ビジネスコミュニケーション東京2008

ビジネスコミュニケーション東京2008 特別講演
SaaS型テレフォニーサービス
の商材価値
~ネットサービス時代の通信ビジネスの行方~
09.5.23
1.SaaSとは?
2.SaaSの最近のビジネス展開
1)Webビジネスホン
2)Web携帯電話
3)Web会議システム
3.ネットサービス時代の通信ビジネスの行方
通信コンサルタント 藤島 信一郎
SaaSとは?①
出典・引用:COMPASS(2008年春号)(リックテレコム刊)
■ SaaS(サース)とは?①
2)比較
1)仕組み
SaaS提供会社
導入の手順
他のソフト
とのつながり、
広がり
インターネット
業務用
ソフト
会社
パッケージ
ソフト
運用
使う!
ITスキル
一般の運用
(従来型)
一定量必要
(準備・設定)
SaaS型
非常に少ない
一定のスキルが 少なくても使える
必要
バージョン
アップ
自社で行う
提供会社が
行ってくれる
支払い
購入時
月額または年額
(&サポート料) で支払う
対比住居
持ち家
賃貸マンション
(ウィークリー
マンション)
サーバー
等
無くてもOK!
インターネット経由でソフトを使うこと
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2
SaaSとは?②
■ SaaS(サース)とは?②
下記のように定義されています。
フルスペル:Software as a Sertvice
読み方:エスエーエーエス/サース
出典・引用:Weblio辞書
サービスとしてのソフトウェアSaaSとは、ネットワークを通じて顧客にアプリケーション
ソフトの機能を必要に応じて提供する仕組みのことである。
SaaSを利用すれば、顧客のハードウェアにアプリケーションソフトがインストールされて
いなくても、ネットワークを通じて随時ソフトウェアを利用することができる。パッケージ
化されていない状態で、機能単位で提供されるため、用途ごとに必要最小限のサービ
スを利用することができる。
ウイキペディアでは下記のように定義
Software as a Service(SaaS)とはソフトウェアをサービスとして提供するソフトウェア販売の新し
い形である。具体的には、従来の「ライセンシング」という形でパッケージソフトを販売し収入を得
るのではなく、ソフトウェア機能をインターネットを通じて「サービス」として提供し、月額使用料と
いうような形で収入を得る事業モデルである。
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3
SaaSとは?③
■ SaaSとは③:のワンポイント解説
①SaaSとは、ソフトウェアの機能をネットワーク経由で利用すること。
②SaaS≒ASPで本質的には同じ。
→「その重要性が飛躍的に増大したので、マーケーティング的な観点
から新しいネーミングで呼ぶことにした」といった感じ。
③SaaSの反対は「インハウス型」
→下図のように、IT機能のうちどこまでを自社で行い、どこまでを社外に
任せるという観点でSaaSが位置付けられる。
ビジネスプロセス
アプリケーション
ビジネスプロセス
ビジネスプロセス ビジネスプロセス
アプリケーション アプリケーション アプリケーション
社内
ビジネスプロセス
アプリケーション 社外
インフラ
インフラ
インフラ
インフラ
インフラ
施設
施設
施設
施設
施設
ハウジング
ホスティング
インハウス
SaaS,ASP
BPO
ビジネス・プロセス
アウトソーシング(注)
<補足>ビジネスプロセスアウトソーシングとは、施設からビジネスプロセスまでを全て社外に任せるモデルのことで、
BPO(Bussiness Process Outsourcing)という。ビジネスプロセス・マネジメントとは簡単にいうと、「業務の
プロセスを整理して、分析し、どうすれば効率的・効果的に仕事ができるのかという改善を継続的に行うことをいう。
SaaSとは?④
■ SaaSのデメリット
①インハウスのように自由に機能拡張はできない。
→カスタマイズ化は不十分
→自社独自のソリューションが必要なら、SaaSは不向き。
②自社内の既存システムとの連携難しい。インハウスが有利。
③サービスレベル(性能と可用性)の不安。
→障害発生時の対応も確認の要がある。
■ SaaSの将来性
①今後順調に拡大していく。
→理由:ITに限らずすべてを自社でやるのではなく、必要に応じて外部
の専門家に任せるという考え方が常識化している
②インハウス型とSaaSは共存していく。
→それほど差別化が必要でないシステム、迅速な立ち上げが必要な短期
戦術的システム、試験的に稼動してみるシステムにおいてはSaaS方式
→企業の差別化に直接結び付くシステムや絶対的な安定稼働が要求され
るシステムでは、インハウス方式
→システム方式の選定は企業によって、変わってくる。
SaaSとは?⑤
■ SaaSとASPの違いは?
下記のように定義されています。
ここでよく聞かれる質問に、SaaSと「ASP」(Application Service Provider)
のモデルとどこが違うのかというものがある。
ベンダ側ではさまざまな説明をしているようだが、あまり本質的な相違は
ないというのが正直なところ。両者の違いを厳密に議論しても実りは少な
いと思われる。
「SaaSは過去におけるASPと本質的には同じではあるが、その重要性が
飛躍的に大きくなっていることから、マーケティング的な観点で新しい名称
で呼ぶことにしました」というのが妥当なところと言っていいだろう。
しかし、(前述のように)「SaaSは通信費用の低下やWebサービスの機能
俊敏性
向上といった利用環境の向上によって実現したサービスであり、従来の
ASP システムとは区別されている、としているものもある。
両者は「≒」です。
「モバイルセントレックス」を
最近は「FMC」と呼ぶことに
似て非なるところがあります。
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6
SaaSとは?⑥
■ SaaSのメリット・デメリット
メリット
極端なことをいえば、申し
込んだその日からシステ
ムの機能を利用すること
ができまる。これに対して、
インハウス型のシステム
では実動までに少なくとも
数カ月の期間を要するこ
とがよくある。
また、SaaSではシステム
が稼働開始した後の環境
の変化にも迅速に対応す
ることができる。業務拡大
によりユーザー数が増加
した場合、あるいは、予測
よりも需要が低くユーザー
数が減少した場合にも迅
速に対応することができる。
デメリット
メリット
デメリット
俊敏性
カスタ
マイズ
化困難
顧客&
デーラー
インターネット経由
で「ビジネスホン/
PBX機能/通話録
音機能」を中小企
業向けに提供する
ビジネスの台頭
SaaSでは、ベンダが提供する
ソフトウェアを基本的にはその
ままで利用することになる。ベ
ンダの開発努力により、過去と
比較してSaaSのカスタマイズ
機能は大きく向上しているが、
それでもインハウスの形態と
同じように自由な機能拡張を
行えるわけではない。また、当
然のことだが、自社内の既存
システムとの連携という点でも
インハウス型のシステムが有
利。本当に自社独自のソュー
ションが必要なのであれば、
SaaSは不向きである。性能と
可用性についても精査の要が
ある。
新しいビジネスが台頭し始めました!
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7
SaaSとは?⑦
出典:ノークリサーチ
■ SaaSの市場予測
10000
7746
5000
SaaS(Software as a Service)市場
は,コンピュータ業界が主であるが、
「大手パッケージ・ベンダーのビジネスモ
デル変革等によりSaaS型ソフトウエア
が普及するには最低5年ほどかかる」と
予測。
億円
417
866
0
07
08
09
10
11
12
「ソフトウェア」
「サービス」市場の
8%がSaaS市場に
置換される予想!
=この数値
また、「SaaSはソフトウェア/サービス
市場の2007年に既存のソフトウエア/
サービス市場全体(8兆600億円)の
0.5%を占め、2012年の時点では同市
場の8.0%がSaaS市場に置き換わるこ
とになる、という。
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SaaSの最近のビジネス展開①
SaaS型
ビジネスツール
1.最近のSaaSビジネス
①Webビジネスフォン
②Web携帯電話
③Web会議
の分野にビジネス展開がある。
通信機
デーラー
例:モバイルSaaS
(KDDI)
②
Web携帯
③
Web会議
従来型
ビジネスツール
通信機デーラーはSaaS型
も商材にすべき
①
Webビジネス
フォン
ビズテル
例:MeetingPlaza
(NTT IT)
例:BIZTEL(㈱リンク)
→IPビジネスホンをLinux
サーバーで運用する時代
この3つのビジネス展開を
紹介します。
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Webビジネスホンの最近のビジネス展開②
出典・引用:リンク社PR資料
2.Webビジネスホン①
→通信機デーラーに新商材登場?(インセンティブビジネス)(注1)
1)システムイメージ
2)機能:一般的法人向け
機能を具備(下表)
機能名称等
公衆網
SIP-GW
BIZTEL
サーバー
Asterisk(無料PBXソフト活用)
インター
ネット
自宅
海外
全ての拠点で代表・ダイヤルイン・根緯線電話の発着信が可能
(注1)このシステムは、リンク社の直販が主。条件付きで
販売店形式も採れる。
モバイルPC
ホットスポット
取引先
支社
オフィス
ライト
最大同時通話数
3
最大ユーザー数(内線
40
番号数)
基本ビジネスホン機能
●
音声ナビゲーション
●
不在応答・定時応答
●
拠点間内線
●
共有電話機・個人電話帳
●
課金明細・通話履歴
●
電話会議
×
サーバー形態
共用
番号ポータビリティ
○
BIZTEL CTI
○
ウェブ電話(クレジットコール) 別契約で可
FAX
○
コールセンター
×
初期費用
5万2500円
月l額使用料
2万2050円
スタンダード
10
3000
●
●
●
●
●
●
●
専用
○
○
○
○
○
3万1500円
1万5750円
<補足>
1.●:標準機能 ○:オプションで利用可 ×:不可
2.「スタンダード」は、別途専用サーバーサービス「AT
-LINK」の契約が必要。
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Webビジネスホンの最近のビジネス展開③
2.Webビジネスホン③(つづき)
4)システムの特長①
特長は7つ
あります。
①先進多彩なビジネスホン機能
ビジネスホンとして不可欠な内線・パーク/転送
機能に加え、従来は有償オプションが標準装備。
②使い勝手の良いソフトフォンと
管理画面
使い勝手のいいリック社開発のソフトフォン。
(ハードフォンも使用可能)。必要な設定は、専門
知識が無くても、全てWebの管理画面から簡単。
③ニーズに合わせた2つの
選択肢
使い勝手のいいリック社開発のソフトフォン。
(ハードフォンも使用可能)。必要な設定は、専門
知識が無くても、全てWebの管理画面から簡単。
④導入費用・月間利用料の
圧倒的な安さ
高価な機器もPBXも導入不要。ライトプランなら初
期費用52,500円、月間利用料22,050円で、
先進のIP電話サービスを利用できる。
ビジネスホン購入より安価(注1)
⑤通信ネットワークの統合
スタンダードプランなら社内に必要なネットワーク
機器はBBルーターのみで構築可能。(注2)
⑥万全の運用・サポート体制
10年間、8000台のat-link(注3)の実績で裏
付けられたサポート体制で、TELサーバーの運用
を24時間365日支えることが可能
⑦どこで使ってもそこがオフィス
このシステムは、インターネット環境さえあれば、
場所を選ばない。自宅でも海外でも、どこでも「オ
フィス環境(フリーアドレス)」にできる
(注1)同規模ビジネスホンのリース価格は、44,250円/月(4年リース=初期費用不要))で、このシステムより高価。
(注2)通信ネットワークの統合は、次頁参照
(注3)at-link:使いやすい at+link オリジナル管理ツール。
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Webビジネスホンの最近のビジネス展開④
2.Webビジネスホン③(つづき)
4)システムの特長②
・通信ネットワークの統合
出典:リンク社PR資料
オフィスに必要な機器は
BBルーターだけ!
PC
インター
ネット
BBルーター
LAN
ソフトフォン
ハードフォン
モバイルフォン
オープンソースIP-PBXの「Asterisk」
をベースとするBIZTELは、Linux上で
動作するため、ウェブ・メールなどのイン
ターネットサービスと共にデータセンター
等のホスティング(*1)環境で運用できる。
インターネットに繋がれたBB環境とLAN
さえあれば、「ウェブ」「メール」「IPビジネ
スホン」というビジネスコミュニケーション
ツールが全てワンパッケージで運用でき
るため、インターネットサーバーとIP-P
BX、電話線とLANの統合ができてしまう
のである。
(注1)ホスティング:サーバンスの所有するサーバの一部をユーザ専用に有料で貸して、利用者のサーバとして運用するサービスのこと。
一般的には、共用(共有)サーバーサービスのようにサーバの一部をユーザが利用したり、専用サーバサービスのような、サー
バー1台を丸ごと利用者が使えるもの。
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Webビジネスホンの最近のビジネス展開⑤
2.Webビジネスホン④(つづき)
5)通信機デーラーから見た商材価値検証
①一見、ビジネスホンの競合システムで「コンペチター」(競合製品)に見える。
②しかし、いままでの顧客層より、どちらかと言えば中小・小規模企業に適しているので、
二次店には格好の商材になる。
③中小・小規模企業に適している根拠は
・左図の①②は、大企業では普及し始めている。
また、個人ユースでもADSLやSkypeの登場で実現し始
IP電話導入のメリット
めている。
①拠点間通話の無料化
・中小・小規模企業では、複数拠点が少なく、①のメリットは
②外線通話料の低減
ない。また、IP化しても電話料の節減は微々たるもので、
③SOHO,フリーアドレスオフィス
初期投資の回収に長期を要し、メリットが少ない。
の連携など電話配線に
とらわれない組織形態
・このBIZTELは
の実現
①初期&ランニングコストが安価
②「いつでもどこでもオフィス環境」で少人数企業の業務を
活性化・効率化できる。
③オフィス内の通信機器をネットワーク統合できる。
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Web携帯電話の最近のビジネス展開①
3.Web携帯電話:KDDIの「SaaSソリューションBusinessPort」
→必ずしも通信系デーラーに魅力ある商材とは言えないが、携帯電話販売も含めて
収入源の「インセンティブ」にも魅力を感じている。今後の展開に注目。
1)「SaasソリューションBusonessPort」のシステムイメージ
ネットワーク経由で利用するので、システム
構築の必要が無く、安価で短時間導入が可能!
お客様
KDDI Business Outlook
(注1)
アドレス帳
メール
スケジュール
販売/工
程管理
物流/在
庫管理
財務会計
SFA
ERP
eラーニング
勤怠管理
KDDI Microsoft
SaaSプラットフォーム
ネットの世界に携帯電話が浸透して
きた事例として捉えることができる。
特長①:コスト・時間の削減
(初期費用をかけない)
特長②:運用負担軽減
(メンテ業務不要・最新化)
特長③:マッシュアップ
(複数アプリ組合せで、新
アプリ創出、1個のIDで利用)
特長④:Mobile SaaS
(いつでも、どこでも。PC&
au携帯の双方からシーム
レスにアプリ利用)
特長⑤:ワンストップ
(KDDIの業務サポートサー
ビス充実=料金請求から
アフターまで)
(注)KDDI Business Outlookとは、メールやスケジュール機能を統合した
コミュニケーションウェア。
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出典:KDDIのPR資料等から作成
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Web携帯電話の最近のビジネス展開①
出典:KDDIのPR資料等から作成
3.Web携帯電話:KDDIのモバイル「SaaSソリューションBusinessPort」
2)「KDDI Business Outlook」のシステムイメージ①
会社でのメールアドレスを
携帯電話で利用
Microsoft
Office Outlook
PC/ケータイ
シームレス
(同じID)
SaaSにはメリットは、現場の人間
や外勤者、パソコンが苦手の従業
員など、いつもパソコンを利用でき
るとは限らないが、そこを救済。
注目されるのが携帯電話である。
月額980円(税込み)
/11ID~(注1)
メール
スケジューラ
メール
アドレス帳
ポータル
アドレス帳
文書共有
簡易ワークフロー
スケジューラ
KDDIが今春(4月末)からサービ
ス開始したのが「モバイルSaaS
=KDDI Business Outlook」。
ネットの世界に携帯電話が浸透し
てきた事例として捉えることができ
る。
KDDI Business Outlook
(注1):基本容量1.4GB1ドメイン(メール:1GB,共有ホルダ:100MB、Windows SharePoint Services:300
MB)のディスクを 契約(企業ドメイン)単位で提供。(追加:月額500円/100MB)
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Web携帯電話の最近のビジネス展開②
出典・引用:ITPro&テレコミュニケーション(08.5)
3.Web携帯電話:KDDIのモバイル「SaaSソリューションBusinessPort」
今秋秋口に
1)「KDDI Business Outlook」のシステムイメージ②
サービス開始
パートナーへの提供を明らかにしている機能
認証
課金
位置情報
今後提供が考えられる機能
音声通話
SMS
帯域制御
携帯電話と連動したSaaSサービス
アプリケーションパートナー企業
・大塚商会
・オービックビジネスコンサルタント
・京セラコミュニケーションシステム
・シーイーシー
・ソフトブレーン
・ビーシーエー
・リコーテクノシステムズ
の6社
営業支援 顧客管理 財務会計 人事給与
●KDDIのSAAS戦略
中堅・中小企業
認証や課金、位置情報といった携帯電話網内の機能
を公開し、同社の携帯電話と連動したSaaS型の業務ア
プリケーション・サービスを展開していく。
パートナー企業による新サービスの提供が、今後行
われていく。(注1)
(注1)音楽配信サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE}(LISMO)で端末認証や料金回収代行の仕組みの提供や位置
情報の公開も既存サービス「GPSMap」で実績がある。パートナーがこれらの機能を選んで自社サービスに手軽に組
み込める「マッシュアップ」の世界。マイクロソフトと共同でパートナー向けの支援プログラム「SaaS Support Program」
(仮称)も用意される予定。
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Web携帯電話の最近のビジネス展開③
出典:COMPASS(2008春号)(リックテレコム)KDDI紹介記事より
3.Web携帯電話:KDDIのモバイル「SaaSソリューションBusinessPort」
2)「KDDI Business Outlook」の特長①
http://www.telecomi.biz/pdfs/cps2008spr_16-17.pdf
※本スライドの内容は、上記URLにてご覧くださいませ。
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Web携帯電話の最近のビジネス展開④
出典:KDDIのPR資料等から作成
3.Web携帯電話:KDDIのモバイル「SaaSソリューションBusinessPort」
2)「KDDI Business Outlook」の特長②
ユーザーの課題
KDDI Business Outlookの解決策
特長
外出が多いがメールの PCのメールを携帯電話で受信可能のため 素早い情報共有で業務を
確認ができず商談のチャいつでもどこでも取引先と連絡がとれ、大事 効率化。(商談を逃がさな
ンスを逃している
な取引を逃がさない
い)
業務を効率化したいが、 月額費用のみで、最新機能が手軽に利用
システム担当者もいない 可能。面倒なシステム運用も必要ない。
し、システム構築する余
アドレス帳やスケジューラ統合の
裕もない
システム構築コスト、運用
コストが不要。月額980
円/メールアドレスで最
新のグループウェア利用
PCより、いつも使ってい いちいちPCを立ち上げなくても、au携帯電 携帯電話からもPCからも
る携帯電話で仕事をした 話でスケジューラやアドレス帳、メールなど 社員のスケジュールが確
い
が利用できる
認できる→出先でのアポ
イントもスムーズ。
携帯で業務効率改善を ・社内外のコミュニケーションの効率化
携帯電話が最高のビジネ
したい
・ITインフラの一括管理による管理部門の スツールに変身する
負荷軽減
・移動時間の有効活用
・意思決定のスピードアップ
・情報漏洩リスクの軽減
・情報の戦略的活用
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Web携帯電話の最近のビジネス展開⑤
3.Web携帯電話:KDDIのモバイル「SaaSソリューションBusinessPort」
3)通信機デーラーから見た「KDDI Business Outlook」の商材価値検証
①KDDIの販売パートナーとして「携帯電話販売店」などの、
KDDIの既存チャネルが主な対象になる。
②IT系の新チャネルが増えている傾向。
③ソフトウェア販社が「高いTCO(Total Cost Ownership)削減
効果をユーザーに提供でき、かつ「手離れ」がいい新たな商材
として前向きになっている。
④また「携帯電話販売のインセンティブ」もインパクトがある。
つまり「SaaS+ケータイの販売」である。
(Business Outlookは低価格サービスで、そのままでは
販売パートナーには魅力がないが、アプリケーションと一緒に
携帯電話も販売できるので、そのインセンティブがソフト販売
会社の収益源になる。)
SaaS+携帯電話
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Web会議システムの最近のビジネス展開①
4.Web会議:NTTアイティのMeetingPlaza①
1)システムのイメージ
出典:NTTITのPR資料
誰でも世界のどこからでも簡単に!
参加者
MeetingPlaza
「電脳会議
サーバー」
会議参加者
会議参加者
電話回線
インターネット
会議参加者
LANイントラネット
会議参加者
会議参加者
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20
Web会議システムの最近のビジネス展開②
4.Web会議:NTTアイティのMeetingPlaza②
2)システムの特長
②実会議に迫る臨場感!
③豊富な支援ツール
●Web共有、ファイル共用、
・アプリ共有、
・ホワイトボード、
・仮想プリント
③豊富な
イメージ共有
●音声、映像、
支援ツール
資料など、すべ
ての会議デー
タを録画/
④
再生
●参加者全員表示の滑らか映像(MMX,SSE対応)
●VGA(640×480)の高品質映像対応
●選べる3種類の音質(携帯電話音質
~FMラジオ音質)
②
実会議に迫る
臨場感
拡張性
④多様な
(多様なビジネス
ビジネス
シーンに
シーンに)
フィットする
拡張性
⑤
●通常会議室32名。
オプションで最大
豊富な
2000名まで拡張可能
稼動実績
●個人PCから会議室まで
●高いカスタマイズ性
(システム販売のみ)(注1)
出典:NTTITのPR資料
5つの大きな特長
があります。
●豊富な稼動実績
2000社の導入実績がある
①
誰でも、
いつでも、
どこでも
①世界のどこからでも!
●28.8kbpsのナロウバンドから
光回線まで幅広く対応
(利用帯域の自動最適化機能)
●NAT,ファイアウォール対応
●Webブラウザでアクセスするだけ!
また、電話での会議参加もOK
●簡単予約で招待メール自動転送&
中途参加のアドホックログイン
●独自通信プロトコル&暗号化で万全
のセキュリティ
(注)販売スタイルに、①ASPサービス、②システム販売、の2種類がある。
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Web会議システムの最近のビジネス展開③
4.Web会議:NTTアイティのMeetingPlaza③
3)主な適用シーン・ユーザー(あらゆる業種に適用可能)
シーン
会議・打ち合わせ
主なユーザー
具体的な用途
・製造業/・流通・サー ・本社、支店、海外拠点等複数拠点間の定期的および非定期
ビス業 /・地方自治体
的な打ち合わせ。
等多岐
・遠隔地の取引先との営業事務的な打ち合わせ。
・遠隔地の関連会社との開発、製造に関する技術的な打合わせ
・有力顧客先への遠隔プレゼンテーション
学校間
地方自治体/・教育委員 ・「総合」の時間を使った学校間コミュニケーションのツールとして
コミュニケーション 会/・各種の学校法人
・海外姉妹校との交流のツールとして
(およそ10団体ほど実際に利用されている。)
e-Learning
遠隔教育
外国語専門学校
・各国在住のネイティブなスタップ(アメリカ、オーストラリア、中
国等)を、現地在住のままセミナーの講師として起用し、遠隔
セミナーを開催するツールとして。
(現在、英語、通五区後の有料セミナーが好評。まだ、活用を
開始した団体は少ないが、実際の利用者数(生徒)は非常に
多い。)
コールセンタ業務 ・銀行/・証券会社/・カ ・Webや資料の共有を使用した、投資相談窓口
スタマーサポートセンター ・区役所の遠隔相談窓口、説明員が不特定の場所(区役所以外
/地方自治体の各種相談 )から対応できる相談システム。
窓口
(・システムのカスタマイズが必要になる。カスタマイズ専用シ
ステム「WCS」が有効。
・自治体関連の案件では、電子自治体の各種業務に対応した
テレビ会議パッケージ「MeetingPlaza@gov」が有効。
・自治体、金融機関合わせて10例程度あり。
出典:NTTITPR資料
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Web会議システムの最近のビジネス展開④
4.Web会議:SaaS型TV会議の需要予測
→現状最下位から3位に躍進見込み
出典:㈱リクルート キーマンズネット
2005年11月1日~14日ビディオ会議システムアンケートより転載
回答数525件
80
70
①
導入済み
(N-217)
60
①
50
40
導入予定
(N-116)
②
③
30
②
20
④
③
④
10
⑤
(
SaaS型)
ASP型
音声会議型
(
モニター一体型)
専用端末型
(
LAN型)
PC会議
%
専用端末型
0
⑤
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Web会議システムの最近のビジネス展開⑤
4.Web会議:NTTアイティのMeetingPlaza④
5)通信機デーラーから見た「MeetingPlaza」の商材価値の検証
①ネームバリューのあるNTTグループ企業の商材で実績もあるので、
商材として安心感がある。
②直販システムであるが、条件が合えば
・数量販売を手がける会社には「OEM契約」も可能(実績あり)
・デーラーとの販売店契約の方法も可能(卸売り)
③テレビ会議システムは、売り難い商材でもある(販売やシステ構築に通信
機デーラーは弱い一面がある)が、インセンティブビジネスの道もある。
④実績が豊富である。(既に2000社)
⑤LAN環境の普及とPCの普及で、このマーケットは大きく展開している。
インハウス型のテレビ会議システム(ビジュアルコミュニケーションシステム)
との「併売」がこれからのビジネス展開に適していると思われる。
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24
ネットサービス時代の通信ビジネスの行方①
SaaSと通信系デーラー
SaaS型
ビジネスツール
従来型
ビジネスツール
通信機
デーラー
通信機デーラーはSaaS型
も商材にすべき
<ポイント>
①SMB(中堅中小企業)向け商材に最適
②通信系デーラーのビジネスチャンスは拡大する
③フルIP化の提案に有力なキーワード
④紹介した3商材(Webビジネスホン・Web携帯電話・Web会議)の他に
ホームページ作成サービス・セキュリティBOSSなどもある。
(これらは、BCTで展示もされている。)
⑤いまや、これらを積極的に「商材」として加えるべき情勢になってきた。
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25
ネットサービス時代の通信ビジネスの行方②
SaaS利用のシステムのビジネスは、述べてきたように、今後の成長分野と位置付けら
れるが、次のような意識や理解をして「販売活動」をする必要性がある。
1)これからは「ネット主体」(注1)の時代になる。ネットを制するものはビジネスを制す。
ネットには「距離感」がない。世界中で利用できるメリットがある。という認識。
2)しかし、“ベストエフォート(注2)の最たるインターネット”を利用するので、通信(会議
など)ができなかったり、通話品質が悪くなったりすることがある。
2)海外拠点との通信では、極めて初期投資を含めたコスト削減が可能になるが、
通信事情の悪い国(例:中国)などに要注意。
→例えば、NTTアイティのMeetingPlaza(電脳会議室サービス)の場合、中国から
利用するときには、回線の品質向上、会議室の安定化をはかるために「香港
ルーティング」の利用も可能になっている。
3)稼動実績の調査をする必要がある。
フィールド実績が多ければ、運用面(保守関連)、信頼度面の裏付けがあると
見て良いので、実績を調査する。
これからの時代「SaaS」を避けていては、販売先・顧客層の拡大は望めな い
ので、挑戦に値する世界・商材と位置付ける必要があると思われる。
注意事項があります!
(注1)インターネット主体時代: 2007年には新聞広告の2/3、テレビ広告の1/3の規模に成長しており、2012~15
年には「ネット広告」がTV広告を抜いて1位になると言う予測がある。(未来予測レポート:日経BP社)
(注2)ベストエフォート:(best effort, 最善努力)とは、最大の結果を得られるよう努力することをいう。
インターネットには品質保証がないので、最大の努力をしても保証(ギャランティ)のレベルに達しないことをいう。
拡大解釈して「通信事業者がいかなる意味でも品質に関する義務を負わないこと」の意味に使われる。
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おわり
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通信コンサルタント
藤島 信一郎
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