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一般研究発表 予稿集 PDF - 日本放射線技術学会 第 70回東京支部

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予 稿集
影 CT 検査において末梢とパワーポートの注入部位および
CT 検査
Dual Energy CTを用いた冠動脈CT Angiography
における造影剤ヨード量低減の検討
昭和大学藤が丘病院
放射線室
○小野寺健太、川崎
奨太、平井
昭和大学大学院
中島
潤也、加藤
用された造影 CT 画像から検討した。
【方法】
良明、宮坂
年
月
年 月 日までの胸部か
日から
ら骨盤の平衡相の造影( ml/s、
航示
膵ダイナミック( ml/s、
保健医療学研究科
京一、中澤
注入方法によって造影効果に違いがあるか、既に臨床で使
s 後撮影:平衡相)と
s 後撮影:膵 D)の動脈相に
おける腹部大動脈(動脈)の CT 値、および下大静脈(静
靖夫
【目的】 近年、造影剤腎症のリスクが問題となっており、
脈)の CT 値を計測した。そして、それぞれの CT 値を末
造影剤ヨード量の低減は重要な課題である。今回、冠動脈
梢群とパワーポート群に分け体格を考慮して比較した。ま
CT Angiography(以下、CCTA)において、Dual Energy
た、動脈と静脈における CT 値の傾向に違いがあるか確認
CT(以下、DECT)の仮想単色 X 線画像を用いて、血管
し、注入部位および注入方法の違いが画像に影響を与えて
コントラストを維持したまま、Single Energy CT(以下、
いるかを考察した。
SECT)に比較し、造影剤ヨード量をどの程度低減できる
【結果】 調査症例の平衡相の末梢群とパワーポート群、ま
たは膵 D の末梢群とパワーポート群の体格指標に有意差
かについて検討する。
【方法】 ①ファントム画像評価として、
SECT および DECT
において、自作模擬血管ファントムを撮影し、SECT では
kVp について、DECT では ∼
keV( keV 間隔)
はなかった。動脈の CT 値において、パワーポート群に対
する末梢群の差は、平衡相で
%、膵 D で
%低く、変動
はそれぞれ %、 %低い結果となった。静脈の CT 値に
の仮想単色 X 線画像について CT 値、SD 値、CNR を求め、
おいては、パワーポート群に対する末梢群の差は、平衡相
比較、検討した。②臨床画像評価として、SECT の
と膵 D で
kVp
%、 %高い傾向があり動脈と逆であった。変
画像と、ファントムによる検討の結果を基にして造影剤量
動はそれぞれ %、 %低くなり動脈と同様であった。
を %低減した DECT の最適 CNR となる keV 画像にお
【考察】 膵 D ではパワーポートを用いた場合に CT 値に
いて、CCTA の各血管の CT 値、SD 値、CNR による定量
差が生じていた。これはパワーポートが心臓近位部から高
評価および視覚評価を行い、比較、検討した。
速注入されるため下大静脈へ逆流する現象により、造影剤
【結果】 ①ファントム画像評価において、DECT の
keV
が下大静脈へ残っているためだと考えられる。
より低 keV になるほど CT 値が上昇し、 %程度の低減が
【結語】 末梢とパワーポートからの造影 CT 検査において、
予想された。②臨床画像評価において、定量評価および視
注入部位の違いによる造影効果には差があることがわかっ
覚評価ともに、SECT と造影剤量を %低減した DECT
た。特にダイナミック検査では、パワーポートの撮影タイ
との間に有意差は認められなかった。
ミングを遅らせる必要があることが示唆された。
【考察】 DECT では、低エネルギーの単色 X 線画像ほど
機種間の ADCT におけるヘリカルスキャン時に生
CT 値が指数関数的に増加するが、画像ノイズも同様に増
加するため、症例に応じて適したエネルギーの単色 X 線画
じるオーバーレンジングの評価
像を選択する必要があると考えられた。今回、 keV 付近
日本医科大学付属病院
において SECT と同等の画像が得られたため、造影剤量
○中島宗一朗、菅谷
蟹谷
%減量が可能であると考える。
庄平、秀永
放射線科
正範、工藤
慎一、土橋
正寿、渡邊裕次郎、
俊男
【結語】 DECT の 低 エ ネ ル ギ ー 単 色 X 線 画 像 を 用 い た
【目的】 ADCT へと機器が発展し、多時相撮影やモーショ
CCTA において、SECT に比較し、 %造影剤ヨード量の
ンアーチファクトを抑えた画像を取得し、診断能の向上が
低減が可能であることが示唆された。
得られるようになった。一方で多列化に伴い画像再構成に
寄与しないオーバーレンジングによる被ばくが問題となり、
CT 検査における末梢血管と植込み型ポートシステム
能が開発され、被ばくが低減されるようになった。これは
を用いた造影効果の比較検討
昭和大学横浜市北部病院
○鈴木
克直、武
昭和大学大学院
渡邊
裕之、中澤
【目的】 当院で
今後の CT に必要不可欠な機能と考えるが、当院に導入し
放射線室
俊夫、新田
体軸方向の被ばく低減目的にアクティブコリメーション機
勝
保健医療学研究科
た Revolution CT(以下:RevoCT)にはその機能は搭載
されていない。そこでアクティブコリメーション機能が搭
靖夫
載されている Aquilion ONE GS Edition(以下:AqONE)
年から使用している造影可能な植込み
と比較し、RevoCT のオーバーレンジングの特性を把握す
型ポートシステム(パワーポート)は、従来の末梢血管(末
梢)からの造影に比べて血行動態に差があると考えた。造
る。
【方法】 CT 用チェンバー型線量計をガントリー中心に配
21
置し、空中線量からオーバーレンジングを算出し、線量プ
ロファイルを比較した。ビーム幅 ㎜、 ㎜、各ビームピ
り、軟骨部分の明瞭な評価が可能となった。
【結語】 ポジショニングを改善することにより、喉頭部に
ッチを使用し、CTDIvol を統一して測定した。またユーザ
かかる肩からのストリークアーチファクトを軽減し、また、
ー側でコリメーション動作を制限できないため、ノンヘリ
再構成条件の最適化により、軟骨の明瞭な評価が可能とな
カルとヘリカルスキャン条件から非アクティブコリメーシ
った。
ョンを想定して検討した。
【結果】 ビーム幅 ㎜時の RevoCT はビームピッチ .
で約 ㎜を示し、AqONE ではビームピッチ . で約
㎜であった。ビーム幅 ㎜時の RevoCT はビームピッチ
. で約 ㎜を示し、AqONE ではビームピッチ . で
約 ㎜であった。また線量比は RevoCT で約 %低減した。
Lung Perfused Blood Volume(Lung PBV)に
おける SPIRAL FLOW チューブの有用性の検討
東邦大学医療センター大森病院
○小池
美香、畠山
卓也、鷲塚
鈴木
博、島田
豊
中央放射線部
冬記、関口
貫人、
【考察】 RevoCT のオーバーレンジングが相対的に少ない
【目的】 Dual Energy を用いた Lung PBV 撮影時、従来
結果であった。これは画像再構成アルゴリズムである
の造影チューブでは鎖骨下静脈や上大静脈への造影剤の残
VHD 等のソフトウェアによる制御によって画像再構成に
存が見られアーチファクトの原因となることがあった。今
必要とする範囲が抑えられたためと考えられ、再構成アル
回、造影剤と生理食塩水(以下 Ns)の混合効率を向上させ
ゴリズムによってオーバーレンジングが抑えられることを
た SPIRAL FLOW チューブが当院に導入された。そこで
確認した。
Lung PBV 撮影時に SPIRAL FLOW チューブを用いるこ
とにより、アーチファクト低減や造影能の向上が可能であ
甲状軟骨形成術前 CT における撮影体位と再構成条件
の検討
るか検討を行った。
【方法】 注入条件: mgI/kg/s、造影剤 s、造影剤+Ns
東邦大学医療センター大森病院
○押部千沙都、北村
拓也、飯塚
鈴木
豊
博、島田
中央放射線部
響子、鷲塚
s、Ns
冬記、
【目的】 当施設では、声帯麻痺の治療方法である甲状軟骨
ml 後押し。造影剤と Ns の混合率は
:
。撮
影プロトコル:ボーラストラッキング法を用い、肺動脈に
ROI を設定。造影剤注入後
s でモニタリングを開始。オ
ートトリガー HU。Scan Delay s で撮影を開始。ビー
形成術を行う患者に対し、安静呼吸時と発声時の被裂軟骨、
ム幅、pitch を変更し、尾頭方向に約
輪状軟骨、甲状軟骨の解剖学的形態を把握するため、術前
肺血栓塞栓症(疑いを含む)と肺がん術前症例とし、SPI-
に頸部 CT を撮影している。撮影時、肩からストリークア
RAL FLOW チューブを使用する 症例を A 群、従来の
ーチファクトが喉頭部に発生し、また、軟部組織と軟骨の
造影チューブを使用する 症例を B 群とし本プロトコル
コントラスト差が小さいため、ノイズの影響を受けやすく
で撮影を行い、それぞれ上大静脈、肺動脈、上行大動脈等
軟骨の評価が困難となることがある。今回、喉頭部のアー
の CT 値と標準偏差を求めた。また、鎖骨下静脈や上大静
チファクトが軽減する撮影体位と、最適な再構成条件の検
討を行った。
【方法】 装置はSIEMENS製SOMATOM Definition Flash
を使用。
s で撮影。対象は
脈のアーチファクトについて視覚評価を行った。
【結果・考察】 肺動脈において B 群に比べ A 群で CT 値
は上昇し、標準偏差は低下した。また A 群で上大静脈の
CT 値の低下が見られた。SPIRAL FLOW チューブによ
仰臥位で、頸部から体幹にかけてタオルを敷き約 ㎝高
り造影剤の Ns による後押し効果が高まったためと考えら
くし、腕を落とし肩を背側に下げた体位と通常の体位で撮
れる。視覚評価においても、鎖骨下静脈、上大静脈のアー
影を行った。そして、得られた画像の喉頭部分に対するア
チファクトの低下が見られた。
ーチファクトについて視覚評価を行った。
【結語】 SPIRAL FLOW チューブを用いることにより、
自作ワイヤーファントムを用い、各再構成関数の MTF
肺動脈の CT 値上昇や標準偏差の低下が見られ、また鎖骨
を計測した。再構成関数の違いにおける各軟骨の描出につ
下静脈や上大静脈のアーチファクトが低下し、Lung PBV
いて視覚評価を行い、最適な再構成条件について検討を行
の精度向上が期待される。
った。
【結果】 本撮影では、軟骨部分の描出が重要であり、肩か
らのストリークアーチファクトが喉頭部に発生しないよう
ポジショニングを行うことにより軟骨部分の描出が改善さ
れた。
骨関数よりも高周波強調が弱い関数を使用することによ
22
異なる ADCT の心電同期撮影における管電流変調の
応答特性
正範、工藤
村木厳太郎、土橋
㎝で
mR と
なる線量を基準として照射時間を . 、 . 、 . 、
日本医科大学付属病院
○菅谷
‐ で規定された RQA の線質、SID
放射線科
. 、 . 、 . 倍と変化させた時のプリサンプリング
正寿、中島宗一朗、秀永
慎一、
MTF(modulation transfer function)
、NNPS(normalized
俊男
noise power spectrum)
、雑音等価量子数(noise equiva-
【目的】 近年、ADCT が普及し、心臓全体を含めた
㎜
の範囲を一度の Axial スキャンで撮影できるようになった。
これに伴い、目的心位相のみで X 線を曝射する Prospec-
lent quanta : NEQ)、量 子 検 出 効 率(detective quantum
efficiency : DQE)の評価を行った。
【結果】 FPD のプリサンプリング MTF と DQE は全空間
tive ECG gating スキャンの適応が不整脈症例を除く多く
周波数領域で CR より優れた。また NNPS においても FPD
の症例で可能となり、被ばく線量の低減が期待できる。当
の方が約 .cycles/㎜以下の周波数領域で CR より優れた。
院では
NEQ において CR の基準線量と比較して FPD の . 倍
機種の ADCT を保有しているが、同様な ECG 同
期撮影をした場合でも被ばく線量が異なることがあり、目
線量を低減したときで同等の NEQ となった。
的心位相に対する mA 変調が機種によって異なることが
【考察】 FPD が CR と比較して高い分解能を有し、粒状性
考えられる。そこで、異なる ADCT 間における ECG 同期
も向上していた。これは FPD システムが S/F システム同
撮影時の管電流変調の違いを、実際に出力された X 線を測
様、蛍光体から発生した光を直接取得するため光の拡散が
定することで動作特性を把握する。
少なくエネルギーのロスが少ないことが分解能と粒状性の
【方法】 Revolution CT と Aquilion ONE GS Edition の
向上に繋がったからと考える。
ガントリー中心に CT 用線量計 RaySafe X2を設置した。
設定心拍数、撮影心位相、管電流を変えて模擬心電波形を
女児股関節撮影における生殖腺防護具の形状の検討
用いた ECG 同期撮影を行い、X 線強度の線量波形を取得
昭和大学病院
し、これを管電流の変調として比較した。また、Revolution
○渡辺
CT では最短回転時間 . s/rot や、ベクトル動態解析を
昭和大学大学院
応用したモーションアーチファクト補正技術である Snap
宮川誠一郎
shot freeze 使用時の応答についても検証を行った。
昭和大学大学院
【結果・考察】 両機種の線量波形は設定心位相が単一位相
の場合は、心拍数によらず機種ごとに一定であった。また、
野田
放射線室
貴也、菊原
主税、佐藤
喜高
保健医療学研究科
診療放射線領域
保健医療学研究科
久弥、中澤
靖夫
【目的】 当院の女児股関節単純撮影は、ファントヒップホ
その波形は Revolution CT では Half 再構成の時間分解能
ルダーを用いて、イチョウ型の生殖腺防護具を使用してい
に合わせる様に出力されるのに対し、Aquilion ONE は
る。しかし、女児生殖腺は仙腸関節付近に存在し、現在の
Full 再構成の時間分解能に合わせるように出力された。設
防護具では生殖腺を防護しきれていないことがある。そこ
定心位相に幅がある場合は両機種とも設定位相を再構成で
で、新たに女児股関節単純撮影防護具を作成し、その有用
きるように動作するが、線量波形は機種間で異なることが
確認された。目的心位相に対し機器特性を把握し撮影位相
性について検討した。
【方法】 小児股関節 MRI を施行した
∼
歳の 症例に
を設定することで安定した線量を維持し撮影ができること
対して、女児生殖腺の位置について放射線科医
名と経験
が示唆された。
年数
から
年目の診療放射線技師
の股関節正面単純 X 線画像
間接変換型 FPD システムにおける股関節の撮影条件
の検討
対象年齢を
から
歳と限定した理由は、健診で生後
∼
ヶ月の患児が最も多いためである。得られた計測結果を
東京慈恵会医科大学附属柏病院
柴田
歳
ける生殖腺の位置をもとに防護に必要な領域を計測した。
一般撮影/超音波検査
○新里光太郎、庄司
名で評価した。
例を用いて、骨盤領域にお
友和、栗山
もとに、 ∼
和、梁野
伸貴、
公望
歳児用の防護具の作成を行った。単純 X 線
股関節正面画像
例に対して、作成した防護具を疑似的
に X 線画像に重ね合わせ、防護具の有効性の評価を行なっ
【目的】 間接変換型 FPD(flat panel detector)システム
た。次に、防護具の置き方を検討するために両側の上前腸
は CR(computed radiography)システムと比較すると低
骨棘を結ぶ線から恥骨までの距離を測定した。作成した防
線量での撮影が可能であると報告されている。今回 FPD
護具を紙オムツ上に置き、適切に防護できているか評価し
システムと CR システムの物理的評価を行い、当院の FPD
システムにおける股関節の撮影条件を検討した。
【方法】 IEC(international electrotechnical commission)
た。
【結果】 防護が必要な領域は、年齢が増すにつれ増加傾向
がみられた。特に上前腸骨棘から恥骨までの距離は年齢に
23
伴い増加傾向にあり最大
㎝差があった。作成した防護具
ない Waters 画像が得られることが示唆された。
の形状は、①防護具下縁を恥骨結合上縁に合わせる。②仙
腸関節付近を防護する。③診断に必要な計測線と重ならな
いこと。以上の
点に着目することで生殖腺を防護できる
形状であった。
画像処理によるスケールレス骨盤計測撮影の検討
昭和大学横浜市北部病院
○長谷川哲朗、丸山
【考察】 防護具は診断に必要な計測ポイントに重ならず、
生殖腺が存在する部位を防護できているため適切な形状で
あると考えられる。ただし、位置決めに関しては、患児毎
に触知で決定する必要があると考える。
昭和大学大学院
渡邊
放射線室
雅裕、新田
勝
保健医療学研究科
裕之、中澤
靖夫
【目的】 骨盤計測撮影であるグースマン法およびマルチウ
ス法について、画像処理によるスケールの合成を行うこと
【結語】 作成した防護具は、計測ポイントに影響を与えず
女児生殖腺を正確に防護することができる形状であると示
唆された。
で、従来法より患者負担の軽減や業務の効率化と共に正確
な計測ができるかを検討したので報告する。
【方法】 本研究において骨盤計測撮影は半坐位を想定した。
最初に撮影系でのマルチウス及びグースマン・スケールの
小児副鼻腔 Waters 撮影における最適入射角度の検討
昭和大学病院
○橋本
放射線室
雄作、菊原
昭和大学大学院
野田
主税、佐藤
拡大率の確認を行う。そして、画像処理により、人体の股
間と FPD 間距離に応じた拡大率で、グースマン画像にマ
喜高、宮川誠一郎
ルチウス・スケールを投影可能にする。また、恥骨上縁か
保健医療学研究科
ら FPD 間距離の拡大率に応じたマルチウス・スケールを、
久弥
マルチウス画像に合成させるプログラムを作成する。その
【目的】 当院では、小児副鼻腔 Waters 撮影を行う際、顔
後、人体ファントムによるプログラムの動作確認を行う。
面骨の成長を考慮し年齢別の入射角度を示した近似曲線を
そして従来法による骨盤計測撮影画像と、画像処理プログ
用いて撮影を行っている。しかし、
「歯牙が上顎洞にかか
ラムを使用した骨盤計測撮影画像を比較する。
らないように撮影」と依頼があった場合、従来の近似曲線
【結果】 グースマン画像において、従来画像、処理画像と
では歯牙が上顎洞に重複することを経験する。小児副鼻腔
もに恥骨結合上縁の高さは .㎝となった。マルチウス画
Waters 撮影において、歯牙が上顎洞にかからない最適入
像において、入口横径は従来画像では .㎝、処理画像で
射角度および体表指標の検討を行った。
は .㎝となった。グースマンおよびマルチウス・スケー
【方法】 顔面骨の CT 検査を施行した
歳∼ 歳の小児
人を対象に、Ray Sum 画像を用いて上顎洞に歯牙が重複
しない角度を計測した。 D 解析装置を用いて VR 画像お
ルと FPD の距離に対する拡大率は、設置誤差を含めて理
論値と .%(
㎜)の差であった
【考察】 両スケールの目盛は
㎝単位であるため、読みと
よび Ray Sum 画像よりドイツ水平線を基準とし、前鼻棘
り誤差を考慮すれば、拡大縮小処理は適正に行われたと考
−外耳孔、上唇−外耳孔、口角−外耳孔、下唇−外耳孔を
える。画像処理によりスケールを患者に置くことなく、拡
結んだラインとのなす角度を計測した。得られた最適入射
大率に応じた目盛点が投影されたグースマン画像とマルチ
角度および体表指標を用いて小児副鼻腔 Waters 撮影を行
ウス画像が得られた。特に、グースマン画像においては、
い臨床画像の評価を行った。
マルチウス・スケールの目盛点が画像全体に投影されてい
【結果】
歳以降から従来の近似曲線と歯牙が重複しない
角度に差が生じた。その角度差は平均 .°
± .°
であった。
歳では外耳孔−前鼻棘、
歳以降では外耳孔−上唇を結
るため、従来のグースマン画像より計測が簡単になると考
える。画像処理によりマルチウス画像では、二重曝射を行
う必要がなくなり、業務が効率化すると考える。
んだラインをカセッテに対し垂直にすることで、歯牙が上
【結語】 今回作成した画像を合成するプログラムを使用す
顎洞に重複しない画像が得られることが分かった。得られ
ることで、患者負担の軽減や業務の効率化と共に正確な計
た結果を臨床に用いたところ、歯牙が上顎洞に重複しない
測が可能になった。
画像を得ることができた。
【考察】 歯牙が上顎洞に重複しない小児副鼻腔 Waters 撮
影を行う場合は、
歳から従来の近似曲線より角度が浅く
なる傾向があった。これは、永久歯の生え始めが
歳ごろ
からであり、永久歯の発達によって小児副鼻腔 Waters 撮
影の撮影角度が浅くなったと考えられる。
【結語】 小児副鼻腔 Waters 撮影において、本研究により
求めた撮影角度で撮影することで、歯牙が上顎洞に重複し
24
FPD 長尺撮影における X 線管回転法とスロット撮影
法の違いによる基礎的検討
順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター
放射線科
○加藤
佐藤
春香、高瀬
誠、宇野
健二、染谷
哲央、
謙一
【目的】 近年 FPD による長尺撮影システムが開発され、
いくつかの撮影方式が採用されている。そこで撮影方式に
アクリルファントムを撮影した。
よる画像合成への影響を X 線管回転法とスロット撮影法
において基礎的検討を行った。
【方法】 X 線管回転法(島津製 RAD speed Pro)は SID
㎝、
㎝で
*
インチ shot、スロット撮影法(東芝
製 ZEXIRA DREX-ZX FP/PL)は SID
モード(
*
㎝で Narrow
.インチ shot)と Wide モード(
*
イン
チ shot)にて寝台から ㎝(基準面)と基準面からの距
離
㎝、 ㎝、 ㎝にスケールを配置して撮影を行い、画
像の合成される位置のスケール差異を測定した。
【結果】 X 線管回転法では SID、基準面からの距離を変化
させてもスケール差異が生じなかった。スロット撮影法で
は Narrow モードの
ル差異が約
①ファントム厚
るグリッド比
㎝、 ㎝、 ㎝でそれぞれのスケー
㎜、 ㎜、 ㎜となり、Wide モードでは約
㎜、 ㎜、 ㎜となった。
②撮影管電圧
⑤信号強度
③撮影線量
④比較す
等を変化させ、画質として
Contrast-to-Noise Ratio(以降、CNR)を計算した。さらに
CNR 値を撮影線量で除した Figuer of Merit(以降、FOM)
値を算出した。また IG の基本特性を踏まえ、撮影線量低
減の可能性について人体ファントムを用いて検証した。
【結果】 IG を用いた画像では、散乱線補正処理・ノイズ
調整処理の効果により CNR 値で高い値を示した。また胸
部ファントムの視覚評価から撮影線量の低減が可能である
ことが示唆された。
【考察】 今回の実験結果より、CNR 値の観点からは撮影
線量の約
割程度低減が可能であることが示唆された。今
後は他の画質評価項目でも検討していく必要があると考え
る。
【考察・結語】 X 線管回転法は、FPD 面における入射 X
線の角度が同一のためにスケール差異が認められなかった。
当施設における移動型 X 線装置の出力管理法の考案
スロット撮影法は、Wide モードの方が Narrow モードに
東京大学医学部附属病院
比べ
○八戸
優紀、田部井勝行、端
白木
尚、矢野
倍差異が生じ、被写体厚が厚くなるほどスケール差
異が増大した。原因として、合成部分での X 線入射角度が
異なるために、撮影幅と被写体厚に比例して拡大率が変化
佑士、中村
浩英
敬一
【背景】 当施設は、 台の移動型 X 線装置を保有し、年間
したと考えられる。スロット撮影法は、同一面での画像合
約
成で差異を生じないが、被写体厚による画像合成でスケー
装置メーカーや導入時期、使用頻度が異なるものがある。
ル差異が生じるため、脊椎の湾曲や下肢の変形が強い場合
そのため、同一条件下での実際の出力に装置間で差が生じ
にはポジショニングの工夫や、手動による画像合成の処理
る恐れがある。
操作が必要である。X 線管回転法は、基準面からの距離が
変化してもスケール差異は発生しないが、スロット撮影法
は基準面からの距離が大きくなると合成差異が増大した。
万件のポータブル撮影を行っている。これらの装置は、
【目的】 各装置の定期的な出力測定による移動型 X 線装
置の出力管理法を考案し、管理法の有用性を検討する。
【方法】 Sirius
年
台、
年
HP(日立メディコ、
台、
HP(日立メディコ、
一般撮影/超音波検査
グリッドレス処理システムを用いた線量低減へのアプ
ローチ
(
年
年
年
台)について、
台、
年
年
台、
台)、Sirius
台)
、T­WALKER T&S
年
月 日から
年
月
日の間で出力の測定を行った。測定間隔は半年を目安に
日本医科大学付属病院
○蟹谷
庄平、江澤
松本
剛、小林
放射線科
賢治、大島
宏之、土橋
行い、Piranha(アクロバイオ株式会社)を使用した。比
有希、渡邊裕次郎、
俊男
較検討する項目は管電圧[kV]
、線量[mGy]
とし、測定条
件は下記の通りとした。
【目的】 近年、一般撮影領域では X 線検出器として Flat
(ⅰ) kV、 mAs、
(ⅱ) kV、 .mAs、
Panel Detector(以降、FPD)が多用され、病棟ポータブ
(ⅲ) kV、 mAs、(ⅳ) kV、 mAs。
ル撮影においても効率性の高さや高画質が実証されている。
その反面、FPD と用いるグリッドの重量から FPD 落下事
故やグリッドと X 線斜入のアライメントのズレによる画
【結果】
台の管電圧の誤差は、 kV で− .∼+ .%、
kV で− .∼+ .%、 kV で− .∼+ .%に収まっ
ており、JIS 規格の基準を満たしていた。
質劣化も散見する。そのような背景から、グリッドレス撮
回以上の測定を行った装置に関して、当施設における
影から画像処理によりグリッド使用時と同等な画質を得る
標準的な胸部撮影条件である条件での各装置の経時的な線
撮影処理技術が提供された。
量の変動は、 %以内の装置が
今回我々は、コニカミノルタ社製 Intelligent Grid(以
降、
IG)技術について、基礎特性をもとに撮影線量低減に
ついて検討した。
以内が
台、 %以内が
台、 %以内が
台、 %以内が
台、 %
台であった。
【結論】 考案した出力管理法は、日常管理の継続と各機器
の性能、特性に応じた運用に必要があると示唆された。
【方法】 IG の基礎検討を把握するために信号を付加した
25
透視下気管支鏡生検術における新透視画像処理の有用
性
被写体厚に関する基礎的検討
国立がん研究センター
○北川まゆみ、島田
麻生
デジタルマンモグラフィにおける被ばく低減モードと
智彦、松元
光野
杏林大学医学部付属病院
直毅、鳥居
祐司、出雲
純、池野
雄大、井原
直哉、
完有、
譲
中西
綾花、榎本
坂本
渉
裕美、吉田
祥子、山下
晃司、
章仁
杏林大学保健学部
日立メディコ
向吉
○根岸
放射線部
診療放射線技術学科
岳士
【背景・目的】 SIEMENS 社 MAMMOMAT Inspiration
【背景・目的】 透視下気管支鏡生検術において、X 線透視
は、グリッドレスで散乱線成分の減算処理を行うことで散
画像は非常に重要である。近年、FPD を搭載した X 線シ
乱線の影響を抑える技術(以下 PRIME)を搭載しており、
ステムが広く使用されるようになり、同生検術においても
従来のグリッドありの撮影モード(以下 grid)と比較し
X 線透視画像を対象とした様々な画像処理技術が開発され
て被ばく低減が可能となる。grid の散乱線除去と PRIME
て き て い る。当 院 で は、X 線 透 視 診 断 装 置(VersiFlex
の減算処理の画像に対する影響の違いを検討した上で視覚
VISTA(㈱日立メディコ)を用い、今までにノイズ低減
評価を行い、有用性を評価した。また、グリッドレス撮影
処理(Adaptive Noise Reduction : ANR)の評価、動き追
では散乱線の影響が示唆されるため被写体厚が問題となる。
従型ノイズ低減処理(Motion Tracking Noise Reduction :
臨床において、被写体厚 ㎜以下が全体の約 %であった
MTNR)の評価をおこなってきた。今回は MTNR が組み
ことから、特に ㎜に着目して有用性を示せれば臨床での
込まれた改良版の透視画像処理(以下、MTNR)の視認性
被ばく低減につながると考えた。
評価を試みたので報告する。
【方法】 本 研 究 で は、相 互 情 報 量 を 算 出 す る こ と で
【方法】 胸部ファントムを用い、模擬腫瘤(+
㎜)を
画像につき
HU、φ
PRIME が grid と同様の画像を取得できるかどうかを評価
か所配置し、視認性の評価をおこ
した。自作乳房模擬ファントムを ∼ ㎜にて作成し、各
なった。
モードで被写体厚を変化させて自作乳房模擬ファントムを
観察方法:透視動画を
試料につき約透視 秒の
観察者:呼吸器内視鏡医師
回再生。
名+検査に従事している診療
放射線技師
名の 名。
画像処理:
)装置導入時条件、
撮影した。得られた画像に対して相互情報量と被ばく線量
を評価した。さらに各モードで PMMA ファントムの厚み
を変化させ、CDmam ファントムを撮影し視覚評価を行っ
)ANR、
)MTNR、
た。次に、 ㎜と ㎜の自作乳房模擬ファントムに対して
模擬腫瘤の設置部位:①肺尖・上肺野、②肺門部、③中肺
管電圧を変化させて PRIME で撮影を行い、パラメータを
野、④中肺野(胸壁寄り)
、⑤下肺野(横隔膜下)
変化させた画像を作成した。作成した PRIME の画像と
但し、MTNR については、透視条件を①通常と②低線量と
grid の画像から相互情報量を算出した。
した。
【結果・考察】 相互情報量の比較より、被写体厚 ㎜以下
【結果】 MTNR が最も視認性に優れていた。MTNR と装
において PRIME は grid と同様の画像が得られることが
置導入時条件との間で有意差が認められた(p< . )
。ま
分かった。しかし、 ㎜以上だと異なる画像になる可能性
た、MTNR の線量の違いによる有意差は認められなかっ
があるため、撮影条件とパラメータを変化させたところ、
た。部位ごとの視認性の評価では、画像処理間の差は見ら
れるものの、有意差は認めなかった。
㎜に関しては grid と同様の画像が得られた。視覚評価
においても ㎜以下ではどちらもほぼ同等の結果が得られ
【結論】 透視下気管支鏡生検術において、MTNR が組み
た。厚み ㎜以上だと grid と PRIME の画像には差があ
込まれた改良版の透視画像処理により、視認性の向上が見
ることが分かったが、散乱線やコントラスト低下の影響で
込まれた。また同処理の低線量でも同等な結果が得られた
PRIME の処理が不十分になったと考えられる。被ばく線
ことから、今後は被ばく低減の可能性も示唆される。
量は厚みが増すほど grid と PRIME の差は小さくなった
が、PRIME の方が低い結果なった。厚み ㎜以下に対し
て有用性が示せたことで被ばくの低減につながると考えら
れる。
乳房痛が主訴の患者に対する超音波検査を用いた検討
日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院
○齋藤
雅子、藤井
雅代、
野
幸代
【目的】 当院では乳房痛を主訴に乳腺超音波検査を施行す
26
る患者が多い。一般的に乳房痛は女性ホルモンによる影響
後増加することが予想され、術後検査は超音波または MRI
と考えられており、病変とは関係がないと言われている。
が推奨されている。
今回我々は、乳房痛を主訴に来院する患者の年齢や領域に
ブレスト・インプラントには様々な形状がありオリエン
偏りはあるのか?患者が痛みを感じる部位に病変は存在す
テーションマークが無いものもある。オリエンテーション
るのか?痛みと病変に関連性はあるのか?などいくつかの
マーク付ブレスト・インプラント挿入後では、乳房組織の
方向から検討を行った。
退縮などに伴い、オリエンテーションマークが硬結として
【方法】 乳房痛が主訴で来院した患者の超音波検査施行時、
触れることも予想される。
年齢・左右(両側)
・領域・痛みを感じる部位の聞き取り
組織内挿入したインプラントの種類を知り、ブレスト・
調査を行い、ピンポイントでその部位を撮影、病変の有無
インプラントのオリエンテーションマークにおける形態的
を調査した。
エコー像を知ることによって、挿入後インプラントの変形、
【結果】
年
月∼
年
月の間に乳房痛を主訴に来
回転などのモニタリングにも利用することもでき、より詳
院し、聞き取り調査を行えたのは 人だった。その内、
細な情報を付与した超音波検査として実施することができ
代∼ 代が %を占めた。左右別では左側が %を占め、
る。
右側と比べると
倍の人数であった。領域別では C、CD
領域が %と一番多かった。指摘部位に病変を認めたのは
MRI 検査
Fat Sat Variable Refocusing Flip Angle D-T -
人であった。その内、他部位に異常所見を認めず指摘部
位だけに病変を認めたのは
が
人ずつ、癌は
人であった。嚢胞、線維腺腫
FSE 法を用いた肩関節 MR Arthrography の基礎的
検討
人のみであった。
【考察】 乳房痛を訴える人数は乳腺組織の豊富な部位と比
昭和大学藤が丘病院
放射線室
哲一、荘司
例していた。患者指摘部位の %に何らかの病変を認めた
○篠原
が、他部位には異常所見を認めず、指摘部位のみに病変を
昭和大学大学院
認めたのは %と全体の
中島
割であり、その内訳からも乳房
健、本寺
学
保健医療学研究科
潤也、加藤
京一、中澤
靖夫
【背景】 当院の肩関節 MR Arthrography 検査では、生理
痛と指摘部位病変自体の関連性は低いと考える。
食塩水で希釈させたヨード造影剤を関節腔に注入後、T2
ブレスト・インプラント挿入術後、乳房超音波検査に
FSE 法および FS T2 FSE 法をそれぞれ関節窩に対して
おいてオリエンテーションマークが硬結として触知され
方向撮像をしている。その評価対象は主に関節唇損傷で
あり、微細なうえに撮像断面の設定も難しい。
た一例
慶應義塾大学病院
○田中
志穂、望月
慶應義塾大学病院
大熊
【目的】 今回、我々は、Fat Sat Variable Refocusing Flip
中央放射線技術室
千種、阿部
Angle 3D-T2-FSE(以 下、FS T2 CUBE)を 用 い て、高
悟
分解能であり、かつ再構成画像による任意の断面での画像
放射線診断科
提供を目的とし、至適撮像条件を検討した。
潔
慶應義塾大学病院
【使用機器・使用ファントム】 MRI装置はGE-HJ社製HDxt
一般消化器外科
.T Ver. 、受信 coil は ch shoulder Array Coil を使
高橋麻衣子
【目的】 ブレスト・インプラント挿入術後の超音波検査に
用した。使用ファントムは Iodine、Fat、Muscle、Glenoid
おいて、乳房内硬結として触知された皮下直下に高エコー
を想定し、自作ファントムをそれぞれ作成した。各試料の
の人工構造物様エコーが描出された。
T1 値と T2 値は Iodine(T1 値 :
人工構造物様エコーとして描出された画像の本態を解明す
Fat(T1 値 :
るため、挿入前のナトレル
ms、T2 値 :
ブレスト・インプラントを
ms)
、
ms)、Muscle(T1 値 :
ms)
、Glenoid
(T1 値 :
ms、T2 値 :
ms)
とした。
撮像し、実際の臨床画像と比較検討をおこなった。
【結果】 高周波リニアプローブ( ‐ MHz)B モードに
てナトレル
ms、T2 値 :
ms、T2 値 :
ブレスト・インプラントを水浸法にて撮像
【方法】 TR、TE、ETL を検討項目とし、TR は
ms(TE :
ms、ETL :
ms、ETL :
し、臨床画像上の硬結部直下に描出された高エコー構造と
に固定)
、TE は ∼
に 固 定)
、ETL は
∼
∼
ms(TR :
(TR :
ms、
ブレスト・インプラント前面付着のオリエンテーションマ
TE :
ークは同様のエコー所見を示すことを確認できた。
度(Signal Intensity : SI)から信号強度比(Signal Intensity
【考察】 ナトレル
に保険適用となり、
ブレスト・インプラントは
年末
年より販売開始されたことによっ
て、同ブレストインプラントを使用した乳房再建患者は今
ms に固定)で可変させ、自作ファントムの信号強
Ratio : SIR)を算出し、各試料間の SIR を比較、検討した。
【結果・考察】 TR の検討では、
全ての試料間において SIR
は増加傾向を示し、TR は
ms 以上の高い設定をするこ
27
とが望ましいと考えられた。TE および ETL の検討では、
れるコイル配置は、条件
Glenoid/Iodine の SIR が、他の SIR とは異なる結果であっ
ではコイル間距離が ㎝、条件
ではコイル間距離が .㎝の場合であった。このときの
た。TE の 検 討 で は 増 加 傾 向 を 示 し、ETL の 検 討 で は
最低 SNR を比較すると、
後者の方が
ETL: で最も高値を示した。肩関節 MR Arthrography
脂肪抑制は Water excit normal が最も良好であった。
倍近く高くなった。
検査において、Glenoid の描出は最も重要であることを考
【結語】 RA 診断目的の手部の MRI 検査において、中心間
慮し、TE および ETL の設定は、Glenoid/Iodine の SIR が
距離が .㎝となるように small コイルの上に large コイ
高値を示した TE :
ルを配置し、脂肪抑制に Water excit normal を用いるこ
ms、ETL :
に設定することが望ま
とで、広範囲で脂肪抑制効果の高い撮像が可能となった。
しいと考えられた。
【結語】 肩関節MR ArthrographyにおけるFS T2 CUBE
の至適撮像条件として、TR :
ms、TE :
頸髄を対象とした TSE-DWI の基礎的検討
ms、ETL :
NTT 東日本関東病院
を導出した。
○和田
手部 MRI における異なる大きさの Flex コイルを用い
た撮像の検討
∼感度領域の拡張と脂肪抑制について∼
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
○鈴木
田野
秀郷、福澤
圭、鈴木
安淳、芳澤
裕太、山田
康徳、今井
章太、羽毛田和美、
宜雄
【目的】 脊髄を対象とした矢状断による DWI は、一般的
に使用される EPI による撮像(以下 EPI-DWI)では歪み
放射線部
一生、吉原
浜野
裕之、丸毛
の影響が大きく診断に支障を来たすことがある。EPI より
千治、
歪みが少ないとされる Single Shot TSE-DWI(以下 TSE-
政勝
【背景および目的】 関節リウマチ(rheumatoid arthritis ;
DWI)が有用と考えられるが SNR が低いという課題があ
RA)
における画像診断には、脂肪抑制を併用した造影 MRI
る。今回、頸髄撮像に対して TSE-DWI の SNR 向上を主
検査が有用であり、手指滑膜炎、骨髄浮腫、骨侵食の画像
所見が重要である。手部においては、指先から手関節を含
な目的として最適条件の検討を行った。
【方法】 Philips 社製 Ingenia .T を用いて、歪みと chemi-
めた撮像範囲ですべての関節の評価を行うのが望ましいが、
cal shift について EPI-DWI と TSE-DWI の比較を行った。
当院ではその範囲を十分な感度で単独で撮像可能なコイル
また TSE-DWI にて Refocus flip angle(以下 RFA)を変
を所有していない。今回、大きさの異なる
化させた場合の SNR、および RF パルスの最大振幅を調整
つの Flex コイ
ル(large, small)を組み合わせて用いることで感度領域の
し
拡張を行いつつ良好な脂肪抑制効果が得られるか検討を行
ring について検討した。測定対象には自作ファントム、
った。
および性能評価用ファントムを用い、解析には Image J を
【方法】 使用装置は MAGNETOM Symphony .T(SE-
shot あたりの時間を変化させたときの SNR と blur-
使用した。
IMENS 社製)
、Flex コイル(large, small)を使用した。
【結果】 EPI-DWI に比べ TSE-DWI は歪み、
chemical shift
ファントムは * * ㎝(高さ*幅*奥行き)のプラスチ
共に影響が少なかった。RFA を高く設定するほど SNR は
ック容器に寒天およびサラダ油を満たして作成した。
増加したが、SAR の制限に伴い撮像時間も延長するため、
実験
(感度領域の拡張)寒天ファントムに large コイ
ある程度 SNR が保たれる
°
程度に設定することが望ま
ルと、さらにその上に small コイルを可能な限り密着させ
しい。RF パルスの最大振幅を低くすることにより echo
て配置し、この時ファントムの中心と各コイルの中心を一
space が延長し、SNR は上昇したが、同時に blurring も増
致させ冠状断にて撮像した。ファントムの位置を変えずに
加した。
small コイルを頭側に、large コイルを尾側に、各コイルの
【考察】 TSE-DWI は歪みが少ないため矢状断の撮影に適
から ㎝まで .㎝間隔となるようにコイ
しており、また chemical shift artifact の影響が少ないこ
ルをスライドさせそれぞれ撮像を行い、差分マップ法によ
とは、例えば脊髄梗塞などの疾患に対して脂肪抑制を行わ
り SNR を測定した(条件
つのコイルの配置が
ない DWI という選択も可能であると考えられる。問題と
逆の状態(small が下で large が上)での測定も同様に行
なる SNR は、空間分解能や b-factor を下げることなく向
った(条件
上することが可能であるが、撮像時間や blurring などとの
中心間距離が
)。また
)
。
実験 (脂肪抑制の検討)基本撮像条件は 3D-VIBE : TR
msec/TE . msec/FA
/FOV
㎜/Matrix
*
/
スライス厚 .㎜とし脂肪抑制を CHESS、SPAIR、Water
excit normal、Water excit fast と変化させ、サラダ油と
寒天のコントラスト比を測定した。
【結果・考察】 広範囲撮像かつ全体的に高い SNR が得ら
28
バランスは重要である。
新たな脂肪抑制効果の開発
と BFI 法の比較検討を行った。
東京女子医科大学八千代医療センター
○田畑
舟木
歩、吉丸
大輔、本田
画像検査室
沙織、茂木
【方法】 T1 強調画像、T2 強調画像に対 し て、BFI 法、
望、
歩
SPAIR 法、SPIR 法を用いてファントムの撮像を行い、水
に対する脂肪の信号強度の割合(CR)の比較を行った。
【背景・目的】 MRI 検査において脂肪抑制法を使用した
ファントムは水と脂肪(ラード)が上下二層へ分かれる自
撮像の頻度は高い。さらにその手法は様々であり、脂肪信
作ファントムを使用した。さらに脂肪抑制効果の脂肪以外
号を完全に抑制することは難しい。一般に多く使用される
への影響を調べるために、筋肉に模したファントムを使用
周波数選択的脂肪抑制法である SPAIR(SPectral Attenu-
し、水に対する筋肉ファントムの信号強度比(CRm)の測
ated Inversion Recovery)に お い て も 適 切 な Inversion
定も行った。この際、撮像はすべて
回ずつ行った。撮像
delay time(TI)を設定しなければ、脂肪抑制効果は乏し
条件は T2 強調画像において TR :
ms、TE :
い。そこで今回我々は、脂肪への周波数選択的 Pre パル
ス、さらにリアル画像を利用して、脂肪信号強度を極めて
低信号化し、脂肪を黒く描出する新たな手法である Black
、T1 強調画像は TR :
ms、TE :
ms、TI :
ms、TI :
∼
ms とした。使用装置は Philips 社 Achieva .T、SENSE
Cardiac coil( ch)を用いた。
Fat Image(BFI)を考案した。そこで本研究の目的は、
【結果】 T1 強調画像、T2 強調画像共に BFI 法が最も低い
BFI 法において脂肪信号を最も低信号化するための最適条
CR 値を示した。また、筋肉ファントムにおいてはどの脂
件を明らかにすることである。
肪抑制法を用いても CRm 値に大きな差はなかった。
【方法】 水と脂肪(ラード)の比重の違いによって、上下
二層へ分かれる自作ファントムを使用した。撮像条件は、
T 強調画像において TR :
において TR :
ms、TE :
【結論】 BFI 法は他の脂肪抑制法に比べ、より高い脂肪抑
制効果を得ることができる。
ms、T 強調画像
ms、TE ms とした。それぞれ TI を装
MRI 検査
.T 装置における -Channel flexible coil と
置使用可能な最短から ms ずつ変化させた。全て撮像は
回ずつ行い、リアル画像での水に対する脂肪の信号強度
-Channel wrist coil を用いた画質の比較検討
の割合(CR)を求め、その比較検討を行った。使用装置
東邦大学医療センター大森病院
は Philips 社製 Achieva
○野田
一将、富永
島田
豊
.T SENSE Cardiac coil( ch)
を用いた。
良英、大津
中央放射線部
元春、原田
桐靖、
【結果】 ファントムによる検討の結果 CR 値は TI を短く
【目的】 当院では従来、手関節を撮像する際に -Channel
するほど T 強調画像、T 強調画像共に値は小さくなり、
flexible coil を使用し検査を行っていた。今回、新たに手
脂肪の信号が最小となる TI は、T 強調画像で ms、T
関節専用 -Channel wrist coil が導入されたことにより、
強調画像で ms であった
画質の向上が期待される。そのため、それぞれの coil での
【結論】 最適条件は最小の TI を用いることで脂肪信号が
最小化し、他の脂肪抑制法と同様な脂肪抑制効果を得るこ
とができた。
撮像が画質に与える影響を比較・検討した。
【方法】 ・MAGNETOM Avanto .T(SIEMENS 社製)
を使用。
・磁場中心にて、それぞれの coil を静磁場に対して
新たな脂肪抑制効果の評価
度の間で 度毎に傾け、同一パラメータのもとで、ファ
東京女子医科大学病院八千代医療センター
○本田
沙織、吉丸
舟木
歩
大輔、田畑
∼
画像検査室
歩、茂木
望、
【目的】 脂肪への周波数選択的 Pre パルスを利用して脂
肪信号を低信号化する手法を考案した。今回、これを Black
Fat Image(BFI)とする。BFI は最短の Inversion delay
time(TI)を使用し、リアル画像で脂肪信号が最小化し、
脂肪抑制画像と同様に脂肪を黒く描出することが可能であ
る。一般に Spectral Inversion Recovery
(SPIR)
法、Spectral Attenuated Inversion Recovery(SPAIR)法が脂肪
抑制法として臨床では多く利用されている。そこで、BFI
法の脂肪抑制効果を評価するために、ファントムを使用し、
水に対する脂肪の信号強度の割合から、これら脂肪抑制法
ントムを撮像した。
・得られた画像より、均一性と SNR を計測し、比較・検
討した。
・同意を得られた健常人ボランティアの手関節をそれぞれ
の coil で撮像し、CNR 計測と視覚評価を行った。
【結果】 ・どちらの coil も静磁場に対する角度が大きくな
る程、均一性・SNR は低下した。
・ -Channel flexible coil に対し、 -Channel wrist coil で
は均一性・SNR・CNR が上昇した。
・また、健常人ボランティアの手関節画像においても、 Channel wrist coil が有意に優れていた。
【結論】 手関節撮像時、 -Channel wrist coil の使用によ
り画質の向上が期待できる。今回は、磁場中心での撮像を
29
行ったが、磁場中心から離れた位置での検討や、手関節の
比較評価を行なうこと。
腫脹により -Channel wrist coil が使用できない患者に対
【実験方法】 mM 塩化ニッケル水溶液のファントムおよ
して 、 -Channel flexible coil を活用する方法を検討して
び、BB 弾や米・砕米・ショ糖・片栗粉を用いた補助具を
いきたい。
作成した。これらを使用しファントムの撮影、評価を行な
った。
-Channel wrist coil における位置依存性の検討
東邦大学医療センター大森病院
○富永
良英、野田
島田
豊
一将、大津
【結果および考察】 (上下左右の ROI の平均値−最確値)
中央放射線部
元春、原田
÷最確値で各々の最確値との不均一度を求めた。その結果
桐靖、
片栗粉( .
)
、米( .
米( .
【目的】 当施設に、 -Channel wrist coil が導入された。
本
)
、ショ糖( .
た最確値は米(
コイルは、従来通り磁場中心部(on center)での使用の
し(
他、on center から約 ㎝離れた磁場周辺部(off center)
弾(
における被験者体側での使用も想定されている。しかし、
低下していた。
)
、砕
)の順に良い結果がみられた。ま
.)と砕米(
.)
、どちらも補助具な
.)と比較し、差はみられなかった。しかし BB
.)
、ショ糖(
.)
、片栗粉(
.)は最確値が
撮影した画像の全てに低信号領域が存在し、これらは対
被験者体側での使用は coil が磁場中心部から離れ、画質の
劣化が懸念される。今回、wrist coil を使用し、on center
)
、BB 弾( .
流および B
不均一であると考えた。
本実験結果より高分子物質である片栗粉・ショ糖・BB
と off center において画質に変化があるか検討した。
【方法】 ・使用機器:siemens 社製 MAGNETOM Avanto
弾は、Magnetic Transfer : MT 効果により信号値が全体
的に低下したと思われる。よって SNR の劣化となるため
.T
・wrist coil を使用し、同一撮像パラメータで on center、
臨床的には不適切と判断し除外した。この結果をもとに砕
米および米の不均一度の比較検討を行なったところ、砕米
off center においてファントムを撮像した。
度∼ 度の間で
は粒径が小さいため単位体積あたりの密度が高くなり、そ
度毎に coil を傾け撮像した。得られたファントム画像
れにより磁化率効果抑制が大きく期待できるため砕米の不
・on center での撮像は静磁場に対し、
均一度は米より良くなったと考えた。
より、均一性、SNR を計測し比較した。
・off center では角度
砕米は安価であるため、腐敗前に交換しても経済的な面
度のみを撮像した。
・同一撮像パラメータで on center、off center において
健常人ボランティアを撮像し、CNR 計測、視覚評価を行
の問題は特になく、米との比較でも磁化率効果が抑制され
たといえ、砕米の方がすべてにおいて優れている。
以上のことから我々は磁化率効果を軽減でき、経済的に
った。
も優れている砕米が静磁場不均一軽減補助具に最適である
【結果】
・on center での撮像は静磁場に対し、角度を傾けるほど
均一性、SNR の低下がみられた。on center の角度
と off center の角度
度
HASTE DWI における ADC の検討
度での均一性と SNR は変化が見
昭和大学江東豊洲病院
られなかった。
・臨床画像において、CNR、視覚評価には変化が見られな
○勝又
崔
かった。
【結論】 -Channel wrist coil を用いた撮像では、on center の 角 度
と考えた。
度 と off center の 角 度
度では変化が無か
翔太、中村
雅美、高須
大輔、安田
光慶、
昌五
昭和大学大学院
高橋
俊行、中澤
保健医療学研究科
靖夫
った。臨床の場で、被験者体側に coil を設置し、手関節を
【目的】 HASTE DWI に お け る ADC 値 を 算 出 し、EPI
撮像することにより、被験者に対し負担が少ない体位で磁
DWI と比較・検討を行うことで両者の相関を確認し、臨床
場中心部に使用する際、画質の劣化なく検査を行うことが
応用の可能性について検討を行った。
【方法】 ①生理食塩水、蒸留水、アセトン、オリーブ油、
可能であると考えられる。
マヨネーズ、ポリエチレングリコールをシリンジ内に封入
磁化率効果軽減補助具の試作、 .T-MRI による比較
中央医療技術専門学校
○飯島
毛利
彩月、饗場
洸貴、杉谷
HASTE DWI と EPI DWI を撮 像 し た。③ b 値 は か ら
診療放射線学科
誠也、阿内
一也、二見
円香、朝倉
栞、寺西
大貴、
幸光
【目的】 磁化率効果軽減補助具の試作、 .T-MRI により
30
した自作ファントムを作成した。②自作したファントムを
用い、SNR がなるべく近くなるような撮像条件に設定し、
評価
まで
ずつ変化させ、各ファントムの信号強度を求
めた。
【結果】 EPI DWI ではアセトンと生理食塩水と蒸留水が
ほぼ同等の ADC 値を示し、アセトンが最も高い値を示し
にフィットするものを使用する必要がある。今回はアンダ
た。マヨネーズ、ポリエチレングリコール、オリーブ油は
ーテーブル方式装置での測定だが、上からの散乱線が考え
一様に低い ADC 値を示した。HASTE DWI においては
られるオーバーテーブル方式装置ではメガネ上部と顔面と
アセトンが最も高い ADC 値を示し、次いで生理食塩水が
のフィットに影響され、今回とは異なる結果となりうるこ
高い結果となったが、アセトン以外は一様に低い値を示し
とに留意すべきである。眼球表面への防護メガネの防護効
た。また HASTE DWI で は EPI DWI に 比 べ、b 値 の 変
果は、最大で %程度であるので、防護メガネを装着した
化に対する数値の変動が大きいことが確認できた。
上で、その他の防護具との併用が望まれる。
【考察】 ADC では、
脳梗塞のように自由水における水分子
の拡散が制限されている箇所が低信号となり、水分子が自
由に拡散可能な箇所は高信号となる。そのため、EPI DWI
DRL に対応した入射表面線量簡易計算シートの有用
性の検討
では粘稠度の低いアセトン、生理食塩水、蒸留水が高値を
群馬県立県民健康科学大学
示し、粘稠度の高いマヨネーズ、ポリエチレングリコール、
○滝沢
オリーブ油が低値を示したと考えられる。HASTE DWI
で同様の結果が得られなかった要因としては、MPG パル
航平、根岸
徹、田子
智也
【目的】 近年、J-RIME によって診断参考レベル(DRLs
)が策定された。DRL とは国や地域ごとに設定され、
スの印加時間が EPI DWI とは異なる事が挙げられる。ま
診断に用いられる医療画像情報取得時の被ばくレベルの一
た、数値の変動が大きかった原因としては、ブラーリング
種であり、診断領域の医療放射線防護において最適化のツ
アーチファクトが影響した可能性が挙げられる。
ールとされている。今回、一般撮影領域において入射表面
線量を算出し、線量が最適化されているかを評価するため
に簡易計算シートを作成した。そしてこの簡易計算シート
放射線管理・防護・計測
放射線防護メガネによる防護効果
NTT 東日本関東病院
○丸毛
赤羽
裕太、塚本
を用いて、臨床施設で使用されている撮影条件から入射表
放射線部
篤子、高石
面線量を算出し、DRL を用いて医療被ばく評価を行い、
簡
学、今井
宜雄、
正章
【目的】
易計算シートの有用性について検討したので報告する。
【方法】 入射表面線量は吸収線量に後方散乱係数(BSF)
年に ICRP より、水晶体の白内障に対するし
を乗じて求められるため、BSF を求める必要がある。その
きい線量および水晶体に対する等価線量限度を引き下げる
ため British Journal of Radiology Supplement No より、
声明が発表された。放射線防護具を使用せずに IVR 業務
照射野と半価層から BSF を算出した。この値と線量計で
等に従事した場合、白内障のしきい線量を超える可能性も
得られた測定値を用いて入射表面線量を算出し、撮影部位
ある。そこで今回、販売されている防護メガネ
ごとに設定された標準体形を用いて、撮影距離を補正した
種類の防
護効果を調べたので報告する。
簡易計算シートを作成した。この簡易計算シートを用いて、
【方法】 血管撮影装置(アンダーテーブル方式)を使用し、
施行医の立ち位置(X 線管から ㎝横方向・足方向)に頭
部ファントム(目の位置で
臨床施設において半価層と線量が測定可能な半導体線量計
を使用して線量測定を行った。
㎝)を設置した。防護メガ
【結果・考察】 今回作成した簡易計算シートによって、こ
ネなしの左右眼球表面位置と防護メガネの右目側・左目側
れまでグラフから読み取る必要があった BSF の算出が可
の下側・横側の防護メガネ内外と左右の眼球表面位置に小
能となった。また設定された標準体形の使用により、撮影
型 OSL 線量計(nanoDot : 長瀬ランダウア製)を装着し、
距離の補正も簡便に行うことが可能となった。さらに臨床
測定を行った。C アームは AP 方向で、散乱体には JIS の
施設において使用される撮影条件を用いて、撮影部位ごと
水ファントムを使用し、透視
に表面入射線量と DRL の数値を比較した結果、DRL を上
分間と撮影
秒で行った。
【結果】 防護メガネなしの眼球表面位置線量は、左目が
μGy・右目が μGy であり、約 .倍左目が高かった。左
回るものは見られなかった。今回作成した計算シートによ
って、従来より簡便に線量評価を行うことが可能となった。
目の防護メガネ防護効果は ∼ %であったが、一番低い
ものは約 %の防護効果であった。右目の防護メガネによ
る防護効果はほとんどなかったが、左目の防護メガネ下線
量より低かった。
【考察】 防護メガネの防護効果は ∼ %あり、水晶体の
防護には必須と考える。放射線防護メガネの効果が少ない
ものは、メガネの上から装着するもののように顔面との位
置が離れるものであった。防護効果を高めるためには顔面
当院 CT 検査における被ばく線量調査と診断参考レベ
ル
の比較
NTT 東日本関東病院
○小谷野裕也、福地
釈迦堂啓子、今井
【目的】 昨年
達夫、豊田
高次、中村
浩章、
宜雄
月に医療被ばく研究情報ネットワーク(J-
RIME)より診断参考レベル(以下 DRLs
)が提示さ
31
れた。当院 CT 検査における被ばく線量を調査し、DRLs
と比較を行った。その経験と課題について報告する。
【方法】 CT 検査終了後に線量レポートから CTDI と DLP
を調査した。
全調査期間:
三次元画像解析ワークステーションSYNAPSE VINCENT
(富士フイルム)
【方法】 水ファントムの表面に蛍光ガラス線量計を貼付し、
ODM の有無、Noise Index ∼ で撮影を行い、線量と水
年 月
対象装置:Aquilion
日から 月 日
ファントム表面から
、Aquilion ONE(東芝メディカル
社)
㎝深部での SD 値を計測した。また、
水ファントム内に留置した希釈造影剤入り動脈瘤ファント
ムの VR 画像を作成し、視覚評価を行った。
対象プロトコル:頭部、胸部、胸部∼骨盤、上腹部∼骨盤、
【結果】 水晶体を模した表面線量は、ODM を使用するこ
HCC ルーチン、冠動脈
とで平均 .%、最大 .%低減した。画質については
①対象体重は ∼ kg。但し、冠動脈は上限を kg とし、
ODM の使用で
年 月
日から 月 日の調査、集計を行なった。
②症例数の少ないプロトコルに対し、調査期間を
日間延
長し調査した。
同様とし、対象患者の体重制限を設けずに調査した。
を上回るプロトコルに対して、装置の設定を
変更後、再調査した。
ーチン
人、上 腹 部∼骨 盤
人、冠動脈
人、胸部
人、HCC ル
人であった。
②期間延長により、症例数が
ODM を設定した角度範囲において Noise Index を維持し
たまま管電流を低減する機構であるためと考える。
【結論】 ODM を使用することで表面部での被ばく線量が
Noise Index を設定することによって、画質を担保した上
で頭部 CTA による水晶体線量の低減を図ることが可能で
ある。
人増加した。今回の期間で
は CTDI、DLP に大きな変化が見られなかった。
③体重制限をしない場合、症例数が 人増加した。方法①
で算出した CTDI
は見られなかった。
低減でき、脳動脈瘤の画像診断に影響を与えない程度の
【結果】 ①プロトコル毎の症例数は頭部
人、胸 部∼骨 盤
た。また、ODM の有無によって VR 画像での大きな変化
【考察】 ODM の使用によって表面線量が低減したのは、
③症例数の少ないプロトコルに対し、調査期間は方法①と
④ DRLs
㎝深部での SD 値は上昇する結果となっ
.mGy が、 .mGy に増加した。
④設定変更後は被ばく線量を低減できた。
多施設間による冠動脈 CT 検査の線量表示値の実態調
査
聖路加国際病院
○増田
【考察】 調査期間によって特定のプロトコルの調査対象数
放射線科
智之、鈴木
貴晴、山口
東京慈恵会医科大学附属病院
勝也
放射線部
が不十分になる可能性があり、症例数の設定が課題と思わ
末永
れる。調査対象に DRL 規定外の症例を含める場合、平均
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
体重とともに被ばく線量を提示する必要があると思われる。
薮山田美穂、川内
撮影線量の検討は重要であり、DRLs
を用いて検討す
ることは、有用であると考える。
良太、簗野
【目的】
年
伸貴
放射線部
覚
月に医療被ばく研究情報ネットワーク
(J-RIME)より、本邦初の医療放射線被ばくに対する診断
参考レベル(DRL)が策定された。そのような状況の中で、
頭部 CTA における管電流変調機構を用いた水晶体被
ばく低減の試み
設間差も大きいと思われる冠動脈 CT 検査について、多施
東京慈恵会医科大学附属
○桐生
雅也、岩田
放射線検査の中でも被ばく線量が多い検査に分類され、施
飾医療センター
真、千田
放射線部
真大、鈴木
宏明
【背景】 脳動脈瘤患者は診断から治療後の経過観察に至る
設で線量表示値の実態調査を行い、自施設の撮影線量、撮
影条件の最適化に役立てることとした。
【方法】
施設
機種の CT 装置で、標準体型( ∼ kg)
まで、CT を中心とした画像診断が繰り返される。一方、
の患者を対象に、冠動脈バイパス術後症例や心機能解析な
最近の知見では放射線による水晶体への影響が懸念されて
どを含めない標準的な冠動脈 CT 検査について線量表示値
いる。先行研究では頭部 CTA による水晶体線量は脳血管
(CTDIvol、DLP)を調査し、比較を行った。
撮影よりも高いと報告されており、CTA 検査による水晶
体線量の低減が必要である。
【結果】 各施設において線量表示値の平均は次の通りとな
った。施設 A(CTDIvol: .± .mGy、DLP:
【目的】 被ばく低減機構である Organ Dose Modulation
.Gy・㎝)施設 B(CTDIvol:
(以下、ODM)を用いて、頭部 CTA による水晶体線量の
.±
低減を検討する。
【使用機器】 Optima CT
ファントム(KGT)
、
RT-
32
DLP:
(GE Healthcare)
、脳動脈瘤
-New-water Phantom
(R-TECH)
、
.±
.± .mGy、DLP:
.Gy・㎝)施 設 C(CTDIvol: .± .mGy、
.±
mGy、DLP:
.Gy・㎝)
施設 D
(CTDIvol:
.±
.± .
.Gy・㎝)
また、各装置で被ばく低減モードを使用することにより、
通常の半分以下の CTDIvol、DLP で撮影されている結果
が最も影響していることが推測できた。
となった。
【考察】 今回の調査により、各施設 DRL で提唱された値
(CTDIvol:
mGy、DLP:
mGy・㎝)よりも小さな
線量表示値を示したが、機種や撮影モードによって大きな
RFID 読み取り
精度の検討
東京大学医学部附属病院
○浅野
翔太、井野
放射線部
賢司、矢野
敬一、白木
尚
差が生じていた。これは、施設間での撮影条件や画像再構
【目的】 当院では、検査毎に IC タグ付き造影剤を CT 用
成条件(再構成関数、逐次近似応用画像再構成、画像フィ
造影剤注入器と RIS を連動させて造影情報の保存を行い、
ルタ)などの違いが影響と思われる。本研究で得られた結
次回検査時には保存された、副作用情報、注入条件、コメ
果は、今後各施設で撮影条件の設定や線量の最適化などを
ントなどを確認して造影 CT 検査を施行している。そのた
図る上での重要なデータになると考える。
め IC タグにどの様な情報が添付されているのかを確認す
る必要がある。
【方法】 当院で使用している IC タグ付造影剤、
放射線管理・防護・計測
前立腺小線源療法における術者への被ばくに関する検
討
○湯田
紗織、水野
放射線部
将人、橋本
林堂 デュアルショット GX7、E-BOX)から RIS に送られ
直也、清水
裕太、
ている造影情報と一致するか確認した。また、IC タグと IC
郁夫
タグリーダーとの読取りについて遮蔽物の有無と読取り距
杏林大学保健学部
坂本
IC タグリーダー(タカヤ株式会社 TR3-U002B)を用いて
情報の確認を行い、CT 用造影剤注入器(株式会社根本杏
杏林大学医学部付属病院
池田
種類を
離、影響について検討を行った。
岳士
【結果】 IC タグリーダーから読み取った情報、造影剤名、
【目的】 ヨウ素
シードによる前立腺小線源療法では術
耐圧、ヨード量、使用期限、ロット番号、が CT 用造影剤
者の被ばくは避けられない。当院では開始当初よりポケッ
注入器から RIS に送られている情報と一致する結果が得
ト線量計(以下線量計)を用いた被ばく線量測定を実施し
られた。
ている。今回我々は今までの測定記録から術者の被ばく低
UID に関しては Evidence system を使用して確認する
減につながる要因を推測できるか検討したので報告する。
事が出来た。IC タグは距離と遮閉物により異なる結果が
【方法】 線源挿入時の位置確認に当院では X 線透視を用
得られた。
いている。透視はアンダーチューブ方式で行っている。測
【考察】 Evidence system を使用して UID を MPPS 送信
定においては術者に線量計を装着してもらい、終了時に線
する事によって信頼性のある情報を管理し、医療安全に貢
源個数、治療時間、透視時間および線量計の測定値を記録
献出来ている。
した。臨床を開始した
年
月から現在までの 年間の
IC タグ付き造影剤は国際標準規格 ISO
によって管
測定記録を用いて線源個数、治療時間、透視時間を各々単
理されている為、国内外問わず同一の情報が読み取る事が
位グループに分け、各測定値の平均値、標準偏差を算出し
できる。そのため、当院にて使用した IC タグを用いて他
た。また術者の被ばく線量を単位グループに分け、
院との造影情報の共有に使用する事が可能である。
から
年
年ごとにまとめた。
【結果】
年ごとにまとめた術者の被ばく線量に対して重
みづけ平均をしたところ、
年は
また、副作用情報などを書き込むことが可能であれば、
μSv、
∼
∼
年は μSv、
年は μSv、
以降は
より一層情報の共有を深めることが出来ると考えられる。
∼
造影剤トラブル時には正確な IC タグ情報を確認する必
μSv
要があり IC タグリーダーから得られた結果は重要と思わ
となった。
れる。
【考察】 被ばく線量を増減させる要因を調べたころ、線源
個数および治療時間の増減野は相関がみられなかったが、
透視時間の増減には相関が認められた。
く線量が
年からの被ば
年からの被ばく線量に対して減少した要因は
同一術者の手技向上が考えられる。
年からの被ばく線
量が増加しているのは、術者の交代に伴う指導期間が影響
したものと推測される。以上のことから、術者の被ばく低
減には手技の熟練による透視時間の短縮が最も効果的であ
ると考えられる。
【結論】 術者の被ばく低減につながる要因として透視時間
茨城県全域における福島第一原子力発電所事故後の空
間線量率
首都大学東京
○荒井
萌子、井上
一雅、福士
政広
【目的】 福島第一原発事故後の茨城県全域の空間線量率を
計測し、原発事故による影響を調査した。
【方法】 NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータを車
内に設置し、県内の主要な道路を走行しながら 秒毎に車
内計数率を測定した。同時に GPS で緯度経度の記録を行
33
地点で車を停車させて、車内および
h− であり、原発が位置する島の北東部方向において高い
分間および 分間計数率を測定した。空
線量率を計測した。人工放射性核種起因の空間線量率(n
った。また、県内
車外でそれぞれ
間線量率の算出には、車内計数率と車外計数率との相関関
= )は、 nGy h− であり、原発より
係より算出した車体の遮蔽係数と全線量率と車外計数率と
御蔵島においても原発事故の影響があることを確認した。
の相関関係より算出した線量換算係数を用いて算出した。
しかし、事故前の東京都内(内地)の平均空間線量率 nGy
得られた結果より茨城県全域の空間線量率マップおよび年
h− と比較して低い結果であった。また、御蔵島全域の年
実効線量を算出した。
実効線量は . mSv y− と推定され、原発事故由来の放射
【結果】 空間線量率マップより、県南の広範囲および県北
km 離れている
性物質による島民の健康に影響はないと考えられた。
の一部地域で高い空間線量率を観測した。加えて、県内の
高速道路および幹線道路に沿って高い空間線量率を観測し
た。茨城県を
区域に分けた各区域の平均空間線量率は、
県南で最も高く( nGy
h−
h−
)
、県西で最も低い( nGy
)結果となった。茨城県全域の平均空間線量率は、
御蔵島における土壌中放射性セシウム濃度の測定
首都大学東京
○橋本
海、井上
【目的】
年
一雅、福士
政広
月 日に東日本大震災によって発生した
nGy h− であった。放射性セシウムの減衰およびその移行
津波により福島第一原子力発電所敷地内の配電盤の浸水、
を無視して算出した茨城県全域の年実効線量は . mSv
外部電源の停止、非常用ディーゼル発電機が水没等の被害
y−
を受けた。これにより放射性セシウムなどの多量の人工放
であった。
【考察】 県南の広範囲における高い空間線量率は、
月
射性核種が放出された。原発事故以降、研究機関および大
日の太平洋側から内陸部に移動してきた放射性プルームに
学等が環境放射線の変化およびその影響について調査を実
よる影響が考えられた。県西は筑波山系の南西部に位置し、
施している。しかし、これらの調査範囲は福島第一原子力
放射性プルームの移動が遮られたと考えられた。特に、福
発電所から
島県との県境周辺では標高の高い山が多く、放射性核種が
および小笠原諸島において調査報告が乏しい。本研究では
留まり易く空間線量率が高くなったと考えられた。高速道
東京都御蔵島において、土壌中の放射性セシウム濃度を測
路に沿った高い空間線量率は、アスファルトの種類に依存
定して、福島第一原発事故後の影響を調査することを目的
した結果であると考えられた。
−
km 離れた距離に点在する伊豆諸島
とした。
【方法】
御蔵島における空間線量率と島民への影響
年
月 日∼
月 日(曇)の
日間で土壌
採取を行った。島内の 地点において土壌を採取し、高純
首都大学東京
度 Ge 半導体検出器を用いて測定を行った。得られた放射
○矢澤
能濃度は、土壌採取日に起算し、さらに年平均実効線量を
佑典
【目的】 伊豆諸島に属する東京都御蔵島村は、福島第一原
子力発電所事故以前より環境放射線量の調査が行われてい
算出した。
【結果・考察】 土壌測定で得られた放射性セシウムの平均
Cs で . Bq kg− 、
Cs で . Bq
ない。気象庁による汚染シミュレーションから御蔵島近辺
放射能濃度は、
にも原発事故由来の人工放射性物質が沈着していると予想
kg− であった。島内の人工放射線核種の分布は、事故当時
されていた。本研究では、事故後の御蔵島において、空間
の風向および地形に依存し、北東方向から南西方向に向か
線量率の計測およびその結果から推定される年実効線量の
って高い放射能濃度が観測された。土壌からの人工放射線
算出を行い、島民への影響の検討した。
核種の年平均実効線量を算出した結果 . mSv y− であ
【方法】
タ(EMF
月に -in× -in NaI(Tl)スペクトロメー
った。この結果は、年間を通して屋外で生活した場合の線
、EMF ジャパン)を用いて調査を行った。測
量であり、実際は、屋内/屋外滞在時間が( ./ .)お
年
定は、測定器を搭載した車を用いて、島内の主要道路を走
よび家屋による遮蔽効果を( .)として考慮すると .
行しながら車内における計数率(cps)を記録した。車で走
mSv y− となる。また各島の土壌中の放射性セシウムの平
行できない場所では、歩行によって計数率を得た。加えて、
均放射能濃度と福島原発からの距離の関係を示したが、両
島内 地点で車を停車させて、車内および車外で計数率を
者の間に一定の相関関係が認められ、距離に依存して低下
測定した。これらのデータから車体による遮蔽効果と、車
傾向を示した。
外計数率と応答行列法により算出した全線量率との相関関
係から算出した変換係数(nGy h− /cps)を用いて、島内
の空間線量率を算出した。さらに、この結果をもとに年実
効線量を算出した。
【結果・考察】 御蔵島の平均空間線量率(n=
34
)は nGy
ァイル等を取得できる二次元検出器 IC PROFILER(Sun
放射線治療
可搬型フラットパネルディテクタを用いた RALS 用
Ir-
線源停止位置確認に関する検討
東京慈恵会医科大学附属病院
末永
良太、飯田紀世一、樋口
成田
浩人
Nuclear 社製)を用いた低 MU・小照射野の精度管理の有
用性について検討した。
放射線部
【方法】 Clinac iX(Varian 社製)の6MV-X(
壮典、藤井
武、
MU/min)
を用いて、測定深 ㎝にて照射 MU( ∼ MU)
、照射野
サイズ( × ∼ × ㎝ )を変化させ、照射野中心での直
線源(以下線源)を使用した遠隔
線性(Gy/MU)
、線量プロファイル(平坦度・対称性)を
治療装置(以下 RALS)における密封小線源治療では、ア
IC PROFILER と三次元水ファントムでの測定値(Farmer
【目的】 高線量率 Ir-
プリケータへ輸送される線源停止位置確認のひとつとして
形電離箱 PTW
PTW 社製)について比較した。
ガフクロミックフィルムに X 線カテーテルと線源停止の
【結果】 直線性(Gy/MU)については、低 MU 領域にお
二重曝射によって確認する方法がある。しかし線源からの
いて照射野サイズが小さいほど IC PROFILER の結果に
放射線曝露が大きく正確な線源位置同定とはならない。そ
乖離が見られた。線量プロファイルについては、平坦度・
こで我々はフラットパネルディテクタ(以下 FPD)を用い
対称性ともに許容誤差の範囲内であり、MU の違いによる
て、簡便な線源の画像化を試み、線源停止位置の確認に関
差異は見られなかった。
【考察】 三次元水ファントムの線量測定では低 MU 領域で
して検討した。
【方法】 線源位置の画像化として FPD
(Konica Aero DR)
直線性が乱れ、Gy/MU の値が上昇するが、IC PROFILER
上に ㎝厚の水等価ファントムを乗せ、その上に治療用ア
では小照射野で低下傾向を示した。しかし、当院の臨床使
プリケータを配置した。アプリケータはタンデム
用する最小 MU 値では、三次元水ファントムと比較して
°
、 °
、
°
、 °
を用い、X 線カテーテル内挿時と線源停止位置と
してアプリケータ先端および先端から
㎝手前の
画像を
RALS 同室の X 線シミュレータにて撮影した。タンデム
も差は小さく、線量プロファイルも良好であった。低 MU
での応答を把握し使用することで、IC PROFILER は低
MU・小照射野における精度管理に有用である。
°
の画像から Image J にて画像上の線源移動距離を求め
各検出器における OCR の比較検討
た。
【結果】 ガフクロミックフィルムを使用した方法と比較し
て線源位置確認が容易であった。
つの停止点間距離が画
慶應義塾大学病院
○上高
中央放射線技術室
大明
㎝であることが確認できた。また屈曲部
【背景・目的】 外部放射線治療装置の導入時、
また QA/QC
での線源の経路も視覚化でき、X 線カテーテルとの相対位
として軸外線量比(OCR)の測定が必須である。OCR 測定
置も概ね
には一般的に小型電離箱が用いられているが、今回、各種
像上においても
㎜以内の誤差であった。
【考察・結論】 可搬型 FPD を用いることにより線源停止
型式の異なる検出器による OCR プロファイルの測定を行
位置を容易に画像化できた。使用した FPD は低感度設定
い、比較検討した。また、OCR 測定に有用な Linear Array
により線源の露出による撮影トリガーは作働せず、X 線曝
型二酸化オクタン液体電離箱(以下 LA )の基礎特性を
射に反応するため線源の停止位置を確認する方法としては
評価した。
容易である。この線源の画像化に関してはイメージングプ
レートを用いても同様に可能であることを確認している。
昨年、医療法施行規則の改正により認められた、密封線
【使用機器】 直線加速器:TrueBeam(Varian)、検出器:
Farmer Chamber Type
ber Type
、 . ㎝ Semiflex Cham-
、PinPoint 3D Chamber Type
源照射中の線源位置確認のための X 線曝射にも対応可能
croDiamond Type
である。以上より可搬型 FPD を用いた Ir-
ァ ン ト ム:PTWMP3(PTW)
、解 析:MEPHYSTO mcc
線源停止位
【方法】
低 MU・小照射野における二次元検出器を用いた精度
成田
武、末永
SCD=
.
MV X 線、照 射 野
(PTW)、フ
放射線部
良太、樋口
壮典、飯田紀世一、
浩人
【目的】 普段の治療業務では、Field in field 法による低
*
㎝、SSD=
㎝、
.㎝とし、各検出器で OCR を測定した。測定
条件は収集間隔
管理の検討
○藤井
Type
Version .(PTW)
置の確認は有用であった。
東京慈恵会医科大学附属病院
、LA
、mi-
㎜、測定時間
sec とした。得られた
OCR から、Field size、Plateau 領域 の SD を 算 出 し た。
また、Penumbra の幅および傾きを直線近似し比較した。
.LA のエネルギー依存性を検 討 す る た め、 / /
MV X 線で、Calibration Data を取得し比較した。また、
MU かつ小照射野での照射が行われており、基準照射野以
LA の線量率依存性を検討するため、線量率を −
外の精度管理も重要となっている。そこで、簡便にプロフ
MU/min に変化させ測定を行った。
35
【結果・考察】
.各検出器において Field size は、ほぼ
が明らかになった。新品固定バッグによる吸収線量の減少
同等の値となった。Plateau 領域の SD は Farmer、Semi-
は . %であったの対し、再生固定バッグを使用した場合
flex、LA 、PinPoint、Diamond の順で .、 . 、 . 、
は . %であることが明らかになった。
. 、 . となり、Penumbra の幅
(傾き)
は . ㎜( . )
、
.( . )
、 .( .)
、 .
( .)
、 .
( .)とな
【考察】 新品と比較し体積が約
分の
となった二つの固
定バッグを合算した結果、体積は新品の約
割、重量は約
った。この結果から検出器の電離体積が小さいほど SD
.倍となったと。治療計画装置による線量計算では固定
は大きくなるが、Penumbra の領域の線量が急峻に低下
バッグの違いによる MU 値の変化は生じないと考えられ
したプロファイルが得られると考えられる。LA に関
る。しかし、単位体積当たりのビーズ量が増加したため吸
しては、
電離体積が小さく空気に比べ密度が高い液体電
収線量の減少は新品に比較し約
倍となる。
離箱であるため SD および Penumbra の幅が小さなプロ
【結論】 劣化した固定バッグを合算することによって従来
ファイルが得られたと考えられる。またプロファイル測
同様に使用することができるが、固定バッグによる吸収を
定に要する時間は他検出器と比較し LA では約 /
考慮する必要があることが明らかになった。サイバーナイ
程
度であった。
フ治療装置のような固定具に入射するビームが少ない装置
.各 X 線エネルギーで取得した Calibration Data を比
では再生固定バッグは有用である。
較すると差はなく、エネルギー依存性は認めなかった。
線量率変化について、Plateau 領域の SD および Penumbra の幅と傾きを比較すると −
値を示したが
MU/min で同等の
MU/min 以上で SD および Penumbra
幅の増大(傾きが低下)となる傾向を示した。
Wedge factor の取得方法と適応
がん研究会有明病院(前国家公務員共済組合連合会虎の門
病院) 放射線治療部
○津野
【結語】 Diamond、PinPoint、LA では Penumbra 領域の
隼人
桐生厚生総合病院
小さい OCR 測定が可能である。LA は他の検出器に比べ
磯
SD が小さく、短時間で良好なプロファイルが得られる。
駒澤大学大学院
保科
外部放射線治療における再生吸引式固定バッグの有用
性に関する検討
本松
大樹、山崎
弘嗣、大柴
医療健康科学研究科
正夫
【背景・目的】 wedge filter は線量分布に勾配をつけるた
めに用いる tool であり、各社の医療用直線加速器により複
日本赤十字社医療センター
○丸山
放射線科
昌宏
医療技術部放射線治療技術課
真一、本多
絵美、鈴木
良、佐藤
登
英二、
数の種類がある。wedge filter を用いる際にはフルエンス
の補正係数を必要とし、wedge factor(以下、WF)とし
て知られている。Kalend や Palta によって、wedge filter
【目的】 吸引式固定バッグは放射線治療における患者固定
による線質硬化やヘッド内散乱による深さと照射野サイズ
に使用する繰り返し使用可能な固定具である。吸引式固定
に依存することが報告されているが、この WF の求め方
バッグは経年劣化によるビーズ体積減少が問題である。本
は限定されておらず各施設に委ねられている。保科は ㎝
研究では劣化したビーズを合算し再生した吸引式固定バッ
× ㎝の wedge filter の有無による線量比で求める WF0
( Sr )
や TMR( d, s )
及び S(
等により吸収線量の論理
c c)
グの有用性を検討した。
【方法】 劣化した吸引式固定バッグ(吸引式固定バッグ、
を求める方法を提示しているが、
的一致から WFcal( d, s )
エンジニアリングシステム株式会社)のビーズを取り出し、
その中の深さと照射野サイズを説明変数に持つ WF( d, s )
同様にビーズ体積が減少した固定バッグに充填した。再生
を取得する際には、多くの計測条件によるビームデータを
固定バッグ、新品および劣化した固定バッグの体積と重量
取得しなければならない。WF の深さと照射野サイズの依
の変化を比較し、時間による圧縮不良発生の有無を検討し
存性から、線量計算精度を維持するためには任意の照射条
た。
件における WF を必要とする。本報告はこれら二つの因子
再生固定バッグの治療計画への影響を考慮するため CT
の影響度を調べ、同時に精度を担保された条件で任意のく
画像を取得し HU 値を比較した。さらに、固定バッグによ
さび係数を求める手法について検討し、更にその計算結果
る患者吸収線量への影響を考慮するため電離箱線量計によ
をビーム中心軸及び線量評価点が軸外に存在する場合の実
る計測をおこなった。
測及び TPS と比較評価をした。
【結果】 再生固定バッグの重量は新品の約 .倍、体積は
劣化した固定バッグの約
倍となることがわかった。また、
【方法】 医療用直線加速器 Clinac ix の線質 MV、 MV
の X 線。深さと照射野サイズを複数の組み合わせ、wedge
時間による圧縮不良は見られなかった。新品および再生固
filter の有無による線量比を求めた。電離箱は PTW 社製
定バッグの HU 値の平均値は−
の指頭型電離箱#
36
.、−
.であること
、電位計は東洋メディック製の
RAMTEC
plus を用いた。wedge filter は外装 wedge
、iteration :
一定とした。安定性・偽陽性の確認とし
でくさび角度 °
から °
を使用。各 wedge angle の深さ d
て B.G.部の平均値及び変動係数、信号検出能としてカウン
㎝、照射野サイズ s ㎝の WF( d, s )
を取得し、照射野サ
ト回復率を求めた。
イズ s ㎝、深さ ㎝の WF(
, s )で normalize をかける
【結果】 SC の有無においては、BG の平均値は SC+で優
)
。また各 wedge angle の ㎝× ㎝の照
( NWF( d, s, θ )
位に低下を示したが偽陽性が多発し変動係数も有意に上昇
射野サイズにおける最大深から ㎝程度(実務上必要な深
傾向を示した。収集条件は、角度サンプリング deg.−
を取得する。任意の深さ d と照
さ)までの WF( d, 10, θ )
sec で変動係数及びカウント回復率が良い結果を示した。
は、 NWF( d, s, θ )
に WF( 10,
射野サイズ s の WF( d, s )
【考察】 陽性像の描出が目的の Ga シンチでは空間分解能
s, θ )を乗じ、入子回帰を用いることで WFesti( d, s, θ )が
を犠牲にしても収集カウントを増加させることが重要で、
が WF( d, s )
、WF0( Sr )
、
得られる。この WFesti( d, s, θ )
偽陽性像の発生を抑制し陽性像の適切な描出が可能であっ
WFcal( d, s )を用いた手計算による計算結果を求めた。
た。極端な角度サンプリング数の低下は画像歪により陽性
は深いほど照射野サイズ依
【結果・考察】 NWF( d, s, θ )
存性が小さくなる結果となった。変動係数は MV の °
像の描出が劣化するため、サンプリング角度は deg.が限
界であることが示唆された。
で最大 . %、 MV で最大 °
、 °
で . %であった。
これらはいずれも深さ ㎝の点であり照射野サイズとは独
金属のアーチファクトによる PET/CT 画像への影響
立したくさび角度依存であることから、wedge filter によ
首都大学東京
る線質硬質化に伴う減弱係数の相違による結果であると考
○山口正太郎、井上
える。また、実測及び TPS と比較した結果、どの WF を
国立がん研究センター中央病院
用いても± .%の精度で計算できた。また本手法を取る
北村
を取得する際の計測ポイント
ことで WF( d, s )
ポイン
トが ポイントとなり計測時間の大幅な短縮が実現できた。
秀秋、光野
【目的】
一雅、福士
譲、井原
政広
完有、麻生
智彦
F-FDG-PET/CT 検査による CT の減弱補正で
は、体内の金属部とその周辺で SUV の増加による偽陽性
像が生じることが知られている。本研究では、金属の違い
による SUV への影響について検討した。
核医学検査
Ga-
SPECTの短時間収集における撮像条件の検討
日本医科大学付属病院
○田代
犬貝
順也、浅野
雅徳、槇
放射線科
擬した金属ファントムを使用した。サイズは長さ .㎜、
恭司、吉田伸二郎、原科
利夫、土橋
【方法】 整形外科で使用される骨固定用のスクリューを模
悟史、
俊男
径
㎜、ピッチ .㎜、材質はステンレス(SUS
チタン、マグネシウム合金の
)
、純
種類とした。NEMA/IEC
日本医科大学健診医療センター
body ファントムの底に
櫻井
㎜になるように配置し、金属間距離は他の金属のアーチフ
実
【背景】 適切な SPECT 画像を得るには標本化定理による
角度サンプリングの選択が望ましいが、Ga-
SPECT で
本
組で、
本のねじの間は
ァクトの影響が出ないように ㎜とした。ファントム内は、
がん FDG-PET 撮像法ガイドラインファントム試験マニュ
は限られた時間内に全身を網羅する場合十分なカウントを
アル Ver.. に準拠し .kBq/mL の F 溶液を封入した。
満たした SPECT 収集は困難である。放射性医薬品の供給
ファントムを PET/CT 装置のガントリ中央に設置し、
日の変更もあり安定的な SPECT 像の提供はさらに困難と
PET 撮像、CT 撮影を行った。評価法は、μ マップと PET
なる。
画像の金属周囲およびバックグラウンドに直径 ㎜の ROI
【目的】 陽性像の検出が目的である Ga シンチにおいて、
を 個設置し、それぞれの CT 値、SUVmean および SUVmax
限られた検査時間内で適切な信号検出を行うための収集条
を測定し比較した。また、アーチファクトの現れ方を CT
画像、μ マップより視覚的に評価した。
件の検討を行った。
【方法】 使用装置は Symbia-T2(SIEMENS)
、コリメータ
【結果・考察】 金属の種類に依存してアーチファクトに違
は MELP を装着した。IEC body ファントムにバックグラ
いが生じた。原因として、それぞれの金属の比重の違いが
ウンド(以下 BG)
:腫瘍部を
挙げられ、密度が大きいほど X 線吸収係数に対するエネル
:
の濃度比でクエン酸ガ
sec)となる角度
ギー依存性が高く、CT 画像再構成に与える影響が大きい
、 、 deg.)及びステップあたり
と考えられた。SUV に対する影響は CT 値の変化量に依
の収集時間の組み合わせで SPECT 収集を行った。マトリ
存して SUVmean お よ び SUVmax と も に 増 加 し、CT 値 と
クス
リウムを封入し、全収集時間が同一(
サンプリング(
、
ピーク収集
SUV との間に正の相関関係を確認した。これらの結果よ
とし、CT 減弱補正を行い、DEW による散乱補正(以下
り、体内金属の違いにより PET 画像に与える影響の違い
SC)の比較も行った。再構成条件は 3D-OSEM で subset :
を明らかにすることができた。
で拡大率は
倍、 .、
keV の
37
アミロイド PET における画像再構成法の検討
を行った。ファントム上の Sphare( 、 、 、 、 、
日本医科大学健診医療センター
○櫻井
㎜)と B.G. に ROI を設定し、それぞれのカウント値の
実、本郷めぐみ、長谷
康二、金谷
測定を行い、機種間の差を EQ・PET を使用する場合と使
浩司
【目的】 アルツハイマー病診断用のアミロイド PET では、
用しない場合で検討した。
【結果】 EQ・PET なしの場合:SIEMENS 装置の SUVmax
雑音やコントラスト劣化の少ない安定した画質の画像提供
が必要で、適切な画像を作成するため再構成・散乱補正法
が Sphare
などが定量評価に与える影響について検討を行った。
ありの場合:Sphare の大きさによって最適なフィルタ強
【方法】 使用装置は SET月∼
年
GCT/X(島津)で、
月で F-Florbetapir
㎜において . 倍高く測定された。EQ・PET
度が少しずつ異なったが、フィルタ強度 FWHM: .㎜
年
の時に Sphare
MBq を投 与 し て
㎜の領域は
機種で同等の値となった。
PET 検査を施行された 名:正常 名、軽度認知機能障
【考察】 EQ・PET を使用しない場合では機種間における
害 名、アルツハイマー病 名を対象とした。投与 分後
空間分解能の違いや PSF 補正の有無により SUV に大きく
から 分間の Emission を収集し、Transmission は 分間
差が生じたと考えられる。EQ・PET はバックグラウンド
一定とした。解析装置は MIMneuro(MIM Software Inc.)
で平滑化処理後に SUV を測定するため、PSF 補正を行っ
で脳内の対応部位ごとに集積値を測定し、対小脳比を stan-
た画像に対しても画質を落とさず SUV の補正が可能であ
dardized uptake value ratio(以下 SUVR)として算出し
ると考えられた。
た。比較した再構成法は、DRAMA、OSEM(subset :
iteration :
、
、
、
)
、FBP(cutoff :
、
㎜/cycle)で
【結語】 EQ・PET を用いることで装置や再構成条件の違
いによる影響を抑えた SUV を得ることができる。
ある。また、散乱補正法として、Deconvolution、体幹及び
頭部用の Hybrid Dual Energy(以下 HDE)で比較した。
【結果】 視覚評価及び白質・灰白質のコントラスト比較で
チャコールフィルター使用における放射性同位元素の
安全な使用と管理
は、FBP 及び OSEM の低 iteration はプロファイルが劣化
日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院
し、脳内集積値の変動が大きかった。DRAMA 及び OSEM
放射線科
の iteration :
○下井田義和、藤井
以上では、視覚評価および脳内集積値も安
医療法人
定していた。
【考察】 FBP では雑音の影響により異常集積範囲が過小
木山
相生会
中央施設部
雅代
認知症センター
哲治
評価され、SUVR の比較では低値を示した。低 iteration
【目的と方法】 核医学検査室における排気設備では、一般
OSEM では画像が収束せず脳皮質のコントラストが低下
的にプレフィルター・ヘパフィルター・チャコールフィル
し高 SUVR を示した。散乱補正の差は少なく、Deconvolu-
ターの
tion で SUVR の低下を認めたが、散乱線の分布の推定が
の内、チャコールフィルターに注目し、仕様と劣化の過程
弱いことが原因であると思われる。
をまとめた。
層構造となっている。今回その
層のフィルター
またチャコールフィルターを抜去し、変化した風量を風
異なる PET-CT 装置間における SUV 整合性につい
【結果】 チャコールフィルターは経年と環境状況により劣
ての検討
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
○高坂
祐輝、舘
速計を用い実測し、どのように変化したのか観測した。
真人、森
化し、捕集性能が著しく減衰してしまうことが分かった。
放射線部
一晃、田野
政勝
また、チャコールフィルターを抜去したことにより、各排
台で検査を行っているが、
気口の風量が変化したため、換気回数が変化する結果とな
異なる装置では分解能や再構成条件、補正法の違いにより
った。その結果を元に、空気中の濃度限度を再計算しなお
機種間において SUV に差が生じてしまうことが問題視さ
したところ、当院では放射線障害防止法第 条の 第
れていた。今回新たに導入された EQ・PET 処理は最適な
を満足する結果を得ることができた。
【目的】 当院は PET-CT 装置
項
フィルタ強度を設定することで装置や再構成条件の違いに
【考察】 チャコールフィルターに着目し、放射性同位元素
よる SUV 較差を補正することができる。我々は機種間の
の安全な使用と管理の見直しに、大いに役立てることがで
SUV 較差及び EQ・PET を用いた SUV 較差補正における
きた。
フィルタ強度について検討を行ったので報告する。
【方法】 使用装置はTOSHIBA社製Aquiduo とSIEMENS
社製 Biograph mCT flow。 F-FDG と NEMABodyPhantom を使用し Sphare : Background= : となるファン
トムを作成した。各装置とも臨床条件にて撮像及び再構成
38
必須であり、近年では高分解能 CBCT を用いた評価の有
血管撮影
Flow diverter stent 留置時における新たなる血流
解析アプリケーションの有用性
を用いた頚動脈ステント留置後の血管内腔描出を目的とし、
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
○佐久間秀之、濱田
森下
聡、島田
祐介、依田
昌典、田野
用性も報告されている。今回我々は 3D-RA と希釈造影剤
放射線部
彰吾、川内
有効な希釈倍率とその決め方について基礎的検討を行なっ
覚、
政勝
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
たので報告する。
【方 法】 使 用 装 置 は PHILIPS 社 製 Allura XperFD / 、
脳神経血管内治療
科
workstation Xtravision を用いた。撮影及び画像処理条件
は3D-RA :
天野
達雄、佐藤
允之、松丸
祐司
inch 撮影とし画像表示法は XperCT mode に
よる %reconstruction、filter : very shape を使用し MIP
【背景と目的】 今回新たに搭載された血流解析アプリケー
表示とした。水 Phantom 内に異なる
種類のステント(Ca-
ションである Aneurysm Flow は血流速度を客観的に表
rotid wall stent、
PRECISE、PROTEGE)と模擬プラーク
示可能となる。血流の解析ソフトは CFD(Computational
を留置した模擬血管を作成し、それぞれ内部の造影剤希釈
Fluid Dynamics)があるが、それとは異なり付属の work-
倍率を変化させ 3D-RA の画像を視覚評価にて検討した。
station で行うことができるため術中での解析が容易であ
また総頚動脈内で有効希釈倍率になるための使用希釈倍率
る。主な使用目的は Flow diverter stent 留置前後におけ
を頚動脈エコーの血流速度から予測し過去の症例を後ろ向
る動脈瘤内の平均血流速度(Mean Aneurysm Flow Am-
きに検討した。
plitude 以下 MAFA)を測定し変化量から予後を予測する
【結果】 視覚的評価において Carotid wall stent では希釈
ことであるが、使用するにあたり留意すべき点があるため、
倍率が
今回はこのアプリケーションの当院での使用経験を報告す
率
る。
を良好に評価することが可能であった。過去の症例より、
【使用装置と撮影条件】 血管撮影装置:Allura Xper FD
/
、Workstation:Xtravision 共に PHILIPS 社製
撮影
プロトコル:Aneurysm Flow( f/s)撮影方法カテーテ
ル先端を内頚動脈とし、injecter にて .ml/sec ml の条
件で撮影を行った。
∼
倍、PRECISE および PROTEGE では希釈倍
∼ 倍がステント、模擬プラーク、血管内腔それぞれ
頚動脈エコーから予測した血流量と 3D-RA 撮影条件から
使用希釈倍率を求めた結果、Phantom study で示した有
効希釈倍率に近づけることが可能であった。
【結論】 3D-RA と希釈造影剤を用いることで頚動脈ステ
ント留置後の内腔描出が可能であり、総頚動脈の血流速度
【結果】 親動脈と動脈瘤が分離可能なアングルが設定可能
な症例では、Flow diverter stent 留 置 前 後 の MAFA の
を予測することで内腔評価に有効な希釈倍率を決定するこ
とが可能である。
変化を定量的に求めることが可能であった。また MAFA
ratio が .を下回る症例においては留置後
年フォローア
コーンビーム CT 撮影における頭部被ばく線量の評価
ップに動脈瘤が血栓化していた。一方 2D での撮影である
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
ため、血管の蛇行により解析の難しい症例も存在した。
○川内
【結論】 DSA にて得られる患者個々に異なる血流データ
島田
覚、濱田
昌典、田野
祐介、依田
彰吾、佐久間秀之、
政勝
を用いることが可能な Aneurysm Flow はより正確に血
産業医科大学産業生態科学研究所
流速度と方向を解析可能であることが示唆される。今後
盛武
Flow diverter stent を使用した治療効果予測の客観的な
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
手法としての有用性を期待することができる。
科
松丸
D-RA と希釈造影剤を用いた頚動脈ステント内腔描
出の基礎的検討
―当院における造影剤希釈倍率の予測
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
彰吾、濱田
祐介、佐久間秀之、川内
森下
聡、澤山
慧、島田
昌典、田野
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
覚、
政勝
脳神経血管内治療
敬
脳神経血管内治療
祐司
【背景】 頭頚部領域の血管撮影において、コーンビーム
CT(CBCT)撮影は、画像に高い空間分解能を有するた
るが故に、患者に対する被ばく線量の増加も懸念されてい
る。
【目的】 CBCT 撮影における入射皮膚線量ならびに線量
分布を評価し、MDCT による頭部撮影の皮膚線量、線量
科
天野
放射線健康医学研究室
め臨床上必須の撮影となっている。一方で頻回に撮影され
放射線部
○依田
放射線部
達雄、佐藤
允之、松丸
祐司
【目的】 頚動脈ステント留置後においてステントと血管の
密着性、血管内への Plaque Protrusion を評価することは
分布と比較することを目的とした。
【方法】 使用装置は、Philips 社製血管撮影装置 AlluraXper FD /
ならびに東芝メディカルシステムズ社製
39
AquilionPRIME である。CBCT 撮影は、頭蓋内脳組織の
【結果】 ① Pipeline Flex の描出能は kV HR XperCT≧
観察を目的とした撮影(normal CBCT)と頭蓋内細血管等
VasoCT>
の観察を目的とした撮影(HR CBCT)を行い、CT 撮影は
トリックスは
種類の撮影(conventional CT、CTA)を行った。線量
の測定には、頭部ファントムと頭部全体に 個の蛍光ガラ
Ⓡ
ス線量計を配置した RADIREC を用いて、入射皮膚線量
と線量分布の評価を行った。
kV XperCT の順番で良かった。②再構成マ
より
を用いた方が描出良好であった。
③ Pipeline Flex の至適造影希釈倍率は、内頚動脈で造影
剤注入速度を .ml/sec とした場合、希釈造影倍率は
倍
希釈造影剤を用いた方が最も良かった。
【結論】 Pipeline Flex を最も良好に描出する撮影条件は、
【結果】 normal CBCT、HR CBCT、conventional CT、
CTA の最大入射皮膚線量とその部位は、それぞれ .
倍希釈造影剤を用いて kV HR XperCT で撮影を行い、
再構成マトリックスは
を用いるべきである。
mGy(後頭部)
、 .mGy(側頭部)
、 .mGy(頭頂部)
、
.mGy(側頭部)であった。
【考察】 normal CBCT と HR CBCT の線量特性が異なっ
たのは、FPD の撮影インチサイズ(normal CBCT :
.イ
頭部血管内治療における
kV high resolution
cone beam CT を用いた
種類の頭蓋内ステント
描出に関する検討
ンチ、HR CBCT : .インチ)の差が大きく影響したもの
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
と思われる。また CBCT 撮影と MDCT 撮影では、画像の
○濱田
祐介、佐久間秀之、依田
作成に寄与する X 線管の回転角度が異なるため、線量特性
森下
聡、阿部
に差が出たものと考えられる。CBCT 撮影は、MDCT 撮
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
影と比べ、患者被ばく線量は同等かそれ以下となっていた
科
が、CBCT 撮影の線量特性を理解し撮影に臨むことが重要
松丸
である。
千里、島田
放射線部
彰吾、川内
昌典、田野
覚、
政勝
脳神経血管内治療
祐司
【背景】 近年新たな頭蓋内ステントである LVIS Jr. が使
用可能となった。従って、本邦において stent assisted coil
頭部血管内治療における
kV high resolution
cone beam CT を用いた新しい血流改変ステント
(Flow diverter)の描出に関する検討
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
○川内
島田
覚、濱田
昌典、田野
彰吾、
種類の頭蓋内ステ
ント描出に関して、最適な撮影条件と造影方法の検討を行
【対象と撮影方法】 装置は PHILIPS 社製 Allura Xper FD
/
祐司
【背景】
kV HR XperCT を用いた
うことである。
脳神経血管内治療
科
松丸
種類のステント(Enterprise2/NeuroformEZ/LVIS
【目的】
政勝
国家公務員共済組合連合会虎の門病院
異な
Jr.)が使用可能となった。
放射線部
祐介、佐久間秀之、依田
embolization で使用可能なステントはステントデザインが
。Workstation は PHILIPS 社 製 Xtravision。撮 影 プ
ロトコール: kV HR XperCT を用いた。また、比較撮
kV high resolution cone beam CT(以下、
影方法として
kV XperCT と VasoCT を用いた。撮影
kV HR XperCT)は、stent assisted coil embolization で
条件は
用いられた頭蓋内ステント描出に極めて有用であることは
て①各ステントにおける至適撮影方法の検討②各ステント
報告してきた。そして、本邦において新たに血流改変ステ
ントである Pipeline Flex が登場した。このステントは、
種類とも fr/sec
sec にて撮影。検討項目とし
の至適造影希釈倍率の算出を行った。
【結果】 ① 各 ス テ ン ト に お け る 至 適 撮 影 方 法 は Enter-
材質にコバルトクロムとプラチナタングステンが使用され
prise2/NeuroformEZ/LVIS Jr. ともに
ており、ナイチノールが使用されている動脈瘤用ステント
VasoCT>
と同じ撮影方法では、良好に描出できない可能性がある。
②各ステントにおける至適造影希釈倍率は、内頸動脈で造
【目的】
kV HR XperCT を 用 い た Pipeline Flex の 描
出に関して、最適な撮影条件と造影方法の検討を行うこと。
【方法】 装置は PHILIPS 社製 Allura Xper FD /
。
Workstation は PHILIPS 社製 Xtravision。撮影プロトコー
ルは、 kV HR XperCT を用いて、比較撮影方法として
kV HR CBCT≧
kV CBCT の順で描出能が良かった。
影剤注入速度を .ml/sec とした場合、手元で用いる希釈
造影倍率は Enterprise2では
倍希釈造影剤、Neuroform
EZ では 倍希釈造影剤、LVIS Jr. では 倍希釈造影を用
いた方が最も良かった。
【結論】
種 類 の 頭 蓋 内 ス テ ン ト で あ る Enterprise2/
kV XperCT と VasoCT を用いた。検討項目として①
Neuroform EZ/LVIS Jr. の描出に用いる造影剤は同じ希
Pipeline Flex における至適撮影方法の検討②再構成マト
釈造影剤を用いるのではなく、それぞれのステントに合わ
リックスに関する検討③ Pipeline Flex の至適造影希釈倍
せた最適な希釈条件で撮影を行うべきである。
率の算出を行った。
40
診断 CAG において透視レートの違いによる総空気カ
ーマ及び透視時間の比較
検討
東京女子医科大学八千代医療センター
○中山
径生、大内
シャントアンギオにおけるパラメトリックイメージの
光、加藤
画像検査室
崇洋、松尾
東京女子医科大学病院
秀樹
【目的】 近年 IVR の手技適用範囲の拡大と発展、進歩と
○佐藤
江島
正剛、細野
佑果、谷畑
東芝メディカルシステムズ株式会社
が高まり、各装置メーカーあるいは各施設で様々な工夫が
日高
択があり、当施設でも
年 月より 診 断 CAG お よ び
孝文、
光弘
同時に、被ばくの最適化や低減についても取り組みの意識
なされている。その一つに透視条件の低レートパルスの選
誠司、塩原
尊子
【目的】 シャントを長期にわたって使用していくためには、
完全狭窄を起こす前に血管撮影室でシャント PTA を行い、
PCI の透視レート(PR)を p/s から .p/s に変更した。
血管拡張術を行う必要がある。血管拡張術によって拡張さ
そこで今回、診断 CAG において PR の違いにより総空気
れた血管の血流がどれ程良好になったかは、DSA 画像で
カーマ(AK:装置表示値)及び透視時間(FT)がどのよ
の造影剤の流れで確認を行っていた。
うに変化したかを比較検討したので、その結果を報告する。
【方法】 対象は
年
診断 CAG を行なった
性
月
日から
年
月 日までに
症例で、うち p/s が
そこで今回、造影剤の濃度が最大になるまでの時間を色
に変換するパラメトリックイメージがシャントアンギオの
症例(男
血流評価に有効ではないかと考え、シャントアンギオにお
名、女性 名、平均年齢 .歳、平均撮影回数 .
けるパラメトリックイメージの影響について比較・検討を
回)
、 .p/s が 症例(男性 名、女性 名、平均年齢 .
歳、平均撮影回数 .回)である。これらは期間内で連続
した症例で、AK、FT を調査し、PR の違いによる差を比
較検討した。
(エーザイ株
. ±
. ±
【方法】 パラメトリックイメージがシャントアンギオ撮影
. mGy であ
条件下でどのように変化するのか、自作でファントムを作
り、 .p/s 群が優位に低値となった(P< . )
。次に FT
においては p/s 群では平均 . ± . min、 .p/s 群で
は平均 . ± . min であり、両群に有意差は認められ
なかった(P> . )
。
【考察】
プレスデュオ(根本杏林堂)
、イオメロン
式会社)
【結果】 ま ず AK に お い て、 p/s 群 で は 平 均
. mGy、 .p/s 群では平均
行った。
【使用機器】 Infinix Celeve-i(東芝メディカルシステムズ)
、
p/s に比し .p/s の方が単位時間当たりの空気
成し、擬似シャント血管ファントムにて実験を行った。
擬似シャント血管ファントムは被写体厚を
ル板、血管内径は
変化させる撮影条件は、撮影パルス数「
/sec)
」
、造影剤注入速度「
・
・
㎝のアクリ
㎜とし血管素材はシリコンゴムとした。
・
カーマ率が低いことから、今回の調査結果のように AK に
注入量「
(ml)
」の
おいても .p/s 群の方が優位に低くなったと考えられる。
窄の有無による変化も調べた。
・
・
・
(F
(ml/sec)」
、造影剤
点を変化させた。また狭
また FT については両群に差がないことから、PR を下げ
【結果】 撮影パルス数の変化によりグラデーションの色彩
ることによる手技時間の延長は示唆されず、診断において
の違いが見られた。造影剤注入速度では注入速度が早い方
PR を .p/s に下げることは被ばくの低減に有効であると
が狭窄の有無の差が大きく表示された。造影剤注入量は注
考えられる。
入量が多い程、ピーク時間が遅い色にシフトしていった。
【考察】 今回の実験により、パラメトリックイメージが撮
影条件の変化によってどのような影響を受けるか知る事が
出来た。影響を踏まえて、造影剤濃度のピークまでの時間
を色に変換するパラメトリックイメージは、流速の変化を
見るのに適している。血管拡張術によって血流の流速が変
化するシャントアンギオには、パラメトリックイメージは
有用と考える。
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