分科会?2「就労」

第4分科会 「就労」
事例報告団体
報告者
センター長
NPO 法人
千葉県障害者就労事業振興センター
桜井
健司さん
★分科会コーディネーター
理事長
NPO 法人
せっけんの街
山部
佳子さん
常務理事
生活クラブ生協千葉
庄村
秀泰さん
副ハウス長
社会福祉法人生活クラブ
ライフ&シニアハウス市川
水落
51
潮さん
福祉事業交流会第 4 分科会
「就労」
事業所名
千葉県障害者就労事業振興センター
組織形態
特定非営利活動法人
所在地
〒202-0856
千葉市中央区亥鼻2−9−3
TEL
043-202-5367
FAX
043-202-5368
E-mail
[email protected]
URL
http://jusan-kassei.or.jp
事業内容
千葉県内の障がいのある人たちが地域で働く施設(小規模福祉作業所、授産施設、
就労継続支援施設、地域活動支援センター等)の事業活性化及び障がい者の工賃ア
ップのための活動
・販路、受注開拓事業
(販売会の開催、受注業務の紹介等)
・事業開拓、商品開発事業
(新たな障がい者の働く場づくり、商品開発)
・研修事業
(福祉作業所職員への研修会開催等)
開設の経過
障がい者の福祉的就労の場である授産施設、福祉作業所等の工賃は、月額平均
10,000 円(平成 17 年度)という状況を脱しきれておらず、工賃のアップや処遇の改
善、職員の意欲の向上を図ることが求められていた。
個々の施設、作業所において受注作業の請負、自主製品の開発や販路の拡大、職員
研修の充実等を図るのには限界があり、施設、福祉作業所のネットワーク化を進め
共同で事業の発展を目指すことが必要であるとし、これらを改善するための事業と
して、受注や販路の拡大、職員の研修等の事業を行ない、障がい者の就労支援及び
授産施設、作業所等の活性化を図り、障がい者の福祉の向上に寄与するために、特
定法人非営利活動千葉県障害者就労事業振興センターを設立した。
52
NPO 法人
千葉県障害者就労事業振興センター
センター長
桜井
健司さん
≪プロフィール≫
1960 年生まれ
1983 年、㈱オリエンタルランド入社。人事部門、運営部門などを経て 2000年∼03年に
特例子会社である㈱舞浜ビジネスサービスへ出向し障がい者雇用と職域開拓に取り組む。
2005 年 10 月OLCを退職し、現職に就く。
家族:妻、長男(小6)
趣味:登山、畑仕事
≪障害者就労≫
私たち、千葉県障害者就労事業振興センターでは、福祉作業所を障がい者の日中の就労の場であり、
生活の糧を獲る場と考えています。とは言え、賃金とは言いがたい額で、工賃と呼んでいますが、こ
の工賃を上げるための活動をしています。千葉県の現状は、工賃平均\12000/月ですが、1 万円に満
たない作業所が多いです。
私達は、障がい者の働く力を企業や団体に知ってもらうために、チラシを作って商工会議所を通し
て配布しています。「障がい者の働く力をぜひ使ってください!!」私たちは、障がい者や作業所の
適性を見ながら、なるべくいい仕事がつなげるように活動しています。
例えば、昨年、印刷事業者から薬の添付文書の袋詰め作業を作業所に紹介することができました。
製薬会社に障がい者や福祉作業所への理解を深めてもらうために作業所見学会を開いたり、特徴をし
ってもらう機会をつくりました。その結果、仕事を共同受注し 7 箇所の作業所に委託をつなぐことが
できました。また、職域として企業が入っていなかった分野や障がい者が働けなかった分野について
独立行政法人福祉医療機構の助成を使って新たな仕事を開拓する取り組みを進めています。
例えば、地球温暖化防止活動の一環として駐車場の緑化事業を進めています。これは、駐車場に芝
生ブロックを植えることと、その後の水やりなどのメンテナンスを作業所が合わせて請け負うことを
緑化対策や障がい者雇用に取り組む企業に紹介しています。(日中 1∼2 時間程度ですむ仕事であり、
日頃、屋内作業が多い精神障がい者にとっては屋外での軽作業が非常によいのではないかという観点
から。)
国の施策にもなっている障がい者就労の福祉作業所における工賃倍増計画というものがあります
が、私たちは工賃を上げることだけではなく、障がい者が地域の一員として社会資源となる活動を目
指しています。私たちは、NHKハート展(千葉県では千葉三越で 7 下旬∼8 月上旬の1週間)を活
用しています。
ハート展には、事前にハートをモチーフにした記念品を地域の作業所で作り、来場者に直接プレゼ
ントしたり、紙すきや型染めの体験コーナーでは、講師役を作業所の利用者が務めたりして参加して
います。私たちは、このような活動を通して障がい者と地域の人達とが交流したり、作業所や彼らの
活動を紹介する中で、彼らが地域の一員であることを自覚し、自分の存在価値を認めることができる
ようになったらいいなと思います。
53
福祉事業交流会第 4 分科会
「就労」
事業所名
せっけんの街
組織形態
特定非営利活動法人
所在地
〒277-0803
千葉県柏市小青田 29-2
TEL
04-7134-0463
FAX
04-7134-7468
E-mail
[email protected]
URL
http://www.sekkennomachi.org
事業内容
せっけん運動の推進
廃食油リサイクルせっけんの製造、販売
廃食油リサイクル燃料の製造、販売
環境保全型商品の開発、販売
環境学習の講師派遣
開設の経過
1984 年
7月
手賀沼せっけん共有者の会設立
一株共有化運動開始
10 月(株)手賀沼せっけん設立
1985 年
3月
手賀沼せっけん工場操業開始
1994 年
4月
wco 萼設立
10 月
印旛沼せっけん情報センター操業開始(萼の運営)
1999 年 12 月
特定非営利活動法人せっけんの街設立
2002 年
(株)手賀沼せっけん、wco 萼、NPOせっけんの街の三団体が
7月
合併して現在に至る
54
NPOせっけんの街理事長
理事長
山部
佳子さん
≪プロフィール≫
1987 年
生活クラブ生協にてせっけん運動に出会う
1992 年 9 月
印旛沼せっけん工場建設委員会発足時より委員として参加
1994 年 10 月
印旛沼せっけん情報センター開設時より鹸化士として粉せっけん製造に
携わる
2003 年 12 月
固形せっけん製造に交代
2008 年 5 月
NPOせっけんの街理事長就任
≪知的障害者就労≫
私達「せっけんの街」は、滋賀県琵琶湖のせっけん運動をきっかけに手賀沼をきれいにしたい、加
害者にはなりたくないという思いで廃食油を回収し、せっけんの製造、販売を始めました。私は、1994
年から鹸化士としてせっけんの製造に携わり、工場も手賀沼(1985∼)と印旛沼(1994∼)で稼動し
ています。現在は、石鹸の製造だけでなくバイオディーゼル燃料の製造や環境学習の講師派遣の事業
にも取り組んでいます。この2つの工場で働く知的障がいのある 2 人の青年の紹介をします。
●手賀沼工場 20 年勤続のコージ君の場合(9:00∼17:00 勤務)
彼は、手賀沼工場近くの養護学校に通学していた頃、研修で受け入れたのがきっかけで 1988
年入社。受け入れ後、学校よりも工場の方が好きで、しょっちゅう遊びに来ていました。入社当
初は補助的作業でしたが、現在はコンベアの開始から終了まで完璧に行っています。最後の釜に
残っているせっけんの釜出しも釜の中に入ってやってくれています。彼は通勤にはいつも同じバ
スに乗ります。彼は、「仕事は楽しい、大好き!」と言っています。
●野崎君の場合(印旛沼せっけん情報センター4 年勤務)
彼は、学校時代に人間関係でいろいろあったようで、高校卒業して入社しましたが、当初、対
人恐怖症で顔を合わせられず特に男性が苦手でした。私たちは、彼の気持ちを大事にしました。
彼は、シールやラベル貼りが好きで得意です。工場では楽な仕事を選んでいるようだが、釜だし
の仕事になると「僕やります」と言ってマイスコップで作業に励んでいます。
私たちは、彼らの安全確保には注意を払っています。彼らの仕事の段取り、出来
ることを出来るようになるための準備が少し大変です。また、新しい仕事を覚えて
もらう時もたいへん手間がかかりますが、障がい者と一緒に仕事をしていると障が
いにもいろいろあることや、一人ひとり個性があり違うんだということに気付かさ
れることも多いです。
55
福祉事業交流会第 4 分科会
「就労」
事業所名
生活クラブ生協 スワンベーカリー柏店
組織形態
消費生活協同組合(障がい者就労支援事業)
所在地
〒277-0011
TEL
FAX
E-mail
URL
事業内容
開設の経過
千葉県柏市東上町 1-3 巳波ビル1F
04-7162-2030
04-7162-2040
[email protected]
なし
スワンベーカリー柏店は、パン屋さんです。パンがおいしいだけでなく、一般のパ
ン屋さんと違うところがあります。それは、大勢の仲間と力を合わせて、障がい者と
いっしょに働く職場作りをしているということです。現在 3 名の障がい者の方々がそ
の他のスタッフと一緒にパンの製造・販売を行っています。また、障がいのある人も、
地域の人々の暮らしの中で、障がいのない人と共に普通に働ける職場づくりを目指し
ています。
生活クラブ生協(千葉)では、障がい者の就労を支援し実際に雇用することを方針
として取り組んできましたが、スワンベーカリーにおける障がい者就労支援事業の取
り組みが契機となり、共同購入の配送センター(佐倉センター)や店舗(新松戸、松
葉町デポー)でも、障がい者の方を雇用するに至っています。
スワン柏店は「店舗販売部門」の他に、
「共同購入部門」と「スワン友の会部門」の
3 つの部門でパンの製造・販売を行っています。あとの 2 つの部門の取り組みは、スワ
ン店の事業を成り立たせるために必要な取り組みでした。
スワンで取り組むパンのうち、生活クラブの自主管理基準をクリアできるパンにつ
いては共同購入をしています。
「スワン友の会」は、会員登録をしてパンのセットを週
1 回取り組むことで障がい者の就労を支援するものです。セットパンの当初の計画であ
った 900 セットの取り組みにはまだ至っていないのが現状で、まず部門ごとに供給目
標をクリアし、赤字からの脱却を図ることが大きな課題になっています。
生活クラブ生協では、障がい者も働ける職場づくり(障がい者雇用の課題)に取り
組むことを方針としてきましたが、ノウハウの蓄積がなく安定的に雇用をするまでに
至っていませんでした。そして将来の中期的な計画を考えようとしていた時に、奇し
くも㈱スワンの活動を知ることになりました。
柏には「街づくりサロン」(柏市における官民協働での地域起しの活動)という活動
があるのですが、その話し合いの中で、地域で障がい者が元気に働ける職場づくりを
したい、それにはスワンベーカリー柏店を運営できたらいいねというお話が出された
のです。「街づくりサロン」には生活クラブ生協も関係がありましたので、
「街づくりサ
ロン」の中の障がい者支援団体のメンバーに生活クラブ生協も参加し、スワンベーカ
リー柏店の出店の可能性を探る準備会を結成することになりました。
そのうち、このスワン柏店の開設に向けた活動を後押しする出来事がありました。
それは千葉県が障がい者雇用の促進に取り組むにあたってモデル事業を指定したいと
の意向があり、モデル事業に名乗りをあげる企業を探していたということです。そし
て、千葉県でも㈱スワンの千葉県への出店を要請することが検討され、また、フラン
チャイズとしてスワンの運営を受け入れる企業を募集することになったのです。
生活クラブ生協は、このスワンの運営を受け入れる企業として応募し、
(株)スワン
のスワン運営のノウハウを無償で受けられることになったのです。
スワンベーカリー柏店の事業は生協が行う事業ですが、千葉県はこの事業を購買事
業でありながらも障がい者福祉のための事業として理解し、組合員以外の方への販売
(員外利用)を認可しています。これは全国的に見ても先進的な事例だと思います。
56
生活クラブ生協千葉
常務理事
庄村
秀泰さん
≪プロフィール≫
1981年
劇団に入り全国各地の小中学校で舞台をつくる
1984年
生活クラブ生協神奈川入職
1993年
父を交通事故で亡くし実家のある生活クラブ生協千葉に転籍
現在
生活クラブ生協千葉
常務理事
≪障がい者就労≫
実際に現場で働いている人達に「働くことを通じて何かが変わった?」のテーマで感想を聞いても
らい、まとめたものを添付していますので、それを発表します。
スワンベーカリーで働く人々について
●24 歳で採用、現在 28 歳。正規の条件で配達関係の仕事をしている男性
彼は、スワンの仕事は楽しい、一番変わったことは「自分です」と言いました。配達のパ
ンを待つ人のことを考えると頑張ろうという気持ちになるそうです。彼は、職場の人たちと
共に一緒に仕事が出来るのは、「僕のおかげでもあり、周りの皆さんのおかげでもある」と
締めくくっています。
●養護学校(旧)から新卒で採用、3 年目
正規の契約職員と同じ人事制度でパン製造関係の仕事をしている男性。彼は仕事を始めて
変わったことは、「クヨクヨしなくなったこと」だと言っています。私は、これは良い環境
で働けていることだと思います。店長曰く、「彼は掃除の達人に成長した」。
●佐倉センターで働いている重度の知的障がいを持つ男性
2004.01∼2007.03 実習期間。本採用(2007.04∼・28 歳)当初まもなく、「仕事に行きた
くない」と言い出したが、親からの叱咤激励で続けることができました。しかし、半年後に
「俺は充分頑張った」と出勤拒否。不安定な言動が始まり休職。翌年 3 月に職場からの声掛
けに応じて復帰。配達添乗でも元気に挨拶をしているそうです。彼を待つ班もあるそうです。
バスや電車を乗り継いでひとりで通勤しています。親御さんの感想は、親の想像以上に出来
るようになっている。働く事で社会性が育っているようです。自分の意思をはっきり伝えら
れるようになりました。彼は成長しました。
私は、こういう人たちには、仕事は繰り返し根気強く教える事が大切であり、職場も家族も
ここに一緒にいるという意識が大切だと考えます。
松葉町デポーで働く人について
スワンからデポーに移って 1 年半。母親の協力を得ながら働く時間を増やし、現在は週 1 回勤
務。彼は「変化」に非常に弱いので、それを考慮しながら進めています。私は、彼らがそれぞれ
に精神的にも実質的にも成長していると思います。
57
福祉事業交流会第 4 分科会
「就労」
事業所名
ライフ&シニアハウス市川
組織形態
社会福祉法人
所在地
〒272-0033
千葉県市川市市川南 1-1-1 I-link タウン市川 ザ タワーズ イースト
TEL
047-329-1811
FAX
047-329-1812
E-mail
[email protected]
URL
http://www.shafuku-s-club.jp/
事業内容
JR 市川駅から徒歩 1 分の生活利便な好立地に、『街と街、人と街、人と人、人と自
然、人と行政をつなぐ(Link)』がコンセプトの街である「I-link タウンいちかわ ザ
タワーズ イースト」の 4 階から 9 階に介護付有料老人ホーム「ライフ&シニアハウ
ス市川」が 2008 年 9 月 1 日に開設します。
自立した生活を送るための、お元気な高齢者の方の住まいとしての「ライフハウス」
(45 室)と、介護が必要とされている高齢者の方の住まいとしての「シニアハウス」
(35 室)に心身の状況に合わせてそれぞれご入居していただけます。
ハウスコンセプトは「共に」。ハウス内だけでなく、ハウス外にある人や街(いわゆ
る地域資源)とも協力し、時には支援を受け、時にはハウスが地域資源の一つとして
地域に還元したりして、ライフハウス・シニアハウス関係なくご入居者の自己決定
のもと、暮らしやすいようにコーディネートをしていきます。
開設の経過
株式会社生活科学運営は高齢者住宅の企画・運営を行なっており、既に東京都、埼
玉県、神奈川県、静岡県、大阪府、愛知県等で事業を展開しています。運営にあた
っては「地域コミュニティの創造」を目指しておられ、今回は初めて千葉県で事業
を開始するということで、長年、千葉県で事業展開していた生活クラブ生協を母体
とする「社会福祉法人生活クラブ」への全面業務委託という形で協力体制を築き、
共に事業を進めることになりました。
58
社会福祉法人生活クラブ
ライフ&シニアハウス市川
副ハウス長
水落
潮さん
≪プロフィール≫
1979 年生まれ
1997 年
東洋大学入学
2002 年
生活クラブ生活協同組合(千葉)入職
2003 年
社会福祉法人生活クラブ
入職
2007 年 10 月 ライフ&シニアハウス市川開設準備室
2008 年 9 月
ライフ&シニアハウス市川
着任
生活相談員・副ハウス長
≪ユニバーサル就労≫
運営主体は(株)生活科学運営で、社会福祉法人生活クラブが全面業務委託という形で協力していま
す。JR市川駅から徒歩 1 分の好立地に高齢者専用住宅の建設が決まり、そこで私たちに何ができる
のかを考えたときに、毎日新聞の野沢さんから障がい者就労の場にという提案があり、私たちはそれ
をすすめようということになりました。2005 年から「市川南・防災と福祉のまちづくり研究会」が、
駅前開発を含んで、
《誰もが地域の中で暮らしていくこと》を地元の皆さんと共に考えていくことにな
りました。(ワークショップの開催)
。
ライフ&シニアハウスの区分ですが、ライフハウスは自立の高齢者向け住宅、シニアハウスは介護保
健指導の必要な高齢者向け住宅ということです。
シニアハウスに関わる就労についての働き方の検討をした結果、「誰もがって誰?みんなだよね!」
「障がい者、外国人なども含めて、 ユニバーサル就労 でやってみよう!」ということになりました。
障がい者の親の会、ワーカーズコレクティブ、ホームレス支援のがんばの会、中核地域生活支援セン
ター等も加わり、それぞれに何が出来るか、話し合いが進められました。その中で2つの仕事が見え
てきました。洗濯と清掃です。
洗濯業務は、シニアハウスの洗濯物を全面的に週 6 回〔NPOネクスト〕さんに委託します。
清掃業務は、風呂場などで細かな部分の清掃を週 1 回〔いぶき〕さんに委託します。
私は、ユニバーサル就労の人たちには細かく個々に合った仕事を用意する事が大事であること、ま
た、仕事を委託することでその委託先の規則に合わせた働き方ができることが利点であると考えます。
雇用よりも働き方に重点を置いて考えられたのはワークショップの成果だと思います。また、今回の
ワークショップでは、このような働き手が就労を継続するにはサポート体制が重要であるということ、
能力にとても差があるので多様な就労の形態が必要であることを強く感じました。一人ひとりの個性
を考慮してその人に合った仕事を探していけるか、提供できるかが大切だと感じました。
59
60
第5分科会 「男性の地域デビュー」
事例報告団体
報告者
事務局長
NPO 法人
地域創造ネットワークちば
牧野
昌子さん
★分科会コーディネーター
前代表
じゃおクラブ
率川
NPO 法人
ちば市民活動・市民事業サポートクラブ
(NPO クラブ)
NPO 法人
NPO 法人
コミュニティケア研究所
生活支援サポートセンター
千葉障害者就業支援キャリアセンター
ワークス未来千葉
スタッフ
伊庭
ミクロネシア振興協会
61
洋司さん
相談員
西村
貞男さん
理事長
会
NPO 法人
清昭さん
遠山
勇さん
上村
茂さん
長
福祉事業交流会第 5 分科会
「男性の地域デビュー」
事業所名
地域創造ネットワークちば
組織形態
特定非営利活動法人
理事 11、監事 2、会員:22 団体、個人会員 11 名、登録会員:85 人
事務局:NPO クラブに委託
所在地
〒261-0011
千葉市美浜区真砂 5-21-12
TEL
043-270-5601
FAX
043-270-5602
E-mail
[email protected]
URL
http://www2.ocn.ne.jp/ tiikinet
事業内容
2007 年度「千葉県団塊世代等地域デビュー支援事業」受託
(相談、研修、情報誌発行事業)
1. 相談事業
NPO/ボランティア活動への参加、NPO 設立、起業、マネジメント運営、地元企
業へのUターン等就労支援、就農支援
県委託事業:70 件/年
2. 研修・講座事業
県「はじめよう!NPO/地域事業入門講座」県内 13 か所、190 名参加
「団塊シニアの出発フォーラム」開催
100 名参加
3. 情報収集・提供事業
県団塊世代地域デビュー応援情報誌「それ!YAPPE」20000 部×4 回発行
HPの運営、更新
地域デビューマガジン配信
2 回/月
4. 調査事業
団塊世代の意識調査、自治体の施策調査
5. ネットワーク事業
会員団体(労福協、生協、NPO、JA)の強みを生かし、関係する機関と連
携する。
2008 年度「千葉県団塊世代等地域デビュー支援事業」受託
(ネットワーク構築、地域活動インターンシップ事業)
開設の経過
2006 年
:県健康福祉部、生協、千葉県労福協等の呼びかけで準備会
関係する機関、団体で検討準備会 7 月から 4 回開催
2007 年 1 月:設立総会
堂本知事と浅野史郎さん(地域創造ネットワーク・ジャパン代表)対談
5 月:法人格取得
62
NPO法人
地域創造ネットワークちば
事務局長
牧野
昌子さん
≪プロフィール≫
山形市出身、千葉県松戸市在住。生活クラブ生協千葉での組合員活動を経て、市民スクール
設立、NPO クラブ設立。地域創造ネットワークちばの設立に関わる。楽しみは、4 歳と 1 歳
の孫と遊ぶこと
分科会のタイトルにある、男性の地域デビューを応援する活動です。先日、行政や関係機関が
集まり NPO 関連で地域デビューするにはどうしたらいいかというネットワーク会議を開きました
が、その中で「地域デビューとは何事だ!」と怒る方がいました。おそらく若いママたちの公園デ
ビューみたいなものと勘違いされたのではと思います。またそれが団塊世代の特徴ではないでしょ
うか。私たちは、男性が地域で生き生き活動することを期待し、その様子を紹介するために事業を
興しました。千葉県内では、34 万人が団塊の世代として定年退職します。年金受給までの期間、
形態を変えて働く人が多いのですが、定年後のセカンドライフを考える必要があります。企業が実
施する定年前研修に「地域活動」についての学習プログラムを入れるべきです。14 市町村で地域
デビューを支援する施策ができています。地域では、福祉や環境、子育て支援など課題が山積みで
あり、何か地域で解決していきたい、今までは女性が地域を耕してきましたが、経験を持った男性
が、定年後ぜひ問題解決に力を発揮してほしい、会社貢献から地域貢献へと期待しているのです。
また、相談事例から女性の地域デビューとの違いが表れてきています。例えば、妻から背中を押さ
れることが多い、地域の役に立ちたい気持ちがある、計画はバッチリ立てるが実行の前に半分力を
使ってしまう等です。そのような実態をもとに、地域創造ネットワークちばでは、相談事業や地域
活動の情報の収集・提供、地域デビューのための研修や役員団体の会員への情報提供を行っていき
たいと思います。今まで4回発行してきた『それ!YAPPE』を県の事業ではなく広告をとって自主
発行しようという動きもありますので、よろしくお願いします。
63
福祉事業交流会第 5 分科会
事業所名
じゃおクラブ
組織形態
任意団体
所在地
〒222−0033
横浜市港北区新横浜
「男性の地域デビュー」
2-8-4 オルタナティブ生活館
TEL
045-472-5151(呼び出し)
FAX
045-472-5029
E-mail
URL
http://www.ne.jp/asahi/jao/club/
事業内容
学習活動
毎月 1 回サロンを開催。外部講師、又は会員講師による環境問題、福祉、医療問題な
どの学習会。
農園活動による農作業体験、援農。
植林、森の育成活動。
男の料理研究会。
福祉施設での蕎麦打ち会。
健康サークル。
同好会活動。
俳句、水彩画、ワンゲル、歴史ハイク、カラオケ、健康麻雀。
開設の経過
1991 年 7 月設立
神奈川県在住の 40 歳以上の男性を対象に会員を募集。
54 名の参加を得て発足、現在 149 名。平均年齢 67 歳。
定年後、定年が間近な男たちが地域に居場所求めて、生き生きと活動する場を造る目
的で集まった。
地域を生かした「交流」の場を形成し高齢社会の中で心から支えあえる{連帯}の輪
を広げていった。
自分達の出来る範囲で、時間の都合の付くときに肩肘張った活動でなくじっくりと地
に足の付いた活動をすすめた。
64
じゃおクラブ
前代表
率川
清昭さん
≪プロフィール≫
集団疎開の焼け跡派。天皇陛下と同年代の後期高齢者。
「欲しがりません勝つまでは」と叩き
込まれ、「モッタイナイ、いつかは使える」と物が捨てられずに、居住空間を狭くしている。
じゃおクラブには立ち上げから参加。18 年。
おやじが遊び心で社会貢献か?
「じゃおクラブ」はおやじがひっくり返った言葉で、今までと違った元気印の行動的な「おやじ」
という思いを込めてつけました。きっかけは、生活クラブ生協の奥さん方が頑張って活動している
のを、その連れ合いたちである我々が見てきて、定年後自分たちも何かできないかと思ったことで
す。生活クラブ生協の連絡網を通じて仲間を集め、1991 年に立ち上げました。魅力的な地域交流と
連帯の形成、人間的な地域社会づくりへの参画という基本方針は掲げておりますが、とにかく楽し
む会です。
企業は縦割りですが、横並びの地域での交流が目的です。連絡網を使って立ち上げたので、参加者
の地域があちこちになり、不精もんの集まりなので、家の近くでつくりたいということで、湘南、
県央、田園、ベイサイドと 4 つのブロックに分けて活動しています。
●学習活動では、毎月第 1 日曜日にじゃおサロンという学習会を開催します。福祉問題、環境保全、
世界情勢をテーマに外部講師を招きます。また、年 1 回、時事問題などのシンポジウムを開きま
す。
●実践活動では、御殿場にある「じゃおの森」の植林活動や「じゃお農園」での農業体験や援農が
あります。植えたどんぐりの木々は孫の代に森になることでしょう。農園は生活クラブの生産者
からお借りして作物をつくり、午後は援農でお返しします。おひさまの下で汗をかくのは気持ち
がいいです。
●趣味・同好会活動は発案者がこの指とまれ方式で銘酒を嗜んだり(飲むのではありません)麻雀
をやっています。また、大江町でご主人が亡くなったミカン園のお手伝いもしています。
「じゃおクラブ」は、自分にできる範囲で関心があることを気軽に参加して、肩ひじ張らず人のた
めという大それた思いを持たず、奉私(奉仕ではない)の精神で楽しく活動するところです。遊び
心を忘れずに。
クラブ活動やカルチャースクールにとどまらず、それを地域に広げられるのが楽しいです。
65
福祉事業交流会第 5 分科会
「男性の地域デビュー」
事業所名
ちば市民活動・市民事業サポートクラブ
組織形態
特定非営利活動法人
(NPO クラブ)
理事 16 名、監事 2 名、スタッフ 8 名、センタースタッフ 8 名
会員 120 名、60 団体
所在地
〒261-0011
千葉市美浜区真砂 5-21-12
TEL
043-303-1688
FAX
043-303-1689
E-mail
[email protected]
URL
http://www2.odn.ne.jp/npo-club
事業内容
1. NPO 相談・支援事業
・千葉市民活動センター、千葉市ボランティアズカフェの管理運営
・NPO 応援講座(団体マネジメント、会計、広報)企画、500 人/年
・NPO 何でも相談
200 件/年
・専門家相談ネットワークの運営
・NPO に関する講師派遣
2.地域づくりのためのコーディネート事業
・県・市町村との協働事業の実施
H20 県との協働事業「景観を大切にしたまちづくりフォーラム」事業
・市原市市民活動補助金の選考委員
・市民参加と協働に関する講師派遣
・地域創造ネットワークちば事務局
3.市民活動支援基金「一歩くん基金」管理運営
民間の寄付を財源に市民活動・市民事業を応援するための助成・融資。これまで、7
回実施、48 団体へ 1,242 万円の助成。
2008 年度は、「団体の情報発信支援」テーマに、10 万円×10 団体(予定)
公益ポータルサイトの開設を準備中(CANPAN、IIHOE と連携)
開設の経過
1998 年 4 月:市民スクール設立
市民が学び合う場の設置を目的に、市民活動に役立つ講座の企画運営
2000 年 10 月:NPO クラブ設立
講座参加者から市民活動団体、グループが生まれ、広く地域で市民活動を支援し、市
民参加のまちづくりをすすめようと中間支援団体として設立。2001 年 2 月:法人格取得。
66
NPO法人
ちば市民活動・市民事業サポートクラブ(NPOクラブ)
スタッフ
伊庭
洋司さん
≪プロフィール≫
平成 15 年 11 月 会社を定年退職
平成 16 年 1 月∼ NPOクラブの活動に参加、主に相談員として活動。千葉市民活動センター、
および各地域への出前相談、専門家への橋渡しなどをしている。
また、会計や事業報告書に関する講座も開催。
平成 19 年 4 月 地域創造ネットワークちばの事務局担当
平成 19 年 12 月 袖ヶ浦市の民生委員・児童委員となり、福祉の現場を実践中
NPOとの出会い・そして活動・さらなる展開
定年退職する数年前までは、景気がよく退職者への待遇が良かったのですが、5 年前の退職時には
不景気になり、年金崩壊、リストラが叫ばれるようになりました。定年後仕事をすることを考えてい
ましたが、若者の就職率が悪くなり、われわれが就職して彼らの仕事を奪ってはいけないと思うよう
になりました。そのころ NPO という言葉が新聞等で出てきて興味を持ち始めました。社会から学んだ
もの・教えてもらったことへの恩返しとして、社会貢献の手段として NPO 業界で生かせるかと思い、
千葉県主催のNPO実務講座を申し込みました。すべての講座を修了し、活動場所として現在のNP
Oクラブに入会しました。そこでは、NPO応援講座事業や相談事業、市民活動支援基金や広報事業、
他団体との連携・協力する事業等を行っています。また、「地域創造ネットワークちば」事業へも参
加し、団塊シニアが元気で社会貢献できるような事業へも参画しています。また、袖ヶ浦市から民生
委員・児童委員の依頼があり、地域福祉の現場にいるという意識で活動しています。何といっても、
出かけると女房が「いってらっしゃ∼い」と喜ぶんです。また、健康のためできるだけ歩くようにし
ています。それから、知らないことがいっぱいあり、知識の習得に積極的になります。また、相談を
受けた先方より「先生、ありがとうございます」と言われるとうれしいですね。できるだけ楽しくを
モットーにこれからも活動していきたいと思います。
★定年になって奥さんが朝昼夜ご飯をつくるのを待っているのがいやなので、朝食は自らつくります。
そうすると、外に出ても夜は安心です。
67
福祉事業交流会第 5 分科会
「男性の地域デビュー」
事業所名
コミュニティケア研究所
生活支援サポートセンター
組織形態
特定非営利活動法人
所在地
〒260-0026
千葉県千葉市中央区千葉港 4-4 千葉県労働者福祉センター5 階
TEL
043-204-3304(相談専用電話:043-247-0441)
FAX
043-204-3307
E-mail
[email protected] /
URL
http://www.npo-cci.jp/
事業内容
(1) 生活再生相談活動
[email protected]
・相談者に寄り添い、生活再生のための相談活動を実施する。解決の道筋や方
法を一緒に考える。
・中核地域支援センターをはじめとしてさまざまな団体と連携して、解決に向
けて具体的にサポートする。
(2) 多重債務に陥らないための金銭経済教育や消費生活教育を実施し、経済生活の
破綻を未然に防ぐ。
(3) 千葉県多重債務問題対策本部※のメンバーとして、これまでの活動を活かし、
行政、関係団体などとの連携で県内の多重債務問題の対策推進に貢献する。
(4) セーフティネット貸付け実現に向けての準備を進める。
(5) 全国生活再生事業連絡会※へ参加し、全国の生活再生支援事業推進団体との情
報交流をはかり、全国の活動の発展に貢献する。
千葉県多重債務問題対策本部※:多重債務対策の推進のために必要な協議を行うために、行政と関係
団体等が一体となって 2007 年 9 月に設置された。
全国生活再生事業連絡会※:多重債務問題をはじめとする生活者の生活再生支援事業をおこなう生協
間の情報交換をはかり、事業の発展に寄与することを目的に設立された。
開設の経過
2005 年 5 月
多重債務を抱える人の増加が大きな社会問題になっている中、多重債務
問題は、個人責任というだけではなく現代社会の構造的な病根が顕著化
したものであり、社会福祉の範疇という捉え方も必要と考え、任意団体
として発足。事務局をコミュニティケア研究所が担う。
2005 年 11 月 相談活動開始
2008 年 8 月 千葉県委託事業「多重債務者などへの 24 時間・365 日相談」事業開始
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NPO法人
コミュニティケア研究所
生活支援サポートセンター
相談員
西村
貞男さん
≪プロフィール≫
<年
齢>
<出生地>
昭和 12 年生れ
70 歳
横浜市鶴見区潮田
戦時中は滋賀県犬上郡亀山村(現彦根市)へ疎開、戦後横浜に戻り大学卒業
まで横浜に居住。
<社会人デビュー>昭和35年大学卒業後証券会社に入社。神戸支店へ赴任。
<定
年>
クレジット会社にて 62.5 歳で定年を迎え、その後知人の会社にて 2 年間勤務、
65 歳にて完全にリタイア。
<現在地>
昭和 52 年より流山市富士見台に居住。
<家族構成>娘 4 人共嫁ぎ四女(神戸在住)以外は同市内、柏市、鎌ヶ谷市に在住。
現在は妻と二人暮らし。
私が、なぜ地域デビューできたか?というと、最初のきっかけは自分が住んでいたマンションの管理
組合の理事をした時、積立金や管理費の滞納問題に直面し、働きかけたところ減額に成功したことです。
やればできるんだと思いました。その後、友人からパソコンボランティアの紹介があり、グループに参
加し活動しました。これがきっかけで、流山市でもパソコンボランティアグループを立ち上げ活動中で
す。また、鎌ヶ谷市で「脳の健康教室」、
「健康マージャン教室」を立ち上げ活動しています。地元の原
議員とともに行政とタイアップして行っていますが、伺ったときに台風で大雨にも関わらず大勢の参加
者が来ていたのに感動しました。その後、流山市や柏市でも同様な活動をしています。
私の地域デビューには家内の影響もあります。定年を迎え、何かやらなければと思っていたのですが、
家内がパワフルに生活クラブ生協の活動をしていたのに影響され、知れば知るほどおれもやってみよう
かと思うようになったのです。地域では「西村さんの奥さんのご主人ですね?」と家内が接頭語につく
ほどでした。現在活動している多重債務問題の情報も生協のチラシからで、家内の紹介で活動がスター
トできました。最初は月に 2,3 件の相談でしたが、8 月 1 日から、千葉県の委託事業として 1 日 4 件
の過密なスケジュールで、面接相談の後、専門家につないで解決に導いております。今後も、時間の許
す限り楽しいことをやり続けていきたいと思います。
★男性は自分が興味を持ったところに飛び込んでいく必要があります。
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福祉事業交流会第 5 分科会
「男性の地域デビュー」
事業所名
千葉障害者就業支援キャリアセンター
ワークス未来千葉
組織形態
特定非営利活動法人
所在地
〒261-0002
千葉県千葉市美浜区新港 43 番地
TEL
043-204-2385
FAX
043-246-7911
E-mail
[email protected]
URL
事業内容
1.相談業務
①障がい者・・・就労に関する相談
②事業主・・・雇用に関する相談
2.職業準備訓練業務
①就労待機者
②学生実習の受け入れ
3.就労支援業務
①職場開拓
②ジョブコーチ支援
4.事業主支援業務
①事業設立支援
②助成金等の相談
③人材の相談
開設の経過
「千葉障がい者就業支援キャリアセンター」は、平成 15 年 12 月 22 日に以下のこと
を目的にスタートしました。
1.障がいを持った方の就労を支援するため。
2.障がいを持った方を雇用する(または雇用を考えている)
事業主の方を支援するため。
この目的のために、センターでは就職に関する相談、センターでの訓練、実習・就
労時の職業支援など、就労におけるあらゆる場面でのサポートを行っています。実
績として本年度 5 月まで計 169 名が就労している。
70
NPO法人
千葉障害者就業支援キャリアセンターワークス未来千葉
理事長
遠山
勇さん
≪プロフィール≫
埼玉県出身、59 歳。
京都下鴨茶寮新宿店料理長、幕張プリンスホテル和食料理長
を経て、食のコーディネート会社 E-anbai 設立。
千葉障害者就業支援キャリアセンター・ワークス未来千葉理
事長、ちばエコ農業推進委員、無農薬野菜レストラン「四季
こよみ」取締役支配人。
千葉市若葉区在住。
私は好奇心が人一倍強いバリバリの現役の板前です。ずーっと京料理をやっていましたが理由あ
って 20 年前幕張プリンスホテルの和食料理長を務めました。会社を辞めてから、食のコーディネー
ト会社 E−anbai を設立しました。これが千葉での地域デビューだと思います。3 年前、ワークス千
葉に入って、障がい者就労にかかわろうと思いました。自分の子供が障がい者なので、親の立場か
ら就労支援活動をやりたかったのです。一人でも多くの障がい者が、就労を通して「自立」できる
よう、また、現在は限られた職種ですが、職業の選択肢を増やし、選べるように企業などに働きか
けています。現在、大学の学食と稲毛にレストランを経営していますが、就労支援活動で忙しい毎
日です。自分の板前という部分を生かし、衣食住の中の「食」という大切な分野でも、一人でも多
くの障がい者が就労できないか、私のキャリアを生かして売り込みたいです。スワンや横河電気の
障がい者就労の話は嬉しいです。
「食」ですから、農業や漁業も関わってきます。大変な仕事ですが、
自分のフィールドである「食」の部門での就労も探っていきたいです。ジョブコーチに負けないく
らい頑張って売り込んでいます。
最近嬉しかったことがあります、2 年前成田空港で、腰が抜けるほど重い荷物の運搬の仕事を障が
い者と引き受けた時、会社の社長が「私たちが障がい者を受け入れるにあたって何か準備できます
か?」と言ってくれた言葉です。嬉しかったです。応援してくれる経営者がいるんだと思いました。
また、障がい者が作ったものをお情けで買ってほしくない、商品の良さで勝負したいとも思います。
よい商品を作る指導は私たちがしていきます。ぜひ多くの方に理解していただきたいと思います。
★ 障がい者が親亡きあと自立していくための生活支援が必要です。自分で料理ができないといけま
せん。真の意味での自立に、私を利用してください。無料です。
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福祉事業交流会第 5 分科会「男性の地域デビュー」
事業所名
ミクロネシア振興協会
組織形態
特定非営利活動法人
所在地
〒273-0031
千葉県船橋市西船 2-27-23
TEL
047-432-0020
FAX
047-432-0020
E-mail
[email protected]
URL
事業内容
身の丈運動を基本とした活動を展開
<目的>
1)ミクロネシア連邦の経済的な発展に貢献する。
2)ミクロネシア連邦の悠久の歴史を知り、地球規模の財産として自然
環境を守り、伝統文化、歴史遺産を大事にし、人的交流を深める。
3)日本とミクロネシア連邦における分野での理解活動を進めることで
太平洋地域の連帯強化をはかり、両国の相互理解に努める。
4)相互の人的交流、特に青少年(子どもたちを含め)の人材育成が重
要であり、中・長期展望に立って生産性運動を通して産業の活性化、
自然環境との共生を積極的に進める。
開設の経過
1998 年 2 月
連邦の自立経済に向けた支援を行っていたハワイ大学メ
ンバーから招請を受け訪問し、諸々の調査にもとづき有
志の会へ発展
1998 年 10 月
ミクロネシア連邦を経済的に支援する有志の会設立
1999 年
2月
ミクロネシア振興協会設立(任意団体)
2002 年
8月
2003 年 11 月
NPO 法人ミクロネシア振興協会(AMD)設立
現地本部(NGO AMD-FSM)の設立
連邦政府州政
府マスコミ等関係者を招き、現地披露レセプション
2004 年 11 月
現地支部が連邦政府から法人として認知される
垂直型風力発電機開発着手
2005 年
ロングステイ開始
風力発電機1号機設置、2 号機は 2007 年に設置
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NPO法人
ミクロネシア振興協会
会長
上村
茂さん
≪プロフィール≫
1935 年
1953 年
鹿児島県生まれ
4月
川崎製鉄(株)入社
全労済千葉県本部理事長
千葉県生産性本部副会長
千葉県労働施行振興委員等歴任
1988 年
9月
川崎製鉄労働組合連合会中央執行委員長
1994 年 10 月
みやざき倶楽部館長
1998 年
3月
みやざき倶楽部退職
1998 年
2月
ミクロネシア振興協会
2002 年
8月
NPO 法人ミクロネシア振興協会
AMD 設立
会長
NPO 法人 AMD 会長
ミクロネシア振興協会設立の動機と活動内容
1997 年にハワイ大学のアンディ教授より私の友人に、ミクロネシア連邦に経済支援をしてほしいとの
要請がありました。友人は大学卒業後、旧民社党本部に入りベトナム難民救援の活動もしており、一緒
に支援をしてほしいと協力要請があったのがこの活動に入るきっかけです。ミクロネシアという国は第
1 次大戦から第 2 次大戦にかけて日本が統治していて重要な軍事基地でした。したがって、日本とは歴
史的、文化的に深いつながりがあり、日本と同じ教育をしていたので親日的でした。戦後独立してから
は多くの課題を抱えておりますが、人々は明るく心豊かで、道徳心、正義感、助け合い、思いやりの精
神が色濃く残っており、好感が持てます。
具体的な支援活動として、まず、現地に生産性本部を設立することです。アメリカの金銭援助により
若者が働かなくなったというハワイ大学の考えのもと、自ら何かを生み出す必要があったからです。2
番目に、現地支援のための支援者のロングステイが開始されています。今後、団塊の世代の国外での地
域デビューが期待されます。3 番目は、企業の協力を得た千葉県の国際協力モデル事業となっている風
力発電機の開発です。4 番目は、観光団派遣による経済効果です。5 番目はノニジュースや胡椒等の物産
品の販売です。
今後は、企業の協力を得て子供たちに学習ノートを提供したり、災害時のお米の供給などのほか、総
合的な環境プログラムを立案化し、自動車の修理、整備事業の支援プロジェクトも計画しております。
団塊の世代にぜひ参加して欲しいです。
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<男性の地域デビュー
質疑応答>
A さん
B さん
お話を聞いていて地域デビューするきっかけがたくさんあることがわかりました。
上村さんの団体は NPO というより NGO だと思うのですが、資金づくりはどうされて
いるんですか?
上村さん
千葉県の海外協力モデル事業としての資金があります。外務省もついてきてくれて
います。
C さん
NPO 健康体育指導ワーカーとして地域デビューしています。生活クラブ生協方式で
仲間を集め、老人会や自治会に呼びかけ、新しい仲間づくりをしながら、健康で老
いることができるよう活動しています。
D さん
男性が女性から声をかけられ、活動を勧められることはどう思っていますか?
西村さん
その事柄に興味があれば OK で、問題はないと思います。
率川さん
世間的には、世の男性はよく思わないかもしれませんね。いろいろ勉強はしている
が、女性のように井戸端会議ができない。
E さん
現役時代のプライドが捨てられないとだめですね。
F さん
北海道で児童デイサービスを立ち上げ、主婦がそれぞれの時間を出し合い、週何日
のペースで行っていますが、同業者から自立していないと批判されます。地域から
は期待されて役に立っていると思うのですが…退職すれば、男性も同じ目にさらさ
れると思うのですが、いかがでしょうか?
牧野さん
経済的自立と精神的自立の問題ですね。地域のニーズとして充分に対価が得られる
なら、企業や行政がやっているかも。適当な対価が得られないのは、社会の仕組み
を変えなければ。男性はどうでしょう?
G さん
目的に対し収入がアンバランスなのでは?
牧野さん
ワーカーズが会社と違うのは、会費や寄付が非課税です。市民事業として周りに働
きかけ共感を得られて達成できると思います。
伊庭さん
利用者や周辺の評価があるからこそやってこられたのだと思う。もっと自信を持っ
て活動したらいかがか。それを話していけば、家庭も社会も理解していくでしょう。
ぜひ続けてください。
遠山さん
続けていただきたいです。続けることに意味があります。
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