オフィスソフトを用いたレポート作成

オフィスソフトを用いたレポート作成
現在では学校生活においても、社会に出てからもほとんどの書類作成をコン
ピュータを用いて行います。
文書・・・・ワープロ(ワード、一太郎、openoffice 等)
表・・・・・・表計算(エクセル、123等)
グラフ・・・グラフソフト(エクセル、sma4、ngraph、gnuplot 等)
発表・・・・プレゼンテーションソフト(パワーポイント、acrobat 等)
これらの送付とはオフィスソフトと名付けられ、一連の必要なソフトがまとまっ
てインストールする形式になっています。1年生の情報処理入門ではこれらの
内、ワードとエクセルは使い方を修得しているはずです。ここでは復習しなが
ら、文書、表、グラフ、絵を作成し、一つの完成品としてレポートを作成してみ
ます。
ワードを起動すると下図のようになります。作成しようとしている文章に応じて
適切なテンプレートを選択して下さい。
テンプレートを選択したら、直接入力を開始しても良いのですが、最初にペー
ジレイアウトを設定しましょう。ページレイアウトはページレイアウトタグを選択
します.詳細設定を行いたい場合にはページ設定を選択すると一度に多数の
項目を設定することができます。
ページ設定を選択すると下表のような内
容のウィンドウが現れます。これらの設定
はこのウィンドウで行うことができます。
文字数と行数
余白
用紙
その他
縦書き、横書き、一行の文字数や行数、段数などの設定
上下左右の余白、印刷方向
用紙サイズ、プリンタのトレイの選択
セクションの開始位置、ヘッダーとフッターの設定
ページレイアウトの設定が終了したら、用いるデフォルトのフォントの設定を行
います。フォントの設定は[ホーム]タグ―[フォント]から行います。
フォントの設定では日本語(全角)のフォントと英数字(半角)のフォントタイ
プを別々に設定することができます。同じフォントでも問題ありませんが英数
字を全角を用いると少し間延びした感じになります。通常、日本語はゴシック
か明朝体です。英語は Century, Times and Roman, Arial 等が標準的でしょう。
フォントサイズは12または14ポイント位が読みやすいでしょう。正式な文書
などでは 11 ポイント位を用います。状況によって使い分けましょう。
以上で基本設定は終了です。後はともかく入力すべし!
ただ、いくつか注意する点、コツ等がありますのでしたに記します。
レイアウトについて
1. タイトル、表題は大きいフォントを用いる(18ポイント以上)。
2. 「1.はじめに」「2.実験」等の見出しのフォントサイズは本文と同じで
太字や下線を用いてメリハリをつける。
3. 実験器具など、器具名と個数を列記するとき数字を揃えるためにはタ
ブや表を用いる。表を用いるときには罫線を消してしまう。
4. 表を作成するとき、簡単な表の場合にはワードの作表機能を用いる。
しかし、表中で計算したり、グラフを作成する場合には表計算ソフトを用
いる。ワードの場合にはエクセルを同時に起動しておいて、表を作成し、
それをワード中にコピーする。基本的に数値データは表にまとめておく方
が良い。
5. 本文中に数式を挿入する場合に
はワードの数式作成機能を用いる。
これは[挿入]―[オブジェクト]の中か
ら Microsoft 数式を選択することによ
り可能である。
6. グラフは別ページに1枚1つずつ載せる。
7. グラフの作成はエクセルのグラフ機能を用いる。(しかし、エクセルのグ
ラフ機能は細かい調整に限界があるので専用のグラフソフトを用いる方
が良い。3年生の実験では sma4 というフリーソフトを用いる。)
8. 作成したグラフはグラフを選択、コピー(ctrl+c)後配置したい場所に
カーソルを移動した後、張り付け(ctrl+v)で張り付けることができる。
9. グラフ以外のグラフィックはグラフィックソフト(ペイント等)で作成後、
jpeg 形式で保存し、ワード上で[挿入]-[図]-[ファイルから]より選択するこ
とにより挿入することができる。
ファイルについて
ファイル名は特別なソフトウェア
で作成すると必ず拡張子がつき
ます。
Test1.doc
この拡張子はどのようなソフト
を用いて作られたか、どのような
種類のファイルであるかを意味し
ています。(Macではこの拡張子
にあたるものがファイルの先頭に
含まれています。)例えば上の例
のように拡張子が doc は(最近で
は)ワードの文書ファイルである
ことを意味します。しかし、このファイルをこの
まま別のワープロソフトで開こうとしても訳の分からない文字が現れるだけで
す。(最近のワープロは変換機能を持つものが多いので開くことができるか
もしれない。)右の図はワードのファイルをエディターと言われるただ入力す
るだけのソフトウェアで開いた例です。通常エディターでは日本語やアルファ
ベットなど文字に割り当てられたを表示するようになっています。ワードのフ
ァイルには入力した文字以外に制御コードと呼ばれるページレイアウトやフ
ォントなど様々な情報が特別な命令として含まれいています。そのため、図
では訳の分からない表示になってしまいます。特別な命令はそれぞれのワ
ープロ固有のものです。右図がファイルの中身を16進でダンプしたものです。
たしかに、人間の理解できるものではありません。このような特別なコードを
用いるために1つのソフトウェアで作成したファイルは別のものでは利用でき
ません。しかし、どうしても別のソフトでも利用したい場合があります。そのよ
うなときにはどうすればよいでしょう。どのようなソフトでも読める形式があれ
ばよいわけです。比較的文字装飾を維持しながら共通性のあるファイル形
式はrtf(Rich Text Format)です。このファイル形式はほとんどのソフトウェア
で利用可能です。これを用いると文字飾りなどの情報を含んだまま別のソフ
トで利用可能になります。どのようにすればよいかというと[ファイル]-[名前
を付けて保存(save as)]でファイル形式または保存形式を RTF として名前を
付けて保存してください。
もし、この RTF も使うことのできない場合には最終手段です。テキスト形式を
用いて下さい。ただし、この形式では文字装飾は利用できません。上の図の
保存と同じようにファイルの種類をテキスト(*.txt)を選択して保存してくださ
い。このファイル形式なら必ずどんなソフトウェアでも読み込むことができるは
ずです。
同様の共通形式のファイルが表計算ソフトに存在します。csv形式が表計算
の共通形式のファイルです。これは数値をコンマで区切って入力したファイル
です。また、タブで区切って入力しても大丈夫です。表計算ソフトで作成したフ
ァイルを名前を付けて保存でcsv形式で保存すれば他の表計算ソフトでも利
用可能です。
共通ファイル形式
ワープロ
表計算
グラフまたは絵
rtf
txt
csv
txt
jpg
Bmp
ある程度の修飾情報を維持
ベタうちの文字のみ
カンマで区切った数値群
タブで区切った数値群
ファイルが比較的小さい
全ビットのデータが保存されている