こひつじ文庫だより16冬NO53 完成

『このゆきだるま
だーれ』
岸田衿子 文
山脇百合子 絵
福音館書店
もみちゃんのそりに、いっしょに乗った、くまさん、い
こひつじ文庫だより
2016.12 月 NO.53
イチンノロブ・ガンバートル 文
バーサンスレン・ボロルマー 絵
福音館書店
トヤという女の子が、家族とともにひっこします。ゲル
という移動式住居を解体し、たくさんの荷物と、羊やヤギ
などの家畜をつれて何日もかかって歩いてひっこすので
す。モンゴルというと砂漠のイメージが強いと思います
が、高い山や緑の草原、湖もあります。日本ではめずらし
いモンゴルの風景、暮らしが描かれた、モンゴル人作家と
画家による絵本で、楽しめる一冊です。
『くものきれまに』
シリーズあらしのよるに③
木村裕一 文 あべ弘士 絵
講談社
あらしのよるにまっくらな中で出会い、
相手がだれだかわからないまま友だちになったこやぎの
メイとおおかみのガブが、峠であう約束をします。秘密の
友だちガブをかばうメイと自分を責めるガブが、せつなく
いとおしい。 「あらしのよるに」6部作のひとつ。
*つばめのハティハティ *ダンスだいすき
*アッシジの聖フランシスコ *ぼくはマサイ ほか
そのほか、クリスマスの本もあります
*おおきなもりのクリスマス
*メリークリスマスおさるのジョージ
*賢者のおくりもの *エッサイの木 ほか
ひとり、5 冊まで 一か月 借りることができます
ぬさん、うさぎさん、ぶたさん、りすさん。山の上から
しゅーっとすべって、あれたいへん、ひとりずつころがり
おちたよ。そしてならんだ雪だるま。ちらっと見えてる耳
やしっぽでわかるかな。リズミカルな楽しい絵本です。
『トヤのひっこし』
こひつじ文庫のあたらしい本です!
*船を見にいく *ここがすき *もめんのろばさん
*こうさぎと 4 ほんのマフラー *はなはなみんみ物語
『グリーン・ノウの子どもたち』
こひつじぶんこの
おしらせ
毎月第 4 土曜日に
おはなし会(絵本読み)をしています
みんなであそびにきてください
L・M・ボストン 作
亀井俊介 訳
ピーター・ボストン 挿絵
評論社
雨の中、ひとりの少年がグリーン・ノウにやって
きます。大おばあさんと休暇を過ごすために。
2度目のお母さんとうまくいっていない少年は、さ
12月31日は休館します
新年は1月7日からです
ホームページ http://www.shinkou-kyoukai.org/
『くまとやまねこ』
湯本香樹実 作
酒井駒子 絵
河出書房新社
びしさの中にいました。でも明るいおばあさんとあ
たたかな古い石の家、その家で起こる不思議なでき
ごとのおかげで、自分の居場所をみつけることがで
きました。そして幸せなクリスマスを迎えるのです。
『もうひとりの息子』
ドリット・オルガット 作
樋口範子 訳
さ・え・ら書房
ある朝、大事な親友のことりを亡くしてしまったくまは、
その悲しみに打ちひしがれ、喪失感と寂しさにひとり巣に
ひとり息子の戦死により心を閉ざしたユダヤ人女
閉じこもってしまいます。やがて、みなれないやまねこが 性ミリアムと、パレスチナをふるさととするアラブ人
あらわれます。やまねこの奏でるバイオリンの音色がこと
りとの楽しい思い出をよみがえらせ、くまはいやされます。
二色刷りだけどその美しい絵と、読む人の心に響く音楽は
あなた自身もいやしてくれるでしょう。
青年ハミッドの出会いを通して、ユダヤ人とアラブ人
の民族問題が語られます。この双方に思いがけない扉
が開かれ、心をつなぐ希望へと導かれます。深い共感
を覚える一冊です。