高根沢町 平成 25 年度 第2回子ども・子育て会議 議事録

高根沢町
平成 25 年度
第2回子ども・子育て会議
議事録
日
時
平成 26 年 3 月 17 日(月曜日)19:00~
場
所
高根沢町農村環境改善センター 2F 会議室
出 席 者
別紙を参照
1.開会
2.あいさつ
会長あいさつ
3.議事
(1)高根沢子ども・子育て会議について
資料1に基づき説明
【質疑】
地村委員:スケジュールについてですが、今決まっている会議予定以外の開催の可能性
はあるのでしょうか。
事務局:現在の予定ですが、あくまでも予定であり、事業計画がうまくできあがれば、
予定通りで問題ないのですが、たとえば国や県からの要請等によって新たな方針を入
れなければならないといった事態が生じれば、急遽予定にない会議を開催する可能性
も考えられます。
(2)
「量の見込み(ニーズ量)について
資料2に基づき説明
【質疑】
会長:11 頁の一時預かり事業についてですが数千日といった結果が出ているようですが、
これは複数年にまたがったものなのでしょうか。
事務局(ジャパン総研)
:いえ、これは 1 年分の人日ということで、1 年間に利用するで
あろうと考えられる延べ人数を示した結果となっています。これについては、各自治
体宛に、国の方からニーズ量のデータ提出を求める様式でこのような単位を採用して
1
いるので、それをそのまま使わせて頂いています。
会長:それと、12 頁については日という単位となっていますが、これについてはどうで
すか。
事務局(ジャパン総研)
:基本的には、これについても年間の利用日数ということで算定
されているので、年間の延べ日数というご理解でよろしいかと思います。
地村委員:資料の2に示されている分類についてですが、タイプ C とタイプ C´、また
タイプ E と E´について、下限時間というのが記されていますが、その具体的な数値
が出ていないので、その点を教えてほしいのですが。
事務局(ジャパン総研)
:この下限時間については、自治体ごとに任意で決められるもの
でして、高根沢町の場合は 48 時間という設定になっています。
地村委員:そうすると、その下限時間の設定は誰が決め、今後変わる可能性等はないの
でしょうか。
事務局:それについては、自治体で決められるものとされているので、全ての自治体で
統一しなければいけないようなものではありません。各自治体が実情に応じて時間設
定するものと規定されています。ですから、皆さんの意見をききながら、町の方で決
めています。
地村委員:そうすると、これはアンケートで 48 時間となっていますが、町で設定してい
る時間も 48 時間となっているのでしょうか。
事務局:高根沢町の現在の設定は 48 時間となっています。
地村委員:わかりました。ありがとうございます。
会長:ということは、48 時間から認めるということで、高根沢町は非常に柔軟に下限を
厳しくしない方が、保護者の需要に応えられるという理解で宜しいでしょうか。
事務局:そこをあまりゆるくすると、キャパシティをオーバーしてしまう可能性も考え
られますが、今のところはそのようなご理解で宜しいかと思います。
(3)高根沢町子ども・子育て支援事業計画について
資料3に基づき説明
【質疑】
会長:ご説明ありがとうございます。計画の全体構想が出ていますが、いきなりそこを
議論するという訳にはいかないかもしれませんが、せっかくの機会ですので、前回示
されたアンケートの結果やこれまでの説明等を踏まえて、委員の皆さんのご意見をう
かがいたいと思います。
地村委員:前回、具体的な検討内容があれば、保育園の保護者の方々の話をきいた上で
意見を申し上げたいということをいいました。それで、今回事前に資料を送って頂い
たのですが、あまり時間がなかったので、意見集約という程のことはできていないの
2
ですが、私がきいた範囲では2点ほど、意見が出ています。ひとつは、特に不満があ
るという声はなく保育園の人に助けて頂いているという意識が強く、保育園で働いて
いる人たちの環境を良くしてほしいという保護者の意見を多くききました。具体的に
いうと、給料をいくら貰っているかは知りませんが、もう少し給料を上げて頂いた方
が良いのではないか、といった声を多くききました。もうひとつ多かった意見は、8
時まで預かって頂けた保育園を卒業してからお世話になる学童保育では、6時か6時
半までしか預かって頂けないので、その預かり時間が保育園と比べて急に短くなって
しまうのは、保護者の方も対応が難しいという話をきいています。この2点が多くの
方から出た意見としてお示しすることができます。
会長:今のご意見について、これを検討していくのは、まさに今後の計画にどう盛り込
んでいくかの検討事項だろうと思います。先日、国の予算では、保育園職員の給料水
準を3%上げるという話が出ていました。それは当初の話だと5%という話だったよ
うですが、財源がないから3%になったというお話のようですが。
地村委員:国として底上げするのは3%でも難しいことなのかもしれませんが、そこは
国は3%かもしれませんが、高根沢町としては、もう少し上げることはできないので
しょうか。町としてそのような対応をとって頂けると、保護者としては、安心感等が
高まるということができると思います。
副会長:一時保育を実施しており、保育士不足という問題があるものの、その利用者は
多くなってきています。現状として月曜日から土曜日までは対応しています。また、
多少日曜日のニーズも出てきていますが、日曜日は断っている現状にあります。
会長:需要は厚くなってきているということでしょうか。
副会長:そうですね、育児でストレスを抱える母親が預けたいといってきたり、年度の
途中で就職が決まって、保育所では受け入れてもらえないので預かってほしいといっ
た申し出もあったり、いろんな事情の方がいるようです。また、幼稚園が休みになる
とお願いできないか、といった問い合わせもあります。そういった形でニーズは増え
ていると思うので、一時保育の充実が必要なのかなと思います。
斎藤君世委員:ちょっとこれまでの議論とは離れしまいますが、町で困っていることと
しては子どもの安全と関連して、公園はたくさんがあるが、外で遊ぶ子供を見守る大
人が減ってきている現状があると思います。そうして高根沢町の現状を考えた場合、
屋内で遊べる環境が少ないのではないかということがいえると思います。また、福島
の放射能の影響もあるかもしれませんが、公園とは違う室内で遊べる場所がほしいと
思います。
会長:確かに。
斎藤君世委員:安全に遊べるということは大切だと思います。
仁平委員:先ほど学童保育で時間が短くなるという話がありましたが、土日や遅い時間
まで働いてもらう先生を確保するのが非常にたいへんなんですね。保護者ニーズとし
3
ては理解できるが、実際の担い手確保は非常にたいへんな現状にある。保育園の先生
の確保もたいへんときいていますが、学童保育の先生の確保というとなおさらたいへ
んになります。時間帯的にも午後 3 時くらいから夜のゴールデンタイムまでの時間と
いうと勤務時間としても中途半端で、人を確保しにくい時間帯ですし、学童保育の担
い手は若い人にはできないと思います。
地村委員:そこで私はわからないので、教えてほしいのですが、学童保育の職員の方と
保育園の職員の方は違うのでしょうか。たとえば、必要な資格が違ったりするのでし
ょうか。人員確保が難しいというのはわかるのですが、私が利用している保育園では、
学童保育の認定はされていないようなのですが、お願いはしているものの認定はされ
ないまま、学童保育を実施しています。それは保育士の方が夜間までいるので、学童
の受入をその中でやっているという現状にあるようです。そこで、保育は8時までや
っているという前提があるので、8時までいる保育士の方が学童の面倒もみているよ
うです。今のお話だと、学童の職員は午後3時以降の対応というお話だったので、保
育士の方が学童を手掛けることもできるのではないかと思うのですが。
仁平委員:そうですね、そのような対応はできなくはないことです。学童保育の指導者
は、教員の資格でも、保育士の資格でも、特に資格は持っていなくても担当できます。
たとえば3人の指導者がいるとして、そのうちの1人が何らかの資格を持っていれば、
あとの2人は無資格の人でも対応できます。しかし、実際にはその遅い時間帯まで働
いて頂ける人が確保できていない現状だということです。今でも常時募集はかけてい
る状態ですが、実際には応募がないという現状です。
地村委員:1回目から話をきいていると、教員や指導者を確保するのがたいへんという
意見が非常に多く出ていますが、そのような内容はアンケートでは出てこないものだ
と思います。それは、アンケートは預けている側の保護者を対象としたアンケートな
ので、アンケートの結果のみでは、そのような実態を反映しにくい結果になっている
のだと思います。それで、私が思ったのは、保育や教育を実施する側の担い手の確保
が重要なのではないかなということです。
仁平委員:そうですね。町のアンケートは保護者に対するアンケートですが、担い手や
保育施設等の経営者側のアンケートではないですね。そこに今こういう話が出てくる
原因があると思います。
会長:今のお話で、担い手の不足が深刻である、そういった状況に対応していかないと
町民の希望に対応できないんだという現状が浮き彫りになってきたと思います。です
から、そういった実態を明らかにしていくことが大切ですし、そういった現状を町民
の皆さんにお知らせしていく必要があると思います。
仁平委員:ですから、保護者と担い手の両方の意向が一致しないとうまく回っていかな
いということだと思います。
会長:ニーズ調査によってニーズはわかったが、そのニーズを満たすための担い手の確
4
保がいかに困難かということで、そこを解決していくために何が必要かという検討を
行っていかなければならないわけです。
斎藤伸子委員:病後児保育をやっていますが、年間で利用が 10 名前後となっています。
こばと保育園では病後児保育を実施していますが、その利用率は確かに低い現状にあ
ります。これについて PR の仕方等に問題があるのではないかというご指摘がありまし
た。そういった点もあるかもしれませんが、私がみるところでは、最初の利用障壁が
高いのではないかという気がしています。一度利用してみると仕組みがわかってリピ
ートする人は多いようです。
副会長:病後児保育の利用者が少ないということは決して悪いことではない、病気の時
に親が子どもにみてもらえるというのは、子どもにとっては一番幸せなことだと思い
ます。
会長:確かにそうですが、病後児保育のことを知らないということは、一人で子育てを
していて悩んでいる保護者にとっては、やはり大きな機会の損失だと思います。
地村委員:アンケートでは病後児保育を知っているかどうかという設問はないので、知
っていて父母が面倒をみているというのであれば問題はないと思いますが。
副会長:PR はしていると思いますが..
.
斎藤伸子委員:今はインフルエンザ、ほとんどは風邪、気管支炎、発熱しての療養。
今津委員:私の方は児童館なのですが、未就学児は保護者同伴の利用なので問題はない
のですが、就学児は単独利用が可能になりますので、児童館をちょっと都合のいい無
料学童保育として利用している方があります。児童館は日曜日でも朝9時から夕方6
時までやっているので、その間、弁当持参でずっと1人で滞在している児童がいたり
します。朝は保護者同伴だったりするのですが、
「夕方6時まではここにいてね」と子
どもに言い残し、職員には「お願いします」といって子どもを置いていかれる方もい
ます。児童館はそのような保育施設ではないので、そういう利用は困るわけです。こ
の点については利用者の意識を変えていく必要があると考えています。児童館は自己
責任において遊んで頂く場所ではありますが、児童を預かる保育施設ではないので、
その点は利用者の意識を変えていって頂きたいと思います。
会長:児童館は、親御さんが子どもを知る機会になれば良いのではないでしょうか。子
どもの遊びのレパートリーは成長に応じて変わっていくわけです。そうすると、親は
子どもがどのように遊んでいるかを認識できなくなってしまっている現状があると思
います。ですから、児童館で親子利用のイベントやそのような機会を与えることがで
きるようになれば良いと思いますが。
今津委員:保護者同伴のイベントは未就学児ではやっているが、小学生を含めると、応
募者がないという現状です。
地村委員:現状きのこのもりで、朝から夕方まで利用しているのを咎めることはできな
いのですか。
5
今津委員:小学生が単独で遊んでいることをやめさせることはできないですね。
斎藤伸子委員:うちの保護者にもいました。お弁当持って行って、みて頂いているとい
う認識の方が。
今津委員:児童館では子どもを預かっている訳ではないので、その点は認識を改めて頂
かないと困るのですが。たとえば、外に出て行ってケガをされるということが生じる
と、そこでは別の問題になってしまいます。児童館は子どもを預かっているのではな
く、場所を提供しているだけですので、基本的な安全等については、自己責任になる
という認識を持って頂きたいのです。
副会長:子育て支援センターもきのこのもりと隣接しているのですが、食事場所は提供
していないので、弁当を持った児童がきのこのもりに食事をとりに移動するのをみか
けることはあります。
今津委員:昨日は日曜日だったので、保育所幼稚園ともにお休みになるので、保護者同
伴の未就学児が 50 人ほど来ていましたが、お母さんたちがストーブの周りに集まって
話を始め、子どもは子どもで遊んでいるといった光景がみられたりします。まあ非常
に便利に使われているので、その点は良いと思うのですが。
会長:では、きのこのもりを増殖しましょうよ。
(笑)
今津委員:長い人では朝 10 時くらいか5時半までいられます。
斎藤君世委員:あと電話ジプシーのような子どももいますね、遊べる、遊べると電話し
まくる。
今津委員:小学生でも似たようなケースはありますね。
地村委員:今出た話はレアケースなのだと思いますが、ともかく、この会議とは別に親
をどうにかする対策が必要なのかなと思います。
仁平委員:子育ての一番の基盤は家庭。家庭があってこその子育てだというのは間違い
ないと思います。
会長:しかし、その家庭が揺らいでいるから、公的な教育・保育、子育て支援が重要に
なってくるという現状があるのだと思います。本日は皆さん貴重なご意見ありがとう
ございました。
4.その他
事務局:次回の会議は5月頃ということで、詳細な日程はこれから決めていきます。来
年度は実際に子ども・子育て支援事業計画を創っていく作業になりますので、より一
層のご意見をたまわりますよう、お願い申し上げます。
6