1.雇用を守り、増やす - TPP交渉への早期参加を求める国民会議

TPP交渉 への 早期参加を求める国民会議
TPPへの参加でもっと豊かな日本を
TPPのメリット
1.雇用を守り、増やす
~日本での事業活動が不利にならないために~
日本からの輸出品の値段を下げる
外国の関税を撤廃することで、日本の輸出品の価格が下がり、外国で売れるようにします。
関税のない韓国製にシェアを奪われています。
韓国は日本よりも先にいろいろな国と自由貿易協定
(FTA)を締結しているので、その国では韓国製には関税
がかかりません。
関税のない分韓国製の方が安いので、関税込みで高い日本
製は勝てません。ただでさえ円高で輸出品の値段が割高な
のに……。このままでは海外に工場移転も考えなくてはな
りません。
oooo
日本からの輸出には、実はまだ多くの関税がかかったままです。例えば米国向け輸出の 6
割は、関税によって、米国内での値段が高くなっています。自動車や家電など、日本企
業と海外の市場で競合する韓国は、どんどん自由貿易協定 (FTA) を結んで、外国の関税
を撤廃してきました。韓国は、日本より先に米国との FTA を締結したので、日本製は米
国で関税がかかるのに、韓国製は関税がかからなくなっているのです。
TPPで関税を撤廃して、日本からの輸出品が外国
で割高にならないようにします。
関税がなくなり、価格を安くできました。
韓国製には、質の高さで勝負します!これで日本で工場が
維持できます。
oooo
TPPで 決めること
関税の撤廃
ある商品の輸入が急増した場合に、自国の産業保護の
ために一時的に関税を上げられる「セーフガード」措
置の発動条件
交渉分野:工業品、繊維、農産品
日本からの輸出は依然、関税に直面
自動車32.2%
日本から米国への
輸出額
化学工業製品7.3%
8兆6500億円 電気機械7.2%
(2009年)
精密機械3%
金属製品1.2%
その他2.1%
一般機械6.1%
関税あり
対米輸出額の
約6割
米韓FTAに
よって関税なし
関
税
障
壁
安い韓国製を
買うわ!
自動車産業の場合:
日本の自動車業界は、国内生産(793 万台;2009 年)の半分近くの約 362 万台(乗用
車 321 万台、トラック・バス 41 万台)を輸出しています。
乗用車について見てみますと、日本が FTA を締結しておらず韓国が締結済みの国への輸
出台数は、日本からの輸出台数全体の 4 割以上に達しており、これらはすでに関税分が
韓国製より不利になっています。
韓国はさらに多くの国と FTA 締結交渉を進めており、このままいくと、現在日本から輸
出している乗用車の約 8 割が、海外の市場で韓国車よりも不利になってしまいます。こ
れらの国々の市場規模の合計は、世界市場のおよそ半分、3000 万台以上にのぼります。
輸出ができず、生産拠点の閉鎖や海外移転となれば、わが国の自動車関連産業が支える
約 500 万人の雇用はどうなるのでしょうか?
TPP 諸国の主な高関税(先進国)
高いレベルの関税撤廃を目指す TPP 諸国にも、実は、まだまだ高関税が残っています。
アメリカ
26.4%
(最大)
農林水産品
25.0%
6.4%
6.4%
5.0%
3.0%
5.0%
工業品
2.5%
2.5%
2.4%
2.2%
オーストラリア
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
4~5.0%
2.5%
TPP 諸国の主な高関税(日本の EPA 締結国、2011 年時点)
日本がこれまで EPA(経済連携協定)を締結した国との間でも、高関税が残っています。
TPP は、日本との 2 国間 FTA では実現できなかった関税撤廃を実現するチャンスです。
日本との EPA では自由化対象から除外
マレーシア
50%
40%
40%
20%
20%
16%
7.5% 7.5% 6.3%
日本との EPA では 15 年かけて撤廃
ベトナム
85% 83% 83%
80%
33% 33%
30% 28%
16%
23% 22%