つくば市建築審査会

平成27年度第1回つくば市建築審査会議事録
開 催 日 時
平成27年7月28日(火)
開 催 場 所
つくば市役所
開会 14:00
閉会 15:00
会議室203
事務局(担当課) 建築指導課
出 席 者
大澤義明
亀田道子
飯田直彦
住谷利雄
委 員
長島まちづくり推進部長,高田まちづくり推進部次長
事務局
(建築指導課)猪野課長
大野主任
公開・非公開の別
■公開
吉田課長補佐
殿岡主任技師
□非公開
中泉係長
潮田主任技師
□一部公開
傍聴者数
0人
非公開の場合は
その理由
道路内における建築物に関する許可について
議 題
会議録署名人
大澤義明
住谷利雄
1
開
会
2
議
案
飯田直彦
確定年月日
平成27年9月29日
会
建築同意第1号【議案第1号:建築基準法第44条第1項第2号】
議 次
道路内における建築物に関する許可について
3
報
告
【建築基準法第43条第1項ただし書】
第
敷地と道路との関係に関する許可について
4
閉
会
- 1 -
4件
<審議内容>
事務局
事務局
会
長
事務局
開会
定数報告
○出席委員
つくば市建築審査会条例第4条第2項の規定により、会議開催の定
数に達している。会議議次第及び出席者名簿に記載のとおり。
それでは、建築同意第1号について事務局から説明をお願いします。
建築同意第1号について、説明いたします。
<議案書朗読>
まず、本日のポイントを整理させて頂きます。
建築基準法第44条では、「建築物又は敷地を造成するための擁壁は,
道路内に、又は道路に突き出して建築し、又は築造してはならない。
ただし、次の各号のいずれかに該当する建築物については、この限り
でない。」と定められております。基本的に、道路内は通行、防災、
衛生などを確保するため、建築物を建築することは禁止されており
ます。ただし書きにあるように、大きく分け4つの場合は、建築す
ることができます。
第44条第1項第1号は、地盤面下に設ける建築物で、地下室など
が該当します。
第44条第1項第2号は、公益上必要な建築物で、通行上支障が無
く、建築審査会の同意を得て許可した建築物でございます。公衆便
所、巡査派出所、バス停の上家などが該当します。
第44条第1項第3号は、地区計画等の区域内の自動車専用道路又
は特定高架道路等の上空又は路面下に設ける建築物で、特定行政庁
が安全上、防火上、衛生上、支障がないと認めた建築物でございます。
第44条第1項第4号は、公共用歩廊等で、防火上及び衛生上他の
建築物の利便を妨げ、その他周囲の環境を害する恐れがなく、建築
審査会の同意を得て許可をした建築物でございます。例としては、
アーケード、病院等の上空渡り廊下、雁木などが該当します。
今回の建築物は、第44条第1項第2号に該当し、公益上必要な建
築物であり、通行上支障がないことがポイントなってくるかと思います。
申請地は、つくば市筑波でございます。筑波山の南西側、県道桜川
土浦自転車道の西側、県道筑西つくば線の東側です。
- 2 -
航空写真では、この位置になります。
道路台帳図でございます。申請地は、県道桜川土浦自転車道の区域
内です。
南西側からの写真です。奥に筑波山を臨む景色の良い場所です。
南側からの写真です。舗装された自転車道の西側の未舗装部分が申
請地です。舗装部分は、幅員が4メートル確保されております。
こちらが、配置図になります。県道桜川土浦自転車道の区域内に建
築いたします。建築物の入口は東側、舗装側に向いております。道路
占用許可は、平成27年5月に許可を得ております。
平面図になります。幅2.7メートル、奥行き1.5メートル、中に腰掛
を設けたシンプルな建築物です。
東西方向の断面図です。幅員4メートルで舗装され、舗装部分から
1.5メートル程離れた位置に建築物を計画しております。
東側からのパースです。建築物の位置や規模から、通行上支障が無
い建築物であると思われます。
続きまして、りんりんロードについてご説明いたします。
昭和62年に廃線となった筑波鉄道筑波線の跡地を茨城県が買い取り
自転車歩行者専用道に整備しました。区間は、土浦市川口から桜川市
太田で、延長40.1キロメートルでございます。休憩所は、元々駅舎
のあった、虫掛休憩所、藤沢休憩所、筑波休憩所、真壁休憩所、雨引
休憩所、岩瀬休憩所です。
つくば市内では、筑波休憩所はベンチ、公衆便所、レンタサイクル
などの施設がございます。
りんりんロードは、鉄道軌道跡地のため、直線的で平坦で走りやす
いという反面、周辺施設の貼り付きが弱いところがあります。
つくば市としては、藤沢休憩所と筑波休憩所の中間の常陸小田駅跡
に平成25年度第3回の建築審査会で同意を頂いた「小田城案内所」を
建築中でございます。小田城跡地の展示スペースに合わせ、りんりん
ロード利用者のトイレや休憩所などを兼ねた建築物でございます。こ
ちらは、現在外構工事中で、平成28年度からの利用開始を目指してお
ります。
つくば市としては、この様な取り組みの中で、りんりんロードの安
全性、利便性の向上に取り組んでいる所でございます。
ご説明は以上になります。ご審議の程をよろしくお願いいたします。
会
長
委
員
ご意見、ご質問等ございましたら、お願いいたします。
事務局から説明がありましたが、道路法の許可、建築基準法の許可、
2つの許可が必要になります。なぜ必要なのか、整理できればと思い
ます。
- 3 -
2枚目のスライドで許可の事例がありましたが、雁木やアーケード
などは許可対象になります。建築部局としては、許可にあたり3点ほ
ど整理できればと思います。
1点目は、この休憩施設が必要であるということです。
先ほどの小田城の跡地とか、何キロごとに造り、それは、りんりん
ロードの沿線に必要な施設であるということです。
2点目は、道路上に造らざるを得ないということです。他に適切な
場所がない。駅舎があった土地であるとか、景色がいい場所はここし
かなく、それは道路の用地を利用せざるを得ない。民有地では用地買
収するなど、費用がかかり不合理であるということです。
3点目は、この場所に建築しても周りに迷惑をかけないということ
です。防火上支障がない、通行上支障がないということです。
以上、必要性、場所の問題、迷惑をかけない。
先ほどの雁木やバス停の上屋など、全部共通する理屈と思いますの
で、これらを整理しておけば他の許可についても対応できるのではな
いかと思います。
会
長
事務局
会
長
事務局、何かございますか。
元々は鉄道だったので、小田や北条などの市街地の中は別ですが、
それ以外のところは田畑の中を通っていました。
何カ所か駅舎跡を使った休憩所はございますが、それ以外はなく、
北条から筑波の区間が長いので、例えば急に雨が降ったとか、子供た
ちが疲れて休みたいとか、そういう意味でも必要性はあるのではない
かと思います。
場所的にも周囲は田畑しかなく、他の土地を探すというのは無理が
あると思います。りんりんロードに平坦な広い鉄道の余剰地があって、
県が買収済みだったということで、そこに建築しても通行には影響が
ないということで、今回この提案に至っております。
問題ないと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
会
長
事務局
同意したいと思います。
続きまして、報告事項について事務局から説明お願いします。
建築基準法第43条第1項のただし書きの規定により許可をした建築
物について、報告いたします。
平成26年度に許可をした報告第14号、第15号、平成27年度に許可を
- 4 -
した第1号、第2号の合計4件でございます。報告第14号は包括基準
3に該当し、他の3件は包括基準2に該当するものとして許可をして
おります。
まず、平成26年度報告第14号は、北条の大池から東に位置する、つ
くば市の山口という地区になります。
敷地は公図上の道に接していますが、この道は市道認定がなく、ま
た、この道のみに接する2以上の建ち並びがないことから、建築基準
法の道路に該当しないものでござます。
スライドは、出入口方向から見た写真です。公図上の道は、建築基
準法第42条第2項道路に接続しております。
続いて配置図でございます。敷地の西側が建築基準法の道路に該当
しない公図上の道に接しておりますが、こちらは許可の対象となる道
として扱っておらず、敷地南側の道のみを許可の対象としています。
なお、今回許可をいたしました建築物は、農家住宅に付属する農業
用倉庫でございます。平面図、立面図は次のとおりでございます。
続きまして、平成26年度第15号は、松代、手代木地区にほど近い西
大沼という地区になります。
敷地、道路とも土地改良事業によって造成されたものでございます。
土地改良事業で整備され、市道認定がないことから建築基準法の道
路に該当しないものでござます。
同一の道路で、昨年度にも2件、許可の報告をさせていただいてお
ります。
敷地が接する道路、申請敷地の状況は、写真のとおりでございます。
申請建築物は、一戸建ての住宅でございます。
平成27年度に許可をしました報告第1号、報告第2号につきまして
も同一道路に接する敷地であり、用途につきましても、いずれも一戸
建ての住宅でございます。
建築計画、道路、敷地の状況は資料、スライドのとおりでございます。
以上4件、法43条第1項ただし書きの許可について報告いたします。
会
長
ありがとうございました。
ご意見等いかがでしょうか。
委
員
この土地は分譲目的だったんでしょうか。
事務局
どちらの敷地も分筆していますので、おそらく分譲かと思います。
事務局
前回の審査会で同一路線の案件を報告しております。色々ご意見い
ただいたところですが、土地改良事業で造った道路で上下水道が入っ
ております。
- 5 -
この西大沼は、市街化区域の周辺になりますので、10年特例という
都市計画の許可を得て建築している地域でございます。インフラが整
備されておりますので、今後も建築が見込まれる地域と思われます。
委
員
先ほどのりんりんロードは理屈が揃いますが、隣地で、第2、第3
の許可申請されたらどうなるのか。特例だらけで原則がなくなる怖さ
があります。
休憩所は、小田城跡地など計画に基づいて造っています。こちらの
建築基準法第43条許可についても、何か計画の論理を組み立てておく
必要があると思います。
上下水道整備してますし、地主から下水道の負担金をいただいてい
ますので、市街地として整備するなど、そのような趣旨の計画なり方
針を整理する必要があるかと思います。
事務局
市道認定の可能性は。
事務局
可能性はなさそうです。
会
他にご意見,ご質問等ございましたら,お願いいたします。
よろしいでしょうか。
長
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
事務局
閉会
- 6 -
平成27年度第2回つくば市建築審査会議事録
開 催 日 時
平成27年9月29日(火)
開 催 場 所
つくば市役所
開会 13:30
閉会 15:00
会議室202
事務局(担当課) 建築指導課
大澤義明
出 席 者
委 員
亀田道子
飯田直彦
斎尾直子
武島玲子
住谷利雄
高田まちづくり推進部次長
(建築指導課)猪野課長
事務局
大野主任
吉田課長補佐
殿岡主任技師
中泉係長
潮田主任技師
(スマート・シティ推進課) 新関課長補佐,岡野係長
公開・非公開の別
■公開
□非公開
□一部公開
傍聴者数
0人
非公開の場合は
その理由
道路内における建築物に関する許可について
議
題
第一種低層住居専用地域おける建築物に関する許可について
第二種住居地域おける建築物に関する許可について
会議録署名人
大澤義明
武島玲子
1
開
会
2
議
案
飯田直彦
確定年月日
平成27年11月26日
(1) 建築同意第2号【建築基準法第44条第1項第4号】
道路内における建築物に関する許可について
会
(2) 建築同意第3号【建築基準法第48条第1項ただし書き】
議 次
(3) 建築同意第4号【建築基準法第48条第6項ただし書き】
第
第二種住居地域内における建築物に関する許可について
第一種低層住居専用地域内における建築物に関する許可について
3
報
告
【建築基準法第43条第1項ただし書】
敷地と道路との関係に関する許可について
4
閉
会
- 1 -
1件
【 審議内容 】
事務局
開会
定数報告
つくば市建築審査会条例第4条第2項の規定により,会議開催の定
数に達している。会議議次第及び出席者名簿に記載のとおり。
会
長
事務局
それでは,建築同意第2号について事務局から説明をお願いします。
建築同意第2号について,説明いたします。
建築同意第2号,第3号につきましては,いずれも計画内容がソー
ラーシェルターの新設でございますので,2件分の議案書を朗読した
後,概要についてご説明いたします。
<議案書朗読>
正面のスクリーンをご覧ください。
計画内容の説明に入る前に,建築基準法第44条及び第48条の許可に
ついて,ご説明いたします。
建築基準法第44条には道路内の建築制限として,「建築物又は敷地
を造成するための擁壁は,道路内に,又は道路に突き出して建築し,
又は築造してはならない」とされています。ただし,以下の4つに該
当するものについては,この限りでないとされています。
今回のソーラーシェルターについては,公衆が自由に利用すること
ができるため,公共用歩廊と区分しますので,赤枠の第4号に該当し
ます。許可の際には,今回の計画が安全上,防火上及び衛生上他の建
築物の利便を妨げ,その他周囲の環境を害するおそれがないと認めら
れるかが論点となります。
次に,建築基準法第48条ですが,用途地域ごとに建築できるものと
できないものが規定されています。下の図は,用途地域とはどのよう
なものかを示しています。まず,都市計画法による都市計画区域が定
められ,その中で市街化区域と市街化調整区域に分かれます。そして,
市街化区域には用途地域を定めることとなっており,第一種低層住居
専用地域から工業専用地域まで12種類の用途地域が設定されています。
本件の場合は,第一種低層住居専用地域となりますので,法第48条
第1項に該当します。条文では,「第一種低層住居専用地域内におい
ては,別表第2い項に掲げる建築物以外の建築物は建築してはならな
い。ただし,良好な住居の環境を害するおそれがないと認め,又は公
- 2 -
益上やむを得ないと認めて許可した場合は,この限りでない」とされ
ています。許可する場合は,同第14項の規定のとおり,公開による意
見聴取や建築審査会の同意が必要とされています。右下の図には,法
第48条の許可の流れを示しています。
今回の計画用途は,公共用歩廊となります。第一種低層住居専用地
域内には,前の画面に列記されている用途以外の建築物は建築しては
ならないとされています。ご覧のとおり該当する用途がないため,今
回のソーラーシェルターについては,ただし書きの許可となります。
許可の際には,今回の計画が「良好な住居の環境を害するおそれがな
い」と認められるかが論点となります。
それでは,計画内容についてご説明いたします。
こちらは,案内図と都市計画図です。申請地は,市役所の北側に位
置し,用途地域は,主に第一種低層住居専用地域に指定され,幹線道
路沿については,第一種住居地域に指定されています。
こちらが現在の写真になります。現在造成工事中でございます。
次に,ソーラーシェルター建築の背景や経緯についてご説明いたし
ます。市では平成20年に,2030年までに市民1人あたりの温室効果ガ
ス排出量50パーセント削減を目標とした「つくば環境スタイル」の取
組みを始めました。その取組が認められ平成25年3月に「環境モデル
都市」に国から認定されました。さらに平成26年4月に今後5年間の
行動計画を策定し,4つのアプローチで目標の実現を目指しており,
低炭素モデル街区の整備及びソーラーシェルターの建築が計画されて
います。
こちらが低炭素モデル街区の概要となります。申請地であるC44,C45
街区については,「統合アプローチ型モデル街区」として学校,公園,
施設一体型の整備を進める計画となっております。
こちらがソーラーシェルターの概要になります。目的としては,「環
境モデル都市として,公共施設における先端的な低炭素設備の利活用
を提案し,その成果を内外に発信すること」としています。スケジュ
ールは,本年12月に着工し翌年9月完成を予定しております。施工はU
R都市機構が工事を行います。設置の効果としては,歩行者の日除け,
雨避け,ソーラー発電による温暖化対策でございます。また,災害時
の非常用電源としても活用できるものとなっております。
次に,こちらが周辺現況図です。赤い点線が利害関係者の範囲を示
しています。C44街区西側に飲食店等があり,南側には一戸建ての住宅
が立地しています。8月28日に開催しました公聴会では,1名の出席
があり,主にソーラーの寿命等についての質問がありましたが,反対
の意見はありませんでした。
また,申請街区の北側は,教育施設用地となっており,小中学校が
建設される予定となっております。用地については,平成27年3月に
- 3 -
市が取得しております。
こちらが南側C44街区の配置図,平面図及び求積図でございます。赤
塗り部分がソーラーシェルターとなります。緑の部分が緑地となって
おり,青塗り部分が隣接する市道で,C44街区の2か所のみ市道に接す
る計画となっています。
シェルターの配置については,地区計画が定められており,壁面の
位置の制限として,道路境界線及び隣地境界線から1メートル以上後
退することになっております。そのため,道路に接していないシェル
ターについては,境界線から有効で1メートル後退した配置となって
おります。なお,道路に接している2か所については,すでに1メー
トル以上の有効な空間が確保されているため,後退距離は概ね45セン
チメートルとなっています。
こちらがC45街区の配置図,平面図及び求積図でございます。C45街
区については,4棟全て隣地境界線から有効で1メートル後退した配
置計画となっています。
次に,こちらが断面詳細図,立面図及び標準断面図でございます。
まず,歩道空間として,高さ2.55メートル確保しており,道路構造令
に規定する歩道の建築限界である2.5メートル以上確保しています。
また,隣地への配慮として,隣地境界線から有効で1メートル後退
しています。道路に接しているC44街区の2か所については,先ほどご
説明したとおり約45センチメートル後退しております。
シェルターの仕様については,鉄骨の支柱と屋根は合わせガラスの
不燃材料で構成されており,太陽光パネルについては,シースルー型
モジュールという若干透けるパネルを採用しているため,隣接地への
太陽光の反射,夜間時の街灯の光を完全に遮らない配慮もされていま
す。
こちらがソーラーシェルター及び歩道整備についてのイメージパー
スとなります。
最後に本件の許可について,それぞれの許可要件の観点からまとめ
たものでございます。まず,法第44条許可については,歩道の高さが
十分確保され通行上支障なく,隣接地の避難経路を妨げるものではな
いため,安全上支障ないと判断できます。また,不燃材料で構成され
ており,防火上も支障ないと判断できます。さらに,片側支柱で壁を
有しない形状であり,シースルー型モジュールの採用により,日照,
通風,採光など衛生上の配慮もされております。また,死角をつくら
ない防犯対策にもなっていることから,周囲の環境を害するおそれは
ないと思われます。以上から,安全上,防火上及び衛生上他の建築物
の利便を妨げ,その他周囲の環境を害するおそれがないと判断してお
ります。
次に法第48条許可については,シェルターの想定される利用形態か
- 4 -
ら,周辺の居住環境を変容させるものではなく,その高さ,規模から
周辺の低層住宅に調和するものとなっております。さらに,用途上,
騒音,振動,悪臭,火災の危険性はなく,居住環境を害するものでは
ありません。また,隣接地から有効で1メートル壁面後退し,植樹帯
による配慮も行っております。
以上のことから,良好な住居の環境を害するおそれがないと判断し
ております。
説明は以上となります。ご審議をよろしくお願いいたします。
会
長
委
員
法第48条許可に関する件ですが,通常,ソーラーパネルを設置した
場合,パネルの周辺に樹木などがありませんが,今回の計画について
は,ソーラーパネルが日陰にならないようなルールを設けますか。
事務局
申請地一帯は地区計画の制限がありますが,緑地に関する規定があ
りませんので,建築主の裁量になってしまうかと思います。
委
員
歩道の両側の敷地がどのような家の配置になるか,特に北側の街区
については一団地認定を受ける一戸建て住宅になるかもしれないし,
まだ,分からないですね。
ソーラーパネルの効率性の確保という観点から,歩道の両側の敷地
について,樹木,植栽が支障を及ぼすのであれば,開発事業者と調整
することになるのでしょうか。地区計画では制限がありませんが,ガ
イドラインが必要な気がします。ソーラーパネルが先に完成し,その
後,住宅の建築だと思いますので,住宅を設計する方に配慮事項とい
か,お願いするのが良いのかなと思います。
事務局
現行の規制といいますか,つくば市では中高層建築物の指導要綱が
ございます。対象建築物は,共同住宅と3階建ての建築物ですが,要
綱では行政指導が可能かなと思っております。
ソーラーパネルの管理ですが,市のスマートシティ推進課が定期的
に行う予定になっております。
委
今回の法第48条許可は,申請地周辺の土地利用が主に2階建ての住
宅で,建築物は敷地境界線から1メートル壁面後退しなければならな
ので,別の配慮を設計士の方にお願いしなければならないと思います。
ソーラーパネルの設置は市なので,市から住宅の設計者に対する留意
点というか,協力いただきたい点という形でお伝えしてはどうかと思
います。
員
ご意見,ご質問等ございましたら,お願いいたします。
- 5 -
事務局
一戸建て住宅も地区計画の届出対象となりますので,その中で指導
していきたいと思います。
委
員
ソーラーシェルターの利用者というのは,学校教育施設の建設も含
めての考えですか。
事務局
基本的には,利用者は周辺に居住する方々と思いますが,南側にも
住宅地がありますので,学校と繋がる経路になりますので,学校がで
きれば,利用するとは思います。
委
員
わかりました。
会
長
他,ご質問等ございますか。
委
員
事務局
委
つくば市内では,既にこのスタイルのものが何箇所かあるのですか,
それとも初めてですか。
この様なシェルターは初めてです。
員
この形態のものができて,どのような利点があるのかとか,問題点
みたいなものはこれからですか。社会実験的に試行してみて,良けれ
ば普及してしていくかもしれないということでしょうか。
事務局
今はパネルの値段が高く,重量が重いので,コストが割高になって
おりますが,普及が進めばパネルの軽量化などが進み,建設コストの
縮減ができるのではと考えております。発電もしながらということに
なりますので,将来的には,普及の可能性はあるのではと考えており
ます。まずは,先導的に環境モデル都市として,実践していこうと思
っております。
委
員
ありがとうございます。
会
長
周辺の住宅は,いつ頃建つのでしょうか。
委
員
C44街区,45街区とも既に開発事業者に販売しておりますので,時
期は分かりかねますが,近い将来ではないかと思います。
会
長
他,ご質問等ございますか。よろしいでしょうか。
建築同意第2号,第3号は同意するということでよろしいでしょうか。
- 6 -
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
会
長
同意したいと思います。
会
長
次に,建築同意第4号の説明をお願いします。
事務局
建築同意第4号の建築基準法第48条第6項ただし書き許可について,
ご説明いたします。
<議案書朗読>
正面のスクリーンをご覧ください。
申請経緯ですが,6月に事前協議を開始し,8月に許可申請書が提
出され,同月27日に公聴会を開催しております。
申請内容は,部材耐震実験施設の改修工事に伴うものでございます。
また,実験設備の更新及び自家発電設備の新設により,危険物を貯
蔵する全9棟のうち5棟について危険物の増加がございます。
こちらが案内図及び都市計画図です。申請地は,つくば駅から北西
に直線距離で約4.5キロメートルに位置し,用途地域は,第二種住居地
域となります。
続きまして,周辺現況図でございます。敷地東側は国道408号線に接
しており,また,東西に県道及び市道が走っておりますが,高架によ
る道路であり,敷地の上を道路が横断しております。
申請地の出入口は赤三角で示しております1か所のみとなります。
赤丸が申請建築物の部材耐震実験施設となります。また,赤塗の建物
は,危険物を貯蔵している建築物でございます。ご覧のとおり申請地
は広大であり,危険物を貯蔵する建築物は北側に分布していることか
ら,利害関係者の範囲については,国道408号線側を除く県道藤沢豊里
線より北側で,敷地境界線から50メートル以内の居住者,危険物を貯
蔵する建築物から周囲100メートル以内の土地所有者及び居住者として
おります。
また,青丸の4か所が,実験設備の更新により危険物が増加し,緑
丸が,災害時用の自家発電設備の新設に伴い危険物が増加するもので
ございます。
次に,建築基準法による危険物の貯蔵数量でございます。平成8年
当時の許可指数は3.276で,本申請により指数は3.573となり,0.297増
となります。
続きまして,敷地の緑地図です。申請地は地区計画の区域内で,敷
地面積の30パーセント以上を緑地とする目標が定められ,本申請にお
- 7 -
ける緑化率は,54.45パーセントでございます。
次に,部材耐震実験施設についてご説明いたします。建築物は,鉄
骨造一部鉄筋コンクリート造,地上2階建て,延べ面積2,581.74平方
メートルでございます。改修工事の内容につきましては,耐震補強工
事,土間コンクリート沈下部の改修,経年劣化部の改修となります。
貯蔵している危険物については,第4類第4石油類の作動油であり,
主に実験装置を稼働するための油圧源として保管いたします。
こちらは,立面図,断面図でございます。
次は,部材耐震実験施設の外観写真でございます。こちらが,作動
油を保管している屋内タンクの写真となります。
続きまして,危険物の安全管理体制でございます。基本的には,施
設ごとに危険物取扱者を選任するとともに,点検によりタンクの漏れ
等を確認しております。安全管理の基準策定,監督,指導については
総務部及び企画部が担当し,自家発電等の防災非常設備及び実験設備
の点検保守業務を,委託により行っております。監視及び点検方法に
ついては,保守員により中央監視室にて常時監視を行っております。
また,警備員による巡視点検を1日2回,研究員等による点検,請負
者による月例点検を実施しております。安全衛生管理規則を定め,安
全衛生に関する教育を受けることになっております。
こちらは緊急連絡通報網でございます。事故又は災害が発生し,通
報を受けた各部署は,緊急連絡網により迅速な対応を行います。各実
験施設の実験場内の壁面に緊急連絡先を掲示し,迅速に通報できるよ
うにしておりますいます。こちらは,外部からの事故・異常時の通報
先です。近隣在住の皆様からの通報は,総務課又は守衛所が対応し,
災害時の状況は,つくば市に報告するとともに,ホームページ等でお
知らせします。
以上のことから,本件申請は,危険物に関する安全管理が適正に行
われ,敷地の周囲には緩衝帯として十分な大きさの緑地等を設け,土
地利用の調和に配慮していることから,住居の環境を害するおそれが
ないと認められ,許可が相当であると判断します。
説明は,以上となります。ご審議をよろしくお願いいたします。
会
長
委
員
ご意見,ご質問等ございましたら,お願いいたします。
周辺に緑があり,また,生活実態のあるものがないということで,
それらの確認,将来の担保性の検討になってくると思います。現在は,
そのような状況であるし,将来はと考えても,地区計画で敷地内の緑
地は確保される。また,敷地の周辺は市街化調整区域なので,そこに
住宅が建つということは考えにくいという整理で良いかと思います。
- 8 -
会
長
他,ご質問等ございますか。
建築同意第4号は同意するということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
会
長
同意したいと思います。
会
長
続きまして,報告事項について事務局から説明お願いします。
事務局
それでは報告第3号,法第43条第1項ただし書き許可について,報
告いたします。
申請地の位置は,つくば市遠東,県道土浦・境線に面した東光台と
葛城の区画整理区域の中間になります。
県道は拡幅事業中であり,お手元の資料で緑色が元道部分,グレー
で示した部分が拡幅部分になります。県道の拡幅が完了していないこ
とから,許可を必要とするものでございます。
写真は県道側から撮影したもので,塀や樹木,建築物はすべて拡幅
部分にありますので,撤去しなければなりません。
県道より南側は土地改良事業の施工中となっております。
申請地西側には,法第42条第1項第1号道路が存在していますが,
敷地の外周は鉄筋コンクリート造の土留め,塀を築造する計画になっ
ており,有効な接道とはなりません。
また,計画建築物が自動車修理工場であることから,市建築基準条
例第26条より,幅員6メートル以上の道路に有効に接するか,市長の
認定を受けなければなりません。
したがいまして,県道に至るまでの通路空間について,建築物,樹
木,塀,地上の工作物を撤去し,安全な通行を確保することを条件に,
法第43条第1項ただし書き許可,市建築基準条例第26条第2項第4号
の認定をしております。
こちらが,申請建築物の平面図,立面図でございます。
以上,ご報告いたします。
会
長
ご質問等ございますか。
委
員
他の救済措置はないのでしょうか。
事務局
委
員
西側にも道路がありますので,そちらで接道すれば許可を要しませ
んが,建築物の配置,使い勝手等を考慮し許可申請に至っております。
拡幅部分の土地所有者は誰でしょうか。
- 9 -
事務局
委
員
事務局
会
長
茨城県になっています。
県の土地に,便所とか複数の建物が建っていますが,これは申請者
の負担で除却するのでしょうか。
今回ご報告しております案件につきましては,店舗と母屋の建築と
いうことで法第43条許可をしておりますが,店舗の計画が大幅に変更
したことから,改めて許可をしております。
当初は,拡幅部分の既存建築物については全て除却することとなっ
ておりましたが,基礎部分については道路整備の一環として除却する
こととなりました。
再許可につきましては,既存の県道への出入口となる空地について
は,交通上,安全上及び避難上支障がないよう,基礎を撤去すること
となっております。
他,ご質問等ございますか。
よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
事務局
閉会
- 10 -
平成27年度第3回つくば市建築審査会議事録
開 催 日 時
平成28年1月26日(火)
開 催 場 所
つくば市役所
開会 13:30
閉会 15:00
会議室203
事務局(担当課) 建築指導課
出 席 者
大澤義明
委 員
石塚万里
飯田直彦
江原秀明
武島玲子
町田悦生
長島まちづくり推進部長
事務局
建築指導課:猪野課長
大野主任
公開・非公開の別
■公開
高田まちづくり推進部次長
吉田課長補佐
三井主任技師
□非公開
中泉係長
殿岡主任技師
□一部公開
中島係長
潮田主任技師
傍聴者数
0人
非公開の場合は
その理由
会長及び会長代理の選出について
議
題
会議録署名人
第二種住居地域おける建築物に関する許可について
大澤義明
武島玲子
1
開
会
2
議
案
石塚万里
確定年月日
平成28年3月22日
(1) 会長及び会長代理の選出について
会
(2) 建築同意第5号【建築基準法第48条第6項ただし書き】
議 次
第二種住居地域内における建築物に関する許可について
第
3
報
告
(1) 敷地と道路との関係に関する許可について
4件
(2) つくば市耐震改修促進計画の計画期間の延長について
4
閉
会
- 1 -
【 審議内容 】
事務局
<開会>
部
<まちづくり推進部長挨拶>
長
事務局
事務局
委
員
<事務局職員紹介>
<定数報告>
つくば市建築審査会条例第4条第2項の規定により,会議開催の定
数に達している。
<建築審査会委員自己紹介>
事務局
本日は,改選後初の建築審査会でございますので,会長及び会長代
理の選出を行いたいと思います。
建築基準法第81条の規定により,会長及び会長代理の選出は委員皆
様の互選によることになっております。
会長のご推薦ございましたら,お願いいたします。
委
大澤委員にお願いしたいと思います。
前回まで審査会のかじ取りをしていただきました。建築審査会の審
議内容は法律の例外を扱うものばかりですし,バランス感覚が大事か
と思います。いろいろな事例ご存じでございますし,引き続き会長を
お願いしたいと思います。
員
事務局
大澤委員が推薦されましたが,委員の皆様いかがでしょうか。
委
<異議なし>
員
事務局
大澤委員,いかがでしょうか。
大澤委員
お引受けさせていただきます。
事務局
大澤委員
続きまして,会長代理のご推薦ございますか。
本日欠席ではございますが,引き続き亀田委員にお願いしたいと思
いますが,いかがでしょうか。
- 2 -
委
員
事務局
事務局
委
員
<異議なし>
亀田委員にお願いしたいと思います。
続きまして,審査会の開催日でございますが,つくば市建築審査会
の開催日を定める規程によりまして,前回までは,奇数月の第4火曜
日,時間は午後に開催しておりました。引き続き,この日程で開催し
たいと考えておりますが,委員の皆様のご都合は,いかがでしょうか。
<異議なし>
事務局
開催日を奇数月の第4火曜日の午後とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
会
長
<会長挨拶>
会
長
それでは,建築同意第5号について,事務局から説明お願いします。
事務局
建築同意第5号,建築基準法第48条第6項ただし書き許可について
ご説明いたします。
<議案書朗読>
正面のスクリーンをご覧ください。
用途地域による建築物の用途制限の特例許可の概要について,説明
させていただきます。
こちらの図は,用途地域とはどのようなものかを示したものでござ
います。
まず,一体の都市として総合的に整備,開発及び保全すべき区域,
簡単に言うと,都市計画を定める区域として都市計画区域が定められ
ております。つくば市は市内全域が都市計画区域に指定されております。
都市計画区域は,市街化区域と市街化調整区域に区分され,市街化区
域には用途地域が指定されております。市街化区域は,既に市街地を
形成している区域及び概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図
るべき区域であり,市街化調整区域は,市街化を抑制すべき区域とな
ります。用途地域には,第一種低層住居専用地域から工業専用地域ま
で12種類あり,大きく住居系,商業系,工業系の3区分に分けること
ができます。
こちらは,つくば市の都市計画区域のイメージでございます。
つくば市は,昭和41年に研究学園都市計画区域に指定され,その区
- 3 -
域が,市街化区域と市街化調整区域に分かれており,市街化区域に各
用途地域が設定されております。
こちらは,つくば市全体の都市計画図でございます。図中,着色さ
れているのが市街化区域であり,用途地域が指定されております。つ
くば市の場合,市域の18.8パーセントが市街化区域に指定されております。
次の図は,つくば市内の用途地域ごとの割合を示しております。
用途地域の指定については,都市計画決定によってなされますが,
指定により建築できる建築物の制限については,建築基準法第48条で
定められております。
こちらが,建築基準法第48条の本文でございます。法第48条では,
用途地域ごとに,建築できる建築物又は建築できない建築物が規定さ
れており,その内容はこちらの別表第2に細かく定められております。
こちらは,別表の内容から抜粋した建築物の用途制限の表でござい
ます。それぞれ用途地域毎に建築できる場合は○,建築できるが規模
等に制限のある場合は▲,建築できない場合は×で示しております。
例えば,第一種低層住居専用地域の場合,低層住宅に係る良好な住居
の環境の保護を図ることを目的としているため,建築できる用途は,
主に住宅や小規模な店舗併用住宅などに限られており,単独の店舗等
を建築することができません。工業専用地域の場合,工業の利便の増
進を図ることを目的としているため,基本的に住宅等については建築
することができません。
今回の申請は,第二種住居地域における許可でございます。許可が
必要な理由は,火薬,石油類,ガスなどの危険物の貯蔵・処理の量に
関し,一定数量以上の貯蔵があるためです。申請に関する危険物の数
量に関しては後ほどご説明いたします。
用途地域は,一般的に禁止される用途や許容される用途が定められ
ておりますが,特定行政庁が用途地域の趣旨に反せず,地域の環境や
利便を害するおそれがないと認め,又は公益上やむを得ないと認めて
許可した場合は,例外的に建築が可能となります。
また,特定行政庁がこの例外許可を行う場合は,「あらかじめ,そ
の許可に利害関係を有する者の出頭を求めて公開による意見の聴取を
行い,かつ,建築審査会の同意を得なければならない」と規定されて
おります。
こちらが手続のフロー図でございます。本日の建築審査会で同意を
いただいた場合は,許可できることとなります。
こちらは参考となりますが,第二種住居地域に立地する研究所等で,
危険物の貯蔵・処理に関する許可を受けている施設でございます。現
在,11施設あり全て研究学園都市建設法により移転した研究所又は大
学となります。これらの研究機関は,昭和50年代前後に移転してきて
おり,当初から危険物に関する許可を受けて立地しています。
- 4 -
以上,建築基準法第48条ただし書き許可の概要となります。
それでは,今回の申請概要について説明いたします。
申請内容としては,西地区(病院地区)の新病棟の完成に伴い,既
存施設の病棟Eについて,研究・教育施設に用途を変更するものであり
ます。
また,隣接する宿舎地区の敷地の一部を病院地区の敷地へ編入する
敷地の区域の変更も合わせて行います。用途変更に伴う危険物の増加
はありませんが,許可を受けた敷地を拡張することから,意見の聴取
を要する許可となります。昨年9月に事前協議を開始し,10月に許可
申請書が提出されました。公聴会については,11月12日に開催しており
ます。
こちらが案内図及び都市計画図でございます。申請地は,つくば駅
から北に直線距離で約2キロメートルに位置し,用途地域は,第二種
住居地域に指定されております。案内図の斜線部分が敷地を拡張する
部分でございます。
続きまして,敷地周辺の現況図でございます。敷地境界から50メー
トルのエリアを利害関係者の範囲として設定しております。現況につ
いては,敷地の西側には西大通り,南側には筑波メディカルセンター
病院,北側に国立筑波技術大学が立地しております。この範囲に居住
されている方,土地を所有している方を対象に,住民説明会を行って
おります。
次が,敷地の緑地図でございます。申請地については,地区整備計
画区域内で,敷地面積の30パーセント以上を緑地とすることと定めら
れております。本申請における緑化率は,33.46パーセントでございます。
続いて,建築基準法による危険物一覧表でございます。
規制対象となる危険物は,火薬類,ガス類及び消防法に規定する危険
物でございます。こちらが建築基準法上の指定数量でございます。右
側が申請数量及び指数でございます。指数というのは,申請数量をそ
の危険物の指定数量で除した値となります。今回のように複数の危険
物を取扱う場合は,各々の指数を算出し,その合計で判断することに
なります。今回申請の西地区については,指数の合計が9.9483となり,
指数が1を超えていることから,危険物に関する用途地域の許可が必
要となります。平成25年9月に許可を得ており,今回の申請において,
許可数量の変更はございません。
配置図の赤く着色されているところが危険物を保有する建築物でご
ざいます。隣地境界線から最小でも27メートル離れております。
次に,用途を変更する建築物についてご説明いたします。
こちらが用途変更後の地階から4階の各階平面図でございます。
こちらは基準階の変更前と変更後の平面図でございます。主に病室
- 5 -
から研究室への変更となります。用途変更後については,医学系の研
究室となり,医学研究センターを設置し,健康増進に資する研究を行
う予定でございます。
こちらは,立面図,断面図及び外観写真でございます。
続いて,危険物に対する安全管理体制等をご説明いたします。
全体の安全管理業務の統括として,環境安全管理室が設置されてお
ります。日常的な安全管理業務については,各事業所で行っており,
具体的には,整理整頓,転倒防止等の職場巡視となります。危険物・
高圧ガスの取扱いについては,安全衛生教育を行うとともに,高圧ガ
スボンベ利用者の安全講習会等を毎年開催しております。その他,消
防署,茨城県による検査があります。
こちらが,危険物と高圧ガスの管理体制の図でございます。それぞ
れ分かれた体制となっております。
こちらが,導入している薬品・高圧ガス管理システムでございます。
先ほどの危険物と高圧ガスの管理体制と同様に2系統に分かれおり,
それぞれ入庫・出庫を管理できるものとなります。システムによる危
険物の管理が徹底されるよう,全研究室をランダム抽出し,危険物の
システム入力に関する査察を半年ごとに行うこととなっております。
また,システム管理者による危険物総量の把握を毎月行っております。,
建築指導課としましては,毎年度末に危険物の指数等に関する報告を
求め,大学全体の危険物数量の把握に努めております。
こちらは,緊急の連絡体制でございます。必要に応じて危機対策本
部を設置することとなっております。
以上のことから,本件申請は,危険物に関する安全管理が適正に行
われ,敷地の周囲には緩衝帯として十分な大きさの緑地を設け,土地
利用の調和に配慮していることから,住居の環境を害するおそれがな
いと認められ,許可が相当であると判断しております。
申請についての説明は,以上でございます。ご審議をよろしくお願
いいたします。
会
長
委
員
ご説明ありがとうございます。
ご質問等ございますか。
9枚目のスライドになります。何がどう変わるのか確認したいので
すが,西地区の既存建築物が,病院から研究所に変わるということでし
ょうか。
1点目は,火災時に自力避難が困難な病院という用途から,自力避
難が比較的容易な研究所に変わるということで,火災時の避難の面で
は,安全側,有利になるという判断でしょうか。
2点目は,西地区の敷地を拡張する部分ですが,何がどう変わるの
- 6 -
でしょうか。火災の観点から安全側になるのか,説明お願いします。
事務局
元々,申請地は一団地の官公庁施設という都市計画決定がなされ,
整備を進めてきたところでございます。その一団地の官公庁施設の都
市計画では,建蔽率30パーセント,容積率100パーセントと定めており
ました。国の研究機関の独立行政法人化に伴い,一団地の官公庁施設
に関する規制が廃止されたことから,建蔽率,容積率,緑地等の規制
を踏襲し,地区計画を定めております。
西地区につきましては,容積率に余裕がないことから,今後の建築
計画を踏まえ,敷地の拡張をしております。
委
駐車場の一部を変更するというのは,宿舎地区を病院地区に管理上
変更するということですか。
今の土地利用は何ですか。
員
事務局
駐車場です。
委
員
駐車場で変わらないということですね。
可燃物量など,そういう意味では変わらないということですね。
わかりました。
会
長
他,ご質問等いかがですか。
委
員
事務局
今の説明では,今回,敷地を拡張するというのは,将来の施設の増
築に対して,容積率に余裕を持たせるためという理解でよろしいですか。
はい。
委
員
今まで敷地を分断していた道路は,大学の敷地内通路であって,建
築基準法或いは道路法の道路ではないので,構内の道路を跨いで敷地
を拡張することは問題がないということですね。
わかりました。
会
長
他,ご意見等ございますか。
建築同意第5号は,同意ということでよろしいでしょうか。
委
員
<異議なし>
会
長
続きまして,報告事項2件ございます。
敷地道路との関係に関する許可について,事務局からご説明お願い
- 7 -
します。
事務局
建築基準法第43条ただし書き許可制度について,ご説明します。
建築基準法第43条は,建築物の敷地は,道路に2メートル以上接し
なければならいとされ,ただし書きで,その敷地の周囲に広い空地を
有する建築物その他の国土交通省令で定める基準に適合する建築物で,
特定行政庁が交通上,安全上,防火上及び衛生上支障がないと認めて
建築審査会の同意を得て許可したものについては,この限りではない
と規定されております。
建築基準法第43条のポイントは2点ございます。
1点目は,建築物の敷地は,建築基準法に規定する道路に2メート
ル以上接しなければならないということ。
2点目は,ただし書き許可制度があるということです。具体的には
国土交通省令に3つの基準が定められております。つくば市では,許
可に対して迅速な対応と,建築審査会の効率的な運用を行うため,包
括同意基準を設けております。
次の図は,許可フローでございます。
包括同意基準に該当するか,しないかによって手続きが異なります。
該当する場合は,事前に建築審査会の同意を得たものとし,許可後,
建築審査会に報告しております。該当しない場合は,建築審査会でご
審議いただき,同意を得てから許可となります。
次が,平成26年度の許可実績でございます。
許可件数は,15件ございます。許可基準2が8件,許可基準3が7
件です。
事務局
それでは,建築基準法第43条第1項ただし書きの許可について報告い
たします。
報告第4号,敷地は松代五丁目の東側に位置しております。
敷地東側の土地改良事業により整備された幅員4メートル以上の道
に接することから,許可しております。この道は,昭和41年の都市計
画区域指定以降に整備された道で,市道認定がないことから建築基準
法の道路に該当しておりません。
次は,現地の写真です。隣地の住宅は,本件と同じく許可により建
築されたものです。
配置図です。敷地西側の道路に埋設された上下水道に接続するため,
敷地を一部延長しております。西側の道路は建築基準法の道路ですが,
路地の幅員が1メートル未満であることから,有効に接しておりません。
平面図,立面図でございます。
続きまして,報告第5号,敷地は龍ヶ崎市との市境に位置しております。
この道につきましても,昭和41年の都市計画区域指定以降に土地改
- 8 -
良事業により整備された道で,市道認定がないことから建築基準法の
道路に該当しておりません。
現地写真です。敷地と道には若干の高低差があったため,安全に出
入りできるよう整備する旨,指導しております。
配置図です。元々,大きな敷地の一部を分割し建築する計画であり
ます。玄関の位置が道の反対側にありますので,玄関から道に至るま
での動線は,安全に出入りできる程度の幅員を確保しております。
次が,平面図,立面図でございます。
続いて報告第6号,敷地は小田の旧道から少し入ったところに位置
しており,市街化区域の第一種中高層住居専用地域内にあります。
本件は,敷地の東西に市道認定のない公図上の道がありますが,東
側の道に有効に接する建築計画となっております。
東側から見た現地の写真です。グレーで示した道が市道認定のない
公図上の道の部分です。幅員は4メートル未満ですが,行き止まり形
状のため,申請地にはセットバックは発生しません。
配置図です。敷地境界線から申請建築物の壁面まで,有効に1メー
トル以上空地を確保しております。なお,今回の計画は,離れ住宅で
あり,こちらが母屋になります。
離れ住宅の平面図です。
立面図はこのようになっております。
続いて報告第7号,敷地は大曽根の市街化区域と花畑地区の間の市
街化調整区域に位置しております。
公図上,幅員1.8メートルで,市道の認定はありますが,未供用で行
き止まり状となるため,建築基準法の道路に該当しておりません。
主な出入りに利用する北側の道の現地写真です。道の中心から2メ
ートルの範囲を砂利敷きし,通行上支障がないよう整備しております。
配置図です。三方を建築基準法の道路に該当しない道に囲まれてい
ますが,それぞれ,道の中心から2メートル後退しています。
平面図,立面図はこのようになっております。
報告は以上でございます。
会
長
委
員
ありがとうございました。
ご質問等ございましたらお受けしたいと思います。
今回報告された各々の許可は,包括同意基準の要件を満たすので許
可していますが,各地区で許可を積み重ねた場合,どうかと思います。
建築基準法第43条の道路に接するという意味は,道路に出入りでき
るということと,道路に埋設された上下水道を利用するということで
す。市街化調整区域は,その整備が不十分な区域です。各々は包括基
準に適合しますが,許可を積み重ねた場合,注意すべき点があります。
- 9 -
審査会としては,報告を受けながら今後どういう対応していくかが
肝要だと思います。
建築指導課も,例えば一戸建て住宅に限るなど,注意しているかと
思います。寄宿舎など多人数が住む場合,消防車,救急車が進入でき
るのか,住人が高齢化した場合,福祉サービスはどうかなど,課題が
ありますので,一戸建て住宅に限るなど,歯止めがかかっております
ので,よろしいかと思います。
会
長
事務局
他,ございますか。
建築基準法第43条ただし書き許可のうち,市街化調整区域に立地す
るものにつきましては,10年特例など,開発許可等の案件が多数ござ
います。土地改良により整備した道路で市道認定がないところに1軒
建つと,2軒,3軒と自己用住宅が建ち並ぶ状況にございます。
市街化区域のように建築を促進する区域ではありませんので,開発
許可と調整を図りながら運用していけたらと思います。
会
長
ありがとうございます。
他,よろしいでしょうか。
会
長
耐震改修について,ご報告をお願いします。
事務局
つくば市耐震改修促進計画の計画期間の延長について報告いたします。
<以下,報告の概要>
1 耐震改修促進計画策定の背景について
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災で建築物の倒壊は,昭
和56年の建築基準法改正以前の旧耐震基準によって設計された建築
物に多くみられたことから,地震による被害を減少させるために旧
耐震の建築物の耐震化を推進することが求められました。
国土交通省の住宅・建築物の地震防災推進会議では,住宅及び特
定建築物の耐震化率を現状の約75%から90%にすることが提言され
ました。
平成18年には耐震改修促進法が改正され,地方公共団体は,計画
的に耐震化を推進していくために,耐震改修促進計画を策定するこ
とになりました。
2
つくば市耐震改修促進計画について
つくば市では,茨城県が平成19年3月に茨城県耐震改修促進計画
を策定したのを受け,平成20年3月につくば市耐震改修促進計画を
- 10 -
策定し,平成27年度を計画期間の最終年度として建築物の耐震化を
進めてきました。市有特定建築物は,計画目標をほぼ達成する水準
に至りましたが,民間住宅等を含め目標までには到達しておりませ
ん。依然として旧耐震基準の建築物も残されている状況にあります。
計画期間内においても,平成23年3月11日の東日本大震災により
市内では,一部損壊を含め,家屋の被害を受けています。
3
つくば市耐震改修促進計画の計画期間の延長について
国においては,今後予想される首都直下地震の切迫性が指摘されて
いる状況を踏まえ,平成27年6月に国土強靱化アクションプラン2015を
策定し,住宅・建築物の耐震化率などの数値目標を平成32年度までに95
%としました。
茨城県においても今年度,茨城県耐震改修促進計画を改定し,建
築物の耐震化率の目標を95%に設定し,計画期間についても平成32
年度まで延長することが決定しております。
市においても,これまで以上に耐震化を促進する必要があること
から,国土強靱化アクションプラン2015及び茨城県の計画と整合を
図り計画期間を平成32年度までとして5年間延長するとともに,耐
震化の目標を95%(市有特定建築物については100%)に定め,計画
を進めていきます。
4
つくば市耐震改修促進計画の計画期間延長の概要
(1) 計画の位置づけ
法においては,耐震改修促進法と災害対策基本法があります。
耐震改修促進法は,都道府県が耐震改修促進計画を策定すること
になっており,茨城県は耐震改修促進計画を定めております。ま
た,茨城県地域防災計画と整合を図っております。
市町村ついては,茨城県より助言があり,つくば市耐震改修促
進計画を策定しております。市においても,つくば市地域防災計
画と整合を図っております。
(2) 計画の期間
平成20年度から平成32年度までとします。現計画を5年間延長
します。
(3) 耐震化の目標
国土強靱化アクションプラン2015及び茨城県耐震改修促進計画
との整合を図り,目標を設定しております。
お手元の表のとおり目標を設定します。
(4) 耐震診断・改修の促進を図るための施策
① 基本方針
○ 建築物の所有者等が耐震診断・改修等を行いやすくするた
- 11 -
めの環境整備や助成制度の整備を努めるとともに,地震時の
総合的な安全対策を推進していきます。
○ 計画的かつ効率的に耐震化を推進していくために,優先的
に耐震化に着手すべき建築物や重点的に耐震化すべき地域の
考え方を示します。
○ 市が所有する施設については,耐震診断・改修の実施計画
を作成するとともに,定期的に検証し着実な推進に努めます。
② 施策の内容
○ 建築物の耐震診断・改修の助成制度の整備
・建築士等の専門家に耐震診断を依頼するための費用の補助
・耐震診断の結果,改修が必要となった場合の工事費用の補助
○安心して耐震診断・改修できる環境整備
・相談窓口の設置
・住宅耐震・リフォームアドバイザーの登録リストの公表
○優先的に耐震化に着手すべき建築物
・地震時に通行を確保すべき道路の沿道の耐震化促進
○建築物の地震に対する安全性向上に関する啓発
・地震防災マップの作成
・地震防災マップの公表
・相談体制・情報提供の充実
・自治会等との連携
○耐震化を促進するための指導や命令等
・耐震改修促進法による指導,助言,指示等
○その他,施策についても現行計画に従い進めます。
③ 計画期間延長による効果
○ 促進計画を継続することにより耐震化率向上を目指し,地
震に強いまちづくりの実現を図ります。
○ 国が推進する耐震改修促進法に基づく各施策及び,茨城県
耐震改修促進計画と連携した施策に継続して取り組むことに
より耐震化率向上を図ります。こちらにつきましては,国,
県の耐震化促進に関する助成制度の適用が受けられるように
なります。
以上のことから,計画を進めて参りたいと考えております。
説明は以上でございます。
会
長
委
員
質問等ございますか。
私は,新耐震以前の建築物の診断,補強等のアドバイスをしている
組織に勤務しております。
- 12 -
診断は補助金など国の手厚い制度があり,共同住宅や特に旅館,ホ
テルは行っています。また,幹線道路に面する建築物についても,倒
壊した場合,道路が通行できなくなることから,補助金で対応してい
ます。
診断以降,分かれ道が沢山あります。
公共の建築物は建て替えをするなど耐震化が進んでいます。例えば,
学校の校舎は,市民が利用する施設なので耐震化が進んでいます。将
来,子供が減ったとしても,大人の居場所として学校の校舎を利用す
ることができますので,バリアフリー,省エネなど耐震性以外の部分
も含めて改修が進むと思います。
分かれ道があるというのは,民間建築物の事務所,店舗など貸店舗
の場合,商売をいつまで続けるか分からないなど,補強まではしない
のが一般的です。経済的に合理的な判断だといえばそうですが,果た
してそれでいいのだろうかと思います。
病院,ホテル,旅館は積極的に改修しています。事務所,店舗,特
に戸建て住宅は,建て替えや改修による耐震化が進んでいません。
つくば市は,建て替えの激しいで地域です。つくばに住みたいとい
う人が沢山いますので,この力を利用しながらストックしていくとい
うことができるのではと思います。
つくばに住んでいる人達が,今の家の建て替えあるいは住み替えに
よって住んでもらうためには,学校の用途変更など,大人の居場所も
組み合わせれば,うまく回転ができると思います。
会
長
事務局
ありがとうございます。
他,いかがでしょうか。
本日の議題は以上で終了でございますので,事務局にお返しいたし
ます。
<閉会>
- 13 -
平成27年度第4回つくば市建築審査会議事録
開 催 日 時
平成28年3月22日(火)
開 催 場 所
つくば市役所
開会 15:00
閉会 16:00
会議室203
事務局(担当課) 建築指導課
大澤義明
出 席 者
委 員
亀田道子
石塚万里
飯田直彦
江原秀明
町田悦生
長島まちづくり推進部長
建築指導課:猪野課長
事務局
殿岡主任技師
高田まちづくり推進部次長
吉田課長補佐
中泉係長
大野主任
潮田主任技師
都市計画課:大久保係長
公開・非公開の別
■公開
□非公開
□一部公開
傍聴者数
0人
非公開の場合は
その理由
議
題
会議録署名人
道路内における建築物に関する許可について
大澤義明
江原秀明
1
開
会
2
議
案
飯田直彦
確定年月日
平成28年6月2日
(1) 建築同意第6号【建築基準法第44条第1項第2号】
道路内における建築物に関する許可について
会
(2) 建築同意第7号【建築基準法第44条第1項第2号】
議
道路内における建築物に関する許可について
次 第
(3) 建築同意第8号【建築基準法第44条第1項第2号】
道路内における建築物に関する許可について
(4) 建築同意第9号【建築基準法第44条第1項第2号】
道路内における建築物に関する許可について
3
報
告
敷地と道路との関係に関する許可について
4
閉
会
- 1 -
2件
【 審議内容 】
事務局
事務局
会
長
<開会>
<定数報告>
つくば市建築審査会条例第4条第2項の規定により,会議開催の定
数に達している。
<会長挨拶>
事務局
それでは,建築同意第6号について,事務局から説明お願いします。
事務局
建築基準法第44条第1項第2号,道路内に設ける路線バスの停留所
の上家の建築について,ご説明します。
本日の議案4件は,同一の事業主でございますので,4件分まとめ
て説明させていただきます。
<議案書朗読>
道路内の建築制限について,ご説明いたします。
建築基準法第44条は,建築物又は敷地を造成するための擁壁は,道
路内に,又は道路に突き出して建築し,又は築造してはならない。た
だし,次の各号のいずれかに該当する建築物については,この限りで
ないと規定されております。
第1項第1号は,地盤面下に設ける建築物
第1項第2号は,公益上必要な建築物で特定行政庁が通行上支障が
ないと認めて建築審査会の同意を得て許可したもので,公衆便所,巡
査派出所,バス停の上家等が該当します。
第1項第3号は,地区計画の区域内の自動車のみの交通の用に供す
る道路又は特定高架道路等の上空又は路面下に設ける建築物のうち,
当該地区計画の内容に適合し,かつ,政令で定める基準に適合するも
のであって特定行政庁が安全上,防火上及び衛生上支障がないと認め
るもの
第1項第4号は,公共用歩廊その他政令で定める建築物で特定行政
庁が安全上,防火上及び衛生上他の建築物の利便を妨げ,その他周囲
の環境を害するおそれがないと認めて許可したものとなっております。
本計画は,路線バスの停留所の上家でございますので,建築基準法
第44条第1項第2号に該当し,公益上必要な建築物であるか,通行上
支障のがないかが論点でございます。
- 2 -
バス停留所に設置される上家に対する広告物の添加に係る道路占用
の取扱いについては,国から技術的助言が発布されております。
本件は,バス事業者と契約を結んだ広告事業者が主体となり,広告
を募集し広告料と道路占用料の差額により,上家の整備,維持保全を
行います。
また,道路占用許可にあたり,広告物の設置場所,構造等に関する
基準が設けられております。
車の運転手にとって,死角を作る場所や目を引いてしまう場所は設
置不可となり,歩道の通行に支障がないよう,有効幅員2メートル以
上確保することとなっております。
広告物の数,大きさにつきましても基準が設けられております。
広告物は2面以下で1カ所につき2平方メートル以内でございます。
路線バスの停留所の上家につきましては,今回と同一のバス事業
者が平成26年度の建築審査会におきまして許可を受けております。
許可を受けた路線バスの停留所の上家の写真でございます。
上家には広告物,ベンチ,照明が設置され,独立サインには,路線
図,時刻表が掲示されております。
路線バスの停留所の上家と歩道の位置関係につきましては,歩道は
幅員5メートルあり,歩道の通行に支障を及ぼすことなく上家が設置
されております。今回の議案4件につきましても,同様の位置関係で
ございますので,歩道の通行に支障を及ぼすことはございません。
こちらは,夜間の上家の写真でございます。照明だけでなく広告物
自体も内照式となっております。
では,各議案の説明に入りたいと思います。
申請地は,東大通りが竹園一丁目,竹園二丁目,西大通りが二の宮
中央,洞峰公園の路線バスの停留所で,全てつくば駅に向かう路線で
ございます。
建築同意第6号は,竹園一丁目でございます。既存の路線バスの停
留所に上家を建築する計画でございます。
配置図でございます。上家の隣に歩道橋があり,こちらのスペース
に上家を設置するものでございます。路線バスの停留所が歩道より低
くなっておりますので,階段若しくはスロープでアクセスする構造に
なっております。
こちらが立面図でございます。4件とも上家は同じプランになって
おります。
建築同意第7号は,竹園二丁目でございます。建築同意第6号の竹
園一丁目のバス停から500メートルほど荒川沖方面に向かった場所になり
ます。
既存の上家を解体し,新たに建築する計画でございます。こちらも,
先ほどと同様,高低差がありますので,階段,スロープでバス停留所
- 3 -
までアクセスする構造となっております。
建築同意第8号,二の宮中央でございます。洞峰公園の北西側に位
置し,既存の路線バスの停留所に上家を設置する計画でございます。
建築同意第9号,洞峰公園でございます。二の宮中央のバス停留所か
ら500メートルほど南にございます。こちらも既存のバス停留所に上家
を設置する計画でございます。
今後のスケジュールと他法令の許可手続きの予定でございます。
3月に建築基準法第44条の許可を得まして,4月に都市計画法第53
条許可申請,5月中旬に建築確認申請を提出し,6月下旬着工,7月
下旬工事完了の予定でございます。
また,広告の募集はゴールデンウィーク明けに開始し,7月にはデ
ザインを決定する予定でございます。広告内容につきましては,8月
上旬のつくば市景観審議会でご審議いただく予定となっております。
公益性につきましては,バス利用者の利便性の向上と公共交通を利
用した移動の円滑化という観点から,公益性があることと,通行上の
支障の有無につきましては,道路占用に関する国の技術的助言に沿っ
た設計であること,歩道の通行に支障を及ぼすことなく上家が設置さ
れることから,通行上支障がないと考えております。
ご説明は以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
会
長
ご説明ありがとうございます。
ご質問等ございますか。
委
員
スケジュールと他法令の許可のスライドになります。多くの許可手
続きが必要となりますが,申請手数料を納める手続きは何でしょうか。
先ほど,差額で整備すると説明がありましたが,道路占用許可,屋外
広告物の許可など,手数料を毎年支払うのでしょうか。他,都市計画
法第53条の許可など,許可申請手数料について説明してください。
事務局
都市計画法第53条は,都市計画道路など都市計画施設内に建築物を
建築する場合の許可で,申請手数料はございません。
屋外広告物につきましては,3年に1度更新の手続きが必要となり
ますので,3年毎に手数料を納めることになります。
委
員
わかりました。
会
長
他,よろしいでしょうか。
会
長
建築同意第6号から建築同意第9号につきましては,同意というこ
とでよろしいでしょうか。
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委
員
<異議なし>
会
長
続きまして報告事項でございます。
こちらも,2件ございますので,まとめてご説明をお願いいたします。
事務局
建築基準法第43条第1項ただし書き許可につきまして,2件報告さ
せていただきます。
報告第8号について,ご説明いたします。
申請者は,国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構です。
申請地は,観音台二丁目で国道408号線の西側に位置しております。
前面道路は,農林水産省が所管する道路で,市道認定がないことか
ら建築基準法の道路に該当せず,建築基準法第43条第1項ただし書き
許可が必要となっております。
現地の写真でございます。前面道路は,幅員8メートルで整備され
ております。
配置図でございます。申請建築物は,車庫及び研究所の車寄せでご
ざいます。
続きまして,報告第9号について,ご説明いたします。
申請地は,つくば市長高野でございます。今鹿島より東側,県道つ
くば古河線,県道真岡線の間に位置しております。
前面道路は,市道認定されておりますが幅員4メートル未満の行き
止まりの道であることから,建築基準法上の道路に該当せず,前面道
路の中心から2メートルセットバックし許可しております。
現地の写真でございます。道路の中心から2メートルセットバック
した範囲を砂利敷きとし,通行上,避難上安全となるよう整備し許可
しております。
配置図でございます。申請建築物は,一戸建ての住宅の改築でござ
います。隣地境界線から有効で1メートル以上壁面後退しております。
包括基準3に則りまして,許可しております。
平面図と立面図でございます。
ご説明は以上でございます。
会
長
ありがとうございました。
ご質問等ございましたらお受けしたいと思います。
よろしいでしょうか。
<質疑なし>
事務局
<閉会>
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