裏 - 館長雇止め・バックラッシュ裁判

逆転勝訴に向けて
2008年5月 三井マリ子 大阪府豊中市男女共同参画
推進センター初代館長 大阪地裁は、豊中市らに損害賠償を求めた私の
訴えを棄却しました。もちろん、私は控訴しました。
2000 年、私は全国公募に応募した 60 人から
選ばれ、豊中市の男女共同参画推進センター・す
てっぷの館長に就任しました。「豊中にすてっぷあ
り」と言われる日を目指して懸命に働きました。す
てっぷの近くに住まいも移しました。市や財団から
は、評価されこそすれ批判されたことはありません
でした。
しかし 3 年後、豊中市は「04 年から館長を常
勤化する」と言い出しました。そして常勤化された
ら、
「第一義的には三井さんです」と私をだまして、
裏では「三井は 3 年で辞めると言った」「常勤は
できないと言った」との嘘をふりまき、後任館長
を密かに決めていたのです。
すてっぷで働き続けたかった私は、常勤館長を
志願しました。市は採用試験を実施しましたが、
私は不合格。04 年 3 月で豊中市を追われました。
その採用試験の試験官には、後任館長探しに狂奔
した市の人権文化部長が入っていました。採用試
験は茶番だったのです。
一審は、こんな不公正さを認めました。しかし、
「慰謝料を支払わなければならない程の違法性を
認めることはできない」というのです。「10 発殴
られたら違法と言ってやってもいいが、5、6 発だろ、
我慢しろよ」というような判決でした。男女平等
を推進すべき豊中市が、男女平等施策を誠実に実
行してきた女性センター館長を、嘘まみれの手法
で使い捨てたのです。私は、精神的にも経済的に
も計り知れない打撃を受けました。なのに、なぜ、
そんな首切りが違法でないのでしょうか。
館長が非常勤では運営上問題だなどとして、市
は組織強化案なるものを強行しましたが、後任の
常勤館長は「組織強化になっていない」と法廷で
証言し辞職しました。館長不在は1年以上も続き
ました。その上、市はすてっぷの施設の約半分を
他組織に使わせるつもりのようで、組織弱化は確
実です。豊中市の言う「組織強化」は、私を排
除するための方便だったのです。
私の首斬りの背後には、バックラッシュ勢力が
います。その勢力は、男女平等を目指して活動す
る人々やその著作を執拗に攻撃します。事実を歪
曲し、嘘をでっちあげ、誹謗中傷し、それをチラシ、
噂、メディアで広めます。私に対しても、「すてっ
ぷの館長は、講演会で専業主婦は知能指数が低
い人がすることで、専業主婦しかやる能力がない
からだと言った」という嘘を、市議会議員が「噂」
として流しました。こうした攻撃は豊中市だけでは
ありません。日本の津々浦々で男女平等推進施策
を踏み潰しては快哉を叫んでいます。
非常勤職の使い捨てを許さないためにも、行政
に嘘偽りを繰返させないためにも、バックラッシュ
に負けないためにも……この裁判は勝たなければ
なりません。
ご支援を心からお願いいたします。
連絡/問合せ 080-3783-4552 ふじ
075-432-4605 小西