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株式会社メタテクノ
Metatechno Lanka Company(Pvt)LTD.
ADVANCE THE TECHNOLOGY
2014年11月20日
http://www.meta.co.jp/
URL:http://www.metalanka.com/
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AGENDA
Ⅰ 株式会社メタテクノ(会社概要)
Ⅱ Metatechno Lanka Company (PVT) LTD.(会社概要)
Ⅲ 海外進出(オフショア)成功のために、
そのしてその先には?
http://www.meta.co.jp/
URL:http://www.metalanka.com/
2
メタテクノ の会社概要
設立
1984 年3 月
本社所在地
〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町 1-403
武蔵小杉タワープレイス10階
役員
代表取締役会長
代表取締役社長
常務取締役
古賀道夫
福重一彦
大和靖博
事業所
小杉技術センター
神奈川県川崎市中原区小杉町1-403 武蔵小杉STMビル8階
静岡技術センター
静岡県駿東郡長泉町下土狩30-1
従業員数
261 名(2014年4月1日現在、契約・派遣社員を除く)
3
メタテクノ の海外開発拠点
(スリランカ コロンボ)
METATECHNO LANKA COMPANY(PRIVATE) LIMITED
(2001)
28-03 West Tower, World Trade Center Echelon Square,
Colombo 01, Sri Lanka
Tel:+94-11-2386126 Fax:+94-11-2386127
4
ビジネス分野
1
2
組込システム
デバイス
アプリケーション
開発
6
受託開発
3
業務アプリ
ケーション
4
製品販売
5
ソウトウエ
ア検証サ
ービス
7
5
1
組み込みシステム開発(受託)
・レーザープリンタ ・複合機
本体コントローラのファームウエア受託開発
エンジン開発用・総合動作チェック治具
・医療機器
造影剤注入器のファームウエア受託開発
・車載関連
バス運賃箱装置のファームウエア受託開発
仮想ECU搭載プロトタイプソフトウェア開発
開発プロセス改善
・その他、組込みシステム開発
大判プリンタ・ファーム開発、一眼レフカメラ・ファーム開発
コンパクトデジタルカメラ・ファーム開発、ネットワークカメラ・ファーム開発
テレビ・ファーム開発、アミューズメント機器ファーム開発(競馬ゲーム、パチンコ)
先進開発技術への取組み
派生開発手法(XDDP)
形式手法(VDM)
アジャイル開発手法
モデルベース開発
6
2
デバイス・アプリケーション受託開発
・複合機関連
ドキュメントソリューション
CDS(Content Data Servise)、Updater開発
リモート監視システム開発
・ネットワークカメラ関連アプリ
遠隔操作(PTZ、露出制御、WB制御など)
遠隔設定(プリセット、可視範囲制限など)
カメラ上に蓄積された録画データの再生
ネットワークビデオレコーダー向け通信モジュール受託開発
・デジタルカメラ向けアプリケーション
・クラウド関連
DBシステム開発
・各種デバイスドライバー受託開発
Windows対応ドライバ
Linuxデバイスドライバ
7
3
業務系アプリケーション受託開発
・食品コンビナートへの溶液供給管理システム
・自動倉庫・在庫管理システム
・印刷会社向けMIS開発
・POSシステムアプリケーション受託開発
・バス会社向け料金管理アプリケーションの受託開発
・その他、各種Webアプリケーション開発
8
4
製品販売
・FAXサーバ装置、FAXモジュール
・画像変換モジュール(PDF⇔TIFF、JPEG⇔TIFF)
・商用印刷向け機器連携支援モジュール販売
・ネットワークカメラマップシステム
仮想搬送路メカシミュレータ画面
・ライブ配信システム
・シミュレーションツール
仮想搬送路メカシミュレータ
など‥
シミュレータ開発に注力中
実機レス開発環境を構築、開発期間の短縮・開発コストの削減に貢献
研究技術・開発実績技術の有機的な融合を図った自社製品
顧客ニーズ、要件応じて柔軟にカスタマイズ対応
9
ウェアラブル連続血圧変動計によるシステム構築
4
12
0
② センサーデータを
クラウド管理する
血圧
加速度
Cloud Module
モバイルアプリケーション
ウェアラブルセンサーレイヤ
PCアプリケーション
① ウェアラブルセン
サーレイヤ
ECG
PW
加速度
血圧変動
加速度
モバイル端末搭載
加速度
10
4
ウェアラブル連続血圧変動計によるシステム構築
要素技術
東大・アーズ社による連続血圧変動計
 センサーとモバイル端末(Android、iOS)との
シリアルデータ通信技術
 センサーデータを、即時クラウドデータに反
映させる技術
 【今後】センサーによるビッグデータの解析と
UXアプリ開発

11
5
ソウトウエア検証サービス
車載ECUの検証、単体テスト
テスト設計
テストデータ作成
・入出力の最小・最大・閾値
・MC/DCカバレッジ
・テスト観点・補足記載(日本語)
詳細設計書から単体テストを作成
技術要素
・シミュレーションツール(WinAMS)
・MC/DCカバレッジ
・静的解析ツール「CASE Player2」
・C言語(MISRA-C準拠)
・ルネサス製マイコン
・Freescale製マイコン
・顧客に合わせたコーディングルール
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Metatechno Lanka Company(PVT)Ltd
メタテクノランカ 会社紹介
2014年7月1日
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メタテクノランカ の会社概要
正式名称
設立
BOI 認定
事務所開設
役員
Board Directors
Metatechno Lanka Company (PVT) LTD.
2000年12月
2001年 1月
2001年 6月
Chairman 古賀 道夫 (メタテクノ 代表取締役会長兼社長)
Director 和田 圭司(メタテクノ プロジェクトマネージャー )
Director ガヤーン ダハナーヤカ
(メタテクノ エンジニアリングリーダー)
Important
Directors
所在地
従業員数
Director 松本 太一 (メタテクノ マネージャー )
Vice-President 大和 靖博 (メタテクノ 常務取締役)
Technical Director 鶴窪 誠 (メタテクノ 理事)
WTC,Echelon Square Colombo-01
49名 (技術者 43名) 在日24名 現地25名
2014.4現在
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進出のきっかけ
何故、スリランカなの?
→ 1970台後半、弊社現会長が経済調査が目的でスリランカを訪問し
た。そのときのスリランカへの印象として、この国に将来性を感じた。
→ これを契機にスリランカへの関心が高まり将来的にこの国でビジネス
ができないだろうかと考えていた。
→ しかし、その後、内戦が始まり近づけない国としてなっていた。
15
進出のきっかけ
スリランカ留学生との出会い
→ 1997年弊社社長の古賀の友人である武蔵工業大学(現 都市大学)教授か
ら一人の外国人学生をアルバイトで使ってくれと頼まれた。
→ 私の下で、ソフトウエアの評価を1年程やってもらった。武蔵工業大学を卒業す
るとき、彼がスリランカに支店を出さないかと提案。
提案理由は、スリランカではその年、スリランカで最も優秀と呼ばれる
モルトゥワ大学、コロンボ大学のコンピュータサイエンスの学生が初めて卒業
するという情報をゲットした。
背景としては、慢性的なソフトウエアエンジニアの不足。国内では優秀な学生
が採用できない状況だった。
→ 2000年スリランカ進出を役員会で決定した。この年、同時に中国・大連に進
出することも同時に決定した。
→ 2000年スリランカ視察と採用試験・面接を実施し3名の内定を出した。同時
にBOI認定の申請を提出した。(2001年1月に認定)
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メタテクノランカの ビジネスモデル
1
オンサイト
モデル
2
社内オフ
ショアモデル
3
社外オフシ
ョアモデル
4
自社開発製
品の開発・
販売モデル
5
IT支援事業
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オンサイトモデル
メタテクノ社内でメタテクノ技術者とチームを組んだ開発、取引
企業への派遣(開発)で日本人社員と一緒のケース、およびス
リランカ社員のみのケースの双方の実績あり。
1.組込みソフトウエア開発
2.デバイスアプリケーション開発
3.ソフトウエア検証業務
4.他国開発拠点とのプリッジSE(インドなど英語圏)
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社内オフショアモデル
国内取引先から受託した開発案件の一部をメタテクノランカに
切り出してオフショア開発をする。実績は以下の通りです。
1.レーザー・プリンタ・エンジン開発用・総合動作チェック治具
2.プリンタ ・複合機のファームウエア(他社機エミュレーションドメイン
3.食品コンビナートへの溶液供給管理システムの一部モジュール
4.POSシステムアプリケーション開発の一部モジュール
5.車載ECUの検証、単体テスト
6.その他
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社外オフショアモデル
日本他社からの直接受託
1.半導体加工レーザー機器の座標計算
2.FFT演算ソフト等の開発
3.翻訳業務入札システム(Webアプリ)
4.半導体部品Web注文システム
5.車載ECUの検証、単体テスト
6.車載ECUのプログラム開発
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スリランカ企業への自社開発製品の開発・販売
●専門学校管理システム(図書館システム、キャリアーガイダンスシステム等)
●ホテル管理システム(社員管理、出退勤管理、給与システム)
●出退勤管理システム
●労働省向けクレームを管理システム(書類の流れを記録し検索するシステム)
●在庫管理システム
●レストラン用POSシステム
●翻訳者マッチングシステム
●リモート会議システム
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海外進出(オフショア)成功のために、
そのしてその先には?
2014年9月18日
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オフショアをするのにあたっての国の強み
■英語能力
公用語である英語力を生かした提案力と技術力をフル活用
Worldwideな技術情報をイチ早く入手し提案と開発に活かせる。
■教育レベル
識字率は世界有数。学校はすべて授業料は無料。大学の授業はすべて
英語で行われる。英語教育は最近では小学校から行われている。
■親日性
親日性は世界有数同じ仏教国であることへの親近感があり、
日本企業というだけで 就職したい学生が多い。
■勤勉さ
「時間を守る」といところでは、南の国ということで、日本と同じとは言えないが、
周辺他国と比べるとマシ。しっかり教育すれば守ってもらえる。女性は非常に
忍耐強く手先が器用である。
■人間性
非常に温和で親切、日本人の駐在されている方々の評判がよく、そのまま住
付いてしまう人も多い。
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オフショア環境(インフラ)
■電気供給
進出当初は、電力供給の中心は水力発電で、雨不足になるとよく停電をして
いた。最近では、火力発電が整備され、電力は比較的安定的に供給されて
いる。しかし、電気代が非常に高い。収入に対する電気料金の比率が、日本
と比べて非常に高い。電気を大量に使う製造業には大きな問題であるが、
ソフト開発業としては大きな問題はない。
■通信回線
光ファイバーの整備が遅れていたが、徐々にすすんでいる。一般家庭は、AD
SLでの接続が一般的。
コロンボ市内のオフィスでは、光回線が普及しつつあり、価格も月額7千円強
で導入できる(下り100M、上り50M)。ただし、月当たりの最大データ量が、
120Mと制限があり、これを超えると日本のスマフォの回線契約のように、通
信速度が極端に遅くなる仕組み。追加で回線使用料を払えば最大データ量
を増やすことはできる。
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オフショア環境(インフラ)
■IT関連学科卒業者数
進出当初は、スリランカのトップ国立3大学(モルトゥア、コロンボ、ペラデニア)
にコンピュータサイエンスの学科があり、100名程度の卒業生を排出していた。
現在では、コンピュータサイエンスの学科に限ると約700名程度の卒業生が
卒業している。これは、IT関連全般の数字ではない。他の国立大学、私立大
学を含めIT関連学科全体の人数は公表されていないが、数千名はいると思
われる。
■家賃(オフィス)
高層ビルのレンタルオフィスは、弊社の入っているWTCが最も有名であるが、
家賃が非常に高い(一坪あたり1万円強)。
コロンボ市内には、オフィスは数多くあるが、中層のものが多くここの家賃は
一坪あたり4~5千年程度。国が推進するITパ-クもあるが場所が不便であ
る。
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採用と教育
■採用
●国でトップクラスの大学生を募集
●IQテスト、情報処理技術試験上位者
■教育(徹底した日本式ビジネスを教育)
●採用時の日本語教育(1年間 1日4時間)
・日本人講師による日本語研修
・文化の教育(折り紙、活花など)
・日本のビジネス習慣
特徴
●採用時の技術研修
●日本でのOJT(最低3年以上) 技術力、日本語力、コミュニケーション力UP
●他社への派遣業務も経験
●日本からの帰国者向けの日本語再教育
●SE研修
●PM研修
※メタランカのエンジニアは全員が日本語を普通に話します。仕様書なども
翻訳の必要はなく、日本国内への委託とほとんど変わりなく発注できます
従って、メタランカではブリッジSEは置きません
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プロジェクトの実践
■現地PMの養成
日本でのOJTは、3~5年で個人のスキルアップを目標としている。その中で日
本式のやり方を学ぶが、プロジェクトマネジメントの実践は時間的に足らない。
そこで、全体の2割程度の技術者は7~8年日本にいてもらい、PMとしての実
践教育を行っている。また、希望があれば日本本社への転籍も認め(現在3名)
スリランカ現地プロジェクトのコントロールを行っている。
■徹底したコミュニケーション
現状弊社の場合、人数規模も大きくないこともあり、小型のプロジェクトが多くあ
る。それぞれのプロジェクトにPMを置くほどPMスキルのある人間がいないこと
もあり、PMOを置いている。数名のPMOをそれぞれの小さなプロジェクトを統
括管理している。
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モチベーション管理
■報酬
スリランカにおいて、いわゆるITエンジニアの地位は高い。成績トップクラスの
学生の多くが、コンピューターサイエンス学科を目指す。それに続くのが電子工
学科となる。国のTOP大学の上記2学科の初任給は、5万ルピー(4万円)程度
になる。しかし、その後、経験10年で優秀であれば、20万を超える報酬が得ら
れる。しかし、必ずしも報酬だけがモチベーションにはならず、やってる仕事の
内容、やりがいなどが当然ながら大きなモチベーションになる。
■昇級・昇格
会社のシステムとして、明確な昇級・昇格制度は必要と思われる。とくに、SEレ
ベルになると、ある程度の成果給も有効で、当社では目標による管理を実践し
役割給制度を導入している。
■育成
彼らは、日本人から褒められたい。弊社もオフショアを始めて7年ほど経つが、
その経験から、厳しく言うべきことは当然、言わないといけないが、同じくらい、
いいところがあれば褒めてあげることが重要。経験として厳しくばかりていたら、
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モチベーションが大きく下がったという。
オフショアその先は
物価・人件費の高騰
スリランカでは、物価の上昇が、6~7%で推移している。今のところ賃金では、
他のアジア諸国と比べて価格競争力は十分にあると考えている。しかし、エネ
ルギー価格の上昇率は高く、企業を維持するためのコストは上昇している。
オフショアメリットの減少
いずれは価格メリットは減少しオフショアの魅力は減ってくると思われる。これは
どこの国を選んでも同じ。
であれば、その先は?
①高付加価値技術集団へ
②事業モデルの変革
③アセアン諸国のマーケットのハブ
④大陸(インド・パキスタン、バングラディッシュ)マーケットのハブ
⑤中東、ヨーロッパマーケットのハブ
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英語圏マーケット
オフショアその先は
ビジネスモデル例
インド・南アジア
日本本社
製品企画
中東・アフリカ
製品開発委託
ライセンス料
製品開発
代理店
スリランカ子会社
製品
製品
ヨーロッパ
輸出・販売
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