SAMPLE - オプション倶楽部

SAMPLE
◆ 今週のメッセージ
オプションのスプレッド取引(レシオスプレッド)
今後、リスクを減らしてなお利益を上げるために単純なネイキッド売りではなく、スプレッドにしたらどう
でしょう?ネイキッド売りの利点を生かしつつ相場の大きな変動にも耐えられる手法です。それはレシ
オスプレッドです。
ATM か、やや OTM を買って、その数倍 OTM を売る手法です。あるいは当初、ATM-OTM を1:1で仕
掛け、その後、相場展開に応じて、売りに傾けたり、買いに傾けたりします。初めはコールだけを対象
にします。買いで儲け、売りで儲ける。
また、買い玉で損をしても、売り玉のプレミアムで完全にカバーし、利益も上げることができるという点
で優れています。市場が大きなトレンドを描いているときは、買い玉があるとヘッジとして機能し、苦しく
ありません。
また、買い玉と売り玉のデルタをあわせて中立にして市場変動リスクを大きく軽減することができます。
今の市場は全般的に変動が激しく、従来の単純なネイキッド売りだけでは難しく、精神的に疲れるだろ
うと思います。そこで、従来のネイキッド売りからレシオスプレッドに切り替えたらどうかと思うのです。
当初買い玉のプレミアム分がもったいないと思われますが、市場にトレンドがつくと買い玉はけっこうな
利益になり、最終的には売り玉でも利益になるので利益率があがるのです。
また、仮に、買い玉で損をしても、売り玉で完全にカバーしていますので全く苦になりません。
レシオスプレッドの場合、デルタ計算なども行って計画を立てて実行すれば、従来のネイキッド売りより
も洗練性があり、優れていると思います。元々私の持論だったのですが、オプションはスプレッドに醍醐
味があります。レシオスプレッドは、比率を自由に変えることができるので組合せは無数で、ポジション
の調整も効きます。今、こうしてやっていると実に知的な戦略であると思います。このレシオスプレッド
は限月の違いを利用してカレンダースプレッドで行うことも可能です。要は、売り玉と買い玉の比率が
違えばすべてレシオスプレッドです。レシオは比率という意味ですから。
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無断複製及び配布、転送、改編、修正、追加等の行為を禁じます。本レターは教育
的な目的のみで用いられるものであり、売買の注文を進めるものではありません。
オプションはスプレッドにこその醍醐味があると私が昔から言っていたのは満更(まんざら)でもないよ
うです。いえることは、昨年から市場変動が金融、コモディティを問わず、あまりにも大きくなり、従来の
ネイキッド売りではリスクが大きすぎるということです。
昨年の8月半ばから市場がなんとなく従来と違い、難しくなったと感覚的に思うになりました。これは金
融、コモディティ両方についていえます。最終的に利益をあげても、その途中で、相当に苦労するという
状況がけっこう続いたのです。そして、得た結論が従来のネイキッド売りではリスクが大きすぎるという
ことです。これの解決法は、スプレッドを多様することだというのが結論です。
スプレッドはあまり難しく考えることはありません。
例えば、買い玉を入れて、その後、その買い玉が儲からなければ、売り玉を建てるというのもスプレッド
です。時間をおいてもいいのです。同時に1:1でしかけ、その後1:2,1:3というように玉を増やしても
いいのです。相場の波に乗るつもりでスプレッドポジションを作っていくといいと思います。
◆ 解説編
現在の LEAPS の戦略の中心
現在の株式市場は非常に不安定です。したがって、従来のプット売り戦略は当面見送りたいと思いま
す。新規にプット売りするのはできるだけ控えてください。コール買いーコール売り(スプレッド)、コール
のみ売りが中心となります。
従来、プット売りのみを行っていた方は、コール売りに転向するのは難しいと思われます。そこで、コー
ル買いーコール売りのスプレッドをお勧めします。以下の例で解説します。この機会に、オプションのス
プレッド取引をマスターしていただければと思います。
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SPY
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SPY は安値圏での持ち合い。トレンドはなお、下降。したがって、基本スタンスはなおコール売り。市場
はここから上に下にもいく微妙な位置にある。最近の市場は乱高下がはげしく、LEAPS でもネイキッド
売りよりスプレッドが望ましい。
新規にコール売りを仕掛けるならクレジットスプレッドを薦めたい。2009年12月の OTM2つを選んで、
権利行使の低いコールを売り、高いコールを買う。ネイキッド売りと同じように、まず、売り玉を選び、そ
の次に、そのヘッジ買いを行う。あまり難しく考えないこと。
NDX
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NDX は SPY と同じく、指数で、ナスダックを対象にしている。株価は SPY と同じ状況にある。したがって、
戦略も同じ。
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TLT
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TLT は米国債券の ETF である。これは一定のレンジの動きを繰り返しているので、コールとプットの両
サイドを売る。TLT は比較的リスクは小さいので、ネイキッド売りでもよいが数量は控えめに・・・
XLE
XLE は上下いずれにもう動きやすい微妙な位置にあり、様子をみて、ここから動く方向にポジションをと
りたい。
あるいは、あらかじめ、どうちらに大きく変動しても利益をあげることができる、コールとプットの両方買
いも考えられる。LEAPS のオプション買いはコストが高いので、デビットスプレッドを薦める。
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CROX
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CROX は株価が崩れた高 IV の古典的パターン。戦略は当然、コール売り。ただし、LEAPS といえ、短期
戦略。クレジットスプレッドもよい。売りの権利行使価格は40ドル以上が目安。
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