15年会計年度連結決算報告

◇この SIA グループ年次決算(2014 年 4 月 1 日~2015 年 3 月 31 日)は、2015 年 5 月 14 日、シンガポールにて発表された資料の
日本語抄訳です。
◇財務および運航状況に関する統計値の概要を添付資料 A に示しています。(金額はすべてシンガポール・ドルです。)
◇「シンガポール航空(SIA)」としている場合はシンガポール航空単体のみを、「グループ」としている場合は、シンガポール航空ならびに
子会社、合弁会社、関連会社を含みます。
2015 年 5 月 18 日
シンガポール航空 2014 年-15 年会計年度連結決算報告
燃料費の低下を背景に通期営業利益が 1 億 5,100 万ドル伸長
 特別項目のマイナスが純利益に影響
 17 セントの期末配当を予定
 依然として厳しい市場環境
シンガポール航空グループ
■ 2014-15 年会計年度
シンガポール航空グループの 2014-15 年会計年度の営業利益は、前年比 1 億 5,100 万ドル増(58.3%増)の 4 億
1,000 万ドルとなりました。
このように営業利益は改善していますが、合弁会社および連結子会社からの利益分配の減少(1 億 2,600 万ドル
減)と税還付がなかったこと(9,300 万ドル減)により利益の一部が侵食されました。しかし前年度の特別損失から今
年度は特別利益に転じたことで(7,300 万ドル増)(参照:注 2)、その一部が相殺され、その結果、グループの純利
益は前年比 900 万ドル増(2.5%増)の 3 億 6,800 万ドルとなりました。
通期
第 4 四半期
タイガー以外
SIA グループ
総売上
燃料コスト
非燃料コスト
総費用
営業利益/(損失)
注 2:
注3
タイガー以外
注3
2014-15
会計年度
2014-15
会計年度
2013-14
会計年度
2015 年
1-3 月
2015 年
1-3 月
2014 年
1-3 月
百万ドル
百万ドル
百万ドル
百万ドル
百万ドル
百万ドル
15,566
15,209
15,244
3,880
3,708
3,628
5,580
5,439
5,702
1,285
1,220
1,383
9,576
15,156
410
9,351
14,790
419
9,283
14,985
259
2,503
3,788
92
2,383
3,603
105
2,306
3,689
(61)
2014-15 年会計年度の特別項目は主に、子会社であるタイガー・エアウェイズの統合に関する再測定による利益
1 億 2,000 万ドルによるものですが、その一部は SIA カーゴの中国貨運航空への投資による損失(6,400 万ドル)
により相殺されました。詳しくは添付資料 A に記載されています。
1
■ タイガー・エアウェイズを除いた通期財務実績
2014 年 10 月をもってタイガー・エアウェイズはグループの子会社となり、統合後の営業損失 900 万ドルが計上さ
れました。
このタイガー・エアウェイズを除くと、グループの営業利益は 1 億 6,000 万ドル増の 4 億 1,900 万ドルとなります。
グループの売上高は前年度をわずかに下回り(0.2%減)、152 億 900 万ドルとなりました。グループの旅客輸送量
が 0.2%増、イールドが 0.9%増と、それぞれわずかに改善したことで、旅客収入が 0.9%伸長しました。貨物収入は、
貨物利用率(0.8 ポイント増)とイールド(0.3%増)が改善したものの、主に貨物積載能力が 2.4%低下したことにより、
前年比 0.9%減となりました。エンジニアリングサービス収入は点検作業の件数減に伴い減少し、付帯事業収益も
減少しましたが、これは主にロイヤルブルネイ航空へのリース期間満了に伴う航空機リース収入の減少と航空機デ
リバリー・スロットの変更に伴う和解金の減額(参照:注 4)によるものです。
グループの営業費用は、正味燃料コストの 2 億 6,300 万ドルの減少が著しく、前年比 1 億 9,500 万ドル減(1.3%
減)の 147 億 9,000 万ドルとなりました。ヘッジ前の燃料コストは 8 億 9,900 万ドル減少しました。この背景には、
平均ジェット燃料価格が前年より 15.4%低下(8 億 8,200 万ドル減)したことと、使用燃料が 1.6%減少(9,400 万ド
ル減)したことがありますが、この一部は、米ドル高シンガポール・ドル安(5,900 万ドル増)により相殺されました。グ
ループは必要なジェット燃料の 66%を 1 バレル当たり平均 117 米ドルでヘッジしましたが、その結果、通期で 5 億
4,900 万ドルのヘッジ損失を計上しました。前年度はヘッジによる利益が 8,700 万ドルであったため、対前年比 6 億
3,600 万ドル減となりました。非燃料コストついては、リース機の追加に伴うリース費用の増加(1 億 5,500 万ドル
増)があり、これを減価償却費の減少(5,700 万ドル減)と人件費の減少(4,200 万ドル減)が一部相殺したものの、
6,800 万ドルの増加となりました。
注 3:
「タイガー以外」とは、2014 年 10 月にグループに統合されたタイガー・エアウェイズを除いたグループの実績を意
味します。この数字は、タイガー・エアウェイズの実績を 2013-14 年会計年度のグループ実績から除くことで、グル
ープ実績の実質的な対前年比較を可能とするために示しています。
注 4:
2013-14 年会計年度第 1 四半期に達した合意をもって、1 億 2,600 万ドルが同会計年度の売上として認められま
した。そのうちの 5,900 万ドルは前会計年度に関する提供枠変更に付随するものです。6,600 万ドルの和解金は、
2014-15 年会計年度に認められました。
グループ内主要企業の今年度の業績は以下の通りです。
営業利益 /(損失)
シンガポール航空
SIA エンジニアリング・カンパニー(SIAEC)
シルクエアー
SIA カーゴ
2014-15 年度
2013-14 年度
百万ドル
340
84
41
(22)
百万ドル
256
116
35
(100)
シンガポール航空の営業利益は、前年比 8,400 万ドル増(32.8%増)となりました。正味燃料コストは 2 億 3,600 万
ドル減少しましたが、主に航空機のリース費用の増加により固定費が増加(1 億 2,200 万ドル増)したため、その一
部が相殺されました。売上高は、主に航空機関連の和解金の減少(参照:注 4)により、6,100 万ドル減となりました。
SIA エンジニアリングの営業利益は、収入の減少分(5,900 万ドル減)が支出の減少分(2,700 万ドル減)を上回った
ため、3,200 万ドル減となりました。航空機と部品の点検収入は、大規模な点検の件数減により減少しましたが、そ
の一部はフリート管理収入の増加により相殺されました。支出が減少した主な要因は資材費と人件費ですが、その
一部は外注費用の増加により相殺されました。資材費の減少は大規模な点検の件数減少に伴うものです。
2
シルクエアーの営業利益は 600 万ドル改善しました。売上高は、旅客輸送量の増加により旅客収入が 6.3%増加し、
旅客イールドが 1.5%改善したことにより、4,600 万ドル伸長しました。支出は、主に航空機のリース費用増により
4,000 万ドル増加しました。
SIA カーゴは、航空貨物輸送の緩やかな需要増と徹底した輸送能力管理により、通期の営業損失を 7,800 万ドル
縮小させました。貨物利用率は 0.8 ポイント改善しましたが、イールドはほぼ変わらずで、ユニットコストは前年比で
2.3%減少しました。
■ 2014-15 年会計年度第 4 四半期
営業利益は、前年同期の営業損失から改善し(1 億 5,300 万ドル増)、9,200 万ドルを計上しました。燃料価格の低
下により営業支出が減少したことに加え、徹底したインベントリー管理により旅客イールドも改善しました。しかし営
業利益の改善分は、税金(8,500 万ドル減)、特別項目(3,200 万ドル減)(参照:注 5)、シンガポール航空の航空機
の評価損(2,200 万ドル減)により、その一部が相殺されました。その結果、グループの純利益は前年同期比 1,300
万ドル増の 4,000 万ドルとなりました。
タイガー・エアウェイズを除くグループの営業利益は 1 億 6,600 万ドル増の 1 億 500 万ドル、純利益は 2,100 万ド
ル増の 4,800 万ドルでした。
■ 17 セントの期末配当
取締役会は 2014-15 年会計年度の期末配当を 1 株当たり 17 セントとしています。
2014 年 11 月 27 日に支払いを実施した 5 セントの中間配当を合わせると、2014-15 年会計年度の配当総額は 1
株当たり 22 セントとなります。期末配当(非課税、一段階配当制度)は、2015 年 8 月 5 日時点での株主に対して
2015 年 8 月 19 日に支払いを実施する予定です。
■ 2014-15 年会計年度輸送実績
シンガポール航空の 2015 年 3 月 31 日を末日とする会計年度における旅客輸送量(有償乗客キロ数)は、提供座
席数(有効座席キロ数)の減少(0.4%減)に伴い、前年比 0.9%減となりました。その結果、利用率は 0.4 ポイント低
下し 78.5%となりました。
シルクエアーは地域のネットワーク拡大に注力したことで、旅客輸送量の増加分(6.3%増)が提供座席数の増加分
(5.4%増)を上回りました。その結果、利用率は前年より 0.6 ポイント改善し 70.2%となりました。
SIA カーゴは、貨物輸送量(トンキロ)を 1.1%減少させたものの、貨物積載能力(トンキロ)がそれを上回る 2.4%の
減少となったため、貨物利用率は 0.8 ポイント改善し、63.3%となりました。
注 5:
2014-15 年会計年度第 4 四半期の特別項目は、SIA カーゴの想定される民事損害請求の和解金への引当金
(1,400 万ドル)に付随するものですが、その一部はオーストラリア、マルーチードールでのシンガポール・フライン
グ・カレッジ(SFC)閉鎖に伴う損失の戻し入れ(200 万ドル)により、相殺されています。詳しくは添付資料 A に記載
されています。
■ 保有機の動き
シンガポール航空は、2015 年 1-3 月の四半期に B777-300ER 2 機と A330-300 2 機を受領し(そのうちの 1 機
は 2015 年 4 月に運航を開始)、B777-200ER 1 機と A330-300 1 機をリース返却に備えて退役させました。2015
年 3 月 31 日時点の保有機数は、B777 57 機、A330-300 29 機、A380-800 19 機の合計 105 機で、保有航空機
の平均使用年数は 7 年 1 ヶ月です。
3
シンガポール航空は、2016 年 3 月までに最初の A350-900 3 機、A330-300 3 機、777-300ER 2 機を受領し、
A330-300 4 機、B777-200 2 機、B777-300 1 機、B777-200ER 1 機をリース期間満了に伴い退役させる予定で
す。その結果、3 月に受領し 2015 年 4 月に運航を開始した A330-300 を含め、2016 年 3 月時点の保有機数は
合計 106 機となる見込みです。さらに今会計年度中に、B777-300ER 11 機とすべての A380-800 にプレミアムエ
コノミークラスを設置する予定です。なお、最終的な提供座席数は横ばいとなる見込みです。
シルクエアーは、2015 年 1-3 月の四半期に B737-800 1 機を受領しました。2015 年 3 月 31 日時点の保有機数
は、A320-200 13 機、A319-100 5 機、B737-800 9 機の合計 27 機です。また、2016 年 3 月までに B737-800 5
機を受領し、A320-200 2 機と A319-100 1 機を退役させ、保有機数を合計 29 機に増やす予定です。その結果、
2015-16 年会計年度の提供座席数は 13%増加する見込みです。
スクートは、2015 年 1-3 月の四半期に B787-9 2 機を初受領しました。また、B777-200 2 機を退役させ、そのうち
の 1 機を 2015 年 2 月にシンガポール航空に返却し、もう 1 機を 2015 年 4 月に売却しました。2015 年 3 月 31
日時点の保有機数は、B777-200 4 機と B787-9 2 機です。また、2016 年 3 月までに B787 を 11 機を運航し、
2015-16 年会計年度の提供座席数を約 30%の増加とする見込みです。
タイガー・エアウェイズは、2015 年 3 月 31 日時点で A320-200 を 24 機保有しています。2015-16 年会計年度は、
A320-200 1 機をタイガーエア台湾にサブリースする予定です。
SIA カーゴは、2015 年 1-3 月の四半期に保有機の変動はなく、B747-400 8 機を保有しています。2015-16 年会
計年度の貨物積載能力は約 3-4%増加する見込みです。
■ 路線の動き
シンガポール航空は引き続き、特定の路線で需要に合わせた便数調整を行う予定です。夏期スケジュール期間中
(2015 年 3 月 29 日~2015 年 10 月 24 日)は需要増に対応するため、ジェッダ、ローマ、ミラノ、アテネ、ムンバイ、
アーメダバード、バンコク、台北など多くの路線で増便を予定しています。さらに、2015 年 6 月 17 日よりイスタンブ
ール線を週 7 便とし、2015 年 7 月 30 日よりシドニー線を週 31 便に増便する予定です。
グループの各子会社は 2015-16 年会計年度、ネットワークを拡大します。シルクエアーでは 2015 年 5 月 30 日よ
りケアンズ線を就航させ、シンガポールを含む 12 カ国 49 路線にネットワークを拡大します。スクートは、2015 年 7
月 9 日に 14 番目の路線となる高雄線を就航させ、2015 年 11 月 1 日には 15 番目となるメルボルン線を就航させ
る予定です。また今会計年度中には他にも新路線が発表される予定です。タイガー・エアウェイズは 2015 年 5 月
29 日よりイポー線を就航させ、シンガポールを含む 12 カ国 38 路線にネットワークを拡大する予定です。これら発
表済みの新路線を合わせると、グループのネットワークはシンガポールを含む現在の 35 カ国 116 路線から 119 路
線へと拡大します。
■ 後発事象
2015 年 4 月 17 日、シンガポール航空はエアバス SAS と共同で設立したエアバス・アジア・トレーニング・センター
(AATC)に出資をし、その持ち分を 45%としました。AATC は 14,850,045 株を 1,500 万米ドル(2,000 万ドル)で発
行しました。今後 AATC はグループの連結子会社として、すべてのタイプのエアバス航空機に合わせたフルフライト
シミュレーターにてフライト訓練サービスを提供することになります。
■ 業績予想
グループの経営環境は多くの地域での激しい競争と、主要なマーケットでの不透明な経済見通しによって引き続き
厳しい状況です。主要なマーケットでの需要、主にアメリカ、ヨーロッパ路線に置いて需要が弱い状況が続いていま
す。また競合他社の積極的な運賃と供給量増加による激しい競争も当面続く見込みです。米ドル高によって運航コ
ストが増加する一方、イールドと需要については前期と比較し、収益を創出するオーストラリアドル、日本円やユーロ
のような主要通貨下落による下げ圧力が更に強まるでしょう。
燃油価格の下落に拠る費用の削減は燃料ヘッジ取引によって限定的になる見込みです。4-6 月期ではグループ
で 58.5%を 1 バレル当たり平均 110 米ドルでヘッジしています(参照:注 6)。2015-16 会計年度通期に置いてはグ
4
ループで、シンガポールのジェット燃料(MOPS)を 40.9%、Brent を 4%、それぞれ加重平均価格で 106 米ドル、
102 米ドルでヘッジしています。
2015-16 会計年度中、親会社であるシンガポール航空は B777-300ER 機のファーストクラスとビジネスクラスの改
良を続け、A380-800 機と B777-300ER 機には、新しいプレミアムエコノミークラスを導入します。A350-900 型機の
2016 年初期の導入に向けた準備にコストが膨らみますが、これらの投資には今後、生産性の更なる向上が見込ま
れます。
回復の兆候を示している世界的な航空貨物需要にもかかわらず、貨物イールドは、市場での過剰な供給量のため、
引き続き下げ圧力がかかったままでしょう。SIA カーゴは、慎重に供給量を管理すると共によりイールドの高い特殊
製品のなど需要などを追い求めます。
この先の課題に対応するため、当社グループは、供給量展開やコスト面において厳しい管理の継続する一方で、提
供するプロダクトの強化を続けるとともに、様々な航空子会社の強みを活かし多様な旅客需要に対応して参ります。
当社は健全なバランスシートを維持しており、グループは多くの戦略的な取り組みに置いて、強い競争力を維持して
います。
注 6:
グループの燃料ヘッジポジションにタイガー・エアウェイズは含まれていません。
シンガポール航空について
シンガポール航空は、世界各国にて数々の名誉あるアワードを受賞しています。シンガポール航空カーゴ、シルクエアーを含め、世界
37 カ国 104 都市を結ぶ充実したネットワークを有しており、世界を代表するエアライン・ネットワーク「スターアライアンス」に加盟してい
ます。常に最新鋭の機材を導入しており、日本には東京、大阪、名古屋、福岡の 4 都市に就航しています。
シンガポール航空ホームページ: singaporeair.com
シンガポール航空広報窓口
シンガポール航空 日本支社
広報部:須藤
TEL:03-3213-1169 / FAX:03-3287-2342
Email:[email protected]
広報代理店 共同PR株式会社
担当:正木/村山
TEL:03-3571-5236 / FAX:03-3574-9364
Email:[email protected]
5
添付資料 A
グループ財務統計
2014-15
2013-14
15,565.5
15,156.1
409.4
(1.0)
34.5
442.9
367.9
15,243.9
14,984.6
259.3
146.9
(38.3)
367.9
359.5
第 4 四半期
2014-15
第 4 四半期
2013-14
3,879.7
3,787.8
91.9
(23.7)
(11.6)
56.6
39.6
3,628.4
3,688.7
(60.3)
12.9
19.8
(27.6)
27.0
業績(単位 100 万ドル)
総売上
総費用
営業利益(損失)
営業外項目
特別項目(注 1)
税引前利益(損失)
シンガポール航空の株主に帰属する利益/(損失)
1 株当りデータ
1 株当り利益(セント)
- 基本 (注 2)
- 希薄化後 (注 3)
注1
注2
注3
31.4
31.2
30.6
30.3
3.4
3.4
2.3
2.3
2014-15 会計年度の特別項目 3,500 万ドルは主に、子会社であるタイガー・エアウェイズの統合に関するシンガポール航空の
再測定による利益 1 億 2,000 万ドルに付随するものですが、その一部は SIA カーゴの中国貨運航空への投資による損失
(6,400 万ドル)、SIA カーゴの訴訟中および想定される民事損害請求の和解金への引当金(1,400 万ドル)、シンガポール航
空のトランスパシフィック集団訴訟の原告との和解金への引当金(1,100 万ドル)で相殺されました。2013-14 会計年度の特別
損失 3,800 万ドルは主に、SIA カーゴの余剰貨物機 4 機の退役による損失 2 億 9,300 万ドル、SIA カーゴと米国のエアカーゴ
集団訴訟およびオーストラリアのエアカーゴ集団訴訟の原告との和解金への引当金 8,500 万ドル、オーストラリア、マルーチー
ドールでのシンガポール・フライング・カレッジ(SFC)閉鎖に伴う損失(2,900 万ドル)ですが、その一部はデルタ航空へのヴァ
ージンアトランティック航空(VAL)売却による収入 3 億 7200 万ドルによって相殺されました。
2014-15 会計年度第 4 四半期の特別項目は SIA カーゴの想定される民事損害請求の和解金への引当金(1,400 万ドル)に
付随するものですが、その一部はマルーチードールでのシンガポール・フライング・カレッジ(SFC)閉鎖に伴う損失の戻し入れ
(200 万ドル)により相殺されました。2013-14 会計年度第 4 四半期の特別項目はデルタ航空への VAL 売却による収入
(3,100 万ドル)に付随するものですが、その一部は SIA カーゴとオーストラリアのエアカーゴ集団訴訟の原告との和解金への
引当金(600 万ドル)とマルーチードールでのシンガポール・フライング・カレッジ(SFC)閉鎖に伴う減損(500 万ドル)で相殺さ
れました。
1 株当り税引利益(基本)はシンガポール航空の株主に帰属する利益を、金庫株を除く払込済普通株式の加重平均数で除した
もの。
1 株当り利益(希薄化後)はシンガポール航空の株主に帰属する利益を、すべての発行済株式オプション行使による希薄化効
果の影響を調整した金庫株を除く払込済普通株式の加重平均数で除したもの。
6
添付資料 A
グループ財務統計
2015 年
3 月 31 日現在
2014 年
3 月 31 日現在
財政状況(単位 100 万ドル)
株式資本
金庫株
資本準備金
外貨換算積立金
株式報酬積立金
公正価値準備金
別途積立金
シンガポール航空の株主に帰属する株式資本
1,856.1
(326.3)
215.9
(135.7)
113.2
(706.2)
11,446.6
12,463.6
1,856.1
(262.2)
123.7
(101.5)
134.5
(40.4)
11,527.0
13,237.2
総資産
総負債
総負債対資本比率(倍率)(注 4)
23,921.2
1,739.5
0.14
22,642.5
965.0
0.07
正味有形資産価値(ドル)(注 5)
10.66
11.26
2.9
4,396.8
2.7
4,370.1
5.0
17.0
1.4
10.0
11.0
25.0
0.7
株主資本利益率(%)(注 6)
付加価値額
配当
中間配当金(1 株当りセント)
予定最終配当(1 株当りセント)
予定特別配当(1 株当りセント)
配当倍率(倍率)(注 7)
注4
注5
注6
注7
総負債対資本比率は、総負債をシンガポール航空の株主に帰属する資本で除したもの。
1 株当り賞味有形資産はシンガポール航空の株主に帰属する資本を金庫株を除く発行済普通株式数で除したもの。
株主資本利益率はシンガポール航空の株主に帰属する株式資本に対し株主に帰属する利益/(損失)の割合を表したもの。
配当倍率は、シンガポール航空の株主に帰属する利益/(損失)を年間の配当総額で除したもの。
7
添付資料 A
運航統計
第 4 四半期
2014-15
第 4 四半期
2013-14
18,628
95,064.3
120,502.8
78.9
11.1
9.1
82.0
4,454
22,143.9
29,090.7
76.1
11.4
9.0
78.9
4,460
22,598.4
29,356.1
77.0
11.1
9.2
82.9
3,553
5,864.9
8,355.2
70.2
13.9
9.7
69.8
3,411
5,516.1
7,926.9
69.6
13.7
9.8
71.5
883
1,447.7
2,095.0
69.1
14.7
9.7
66.0
824
1,325.5
1,902.3
69.7
13.7
9.9
72.3
SIA カーゴ
輸送貨物および郵便量(100 万キログラム)
貨物ロード(100 万トンキロ)
総提供輸送力(100 万トンキロ)
貨物利用率(%)
貨物イールド(ロードトンキロ当りセント)
貨物単位原価(トンキロ当りセント)
損益分岐貨物利用率(%)
1,124.0
6,347.2
10,024.9
63.3
32.8
21.4
65.2
1,117.8
6,419.3
10,273.6
62.5
32.7
21.9
67.0
276.5
1,576.5
2,471.6
63.8
31.7
21.1
66.6
271.2
1,522.3
2,436.1
62.5
32.6
21.9
67.2
シンガポール航空、シルクエアー、SIA カー ゴ
総合ロード(100 万トンキロ)
総合提供輸送力(100 万トンキロ)
総合利用率(%)
総合イールド(ロードトンキロ当りセント)
総合単位原価(トンキロ当りセント)
損益分岐総合利用率(%)
15,557.4
22,607.8
68.8
86.1
60.4
70.2
15,778.1
22,889.7
68.9
84.9
60.8
71.6
3,740.9
5,527.4
67.7
86.3
60.4
70.0
3,741.4
5,493.9
68.1
84.7
62.1
73.3
14,040
8,547,066
625,516
884,501
244,537
14,240
8,462,275
625,995
876,383
242,184
23,963
649,564
183,483
23,716
642,769
184,268
2014-15
2013-14
シンガポール航空
輸送旅客数(1,000)
有償旅客キロ(100 万)
有効座席キロ(100 万)
旅客利用率(%)
旅客イールド(乗客キロ当りセント)
旅客単位原価(有効座席キロ当りセント)
損益分岐旅客利用率(%)
18,737
94,209.2
120,000.8
78.5
11.2
8.9
79.5
シルクエアー
輸送旅客数(1,000)
有償旅客キロ(100 万)
有効座席キロ(100 万)
旅客利用率(%)
旅客イールド(乗客キロ当りセント)
旅客単位原価(有効座席キロ当りセント)
損益分岐旅客利用率(%)
従業員生産性(平均) - シンガポール航空
平均従業員数
従業員当り座席キロ(シートキロ)
従業員当り輸送貨物量(トンキロ)
従業員当り売上高(ドル)
従業員当り付加価値額(ドル)
従業員生産性(平均) - グループ全体
平均従業員数
従業員当り売上高(ドル)
従業員当り付加価値額(ドル)
8
用語集
シンガポール航空
有償旅客キロ
有効座席キロ
旅客利用率
旅客イールド
旅客単位原価
採算搭乗率
=
=
=
=
=
=
輸送旅客数×飛行距離(キロ)
有効座席数×飛行距離(キロ)
有償旅客キロ÷有効座席キロ×100
定期便旅客の収入÷有償旅客キロ
営業費用(-SIA カーゴから受け取る貨物室収入)÷有効座席キロ
旅客単位原価÷旅客イールド×100
旅客関係収入が、営業費用(-SIA カーゴから受け取る貨物室収入)と等しくなる利用率
シルクエアー
有償旅客キロ
有効座席キロ
旅客利用率
旅客イールド
旅客単位原価
採算搭乗率
=
=
=
=
=
=
輸送旅客数×飛行距離(キロ)
有効座席数×飛行距離(キロ)
有償旅客キロ÷有効座席キロ×100
定期便旅客の収入÷有償旅客キロ
営業費用(-貨物・郵便物収入)÷有効座席キロ
旅客単位原価÷旅客イールド×100
旅客関係収入が、営業費用(-貨物・郵便物収入)と等しくなる利用率
SIA カーゴ
貨物ロード
提供輸送力
貨物利用率
貨物イールド
貨物単位原価
採算貨物利用率
=
=
=
=
=
=
貨物・郵便物輸送量(トン)×飛行距離(キロ)
提供貨物輸送力(トン)×飛行距離(キロ)
貨物ロード(トンキロ)÷総提供輸送力(トンキロ)×100
定期便の貨物・郵便物収入÷貨物ロード(トンキロ)
営業費用(SIA に支払う貨物室費用含む)÷総提供輸送力(トンキロ)
貨物単位原価÷貨物イールド×100
貨物収入が、営業費用(シンガポール航空に支払う貨物室費用含む)と等しくなる利用率
シンガポール航空、シルクエアー、SIA カーゴ
総合ロード
= 総輸送量(トン)×飛行距離(キロ)
総合輸送能力
= 総提供輸送力(トン)×飛行距離(キロ)
総合利用率
= 総合ロード÷総合提供輸送力(トンキロ)×100(総合提供輸送力のうちの総合ロードの率)(トンキロ)
9