GlycoTAG ® Reagent Kit

製品コード
GT500
GlycoTAG ® Reagent Kit
説明書
v201011
キットは GlycoTAG ® を用いて糖質をピリジルアミノ化(PA 化)するためのキットです。試料中の糖鎖
の還元末端残基または単糖に 2- アミノピリジンを還元アミノ化反応で結合させ、蛍光誘導体(PA- 糖鎖
または PA- 単糖)にします。(下図参照)
PA- 糖鎖、
PA- 単糖は糖質分析用 HPLC カラム PALPAK ™シリーズを用いて高感度な HPLC 分析が行えます。
2-Aminopyridine
CH2OH
CH2OH
O
O
O
H 2N
OH
O
CH2OH
O
AcOH
OH
OH
NHAc
N
O
OH
シッフ化
NHAc
O
CH2OH
OH
CH=N
OH
NHAc
Reducing Sugar
O
還元
NHAc
Schiff Base
CH2OH
O
(CH3)2NH•BH3
N
OH
O
CH2OH
OH
+
CH2-NH2
OH
NHAc
NHAc
N
PA-Sugar
I.キットの内容
本製品は、Lot. 025A より、キットの内容を変更いたしましたのでご注意ください。
Methanol および Toluene は、本製品には含まれておりませんので、別途ご用意ください。
1.2-Aminopyridine(ミニチューブ A に分注済)
600 mg
2.Borane-Dimethylamine Complex(ミニチューブ B に分注済)
120 mg
3.Acetic Acid
3.0 ml
4.Triethylamine
1.0 ml
5.Biantennary Sugar Chain
1 nmol/100 μl
6.PA-Biantennary Sugar Chain
50 pmol/50 μl
7.PA-Monosacchaide Standard
( PA-GlcNAc、PA-GalNAc、PA-Man、PA-Fuc、PA-Gal)
50 pmol each/50 μl
A.Coupling Reagent 用ミニチューブ(試薬 1.入)
2本
B.Reduction Reagent 用ミニチューブ(試薬 2.入)
4本
C.Triethylamine-Methanol
4.0 ml
D.Methanol 用試薬瓶
E.Toluene 用試薬瓶
II.キット以外に必要なもの
Methanol
Toluene
5 ml(21929-81、ナカライテスク)
6 ml(34130-21、ナカライテスク)
タカラバイオ(株)http://www.takara-bio.co.jp/
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製品コード GT500
III.保存
− 20℃
*適切に保存し、受取り後 2 年を目途にご使用ください。
IV.使用方法
● 試薬 A の調製およびセット
1 )ミニチューブ A に Methanol 150 μl を加えて十分に攪拌し、溶解する。
注 1:Methanol は蒸発しやすいので、分注等は手早く行ってください。
2 )試薬 3.Acetic Acid 100 μl を加えて均一に攪拌する。
調製後、試薬は約 475 μl になる。
3 )装置付属の専用試薬瓶に入れて装置の試薬部 A にセットし、
専用のフタをのせる。
注 2:調製した試薬は− 20℃で保存してください。調製した試薬をミニチュー
ブのまま保存する場合は、必ず付属の試薬瓶より取り出して密栓し、
− 20℃で保存してください。
注 3:常温で試薬 A が凝固している場合は使用できません。
● 試薬 B の調製(用時調製)およびセット
1 )ミニチューブ B に試薬 3.Acetic Acid 300 μl を加えて均一に溶解する。
2 )試薬 4.Triethylamine 45 μl を加え、均一に攪拌する。( 若干の発熱と発煙を
伴います。)
3 )装置付属の専用試薬瓶に入れて装置の試薬部 B にセットし、
専用のフタをのせる。
注 4:調製後 24 時間以上を経過したものは使用しないでください。
● 試薬 C、D、E のセット
D.Methanol 用試薬瓶に Methanol(特級)を 4 ml 分注する。
E.Toluene 用試薬瓶に Toluene(特級)を 6 ml 分注する。
試薬瓶 C、D、E のフタをはずして装置の試薬部 C、D、E にセットし、専用のフタ
をのせる。
V.コントロール実験
試薬 5.Biantennay Sugar Chain 10 μl(100 pmol)を GlycoTAG ® 専用バイアルに入れ、
乾燥後、装置にセットし、FILE 1(TaKaRa oligo)を用いて反応させる。
バイアルに 100 μl の蒸留水を加えてサンプルを溶解し、HPLC にて分析する。試薬 6.
PA-Biantennary Sugar Chain と比較して PA 化収率をチェックする。
VI.注意
・ このキットは 12 サンプル連続 PA 化反応が 2 回行えるようになっていますが、分けて
使用された場合や開封後の保存状態により、24 サンプル反応できなくなることがあり
ますのでご注意ください。
・ 装置にセットされている試薬は密封されていませんので、長期間放置しておくと蒸発
等の影響を受け、液量、組成が変化します。使用されないときは、必ず試薬瓶のフタ
をして密封状態で保存してください。
・ 本製品は研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用
しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでく
ださい。
・ タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品
の製造に使用することは禁止されています。
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