平成17年10月13日 トッパン・フォームズ株式会社 トッパン・フォームズ(株)と SiPix Imaging, Inc.は 電子ペーパー分野で戦略的に提携 ∼フレキシブル、大画面を実現可能な電子ペーパーを日本市場へ展開∼ トッパン・フォームズ株式会社(以下:トッパンフォームズ、本社:東京都港区、代表 取締役社長:秋山 正法)と、ペーパーライクディスプレイフィルム開発の先端企業であ る SiPix Imaging, Inc.(以下:SiPix、本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、CEO: C.S. Ho)と、電子ペーパー分野において戦略的提携に合意し、共同で事業を推進します。 1. 電子ペーパーモジュール製造における協力 SiPix の開発したペーパーライクディスプレイフィルム(以下:SiPix フィルム)をベ ースとした電子ペーパーモジュールについて、トッパンフォームズは独占製造権を獲得し ました。今後、トッパンフォームズは、SiPix より技術供与を受け、SiPix フィルムを利 用した、電子ペーパーモジュールを製造します。 2. 電子ペーパー事業における協力 トッパンフォームズと SiPix は共同で、SiPix フィルムを利用した製品およびアプリケ ーションの開発を行います。今年度中に体制を確立し、日本国内ではトッパンフォームズ が、海外では SiPix が販売窓口となり、製品を展開する予定です。 3. SiPix フィルムの特長 SiPix は、世界最先端のマイクロカップ生成と充填封止の製造技術をベースに、電子ペ ーパーの製造技術を確立しました(図1:SiPix フィルム製造イメージ参照) 。SiPix フィ ルムは、以下の特徴を持ちます。 1. 低消費電力 SiPix フィルムは、電源を切った状態でも表示内容は失われない(表示メモリー 性)ため、消費電力を劇的に下げることが可能です。 2. 薄型、高耐久性 SiPix フィルムは厚さ 200μm 以下で、シンプルな構造によって耐衝撃性を実現可 能です。 3. 大量生産可能、大型化 SiPix フィルムは、印刷技術を応用したエンボス加工・コーティングの Roll to Roll 製造により、大量生産を実現し、大画面を形成することが可能です。 トッパンフォームズは、さまざまな情報媒体を開発・製造しています。今後 SiPix フィ ルムを応用し、データを可視化できるメディアとして、ビジネス用途向けを中心に、ePOP、 電子ポスターなど多くの応用製品をリリースする予定です。 今回の提携により、両社は共同で、さまざまな製品化パートナー企業とともに、電子ペ ーパーを応用した機器・アプリケーションを展開する予定です。また、2005 年 10 月 19 日(水)∼10 月 21 日(金)において開催される、フラットパネルディスプレイの総合展 である FPD International2005 へ共同で出展します。 以 上 図1:SiPix フィルム製造イメージ <SiPix 社概要> SiPix Imaging, Inc.は、1999 年にカリフォルニア州のシリコンバレーに設立されたデ ィスプレイにおける先端企業です。当社はマイクロカップ構造による、品質・耐久性に優 れた電子ペーパーフィルムの開発とともに、画期的な roll-to-roll によるフィルム生産 方式を確立し、この分野において 100 以上の特許を出願しています。電子ペーパーフィル ムやモジュール品の生産供給、技術トランスファーなどを通してアプリケーション提供企 業様と提携し、世界における先端的な電子ペーパー市場の拡大を目指しています。
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