猿を読みます

三雲小学校 3 年生 国語「木かげにごろり」2 回目ブックトーク
今日は「木かげにごろり」のブックトークの2回目です。前のブックトークでは世界の民
話を紹介しました。廊下にもいろんな本を置きましたけど、読んでくれた人はいるかな?
→呼びかけ
たくさんの人が読んでくれてるんだね。
私も、みんなが勉強している「木かげにごろり」ってどんな話なんだろう?と思って、読
んでみました。
そうしたら、あれ「木かげにごろり」のここのところはあの本とちょっと似てるなあ、と
思うことがありました。
今日は、そんな本をいくつか紹介します。
「びんぼうこびと」はウクライナの民話です。
あるところに働き者のお百姓がいました。とても働き者なのに、どういうわけか、村いち
ばんの貧乏人でした。
→読む
「ところが、あるにちようび」~最後まで
貧乏なお百姓はしあわせになって、やきもちやきのお金持ちは一文無しになってしまいま
した。最初とはさかさまになっちゃったね。
「木かげにごろり」と少し似てないですか?
中国の「銀のうでわ」という話も、最初はいじめられていた娘が、最後にはしあわせにな
る話です。
さて、「木かげにごろり」には、同じような言葉が何回も出てくるところがありますよね。
それと同じように、何回も同じ言葉や場面が出てくるお話、なにか知っている人、います
か?→呼びかけ
こんな本を見つけましたよ。ノルウェーの「三びきのやぎのがらがらどん」という本です。
三びきのやぎが、トロルのいる橋を渡って山の草場へいこうとするのですが・・・少し読
みますね。→読む
「のぼるとちゅうのたにがわにはしがあって」~「それはひどくしゃがれたがらがらごえ
でした」
さあ、このあとどうなるんでしょう?
「大きなかぶ」や「てぶくろ」も、同じ言葉や場面が、何回も出てくる本です。また読ん
でみてください。
ところでみんな気づきましたか?民話にはたくさんの知恵がつまっています。
さっき読んだ「びんぼうこびと」では、お百姓さんはびんぼうの原因がこびとだとわかっ
たら、うまく袋にこびとを入れてしまいました。
「三びきのやぎのがらがらどん」では、小
さいやぎが「少し待てば、ぼくよりずっとおおきいやぎがきますよ」と言って、うまく橋
を渡っていましたね。
さいごに、とびきり知恵のある話をします。
タイの「さるのきも」というお話。
ワニの奥さんの体の具合が悪いので、だんなさんは奥さんの食べたがっている猿の生き肝
を取ってこようとします。
ワニのだんなさんはうまく猿をだまして自分の背中に乗せると、川を渡り始めました。
そしていちばん深いところへきた時に、水の中へもぐり始めたのです。
→読む
「たすけてくれえ。
」~最後まで
さるはたいしたものですね。知恵で自分の命を救ったんですから。
ほかにもこの本に入っている「ライオンとやぎ」という話や、朝鮮の民話の「さんねん峠」
という話も、知恵を働かせる話です。とても面白い話ですから、読んでみてくださいね。
ではこれで、ブックトークを終わります。
★参考図書★
「びんぼうこびと」
ウクライナ民話 内田利沙子/訳 福音館書店 ※
「銀のうでわ」 君島久子 岩波書店 ※
「三びきのやぎのがらがらどん」 マーシャ・ブラウン 福音館書店 ※?
「おおきなかぶ」 A.トルストイ 福音館書店
「てぶくろ」 ウクライナ民話 内田利沙子/訳 福音館書店
「こども世界の民話(上)
」 内田利沙子ほか 実業之日本社
「ライオンとやぎ」 駒田 和/訳 こぐま社
「さんねん峠」 李 錦玉 岩崎書店