1 ユニカールとは (1 ) 入門編 起源 皆さんが知っている、氷上を滑るストーンとデッキブラシ等で「ゴシゴシ」やってい るスポーツ「カーリング」を見た人は多いと思います。 入門編 挑戦編 技術編 このカーリングをシーズンオフでも楽しもうとスエーデンで考案されたのがこの「ユ ニカール」です。 カーリングで使うストーン(石)の代わりに軽いストーン(特殊合成樹脂製)を、氷 の代わりに滑りやすい特殊な「スライドカーペット」を床に引き、その上にストーン を滑らせるスポーツです。 横浜・港北ユニカール倶楽部 資料:日本ユニカール協会パンフ・ホームページより カーペットですので、手を離れたストーンに対しては誘導することは出来ません。 そんなに広いスペースは使いません。また高齢者や女性でも気軽にプレーを楽しめる スポーツが ユニカールは力よりも技術と戦略がポイントな ユニカール です。 スポーツです。ほうり投げずに、足もとから滑 らすように投げることがポイントです。 (2)ゲーム方法 基本は、歴史を持つカーリング譲りのルールです。シンプルながら奥が深く 写真は青のストーンが手から離れたところです。 チームワーク・作戦・それを実現するための技術という3つの要素が全て (2005年3月28日篠原地区センター 要求されます。 クラブ内大会にて) 10m セーフティエリア 2m ガードライン スタートライン 大きくバックスイングしてストーンの重さを利用し 遠心力で投げる事により腕力のない女性や高齢者で もプレーを楽しめます。 表紙 バックライン サイドライン センターサークル サードサークル セカンドサークル スライドカーペット各ライン名称 (1) ◆ 1チーム3人、2チーム6人で両チームが交互にストーンサークル内にストー c ンを投げ合い試合を行ないます。 ユニカール・ジュニア用 〇 ストーン 直径 23cm 重量 色・数 青色3個 黄色3個 スライドカーペット 1枚 ◆ 先攻、後攻は初回のみコイントスまたは、ジャンケン等で決め、2回目以降は 前回得点をあげたチームから始めます。同点の場合は前の順番と同じになりま 〇 2.0kg 計6個(組立式) 大きさ8m×1.2m す。 ◆ 先攻チームプレイヤーからスタートラインに立ちストーンを投げます。 d プレイヤーは交互にストーンを投げ、 相手チームのストーンをはじき飛ばした シューズ 特に専用シューズは用いなくて良い。競技場は一般に体育館等を利 り、味方のチームのストーンを援護したりして最終的に味方チームのストーン 用するため上履き用の軽いスポーツシューズが良い。 を相手チームのストーンよりもセンターサークルに近づけることを競います。 6人全員が投げ終わった後、得点を計算します。 ◆ e 6ゲーム行い、その総合得点を競います。 服装 特に制限はない。軽装で動きやすい服装が好ましい。 ◆ 自分のストーンを投げ終わったプレイヤーはセーフティエリア方面に行き、後 から投げるチームメイトに投げる方向のアドバイスをする事が出来る。 ◆ 6回を終了して同点であった場合はチームターゲットで勝敗を決めます。 ◆ チーム内での投げる順番は自由です。 (3 ) 必要な用具 a ユニカール・コンペティション用 〇 ストーン 直径 27cm 色・数 〇 b スライドカーペット 重量 青色3個 1枚 黄色3個 ストーン 直径 色・数 〇 スライドカーペット 計6個(組立式) 大きさ14m×2.8m ユニカール・スタンダード用 〇 4.2kg 27cm 青色3個 1枚 (倶楽部採用用具) 重量 黄色3個 3.0kg 計6個(組立式) 大きさ10m×2.0m (前ページ図参照) (2) (3) 2 ユニカール体験 c 挑戦編 両チームのセンターサークルに1番近いストーンがセンターサークル から等距離であった場合は引き分けとなり、その回は0−0となります。 (1)ユニカールの投げ方(投球方法) a また両チームのいずれのストーンとも、サークルに触れていない場合も まず右手(右利きの場合)で、胸のあたりまでストーンを持ち上げ、 右手でストーンのグリップを握り、ストーンの滑走面を上に向けま 引き分けとなります。 具体的例 d す。この時ねらいを定めることが大切です。(下図1) b Aチーム対Bチーム:2−0 : 1−0 この時左手でバランスをとるように軽くストーンを支えます。次に、 遠心力を利用するため腕を振り、大きくバックスイングをします。 (下図3) c A対B A B 次に、ストーンの重さを利用するために、左足を一歩踏み出し低い姿 勢で、足もとから滑らせるように投げます。この時投げ終わった手 A B の先が狙った方向に向く事が大切です。(下図4・5) A B A B ストーンの重さを上手く利用し遠心力で投げますので、腕力に自信の ない女性や高齢者でもプレーを楽しめます。 ※ ユニカールは力よりもチームワーク・作戦・技術が物を言うスポーツです。 Aチーム対Bチーム ほうり投げずに、足もとから滑らすように投げて下さい。 : 1 2 3 4 5 0−0 A対B : 0−0 A B B A A A B B ストーンの握り 投球の基本姿勢 ストーンの持ち上げ デリバリーの方法 A・B等距離の場合 (2)得点の計算方法 A対B a 試合の勝敗は6回の合計得点によって決められます。 b センターサークルに一番近いストーンに1ポイントが与えられます。 : 1−0 B A たときは2ポイント、同じく1番、2番更に3番を占めたときは3 3−0 A B ポイントが与えられます。 (4) : B また同チームのストーンがセンターサークルから1番・2番に位置し 従って1回における得点は通常0−0、1−0、2−0、3−0で終ります。 A対B B A A (5) A 3 基本技術 (1) 技術編 競技ルール・ 無効となるプレー a ストーンを投げる際に足がスローイングエリア(スタートライン)のラインを踏 んだり、越えてしまった場合は失格となります。 b 投げたストーンが転がっている状態でガードラインを越えた場合、セーフティエ リアにそのストーンが止まっても失格となります。 c ガードラインを完全に越えていないストーンは失格となります。但し他のス トーンに当たってガードライン上に止ったストーンは有効です。 d バックライン・サイドラインから完全に外れたストーンは失格となります。 e 有効エリア内にあり且つ、サークルに触れていない先攻の第1投目ストーン を後攻の第1投目ストーンが当てて有効エリア外にはじき出した場合、後攻 得点集計表 の第1投目ストーンが失格となり直ちに取り除かれ、先攻の第1投目ストー (一試合6ゲームによるその総合得点により競います) ンは元の位置に戻されます。 f 他のストーンに乗り上げてしまったり、横転してしまったストーンは無条件 で失格となり、直ちに取り除かれます。 (2) 無 効 と な っ た ス ト ー ン の 処 罰 a ストーンが無効となったときは、直ちに取り除きます。無効となったストーンに よって移動させられたストーンは、元の位置に戻します。 b ストーンの元の位置が明確に出来ないときは、アドバンテージルールを採用しま す。 つまり、無効となったストーンによって移動させられたストーンのチームは、そ のままの状態でゲームを続行するか、その回を無効にしてやり直すか、どちらか を選ぶ事が出来ます。 (6) (7) (3)基本技術 f ユニカールのショットの種類は、他のストーンに色合いのストーン をぶ 味方ストーンにあて、そのストーンを有利な位置に移動させる。例えばサー つけてはじき出す方法(テイク・アウト)とぶつけずに戦略的に有利な位 置に止める方法(ドロー)とに大別できます。 ◇ b クルの外にある味方のストーンをサークル内に移動させたりする。 4 競技作戦 (1)作戦 ドロー a ドロー・レイズ(助け) ドロー(止める) シチュエーション(ストーン位置)を頭に入れて作戦をたてるといっても、た サークル内に自分のストーンを止める。 だ単にストーンの配置状態を考えるだけでなく次のようなことも充分配慮し フリーズ(壁) なければなりません。 サークル内の味方ストーンの手前に自分のストーンを止める。 a ラストストーンの権利はどちらが持っているのか? 相手ストーンの裏に回り自分のストーンの後ろ盾となってくれる。 b どちらのチームがリードしているのか?その得点差は? c ゲームの序盤戦か、終盤戦か? ガードラインとサークルの間にストーンを止める。サークル内にある味 d 味方チームと相手チームの実力差は、またその日の調子は? 方ストーンをガードする目的で使われる場合と反対に、相手ストーンの e プレーヤー個人の技術レベルと、それぞれの得意、不得意は? c ガード(ガード) サークルへの侵入を邪魔する目的で使われる場合とがあります。 ◇ (2)作戦展開のパターン ヒット・アンド・ステイ a ヒット・アンド・ステイ(ぶつけて、止る) 相手ストーンにぶつけてはじき出し自分のストーンはその場に止る。 b ヒット・アンド・ロール(ぶつけて、動く) 相手ストーンにぶつけてはじき出し自分のストーンはそこから移動し て止る。 c d ストーンの配置状態に応じた作戦については、200年以上の歴史を持つと いわれている、氷上のカーリングによって培われてきた定石がユニカールに も多くの場合応用できますが、その数はあまりにも多く、ここでは幾つかの 基本展開のパターンのみ紹介しておきます。 a ダブル(ダブル) オープン展開 ラストストーンを持っているときは大量得点をねらう。 投げたストーンで相手のストーン2個を同時にはじき出す。 この場合ラストストーンが投げやすいようにセンターサークル部をオープン ビール(ぶつけて、去る) にしてサイド部でゲームを展開していく。 相手ストーンをはじき出し、自分のストーンもサークル内から出す。た b クロスドゥ展開 とえば次回もラストストーンの権利を維持するため、その回を引分けで 先攻チームは大量失点を防ぐため、上記とは反対にセンター部における各ゲ 終らせたい時などに使われる。 ーム展開を試みる。 e レイズ・テイク・アウト(助けを借りて、ぶつける) c ドロー展開(攻撃的作戦) 他のストーンにあて、それによって動いたストーンを利用して相手スト ドロー(サークル内に自分のストーンを止める)を多く用いたゲーム展開を ーンをはじき出す。 する。 (8) (9) サークル内に両チームのストーンがいりみだれた形の混戦に持ち込み 誰でも出来るニュー 大量得点をねらう。 d テイク・アウト作戦(防御的作戦) テイク・アウト(ぶつけてはじき出す)を多く用いたゲーム展開をする。 スポーツ 横浜・ 港北ユニカール 倶楽部への入会案内 大量得点に結びつく可能性が少ないので、相手のミスを持って僅差で勝 長野オリンピックの時、氷上を滑るストーンをデッキブラシで ゴシゴシ やっている つ戦略のときに用いる場合と、前半に大量リードして防御にまわったと 「カーリング」をはじめて見た人が多いと思います。この「カーリング」をシーズンオフ きに用いる場合とがある。 に も 楽しもうとスエーデンで考案されたのが ユニカール です。 「カーリング」で使う石の代わりに「軽いストーン(特殊合成樹脂製)」を、氷の代わりに 5 用具の手入れ 滑りやすい特殊な「スライドカーペット」を使います。 カーペットですから、あの氷を (1) (2) ゴシゴシ やるデッキブラシは使用しません。 カーペットは湿気やホコリが付くと滑りが悪くなりますので、な 高齢者や女性の方でも気軽にプレーを楽しめるニュー スポーツが ユニカール です。 るべく湿気の少ない所に保管し、時々掃除機等をかけておく事。 基本的に月曜日に地区センター等で練習しています。 ストーンの滑走面は試合中でも奇数回毎に専用ワックス(シリコ お友達とお誘い合わせの上、見学体験等をし、お仲間にお入り下さい。 ン系)を塗布し柔らかい布でからぶきすること。 (3) ストーンの滑走面に傷等が多くなり、滑りが悪くなってきたとき は、紙やすり(粗目から細目へ)等で研磨して下さい。 (4) スライドカーペットは塩ビ管を芯にし裏側より巻いて保管して ホームページアドレス案内 ☆ パソコン用 http://homepage3.nifty.com/unicurlyk/ 下さい。 倶楽部問合せ先 横浜・港北ユニカール倶楽部 http://homepage3.nifty.com/unicurlyk/ 会 長: 多久 安二 TEL045−432−8025 事務局: 近嵐 恒夫 TEL045−545−8782 (10) (11) 初版2005・6・20改編集 Z・Y
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