6 00 名に聞 いた コンテンツマーケティング 調 査レポ ート [ ホワイトペーパー ver. ] 消費者にとって価値あるコンテンツの提供によ コンテンツマーケティングの担当者も専任者が り、自社への興味関心を呼び起こし、信頼感を 約 8 割いることから、企業内でも施策として重 醸成することで商品やサービスの購入・利用へ 要視されていることが分かります。この波に乗 とつなげるコンテンツマーケティング。すでに り、2015 年のコンテンツマーケティング市場 世界中で取り組まれており、国内でもここ数十 は、ますますの盛り上がりを見せることが予想 年の間で着手する企業が増えているといわれて されます。 います。 本調査の結果からは、実際に現場で行われてい 株式会社エコンテでは、日本のコンテンツマー るコンテンツマーケティングの手法や目的、ア ケティングの実態を把握すべく、コンテンツ ウトソースの割合、難しいと感じる点など、コ マーケティングを行っているメディア担当者 ンテンツマーケティング担当者の日々の実践内 600 名を対象にアンケート調査を行いました。 容や本音を知ることができます。 アンケートを行った結果、約 7 割強がコンテン 今、コンテンツマーケティングについて何がど ツマーケティングは「効果的」と回答し、コン のように行われているのかを知る絶好の機会で テンツ発信量について「過去 1 年で増えた」と す。2015 年の施策を練る際にぜひ参考にして いう回答が約 7 割と大きな割合を占めました。 みてください。 コンテンツマーケティングの実態を知る 実 施 目 的 は「ブ ランド 認 知 」6 7. 2 % がトップ コンテンツマーケティングを行っている目的については「ブランド認知」 67.2%と「顧客獲得」50.0%が高い割合を占めました。 企業規模別でみると、「1,000 人以上」の大企業は、「ブランド 認知」と「顧客ロイヤリティ向上」について、より小さ い規模の企業と比べて高い傾向がありました。 一方、企業規模が「1 人以上∼ 9 人以下」の小 規模な企業では、 「リード(見込み客)育成」 を目的とする割合が、より大きい規 模の企業と比べて高い割合を示 しており、コンバージョン 獲得への意識がより 対 象 高いことが分か コ コンテンツマーケ テ ィ ングを行うメディ ア に つ い て 「 B t o B 」向けが 7 2 . 7 % と 、「B t o C」向けの 4 8 . 0 % よ り も 高 い 割 合を占めました。 世 界 で は B t o B 企 業 が コ ンテンツマーケ ティ ン グ に 取 り 組 む の は ご く 一般的なことで す が 、国 内 で も 割 合 が 高 ま っ て き ているようです。 対 象 は﹁B to B﹂が 7 割 以 上 を占 め る ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ の 目 的 と ります。 現 在 企 業 が 最 も 力 を入 れ て いる コンテ ン ツ マーケ ティング は「ソーシャルメディア 」 取り組んでいるコンテンツマーケティングの手法として最も多 か っ た の は 「ソ ー シ ャ ル メ デ ィ ア」の 6 2. 3 %、次 い で「自 社 ブログ 」56.8% 、 「 リ サ ー チ 」3 2 . 2 % 、 「 メ ー ル マ ガ ジン」31. 0%、 「動 画 」 27 .8 % と 続 き ま す 。企 業 規 模 別 に み て み る と、規 模 に 関 わ ら ず 、 全 体 と し て「 ソ ー シ ャ ル メ デ ィ ア 」 に 力 を 入 れ て い る企業 は 6 割 以 上 を 占 め て い ま し た 。 ま た 、 企 業 規模が「1 人 以上∼ 9 人 以 下 」 の 小 規 模 な 企 業 で は 「 自 社 ブ ログ」の割合が 高く、 企 業 規 模 が 「 1 , 0 0 0 人 以 上 」 の 大 企 業 で は、「動画」「外 部 サ イ ト へ の 記 事 寄 稿 」「 リ サ ー チ 」「 事 例 公 開」「メ ル マ ガ」 の割合 が 他 の 手 法 よ り も 高 い 傾 向 が み ら れ ま し た。 企 業 が 取 り 組 ん で いるソーシャルメディア は 「Fa ce b ook 」 69 .3 % 、「 T w i t t e r 」5 3 .0 % 企業規模問わず多くの企業で取り組まれているソー シ ャ ル メ デ ィ ア の ト ッ プ は「F acebo o k」で 6 9 .3 %、 次 い で 「 T w i t t e r 」 5 3 . 0 % 、「 L I N E 」 3 5 . 0 % 、 「Yo uTube」28. 3%でした。取り組んだ結果、効果があっ た も の も、「F acebo o k」が 最 も 多 く、「Twitter」 「L INE」「Yo uTube」と続きました。「ソーシャルメディ ア 」 に 取 り 組 む 企 業 は 、 規 模 が 小 さ い ほ ど 少 な く、規 模 が 大 き い ほ ど 多 く な る 傾 向 が み ら れ ま す 。特 に、企 業 規 模 が「1,000 人 以 上」の 大 企 業 で は、「Twitter」 「L INE」「Yo uTube」「G o o gle+ 」に 取 り 組 ん で い る 割 合 が 多 く、「L INE」「Yo uTube」に 効 果があったという回答が多い傾向がみ られました。 半 数 以上の企 業 が 企業 に 専 任 者 が いる割合 は 約 8 割 アウトソースを活 用 コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ に つ い て 「 ア ウ ト ソ ー ス」 を 活 用 し て い る と こ ろ は 、 社 内 で 完 結 し て い る「イ ン ハ ウ ス」 の と こ ろ と ほ ぼ 半 々 の 割 合 を 占 め て い ま 一 般 的 に、コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ に 専 任 担 当 者 した。アウトソースする作業については、 「デザイン」 を据える企業はまだまだ少ないといわれていますが、 「戦 略&プ ラ ン ニ ン グ」「コ ン テ ン ツ 配 信」 が 多 い 割 本 調 査 で は コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ 専 任 者 が「い 合 を 示 し て い ま す。 企 業 規 模 別 で は 、 規 模 が 小 さ い る」と い う 回 答 が 7 8. 7 % と 高 い 割 合 を 占 め ま し た。 ほ ど イ ン ハ ウ ス の 割 合 が 高 く な り、規 模 が 大 き く な こ の こ と か ら、 企 業 内 で コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ るほどアウトソースとインハウスの両方で行ってい の重要 度 が 上 昇 傾 向 に あ る と い っ て も 良 さ そ う です。 る傾向がみられました。 来年 のコンテンツの発 信 量 は 増 加 傾 向 に コンテ ン ツ を 発 信 す る 量 に つ い て は 、過 去 一 年 で「増 え た」が 71.2 % と い う 結 果 に な り 、 7 割 以 上 は 増 加 傾向に あ っ た よ う で す 。 2 0 1 5 年 に つ い て も 、 コンテ ン ツ 発 信 量 を「増 や す 」 が 7 3 . 3 % で、 7 割 以 上 の 担 当者がコンテンツ発信量を増やしていく計画を立て て い ま す 。 企 業 規 模 で 比 較 し て も 、 過 去 一 年 間、今 後 一 年 間 と も に、企 業 規 模 が 大 き く な る に つ れ て コ ン テ ン ツ 量 が「 増 え た 」 の 割 合 が 高 く な る 傾 向 が み られま し た 。 2015 年 は 、 大 ∼ 中 規 模 企 業 の コ ン テン ツ 発 信 量 が ま す ま す 増 加 す る こ と に よ っ て、さ ら に 激戦に な る こ と が 予 想 さ れ ま す 。 運用の難しさとマーケティング予算 コンテンツマーケティングの 予算の割合は 難しさは「 効 果 的 な 「1%∼24% 」6 8 .4 % が コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ の 担 当 者 は、実 践 す 多くの企業では、コンテンツマーケティングに る中で「 効 果 的 な コ ンテ ン ツ の 作 成 」4 3 . 2 % や「 コ かけられる予算の割合はそれほど多くはない現 ン テ ン ツ 量 の 確 保」41.0% に 最 も 難 し さ を 感 じ 状にあるようです。「1%∼ 24%」が 68 .4 %で て い る こ と が 分 か り ま し た 。 そ し て 、「 予 算 の 少 最も多く、次いで「25%∼ 49%」16. 0%という な さ」 や「時 間 の 無 さ 」、「 効 果 測 定 の 難 し さ」 結果がその傾向を示しています。コンテンツマー にも悩 み な が ら 取 り 組 ん で い る よ う で す 。 ケティングの担当者は今、予算の少ない中で、 い か に 良 質 な コ ン テ ン ツ を 多 く 配 信 し、効 果 を 質の高いコンテンツ作成や効果検証を行わなけ 上げていくかということがコンテンツマーケ ればならないという厳しい現状にあることが分 テ ィ ン グ の 一 番 の 課 題 で あ り、少 な い 予 算 の 中 かります。 コンテンツの作成 」43.2% で、効 率 的 に 効 果 検 証 と 施 策 を 行 っ て い く こ と が求め ら れ て い る よ う で す 。 最も多い 結 果 に コンテンツマーケティングの結果に対する評価のポイント は ど こ に 置 い て い る の で し ょ う か。調 査 結 果 で は 、 全 体 と し て「 顧 客 獲 得 数 」 40. 7 % を 指 標 と す る の が 最 も 多 く、次 い で「 サ イ ト の ト ラ フ ィ ッ ク 」 3 5 . 7 % 、「 売 上 」 34. 7 % が 高 い 割 合 と な っ て い ま し た 。 よ り 自 社 の 商 品 や サ ー ビ ス、 WEB サ イ ト に 直 接 的 に 貢 献 す る 項 目 を 指 標 と す る傾向があ り、ソ ー シ ャ ル メ デ ィ ア の シ ェ ア 数 や ブ ラ ン ド 認 知 率 な ど の間接 的 な も の は 少 な い 傾 向 に あ る よ う で す 。 しかし 、 企 業 規 模 別 で み る と 、「 1 , 0 0 0 人 以 上 」 の大企業に ついて は 、よ り 小 さ い 規 模 の 企 業 と 比 べ て 、 「 サ イトのトラフィック」「外部リンク」「顧客満足度」「ブラン ド認知率」 を 指 標 と す る 割 合 が 高 く な っ て い ま す 。 大 企 業 は コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ を、 よ り ブ ラ ン ド の ロ イ ヤ リ テ ィ 醸 成 に 力点を 置 く 傾 向 が あ る こ と が 分 か り ま す 。 評 価 指 標 は「 顧 客 獲 得 数 」4 0 .7 % が最 多 コンテンツマーケティングの効果 76. 3 % のマーケッター が「 効 果 的 で あ る 」 と回答 取 り 組 ん で い る コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ の 効 果 に つ い て、「効 果 的」が 76. 3%と、全体で 7 割以上の担当者がその効果を実感してい る こ と が 分 か り ま し た。企 業 規 模 別 に み る と、企 業 規 模 が 大 き い ほ ど「効 果 的」と い う 回 答 が 多 く な る 傾 向 が あ り ま し た。 コ ン テ ン ツ 発 信 量、 社 内 共 有、 取 り 組 ん で い る プ ラ ッ トフォームの数についても、企業規模が大きく な る ほ ど 増 え る 傾 向 が あ る こ と か ら、そ れが効果の高さにも表れているよ うです。 今 、 コ ン テンツマーケティングに取 り 組 む 担 当 者 は、コンテンツマーケティングに対 し て 大 き な 手 ご た えを感じているようです。専任者が据え ら れ る 割 合 も 高 い こ とから、企業内でも重要な位置付けになっ て き て い る と い え そ うです。今後も各企業は「F acebo o k」や 「 T w i t t e r 」 な ど の ソ ー シ ャ ルメディアや自社ブログを中心に取り組んで い く こ と が 予 想 さ れ ま す が 、大企業では「L INE」「Yo uTube」が重視され て い る 傾 向 が あ る こ と か ら 、今後の新しい戦場となることも考えられます。 本 調 査 で は 、 ブ ラ ン ド 認 知 によって顧客獲得数やサイトのトラフィック、 売 上 の 向 上 を 狙 い 、 予 算 の少ない中で、効果的なコンテンツ作成に取り 組 み 、 効 果 検 証 ・ 改 善 サ イ クルを回しているコンテンツマーケティン グ 担 当 者 の 姿 が 浮 か び 上がりました。今後、多くの企業が良質な コ ン テ ン ツ の 配 信 量を増やすと意気込んでいることから、 2 0 1 5 年 の コ ン テンツマーケティングシーンは、ま す ま す 激 戦が繰り広げられることが予 想されます。 調 査 概 要 調査対象者:コンテンツマーケティングを行っているメディア担当者 , サンプル数:600s 調査方法:インターネットリサーチ , 調査パネル:Q zoo 会員 調査期間:2014 年 11 月 2 6 日∼ 2014 年 12 月 1 日 , 調査地域:全国 47 都道府県 お問い合わせ / 株式会社エコンテ 株式会社 エ コ ン テ は 、リ サ ー チ か ら コ ン テ ン ツ 制 作→集客→分析まで、P DCA を意識し た コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ を 提 供 し て い ま す 。コ ン テ ン ツ マ ー ケ テ ィ ン グ 専 門 会 社 な らではの サ ー ビ ス に つい て ご 興 味 が ご ざ い ま し た ら、お気軽にお問合せください。 お 電 話 で のお 問 い 合 わ せ 0 3 - 5 7 9 8 - 7467 メールでのお問い合わせ info @e c o nt e .c o .j p
© Copyright 2024 Paperzz