)として
初めて製品化されました.このシステムは NusA タンパク
質の可溶性促進作用,すなわち,大腸菌内で単独発現させる
と不溶性だった標的タンパク質のアミノ末端に NusA タンパク
質を融合させると可溶性が促進される報告にもとづいています.
販売開始以来 Nus•Tag は様々なハイスループット発現スク
リーニング系で採用されています.プロテアーゼによって
Nus•Tag を切断除去した後に,活性を保持したタンパク質を
得ることに成功したという報告が多数あり,さらに Nus•Tag
と融合した状態で活性を保持するタンパク質の報告もあります.
Nus•Tag は現在,大腸菌発現系で広く使用されている融合タ
グの 1 つです(Cabrita 2006 年)
.Nus•Tag による可溶性促進
大腸菌で,正しくフォールディングさせ可溶性を向上
させる工夫には主に 3 つの方法があります.
1.
2.
3.
大腸菌内で可溶性の高いタンパク質と融合タンパク
質として発現させる.
(NusA など)
機構についても研究されています.
Nus•Tag 融合タンパク質の可溶性評価
大腸菌組み換えタンパク質発現系にての Nus•Tag 融合タンパ
ク質の可溶性を検討した論文報告から,幅広い分子量の異種
標的タンパク質を多数用いた 3 つの実験結果を 表 1(p.3 参照)
還元環境を改善させるタンパク質と融合させて発現
させる.
(Trx, GST など)
にまとめました.Shih らが実施した実験(2002 年)の注目
分泌させて,中性環境に近いペリプラズム(大腸菌
内外膜間の空間)に発現させる.
(シグナル配列,
Dsb など)
性は,30℃で誘導した場合よりも 20℃で誘導した場合で高
すべき点は,様々な生物種の標的タンパク質を用いた点です.
Korf らが実施した実験(2005 年)において,Nus•Tag の可溶
い結果が得られています.さらに,8 種類の分子量の大きい
(70 kDa を超える)タンパク質を様々な融合タグに結合させ,
可溶性について比較した結果として,発現誘導された可溶性
Novagen® では,これら 3 つの工夫を実現するベク
ターとホストを持っています.今回の特集では,タンパク
質の構造解析など多くの実績を持つ種々 pET ベクターと,
菌体内部の還元環境を改善した株 Origami™ シリーズなど
のホストについてご紹介します.
タンパク質は,Nus•Tag を用いた場合は 7 種類であったのに
対し,他の融合タグ 3 種類(GST,MBP,6 × His)を用いた
場合は 4 種類だったとの報告もあります.Korf らによる他の
所見として,通常は真核細胞の細胞内小器官,細胞膜,細胞
骨格に存在するタンパク質の場合,他の融合タグと比較して
Nus•Tag を選択した場合もっとも可溶性が向上すると述べて
います.また,Kohl ら(2008 年)によると,タンパク質発
ミニレビュー
Nus•Tag システムの魅力
現を 20 ~ 25℃で誘導する場合,膜タンパク質などの可溶化が困難
二色性によって測定した結果α - ヘリックス構造含量は,モデリ
なタンパク質の可溶性促進にとって Nus•Tag は有用であると述べて
ングによって予測したα - ヘリックス構造含量とほぼ一致しまし
います.Korf らの所見と同じく,Kohl らは,30℃または 37℃でタ
た.また精製タンパク質は,単量体で安定でした.
ンパク質発現を誘導した場合と比較して,25℃でタンパク質発現を
誘導した場合に Nus•Tag 融合タンパク質の収量が増える可能性を示
唆しています.
Nus•Tag を切断除去しても活性を保持するタンパク質,
正しい折り畳み構造を維持するタンパク質
Nus•Tag 融合タンパク質として発現させ,Nus•Tag を切断除去し
た後も活性を保持するタンパク質,もしくは正しい折り畳み構
造を維持する標的タンパク質に関するいくつかの研究データを
表 2(p.3 参照)にまとめました.実験には主に分子量 20 kDa 以下
の標的タンパク質を用いました.標的タンパク質の収量は,培養液
1 L あたり 1.5 ~ 100 mg の範囲で,ケモカインおよびサイトカイ
ンに関しては,30 ~ 100 mg/L という高い収量が得られています.
また,各タンパク質の発現および精製に関して,以下の通り,興味
深い追加情報があります.
植物由来 9 ホスホエノールピルビン酸 - カルボン酸キナーゼ
(Ermolova 2003 年)
BDA(ブルーデキストラン・アガロース)色素アフィニティカラム
を用い,タグ切断後の標的タンパク質をさらに精製しました.タグ
切断前と比較して,タグ切断後の標的タンパク質では 50 倍高い触
媒効率が得られました.
Xklp3a,Tep3Ag,E8R(De Marco 2004 年)
ヒト由来 IL-29(Li 2006 年)
Ni2+ カ ラ ム 用 い て His•Tag ア フ ィ ニ テ ィ ー 精 製 と 比 較 し て,
S•Tag アフィニティー精製を用いた方が,高純度の融合タンパク
質が得られました.アミノ末端 NusA/His•Tag®/S•Tag™ 融合タン
パク質をビオチン化トロンビン(製品番号 69672-3)を用いて切
断した後,ストレプトアビジン・アガロース(製品番号 69203-3)
を用いて残存ビオチン化トロンビンを除去しました.ヒト不死化
羊膜上皮細胞系(WISH 細胞)に感染させた疱性口内炎ウイルス
(VSV)に対して精製 IL-29 の抗ウイルス活性が観察されました.
ヒト由来 IFN- λ 2(Li 2007 年)
Nus•Tag を組換え型エンテロキナーゼ(製品番号 69066-3)で切
断した後,残存エンテロキナーゼを Novagen® EKapture™ Agarose
(製品番号 69068)を用いて除去しました.ヒト不死化羊膜上皮
細胞系(WISH 細胞)への疱性口内炎ウイルス(VSV)感染 24 時
間前に添加した場合,精製 IFN- λ 2 は,ウイルス誘発変性作用
からの WISH 細胞保護能を示しました.
活性を保持した Nus•Tag 融合タンパク質
Nus•Tag 融合タンパク質から Nus•Tag を切断,除去し,活性型
タンパク質を精製している報告が多数ありますが,Nus•Tag と
融合した状態でも標的タンパク質が活性を保持しているとの報
告も多数あります.そのような Nus•Tag 融合タンパク質として,
タ グ 切 断 後,His タ グ 融 合 TEV プ ロ テ ア ー ゼ 及 び His タ グ 融 合
ScFv 触媒抗体 14D9(Zheng 2003 年)
,オワンクラゲ Aequorea
Nus•Tag を Ni2+ カラムを用いて,選択的に除去しました.アフィ
victoria 由来の緑色蛍光タンパク質(Nallamsetty 2006 年)
,ヒト
ニティタグと樹脂を強く結合させたまま,標的タンパク質を未結
由来のジヒドロ葉酸還元酵素(Nallamsetty 2006 年)
,マテガイ
合画分に回収しました.標的タンパク質 3 種類は,いずれも精製
Ensis directus 由来のアルギナーゼキナーゼ
B.
(Compaan 2003 年)
,
後に正しく折りたたまれていました.細胞膜結合 E8R ワクシニア
thuringiensis 由来の修飾δエンドトキシン(Kumar 2005 年)
,ヒ
ウイルスタンパク質を精製し,Nus•Tag を除去したところ,Tris 緩
ト由来の BCMA 膜貫通型受容体(Guan 2006 年)
,植物由来のα
衝液中で不溶性になり沈殿しました.しかし,0.02% ドデシルマル
- ジオキシゲナーゼ 1(Liu 2006 年)
,および熱帯熱マラリア原虫
トシドおよび 150 mmol/L 塩化ナトリウムを添加することにより,
Plasmodium falciparum 由来のβ - ケトアシル - アシル担体タン
Nus•Tag 除去後も E8R タンパク質は可溶性になりました.
パク質合成酵素(Lack 2006 年)などです.
シクロマルトデキストリナーゼ(Turner 2005 年)
Nus•Tag の可溶性促進機構
シクロマルトデキストリナーゼはα - アミラーゼタンパク質ファミ
リーのひとつです.このファミリーに属するタンパク質を大腸菌内
で活性型として発現させることが困難な事が知られています.シク
ロマルトデキストリナーゼを Nus•Tag 融合タンパク質として発現
させ,エンテロキナーゼ(製品番号 69066-3)を用いて Nus•Tag を
切断した結果,Nus•Tag を切断していない融合タンパク質と比較し
て 2 倍の活性レベルに達しました.この結果から,タンパク質融合
によって酵素活性が減少することがわかりました.
ヒト由来ケモカイン(Magistrelli 2005 年)
NusA タンパク質は,in vivo でシャペロニン GroEL の必須基質と
なることがわかっています(Houry 1999 年)
.GroEL(および補
因子 GroES)は,あらゆる大腸菌増殖条件下で必須となる唯一の
シャペロン系です.Douette ら(2005 年)は,可溶型 Nus•TagUCP1(非共役タンパク質 1:ミトコンドリア膜タンパク質)融
合タンパク質の発現量について検討しました.その結果,16℃で
GroEL の共過剰発現に反応し,可溶性が増加しました.本結果は,
NusA タンパク質がパートナータンパク質の凝集を抑制し,シャ
ペロン経路と相互作用することを示唆しています.
すべての標的タンパク質を Novagen® Origami™ B(p.9 参照)株内で
発現させ,ケモカインをコードする配列の C 末端に AviTag™(ア
ビディティー)ビオチン化部位の配列を導入しました.単量体アビ
ジン樹脂を用いたアフィニティクロマトグラフィによって精製後,
Nus•Tag を切断,精製しました.Nus•Tag 融合タンパク質はいずれ
も活性を示しませんでしたが,タグ切断,精製したタンパク質は活
性を示しました.
Nus•Tag は単独発現時には不溶性である様々な標的タンパク質に
対し,大腸菌内で可溶性を促進することが示されています.様々
なプロテアーゼを用いて Nus•Tag を切断除去した後も活性を保
持するタンパク質,もしくは正しい折り畳み構造を維持する標
的タンパク質の例が多数報告されています.Nus•Tag と結合した
ヘムエリトリン(Karlsen 2005 年)
状態で活性を保持する標的タンパク質の例も多数報告されてい
Nus•Tag を切断した後,ヘムエリトリンをゲルろ過クロマトグラ
ます.NusA タンパク質の優れた可溶性促進作用は,大腸菌シャ
フィーによってさらに精製しました.精製ヘムエリトリンを円偏光
2
まとめ
ペロン経路との相互作用に起因する可能性が考えられます.
表 1. 多種多様なタンパク質をNus•Tag融合タンパク質として発現させた際の可溶性評価
文献
評価タンパク質数
由来
アミノ酸長
可溶化率(%)
Shih et al. 2002
40
yeast, mammalian,
plant, insect
9-100
60
Korf et al. 2005
75
human
6-127
60b
Kohl et al. 2008
96
human
1-118
44c
a A hexahistidine tag was included in the Korf et al. and Kohl et al. studies.
b Fusion protein counted as soluble if solubility equaled or exceeded 10%.
c Fusion protein counted as soluble if it could be purified to yield a clear band of the expected molecular weight by Coomassie staining following SDS-PAGE.
表 2. Nus•Tagを切断除去しても活性を保持するタンパク質,正しい折り畳み構造を維持するタンパク質
文献
目的タンパク質
分子量
(kDa)
タグ切断酵素
精製レジン
収量
(mg/liter of culture)
Ermolova et al. (2003)
Plant phosphoenolpyruvatecarboxylate kinase
32
Thrombin
Ni2+
1.5
De Marco et al. (2004)
Xklp3A from Xenopus laevis
Tep3Ag from Anopheles gambiae
E8R Vaccinia virus protein
15
NRa
32b
TEV protease
TEV protease
TEV protease
Ni2+
5.0
2.5
4.0
Turner et al. (2005)
Cyclomaltodextrinase
from A. flavithermus
69
Enterokinase
Cu2+
1.6
8-21
Factor Xa protease
Ni2+
30-100
Magistrelli et al. (2005) Eight human chemokines
Karlsen et al.(2005)
Haemerythrin from M. capsulatus
15
TEV protease
Ni2+
NRa
Li and He (2006)
Human IL-29 (class II cytokine)
20
Thrombin (biotinylated)
S-protein
60
Li and Huang (2007)
Human IFN-λ2 (a cytokine)
20
Enterokinase
Ni2+
65
a Not reported.
b Molecular weight of predicted full-length protein, as reported in NCBI.
References
Cabrita, L.D., et al. 2006. BMC Biotechnol. 6, 12.
Compaan, D.M. and Ellington, W.R. 2003. J Exp. Biol. 206, 1545.
Davis, G.D., et al. 1999. Biotechnol. Bioeng. 65, 382.
De Marco, V., et al. 2004. Biochem. Biophys. Res. Commun. 322, 766.
Douette, P., et al. 2005. Biochem. Biophys. Res. Commun. 333, 686.
Ermolova, N.V., et al. 2003. Protein Expr. Purif. 29, 123.
Guan, Z.B., et al. 2006. Sheng Wu Gong Cheng Xue Bao 22, 46.
Houry, W.A., et al. 1999. Nature 402, 147.
Karlsen, O.A., et al. 2005. FEBS J 272, 2428.
Kohl, T., et al. 2008. Proteome Sci. 6, 4.
Korf, U., et al. 2005. Proteomics 5, 3571.
Kumar, S., et al. 2005. J Inverteb. Pathol. 88, 83.
Lack, G., et al. 2006. J Biol. Chem. 281, 9538.
Li, M. and He, S. 2006. J Biotechnol. 122, 334.
Li, M. and Huang, D. 2007. Biotechnol. Lett. 29, 1025.
Liu, W., et al. 2006. Plant Physiol. Biochem. 44, 284.
Magistrelli, G., et al. 2005. Biochem. Biophys. Res. Commun. 334, 370.
Nallamsetty, S. and Waugh, D.S. 2006. Prot. Expr. Purif. 45, 175.
Shih, Y.P., et al. 2002. Protein Sci. 11, 1714.
Turner, P., et al. 2005. Prot. Expr. Purif. 39, 54.
WilkInson, D.L and Harrison, R.G. 1991. Biotechnol. (N.Y.). 9, 443.
Zheng, L., et al. 2003. J Biochem. 133, 577.
3
発現ベクターからのアプローチ
pET NusA Vectors - pET-43,1a-c(+) / pET-44,1a-c(+) / pET-50b(+)
ポ リ ペ プ チ ド 配 列 を 495 ア ミ ノ 酸 の
NusA(Nus•Tag) タンパク質と融合させ,高
レベルな発現を行なえるように設計され
た製品です.NusA タンパク質は,大腸菌
データベース中の 4,000 以上のタンパク質
を可溶性モデリングした結果,最も優れ
た可溶性ポテンシャルを有するとして同
定 さ れ た Tag で す (Harrison 2000,Davis
1999).4 種 類 の Nus•Tag 融 合 タ ン パ ク
質の実験では,発現タンパク質の 85%以
上が可溶性になったと報告されています
(Harrison 2000).
Amp:
pET-43,1a-c(+)
pET-44,1a-c(+)
References:
Harrison, R.G. 2008. inNovations 29, 14.
Harrison, R.G. 2000. inNovations 11, 4.
Davis, G.D., et al. 1999. Biotechnol. Bioeng. 65, 382.
Novy, R. and Drott, D. 2002. inNovations 14, 12.
No
Nus•Tag
fusion
1
2
3
With Nus•Tag fusion
4
5
6
7
8
9
225
150
100
75
50
35
25
Nus•Tag™ fusion increases the solubility of recombinant annexin A1.
pENTR™ vectors containing the annexin A1 target gene were generated
using the Gateway® Nova pET-53-DEST™ vector (lanes 2-3, pETHis•Tag®/annexin-A1/Strep•Tag® II) and Gateway Nova pET-57-DEST
vector (lanes 4-5, pET-His•Tag/Nus•Tag/thrombin/annexin-A1/
Strep•Tag II). Soluble annexin A1 was purified on sequential His•Bind
and Strep•Tactin columns (lanes 6-7). The N-terminal fusion tags were
removed by thrombin cleavage and a subtractive His•Bind column
(lanes 8-9).
Lane
1
2
3
4
5
6
7
8
9
His•Tag
Kan:
pET-50b(+)
Sample
Perfect Protein™ Markers 10–225 kDa
Total cell protein (TCP)
Soluble fraction
Total cell protein (TCP)
Soluble fraction
Ni2+ His•Bind® Fractogel eluate pool
Strep•Tactin® eluate pool
Thrombin digest
Post-thrombin His•Bind flowthrough
製品名
注文番号
包装単位
希望販売価格
pET NusA Fusion System 43.1
70942-3
1 system
¥82,100
pET NusA Fusion System 43.1
plus Competent Cells
70943-3
1 kit
¥99,000
pET-43.1a(+) DNA
70939-3
10 µg
¥37,400
pET-43.1b(+) DNA
70940-3
10 µg
¥37,400
pET-43.1c(+) DNA
70941-3
10 µg
¥37,400
pET-43.1 Ek/LIC Vector Kit
71072-3
20 rxn
¥81,400
pET NusA Fusion System 44
71125-3
1 kit
¥84,800
pET NusA Fusion System 44
plus Competent Cells
71126-3
1 kit
¥102,000
pET-44a(+) DNA
71122-3
10 µg
¥37,400
pET-44b(+) DNA
71123-3
10 µg
¥37,400
pET-44c(+) DNA
71124-3
10 µg
¥37,400
pET -44 Ek/LICVector Kit
71144-3
20 rxn
¥87,500
pET Expression System 50b
71471-3
1 kit
¥53,700
pET Expression System 50b
plus Competent Cells
71472-3
1 kit
¥71,700
pET-50b(+) DNA
71464-3
10 µg
¥37,400
Gateway® Nova pET-57-DEST™ DNA *
71848-3
10 µg
¥46,200
*
71849-3
10 µg
¥46,200
Gateway Nova pET-57-DEST™
Expression System *
71860-3
1 system
¥108,900
Gateway Nova pET-58-DEST™
Expression System *
71861-3
1 system
¥108,900
Gateway® Nova pET-58-DEST™ DNA
* Invitrogenからライセンスを取得して,
ノバジェンブランドのpET発現・精製のノウハウと,
迅速で高効率のGatewayクローニングと融合させたデスティネーションベクター(pDEST)です.
4
Fusion Tags for Solubility Enhancement
pET Trx Vectors - pET-32a-c(+) / pET-48b-c(+)
109 アミノ酸の Trx•Tag( チオレドキシンタンパク質 )
と融合させ,高レベルの発現を行なうために設計さ
れた製品です.通常は大腸菌内で封入体として発現
される多くのタンパク質も,Trx•Tag と融合させると,
可 溶 性 が 高 ま り ま す (LaVallie 1993,Novy 1995).
ま た,pET-32 ベ ク タ ー pET-48 ベ ク タ ー は trxB/gor
変 異 体 の Origami シ リ ー ズ( Origami 2,Origami
B) お よ び Rosetta-gami シ リ ー ズ(Rosetta-gami,
Rosetta-gami 2)と共に使用可能です.チオレドキ
シンリダクターゼ (trxB ) 変異は,大腸菌細胞質内にお
けるジスルフィド結合の形成を促進することが示さ
れ て い ま す (Derman 1993).pET-32 お よ び pET-48
ベクターから発現されるチオレドキシン融合タグは,
多くの目的タンパク質の可溶性を高めるだけでなく,
trxB 変異体の細胞質内におけるジスルフィド結合の
形成を促します (Stewart 1998).また Origami シリー
ズおよび Rosetta-gami シリーズホストには,細胞質
ジスルフィド代謝のもうひとつの中心的酵素である
グルタチオンリダクターゼ (gor ) 遺伝子にもさらに変
異が加えられています ( 右図参照 ).そのため,これ
らの株は大腸菌細胞質内におけるジスルフィド結合
形成をさらに高いレベルで促進します (Prinz 1997).
pET-32 および pET-48 コンストラクトを trxB/gor 変異体
ホストで発現させた場合に,可溶かつ活性をもち正し
く折り畳まれた目的タンパク質を最も効率よく回収で
きる可能性がさらに高くなります.
References:
LaVallie, E.R., et al. 1993. Biotechnology 11, 187.
Novy, R., 1995. inNovations 3, 7.
Derman, A.I., 1993. Science 262, 1744.
Stewart E.J., et al. 1998. EMBO J. 17, 5543.
Prinz, W.A., et al. 1997. J. Biol. Chem. 272, 15661.
製品名
注文番号
包装単位
希望販売価格
pET Trx Fusion System 32
70785-3
1 system
¥100,300
pET Trx Fusion System 32
plus Competent Cells
70786-3
1 system
¥108,900
–Trx•Tag IL2
–Trx•Tag no insert
pET-32a(+) DNA
69015-3
10 µg
¥37,400
pET-32b(+) DNA
69016-3
10 µg
¥37,400
pET-32c(+) DNA
69017-3
10 µg
¥37,400
pET-32 Ek/LICVector Kit
69076-3
20 rxn
¥81,400
XIL2
NIL2
no insert
37°C
XIL2
NIL2
no insert
Kan:
pET-48b-c(+)
チオレドキシンまたはグタチオン / グルタレドキシン経路の重要な因子の
破壊は細胞質をより酸化状態とし,ジスルフィド結合が必要なタンパク質
が活性型で発現されやすくなります.
25°C
XIL2
NIL2
no insert
kDa
markers
15°C
A. Soluble fraction
Amp:
pET-32a-c(+)
100–
75–
50–
35–
25–
15–
1
B. Insoluble fraction
2
3
4
5
6
7
8
9
100–
75–
50–
pET-32 Xa/LICVector Kit
70072-3
20 rxn
¥81,400
25–
pET Expression System 48b
71467-3
1 kit
¥53,700
15–
pET Expression System 48b
plus Competent Cells
71468-3
1 kit
¥71,700
71462-3
10 µg
¥37,400
35–
–Trx•Tag IL2
Analysis of pET-32a(+) IL-2 Clones Induced at 15˚C, 25˚C, and 37˚C.
The indicated recombinants were grown in BL21(DE3), target protein
expression induced with IPTG, and soluble and insoluble fractions were
prepared. Samples representing equal numbers of cells were analyzed by
SDS-polyacrylamide gel electrophoresis (4-20% gradient gels) followed by
staining with Coomassie blue. The lanes in gel A and gel B correspond to the
soluble and insoluble fractions, respectively, of the same cultures indicated
at the top. NIL2 = IL-2 cloned at the Nco I/Bpu 1102 I sites of pET-32a(+),
XIL2 = IL-2 cloned at the Xho I/Bpu 1102 I sites of pET-32a(+). Induction
temperatures are also indicated.
pET-48b(+) DNA
Gateway® Nova pET-59-DEST™ DNA
Gateway® Nova pET-59-DEST™
Expression System *
*
71850-3
10 µg
¥46,200
71862-3
1 system
¥108,900
* Invitrogenからライセンスを取得して,
ノバジェンブランドのpET発現・精製のノウハウと,
迅速で高効率のGatewayクローニングと融合させたデスティネーションベクター(pDEST)です.
5
発現ベクターからのアプローチ
pET GST Vectors - pET-41a-c(+) / pET-42a-c(+) / pET-49b(+)
融合タグとしてグルタチオン -S- トランスフェラー
ゼ (GST; GST•Tag) が組込まれています.この GST•Tag
は,その融合タンパク質の合成を強化し,また場合
によっては,可溶性も高めることが報告されていま
す (Smith 1988).可溶性で正しく折り畳まれて発現し
た GST•Tag 融合タンパク質は,固定したグルタチオ
ンを用いて精製可能です.そして,還元グルタチオ
ンを含むバッファーを用いて,穏やかな溶出を行な
えます.また,可溶な GST 融合タンパク質の定量は,
トランスフェラーゼ活性の測定によって行なえます.
他の市販の GST 融合ベクターとは対照的に,Factor
Xa(IleGluGlyArg,pET-42 シリーズ ) およびエンテロキ
ナーゼ (AspAspAspAspLys,pET-41 シリーズ ) のタン
パク質切断部位は,ベクターに由来する配列を 100%
完全に除去し,もともとの N 末端残基をもつ目的タ
ンパク質を生成できるように設計されています.
References:
Smith, D.B. and Johnson, K.S. 1988. Gene 67, 31.
製品名
注文番号
包装単位
製品名
注文番号
包装単位
pET GST Fusion System 41
70559-3
1 kit
¥82,100
pET-42b(+) DNA
70562-3
10 µg
¥37,400
pET GST Fusion System 41
plus Competent Cells
70560-3
1 kit
¥99,000
pET-42c(+) DNA
70563-3
10 µg
¥37,400
pET Expression System 49b
71469-3
1 kit
¥53,700
pET-41a(+) DNA
70556-3
10 µg
¥37,400
71470-3
1 kit
¥71,700
pET-41b(+) DNA
70557-3
10 µg
¥37,400
pET Expression System 49b
plus Competent Cells
pET-41c(+) DNA
70558-3
10 µg
¥37,400
pET-49b(+) DNA
71463-3
10 µg
¥37,400
pET-41 Ek/LICVector Kit
71071-3
20 rxn
¥81,400
71851-3
10 µg
¥46,200
pET GST Fusion System 42
70564-3
1 kit
¥82,100
Gateway® Nova pET-60-DEST™
DNA
pET GST Fusion System 42
plus Competent Cells
70565-3
1 kit
¥99,000
Gateway® Nova pET-60-DEST™
Expression System
71863-3
1 system
¥108,900
pET-42a(+) DNA
70561-3
10 µg
¥37,400
希望販売価格
希望販売価格
希望販売価格
pET Dsb Vectors - pET-39b(+) / pET-40b(+)
ペプチド配列に 208 アミノ酸の DsbA•Tag[pET-39b(+)]
または 236 アミノ酸の DsbC•Tag[pET-40b(+)] を融合
させ,高レベルな発現を行なうために設計された製
品です.DsbA と DsbC はそれぞれ,ジスルフィド結
合の形成と異性化を触媒するペリプラズム酵素です
(Rietsch 1996,Sone 1997,Missiakas 1994,Zapun
1995,Raina 1997).細胞質中での可溶性を高めるよ
う設計された pET-32 Trx•Tag シリーズとは異なり,こ
の DsbA•Tag および DsbC•Tag ベクターはペリプラズ
ムへの局在化を促進します.ペリプラズムの非還元環
境中では可溶性が向上し,適切な折り畳みが促進され
ます (Collins-Racie 1995).
References:
Rietsch, A., et al. 1996. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93, 13048.
Sone, M., et al. 1997. J. Biol. Chem. 272, 10349.
Missiakas, D., et al. 1994. EMBO J. 13, 2013.
Zapun, A., et al. 1995. Biochemistry 34, 5075.
Raina, S. and Missiakas, D. 1997. Ann. Rev. Microbiol. 51, 179.
Collins-Racie, L.A., et al. 1995. Biotechnology 13, 982.
6
製品名
注文番号
包装単位
pET Dsb Fusion System 39b
70789-3
1 system
¥49,100
pET Dsb Fusion System 39b
plus Competent Cells
70790-3
1 system
¥65,300
pET-39b(+) DNA
70090-3
10 µg
¥37,400
pET Dsb Fusion System 40b
70791-3
1 system
¥49,100
pET Dsb Fusion System 40b
plus Competent Cells
70792-3
1 system
¥65,300
pET-40b(+) DNA
70091-3
10 µg
¥37,400
Fusion Tags for Solubility Enhancement
pET Signal Sequence Vectors
- pET-20b(+) / pET-22b(+) / pET-25b(+) / pET-26b(+) / pET-27b(+)
目的タンパク質にペリプラズムへの輸送を促進するシグナル配列(ペリラリズムへ移行させるための pelB シグナルシー
クエンス)を融合するよう設計されたベクターです.ペリプラズムは非還元的環境でフォールディングに適した環境
であり,ジスルフィド結合の形成を促進することから,ある種の目的タンパク質では可溶性と活性が高まります.通常,
シグナル配列は輸送に伴って,シグナルペプチダーゼにより切断されます.
製品名
注文番号
包装単位
希望販売価格
製品名
注文番号
包装単位
pET Expression System 20b
70761-3
1 system
pET Expression System 20b
plus Competent Cells
70762-3
1 system
pET-20b(+) DNA
69739-3
pET Expression System 22b
希望販売価格
¥39,200
pET-25b(+) DNA
69753-3
10 µg
¥34,100
¥55,700
pET Expression System 26b
70773-3
1 system
¥39,200
70774-3
1 system
¥55,700
10 µg
¥34,100
pET Expression System 26b
plus Competent Cells
70765-3
1 system
¥39,200
pET-26b(+) DNA
69862-3
10 µg
¥34,100
pET Expression System 22b
plus Competent Cells
70766-3
1 system
¥55,700
pET Expression System 27b
70775-3
1 system
¥39,200
1 system
¥55,700
69744-3
10 µg
¥34,100
pET Expression System 27b
plus Competent Cells
70776-3
pET-22b(+) DNA
pET Expression System 25b
70771-3
1 system
¥39,200
pET-27b(+) DNA
69863-3
10 µg
¥34,100
pET Expression System 25b
plus Competent Cells
70772-3
1 system
¥55,700
7
ホスト選択からのアプローチ
Protein Expression Strains
一般的なタンパク質発現
動物由来原料不使用
BL21(DE3)
BL21
Veggie™BL21(DE3)
Veggie™BL21(DE3)pLysS
タンパクの不溶化 / 不活性の改善
完全長のタンパクが得られない
ジスルフィド結合の効率が悪く,正常に
フォールドされたタンパクが得られない場合
Origami™ 2
Origami 2(DE3)
Rosetta-gami™ 2
Rosetta-gami 2(DE3)
Rosetta-gami B
Rosetta-gami B(DE3)
trxB/gor ホ ス ト
を用いての細胞
質内でのタンパ
ク質発現効率の
改善を試みる
高レベルの発現誘導により正常にフォールド
されたタンパクが得られない場合
Tuner™
Tuner(DE3)
Rosetta-gami B
Rosetta-gami B(DE3)
lacY 欠失ホスト
を用いての IPTG
濃度依存型の誘
導制御を試みる
毒性タンパクの発現
タンパクが全く発現しない / 大腸菌が増殖
しない場合
Tuner™
Tuner(DE3)
NovaBlue
NovaBlue(DE3)
Any pLysS host
基底発現の
抑制
大腸菌固有のコドン使用頻度の問題
Rosetta™
Rosetta(DE3)
Rosetta 2
Rosetta 2(DE3)
Rosetta-gami™ 2
Rosetta-gami 2(DE3)
Rosetta-gami B
Rosetta-gami B(DE3)
RosettaBlue™
RosettaBlue™(DE3)
プラスミドの安定化
インサート内の配列(繰り返し)の影響で
プラスミドが不安定になる場合
BLR(DE3)
HMS174
HMS174(DE3)
NovaBlue
NovaBlue(DE3)
recA 欠失
ホストの使用
目的タンパクのラベリング
B834
B834(DE3)
Origami™ 2 Host Strains
K-12 由来でチオレドキシンリダクターゼ (trxB ) とグルタ
チオンリダクターゼ (gor ) に変異をもつホストです.2 種
レアコドン
補充株の使用
メチオニン
栄養要求変異株
ホストの使用
T
T
S
I
–
+
+
+
Induction
Conditions
IPTG
A BL21(DE3)
37°C, 4 h
B BL21(DE3)
20°C, 24 h
C Origami(DE3)
37°C, 4 h
D Origami(DE3)
20°C, 24 h
の還元酵素変異によって,細胞質をより酸化状態とし,
ジスルフィド結合の形成を大幅に強化できます.その結
果,必要なタンパク質が正しくおりたたまれた活性型で
発現されやすくなります.カナマイシンもしくはアンピ
シリン耐性ベクターと併用できます.
Origami 2(DE3) Genotype : D(ara-leu)7697 DlacX74 DphoA PvuII phoR araD139 ahpC galE galK
rpsL F’[lac+ lacIq pro] (DE3) gor522::Tn10 trxB (StrR, TetR)
Origami 2(DE3)pLysS Genotype : D(ara-leu)7697 DlacX74 DphoA PvuII phoR araD139 ahpC galE
galK rpsL F’[lac+ lacIq pro] (DE3) gor522::Tn10 trxB pLysS (CamR, StrR, TetR)
8
Figure 1.
rRSC-cconstruct
from a pET-22b
Expression
of Expression
rRSC-c from aofpET-22b
under different conditions
construct under different conditions
BL21(DE3) and Origami(DE3) hosts carrying a pET-22b/RSC-c recombinant
BL21(DE3)
Origami(DE3)
carrying
pET-22b/RSC-c
plasmid
wereand
grown
to OD600 hosts
0.6-1.0
beforea induction
with 1 mM IPTG. After
0.6–1.0
before
induction
1 mM IPTG.
were grown
to OD
addition
of IPTG
to600the
cultures,
growth
waswith
continued
either for 4 h at 37℃ or
After
addition
of
IPTG
to
the
cultures,
growth
was
continued
for 24 h at 20℃. Samples of the total (T), soluble (S), and insoluble (I) protein
either
for
4
h
at
37°C
or
for
24
h
at
20°C.
Samples
of
the
total
fractions were prepared and analyzed on 15% SDS-polyacrylamide gels
(T), soluble
(S), andwith
insoluble
(I) protein
fractions from cells
followed
by staining
Coomassie
blue.
containing a pET-22b/RSC-c were prepared and analyzed on
15% SDS-PAGE followed by staining with Coomassie blue.
Origami™ Technology
Origami™ B Host Strains
IPTG 濃度調節することでタンパク質の発現レベルをコントロールできる BL21 の lacY 変異体(Tuner™)に,ジスルフィ
ド結合の形成を助けるチオレドキシンリダクターゼとグルタチオンリダクターゼの変異を加えたホストです.BL21 の
lon と ompT 欠損も受け継いでいますので,発現したタンパク質の安定性が上昇します.カナマイシン耐性株なのでカ
ナマイシン耐性ベクターは使用できません.アンピシリン耐性ベクターと併用できます.
Origami B(DE3) Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 ahpC (DE3) gor522::Tn10 trxB (KanR, TetR)
Origami B(DE3)pLysS Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 ahpC (DE3) gor522::Tn10 trxB pLysS (CamR, KanR, TetR)
Rosetta-gami™ 2 Host Strains
大腸菌で発現したタンパク質中に存在するジスルフィド結合の形成を助ける Origami ™ 2( チオレドキシンリダクター
ゼ変異,グルタチオンリダクターゼ変異 ) に,大腸菌で存在量の少ないコドンに対応する tRNA(AUA,AGG,AGA,
CUA,CCC,GGA,CGG) をコードする pRARE2 を導入し,生物種差に関係ないタンパク質発現を可能にしたホストです.
recA , endA , lacIq 変異をもつ K-12 由来なので,細胞内でコンストラクトを安定に保持できます.カナマイシンもしくは
アンピシリン耐性ベクターと併用できます.
Rosetta-gami 2(DE3) Genotype:D(ara-leu)7697 DlacX74 DphoA PvuII phoR araD139 ahpC galE galK rpsL (DE3) F’[lac+ lacIq pro] gor522::Tn10 trxB pRARE2 (CamR, StrR, TetR)
Rosetta-gami 2(DE3)pLysS Genotype:D(ara-leu)7697 DlacX74 DphoA PvuII phoR araD139 ahpC galE galK rpsL (DE3) F’[lac+ lacIq pro] gor522::Tn10 trxB pLysSRARE2 (CamR, StrR, TetR)
Rosetta-gami™ B Host Strains
IPTG 濃度調節することでタンパク質の発現レベルをコントロールできる BL21 の lacY 変異体(Tuner™)にジスルフィ
ド結合の形成を助けるチオレドキシンリダクターゼ変異とグルタチオンリダクターゼ変異を加えた上,コドン補充プ
ラスミドである pRARE2 を導入したホストです.Tuner™ , Origami™ , Rosetta™ の全ての特長を兼ね備えたドリームホ
ストです.アンピシリン耐性ベクターと併用できます.
Rosetta-gami B(DE3) Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 ahpC (DE3) gor522::Tn10 trxB pRARE (CamR, KanR, TetR)
Rosetta-gami B(DE3)pLysS Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 ahpC (DE3) gor522::Tn10 trxB pLysSRARE (CamR, KanR, TetR)
製品名
注文番号
包装単位
Origami™ 2(DE3) Competent Cells
71345-3
0.4 mL
¥18,000
71345-4
1 mL
¥32,700
Origami™ 2(DE3) Singles™
Competent Cells
71408-3
11 rxn
¥21,600
71408-4
22 rxn
¥41,700
Origami™ 2(DE3)pLysS
Competent Cells
71346-3
0.4 mL
¥18,000
71346-4
1 mL
¥32,700
Origami™ B (DE3) Competent Cells
70837-3
0.4 mL
¥17,200
70837-4
1 mL
¥31,200
70839-3
0.4 mL
¥17,200
70839-4
1 mL
¥31,200
origami™ B (DE3)pLysS
Competent Cells
希望販売価格
製品名
注文番号
包装単位
Rosetta-gami™ 2(DE3)
Competent Cells
71351-3
0.4 mL
希望販売価格
¥18,000
71351-4
1 mL
¥32,700
Rosetta-gami™ 2(DE3)pLysS
Competent Cells
71352-3
0.4 mL
¥18,000
71352-4
1 mL
¥32,700
Rosetta-gami™ B (DE3)
Competent Cells
71136-3
0.4 mL
¥18,000
71136-4
1 mL
¥32,700
Rosetta-gami™ B (DE3)pLysS
Competent Cells
71137-3
0.4 mL
¥18,000
71137-4
1 mL
¥32,700
※ Origami 系のホストは pET-32,pET48b との併用で更なる効果が期待できます.これはチオレドキシン融合タグが細胞質中でのジスルフィド結合を
さらに助けるためです.また,リダクターゼ変異の影響で培養時間が長くかかり 18-24 時間程度必要です.
Tuner™ (DE3) Strain Competent Cells
BL21 の lacZY 欠失変異体です.培養液中,全ての細胞のタ
ンパク質発現レベルを調節できます.Tuner™ の lacY 変異が
細胞内に取り込まれる IPTG 量を均一にし,IPTG 濃度依存
的な誘導を行えます.IPTG 濃度を調節することで,非常に
低いレベルから充分に誘導したレベルまでタンパク質発現
を制御できます.低いレベルでの発現は,発現が難しいタ
ンパク質の可溶性や活性を促進することがあります.
製品名
注文番号
包装単位
Tuner™ (DE3) Competent Cells
70623-3
0.4 mL
¥17,200
70623-4
1 mL
¥31,200
70624-3
0.4 mL
¥17,200
70624-4
1 mL
¥31,200
Tuner™ (DE3) pLysS
Competent Cells
希望販売価格
Tuner(DE3) Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 (DE3)
Tuner(DE3)pLysS Genotype:F– ompT hsdSB(rB– mB–) gal dcm lacY1 (DE3) pLysS (CamR)
9
TOPIX
高品質な大腸菌培養用培地シリーズ
Molecular Biology Media
分子生物学・遺伝子工学用の顆粒状 / 粉末状培地シリーズの
ご紹介です.
顆粒状培地
LB Broth,LB Agar および Terrfic Broth は顆粒状培地です.粉末状培地に比べて秤量,調整の際に
培地の飛散が少なく培地の溶解もスムーズです.
EasyPak
1 L 用の EasyPak パウチ包装の顆粒状 LB Broth ,LB Agar です.秤量などの煩雑な作業は不要です.1 L の水に EasyPak
の内容物を加え,溶解後電子レンジにて加熱してください.オートクレーブ滅菌も可能です.
LB Broth MILLER
1L あたりの LB Broth MILLER の成分は,酵母エキス 5g,カゼインペプトン 10g,塩化ナトリウム 10g です.
LB Agar MILLER
1L あたりの LB Broth MILLER の成分は,酵母エキス 5g,カゼインペプトン 10g,塩化ナトリウム 10g,agar 12g です.
LB Broth LENNOX
1L あたりの LB Broth LENNOX の成分は,酵母エキス 5g,カゼインペプトン 10g,塩化ナトリウム 5g です.
Terrific Broth
1L あたりの Terrific Broth の成分は,トリプトン 12g,酵母エキス 24g,リン酸 2 カリウム 9.4g,リン酸 1 カリウム 2.2g です.
製品名
注文番号
包装単位
希望販売価格
LB Broth Miller
71753-3
5 EasyPak
¥6,800
71753-5
500 g
71753-4
71753-6
LB Agar Miller
製品名
注文番号
包装単位
LB Broth Lennox
71751-3
5 EasyPak
¥6,800
¥8,700
71751-5
500 g
¥10,300
25 EasyPak
¥30,400
71751-4
25 EasyPak
¥30,400
5 kg
弊社照会
71751-6
5 kg
¥81,400
71753-7
25 kg
弊社照会
71754-3
500 g
¥10,300
71752-3
5 EasyPak
¥10,100
71754-4
5 kg
¥81,400
71752-5
500 g
¥16,500
71754-5
10 kg
¥147,400
71752-4
25 EasyPak
¥45,500
71752-6
5 kg
¥110,000
Terrific Broth
希望販売価格
粉末状培地
2×YT Broth
1L あたりの 2xYT Broth の成分は,トリプトン 16g,酵母エキス 10g,塩化ナトリウム 5g です.
Veggie™ Peptone and Veggie™ Yeast Extract
Veggie 製品シリーズは,動物由来成分の使用を避けたい実験用途に理想的です.Veggie Peptone は,大豆のパパイン
消化ペプトンで動物由来成分を含まないことを保証した培地成分であり,大腸菌増殖培地におけるトリプトンの直接的
な代替品として使用できます.Veggie Yeast Extract は,大腸菌増殖培地における従来の酵母抽出物の直接的な代替品と
して使用可能な,動物由来物質を含まないことの保証された培地成分です.両製品とも品質試験によって,細胞の適切
な増殖と維持が保証されています.
10
製品名
注文番号
包装単位
製品名
注文番号
包装単位
2xYT Broth
71755-3
500 g
希望販売価格
¥11,400
Veggie™ Peptone
71280-3
500 g
希望販売価格
¥17,100
71755-4
5 kg
¥87,100
Veggie™ Yeast Extract
71279-3
500 g
¥22,300
TOPIX
融合タグ切断酵素のセレクションガイド
Proteases for Fusion Tag Removal
Novagen® pET システムでお使いいただいているタグ切断用プロテアーゼです.
融合タグ除去用プロテアーゼ取扱一覧
酵素名
Thrombin, Restriction
Grade*** (69671-3)
サイズ
特異性
LeuValProArg↓GlySer
33 kDa (B chain)
(A chain, 6 kDa)
Moderately High
● 反応条件:1mg切断コントロールタンパク質に対して,
1Unit トロンビン
● 反応液:1×トロンビン
● 反応時間:16時間/20℃
Biotinylated***
Thrombin (69672-3)
LeuValProArg↓GlySer
35 kDa (B chain)
(A chain, 6 kDa)
Moderately High
● 反応条件:1mg切断コントロールタンパク質に対して,
1Unit ビオチン化トロンビン
反応時間:16時間/20℃
Recombinant
Enterokinase (rEK)
(69066-3)
AspAspAspAspLys↓
● 反応時間:16時間/室温
AspAspAspAspLys↓
rEK
2 subunits
34, 29 kDa
IleGluGlyArg↓
● 反応条件:50ug切断コントロールタンパク質に対して,
1Unit
● 反応時間:16時間/室温
HRV 3C Protease
(71493-3)
LeuGluValLeuPheGln↓GlyPro
Biotin / Streptavidin
Agarose
>99% efficiency
EKapture™ Agarose
>99% efficiency
High
Cleavage/Capture Buffer
EKapture™ Agarose
>99% efficiency
High
● 反応液:1×rEK Cleavage/Capture Buffer
● 反応時間:16時間/室温
Factor Xa***
(69036-3)
● 反応液:1×rEK
26 kDa (calculated),
33 kDa (apparent)
● 反応条件:50ug切断コントロールタンパク質に対して,
1Unit rEK
Cleavage Buffer
FactorXa
Moderate
● 反応液:1×Factor
22 kDa
Xarrest™ Agarose >95%
efficiency
Xa Cleavage/Capture Buffer
His•Tag® /Ni-NTA
His•Bind® Resin
>95% efficiency
Very High
● 反応条件:100ugHRV
● 反応液:1×HRV
由来
(Origin)
至適Buffer
(1X)*
Human plasma
that tests
negative for
HBsAg and HIV
antibodies
(human)
150 mM NaCl,
20 mM
Tris-HCl,
2.5 mM CaCl2,
pH 8.4
至適反応条件s**
● 反応液:1×rEK Cleavage/Capture Buffer●
26 kDa (calculated),
33 kDa (apparent)
● 反応条件:50ug切断コントロールタンパク質に対して,
1Unit
Tag•off™
High Activity rEK
(71537-3)
アフィニティーレジンに
よる除去
切断サイト
3C切断コントロールタンパク質に対して,1Unit HRV 3C
3Cプロテアーゼ Cleavage/Capture Buffer ● 反応時間:16時間/4℃
E. coli
50 mM NaCl,
expression host 20 mM Tris-HCl,
strain
2 mM CaCl2,
(bovine)
pH 7.4
Room
temperature
(20-23˚C)
16 hr
E. coli
50 mM NaCl,
expression host 20 mM Tris-HCl,
strain
2 mM CaCl2,
(human)
pH 7.4
Bovine plasma
(bovine)
100 mM NaCl,
50 mM
Tris-HCl,
5 mM CaCl2,
pH 8.0
E. coli
expression host
strain
(human
rhinovirus)
150 mM NaCl,
50 mM
Tris-HCl,
pH 7.5
4˚C
16 h
* 10X Cleavage or Cleavage/Capture Buffers included with all protease kits.
**In general, for all proteases, cleavage reaction temperature range is 4–37˚C and incubation time range is 2–16 h.
*** For a review comparing thrombin and Factor Xa cleavage reaction methods, see: Jenny, R.J, Mann, K.G., and Lundblad, R. L. 2003. Prot. Exp. Purif. 31, 1–11.
各プロテアーゼの50 µgコントロールタンパク質を切断するために
必要なユニット数
プロテアーゼ
Tag•off High Activity rEK
rEK
ユニット数
1U
1U
製品名
注文番号
包装単位
Thrombin, Restriction Grade
69671-3
50 unit
希望販売価格
¥18,400
Biotinylated Thrombin
69672-3
50 unit
¥38,500
Thrombin Cleavage Capture Kit
69022-3
1 kit
¥46,200
Recombinant Enterokinase
69066-3
50 unit
¥23,600
Enterokinase Cleavage Capture Kit
69067-3
1 kit
¥39,600
Tag•off™ High Activity rEK
71537-3
50 unit
¥26,300
Tag•off™ rEK Cleavage/Capture Kit
71540-3
1 kit
¥43,900
69036-3
400 unit
¥18,400
Thrombin, Restriction Grade
0.05 U
Biotinylated Thrombin
0.05 U
Factor Xa, Restriction Grade,
Bovine Plasma
HRV 3C
0.5 U
Factor Xa Cleavage Capture Kit
69037-3
1 kit
¥42,900
HRV 3C Protease
71493-3
500 unit
¥20,000
Factor Xa
1U
プロテアーゼ活性に影響を与える界面活性剤,変性剤,還元剤などの
情報もございます.お気軽にお問い合せください.
★ マークの付いた製品は 大腸菌タンパク質発現研究サポートキャンペーン 対象製品です.詳細は次ページをご覧ください.
11
INFORMATION
大腸菌タンパク質発現
研究サポートキャンペーン !!
2009 年 9 月 7 日〜 2009 年 11 月末日まで
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製品名
キャンペーン
特別価格
30%OFF
注文番号
包装単位
希望販売価格
Thrombin, Restriction Grade
69671-3
50 unit
¥18,400
→
¥12,880
Biotinylated Thrombin
69672-3
50 unit
¥38,500
→
¥26,950
Recombinant Enterokinase
69066-3
50 unit
¥23,600
→
¥16,520
Tag•off™ High Activity rEK
71537-3
50 unit
¥26,300
→
¥18,410
Factor Xa, Restriction Grade, Bovine Plasma
69036-3
400 unit
¥18,400
→
¥12,880
HRV 3C Protease
71493-3
500 unit
¥20,000
→
¥14,000
71753-3
5 EasyPak
¥6,800
→
¥4,760
71753-5
500 g
¥8,700
→
¥6,090
71753-4
25 EasyPak
¥30,400
→
¥21,280
71752-3
5 EasyPak
¥10,100
→
¥7,070
71752-5
500 g
¥16,500
→
¥11,550
71752-4
25 EasyPak
¥45,500
→
¥31,850
71751-3
5 EasyPak
¥6,800
→
¥4,760
71751-5
500 g
¥10,300
→
¥7,210
71751-4
25 EasyPak
¥30,400
→
¥21,280
Terrific Broth
71754-3
500 g
¥10,300
→
¥7,210
2 × YT Broth
71755-3
500 g
¥11,400
→
¥7,980
Veggie™ Peptone
71280-3
500 g
¥17,100
→
¥11,970
Veggie™ Yeast Extract
71279-3
500 g
¥22,300
→
¥15,610
171254-5GM
5g
¥10,700
→
¥7,490
171254-25GM
25 g
¥36,300
→
¥25,410
Ampicillin, Sodium Salt, Sterile-Filtered,
171257-10ML
10 mL
¥13,600
→
¥9,520
Ampicillin, Sodium Salt, Sterile, Tissue Culture
171255-20ML
20 mL
¥9,600
→
¥6,720
Carbenicillin
69101-3
5g
¥42,200
→
¥29,540
Chloramphenicol
220551-25GM
25 g
¥9,600
→
¥6,720
220551-100GM
100 g
¥32,700
→
¥22,890
420311-5GM
5g
¥9,400
→
¥6,580
420311-25GM
25 g
¥35,900
→
¥25,130
420411-5GM
5g
¥14,600
→
¥10,220
420411-25GM
25 g
¥55,000
→
¥38,500
Kanamycin Sulfate,Steriel-Filtered Aqueous Solution,
Cell Culture -Tested
402412-20ML
20 mL
¥15,700
→
¥10,990
Spectinomycin,Dihydrochloride
567570-10GM
10 g
¥29,400
→
¥20,580
Streptomycin Sulfate
5711-100GM
100 g
¥11,700
→
¥8,190
Tetracycline, Hydrochloride
58346-10GM
10 g
¥5,200
→
¥3,640
58346-25GM
25 g
¥8,300
→
¥5,810
58346-50GM
50 g
¥15,100
→
¥10,570
▼ 融合タグ切断プロテアーゼ
▼ 大腸菌培養用培地
LB Broth MILLER
LB Agar MILLER
LB Broth LENNOX
▼ セレクション用抗生物質
Ampicillin, Sodium Salt
Kanamycin Sulfate
Kanamycin Sulfate Cell Culture-Tested
本紙記載の価格・製品構成は 2009 年 1 月 1 日現在のものです.
諸般の事情により予告なく変更となる場合がありますので,あらかじめご了承ください.
メルク バイオ関連製品の最新情報はこちらから >> www.merck4bio.jp
パフォーマンス・ライフサイエンス化学品事業部
〒153-8927
東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー5F
BIS62-0909-40000
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http: //www.merck-chemicals.jp