マダガスカル共和国口唇口蓋裂医療協力報告会概要

マダガスカル共和国における口唇口蓋裂医療協力報告会
日
時:平成 26 年 12 月 8 日(月)18:00-19:40
場
所:昭和大学 4 号館 600 号教室
次
第:挨
拶
理事長
小口
勝司
本事業発起人
曽野
綾子
医学部長
久光
正
先生
医療協力活動報告
概要説明
医学部形成外科学講座形成外科学部門
准教授
土佐
泰祥
医療協力参加報告
【学生】
医学部
第 5 学生
中尾
紗由美
歯学部
第 5 学年
高松
弘貴
薬学部
第 5 学年
鷲巣
沙彩
石井
茉莉絵
保健医療学部
第 3 学年
大学院医学研究科 2 年
NIRINA ADRIEN MANDRANO
(マダガスカル出身)
【医
師】
医学部麻酔科学講座
【看護師】
藤が丘病院
講師
看護師
【事務職員】学事部学事課 国際交流係
総務部総務課 総務係
小寺
志保
内海
理恵
三浦
健
五味
彩香
報告総括
学長
小出
良平
閉式の辞
歯学部長
宮崎
隆
内
容:
平成 26 年 12 月 8 日(月)昭和大学 4 号館 600 号教室にて、今年で
4 回目となるマダガスカル共和国における口唇口蓋裂医療協力報告会
が行われました。
本プロジェクトの概要について、メンバーの構成やこのプロジェク
トが始まった経緯、及び今回で通算 100 件の手術を無事故で終えた旨、
団長である土佐准教授(形成外科)から説明がありました。
報告は、参加メンバーそれぞれの立場から、約 2 週間のマダガスカ
ルにおける体験や医療活動について、約 10 分ずつ行われました。中尾
さん(医学部 5 年)は、日本の良いところとして、医療保険制度や医
療設備が整っていること、マダガスカルの良いところとして、設備に
頼らない診療や薬草を含む薬の知識が豊富であることを報告しました。
高松君(歯学部 5 年)は、歯科医師としてこの国に貢献すべきことと
して、矯正治療の診断(口唇口蓋裂患者)、口腔衛生状態の改善、歯磨
き指導等を考察しました。鷲巣さん(薬学部 5 年)は、日本とマダガ
スカルの薬学分野の違いを報告し、マダガスカルの優れた点として「お
薬手帳」が受診や処方において有効に機能していることを挙げました。
石井さん(保健医療学部 3 年)は、マダガスカルの看護師や看護助手
が行う業務が、日本より幅広く行われていることを発表しました。来
日 3 年目となる Dr. Mandrano は、久しぶりの帰国と、母国の医療に
貢献できる喜びを、そして、援助して下さっているすべての方々に感
謝の気持ちを伝えました。
医師を代表して報告を行った小寺講師(麻酔科)は、手術をいかに
安全に遂行するか、そのためにどのような方策を取ったかを報告し、
今後の課題として、停電対策や術前評価と術前管理等を挙げました。
看護師を代表した内海さんは、このミッションに必要なこととして、
文化の違い、生活様式の違いを理解すること、そして、体調管理につ
いて自分の体験を交えて報告しました。初めてこのプロジェクトに参
加した事務職員からは、事前準備から現地での調整、医療支援以外の
活動について報告しました。
標高 1,500mの高地で、朝晩は涼しく日中は気温が 29℃近くまで上
がり雨期のため夕方になるとスコールや雷鳴が轟くこともありました。
時には 30 分以上の停電の中、手術を行うこともありました。
24 件の手術を無事故で終え、大変ではありましたが、本プロジェク
トチームが素晴らしい仲間であったこと。異国の文化や人々に触れる
ことで素晴らしい経験ができたこと。そして、支えてくれた方たちへ
の感謝の気持ち。これが、参加メンバー全員の報告に共通する点でし
た。
データ:
◎マダガスカル共和国
・南アフリカ、インド洋に
浮かぶ日本の約 1.6 倍の
大きな島
・日本からバンコク経由で
約 16 時間
・言語:マダガスカル語
フランス語
・通貨:アリアリ(MGA)
1 円≒20 アリアリ
・首都:アンタナナリボ
◎活動場所:
クリニック・アベマリア病院
(アンツィラベ市:マダガスカル
第 3 の都市。首都からバスで
約 4 時間)
◎活動期間:平成 26 年 11 月 9 日~平成 26 年 11 月 19 日
◎派遣チーム:形成外科医:2 名、麻酔科医:2 名、看護師:3 名、大学院生 2 名
(マダガスカル出身の留学生含む)、事務職員:2 名、学生:4 名
計 15 名
写
真:
◎外来
◎手術室
(手術室設営)
(手術)
手術室入室
気管挿管
手術②
抜管・覚醒
麻酔導入
手術①
手術③
停電時の抜管
(撤収・在庫管理)
◎学生実習
(薬局見学)
(歯科診療室見学)
(歯科クリニック見学)
(ワクチン接種手伝い)
(看護体験実習)