Daiwa Sec ur i t i es f a c e s t h e 2 1 st C e n t u r y w i t h co n f i de nc e 1999 年 アニュアル・レポート日本語版 目 次 株主の皆様へ 1 原社長インタビュー 2 株式会社大和証券グループ本社 8 新大和証券株式会社 14 大和証券SBキャピタル・マーケッツ株式会社 20 1999年3月期の業績分析 26 財務データ 32 グループ会社概要 (組織図/国内外事業拠点/国内関連会社) 54 株式等の状況 68 社会貢献 70 (注)当レポートに記載される数値につきましては、当社の有価証券報告書に基づく数値であり、英文アニュアルレポートの数値とは異なります。 また、構成・記述等につきましても、英文アニュアルレポートを基本としつつ、一部改変を加えさせて頂いた部分があります。 お問い合せ先 経営企画部IR課 TE L:(03)3243-3841 FAX:(03)3242-0955 Eメールアドレス [email protected] 株主の皆様へ 1999年度は、大和証券の歴史の中で、第2の創業とも言える重要な年として記録される こととなるでしょう。昨年来、私どもは持株会社である大和証券グループ本社の下での グループ経営体制の確立に向け、リテール業務とホールセール業務の分社化、ホールセ ール業務およびアセット・マネジメント業務における株式会社住友銀行との戦略的提携 に取り組んでまいりました。これらの経営改革は、日本版ビッグバンの進展によっても たらされるビジネスチャンスを最大限に活かす、という大和証券グループにとって最大 の経営目標を達成するために行ったものであります。また、当社は、株主の皆様のニー ズに応えること、および、株主価値の極大化に向けた経営を行うことにおいて日本でも 先進的な企業グループになることを目指してまいります。 このアニュアルレポートでは、当社グループを取り巻く現在の経営環境と将来のビジョ ンについてご説明しています。皆様の大和証券グループに対するご理解の一助となれば 幸いです。 株式会社大和証券グループ本社 代表取締役社長 兼 CEO –1– I n t e rv i e w w i t h P r e s i d e n t H a r a (原社長インタビュー) るとの認識に立ち、政府は次々に政策を打ち出し てきています。例えば、1999年4月に有価証券取 引税が撤廃されました。この10月には、株式の委 託手数料が完全に自由化されることになっていま す。また、2001年3月までには、業種間の参入障 壁が大幅に撤廃される見込みです。 このような諸規制の撤廃や緩和を受けて、21世 紀初頭の日本の証券業界は、20世紀後半とは大き く異なった様相を呈することになるでしょう。私 どもが、中期的な目標であるROE10%を達成する ためのカギは、確固とした経営戦略を持ち、各事 業分野では刻々と変化するビジネスチャンスに迅 速に対応していける能力です。こうした一連の環 境の変化に対応が遅れた証券会社は、現在どんな に強固な経営基盤を持っていたとしても、この先 その地位を失うかも知れません。 Q 大和証券グループの基本戦略は、日本関連の証 券ビジネスに経営資源を集中することです。“選 択と集中”の経営を実践し、多様化、高度化する Q-1:まず始めに、なぜこれほどまでに大規模な お客様のニーズに対応するためには、持株会社が 傘下の子会社の株式を保有することによって事業 組織の再編成に取組まれたのですか。 ここ数年、大和証券を含めて日本の証券会社 活動を支配・管理する経営形態が最も優れたもの は、長引く不況と証券市場の低迷の影響を受けて である。これが私どもが到達した結論です。この 収益力が低下するという困難な経営状況に置かれ 経営形態によって、グループ全体のシナジー効果 てきました。収益力を回復させるためには、抜本 (相乗効果)を維持しつつ、各社はお客様ニーズに 的な経営の構造改革を行う必要があります。大和 最も適した最高水準の金融サービスを提供するこ 証券は、長年の間に確立した強みを活かしつつ、 とができます。 経営のあり方を一から見直すという、第二の創業 ともいうべき大改革を行いました。このような大 Q-2:持株会社体制に移行することによるメリット 改革を実行することによって、昨年度からの3ヵ年 を説明していただけますか。 計画としてスタートした「中期経営計画」で掲げ まず第一のメリットとして、持株会社体制をと た連結ROE10%(株主資本利益率)を達成してい ることによって各事業部門はそれぞれの業務に特 きたいと思います。 有のニーズに応じて柔軟な対応をとることが可能 私どもの改革は、政府が取り組んでいる日本版 となります。住友銀行や米国のT.ロウ・プライス “ビッグバン”が進展する中で進められています。 社、英国のロバート・フレミング社との提携は、 日本の金融市場の発展には規制緩和が不可欠であ まさにそのメリットを具体化したもので、このよ –2– うに私どもは優れた金融ノウハウを有する他の金 が勢力を伸ばしています。例えば、東京証券取引 融機関と機動的にパートナーを組むことができま 所における外資系証券会社のマーケットシェアは す。 40%近くまでになっています。活況が続く米国市 また、持株会社の傘下にある各社は、組織体系 場で収益を貯えた親会社の資金力と長年の自由競 や人事制度はもちろん、システム投資や従業員の 争の中での業務経験を持つこれらの会社は、私ど 教育などにおいても、それぞれの経営方針や戦略 もの強力なライバルです。 に応じた施策を採用することができます。従来の さらに、業種間の参入障壁が消滅するにつれ銀 いわゆる「総合証券会社」という枠組みの中では、 行や保険会社を含む国内勢も競争相手となりま このような改革を実行することは事実上不可能で す。これらの新規参入者は、外資系の証券会社に した。繰り返しになりますが、これが、各事業部 比べて商品開発力ではやや劣るものの、幅広い販 門を分社化し、持株会社によって経営管理を行う 売チャネルを持っているのが強みです。 グループ運営体制に移行することを決断した理由 です。 各社は企業価値を高めるために積極的な事業展 Q-4:では、日本の証券会社にとって見通しは暗 いとお考えなのですか。 開を行うことができます。例えば、資本関係を伴 いいえ、その逆です。変化に的確に対応してい わない業務分野レベルで他の金融機関と提携する ける大和証券やその他の日本の証券会社にとっ 可能性もあります。国内、海外を含めた金融機関 て、現在のような大変革の時代は、飛躍に向けた との関係構築についてオープンなのです。同様に、 大きなターニング・ポイントとなるはずです。 商品開発、販売についても必要性に応じて柔軟な 事業展開を行うことを考えています。 なぜなら第一に、規制緩和の進展によって証券 会社のビジネスチャンスは大きく広がることにな もう一つの持株会社体制のメリットは、各事業 るからです。特に期待できる分野は、トレーディ 部門の責任の明確化が容易になり、会社間で効率 ング業務、インベストメント・バンク業務、そし 的な資本配分ができるようになることです。 てアセット・マネジメント業務であり、これらの 持株会社体制を とることによって 主要子会社・関連会社10社が持株会社の傘下に 業務からの収益拡大は、手数料自由化による減収 各事業部門はそれぞれの 入る見込みです。今後私どもは、このグループ会 を埋め合わせて余りあるものとなるでしょう。ま 業務に特有のニーズに 社間で効率的な資本配分を行っていきます。各社 ず、トレーディング業務については、有価証券取 は並列の関係で位置づけられ、業績評価基準によ 引税の撤廃や手数料の自由化によって、株式市場 って評価されます。さらに、持株会社の関連会社 における委託・自己取引の双方の取引量が増加す に対する持株比率は、各社の収益力や財務・業務 ることが米国の例で歴史的に証明されています。 上の目標に対する達成度合いの観点から調整を行 つまり短期的に手数料収入が減少しても、中長期 い、グループの再編を進めていきます。 的には取引量の増加はトレーディング収益の拡大 をもたらし、私どもにとってプラスとなります。 Q-3:ビッグバン後の証券業界の競争状況はどう なっているのでしょうか。 また、インベストメント・バンク業務について は、連結会計や時価会計の本格的な導入によって、 あらゆる分野で競争は激化していると思いま 日本企業がバランスシートのリストラクチャリン す。現在主要な競争相手として、欧米の証券会社 グを継続するため、持ち合い株式の解消の動きな –3– 応じて迅速かつ柔軟な 対応をとることができます。 ど多くのビジネスチャンスが生まれるはずです。 観的に見ている理由です。今後数年間は、私ども そして、インベストメント・バンク業務と表裏一 にとって大きく飛躍するチャンスです。勝者と敗 体のものとして個人を中心としたリテール証券業 者を決めるのは、私どもが市場ニーズの変化にど 務があり、個人のお客様に対するアセット・マネ れくらい素早く、かつ効果的に対応できるかにか ジメント業務でのビジネスチャンスがあります。 かっています。大和証券グループは、今回の分社 現在のような低金利の資産運用では、退職後の資 化と持株会社体制への移行によって、他社よりも 金ニーズを充足するには不十分なため、ある程度 一歩先んじて体制を整えました。私どもは大きな 私どもが考えているような のリスクを取ってより高いリターンを求める傾向 自信を胸に、今、未来を迎えようとしています。 改革を実行することは が強まるでしょう。長期的な資産形成ニーズが高 従来のいわゆる 「総合証券」という 枠組みの中では 事実上不可能でした。 まり、証券投資が拡大するはずです。ペイオフ Q-5:5年後の日本の証券市場とその中で大和証券 (銀行預金の払戻し保証額の引下げ)の解禁や郵便 グループはどの様なポジションにあるとお考えで 貯金の大量満期も、個人の金融資産が今後流動化 し、大和証券グループがマーケットリーダーであ る証券市場に資金が流入する要因となるでしょう。 第二に、大和証券グループは、今お話ししたよ うな規制緩和によって拡大するビジネスチャンス すか。 5年という時間は、時代の大きな曲がり角にあ る現在にあっては大変長い期間で、何でも起こり 得ると思います。ただし、趨勢としては次のよう に考えています。 を確実に捉えていくためにふさわしい組織形態を まず第一に、ますます激化する競争を勝ち抜く 作り上げました。それこそが、持株会社体制に他 ために、自社の経営資源を有効に活用した効率経 なりません。 営を進めていかなくてはなりません。証券界もフ 以上の点が私自身、証券会社の将来について楽 ルラインサービスを提供する会社と、限定的なサ ービスに特化する会社という、大きな2つのカテ ゴリーに分かれることになるでしょう。その中で、 一定の市場シェアと顧客基盤を確保し、フルライ ンサービスを提供できるのは、大和証券グループ を含めた一握りの証券会社に絞られていきます。 各社が特色のある経営を行う結果、ビジネス分野 ごとに市場をリードする企業のシェアが次第に高 まることになると考えています。 商品開発力、資金力、販売力の面で他社と差別 化を図る証券会社も出てくると思います。差別化 する対象は、商品の品揃え、営業地域、ターゲッ トとする顧客層、インタ−ネットなどを含む販売 チャネルなど多岐にわたります。実際に株式の固 定手数料が自由化されることによって、ブローカ レッジサービスの中身が細分化され、収益性のあ るニッチ分野に特化できる会社は、規制緩和のメ リットを活かして成長していけると思います。 さらに、銀行、保険会社、商社などが既存の販 – 4– 大和証券グループは、株主価値の極大化を積極的に追求する経営を行います。 売チャネル、商品開発力、顧客基盤を活かして証 こ数年間のエクイティ発行市場の低迷、国内投資 券市場に参入して来るでしょう。また、日本にお 家の投資意欲の低下と外国人投資家の影響力の増 ける確定拠出型年金制度の導入や投資信託市場の 加という状況の中で本来のシナジー効果を発揮す 拡大などのビジネスチャンスを狙って、続々と日 る機会が減っていました。 本市場に進出している外資系のアセット・マネジ メント会社もライバルとなるはずです。 このような新規参入者の場合、フルラインで証 しかし、21世紀に向け市場が安定すれば、この シナジー効果がますます重要になってくる・・・私は そう確信しています。 券業務を行える規模、能力を持つケースは少ない ため、商品開発力のある業者と販売力を持つ業者 Q-6:では、持株会社(大和証券グループ本社)の が合弁事業や提携を行う合従連衡の動きは、今後 役割はどういうものでしょうか。 も続くと思います。 上場会社として存続する大和証券グループ本社 今申し上げた以上に5年後の証券業界がどうなっ は、持株会社として傘下の子会社や関連会社の株 ているかを言い当てるのは時機尚早です。しかし、 式所有を通して各社の事業活動を支配・管理する 大和証券グループは、新規参入者がプレゼンスを ことになります。持株会社の役割は、資本、人材 確立しようとするほとんどのビジネス分野におい というグループの経営資源を最適に配分し、大和 てリーダーとしての地位を確保しています。私ど 証券グループ全体としての企業価値、つまり持株 もはいわゆる「ホーム・フィールド・アドバンテ 会社の株主価値を極大化させることにあります。 ージ」を持っており、これからもマザーマーケッ 明確な業績評価基準により各社の経営を監視して トでの競争力をどんどん強化していきます。新規 いきますが、その中でも特にROEを重視してい 参入者がニッチ分野で成功することはあるでしょ きます。 うが、現段階では少なくとも大和証券グループよ これまでの経営体制では、グループ全体の戦略 りも大きな規模で対抗できるようになるとは考え 立案と各事業毎の業務執行を明確に分けて行うこ ていません。 とは難しい面がありましたが、新体制ではこれが 顧客基盤の広さ、グループのシナジー効果、そ 可能になります。持株会社は子会社に日々の業務 してブランド・イメージは、大和証券グループの 運営の権限を委ね、グループ全体の企業価値を高 競争力の源泉です。日本全国に展開する支店網に めるための中長期的な観点に基づいたグループ戦 よって、私どもはリテール業務のみならず、ホー 略の策定・実行に注力します。これによって、証 ルセール業務においても他大手証券を除くライバ 券業務を行う子会社は、お客様が求めるより専門 ルよりも幅広い顧客層をカバーすることができま 的なサービス、より先進的な商品、営業員とのよ す。因みに、私どもは600社を超える上場・公開企 り密接なコンタクトなどのさまざまなニーズにお 業の引受主幹事を務めるとともに、将来公開の可 応えしていくことが可能となります。こうしてお 能性を有する未上場企業との密接な関係を持って 客様の満足度が高まれば、競争力向上につながり、 います。 結果として株主へのリターンも向上することにな さらに、リテール業務とホールセール業務間の ります。 シナジー効果は、昨年大和証券が主幹事を務めた NTT株式第4次売出しの約70%がリテール部門を通 して販売されたことで実証されたように、大和証 券グループが誇る他社との競争上の強みです。こ –5– の転換です。この基本となる戦略商品として証券 総合口座サービスがあります。この口座を通じて、 お客様にとって収益性の面で有利な証券口座に銀 行口座の利便性を加えた総合的なサービスを提供 します。また富裕層のお客様については、洗練さ れたプライベート・バンキングサービスを提供し ます。このために必要な営業員のレベルアップの ための研修については、既に数年前から本格的に 取り組んでおり、十分な体制ができつつあります。 各支店には、営業員がお客様の持つ金融資産のポ ートフォリオ診断を行い、最適なアドバイスをす るためのツールを配備して、顧客ニーズに合った エクイティ、債券、投資信託を提供できる組織・ Q-7:では最後に、大和証券グループの証券業務の 展開についてお聞きします。まず、リテール証券 顧客基盤の広さ、 グループのシナジー、 そして ブランド・イメージは 大和証券グループの 競争力の源泉です。 会社(大和証券)についてご説明いただけますか。 体制を整えています。 第二に、日々の業務運営の権限をお客様に近い ところにいる各地域の支店に付与する組織体制に 既にお話ししたように、我が国におけるリテー 変更しました。この組織変更により、お客様のニ ル証券業務は大きく変わっていきます。高齢化社 ーズによりマッチする商品・サービスを提供する 会の到来、年金財政悪化の問題などによって退職 ことができます。地域の人口動態や産業の特長を 後に備えた資産形成ニーズが高まり、証券投資に 考慮しながら、各地の地域特性に応じた営業を展 興味を示す個人のお客様が大幅に増えるはずです。 開していきます。 このようなニーズに応えることでリテール証券業 第三に、自動証券取引機(ACM)を備えた小 務のビジネスチャンスは大きく広がります。私ど 型店舗、コールセンター、インターネットによる もは、このビジネスチャンスを確実に捉えるため オンライン取引など販売チャネルの多様化を積極 に、他のライバルよりも十分な体制を構築してい 的に進めています。これにより、既存のお客様に きます。 さらに便利なチャネルを提供すると同時に、証券 ビッグバン後、証券会社はお客様個々のニーズ 取引を初めて行うお客様も容易に私どものサービ に合ったサービスを提供することを求められます。 スにアクセスできるようにして、顧客基盤をより この点は、全てのお客様に画一的なサービスを提 一層拡大していきたいと考えています。 供していたビッグバン以前とは大きく異なるとこ Q-8:ホールセール証券会社(大和証券SBキャピタ ろです。 リテール証券会社の基本的なビジネス戦略は次 ル・マーケッツ)についてはどうでしょうか。 我が国金融システムの構造改革のためには、本 の3つです。 まず第一に、手数料収入主体のブローカレッジ 格的なインベストメント・バンクは欠くことがで ビジネスから、お客様の金融資産形成のために付 きないものです。つまり、海外のライバルと対等 加価値の高い金融サービスを提供するビジネスへ に競えるインベストメント・バンクなくして、 –6– “選択と集中”の経営を 実践するために 持株会社が傘下の子会社の 事業活動を 支配・管理する経営形態が ビッグバンの目的である金融システム改革は成し いては、長年にわたる法人のお客様との関係は私 遂げたことにはなりません。グローバルレベルで どもの強力な武器です。 戦えるインベストメント・バンクを作ることは、 住友銀行との緊密な関係は、他社と競争する上 持株会社構想の中で当初から私の念頭にありまし で当社の優位な点です。両社との間には長年にわ た。大手証券会社として、大和証券は長年にわた たる信頼関係がありますが、今回の合弁事業の話 ってインベストメント・バンク業務を行ってきま が具体化していく過程で、インベストメント・バ した。今回の住友銀行との提携によって、この業 ンク業務を一緒に行えば、それぞれが別に行うよ 務をさらに拡大することができる基盤ができまし りも効果的であり、企業価値も高いものになる、 た。率直に言えば、これまで我が国には本格的な つまり1+1を3にすることができると確信したわけ インベストメント・バンクというものは存在しな です。大和サイドから見れば、私どもの顧客基盤 かったと言えます。両社の合弁によって誕生した をさらに拡大するメリットがあります。また、住 大和証券SBキャピタル・マーケッツ(大和SB 友銀行からの資本注入により新会社の財務基盤が CM)は、日本で初めてのインベストメント・バ 強化されるのと同時にM&A、債券、ストラクチ ンクとも言える経営基盤を持って業務を開始しま ャード・ファイナンス、デリバティブなどの業務 した。 分野で能力の高いスタッフを迎えることができま 私どもの収益構成を米国やその他海外のインベ した。一方、住友銀行にとっても、インベストメ ストメント・バンクと比較すると、トレーディン ント・バンクによる洗練されたサービスを法人の グ業務とインベストメント・バンク業務による収 お客様に提供して本業とのシナジー効果を発揮す 益のウエイトが低くなっています。これは業務の ることができる、 というメリットがあると思います。 自由度が低かったことも一因としてありますが、 システム開発を進め、人材を充実させ、顧客層を Q-9:お話を聞いていますと、将来に対して大変自 拡大させることでリスクをコントロールしながら 信をお持ちのようですね。 トレーディング収益を拡大させることが可能です。 はい。リテール証券業務、ホールセール証券業 同時に法人のお客様に対して、規制緩和の進展に 務ともに、私どもには大きなビジネス・チャンス より、以前よりも幅広いサービスを提供すること があります。規制緩和の進展と同時に、私どもは ができます。株式持ち合いの解消、不採算部門の 自ら経営の構造改革を行ったことで、目の前の大 スピンオフ、M&Aなどの方法で経営の見直しを きなビジネスチャンスを最大限に活かすことがで 進める日本企業への財務アドバイザリーサービス きる体制を整えました。大和証券グループは、中 は、大和SBCMにとって大きなビジネスチャン 期的な経営目標であるROE10%の達成に向けて スをもたらすことになるでしょう。資産証券化ビ 着実に進んでいる・・・私はそう確信しています。 ジネスについては、私どもは、我が国でいち早く 取り組んできましたが、今後もっと積極的に取り 組んでいかなくてはならない業務分野だと思って います。カギとなるのは、商品開発力と顧客ニー ズを的確に把握することです。前者については、 大和SBCMは十分に力がありますし、後者につ –7– 最も優れています。 ( 持 株 会 社 ) 大和証券グループ本社 旧大和証券は、1999年4月26日をもちまして『株式会社大和証券グループ本社』と商号を変更し、 グループ会社の株式を保有することにより事業活動を支配・管理する持株会社として発足しました。 新しい大和証券グループを構成する主たる子会社・関連会社は下図の通りです。 大和証券グループ本社 (新)大和証券 大和証券 SBキャピタル ・マーケッツ 大和住銀 投信投資顧問 大和証券 投資信託委託 大和総研 大和証券 ビジネスセンター 大和土地建物 国内リテール 証券業務 ホールセール 証券業務 アセット・ マネジメント業務 アセット・ マネジメント業務 リサーチ・ システム開発業務 証券事務処理業務 店舗管理業務 大和 インターナショナル 信託銀行 日本 大和ファイナンス 海外拠点 インベストメント ・ファイナンス 信託業務 ベンチャー キャピタル業務 独禁法上の規制により、証券会社の国内他企業へ を加味した、実質支配力基準および影響力基準が の出資比率は原則としては5%以下に制限されて 導入されます。1998年度の連結対象会社は55社で います。旧大和証券もこの規制の適用を受けてい したが、持株会社体制に移行した大和証券グルー ましたが、持株会社に移行後はこの規制の適用対 プは、証券関連業務との関連性ならびに重要性の 象外となり、主要関連会社への出資比率を50%以 観点から、1999年度に新たに連結対象会社とする 上に引き上げることが可能になりました。 子会社および持分法を適用する関連会社を検討し 2000年3月期から連結財務諸表作成に当たって、 ています。なお、海外現地法人につきましては、 子会社および関連会社の判断基準として、従来の 最終的にはホールセール証券会社の子会社となる 持株基準に加え、人的派遣や資金調達などの要因 予定です。 抵当証券・ 海外子会社 クレジットカード業務 および事務所 持株会社の機能 持株会社の最も重要な役割は、グループの資本と 人的資源を効果的に配分し、グループ全体の企業 価値、つまり株主価値を最大限に高めることです。 グループ経営体制の確立 大和証券グループは、2000年度までに連結ROE (株主資本利益率)を10%程度までに引き上げるこ 大和証券グループ本社 とをグループの経営目標としています。今後、連 株主総会 結もしくは持分法の対象となるグループ各社が、 取締役会 連結収益の拡大に貢献しているかについて各社毎 監査役会 法務・監査会議 経営諮問委員会 代表取締役 に業績評価基準を設け、その達成度に応じてグル ープ事業の再編成と持株比率の引き上げを行って 経営会議 グループ幹部会議(仮称) いきます。 リテール連絡会 ホールセール連絡会 〈新大和証券〉 〈大和証券SB キャピタル・マーケッツ〉 営業連絡会議 –9– グループ経営会議 〈主要グループ会社〉 持株会社 1999年度経営目標 経営諮問委員会 大和証券グループは、1999年度の経営目標として 幅広い経営スキルを有した各委員は、グループ経 次の3つを掲げています。 営に関するさまざまな意見や助言をCEOに対して 行うことが期待されています。 連結収益の拡大 証券子会社2社間のシナジーと、グループの一体 この他の会議体として、持株会社の取締役が、リ 感が生み出す総合力を十二分に発揮し、連結収益 テール証券業務、ホールセール証券業務、証券関 を拡大する。 連業務について、グループ各社の経営陣と討議す グループ事業の再編・合理化の継続 る場がいくつか設けられています。また、持株会 最適なグループ事業構造を実現するために今年度 社体制移行を機に、持株会社、リテール証券会社、 もグループ事業の見直し・再編への取組みを継続 ホールセール証券会社はもとよりその他の関連会 する。 社についても、経営の意思決定・監督機能と業務 グループ・ガバナンス構造の確立 執行の機能を明確に分離し、経営の効率化と取締 楠田 智昭 持株会社はグループ各社株式の持株会社への集約 役会の活性化を図るため、執行役員制を導入して 代表取締役社長兼CEO を進め、明確な資本関係に基づくグループ経営を います。 取 締 役 代表取締役会長 原 良也 代表取締役専務取締役兼CFO 山村 信一 常務取締役 行うことにより、グループ企業価値の増大を推進 する。 小森 脩一 常務取締役 人事制度 鈴木 茂晴 取締役 福田 憲一 コーポレート・ガバナンス 旧大和証券の全従業員は1999年4月25日付で同社 非常勤取締役 川口 碩保 執 行 役 員 執行役員 宮田 長吉 持株会社の主たる会議体 を退職し、翌4月26日付で各々持株会社、リテー 持株会社は、以下のような会議体を通じて適切な ル子会社、ホールセール子会社に改めて入社しま グループ・ガバナンス構造を確立し、大和証券グ した。これに際し、各従業員に対して退職日時点 ループの株主価値の極大化を目指したグループ戦 までの退職金が支給されました。 略を策定します。 私どもは、今回の持株会社化・分社化を機に従来 執行役員 大井 正康 執行役員 の退職金制度、適格退職年金制度を改廃し、実力 脇水 純一郎 取締役会 主義の徹底・労働市場の流動化に対応した新しい 取締役会は、会社の重要な業務執行を決定すると 退職金制度を導入しました。これにより、2000年 ともに、取締役の職務執行を監督する機関です。 度決算から導入される年金会計による退職金給付 杉谷 昇 重要なグループ経営課題は、取締役会に付議され のオフバランス債務の問題に対応しています。 常勤監査役 決定されています。 執行役員 松場 清志 監 査 役 常勤監査役 高橋 秀元 非常勤監査役 川上 哲郎 経 営 諮 問 委 員 京セラ株式会社・取締役名誉会長 京都商工会議所会頭 監査役会 新人事・報酬制度 監査役会は、取締役の職務執行を監査する機関と 日本企業は現在、戦後50年間続いてきた終身雇用 して、決算書類などの会計監査や会社の経営・運 と年功序列の雇用形態を基本とする人事制度の見 営に関する業務監査を行います。 直しを迫られています。この制度は労使間の厚い 法務・監査会議 信頼関係に支えられ、会社と従業員の双方にとっ 稲盛 和夫氏 法務監査会議は、主として証券子会社のコンプラ てうまく機能してきました。しかしその反面、 ウシオ電機株式会社・代表取締役会長 イアンス体制が適切に整備・運営されているかチ 個々の業績の格差が適正に反映されない処遇体系 ェックする役割を担っています。 は悪平等をもたらす結果になりました。戦後の高 経営会議 度成長期には大きな矛盾が露呈することがありま 経営会議は、グループのビジネス・プランや予算、 せんでしたが、日本の経済が成熟し、企業が効率 各種資源配分などの重要な経営課題を討議する機 経営の問題に直面している今日、旧来の終身雇用 関です。この会議で討議された案件の多くは、取 制度と年功序列をベースとした雇用形態は望まし 締役会に付議されています。 いものとはいえなくなっています。 牛尾 治朗氏 アーサー・D・リトル(ジャパン) ・代表取締役社長 在日米国商工会議所会頭 グレン・S・フクシマ氏 – 10– 持株会社 子会社・関連会社 各企業はそれぞれが置かれた経営環境の下で、こ 持株会社傘下の子会社・関連会社の内、リテール の新たな現実にいかに適応するか選択を迫られて 証券業務を行う大和証券とホールセール証券業務 います。大和証券グループは、人材こそ会社にと を行う大和証券SB キャピタル・マーケッツの事業 って最も大切な財産であり、証券業における競争 内容については、このレポートの次章以降で詳述 力の源泉であると考えています。顧客との関係を しています。 維持するのは社員一人ひとりであり、また、組織 ここでは、ノンバンク事業を行っている関連会社 として蓄積されるノウハウは社員によって受け継 とアセット・マネジメント会社2社について説明し がれていきます。私どもは、国内の従業員数を ます。 関連ノンバンクの整理統合 総資産 (3/98=100%) (%) 100 80 60 2000年度末までに1997年度の水準から1,500人減ら す計画ですが、自然減と新卒大量採用の抑制、自 関連ノンバンク事業 由定年制の活用などを通じてこの計画を達成でき 大和証券グループにおいてノンバンク事業を行っ る見込みです。 ている関連会社は、日本インベストメント・ファ 他方、報酬制度については、成果や会社への貢献 イナンス株式会社、大和ファイナンス株式会社、 度に応じて賃金が配分されるよう抜本的な改革を 大和サンコー株式会社の3社です。持株会社体制 実施します。どの程度実力主義を導入するかは、 への移行を機に、当社はこれら3社に関わる不良 各事業部門の特性に応じて決定します。 債権を一掃するために1999年3月期にそれぞれに 大和証券グループは、具体的には次のような人事 対して240億円、820億円、98億円を関連先支援引 制度の改革を実施または計画しています。 当金として特別損失を計上しました。これにより 3社が抱える不良債権は完全に一掃され、グルー ・毎春の新卒一括大量採用は行なわず、新卒者を 含めた通年採用に切り替えます。 プ全体で健全な財務体質が構築されることになり ます。 ノンバンク事業のリストラクチャリングの一貫と ・昨年度、長期インセンティブ報酬の一つとして、 して、下記の3つの業務を除くノンバンク事業を大 幹部社員以上に対してストックオプションを付 幅に縮小し、リテールおよびホールセール証券業 与しています。 (P.42参照)持株会社体制移行後 務を補完する分野に特化していく方針です。この も、ストックオプションその他のインセンティ 方針に沿って、日本インベストメント・ファイナ ブ制度の拡充を検討しています。 ンスと大和ファイナンスは、2000年度に合併する 予定です。 ・指示命令系統を簡素化し、実績を適切に反映さ せるため、9段階の等級から4段階に簡素化し ベンチャーキャピタル事業(投融資事業) ました。部長クラスに到達する年齢層は、従来 新規公開業務と密接に関わる事業であり、また幅 最も早い者で40代前半でしたが、今後は能力次 広い投資家に対して商品を提供していく観点から 第では30代半ばでの昇進が可能となります。 も、今後の大和証券グループにとって必要不可欠 な事業分野です。 ・同一の等級内でも考課格差による能力格差を反 大和VISA カード事業 映した新しい月例給となります。また、報酬そ 大和証券が現在推進している、証券総合口座サー の他の雇用条件について、個別に交渉して決定 ビスに新たな金融サービスの付加価値を付与する する契約社員を採用します。 ために必要な事業です。 抵当証券事業 ・降級制度を設け、年功にとらわれない能力・実 績を反映した処遇体系とします。 個人投資家向けに販売している優良なローンを裏 付けとする抵当証券事業は、お客様の投資ニーズ に対応する範囲で継続していきます。 – 11 – 40 20 0 3/98 3/99 3/2000 3/2001 予定 合併後 サンコー NIF 大和ファイナンス 〈出所:大和証券グループ本社〉 持株会社 グループ事業の再編 人員(削除計画) (人) 3500 3000 アセット・マネジメント業務 サービス、例えば確定拠出型年金の業務につい 大和証券グループには、アセット・マネジメント て上記2社の一方だけが取り扱うように限定する 業務を行う会社として大和証券投資信託委託株式 ことは考えていません。大和住銀投信投資顧問は 会社(大和投資信託)と大和住銀投信投資顧問株 現在のところ年金資金の投資顧問業務を主体にス 式会社があります。 タートしている一方で、大和投資信託は個人投資 家向けの投資信託の設定・運用が主たる業務です。 2500 2000 大和証券投資信託委託株式会社 今後、このような違いも次第になくなり、両社が 同社は、主に当社のリテール、ホールセール部門 直接競合するような場面ももちろん予想されます を通じて販売される投資信託の運用を行っていま が、現時点では両社が合併する計画はありません。 す。ここ数年の同社の優れた運用実績、特に公社 1500 1000 債型投資信託の実績を反映し、1999年3月末現在 海外事業 の同社の投信純資産額は11兆1,000億円と国内業界 欧州、米州拠点の損失計上 トップです。 ロシアルーブルの切り下げに端を発した国際金融 市場の混乱の影響を受け、欧州の現地法人である 500 大和住銀投信投資顧問株式会社 大和ヨーロッパリミテッドは、他の金融機関同様 同社は、1999年4月1日に大和証券の関連会社で にロシア関連のトレーディング・ポジションによ ある大和投資顧問株式会社と住友銀行グループの る大量損失を余儀なくされました。 住銀投資顧問株式会社およびエス・ビー・アイ・エム また、米国現地法人においても、新興国経済を席 投信株式会社の合併により誕生しました。同社へ 巻した金融市場の混乱とヘッジファンドの実質的 ※99年度以降の「単体」は、 持株会社、リテール・ホールセール子会社の合算。 の出資比率は、大和証券グループと住友銀行がそ 破綻を引き金とする米国内の一時的な信用危機に 〈出所:大和証券グループ本社〉 れぞれ約44%、米国の大手資産運用会社であるT. よって、商業用不動産担保証券(CMBS)事業部 ロウ・プライス社が10%、住友信託銀行が約2%と 門は大打撃を受け、大幅な損失を計上することと なっています。同社は、国内外年金資金の運用に なりました。 係る投資顧問業務の他、投資家のニーズに合った この結果、1998年度は欧州において579億円、米国 新しいタイプの投資信託商品の開発も積極的に行 において419億円の損失が発生しました。 います。 また、1998年度は海外業務の見直しに伴う海外支 また、T.ロウ・プライス社と英国ロバート・フレミ 店の統廃合や人員の削減などのリストラ関連の経 ング社の2社は、海外に合弁会社(T.ロウ・フレミ 費を計上しています。特に、ロンドンに建設中の ング・アセット・マネジメント社)を設立し、同 ビルに現地法人本社の移転を見送った結果、評価 社が設定する投資信託の外国証券による運用業務 損が発生しました。これらに伴い、大和証券単体 を行います。 では、海外子会社株式の評価減として合計1,151億 0 98 99 2000 合計 年度 関連 海外 単体 グループ事業の再編 経費(削除計画) (10億円) 120 100 80 円の特別損失を計上しました。 60 急速に進展する日本版ビッグバンにより、アセッ ト・マネジメント業務は今後急拡大することが見 40 込まれます。より有利な資産運用に対するニーズ が高まるにつれて、個人投資家の資金が現在の投 資信託の主力商品であるMRF(マネー・リザー 20 ブ・ファンド)やMMF(マネー・マネージメン ト・ファンド)から高いリターンを期待できる株 0 98 99 2000 合計 年度 関連 式投資信託などの商品にシフトすることが予想さ れます。 海外 単体 ※99年度以降の「単体」は、 持株会社、リテール・ホールセール子会社の合算。 〈出所:大和証券グループ本社〉 大和証券グループは、多様化するお客様のニーズ に応えるため幅広い商品を取り揃え、その中から 最適なものを選んでいただきたいと考えています。 従って、現在または将来においても特定の商品・ – 12 – 持株会社 IR活動について 大和証券グループの海外戦略 大和証券は経営の透明性を高めるため、国内外の 海外業務については、日本関連ビジネスに経営資 株主・投資家の皆様にタイムリーで適切なディス 源を集中させ、適正規模にまで資産圧縮する方針 クロージャーを行うIR活動(投資家向け広報活動) を決定しています。1998年度末、海外市場でのト を充実させてきました。持株会社体制移行後は、 レーディングポジションは2兆円強と前年の2分 上場会社である持株会社によるグループ企業の収 の1までに削減しています。また、海外拠点数は 益、財務状況についての適切なディスクロージャ 34から24拠点に減らし、海外支店の総従業員数は ーが何よりも求められます。また、持株会社が子 2,070人から1,279人に減少しました。米州における 会社・関連会社の経営状況について十分に把握し 業務は現在すべてニューヨークの米国現法本店に た上で情報開示を行うことは、効果的なグルー 集約し、他の支店を閉鎖しています。欧州では、 プ・ガバナンス体制を構築するという意味で重要 主要金融センターを除いて東欧などの拠点を既に な点です。大和証券グループ本社は、効率経営の 廃止、もしくは1999年度中に閉鎖します。この合 推進や株主価値の向上のために、より積極的なIR 理化計画によって、今年度末までに海外拠点数を 活動を展開してグループの経営情報をタイムリー 17拠点に、海外総従業員数を1,030人まで削減する に情報開示していく方針です。 海外事業の合理化 人員 (人) 2500 2000 1500 1000 500 予定です。 0 以上のような合理化計画を進め、海外部門は最終 3/98 3/99 的にすべて大和証券SBキャピタル・マーケッツに 3/2000 予定 アジア 移管する方針です。 欧州 今後数年間の大和証券グループの海外業務におい 米州 〈出所:大和証券グループ本社〉 ては、私どもが競争力を持っている日本株・円債 関連の委託/トレーディング業務およびデリバテ ィブ業務、インベストメント・バンク業務に経営 海外事業の合理化 資源を集中します。 拠点 (拠点) 大和証券グループの海外業務の果たすべき使命と 40 してはまず、海外投資家に対して日本の証券市場 の幅広い商品を提供することがあります。規制緩 和の進展で今後、日本の金融商品に対する海外投 30 資家の投資ニーズが高まることが予想されます。 株や債券への投資に加えて、証券化商品などの新 商品も魅力的な投資対象となります。この他に、 20 クロスボーダーのM&Aなどのインベストメント・ バンク業務においても、グローバルな業務展開に よるビジネスチャンスを見込んでいます。 10 持株会社体制に移行した大和証券グループは、私 どもが競争力を持ち、将来成長が見込める分野に 海外業務を絞り込みました。また、適正規模で収 益が上げられるまで経費の削減も進めています。 0 3/98 さらに、これまでに海外市場で蓄積した証券化や 3/99 3/2000 予定 デリバティブなどのノウハウを日本市場で活かす 〈出所:大和証券グループ本社〉 ことで、グループ全体の競争力が向上すると考え ています。一連の合理化計画を実行し、国内で強 固な経営基盤を構築した後、2001年を目処にグル ープとしての海外事業戦略を打ち出して行きます。 – 13 – (リテール証券会社) 新大和証券株式会社 新大和証券株式会社は、旧大和証券株式会社のリテール部門の事業を引き継ぎ1999年4月26日に開業しま 取 締 役 した。新しい大和証券は、全国の個人投資家や地域法人のお客様に対して地域の特性に合わせた営業展開 代表取締役社長 で、フルラインサービスを提供します。 代表取締役副社長 原 良也 倉員 伸夫 代表取締役副社長 日米個人金融資産の状況 保険 年金 生保 損保 秦野 輝雄 353 (28.8%) 有価証券 117 (9.6%) 株式 211 (17.2%) 債券 25 (2.0%) 投信 110 (8.9%) 52 (4.3%) 28 (2.2%) 30 (2.4%) 郵便貯金 247 (20.1%) 有価証券 株式 債券 投信 保険 0.7 (2.5%) 常務取締役 9.9 (36.6%) 5.3 (19.7%) 1.7 (6.4%) 2.9 (10.5%) 前 哲夫 常務取締役 斎藤 辰栄 常務取締役 平林 正樹 その他 4.7 (17.1%) 常務取締役 長谷川 明 現金・ 要求払預金 145 (11.8%) 執 行 役 員 日 本 1228 兆円 米 国 27.2 兆ドル 1998 年 9 月末・速報 1998 年 9 月末・速報 執行役員 佐藤 恵一 執行役員 年金 7.5 (27.7%) 山 章 執行役員 貯蓄性預金 620 (50.5%) 太田 浩司 貯蓄性預金 2.9 (10.5%) 執行役員 嶋村 佳秀 執行役員 単位/兆円 単位/兆ドル 〈出所:日本銀行〉 〈出所:FRB〉 池田 哲彌 信託 1.1 (4.1%) 現金・要求払預金 0.4 (1.5%) 執行役員 田中 太郎 執行役員 藤岡 博史 環境認識 監 査 役 常勤監査役 1,200兆円(約10兆ドル)を超える日本の個人金融資 590兆円が、60歳以上の人々によって保有されてい 産は、有価証券の占める割合が米国などの他の先 る、ということが挙げられます。この年齢層の 進国と比べて低く、1998年9月末時点で、半分以 人々は、リスク回避の傾向が極めて強いため、そ 上の620兆円が定期預貯金などとなっています。ま の資産の多くがリスクの低い預貯金に向けられて た、残りの大半もリスクが低く、収益率も高くな いるのです。 い商品が占める一方で、有価証券は9%弱(約110 第二に、欧米と日本では、資産形成について長年 兆円)に過ぎません。(上のグラフ参照) にわたって培われた考え方・経験などの点で差が このような状況にある主な理由としては、次の3 ある、といえます。海外の個人投資家は、複数の つが考えられます。 商品に対する分散投資によって全体としてリスク まず第一に、個人金融資産1,200兆円の約半分の を低くしながらリターンを高めることができると 多田 勇夫 常勤監査役 白井 敏夫 非常勤監査役 大久保 隆雄 (新)大和証券 担コリ 当ンー プガ ラル イ・ ア ン ス 商 品 担 当 西 日 本 地 域 担 当 近 畿 圏 四 国 地 域 担 当 関 西 地 域 担 当 中 日 本 地 域 担 当 東 日 本 地 域 担 当 首 都 圏 地 域 担 当 東 京 地 域 担 当 本 店 担 当 支 店 支 店 支 店 支 店 支 店 支 店 支 店 本 店 資 産 運 用 開 発 部 支 店 法 人 部 営 業 企 画 部 – 15 – ダ イ ワ ダ イ レ ク ト 部 投 資 信 託 部 商 品 情 報 部 商 品 業 務 部 支 店 管 理 部 門 コ ン プ ラ イ ア ン ス 統 括 部 経 営 管 理 担 当 総 務 管 理 室 業 務 部 財 務 部 経 営 企 画 部 リテール証券会社 いう考えを十分理解しています。従って、長期的 に資産を形成するための確定拠出型年金(401Kプ 投資信託残高推移(日本) (10億円) ラン)などの中には、通常エクイティや他のリス 50000 ク商品が含まれています。これとは対照的に日本 45000 では、この分散投資という考え方が、現状ではま 公社債型 株式型 MMF(中国ファンドを含む) 40000 だほとんど根づいていません。従来日本では、株 式や株式投資信託などの比較的リスクの高いもの 35000 に投資することは、短期的な投機行為と考えられ 30000 ていました。つまり、一人ひとりが分散投資によ 25000 MMFスタート って自分のライフスタイルに合ったポートフォリ オ(資産の組み合わせ)を構築して資産形成して 20000 いくより、安全性を最も重視しながらケース・バ 15000 イ・ケースで個別の商品に投資する傾向が強かっ 10000 たのです。 5000 第三に、個人投資家に対する商品・サービスの差 が挙げられます。海外では、収益性が高く、銀行 預金に類似した利便性も備えた商品が個人向けに 0 1970 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 株投の躍進と低落 94 96 98 99/1 公社債型とMMFの躍進 〈出所:投資信託協会〉 販売されていますが、日本でこのような新しい金 融商品が導入されたのはごく最近のことです。 投資信託残高推移(米国) (10億ドル) 4000 公社債型 株式型 今後の事業環境 MMF 3500 ビッグバンによる一連の規制緩和によって、日本 でも個人のお客様に対して、さまざまな資産運用 3000 の機会が提供されます。投資信託の銀行窓口での 販売開始、証券総合口座やラップ口座などの新商 品の登場、インターネット取引を含む販売チャネ 2500 MMF スタート ERISA法 JRAスタート 2000 ルの多様化などにより、個人金融資産が、低リス クの預貯金から証券市場へと大きくシフトしてい くことが予想されます。また、株式の委託手数料 1500 CMA スタート 1000 401K スタート が完全に自由化され、証券サービスの形態が細分 化されることにより、お客様にとっては各々のリ 401K施行ルール 500 スク選好度合い・投資目的・資産額に最も合致す る商品や販売チャネルを選択できるようになりま す。 0 1970 72 74 76 78 80 82 84 86 MMF躍進 88 90 92 94 96 公社債型とMMFの躍進 98 99/1 株投躍進 〈出所:LCI〉 リスクの選好度合いについては、今後、日本の人 口構成上、最大の構成比を占めている現在40代か 単位/兆円 個人金融資産の予想 ら50代初めの「団塊の世代」が、退職後の長期に 及ぶ生活資金を確保するために、収益性を重視し 金融資産合計 有価証券 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 1250 1280 1320 1370 95 98 110 120 6 6 7 8 て金融商品を選択することが予想されます。この 国債 傾向は2000年度に見込まれている確定拠出型年金 金融債 16 15 13 12 株式 62 65 75 85 その他 11 12 15 15 31 40 50 65 制度(日本版401K)の導入によって加速するでし ょう。さらに、これから高齢者層の金融資産を受 け継ぐ次の世代は金融商品に詳しく、リスクを取 ることに柔軟であることも見逃せません。 投資信託 注)1998年11月末時点・大和総研試算より 〈出所:大和総研〉 – 16 – Retai l Bus i nes s リテール証券会社 米国では、1977年のCMA*(キャッシュ・マネジ 高い情報提供に努めています。その結果、大和全 メント・アカウント)の導入と1979年の401Kの導 体の1998年度株式全市場における10%以上のマー 入によって、ミューチュアル・ファンド(会社型 ケットシェア拡大に寄与しています。債券につい 投資信託)市場が大きく拡大しました。日本市場 ては、低金利が続く中で、国債、ユーロ債、サム でも、このような商品が販売されることによって ライ債、MTN(ミディアム・ターム・ノート)、 同様の展開が予想され、特にペイオフ、すなわち 米国財務省債、個人向け社債、仕組み債など幅広 銀行預金の払戻し保証額の引下げ(上限元本1,000 い商品をお客様に提供しています。投資信託につ 万円)が予定通り解禁されれば銀行預金の相対的 いては、お客様の多様な投資ニーズに対応してい 魅力が低下し、その結果、投資信託市場が拡大す くために中核となる商品と位置づけており、600種 ることが期待されます。さらに特筆すべきことと 類を超える商品を提供し、高いマーケット・シェ して、約100兆円の郵便貯金が、2000年から2001年 アを確保しています。大和証券グループの大和証 にかけて満期を迎えます。最高で年率6.33%で預 券投資信託委託株式会社は、主として大和証券に けられていた資金の再投資先として、相対的に高 よる販売によって投信純資産を拡大し、現在日本 いリターンを得られる有価証券投資に対してより で最大となっています。また大和住銀投信投資顧 前向きになるでしょう。 問株式会社は、米国のT.ロウ・プライス社と英国 こうしたさまざまな要因を考慮して、大和総研で のロバート・フレミング社との提携により、優れ は昨年11月時点で、2001年までに投資信託の残高 た商品を提供していきます。 が65兆円、株・債券などの有価証券が120兆円に増 このように大和証券が取扱う商品の品揃えは、幅 加すると予測しています。 広いお客様の投資ニーズに合った効率的なポート 当社の1998年3月末現在のリテール営業資産は約 自動融資機能、消費・取引明細送付機能などが付いている。 8.5兆円でしたが、1999年3月末には、約11兆円ま で増加しています。既に昨年発表している通り、 今後、日本の個人投資家も他国と同様に、投資可 能な資金、リスクに対する選好度合い、投資期間、 税制といった資産管理のために必要な要因を考慮 私どもは2001年3月末までに、このリテール営業資 大和証券:リテール営業資産の拡大 (10億円) 12000 しながら、個々のニーズに合致した的確なアドバ イスや金融サービスを求めるようになるでしょう。 10000 大和証券は、フルラインサービス、すなわち多様 化するお客様のニーズに対して適切な商品・サー 8000 ビスを提供していきます。例えば、投資アドバイ スを求めるお客様に対しては、プライベート・バ 6000 ンキング・サービスを含め、個別のニーズに合っ たより洗練されたサービスを提供します。また、 4000 コストや利便性に対するニーズが強いお客様に対 しては、インターネット、携帯電話、ACM(自 動証券取引機)などの新しいチャネルを通じた営 2000 業展開を行います。 大和証券は既に株式、債券、投資信託など幅広い 0 95 96 97 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 1998 商品を取り揃え、お客様に提供しています。まず 株式については、ポートフォリオ分析ツールを利 用した投資アドバイスや、商品情報部からの質の – 17 – 2 1999 エクイティ 債券 投信 その他 〈出所:大和証券〉 60 50 40 30 20 10 0 95 96 97 98 99 2000 2001 推測 売却代金が自動的にMMFにスウィープされる機能、預り資産担保の 大和証券の対応 70 株式投資信託 フォリオを構築するために必要十分なものです。 *1977年にメリルリンチにより米国で導入された証券総合口座。証券 投資信託の増大 (兆円) 3 債券投資信託 投資信託総額 〈出所:1995ー98年度 投資信託協会〉 〈出所:1999ー2001年度 大和総研〉 年度 リテール証券会社 産を18兆円まで増加させることを経営目標として います。この目標の達成に向けて、大和証券は今 多様なリテール・チャネル 大和証券:証券総合口座の拡大 (口座数/千) (残高/10億円) 1000 200.0 900 180.0 800 160.0 700 140.0 600 120.0 てきました。さらに、この2年で内容を充実させて 500 100.0 います。例えば、自社開発した投資支援とプラン 400 80.0 300 60.0 に、CFP(日本FP協会公認ファイナンシャル・プラ 200 40.0 ンナー)を始めとする社外の資格取得者数の増加に 100 20.0 後も商品・サービスの開発力をさらに強化してい インター ネット 非対面取引 ●ACM きたいと考えています。 ●ATM コール センター お客様 店舗 対面取引 NTTドコモ iモード ●資産管理個別相談 ●お客様サービス班 ●分析ツールの開発 提携ATM BANCS/ATM (都市銀行) ●郵貯ATM (郵便局) ● 大和証券では、社員教育に大変力を入れています。 この10年間にリテール部門の社員を対象に、ファ イナンシャル・プランニングに関する研修を行っ ニングのためのソフトである「Poet SB」を活用 した財務分析に関する研修を行っています。さら も力を入れており、資格取得者をプライベート・ バンキング部門に配属しています。また、中間管 大和証券:資産管理手数料の堅調な伸び % (百万円) 50 35000 34000 45 33000 40 32000 35 31000 30 30000 25 29000 20 28000 15 27000 26000 95 96 97 0 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 1997 理職以上を対象にした幅広い分野についての研修 にも力を入れるなど、リテール業務でのビジネス チャンスを捉えるためには、社員の能力向上が何 1998 1999 口座数 MRF残高 〈出所:大和証券〉 よりも大事であるという考えに立って、そのため ていきます。また、本部の各部に配置された専 に必要な組織・体制の整備を進めています。 門スタッフが、調査レポートの作成や講演会・ セミナーの開催など、地域のお客様のニーズに 合わせたサポート活動を行っていきます。 組織の再編成 大和証券は私どもが持つ強みを活かし、より優れ 新商品・サービスの開発 た金融サービスを提供するために組織の抜本的な 見直しを進めてきました。 大和証券が、リテール業務におけるビジネス展開 ● 全てのお客様からの幅広いニーズに対応するこ の核として最も注力しているのは、証券総合口座 10 とを目指して、株式、債券、投資信託の3つの サービスです。大和の証券総合口座の口座数は 5 商品本部機能を統合しました。これによって、 1999年3月末現在、ほぼ100万口座に達しました。 分散されていた機能がひとつに集約され効率良 現在、MRF(マネー・リザーブ・ファンド)によ く、質の高いサービスを提供することができま る有価証券の購入代金決済や余資運用、クレジッ す。 トカード代金の決済、都市銀行・郵便局のATMか 0 25000 0 98 年度 代理事務手数料 代理事務手数料 募集販売手数料+代理事務手数料 〈出所:大和証券〉 ● これまで3地域に区分していた全国の支店網を らの出金、MRFとMMF(マネー・マネジメン 8地域に区分し直した上で、各地域に執行役員 ト・ファンド)とのスウィングサービスなどを提 を配置し、地域に根差した営業活動を進めてい 供しています。今後、この口座で自動融資を可能 きます。このような地域別の営業組織の導入に とするなどサービス内容を充実していくことで、 よって、従来以上に提供する商品、販売方法な この商品をより魅力的なものにしていきたいと考 どの面で地域毎に異なるニーズを考慮しながら えています。 きめ細くスピーディーに対応していきます。ま また、もう一つの注力しているポイントは、新し た、個人のお客様のみならず地域の法人や金融 い形態の販売チャネルを積極的に構築していくこ 機関に対しても、地域に根差した営業活動によ とです。その主たる目的は、既存のお客様に対す り商品・サービスを提供していきます。 るサービスの質の向上および証券市場にアクセス ● 支店経営に関しては、お客様と直に接する支店 長に、より広範な権限を与えた自主経営を行っ – 18 – する手段の増加による投資家層の拡大です。 販売チャネルの多様化の中で最も重要なのが、イ リテール証券会社 ンターネットを利用したオンライン取引です。現 規参入が続きますが、日本においてバックオフィ 在大和証券の「ダイワダイレクト」では、インタ ス業務を構築するコストを考えると、既に主要な ーネットを通じて、株式、株式ミニ投資、MMF、 インフラ整備を終えているダイワダイレクトは、 米ドル建MMFやその他の投資信託などの取引を行 競争上優位にあると考えています。 うことができます。1998年末時点の日本における 大和証券は、オンライン取引分野における現在の インターネット利用者は、延べ1,500∼2,000万人と 地位をさらに強固なものとしていくための投資を 推定され、このうち約5万人が証券取引を目的とし 行っていきます。現在、約50名のスタッフがマー た利用者です。4月末現在でこの約半数に相当す ケティングやシステム・オペレーションの業務に る2万6千人が大和証券のお客様であり、この数字 当たっていますが、今後必要に応じて人員を増や は業界1位となっています。私どもの調査では、 していきたいと考えています。また1999年4月には、 ダイワダイレクトで証券取引を行っている方の平 フリーダイヤルでお客様からのお問い合せを受け、 均年齢は36歳で、その3分の2がサラリーマン層で 資料請求、注文受付・訂正ができるようにコール す。また、その半数以上の方が、株式の取引は初 センターのシステムを拡充しました。これに加え めてとなっています。この調査結果から見て、イ て、NTTドコモの携帯電話iモードによる株価情 ンターネットは今後、私どものリテール分野にお 報の提供や株式などの注文を出せるサービスを行 けるビジネスチャンスを拡大させると考えていま っています。 す。 販売チャネルの多様化の一つとして、支店におけ インターネット白書によれば、パソコンの出荷台 る非対面取引では、タッチパネル操作で口座開設 数の推移から2003年の日本のインターネット利用 から株式などの注文が出せるACMを設置し、投資 者数は約3,000万人に達すると予想されます。米国 相談のための営業員数名を配置した小型店舗を展 では、現在約8,000万人のインターネット利用者の 開しています。このような店舗が、どのような地 うち700万人が証券取引に利用しています。日本も 域で効果的であるかについて、マーケティング活 米国と同じ割合までオンライン取引市場が拡大し 動を現在4つの地域において展開していますが、 た場合には、3年以内に約300万人がインターネッ 今のところお客様の反応は良好なものとなってい トで証券取引を行うと予想されます。このような ます。 市場拡大を想定してインターネット取引への新 将来の見通し 大和証券:インターネット取引の拡大続く 少子化・高齢化が進み、自らの責任において資産 (口座数) 形成に取り組まなくてはならない時代が到来して 30000 います。必然的に金利選好が強まり、収益性の高 い投資商品に対するニーズは高まることが想定さ 25000 れます。この結果、今後数年間で証券取引を行な う個人のお客様の数は飛躍的に増加すると考えて 20000 います。私どもとしては、単純に取引を執行する だけのサービスにとどまらず、より付加価値の高 い投資アドバイスを提供してまいります。 15000 大和証券は、市場の拡大が見込まれるリテール分野 のビジネスを確実に捉えるため、地域に根差したフ 10000 ルラインサービスでお客様の多様化するニーズにお 応えし、皆様から選ばれる証券会社を目指します。 5000 0 6 7 8 9 1998 10 11 12 1 2 3 4 1999 〈出所:大和証券〉 – 19 – 大和証券SBキャピタル・マーケッツ 大和証券SBキャピタル・マーケッツ(大和SBCM)は、旧大和証券のホールセール部門と住友キャ 取 締 役 ピタル証券から営業を譲り受け、さらに株式会社住友銀行(住友銀行)の一部業務を集中・一元化 代表取締役社長 して設立され、1999年4月5日に営業を開始しました。新会社は、大和証券グループ本社が60%を 代表取締役副社長 清田 瞭 近藤 章 保有する同社の連結子会社です。大和SBCMは、我が国においてホールセール証券業務を行い、国 代表取締役副社長 内外の事業会社・金融機関などのお客様に対して高度な金融サービスを提供していきます。 海老原 健次 代表取締役専務取締役 盛本 正 環境認識 専務取締役 武本 嘉之 戦後の日本の企業経営を支えてきた終身雇用、年 品開発力、顧客層の拡大など、住友銀行との提携 常務取締役 功序列、株式持ち合いといった経営システムの問 がもたらすシナジー効果を活かしながら、私ども 常務取締役 題点が露呈する中で、日本企業および金融機関は、 の強みである長年にわたって築き上げた顧客基盤、 経営の構造改革に直面しています。さらに、バブ 販売力、トレーディング力をより一層強化し、こ ル経済が崩壊し、その後資産価格が大きく下落し の目標を実現します。 た結果、多くの金融機関や事業会社は大量の不良 つぎつぎと現れる新規参入業者を含め、ホールセ 資産を抱えることとなりました。 ール証券業務における国内外の競合者との競争は 口 三千人 大島 祥一 常務取締役 井上 洋一郎 常務取締役 大村 信明 取締役 福島 純夫 執 行 役 員 激しさを増しています。大和SBCMは、このよう 今後の事業環境 常務執行役員 な経営環境の下、強固な経営基盤を築くために次 岸本 満季 常務執行役員 のような戦略を遂行しています。 芥田 俊彦 このような厳しい大変革期を乗り切るため、今後 執行役員 数年間、日本企業にとってバランスシートの再構 築が急務となります。商法改正や時価会計、年金 会計の導入などの制度変更は、このような企業の 財務リストラ努力を促進させます。この中で、 1998年12月のOTCエクイティ・デリバティブの解 禁、今年4月の有価証券取引税の廃止、10月予定の 株式委託手数料の完全自由化などの一連の規制緩 和によって、私どものホールセール証券業務に大 きなビジネスチャンスが新たに広がるはずです。 奥山 顧客基盤の強化・拡大 敏 執行役員 石橋 俊朗 大和SBCMは、既存のお客様との関係を一層強化 執行役員 するとともに新規のお客様の獲得に努めています。 中村 康男 私どもは現在、国内の株式公開企業約3,000社のう 執行役員 ち600社以上の引受主幹事を務めていますが、さら 執行役員 林部 健治 大谷 養 に住友銀行との提携関係やグループのリテール証 執行役員 平田 完一郎 券会社である新大和証券の全国支店網を通じて、 執行役員 上場および未上場法人の顧客層のさらなる拡大を 島田 秀男 執行役員 見込んでいます。当社はこのような幅広い顧客層 藤井 英博 を対象に総合的な金融サービスの提供を目指しま 当社の対応 監 査 役 す。その一環として、大和SBCMは大和証券の全 常勤監査役 大和SBCMは、質の高い金融サービスを提供する 国の支店に法人担当を配置し、地域の法人のお客 国内初の本格的なインベストメント・バンクを目 様との取引関係の強化に努めています。さらに、 常勤監査役 指します。ストラクチャード・ファイナンス、デ 地域に密着した営業活動を通じて、きめ細かな地 常勤監査役 リバティブなどの金融先端分野における高度な商 域情報の収集・蓄積を進めています。このような 川口 碩保 加 正之 妹尾 良昭 常勤監査役 小林 孝良 大和証券グループ本社 住友銀行 大和証券SBキャピタル・マーケッツ エ ク イ テ ィ 金 融 商 品 ス ト ラ ク チ ャ ー ド ・ フ ァ イ ナ ン ス 金 融 市 場 金 融 ・ 公 共 法 人 事 業 法 人 イ ン ベ ス ト メ ン ト ・ バ ン ク 業 務 – 21 – 公 開 大 阪 支 店 名 古 屋 支 店 リ ー ガ ル ・ コ ン プ ラ イ ア ン ス 財 務 ・ 管 理 企 画 海 外 拠 点 ホールセール証券会社 トレーディング業務 当社の法人のお客様との取引関係は、その幅広さ 大和SBCMは高度なトレーディング能力を持って と内容において国内において他社に見られないも いますが、エクイティ部門および債券(金融市場) のとなっています。 部門におけるトレーディング業務の重点は、お客 様からの売買注文への自己対当取引に置いていま す。 トレーディング業務におけるシステム対応力 大和SBCMは、リスク管理システムやエクイテ ィ・債券のトレーディング・システムの大幅な機 能強化に取り組んできました。この結果、トレー ディング業務による収益力は著しく向上していま す。当社のトレーディング業務の重点は、リスク の高い自己勘定取引ではなく、お客様からの売買 注文に対する自己対当取引に置いています。この 分野で私どもは、業界のリーダーとしての実績を 持っていますが、今後もこの地位を強固なものと するために体制を整えていきます。 エクイティ部門 市場における地位 1998年度、大和証券グループは、機関投資家向け ビジネスが日本において、国際水準の競争で厳し さを増す中、全市場の日本株式売買シェア10%強 を確保しています。私どものエクイティ・ビジネ スが現在このように好調である理由として、トレ ーダーおよび営業スタッフを強力にサポートする 先進のフロント・システムを早期に導入したこと が挙げられます。また、エクイティ部門内の金融 テクノロジー開発チームは、モデル分析とアプリ 人材の活性化 ケーションの開発を行い、お客様の投資戦略に即 大和SBCMは、人事管理の方針を刷新し、担当業 務の成果により連動する報酬体系を導入していま す。年功序列型の昇進制度を改めて、一人ひとりの した最適なポートフォリオを構築するための運用 手法を提案します。このようにトレーディング能 力の強化に注力したことにより、私どものエクイ 業績を反映する割合を高めた報酬制度とします。 リテール会社との戦略的連携 業界トップクラスの実績を誇る東証マーケットシェア グループ内のリテール証券会社(大和証券)の販 売力は、IPOビジネスなどのホールセール業務の (%) 12 展開において、大和SBCMの大きな競争上の優位 性であり、さらに両社の連携を強固なものにして 10 いきます。特に、今後数年間、国内で民営化プロ ジェクトが相次ぐことが予想されるため、一段と 8 重要性が増すと考えています。 6 商品開発力の強化 大和SBCMは、お客様の企業財務の再構築を積極 4 的に支援するために、商品開発力の強化を進めて います。例えば、当社は資産証券化ビジネスに他 2 社に先駆けて参入し、実績を積んでいるため、今 後予想される証券化ニーズの増大に対応すること ができます。さらに住友銀行との提携により、こ 0 97 4 5 6 〈出所:大和SBCM〉 しました。 – 22 – 7 8 1998 の分野における私どもの商品開発力は大幅に向上 9 10 11 12 1 2 1999 3 ホールセール証券会社 ティ・ビジネスは、お客様からの売買注文に自己 証券会社により、共通規格作りを行う日本FIX運 勘定で対当する取引のほか、自己対当を必要とし 営委員会が発足しています。当社は、既に他の証 ない通常の委託注文取引でも機関投資家の皆様か 券会社とFIXを使った電子取引を行っており、こ ら高い評価を得ており、この結果、トップクラス の委員会においても中心的な役割を果たしていま のマーケットシェアを確保しています。 す。大和証券グループは、この新しい電子ネット 住友銀行からの人員増強 金融商品 ストラクチャード ・ファイナンス ワークを通じて、機関投資家を始め個人投資家の 規制緩和の進展 皆様にも流動性の高い市場を提供する「大和マー 手数料の自由化後は、私どもがお客様の売買注文 ケット」を構築していきます。 に自己対当して取引を成立させる場合、委託手数 料相当部分も売買価格に織り込んで取引するよう 債券部門 になると思われます。これは、お客様から見れば 旧大和証券の1998年度における顧客対当の店頭取 手数料率の低下ですが、私どもの総収益という観 引シェアは、リサーチとプライシング能力を強化 点では、手数料収入が売買損益に振り替わるわけ した結果、10%以上となっています。当部門にお で収益そのものが低下するのではありません。当 いては、マーケットシェアのさらなるアップと、 社のように顧客からの売買注文に自己対当できる 債券市場で「メイン・プレーヤー」の地位を築く 高いトレーディング能力を持った証券会社にとっ ことを目標として掲げています。 ては、手数料自由化により、かえって相対的な競 住友銀行から経験豊かなスタッフを加えることで 争力が高まるということが言えます。さらに有価 当部門は多くの優秀なスタッフを擁し、国内外の 証券取引税の廃止は、私どものように大量の自己 幅広いお客様に、通常の債券から仕組債まで多様 対当取引を行う証券会社にとっては大きなメリッ な商品を提供していきます。また、大和SBCMは、 トです。投資家の皆様の取引コストが低下するこ 既に円債市場ではメイン・プレーヤーとして認知 とによる生じるであろう市場の活性化も私どもに されており、プライシング能力だけでなく、質の プラスになります。また、当社は、昨年12月にス 高いリサーチ力も国内外のお客様から評価いただ タートした市場外取引においても高いマーケット いています。「メイン・プレーヤー」としての地位 シェアを獲得しており、今後の市場拡大に伴い私 をさらに高めるため、当部門は社債市場の拡大に どもの収益チャンスも拡大すると考えています。 向けた研究を行うクレジット分析チームを作り、 投資家の皆様向けのレポート作成やセミナー開催 大和マーケット: を行っています。さらに、MTN(ミディアム・タ IT(インフォメーション・テクノロジー)の強化 ーム・ノート)チームを組成して投資家の皆様の 大和SBCMは、私どものトレーディング・システ さまざまなニーズに合ったオーダーメード型の債 ムと国内外の機関投資家の皆様を直接、電子ネッ 券を開発し、提供していきます。最後に、大和 トワークで結び、今後投資家の皆様の需要が高ま SBCMでは債券についてのデリバティブ・ビジネ ることが予想される電子取引により、迅速で利便 スの日本での将来性を勘案して体制を整備し、市 性の高い注文執行を目指しています。既に当社の 場でのプレゼンスを確立していきたいと考えてい トレーディング・システムは、取引所と電子ネッ ます。今後、個人金融資産の受け皿として債券の トワークを構築しており、お客様は、当社のネッ 重要性が高まります。個人投資家のニーズに合っ トワークを通じて取引所と直接アクセスすること た商品開発も、当部門に課せられた大きな課題の も可能です。また、私どもは、機関投資家向けに、 ひとつです。 情報提供サービス会社を通じて特定銘柄を対象に 気配値をオンライン表示するサービスを開始して います。 FIXは、電子取引の接続規格として欧米では広く 採用され、事実上の標準規格となっていますが、 日本でも標準規格を求める国内外の機関投資家や – 23 – 住友銀行 190人の人員増強 金融市場 インベストメント ・バンク業務 財務・管理 ホールセール証券会社 インベストメント・バンク事業部門 資金調達・新規公開(IPO)業務 財務アドバイザリー・サービス 前述したように、大和SBCMは多数の上場・非上 日本企業にとって、バランスシートの抜本的な再 場企業に対して強固な顧客基盤を持っています。 構築は不可避なものになっています。周辺業務ま 同時に当社は、グループのリテール証券業務を行 たは本業以外の事業を売却・閉鎖による分離、徹 う新大和証券の全国各支店に配置した法人担当ス 底した不採算の資産処分するなど、これまでとは タッフを通じて、地域の法人のお客様に商品・サ 全く異なる新しい経営スタイルで事業展開を行っ ービスを提供します。さらに、昨年のNTT第4次 ていくことになるでしょう。大和SBCMは、そう 株式売出しの主幹事に代表されるような国内トッ した企業財務の再構築に取り組むお客様に対して、 日本における制度改正に伴うビジネスチャンス 年金会計 債務解消、制度変更 金融商品 連結会計 保有株の整理、持ち合い解消 子会社再編 連結会計 本格導入 退職給付債務時価評価 持合以外の金融商品 時価評価 債務解消、制度変更 持ち合い解消 事業再編・持株会社化 1999年度 2000年度 全面的 時価評価 連結納税 導入予定 (1年早まる 可能性もある) 2001年度 2002年度 プ企業の資金調達にリテール部門を含めた販売チ 適切なアドバイスと支援を提供する体制を既に整 ャネルを通じて対応していきます。今後数年間、 えています。当社は、特に次のような業務分野で 民営化プロジェクトが相次ぐことが予想されるた 強みを発揮できます。 め、当社グループの販売力を活かした引受業務の ビジネスチャンスは大きいと考えています。また、 持株会社化 情報通信セクターなどには急成長を続けている未 上場会社として初めて純粋持株会社に移行した私 公開会社が多く、将来の新規公開企業候補として、 どもには、法務・税務などの分野における豊富な このような企業との関係強化も戦略的に重要であ 知識・ノウハウがあり、お客様に貴重なアドバイ ると考えています。 スを提供することができます。今後数年間、持株 会社の設立に関するアドバイスを求めるニーズは 非常に高いと考えています。 ホールセール事業部門 M&A お客様 大和SBCMは、企業買収、合併、提携、事業部門 売却などのニーズのあるお客様を対象としたM&A 営業部門によるきめ細かい 総合的なサービス・提案 アドバイザリー業務を大幅に拡充しています。住 トレーディング 運用 インベストメント ・バンク業務 調達 エクイティ 商品開発 M&A IPO (新規公開) ファイナンス デット ストラクチャード ・ファイナンス 証券化 デリバティブ – 24 – 友銀行と提携したことにより、この業務のビジネ スチャンスが拡大すると見込んでいます。 ホールセール証券会社 先端商品 ストラクチャード・ファイナンス(証券化ビジネス) が考えられます。大和SBCMは、資産の証券化と 旧大和証券は、1996年9月に日本初の国内ABS 同時に、その資産自体を当社のポジションとして (資産担保証券)発行の主幹事業務を務めて以来、 保有するプリンシパル・ビジネスも行っていきま す。 我が国の証券化ビジネスをリードしてきました。 1998年9、10月に証券化に関連する法律が改正さ れた結果、証券化の対象となる資産が大幅に広が デリバティブ業務 りました。今後、企業の資金調達手段の多様化、 大和証券グループは、デリバティブ業務を新しい バランスシートのスリム化、証券化対象資産の拡 業務分野として強化してきました。この10年、私 大を背景に、ABS市場は急速に拡大することが期 どもは幅広い種類の店頭デリバティブ商品をポー 待されます。従来の証券化の対象は、主にリース トフォリオ管理のツールとしてお客様に提供して 料債権やクレジット債権でしたが、今後は不動産 います。住友銀行と提携を行うことで、大和 や住宅ローン債権、消費者ローン債権などの証券 SBCMのリスク管理能力が向上したほか、通貨・ 化も進むと予想されます。また、ABS発行拡大に クレジット関連のデリバティブ商品を提供できる 伴って、このような証券に投資する投資家層も着 体制を整備することができました。 実に広がりを見せています。 さらに、デリバティブ業務における提携効果の最 リース・クレジット債権の証券化では、事業会社 も重要な点として、当社の顧客基盤の大幅な拡大 および金融機関の短期資産を活用した長期の資金 を挙げることができます。 調達スキームを提案します。一例として、私どもは 大和SBCMは、より良い商品・サービス、特にエ 今後、クレジットカード債権や消費者ローン債権 クゾチックタイプや仕組み商品などの新型商品の の証券化市場が大きく拡大すると予想しています。 販売力を世界トップクラスに引き上げるため、大 金融機関が保有する資産の流動化については、住 和証券グループや住友銀行以外の外部からも人材 宅ローン債権の証券化やコマーシャル・ペーパー を獲得しています。 を裏付けとする長期債の発行、信用保証協会保証 私どもは、旧大和証券、住友銀行およびその他外 債権の証券化など幅広い商品の開発を進めていま 部からのメンバーで構成されるこの新しいデリバ す。 ティブ業務部門が、お客様が抱えるさまざまな問 また、不動産の証券化ビジネスも成長が見込まれ 題に対してクリエイティブな解決策を提示し、優 る分野です。一般的な利用方法としては、バラン れたデリバティブハウスとして、市場の評価を得 スシートのスリム化や有利子負債の返済を目的と ることできると確信しています。 した不動産(企業の本社ビルなど)の証券化など 企業財務に関わる包括的なサービス P/L B/S 資 自己株消却 M&A資金 資産構成見直し 産 負 営業利益 債 資産構成見直し 現 預 金 売 掛 債 権 借 入 金 (流動化) 社 債 (証券化) 過剰設備の廃棄 有形固定資産 持ち合い解消 投資有価証券 年 金 債 務 資 年金問題 特別利益 買入消却 純 利 益 格付け 本 ファイナンス 利益処分 資本準備金 自己株消却 配 剰 ストック・オプション 役員賞与 資 グループ会社再編 持株会社化 経常利益 債務の株式化 本 余 金 金 – 25 – 当 1999年3月期の業績分析 経営環境 業績 1998年4月から1999年3月までのわが国の経済は、 旧大和証券(以下大和)の1998年度連結の営業収 金融システム不安などからくる企業マインドの冷 益は3,549億円と前年の5,238億円に比べて32.2%減 え込みにより民間設備投資が大きく落ち込み、失 少しました。単体の営業収益は2,571億円と前年比 業者数増大による消費の停滞もあって、2年度連 微増したものの、国内証券ビジネスを中核に据え 続のマイナス成長となりました。 る業務再編とそれに伴う海外業務の縮小の方針に こうした中で、株式市場は、1998年4月から企業 より、欧州および米国における海外業務は大幅な 業績の不透明感を背景に軟調な展開となり、一時 減収となっています。 期、日米為替協調介入を受けて上昇する局面もあ 1998年度の単体の営業利益および経常利益は単体 りましたが、1998年8月以降はロシアルーブルの では、それぞれ前年比179.9%増、224.8%増の171 切り下げやニューヨーク市場の急落など海外市場 億円、165億円となりました。アジアセグメントに の波乱もあり、10月には日経平均株価は1986年以 属する現地法人の営業利益は29億円の損失となり、 降の最安値を記録しました。しかし1999年に入り、 前年の105億円に比べて赤字幅を圧縮しました。国 政府による大手銀行への公的資金注入などによる 内子会社の経常利益は、軒並み前年水準を確保し 金融システム安定化策、日本銀行の金融緩和策を ましたが、欧州および米国現地法人の大幅な損失 受け株式市場は上昇基調に転じました。 を相殺するにはいたらず、連結では営業損失885億 また、債券市場は、国内の実体経済の悪化が再確 円、経常損失879億円を計上しました。 認され、一段の金融緩和を含む超低金利政策の継 持株会社体制移行に先駆けて実施した合理化に関 続を受けて、1998年10月までは堅調に推移したも 連して、1998年度に連結で1,752億円の特別損失を のの、その後は政府・日本銀行の金融スタンスの 計上しました(単体ベースでは2,628億円)。主な 変化もあり調整局面を迎えました。 内訳は、国内関連ノンバンク向け支援関連損失 (1,158億円)、固定資産評価損(201億円)、退職金 精算損失(128億円)となっています。従って、連 結ベースの税金等調整前純損失額は2,085億円でし た。 また、税効果会計適用により法人税等調整額789億 円を計上しました。以上の結果、1998年度の純損 失額は1,278億円となりました。 – 27 – 1999年3月期の業績分析 収益の分析 手数料収入: 金融収支: 1998年度の受入手数料は、連結で前年の1,981億円 海外におけるポジションの圧縮、日本の歴史的な から1,854億円に減少しました。引受・売出手数料 低金利の影響により、連結の金融収益は1,902億円 は増加したものの、委託手数料はほば年間を通じ と前年比961億円減少しました。金融費用は1,724 て低迷しました。単体の受入手数料は前年比 億円となり、差し引き収支は177億円、前期比55.7% 97.2%の1,771億円となりました。 でした。 (1)東証の一日当たり平均出来高4,099億円に対 収益構造の強化: して、単体の株式委託手数料は663億円でし 大和は日本版ビッグバンの進展に伴う競争の激化、 た。5,000万円超の取引額に対する委託手数料 経営環境の激変に備えて、昨年3月に策定した中 が自由化される中、大和の東証シェアは7.4% 期経営計画に沿って収益源の多様化を推進してき から9.1%に上昇しました。また、債券(主に ました。大和の株式委託手数料および投信募集販 転換社債)の委託手数料は64億円でした。 売手数料を中心とした手数料への依存度は50%強 から40%台半ばへ着実に低下しています。他方、 (2)NTT株式第4次売出しやNTT移動通信網株 投信代理事務手数料を中心とする資産管理収益や 式の新規公開などの大型案件により、単体の 投資銀行関連収益、トレーディング収益の比率は 株式の引受・売出手数料は前年比322.9%の 上昇しています。 139億円となりました。 費用の分析 (3)投資信託関連手数料は漸増しました。単体の 募集手数料および代理事務手数料の合計額は 705億円で、このうち代理事務手数料の割合 1998年度の連結の販売費・一般管理費は、前年比 4.4%減少して2,710億円となりました。営業収益が 減少したため、営業収益に占める販管費の比率は は47.2%まで上昇しています。 54.1%から76.4%に上昇しています。 金融費用は前年比32.2%減少して1,724億円となり、 トレーディング損益: 単体のトレーディング損益は、前年比250.6%の 458億円と大幅増益を記録したものの、欧州および 米国現地法人がロシア関係の債券、その他エマー ジング債券、および商業用不動産担保証券などの 評価損計上で大幅な損失を計上しました。従って、 連結のトレーディング損益は207億円の損失となり 前述の通り金融収益の減少を相殺しました。この ため、営業費用は前年の5,380億円から4,435億円へ 17.6%減少しました。 単体での営業費用は、前年比96.1%の2,400億円と なりました。この内、販売費・一般管理費は前年 比100.7%の2,186億円、金融費用は前年比65.3%の 214億円となりました。退職給与制度の見直しによ ました。 単体の株式トレーディング利益は、先進のフロン ト・トレーディング・システムの導入などにより 97億円の利益となりました。プライシング機能と トレーディング・ポジション管理システムの強化 によるサービスの質の向上が法人顧客との取引増 加に寄与しました。 – 28 – る人件費などの増加があったものの、有価証券取 引税の税率引き下げなどによる租税公課の減少 (前年比約80億円)や、経費削減による取引関係費 の減少もあり、前年度とほぼ同水準にとどまりま した。 M a n a g e1999年3月期の業績分析 ment’s Discussion & Analysis システム開発 大和は昨年から販管費を2割削減する合理化計画 大和証券グループの戦略的事業分野では、情報シ に着手しており、既に交際費・交通費・旅費を中 ステムが大きな役割を果たします。従って、これ 心に前年比30億円の経費削減を実現しています。 らの事業部門に対するインフォメーション・テク 今後も店舗の統廃合や低コスト店舗の導入による ノロジーの体制整備は不可欠です。とりわけ重要 経費削減効果を見込んでいます。 な支援分野は、コンピューター西暦2000年問題へ 上述の低コスト店舗の展開やトレーディング・シ の対応、社内情報通信システムの高度化、エクイ ステムの拡充など、成長分野への集中投資を行な ティ・トレーディング・システムの運用サポート いつつ、店舗スペースの効率的活用や社宅・寮の の強化、グローバルリスク管理・デリバティブ向 処分などの資産圧縮計画を進めます。 けシステムの導入などです。また、ますますニー ズが高まっている個人投資家向けオンライン証券 連結貸借対照表 1998年度末現在の総資産は、連結で6兆2,685億円 取引システムの機能向上を図っています。 コンピューター西暦2000年問題への対応(注) と前年に比べて3兆8,638億円減少しました。トレ ーディング商品が前年比57.8%、額にして2兆 私どもは、1996年よりコンピューター西暦2000年 2,953億円減少したことと、現先取引勘定と借入有 問題(以下「2000年問題」)に取り組んできました。 価証券担保金が同52.4%、1兆2,975億円減少した 1999年4月の持株会社体制への移行に合わせ、旧 ことが主な要因です。現金・預金は5,664億円とな 大和証券において実施された調査、対応作業の成 り前年とほぼ同水準でした。 果は、大和証券グループ本社、大和証券、大和証 総資産の減少に流動負債の広範囲にわたる減少が 券SBキャピタル・マーケッツの3社に継承されて 寄与しています。主な内訳は、現先取引勘定と貸 います。大和証券グループ本社は、自身の対応と 付有価証券担保金が前年比2兆1,191億円の減少、 同時に、グループ会社の2000年問題対応を支援し トレーディング商品が同6,375億円、預り金が同 ておりますが、それぞれの対応作業は各社の責任 2,704億円、短期借入金が同2,018億円の減少となり の下で行われています。 ました。 現在、経営陣による直接の指揮・監督の下、2000 年問題プロジェクトを中心に漏れのない対応を進 財産・流動性管理 めています。Y2Kプロジェクトの会議は概ね月1 回程度開かれ、そこで対応の進捗状況が報告され 大和は財務・流動性管理について組織・陣容とも に拡充を図りました。グループ全体の流動性管理 を統括する「グローバル・トレジャラー」(本社資 金部長、現大和証券グループ本社財務部長)に加 え、主要海外拠点の流動性管理を統括する「イン ターナショナル・トレジャラー」も任用しました。 また、1998年1月には、資金部内に国際資金課を 設置し、インターナショナル・トレジャラーと連 携して主要海外拠点の財務・流動性の統括管理、 コンティンジェンシー・プランの策定を行なって います。これらの陣容・レポーティングラインの 整備の結果、大和証券グループ全体(特に海外) の流動性管理は格段に向上しました。 ています。基幹系システムについては、1998年12 月末までに対応作業をほぼ終了しました。ただし、 現在構築中のフロント系システムの一部について は、2000年対応仕様で設計されていますが、構築 完了後、改めて確認テストを行う予定です。また、 お客様、お取引先、海外拠点との接続テストに加 え、業界諸団体との接続テストにも参加していま す。 コンピューターシステムおよび、電話、ファック ス、交換機等の通信機器、また金庫、空調機器、 エレベーター等の設備機器についても、各販売元 等に対して2000年対応済みであるかの照会を行い、 原則として書面による回答を求めています。回答 のない製品については、必要に応じて対応済み製 品への取り替えを行うなどの対応を進めています。 また、私どものコントロールが効き難い外部要因 – 29 – 1999年3月期の業績分析 により、直接的・間接的に影響を受ける可能性を システム開発コスト も十分考慮しつつ、危機管理計画(コンティンジ 前述のように私どもは、戦略的に重要なシステム ェンシー・プラン)を策定しています。併せて、 に積極投資する一方で、重要性の低い投資や周辺 潜在的な問題を早期に発見するために、取引所、 投資を減らし、必要に応じてアウトソーシングを 日本銀行、他の金融機関と連携した対応を行って 活用することで、全体としてシステム開発コスト います。 を抑えることが可能であると考えています。 2000年問題対応に要する費用は、大和証券グルー プ本社、大和証券、大和証券SBキャピタル・マー ケッツの3社で約40億円の予算を計上しています。 この金額は他の国内外金融機関と比べますと少額 ですが、それは、元号が昭和から平成に変更され た際(1988年前後)に、全プログラムについて 2000年対応であることを確認し、また1988年以降 に導入したシステムは2000年対応を考慮した仕様 で構築されているからです。従って、私どものシ ステム自身に起因する2000年問題の障害が発生す る可能性は、限定的なものであると考えています。 (注)この文書は、2000年問題への私どもの取組みをお伝えする リスク管理 リスクマネジメント部は、リスク管理(市場リス クおよび信用リスク)の方針策定、社内ルールの 整備やポジション管理、経営トップへのレポーテ ィングなどを担当しています。 現在の大和の市場リスク管理システムは、1997年 6月、開発に着手されました。第一次開発プロジ ェクトは1998年6月に完成し、同年8月に稼働開 始しました。第二次プロジェクトは1999年3月に 完成し、4月にオンライン化しています。 現在、同システムを用いて、毎日すべての国内ト ことを目的とするものであり、2000年問題への対応について何 レーディング勘定を対象にVaR(バリュー・アッ らかの保証を表明するものではありません。本文書の内容に基 ト・リスク)その他のリスク基準(デルタ・ガン づいて被った被害については、一切責任を負いかねます。 マ・セータ・ベガなど)を測定しています。同シ ステムがカバーする主な商品は現物株商品、株式 派生商品、債券商品、金利派生商品、為替関連商 エクイティ・トレーディング・サポート機能 品です。 規制緩和によるエクイティ市場の活性化に備えて、 このモデルは分散・共分散法やモンテ・カルロ・ 大和は自社開発システムATRASとPOWER- シミュレーション、ヒストリカル・シミュレーシ TRADEへの投資を拡大し、トレーディング部門 ョンを用いてVaRなどのリスク測定を処理します。 のシステム運用サポート機能を強化してきました。 また、ブラック・マンデーや湾岸戦争勃発、アジ 両システムは、大和SBキャピタル・マーケッツが ア通貨危機、ロシア金融危機のような事件発生を 構築を目指すオンライン・トレーディング・サー 想定したストレス・テストを実行できます。 ビス「大和マーケット」の心臓部にあたります。 今後の第三次以降の開発計画は、各種リスク測定 例えば、ATRASは国内株式約100銘柄を対象に、 法の効率改善、金利期間構造モデルの導入、新型 売りと買いの価格をマーケットに提供しています。 オプション処理機能の追加、ロンドンおよびニュ ーヨークのデータベースへのアクセス機能追加な リテール業務支援システム どです。 大和の全国の支店には、自社開発システムPOET 証券会社の自己資本規制に基づき、証券会社の市 に直結する端末が設置されており、各支店の営業 場リスク相当額には上限が設定されます。当社が スタッフは地域の個人、法人顧客に投資アドバイ この基準を達成する上で、このリスク管理システ スを提供するために活用しています。 ムは重要な役割を果たしています。 – 30– – 31 – 財務データ 主要経営指標の推移 【単体】 科目 営業収益 (うち受入手数料) 経常損益 当期純損益 資本金 1998(平成10)年度 1997(平成9)年度 1996(平成8)年度 1995(平成7)年度 1994(平成6)年度 (1999年3月期) (1998年3月期) (1997年3月期) (1996年3月期) (1995年3月期) 単位 257,184 255,946 291,783 301,633 207,796 百万円 (177,123) (182,307) (230,828) (212,860) (168,625) 百万円 16,592 5,109 44,264 62,558 △24,903 百万円 △116,972 △57,969 △84,023 43,691 △31,594 百万円 百万円 138,424 138,424 138,424 138,297 138,283 1,331,722 1,335,554 1,344,575 1,344,390 1,344,369 千株 純資産額 626,193 751,059 823,842 918,583 884,274 百万円 総資産額 4,671,392 6,076,702 6,485,062 4,050,741 3,027,910 百万円 18.7 17.6 21.1 36.9 45.9 % 470.21 562.35 612.71 683.27 657.76 円 5.00 6.00 8.00 8.00 7.00 円 △87.80 △43.20 △62.49 32.49 △23.50 円 ー ー ー (31.72) ー 円 発行済株式総数 株主資本比率 1株当たり株主資本 1株当たり配当額 1株当たり当期純損益 (同潜在株式調整後) 配当性向 ー ー ー 24.61 ー % ROE ー ー ー 4.85 ー % 株主資本配当率 1.1 1.1 1.3 1.2 1.1 % 自己資本規制比率 312.3 303.3 293.7 365.7 370.3 % 従業員数 7,571 7,319 7,348 7,959 8,483 人 *株主資本比率 =資本合計÷(負債・資本合計)×100(%) ただし、負債は受入保証金代用有価証券および短期借入有価証券等を除く *ROE =当期純利益÷(前期末資本合計と当期末資本合計の平均値)×100(%) *株主資本配当率=配当金総額÷資本合計×100(%) 【連結】 科目 1997(平成9)年度 1996(平成8)年度 1995(平成7)年度 1994(平成6)年度 (1999年3月期) (1998年3月期) (1997年3月期) (1996年3月期) (1995年3月期) 単位 営業収益 354,960 523,896 582,722 527,382 383,814 経常損益 △87,959 △13,179 49,923 68,465 △38,695 百万円 △127,889 △83,657 △80,021 47,050 △44,486 百万円 当期純損益 財務データ 1998(平成10)年度 百万円 純資産額 639,858 774,698 873,190 964,570 927,207 百万円 総資産額 6,268,596 10,132,456 13,425,964 7,077,293 4,661,466 百万円 1株当たり株主資本 480.47 580.08 649.42 717.59 689.70 円 1株当たり当期純損益 △96.00 △62.35 △59.51 35.00 △33.10 円 (同潜在株式調整後) ー ー ー 34.08 N.A. 円 32 【単体】 4,000 単位:億円 3,000 8,000 2,000 6,000 1,000 4,000 0 -1,000 単位:億円 10,000 2,000 0 1994年度 営業収益 1995年度 経常損益 1996年度 1997年度 1998年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 株主資本 当期純損益 【連結】 単位:億円 6,000 10,000 単位:億円 5,000 8,000 4,000 6,000 3,000 2,000 4,000 1,000 2,000 0 -1,000 0 1994年度 連結営業収益 1995年度 1996年度 連結経常損益 1997年度 1998年度 連結当期純損益 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 連結株主資本 33 財務データ 主要経営指標の推移 【財務分析】 科目 1998 (平成 10) 年度 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 (1999 年 3 月期) (1998 年 3 月期) (1997 年 3 月期) (1996 年 3 月期) (1995 年 3 月期) 総資本営業利益率 単位 0.32 0.10 0.83 1.74 △ 0.74 % 総資本税引前利益率 △ 3.65 △ 0.92 △ 1.59 1.23 △ 0.94 % 自己資本税引前利益率 △ 14.26 △ 7.36 △ 9.64 4.85 △ 3.49 % ー ー ー 24.61 ー % 配当性向 社外流出性向 ー ー ー 25.12 ー % 自己資本比率 13.40 12.36 12.70 22.68 29.20 % 流動比率 112.31 109.75 110.49 120.06 129.24 % 固定比率 74.32 73.11 71.20 65.42 66.91 % 負債比率 646.00 709.08 687.17 340.98 242.42 % 88.04 95.11 105.95 104.24 89.61 % 経常収支率 営業収支率 81.01 84.00 99.37 95.04 76.40 % 金融収支率 159.77 168.60 202.31 231.55 338.62 % 委託比率 66.5 75.8 66.4 69.2 67.6 % 一株当たり委託手数料 2.49 3.38 3.90 4.09 4.19 円 9.0 7.0 8.9 8.3 8.4 % 東証シェア(株数) 指標の算式 自己資本比率 =資本合計/総資本× 100 流動比率 =流動資産/流動負債× 100 固定比率 =固定資産/資本合計× 100 負債比率 =負債合計/資本合計× 100 経営収支率 = (受入手数料+金融収益) /営業費用× 100 営業収支率 =受入手数料/販売費・一般管理費× 100 金融収支率 =金融収益/金融費用× 100 【投資指標】 科目 株価 一日当たり出来高 一株当たり利益 単位 635 560 892 1,630 994 円 36,993 33,203 14,723 16,538 13,491 百株 △ 87.80 △ 43.20 △ 62.49 32.50 △ 23.50 円 一株当たり配当 5.00 6.00 8.00 8.00 7.00 円 一株当たり純資産 470 562 613 683 658 円 ー ー ー 50.16 ー 倍 利回り 0.79 1.07 0.90 0.49 0.70 % 株価純資産倍率 1.36 1.00 1.46 2.39 1.51 倍 株価収益率 時価総額 発行済株式数 財務データ 1998 (平成 10) 年度 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 (1999 年 3 月期) (1998 年 3 月期) (1997 年 3 月期) (1996 年 3 月期) (1995 年 3 月期) 34 846 748 1,199 2,191 1,336 十億円 133,172 133,555 134,458 134,439 134,437 万株 【従業員一人当たり指標】 科目 (単位:千円) 1998 (平成 10) 年度 (1999 年 3 月期) 有形固定資産 1997 (平成 9) 年度 (1998 年 3 月期) 1996(平成 8)年度 (1997 年 3 月期) 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 (1996 年 3 月期) (1995 年 3 月期) 2,725 2,865 2,545 2,064 1,972 営業収益 34,545 34,901 38,124 36,691 23,778 受入手数料 23,791 24,859 30,160 25,892 19,296 9,556 〈科目別内訳〉 委託手数料 9,779 11,409 12,803 12,855 (うち株券) 8,910 9,858 10,505 9,705 7,848 (うち債券) 867 1,547 2,293 3,115 1,707 2,894 引受手数料 2,951 1,900 5,278 3,266 (うち株券) 1,876 590 936 820 575 (うち債券) 1,075 1,310 4,342 2,437 2,320 5,072 6,085 7,072 5,580 2,911 株券 11,185 10,837 11,842 10,804 8,715 債券 2,672 3,519 7,435 6,181 4,667 受益証券 9,471 10,180 10,577 8,679 5,763 △ 449 募集・売出しの取扱手数料 〈商品別内訳) 〈トレーディング損益別内訳〉 株券等* 1 1,307 △ 11 △ 1,121 276 債券等* 2 3,603 1,978 4,664 5,475 442 その他* 3 1,244 526 208 461 △ 73 販売費・一般管理費 29,367 29,594 30,352 27,242 25,257 2,301 834 5,699 7,481 △ 2,819 営業利益 経常利益 2,229 697 5,783 7,610 △ 2,850 当期利益 △ 15,711 △ 7,905 △ 10,978 5,315 △ 3,615 自己 1,512 1,436 1,691 1,145 931 委託 2,502 2,839 2,803 2,361 1,972 株式売買高(百万円) 引受高(百万円) 株券 69 17 25 22 17 債券 299 284 418 286 241 募集売出取扱高(百万円) 株券 71 20 29 21 19 債券 373 352 526 379 333 受益証券 1,915 1,841 1,405 1,216 737 経常収支 △ 3,856 △ 1,666 1,930 1,238 △ 2,763 営業収支 △ 5,576 △ 4,734 △ 192 △ 1,350 △ 5,961 金融収支 1,720 3,068 2,122 2,588 3,198 * 1 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(株券) 」の数値 * 2 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(債券) 」の数値 * 3 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(受益証券・その他) 」の数値 35 財務データ 貸借対照表(単体) (単位:百万円) 科目 流動資産計 現金・預金 預け金 立替金 約定見返勘定 募集等払込金 短期貸付金 未収入金 未収収益 トレーディング商品* 1 商品有価証券等 オプション取引 派生商品評価勘定 その他の商品 信用取引勘定 信用取引貸付金 信用取引借証券担保金 現先取引勘定 借入有価証券担保金 保管有価証券 短期差入保証金 繰延税金資産 その他流動資産 貸倒引当金 固定資産計 有形固定資産 建物 器具備品 土地 建設仮勘定 無形固定資産 電話加入権その他 投資等 投資有価証券 子会社株式 長期貸付金 長期差入保証金 長期前払費用 その他投資等 貸倒引当金 資産合計 1998 (平成 10) 年度 資産の部 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1999 年 3 月 31 日現在 1998 年 3 月 31 日現在 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 4,206,018 445,856 4,828 22,066 246,473 199 118,347 7,649 13,224 932,612 792,927 11,387 128,296 ー 141,261 72,451 68,810 320,062 521,814 1,323,990 9,780 81,810 17,771 △ 1,732 465,374 20,628 1,381 12,153 7,094 ー 1,088 1,088 443,657 167,308 112,962 59,632 75,155 9,934 20,830 △ 2,167 4,671,392 5,527,587 306,018 4,804 25,327 27,303 398 123,293 5,141 15,135 2,163,458 2,047,326 656 115,475 699 94,293 65,612 28,680 339,322 562,186 1,800,453 25,365 ー 34,940 △ 555 549,115 20,969 1,554 12,321 7,093 ー 1,112 1,112 527,033 208,167 166,307 51,105 75,478 6,042 24,133 △ 4,201 6,076,702 5,898,472 340,441 5,033 23,016 ー 398 123,119 4,794 27,314 1,541,098 N.A. N.A. N.A. 7,373 102,950 72,023 30,927 ー 1,099,530 2,575,414 5,456 ー 43,099 △ 569 586,589 18,704 1,679 9,930 7,093 ー 1,147 1,147 566,737 231,792 174,569 57,538 76,749 2,252 24,118 △ 283 6,485,062 3,449,821 539,282 5,017 32,073 ー 4,328 185,841 1,312 26,416 762,449 N.A. N.A. N.A. 121,990 156,381 139,107 17,273 ー ー 1,563,343 13,540 ー 38,790 △ 949 600,919 16,428 789 7,941 7,093 603 1,196 1,196 583,294 259,814 174,569 51,650 77,549 2,056 17,907 △ 253 4,050,741 2,436,270 459,491 5,005 23,795 ー 3,677 168,229 4,673 9,389 528,537 N.A. N.A. N.A. 500 82,294 70,168 12,126 ー ー 1,102,390 3,181 ー 45,812 △ 707 591,639 16,732 849 8,789 7,093 ー 1,230 1,230 573,677 242,604 173,961 58,622 77,753 3,589 17,421 △ 276 3,027,910 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 1,541,098 69,049 1,347,890 5,260 118,897 762,449 20,952 338,923 5,205 397,367 528,537 64,202 444,739 2,450 17,143 * 1 「トレーディング商品」の 1996 年度以前は以下の区分 商品有価証券 株券 債券 受益証券 その他有価証券 財務データ 36 (単位:百万円) 科目 1998 (平成 10) 年度 1999 年 3 月 31 日現在 流動負債計 3,745,157 短期借入金 255,218 コマーシャルペーパー 30,200 1 年以内償還社債 19,419 預り金 92,154 募集等受入金 2,741 トレーディング商品 612,986 商品有価証券等 476,599 オプション取引 6,362 派生商品評価勘定 130,024 前受金 ー 信用取引勘定 72,791 貸借取引借入金 18,098 信用取引貸証券受入金 54,692 信用売証券 ー 現先取引勘定 593,315 貸付有価証券担保金 574,082 短期借入有価証券 907,038 受入保証金 51,396 受入保証金代用有価証券 416,951 未払法人税等* 1 440 賞与引当金 8,800 関連先支援損失引当金 58,200 その他流動負債 49,420 固定負債計 299,258 転換社債 94,371 長期借入金 203,000 退職給与引当金 1,394 その他固定負債 492 引当金 783 取引損失準備金 ー 株式取引損失準備金 ー 債券取引損失準備金 ー 証券取引責任準備金 779 金融先物取引責任準備金 4 負債合計 4,045,199 資本金 138,424 法定準備金 163,114 資本準備金 117,779 利益準備金 45,335 剰余金 324,653 任意積立金 441,000 当期未処分利益 △ 116,346 (うち当期利益) (△ 116,972) 資本合計 626,193 負債・資本合計 4,671,392 * 1 1997 年度以前は「法人税等充当金」の数値 負債・資本の部 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1998 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 5,036,354 220,444 ー 30,352 93,301 2,469 688,075 559,180 594 128,300 ー 61,239 19,301 41,937 ー 1,064,270 1,018,192 1,453,569 39,096 346,883 973 7,800 ー 9,685 242,621 113,790 108,000 20,676 155 46,666 46,125 34,603 11,522 536 5 5,325,642 138,424 161,511 117,779 43,732 451,122 513,000 △ 61,877 (△ 57,969) 751,059 6,076,702 1997 年 3 月 31 日現在 5,338,326 361,439 ー 39,269 94,024 3,972 ー ー ー ー 1,153,574 61,514 14,922 28,449 18,141 ー 901,535 2,056,102 101,570 519,311 1,200 9,200 ー 35,611 276,168 146,838 108,000 21,202 127 46,725 46,125 34,603 11,522 594 5 5,661,220 138,424 159,359 117,779 41,580 526,057 595,000 △ 68,942 (△ 84,023) 823,842 6,485,062 2,873,510 280,080 ー 10,199 105,893 4,798 ー ー ー ー 696,416 48,436 18,039 24,054 6,341 ー ー 1,000,510 99,623 562,828 4,858 9,200 ー 50,664 211,296 186,320 4,000 20,875 101 47,351 46,806 35,284 11,522 537 7 3,132,158 138,297 157,081 117,651 39,429 623,204 570,000 53,204 (43,691) 918,583 4,050,741 1,885,083 280,508 ー 19,287 58,422 16,857 ー ー ー ー 291,024 39,478 14,674 23,684 1,119 ー ー 613,886 58,773 488,497 973 7,000 ー 10,374 217,707 196,5470 ー 20,587 572 40,845 40,373 33,351 7,021 465 6 2,143,636 138,283 155,184 117,637 37,546 590,806 612,521 △ 21,714 (△ 31,594) 884,274 3,027,910 37 財務データ 損益計算書(単体) 科目 営業収益 受入手数料 委託手数料 (うち株券) (うち債券) 引受・売出手数料 (うち株券) (うち債券) 募集・売出しの取扱手数料 (うち受益証券) その他の受入手数料 (うち受益証券) トレーディング損益* 1 株券等* 2 債券等* 3 その他* 4 その他の商品売買損益 金融収益 営業費用 販売費・一般管理費 取引関係費 人件費 不動産関係費 事務費 減価償却費 租税公課 その他 金融費用 営業利益 営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失 税引前当期利益 法人税等* 5 過年度法人税等充当額 法人税還付額 法人税等調整額 当期利益 (単位:百万円) 1998(平成 10) 年度 1997 (平成 9) 年度 1996 (平成 8)年度 1995(平成 7) 年度 1994(平成 6) 年度 257,184 255,946 291,783 301,633 207,796 177,123 182,307 230,828 212,860 168,625 72,802 83,665 97,990 105,680 83,514 (66,337) (72,293) (80,398) (79,782) (68,583) (6,452) (11,342) (17,552) (25,612) (14,916) 21,972 13,935 40,395 26,850 25,294 (13,970) (4,326) (7,165) (6,741) (5,021) (8,001) (9,609) (33,230) (20,038) (20,272) 37,760 44,622 54,124 45,872 25,438 (37,246) (43,117) (50,882) (43,466) (22,765) 44,587 40,083 38,317 34,456 34,378 (33,261) (31,524) (30,043) (27,620) (27,596) 45,820 18,287 28,705 51,069 △,705 9,732 △,84 △ 8,582 2,272 △ 3,926 26,824 14,509 35,699 45,007 3,862 9,263 3,861 1,589 3,791 △,641 ,016 ,052 ,139 ,256 ,212 34,223 55,298 32,110 37,446 39,662 240,055 249,826 248,169 240,131 232,433 218,634 217,026 232,297 223,959 220,720 34,369 34,950 40,220 36,469 35,568 86,593 79,073 90,419 86,583 81,866 43,069 42,013 43,550 44,284 45,132 34,737 34,089 31,981 31,580 33,977 5,116 3,488 3,244 3,717 4,086 7,561 15,626 15,901 13,607 10,799 7,186 7,784 6,977 7,718 9,289 21,420 32,799 15,872 16,172 11,713 17,129 6,119 43,614 61,501 △ 24,637 ,944 1,122 1,247 1,356 ,877 1,480 2,132 ,598 ,298 1,143 16,592 5,109 44,264 62,558 △ 24,903 49,923 4,970 11,237 ,961 2,436 262,895 67,749 139,124 10,068 9,177 △ 196,378 △ 57,669 △ 83,623 53,451 △ 31,644 ,295 ,300 ,400 9,200 ,400 ,− ,− ,− ,560 ,− ,− ,− ,− ,− ,450 △ 79,702 ,− ,− ,− ,− △ 116,972 △ 57,969 △ 84,023 43,691 △ 31,594 (注)1997 年度より、証券取引法第 56 条の 2 第 1 項の認可を受けて特定取引勘定(トレーディング商品)を設置しており、当該勘定に関する損 益(トレーディング損益)等については、約定基準・時価法により算定しております。 また、同時に委託手数料等および証券取引に付随する費用についても約定基準で認識しております。 * 1 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益」の数値。 * 2 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(株券)」の数値。 * 3 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(債券)」の数値。 * 4 : 1996 年度以前は「有価証券売買等損益(受益証券・その他)」の数値。 * 5 : 1997 年度以前は「法人税等充当額」の数値。 財務データ 38 利益処分計算書 (単位:百万円) 1998(平成 10) 年度 1997(平成 9) 年度 1996(平成 8) 年度 1995 (平成 7) 年度 1994(平成 6) 年度 1999 年 6 月 25 日 1998 年 6 月 25 日 1997 年 6 月 27 日 1996 年 6 月 27 日 1995 年 6 月 29 日 △ 116,346 △ 61,877 △ 68,942 53,204 △ 21,714 124,000 72,000 82,000 ー 42,521 7,653 10,122 13,057 53,204 20,806 6,658 9,615 12,908 38,124 11,293 ー 1,603 2,152 2,151 1,883 6,658 8,012 10,756 10,753 9,410 取締役賞与金 ー ー ー 220 ー 別途積立金 ー ー ー 25,000 ー 995 506 148 15,080 9,513 株主総会承認年月日 当期未処分利益又は当期未処理損失(△) 別途積立金取崩額 計 利益処分額 利益準備金 配当金(注) 次期繰越利益 (注) 1998 年度 現金配当 1 株につき 5円 1997 年度 〃 〃 6円 1996 年度 〃 〃 8円 1995 年度 〃 〃 8円 1994 年度 〃 〃 7円 1993 年度 〃 〃 9 円 (設立 50 周年記念配当金 1 円を含む) 注記事項 当社の財務諸表は、 「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」 (1963 年大蔵省令第59 号)ならびに同規則第2 条の規定に基 づき「証券会社に関する命令」 (1998 年総理府令・大蔵省令第32 号)および「証券業経理の統一について」 (1974 年11 月14 日付日本証券 業協会理事会決議)に準拠して作成しております。 なお、1997 年度以前は改正前の財務諸表等規則に基づき、1998 年度より改正後の財務諸表等規則に基づいて作成しております。 また、 「財務諸表の用語、様式および作成方法に関する規則等の一部を改正する省令」 (1998 年12 月21 日大蔵省令第173 号ノ附則第3 項 ただし書)により当期より税効果会計を適用しております。 (重要な会計方針) 1. 特定取引勘定の評価基準および評価方法 特定取引勘定に属する有価証券および財産ならびに派生商品取引等の評価基準および評価方法については、証券会社に関する命令第42 条および第44 条の規定に基づき時価法を採用するとともに、約定基準で計上しております。なお、貸借対照表上「特定取引勘定」は 「トレーディング商品」と、損益計算書上「特定取引損益」は「トレーディング損益」とそれぞれ表示しております。 2. 特定取引勘定に属さない有価証券、その他の商品の評価基準および評価方法 上場有価証券については移動平均原価に基づく低価法、非上場有価証券およびその他の商品については移動平均原価法を採用するとともに 受渡基準で計上しております。なお、低価法適用に当っては、従来切り放し方式によっておりましたが、1998 年度の税制改正に伴い、当期 より洗替え方式に変更いたしました。この変更による財務諸表への影響はありません。 3. 固定資産の減価償却の方法 有形固定資産‥‥法人税法に規定する方法と同一の基準による定率法によっております。ただし、1998 年度の税制改正に伴い、建物(建物 附属設備を除く)の耐用年数の短縮を行うとともに、1998 年4 月1 日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)については、法人税法の 規定に基づく定額法を採用しております。これらの変更に伴う損益への影響は軽微であります。 無形固定資産、投資等‥‥定額法(税法基準)を採用しております。 4. リース取引の処理方法 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じ た会計処理によっております。 39 財務データ 5. 消費税および地方消費税の会計処理方法 税抜き方式によっております。 6. 貸倒引当金は、貸付金等の貸倒損失に備えるため、税法基準により算出した額および個別に見積もった必要額を計上しておりましたが、 1998 年度の税制改正に伴い、税法基準による額について、法定繰入率にかえて同法に規定する実績繰入率による繰入限度額を計上する方法 に変更しております。この変更により、従来の方法に比べ、貸倒引当金繰入は325 百万円増加し、経常利益は同額減少し、税引前当期純損 失は同額増加しております。 7. 賞与引当金は、従業員に対する賞与の支払いに備えるため、当社所定の計算基準による支払見積額を計上しております。 8. 関連先支援損失引当金につきまして、当社は、大和証券グループ全体の再編を視野に入れ、グループの財務基盤の健全化を目的として国内 グループ会社である大和ファイナンス株式会社、日本インベストメント・ファイナンス株式会社、大和サンコー株式会社にノンバンク事業 のリストラクチャリングによって発生する損失に対する支援を行うことを1999 年1 月22 日開催の当社取締役会で決議いたしました。関連 先支援損失引当金は支援予定金額のうち、期末における未提供額を計上しております。 9. 退職給与引当金は、従業員の退職に伴う退職金の支払いに備えるため、自己都合退職に伴う期末退職金要支給額を計上しております。ただ し、退職金の一部について適格退職年金制度を採用しておりますので、当期末退職給与引当金残高は期末退職金要支給額より適格退職年金 基金残高を差引いております。当期は、1999 年4 月の持株会社体制への移行に際し、従来の従業員退職金制度を一旦精算するため、退職給 与引当金は全額取崩し未払金に振り替えております。また、役員退職慰労金については、当社の役員退職慰労金規程に基づく期末要支給額 を退職給与引当金として計上しております。役員退職慰労金は、従来支出時の費用として処理しておりましたが、当期より当社の役員退職 慰労金規程に基づく期末要支給額を退職給与引当金として計上する方法に変更いたしました。 この変更は、 1998 年12 月18 日の住友銀行とのホールセール合弁会社設立についての最終合意を受けて、 1999 年2 月5 日の臨時株主総会により 営業譲渡等の承認を受け、 1999 年4 月26 日をもって持株会社体制へ移行することが確定し、 これに伴い役員の異動が大幅に行われ、 相当数の当 社役員の退任が予定されること等に対し、将来の支出時における一時的負担の増大を避け、 役員の在任期間にわたって費用を配分することによ って、期間損益の適正化および財務内容の健全化を図るために行っております。 この変更により前期までの処理方法によった場合に比べて、販 売費・一般管理費が421百万円増加し、 営業利益および経常利益がともに同額減少しております。また、 過年度分につきましては973百万円を特 別損失に「過年度役員退職慰労引当金繰入」として計上しております。その結果、税引前当期純損失は、 1,394 百万円増加しております。なお、持 株会社体制への移行の確定が当下半期に行われたため、 当中間期は従来の方法によっております。従って、当中間期は変更後の方法によった場 合に比べて販売費・一般管理費、営業損失および経常損失がそれぞれ212百万円、 税引前当期純損失が1,607 百万円少なく計上されております。 (貸借対照表の注記) 1. 子会社に対する短期金銭債権 34,395 百万円 子会社に対する長期金銭債権 34,020 百万円 子会社に対する短期金銭債務 43,710 百万円 2. その他流動資産には自己株式32,760 株、17 百万円が含まれております。 3. 有形固定資産の減価償却累計額 24,433 百万円 4. 貸借対照表に計上した固定資産のほか、 リース契約により使用している固定資産として電子計算機端末機器および株価等表示装置などがあります。 5. 外貨建資産・負債の主な内訳 トレーディング商品(資産) 主な外貨額 投資有価証券 主な外貨額 財務データ 40 34,281 百万円 161,098 千米ドル、37,268 千スターリングポンド、47,751 千ユーロ 10,282 百万円 71,158 千米ドル 子会社株式 87,746 百万円 主な外貨額 193,288 千スターリングポンド、164,276 千米ドル、97,693 千スイスフラン、271,194 千オランダギルダー 短期借入金 7,535 百万円 主な外貨額 62,508 千米ドル トレーディング商品(負債) 38,012 百万円 主な外貨額 173,601 千米ドル、92,504 千ユーロ 約定見返勘定(資産) 28,286 百万円 主な外貨額 154,703 千米ドル、70,806 千ユーロ (注)主な外貨額は通貨別に約定見返勘定を差し引いた残高であります。 6. 「証券会社に関する命令」 (1998 年総理府令・大蔵省令第32 号)に基づき、従来の「法人税等充当金」は「未払法人税等」に科目名を変更し ております。また、従来、 「法人税等充当金」に含めて表示しておりました未払事業所税は、当期から「未払金」に含めて表示しております。 7. 担保に供している資産 トレーディング商品 43,698 百万円、保管有価証券 24,035 百万円、投資有価証券 38,406 百万円 なお、このほかに先物取引証拠金等の代用として、保管有価証券154 百万円、投資有価証券74,666 百万円を差入れております。また、 関連先の金融機関借入金の物上保証として、預金28,000 百万円を差入れております。 8. 長期借入金には「証券会社の自己資本規制に関する省令」 (1992 年大蔵省令第67 号) 第2 条に定める劣後特約付借入金が195,000 百万円含 まれております。 9. 保証債務 232,041 百万円 日本公認会計士協会監査委員会報告第61 号「債務保証及び保証類似行為の会計処理及び表示に関する監査上の取扱い」に従い、実質的 に債務保証義務を負っていると認められるものについては、当期より債務保証に準ずるものとして注記の対象に含めております。 10. 一株当りの当期損失 87 円80 銭 11. 配当可能利益からの控除額 当社は、特定取引勘定に属する有価証券等の評価方法について、時価法を適用し、評価損益を含めて計上しております。証券取引法第 53 条第4 項により、評価損の額を超える評価益の額(評価利益額)については、商法第290 条第1 項に規定する当期末の配当可能利益 から控除することとされておりますが、当期末における当該控除する評価利益額はありません。 12. 関連先支援損失引当金 当社は、大和証券グループ全体の再編成を視野に入れ、国内関連会社大和ファイナンス株式会社、日本インベストメント・ファイナン ス株式会社、大和サンコー株式会社のノンバンク事業のリストラクチャリングによって発生する損失に対して支援を行うことを1999 年 1 月22 日開催の取締役会において決議いたしました。支援金額は、大和ファイナンス株式会社に820 億円、日本インベストメント・フ ァイナンス株式会社に240 億円、大和サンコー株式会社に98 億円であります。このうち、当期末現在における未提供額を関連先支援損 失引当金として計上しております。 13. 「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」 (1963 年11 月27 日大蔵省令 第59 号)の一部改正(1998 年12 月21 日大蔵省 令第173 号)の規定に基づき、 「繰延税金資産」を当期より新設しております。 14. 利益準備金 当社は証券会社として証券取引法第58 条(1998 年12 月1 日改正法施行前)に基づき、金銭による利益の配当額の五分の一以上を資本の 額に達するまで利益準備金として積み立ててきました。1998 年12 月1 日施行の改正証券取引法により当該条文が削除されたことに伴い、 利益の処分として支出する金額の十分の一以上を資本の額の四分の一に達するまで積み立てる商法第288 条の規定を受けることとなり、 当期末における当社の利益準備金は、 当該規定額を10,729 百万円超えております。 41 財務データ (損益計算書の注記) 1. 子会社からの営業収益 16,833 百万円 子会社への営業費用 17,767 百万円 子会社との営業取引以外の取引高 245 百万円 2. 「証券会社に関する命令」 (1998 年総理府・大蔵省令第32 号)に基づき、 従来の「法人税等充当額」は「法人税等」に科目名を変更しております。 3. 「財務諸表等の用語、様式および作成方法に関する規則」 (1963 年11 月27 日大蔵省令第59 号)の一部改正(1998 年12 月21 日大蔵省 令第173 号)の規定に基づき、 「法人税等調整額」および「過年度税効果調整額」を当期より新設しております。 4. 特別損失の関連先支援損失は、1999 年1 月22 日開催の取締役会決議に基づく大和ファイナンス株式会社、日本インベストメント・ファ イナンス株式会社および大和サンコー株式会社への支援全額1,158 億円を一括計上したものであります。 5. 特別損失の退職金精算損失は、当社の1999 年4 月の持株会社体制への移行に際し、従来までの当社退職金規程による自己都合退職に伴う期 末退職金要支給額を計上しております退職給与引当金を取崩し、会社都合に基づく乗率により算定された額をもって、従業員退職金制度を 一旦精算することといたしました。これに伴う会社必要支払額と退職給与引当金との差額を「退職金精算損失」として計上しております。 (ストックオプション制度) 当社はストックオプション制度を採用しております。当該制度は商法第210 条ノ2 第2 項の規定に基づき、当社が自己株式を買い付ける方 法により、1998 年6 月25 日における取締役、当社職制規程に定める参与および9 級(部長職相当) 、8 級(次長職相当) 、7 級(課長職相当) である職員に対して付与することを、1998 年6 月25 日の定時株主総会において決議されたものです。当該制度の概要は次のとおりです。 付与の対象者 取締役、参与(37 名) 株式の種類 普通株式 職員 (2,300 名) 普通株式 株式数 1,800,000 株 ただし、1 人当たり 2 万株以上10 万株以内 4,200,000 株 ただし、1 人当たり 1千株以上1 万株以内 譲渡の価額 667 円(注) 1 参照 権利行使期間 2000 年7 月1 日から 2003 年6 月20 日まで 権利行使についての条件 (注)2 参照 667 円(注) 1 参照 2000 年7 月1 日から 2003 年6 月20 日まで (注)2 参照 当社は上記株主総会決議に基づき授権された6,000,000 株のうち、取締役および参与37 名に対し合計1,032,000 株、職員2,201 名に対し、 合計4,004,000 株、総計5,036,000 株を平成11 年3 月30 日に付与致しました。 なお、株式譲渡請求権の付与後、一部の付与対象者が譲渡請求権を喪失致しましたので、1999 年6 月25 日現在の付与対象者数および付与 株式数は、取締役および参与が37 名、合計1,032,000 株、職員が2,198 名、合計5,033,000 株となっております。 当社は上記付与対象者に株式を譲渡するため、1999 年4 月1 日から1999 年4 月14 日までに、自己株式5,038,000 株の取得を実施致しまし た。このうち過誤による買付および譲渡請求権の喪失に伴う保有分5,000 株につきましては売却致しましたので、1999 年6 月25 日現在当 社が付与対象者のために保有する自己株式の総数は5,033,000 株となっております。 (注)1. 東京証券取引所における当社株式普通取引の権利付与前日の終値または権利付与日の属する月の前月の各日(取引が成立しない日 を除く)における終値平均値のいずれか高い方に105 %を乗じた金額とする。1 円未満の端値は切上げる。 ただし、権利付与日の終値を下回ることを得ない。 667 円は、東京証券取引所における当社株式普通取引の権利付与日(1999 年3月30 日)前日の終値に105%を乗じた金額であります。 なお株式の分割および時価を下回る価額で新株を発行(転換社債の転換、新株引受権利書による権利行使の場合を含まない)する ときは、次の算式により譲渡価額を調整し、調整により生ずる1 円未満の端数は切上げる。 財務データ 42 調 整 後 調 整 前 譲渡価額 = 譲渡価額 × 新規発行株式数×1株当たり払込金額 既発行株式数+ 1株当たりの時価 既発行株式数+分割・新規発行による増加株式数 2. 権利を与えられた者は、権利を与うる契約所定の事由により当社の取締役、参与または職員たる地位を失った後も、当該契約所定 の期間内に所定の条件により、これを行使することができる。 この他、権利喪失事由、権利を与うる契約の変更、その他権利行使の条件は、当該定時株主総会決議および取締役会決議に基づき、 当社と対象取締役、参与、および職員との間で締結する「株式譲渡請求権付与契約」に定めております。 なお、1997 年6 月27 日の定時株主総会において決議したストックオプション制度につきましては実施しておりません。 (企業集団等の概況) 当社および当社の関係会社(子会社55 社、関連会社3 社)は、主たる事業として有価証券の売買等および売買等の委託の媒介、有価証 券の引受および売出し、有価証券の募集および売出しの取扱い、有価証券の私募の取扱い、その他の証券業ならびに金融業等を営んでおり、 日本をはじめ、米州、欧州、アジア・オセアニアの主要な金融市場に営業拠点を設置し、世界中の顧客の資金調達と運用の双方のニーズに 対応して営業活動を展開しております。また当社は関連当事者である大和土地建物株式会社より当社の店鋪等を賃借し、同じく関連当事 者である株式会社大和総研へ内外の経済、金融、資本市場についての調査、研究および大型コンピュータ利用による事務処理を委託して おります。 (連結財務諸表) 連結財務諸表について 当社の連結財務諸表は、連結財務諸表の用語、様式および作成方法に関する規則」 (1976 年大蔵省令第28 号、以下「連結財務諸表規則」とい う) ならびに同規則第46 条および第68 条の規定に基づき「証券会社に関する命令」 (1998 年総理府令・大蔵省令第32 号) 、および「証券業経 理の統一について」 (1974年11月14 日付日本証券業協会理事会決議)に準拠して作成しております。 なお、当連結会計年度より「連結財務諸表の用語、様式および作成方法に関する規則等の一部を改正する省令」 (1998 年大蔵省令第8 号)を受 けて、連結財務諸表の様式が改訂されました。このため、前連結会計年度(自1997年4 月1 日至1998 年3 月31 日)は改正前の連結財務諸表 規則に基づき、当連結会計年度(自1998 年4 月1 日至1999 年3 月31 日)は改正後の連結財務諸表規則に基づいて連結貸借対照表、連結損益 計算および連結剰余計算書を作成し、前連結会計年度と当連結会計年度にかかるものを区別して記載しております。 また、 「財務諸表等の用語、様式および作成方法に関する規則等の一部を改正する省令」 (1998 年12 月21 日大蔵省令第173 号)附則第3 項た だし書により、当連結会計年度から税効果会計を適用しております。 自己資本規制比率 1999(平成 11)年 3月末 1998(平成 10)年 3月末 1997(平成9)年 3月末 1996(平成 8)年3月末 1995(平成 7)年3月末 312.3% 303.3% 293.7% 365.7% 370.3% 基本的項目 626,193 751,059 823,842 918,583 884,274 補完的項目 245,607 198,117 213,741 194,015 137,233 △ 453,285 △ 520,026 △ 545,909 △ 605,950 △ 568,655 452,853 自己資本規制比率 (百万円) 控除資産 控除後自己資本 418,515 429,149 491,674 506,649 市場リスク 36,974 51,451 81,941 61,503 49,345 取引先リスク 42,111 31,613 25,427 19,563 15,552 基礎的リスク リスク合計 54,897 58,439 60,066 57,475 57,406 133,983 141,504 167,435 138,541 122,303 43 財務データ 貸借対照表(連結) (単位:百万円) 資産の部 科目 1998 (平成 10) 年度 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1999 年 3 月 31 日現在 1998 年 3 月 31 日現在 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 流動資産計 5,686,007 9,438,785 12,650,073 6,297,001 3,992,485 現金・預金 566,454 597,540 510,228 706,622 793,289 預け金 14,752 26,171 53,997 11,327 5,782 立替金 65,551 31,237 25,819 36,872 30,760 約定見返勘定 345,474 84,724 ー ー ー 募集等払込金 199 398 398 4,328 3,677 179,815 207,839 262,816 555,911 401,306 24,302 39,242 50,589 43,009 37,424 1,678,742 3,974,050 4,043,518 2,646,662 1,361,113 商品有価証券等 1,467,780 3,751,785 N.A. N.A. N.A. オプション取引 19,967 3,708 N.A. N.A. N.A. 190,994 218,556 N.A. N.A. N.A. 31,339 短期貸付金 未収収益 トレーディング商品* 1 派生商品評価勘定 その他の商品 ー 699 22,141 200,320 信用取引勘定 141,261 94,293 102,950 156,381 82,294 72,451 65,612 72,023 139,107 70,168 12,126 信用取引貸付金 68,810 28,680 30,927 17,273 現先取引勘定 信用取引借証券担保金 320,062 339,322 ー ー ー 借入有価証券担保金 858,051 2,136,304 4,647,097 ー ー 保管有価証券 1,317,327 1,771,915 2,611,529 1,607,322 1,101,609 繰延税金資産 81,954 ー ー ー ー その他流動資産 95,256 137,608 321,464 330,927 146,116 貸倒引当金 △ 3,201 △ 2,562 △ 2,478 △ 2,686 △ 2,228 固定資産計 571,801 692,901 763,877 742,081 651,476 67,388 86,953 74,876 59,896 67,714 18,405 19,794 20,321 19,653 19,574 有形固定資産 建物 器具備品 15,348 17,688 14,498 11,812 12,106 土地 18,252 28,618 26,814 22,877 32,376 建設仮勘定 15,381 20,852 13,242 5,552 3,657 無形固定資産 1,156 1,199 1,267 1,267 1,563 1,156 1,199 1,267 1,267 1,563 503,255 604,748 687,732 680,917 582,198 電話加入権その他 投資等 投資有価証券 318,050 423,644 508,197 515,057 409,594 長期貸付金 73,278 76,046 74,502 70,333 74,638 長期差入保証金 68,869 71,045 70,217 70,499 70,405 繰延税金資産 1,598 ー ー ー ー その他投資等 49,873 43,428 35,371 25,561 27,803 貸倒引当金 △ 8,415 △ 9,415 △ 556 △ 534 △ 243 為替換算調整 10,788 770 12,014 38,210 17,503 6,268,596 10,132,456 13,425,964 7,077,293 4,661,466 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 1,361,113 資産合計 * 1「トレーディング商品」の 1996 年度以前は以下の区分 科目 商品有価証券 4,043,518 2,646,662 株券 122,063 66,357 92,274 債券 3,762,903 2,138,515 1,239,426 受益証券 その他有価証券 財務データ 44 24,642 15,413 8,237 133,910 426,376 21,274 (単位:百万円) 科目 流動負債計 短期借入金 コマーシャル・ペーパー 海外譲渡性預金 1 年以内償還社債 預り金 募集等受入金 前受金 トレーディング商品 商品有価証券等 オプション取引 派生商品評価勘定 信用取引勘定 貸借取引借入金 信用取引貸証券受入金 信用売証券 現先取引勘定 貸付有価証券担保金 短期借入有価証券 受入保証金 受入保証金代用有価証券 未払法人税等* 1 繰延税金負債 賞与引当金 関連先支援損失引当金 その他流動負債 固定負債計 社債 転換社債 長期借入金 退職給与引当金 その他固定負債 特別法上の準備金計 取引損失準備金 株式取引損失準備金 債券取引損失準備金 証券取引責任準備金 金融先物取引責任準備金 国債価格変動引当金 少数株主持分 負債合計 少数株主持分 科目 負債・少数株主持分・資本 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1999 年 3 月 31 日現在 1998 年 3 月 31 日現在 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 5,240,815 431,426 33,170 ー 26,872 250,540 2,741 ー 808,981 609,217 6,590 193,172 64,440 18,098 46,341 ー 593,315 1,439,821 907,038 46,500 416,951 1,378 393 11,934 58,200 147,107 385,380 72,306 94,371 216,458 1,663 580 783 ー ー ー 779 4 ー ー 5,626,979 1,757 8,924,608 633,242 45,268 30,583 63,239 521,023 2,469 ー 1,446,511 1,219,399 3,676 223,435 57,141 19,301 37,839 ー 1,064,270 3,088,009 1,433,569 45,156 338,345 3,319 ー 17,787 ー 134,668 385,584 127,833 113,790 121,863 20,819 1,277 46,666 46,125 34,603 11,522 536 5 ー 898 9,357,758 ー 12,058,728 930,409 79,510 124,493 63,318 400,182 3,972 1,713,216 ー ー ー ー 59,230 14,922 26,165 18,141 ー 5,745,509 2,105,094 109,363 506,434 3,310 ー 9,614 ー 205,065 446,051 149,827 146,838 126,240 21,292 1,852 46,725 46,125 34,603 11,522 594 5 0 1,269 12,552,774 ー 5,738,732 666,653 26,358 5,687 12,190 729,581 4,798 2,346,672 ー ー ー ー 45,670 18,039 21,289 6,341 ー ー 1,054,110 129,804 553,208 6,166 ー 9,397 ー 148,434 325,497 51,868 186,320 57,648 20,883 8,776 47,393 46,806 35,284 11,522 537 7 41 1,099 6,112,722 ー 3,439,792 661,218 32,573 4,429 19,287 646,335 16,857 677,787 ー ー ー ー 38,240 14,674 22,446 1,119 ー ー 616,586 66,910 485,017 2,159 ー 7,118 ー 165,270 252,462 21,596 196,547 10,889 20,622 2,806 40,863 40,373 33,351 7,021 465 6 18 1,140 3,734,258 ー 1998 (平成 10) 年度 1998 (平成 10) 年度 資本の部 1997 (平成 9) 年度 1996(平成 8)年度 1995 (平成 7) 年度 1994 (平成 6) 年度 1999 年 3 月 31 日現在 1998 年 3 月 31 日現在 1997 年 3 月 31 日現在 1996 年 3 月 31 日現在 1995 年 3 月 31 日現在 資本金 138,424 資本準備金 117,779 連結剰余金 383,671 利益準備金 ー その他の剰余金 ー 自己株式 △ 17 資本合計 639,858 負債・少数株主持分・資本合計 6,268,596 * 1 1997 年度以前は「法人税等充当金」の数値 138,424 117,779 ー 43,732 474,794 △ 33 774,698 10,132,456 138,424 117,779 ー 41,580 575,417 △ 11 873,190 13,425,964 138,297 117,651 ー 39,429 669,515 △ 323 964,570 7,077,293 138,283 117,637 ー 37,546 633,758 △ 18 927,207 4,661,466 45 財務データ 損益計算書(連結) 科目 営業収益 受入手数料 委託手数料 引受・売出手数料 募集・売出しの取扱手数料 その他の受入手数料 トレーディング損益* 1 その他の商品売買損益 金融収益 営業費用 販売費・一般管理費 取引関係費 人件費 不動産関係費 事務費 減価償却費 租税公課 その他 金融費用 営業利益 営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失 税金等調整前当期純利益 当期純利益 1998 (平成 10) 年度 354,960 185,450 68,985 24,917 37,329 54,216 △ 20,725 16 190,219 443,527 271,085 37,147 126,890 49,909 30,614 8,534 9,210 8,777 172,442 △ 88,556 2,840 2,234 △ 87,959 54,694 175,273 △ 208,538 △ 127,889 1997 (平成 9) 年度 523,896 198,118 81,572 24,669 44,616 47,259 39,331 52 286,392 538,065 283,599 41,224 127,303 49,021 30,545 6,644 18,094 10,764 254,466 △ 14,169 4,149 3,160 △ 13,179 5,527 76,283 △ 83,936 △ 83,657 1996(平成 8)年度 582,722 242,599 97,315 47,135 54,124 44,023 57,159 ー 282,963 534,034 283,063 44,852 125,335 50,356 29,317 6,339 17,267 9,593 250,971 48,687 2,345 1,110 49,923 11,646 139,128 △ 77,558 △ 80,021 1995 (平成 7) 年度 527,382 221,829 105,506 31,341 45,872 39,108 72,016 ー 233,536 460,912 260,919 39,678 111,062 49,848 29,752 6,001 14,691 9,884 199,992 66,470 2,390 395 68,465 983 10,554 58,894 47,050 (単位:百万円) 1994 (平成 6) 年度 383,814 176,951 86,131 28,509 25,438 36,872 6,107 ー 200,755 422,672 257,676 39,126 105,705 50,165 33,089 6,822 11,858 10,908 164,995 △ 38,858 1,515 1,353 △ 38,695 2,436 8,904 △ 45,163 △ 44,486 (注)1997 年度より、親会社においては証券取引法第 56 条の 2 第 1 項の認可を受けて特定取引勘定(トレーディング商品)を設置しており、当 該勘定に関する損益(トレーディング損益)等については、約定基準・時価法により算出しております。 また、同時に委託手数料等および証券取引に付随する費用についても約定基準で認識しております。 * 1 :平成 9 年 3 月期以前は「売買等損益」の数値。 財務データ 46 連結剰余金計算書 科目 連結剰余金期首残高 その他の剰余金期首残高 前期の利益準備金繰入額 過年度税効果調整額 その他の剰余金増加高 連結子会社増加による増加高 連結子会社期首剰余金修正高 連結剰余金減少高 その他の剰余金減少高 利益準備金繰入額 配当金 取締役賞与金 自己株式消却額 連結子会社期首剰余金修正高 当期純利益 為替換算調整 連結剰余金期末残高 その他の剰余金期末残高 1998 (平成 10) 年度 521,545 474,794 43,732 3,017 ー ー ー 9,983 ー ー 8,012 ー 1,970 ー △ 127,889 ー 383,671 ー 1997 (平成 9) 年度 ー 575,417 ー ー ー ー ー ー 16,965 2,152 10,756 ー 4,057 ー △ 83,657 ー ー 474,794 1996(平成 8)年度 ー 669,515 ー ー ー ー ー ー 14,076 2,151 10,753 220 ー 952 △ 80,021 ー ー 575,417 1995 (平成 7) 年度 ー 633,758 ー ー ー ー ー ー 11,293 1,883 9,410 ー ー ー 47,050 ー ー 669,515 (単位:百万円) 1994 (平成 6) 年度 ー 694,663 ー ー 415 71 344 ー 14,687 2,418 12,089 180 ー ー △ 44,486 △ 2,146 344 633,758 47 財務データ 連結財務諸表作成の基本となる事項(自 1998 年 4 月 1 日 至 1999 年 3 月 31 日) 1.連結の範囲に関する事項 子会社55社をすべて連結しております。主要な連結子会社については後記の「重要な子会社の状況」をご参照下さい。 当連結会計年度において、設立・取得等に伴い12 社を新たに連結の範囲に加え、清算等に伴い9 社を連結の範囲より除外しました。追加ま たは除外した主な会社名は以下のとおりで す。 (追加) 大和証券エスビーキャピタル・マーケッツ株式会社 大和証券リテール準備株式会社 大和全球証券股 有限公司 他9 社 (除外) 大和ヨーロッパ(フランス)S.A. 大和セキュリティーズカナダLimited 大和ヨーロッパ(ハンガリー)インベストメントアンドセキュリティーズCo.Ltd. 他6 社 2.持分法の適用に関する事項 関連会社3 社のうち、P.T.ダナレクサー大和NIFベンチャーズに対する投資については持分法を適用しております。 なお、 持分法適用外の関連会社2社は、 それぞれ連結損益および連結剰余金に及ぼす影響が軽微であり、 かつ全体としてもその影響の重要性がありません。 3.連結子会社の事業年度等に関する事項 連結子会社の決算日は以下のとおりであります。 3月末日 51社 7月末日 1社 12 月末日 3社 連結子会社の決算日が連結決算日と異なる4 社のうち、DBP −大和証券(フィリピン) ,Inc.(決算日は12 月31 日)については当該決算日現在 の財務諸表を使用し、連結決算日との間に生じた重要な取引については連結上必要な調整を行い、その他の3 社については連結決算日に実施 した仮決算に基づく財務諸表を使用して連結しております。 4.会計処理基準に関する事項 (1)トレーディングに関する有価証券等の評価基準および評価方法 親会社における特定取引勘定に属する有価証券および派生商品取引等については、時価法を採用するとともに約定基準で計上し、連結子会 社のトレーディングに関する有価証券および派生商品取引等については、主として時価法を採用するとともに約定基準で計上しております。 (2)トレーディング関連以外の有価証券、その他の商品の評価基準および評価方法 主として、上場有価証券については移動平均原価に基づく低価法、その他の商品については移動平均原価法を採用しております。なお、日 本国内の連結会社においては、低価法適用に際しては従来切り放し方式によっておりましたが、1998 年度の税制改正に伴い、当期より洗替 え方式に変更いたしました。この変更に伴う連結財務諸表への影響はありません。 (3)有形固定資産の減価償却の方法 日本国内における連結会社においては、法人税法に規定する方法と同一の基準による定率法によっております。ただし、1998 年度の税制改 正に伴い、建物(建物附属設備を除く)の耐用年数の短縮を行うとともに、1998 年4 月1 日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)に ついては法人税法の規程に基づく定額法を採用しております。これらの変更に伴う損益の影響は軽微であります。 その他の連結会社は主として定率法を採用しております。 財務データ 48 (4)リース取引の処理方法 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引については、主として通常の賃貸借取引に係る方 法に準じた会計処理によっております。 (5)消費税等の会計処理方法 消費税および地方消費税の会計処理は、税抜き方式によっております。 (6)引当金の計上基準 ①賃倒引当金 貸付金等の貸倒損失に備えるため、親会社は税法基準により算出した額および個別に判定した必要額を貸倒引当金に計上しておりましたが、 1998 年度の税制改正に伴い、税法基準による額について、法定繰入率にかえて同法に規定する実績繰入率による繰入限度額を計上する方法 に変更しております。また、連結子会社は、主として個別の債権について回収可能性を検討し、貸倒見積額を計上しております。この変更 に伴い、従来の方法によった場合に比べ、販売費・一般管理費が325 百万円増加し、経常損失および税金等調整前当期純損失はそれぞれ同 額増加しております。 ②賞与引当金 従業員に対する賞与の支払いに備えるため、支払見積額の当年度負担分を計上しております。 ③退職給与引当金 従業員の退職に伴う退職金の支払いに備えるため、主として自己都合退職に伴う年度末退職金要支給額を計上しております。ただし、退職 金の一部について適格退職年金制度を採用しておりますので、期末退職給与引当金残高は期末退職金要支給額より適格年金基金残高を差し 引いております。当期は、1999 年4 月の持株会社体制への移行に際し、親会社および一部の国内子会社は従来の従業員退職金制度を一旦精 算するため、退職給与引当金は全額取り崩し、その他流動負債に含めて表示しております。 また、役員退職慰労金については、親会社および一部の子会社それぞれの役員退職慰労金規程に基づく期末要支給額を退職給与引当金とし て計上しております。 役員退職慰労金は、従来支出時の費用として処理しておりましたが、当期より親会社および一部の子会社それぞれの役員退職慰労金規程に基 づく期末要支給額を退職給与引当金として計上する方法に変更いたしました。この変更は、親会社が1998 年12 月18 日の住友銀行のホールセ ール合弁会社設立についての最終合意を受けて、1999 年2 月5 日の臨時株主総会により営業譲渡等の承認を受け、親会社が1999 年4 月26 日を もって持株会社体制へ移行することが確定し、これに伴い役員の異動が大幅に行われ、相当数の役員の退任が予定されることに対応し、役員 の在任期間にわたって費用を配分することによって、期間損益の適正化および財務内容の健全化を図るために行っております。 この変更により前期までの処理方法によった場合に比べて、販売費・一般管理費が449 百万円増加し、営業損失および経常損失がともに同 額増加しております。また、過年度分につきましては1,033 百万円を特別損失に「過年度役員退職慰労引当金繰入」として計上しておりま す。その結果、税金等調整前当期純損失は1,482百万円増加しております。 (7)外貨建資産・負債の換算基準 親会社は、 「外貨建取引等会計処理基準」 (1979 年6 月26 日 最終改正1995 年5 月26 日 企業会計審議会報告)に基づき、連結子会社は 主として、為替予約のあるものを除き決算日の為替相場により換算しております。 5.投資勘定と資本勘定との相殺消去に関する事項 親会社投資勘定と子会社資本勘定の相殺消去は段階法によっております。なお、相殺消去の結果生じた消去差額は発生年度に償却して おります。 49 財務データ 6.未実現損益の消去に関する事項 連結会社および持分法適用会社間の資産の売買に伴う未実現損益は、原則として消去しております。 7.在外連結子会社等の財務諸表項目の換算に関する事項 在外連結子会社および持分法適用会社の財務諸表は、 「外貨建取引等会計処理基準」 (1979 年6 月26 日 最終改正1995 年5 月26 日企業 会計審議会報告) に基づいて換算しております。 8.利益処分項目等の取扱いに関する事項 連結剰余金計算書は、連結会社の利益処分について連結会計年度中に確定した利益処分に基づいて作成しております。 9.法人税等の期間配分の処理に関する事項 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」 (1976 年10 月30 日大蔵省令第28 号)の一部改正(1998 年12 月21 日大蔵省令第 173 号)に伴い、同省令附則第3 項に基づき、当期より法人税等について税効果会計を適用しております。これに伴い、従来の方法に比べ、 当 期純損失は78,952 百万円減少し、連結剰余金期末残高は81,969 百万円増加しております。 注意事項 連結貸借対照表関係(1999 年3月31 日現在) 1. 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」 (1976 年10 月30 日大蔵省令第28 号)の一部改正(1998 年12 月21 日大蔵省令 第173 号)の規定に基づき、 「繰延税金資産」および「繰延税金負債」を当期より新設しております。 2. 有形固定資産から控除した減価償却累計額は40,589 百万円であります。 3. 投資有価証券の中には、関連会社株式が89 百万円含まれております。 4. 「証券会社に関する命令」 (1998 年総理府令・大蔵省令第32 号)に基づき、従来の「法人税等充当金」は「未払法人税等」に科目名を変 更しております。 5. 親会社は、大和証券グループ全体の再編成を視野に入れ、大和ファイナンス株式会社、日本インベストメント・ファイナンス株式会社、 大和サンコー株式会社にノンバンク事業のリストラチャリングによって発生する損失に対して支援を行うことを1999 年1 月22 日開催の取 締役会で決議いたしました。関連先支援損失引当金は支援予定金額のうち、年度末における未提供額を計上しております。 6. 長期借入金には「証券会社の自己資本規則に関する省令」 (1992 年大蔵省令第67 号)第2 条に定める劣後特約付借入金が195,000 百万円含 まれております。 7. 特別法上の準備金の計上を規定した法令の条項は以下のとおりであります。 証券取引責任準備金 証券取引法第51 条 金融先物取引責任準備金 金融先物取引法第82 条 8.債務保証 被保証人 被保証債務の内容 大和土地建物株式会社 ユーロ円債 金額(百万円) 80,000 大和ビル管理株式会社 借入金 57,500 日本インベストメント・ファイナンス株式会社 借入金 2,440 銀行子会社等が業として行う債務保証 − 1,769 その他(従業員他) 家賃等 130 合計 141,840 財務データ 50 連結損益計算書関係(自 1998 年4月1日 至 1999 年3月31 日) 1. 人件費の中には、賞与引当金繰入額11,934 百万円、退職給与引当金繰入額3,398 百万円が含まれております。 2. 証券取引法の改正 (1998 年12月1日施行) により、 取引損失準備金制度が廃止されたことに伴い、 当期末に一括して戻入処理しております。 3. 関連先支援損失は、1999 年1 月22 日開催の親会社の取締役会決議に基づく大和ファイナンス株式会社、日本インベストメント・ファイナンス 株式会社および大和サンコー株式会社への支援金額1,158 億円を一括計上したものであります。 4. 固定資産評価損は、ロンドンに建設中の新ビルを現地会計基準に則って評価替えを行ったことにより発生した損失であります。 5. 親会社は、1999 年4 月の持株会社体制への移行に際し、従来までの退職金規定による自己都合退職に伴う期末退職金要支給額を計上しておりま す退職給与引当金を取崩し、会社都合に基づく乗率により算定された額をもって、従業員退職金制度を一旦精算することといたしました。これ に伴う会社必要支払額と退職給与引当金との差額を「退職金精算損失」として計上しております。 6. 海外業務合理化関連費用は、海外不採算店および部門の閉鎖、欧州・中近東の現地法人をロンドン証券現地法人に集約するなど海外業務合理化 の過程で発生した費用を計上しております。 7. 設備合理化関連費用は国内外の支店、店舗の統廃合に係る費用等の設備合理化に係る費用を計上しております。 8. 分社化関連費用は、1999 年4月の親会社の持株会社体制移行に当たり、 コンサルティング費用、 移転費用等の分社化関連費用を計上しております。 9. 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」 (1976 年10 月30 日大蔵省令第28 号) の一部改正(1998 年12 月21 日大蔵省令第 173 号)の規定に基づき、 「法人税等調整額」を当期より新設しております。 リース取引関係(自 1998 年4月1日 至 1999 年3月31 日) 1. リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引は次のとおりであります。 ①リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当額および期末残高相当額 器具備品 取得価額相当額 25,638 百万円、減価償却累計額相当額 22,278 百万円/期末残高相当額 3,360 百万円 ②未経過リース料期末残高相当額 1年以内 2,668 百万円、1年超 791 百万円/合計 3,459 百万円 ③支払リース料、減価償却費相当額および支払利息相当額 支払リース料 4,020 百万円、減価償却費相当額 3,707 百万円、支払利息相当額 311 百万円 ④減価償却費相当額の算定方法 リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっております。 ⑤利息相当額の算定方法 リース料総額とリース物件の取得価額相当額との差額を利息相当額とし、各期への配分方法については、利息法によっております。 2. オペレーティング・リース取引は次のとおりであります。 未経過リース料 1年内 2,454 百万円 1年超 16,030 百万円 合計 18,484 百万円 一株当たり情報(1998 年度) 1株当たり純資産額 1株当たり当期純損失 480.47 円 96.00 円 なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失を計上しているため、記載をしておりません。 51 財務データ セグメント情報 1.事業の種類別セグメント情報 当企業集団は①有価証券の売買等、②有価証券の売買等の委託の媒介、③有価証券の引受および売出し、④有価証券の募集および売出 しの取扱い、⑤有価証券の私募の取扱いなどの証券業を中心とする営業活動をグローバルに展開しております。これらの営業活動は、金 融その他の役務提供を伴っており、この役務提供と一体となった営業活動を基に収益を得ております。従って、当企業集団の事業区分は、 「投資・金融サービス業」という単一の事業セグメントに属しております。 2.所在地別セグメント情報 最近2 連結会計年度における所在地別の営業収益、営業費用、営業利益および資産は次のとおりであります。 当連結会計年度 (単位:百万円) 日本 米州 欧州 アジア・オセアニア 計 消去又は全社 連結 I 営業収益および営業損益 営業収益 外部顧客からの営業収益 247,422 103,780 (3,704) 7,462 354,960 ー セグメント間の内部収益 16,295 417 (180) 150 16,683 (16,683) ー 263,718 104,198 (3,885) 7,612 371,644 (16,683) 354,960 計 営業費用 営業利益(または営業損失) II 資 産 354,960 245,957 146,191 54,097 10,602 456,848 (13,320) 443,527 17,761 (41,992) (57,982) (2,989) (85,204) (3,362) (88,566) 4,861,237 1,094,082 615,713 63,420 6,634,454 (365,858) 6,268,596 (注 1)国または地域の区分の方法および各区分に属する主な国または地域 1 国または地域の区分の方法・・・・地理的近接度によっております。 2 各区分に属する主な国または地域・・・ 米州: アメリカ 欧州: イギリス、ドイツ、スイス、フランス アジア・オセアニア:香港、シンガポール (注 2)資産のうち消去又は全社の項目に含めた全社資産は為替換算調整勘定で、10,788 百万円であります。 前連結会計年度 (単位:百万円) 日本 米州 欧州 アジア・オセアニア 計 消去又は全社 連結 外部顧客からの営業収益 246,998 204,860 63,861 8,176 523,896 ー セグメント間の内部収益 17,961 (533) (1,829) 410 16,008 (16,008) ー 264,960 204,327 62,031 8,586 539,904 (16,008) 523,896 259,802 203,156 67,225 19,156 549,341 (11,275) 538,065 5,157 1,170 (5,194) (10,570) (9,436) (4,732) (14,169) 6,360,718 2,530,169 1,839,882 87,518 10,818,289 (685,832) 10,132,456 I 営業収益および営業損益 営業収益 計 営業費用 営業利益(または営業損失) II 資 産 (注)資産のうち消去又は全社の項目に含めた全社資産は為替換算調整勘定で、770 百万円であります。 財務データ 52 523,896 重要な子会社の状況 会社名 所在地 資本金 当社の出資比率 主要事業内容 大和ヨーロッパ Limited イギリス ロンドン市 269,257,760スターリングポンド 100% 証券業 大和ヨーロッパ バンク plc イギリス ロンドン市 120,603,845スターリングポンド 100% 金融業 大和ヨーロッパ プロパティ plc イギリス ロンドン市 100百万スターリングポンド 100% 不動産管理業 大和ヨーロッパ (ドイツ) GmbH ドイツ フランクフルト市 40百万ドイツマルク (注1)100% 証券業 金融業 大和ミドルイースト E.C. バハレーン マナマ市 15百万米ドル (注1)100% 証券業 金融業 大和セキュリティーズバンク (スイス) スイス チューリッヒ市 50百万スイスフラン 100% 証券業 金融業 大和アメリカ Corporation アメリカ ニューヨーク市 431百万米ドル 100% 子会社の統合・管理 大和セキュリティーズ アメリカ Inc. アメリカ ニューヨーク市 100百万米ドル (注2)100% 証券業 大和証券アジアホールディングB.V. オランダ アムステルダム市 270,694,135オランダギルダー 100% 子会社の統合・管理 大和証券(香港) 有限公司 香港 100百万香港ドル (注3)100% 証券業 金融業 大和シンガポール Limited シンガポール シンガポール市 42百万シンガポールドル (注3)100% 証券業 金融業 大和証券投資(香港) 有限公司 香港 30百万米ドル (注3)100% 証券業 大和セキュリティーズ オーストラリア Limited オーストラリア メルボルン市 15百万豪ドル (注3)100% 証券業 大和全球証券股 有限公司 台湾台北市 1,500百万台湾ドル (注3)100% 証券業 東京都中央区 20,000百万円 100% 銀行業 信託業 株式会社大和証券ビジネスセンター 東京都江東区 300百万円 100% 事務代行業 株式会社大和総合研修センター 東京都千代田区 100百万円 100% 研修所施設の管理・運営 大和証券リテール準備株式会社 東京都千代田区 3,010百万円 100% 証券業 3,010百万円 60% 証券業 大和インターナショナル信託銀行株式会社 大和証券エスビーキャピタル・マーケッツ株式会社 東京都中央区 (注1) 間接所有であり、大和ヨーロッパLimited が所有しております。 (注2) 間接所有であり、大和アメリカCorporation が所有しております。 (注3) 間接所有であり、大和証券アジアホールディングB.V.が所有しております。 53 会社情報 「株式会社大和証券グループ本社」組織図 1999(平成 11)年 7 月 18 日現在 ※会議体は、商法上の機関と審議決定機関のみ記載 株 主 総 会 取 締 役 会 監 監 法 務 監 査 会 議 代 経 海 外 事 業 海 担 当 表 営 取 締 会 査 役 査 会 役 監 総 務 管 理 室 担 当 総 財務・管理グループ担当 事 事 管 務 業 理 部 会社情報 54 関 シ ス 連 海 理 業 室 務 部 事 ム 総 株 外 財 テ 部 管 課 室 議 務 事 役 役 外 海 外 業 務 管 理 課 査 リ 経 資 企 ス 務 主 ク 業 事 事 理 金 画 管 務 務 理 課 課 部 部 課 課 課 会社概要 株式会社大和証券グループ本社 Daiwa Securities Group Inc. 8601 〒100-8101 東京都千代田区大手町二丁目 6 番 4 号 電話(03)3243-2100(代表) 足 1999(平成 11)年 4 月 26 日 商 号 英 文: 証券コード 本社所在地 発 代 表 者 代表取締役社長 兼 CEO 原 良也 資 本 金 1,384 億円 事 業 内 容 証券関連業務を営む国内および海外の 子会社・関連会社の株式を所有すること による当該会社の事業活動の支配・管理 従 業 員 410 人(1999 年 4 月 26 日現在) 経営企画グループ担当 法 務 ・ 監 査 部 広 社 経 務 管 書 務 理 課 課 課 人 秘 営 企 会 員 事 画 部 報 貢 業 文 法 職 部 書 給 人 与 献 談 ・ R 画 事 厚 生 部 室 課 課 室 課 課 室 相 I 企 55 会社情報 「大和証券株式会社」組織図 1999(平成 11)年 7 月 18 日現在 株 主 総 会 取 締 役 会 監 査 監 法 務 監 査 会 議 経 営 会 議 役 会 査 役 監 査 役 室 リスクマネジメント会議 執 行 役 員 会 議 西 日 本 地 域 担 当 近 畿 圏 四 国 地 域 担 当 関 中 東 首 東 西 日 日 都 京 本 本 圏 地 地 地 地 域 域 域 域 本 店 地 域 担 担 担 担 担 当 当 当 当 当 担 営 業 当 支 支 支 支 支 支 支 支 本 援 店 店 店 店 店 店 店 店 佐 久 福 北 徳 下 福 広 賀 留 岡 米 支 支 九 商 提 品 案 企 企 画 画 課 課 鳥 福 金 奈 彦 福 京 山 関 山 島 取 井 沢 良 根 支 支 支 支 支 支 支 支 支 州 支 支 知 都 山 支 支 店 店 店 店 店 店 店 那 鹿 宮 大 熊 佐 長 高 新 松 高 徳 岡 松 児 崎 分 本 島 支 支 世 崎 知 保 支 支 支 支 居 山 松 島 山 江 支 営 店 業 法 企 人 画 部 部 支 支 支 ダ イ ワ ダ イ レ ク ト 部 制 企 法 研 広 S 店 マ 業 企 ー 度 業 人 告 A 舗 ケ テ 貯 公 企 修 宣 業 開 ィ 務 画 蓄 開 画 伝 務 発 ン グ 課 課 課 課 課 課 課 課 課 課 川 西 能 勢 口 駅 営 業 所 豊 岸 阿 京 難 梅 大 中 和 倍 橋 波 田 阪 田 野 支 支 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 店 店 明 姫 西 尼 神 和 茨 石 路 宮 崎 戸 歌 コ ー ル セ ン タ ー 静 津 岐 一 岡 豊 名 古 岡 阜 宮 崎 橋 屋 支 駅 支 支 支 支 支 前 支 店 店 店 店 店 店 店 イ ン タ ー ネ ッ ト 課 名 古 屋 支 店 高 富 甲 松 長 沼 浜 木 岡 山 府 本 野 津 松 支 支 支 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 浜 店 店 店 店 店 店 店 56 資 産 運 用 開 発 部 店 店 店 店 店 店 店 店 覇 会社情報 部 プ ラ イ ベ ー ト ・ バ ン キ ン グ 部 山 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 店 店 支 支 支 支 支 支 会社概要 代表取締役社長 原 良也 1,000 億円 1,500 億円(億円未満切捨て) 大和証券グループ本社 100 % 有価証券等の売買、 有価証券等の売買の 媒介、取次または代理、有価証券の引受 等の証券業およびそれに付帯する事業 従 業 員 6,183 人(1999 年 4 月 26 日現在) 商 号 大和証券株式会社 英 文 : Daiwa Securities Co.Ltd. 本社所在地 〒 100-8101 東京都千代田区大手町二丁目 6 番 4 号 電話(03)3243-2111(代表) (平成 11)年 4 月 26 日 開 業 1999 商 品 担 リーガル・コンプライアンス担当 当 投 商 商 資 品 品 信 情 業 託 報 務 部 部 部 代 表 者 資 本 金 株式資本の額 出資比率 事業内容 統コ ン プ ラ 括 イ ア ン 部ス 支 店 経 総 営 業 管 理 担 財 当 経 営 務 務 務 企 画 部 部 部 管 フ ァ ン ド 開 発 課 フ ァ ン ド 業 務 課 支 店 サ ポ ー ト 課 戦 情 発 市 業 管 売 法 検 支 企 略 報 行 買 務 企 分 市 場 務 査 理 課 課 課 課 課 寺 都 戸 宮 支 支 支 支 わ 山 き 支 支 店 店 店 店 店 店 店 支 池 中 渋 成 大 蒲 自 由 袋 野 谷 城 森 田 が 支 支 支 支 支 支 丘 支 店 店 店 店 店 店 店 須 賀 支 支 支 崎 塚 別 支 支 館 営 業 店 店 店 店 店 店 店 店 店 店 所 柏 う 松 船 千 所 す 支 い 支 支 崎 支 支 戸 橋 葉 沢 横 浜 駅 西 口 支 店 宮 和 口 田 摩 越 支 支 支 支 谷 支 支 支 支 支 営 業 課 課 課 課 千 練 赤 池 袋 住 馬 羽 西 支 支 支 口 支 店 店 店 店 支 支 沢 倉 書 大 浦 川 町 多 八 支 支 支 支 支 支 支 支 ケ 文 書 事 画 店 店 店 店 川 立 木 務 店 島 形 田 台 岡 森 路 幌 祥 法 秘 人 企 新 宿 セ ン タ ー ビ ル 支 店 立 国 吉 厚 茅 藤 鎌 横 川 戸 岡 潟 崎 室 課 課 課 課 課 課 福 山 秋 仙 盛 青 釧 札 長 新 高 宇 水 い 郡 理 理 監 審 査 店 画 画 析 場 店 店 店 店 店 店 店 店 総 シ 業 経 資 ス 務 テ 事 ム 務 理 金 企 務 画 課 課 課 課 課 横 浜 五 亀 雷 上 反 戸 門 野 田 支 王 子 支 店 店 店 店 店 店 所 店 店 店 店 店 店 支 支 支 支 新 赤 銀 東 九 日 宿 坂 座 京 段 本 比 谷 支 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 店 店 57 会社情報 「大和証券エスビーキャピタル・マーケッツ株式会社」組織図 1999(平成 11)年 7 月 1 日現在 株 主 総 会 取 締 役 会 監 査 監 執 行 役 員 会 議 会 議 役 監 査 役 室 リスクマネジメント会議 法 務 監 査 会 議 金融商品担当 ストラクチャード・ ファイナンス担当 金 融 市 場 担 当 エ エ 機 機 エ ク 金 ス ト ラ ク チ ャ ー ド ・ フ ァ イ ナ ン ス 部 金 金 金 金 ク 関 関 ク オ 融 資 資 テ ン 商 投 投 イ イ イ テ 家 家 ィ 営 テ ィ 業 業 第 ィ 務 一 公 ツ 品 業 人 開 開 営 法 第 営 発 発 部 部 部 部 部 部 部 開 担 公 公 開 開 引 受 部 部 58 営 査 会 エ ク イ テ ィ 担 当 ク 会社情報 経 役 二 業 当 融 融 融 融 市 市 市 場 場 市 場 営 営 業 場 業 業 第 第 務 一 二 部 部 部 部 大 阪 支 店 担 当 名古屋支店担当 リーガル・コンプライアンス担当 大 大 大 大 支 名 名 名 法 引 阪 阪 支 支 店 店 事 古 古 阪 支 店 阪 支 事 金 業 業 店 融 法 人 法 第 人 一 法 人 第 公 開 二 部 部 部 部 古 屋 屋 支 支 屋 店 店 支 金 事 店 融 業 公 法 法 人 人 務 受 考 審 査 査 開 店 部 部 部 部 部 会社概要 商 英 号 大和証券エスビーキャピタル・マーケッツ株式会社 文 : Daiwa Securities SB Capital Markets Co.Ltd. 〒 103-8289 本社所在地 東京都中央区八重洲一丁目 3 番 5 号 電話 (03)3243-2211(代表) 開 業 1999(平成 11)年 4 月 5 日 金融・公共法人担当 金 公 事 業 法 人 担 代表取締役社長 清田 瞭 2,056 億円 4,080 億円(億円未満切捨て) 大和証券グループ本社60% 住友銀行40% 有価証券等の売買、 有価証券等の売買の 媒介、 取次または代理、 有価証券の引受 等の証券業およびそれに付帯する事業 従 業 員 1,616 人(1999 年 4 月 26 日現在) 代 表 者 資 本 金 株主資本の額 出資比率 事業内容 当 インベストメント・バンク業務担当 事 事 事 事 事 業 融 共 事 資 資 シ 国 企 制 大 名 業 業 業 業 法 人 法 法 業 法 法 法 法 人 人 部 部 本 第 第 第 第 第 第 ー 発 一 二 三 四 財 務 ・ 管 理 担 当 企 市 融 携 品 一 二 ト 管 ネ ジ メ 理 ン 市 場 場 部 部 部 部 部 部 部 部 部 画 担 地 営 経 秘 当 海 外 拠 点 担 当 支 ソ 北 上 ス 業 ク マ 屋 資 部 部 部 部 部 営 リ 財 業 総 資 開 場 場 ケ 金 提 商 本 運 用 際 業 度 市 市 ジ 資 人 人 人 人 金 阪 古 本 本 ン 京 海 務 域 業 営 ウ 法 企 企 書 ル 駐 駐 在 在 務 務 事 員 員 務 人 画 画 事 事 務 務 ト 部 部 部 部 部 支 部 部 部 室 店 店 所 所 59 会社情報 国内サービス網 1999(平成 11)年 7 月 1 日現在 総数:122 箇所 関西地域 大阪支店 梅田支店 難波支店 京橋支店 阿倍野支店 岸和田支店 豊中支店 川西能勢口駅営業所 茨木支店 和歌山支店 神 尼 西 姫 明 戸 崎 宮 路 石 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 近畿圏四国地域 京都支店 福知山支店 彦根支店 奈良支店 金沢支店 福 鳥 松 岡 徳 中日本地域 井 取 江 山 島 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 西日本地域 広島支店 福山支店 下関支店 徳山支店 北九州支店 福岡支店 久留米支店 佐賀支店 会社情報 60 長崎支店 佐世保支店 熊本支店 大分支店 宮崎支店 鹿児島支店 那覇支店 高松支店 松山支店 新居浜支店 高知支店 名古屋支店 名古屋駅前支店 豊橋支店 岡崎支店 一宮支店 岐阜支店 津 支 店 静岡支店 浜 沼 長 松 甲 富 高 松 津 野 本 府 山 岡 支 支 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 店 店 東日本地域 札 釧 青 盛 仙 幌 路 森 岡 台 支 支 支 支 支 店 店 店 店 店 秋田支店 山形支店 福島支店 郡山支店 いわき支店 水戸支店 宇都宮支店 高崎支店 新潟支店 長岡支店 本店 首都圏地域 横浜支店 横浜駅西口支店 戸塚支店 川崎支店 横須賀支店 鎌倉支店 藤沢支店 茅ヶ崎支店 厚木支店 東京地域 吉祥寺支店 国立支店 立川支店 八王子支店 多摩支店 町田支店 川口支店 浦和支店 大宮支店 越谷営業所 所沢支店 千葉支店 船橋支店 松戸支店 うすい支店 柏 支 店 日比谷支店 九段支店 東京支店 銀座支店 赤坂支店 新宿支店 新宿センタービル支店 上野支店 雷門支店 亀戸支店 五反田支店 自由が丘支店 蒲田支店 大森支店 成城支店 渋谷支店 中野支店 池袋支店 池袋西口支店 赤羽支店 練馬支店 千住支店 61 会社情報 国内サービス網 1999(平成 11)年 7 月 1 日現在 本社 〒 100-8101 東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 4 号 TEL.(03)3243-2111(代表) 北海道・東北 吉祥寺支店(パルコ斜め前) ℡.(0422)22-9311 国立支店(国立駅南口) ℡.(042)571-0211 札幌支店(三越前) ℡.(011)214-6111 立川支店(立川駅北口大通り左側) ℡.(042)526-1711 釧路支店(明治生命ビル) ℡.(0154)23-0161 八王子支店(パーク一番街) 青森支店(新町通り・松木屋並び) ℡.(0177)77-2111 盛岡支店(映画館通り) ℡.(019)652-1171 仙台支店(東北電力ビル向い) ℡.(022)221-5111 ℡.(0426)44-2211 多摩支店 (京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンタ-C館2階) 町田支店(小田急線町田駅東口) ℡.(042)375-5511 ℡.(042)722-2131 秋田支店(秋田銀行駅前支店隣り) ℡.(018)831-2811 山形支店(八文字屋南 3 軒隣り) ℡.(023)622-8151 福島支店(ニュー福ビル 1 階) ℡.(024)522-3111 郡山支店(駅前大通り・中町角) ℡.(024)932-3111 水戸支店(中央ビル 1 階) ℡.(029)226-9111 いわき支店(いわき駅前大通り) ℡.(0246)23-0111 宇都宮支店(県庁前通り・ワシントンホテル前) ℡.(028)621-3531 高崎支店(高崎駅西口) ℡.(027)327-7111 大宮支店(旧中山道・あじせんビル前) ℡.(048)642-3881 東 京 越谷営業所 本店営業部(東京駅八重洲北口・呉服橋交差点角) ℡.(03)3243-2626 (越谷駅前・ショッピングモールファイン越谷) ℡.(0489)66-5555 日比谷支店(日比谷シティ・富国生命ビル1階) ℡.(03)3508-8111 浦和支店(浦和駅西口・旧中山道沿い) ℡.(048)834-6111 九段支店(地下鉄九段下駅 5番出口) ℡.(03)3221-9811 川口支店(川口駅東口前) ℡.(048)225-3611 東京支店(鍛冶橋交差点角) ℡.(03)3243-3811 所沢支店(ダイエー斜め前) ℡.(042)922-8111 銀座支店(松屋銀座向い) ℡.(03)5250-8585 千葉支店(京成千葉中央駅前) ℡.(043)227-8181 赤坂支店(赤坂見附駅前) ℡.(03)3505-3811 船橋支店(本町通り・東京三菱銀行前) ℡.(047)424-2111 新宿支店(伊勢丹前・三越横) ℡.(03)3352-5141 松戸支店(松戸駅西口) ℡.(047)366-5111 うすい支店(臼井駅南口前) ℡.(043)462-1009 柏支店(柏駅西口・三菱信託銀行前) ℡.(0471)46-1411 上野支店(アブアブ斜め前・京成上野駅前) ℡.(03)3832-0191 横浜支店(横浜市庁舎斜め前) ℡.(045)671-6700 雷門支店(雷門並び) 新宿センタ-ビル支店 (新宿駅西口・新宿センタ-ビル2階・地下1階) 会社情報 関 東 ℡.(03)3345-1661 ℡.(03)3842-5211 横浜駅西口支店(相鉄横浜駅前) ℡.(045)311-1271 亀戸支店(亀戸駅北口・バスターミナル前) ℡.(03)3681-3181 戸塚支店(戸塚バスセンタ-前) ℡.(045)864-1715 五反田支店(五反田駅西口) ℡.(03)3493-1211 川崎支店(川崎駅前タワー・リバーク1階) ℡.(044)244-2121 自由が丘支店(つばき通り) ℡.(03)3717-0141 藤沢支店(藤沢駅北口) ℡.(0466)23-8111 蒲田支店(蒲田駅西口) ℡.(03)3732-9171 鎌倉支店(鎌倉駅東口前) ℡.(0467)23-1616 大森支店(大森駅東口・東京海上ビル1階) ℡.(03)5471-3311 厚木支店(小田急線本厚木駅北口) ℡.(0462)24-8111 成城支店(小田急線成城学園前駅南口) ℡.(03)3415-5211 茅ヶ崎支店(茅ヶ崎駅北口) ℡.(0467)58-6111 渋谷支店(西武百貨店前) ℡.(03)3463-9211 横須賀支店(横須賀中央駅・西友角) ℡.(0468)21-1800 中野支店(中野駅南口・丸井前) ℡.(03)5385-1311 池袋支店(池袋駅東口・グリーン大通り) ℡.(03)3982-2141 池袋西口支店(池袋西口駅前交差点) ℡.(03)3980-1005 赤羽支店(赤羽駅東口前) ℡.(03)3903-0311 中部・北陸 練馬支店(西武池袋線練馬駅南口) ℡.(03)3992-0131 新潟支店(柾谷小路・第四銀行本店並び) ℡.(025)223-4101 千住支店(北千住駅前通り・エクセル33・1階) 長岡支店(東坂之上バス停前) ℡.(0258)37-9001 62 ℡.(03)3879-6111 富山支店(西武百貨店並び・花金隣り) ℡.(0764)24-2411 明石支店(明石郵便局東・国道2号線沿い) ℡.(078)917-0001 高岡支店(高岡駅バス降車場前) ℡.(0766)21-3500 西宮支店(西宮北口駅・今津線沿い) ℡.(0798)66-3500 金沢支店(南町バス停・日本生命ビル前) ℡.(076)262-4211 奈良支店(近鉄奈良駅西南口) ℡.(0742)23-1271 福井支店(市内バス10番線前・ユアーズホテル並び) ℡.(0776)22-3311 和歌山支店(京橋北詰) ℡.(0734)31-1131 甲府支店(平和通り県会議事堂前) ℡.(055)222-0121 長野支店(NTT 斜め前) ℡.(026)227-6501 松本支店(八十二銀行松本支店隣り) ℡.(0263)35-0131 中 国 岐阜支店(名鉄新岐阜駅より北へ150米東側) ℡.(058)265-2171 鳥取支店(住友生命ビル隣り) ℡.(0857)29-1511 静岡支店(市役所並び) ℡.(054)254-3151 松江支店(SKY ビル) ℡.(0852)27-7151 浜松支店(メイ・ワン 1 階) ℡.(053)454-1411 岡山支店(日本生命ビル 1 階) ℡.(086)225-1111 沼津支店(仲見世商店街・コミナード通り) ℡.(0559)62-3590 広島支店(紙屋町電停東) ℡.(082)228-5211 福山支店(宮通り入口前) ℡.(0849)31-3333 下関支店(下関警察署前) ℡.(0832)31-5151 徳山支店(徳山駅前) ℡.(0834)21-5601 名古屋支店 (名古屋テレビ塔南西・セントラルパーク地下街10A) ℡.(052)963-7296 名古屋駅前支店(第三堀内ビル 1階) ℡.(052)571-3111 豊橋支店(第百生命豊橋ビル) ℡.(0532)55-0011 岡崎支店(東岡崎駅前通り) ℡.(0564)24-6811 四 国 一宮支店(本町アーケード商店街) ℡.(0586)71-6311 津支店(三重会館南) ℡.(059)226-7111 徳島支店(元町交差点西) ℡.(088)623-0131 高松支店(中央通り・紺屋町バス停前) ℡.(087)822-2222 松山支店(松山中央郵便局前) 大 阪 ℡.(089)941-7101 新居浜支店 大阪支店(梅新交差点南西角) ℡.(06)6454-7778 梅田支店(阪急梅田駅中 2階改札口前) ℡.(06)6373-3311 (昭和通りダイエー新居浜店斜め前) 難波支店(新歌舞伎座並び) ℡.(06)6632-5151 京橋支店(京阪京橋駅前) ℡.(06)6354-1201 阿倍野支店(近鉄百貨店南) ℡.(06)6624-0333 岸和田支店(南海岸和田駅前商店街) ℡.(0724)23-3501 福岡支店(天神交差点) ℡.(092)713-4007 豊中支店(阪急豊中駅東口) ℡.(06)6854-1131 北九州支店(モノレール小倉駅北口東側) ℡.(093)531-1141 高知支店(堀詰電停前) ℡.(0897)33-5800 ℡.(088)823-0323 九州・沖縄 川西能勢口営業所(川西能勢口駅・2階) ℡.(0727)58-7201 久留米支店(明治通り・松竹会館前) ℡.(0942)33-2131 茨木支店(茨木東阪急ビル 2 階) ℡.(0726)32-0651 佐賀支店(佐賀銀行本店並び) ℡.(0952)24-6121 長崎支店(住友長崎ビル 1 階) ℡.(095)823-0181 佐世保支店(九州銀行本店斜向い) ℡.(0956)23-7800 近 畿 熊本支店(電車通り・花畑公園前) ℡.(096)353-2551 彦根支店(彦根市役所前) ℡.(0749)23-2111 大分支店(赤レンガ通り竹町バス停前) ℡.(097)537-8111 京都支店(四条通り麩屋町角) ℡.(075)251-2111 宮崎支店(山形屋前) 福知山支店(福知山駅前・末広通り) ℡.(0773)23-7501 鹿児島支店(山形屋バスセンタ-前) ℡.(099)223-5141 神戸支店(神戸朝日ビルディング前) ℡.(078)392-7911 那覇支店(千代田生命那覇ビル) ℡.(0985)29-5211 ℡.(098)861-5200 姫路支店(大手前通り・姫路 OS ビル1階) ℡.(0792)23-2881 尼崎支店(阪神尼崎駅北) ℡.(06)6411-1481 ダイワ ダイレクト トレーディング部 70120-030303 63 会社情報 海外主要拠点 1999(平成11)年7月1日現在 ㈱大和証券グループ本社[現地法人] DAIWA MIDDLE EAST E.C. 大和ミドルイースト E.C DAIWA EUROPE LIMITED 7th Floor,The Tower,Bahrain Commercial Complex, 大和ヨーロッパリミテッド HEAD OFFICE(本店) P.O.Box 30069,Manama,Bahrain 5 King William Street,London EC4N 7AX,United Kingdom TEL.(973)534452 TEL.(44)171-597-8000 PARIS BRANCH(パリ支店) 112,Avenue Kieber,75116 Paris,France DAIWA SECURITIES AMERICA INC. TEL.(33)1-56 26 22 00 アメリカ大和証券株式会社 Financial Square,32 Old Slip,NewYork,NY FRANKFURT BRANCH(フランクフルト支店) 10005,U.S.A. Trianon Bidg,Mainzer Landstrasse 16,60325 TEL.(1)212-612-7000 Frankfurt am Main,Federal Republic of Germany TEL.(49)69-717080 GENEVA BRANCH(ジュネーブ支店) DAIWA SECURITIES TRUST COMPANY 19,Rue du Rhone,P.O.Box 3198,1211 Geneva 3,Switzerland 大和証券信託会社 TEL.(41)22-818 74 00 One Evertrust Plaza,Jersey City,NJ 07302,U.S.A. TEL.(1)201-333-7300 DAIWA EUROPE BANK plc 大和ヨーロッパバンク HEAD OFFICE(本店) Condor House,14 St.Paul's Churchyard,London EC4M 8BD,United Kingdom TEL.(44)171-315-3900 DAIWA SECURITIES(H.K.)LIMITED 大和証券(香港)有限公司 Level 26,One Pacific Place,88 Queensway,Hong Kong 香港金鐘道 88 號 太古廣場一座 26 TEL.(852)2525-0121 DUBLIN BRANCH(ダブリン支店) Level 2,Block 3,Harcourt Centre,Harcourt Road, Dublin 2,Ireland TEL.(353)1-4783-700 DAIWA SINGAPORE LIMITED 大和シンガポールリミテッド 6 Shenton Way #26-08,DBS Building Tower Two, Singapore 068809,Republic of Singapore TEL.(65)2203666 会社情報 64 DAIWA SECURITIES AUSTRALIA LIMITED 大和証券オーストラリア株式会社 Level 48,Nauru House,80 Collins Street, Melbourne,Victoria 3000,Australia TEL.(61)3-9280-1300 DBP-DAIWA SECURITIES(PHILPPINES),INC. DEP-大和証券(フィリピン),INC 18th Floor,Citibank Tower,8741 Paseo de Roxas, Salcedo Village,Makati City, Republic of the Philippines TEL.(632)813-7344 DAIWA GLOBAL SECURITIES Co.,Ltd 大和全球証券股 有限公司 14Fl.,200,Keelung Road, Sec.1,Taipei,Taiwan,R.O.C. 台湾台北市基隆路 1 段 200 号 14 楼 TEL.(886)2-2723-9698 大和証券 SB キャピタル・マーケッツ㈱[支店] SEOUL BRANCH ソウル支店 6th Floor,DITC Building,#27-3,Youido-dong, Yongdungpo-gu,Seoul,Republic of Korea TEL.(82)2-787-9100 大和証券 SB キャピタル・マーケッツ㈱[駐在員事務所] SHANGHAI OFFICE 上海駐在員事務所 BEIJING OFFICE 38th floor,Shanghai Senmao International Building, 北京駐在員事務所 101 Yin Cheng East Road, International Building 2103,Jianguo Menwai Dajie19, Pudong New Area,Shanghai,People's Republic of Beijing,People's Republic of China China 中華人民共和国北京市建国門外大街 19 号 国際大廈 中華人民共和国上海市浦東新区銀城東路 101 号 2103 上海森茂国際大廈 38 楼 TEL.(86)10-6500-3923 TEL.(86)21-6841-3333 65 会社情報 主要な国内子会社・関連会社 1999(平成11)年7月1日現在 (資本金は百万円未満は切り捨て) 会社名・設立年月・資本金 大和住銀投信投資顧問株式会社 1973(昭和48) 年6 月設立 資本金20 億円 大和証券投資信託委託株式会社 1959(昭和34) 年12 月設立 資本金151 億74 百万円 株式会社大和総研 1975(昭和50) 年8 月設立 資本金38 億円98 百万円 株式会社大和証券ビジネスセンター 1988(昭和63) 年1 月設立 資本金3 億円 大和土地建物株式会社 1970(昭和45 年) 8 月設立 資本金7 億93 百万円 大和インターナショナル信託銀行株式会社 1993(平成5 年) 8 月設立 資本金200 億円 日本インベストメント・ファイナンス 株式会社 1982(昭和57) 年8 月設立 資本金63 億53 百万円 大和ファイナンス株式会社 1983(昭和58) 年10 月設立 資本金136 億57 百万円 会社情報 66 会社内容 大和証券と住友銀行の戦略的提携により、大和証券グループの大和投資顧問、住友銀 行グループの住銀投資顧問、 エス・ビー・アイ・エム投信の3 社が1999 (平成11) 年4 月1 日に合併した会社です。T.Rowe Price とRobert Fleming との提携により、世界トッ プクラスの資産運用会社を目指しています。 わが国最大の投信運用会社・運用資産は13 兆円を超え、なお着実な伸びを続けていま す。 「大和MMF」が同種ファンドのなかで圧倒的な業界シェアを誇り、 初の7 兆円商品 となっているほか、時代を先取りした商品設計で評判の「U S インターネット・オープ ン」 、計画的手法を駆使した「大和ワールド・オープン」 、 アクティブに株式運用を行う 「武蔵」など、幅広い商品を揃え、投資家の皆様に提供しております。 金融・資本市場分野を中心に、グローバルな情報・通信ネットワークを活用した調 査・システム開発に特徴を有する総合シンクタンク。有数のエコノミスト、アナリス トそしてストラテジストによる各種政策提言や企業分析、国内だけでなく海外諸国へ の知的支援を含むコンサルティング業務に加え、日本初のインターネット・ホームト レードや投信窓販システムの開発など、規制緩和に即応したシステムソリューション (システム開発・運用・運営)を行っています。 事務代行専門会社として、大和証券のバックオフィス事務を一手に引き受ける事務代 行業務とともに、独自に育成した人材を大和グループ企業に派遣する人材派遣業務を 行っています。証券業務の拡大に伴って膨大な規模となった証券事務の処理事業務に 従事するスペシャリスト集団です。 主に大和証券のための営業用店舗、寮、社宅などを保有管理し、大和証券の「中長期 出店計画」に基づき、店舗用地の確保、既存店舗の移転、増改築・改修などの整備を 積極的に展開しています。また、不動産の仲介、不動産鑑定評価等も主力業務とし、 仲介においては、特に法人向けに物件を提供し、不動産鑑定においても国土庁長官登 録業者として官公庁他、幅広くご用命を頂き、誠実、適正かつ迅速な対応により多大 な評価を得ております。 1993(平成5)年10 月の開業以来、証券系信託銀行の特色を生かした証券投資信託など の信託業務に注力し、着実に実績を積み上げてきました。新型の大口定期預金「延長 特約付大口定期預金」や自動継続外資預金「コロンブス」など商品開発力を活かした 新型商品の提供や業務の拡充にも努めています。 拡大を続けるわが国屈指のベンチャーキャピタル。業務内容は、 未公開で可能性を秘めた 中堅・ベンチャー企業に対する投資育成、投資事業組合の設立運営、総合的な経営力をつ けるための各種コンサルティングなど多岐にわたっています。国内のみならず、 シンガポ ール、香港、台湾、米国に拠点をもち、 また、 イスラエル、 インドネシア、マレーシア、フィ リピンなど、 8 カ国に合弁VC を設立し、 活動領域は全世界に及んでいます。 総合ファイナンス会社として、抵当証券ローンを主とした融資業務やリース業務、ク レジットカード業務を中心に営業を展開。抵当証券という金融商品の提供やカード代 金の支払いにMMF が利用できる「大和VISA カード」の発行などのほか、新しい金 融カードの開発にも取り組んでいます。 子会社・関連会社の住所録 (1999 年 7 月 1 日現在) 会 社 名 住所・電話 大和住銀投信投資顧問㈱ 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-7-9 住友銀行日本橋ビル TEL 03-3243-2915 大和証券投資信託委託㈱ 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-10-5 金商ビル TEL 03-5695-2111 ㈱大和総研 〒135-8460 東京都江東区冬木15-6 大和総研ビル TEL 03-5620-5100 ㈱大和証券ビジネスセンター 〒135-0016 東京都江東区東陽2-3-2 TEL 03-5633-6100 大和土地建物㈱ 〒103-8219 東京都中央区日本橋茅場町1-1-9 大和証券兜町ビル TEL 03-3665-5501 大和インターナショナル信託銀行㈱ 〒104-0031 東京都中央区京橋1-2-1 大和八重洲ビル TEL 03-3277-2600 日本インベストメント・ファイナンス㈱ 〒103-8219 東京都中央区日本橋茅場町1-1-9 大和証券兜町ビル TEL 03-5695-8222 大和ファイナンス㈱ 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-13-5 五反田大和ビル TEL 03-5487-6111 ㈱大和総合研修センター 〒206-0035 東京都多摩市唐木田3-1-2 TEL 0423-89-2111 大和サンコー㈱ 〒101-0021 東京都千代田区外神田2-5-9 TEL 03-5256-4111 大興電子通信㈱ 〒162-8565 東京都新宿区揚場町2-1 TEL 03-3266-8111 ㈱大和ソフトウェアリサーチ 〒102-0083 東京都千代田区麹町1-5-2 インペリアルビル TEL 03-3262-8558 大和インベスター・リレーションズ㈱ 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-5-20 石塚八重洲ビル TEL 03-3243-5000 不二総合サービス㈱ 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-13-5 五反田大和ビル TEL 03-5487-8721 大和ビジネスツーリスト㈱ 〒105-0004 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル TEL 03-3504-3911 大和土地建物販売㈱ 〒103-8219 東京都中央区日本橋茅場町1-1-9 大和証券兜町ビル TEL 03-3665-5588 ㈱沖縄不二ホテル 〒900-0036 沖縄県那覇市西1-6-1 TEL 0988-68-1118 ㈱札幌不二ホテル 〒060-0062 札幌市中央区南2 条西7-10 TEL 011-281-5081 ㈱名古屋不二パークホテル 〒460-0003 名古屋市中区錦3-15-30 TEL 052-962-2289 不二観光開発㈱ 〒060-0062 札幌市中央区南2 条西7-10 TEL 011-271-1616 ㈱不二エステート 〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町8-2 大和鎧橋ビル TEL 03-3249-2741 ㈱エヌ・アイ・エフ コンサルティング・アソシエイツ 〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町11-10 岩尾大和ビル TEL 03-5695-8282 エヌ・アイ・エフ事務サービス㈱ 〒103-8219 東京都中央区日本橋茅場町1-1-9 大和証券兜町ビル TEL 03-5695-8222 大和システムマネジメント㈱ 〒135-8461 東京都江東区永代1-14-6 大和永代ビル TEL 03-3820-3295 ㈱エーシーテック 〒135-0041 東京都江東区冬木14-5 TEL 03-5620-4180 軽子坂MN ビル 67 会社情報 株式等の状況 1.資本金・株式の概況 1998(平成 10) 年度 1997(平成 9) 年度 1996 (平成 8)年度 1995(平成 7) 年度 1994(平成 6) 年度 138,424 138,424 138,424 138,297 138,283 1,331,722 1,335,554 1,344,575 1,344,390 1,344,369 最 高 719 988 1,650 1,700 1,870 最 低 281 390 873 867 870 資本金(百万円) 発行済株式数(千株) 株 価(円) 期 末 時価総額(億円) 635 560 892 1,630 994 8,456 7,479 11,993 21,913 13,363 2.株式保有状況〈保有内訳〉 (単位:千株、%) 個人 金融機関 国内法人 外国人 その他 合 計 1998(平成 10) 年度 1997(平成 9) 年度 1996 (平成 8)年度 1995(平成 7) 年度 1994(平成 6) 年度 248,397 233,474 173,304 149,860 158,175 (18.66) (17.48) (12.89) (11.15) (11.77) 689,165 711,957 811,200 806,372 843,637 (51.75) (53.31) (60.33) (59.98) (62.75) 147,399 168,029 177,641 182,108 191,136 (11.07) (12.58) (13.21) (13.55) (14.22) 238,256 209,503 170,837 195,810 141,461 (17.89) (15.69) (12.71) (14.56) (10.52) 8,505 12,589 11,591 10,237 9,959 (0.63) (0.94) (0.86) (0.76) (0.74) 1,331,722 1,335,554 1,344,575 1,344,390 1,344,369 (100) (100) (100) (100) (100) *( )内は、保有比率。 その他 0.63 % 外人 17.89 % 個人 18.66 % 国内法人 11.07 % 金融機関 51.75 % 会社情報 68 3.大株主(上位 10 名) (1999 年 3 月 31 日現在) 株主名 当社への出資状況持株数(持株比率) 株式会社住友銀行 51,732 千株(3.88 %) 太陽生命保険相互会社 41,140 千株(3.09 %) 住友信託銀行株式会社 35,664 千株(2.68 %) 住友信託銀行株式会社(信託口) 34,486 千株(2.59 %) 日本生命保険相互会社 31,292 千株(2.35 %) 安田信託銀行株式会社 29,959 千株(2.25 %) 株式会社日本長期信用銀行 22,376 千株(1.68 %) 株式会社あさひ銀行 21,339 千株(1.61 %) 株式会社日本債券信用銀行 20,996 千株(1.58 %) 三菱信託銀行株式会社(信託口) 17,874 千株(1.34 %) (注)株式数につきましては、千株未満を切捨てています。 4.自己株式取得 利益消却のための取得(1997 年 12 月 8 日:取締役会で決議) 株式数 価額の総額 取締役会決議(上限) 5,000 万株 250 億円 取得自己株式(1998 年 4 月 1 日から 1998 年 6 月 25 日) 383.2 万株 19.7 億円 1,285.3 万株 60.2 億円 25.7 % 24.1 % 取得自己株式(累計) 進捗状況 (注)1998 年 6 月 25 日現在。一千万円未満の金額は切捨てて表示しております。 1997 年 6 月 27 日後において取締役会決議をもって、1 億株を限度として株式消却のために当社普通株式を買い受けることができる旨を 定款に定めております。 ストックオプションのための取得(1998 年 6 月 25 日:株主総会で決議) 株主総会決議(上限) 取得自己株式 進捗状況 株式数 価額の総額 600 万株 40 億円 503.8 万株 35.4 億円 84.0 % 88.7 % (注)1999 年 4 月 14 日現在。一千万円未満の金額は切捨てて表示しております。 69 会社情報 大和証券グループの社会貢献 大和証券グループは、主として証券市場の発展に貢献し、社会・経済の繁栄に寄与することを目指しています。そのため、当グループ が企業活動で得た利益を社会に還元・奉仕することを目的に、二財団、一基金を設立し、それぞれの団体を通じて、さまざまな社会貢献 に取り組んでいます。 (設立年順) 1. 財団法人 大和證券ヘルス財団 DAIWA SECURITIES HEALTH FOUNDATION ・設立年月日 1972(昭和47)年10 月5 日 ・事業財源 基本財産・運用財産の運用利益(1999〈平成11〉年3月31 日現在、1億2,753 万円)および大和証券グループ・その他からの 寄付金により運営。 ・設立経緯 大和証券の設立30 周年を記念して設立。 ・設立目的 生活習慣病(成人病)の予防ならびに治療に関する調査研究を助成するほか、成人の健康の保持・増進にかかる知識 の普及・啓蒙を図るとともに、老人の保健・福祉事業の推進に努め、ひいては国民の福祉の増進に寄与する。 ・主な活動内容 ①調査研究の助成 ・中・高年者の保健・医療および福祉などに関する調査および研究に対する助成。 ・年1 回実施。公募。1 研究あたり70 ∼100 万円、総額約2,000 万円。 〈実績〉累計:652 件、助成金総額6 億4,600 万円 ②知識普及・啓蒙 ・健康に関する情報誌『へるす』を年4 回発行。 ・助成を行った調査研究の「研究業績集」の刊行および関係機関への贈呈。 ③健康講演会の協賛 ・健康講演会の主催団体の依頼に応じた、講師の斡旋、資料提供、協賛。 2. 大和日英基金 The Daiwa Anglo-Japanese Foundation ・設立年月日 1988(昭和63)年8 月16 日 ・事業財源 基金の原資の運用利益(1999〈平成11〉年3 月31 日現在、3,690 万ポンド〈約72 億円〉 )により運営。 ・設立経緯 大和証券のロンドン進出25 周年を記念して、英国に設立。 ・設立目的 日英間の交流を通じて相互理解と両国の親善に寄与する。 ・主な活動内容 ①大和スコラー制度(奨学生)・英国の次世代を担う青年層を日本に招き、日本の政治・経済・文化を理解できる人材を育成 するため、日本語学習と研修を実施する。 〈実績〉累計:スコラー46 名、助成金総額 約220 万ポンド(約4.3 億円) ②大和基金ジャパンハウス・ロンドンに開館した日英交流センターを、日英にかかわる団体・グループ・個人に対し交流 の場として提供する。 〈実績〉年間約500 件の活動に提供 ③大和エイドリアンプライズ ・科学および応用科学の分野で優れた研究を行っている日英共同チームを奨励するための賞。 3 年に1 度募集し、奨励金を授与する。 〈実績〉累計:12 チーム、賞金総額 15 万ポンド(約3,000 万円) ④一般助成 ・日英間の共同研究・国際会議の助成、芸術・スポーツなどのさまざまな交流を促進するための助成 を行う。 〈実績〉累計:999 件、助成金総額557 万ポンド(約11億円) 会社情報 70 3. 財団法人 大和証券福祉財団 Daiwa Securities Foundation ・設立年月日 1994(平成6) 年3 月15 日 ・事業財源 基本財産・運用財産の運用利益(1999〈平成11〉年3 月31 日現在、17 億3,120 万円)および大和証券グループか らの寄付金により運営。 ・設立経緯 大和証券設立50 周年記念事業の一環として設立。 ・設立目的 福祉・医療分野などにおけるボランティア活動の助成、ボランティア精神の啓発・普及活動などを行うことによっ て、誰もがいつでもボランティア活動に参加できる環境整備を図り、ひいては国民の福祉の向上に資する。 ・主な活動内容 ①ボランティア活動に対する助成 (国内)主に在宅老人、障害者・児、児童問題などに対するボランティア活動を助成。 ・年1 回実施。公募。1 件あたり50 万円以内、総額約900 万円。 〈実績〉 累計126 件、助成金総額約3,753 万円 (海外)要望に応じて、海外のボランティア活動を助成。 〈実績〉 累計7 件、助成金総額約485 万円(4 万ドル) ②ボランティア活動などに関する調査研究助成 ・年1 回実施。公募。1 件のみ100 万円以内。 〈実績〉 累計6 件、助成金総額約437 万円 ③ボランティア精神の啓発・普及 ④その他財団の目的を達成するために必要な事業 ▼ ※実績は1999(平成11)年3 月31 日現在 活助 動成 風先 景の ︵ボ 大ラ 和ン 証テ 券ィ 福ア 祉団 財体 団に ︶よ る ▲調査研究助成金贈呈式(大和證券ヘルス財団) ▲修了証書を手にする大和スコラー (大和日英基金) 71 会社情報 株式についてのご案内 決算日 3 月31 日(年1 回) 配当株主確定日 3 月31 日 定時株主総会 6 月下旬 名義書換代理人 東京都中央区京橋一丁目7 番1 号 中央信託銀行株式会社 同事務取扱所 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8 番4 号 中央信託銀行株式会社 証券代行部 (証券代行事務センター) 電話 03-3323-7111(代) 同取次所 中央信託銀行株式会社 全国各支店 日本証券代行株式会社 本支店出張所 公告掲載新聞 日本経済新聞 株価および出来高の推移 円 800 600 400 200 15000 10000 5000 千株 0 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1998年 1 2 1999年 インターネットホームページアドレス http://www.daiwa.co.jp 会社情報 72 3 目 次 株主の皆様へ 1 原社長インタビュー 2 株式会社大和証券グループ本社 8 新大和証券株式会社 14 大和証券SBキャピタル・マーケッツ株式会社 20 1999年3月期の業績分析 26 財務データ 32 グループ会社概要 (組織図/国内外事業拠点/国内関連会社) 54 株式等の状況 68 社会貢献 70 (注)当レポートに記載される数値につきましては、当社の有価証券報告書に基づく数値であり、英文アニュアルレポートの数値とは異なります。 また、構成・記述等につきましても、英文アニュアルレポートを基本としつつ、一部改変を加えさせて頂いた部分があります。 お問い合せ先 経営企画部IR課 TE L:(03)3243-3841 FAX:(03)3242-0955 Eメールアドレス [email protected] Daiwa Sec ur i t i es f a c e s t h e 2 1 st C e n t u r y w i t h co n f i de nc e 1999 年 アニュアル・レポート日本語版
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