3級試験問題の事例(2012年度第1回、第2回)

3級学科試験問題の事例(24年度第1回検定)
○共通 栽培の基礎
排水を良くする方法として、最も不適切なものを選びなさい。
①土の中に溝を掘り、パイプ等を入れた後、埋め戻した暗渠(あんきょ)排水
②土を高く盛り上げた上に植える方法の盛り土や高うね栽培
③溝を作り、降った雨を早く排出する方法
④土の表面にワラや草を敷くマルチ栽培
正解④
解説:わが国では雨が多いため、排水対策が重要である。マルチ栽培は土が乾きにくく、
排水対策にはならない。他に、有機物を土の中に入れたり、草生栽培も排水が良くなる。
○選択科目 栽培系
次の写真のように、ひもを吊るなどして作物体を固定することを何というか、
最も適切なものを選びなさい。
①摘心
②摘らい
③整枝
④誘引
解答
④
解説:植物体を支持するとともに、葉に光を良く当て、風通しをよくし、植物体の健康を
保ち、花や実の付きをよくするためにひもや支柱を用いて誘引を行う。
○選択科目 畜産系
ニ ワ ト リ の 産 卵 は 数 日 間 産 卵 を 続 け た 後 に 1 日 か ら 3 日 間 休 産 し 、再
び 数 日 間 産 卵 す る と い う 周 期 性 を 示 す 。こ の よ う な 連 続 し た 一 連 の 産
卵をなんと呼ぶか、最も適切なものを選びなさい。
①デビーク
②クラッチ
③クロアカ
④バタリー
正解②
解説:①断嘴(し)、③総排泄腔、④育雛施設のことである。
○3級選択 環境系
樹木を伐倒するとき、伐倒方向側に設ける図の 印で
というか。
示した部分を何
①受け口
②追い口
伐倒方向
③落ち口
④逃げ口
正解①
解 説:受 け 口 は 樹 木 の 伐 倒 方 向 に 合 わ せ て 、深 さ は 樹 木 の 直 径 の 1 / 3 ~ 1 / 4
程 度 、 角 度 は 3 0 ~ 4 0 °で 作 る 。 受 け 口 が 出 来 た ら 反 対 側 に 受 け 口 の 高 さ の 約
2 / 3 の 位 置 に 水 平 に 追 い 口 を 入 れ る 。追 い 口 を 切 り 進 め 、直 径 の 約 1 / 1 0 の
「つる」を残す。
○3級選択 食品系
米を原料とする加工品を選びなさい。
①はったい粉
②白玉粉
③片栗粉
④きな粉
正解②
解説:白玉粉はもち米を原料として作る。はったい粉は大麦、片栗粉はカタクリの球根か
ら採っていたが、現在はバレイショを原料としている。きな粉は大豆を原料とする。
3級学科試験問題の事例(24年度第2回検定)
○共通 栽培の基礎
次の写真の中で、ナス科の野菜を選びなさい。
①
②
③
④
正解①
解説:正解はトウガラシである。なお、②はオクラでアオイ科、③はニガウリ(ゴーヤ)
でウリ科、④はジュウロクササゲでマメ科である。
○ 選択科目 栽培系
スイートコーンの栽培に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
①雌雄同株であるが、受粉の効率を高めるため、複数個体栽培するとよい。
②1株に着生した雌穂は収穫量を多くするため全て残す。
③子実の充実を良くするため、茎葉が枯れてから収穫する。
④雌穂から出る花柱(花糸)から害虫が入りやすいので、出てきたら直ぐに抜き取る。
正解①
解説:一般的な品種・栽培では、充実した良品質な実となるよう除房し、1株1雌穂とす
る。未成熟で食用とする用途では、茎葉は枯れず、雌穂の花柱(花糸)が茶褐色になる頃
(開花後20~25日前後)が収穫期。雄穂から害虫が入りやすいため開花盛期を過ぎた
後除去するが、花柱(花糸)は受粉・授精のために除去しない。
○選択科目 畜産系
写真の機械の名称として、最も適切なものを選びなさい。
①モーア
②モーアコンディショナ
③マニュアスプレッタ
④フォーレージハーベスタ
正解③
解説:写真はマニュアスプレッタで堆肥を散布する機械である。
○3級選択 環境系
造園施工に用いる支柱のうち、次の図の名称として、最も適切なものを選びな
さい。
①添え木
②鳥居型
③八つ掛け
④布掛け
正解③
解説:①添え木-幹に沿った1本の支柱
②鳥居型-幹下部を支える支柱
④布掛け-複
数樹木の支柱
○ 3級選択 食品系
写真の用具は缶詰やビン詰の検査に使用するが、使用目的として最も適切なも
のを選びなさい。
①缶詰の上部やビン詰のフタをたたいて真空度を調べる。
②缶詰の巻締めが正常に行われているかを調べる。
③ビン詰のフタがきちんと締まっているかを調べる。
④使用前の缶やフタに腐食がないかを調べる。
正解:①
解説:写真の用具は打検棒という。缶詰の上部やビン詰のフタを軽くたたき、その音で真
空度を調べる。脱気が悪いものや内部の食品が変質していると打検棒で軽くたたいた時の
音色や響きが正常のものと異なるので直ぐに分かる。また、開缶しないので全数の検査も
できる特徴がある。