pdf版案内冊子

高知大学
平成15年度秋の公開講座
高知大学生涯学習教育研究センター
高知大学生涯学習教育研究センター
平成15年度
秋の公開講座
挨拶・教室のご案内
受講手続き等について
秋の公開講座 開設一覧
講座の内容紹介
第1部
高知大学朝倉キャンパス開講
「楽しい親子体操遊び」 …………………………………………………………… 1
「書道入門」 ………………………………………………………………………… 2
「絵画入門」 ………………………………………………………………………… 3
「弁当箱ダイエット法 ―私にとって美味しく、 健康によい食事は?―」 … 5
「ビジネス・ゲームで学ぶ経営学」 ……………………………………………… 7
第2部 高知市文化プラザ 「かるぽーと」 開講
「演劇の世界」 ……………………………………………………………………… 8
「土佐の海 ―生きもの環境―」 ………………………………………………… 9
「はじめてのドイツ語」 …………………………………………………………… 10
「フィールドサイエンス ―水の恵みを研究する―」 ………………………… 11
「森林環境問題と森の恵み」 ……………………………………………………… 13
「お化けと庶民の中国史」 ………………………………………………………… 15
「Contemporary Canadian Culture and Society」 …………………………… 16
「土佐の動植物と絶滅危惧種」 …………………………………………………… 17
「知られざる地球の素顔 ―調査研究の旅うら話Ⅳ―」
……………………… 20
「香りのサイエンスⅡ」 …………………………………………………………… 23
第3部 その他の教室
「横浪英語留学」 (「グリーンピア土佐横浪」) …………………………………… 24
「いの町の自然と文化」 (いの町内各会場) ……………………………………… 26
第4部 高知大学共通教育科目公開講座 ………………………………………… 29
受講申込書 ……………………………………………………………………………… 31
交通のご案内
ご挨拶
高知大学生涯学習教育研究センター長 田 村 安 興
「生きることは学びの連続」 だと言われます。 学問は若者だけの特権ではなく、 学
びたい時が学びの旬です。 しかしいかに学ぶか、 どのように学ぶかについてその人に
あった学びの方法があるもので、 そのことを見つけ出すことはそんなにやさしいこと
ではありません。 特に現代社会は急速に変化しつつあります。 地域社会も日進月歩で
す。 したがって、 私たちが青年時代に学んだ知識や学力では新しい時代に対応できな
くなっています。
高知大学生涯学習教育研究センターは、 幅広い層の学びのニーズに対応して、 多様
なメニューを揃え、 学びの欲求にお応えします。 当センターでは、 学生から社会人ま
で幅広い人を対象にした講座を企画し、 過去五年間県下各地で実施してきました。 今
年から秋の公開講座は高知市文化プラザ 「かるぽーと」 を主会場に実施されます。 ぜ
ひ多くの皆様が、 知の創造、 学びの欲求を実現するために受講されますよう、 スタッ
フ一同お待ちしております。
教室のご案内
高知大学朝倉キャンパス
親子体操、 書道、 絵画、 料理、 コンピュータソフトを用いた経営学など、 実技・実
習系の5講座が開講されます。
高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (高知市九反田2-1)
10講座が開催されます。 幅広い分野の講座を取りそろえ、 少人数のクラス編成を原
則に、 講師と受講生の対話の中で授業が進められます。 仕事帰りにも参加できるよ
う、 どの講座も6時半からの開講となっています。
「グリーンピア土佐横浪」 (須崎市)
三日間の英語合宿を行います。 高知大の外国人教員が講師を務め、 自然の中、 英語
にひたる三日間となります。
「いの町」
町村合併を機に生まれ変わる 「いの町」。 その相互理解を深めるため、 吾北村、 本
川村、 伊野町の三カ所でリレー形式の講座が行われます。
受講手続き等について
1. 受講対象者
特に断りのない限り、 年齢・性別・学歴等の条件はありません。 どなたでも受講
できます。
2. 申し込み受付期間
平成15年8月4日 (月) 午前9時から受付を開始します。
仮予約を含め、 事前の申し込みは受けかねます。 ご了承ください。
定員に満たない講座は、 講座開始前日まで随時受け付けますので、 お問い合わせ
ください。
受付時間:9時から12時、 13時から17時
(土曜、 日曜、 祝祭日を除く)
受付場所:高知大学生涯学習教育研究センター
(高知大学事務局1階)
3. 申込み方法
所定の受講申込書 (本冊子31頁) に必要事項を記入の上、 受講料を添えて生涯学
習教育研究センターへ直接お申込みください。
なお、 現金書留でも受け付けます。 その場合は、 必ず電話で申込み状況を確認し
てから、 受講申込書を同封の上、 郵送してください。
4. 教室
高知大学朝倉キャンパス、 高知市文化プラザ 「かるぽーと」、 「グリーンピア土佐
横浪」、 新 「いの町」 各会場の四教室があります。
各講座のページで確認してください。
5. 注意事項およびお願い
・いったん納入された受講料の払い戻しはできません。
・講座によっては、 受講料の他にテキスト代、 教材費等が必要になるものもあり
ます。
・講座開始日の変更、 休講等の特別の場合以外は、 特に連絡はいたしません。 講
座開始日に直接教室へお越しください。
・ 「横浪英語留学」 は、 高知大学朝倉キャンパスからバスで送迎 (無料) いたし
ます。
・高知大学朝倉キャンパスにお車でお越しの方は、 正門の守衛所で、 公開講座参
加の旨を告げてください。
申込み・問い合わせ先
高知大学生涯学習教育研究センター
〒780-8520 高知市曙町2-5-1
電話 088-844-8454、 088-844-8683
Fax 088-844-8290
http://www.kochi-u.ac.jp/~wwwlife/
平成15年度 秋の公開講座 開設一覧
「弁当箱ダイエット法」 と 「絵画入門」 のみ定員は20名、 それ以外の講座はすべて
定員25名となっています。
(1) 高知大学朝倉キャンパス
講
座
名
開設期間
曜日 時間帯 ページ
楽しい親子体操遊び
8月30日∼9月27日 土
昼間
1
書道入門
8月30日∼9月27日 土
昼間
2
絵画入門
10月3日∼10月31日 金
夜間
3
弁当箱ダイエット法―私にとって美味しく、 健康によい食事は?― 10月4日∼10月25日 土
昼間
5
ビジネス・ゲームで学ぶ経営学
昼間
7
11月29日・12月6日 土
(2) 高知市文化プラザ 「かるぽーと」
講
座
名
開設期間
曜日 時間帯 ページ
演劇の世界
9月3日∼10月8日 水
夜間
8
土佐の海
9月4日∼10月9日 木
夜間
9
10月3日∼10月31日 金
夜間
10
10月8日∼11月5日 水
夜間
11
森林環境問題と森の恵み
10月9日∼11月6日 木
夜間
13
お化けと庶民の中国史
10月16日∼11月13日 木
夜間
15
Contemporary Canadian Culture and Society
11月4日∼12月2日 火
夜間
16
土佐の動植物と絶滅危惧種
11月7日∼12月12日 金
夜間
17
知られざる地球の素顔
11月12日∼12月10日 水
夜間
20
11月14日∼12月19日 金
夜間
23
―生きもの環境―
はじめてのドイツ語
フィールドサイエンス
―水の恵みを研究する―
―調査研究の旅うら話Ⅳ―
香りのサイエンスⅡ
(3) 「グリーンピア土佐横浪」 (須崎市)
講
座
名
横浪英語留学
開設期間
曜日 時間帯 ページ
9月28日∼9月30日
二泊三日
24
(4) 「いの町」 各地
講
いの町の自然と文化
座
名
開設期間
曜日 時間帯 ページ
10月3日∼11月21日 金
夜間
26
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「楽しい親子体操遊び」
講師:神家一成
講座の日程 8月30日・9月6日・13日・20日・27日 毎週土曜日
10:00∼12:00
場所:高知大学朝倉キャンパス
北体育館及び附属養護学校体育館
受講対象者:3歳∼5歳のお子さんと親御さん
受講料:6,200円
講座の内容
本来子どもは、 幼児期に多様な運動形態を獲得するといわれています。 しかし、 そ
れは子どもの運動衝動や活動衝動が正しく軌道に乗せられた場合に限られます。 最近
は、 子どもを取り巻く生育環境や遊びの変化から、 運動形態の獲得に問題が生じてき
ています。 また、 子どもの心や体の健康にも、 いろいろな影響が及ぼされています。
この講座では、 易しい運動を親子の優しい関係の中で行い、 運動の楽しさや心地よ
さを、 親子共に体験してもらいたいと思っています。
■マット運動遊び ■組体操遊び ■ボール運動遊び
■縄跳び遊びなど
【備考】
運動のしやすい服装で、 体育館用シューズとバスタオルをご用意願います。
講師の紹介
神家一成 (かみや かずしげ)
高知大学助教授 (教育学部)
担当授業:体育科教育法、 スポーツ運動学、 器械運動、 体つくり運動 など
著書: 中学校体育・スポーツ教育実践講座 たくましく生きる 「からだ」 を育
てる体操の授業 (日本文教社)、 中学校保健体育科の授業モデル② 体力
を高める運動 (明治図書) など
社会的活動:文部科学省主催・学校体育指導者中央講習会・講師、 高知県生涯ス
ポーツ推進協議会委員など
1
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「書道入門」
講師:北川修久
講座の日程 8月30日、 9月6日・13日・20日・27日
毎週土曜日
14:00∼16:00
場所:高知大学朝倉キャンパス
教育学部4号棟2階
書道実習室
受講料:6,200円
講座の内容
学書にはいろいろの方法がありますが、 本講座では、 用筆法とか運筆法とか言われ
ている筆使いから始めます。
次に初歩の方、 程度の高い方いずれにもわかりやすく古典の臨書を通して、 造形法
の原理原則に触れていただく予定です。
古典の美しさやよさを味わうことによって、 これから書を学ぶ方々の参考、 指針に
なれば、 と思っています。
【備考】
書道用具一式、 およびのりとハサミをご用意願います。
講師の紹介
北川修久 (きたがわ のぶひさ)
高知大学教授 (教育学部)
書家名 北川修久 (きたがわ しゅうきゅう)
毎日書道展審査会員
2
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「絵画入門」
講師:加藤勝久
講座の日程:10月3日・10日・17日・24日・31日 毎週金曜日
18:30∼20:30
場所:高知大学朝倉キャンパス
教育学部2号棟5階
第2絵画室
受講料:6,200円
講座の内容
「絵」 は誰でも書くことが出来ます。 現在は様々な描画材料により多様な表現方法
が工夫されています。 多くは平らな画面の上に色や形や線等の効果を利用して描かれ
ていますが、 意外と明暗による表現の持つ効果が意識されていないように思います。
そこで今回は 「光」 によって出来る明暗による立体・空間表現に焦点を当て実習を
したいと思います。
第1回 12段階のグラデュエーションを描く
第2回 円筒 (トイレットロール) を描く
第3回 立方体 (紙で作る) を描く
第4回 卵を描く
第5回 果物を描く
【備考】
鉛筆 (H∼2B程度)、 練りゴム、 スケッチブック (F6程度)、 カッターナイフをご持
参ください。 あわせて、 第一回目のみ定規もご用意ください。
また、 モチーフは各自、 自費でその都度持参ください
3
講師の紹介
加藤勝久 (かとう かつひさ)
高知大学教授 (教育学部)
昭和17年12月3日、 東京生まれ、 60歳
昭和42年東京芸術大学卒業 (油画科)
昭和44年東京芸術大学大学院修了 (油画専攻)
昭和49年モダンアート協会会員推挙
昭和62年より高知大学に勤務
研究テーマ:油彩による具象絵画の可能性の追求
4
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「弁当箱ダイエット法 ―私にとって美味しく、健康によい食事は?−」
講師:針谷順子
講座の日程:10月4日(9:00∼13:00)、 10月18(10:00∼12:00)、
10月25日(9:00∼13:00) 毎週土曜日
場所:高知大学朝倉キャンパス
教育学部2号棟3階 調理実習室
受講料:6,200円
講座の内容
一人ひとりが生活スタイルも健康状態も嗜好も異なります。 従って、 個性的な 「私
にぴったり」 な食事の実現こそ生活を豊かに (QOL) してくれるものです。
この講座では、 弁当箱を用いて、 適量で栄養バランスのよい一食の食事構成法を実
践的に楽しく習得していただきます。
第1回
食事のセルフチェックをし、 日常の食事のよい点、 悪い点をチェックした後、 料理
の実習に移ります。 そこで、 自分にとって適量でバランスのよい食事構成の理論を理
解し、 実践力を身につけます。 (次回講座までの2週間の間に、 日常のくらしの中で実
践してみる)
第2回
実践の効果を確かめます。 結果をもちより、 実践の課題等を共有します。
第3回
より個性的な実践のための食事づくり力を高めていきます (実習)
【備考】
エプロン、 三角巾 (手ぬぐいなど髪を覆うもの)、 タオル、 筆記用具、 弁当箱 (ふ
だん使っているもの、 ない方はこちらで用意します) をご持参ください。
なお、 300∼500円程度の材料費をいただきます。
5
講師の紹介
針谷順子 (はりがい よりこ)
高知大学教授 (教育学部)
1978年 女子栄養大学大学院栄養学研究科栄養学専攻修士課程修了
1978年 高知大学に赴任 2002年博士 (栄養学)
著書・編著 (教材等) : 乳幼児からの食事学 (有斐閣,1991)、 21世紀の調理
学(環境調理学) (建帛社,1997)、 料理成分表 (群羊社,
1992)、 そのまんまお弁当料理カード (群羊社, 2002)、
実物大そのまんま料理カード (幼児食編) (群羊社,
2002) 等。
6
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「ビジネス・ゲームで学ぶ経営学」
講師:中川香代
講座の日程:11月29日(土)、 12月6日(土) 両日とも10:00∼16:00
場所:高知大学朝倉キャンパス
人文学部
3番教室
受講料:6,200円
講座の内容
もしも皆さんが町のレストランの経営者ならば、 価格について、 また材料費や広告
費をどれだけにするか、 顧客は何を求めているのか、 ライバルはどのような戦略をし
かけているのか、 赤字を出さないためには…等々について考えることでしょう。
本講座では、 パソコン・ネットワーク使用の簡単なゲームを用いて3∼4人ごとの10
チーム (10社) で競い合いながら上記のような経営上のことを考え意思決定をしてい
きます。 また、 あいだに解説をはさむことでマーケティング・戦略、 会社数字や決算
書の基礎を学びます。
そして2回目の授業では情報システムと経営管理について学習します。
講座が終了する頃にはビジネス感覚とIT時代の経営システムについての知識が身
についているはずです。
第1回 「ビジネス・ゲーム」
経営目標と意思決定、 経営情報と経営分析、 マーケティングと戦略
会計情報 (資金収支、 損益計算書、 貸借対照表)
第2回 「経営管理と情報システム」
【備考】
パソコンを使用しますが、 操作はとても簡単ですし補助もします。 パソコンを使えな
い方も、 会社数字に慣れていない方も、 どなたでも参加できます。
また、 パソコンはこちらで用意いたします。
講師の紹介
中川香代 (なかがわ かよ)
高知大学助教授 (人文学部社会経済学科)
1994年明治大学大学院経営学研究科退学。 高知大学人文学部着任。
専門は経営学。 とくに日本と英国の経営・人事労務管理比較、 およびITと経営
管理。
7
高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「演劇の世界」
講師:山下興作
講座の日程:9月3日・17日・24日、 10月1日・8日
毎週水曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
ぴあ でも シアターガイド
でも結構です。 ちょっと覗いてみてください。 そ
こには、 常時200本以上の演劇の案内が掲載されています。 これを見る限り、 演劇は
私たちの日常の中にすっかり根を下ろしているように思われます。
でも、 演劇ってなんだろう? とあらためて問われると、 意外に答えられないので
は?そこで、 この講座では、 演劇をいくつかの基本要素にわけてその特性を考えなが
ら、 あわせて、 小説とも映画とも違う、 演劇独自の魅力を探っていきたいと思います。
第1回 舞台ができるまで
第2回 戯曲は文学か?
第3回 戯曲・演出・俳優の関係
第4回 観客がいるということ
第5回 参加する演劇を目指して:広場としての劇場
講師の紹介
山下興作 (やました こうさく)
高知大学助教授 (人文学部国際社会コミュニケーション学科)
昭和34年 (1959) 生まれ
昭和60年 (1985) 北海道大学大学院文学研究科修士課程終了
昭和61年 (1986) 高知大学に着任
平成4年 (1992) より高知市民劇場幹事もつとめている
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「土佐の海
―生きもの環境―」
講師:大野正夫
講座の日程:9月4日・18日・25日、 10月2日・9日
毎週木曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
土佐湾の1965∼2000年までの水温は、 平均水温で0.7℃上昇しています。 特に夏の
高温が多くの海産生物に悪い影響を与えており、 大型海藻群落 (藻場) が衰退してい
ます。 一方、 温暖化の影響により土佐湾のサンゴ群集が土佐湾全体に拡大しており、
熱帯魚や藻食魚の生育増大を助長させています。 このようにして土佐湾の生物相や水
産物の漁獲高は、 この40年間に大きな変動を起こしています。 これらの土佐湾の生き
物の変化に対して、 再生事業の動きがあり、 1990年代から海洋深層水の利用した種苗
生産技術の開発や藻場の再生化計画が進んでいます。 この講座では、 このような話題
を提供していこうと考えています。
第1回 土佐湾の水温の上昇と海藻群落の変遷
第2回 地球温暖化とサンゴ類・熱帯魚の北上
第3回 地球温暖化と土佐湾の水産業
第4回 海洋深層水の利用
第5回 土佐湾の海洋牧場計画
講師の紹介
大野正夫 (おおの まさお)
1940年生まれ、 1968年高知大学赴任
高知大学教授 (海洋生物教育研究センター)
著書 (共・編著) :「海藻資源養殖学」、 「21世紀の海藻資源」 (緑書房)、 「世界の
海藻資源」 (国際協力事業団)、 「身体にきく海洋深層水」 (角
川書店) など
最近の研究テーマ:藻場の再生研究と海洋深層水の利用研究
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「はじめてのドイツ語」
講師:斎藤昌人
講座の日程:10月3日・10日・17日・24日・31日 毎週金曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第2学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
"FIFA Fussball-Weltmeisterschaft Deutschland 2006"
次回、 サッカー・ワールドカップはドイツで開催されます。
もちろん、 サッカーに関心がなくても、 この講座では全く問題はありません。 新た
な言葉を学んでみようという方、 あるいはドイツ語を習ったことはあるが、 もう一度
勉強し直してみようという方、 大歓迎です。
発音、 挨拶、 単語、 そしてドイツ語の基本的な約束事等をコンパクトに教えていき
ます。
講師の紹介
斎藤昌人 (さいとう まさと)
1959年 大阪生まれ
1992年 京都大学大学院博士課程退学
1992年 高知大学人文学部着任
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「フィールドサイエンス ―水の恵みを研究する―」
講師:宗景志浩、 伴 道一、 藤原 拓、 石川勝美
講座の日程:10月8日・15日・22日・29日、 11月5日
毎週水曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第2学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
第1回
「海の水」 宗景志浩
海洋深層水、 沿岸の海水、 ブラックタイガーの育つ東南アジア・マングローブの森
に広がる海の水――今や飲み水にまでなった海水のサイエンスと人間との関わりを現
地の写真などを加えて解説し、 これらの海水をとりまく環境問題について考えます。
第2回
「川の水」 伴 道一
高知県下の諸河川の現状は、 かつてと比べて大きく様がわりしたといわれます。 川
の水量、 川の水質、 川底の状態、 水辺の様子、 そこに棲む生物など、 どれをとっても
悪化の傾向にあるように思われます。 講座では川の環境 (とくに川の水質) を決める
要因を、 身近な川を例にして解説し、 今後の改善策や流域住民の川とのつきあい方を
考えます。
第3回
「都市の水」 藤原 拓
都市に住んでいるわたしたちが使う水 「水道水」 はどのようにして作られ、 我が家
の蛇口に届けられるのでしょうか。 そして使われた水 「汚水」 はどのようにしてきれ
いにされ、 自然に返されていくのでしょうか。 私たちの生活に欠かせない 「水道」 と
「下水道」 について、 浄化方法を中心としてその仕組みを説明します。 また、 水道や
下水道と 「水環境」 とのかかわりについてもお話したいと思います。
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第4回
「浄水器の水」 石川勝美
全国平均で3割近い世帯で浄水器が使われています。 水道水の蛇口を開くだけで安
心・安全、 そして美容と健康によいおいしい水が飲みたいというのがその理由です。
そこで、 浄水器の水を科学します。
第5回
「食べ物と水」 石川勝美
水耕栽培と土耕栽培の野菜の違いは?水が違うと食べ物が変わる。 水によって細胞
の働きが変わる。 水によって品質が変わってきます。 そこで、 水の基本的効用や、 水
の構造について解説します。
講師の紹介
宗景志浩 (むねかげ ゆきひろ)
高知大学教授 (農学部)
1970年 高知大学大学院修士課程修了
農学博士
研究課題:沿岸域の水理・水質環境の解明と汚染対策
伴 道一 (ばん みちかず)
高知大学助教授 (農学部)
1983年 京都大学大学院修士課程修了
1989年 農学博士 (京都大学)
研究課題: 「河川の局所的自浄作用の定量化」
藤原 拓 (ふじわら たく)
高知大学助手 (農学部生産環境工学科)
1999年 京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了
1999年 京都大学博士 (工学)
専門分野:水質工学、 下水道工学
研究課題:下水の高度処理プロセスの開発、 地下水・河川の水質汚濁機構の解明
石川勝美 (いしかわ かつみ)
高知大学教授 (農学部)
1977年 九州大学大学院修士課程修了
農学博士
研究成果活用企業役員 (非常勤)
研究課題:水の構造制御による高付加農業生産の構築等
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「森林環境問題と森の恵み」
講師:依光良三、 山本 武、 後藤純一、 藤原新二、
大谷慶人
講座の日程:10月9日・16日・23日・30日、 11月6日
毎週木曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第2学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
第1回 「 森の力 の再生をめざして―熱帯林と日本―」 依光良三
さまざまな環境保全面での役割をもつ森林。 その 「森の力」 が失われたとき、 自然
は牙をむき、 人びとに仕返しをします。 はげ山化した熱帯林地域や中国では悲惨な災
害に見舞われ、 水不足で苦しんでいます。 程度の差はあれ日本も例外ではありません。
20世紀森の力の破壊の世紀から、 今は再生の世紀へと大事な時期です。 調査に基づき
お話します。
第2回 「山の恵みのはなし、 森の力の再生のはなし」 山本 武
私は56歳の時に世界の未踏峰 (7281m、 7230m) に挑戦して、 登頂成功の夢がかな
えられました。 山からの恵みを最高に得た時で、 登頂までのエピソードについてビデ
オを交えながらお話します。 また、 森の再生過程において森の動きを観察していると、
人間社会と共通していること、 考えさせられることが見えてきたので、 その話しをし
ます。
第3回 「循環型社会における森林資源とその利用−暮らしの中に見える森−」後藤純一
エネルギーをどのように使っているのでしょうか。 国によっては電力が中心であっ
たり、 木材を活用して石油などの化石燃料の使用を削減しようとしている国々もあり
ます。 そこで、 ヨーロッパでの暮らしと日本での暮らしに見られる、 エネルギー、 住
居そして資源のリサイクルについて紹介します。 そこから見えてくる循環型社会につ
いて、 そして、 その背景にある森林と人との関わり方や森林の取り扱い方の違いにつ
いて触れながら、 日本の森林の問題についてお話します。
第4回 「暮らしの中の木材−木が持っているすばらしい性質と使い方−」 藤原新二
地球温暖化といった環境問題への関心が高まるにつれて、 人や環境に優しい木材が
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見直されています。 暮らしの中に身近にある木製品について、 木の性質や樹種の特性
を活かした使い方をみることによって、 もう一度木の文化を見直してみましょう。
第5回 「快適な木の住まいの科学 ―室内環境と快適性についての最近の研究―」 大谷慶人
「物の豊かさ」 から 「心の豊かさ」 へと社会の価値観が変化するにつれ, 住宅につ
いても居住空間の快適性が重視されるようになっています。 従来, 居住性を客観的に
測ることは困難でしたが, 科学の進歩で様々な測定手法が可能となりました。 ここで
は, 化学物質によるシックハウス問題, カビ・ダニによるアレルギー問題, 木造住宅
の快適性, 住宅自身の健康などを取り上げ, 木の性質と住宅環境に関わる最新の研究
について解説します。
講師の紹介
依光良三 (よりみつ りょうぞう)
高知大学教授(農学部附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター、 農学博士)
専門分野:森林環境学、 森林政策論
研究テーマ:環境保護と森林の再生に関する研究
山本 武 (やまもと たけし)
高知大学教授 (農学部森林科学科、 農学博士)
専門分野:森林計測学、 森林施業論
研究テーマ:合自然的森林施業に関する研究
後藤純一 (ごとう じゅんいち)
高知大学教授 (農学部森林科学科、 農学博士)
工学部の機械学科在学中に 「成長の限界」 に出会い、 以来、 林学をめざし、 森林
資源の持続的な利用のための研究・教育に従事。 高知在住24年、 土佐弁はうまく
話せない元関西人。
専門分野:林業工学、 林業機械学、 林業土木学、 森林作業システム学
研究テーマ:バイオマスエネルギーの利用、 森林作業と環境へのインパクト
藤原新二 (ふじわら しんじ)
高知大学助教授 (農学部森林科学科、 農学博士)
専門分野:木材組織学、 木材理学
研究テーマ:林木の成長と材質の変動、 樹木の年輪情報の解析
大谷慶人 (おおたに よしと)
高知大学助教授 (農学部森林科学科、農学博士)
専門分野:森林資源利用学
研究テーマ:樹木抽出成分の利用、 木材腐朽菌およびシロアリ被害、 木材の化学
的利用全般
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「お化けと庶民の中国史」
講師:大櫛敦弘
講座の日程:10月16日・23日・30日、 11月6日・13日 毎週木曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
お化けや幽霊などの不思議な話を伝える中国の 「志怪小説」 や 「伝奇小説」 は、 も
とより虚構の物語ではありますが、 同時に官製の歴史書などにはめったに取り上げら
れることのない一般庶民の姿やその暮らしぶりを生き生きと伝えてくれる貴重な資料
でもあると言えるでしょう。
ここではたとえば、 売り子の娘あいたさに毎日お白粉を買いに通うはめとなった若
者や
これにはぜひ出くわしてみたいものですが
むやみに硬貨を投げつけてく
るお化けの話などを紹介することで、 われわれの生活や文化の源流でありながら、 ま
た違った側面も持つ中国古代の社会と歴史について見てゆきたいと思います。
講師の紹介
大櫛敦弘 (おおくし あつひろ)
高知大学教授 (人文学部人間文化学科)
昭和35年、 東京都生まれ
東京都立大学から東京大学大学院を経て、 平成元年 (1989年) 高知大学着任
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
"Contemporary Canadian Culture and Society"
講師:ダレン・リングリー
講座の日程:11月4日・11日・18日・25日、 12月2日
毎週火曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
These classes will consider how Canada has developed into its current entity
by examining the historical and cultural influences that have shaped the
contemporary Canadian state. We will focus on two well-known aspects of
Canadian culture: multiculturalism and bilingualism. Although Canada is often
presented as a world model with respect to official policy in these areas, Canada's
unique historical, political, geographic, linguistic and social realities constantly
test the broad multicultural and bilingual aims of the federal government. After
these classes, students should come away with a more critical understanding of
important Canadian issues. This class will be taught in English, using PowerPoint
presentation software as visual support for students.
Course requirements:
Although this course will be taught using English, the focus will be on content
rather than language. While content will be delivered with sensitivity to the
learner situation, it will be assumed that students have both an appropriate level
of English to follow the lectures and an interest in Canadian history and culture.
This course should attract students with a good understanding of English.
講師の紹介
Darren Lingley (ダレン・リングリー)
高知大学助教授 (人文学部国際社会コミュニケーション学科)
Age: 38
Nationality: Canadian
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「土佐の動植物と絶滅危惧種」
講師:石川愼吾、 松井透、 岡本達哉、 遠藤広光、
町田吉彦
講座の日程:11月7日・14日・28日、 12月5日・12日
毎週金曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第2学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
近年、 生物多様性の保全の必要性が強く再認識されています。 生物多様性の危機を
もたらしている主な要因として、 環境省のまとめた新・生物多様性国家戦略の中では
次の3つをあげています。 すなわち、 1) 人間の活動や開発に伴う生息・生育地の破
壊、 2) 自然に対する人間の働きかけの減少、 3) 移入種や化学物質による影響の3
つです。
本公開講座では, 最初に高知県に生息・生育する動植物 (種子植物、 蘚苔類、 地衣
類、 魚類、 哺乳類など) に関する基礎的な知識の解説を行います。 そして、 特に絶滅
の危機に瀕している動植物の生息・生育環境の現状を見直し、 その保全に対して取り
得るべき方策などを考え直してみたいと思います。 例えば、 蘚苔・地衣類や哺乳類な
どは生息・生育地の破壊によって大きな影響を受けてきましたし、 絶滅危惧種にあげ
られている種子植物の約半数は里地里山など人間の干渉のもとに生育してきた種です。
また、 日本在来の魚類は外国からの移入種や化学物質による汚染に大きな影響を受け
ています。 このような現状に対して、 すでに多くの取り組みがなされていますが、 そ
の有効性を再検討するとともに今後の課題についても考えてみたいと思います。
第1回 石川愼吾
本公開講座の最初の時間なので、 まず、 生物多様性という言葉の持つ意味とその価
値について解説し、 なぜ生物多様性を保全する必要があるのかを考えます。 次に、 高
知県において絶滅の危機に瀕している種子植物の実態を紹介し、 今後取り組んていく
べき課題について考えてみたいと思います。
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第2回 「土佐のコケ類と絶滅危惧種」 松井 透
コケ類は身近な植物ですが、 意外にその実体は知られていません。 本講座では、 コ
ケ類とはどのような植物であるかを豊富な画像を用いて分かりやすく紹介するととも
に、 絶滅危惧種とされるコケ類の実情について考えてみたいと思います。
第3回 「高知県の地衣類」 岡本達哉
私たちの身の回りには、 様々な地衣類が生育しています。 しかし、 種子植物やシダ
植物と違って関心を持つ人が少なく、 その実体はあまり知られていません。 今回は地
衣類の体の構造や生活の様子、 そして高知県で見られる種の特徴と現状について解説
します。
第4回 「高知県の汽水・淡水魚類」 遠藤広光
昨年出版された高知県レッドデータブック [動物編] には、 汽水・淡水域に出現す
る216種の魚類が掲載されています。 それらのうち、 絶滅のおそれのある種を中心に
高知県の汽水・淡水魚類について紹介します。
第5回目 町田吉彦
高知県は日本で残された哺乳類の天国の一つと言われており、 ニホンカワウソの存
在がそれを雄弁に物語っています。
しかし現在、 物部村を含む剣山系でツキノワグマの絶滅が危ぶまれています。 この
講座では、 哺乳類と人間について考えていきます。
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講師の紹介
石川愼吾 (いしかわしんご)
高知大学教授 (理学部自然環境科学科、 理学博士)
専門分野:植物生態学、 植生学、 保全生態学
研究テーマ:河辺植生の動態、 撹乱立地に生育する植物の生活様式
高知県環境審議会委員、 高知県植物誌委員会委員など
松井 透 (まつい とおる)
高知大学助教授 理学部自然環境科学科、 博士 (理学)
専門分野:植物分類学
主な研究テーマ:アブラゴケ科およびキンシゴケ科蘚類の分類学的研究、 四国の
蘚類相の研究
岡本達哉 (おかもと たつや)
高知大学講師 理学部自然環境科学科、 博士 (理学)
専門分野: 植物分類学、 地衣学
主な研究テーマ:ダイダイキノリ科地衣類の分類、 四国地方の地衣類相
遠藤広光 (えんどう ひろみつ)
高知大学講師 理学部自然環境科学科、 水産学博士
専門分野:動物系統分類学、 魚類学
主な研究テーマ:深海底生性魚類の分類学・系統学、 高知県の魚類相
町田吉彦 (まちだ よしひこ)
高知大学教授 理学部自然環境科学科、 理学博士
高知大学海洋生物教育研究センター教授兼担
専門分野:魚類分類学、 水生動物生態学
主な研究テーマ:深海魚の分類、 高知県の自然史と自然環境保全
高知県文化財保護審議会委員、 国土交通省四万十川エコリバー研究会委員など
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「知られざる地球の素顔 ―調査研究の旅うら話IV―」
講師:吉倉紳一、 山本由徳、 徳岡正三、 田村安興、
原田哲夫
講座の日程:11月12日・19日・26日、 12月3日・10日
毎週水曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」 (9階 第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
第1回 「フランスのクレルモンフェランとコルシカ島 ―パスカルとナポレオンの生
誕地の自然と文化―」 吉倉紳一
クレルモンフェランはパリの南方約350㎞にある人口は約14万人の古き良きヨーロッ
パの町並みを残す小都市です。 11世紀に建立されたノートルダム・ヂュ・ポール寺院
を中心に発達した町で、 哲学者パスカルの生誕地、 ミシュラン社の本社所在地として
も有名です。 その周辺にはたくさんの火山が存在し、 火山や火成岩研究の格好のフィー
ルドを提供しています。 地中海に浮かぶコルシカ島は、 かのナポレオン生誕地として
よく知られています。 同島には古生代後期の花崗岩や火山岩が広く分布しています。
本講義では、 両地域の地質・地形やそれに関連する自然や文化を紹介します。
第2回 「サゴ(Sago)を食べる人々
―マレ−シア、 インドネシアのサゴヤシ調査か
ら―」 山本由徳
サゴヤシはニュ−ギニア島に起源したとされ、 バナナ、 タロイモ、 パンノキなどと
ともに人類によって最も古くから主食作物として利用されてきた熱帯木本作物です。
サゴとはパプア語でパンを意味し、 サグとはマレ−語で食糧粉を意味しています。 サ
ゴヤシはまた、 熱帯の泥炭低湿地のような低pH、 貧栄養土壌でも土壌改良をせずに経
済栽培が可能な唯一の作物とされ、 近年ではデンプン資源作物としても注目されてい
ます。 本講義では、 サゴヤシとサゴヤシの生育する自然環境を紹介するとともに、 そ
れを利用している人々の暮らしの一端を紹介します。
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第3回 「黄河は青河だった ―中国の荒れ地とその緑化考―」 徳岡正三
中国の国土は日本の約25倍あります。 しかし、 雨が少なくて乾燥した土地が多く、
また長い歴史の中で国土の荒廃が続き、 特に中国の北方では地肌むき出しの荒涼とし
た世界が広がっています。 その荒涼とした土地をぬって流れるのが黄河です。 今黄河
とその流域の緑化が注目を集めています。 この講座では中国の荒れ地を概観し、 砂漠
緑化の問題にもふれ、 どのような緑化が望ましいのか解説を試みたいと思います。
第4回 「アジアの農業見て歩き ―照葉樹林文化から熱帯農業へ―」 田村安興
中国 (内モンゴル・海南島)、 インドネシア、 タイ、 インドなどの農業と農民の生
活について解説します。 特に、 トイレと人糞尿の利用方法、 食文化や文化とトイレの
関係、 河川や池での用便と養殖漁業や農業の関係についてお話しします。
第5回 「生物教科書作り国際プロジェクトと海外アメンボ研究 ―デンマーク・チェ
コの自然教育とカナダ・東シナ海での研究三昧―」
原田哲夫
2000年の1∼2月にチェコ・デンマークへ高知県嶺北地方の理科教員の先生方とヨー
ロッパの理科教育の現状を視察したときの模様をご報告します。 大学博物館−学校−
教育行政の連携がすばらしいデンマークの自然教育、 チェコの古典的な博物学教育な
どを紹介します。 また、 1996年にカナダ・アルバータ大学に約4ヶ月滞在し、 カナダ
のアメンボ類の研究をした時のエピソード (壮大なカナダの自然を感じるジョージレ
イク・フィールドサイト=湖畔の演習林など) や2002年5月に東京大学海洋研究所の
白鳳丸 (3900t) による東シナ海への航海に参加し、 外洋に棲むウミアメンボ類の生
態調査や船内での実験を行った時の話も紹介します。
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講師の紹介
吉倉紳一
高知大学教授 (理学部)
専門:岩石学・大陸地殻形成学
山本由徳
高知大学教授 (農学部附属暖地フィ−ルドサイエンス教育研究センタ−)
専門:作物学、 熱帯農学
徳岡正三
高知大学教授 (農学部)
専門:造林学・林木の無性繁殖
田村安興
高知大学教授 (生涯学習研究センター長)
専門:農業史
原田哲夫
高知大学助教授 (教育学部)
専門:環境生理学、 アメンボの生物学
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「香りのサイエンスⅡ」
講師:沢村正義
講座の日程:11月14日・28日、 12月5日・12日・19日
毎週金曜日
18:30∼20:30
場所:高知市文化プラザ 「かるぽーと」
(11月14日・28日は9階
第3学習室)
(12月5日・12日・19日は第1学習室)
受講料:6,200円
講座の内容
私たちは、 毎日の生活の中で香りに包まれた生活を送っているといっても過言では
ないでしょう。 天然の香りはもとより、 香水、 化粧品、 洗剤、 湯浴剤、 医薬品、 殺虫
剤、 清涼飲料、 そして諸々の一般食品へとありとあらゆるところで香料が使われてい
ます。 香りは極微量で大きなインパクトを与えます。 食欲増進、 爽快感、 リラクスゼー
ションなど多くの効用があります。 また、 香りは芳香作用のみでなく、 ガン細胞の増
殖抑制や発ガン性物質の生成抑制などにも関係していることが最近報告されています。
最近の私の香りに関する研究も織り交ぜながら話を進めていく予定です。
第1回/第2回 香りのサイエンスに関する一般的知識
第3回 企業サイドから香料に関するトピックス
第4回 アロマテラピーと資格試験の紹介
第5回 香り研究の紹介
とくに3回目は香料会社の研究員、 4回目はアロマテラピー検定一級資格者の協力も
得てバラエティーに富んだ構成とします。
講師の紹介
沢村正義 (さわむら まさよし)
1945年8月15日生
農学部生物資源科学科教授 (農学博士)
九州大学大学院修士課程修了
専門分野:フレーバー化学, 食品科学
主な研究テーマ:カンキツ類のフレーバーに関する研究
趣味:バドミントン、 旅行
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「横浪英語留学」
講師:Roger Charles Nunn, Darren Lingley,
Francoise Nunn, Paula D. Fabian
講座の日程:9月28日(日)・29日(月)・30日(火)(二泊三日集中講座)
場所:グリーンピア土佐横浪 (須崎市浦之内出見字光松)
受講料:7,200円 (別途、 宿泊料金が必要となります)
講座の内容
Spend a few days speaking English at The Yokonami English Retreat. Enjoy
an international experience in beautiful surroundings and improve your English
at the same time. The classes will teach you how to improve your communication
skills. The activities will help you use your skills in a relaxed atmosphere. Please
join us in September."
【備考】
初日の講座は午後から、 最終日の講座は午前で終了となります。 詳しい時間につき
ましては、 お問い合わせ下さい。
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講師の紹介
Roger Charles Nunn
高知大学教授 (人文学部国際社会コミュニケーション学科)
レディング大学卒
Intercultural Curriculum for Language Teaching, Ph.D.
Francoise Nunn
高知大学非常勤講師
パリ大学、 ロンドン市立大学卒 University of the West of England (MA)
"We came to Japan after teaching in England, Germany, Ethiopia and Qatar in
the Middle-East. We enjoy international communication and look forward to
meeting you in September, and hope that we will enjoy the retreat."
Darren Lingley
高知大学助教授 (人文学部国際社会コミュニケーション学科)
Age: 38
Nationality: Canadian
"English retreats provide a nice chance to share our respective cultures and
explore different ideas in an English environment. This year's new Yokonami
Retreat, one of my favourite areas in Kochi, will provide an excellent backdrop
for learning and exchange. I hope that we can teach each other different
communication techniques in addition to English conversation skills. Let's aim
for a relaxed atmosphere so that we can freely communicate, discover the
fundamentals of international communication, share culture and interact with
each other. I'm very much looking forward to meeting you and learning
together."
Paula D. Fabian
高知大学非常勤講師
University of Akron B.A. Language (French) B.S. Business(Marketing/
Advertising)
"Born in the U.S. Midwest and raised in South Africa, I'm expecting to enjoy
the warmth of Japan with you at Yokonami. Together, let's find the fire and
passion of Kochi through a communication adventure. Expression is using
both your mind and body---thinking, speaking, feeling, gesturing. So relax, let
loose, have fun, and learn anew. Carpe diem! (Make the most of your present
opportunities!)"
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高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
「いの町の自然と文化」
講師:田村安興、 上野智子、 石川慎吾、 町田吉彦、
荻 慎一郎
講座の日程:10月3日・10日、 11月7日・21日、
毎週金曜日
場所:本川村プラチナセンター、 吾北村中央公民館、 いの町すこやか
センター
受講料:6,200円
講座の内容
合併予定の 「いの町」 三か町村の自然と文化をテーマにした高知大学の公開講座で
す。 三つの町村では古くから文化交流が盛んでしたが、 国道194号線の整備と共に一
層連帯感が強まり、 県下に先駆けて合併に向けての合意が成立しました。
伊野町・吾北村・本川村は仁淀川と吉野川源流域を抱えた自然と豊かな文化を持っ
ています。 合併を控え、 互いの自治体の相互理解を図ることが主要な目標です。
第1回 「本川郷と寺川郷談」 (本川村プラチナセンター
19:00∼21:30)
本川村に伝わる江戸時代の古文書 「寺川郷談」 は江戸時代の山村社会と生活、 自然
を豊かに伝えています。 すでに失われたかつての山村社会を二人の講師が 「寺川郷談」
などを通じて解説します。
講師:田村安興、 上野智子
第2回 「仁淀川沿いの植物の生態1」 (吾北村中央公民館 19:00∼21:00)
清流仁淀川に生きる豊かな自然と植物について、 わかりやすく解説します。
講師:石川慎吾
第3回 「仁淀川沿いの植物の生態2」 (伊野町すこやかセンター 19:00∼21:00)
清流仁淀川に生きる豊かな自然と動物について、 わかりやすく解説します。
講師:町田吉彦
第4回 「仁淀川流域から見た江戸時代と明治の土佐」
(伊野町すこやかセンター 19:00∼21:30)
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川はかつて内陸交通の基幹であり、 流域に恵みをもたらすとともに地域性を特色付
けました。 仁淀川流域社会の様相を、 江戸時代及び明治時代の史料からみます。
講師:荻 慎一郎、 田村安興
【備考】
伊野町・吾北村・本川村合併協議会共催
講師の紹介
田村安興 (たむらやすおき)
高知大学教授 (生涯学習教育研究センター長)
1983年3月 京都大学大学院農学研究科博士課程退学
農学博士 (1992年7月、 京都大学)
専門分野:日本経済史、 農業経済学、 地域経済論
研究テーマ:流通経済学、 経済史
著書: 日本中央市場史研究 (清文堂、 1994年)
上野智子 (うえの さとこ)
高知大学教授 (人文学部人間文化学科地域変動論)
1979年3月 広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
文学修士(1977年3月、 広島大学)
専門分野:国語学、 方言学、 地名学
著書: 四万十川流域言語地図 における県境対立分布 (高知大国文・第27号、
1997年)
石川愼吾 (いしかわ しんご)
高知大学教授 (理学部自然環境科学科, 理学博士)
専門分野:植物生態学, 植生学, 保全生態学
研究テーマ:河辺植生の動態, 撹乱立地に生育する植物の生活様式
著書: 「河川環境と水辺植物」 (ソフトサイエンス社) 分担執筆
町田吉彦 (まちだ よしひこ)
高知大学教授 (理学部、 海洋生物教育研究センター)
1947年秋田県生れ
高知大学文理学部理学科卒業
九州大学大学院理学研究科博士課程単位修得退学
長崎県衛生公害研究所研究員を経て高知大学理学部に赴任
荻 慎一郎 (おぎ しんいちろう)
高知大学教授 (人文学部人間文化学科地域変動論)
1981年3月 東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
文学博士(1994年7月、 東北大学)
専門分野:日本近世史
著書: 近世鉱山社会史の研究 (思文閣出版、 1996年)
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共通教育科目公開講座の案内
高知大学では、 教養科目を中心に人間と世界についてしっかりとした考え方を作り
上げ、 人格の完成をはかることを目的に、 共通教育科目の多くを開設しています。
「高知大学共通教育科目公開講座」 は、 これら大学生対象の講義の一部を大学の授業
に差し障りのない範囲で学外に開放するものです。
1. 受講対象者
受講に当たって、 年齢、 学歴等の条件は全くありません。 どなたでも受講できます。
2. 実施期間
平成15年10月2日∼平成16年1月27日
1時限8:50∼10:20、2時限10:30∼12:00、3時限13:10∼14:40、4時限14:50∼16:20
(曜日、 時間は授業により異なります。)
3. 受講場所
高知大学朝倉キャンパス (高知市曙町2-5-1)
4. 対象講座
次頁を参照ください。 さらに詳細な内容を知りたい方は、 当センターまでお問い合
わせください。
5. 受講申込み受付期間
平成15年9月1日∼9月30日
受付時間:9時∼12時、 13時∼17時 (土、 日、 祝祭日を除く)
受付場所:高知大学生涯学習教育研究センター
6. 申込み方法等
電話で生涯学習教育研究センターへお申し込みください。 受講希望を受け付けた後、
当該授業の受講生数を考慮したうえ、 受講の可否を通知します。
受講生数によっては、 受講できない場合があります。 ご了承ください。
受講決定者は、 受講料7,200円を一括してお支払いいただきます。 (いったん納入さ
れた受講料は、 お返しできませんのでご注意ください。)
7. 注意事項
・いったん納入された受講料の払い戻しはできません。
・講座によっては、 受講料の他に教科書代が必要になるものもあります。
・休講、 教室の変更等の特別の場合は連絡します。 なお、 教室の場所はあらかじめ、
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生涯学習教育研究センターでご確認ください。
・欠席された講義については、 補講はできません。
・試験及び単位認定はありません。
・受講生には、 受講証明書を発行しますので、 毎回講義の際には携帯してください。
・お車でお越しの方は、 正門の守衛所でお申し出ください。
申込み・問い合わせ先
高知大学生涯学習教育研究センター
〒780-8520 高知市曙町2-5-1
電話 088-844-8454、 088-844-8683
Fax
088-844-8290
http://www.kochi-u.ac.jp/~wwwlife/
平成15年度 共通教育科目 公開講座
講 座 名
日本の企業社会でどう生きるか
哲学を学ぶ
文学を考える
バイオサイエンスの世界
日本語の世界
倫理を考える
国際関係論
障害者問題入門
地球と宇宙
数学概論Ⅲ-C
数学概論Ⅲ-A
数理の世界
政治学概論
国際関係を考える
ことばの世界
経済を考える
生態系への人為的インパクト
人間基礎論入門
社会思想史を学ぶ
東アジアの都市生活と都市政策
金融と経済
高分子と自然
森林と環境
流域の水環境
文学を考える
人間関係の心理学
海洋深層水の科学
講 師
岡田 尚三
角
忍
鈴木 隆司
葛西他
山本 秀人
小澤 照彦
遠山 茂樹
竹内 衛三
近藤・臼井
下村 克己
加藤 和久
織田 進
根小田 渡
保坂 哲郎
塩坪 いく子
岡村 和明
櫻井・深見
吉竹他
松永 健二
石筒 覚
古結 昭和
中福 千壽
西村他
大年 邦雄
上野 智子
池田 和夫
伊藤他
30
所属学部
人文学部
人文学部
人文学部
農 学 部
人文学部
人文学部
人文学部
教育学部
理 学 部
理 学 部
理 学 部
教育学部
人文学部
人文学部
人文学部
人文学部
農 学 部
人文学部
人文学部
人文学部
人文学部
教育学部
農 学 部
農 学 部
人文学部
人文学部
農 学 部
曜日・時限
月・1
月・2
月・2
月・2
月・2
月・2
月・3
火・1
火・1
火・2
火・3
水・1
水・1
水・1
水・1
水・2
水・2
水・2
木・1
木・1
木・1
木・2
木・2
木・2
金・2
金・2
金・2
平成15年度高知大学生涯学習教育研究センター公開講座
受講申込書
受講を希望する講座名を記入してください。
受講希望講座
1.
2.
ふ り が な
氏
名
性
別
現住所
電
話
職
業
1男
2女
生年月日
年
月
日生
才
〒
1会社員
7無職
2自営業
8その他
今回の講義内容に対する要望など
31
3公務員
4教員
5学生
6主婦
32
交通のご案内
高知市文化プラザ 「かるぽーと」
●電車で
高知市文化プラザ 「かるぽーと」
土佐電鉄
高知市九反田2−1
1) はりまや橋下車
TEL:088-883-5011 ㈹
2) 菜園場下車
徒歩5分
徒歩3分
●バスで
1) 土佐電鉄・県交通
八幡通下車徒歩1分
2) よさこいぐるりんバス
東西コース・南北コースとも
かるぽーと前停留所下車
高知大学朝倉キャンパス及び
高知大学生涯学習教育研究センター(高知大学事務局1階)
高知大学生涯学習教育研究センター
平成15年7月発行
〒780-8520 高知市曙町2丁目5−1
電話 088-844-8454・088-844-8683
FAX 088-844-8290
http://www.kochi-u.ac.jp/~wwwlife/
この印刷物は地球環境にやさしい
再生紙と大豆油インキを使用しています。