SNMPC.INIファイルについて SNMPcインストールディレクトリ内に含まれるsnmpc.iniファイルを使用して、SNMPc内の 様々な設定を変更することができます。以下で説明するセクションやエントリの中には デフォルトでは含まれていないものがあります。この場合は必要なセクションまたはエント リを手動で追加して、ファイルを上書き保存することで設定を追加することが可能です。 【[ReportProfiles]セクションについて】 [ReportProfiles]セクションでは、[挿入]→[トレンドレポート]メニューのダイアログ内に リストされるテーブルを指定することができます。 [ReportProfiles] RPTzz=Nice Table Name 1,MIBNAME|TableName1 RPTyy=Nice Table Name 2,MIBNAME|TableName2 【[ReportNameVars]セクションについて】 [ReportNameVars]セクションでは、テーブルインスタンス名を設定する上で使用される変数 を追加することができます。 [ReportNameVars] VARnn=varName これらの名前はトレンドレポートプロパティのトレンドレポートインスタンスダイアログで 使用されます。特定のテーブルエントリを選択して[追加]ボタンを押す際、そのテーブルで varName変数が含まれる場合に選択された列におけるvarName値がこのインスタンス名で表示 されます。 [ManageMenu]、[ToolsMenu]及び[HelpMenu]セクションについて これらのセクションではそれぞれ[管理]、[ツール]、[ヘルプ]メニューに使用する ヘルプファイルを指定することができます。 [ManageMenu] BASIC=\mibfiles\basic.men [ToolsMenu] [HelpMenu] HELP=\mibfiles\help.men 【[Server]セクションについて】 [Server]セクションではJAVAコンソールに関する設定変更を行うことができます。 [Server] AcceptAddrs=a.b.c.d,aa.bb.cc.dd,... JavaTelnetProxy=no "AcceptAddrs"パラメータを使用して、SNMPc JAVAコンソールへのアクセスを許可するアド レスを制限することができます。上記のa.b.c.d及びaa.bb.cc.ddの箇所にアクセスを許可す るクライアントのIPアドレスを追加してください。JAVAコンソールのtelnetプロキシはデ フォルトで有効に設定されていますが、セキュリティリスクとなる可能性があります。 無効に設定する場合は、このセクション内に"JavaTelnetProxy=no"エントリを追加してくだ さい。 1 【[SNMPcFonts]セクションについて】 [SNMPcFonts]セクションではSNMPcコンソール上で使用される各書式を設定することができ ます。 【[Events]セクションについて】 [Events]セクションではイベント処理モジュールに関する以下の設定を行うことができま す。 [Events] ExecPerSec=2:1秒間における実行プログラムの最大起動(0=無制限) TrapCommunity=foobar:転送されるトラップコミュニティ名を設定(例"foobar") "ExecPerSec"エントリを追加することで、イベント発生時の実行プログラムの1秒間におけ る最大起動回数を指定することができます。 "TrapCommunity"エントリを追加することで転送されるトラップのコミュニティ名を変更す ることができます。この機能は、現段階ではSNMPcが生成するポーリングとステータスイベ ントにおいてのみ有効です。 【[SNMPcConfig]セクションについて】 [SNMPcConfig]セクションには、SNMPc用の様々なタイプの設定用パラメータが含まれます。 リモートポーラやリモートコンソールを使用している場合は、相互動作する上で全てのイン ストールコンポーネントにおいて同一のTCP/IPポートがで設定されている必要があります。 [SNMPcConfig] ・PORT_TRAP=162 →SNMPトラップ受信用のUDPポート ・PORT_TRAPFW=162 →SNMPトラップ転送用のUDPポート ・PORT_DBSERV=165 →SNMPトラップ送信用のUDPポート ・PORT_DISCOVERY=166 →リモートポーラ(ディスカバリ)使用ポート ・PORT_TRENDWATCH=167 →リモートポーラ(トレンドレポート)使用ポート ・PORT_GWSERV=168 →SNMPcトレンドレポートサーバのポート ・PORT_SMTP=25 →Eメールサーバのポート ・PrimaryAddress=A.B.C.D →マルチNIC端末上でサーバ用に使用するIPアドレス ・NoDupNames=yes →マップ名を重複させない(yes)、重複させる(no) ・PollsPerSec=250 →1秒間における最大ポーリング実行数 ・AboutExtra="xxxx" →OEM用「エンタープライズ/ワークグループについて」 ・ProgramName=SNMPc →OEM用商標名を指定 ・MaxLoginRetry=5 →ログイン停止までの最大ログイン再試行可能数 ・PollerKeepAlive=yes →ポーラへのkeepaliveメッセージ送信を行う(yes) ・ExpectDomainKeepAlive=yes →ドメインスレーブへのkeepalive送信を行う(yes) ・Encoding=ISO-8859-1 →Eメールのエンコードを指定 ・MailTime=local →この値を"local"に設定することで、メールの日時にグリ ニッジ標準時ではなくローカル時間を使用 ・CodePage=437 →SNMPcを使用する上でのコードページを指定 ・ODBCTimeout=60 →ODBCタイムアウトまでの待機時間(単位:秒) ・RPCCompress=yes →リモート通信パケットデータの圧縮を有効(yes) →(Version7.0.12以降のバージョンで対応) ・ExpandTrapInstance=no →MIBコンパイラにトラップインスタンスを、一致させるた めの"fake"変数に変換させることが可能。この変更は既存フィルタのみに適用され、適用 後はもとに戻すことができません。 ・TrapDisplayHint=yes →トラップ内の文字列変数にDISPLAY-HINTがある場合にそれを 適用する設定 2 ・AlarmTopWindow=no →SNMPcアラームウィンドウが他のウィンドウの背後に表示さ れるのを許可する(no) ・TrendGraphic=JPG →ウェブレポートで使用されるイメージ形式を設定、 JPG形式はより早くロードされますが、PNG(デフォルト) 形式はより小さい画像を鮮明に表示することが可能 ・MaxLogSize=### →ログファイルサイズの最大値をバイトで指定 ・ICMPDataSize=32 →ICMP pingのペイロードサイズを変更 ・UseIEforOnLine=yes →Internet Explorerを使用してSNMPc OnLineを起動する ・TrimCurrent=yes →yesの場合、オートエージングにより、現在イベントと ヒストリイベントを削除します ・CheckV3BootTime=yes →SNMPv3デバイスのブート回数とタイムウィンドウをチェックす る(初期設定はno) ・UseStatusDependency=yes →ポーリングの依存関係を設定した場合、 ポーリング状態だけでなくステータス状態もチェックする ・OldZoomStyle=yes →以前のズームレベルのアイコンとラベル名を使用します。 ・ZoomLevel1=1 →ズームレベルはアイコンの表示サイズを設定します。 ・ZoomLevel2=2 →表示サイズのレベル1は32x32ピクセル、2は16x16ピクセル ・ZoomLevel3=3 →3は8x8、4はアイコン非表示で表示します。 ・ZoomLevel4=4 →また、オブジェクト名はレベル3以下で表示します。 【[Polling Agent]セクションについて】 [Polling Agent]セクションがトレンドレポート、ポーリング、ディスカバリに 関連する設定項目が含まれます。 ・Hist32Timeout=4 → 監視エージェントのポーリングタイムアウト ・Hist32Timeout=4 → 監視エージェントのポーリング再試行数を設定 SNMPScan=yes → ICMPではな くSNMPで連続ディスカバリを行う(yes) ・ForwardTraps=yes → リモートポーラからのトラップを転送させる(yes) ・ExpectKeepAlive=yes → サーバからメッセージが送信されない場合に再接続(yes) ・HistCheck=yes → トレンドレポート用データベース(history.dat)が空であることを確認し、空で なかった場合にデータベースを削除しない(yes)。値を「fix」に指定しておくことで問題があった 場合に自動的に修復を行うよう設定することも可能です。 ・UseDiscAddr=yes → ディスカバリの際、IPアドレステーブルのアドレスを参照してノードやリンク を追加させる(yes)。IPアドレステーブルで指示されるアドレスでは応当しないデバイスの場合は、 このフラグが(yes)に設定されている場合でもディスカバリがデバイスを検知した際のIPアドレスを 使用します。 ・UseSysName=no → ディスカバリエージェントのsysname lookupを無効(no) ・UseLoopAddr=yes → 255.255.255.255ネットワークマスクをオブジェクトのポーリングアドレスと して使用(yes) ・ForwardTraps=50 → そのSNMPcサーバに転送されるトラップの数を毎秒単位で調整 ・KeepAliveTimeout=120 → リモートポーラがサーバへの再接続を行うまでのkeep-alive ping受信ま で待機時間を秒数で指定 【[Console]セクションについて】 [Console]セクションにはクライアントのログインコンソールに関連する設定項目が含まれ ます。 [Console] GraphPoints=1000 FitBitmap=yes MaxMDI=100 →リアルタイムグラフで保存されるポイントの数 →背景画面のビットマップサイズに合わせて →ウィンドウを自動調節する(yes) →ウィンドウ表示領域に同時表示を許可する最大 →ウィンドウ表示数を指定 3 LogScanSize=25000 LogFlashDelay=10 MaxLogViews=8 →カスタムログフィルタ内に表示する最大 →エントリ数を指定 →ログエントリを更新するタイミングを秒数で指定 →カスタムログタブの最大数を指定(最大20まで) 【[Email]セクションについて】 [Email]セクションにはEメール通知のイベントフィルタに関連する設定項目が含まれます。 [Email] [email protected] →イベントのEメール通知を行う送信元 →アドレスを指定 AuthPass=password →平文のSMTP認証用パスワードを指定 →"From"で指定されるユーザがログインユーザ名になります 【[Strings]と[Instances]セクションについて】 [Strings]と[Instances]セクションではステータス変数バッファに入りきらないほど長い ステータスポーリング変数インスタンスをマップ内で表示させる設定が可能です。 [Strings]セクションへのエントリは文字列インスタンスとして変換され、 [Instances]セクションに追加されるエントリは数字形式で表示されます。 例えば、INIファイルで下記のエントリ含む場合: [Strings] www="World Wide Web Publishing Service" [Instances] snmp=0.0.0.0.161 ステータス変数属性を「svSvcOperatingState」で設定し、"www"をWindowsコンピュータ上 のウェブサービスまたはudpLocalPortの監視、"snmp"はSNMPエージェントが指定のSNMP UDP ポートでの正常稼動または受信の監視を行うこととします。これらのリクエストはデバイス に送信される際に以下のとおり表示されます。 svSvcOperatingState."World Wide Web Publishing Service" udpLocalPort.0.0.0.0.161 最大入力数の制限は変わりませんので、変数名とインスタンス文字数の合計が最大で半角 1024文字分以下でなければならないことに注意してください。また、各セクションで定義さ れる全てのインスタンスの合計は16KB以下である必要があります。 ______________________________________________________________________ 以下のエントリのうち一方または両方のエントリを追加することにより、SNMPcにログや レポートデータベースファイルの整合性を確認させる設定を行うことができます。 [Server] MapFix=yes この設定で、マップデータベースはSNMPcサービスを再起動する度に再構築されるようにな ります。SNMPcにログインした後でこのエントリを削除することができます。エントリの 値"more"で指定すると、データベースをより詳細に調査させることができます。ただし、問 題が検知された場合にそれを修復する上で、いくつかのノードを削除する必要性が生じる場 合があります ので注意が必要です。 4
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