第3章 政治,経済,福祉 1 政治と経済(省略) 2 政治と福祉 3 福祉国家

第3章 政治,経済,福祉
 1 政治と経済(省略)
 2 政治と福祉
 3 福祉国家の危機と再編
 4 グローバル時代の国際政
治経済(省略)
2 政治と福祉
 福祉国家=国民の福祉を積極的
に増進しようとする国家
その手段=社会保障政策や完全
雇用政策など
福祉国家の分類
自由主義型 社会民主
主義型
目 的 貧困の除去 平等化
保守主義型
給付
形態
職業・地位に
もとづく特殊
給付
社会保
障支出
選別による
個別給付
小
普遍的な
社会的給
付
大
現役・退職労
働者の社会的
地位の安定
大
福祉国家の分類
自由主義型 社会民主
主義型
保守主義型
財 源 一般課税 一般課税 社会保険
(直接税) (間接税)
民間
保険
大
特 徴
小
受給者と非受 階層間の
給者の間での 平等化
二重化
小
職業・地位に
基づく階層化
福祉国家の分類
 日本の福祉国家の特徴
=雇用・福祉において、企業(会
社)と家族が公的福祉を補完・代
替する役割を果たしてきたこと
※参考:日本の社会保障の特徴
福祉国家の分類
 日本の福祉国家はどの型か?
=混合型
 公的福祉の役割小…自由主義型
 職業別・地位別の社会保険の分
立…保守主義型
 失業率の低さ(1980年代まで)…
社会民主主義型
3 福祉国家の危機と再編
 経済危機と福祉国家
 福祉国家のゆらぎ
 国家-社会関係の再編
 ワークフェアとベーシック・インカム
 福祉国家をめぐる環境の変化
経済危機と福祉国家
 1970年代以降、低成長期に
→景気の悪化・税収低下,他方で
失業給付などの福祉支出は増大
→財政破綻
→福祉国家批判
経済危機と福祉国家
 福祉財政の負担の規模
社会民主主義型 > 自由主義型
 福祉財政の負担感
社会民主主義型 < 自由主義型
 結局、福祉国家は解体されず
福祉国家のゆらぎ
 福祉国家をゆるがす大きな要因
(1)経済のグローバリゼーション
(2)生産・消費のフレクシビリティ
ーの増大
⇒1970~80年代の経済危機を
乗り切った福祉国家でさえ、変容
を迫られつつある
国家-社会関係の再編
 国家中心、公的部門中心の福祉
サービスは画一的・硬直的
⇒福祉供給における非公的部門
の役割の拡大、国家の責任の縮
小
=福祉多元主義
ワークフェアとベーシック・インカム
 ワークフェア(workfare)
=福祉の提供よりも、仕事の提供を
重視
;福祉と就労を結びつける
 ベーシック・インカム(basic income)
=市民に対して一律に所得を保障
;福祉と就労を切り離す
福祉国家をめぐる環境の変化
 (1)人口構成の変化:少子高齢化
=高齢者扶養の問題。世代間対立を
どう解決すべきか
 (2)自然環境の変化:経済開発によ
る自然環境の破壊
=持続可能な発展をいかに実現する
か