第 7 号 平成 22 年 9月 7日 発 行 者 茅野市塚原 2-6-1 茅野市農業支援センター TEL72-2101内線404 「南大塩」・「糸萱」両営農組合が設立される ~市農業マスタープランに基ずく集落営農団体に認定~ 「加入率」は南大塩75.0%、糸萱86.7% 「南大塩営農組合」設立経過 平成18年2月、農業マスタープランの集落説明会が開催され、同年4月に「南大塩明 日の農業を考える会」が立ち上がりました。6月には、地区内の農地所有世帯を対象に、 現在の農業の実情・今後の見通し等に関するアンケート調査を実施、10月に結果報告会 を開催するなど集落合意形成が進められました。 今後の農業について検討する組織として、平成18年12月に「千石営農組合(農用地 利用改善団体)」が設立され、役員会、農用地利用改善団体総会等の場においてアンケー ト調査結果を参考にしながら話し合いが進められ、農家の高齢化・担い手不足の問題解決 策として、組織的に機械を共同利用することで経費・労力の軽減を図る必要があるとし、 営農組合設立への気運が高まりました。 そして平成22年7月16日、対象者152名中114名の賛同を得て「南大塩営農組 合」が設立されました。役員は次の方々です。 組 合 長 会計・書記 運営 委員 久保田公夫 牛山 省吾、小平 牛山 俊、小平 吉保 壮一、牛尼 南 大 塩 設立総会 副組合長 小平 昌壽、宮坂 亀弥 監 事 宮坂 吉喜、小松平八郎 潔(敬称略)の10名 久保田 組合長 「糸萱営農組合」設立経過 平成18年4月、農業マスタープランの集落説明会が開催され、同年8月に「糸萱の農 業を考える会」が発足しました。11月には、アンケート調査を実施、また、翌年1月に は地区内の農用地利用状況調査により、遊休農地等の現状把握が行われました。これらの 調査結果から組織づくりが必要とし、平成19年2月に「糸萱農業活性化協議会」が設立 され、同年7月には国が進める農用地利用改善団体の承認を受けて、農用地の保全・有効 利用と農業経営の改善促進を目的とした糸萱地区農業ビジョンが定められました。 その後、先進地視察研修も行われ、県の補助事業を受けた「ブルーベリー栽培」も実施 されました。また、ほっとステイ事業との連携により、県内外からの農村生活体験者の受 け入れも積極的に行われ、糸萱独自の特色ある事業が展開されています。しかしながら、 今後の地域農業を維持、発展させて行くためには地域ぐるみで運営して行くことが必要で あるとの見解から、営農組合設立に向けた検討が進められ、平成22年7月22日、対象 者75名中65名の賛同を得て「糸萱営農組合」が設立されました。役員は次の方々です。 組 合 長 会計兼書記 運営 委員 糸 萱 設立総会 島立 雄幸 副組合長 湯田坂一夫、伊藤 勝 湯田坂吉一 監 事 湯田坂忠行、宮坂 泰文 湯田坂増郎、湯田坂善夫、島立 弘、湯田坂政美(敬称略)の10名 農産物直売所オープン プ 《縄文・望岳の湯で》 島 立 組合長 市農業マスタープランに基づく農業振興の一環 茅野市農業マスタープラン「環境保全型農業推進部会」が主体となって進めて来た、市内温泉施設における農産物直売所がこの ほどオープンしました。 8月21日(土)望岳の湯において、ご来賓、両直売所に参加する生産者、農業マスタープラン役員等30名余りが出席する中、 オープニングセレモニーが行われ販売が開始されました。直売所はテントでの販売とし、運営はマスタープランに基づき認定を受 けた「集落営農組織」と、「農村女性ネットワークちの」の参加者でつくる直売所協議会が行います。 営業は週2日とし、望岳の湯は水曜と土曜、縄文の湯は金曜と日曜で、営業時間は両直売所とも午前11時から午後2時まで、 営業期間は11月末頃までを計画しております。直売に関しては全く経験が無いため手さぐり状態ですが、お客さんからは「もう 少し営業時間を長くして欲しい」などのご意見もいただいており、今後協議会で検討しより多くのお客さんにご利用いただける様 改善して行きたいと思います。 縄文の湯 望岳の湯 裏面あり 過湿対策含め「そば栽培指導会」を開催 茅野市そば生産者協議会が主催 今年のそばの播種を真近に控えた7月12日(月)、諏訪農業改良普及センターの平出主査を講師に栽培指導会が開催され、多 くの方が聴講しました。 管内のそば栽培は年々増加し、今年は更に面積増が見込まれます。昨年は7月半ばから8月上旬までの降雨続きで、播種が遅れ たり、転作田では湿害を受けるなど大減収となりました。これらの苦い経験を踏まえ圃場の排水対策や土壌改良、堆肥施用の効果、 種子更新の必要性、適期播種・適期収穫などについての講習を受けました。 また、長野県野菜花き試験場で育種している「桔梗8号」の紹介や、この品種の茅野市・富士見町での試作圃の設置、来年以降 の試作の「採種圃」設置が許可された事についても報告されました。尚、今年度における茅野市での試作圃は穴山営農組合に依頼 しています。 採種については、本年30kg程度を目安に可能との事から、参加者から「他品種との交雑の無い場所を確保出来 ないか検討して欲しい」との要望が出された事を受け、各関係機関に協力をいただく中で、茅野市そば生産者協議会からの依頼に より、「諏訪市後山」で栽培していただいています。(播種は7月30日に行いました。) 7月30日桔梗8号播種(後山) 「今年こそは! 」 多数が受講 生ごみ堆肥「蓼科有機」の実証試験を継続実施 生育良好 (8/24) 水稲・そば・野菜・花きなど6品目で 農業支援センター通信「第5号」でお知らせしました「蓼科有機」は、今秋からの販売に向け製造は順調に進んでおります。 堆肥の品質については、昨年主要品目について施用効果試験を行い、大方の品目で効果があるとの成績が出されました。本年度 も引き続き水稲・そば・キャベツ・大根・きく・トルコギキョウの6品目において実証試験を行っています。その内、大根とキャ ベツは先日収穫調査を行い、収量はどちらも施用区の方が無施用区を上回っており、特に大根は予想以上の好成績となっています。 他の4品目も生育は順調で、収穫時に合わせ収量調査を行う予定です。 また、保育園や学校給食へ食材を供給している「地場産連絡協議会」の皆さんにも試験栽培をしていただいておりますので、後 日聞き取りにより集約したいと思います。 水稲直播水田への堆肥散布 キャベツ試験圃場 大根収穫調査 水稲疎植栽培試験圃の生育調査を実施 ~疎植区の生育極めて良好~ 支援センター通信「第6号」でお知らせしました「水稲疎植栽培試験」ですが、昨年の結果では、水稲栽培にとっては余り良い 陽気ではなかったのに、標高900mの高冷地でも補償作用によって、慣行栽培とほぼ同数の穂数が確保される事が確認されまし た。この試験は当初単年度の予定でしたが、再確認の意味も含め、同一圃場で2年続けての試験となりました。 昨年同様1坪当たり70株植えを慣行区とし、60株区、50株区の試験区を設け、田植えは5月25日、生育調査は6月14 日、6月30日、7月16日の3回、成熟期調査を8月26日に行いました。 成熟期調査における㎡当たりの穂数は、70株区で366本、60株区で410本、50株区で384本と疎植区の方が慣行区 を上回っております。また、穂長は、70株区18.1cm、60株区17.4cm、50株区17.8cmで50株区と慣行区比較 でもほぼ同等となっており、この数字から見ても、疎植でも栽培が可能と言えると思います。 尚、収量・品質を含めた最終結果は収穫調査を行い報告致します。 6月14日 6月30日 7月16日 8月26日
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