笠岡第一病院 附属診療所 平成 年度 24 介護老人保健施設 瀬戸いこい苑 平成24年度 タカヤ クリニック 巻 頭 言 理 事 長 院 長 宮 島 厚 介 橋 詰 博 行 「年度報は次の年の道しるべ」 「継続する組織力」 年度報の準備をする年度末が近づき1年を振り 平成24 年度は2年毎の診療報酬,3年毎の介護 返る機会がやってきました。人生の中でこの1年が 病院あるいは自分にとって意義ある年だったか,ゆ っくり考える時間となります。この年度報は橋詰博 行院長が就任直後から職員に提案,編集委員会の もとで作成しています。日々業務に追われる中,期日 までに業績をまとめることは大変なことですが,1年 間の仕事を反省し振り返ることが,次の年度の方向 を導く道しるべになることを職 員は感じています。 業績報告はほとんどすべて期日内に編集委員会に 届けられます。 昨年度の年度報で「文化の香る病院」を目指し たい旨を巻頭言に述べさせていただきました。不安 で長い待ち時間を少しでも快適にすごしていただき たいと,外来職員のアイデアで待合室の椅子を海の 方向に変えました。船の往来する海と向かいの神島 が外来患者の皆様の心を和らげています。池田清 明画伯も新たに素晴らしい絵画を待合ロビーに追 加してくださいました。また患者の皆様とゆっくりお 話をする「健やかライフ メンバーズ 意見交換会」 も立ち上がりました。私たちが気づかない提案をい ただけるものと期待しています。病院は地域の方々 と造るものと改めて感じています。病病連携,病診 連携にくわえ,在宅診療に向けて介護施設,介護ス タッフとの連携の重要性が叫ばれています。当院は 開設当初から訪問診療に携わっています。笠岡第 一病院にはまだまだ活動の機会はあります。あたた かいご支援をお願いいたします。 報酬が同時に改定された年でした。診療報酬は全 体で0.004%と四捨五入すると0になる程のわずかな プラス改定率でした。外科系では手術の診療報酬 が上がり,当院も昨年10月期は過去最高の収益とな るなど,ほっと一息ついたというところでしょうか。 また,山中教授のiPS細胞でのノーベル賞受賞が 医学会でトピックでした。今後,その応用としての再 生医療が現実になってゆくと思われます。もともと われわれのDNAは代々受け継がれ永遠の命を与え られている様なものです。わが国は100年続いてい る会社が世界で最も多い国と言われ,中には数百年 も続いているものもあるようです。伊勢神宮で20年 毎に社 殿を新しいものに造り替える式年遷宮も25 年は62回目だそうで,これも1,200年以上続いてい ることになります。いろいろな組織の継続がわが国 の伝統であり誇りのようです。 当院は昭和27年12月に藤井医院として笠岡市横 島の地で診療を始めており,平成24年末で60周年 を迎えました。人でいえば還 暦に当り,本年からま た次の60年に向けて新しい第一歩を踏み出すこと になります。24 年末の衆議院 選挙により自民党が 大勝して,新しい年とともに大きな変化がみられよ うとしております。日銀の方針も変わり円安,株高が 維持されています。消費税率アップやTPP参加など 医療界にも大きな影響を及ぼす環境の変化が到来 しそうです。病院としても次の変化を読みつつ,基 本 理念を達成するため事業の継続を計らねばなり ません。 当院は25年6月に5年来の日本医療機能評価を受 ける予定です。8年間にわたる年度報による資料の 蓄積は大きな財産であり,機能評価受審に役立つこ とと思います。継続することこそ力です。今後ともよ ろしくお願いします。 (瀬戸の風2013年新春号より改変) 基 本 理 念 患者の皆様の権利と責務 権 利 患者の皆様は, 人格と個人の価値観を尊重され, 以下の権利を有します。 だれでも, どのような病気にかかった場合でも, 良質な医療を公平に受ける権利が あります。 個人としての尊厳を尊重される権利があります。 病気, 検査, 治療, 見通し等に付いて, 理解しやすい言葉や方法で, 納得出来るまで充 分な説明と情報を受ける権利があります。 充分な説明と情報を受けた上で, 治療方法等を自らの意思で選択あるいは拒否す る権利があります。 自分の診療に関する記録等の情報開示を求める権利があります。 診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ, 病院内での私的な生活を可能な 限り他人にさらされず, 乱されない権利があります。 責 務 患者の皆様には, 以下の責務がありますので遵守して下さい。 身体的・精神的状態やその変化を, 速やかに, 正確に伝えて頂く責務があります。 医療上の指示に従って頂く責務があります。 病院の快適な医療環境の維持に協力頂く責務があります。 病院内では, 建物内外を問わず, 禁酒, 禁煙を守って頂く責務があります。 ※上記の権利は保障されますが, 医の倫理の原則に合致する場合は患者の皆様の心身状態及び法令 に基づき, 制限や例外的な処置・治療を行う場合があります。 個人情報保護への取り組み 個人情報保護方針 当法人は、常日頃より患者の皆様の視点に立ち, 質の高い医療の実現とより良い患者サービスの提供を目標として, 診療業務を 営んでおります。患者の皆様の健康状態に応じて迅速に的確な医療を提供させていただくためには, 患者の皆様に関する様々な医 療情報が必要です。 患者の皆様と確かな関係を築き上げ安心して医療サービスを受けていただきたくために患者さんの個人情報の安全な管理は 必須です。当法人では, 下記の方針に基づき, 医療情報の管理を行い, 患者の皆様の個人情報保護に厳重な注意を払っております。 個人情報の収集 当法人は, 診療および病院の管理運営に必要な範囲に限り, 患者の皆様の個人情報を収集いたします。その利用目的については, 患者の皆様に予め明示いたします。また、その他の目的に個人情報を利用する場合は, 利用目的を予めお知らせし, ご了解を得た上 で実施します。 個人情報の利用および第三者への提供 当法人は, 以下の場合を除き患者の皆様の個人情報の利用および第三者への提供を行いません。 患者の皆様の了解を得た場合 個人を識別あるいは特定できない状態に加工して利用する場合 法令等により提供を要求された場合 当法人は, 個人情報を第三者へ提供する場合, その必要性を慎重に吟味し, 出来る限り患者の皆様の個人情報を保護するように 努めます。また, 相手方に対し患者の皆様の個人情報が保護されるよう申し入れを行います。 個人情報の適正管理 当法人は, 患者の皆様の個人情報への不正アクセス, 紛失, 破壊, 改ざん, 及び漏洩等を防止し, 安全で正確な管理に努めます。 個人情報の確認・修正(開示等) 当法人は, 患者の皆様の個人情報について患者の皆様が開示を求められた場合には, 遅滞なく内容を確認し, 当法人の「診療情報 の提供等に関する指針」に従って対応します。また, 事実でない等の理由で訂正を求められた場合にも, 調査し適切に対応します。 問い合わせの窓口 当法人の個人情報保護方針に関するご質問, お問合せおよび開示等への対応は, 医事課でお受けいたします (☎0865-67-0211)。 法令の遵守と個人情報保護の継続的改善 当法人は, 個人情報保護に関する法律を遵守し, 個人情報保護管理規程を制定するとともに個人情報保護管理のために責任者を 置いて患者の皆様の個人情報の管理を行います。また, 個人情報管理規程は適宜見直し, 継続的に改善を図ります。 個人情報収集の目的と利用の範囲 患者の皆様の健康の維持と回復に資するために利用します。 具体的な利用の範囲は次のとおりです。 ①診療等患者の皆様への安全な医療サービスを行う場合 ②患者の皆様の診療に関し, 外部に医師等の意見, 助言を求める場合 ③他の保健・医療・福祉等の関係機関と連携する場合 ④③の関係機関から照会(患者さんが同意されている場合) に対し回答する場合 ⑤検体検査等を外部へ委託する場合 ⑥ご家族へ病状説明を行う場合 ⑦医療向上のために利用する場合 医師, 看護師, その他当法人従事者, 実習生及び研修生に対する教育や臨床研修のための利用 臨床研究のためのデータ収集 専門医、認定医制度への申請のための利用 学会等の発表(個人を特定できないよう配慮する) ⑧公益目的のために利用する場合 公益性の高い疫学調査等への協力 医療行政等に関わる統計・調査 保健所等の公的機関に対する保健医療及び公衆衛生上の報告 ⑨事業者から委託を受けた健康診断等の結果を通知する場合 病院の管理, 運営に資するために利用します。 具体的な利用の範囲は次のとおりです。 ①医療保険に関する事務取り扱いをする場合 ②会計等経理の作業をする場合 ③入退院等の病棟管理を行う場合 ④医療業務の適正化のための外部監査機関の監査を受ける場合 ⑤業務改善等のための基礎資料とする場合 ⑥法令に基づく利用の場合 行政機関による医療監視や医療指導監査への対応 裁判所等の命令による情報提供 感染予防法等法令に基づく情報提供 ⑦医師賠償責任保険等に係る医療に関する専門団体や保険会社等への相談または届出を行う場合 ⑧その他患者の皆様への医療サービスの向上を図る場合 医療法人社団 清和会 笠岡第一病院 年度報 平成24年度 笠岡第一病院 介護老人保健施設 附属診療所 瀬戸いこい苑 タカヤ クリニック 目 次 巻頭言 基本理念・権利章典・個人情報保護 第1章 研究・研修実績 ………………………………………………………………… 1 第2章 診療概要・統計 ………………………………………………………………… 17 ……………………………………………………………………………… 19 1 診療部 2 人工透析センター ………………………………………………………………… 41 ………………………………………………………………………… 43 ……………………………………………………………………… 60 5 看護部 ……………………………………………………………………………… 62 6 医事課 ……………………………………………………………………………… 76 3 医療技術部 4 新規導入機材 7 法人事務局 ………………………………………………………………………… 77 8 附属診療所 ………………………………………………………………………… 77 9 健康管理センター ………………………………………………………………… 78 10 タカヤ クリニック ………………………………………………………………… 80 11 病児保育∼すこやかキッズルーム∼ …………………………………………… 80 ……………………………………………………………………… 82 12 瀬戸いこい苑 13 在宅療養支援センター 第3章 委員会報告 …………………………………………………………… 88 ……………………………………………………………………… 91 第4章 院内トピックス 資 料 ………………………………………………………………… 119 …………………………………………………………………………………… 153 組織図・職員数変遷・施設統計・時事問題の集約・福利厚生・施設基準 ……………………………………………………………………………………………… 155 編集後記,年度報編集委員会メンバー 表紙について 病院の増築から5年たち,背景の山々の緑も海の青さとともに病院を引き立たせてくれます。次は 瀬戸いこい苑の建替えが計画されておりますのでこの写真も貴重なものになるかも知れません。 第1章 研究・研修実績 第1章 研究・研修実績 業 績 集 ⑴ 学術論文 名越 充,廣岡 孝彦,石濱 琢央,橋詰 博行 肩腱板関節面不全断裂に対するより非侵襲的な鏡視下経腱板的修復 中部日本整形外科災害外科学会誌 55 P.135―136 平成24年 廣岡 孝彦,川上 直明,真鍋 博規,河合 亮,橋詰 博行,名越 充,小瀬 靖郎 70歳以上の高齢者腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術の有効性 肩関節 36⑵ P.589―593 平成24年 小瀬 靖郎,廣岡 孝彦,橋詰 博行,名越 充 拘縮を伴う肩関節疾患に対する術後持続斜角筋間ブロックの有効性 肩関節 36⑵ P.763―765 平成24年 名越 充,廣岡 孝彦,島村 安則,迫間 巧将,石濱 琢央,橋詰 博行 投球障害における腱板疎部損傷に対する鏡視下手術 肩関節 36⑵ P.767―770 平成24年 森下 嗣威,高木 徹,林 智樹,門田 康孝,渡邉 益宜,橋詰 博行,寺元 秀文 鎖骨遠位端骨折用プレート NOW-J の使用経験 骨折 34⑷ P.800―804 平成24年 橋詰 博行 一般病院専門外来に対する前方連携での地域医療連携室の役割 第16回日本医業経営コンサルタント学会沖縄大会講演集 平成25年 P.174―186 原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,松井 宏子,内山 温美,川上 敦司,木曽 光則 透析患者の脂質値と動脈硬化との関係:ABI,PWV 値を指標としての検討 中国腎不全研究会誌 21 P.97―98 平成24年 蓮沼 智子,原田 和博,古川 慎哉,後藤 孔郎,小林 徳朗,瀬底 正吾, アンクリフ05試験グループ 宇佐美 彰,熊谷 雄治 腎機能低下を伴う閉経後女性を対象とした骨粗鬆症治療薬アレンドロン酸ナトリウム水和物 静脈内投与製剤(GTH-42V)の薬物動態試験 臨床薬理 43⑹ P.365―373 平成24年 牛島健太郎,中島 創,志賀 剛,原田 和博,安藤 仁,藤村 昭夫 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の時間治療 ― バルサルタンとオルメサルタンの比較― 臨床薬理の進歩2012別刷 公益財団法人臨床薬理研究振興財団 P.102―108 平成24年 Akira Watanabe, Kousuke Miyashima A case of hemicrania continua with sharp retrobulbar pain induced by coughing or sneezing Japanese Journal of Headache 39 P.333―336 平成25年 兒玉 昌之,寺田 忠志,門田 弘明,林 拓男,壷内 貢,花川 志郎 骨片の肘部管迷入により尺骨神経麻痺を呈した肘頭骨折の1例 中部日本整形外科災害外科学会誌 55 平成24年 P.331―332 3 後藤 峰範,兒玉 昌之,岡 博昭,橋詰 博行,佐藤 亮三 難治性右母趾痛が主訴となったグロムス腫瘍の1症例 中国・四国整形外科学会雑誌 24⑵ P.237―240 平成24年 【平成23年度追加】 楢 慎二,橋詰 博行,佐藤 亮三 母指 CM 関節症に対する関節形成術の検討 日本手外科学会誌 27⑹ P.719―722 平成23年 安原 幹成 病院食の個別対応はどこまですればいいの? 好き嫌いの激しい患者にも個別対応をしたほうがいいの? 嚥下調整食ってどう設定すればいいの? 栄養療法のギモン Q&A 100+9 2012年秋季増刊 P.138―143 平成24年 (栄養管理科) 安原 幹成 透析患者の排便トラブル110番 透析ケア 第18巻8号 P.21―26 平成24年 (栄養管理科) 安原 幹成 透析患者における生活習慣改善策 臨床透析 Vol.28 No.9 P.29―35 平成24年 (栄養管理科) 安原 幹成 事例でカクニン!見逃しがちな透析患者の低栄養 透析ケア 第19巻1号 P.55―59 平成25年 (栄養管理科) 平田 淳也,鈴木 哲,井上 桂子 あぐら座位における前傾マットの使用が頸部の筋活動に与える影響 作業療法おかやま 第22巻 安藤 美紀,川上 恵美 時間短縮に向けた看護記録効率化の工夫 看護記録と看護過程 2・3月号 P.16―19 平成25年 (リハビリテーションセンター) P.75―79 平成25年 (5階病棟・4階病棟) 安藤 美紀,川上 恵美 「ワードパレット」活用で変わる!看護必要度評価の根拠となる記録の時間短縮・負担軽減の工夫 平成25年 看護必要度 記録・監査&評価データ活用ガイド P.99―110 (5階病棟・4階病棟) ⑵ 著書 運動器診療 最新ガイドライン ソ手・手関節の疾患 小児強直母指の診断・治療指針 平成24年5月17日 4 総合医学社 P.457―459 橋詰 博行 第1章 研究・研修実績 変形性関節症の診かたと治療 第2版 ソ肘部管症候群 ソ母指 CM 関節症 平成24年9月15日 医学書院 P.117―122 P.137―141 橋詰 博行 ⑶ 学会発表/座長 第49回日本リハビリテーション医学会学術集会 平成24年5月31日∼6月2日 TKA 患者の健康関連 QOL は膝屈曲角度より歩行能力に相関する 高原 康弘,内田陽一郎,橋詰 博行,小坂 義樹 第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日 座長 橋詰 博行 第16回日本医業経営コンサルタント学会 平成24年11月2日∼3日 一般病院専門外来に対する前方連携での地域医療連携室の役割 橋詰 博行 第18回日本最小侵襲整形外科学会 平成24年11月16日∼17日 座長 橋詰 博行 第100回日本泌尿器科学会総会 平成24年4月21日 当院における経尿道的膀胱腫瘍−塊切除術(transurethral resection of bladder tumor in one piece)の臨床的検討 海部三香子,小出 隆生,古川 洋二 第55回日本形成外科学会総会・学術集会 平成24年4月11日 座長 岡 博昭 第13回日本褥瘡学会中国四国地方会 平成25年3月10日 座長 岡 博昭 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 座長 原田 和博 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 シンポジウム 病態時の薬物動態試験実施における問題点と課題 ― 医療機関からの提言 ― 原田 和博 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 ベッドサイドの臨床薬理学「高齢者の糖尿病治療の注意点 ― 低血糖を中心に ―」 原田 和博 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 ベッドサイドの臨床薬理学「高尿酸血症治療薬の注意すべき副作用 ― アロプリノールの薬疹について ―」 原田 和博 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 プライマリケアにおける横紋筋融解症への薬剤の関与 原田 和博 第33回日本臨床薬理学会学術総会 平成24年11月30日∼12月1日 テリパラチド酢酸塩皮下投与後の薬物動態における腎機能障害の影響 今井 浩光,渡辺 誠,藤田 朋恵,渡邉 裕司,原田 和博,森豊 隆志 第40回日本頭痛学会総会 平成24年11月16日 咳嗽により誘発される眼痛を伴う持続性片側頭痛の1例 渡辺 明良 5 第40回日本頭痛学会総会 平成24年11月17日 インドメタシン反応性頭痛の3症例 第55回日本手外科学会学術集会 平成24年4月19日∼20日 1ポータル鏡視下手根管開放術は安全かつ有効な術式か? 渡辺 明良 兒玉 昌之,橋詰 博行,後藤 峰範,小坂 義樹 第55回日本手外科学会学術集会 平成24年4月19日∼20日 上肢機能評価における Hand 20の有用性の検討 後藤 峰範,兒玉 昌之,橋詰 博行,小坂 義樹,有田清三郎 日本医療秘書実務学会第3回全国大会 平成24年8月26日 座長 第14回日本医療マネジメント学術総会 平成24年10月12∼13日 DPC データを用いた当院における診療科別患者分析 第19回日本心血管インターベンション治療学会 平成24年9月1日 当院における下肢難治性潰瘍患者の血管内治療(EVT)について 第45回中四国支部医学検査学会 平成24年11月3∼4日 当院における尿路感染症起炎菌の推移 ∼ 一般外来と老人保健施設の比較検討∼ 第45回中四国支部医学検査学会 平成24年11月3∼4日 当院における皮膚潅流圧測定の有用性について 第45回中四国支部医学検査学会 平成24年11月3∼4日 当院における年齢別 PSA 値の検討 原田真由美 (診療情報管理室) 口羽 義一 (診療情報管理室) 関藤 恭弘 (臨床検査センター) 藤澤 詩織 (臨床検査センター) 原 麻梨子 (臨床検査センター) 荒木 恵 (臨床検査センター) 第46回日本作業療法学会 平成24年6月15∼17日 鏡視下手根管開放術術後の作業療法が身体・心理機能および QOL に与える影響 平田 淳也,鈴木 哲,山本 智代,橋詰 博行,井上 桂子 (リハビリテーションセンター) 第25回岡山県作業療法学会 平成25年3月10日 上肢疾患の手術後の痛みと破局化との関連 平田 淳也,有田清三郎,小笠原陽子,山本 智代,宮 結果,井上 桂子 (リハビリテーションセンター) 第13回日本褥瘡学会中国四国地方会 平成25年3月10日 持ち込み褥瘡患者の調査による当院周辺地域の褥瘡治療の現況 若狭 麗子,岡 博昭,仁科真紀子,三好 恵子,山崎 恵,水ノ上かおり,内藤 綾佳 (病院外来) 第17回日本糖尿病教育看護学会学術集会 平成24年9月29日 市町村と共に行う糖尿病システム構築への課題 6 水ノ上かおり 他 (5階病棟) 第1章 研究・研修実績 ⑷ 講演会/研究会発表/座長 パネルディスカッション『更なる高齢化に向かう透析医療のマネジメント』ディスカスタント 第10回 NHR ネットワーク 平成24年4月17日 宮島 厚介 パネルディスカッション『透析医療現場の課題と解決への展望』ディスカスタント 第1回 NDH ネットワーク 平成24年10月23日 宮島 厚介 座長 笠岡地区骨粗鬆症懇話会 平成24年5月21日 橋詰 博行 平成24年5月31日 橋詰 博行 平成24年6月2日 橋詰 博行 平成24年6月30日 橋詰 博行 橈骨遠位端骨折治療セミナー 平成24年7月6日 橋詰 博行 上肢絞扼性神経障害の診断と治療 治療者勉強会 平成24年7月28日 橋詰 博行 平成24年8月25日 橋詰 博行 症例検討「カウザルギー手術例の検討」座長 第4回備後運動器疼痛疾患研究会 平成24年9月29日 橋詰 博行 座長 第8回岡山運動器疾患研究会 平成24年10月3日 橋詰 博行 座長 第1回井笠医療連携疼痛懇話会 平成24年10月12日 橋詰 博行 手根管症候群と上肢神経障害 ― しびれ・まひ・痛み ― 第2回日常診療の整形外科領域を学ぶ会 平成24年10月13日 橋詰 博行 座長 第9回笠岡リウマチ研究会 平成24年11月28日 橋詰 博行 平成24年5月21日 古川 洋二 笠岡第一病院形成外科 手術件数年次統計 ∼ 仙骨部ガス産生褥瘡の治療経験 ∼ 2012年度 川崎医科大学形成外科同門会症例検討会 平成24年6月2日 岡 博昭 背部に広範囲な皮下ポケットを形成していた仙骨部褥瘡の治療経験 第12回備後形成外科医会 岡 博昭 座長 第7回笠岡リウマチ懇話会 上肢の末梢神経障害 ― 肩周辺を中心として― 広島肩関節セミナー 座長 第140回備後整形外科医会学術講演会 座長 座長 第8回 SS ユーザー会 急速な転帰を示した初回 PSA 値31,882 ng/ 第1回備後川崎泌尿器科研究会 の進行前立腺癌について 平成24年6月20日 7 褥瘡治療の最前線 ∼ 陰圧閉鎖療法の実際 ∼ 第1回岡山県プロフェッショナルハンズオンセミナー 平成24年10月31日 岡 博昭 外眼角部 BCC に対するハート型島状皮弁の経験 ∼ 日本皮膚科学会皮膚悪性腫瘍ガイドライン∼ 第13回備後形成外科医会 平成24年11月14日 岡 博昭 安全性を考慮した薬物療法の実際 ∼ 高尿酸血症治療薬を中心に∼ 岡山県病院薬剤師会学術講演会 平成24年4月13日 原田 和博 アジルサルタンの有効性と安全性 ∼ 臨床試験からの検討∼ 岡山高血圧フォーラム 平成24年4月18日 原田 和博 パネルディスカッション「症例から学ぶ高尿酸血症治療剤の使用上の注意」 広島プライマリケア・セミナー 平成24年5月24日 原田 和博 アジルバの有用性 ∼ 治験成績および臨床使用試験より∼ 倉敷心臓病懇話会 高血圧フォーラム 原田 和博 平成24年6月27日 最近経験した化膿性脊椎炎の血液透析患者3症例 平成24年6月30日 第93回岡山透析懇話会 原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,川上 敦司,内山 温美,松井 宏子,木曽 光則 透析患者の血糖コントロール 第20回 PIT 研究会 平成24年9月4日 原田 和博 ビルダグリプチンの使用経験 学術講演会 ― イベント抑制を目指した新たな糖尿病治療戦略 ― 平成24年9月12日 原田 和博 透析患者の脂質値と動脈硬化との関係:ABI,PWV 値を指標としての検討 第21回中国腎不全研究会 平成24年9月30日 原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,川上 敦司,内山 温美,松井 宏子,木曽 光則 座長 第21回中国腎不全研究会 平成24年9月30日 原田 和博 糖尿病合併高血圧患者へのミコンビ配合錠 AP 投与経験 ∼ 1年間の投与成績と季節変動 ∼ 倉敷 ARB フォーラム 平成24年11月14日 原田 和博 血液透析患者の筋肉症状への対応 ∼ カルニチンを中心に ∼ 第94回岡山透析懇話会 平成24年11月17日 原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,川上 敦司,内山 温美,松井 宏子,木曽 光則 化膿性脊椎炎 ― 透析患者にて考慮すべき疾患 ― 第26回備後透析懇話会 平成24年12月2日 原田 和博 座長 笠岡カンファレンス 平成24年12月19日 原田 和博 透析領域におけるL-カルチン補充療法の検討 学術講演会 ― カルニチン補充療法を考える会 ― 平成25年1月25日 原田 和博 腎機能低下時における糖尿病治療の注意点と DPP-4阻害薬の有用性 倉敷腎臓病勉強会 平成25年2月12日 原田 和博 8 第1章 研究・研修実績 座長 糖尿病セミナー 平成25年2月13日 原田 和博 糖尿病診療における DPP-4阻害薬の有用性 井笠薬剤師会 平成25年2月14日 原田 和博 安全性を考慮した薬物療法 ∼ 腎機能障害と薬物相互作用を中心に ∼ 岡山県 栃の木会 平成25年2月22日 原田 和博 平成25年3月6日 原田 和博 平成24年4月12日 渡辺 明良 平成25年3月7日 宮島 宣夫 座長 糖尿病薬物療法セミナー 座長 せん妄予防講演会 座長 NSAIDs 潰瘍予防講演会 左冠動脈前下行枝に対する PCI 中に右冠動脈の血栓性閉塞をきたした急性心筋梗塞の一例 第100回日本循環器学会中国・四国地方会 平成24年6月22日∼23日 浦川 茂美,阿曽沼裕彦,原田 和博 ゾレドロン酸投与後に急性腎不全を来した CRPC の一例 第52回福山泌尿器科会 平成24年9月28日 大畑 絢,古川 洋二 BCG による副作用の2例 第2回備後泌尿器科会 平成24年11月30日 大畑 絢,古川 洋二 BCG 膀胱内注入療法による有害事象の2例 第53回福山泌尿器科会 平成25年2月19日 大畑 絢,古川 洋二 平成24年笠岡第一病院泌尿器科臨床統計 第294回日本泌尿器科学会岡山地方会 平成25年2月23日 大畑 絢,古川 洋二 システム担当者勉強会について(岡山会) 第8回 SS ユーザー会事例研究会 平成24年8月25日 口羽 義一,長安 倫芳,藤井 攝雄 (診療情報管理室) 座長 第21回中国腎不全研究会 平成24年9月30日 川上 敦司 (人工透析センター) DCS-100NX を導入して ∼ メンテナンスへの影響 ∼ 第93回岡山透析懇話会 平成24年6月30日 藤江 祐輔 (人工透析センター) 当院における透析液水質管理の現状と評価 第94回岡山透析懇話会 平成24年11月17日 湯浅 吉貴 (人工透析センター) 腎臓病について NST セミナー 平成24年5月13日 安原 幹成 (栄養管理科) 9 全国腎臓病協議会 全国腎臓病協議会全国大会 平成24年5月20日 安原 幹成 (栄養管理科) カルニチンについて 第58回岡山腎不全食研究会 平成24年8月26日 安原 幹成 (栄養管理科) 第21回中国腎不全研究会 平成24年9月30日 安原 幹成 (栄養管理科) 岡山県臨床工学技士会 第14回岡山浄化セミナー 平成24年10月14日 安原 幹成 (栄養管理科) 全国腎臓病協議会 おいしい低リン食のポイント 平成24年12月9日 安原 幹成 (栄養管理科) 当院における糖尿病患者への関わり 第1回岡山西部地区生活習慣病セミナー 平成24年6月22日 川西 瑠美 (栄養管理科) 座長 当院における尿路感染症起炎菌の推移 ∼ 一般外来と老人保健施設の比較検討 ∼ 第4回排尿ケア研究会 平成24年11月12日 藤澤 詩織 (臨床検査センター) 医療人のエチケット・電子メールマナー 第91回コメディカル研修会・フレッシャーズセミナー 平成24年7月15日 小橋 高郎 (画像診断センター) 日本放射線技師会の生涯学習システムについて 第93回コメディカル研修会・肺がん精密検診機関研修会 平成24年10月7日 小橋 高郎 (画像診断センター) 骨盤領域の画像診断 岡山県西部医用画像研究会 平成25年3月22日 小橋 高郎 (画像診断センター) 糖尿病患者の心理と行動変化を促すエンパワーメント 第17回岡山県糖尿病療養指導フォーラム 平成24年10月21日 水ノ上かおり (5階病棟) アドバイザー 糖尿病看護認定看護師教育課程 ケアシステム現地実習 平成25年1月19日 水ノ上かおり (5階病棟) C講座:糖尿病看護に関するレクチャーと相談会 アシスタント 岡山県医師会糖尿病対策推進協議会研修会 平成25年2月20日 水ノ上かおり (5階病棟) 10 第1章 研究・研修実績 Walk-in 患者の重症度緊急度に関する実態とトリアージ体制導入の課題 第34回岡山県看護協会井笠支部業務研究発表会 平成25年2月9日 平川 陽子,中尾 留美,京田 玲子,森岡 薫 (病院外来) 持ち込み褥瘡患者の調査による当院周辺地域の褥瘡治療の現況 第13回日本褥瘡学会中国四国地方会 平成25年3月10日 若狭 麗子 (病院外来) 末梢神経障害 岡山大学 平成24年6月18日 橋詰 博行 臨床バイオメカニクス 東京大学大学院 平成24年8月3日 橋詰 博行 慢性創傷の治療 1) 陰圧閉鎖療法 2) 薬物療法 3) 手術療法 山陽学園大学 平成24年8月3日 岡 博昭 薬物有害反応・小児・高齢者における薬物投与 自治医科大学 平成24年4月9日 原田 和博 プライマリケアの症例から学ぶ薬物有害反応 大分大学 平成25年3月11日 原田 和博 せん妄予防講演会 笠岡第一病院 平成24年4月12日 橋詰 博行 第7回笠岡リウマチ懇話会 笠岡第一病院 平成24年5月31日 橋詰 博行 第7回井笠地区画像診断・治療勉強会 笠岡第一病院 平成24年6月7日 橋詰 博行 第94回知能化医療システム研究会 笠岡第一病院 平成24年7月21日 橋詰 博行 第8回上肢外科サマーセミナー in Kasaoka 笠岡第一病院 平成24年8月4日 橋詰 博行 第9回笠岡リウマチ研究会 笠岡第一病院 平成24年11月28日 橋詰 博行 第14回井笠地区医療連携学術講演会 笠岡第一病院 平成25年2月6日 橋詰 博行 NSAIDs 潰瘍予防講演会 笠岡第一病院 平成25年3月7日 橋詰 博行 ⑸ 大学講義 ⑹ 主催研究会 11 ⑺ 資格取得 糖尿病看護認定看護師 水ノ上かおり(5階病棟) 平成24年7月 岡山県看護協会認定看護管理者制度ファーストレベル研修修了 安藤 美紀(5階病棟) 平成24年12月 現代実務統計士 北川 和成(臨床検査センター)平成24年4月1日 現代実務統計士 口羽 義一(診療情報管理室) 平成24年4月1日 現代実務統計士 岡田 恵(診療情報管理室) 平成24年4月1日 ⑻ 学外実習受入 倉敷中央病院 研修医 平成24年6月1日∼6月30日 1名 川崎医科大学 研修医 平成24年7月1日∼7月31日 1名 岡山大学病院 研修医 平成24年8月1日∼8月31日 1名 倉敷中央病院 研修医 平成25年3月1日∼3月31日 1名 福山大学(薬学部薬学科) 平成24年5月14日∼7月27日 1名 (薬剤管理科) 川崎医療福祉大学(医療技術学部臨床栄養学科) 平成24年8月20日∼8月24日 1名 (栄養管理科) 岡山学院大学(人間生活学部食物栄養学科) 平成24年9月24日∼10月5日 1名 (栄養管理科) くらしき作陽大学(食文化学部栄養学科) 平成24年11月5日∼11月16日 4名 (栄養管理科) 川崎医療福祉大学(医療技術学部リハビリテーション学科) 平成24年4月8日∼5月26日 2名 (リハビリテーションセンター) 福嶋リハビリテーション学院 平成24年4月9日∼6月2日 1名 (リハビリテーションセンター) 玉野総合医療専門学校 平成24年4月9日∼6月16日 1名 (リハビリテーションセンター) 朝日リハビリテーション専門学校 平成24年5月7日∼6月30日 1名 (リハビリテーションセンター) 川崎医療福祉大学(医療技術学部リハビリテーション学科) 平成24年6月4日∼7月28日 2名 (リハビリテーションセンター) 川崎リハビリテーション学院 平成24年7月23日 4名 (リハビリテーションセンター) 川崎医療福祉大学(医療技術学部リハビリテーション学科) 平成24年8月6日∼9月29日 2名 (リハビリテーションセンター) 12 第1章 研究・研修実績 玉野総合医療専門学校(理学療法学科) 平成25年1月15日∼2月4日 1名 (リハビリテーションセンター) 川崎医療福祉大学(医療技術学部リハビリテーション学科) 平成25年3月4日∼3月15日 1名 (リハビリテーションセンター) 川崎医療福祉大学(医療技術学部リハビリテーション学科) 平成25年3月4日∼3月23日 1名 (リハビリテーションセンター) 川崎医療短期大学(医療保育科) 平成24年10月17日∼11月1日 6名 (病児保育) 川崎医療短期大学(医療介護福祉科) 平成24年10月1日∼11月3日 3名 (入所介護科) 川崎医療短期大学(医療介護福祉科) 平成24年11月12日∼12月1日 2名 (入所介護科) 川崎医療短期大学(医療介護福祉科) 平成24年10月22日,23日,25日 3名 (通所リハビリテーション) 川崎医療短期大学(医療介護福祉科) 平成24年11月28日,29日 2名 (通所リハビリテーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年4月16日,19日,26日 3名 (通所リハビリテーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年5月7日,7月12日,19日 3名 (通所リハビリテーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年4月16日∼4月20日 2名 (訪問看護ステーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年4月23日∼5月11日 2名 (訪問看護ステーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年5月28日∼6月8日 2名 (訪問看護ステーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年7月9日∼7月20日 2名 (訪問看護ステーション) 川崎医療短期大学(看護科) 平成24年9月10日∼9月21日 2名 (訪問看護ステーション) ⑼ 掲載(新聞など) 表紙,看護師等確保定着に向けての取り組み ― 働く女性職員を応援する組織として ― 岡山県ナースセンターニュース 平成24年5月号 土屋早百合 がんばります(笠岡医師会長就任) 山陽新聞 宮島 厚介 平成24年6月15日 13 フットケア外来 ビジネス情報 平成24年6月10日 阿曽沼裕彦・水ノ上かおり おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「こどもの食中毒に注意ア」 RSK ラジオ 平成24年6月29日 宮島 裕子 イブニングおかやま お疲れさま「こどもの食物アレルギーについて」 RSK ラジオ 平成24年8月16日 林 知子 ももっち うらっち 晴れの国 TV「おかやま☆こども参観日」 RSK 山陽放送 平成24年8月13日 職場体験プロジェクト 子ども健康教室「食物アレルギー」 中国新聞 平成24年8月23日 食育プロジェクト 子ども参観日(岡山県) 山陽新聞 平成24年8月31日 職場体験プロジェクト おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「こどもの運動機能」 RSK ラジオ 平成24年8月31日 宮島 裕子 医療の偏在について思う 岡山県医師会報 平成24年11月10日 宮島 厚介 おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「全身疾患と口腔ケア」 RSK ラジオ 平成24年11月30日 豊田 眞仁 ペインクリニック内科 ビジネス情報 平成25年1月1日 森田 善仁 岡山医療健康ガイドメディカ医のちから<褥瘡> 山陽新聞 平成25年3月18日 岡 博昭 おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「痛みのない生活を」 RSK ラジオ 平成25年3月26日 森田 善仁 おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「こどもの食物アレルギー」 RSK ラジオ 平成25年3月29日 宮島 裕子 14 第1章 研究・研修実績 ⑽ 学 校 医 笠岡市立笠岡東中学校 宮島 厚介 和光保育園 宮島 裕子 笠岡市立神内小学校 宮島 裕子 笠岡市立神内保育所 宮島 裕子 笠岡市立横江幼稚園 宮島 裕子 岡山県立笠岡工業高等学校 阿曽沼裕彦 笠岡市立新山保育所 高橋真紀子 笠岡市立吉田保育所 高橋真紀子 笠岡市立富岡幼稚園 高橋真紀子 笠岡市立大井幼稚園 高橋真紀子 笠岡市立尾坂幼稚園 高橋真紀子 笠岡市立横江幼稚園 高橋真紀子 笠岡市立大井小学校 高橋真紀子 笠岡市立吉田小学校 高橋真紀子 笠岡市立新山小学校 高橋真紀子 笠岡市立笠岡東中学校 高橋真紀子 笠岡市立新吉中学校 高橋真紀子 岡山県立西備養護学校 高橋真紀子 ⑾ 産 業 医 井原精機 笠岡工場 橋詰 博行 日本ケイテム 笠岡製作所 原田 和博 ⑿ 院外活動 医療と介護 NPO 法人岡山県介護支援専門員協会総会 平成24年5月16日 宮島 厚介 40歳代からの骨粗鬆症予防と対策 骨粗鬆症予防セミナー 平成24年9月26日 橋詰 博行 幼児期からの「生きる力」の育み 小田郡教育研修会幼稚園部夏期研修会 平成24年7月31日 宮島 裕子 健康な心と体を自分で育てる知恵 ∼ いっしょに考えてみましょう ∼ 神内小学校学校保健委員会 平成24年9月5日 宮島 裕子 小児救急 幼稚園・保育園生活における疾病の予防と対応 ∼ 心身ともに健やかな成長をめざして ∼ 笠岡市子育て支援課:健やか子育て研修会 平成24年11月28日,平成24年12月5日 宮島 裕子 心と体の健やかな成長を願って 真庭市立上水田小学校 PTA 教育講演会 平成25年1月23日 宮島 裕子 15 心と体の健やかな成長を願って 笠岡市立富岡幼稚園 PTA 人権教育研修会 平成25年1月24日 宮島 裕子 生活リズム:たべる・ねむる・あそぶ(運動) 笠岡市立神内小学校 平成25年3月5日 宮島 裕子 肺がん患者の地域医療連携事例紹介 ディスカッション がん医療連携推進事業研修会 平成25年2月13日 米山 浩英 食物アレルギーについて 岡山市教育委員会 食物アレルギー研修会 平成25年1月30日 林 知子 ⒀ 表 彰 笠岡市市制施行60周年記念表彰 自治功労者<教育委員会委員> 宮島 裕子 第6回企業ウェブ・グランプリ 優秀賞受賞 「笑顔とこころでつながる認知症医療」 第46回日本作業療法学会 学会長賞 渡辺 明良・野村 良一 平田 淳也 (リハビリテーションセンター) ⒁ 施設認定 マンモグラフィ検診施設(デジタル-A認定) 16 平成24年9月1日 第2章 診療概要・統計 第2章 診療概要・統計 1 診 療 部 内科総合外来 宮島 厚介 専門内科診療が求められる中,一般内科は各々専門 内科医が当番で診療にあたり,岡山大学,川崎医科大 学,倉敷中央病院から派遣の非常勤医師も加わり,急 性内科患者の診療を手助けしていただいています。高 齢化が進む中,救急搬送される高齢急性疾患が急増し ています。独居で退院困難な方も多く,入院時から入 院中の ADL の低下防止,支援の計画を必要とし,当 院地域医療連携室の後方支援担当ケースワーカー,居 宅介護支援事業所スタッフ,訪問看護ステーション看 護師など連携支援メンバーが加わり,診療を支えてい ます。スムーズな入退院にむけて,患者の皆様の環境 に配慮しながら診療にあたっています。 循環器内科 部長 阿曽沼 裕彦 新病院開設以来使用していた島津社製の CineAngio 装置が劣化したため,平成24年7月に Siemens 社製 Artis zee FA eco に更新していただきました。この装 置は,システムの機能/性能はそのままに,製品の一 部にリターナルパーツを使用した,機能と環境保全活 動を両立したエコロジーコンセプト製品です。同系の 装置は他病院も採用されていますが,このエコロジー コンセプト製品は, 日本では当院のものが一号機です。 使用して約9ヵ月間経過しましたが,画質は全く問題 なく,検査/治療に非常に役立っています。またこの 装置の特徴の一つは,フラットディテクター(FD) です。この FD は12×15インチの長方形型で,下肢の 検査/治療を行う際に広い視野を確保することができ ます。また広い視野を確保できる割に,冠動脈造影/ 治療の際にも,十分な角度付けが可能です。さらに56 インチの大型カラーディスプレイは画質も良く,様々 な情報を一つのディスプレイに表示することもでき, 大変役立っています。この装置購入後,CineAngio 使 用件数も徐々に増加し,平成24年度は検査/治療含め 151例となりました。症例の増加に伴い,治療の難し い Case も増加したため,Guest Operator を招いて治 療する Case も増加しています。現在岡山ハートクリ ニック,ならびに福山市民病院と連携して治療にあ たっています。 循環器内科では,画像診断が重要な位置を占めます。 特に超音波検査は非侵襲的に行え,かつ情報の多い検 査です。ただかなり高度な技術力を必要とします。当 院生理機能検査室はバスキュラーラボと銘打ってもい いくらいの技能を有し,日々の診療に大変役立ってい ます。特に最近ではシャントを含めた末梢血管の評価 には大変信頼を持っています。 外来患者数も年々増加し,フットケア外来も含め, 10,467名を数えました。また入院患者数も約360人と 増加しております。今後も各職種のスタッフと一丸と なって地域の皆様に役立つ医療を目指していきたいと 思います。 呼吸器内科 部長 中村 淳一 米山,中村の2人体制になり,9年になります。診 療内容は感染症, 慢性閉塞性肺疾患, 気管支喘息,肺癌, 間質性肺炎など呼吸器疾患全般ですが,昨年度までと 同様,肺炎,特に高齢者の誤嚥性肺炎や医療・介護関 連肺炎の占める割合が多いのは変わりありません。そ の様な患者には適切な抗菌薬の投与だけではなく,全 身状態,栄養状態の改善,口腔ケアなど NST や歯科 と連携をとりながら治療を行っています。肺癌に対し ては,倉敷中央病院や川崎医科大学附属病院との間で 地域連携パスなどを利用しながら診療を行っています。 専門外来として昨年度同様,禁煙外来・睡眠時無呼 吸外来は,原則として毎週木曜日の午前中に予約で診 療を行っています。禁煙外来は,禁煙専門医1名,専 門看護師1名,認定看護師1名が専門で行い,平成24 年度は18名が禁煙治療を行いました。また,睡眠時無 呼吸症候群の診断のための PSG 検査は17名に行って 19 います。 今後も地域のニーズに合わせて診療を行っていきた いと考えています。 禁煙外来 18名 睡眠時無呼吸症候群(PSG 検査) 17名 睡眠時無呼吸症候群(CPAP 導入) 11名 在宅酸素療法施行 15名 消化器内科 部長 宮島 宣夫 消化器内科は,宮島宣夫が病院及び附属診療所で外 来勤務と入院を担当しています。診療内容は,頻度の 多い胃・十二指腸潰瘍,機能性胃腸症,逆流性食道炎, 感染性胃腸炎,消化器癌や稀な疾患ですが潰瘍性大腸 炎などの炎症性腸疾患を診療しています。主な関連病 院は,川崎医科大学附属病院,倉敷中央病院,福山市 民病院などです。専門は食道胃腸科疾患ですが,岡山 大学からの非常勤医師と連携をとり肝胆膵疾患の診療 も行っています。 消化器科が行う検査で最も得意とする検査が内視鏡 検査です。常勤医師の宮島宣夫,非常勤医師に川崎医 科大学附属病院食道・胃腸内科より3名の内視鏡医が 派遣され,病院にて週3回,附属診療所にて週1回の 定期検査と緊急検査に対応しています。内視鏡検査件 数は,別項(内視鏡センター)に示すように,平成24 年度は昨年度に比べ,消化器内科常勤医師の退職によ り減少となりました。 また,当科では,附属診療所健康管理センターでの 健診業務にも力を注いでいます。 健診受診者数は,今年度,ドック161名,その他健 診2,112名に達し,そのうち735名の上部消化管造影検 査の撮影とダブルチェックの読影を,デジタル化した 造影装置を使用して行っています。表に示すように昨 年度と比較し検査件数は増加しています。また,内視 鏡検査希望の受診者も増加しています。 今後も,健診受診者は増加すると予測され,患者の 皆様のニーズに対処できるよう疾患の早期発見,早期 治療に努めてまいります。 表 健診における上部消化管造影検査件数推移 上部消化管造影検査 平成20年度 457 平成21年度 525 平成22年度 592 平成23年度 682 平成24年度 735 外 科 堤 宏介 平成23年9月より木曜日午前の診察を担当させて頂 いております。第4金曜日午前は引き続き久保医師に 診察をしていただき,2名体制で診察を行っておりま す。私の専門は一般外科と胆膵内視鏡ですが,他診療 科と連携を取りながら幅広い疾患に対応し,少しでも 地域の方々のお役に立てるよう努める所存でありま す。何卒よろしくお願いいたします。 整形外科 医長 兒玉 昌之 本年度中,橋詰院長と兒玉・後藤の常勤医師3人体 制で外来・入院・手術を担当いたしました。非常勤医 師としては,肩関節:名越充医師,リウマチ:西田圭 一郎医師,骨粗鬆症:田中日出樹医師が専門外来に携 わっていただいており,さらに岡山大学病院総合リハ 20 ビリテーション部:千田益生教授には筋電図検査の施 行・指導をいただいております。加えて,関節外科: 難波良文医師・黒田崇之医師が川崎医科大学附属病院 から専門外来部門を担当して頂いております。 平成24年度の総手術数は1,397件であり,横ばいと 第2章 診療概要・統計 なっております。手根管症候群の件数が減少に転じま したが,弾発指などで増加が持続し,上肢疾患は昨年 同様に井笠・備後地区に限らず岡山・倉敷地区を中心 とした県内から多く紹介をいただき,さらには県外か ら受診される方も多くいます。 平成25年3月で後藤医師が退職し,外来・入院とも 充分に対応することが困難となってきますが,地方の 一病院として外傷あるいは一般整形疾患に関しての対 応も必要であり,非常勤医師の先生方の助力も得つつ, 可能な範囲でその役割も果たしていく所存です。 1)上肢手術 病 名 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 弾発指 243 232 283 308 430 574 655 手根管症候群 113 126 142 369 341 326 278 ケルバン腱鞘炎 14 22 23 33 27 33 50 抜釘 13 23 32 16 34 30 48 骨軟部腫瘍・腫瘤 30 27 34 26 35 43 34 肘部管症候群 21 30 11 35 38 33 28 中手・指節骨骨折 18 22 36 21 21 20 21 橈尺骨遠位端骨折 9 11 17 29 18 26 20 神経損傷・麻痺 8 16 20 27 26 19 20 OA(指・手・肘) 4 13 4 3 17 8 15 肩腱板損傷 10 14 7 9 6 18 14 伸筋腱損傷 4 14 5 10 5 11 13 関節拘縮 5 11 13 5 32 25 12 母指 CM 関節症 5 4 7 6 7 14 11 鎖骨骨折(遠位端骨折を含む) 4 5 4 7 7 5 10 化膿性腱鞘炎・腱滑膜炎・骨髄炎・腱板炎・蜂 窩織炎 2 2 2 1 2 3 10 10 10 11 12 20 18 9 屈筋腱損傷 5 5 3 1 7 10 9 指靱帯・掌側板損傷・脱臼 3 15 9 9 11 4 6 TFCC 損傷・DRUJ 障害 7 10 7 6 9 11 5 舟状骨骨折・偽関節・壊死 4 4 4 7 6 15 4 異物,創処置,熱傷 2 6 3 3 7 6 4 上腕骨近位端骨折・肩脱臼・肩脱臼骨折 3 2 5 8 3 4 4 上腕骨遠位端骨折・肘脱臼骨折 3 3 6 4 2 13 3 橈尺骨近位端骨折 5 9 4 4 1 1 3 32 10 12 7 17 8 2 上肢絞扼性神経障害(手根管・肘部管を除く) 4 6 3 6 4 7 2 強剛母指 5 5 6 7 5 6 2 RA 手・肘・肩関節 6 6 9 8 24 5 2 橈尺骨骨幹部骨折 2 4 2 4 0 5 1 キーンベック病・月状骨陳旧性脱臼 2 3 1 0 0 3 1 反復性肩関節脱臼・不安定肩 3 3 2 4 1 1 1 肩鎖関節脱臼・肩鎖関節骨折・肩甲骨烏口突起 骨折 3 2 1 1 0 3 0 12 19 8 6 7 8 5 手術件数総計 614 694 736 1,002 1,170 1,316 1,302 症例数 518 621 663 824 923 1,029 991 デュプイトラン拘縮 肩インピンジメント症候群 その他 21 2)下肢手術 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 抜釘 7 5 9 7 8 12 26 19 25 51 32 25 18 17 大腿骨頸部骨折(骨接合術) 8 6 5 13 13 6 11 大腿骨頸部骨折(人工骨頭) 15 19 21 18 14 8 9 足関節果部骨折 3 1 7 14 3 10 7 膝半月損傷,膝内障,膝 OA,膝靱損傷 0 0 3 1 1 3 5 骨・軟部腫瘍,感染,創傷 9 13 7 3 8 7 4 足部骨折 7 8 9 4 5 3 2 踵骨骨折 4 6 5 3 1 3 2 切断 1 2 0 3 2 2 2 脛骨プラトー骨折 0 0 0 0 2 2 2 大腿骨遠位部骨折 0 1 5 0 1 2 1 脛骨骨幹部骨折 2 1 1 1 0 2 1 大腿骨骨幹部骨折 1 3 1 1 1 1 0 その他 10 15 17 13 9 14 6 手術件数総計 86 105 141 113 93 93 95 大腿骨転子部骨折 (転子下骨折を含む) 3)手術件数総数 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 上肢 614 694 736 1,002 1,170 1,316 1,302 下肢 86 105 141 113 93 93 95 総数 700 799 877 1,115 1,263 1,409 1,397 形成外科・創傷治療センタ− 部長・センター長 岡 博昭 笠岡第一病院形成外科は,平成22年度より日本形成 外科学会の教育関連施設として登録されました。3年 目の平成24年(平成24年1月1日∼12月31日)は,年 間新患数636名,入院手術件数は115件,外来手術件数 は195件で合計310件の手術を行いました。新患数は漸 増(表1)していますが,手術件数は手術枠数の限定 と常勤医一人ということでほぼ固定した状態(表2) かと思います。学会の教育関連施設ですので,今後は 専門医取得を目指す若い常勤医師と2名体制で診療に あたることができればと思っております。手術内容は 昨年同様,上位から1) 腫瘍,2) 難治性潰瘍,3) 炎 症・変性疾患(陥入爪,眼瞼下垂)でした(表3)。 陰圧閉鎖療法の保険適応のおかげで褥瘡の入院患者数 22 が増加しております。平成25年3月には山陽新聞にも 当院形成外科が褥瘡の再建手術を行っていることが紹 介され,さらなる増加が見込まれます。しかし入院期 間が長くなるのが問題ですので,地域の施設とのます ます密な連携が求められると思います。褥瘡エクス ターンシップの継続のみならず,今後は地域に出かけ てゆくような活動も求められているのではないかと思 います。また平成25年3月の褥瘡学会中国四国地方会 (於:徳島市)で,当科は平成28年の開催を任される ことになりました。地域のみならず,より広域な活動 にも取り組んでゆきたいと思っております。皆様のま すますのご支援をお願い申し上げます。 第2章 診療概要・統計 表1 新患総数 表2 手術件数 (件) 350 (人) 640 630 入院手術 300 636 620 250 610 614 600 200 590 150 580 585 50 560 平成22年 187 195 128 115 平成23年 平成24年 207 100 570 550 外来手術 平成23年 0 平成24年 110 平成22年 表3 手術内容区分 件 数 入院手術 区 分 全身麻酔 腰麻・ 伝達麻酔 外来手術 局所麻酔・ その他 全身麻酔 腰麻・ 伝達麻酔 局所麻酔・ その他 計 Ⅰ. 外傷 5 0 4 0 0 4 13 Ⅱ. 先天異常 5 0 0 0 0 2 7 11 1 4 0 0 137 153 3 0 1 0 0 6 10 Ⅴ. 難治性潰瘍 34 0 41 0 0 1 76 褥瘡 21 0 23 0 0 0 44 その他の潰瘍 13 0 18 0 0 1 32 Ⅵ. 炎症・変性疾患 2 0 4 0 0 16 22 Ⅶ. 美容(手術) 0 0 0 0 0 0 0 Ⅷ. その他 0 0 0 0 0 0 0 Extra. レーザー治療 0 0 0 0 0 29 29 60 1 54 0 0 195 310 Ⅲ. 腫瘍 Ⅳ. 瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド 大分類計 23 脳神経外科 部長 渡辺 明良 10年以上外来で診療していると,長年通院して来ら れている方の中に,「先生,最近物忘れが多くて」と 訴えられる方が時々おられます。そして,CT 検査な ど行ってみると,明らかに脳の萎縮が進行しており, 問診検査で認知症が疑われる場合もあります。この地 域全体の高齢化による影響かもしれません。今後も, 認知症の方が増えてくることが予想されます。認知症 の治療薬は,現在,内服薬・貼付剤など数種類の剤型 が使用可能で,認知症状の程度,周辺症状の有無や内 容などに合わせて処方しています。しかし,薬剤治療 以上に,家族のサポートや地域の介護サービスの介入 がとても大切であることを痛感しています。 平成24年の10月から,岡山大学神経内科の池田医師 が,毎月第2土曜日に外来診療をしてくださっていま す。この地域の神経疾患の診断・治療に大きく貢献さ れており,私自身の勉強にもなっています。 脳ドックは,50名の方が受けられました。平均年齢 は51.8歳で,最近は比較的若い方が脳ドックを受けら れているように思われます。この3年間の受診数を 「表」に示します。 脳ドック(健診)での MRI 検査結果(各年1月―12月) 平成22年 平成23年 平成24年 47 40 50 [54] [41] [40] 異常なし 30 27 24 白質病変 2 6 5 副鼻腔炎・中耳炎 4 0 0 微小出血 5 1 3 受診者数 所見[所見数] 動脈硬化性変化 2 3 1 脳動脈瘤(疑いを含む) 1 1 2 陳旧性脳梗塞(ラクナ梗塞) 4 1 0 くも膜のう胞 0 0 1 下垂体腺腫 2 0 0 嚢胞性病変 1 0 0 胎生期遺残腔 0 0 3 ラトケのう胞 1 0 0 腫瘍性病変 1 0 0 頭蓋外病変 1 1 0 脳底動脈窓形成 0 1 0 陳旧性脳出血 0 0 1 泌尿器科 部長 古川 洋二 平成24年度は平成12年より常勤であった小出隆生医 師が転勤となり交替として平成23年2月より川崎医科 大学泌尿器科教室より大畑絢医師が赴任となりました。 平成24年度の外来患者数は延べ6,399名(初診:880 名,紹介率:8.1%)で,入院患者数は延べ277名,平 均在院日数7.3日でした。その多くは DPC による保 険請求を行い,在院期間はⅡ期51.4%,Ⅲ期19.3%, 平均:Ⅱ期後半で推移しました。入院患者は尿路性器 悪性腫瘍,尿路結石,尿路感染症あるいは前立腺肥大 症を含む排尿障害の患者さんが全体の98%を占めてい 24 ます。悪性腫瘍のターミナルケアの患者さんも多く, 入院から訪問看護,看取りまで地域の先生方とタイ アップし行っています。 平成24年度の手術統計は次頁に示します。件数は 194件とやや減少しています。その内容は例年とあま り変わらないように思っています。学会活動は総会, 西日本総会,岡山地方会,福山泌尿器科会などに参加 あるいは発表を行っていますが,例年に比しやや発表 回数が減っており,深く反省しています。 第2章 診療概要・統計 表1 泌尿器科手術件数 平成22年 平成23年 平成24年 尿路結石の手術 平成22年 良性疾患手術 ESWL 29 12 2 TUL 27 34 41 PNL 0 1 尿管切石術 1 膀胱結石砕石術 尿道結石砕石術 平成23年 平成24年 *癌陽性率70.0% 腎摘除術 2 0 1 腎部分切除術 0 0 0 3 尿管再建術 1 0 0 0 0 経尿道的尿管拡張術 2 4 7 5 4 3 尿管ステント留置 7 24 15 0 0 0 前立腺生検 49 34 40* TURP 10 5 10 13 14 2 悪性腫瘍手術 根治的腎摘除術 2 3 1 TUEB 腎部分切除術 0 0 1 膀胱水圧拡張術 3 0 0 腎尿管全摘除術 4 3 0 TVT 0 0 0 尿管部分切除術 1 0 0 精巣固定術 1 1 0 後腹膜腫瘍摘除術 0 0 0 除睾術 0 2 1 膀胱全摘除術 1 3 1 陰嚢水腫手術 2 2 1 膀胱部分切除術 0 0 1 包茎手術 5 1 6 TUR-BT 24 21 20 尿道小阜切除術 0 1 0 TURBO 17 10 4 TAE 1 0 0 RRP 6 9 7 尿道異物除去(メモサーム) 2 0 0 高位精巣摘除術 0 1 1 尿道ステント留置(メモカス) 3 0 6 陰茎部分切除 0 0 0 経尿道的尿管拡張術 4 2 9 10 10 11 232 201 194 その他 手術件数総数 小 児 科 部長 西岡 奈穂 現在,当科では常勤2名,非常勤5名体制での外来 診療を行っています。小児科医志望の倉敷中央病院か らの研修医の受け入れもあり,みな初心に還り活気の ある1年を過ごしました。従来の西岡による発達外来 に加えて,平成25年4月からは,林知子医師によるア レルギー外来と宮島裕子医師による食育,肥満外来と いうふたつの専門外来を増設し,より充実した診療内 容を図って参りたいと存じます。 <アレルギー専門外来のご紹介> 林 知子 食物アレルギーとは,食物を食べたあとに,アレル ギー反応がおきる病気です。食べる以外にも,食物を 触ったり,吸い込んだりしておきることもあります。 乳幼児では5∼10%,学童期では1∼3%のこどもた ちが食物アレルギーをもっているといわれています。 食物アレルギーの原因となる食物は,乳幼児期には 卵,牛乳,小麦が多く,学童や成人期になると卵や牛 乳は減り,甲殻類,果物,そば,ナッツ類などが多くなっ てきます。食物アレルギー患者数は乳児期に最も多く, 年齢とともに減少してゆきますが,これには成長とと もに経口摂取してもアレルギー症状を起こさなくなる 「耐性獲得」が関与していると考えられています。卵 や牛乳,大豆などは,耐性獲得されやすく,甲殻類や ナッツ類,そばは耐性獲得されにくい傾向があります。 食物アレルギー治療の基本は,原因となっている食物 をメニューから除く「除去食療法」です。そのために は,必要最小限の食品除去が基本であり,成長に伴う 耐性獲得を念頭におき,適切な時期に除去解除を図る ことが大切です。実際に食物を食べてアレルギー症状 が起きるかどうかを観察する「食物経口負荷試験」は, 食物アレルギーの原因食物を確定診断する目的だけで はなく,現在除去中の食物が耐性獲得されているかど うかを確かめる目的で行うこともあります。小児科外 25 来では,耐性獲得確認目的の食物経口負荷試験を行っ ております(完全予約制) 。 紹介いただいた患者数(地域別) 平成24年度 笠岡市 30 井原市 39 浅口市 28 里庄町 4 倉敷市 12 岡山市 6 県内(上記以外) 2 福山市 7 県外(福山市以外) 3 合計 県外 (福山市以外) 2% 福山市 県内 5% (上記以外) 2% 合計 岡山市 5% 笠岡市 23% 倉敷市 9% 里庄町 3% 浅口市 21% 井原市 30% 131 小児科入院患者数の推移(平成19年∼24年度) (人) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 平成19年度 51 37 29 26 29 24 21 26 44 39 33 40 399 平成20年度 22 41 15 17 13 29 22 13 24 33 27 21 277 平成21年度 28 35 23 19 15 10 22 35 40 36 26 28 317 平成22年度 44 35 20 12 28 23 20 22 35 28 30 35 332 平成23年度 48 26 27 20 25 21 37 37 44 38 41 57 421 平成24年度 49 48 38 17 22 28 25 29 55 31 40 32 414 450 3月 400 2月 1月 12月 11月 10月 350 300 250 200 9月 8月 7月 6月 5月 4月 150 100 50 26 度 24 年 度 成 平 23 年 度 成 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 平 20 年 成 平 平 成 19 年 度 0 第2章 診療概要・統計 皮 膚 科 浮田 彩 当院の皮膚科は昨年度まで常勤医師による診察を 行っておりましたが,今年度より岡山大学皮膚科から の非常勤医師による週3回の診察に変更となりました。 当科は笠岡地区で唯一 narrow-band UVB 機器を導 入しております。narrow-Band UVB は従来の光線療 法に比べ副作用が少なく,より効率的に治療効果が得 られます。尋常性乾癬,尋常性白斑などの難治性皮膚 病変でもこの治療により皮疹の改善を認めておりま す。また難治性の円形脱毛症に対する,SADBE 療法 も施行しておりますので,難治性の尋常性乾癬,尋常 性白斑や円形脱毛症の患者さんなど御紹介いただけま すと幸いです。 外来回数の減少などでご迷惑をおかけしております が,内科をはじめとした他科との連携,岡山大学皮膚 科との連携により,患者の皆様に御満足いただける医 療を提供できるよう努めていきたいと思いますので, 宜しくお願い致します。 眼 科 渡邊 逸郎 平成24年11月より外来体制が大幅に変わり,眼科受 診される患者さんの診察待ち時間など多大な負担をか けていますことをまずお詫びいたします。 現在は火曜日午後,水曜日午前・午後,土曜日午前 (第2・4週)にて診察をおこなっておりますが,外 来枠をオーバーしているのが現状です。さらに緊急疾 患の患者さんの受診もあるため時間通りの診察ができ ない時もあります。しかし,患者さん一人一人の病気 への理解を深めていただくためにも丁寧な診察を心が けています。 平成25年4月からは午前外来の曜日が増えることに より待ち時間が短縮されると思います。今後も眼科患 者さんによりよい医療を提供できるよう努力してまい ります。 尚,手術に関しては関連病院への紹介にて対応して おります。 麻 酔 科 平川 千代子 最近は,ジェネリック医薬品や配合剤(二種類以上 の薬があわさっている)の普及がすすみ,手術を受け られる患者さんの持参薬の識別に,時間がかかること があります。 なかでも,抗凝固薬(血液が流れやすくなる薬)を 処方されている方が,多くなりました。 手術や麻酔の際には,前もって,中止していただく 薬もあり,いま,どんな薬を使われているか,しっか り把握することが非常に重要です。休薬期間が必要な 薬を使われている際には,手術や検査を,延期せざる を得ないことがあります。 病院を受診される際には,手術や検査の有無に関係 なく,薬(そのもの)や,薬の説明書等,すべて持参 していただくと,たすかります。 仮に,手術や検査の予定まで,日にちがあっても, 薬の調整等が,ゆっくりできます。 余裕をもって準備することが,安全な医療行為につ ながります。 御自分の身体を守るためにも,我々医療者に十分な 情報提供をお願いします。 27 ペインクリニック内科 部長 森田 善仁 ペインクリニック内科は,備後地区では数少ない痛 みの治療を専門的に行う部門として,平成24年11月12 日に開設されました。病院1階に位置する専用の外来 スペースの中は,待合室,診察室,処置室と3部屋に 分かれています。処置室には,空間的なゆとりとプラ イバシーを考慮し, 5台の電動処置台を配置しました。 すべての処置台に酸素配管,吸引,パルスオキシメー タ付自動血圧計を設置,急変時の救急物品や除細動器 を常備し,ブロック時の患者さんの安全を確保してい ます。医療機器としては,近赤外線照射器,神経ブロッ ク専用の超音波装置,高周波熱凝固装置を設置し,内 視鏡室にはCアームを備え透視下神経ブロックを行っ ています。診療時間は月∼土曜日(水,土は午前中の み)に予約診療を行っています。 <診療の現状(開設∼平成25年3月31日) > 1) 年齢 平均年齢は65歳(23∼95歳)でした。60歳以上が 全体の70%を占め, 80歳以上の高齢者は20%でした。 2) 罹病期間 痛みの発症から当科を受診するまでの期間(罹病 期間とする)は1ヵ月以内が52名,1ヵ月∼6ヵ月 29名,6ヵ月以上84名で,急性痛から慢性痛までま んべんなく受診されていました。 3) 初診者数 初診患者数は165名で,月平均33名で推移していま した。初診患者のうち,46%が紹介患者(院内38%, 院外8%)でした。 4) 疾患症状別 腰下肢痛87名,頚肩上肢痛34名,術後痛10名,神 28 経障害性痛9名の順で多く,その他には,帯状疱疹 関連痛,がんの痛み,三叉神経痛,肩凝り,冷え症 などでした。 5) 神経ブロック 主な神経ブロックの施行状況(総数)は,硬膜外 ブロック100症例,星状神経節ブロック31症例,透視 下神経ブロック22症例,深頸神経叢ブロック18症例 でした。透視下神経ブロックの内訳は腰部神経根ブ ロック17症例,腰部交感神経ブロック3症例,腰部 神経根高周波パルス法1症例,腰椎後枝内側枝高周 波熱凝固1症例でした。 6) 薬物治療 オピオイドを使用した慢性痛患者は11名,そのう ちフェンタニル貼付剤は3名,ブプレノルフィン貼 付剤8名でした。有効であったのは6名(フェンタ ニル貼付剤2名,ブプレノルフィン貼付剤4名)で した。中止理由としては無効3名,便秘2名,嘔気 1名,眠気2名でした。 <今後の課題と展望> 痛みで悩んでいる人に一人でも多く受診してもらえ るように,ペインクリニックの診療内容を病院内外に 広く啓蒙し,備後地区でのペインクリニックの認知度, ニーズを高めることが課題の一つです。日常診療にお いては,痛みについての正しい情報をわかりやすい言 葉で説明することで,患者さんに安心して治療を受け てもらえるように心がけています。将来的には,「神 経ブロックなどの低侵襲治療を行うこと」,「多職種と のチーム医療により多角的な痛みの診療を行うこと」 の両立を目指してまいります。 第2章 診療概要・統計 フットケア外来 阿曽沼 裕彦 平成24年4月から毎週金曜日に,糖尿病看護認定看 護師と共にフットケア外来を開設しました。当院の フットケア外来は足の症状で「どこの科を受診したら いいのかわからない」という声に応え,足の悩みをす べて受け付ける体制をとっています。 足の症状といっても,整形外科的なもの,血管障害 によるもの,糖尿病からくるものなどさまざまです。 受診された方は,問診,血液検査,レントゲン,心電 図,脈波,超音波など必要な検査を実施し,その後, 継続治療をしたり適切な診療科に紹介をしたりしてい ます。 また,糖尿病看護認定看護師による神経障害チェッ クやフットケア,指導も行っています。開設以来フッ トケア外来受診者は延べ224名でしたが,実際は金曜 日以外の循環器内科でも診療を行っています。下肢の 血管病変を有する方の60%は冠動脈や脳血管病変を有 すると報告されています。今後もより多くの方の血管 病変を早期発見早期治療することで,患者の皆様の QOL を守っていきたいと考えています。 平成24年度 フットケア外来 実績 平成24. 4月 受診患者数 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 平成25. 1月 12月 2月 3月 計 26 21 28 15 18 13 16 18 22 15 19 13 224 新規 3 5 7 1 2 2 4 1 4 1 0 3 33 他科より紹介 1 2 0 0 0 0 0 0 2 0 1 0 6 他科へ紹介 1 2 3 0 0 0 0 2 1 1 0 0 10 入院 0 1 1 1 0 0 1 1 0 2 1 1 9 看護指導 1 2 2 2 5 2 4 10 6 5 4 6 49 胼胝・爪ケア 1 2 2 2 4 1 4 10 6 5 4 6 47 合併症管理* 1 1 3 2 3 4 3 − − − − − 17 平成24年11月より中止 * 平成24年度 フットケア関連生理機能検査科実績 脈波血圧 安静時 循内 他科 歩行 負荷 平成24年4月 53 18 1 5月 33 19 6月 35 7月 平成24年度 フットケア関連放射線科実績 下肢 動静脈 エコー SPP 計 循内 形成 他科 計 72 5 4 0 9 12 7 59 5 7 0 12 11 30 3 68 3 2 1 6 6 32 25 3 60 9 6 1 16 10 8月 26 22 2 50 4 0 0 4 12 9月 34 26 4 64 0 0 0 0 10 10月 48 31 2 81 2 2 0 4 15 11月 37 33 6 76 3 8 0 11 6 12月 33 27 2 62 2 5 2 9 12 平成25年1月 39 16 0 55 3 5 0 8 25 2月 32 32 2 66 4 1 0 5 21 3月 32 30 2 64 4 5 2 11 21 計 434 309 34 777 44 45 6 95 161 下肢動脈CT-A 78件 血管内治療(EVT) 13件 29 糖尿病内科 木村 友彦 日本の糖尿病患者数は,食生活の欧米化,運動不足, 高齢化などの社会生活環境の変化に伴い,年々増加し ております。最近の大規模長期臨床試験で,耐糖能異 常の発症早期から積極的な治療介入を行い,厳格な血 糖管理が神経障害・網膜症・腎症などの細小血管合併 症のみならず,脳梗塞・心筋梗塞などの大血管合併症 の発症を抑制することが報告されています。また血圧 や脂質を含めた疾患の総合的な治療・管理が,合併症 の進行抑制に極めて重要な事も報告されています。 しかし,糖尿病治療のメインは患者の皆様自身であ り,食事療法が遵守出来ない事には,内服薬やインス リン等の治療を行っても,良好な管理目標を達成する 事は不可能です。そのために,医師だけでなく栄養士 や薬剤師といった様々な職種のスタッフが,一丸と なって患者の皆様と一緒に糖尿病治療に取り組んでい きます。宜しくお願い致します。 腎臓内科 春名 克祐 診療日時:木曜日 午後2∼5時(受付) 担当医:川崎医科大学附属病院(腎臓・高血圧内科) 慢性腎臓病が提唱され数年が経ちます。以前はクレ アチニン3㎎/dl を超えるような末期腎不全のみが腎 臓内科としての治療範囲でした。しかし,より早期か らの治療介入の必要性,また腎機能障害およびアルブ ミン尿が心血管病の大きなリスク因子であることより 腎臓内科としての治療ターゲットの変遷がありまし た。これに伴い以前にも増して地域医療を担う先生方 や他科との連携が重要となっております。これからも 窓口の広い腎臓内科を目指し,地域連携及び患者の皆 様への啓蒙に力を入れた診療を志して行きたいと考え ております。 また,もう一つの柱として高血圧診療があります。 高血圧においても二次性高血圧を疑うような治療抵抗 性・若年発症などはもとより本体高血圧に関しても連 携を深めていきたい所存です。これは降圧薬の種類が 急増するのみならず単剤治療では不十分な方がほとん どであります。治療は画一的なものではなく,個々の 状態や診療に当たられている地域先生方と十分な相談 を行っていけるような体制を作る事を目標に診療計画 を立てていきます。通常は地域の先生方の御加療を継 続していただき年に一回の降圧薬の整理などを当科に 相談頂くなど,地域全体の Total coordinator として の役割を担う事でより良い治療を患者の皆様に提供で きればと考えております。 今後とも検尿異常,腎機能障害のみならず高血圧も 含め気軽に相談していただければと思います。 【平成24年度受診延べ患者数:392人】 肝臓内科 森元 裕貴 当科は岡山大学消化器肝臓内科(旧第一内科)学教 室より週1回の非常勤医師派遣を受け,毎週金曜日に 肝臓疾患を中心に診察しております。主な対象疾患と しては慢性肝炎,肝硬変,肝細胞癌などです。 慢性肝炎については,平成20年度から国の肝炎治療 特別促進事業に基づき,肝炎一次医療機関に指定さ れ,医療費公費負担制度によりB型肝炎及びC型肝炎 に対してインターフェロンの投与が可能になっており ます。インターフェロンについては,大学など二次専 門医療機関で導入をして頂き,その後当科にて外来で 30 のインターフェロン投与を行っております。肝硬変に 関しては肝庇護のための治療と,肝細胞癌の早期発見 のために定期的な腫瘍マーカー測定及び腹部超音波検 査,CT,MRI 等の画像検査を行っております。肝細 胞癌の治療に関しては,岡山大学病院をはじめとして, 肝細胞癌治療実績の豊富な医療機関への紹介を行い, 治療後は再び当科にて経過観察を行っております。さ らに,ウイルス性肝炎だけでなく原発性胆汁性肝硬変 (PBC),自己免疫性肝炎(AIH),脂肪肝などの疾患 における診療も行っております。 第2章 診療概要・統計 血液内科 大槻 剛巳 毎週,火曜日午前中,血液内科を担当しております 大槻剛巳です。今年度で担当を始めまして4年が経過 しました。これくらいの時間を経ますと,外来をして いる私の性格も出てくるようで,その期間おそらく変 化が強くはないであろうと思える患者さんには,次の 外来を比較的先に設定し,その分,詳細な変化の追跡 が必要な患者さんには,言葉も尽くして密に受診して いただくようになってきました。その匙加減を適切に 調整することで,患者さんの背景にある日常生活の質 を護っていきたいという想いです。また,週一度の外 来では,川崎医科大学附属病院や倉敷中央病院などへ の紹介あるいは連携の必要性も高く,俊敏な判断での 連携を目指しております。しかし,当科で診療中の症 例が,入院などされる場合には,院内での緊密な連携 をお願いする場合もあります。適切な協同的な診療に 感謝しております。 今年度はどのような訳か,鉄欠乏性貧血の患者さん を多く診療いたしました。不思議と年度により経験す る疾患の特性も違っているようで,不思議な感覚を抱 いております。今後は,さらにセンター病院との連携 を強化し,笠岡地区の血液診療の窓口としての役割を 強化しつつ,患者さんの疾病を改善することはもとよ り,ご家族を含めた生活を高めていくことにも力を注 いでいきたいと考えております。また,他科で診療を 受けてらっしゃる症例の血液系のご相談にも,的確に お応えしていきたいと思っております。 PEG 外来 奥田 浩嗣 栄養療法の重要性が認識され,その手段である胃 瘻が一般的な治療行為として定着して久しくなりま す。百花繚乱の栄養剤に加え,経皮経食道胃管挿入術 (PTEG)も含めた手技やデバイスも増え,栄養療法 の選択枝はますます増加しています。 当院でも積極的な胃瘻導入から10年以上が経ちまし た。当初より Introducer 法による造設,バルンボタ ンによる交換を中心に一貫的管理を行っています。大 きな合併症も無く,NST 活動や栄養療法の進歩に伴 い,生命予後の向上,ADL や QOL の改善を認める 症例も増加の一途を辿り,超高齢者や超低栄養状態で の造設,管理においても良好な成績を得ております。 昨今,胃瘻の功罪について語られる機会が増えてき ました。終末期の定義が曖昧なままでの尊厳重視,医 療経済上の問題から,胃瘻のデメリットばかり強調す る風潮が見受けられますが,そのために胃瘻の恩恵を 受けられない患者さんが少なからず存在する事に大き な疑問を感じます。また,苦痛を伴う経鼻栄養や,国 際的なコンセンサスを無視した消化管が利用できる患 者さんへの点滴栄養など,時代に逆行するような医療 が戻りつつあるのは大問題です。 寝たきりで定期的に栄養を与えられるだけの状態ば かり取り上げるのではなく,胃瘻を使う事による機能 回復の可能性にももっと目を向けるべきです。終末期 の判断や栄養評価の問題,造設決定時期が遅すぎる事, 嚥下リハビリが上手く進まない事などから,未だに胃 瘻は単なる延命措置,あるいは生命維持の最終手段と してとらえられる事が多いのが現状です。しかし,栄 養状態を改善する事で全身状態改善,経口摂取回復に 至るケースも少なくなく,やはり「食べるための胃瘻」 すなわち「嚥下機能獲得までのリハビリ期間における 一時的栄養補給経路」という位置付けが重要であると 考えています。そして,上部消化管減圧など緩和医療 等における有用性も認められており,今後の適応症例 の更なる増加が見込まれます。 胃瘻は患者さんを生かすための行為ではなく,患者 さんが有意義に生きるための手段です。患者さんがご 家族と共に生きる喜びを感じる時間を生み出すための 治療行為である事を,より広めていきたいと思います。 31 乳腺甲状腺外科 下 登志朗 【診察内容】 <乳腺疾患> ・乳癌,乳腺症,乳腺の良性腫瘍(線維腺腫など),乳 腺炎など,乳房疾患の診断,治療のほか,乳癌検診 も行っています。また乳癌術後再発に対するホルモ ン剤・抗がん剤による加療や定期的な経過観察など も行っています。視触診・マンモグラフィー・超音 波検査・必要であれば細胞診も行うほか,乳房MRI も導入し,腫瘤の鑑別や拡がり診断,温存手術の是 非診断や術式決定に用いています。 <甲状腺疾患> ・甲状腺外来では,甲状腺機能異常〈バセドウ氏病, 橋本病など〉や甲状腺腫瘍をはじめ,さまざまな甲 状腺疾患の診断と治療を行っています。 疾患は病気の種類によって治療を行う場合と定期 的に経過観察を行うだけの場合があります。甲状腺 機能異常症に対しては,内服薬によるコントロール も行っています。 <副甲状腺疾患> ・副甲状腺外来では,腎性,もしくは原発性副甲状腺 機能亢進症の診断と治療を行っています。 【手術適応】 ・いずれの疾患についても,必要に応じて手術の適応 を判断し,適切な時期に専門医(主に川崎医科大学 附属病院)に紹介しています。 平成24年度の受診者数は1,177名です。最近,社会 でも乳癌への関心が高まり,報道などでもよく取り 上げられる乳癌ですが,当院でも10月をピンクリボ ン月間として院内で様々な乳がん検診啓発活動を行 い,乳癌の早期発見に努めております。 乳腺外来受診者総数 (人) 1,400 1,200 1,038 1,039 1,079 1,135 1,139 1,177 1,000 758 800 545 600 400 200 793 277 96 0 平成14年度15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 32 第2章 診療概要・統計 リウマチ外来(内科) 平野 紘康 私は前任の長洲晶子医師に替わり平成24年10月から 第1,3,5週の金曜日に診療を行っております。 リウマチ外来(内科)は平成19年4月に開設され, 膠原病診療も広く行っておりますが外来の約8割の方 が関節リウマチです。 近年,関節リウマチ診療は Bio(バイオ)製剤の登 場により関節の痛みや腫脹の全くない「寛解」を目指 すことが出来るようになりました。この Bio 製剤は早 期に導入を行うことで寛解導入率を上げることが出来 ることからいち早く診断から治療を行う必要がありま す。 当院では整形外科との密な連携をとることで関節リ ウマチに対する早期診断・治療や外科手術を行えるよ う心がけております。 今後もこの地域におけるリウマチ診療の拠点の一つ として,多くの患者の皆様へ質の高い医療が提供でき るよう貢献したいと考えております。 歯 科 医長 豊田 眞仁 昨年度まで,週4日外来体制でしたが,今年度から 岡山大学病院から非常勤歯科医師を派遣いただき,週 5日の外来となりました。 また,歯科衛生士を1名追加し,外来2名,口腔ケ ア専属1名体制にし,以前より行っていた瀬戸いこい 苑,病棟に加え,11月からは瀬戸内荘での口腔ケアも 開始し,毎日,1日平均20人弱の口腔ケアが出来るよ うになりました。また,昨年まで算定できていなかっ た保険算定も開始しました。 瀬戸いこい苑に加え瀬戸内荘での歯科回診も開始 し,口腔ケアの方法,必要な用具を伝達するとともに, 処置が必要な人に関しては外来での治療を行ってきま した。また衛生士による月1回,職員に対してのカン ファレンスも継続し,ある特定入所者に対する具体的 なケア方法から,職員自身のブラッシング方法に至る まで,広く啓発活動を行いました。 歯科の新規設立から,約5年。今後更なる改革は必 要とは考えますが,制度,体制が整い一定の成果は得 られたと考え,私事ですが開業の為今年度末を持って 退職させていただきます。来年度からは火曜日非常勤 であった,坂本医師が常勤となり,火曜日は引き続き 岡山大学病院より非常勤医師を派遣してもらいますの で体制の変化はありません。各方面から長い間のご支 援,本当にありがとうございました。 今後とも,歯科として学会や研究会などに積極的に 参加し,臨床技術・知識の向上に心がけ,微力ながら も地域医療に貢献していってくれるものと信じており ます。引き続きよろしくお願い致します。 医師初期研修 古川 洋二 本年度は川崎医科大学附属病院1名,岡山大学病院 1名,倉敷中央病院2名の計4名の研修医を受け入れ ました。研修医の来訪は指導医だけではなく病院全体 のモチベーションをあげることとなり, 担当した中村, 阿曽沼,原田,古川の各医師の優しく,またある意味 厳しい指導が行われました。皆さん最後までまじめに 研修を修了されたことを感謝しております。研修終了 後も良医に向けて更なる飛躍を期待しています。来年 度も引き続き前述の3病院から研修医を受け入れる予 定です。皆さんよろしくお願いいたします。 33 診療情報管理室 科長 原田 真由美 診療情報管理室は,DPC・病歴管理業務と医局秘 書業務を6名(診療情報管理士 3名)体制で行って います。 【DPC・病歴管理】 診療情報管理室では,ライブラリーとしての診療録 を高い精度で機能させ,そこに含まれるデータや情報 を加工,分析,編集し活用することにより医療の安全 管理,質の向上をはかることを目的に,診療録等の管 理及び疾病統計等の作成,DPC 請求に係るチェック 業務・分析, 院内がん登録等を主な業務としています。 また,管理された診療情報から高機能なデータベース を構築し,そのデータを活用することにより,病院の 経営管理に寄与し,必要に応じて様々なデータを医療 の現場にフィードバックするように努めています。 今後も,医療全体の標準化や透明性等に貢献するこ とができるように,医師や看護師・医事課とコミュニ ケーションを図りながら詳細な診療データを作成・提 出できるよう取り組んでいきたいと考えています。ま た,他院との比較など自院の立ち位置を把握し,DPC データに基づくベンチマーク分析なども行い,医療の 質を高め,医療の標準化・効率化を推進できるよう取 り組んでいきたいと考えています。 1. 退院患者数比較(表1・2,図1・2) 平成24年度の退院患者数は2,801名,月平均は 233.4名と昨年度とほとんど変動はみられません でした。科別で比較すると,消化器内科では前年 比35%,脳外科24%の増加がみられました。逆に 内科,眼科は減少しており,その主な要因は常勤 医師数の変動が考えられます。 表1 科別退院患者数比較 図1 科別退院患者数比較 平成24年度 142 105 121 141 191 循環器内科 158 218 244 317 352 呼吸器内科 314 309 299 293 331 整形外科 606 775 734 779 740 脳外科 104 106 101 107 133 泌尿器科 286 248 273 264 251 小児科 314 323 334 409 427 形成外科 15 88 105 102 88 眼 科 63 82 86 100 67 外 科 70 162 86 18 1 ペインクリ ニック内科 − − − − 6* 合 計 2,409 2,699 2,666 2,846 2,801 平成24年11月開設 * 34 平成20年度 平成21年度 平成23年度 平成24年度 外 科 消化器内科 眼 科 201 形成外科 290 小児科 271 泌尿器科 266 脳外科 289 整形外科 内 科 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 呼吸器内科 平成23年度 循環器内科 平成22年度 消化器内科 平成21年度 内 科 平成20年度 平成22年度 (※科により医師数が異なります) 第2章 診療概要・統計 表2 月別退院患者数比較 図2 月別退院患者数比較 280 5 月 220 208 222 229 252 260 6 月 184 210 224 235 244 240 7 月 151 225 202 227 215 220 8 月 198 203 257 220 267 200 9 月 185 198 191 229 209 180 10 月 219 201 239 249 238 160 11 月 197 212 205 254 210 140 12 月 233 296 242 245 258 1 月 201 242 190 222 202 2 月 211 243 223 232 215 3 月 218 248 250 260 258 合 計 2,409 2,699 2,666 2,846 2,801 平 均 200.8 224.9 222.2 237.2 233.4 平成21年度 平成24年度 平成20年度 平成23年度 2. 平均在院日数比較(表3・4,図3・4) 平均在院日数は12.8日と昨年度と変動はありま せんでした。小児科を除いた成人の平均在院日数 は14.4日,小児科のみの平均在院日数は3.9日と, 10 11 12 3月 233 2月 244 1月 221 月 213 月 192 月 4 月 9月 300 8月 平成24年度 7月 平成23年度 6月 平成22年度 5月 平成21年度 4月 平成20年度 平成22年度 小児科,眼科などの短期入院により在院日数の短 縮化に繋がっています。逆に形成外科は35.5日と 褥瘡,皮膚潰瘍,重度熱傷患者の入院に伴いやや 長期化しています。 表3 科別平均在院日数比較 図3 科別平均在院日数比較 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 内 科 14.6 13.9 13.9 16.8 18.5 消化器内科 19.8 19.6 23.4 15.6 18.7 循環器内科 12.4 15.0 9.5 9.9 9.4 20.0 呼吸器内科 21.6 20.7 21.6 24.6 20.2 10.0 整形外科 16.7 11.8 11.3 13.3 14.3 脳外科 27.5 25.8 24.7 22.2 18.5 泌尿器科 11.7 9.8 9.2 8.6 7.0 小児科 4.5 4.7 4.3 3.9 3.9 形成外科 16.3 22.2 22.3 31.7 35.5 眼 科 3.1 1.8 1.7 1.1 0.7 外 科 15.1 14.0 13.2 8.6 2.0 ペインクリ ニック内科 − − − − 6.0* 平 均 14.6 13.0 12.3 12.9 40.0 30.0 外 科 眼 科 形成外科 平成21年度 平成24年度 小児科 泌尿器科 脳外科 平成20年度 平成23年度 整形外科 呼吸器内科 循環器内科 消化器内科 内 科 0.0 平成22年度 (※科により医師数が異なります) 12.8 平成24年11月開設 * 35 表4 月別平均在院日数比較 図4 月別平均在院日数比較 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 17.0 4 月 16.0 13.3 11.3 11.5 12.8 16.0 5 月 14.5 14.3 11.6 12.5 11.7 6 月 14.5 13.9 11.8 13.4 11.6 7 月 16.5 12.5 14.5 13.5 12.9 8 月 14.1 14.6 10.9 14.0 12.2 9 月 13.6 15.0 13.4 12.6 13.6 12.0 10 月 14.2 13.3 11.8 12.9 13.6 11.0 11 月 15.1 13.2 12.2 11.8 13.9 10.0 12 月 13.9 10.8 11.4 12.7 13.1 1 月 15.2 12.7 14.0 14.4 14.3 平成20年度 平成21年度 2 月 14.4 11.1 13.2 13.2 12.1 平成23年度 平成24年度 3 月 13.4 10.9 11.7 12.7 12.0 平 均 14.6 13.0 12.3 12.9 12.8 14.0 13.0 3月 2月 1月 月 月 10 11 12 月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3. DPC 頻発症例(表5) 平成24年度退院症例をもとに頻発症例の検討を 行いました。当院で最も多い症例は「上肢末梢神 経麻痺,手根管開放手術等」で全症例の9.6%を占 めています。 平成24年4月の診療報酬改定に伴い, 「040080 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎」 の診断群が,15歳未満,15歳以上,誤嚥性肺炎の 3区分で細分化されました。その影響を受け当院 の頻発症例もそれらの診断群が上位を占めていま 15.0 平成22年度 す。15歳未満,15歳以上,誤嚥性肺炎の順に平均 日数が5.7日,16.7日,28.3日と延びています。 今後も,医療情勢の動向を把握し,ICDの知識 の向上は元より,地域における当院の役割を把握 し,調査データ作成や統計処理に留まることなく, 知識を活かして,様々なデータを分析し,それぞ れの用途に合った加工,解析を行い,各部門に提 供するなど臨床指標としてデータを活用できるよ う努めたいと思います。 表5 DPC 頻発症例 診断群分類番号 名 称 比率 平均日数 252 9.6% 2.0 070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺,手根管開放手術等 040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎,15歳以上,手術なし 90 3.4% 16.7 150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎,手術なし 88 3.4% 4.2 040080x1xxx0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎,15歳未満,手術なし 76 2.9% 5.7 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎,手術なし 76 2.9% 28.3 【医局秘書】 医療の高度化,専門分化,入院期間の短縮による効 率化,医療安全と個人情報保護への配慮の必要性の増 大など,医師一人あたりの業務量が増加している中, 医師が本来の業務である医療行為に専念できるよう に,医師の指示の下,診断書などの書類作成補助,診 療に関するデータ整理,文献検索,学会資料作成補助, 症例カンファレンス準備・補助,研究会・セミナー開 36 件数 催補助など医療行為以外の事務的なサポートを主に 行っています。多忙な医療の現場で,医師を煩雑な事 務作業から解放することにより,医師の負担軽減のみ ならず,医療行為に専念でき,医療の質の向上,患者 サービスにつながっているものと思われます。 今後も,医師の業務量に応じた対応ができるよう, 代行入力なども視野に入れ,医師の負担軽減につなが るよう取り組んでいきたいと思います。そのためにも, 第2章 診療概要・統計 より高度な専門知識や情報処理能力,正確性,迅速 性,コミュニケーション能力,向上心など自己研鑽を 積み,医師と患者のパイプ役として医療の質の向上, 患者サービスに貢献できるよう努めて参りたいと思い ます。 地域医療連携室 室長 寺田 洋子 地域医療連携室は,前方支援に看護師1名と事務2 名,後方支援には社会福祉士3名で業務を行っていま す。平成24年度は,職員の退職に伴い新規入職や異動 の年となりました。部署での経験年数が平均1年4ヵ 月というメンバーで,前任者からの引き継ぎを懸命に こなしてきました。しかし,新しい力は業務の見直し に最適ともいえます。平成24年4月の診療報酬・介護 報酬の改正や平成25年6月受審の日本医療機能評価を 機会に,文書や業務の見直しを行っています。 平成24年度の地域医療連携室の目標を, 1. 地域の医療機関・保健・福祉・介護との連携を 強化する。 2. 在宅療養支援を強化するためにチーム医療の構 築を図る。 3. 地域医療連携室業務の改善を行い,効率化を図 る。 23 211 科 総 計 86 127 依 頼 検 査 0 放 射 線 科 2 科 34 科 歯 泌 尿 器 科 3 酔 乳腺甲状腺外科 脳神経外科 27 93 科 形 成 外 科 91 187 16 33 17 19 113 35 9 眼 整 形 外 科 95 72 104 科 透析センター 皮 科 6 924 膚 神 経 内 科 麻 22 126 86 外 腎 臓 内 科 16 児 糖尿病内科 8 94 小 肝 臓 内 科 38 ペインクリニック 内科 消化器内科 8 124 260 呼吸器内科 9 科 他施設より 170 185 140 126 当院より 循環器内科 内 表1【紹介件数】 と引き継ぎました。1. に対し,地域医療連携室のパ ンフレットを作成し,医師と共に8月・1月に近隣医 療機関を訪問しました。8月には依頼の CT・MRI に 関する情報提供をし,1月にはペインクリニック内科 開設のお知らせをしました。保健・福祉・介護施設と の連携を強化するために,勉強会や意見交換会への参 加を推進しました。今後は,地域との連携をさらに深 めるために,近隣の保健・福祉・介護施設への訪問を 計画していきます。2. に対し,入院早期からの退院 支援がチームとしてスムーズに行われるよう,システ ムの再構築を図りました。3. に対しては,紹介登録 方法改善と医師との連携により他院紹介状の返事が迅 速に行えています。さらに医事課・外来・病棟との連 携を図り,予約や緊急入院患者さんの待ち時間に配慮 しています。 12 1 296 2,526 0 1,522 0 【依頼検査件数】 図1 平成24年度 依頼 MRI 検査 30 20 10 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月1月 2月 3月 図2 平成24年度 依頼 CT 検査 R病院 U医院 T医院 L病院 K病院 J医院 I病院 H医院 G医院 F医院 E医院 D医院 C医院 B病院 A医院 12 G医院 O医院 J医院 N医院 B病院 L医院 M医院 A病院 E医院 C医院 D医院 10 8 6 4 2 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月1月 2月 3月 37 図3 平成24年度 上部内視鏡依頼検査 5 図4 骨塩定量依頼検査 J医院 3 R病院 1 A病院 2 C医院 Q医院 1 0 2 S医院 4 P医院 0 M医院 2月 5月 6月 7月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 紹介件数(表1)については,他施設からの紹介が 2,526件あり,そのうち整形外科が36.6%,依頼検査 が11.7%,泌尿器科が7.4%,循環器内科が7.3%を占 めています。そして,11月から開設のペインクリニッ ク内科も16件の紹介がありました。 依頼件数の総数(図1∼4)は296件で,そのうち MRI 196件,CT 81件,上部消化管内視鏡検査18件, 骨塩定量検査1件でした。昨年と比べ MRI の減少が みられますが,CT の増加と上部消化管内視鏡検査で は11件の増加がありました。今後,近隣の医療機関へ の訪問の際には,地域医療連携室への要望や質問等を 聴かせていただき,検査依頼の増加に繋がるよう検討 していきたいと思います。 【新規相談実人数】 328人 表2 【外来患者・入院患者・相談支援件数】 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 平均 入 院 285 380 369 399 479 388 451 422 431 420 353 420 4,797 399.8 外 来 22 43 40 31 48 26 38 47 45 48 41 44 473 39.4 合 計 307 423 409 430 527 414 489 469 476 468 394 464 5,270 439.2 【後方支援;退院先内訳(月推移) 】 図5-1 後方支援;退院先内訳(月推移) 医療機関 福祉施設 介護保険施設 そ の 他 27 9 4 11 4 55 5月 30 6 4 10 3 53 6月 20 5 6 14 8 53 7月 21 7 7 5 6 46 8月 36 8 6 7 7 64 9月 21 4 6 10 5 46 10月 32 11 8 13 7 71 合 計 在 宅 4月 11月 37 2 0 19 4 62 12月 33 11 4 12 3 63 1月 24 6 6 10 8 54 2月 23 8 1 8 3 43 3月 34 7 3 10 3 57 合計 338 84 55 129 61 667 平均 28.2 7.0 4.6 10.8 5.1 55.7 38 80 70 60 50 40 30 20 10 0 4月 5月 6月 7月 その他 医療機関 8月 9月 10月 11月 12月 1月 介護保険施設 在宅 福祉施設 2月 3月 第2章 診療概要・統計 【後方支援;退院先内訳(年度推移) 】 100% 350 90% 80% 300 468 250 50% 40% 平成22年度 238 78 32 107 39 494 100 平成23年度 219 84 49 126 37 515 50 平成24年度 338 84 55 129 61 667 0 19 10.8% 介護施設入所 25 14.2% 居宅系地域密着型施設 4 2.3% 有料老人ホーム 9 5.1% 自宅 99 56.3% 死亡 20 11.4% 176 100.0% 合計 医療機関 在宅 0% 度 成 20 年 19 年 転院 福祉施設 10% 平 成 平 率 介護保険施設 20% 【退院支援調整チームによる退院支援計画作成者の退院先内訳】 件数 その他 30% 度 150 24 年 532 度 26 成 117 23 年 50 平 117 度 222 成 平成21年度 平 463 度 33 22 年 105 成 30 平 89 21 年 206 60% 度 平成20年度 200 その他 介護保険施設 福祉施設 医療機関 在宅 70% 成 36 400 平 117 合 計 そ の 他 34 介護保険施設 85 福祉施設 196 医療機関 平成19年度 宅 年度 在 退院先 図5-2 後方支援;退院先内訳(年度推移) 図6 退院支援計画作成者の退院先内訳 11% 12% 転院 14% 介護施設入所 居宅系地域密着型施設 2% 5% 自宅 死亡 56% 相談員は,患者の皆様の多種,多様な相談に対応し ています。 24年度の相談述件数は,5,270件(外来473件,入院 4,797件)で,相談員一人当たり,年1,757件,月146件, 1日7.6件(230日稼働)の相談を行いました。 主な相談内容は,①退院後の生活に関すること,② 転院に関すること,③療養生活に関することとなって おり,患者の皆様の高齢化(相談者平均年齢80.9歳) や核家族化に伴う生活支援や退院後の療養先をはじめ とする介護関係の相談が急増しています。 また,平成18年の介護保険法の改正により,要介護 区分に要支援が追加され,施設サービスとは別に居宅 有料老人ホーム 系介護サービスとして地域密着型サービスが追加され ました。さらに,平成24年4月診療報酬改正により, 急性期病院においては入院7日以内に退院困難要因を 持つ患者の皆様の退院支援計画を作成し,短い入院期 間内に退院先を相談支援していくことにもなりまし た。制度の複雑化に加えて,社会環境の変化や早期の 退院は,高齢者や社会的弱者にとっては過酷な状況で, 退院先のないことも多くあります。 今後は,地域の保健・福祉・介護施設や事業所と顔 の見える連携や,院内でも退院調整支援チームとして, 退院支援が可能となるようシステムの充実に努めてい きます。 【亜急性期病床(4床)報告】 ソ 利用者実人数 42人 ソ 患者一人あたりの平均利用日数 29日 【月別 在室患者数】 (人) 患者総数 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 106 94 83 97 105 89 107 75 100 112 62 109 39 【退院先の内訳】 自 宅 施 37 設 0 転 床 継 1 続 合 4 計 42 次に,亜急性期病床についてですが,利用いただい ている患者の皆様には,社会復帰を目指したリハビリ テーションを受けていただいています。今年度は,亜 急性期病床の算定可能な日数が,前年度の90日から60 日に減少しましたが,稼働率は78%と,今年度目標稼 働率80%に近い状態での稼動を保つことができまし た。亜急性期病床を利用された患者の皆様の平均年 齢は69.1歳,平均在室日数は29日で,在宅復帰率は 97.5%でした。次年度は,稼働率80%以上を目指した いと思います。 【入院患者在院日数・ベッド稼働率】 在院日数 稼働率 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均 12.8 11.7 11.6 12.9 12.2 13.6 13.6 13.9 13.1 14.3 12.1 12.0 12.8 69.5% 63.3% 62.6% 63.1% 70.9% 65.3% 68.6% 67.8% 転院相談件数 年度別 250 200 150 100 50 0 40 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 70.2% 63.6% 62.7% 68.2% 66.3% 入院患者在院日数は変わりませんが,ベッド稼働率 は1.5%の減少となりました。転院相談件数は平成23 年度より増加しており,日常生活圏域においての地域 医療を支える病院として機能していると考えます。今 後も,医療・介護・福祉の連携を密にし,患者の皆様 の病状に応じた迅速な対応を心がけていきたいと思い ます。 また,医療ネットワーク岡山(晴れやかネット)の システムへの参加により,患者の皆様の情報が有効に 共有されチーム医療に繋がるよう,地域医療連携室と して関わっていきたいと思います。これからも地域医 療連携室は,速やかな入院・患者の皆様やご家族の気 持ちに寄り添いながらの退院支援のため,地域の医療 機関や介護事業者,訪問看護事業者等との連携を密に していきたいと思います。 第2章 診療概要・統計 2 人工透析センター 透析統括部長 原田 和博 平成23年度末に全国で慢性透析療法を実施している 患者の皆様は304,592人となり30万人を超えました。 原疾患については糖尿病性腎症が増加の一途をたどっ ていましたが, この数年増加傾向は鈍ってきています。 平成23年度は44.3%の患者の皆様が糖尿病性腎症を原 疾患として透析導入されています。笠岡第一病院でも 平成24年度は糖尿病性腎症で透析導入された患者の皆 様が41.7%と最も多くなっています。今後もこの傾向 は続くと考えられ糖尿病は透析と一緒に考えなければ ならない重要な疾患となっています。こうした中,私 達は糖尿病患者の皆様に対し,外来において医師と糖 尿病看護認定看護師や管理栄養士が連携して透析にな らないようにする為の管理指導にも努めています。近 年,透析導入時の高齢化もすすんでいます。平成24年 度末では導入時の平均年齢は77.1歳(全国平均67.8) で導入時の最高齢は88歳でした。こうした高齢透析患 者の皆様は通院手段の問題も抱えておられます。当院 では現在46%の患者の皆様が家族又は送迎サービスを 利用されておられます。併設の介護老人保健施設や特 別養護老人ホーム,グループホームへの入所や近隣の ケアハウスから通院される患者の皆様も増えており ソーシャルワーカーや訪問看護などが対応していま す。今後は通院対策も考えて行く必要があります。長 期透析を続けていく中で合併症の問題の一つにシャン トトラブルがあります。シャント機能不全などの治療 方法として最近では経皮的血管拡張術(PTA)が一 般的になっています。当院では循環器内科が担当して おり平成24年度は45例が行われシャント機能低下の予 防に努めています。ブラッドアクセスの新規設置や再 建・形成術は33例行われ,外科が迅速に対応していま す。当院では一つの治療に対し,複数の職種のスタッ フが参加するチーム医療が行われています。中でも透 析医療はチーム医療のモデルともいわれそれぞれの職 種のスタッフが専門性を生かしながらより良い治療を 目指して協力しています。私達は安全で安心して頂け る治療を今後も続けるように努力して参ります。 平成24年12月9日 病院旅行 安芸宮島 平成25年3月17日 青空エコ活動(カブトガニ保護地区清掃) 透析期間別患者割合 5年未満 5年以上10年未満 10年以上15年未満 15年以上20年未満 20年以上25年未満 25年以上 笠岡第一病院(%) 45.3 24.2 14.3 7.5 1.9 6.8 前年末全国値(%) 47.7 25.4 12.7 6.6 3.6 4.0 41 全国 (平成22年) 笠岡第一病院 単位 平均値 平均値 透析前ヘモグロビン濃度 g/dL 10.48 10.57 透析前 BUN 濃度 ㎎/dL 63.6 62.6 透析前クレアチニン濃度 ㎎/dL 10.1 9.9 透析前アルブミン濃度 g/dL 3.65 3.99 透析前補正カルシウム濃度 ㎎/dL 9.30 9.06 透析前リン濃度 ㎎/dL 5.21 5.10 intact PTH pg/mL 158.1 97.1 1.44 1.70 single pool Kt/V (Kt/Vsp) 心筋梗塞の既往あり患者割合 % 8.4 11.0 脳出血の既往あり患者割合 % 5.3 9.0 脳梗塞の既往あり患者割合 % 16.1 16.8 四肢切断あり患者割合 % 3.2 2.6 大腿骨頚部骨折の既往あり患者割合 % 3.4 5.2 患者平均年齢(歳) 患者主要原疾患 前年末全国値 (%) 前年末全国値 笠岡第一病院 男 68.4 65.8 女 68.4 67.9 平均 68.4 66.6 導入患者主要原疾患 笠岡第一病院 人(%) 前年末全国値 (%) 笠岡第一病院 人(%) 糖尿病性腎症 36.7 56(34.8) 糖尿病性腎症 36.7 5(41.7) 慢性糸球体腎炎 34.8 33(20.5) 慢性糸球体腎炎 34.8 1(8.3) 21(13) 腎硬化症 7.9 4(33.3) 腎硬化症 7.9 多発性嚢胞腎 3.4 5(3.1) 多発性嚢胞腎 3.4 0(0) 慢性腎盂腎炎 1.0 0(0) 慢性腎盂腎炎 1.0 0(0) 急速進行性糸球体腎炎 0.7 2(1.2) 急速進行性糸球体腎炎 0.7 0(0) SLE 腎炎 0.8 0(0) SLE腎炎 0.8 0(0) その他 不明 8.2 16(10) その他 28(17.4) 不明 平成24年度(外科)ブラッドアクセス手術件数 6 5 4 3 2 0 42 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月 12月 1月 2月 3月 8.2 内 訳 新規 13 閉塞 9 狭窄 2 機能不全 9 合計 1 5(8.4) 33 1(8.3) 第2章 診療概要・統計 3 医療技術部 薬剤管理科 科長 奥野 雅子 平成24年度,薬剤管理科は,退職者が2名ありまし たが,新たに2名の薬剤師を迎え,薬剤師4名,助手 2名の体制でした。薬学部が6年制になって初めての 卒業生が入職し,薬局に新しい風をおこしています。 平日午前8時30分∼午後7時,土・日・祝日午前8 時30分∼午後5時30分をローテーションで勤務し, 入院患者の皆様への調剤・服薬指導を主に,無菌製 剤・抗癌剤混注業務,DI 業務,外来業務,治験業務, TDM 業務等を行っています。 医療安全・医薬品安全の観点からも,病棟での薬品 管理に重点を置いており,糖尿病教室等では他職種と 連携し,患者の皆様への指導にも参加しています。 今年度は一般名での処方箋発行を開始し,ジェネ リック薬品の採用数も増やしました。 薬学部5年生の11週の長期実務実習も3回目の受け 入れとなりました。 25年度は,病棟薬剤師配置実施に向け体制を整えて いきたいと考えています。 平成24年度業務報告 外来 処方箋数 (枚) 入院 院外 処方箋数 (枚) 処方箋数 (枚) 注射箋数 (枚) 無菌製剤混注 退院時服薬 医薬品 服薬 指導件数 指導件数 鑑別件数 (件) (件) (件) IVH (件) 抗癌剤 (件) 4月 348 7,309 1,620 2,972 327 83 122 69 2 5月 342 7,575 1,775 2,775 347 83 113 26 3 6月 296 7,317 1,728 2,887 328 76 129 60 5 7月 352 7,603 1,676 2,743 322 61 128 39 7 8月 335 7,667 1,773 3,104 394 86 142 40 11 9月 304 6,891 1,625 2,807 312 75 121 9 7 10月 324 7,903 1,829 2,939 385 71 144 95 10 11月 307 7,342 1,779 2,825 346 77 115 86 5 12月 340 7,718 1,695 3,024 363 93 116 82 2 1月 339 7,282 1,582 3,028 316 70 115 64 4 2月 316 7,144 1,500 2,841 304 75 118 56 1 3月 342 7,393 1,608 2,953 367 97 153 50 1 服薬指導件数・退院時指導件数推移 (件) 450 400 350 平成24年度服薬指導 300 平成23年度服薬指導 平成22年度服薬指導 250 平成24年度退院時指導 200 平成23年度退院時指導 平成22年度退院時指導 150 100 50 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月1月 2月 3月 43 服薬指導件数は,入院患者数に比例する部分があります。24年度は夏に入院の患者様が多く,件数が伸びてい ます。 勉強会 医局との合同勉強会は,毎週月曜日の午後6時からとその他随時での開催です。 コメディカルを含めての Web カンファレンスも随時開催し,勉強会も年々増加傾向にあります。 また, 各自で時間を調節し, 岡山県病院薬剤師会主催の勉強会や各種講習会,学会等に積極的に参加しています。 平成24年度 医局・薬局勉強会 月日 44 内 容 4月2日 テルミサルタン・アムロジピン合剤について 4月4日 二相性インスリンアナログ製剤の有用性について 4月11日 HPV ワクチン・ロタウィルスワクチンの最近の話題 4月16日 m-TOR 阻害剤点滴静注の安全性と有効性について 4月23日 新しい ARB 製剤「アジルサルタン」の有効性と安全性について 5月7日 アレンドロン点滴静注 ∼ 骨粗鬆症ガイドライン改訂を踏まえて ∼ 5月14日 パロキセチン徐放錠について 5月23日 新しい不眠治療薬「エスゾピクロン錠」の知見 5月28日 DPP-4 阻害剤とインスリンとの併用試験データの紹介 5月30日 癌性疼痛治療用注射剤「オキシコドン塩酸塩注」について 5月31日 帯状疱疹治療の基礎とファムシクロビル錠について 5月31日 市販後調査から得られたインスリンアナログ混合製剤1回∼3回打ちの可能性を考える 6月4日 活性型 VD 製剤「エルデカルシトール」と骨粗鬆症のガイドラインを中心として 6月6日 新しい糖尿病性神経障害治療薬「デュロキセチン」の有効性,安全性について 6月11日 ヒト型抗 RANKL モノクローナル抗体製剤について 6月25日 DPP-4 阻害剤「ビルダグリプチン」の他の DPP-4 阻害剤との違いについて 6月28日 高純度 EPA 製剤の最新情報紹介 7月2日 末梢神経障害性疼痛治療剤「プレガバリン」の新情報 7月4日 造影剤腎症の予防対策とヨード造影剤に関するガイドラインの変更 7月5日 ポリスチレンスルホン酸カルシウムの剤型追加紹介 7月9日 新しい PPI 製剤の最近の知見 7月12日 高リン血症治療「ビキサロマー」について 7月18日 漢方の出会いとすぐ効く漢方 ∼ 頻用処方の紹介 ∼ 7月25日 夜尿症治療「デスモプレシン」について 7月30日 細胞外液についての情報提供 7月30日 ACVS&ACS シンポジウム 7月31日 糖尿病を進行させないための治療の実践 ∼ 食行動に関するアンケート結果より ∼ 8月1日 GnRH アンタゴニスト(徐放性)/前立腺癌治療剤について 8月6日 レストレスレッグ症候群治療剤の話題 8月8日 不活化ポリオワクチン皮下注について 8月16日 ナルフラフィンの効能・効果と血液透析患者における掻痒症の改善について 8月20日 COPD 治療 ∼ 症状を出さない喘息治療 ∼ 8月22日 早期インスリン強化療法の必要性 ∼ 超速効型インスリンアナログ製剤による糖毒性解除の意義 第2章 診療概要・統計 月日 内 容 8月27日 むずむず脚症候群とパーキンソン病治療剤の最近の話題 8月29日 速効型インスリン分泌促進剤「レパグリニド」について 9月12日 AD/HD 治療剤「アトモキセチン」紹介 9月13日 「ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液」の最近の知見について 9月19日 消化器疾患と漢方製剤 ∼ 秋に多い疾患・夏ばて ∼ 9月24日 選択的 DPP-4 阻害剤「テリネグリプチン」について 9月26日 沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン皮下注シリンジについて 10月1日 フェンタニル3日用テープの情報提供 10月1日 インスリン療法 ∼ 最近の考え方と今後の展望 ∼ 10月10日 テリパラチド皮下注の適応と自己注射導入の実際 10月10日 DIC 治療剤「トロンボモジュリンアルファ点滴静注」について 10月18日 糖・脂質代謝を見据えたインクレチン関連薬 ∼ 内因性インスリン分泌能 ∼ 10月22日 AT1 受容体ブロッカー「バルサルタン錠」∼ 小児用量適応追加について ∼ 10月29日 パーキンソン治療の最近の話題 11月1日 温故知新 ∼ インスリンリスプロの歴史と新たな可能性 ∼ 11月5日 関節リウマチ治療剤「ゴリムマブ」について 11月9日 グルリジンの臨床例より 11月12日 新しい慢性便秘症治療剤の紹介 11月21日 女性・ストレス疾患での漢方製剤使用症例 11月26日 抗リウマチ薬「イグラチモド錠」について 12月3日 肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善について 12月10日 選択的 DPP-4 阻害剤「アナグリプチン」の最新情報 12月12日 インスリン治療糖尿病患者における抗インスリン抗体が及ぼす影響について 1月7日 長時間作用型 ARB/持続性 Ca 拮抗剤合剤の紹介 1月16日 インフルエンザ・アレルギー等での漢方製剤使用症例について 1月17日 透析領域でのドロキシドバ使用について 1月28日 時効型溶解インスリンアナログ注射液「デグルデク注」の紹介 1月29日 ファーマシューティカルケアの理念に基づく病棟薬剤師業務と臨床薬剤師の育成 1月30日 強化インスリン療法での最適なインスリンの選び方 2月4日 オキサゾリジノン系合成抗菌薬「リネゾリド」の製品特性について 2月14日 アレルギー性鼻炎治療剤の小児適応追加紹介 2月25日 抗アレルギー性疾患治療薬合剤の最新情報 3月4日 新しい経口 FXa 阻害剤「アピキサバン」の製品情報 3月13日 胸部不定愁訴・めまい等での漢方薬使用症例紹介 3月25日 「ビルダグリプチン」 他の血糖降下薬との併用について 45 栄養管理科 科長 安原 幹成 栄養管理科は,病院 管理栄養士6名(内:1名育 児休暇中) ,瀬戸いこい苑 管理栄養士1名,調理師9 名,調理員1名,パート1名の構成です。 部署目標としては, 「コミュニケーションを密にし, 業務の効率化を図ろう」として取り組んでまいりまし た。 平成24年は給食管理システムのバージョンアップに より,システム的な効率化と食材の見直しとコスト削 減, 災害時対策として2月から無洗米を採用しました。 年度末には,備蓄食品の総入れ替えと災害時用に調 理器具の新規購入を行うことで災害時の対策を充実さ せました。 ・栄養管理 入院中の皆様の臨床検査結果,身体情報,喫食量や その他情報から栄養状態を把握するよう心掛けていま す。喫食量の悪い場合や嚥下・咀嚼に問題がみられる 場合には,ベッドサイドへ伺い,個別対応を行ってい ます。 特に栄養状態の悪い方の場合,栄養カンファレン スや NST 委員会にて他職種による検討を行っていま す。褥瘡回診にも参加して状態を確認,補助食品の検 討などを行っています。 また,入院中にご提供している食事についての説明 と食事療法のポイントの用紙を,入院後にお膳につけ ています。 ・栄養指導 平成24年度は,医師・看護師のご協力のもと栄養指 導件数は,平成23年度と同様に年間2,000件(非算定 を除く)を推移しています。大半の方が継続的な栄養 指導を受けており,退院後も安心して過ごして頂ける ようサポートしていきたいと考えています。複数の管 図1 栄養指導件数の推移 件数 250 200 150 100 50 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月 12月 1月 2月 3月 平成21年度 46 平成22年度 平成23年度 平成24年度 理栄養士による栄養指導に極力,差がでないよう,栄 養管理科では,既成の媒体以外にオリジナルの指導媒 体やフードモデルを中心に栄養指導を行っています。 栄養指導は,笠岡第一病院,笠岡第一病院附属診療所, タカヤ クリニックの3施設を対象に行っています。 ・健康教室 医師と共に管理栄養士も食事療法について下記の日 程で講演を行いました。 7月14日(土) 「腎臓疾患について」 8月22日(水) 「子どもの食物アレルギーについて」 9月8日(土) 「減塩食について」 11月24日(土) 「糖尿病について」 その他にも血液透析を受けられている皆様を対象に その時の話題をテーマとして透析座談会を開催してい ます。また,糖尿病教室を2回/月,担当しています。 ・医療安全 アクシデント及びインシデント発生時には,積極的 にレポートを提出することを啓蒙しています。レポー トを元に発生原因と対策について協議を行い,同様の 原因で発生しないよう検討して対策をとっています。 また,インシデントの発生が多い場合には,別途 チェック表を作成し,発生予防に努めています。 ・食事の提供 直営である良さを生かし,食材の選択は,可能な限 り,地産地消にこだわり地元の肉・魚介類・野菜・果 物を取り入れています。 地元の野菜を取り入れることで患者の皆様へ安心・ 安全なお食事を提供できるよう努めています。 ・災害対策 災害時の対策として食事と飲料水を1日3食として 160人分を計3日間分の備蓄をしています。 また,平成25年2月より全てのお米を無洗米に変更 し,災害時でも限られた水で炊飯が可能なように備え ています。 同時に厨房の調理器具が使用不可になった場合に備 えて,災害時用に炊飯器,コンロ3台,ガスボンベ4 本を新規購入しました。 これによってライフラインの断絶が起こったとして も患者の皆様へ温かい食事の提供を行うことが可能と なるとともに職員への炊き出しも可能としました。 無洗米への変更によって洗米を省くことで水の使用 量もひと月あたり,7,000リットルの節水にもなりま した。排水や配管への汚染も軽減されることを期待し 第2章 診療概要・統計 ています。 図2 ひなまつりの献立 ・行事食 年間10回の行事食を設けています。行事食には,図 2のようにお膳に手作りのカードを添えて心のこもっ たおもてなしを心掛けています。 臨床検査センター 臨床検査科 科長 北川 和成 1. 平成24年度 院内検査項目総数(表1) 生化学検査は昨年度比で1.2%増,免疫検査は3.7% 増,血液検査は0.3%増,一般検査は3.8%減,糖質関 連検査は1.4%増,凝固検査は3.0%増となりました。 全体の総数では0.9%増となりました。集計的には大 きな増減はありませんでしたが,毎月3週目に行って いた透析後の採血がなくなり透析の検査は大きく減少 していますが,外来での検査件数の増加で微増となり ました。今後も外来での至急検査の増加が予測される 中,臨床のニーズに迅速に対応できる検査室を常に考 えながら業務を行って行きたいと思います。 表1 平成24年度 院内検査項目総数 平成24. 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平成25. 1月 2月 3月 合 計 生化学検査 37,563 38,809 41,502 39,057 40,012 36,694 39,944 36,436 37,283 36,597 38,192 37,453 459,542 免 疫 検 査 1,123 1,187 1,189 1,200 1,260 1,100 1,172 1,042 976 1,142 1,255 1,105 13,751 血 液 検 査 4,981 5,066 5,141 5,111 5,159 4,711 5,012 4,683 4,562 4,901 4,904 4,916 59,147 一 般 検 査 3,171 3,338 3,480 3,405 3,347 2,961 3,330 3,135 3,217 2,963 3,126 3,084 38,557 糖質関連検査 2,972 3,241 3,358 3,235 3,201 2,993 3,332 18,405 2,986 3,040 2,962 2,837 52,562 凝 固 検 査 777 820 846 835 947 783 840 773 712 896 941 858 10,028 院内検査は生化学検査82項目,免疫検査11項目,血液検査7項目,一般検査8項目,糖質関連検査15項目,凝固検査10項目 平成24年4月より便 OG 法削除 2. 平成24年度 病理・細胞診件数(表2) 病理は,昨年度比で19.6%減,細胞診は23.9%減で 全体では22.6%減と大きく減少しました。消化器内科 の医師の退職で,内視鏡検査の減少に伴い病理検査が 大きく減少しました。細胞診は尿検体の減少が見られ ました。 47 表2 平成24年度 病理,細胞診件数 平成24. 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平成25. 1月 2月 3月 合 計 病理組織検査 52 63 70 60 62 53 65 55 63 35 69 57 704 酵 素 抗 体 0 0 0 0 2 1 0 1 1 0 2 0 7 術中迅速検査 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 婦人科以外の細胞診 39 52 42 49 54 36 34 48 39 44 51 37 525 病理,細胞診は福山医師会センターと BML へ外注 注)酵素抗体は病理組織に付随して発生 3. 平成24年度 院内微生物迅速総数と細菌培養件数 (表3) 院内微生物迅速検査は,昨年度比で2.6%減となり ました。細菌検査は全体で2.0%と減少しました。培 養件数の内訳は,増加が泌尿器系で5.0%,血液穿刺 37.1%,抗酸菌検査4.8%で,減少は呼吸器系で2.2%, 消化器系で16.4%,その他の材料で19.9%でした。 表3 平成24年度 院内微生物迅速総数と細菌培養件数 平成24. 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 院内微生物迅速検査 475 395 265 202 179 207 197 330 592 呼 吸 器 系 171 169 153 154 159 111 153 175 消 化 器 系 60 80 46 40 37 28 36 泌 尿 生 殖 88 97 115 91 83 70 血 液 穿 刺 23 39 36 45 55 そ 他 15 38 38 46 抗酸菌検査 12 14 13 12 の 平成25. 1月 2月 3月 合 計 765 1,098 849 5,554 226 175 191 191 2,028 31 85 49 29 40 561 123 87 80 82 79 76 1,071 35 35 41 40 57 31 29 466 52 33 26 20 14 23 36 34 375 5 9 14 12 6 13 10 12 132 院内微生物迅速検査:インフルエンザ,RS,ロタ,ノロ,アデノウイルス抗原迅速,マイコ IgM 迅速,ストレップA迅速, CD 毒素,尿中肺炎球菌莢膜抗原,尿中レジオネラ抗原,尿中 H.ピロリ抗体 細菌培養検査は岡山医学検査センターへ外注 4. 平成24年度 外注検査総数(表4) 外注検査総数は,昨年度比で0.9%の増加となりま した。 表4 平成24年度 外注検査総数 外注検査項目総数 平成24. 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平成25. 1月 2月 3月 合 計 1,395 1,322 1,850 1,225 1,508 1,256 1,458 1,350 1,472 1,001 1,417 1,771 17,025 BML へ外注 この1年間,昨年度同様,診療支援と専門知識の向 上を大目標に「1. 病院診療の変動に対応出来る部署 内および部署間での連携。2. 適切なタイミング・適 切なデータ報告」を各々心にもって業務を行ってきま した。退職者もなく,安定したスタッフに恵まれ検査 室内でも状況報告会を月1回開いてローテーションの 変更,業務の見直しを行いました。昨年11月には若い スタッフ3人が初めて学会で発表し,大変よい経験を 48 得ることが出来ました。今後も,経験と知識を積み上 げて臨床のニーズに貢献できるよう努力していきたい と思います。 平成25年度も,臨床検査科は本年度と同じ目標で業 務にあたりますが,「患者さまからの信頼を目指して」 を追加して,個々の目標も立ててスタッフ一同協力し てがんばっていきたいと思います。 第2章 診療概要・統計 臨床検査件数推移 表5 院内検査項目総数推移 表6 病理,細胞診件数 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 生化学検査 442,338 454,031 459,542 病理組織検査 887 876 704 免 疫 検 査 12,415 13,255 13,751 細 診 632 690 525 血 液 検 査 56,903 58,946 59,147 酵 素 抗 体 14 33 7 一 般 検 査 39,361 40,100 38,557 術中迅速検査 1 0 2 糖質関連検査 36,590 36,600 37,124 凝 固 検 査 10,149 9,738 10,028 平成22年度 平成23年度 平成24年度 15,315 16,875 17,025 表7 院内微生物迅速総数と細菌培養件数 表8 外注検査総数 平成22年度 平成23年度 平成24年度 院内微生物迅速検査 3,984 5,700 5,554 細菌培養(呼吸器系) 2,329 2,074 2,028 細菌培養(消化器系) 825 671 561 細菌培養(泌尿生殖) 1,068 1,020 1,071 細菌培養(血液穿刺) 309 340 466 細 菌 培 養(そ の 他) 617 48 375 抗 109 126 132 酸 菌 検 査 胞 外注検査項目総数 49 生理機能検査センター 生理機能検査科 科長 坂本 恵子 平成24年度も,昨年度に引き続き,生理機能検査科 目標として診療支援と専門知識の向上ということで, 適切なタイミング・適切なデータ報告を掲げ,検査ス タッフ一丸となり,部署内および部署間での連携に取 り組んできました。 検査件数ですが, 昨年と大きな変化はありませんが, 整形外科からの誘発筋電図検査はさらに増加傾向にあ ります。 また超音波検査では血管内治療件数の増加に伴い, 血管超音波が増加しています。下肢動脈血行再建術前 後での下肢動脈の血管評価をはじめ,今年度は血液透 析療法におけるバスキュラーアクセスの機能評価も増 えています。 これからも,外来での迅速な対応ができるように, 専門的知識,技術を習得し,質の高い医療を効率的に 提供できるようがんばっていきたいと思います。 表1 平成24年度生理機能検査件数 <病院> 心電図 安静時 ホルター 超音波 マス 寒冷・ リハビ トレッド・ ホル ホルター ター 過呼吸 リ負荷 エルゴ ター 血圧計 心臓 循環器 その他 脈波血圧 安静時 泌尿器 上下肢 乳腺 上肢 腹部 頸動脈 (尿路・ 動静脈 甲状腺 (整形) 循環器 他科 TRUS) 内科 計 SPP 歩行 負荷 計 循内 形成 肺機能 他科 気道可 VC・ 逆性試 FVC 験 計 4月 487 13 0 6 6 24 1 67 39 106 42 12 3 36 34 1 53 18 1 72 5 4 0 9 18 0 5月 534 20 0 5 2 14 4 47 43 90 52 11 2 27 34 1 33 19 7 59 5 7 0 12 25 0 6月 640 15 0 3 7 17 2 60 66 126 55 6 1 38 34 0 35 30 3 68 3 2 1 6 28 0 7月 542 8 0 2 1 17 3 50 57 107 51 10 3 34 47 0 32 25 3 60 9 6 1 16 20 1 8月 533 14 0 6 2 15 0 51 68 119 64 12 2 34 29 0 26 22 2 50 4 0 0 4 19 0 9月 488 22 0 5 0 19 0 51 58 109 56 10 2 27 35 0 34 26 4 64 0 0 0 0 19 0 10月 611 25 0 9 2 19 2 55 47 102 60 15 2 42 45 0 48 31 2 81 2 2 0 4 27 0 11月 484 21 0 11 4 16 0 50 52 102 66 6 1 36 36 0 37 33 6 76 3 8 0 11 10 0 12月 336 15 4 10 3 20 0 50 38 88 59 12 5 29 47 0 33 27 2 62 2 5 2 9 8 0 1月 435 16 0 5 1 23 0 63 40 103 45 25 3 29 37 0 39 16 0 55 3 5 0 8 17 0 2月 488 10 0 4 2 17 0 44 38 82 39 21 2 35 41 0 32 32 2 66 4 1 0 5 18 0 3月 481 11 0 4 1 16 0 44 35 79 69 21 5 40 47 1 32 30 2 64 4 5 2 11 9 0 6,059 190 4 70 31 217 12 632 581 1,213 658 161 31 407 466 3 434 309 34 777 44 45 6 95 218 1 計 泌尿器 UFM RV +RV のみ 脳波 UDS 大人 筋電図 小児 NCS 整形 他科 SAS 関連検査 糖尿病 針筋 ルーチ 電図 ン カテーテル検査・治療 簡易 PSG 簡易 PSG PSG (タイトレ CAG (スマート SpO2 (初回) ーション) ウォッチ) PCI EVT シャント フィルタ PTA ー挿入 4月 21 14 0 6 12 110 0 1 1 4 1 2 4 10 2 3 3 0 5月 19 18 1 6 6 133 0 1 3 2 0 0 0 9 2 2 5 0 6月 19 21 4 4 7 143 0 3 3 4 0 3 0 2 3 0 2 0 7月 20 16 0 6 11 120 0 2 1 1 0 0 1 2 0 0 4 0 8月 15 20 0 7 14 140 0 0 1 2 0 2 0 4 3 1 4 3 9月 15 6 1 3 9 135 0 0 2 3 0 1 1 1 1 0 3 0 10月 20 6 1 7 7 122 0 1 1 2 1 1 0 7 2 0 7 0 11月 15 14 0 7 4 118 1 2 2 1 1 2 1 4 1 2 4 2 12月 10 12 0 7 8 130 0 1 2 1 0 1 0 4 2 3 1 0 1月 9 23 0 4 5 113 0 0 1 8 1 0 0 6 1 1 8 2 2月 12 18 0 4 8 123 0 0 0 1 0 2 0 4 0 1 6 1 3月 11 18 2 7 17 155 0 0 2 3 0 3 0 3 2 2 5 1 計 186 186 9 68 108 1,542 1 11 19 32 4 17 7 56 19 15 52 9 50 第2章 診療概要・統計 <附属診療所> <タカヤ クリニック> 心電図 安静時 健診 外来 ホルター マス ター バセラ ホル ホルター 健診 ター 血圧計 肺機能 外来 健診 心電図 脈波血圧 4月 6 6 5月 4 5 超音波 外来 腹部 健診 外来 心臓 4月 99 55 1 2 0 0 4 2 0 19 1 1 5月 154 47 0 1 0 5 7 3 0 21 4 0 6月 4 4 6月 199 54 1 0 0 1 10 6 0 23 2 0 7月 5 2 7月 185 45 2 0 0 1 9 14 0 28 3 1 8月 186 46 4 0 0 1 6 12 1 24 7 1 8月 12 3 9月 151 38 3 1 0 0 7 6 0 22 3 3 9月 8 5 10月 144 43 3 1 0 2 10 7 0 30 3 0 10月 13 3 11月 137 32 1 1 0 9 10 3 0 26 3 0 12月 117 25 1 0 0 1 5 2 0 26 1 0 11月 6 3 1月 124 37 2 0 0 2 9 3 1 13 1 1 12月 9 5 2月 121 50 2 2 0 1 17 2 0 13 1 0 1月 11 0 3月 95 46 3 0 0 0 15 3 1 11 2 1 1,712 518 23 8 0 23 109 63 3 256 31 8 2月 9 5 3月 10 9 計 97 50 計 <総計> 心電図 超音波 ホルタ トレッド・ ー 心臓 エルゴ 計 8,673 31 237 1,221 腹部 945 泌尿器 泌尿器 乳腺 上肢 上下肢 頸動脈 (尿路・ 甲状腺 (整形) 動静脈 TRUS) 161 31 407 466 3 脈波 血圧 959 脳波 筋電図 SAS 関連検査 カテーテル検査・治療 簡易 PSG SPP 肺機能 UFM 針筋 簡易 PSG PSG (タイトレ CAG UDS 大人 小児 NCS (スマート (初回) +RV 電図 SpO2 ーション) ウォッチ) 95 285 186 9 68 108 1,554 表2 生理機能検査件数推移 19 32 4 17 7 56 PCI 19 EVT 15 シャント フィルタ PTA ー挿入 52 9 生理機能検査件数推移 循環器系 エコー系 呼吸器系 神経系 平成22年度 6,788 2,735 471 1,450 平成23年度 7,414 2,994 299 1,561 平成24年度 8,485 4,152 272 1,749 (件) 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 平成22年度 循環器系 平成23年度 エコー系 平成24年度 呼吸器系 神経系 51 画像診断センター 放射線技術科 科長 小橋 高郎 【はじめに】 平成24年度はさまざまな分野で装置の更新作業があ り,それぞれのモダリティの選択や性能評価に追われ た一年となりました。7月には循環器内科の強い要望 により,最新式の FPD 搭載の DSA 装置が導入され, 3月にはペインクリニック内科の新設により神経ブ ロック治療に使用される外科用イメージが更新されま した。同じく3月には唯一のアナログ装置であったX 線 TV 装置も FPD 搭載のフルデジタル装置に変更さ れ,平成24年度をもって当院の完全デジタル化が完成 されました。また,9月にはマンモグラフィ検診施設 の認定更新を受審し,デジタル部門で『A』認定とし て登録されました。 さらに当センターの大きな動きとして,平成24年10 月より放射線科の当直業務が始まったことがあげられ ます。24時間体制で画像診断を提供できる体制を作る ことで,われわれも井笠地域の救急医療を担っている ことを自覚し,緊急時に早急な判断ができるような訓 練が必要であることが実感されます。 以下,平成24年度画像診断センターにおける活動内 容について報告をいたします。 表1 各検査前年度比 一般撮影系 平成23年度 平成24年度 増減 21,426 22,794 6.4% C T 検 査 4,205 4,199 0% M R I検 査 2,366 2,331 −1% 乳 腺 撮 影 713 668 −7% 造 影 検 査 953 932 −2% 骨密度測定 489 598 22% 52 【本年度検査実績】 平成24年度の各部門の総検査数,ならびに前年度比 を表1,2,グラフに示します。 表1に示すごとく,各検査ともに前年度比で検査数 の大きな検査数の変化は見られないなかで,骨密度測 定が年々増加する結果となっています。 一般撮影件数は毎年数%ずつの増加がみられます。 本年度はX線 TV 装置の更新にあわせて2台目の一 般撮影装置も新しくなり,昨年設置された DR 装置と 併せて検査効率があがっています。 CT 部門においては,血管内治療を前提とするよう な重症虚血肢に対する Ct-Angiography あるいは透析 ShuntCT-A に対し,昨年度導入された軌道同期撮影 を各自がマスターし,検査の標準化を導入することで レベルアップが計られています。 MRI 部門は検査数のおおきな増減はみられないも のの,形成外科やペインクリニック内科からの依頼も 増加しつつあり,検査技術に対する幅広い知識が必要 であると考えています。 骨密度測定も2割以上の検査数の増加です。骨粗鬆 症外来のある日には1名の専任を置くような状況にな り,今後も必要性は高まると感じています。 新しい装置が導入されることで部署内も活性化し, 患者の皆様にはより優しく,同時により高度な医療が 提供できる環境が整いつつあります。循環器撮影室・ 手術室・ペインクリニック内科等,業務範囲が拡大す るなかで,当センターにも若手が増え,検査に対する 意欲を高めつつ新しい装置・新しい分野に挑戦し,切 磋琢磨して技術を磨いてゆきたいと考えています。 第2章 診療概要・統計 表2 平成24年度 月別検査数(病院・附属診療所・タカヤ クリニック) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 1,488 1,538 1,857 1,655 1,664 1,542 1,794 1,687 1,570 1,531 1,563 1,656 19,545 診療所・タカヤ 282 289 350 338 330 260 255 250 209 194 245 247 3,249 病院 310 288 345 312 378 330 345 339 342 342 323 303 3,957 診療所・タカヤ 19 20 23 25 25 18 19 16 10 16 26 25 242 病院 152 165 170 164 210 192 205 199 201 150 189 214 2,211 診療所 12 12 12 12 7 9 10 7 14 7 13 11 126 病院 54 65 31 60 34 44 52 49 30 32 32 53 536 診療所 4 12 5 6 5 2 6 5 6 5 2 4 62 病院 23 15 15 15 17 10 18 19 16 21 10 17 196 診療所 29 69 120 102 93 78 56 49 54 18 52 16 736 乳腺 23 41 44 78 69 70 92 73 53 31 72 22 713 血管撮影 19 20 7 7 15 6 17 15 10 18 12 14 123 一般撮影 CT MRI DEXA 造影 病院 一般撮影 件数 合計 CT 病院 診療所・タカヤ 2,500 件数 450 病院 診療所・タカヤ 400 350 2,000 300 1,500 250 200 1,000 150 100 500 0 50 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 MRI 件数 25,000 200 20,000 150 15,000 100 10,000 50 5,000 平成23年度 平成24年度 定 測 査 度 密 骨 影 造 撮 腺 検 影 査 検 M RI 撮 般 乳 系 0 影 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 一 0 平成22年度 査 診療所 T検 病院 C 件数 250 グラフ 一般撮影・CT・MRI 検査数および年次変化 53 リハビリテーションセンター リハビリテーション科 科長 高橋 正弘 平成24年度のリハビリテーション科は1名の新人理 学療法士を迎え理学療法士9名,作業療法士4名,言 語聴覚士1名,アシスタント1名の計15名で日々の業 務に取り組んで来ました。平成22年度に迎えた5名の 新人療法士もこの3年間で見違えるように成長し頼り ないと思われたリハビリテーション科もより成長でき た1年だったように思います。 この1年間リハビリテーション科として特に取り組 んできたことは可能な限り在宅への復帰を目指すとい うものでした。その為にまず在宅での生活を支援でき るように訪問リハビリスタッフを0.5人体制から1人 体制に増員し訪問リハビリの充実を図りました。この 事により在宅での生活に不安を抱える患者,家族の 方々のサポートがより行えるようになりました。また, 訪問リハビリの専用車両を導入して頂きより訪問リハ ビリに出やすい環境が整いました。日々の業務におい ても退院前訪問指導や退院前カンファレンスなどを積 極的に行い少しでも患者,家族の方々の不安を取り除 けるように努力してまいりました。まだまだ至らない 点も多く自宅退院に結び付けなかったケースも多くあ りましたが,前年度はリハビリ実施患者の69%が在宅 復帰したのに対し本年度は72%の患者が在宅復帰を果 たしました。来年度も1%でも在宅復帰率を伸ばせる ように今後も院内での連携や地域との連携を密に取り 多くの患者の方々が自宅で安心して暮らしていけるよ うにしっかりとしたサポートを行っていきたいと考え ています。 部署内の活動では新人療法士に対する教育の一貫と して例年通り新人療法士(経験年数3年未満)による 症例報告会を月2回のペースで行ってきました。先輩 療法士から色々なアドバイスを貰い良い刺激になった と思います。また,勉強会では各療法士がテーマを決 めて月1回のペースで勉強会の開催を行うなどして新 (単位) 2,500 理学療法 人教育を含め各療法士の質の向上を図ってまいりまし た。 【理学療法】 本年度は1名の理学療法士の増員があり上記したよ うに訪問リハビリスタッフを0.5人体制から1人体制 へ増員しました。そして0.5人を瀬戸いこい苑リハビ リへの派遣を行いました。瀬戸いこい苑リハビリは短 期集中加算を取得するための人員が不足しているため にヘルプを行いました。実質の増員とはなりませんで したが取得単位数の増加も見られました。そして本年 度は新たなペインクリニック内科の開設により新たな 関わり方について模索中です。来年度は新たな分野で の活躍を行っていきたいと考えています。 【作業療法】 本年度は前年と比較して入院・外来部門共に実施単 位数が増加しました。本年度では長期休暇から復帰し たスタッフを加えて4人体制になっており,患者数が 大きく増加しました。さらに患者一人当たりに対する 治療時間を増やすことができました。日常生活に対し て効果的な介入を行うためには短時間では充分な介入 は行えません。来年度は作業療法部門では1名の増員 を予定しています。充分な介入時間の確保,さらには 対象疾患の拡大を図り患者の皆様の健康的な生活に貢 献できるように努力してまいります。 【言語療法】 「失語症」の患者は「治療継続により状態の改善が 期待できる」と医学的に判断された場合に算定日数上 限の除外対象となることを厚生労働大臣が定めていま すが,長期間の継続のせいか制限がかかり13単位 / 月 で行う方,または訓練終了となる患者がいました。反 面,発達検査の依頼が多く訓練に移行するケースも多 くみられています。 (単位) 1,200 作業療法 1,000 2,000 800 1,500 600 1,000 400 500 0 54 200 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月11 月12 月 1 月 2 月 3 月 H23 外来 H24 外来 H23 入院 H24 入院 0 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月11 月12 月 1 月 2 月 3 月 H23 外来 H24 外来 H23 入院 H24 入院 第2章 診療概要・統計 言語療法 訪問リハビリ (単位) (単位) 250 150 200 100 150 100 50 50 0 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月11 月12 月 1 月 2 月 3 月 H24 外来 H23 入院 H23 外来 H24 入院 0 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月11 月12 月 1 月 2 月 3 月 H23 H24 平成24年度 リハビリテーション科症例発表 4月13日 廃用症候群と疼痛のため思ったより経過 が長期化した症例 永富 2月27日 5月11日 化膿性脊椎炎にて長期臥床に対して不満 が強い患者への IC について 中道 3月15日 5月25日 障害をもった小児に対する症例 原田 6月15日 左脛骨近位端骨折を呈した症例 高橋佳 7月12日 左大腿骨転子部骨折により DHS 挿入術 を施行し術後疼痛が続いた症例 宮崎 7月26日 腰椎圧迫骨折を繰り返し慢性疼痛のある 症例 植田 8月2日 老健入所者の座位保持練習開始時期につ いて 杉 8月17日 摂食不良により入退院を繰り返す症例 永富 8月24日 転落により踵骨骨折(Beakfracture)を 受傷した症例 中道 9月4日 左上腕骨近位端骨折を受傷した症例 原田 9月25日 転倒により骨折を繰り返され複数の既往 をもった症例 山田 10月18日 右変形性股関節症を呈した症例 11月21日 脳梗塞を発症して長時間経過した後にリ ハビリ開始となった症例 宮崎 11月29日 退院前自宅訪問へ行き福祉用具の導入を 勧めるも導入困難な症例 12月11日 3月27日 3月29日 手指骨骨折を呈した2症例の予後に対す る比較検討 左片麻痺が既往にあり麻痺側の大腿骨転 子部骨折を受傷した症例 在宅復帰の希望があるが病院と施設間の 生活が続いている症例 寝たきり状態から徐々に ADL に改善が 見られた症例 宮崎 植田 山田 杉 平成24年度 リハビリテーション科内勉強会 4月26日 診療報酬改訂・今後の展望 5月31日 痛みの評価と治療 平田 6月29日 認知機能検査 高木 植田 7月17日 術前呼吸理学療法 ∼ 急性期からの呼吸 リハビリテーション ∼ 稙田 今後も施設での生活が続くと予測される 症例 山田 9月5日 高次脳機能評価 12月13日 リハビリ拒否が続き離床が図れない症例 杉 10月2日 子どもの発達と発達障害 1月11日 原因疾患に比して広範囲で強い疼痛を呈 した症例 永富 1月23日 後縦靱帯骨化症術後に ADL 低下を引き 起こした症例 中道 1月29日 右小脳出血を生じた症例 原田 2月13日 化膿性脊椎炎を呈し経過中に不全麻痺を 発症,在宅復帰に関して難渋している症 例 高橋佳 高橋佳 高橋正 小笠原 山本 11月16日 肩関節の運動と評価 織田 1月11日 交感神経系と疼痛 永富 1月29日 障害受容とリハビリテーション 原田 1月31日 排痰法について 松田 3月13日 浮腫と理学療法 中道 3月14日 うつ病患者に対する作業療法 ∼ 近年の うつ病をふまえて ∼ 宮崎 3月23日 肩関節の機能解剖 高橋佳 55 笠岡手外科・上肢外科センター センター長 橋詰 博行 手外科・上肢外科手術例はこの8年間を通して年々 増加してきましたが,24年度は少し減少しています。 平成17年度341例,18年度614例,19年度694例,20年 度736例,21年度1,002例,22年度1,170例,23年度1,316 例,24年度は1,302例(991人)でした(表1,図)。 24年度手外科・上肢外科関連の学術業績は全国学会 発表4(座長2) ,地方会・講演発表4(座長9), 論文数7でした。第8回上肢外科サマーセミナーin Kasaoka では表2のとおり,特別講演に済生会横浜市 東部病院 整形外科 部長 山中 一良先生と名古屋 大学大学院医学系研究科 手の外科 教授 平田 仁 先生をお招きし,活発な討論が行われました。全出席 者数は95人でした。 表1 年度別 上肢手術件数 平成17 年度 平成18 年度 平成19 年度 平成20 年度 平成21 年度 平成22 年度 平成23 年度 平成24 年度 126 264 261 314 348 464 613 711 手根管症候群 72 113 126 142 369 341 326 278 上肢骨折・脱臼・偽関節 52 63 85 108 96 91 121 109 良性骨軟部腫瘍・腫瘤・ガングリオン・滑液包炎 8 30 27 34 25 35 45 40 OA・RA・関節拘縮・変形・遊離体・ロッキン グ指・弾発肘 4 20 34 35 27 80 59 39 上肢絞扼性神経障害(手根管症候群を除く) 19 25 36 16 44 45 43 30 腱・靱帯・掌側板損傷・腱脱臼 14 12 34 17 21 22 23 28 神経損傷・麻痺・カウザルギー 9 8 16 19 24 25 16 20 肩腱板損傷・反復性脱臼・不安定肩 4 13 17 8 13 7 21 15 手関節障害(OA・キーンベック病等・TFCC 損 傷・DRUJ 障害・Preiser 病・手根骨不安定症) 9 10 14 12 8 15 17 11 デュプイトラン拘縮・フォルクマン拘縮 3 10 10 11 12 20 18 9 病 名 弾発指・強剛母指・腱鞘炎など 指尖部損傷・異物・創処置・創傷・巻き爪 1 8 14 6 4 7 6 4 15 32 10 12 7 17 8 2 5 6 10 2 4 1 0 6 手術件数総計 341 614 694 736 1,002 1,170 1,316 1,302 症例数 290 518 621 663 824 923 1,029 991 肩インピンジメント症候群 その他 56 第2章 診療概要・統計 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 0 200 400 600 800 1,000 1,200 図 上肢疾患分類別手術数の推移 1,400 弾発指・強剛母指・腱鞘炎など 手根管症候群 上肢骨折・脱臼・偽関節 良性骨軟部腫瘍・腫瘤・ガングリオン・ 滑液包炎 OA・RA・関節拘縮・変形・遊離体・ ロッキング指・弾発肘 上肢絞扼性神経障害 (手根管症候群を除く) 腱・靱帯・掌側板損傷・腱脱臼 神経損傷・麻痺・カウザルギー 肩腱板損傷・反復性脱臼・不安定肩 手関節障害(OA・キーンベック病等・ TFCC損傷・DRUJ障害・Preiser病・ 手根骨不安定症) デュプイトラン拘縮・フォルクマン拘縮 指尖部損傷・異物・創処置・創傷・ 巻き爪 表2 第8回 上肢外科サマーセミナー in Kasaoka ① はじめに 「当院の現況について」 笠岡第一病院 院長 橋詰 博行 ② ベイシックレクチャー 「上肢骨折における最近の工夫 ∼ 最小侵襲手術 ∼」 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 生体機能再生・再建学講座 島村 安則 先生 「肘部管症候群に対する鏡視下尺骨神経前方移行術」 岡山赤十字病院 リハビリテーション科 小西池 泰三 先生 ③ シンポジウム 肩関節外科と研究 ― 同門における肩関節外科の取り組み ― ⑴ 腱板完全断裂に対する鏡視下手術 笠岡第一病院 兒玉 昌之 ⑵ 1次修復不能な腱板広範囲断裂に対する鏡視下手術 尾道市立市民病院 河合 亮 先生 ⑶ 拘縮肩に対する鏡視下手術 岡山赤十字病院 竹下 歩 先生 ⑷ 反復性脱臼に対する鏡視下手術 竜操整形外科病院 濱浪 一則 先生 ⑸ 肩人工関節の応用 日本鋼管福山病院 加藤 久佳 先生 ⑹ 肩関節における基礎研究 岡山大学整形外科 迫間 巧将 先生 ④ 症例検討会 1)「Development of plating systems based on a new concept Distal radius and Ulna Midclavicle」 尾道市立市民病院 整形外科 廣岡 孝彦 先生 2)「適切な診断,治療が遅れた交通外傷による肩関節障害」 名越整形外科医院 名越 充 先生 ⑤ 特別講演 ⑴ 「橈骨遠位端骨折 ― 掌側ロッキングプレートのトラブルをいかに防ぐか ― 」 済生会横浜市東部病院 整形外科 部長 山中 一良 先生 ⑥ 特別講演 ⑵ 「手根管症候群をめぐる最新の動向」 名古屋大学大学院医学系研究科 手の外科 教授 平田 仁 先生 57 内視鏡センター 消化器内科診療部長 宮島 宣夫 【笠岡第一病院内視鏡センター設立】 平成20年4月に内視鏡室から内視鏡センターと改名 し,充実した医療を提供しております。当内視鏡セン ターでは安全かつ苦痛の少ない内視鏡検査を効率よく 実現できるように努めております。通常,当院では鎮 静を行わず検査を行っていますが,鎮静の必要性があ る場合は鎮静下にて検査を行っており,その際は自動 監視装置を設置し,血圧,脈拍,血中酸素濃度など, 患者のモニタリングを行い,安全で楽な内視鏡検査の 提供を心掛けています。上部消化管内視鏡検査の施行 中は患者用モニターを通じて,ご自身の胃の中を見る ことが可能です。上部消化管内視鏡検査では食道,胃, 十二指腸疾患に対する内視鏡診断,内視鏡的胃瘻造設 術など行っています。NST(栄養サポートチーム) の活動とともに胃瘻造設に付随する内視鏡検査も増加 しつつあります。泌尿器科領域では膀胱鏡検査も実施 しております。 【内視鏡センターの特徴】 当内視鏡センターは消化管内視鏡検査用検査室と泌 尿器科用内視鏡検査室の2室を併設しております。 消化器科の内視鏡検査システムはオリンパス社製 EVISLUCERA と上部消化管内視鏡スコープ4本(経 口内視鏡2本,経鼻内視鏡2本),下部消化管内視鏡 のスコープの2本(すべて可変式スコープ)を使用し, 必要時には NBI(Narrow Band Imaging 狭帯域光観 察)及び拡大内視鏡を用い早期癌の発見と診断に努め ています。 【検査実績等について】 消化器内視鏡検査件数の年度別推移(表)に示すよ うに,検査件数は年々増加傾向でしたが,平成24年度 は人員の関係で病院と附属診療所を合わせて1,167件/ 年に減少しました。 内視鏡検査の安全性を高める上で,内視鏡の洗浄・ 消毒について重点を置き,日本消化器内視鏡学会及び 日本消化器内視鏡技師会の内視鏡の洗浄・消毒に関す るガイドラインを参考にして内視鏡の洗浄・消毒に関 するマニュアルを作成し,ジョンソン&ジョンソン社 製の内視鏡洗浄装置を2台導入し消化器内視鏡技師が 洗浄・消毒を行っております。 表 GIF 58 CF 合計 病院 附属診療所 病院 附属診療所 平成13年度 473 188 129 38 828 平成14年度 548 209 158 43 958 平成15年度 668 182 124 41 1,015 平成16年度 693 204 169 28 1,094 平成17年度 617 175 196 40 1,028 平成18年度 719 174 202 21 1,116 平成19年度 685 182 256 48 1,171 平成20年度 663 278 267 16 1,224 平成21年度 780 299 261 15 1,355 平成22年度 734 287 307 15 1,343 平成23年度 731 270 305 10 1,316 平成24年度 609 297 261 0 1,167 第2章 診療概要・統計 メディカル・ファジーリサーチセンター 室長 有田 清三郎 同志社大学 生命医科学部 教授 笠岡第一病院「メディカル・ファジーリサーチセン ター」4年目の年度報告です。メディカル・ファジー リサーチセンターという言葉が少し馴染みがないと思 いますが,この研究室は病院や介護施設に関係する医 療情報―医療現場や介護福祉の現場の生の情報のデー タを基に,分析・解析し,その結果を現場に生かして いこうとするための研究室です。 通常“情報”という言葉を聞きますと身長168㎝と いったかっちりとした数値で表されたものを連想され がちですが,医療現場での「体がだるい」 , 「激しい頭 痛」 , 「フラツキがある」や超音波画像所見での「やや 不整」などの情報は数値に表せていなくても立派な情 報です。このような情報をファジー情報(あいまいさ を伴った,幅のある情報)と言います。医療や介護の 世界では, デジタル情報とファジー情報が混在した 「人 の豊かな情報」が大きな役割を果たしています。この 医療や介護の現場の生の情報,データを解析・分析し て,価値を引き出し,医療や介護の現場に生かしてい きたいと思っています。 具体的な仕事には, ⑴医療・介護のための統計相談, ⑵医療・介護のための研究相談・研究支援,⑶医療・ 介護のための統計学講座,等があります。 平成24年度は次のような事を行いました。 ⑴ 笠岡第一病院の医療・介護における,データ解析 支援 (各分野からの統計相談件数:42件) (整形外科,形成外科,看護部,人工透析センタ ー,臨床検査センター等) 毎週木曜日または金曜日 ⑵ 「第15回 院内看護研究発表会」 (平成24年8月18 日土曜日) 講評担当 ⑶ 毎月1回小グループの統計学講習を行いました。 ⑷ 研究(統計解析)支援 ①手外科臨床データによる多変量解析と診断ロジ ックの構築 ②高齢者の検査データの統計分析(アルブミン, コレステロール値等) ③褥瘡の単発・多発における要因分析 ④透析時における脈波データの解析,など ⑸ 病院内統計講習 「基礎から学ぶ統計解析講座」 講習期間 平成24年8月24日∼12月14日(計7回) 時 間 午後5時30分∼6時50分 会 場 5階小会議室 受 講 者 三宅政夫,藤井攝雄,尾関淳子,森永 敏行,田中千穂,若狭麗子,笹尾祐身, 平田淳也,高見智子,枝広恵,井上弘 子,関藤恭弘,藤井那央,太田祐策, 湯浅吉貴(15名) 世 話 人 口羽義一,森永敏行 統計解析講習終了時には講習修了を満たした受 講者に「統計解析講座修了証書」が授与されまし た。この病院内統計講習は,院内における「統計 を学びたい」という声をもとに実施されました。 この統計講習会に立案,企画から毎回の講習実施, 会場設営,教材作成,印刷の準備等に診療情報管 理室の口羽氏に大変尽力いただきました。 ⑹ 統計士資格習得 財団法人実務教育研究所「現代統計実務講座」の 全課程修了と認定試験合格により,次の3名が統 計士として認定されました(平成24年4月) 北川和成(証書番号121010081号) 口羽義一(証書番号121010054号) 岡田 恵(証書番号121010093号) ⑺ 第25回岡山県作業療法学会で当院リハビリテーシ ョンセンターの平田淳也氏が学会長賞を受賞(平 成25年3月10日,於岡山国際交流センター) 受賞題目「上肢疾患の手術後の痛みと破局化との 関連」 (平田淳也,有田清三郎,小笠原陽子, 山本智代,宮崎結果,井上桂子) (メディカル・ファジーリサーチセンターはこの研 究の統計解析指導を行いました。) 59 4 新規導入機材 井上 呉美・浅尾 昌彦 当院では“医療の質の向上” “医療安全” “患者の皆 様の診療環境の改善” を目的として施設, 機材の新設・ 更新をしています。平成24年度は下表の機材の新設・ 更新を行いました。 今年度はペインクリニック内科を開設したことから ペインクリニック内科での導入機器が多く購入されま した。 平成24年4月3日 バフィングマシン(フットケア用)S-35バキュームタイプ ベヒトルト社 カワニシ 4月20日 ビッグセルインフィニティ840タイプ CR-550 ケープ ケープ 6台 共和医理器 4月20日 LED ライトシステム L2S09 メイディカルプログレス 1台 カワニシ 4月20日 自動血圧計健太郎架台セット HBP-9020 コーリン 1台 西日本メディカルリンク 4月26日 血液凝固測定装置アクタライクミニⅡ JMS 1台 高塚ライフサイエンス プラム救急カート 080-219-08 PR-0626汚物缶含む 村中医科 1台 共和医理器 与薬車 NX-20型ピンク 6130-01 日本医理器材 1台 共和医理器 心電 呼吸送信機 LX-720 フクダ電子 8台 フクダ電子 心電計リード CMT-01FTH0.8D フクダ電子 8本 フクダ電子 エキサイト+ヴァリオ700SP LED CLASS テクノジム 1台 共和医理器 エキサイト+クロスオーバーSP LED CLASS テクノジム 1台 共和医理器 エキサイト+リクライン702SP LED CLASSボルドシート テクノジム 1台 共和医理器 エキサイト+バイク703SP LED CLASSボルドシート テクノジム 1台 共和医理器 6月18日 処置用光学視管7°8.6/9.8Fr WA29042A オリンパス オリンパス 1台 西日本メディカルリンク 6月28日 超音波診断装置 ViamoSS-640A/J1F パナソニックヘルスケア 1式 東芝メディカル リニア式電子スキャンプローブ PLT-704AT 東芝メディカル 1個 セクタ式電子スキャンプローブ PST-25ST 東芝メディカル 1個 コンベックス式電子スキャンプローブ PVT-375ST 東芝メディカル 1個 超音波診断装置 xario SSA-660A 東芝メディカル 1式 リニア式電子スキャンプローブ PLT-1204BT 東芝メディカル 1個 リニア式電子スキャンプローブ PLT-704SBT 東芝メディカル 1個 セクタ式電子スキャンプローブ PST-25BT 東芝メディカル 1個 コンベックス式電子スキャンプローブ PVT-375BT 東芝メディカル 1個 7月23日 Artis zee FA eco シーメンスジャパン 1式 シーメンスジャパン 8月26日 ガス式乾燥機 T4250G 形式G/OPL/BL エレクトロラックスジャパン 1台 共和医理器 9月27日 電動ベッド5000シリーズ3モーター KA-53121A パラマウント 2台 西日本メディカルリンク ベッドサイドレール KS-161G パラマウント 2組 ベッドサイドレール KF-192 パラマウント 2台 エバーフィットマットレス(清拭タイプ)8㎝幅 KE-523A パラマウント 2枚 テーブルトップ遠心機 2420 クボタ商事 1台 ロータ RS-240 クボタ商事 1個 バケット 053-4900 クボタ商事 1個 プラム救急カート 080-219-03 PR-630 村中医科 1台 5月28日 5月30日 11月6日 60 1台 東芝メディカル 成和産業 共和医理器 第2章 診療概要・統計 11月29日 テルフュージョン TIC ポンプ TE-371 テルモ 1台 西日本メディカルリンク 電子コンベックス探触子 UST-9128 ヒタチアロカ 1式 西日本メディカルリンク 12月3日 電気手術器 SHAPPAR Ai 泉工医科工業 1台 五洋医療器 12月27日 近赤外線治療器スーパーライザー HA-2200 東京医研 1台 カワニシ 生体情報モニタ DS-7100 フクダ電子 1台 カワニシ ハートスタート FR3Pro 自動除細動器 861389 フィリップス 1台 カワニシ MasimoRainbow SET パルスオキシメーター ラディカル7 マシモ 2式 カワニシ バイタルボックス TM-2572(生体情報モニタ) エーアンドデー 1式 カワニシ ニューロサーモ NT500(焼灼術用電気手術ユニット) 東洋メディック 1式 カワニシ マイスコ電動診察台 MY-J201GS 松吉医科器械 6台 カワニシ トランスファーマットレス付きストレッチャー KK-728 パラマウント 1台 カワニシ 超音波診画像断装置 S-NerveL07810 ソノサイト 1式 カワニシ 材料キャビネット MR46-AS101A ピーチ 042-536-21 サカセカガク 2台 カワニシ ColibriⅡ(整形用ドリル)532-101 シンセス 1ST カワニシ ベンディングプレス 329-300 シンセス 1個 カワニシ ベンディングプライヤー 329-290リコンプレート用 シンセス 1個 カワニシ 多用途透析用監視装置 DCS-100NX TypeB 日機装 2式 日機装 2月28日 移動型X線撮影装置 SIREMOBIL Compact L シーメンス 1台 カワニシ 3月1日 デジタルX線 TV システム透視撮影台 ZEXIRA 12月28日 平成25年1月23日 東芝メディカルシステムズ 1式 東芝メディカルシステムズ X線管装置 DRX-3724HD 東芝メディカルシステムズ 1台 東芝メディカルシステムズ X線ブッキー撮影台 SA-83-B-JPI 東芝メディカルシステムズ 1台 東芝メディカルシステムズ DREX-ZX80/P1 デジタルX線TVシステム コンパクトな設置が可能でありながら,頭足方向お よび左右方向に幅広い透視・撮影を可能とし,デジタ ル画像処理システムとの組み合わせにより,ほぼ全身 の撮影が可能です。ラウンドシェイプ天板を採用し, 患者の負担を軽減するだけでなく,術者や介助者にも 使いやすい「人に優しい」装置です。 ビッグセルインフィニティ 体圧分散性能の高い構造でさらに,ムレ対策を強化 した高機能エアマットです。頭側挙上の角度を検知し て最適な内圧に自動調整する「自動ヘッドアップ対応 機能」 ,関節拘縮の方にも対応できる「拘縮対応モー ド」 ,安静管理が必要な方に「微波動モード」 ,ベッド 上でのケア時に最適な「クイックハードモード」など, 個別リスクに対応する各種のモードを搭載していま す。 停電時でも全体の内圧を保持することができます。 多用途透析用監視装置 On line HDF の可能な透析用監視装置です。 透析液の一部を,密閉系においてサンプルポートか ら補助ポンプにより血液回路に補として注入すること で,同じ量がダイアライザーからろ過されます。透析 液は,透析液濃度監視ユニットで調整され,ダブル微 粒子ろ過フィルタユニットにより,オンライン補充液 としての清浄度が確保されます。 近赤外線治療機 スーパーライザー 高出力を実現したことにより生体深達性を高め,優 れた治療効果を発揮します。タッチパネル方式の採用 により操作性を向上させ画面を見ながら簡単に操作で きます。 焼却術用電気手術ユニット ニューロサーモ 電極針の先端より高周波電流を出力させ,神経組織 を加温・焼却する装置です。針先端部を的確な治療箇 所に導くため,インピーダンスモニタと電気刺激が可 能です。高周波出力の制御により,凝固部位の温度コ ントロールができます。 超音波診断装置Viamo 小さいけれどパワフル。高性能と機動性,そして使 いやすさを高い次元で融合しています。15インチの液 晶モニタはタッチパネル式で,画面に表示されたボタ ンを直接触れることで,より直感的な操作感を提供し ます。当院では人工透析センターにて患者さんのシャ ント血流の診断を中心に活躍しています。 61 5 看 護 部 平成24年度看護部の方針 看護部長 森岡 薫 1. 適正な看護職員配置 ⑴ 二交替混在3人夜勤の導入 5階病棟で試験的に夜勤の3人体制を2回 / 月 導入しました。二交替勤務も視野に入れています が,まずは三交替で3人夜勤を始めてみました。 外来担当者を入れての試験的な3人夜勤でしたの で,評価は様々でした。 ・3人夜勤体制により患者のケアの充実が図れ た。 (イブニングケア,モーニングケア) ・新人育成や繁雑な業務対応において有効性は高 い。 ・外来担当者は病棟業務が中途半端に感じること がある。 などの意見が出ています。来年度はこの評価を前 向きにとらえて, 再検討していきたいと思います。 2. 医療安全風土の醸成 ⑴ 医療安全体制における報告・検討を現場に活か す。 医療安全管理者を中心とした看護部「リスク ミーティング」では,委員のみならず各部署の責 任者の参加を継続しています。責任者としての視 野で積極的な意見や,前向きなアドバイスが加わ り,それを現場に持ち帰りフィードバックしてい ます。他部署との連携が必要な問題は,医療安全 管理者が連携をとり検討する場を積極的に設けて います。また,部署カンファレンス,朝のミーティ ング等機会を作り,情報の伝達や啓蒙に努めまし た。 今後もこの姿勢を続けていきたいと思います。 3. 業務の効率化 ⑴ 適正な時間管理 それぞれの部署でタイムスケジュールを見直 し,業務改善が進んでおり,その中から気づきや 反省点を改善に活かしています。部署の専門性や 役割に添って,業務改善に積極的に取り組み残業 時間が減少した部署や,「5S活動」を継続させ て成果を出している部署があります。 記録の簡素化については, 「看護必要度評価の 根拠となる看護記録」が定着しました。当院独自 の「ワードパレット」による看護記録の簡素化が 書籍に掲載された反響は早く,2病院が見学に来 てくださいました。お互いの情報交換をすること 62 で,当院も新たに記録の簡素化について更に学び の多い機会となりました。現状に満足することな く業務の見直し,改善を続けていきたいと思いま す。 ⑵ 固定チームナーシングの定着 平成24年2月から4・5階病棟で固定チーム ナーシングを導入し,大きな混乱や問題もなく定 着しています。固定チームナーシングの長所・短 所を踏まえた上で,必要性を意識統一し取り組ん でいます。固定チームナーシングの中ですでに小 集団活動が始まっており,病棟責任者を中心とし た「リーダー会」も自主的に開かれており,頼も しいかぎりです。 3階病棟は役割が特殊であり, 「業務チームナー シング」と名称を変え業務を重視したチームナー シングを自主的に提案してきました。平成25年4 月導入予定です。チームとしての目標や活動,人 材育成を期待するところです。 ⑶ コスト意識の定着 平成24年度は法人事務局用度課と合同で「コス ト」の研修会を開催しました。「コスト意識を高 める!」,「物品管理の基礎」のテーマでコスト意 識の視点,在庫管理,5S活動とリーダーの役割 等を理解して,改善点をグループワークで話し合 いました。「物品を整理整頓することで古いもの から消費でき,コスト意識の大切さが理解でき た。」という意見がありました。 研修で「コスト意識」が定着するわけではなく, それを現場でいかに実践して継続していくかが大 切です。5S運動を実行している部署や,在庫管 理を徹底しようと物品の定数化が進み頼もしいか ぎりです。来年度は「コスト意識の強化月間」活 動に取り組んでいきたいと思っています。 4. 教育体制の整備 ⑴ ラダーの構築 看護部教育委員会で当院独自のラダーに取り組 みました。委員会の回数を増やして,検討を繰り 返し完成しています。実用化するにさらに検討が 必要で,来年度はラダー評価者の育成が課題と なっています。 自己研鑽は組織の支援も頂き,各々が積極的に 第2章 診療概要・統計 勉強会,研修会に参加しています。看護部として 特記したいのは,初めての認定看護師「糖尿病看 護認定看護師」の誕生です。他職種からの期待も 多く,組織を横断的に活躍しています。 また, 「認定看護管理者制度研修ファーストレ ベル」に優秀な人材を続けて送り出せました。 は,2年目を迎えましたが一人の離職者も出すこ となく実を結んでいます。「つながり」を合言葉 に他職種のお力を借りながら,組織全体で育てて いただいたと感謝しています。 そして,なによりも前向きに頑張った新人達に エールを送ります。 ⑵ 目標管理の定着 部署面接を繰り返しながら,目標管理を継続す ることができました。平成24年度は,目標管理面 接における「コーチング」を視点に, 「医療現場 のコーチング」のテーマで外部講師の講演を開催 しました。来年度は講演で学んだことを現場で行 動していきたいと検討中です。将来的には,目標 管理と当院独自のラダーとを連動していきたいと 考えています。 看護部の方針 平成25∼26年度 上記 1∼4 看護部の目標 平成25年度 1. より⑴ 二交替混在3人夜勤の導入 2. より⑵ 医療安全体制における報告・検討を現場 に活かす 3. より⑶ 適正な時間管理 ⑷ 固定チームナーシングの充実 ⑸ コスト意識の定着 4. より⑹ ラダー評価の構築 ⑺ 目標管理の継続 ⑻ 臨地実習受け入れ体制の構築 ⑶ 新卒研修体制の整備 ガイドラインに基づいた当院独自の研修体制 看護記録検討委員会 委員長 安藤 美紀 看護記録検討委員会は,外来,病棟,手術室の看護 師8名で構成されています。委員会は毎月開催され, 看護記録の充実を図ることを目的として活動していま す。 平成24年度の活動内容 ・看護記録の監査 ・看護必要度研修(記録の監査及びミニテストに よる理解度確認と解説) ・退院サマリ記載確認 ・日本医療機能評価受審準備 ・ (院内)患者参画型看護計画研修の実施 ・強化月間を設け各部署への啓蒙活動 ・外来の看護記録の充実に対する取り組み ・看護必要度に関する病院見学対応 昨年度看護必要度について日総研の原稿依頼を受け 書籍が出版されたことから,今年度は看護必要度に関 しての病院見学が2件ありました。見学を受けること により当院の活動内容や現状確認を行う良い機会と なっています。また,他施設との意見交換で得られる 貴重な情報もあり,委員会活動の刺激となっています。 今年度も,引き続き日総研からの原稿依頼があり情 報雑誌の『看護記録と看護過程 2013 2・3月号』 へ掲載されました。記事内容は記録の効率化を図るた めに,ワードパレットを利用していることをまとめた ものです。普段の活動を見直すことで今後の課題が浮 き彫りとなる場面があります。委員会を通して検討を 行い,院内に発信していくサイクルを大切にしたいと 思います。 委員会メンバーは個々の部署で積極的な活動を行っ ています。外来の看護記録記載は昨年度より内容が充 実しています。また,手術室の看護記録に関する取り 組みも意識が高まり,病棟だけはなく,看護部全体で 看護記録に対して考える姿勢となっています。 平成25年度は,常に看護記録の簡素化や充実を考え ていくことはもちろんですが,看護過程に関する見直 しや患者参画型の看護計画に向けて学習を深めて啓蒙 していきたいと考えています。目標に向けて,来年度 も活気ある活動を続けていきたいと思います。 63 看護業務検討委員会 委員長 三宅 由美子 看護業務検討委員会は,「看護部で遂行している看 護業務の見直しと改善を図り基準化する。 」を目的と して, 委員会は11名で毎月1回開催し, 運営しています。 平成24年度の活動内容: 25年度日本医療機能評価再審に向けての準備。 1) 看護マニュアル(看護手順,検査手順,疾患と 看護,病棟アシスタントマニュアル)の見直し と新規作成。 2) 看護業務基準の見直しと新規作成。 3) 病室掲載の入院案内「入院中の患者さまへ」の 見直しと作成。 平成25年度の活動内容予定: 1) 25年度日本医療機能評価再審に向けての準備。 2) 看護サービスの向上と看護業務のよりよい遂行 ……退院時アンケートにより問題抽出を行い, 検討改善する。 平成25年度の目標: 1) 25年度日本医療機能評価再審に向けて,看護職 員全員が看護業務内容を理解し統一した看護業 務を遂行できる。 2) 患者が不安なく入院生活を送れるようにする。 3) 患者中心で患者満足度の高い看護が提供できる ようにする。 4) 看護スタッフにとってやりがいのある職場にす る。 25年度は日本医療機能評価再審に向けてよりいっそ う看護スタッフ間の統一した看護業務の徹底が行える ように基準化すると共に,安全な看護を行っていける ようにしたいと思います。 看護部教育委員会 委員長 水ノ上 かおり 平成24年度に看護部教育委員会が一番の重点項目と したのは,前年度完成に至らなかったクリニカルラ ダーの成果責任の作成です。月に1回の委員会ではな かなか進まず,月に2回開き,それぞれ30分∼1時間 のペースで検討を重ね,完成することができました。 今後は評価票の作成と評価者の学習会を実施し,ラ ダーをベースにした教育体制づくりを目指していきた いと思います。 1. 現任教育 表1参照 【看護職員一般研修】 平成24年10月27日(土) 午後1時45分∼4時45分 5階多目的ホール 参加人数:看護職員83名 その他40名 テーマ:「医療現場のコーチング」 講 師:三木記念病院 元看護部長 多羅尾美智代先生 今回はテーマが「医療現場のコーチング」とい うことで,看護部以外の職員からも参加希望を募 り開催しました。コーチングスキルは仕事だけで なく家庭など日常生活でも活用できます。改めて 気付かされる人とのかかわり,相手の力を引き出 す話し方などを学び,身近なことやできることから 始めていきたいという感想を多くいただきました。 2. 新人教育 平成22年度から本格的に新卒看護師教育体制を整 え,昨年度は4名の新卒看護師が育ちました。 今年度は3名の新卒看護師が同じプログラムで学 64 習を進めていきました。年度末の事例発表会では, それぞれが自分の看護をまとめ振り返る中で,でき ていることや今後の課題を見出すことができ,有意 義な時間を持つことができました。今年度の評価を もとに,さらにシステムの充実を考えていきたいと 考えています。表2・3・4・5参照 3. 看護研究 【院内看護研究発表会】 平成24年8月18日(土) 午後1時30分∼3時30分 5階多目的ホール 参加人数 67名 演題1. 夜間救急外来における小児科電話対応の実 態調査 小児科外来:柏原寛子 2. 在宅で医療処置を行う介護者の気持ちと対 処行動について 在宅療養支援センター:三原由記子 3. Walk-in 患者の重症度緊急度に関する実態 とトリアージ体制導入の課題 病院外来:京田玲子 【院外発表】 第1章 研究・研修実績に掲載 今年度も日本看護学会など院外でも発表すること ができました。 日々の業務の中に研究的視点を持ち,看護の質向 上につなげることができるように今後も取り組んで いきます。 第2章 診療概要・統計 表1 平成24年度 看護職員教育計画 理念:高い倫理観を持ち,自律的に専門能力の向上に努め,地域に貢献できる看護師を育成する。 目 標 内 容 方 法 日 程 場 所 対象者 担 当 ①看護職,社会人,組織人としての自 オリエンテー 覚を養う。 ション 講義・実習 新人看護職員 ②ピックアップされた看護技術が習得 技術訓練 グループワーク 平成24年度新人職 研修 シミュレーシ 員研修計画参照 できる。 振り返り研修 ③自己の看護観を実践の中で確かめる シミュレーシ ことができる。 ョン 新 人 研 修 ち合い問題を見出すことができる。 ③プリセプターは自己研鑽を図り人間 現任教育︵生涯教育︶ 研修 プリセプター の会 3ヵ月目:7∼8月 ディスカッシ 6ヵ月目:10月 ョン 1年目:3月 ②統一した指導要綱をもとに適切な指 導ができる。 ①プリセプターシップを理解し現場で プリセプターシップを発揮できる。 ①職員が問題解決や目標達成のための 一般研修 力を引きだせるように支援する方法 を学ぶ。 管理者 リーダー 副科長 科長・師長 手順の統一 5階ラウンジ 研修者同士で技 第一カンファ 演習 平成25年2月 プリセプター フィードバッ 講義 12月 ク研修 医療現場のコ 講義・グルー ーチング プワーク 医療現場のコ ②管理に関する学びを共有し,現場に −チング レンスルーム 3階病棟 術指導の実演 ①問題解決や目標達成のための力を引 きだせるように支援する方法を学ぶ 3階病棟 稲村・ 大杉 プリセプター 責任者 6月:12月 ①技術指導の実演を通し,指導の実際 病棟共通看護 が理解できる。 森岡 新入看護職員 1ヵ月目:5月 グループワーク 性を高めることができる。 プリセプター レンスルーム ョン ①プリセプターが役割を遂行できる。 ②プリセプターは仲間同士悩みを分か 第1カンファ 講義・グルー プワーク 活かす。 稲村 プリセプター 第1カンファ プリセプター レンスルーム (次年度) 土屋 10月27日 補習11月27日 多目的ホール 職員全員 12月8日 柏原 水ノ上・ 篝 10月27日 補習11月27日 大杉 (次年度) 多目的ホール 12月8日 リーダー 土屋 副科長 柏原 科長・師長 水ノ上 ①チームワークの重要性を理解し,ス ムーズな業務展開ができる。 病棟アシスタント ②スタッフ間のコミュニケーションの 介護技術 充実を図り,豊かな人間関係を築く 講義 演習 奇数月 宗高 第1カンファ 病棟アシスタ レンスルーム ント 第1カンファ 研究メンバー 京田 レンスルーム 希望者 稲毛 全員 看護部 稲村 仁科 ことができる。 ①看護研究の意義・方法を学ぶことに 看護研究 より研究的視点を養うことができる。 ②研究成果を看護に還元することがで 指導 講義 演習 きる。 看護の質向上 ①外部研修での学びを他者に伝達し, 伝達講習会 共有することにより全体の質の向上 を図ることができる。 学習会 ①必要な知識・技術を習得し,ケアの 質を高めることができる。 ①最新の医療や看護に関する知識・技 潜在看護師研修 術を学ぶ。 ②就業の継続や職場復帰を円滑にする。 研修での学び を報告 5月∼ 研究終了まで 毎月第4土曜日 報告 適宜 講義等 適宜 第1カンファ レンスルーム 各担当 学習会 各部署 全員 者 責任者 講義・技術研 講義 修 演習 第1カンファ 9月25日∼27日 レンスルーム, 潜在看護師 3階病棟 土屋 仁科 65 表2 平成24年度 新卒・新人育成基本プログラム 項目 時期 方法 目標(目的) 早く病院になじもう オリエンテーション 3月26日 3月27日 4月18日 講義 当院の概況を知ることで,当院の風土に早期にな じむ。また,社会人として,機構職員としての自 覚を持つことができ,仲間づくりをする。 ACLS 講習 4月21日 講習 シミュレーション 救急蘇生時について学び,指示に従い行動する。 不安・苦手解消 技術訓練① 4・5月 (毎週月曜) 講義 シミュレーション 看護技術の習得。 目指せリスク軽減 薬剤研修② 1回/月 (1時間) 講義 振り返り研修(1) <1ヵ月> 5月1日 グループワーク フリートーキング 就職して1ヵ月を振り返る。 報告・連絡・相談の必要性,重要性。 振り返り研修(2) <3ヵ月> 仲間と WayWayー 8月3日 グループワーク フリートーキング 3ヵ月の自己を振り返り,学習課題を整理する。 チームの一員・自己の言動に責任を持つことの重 要性。3ヵ月の凝り固まった心と体を解きほぐす。 仲間と話すことでモチベーションを保つ。 成長確認 金魚のフン???作戦 8月 (新人が主体 的に計画する) 実習 先輩看護師に付いて先輩看護師の看護実践力を見 ることで,自分のできることとできないことを確 認する。また,時間配分が分かる。 振り返り研修(3) <6ヵ月> 10月3日 (第1水曜日) グループワーク フリートーキング 自分自身の満足度,職場適応度を振り返る。チー ムの一員としての責任ある行動はとれたか,後半 半年の目標を設定する。 多重課題・時間切迫 シミュレーション 12月8日 (土曜日午後) 講義 シミュレーション 現実の臨床現場のシナリオを用いて,安全・倫 理・EBM を踏まえ,シミュレーション学習の体験 を臨床の看護ケアにつなげる。 目指せプロフェッショナル Ns 人工呼吸器の取り扱い 10月3日 (第1水曜日) 講義 シミュレーション 人工呼吸器の仕組みを知り,リスク回避について 学ぶ。 講義 KYT 自己の成長や傾向を確認する。 主体的に学習するとは,新鮮な観察力で病棟で危 険と思われる環境を写真に撮り,その写真を基に KYT を実践し,エラー発生の可能性を予測する能 力を身に付ける。 事例発表会 自己の看護観を実践の中で確かめる。安全・安楽 な看護の提供できた(新人指導における目標)事 例を根拠付けてまとめることができ,自信を持っ て次へステップアップする。 66 振り返り研修(4) <9ヵ月> 先輩の目に負けないー 療養環境の見直し 2月6日 (第1水曜日) 振り返り研修(5) <1年> 目指せ生き生きナース 独り立ちするぞー 3月16日 (第3土曜日) 正しい薬剤管理を学ぶことでリスクを回避する。 第2章 診療概要・統計 表3 不安・苦手解消技術訓練① 項目 採血点滴注射の基礎 知識 静脈注射に関する動 向と解釈 時期 4月6日 1. 注射・採血の取 り扱い 時間 方法 担当 午前10時30分∼ 午後12時30分 (第1カンファレンス ルーム) 講義 午後1時30分∼ 午後5時 (第1カンファレンス ルーム) シミュレーション 狙い 静脈採血・点滴静脈注射に必要な基 礎知識を学ぶ。安全で確実な静脈採 血の技術が習得できる 赤木 刺入,抜針,片付けまでの点滴静脈 内注射の実際を学ぶ 2. 酸素吸入・パル スオキシメーター 4月9日 午前8時30分∼ 午前10時30分 (3階病棟) シミュレーション 長嶋 酸素吸入の基本と留意点・合併症を 理解し実際を学ぶ 3. ネブライザー吸 引 4月9日 午前10時30分∼ 午後12時30分 (3階病棟) シミュレーション 吉岡 口腔鼻腔吸引の基本を理解し実践で きる 4. 輸液ポンプ・シ リンジポンプ 4月9日 午後1時30分∼ 午後2時30分 (3階病棟) シミュレーション 泉 輸血ポンプの使用上の基本を学ぶ (管理方法・使用上の注意点・観察 点) 5. 点滴プライミング ミキシング 4月9日 午後2時30分∼ 午後5時30分 (3階病棟) シミュレーション 池永 点滴の準備 点滴のプライミング・ミキシングが 実施できる 6. ベッドメーキング オムツ交換 5月1日 午後1時30分∼ 午後3時30分 (3階病棟) シミュレーション 藤井 山崎 清潔でしわのないベッドメーキング が実施できる。安心で安楽なオムツ 交換が実施できる 7. 移送 5月1日 午後3時30分∼ 午後5時30分 (3階病棟) 講義 シミュレーション 城戸 安全安楽な患者移乗と車いす,スト レッチャーの移送を学ぶ 5月7日 午前8時30分∼ 午後12時30分 (第1カンファレンス ルーム) 講義 シミュレーション 宗高 経管栄養について知り,安全に実施 できる 5月7日 午後1時30分∼ 午後5時30分 (第1カンファレンス ルーム) 講義 見学体験 小橋 MRI 検査の特殊性と注意点を知り, 安全に検査ができる 8. 経鼻栄養法 9. 放射線・MRI 薬剤研修プログラム② 項目 人体へのリスクが大 きい薬剤 抗がん剤漏れの対応 間違えやすい薬 配合禁忌薬剤 インスリン製剤 麻薬の管理 時期 時間 担当 目標(目的) 9月5日 午後1時30分∼ 午後2時30分 (第1カンファレン スルーム) 道廣 カリウム製剤:ジギタリス製剤など,生体へのリスクが 非常に高い薬剤について学ぶ 抗がん剤が漏れた時の対応と処置を学ぶ 6月7日 午後1時∼ 午後2時 (第1カンファレンス ルーム) 篝 名前の似ている薬剤,形や色が似ていて間違えやすい薬 剤について知る 配合禁忌の薬剤について知り,安全な薬剤投与ができる 5月29日 午後1時∼ 午後2時 (第1カンファレンス ルーム) 水ノ上 当院にあるインスリン製剤の種類と効果投与方法につい て学ぶ 7月5日 午後1時∼ 午後2時 (第1カンファレンス ルーム) 土屋 麻薬の管理方法,取り扱い,返納方法について学ぶ 67 表4 集合研修 平成24年7月5日 項目 時間 担当 内容 場所 麻薬の管理 午後1時30分∼ 午後2時30分 土屋 基礎 第1カンファレンスルーム 地域連携 午後2時30分∼ 午後3時 入江 退院支援 第1カンファレンスルーム メンタルヘルス 午後3時∼ 午後4時 大杉 メンタルヘルスについて 第1カンファレンスルーム 看護診断 午後4時∼ 午後5時 安藤 看護診断プロセスの基礎 第1カンファレンスルーム 褥瘡委員会 午後5時∼ 午後5時30分 仁科 記録の仕方 第1カンファレンスルーム 平成24年10月3日 項目 時間 担当 内容 場所 看護部長の時間 午後12時45分∼ 午後1時 森岡 フリートーキング 第1カンファレンスルーム 医療安全 午後1時∼ 午後2時 稲毛 講義 第1カンファレンスルーム プリセプティの会 午後2時∼ 午後2時30分 稲村 フリートーキング 第1カンファレンスルーム 接遇 午後2時30分∼ 午後4時 寺田 サービスサイクルを作成 しよう。 第1カンファレンスルーム 目指せプロフェッ ショナル Ns 人工呼吸器の取り 扱い 午後4時∼ 午後5時30分 浅尾 講義・シミュレーション 第1カンファレンスルーム 3階病棟 表5 平成24年度 新人職員研修計画 研修目的 1 基本的看護知識・技術・態度を習得する。 2 患者に必要な看護サービスが安全・安楽に提供できる。 ステージ① (4∼5月) 時期別到達目標 感染 褥瘡 研修目標 医療安全 接遇 68 ステージ② (6∼7月) ステージ③ (8∼9月) ステージ④・⑤ (10∼11月) ステージ⑥ (12∼1月) ステージ⑦ (2∼3月) 1. 看護職,社会人, 1. 看護師としての自 1. チームの一員であ 組織人としての自覚 覚を持ち,患者に接 ることを理解するこ を養うと共に,円滑 することができる。 とができる。 な人間関係が築ける。 2. 報告・連絡・相談 2. ピックアップされ することができる。 た看護技術が実施で きる。 3. 情報収集方法を習 得し,患者の状態を 把握することができ る。 1. チームの一員とし 1. 患者の病態をアセ 1. 急変時の看護を学 スメントし,報告・ て行動することがで び,自己の役割を述 きる。 連絡・相談ができる。 べることができる。 2. 自 分 の 考 え を 述 2. 看護計画を活用し 2. ピックアップされ べ,報告・連絡・相 た看護を考えること た看護技術のうち未 談ができる。 ができる。 習得のものに積極的 3. ピックアップされ 3. ピックアップされ に取り組むことがで た看護技術が実施で た看護技術のうち, きる。 きる。 未経験の技術,処置, 3. 1 年 間 を 振 り 返 検査を学習・実施で り,次年度目標と行 きる。 動指針を明確にでき る。 ・標準予防策(手洗い ・経路別予防策:防護 ・職業感染:血液・体 の基本,針刺し防止 具の適切な使用がで 液・暴露予防対策が 対策)を学ぶ。 きる。 できる。 ・清潔操作:洗浄・消 毒・滅菌について理 解できる。 ・報告の重要性と報告 ・実施・与薬の流れと ・情報共有の重要性を の方法を理解する。 実施前確認の重要性 理解する。 を理解する。 ・予測的対応の重要性 を理解する。 ・耐 性 菌 に つ い て 学 び,検体の取扱いが できる。 ・褥瘡の基礎知識,体 ・褥瘡予防ケア,評価 圧分散ケアを学ぶ。 について学ぶ。 ・接遇の基本を習得す ・医療場面での接遇の る。 基本が理解でき,実 践できる。 ・顧客(患者)満足が 見えてくる。 ・感性を磨く。 第2章 診療概要・統計 ステージ① (4∼5月) ステージ② (6∼7月) ステージ③ (8∼9月) ステージ④・⑤ (10∼11月) 研修目標 ・病院・看護部職員と ・報告・連絡・相談の ・心のこもった看護サ 必要性,大切さを理 ービスをするために して自覚が持てる。 解する。ストレスを 日々の対応を振り返 ・看護部の体制,活動 共有する。 り, 「接遇」について が分かる。 ・医療チームの中での ・看護診断の基礎を学 考え, 「接し方」の技 ぶ。 術を学ぶ。 看護の役割を知る。 ・職業倫理について学 ぶ。 ・医療ガスの取り扱い について学ぶ。 感染 医療安全 委員会・集合研修 ・感染管理②(経路別 ・感染管理③(職業感 ・感染管理①(標準予 予防策:防護具の適 染:血液・体液暴露 防策:手指衛生,針 切な使用) 予防対策) 刺し事故防止 ・感染管理④(清潔操 作:洗浄・消毒・滅 菌) ・感染管理⑤(耐性菌 と検体の取扱い) 委員会・集合研修 ・医療事故防止対策マ ・実際に起こった事例 ・医療事故防止対策マ ニュアル1(与薬) から考える。 ニュアル15 (インシデント・アク シデント報告) ・医療事故防止対策マ ニュアル10(転倒・ 転落) ステージ⑥ (12∼1月) ステージ⑦ (2∼3月) ・倫理的かかわりに関 する自己の課題を表 現できる。 ・自己の看護観を実践 の中で確かめること ができる。 褥瘡 委員会・集合・現場 ・褥瘡予防ケア技術② 研修 記録・廻診 ・褥瘡予防ケア技術① (褥瘡発症機序,発 生要因。ずれ防止技 術,ポジショニング 技術) 接遇 内容・担当 「一人の 看護部委員・集合研 ・患者さんは, 人間として扱って欲 修 しい。 」 と思っている ・笑顔・挨拶・身だし 事を頭においた,心 なみ・態度・言葉遣 いを学ぶ。 温まる配慮が出来る 全職種対象の新人研 「態度・言葉遣い」 修で兼ねる。 の実践。 ・サービスサイクルを 作成し,患者さんの 目で病院を見る。 ・良い経験,良い価値 観を持つために…体 験発表をすることで 感性を磨き,コミュ ニケーション能力を 身に付ける。 医療は対人関係が重 要。 「心・人間性」と いう土台の上に「技 術・専門性」が上手 にかみ合ってこそ 「魅力ある人」 ・グループワーク ・グループワーク ・グループワーク ・グループワーク ・オリエンテーション ・グループワーク (1ヵ月の振り返り) (3ヵ月の振り返り) (6ヵ月の振り返り) (9ヵ月の振り返り) (1年の振り返り。 ・病院職員:服務につ ・倫理②(看護職員と 看護観を語り,看護 ・看護診断基礎①(言 いて して必要な基本姿勢 師としての自己目標 葉の理解) ・看護部概要(理念, を共有する) と態度:事例を使い 組織, 看護業務指針, プリセプターと共に 教育プログラムほか) 課題を明らかにする) ・電子カルテシステム (セ キ ュ リ テ ィ 管 理・電子カルテ操作 訓練ほか) ・倫理①職業倫理(看 護職員として必要な 基本姿勢と態度:看 護者の倫理綱領と看 護者の法律) ・医療ガスの取り扱い ・フィジカルアセスメ ント ・中央放射線部慨要 勤務体制 ・ローテーション研修 ・配置部署の決定 ・指導者と共に患者を ・配置部署の希望調査 ・部署の環境に慣れる 受け持つ ・土,日休み ・日勤業務の流れを知 ・日,祝日勤務開始 ・5月の連休休み る ・定時退社 ・毎月曜日集合研修 ・患者をひとりで受け もつ ・夜勤業務を体験する ・夜勤業務の流れを知 る ・指導下で夜勤業務を 実施する ・夜勤業務独り立ち 69 病院外来 副看護師長 中尾 留美 平成24年度外来スタッフは看護師常勤13名,非常勤 10名,診療アシスタント常勤7名,非常勤4名の構成 でスタートしました。1年を通し3名の非常勤スタッ フの異動・産休等で減員がありました。 外来診療は内科系12科,外科系14科と診療科が多く 専門医の診療を受診できること,ハード面が整ってお り,検査迅速対応・画像診断対応し早期診断に繋がる ことが利点です。本年度は常勤医を3名減員,糖尿病 看護認定看護師を中心にフットケア外来が新設されて のスタートとなりました。消化器内科医師退職は内視 鏡件数・緊急内視鏡対応への影響が出ており,皮膚科 常勤医の退職による皮膚科外来縮小は手術件数に影響 が出ました。10月の眼科常勤医退職に伴い,眼科診察 枠が縮小となり,糖尿病患者のコントロール及び手術 への対応も曜日限定の実施となっています。しかし神 経内科の新設,11月には日本ペインクリニック学会専 門医・森田善仁医師を迎え,ペインクリニック内科が 新設されました。長年痛みに悩んでいる患者さん・ど こへ行っても軽減できない痛みを持つ患者さんに専門 的治療を提供できる病院となりました。新しい部門の 開催にあたりスタッフも一丸となり,患者さんによい 看護が提供できるようにと努力をしています。 また救急において近年当院への搬送数が増加し,井 笠地区での年間件数のうち21%を当院が占めているの が現状です。2次救急としての当院の役割は大きいと 実感しています。外来看護師は常に受け入れの出来る 体制の整備やかかりつけ医としての役割を果たせるよ う,日々自己研鑚とスタッフの教育・育成に力を入れ ています。 本年度の外来目標は以下の3点です。 1.「教育体制を整備する」 外来看護技術・業務は特殊なことが多く,院内マ ニュアルだけでは対応できず,昨年度に引き続き,専 門科不足分のマニュアル作成・充実に力を入れまし た。専門科ごとに新人外来看護師として必要とされる 項目を決め,マニュアル化が進行中であり,本年度ほ ぼ100%達成できました。マニュアル化により,外来 看護師として知っておくべき専門知識レベルの統一を 目指しています。育成においてはカンファレンスでの 定期的勉強会も定着し,参加率も50%から79%と向上 し,勉強会を自己研鑽のよい機会として利用でき,ス キルアップを目指している姿勢がうかがわれます。 70 2.「院内トリアージ導入体制を整える」 これまでも急患患者対応の流れはありましたが,院 内基準がなく,看護師の主観的感覚実施だったため, 力量により評価の視点が違う状況でした。2年ごとの 診療報酬改定の中に,今回夜間・休日院内トリアージ における診療報酬改定が含まれており,外来にとって は「急患患者」の統一した基準の確立と意識統一をは かるよい機会と考え,実施に踏み切りました。目標は 全時間においてのトリアージですが,本年度は報酬内 容の夜間・休日において実施することを目標としまし た。トリアージ基準の設定,ポスター掲示,勉強会の 実施,2ヵ月のシミュレーション後,6月より本格的 に実施しました。急患患者は基準に従いトリアージを 行うことで早く治療へ導くことが出来るようになった こと,意識統一ができたと実感しています。また急患 患者さんの動向と現状把握するために,日中外来患者 さんのデータ収集と評価実施を施行しました。評価結 果により明らかになったことを参考に,来年度は日中 においてもトリアージを実施できるよう体制も含め検 討を始めています。 3.「診療アシスタント・セクレタリー業務の充実」 診療アシスタントは本年度,専門科に専任制を導入 しました。導入により,各々の医師との信頼関係が築 け,診察がスムーズに行うことができるようになりま した。また整形外科において,患者数は増えている状 況となっています。待ち時間が長くクレームの絶えな い科です。医師・看護師・診療アシスタント・セクレ タリーで話し合いを定期的に行い,セクレタリーの業 務内容整備,医師事務作業の代行できる内容の取り決 めを行い実施しました。整形外科診療アシスタントは 待合で,待ち時間の案内を行うなど声かけを行ってい ます。対応により待ち時間は2時間から1時間と半減 しましたが,診察内容によっては時間もかかり,予約 人数の適正化も含め現在も調整を行っています。今後 も診療アシスタント・セクレタリー業務の充実に邁進 し,スムーズな診察を心がけていきたいと思います。 外来は看護師だけでなく,診療アシスタント・セクレ タリーの活躍があり成り立っています。多くのスタッ フの協力のもと患者さんにとってより良い看護・環境 が提供できるよう,今後も努力していきたいと思いま す。 第2章 診療概要・統計 外来検査・手術・救急件数比較 (件) 900 800 平成23年度 700 平成24年度 600 500 400 300 200 100 ペインクリニック内科︵透視外︶ ペインクリニック内科︵透視下︶ 急変 救急 PEG EMR 気管支鏡 膀胱ファイバー 内視鏡︵下部︶ 内視鏡︵上部︶ カテ 外科 皮膚科 眼科 形成外科︵診察室︶ 形成外科︵手術室︶ 泌尿器科 整形外科 0 【小児科外来】 副科長 柏原 寛子 小児科外来では,外来部署目標から,ぞれぞれの目 標を立案し,小児科の特性を活かした業務改善を検討 しました。 1. 教育体制を整備する 平成24年度,看護師・診療アシスタント・保育士と 職種の違う新入職がありました。職種に応じ,また個 人の習得に合わせて指導内容,スケジュールを調整し 部署全体で,新人教育に取り組める風土作りを行いま した。次に,予防接種業務に関しては,ガーダシル, ロタテック,不活化ポリオ,四種混合ワクチンと次々 と種類が増え,今まで以上に知識と入念な確認作業が 求められるようになってきています。勉強会を始めと し,予防接種スケジュール早見表を作成し母子手帳に 接種間隔や接種期日を記入する,といったアクシデン ト防止策を次々に対応していきました。そして大きな アクシデントはなく平成24年度は約2,500件の予防接 種を実施できました。 2. 院内トリアージ導入体制を整える 小児科に特化したトリアージを検討し,医師を交え 当院独自のトリアージ分類表を作成しました。トリ アージ分類表を活用しスタッフが同じ視点で緊急度・ 重症度を判断し,患者の皆様に的確かつスムーズに医 療・看護を提供できるよう日々の業務から判断する力 を養っていきたいと思います。さらに,昨年度より継 続して取り組んでいる問診テンプレートを簡易,新患 用,肥満,低身長,夜尿と医師と相談し作成しました。 運用していく事で,各々の問診聴取,アセスメント力 を磨きつつあります。 3. 診療アシスタント・セクレタリー業務の充実 小児科外来でのセクレタリー業務の確立を目指しま した。医師・関連部署と話し合いを進め,業務内容及 び,業務の所要時間の検討を通して,より効果的な介 入が出来るよう取り組んでいます。 平成24年度は,これまで行ってきた新入職員の指導 の継続,またトリアージや問診テンプレートといった 新しい事を加え,より個々のスキルアップへつなげて いくことが出来たと思います。今後も個々の知識・技 術を磨いていくことはもちろんですが,小児科看護師 として小児の特性を踏まえ,児や保護者の立場に立っ た医療・看護が提供出来るよう,スタッフ全員で切磋 琢磨していきたいと考えています。 71 手術室・中央材料室 看護師長 神原 玲子 平成24年度は看護師・手術室アシスタント共にス タッフの変動が激しい1年でした。新人2名の退職や 部署異動等でスタッフが目まぐるしく入れ変わりまし た。2月に2名の新人を採用し,現在看護師9名(内 2名が新人・2名が妊婦)・臨床工学技士1名・手術 室アシスタント3名で構成しています。手術症例件数 は手術室 ・ 外来手術症例あわせて1,626件で前年度比 −149件(−8.3%)減少,手術室だけでは1,478件, 前年度比−82件(−5.3%)減少でした。 平成24年度の部署の目標 1. 安全な医療・看護を提供する。 ①急変時の対応マニュアルを作成しスタッフが行 動できるようにする。 ② 月 1 回 勉 強 会 を 行 い 研 修 会 へ 参 加 し 部 署 へ フィードバックする。 新人を育てる中で個人のレベルに応じた教育の充実 が必要不可欠になってきています。研修会に積極的に 参加し,業者を交えた勉強会や,時には麻酔科医によ る麻酔導入時,予測されるリスクの対応方法を学びま したが,急変時の対応マニュアル作成には至っていま せん。一人一人が問題意識を持って日々行動でき,ス キルアップと専門的看護のより充実を目指してきました。 2. コスト意識の視点で業務改善を行う。 ①中材で使用する消耗品のコスト10%削減を目指 す。 ②定期的なラウンドを行い,物品管理を行う。 昨年に引き続き業務改善に取り組み,担当部署を決 め改善した所が分るようにしました。また,物品請求 の個人差を少なくするために各部署の定数化,物品管 理・コスト意識の視点で保管方法・補充の仕方の研修 会を3月に開催しました。普段何気なく使用している 物品が案外高額で,不必要なところに高額なものを使 用しているという視点で,ベンリーソフト ・ アルコー ル綿・使い捨て手術用帽子を見直し,コスト削減を行 いました。 来年度は日本医療機能評価受審に向けて,手術室の 基準・マニュアル・手順の見直し,日々の看護を振返 り質の高い看護を提供出来る様にチーム力を高めたい と思います。今年同様引き続き新人教育の充実・個々 のスキルアップと専門的な看護で,手術の必要な患者 の皆様が安心して手術を受けられるように,手術室・ 中央材料室スタッフ一同力を合わせて頑張りたいと思 います。 麻酔件数 (件) 200 180 160 平成20年度 140 平成21年度 120 平成22年度 平成23年度 100 平成24年度 80 60 40 20 0 72 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 第2章 診療概要・統計 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 全身麻酔 23 20 24 19 21 24 21 16 20 15 18 25 246 脊椎麻酔 6 9 9 7 11 9 11 8 6 6 6 12 100 伝達麻酔 14 19 19 14 17 9 16 16 18 5 19 16 182 硬膜外麻酔 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ブロック 0 0 0 0 0 0 0 1 3 8 1 0 13 局所麻酔 90 98 91 118 114 91 106 73 56 71 80 113 1,101 133 146 143 158 163 133 138 114 103 105 124 166 1,626 合計 3階病棟 看護師長 土屋 早百合 副看護師長 仁科 真紀子 3階病棟は常勤看護師17名, 病棟アシスタント3名, 病棟クラーク1名で構成しています。平成22年度4月 より体制を変更し小児科に加え,主に整形外科の上肢 の手術,泌尿器科では,前立腺生検,消化器では内視 鏡関連の受け入れを行っています。 また夜間救急入院の受け入れも担っている為,救急 の受け入れがスムーズに行えるように他の病棟と連携 して観察室の確保に努めています。1ヵ月の入退院数 が110人前後,在院日数は4.2日です。入退院数が多く 在院日数が短い病棟ですが,患者の皆様が安心して, できるだけ快適な生活を送って頂けるように日々奮闘 しています。 小児科の年間入院数は平成22年度334名,23年度407 名,24年度430名と次第に増加傾向にあります。小児 は自らの訴えができず看護師の観察やご家族の方から のいつもと違うなどの情報が重要となります。内服薬 を嫌がり服用できない場合も多く,色々な方法を工夫 し薬の内服介助を行います。自宅で薬を服用できな かった児が服用できるようになったり,ご家族の方が 入院を通して不安な事が解消でき,入院してよかった と思っていただける場を提供したいと考え,また小児 科入院病棟として,入院中の心の癒しになればと季節 のイベントをロビーに展示しています。 今年度の部署目標は,病棟としての役割を認識し, 専門性を高める為, 「各自が課題をもち院外の研修に 参加する」 「学習した内容を部署で伝達講習をする」 ことを目標に掲げ各自研修に参加しました。研修で学 んだ内容を伝達し勉強会を開催し,人に伝達すること で自らの再学習にもなっています。 また「医療安全体制の強化」として,誤薬対策に取 り組みました。誤薬件数は減っていますが,今後も各 自が基本に忠実に取り組んでいく必要を感じています。 来年度は,新しい取り組みとして小児・救急・成 人・病棟アシスタントの4つの業務固定チームを作 り,マニュアルの見直しや作成,勉強会などの活動を していこうと計画しています。小集団に分けることに より自分の役割を更に明確にできると考え,それぞれ のチーム目標を掲げて取り組む予定です。 地域医療を担う2次救急病院としての役割を各自が 認識し,質の高い看護が提供できるようスタッフ一丸 となり今後も努力したいと考えています。 73 4階病棟 看護師長 稲村 美穂 4階病棟は23名の看護師(うち非常勤2名),5名 の病棟アシスタント,2名の病棟クラークで構成して います。20歳代から60歳代まで幅広い年代の看護師が 集まり,一致団結・協力しながら活躍しています。独 身を謳歌する若手看護師,子育て真最中のママさん看 護師,孫の成長に目を潤めるベテラン看護師と粒揃い の病棟です。平成24年度のベッド稼働率は77.8%,在 院日数は22.7日,長期に渡り治療やリハビリに励む患 者の皆様をサポートしています。 4階病棟に入院する患者の皆様は,整形外科・泌尿 器科・形成外科が主であり,ほとんどの方が手術を受 けるために入院されます。手術は何度受けても緊張や 不安,そして痛みを伴うものです。手術前後は特に患 者の皆様とご家族の看護ケアに力を入れ,患者の皆様 に安心・安全な看護を提供するため日々努力していま す。 今年度は,時間管理の継続と業務改善,医療安全体 制の強化をめざし, 以下の目標を掲げ取り組みました。 1. 時間外勤務が前年度の平均時間外勤務数を超え ない。 ① 各自がタイムスケジュールを作成し業務遂行 することで,適切な時間配分が行える。 ② 時間外業務の内容について毎月病棟会議で対 策を検討。業務改善の意見を出し合い,実施, 評価を行う。 看護師全員が一日の始まりにタイムスケジュールを 作成し活用しました。時間おきの点滴や処置,また, 患者の皆様と相談したうえで実施する看護ケアなど, 一日の計画としてタイムスケジュールに書き出しま す。これにより,急な検査や処置に対応する場合も他 のメンバーに依頼しやすく,それぞれの看護師の業務 遂行の計画が見えるため,チーム内の連携がとりやす くなりました。業務改善については,チーム会や病棟 会議で出た意見をもとに改善策を検討しました。内容 によっては医師とも検討を重ね,患者の皆様への貴重 な時間を大切にするよう努力しました。結果,前年度 の平均時間外勤務数を超えることはなく,今後も患者 の皆様のための時間作りに努めていきます。 2. 誤薬のアクシデントを前年度より30%減らす。 ① 内服管理についてアセスメントを行い,個々 の患者に合った内服管理を実施する。 ② 発生したアクシデントのフィードバックを行 い,同じアクシデントを起こさない。 誤薬防止対策を検討し実施しました。上半期は誤薬 件数が減少しましたが,下半期後半には件数増加と なってしまい,前年度比30%減には至りませんでし た。ダブルチェックの方法などを定期的に見直し,年 間を通して対策の強化を図る必要があると実感してい ます。誤薬防止については来年度も引き続き取り組ん でいきます。 来年度は,新たな取り組みとして小集団活動を計画 しています。診療科の特徴を踏まえ,創傷ケア・排泄 ケア・退院支援の3つに分けました。特に,形成外科 では褥瘡や熱傷に対しさまざまな治療が行われ,泌尿 器科では尿路変更に伴うストーマケアがあります。 個々の看護師が持っている知識・技術もさまざまであ り,患者の皆様へ安心・安全な看護を提供するために は,まず積極的な研修参加や伝達講習が重要と考えて います。個々の学習がチーム全体で活かされ,看護の 質の向上につながるよう努力していきます。 5階病棟 副看護師長 安藤 美紀 5階病棟は看護師22名(非常勤1名含む),病棟ア シスタント5名,病棟クラーク2名で構成していま す。今年度は1名(昨年度2名)の新卒看護師が配属 になりました。看護師は産休や結婚退職などで病棟を 離れるスタッフや,異動・復帰で新しいメンバーを迎 え,入れ替わりの激しい年度となりました。中でも喜 ばしいのは,当院唯一の認定看護師(糖尿病看護認定 看護師)が5階病棟の配置となったことです。認定看 護師第一号ということで各部署からの依頼も多く,な かなか病棟で見かけることが少ないのが現状です。し かし,第二・第三の認定看護師誕生へ向けて貴重な存 74 在です。今後も病棟を拠点として最大限の力が発揮で きるようにフォローしたいと感じています。 平成24年度の5階病棟のベッド稼働率は74.3%,在 院日数は17.5日(昨年比:−1.6日)です。5階病棟 の患者さんは,施設からの入院が25∼30%程度を占め ています。在宅から入院されても高齢化や認知症,老々 介護に伴い退院後は施設の希望となるケースが増えて います。その為,当院の福祉担当との連携は必須で入 院から早急に関わりを持ち,カンファレンスを行い情 報の共有に努めています。 また,看護提供システムを固定チームナーシングに 第2章 診療概要・統計 変更して1年が経過しました。チーム会はチームの特 色が感じられる内容でチームリーダーたちが力を発揮 しています。患者の皆様へより良い看護の提供ができ るように,今後も固定チームナーシングの理解を深め て病棟スタッフ一丸となり対応したいと思っています。 今年度の病棟目標 1 専門性を活かした看護の質の向上を目指し実践 する。 1) 院外研修に年2回参加し,現場に活かす。 2) グループに分かれて業務改善を行い,業務の 効率化を図る。 意欲的に研修参加できたと思います。病棟会議で報 告会も行われ病棟の業務に活かされています。 今後は, 明文化した資料をもとに他の病棟へ発信していきたい と考えています。 2 安全で安心な看護を提供する。 各自の確認を習慣付けることで改善される報告もあ ります。病棟内で情報共有を行い来年度に向けても引 き続き目標とするところだと思います。 平成25年度の病棟目標 1. インシデント報告を活かして,アクシデント防 止の意識を高める。 2. 固定チームナーシングの充実 今後も,活気ある病棟運営を目指して対応していき たいと思っています。 笠岡第一病院附属診療所 附属診療所外来スタッフ一同 平成24年8月より,常勤看護師の異動に伴い,パー トスタッフ6名となりました。少ない人数のなか,ス タッフが日替わりリーダーを担当することになり,急 な人数の不足事態には,病院スタッフが応援に当たる など,互いに協力し合い業務を行うことで午前診療を 終了しています。子育て中のスタッフが多い中,家族 の協力があり各スタッフが出来る限り出勤し運用して います。 訪問診療においては,附属診療所が窓口となり,毎 週金曜日の午後から出かけています。訪問看護師・ケ アマネージャーと協力し, 現在, 30∼40名の往診に行っ ています。 平成24年度の附属診療所外来目標 1.「平成23年度と同じ原因となるアクシデントが0 件となり,患者さんの安全が守れる」 インシデントを探し伝達・報告し,スタッフ間で共 有,改善策を考えることで,アクシデント予防が出来 たと考えます。各個人が気をつけ,互いに確認し合い, アクシデントレポートを書くことなく今年度を終える ことができました。 2.「23年度に引き続き,現場に生かせる看護実践の 強化を図り,目標管理の自己評価が「5」になる」 全員が「5」にはなりませんでしたが,「4」以上 の結果でした。毎月勉強会を開くことで,各自が勉強 し,他スタッフに伝達講習を実施し情報共有すること ができ,それを現場で活用できたと感じます。また, 院外の勉強会・学会にも積極的に参加し自己研鑽に努 める事ができました。 平成25年度は,リーダー業務を各個人が理解し,マ ニュアルを活用し確認しながら確実に行えるよう努め たいと思います。そして,各自で得た情報や学びをス タッフ間で共有し,24年度に引き続き,看護実践の強 化を図っていきたいと思います。 75 6 医 事 課 副課長 田中 千穂 医事課は,外来医事17名(内パート1名含む),病 棟クラーク5名,附属診療所医事2名にて診療報酬請 求事務及び一般的な事務処理全般を行っています。 平成24年度は,診療報酬改定の年であり,今回の改 定は2025年のイメージを見据えつつ,あるべき医療実 現に向けた第一歩の改定と位置づけされています。今 後の改定に注視し,医事課から各部門,患者の皆様に 様々な情報発信をしていきたいと思います。さらに24 年度には中国四国厚生局の施設基準等に係る適時調査 があり,改めて病院における医事業務の重要性を確認 する貴重な機会となりました。監査では大きな指摘な どなく正当に請求業務を遂行していることを評価して いただくことができました。また,外来医事,病棟ク ラーク,附属診療所医事とそれぞれでメンバー交代が あった年度でしたが,スタッフ一同連携を図りながら 滞りなく業務を遂行することができました。 ○ 医事課 講習会・勉強会受講状況 受 講 日 76 受 講 内 容 受 講 者 平成24年7月27日 医事業務研究会(DPC 勉強会No.1) 田中・竹本 平成24年8月18日 新バージョン対応 日本医療機能評価対策セミナー 森永・藤井攝 平成24年8月21日 医事業務研究会(DPC 勉強会No.2) 田中・赤木 平成24年8月25日 第3回 SS ユーザーシステム管理者部会 第8回 SS ユーザー会事例研究会 藤井攝 平成24年9月15日 GIS 実習(診断群分類研究支援機構) 藤井攝 平成24年9月25日 労災診療費算定実務研修会 高橋 平成24年9月26日 医事業務研究会(DPC 勉強会No.3) 田中・赤木 平成24年10月11日 第7回医事業務研究会 (請求事務疑義研究会) 枝広・藤井那 平成24年10月11日∼ 平成24年10月13日 第14回日本医療マネジメント学会学術総会 日本医療マネジメント学会 第11回九州・山口連合大会 森永 平成24年10月15日 診療情報管理士通信教育 平成24年度後期スクーリング受講 枝広 平成24年10月17日 診療情報管理士通信教育 平成24年度後期スクーリング受講 田中 平成24年11月8日 社会保険医療担当者の集団栄養 保険診療の質的向上及び適正化について 永原 平成24年11月9日 平成24年度診療報酬改定の影響と今後の増収対策 田中 平成24年11月15日 人工腎臓透析事務連絡会 山下 平成24年11月25日 システム担当者勉強会 岡山会 藤井攝 平成24年11月29日 第1回機能種別版評価項目(Ver.1.0)受診病院説明会 藤井攝 平成24年12月7日∼ 平成24年12月8日 第13回日本クリニカルパス学会 藤井攝 平成24年1月23日∼ 平成24年1月24日 防火管理者新規講習会 三宅 平成25年2月14日 平成24年日本医療機能評価受審予備講習会 田中 平成25年2月21日 OEC 医療セミナー 藤井攝 平成25年3月15日 第74回医事業務研修会 藤井攝 第2章 診療概要・統計 7 法人事務局 法人事務局長 桑木 三郎 平成24年度の目標 1) 診療収入のアップ(対前年度比3.4%増)とコス ト削減推進 2) 医師・職員のリクルート強化 3) 職員の健康増進 実績 (1)診療報酬,介護報酬体系に対する取組みの継続 見直しにより,2.1%の増収となりました。全 職員のコスト意識の浸透や DPC 係数のアップ 効果,小さな改善の積み重ねの結果で安定した 収入増となり,また無駄な経費削減にも効果が 出ました。 コスト削減については,医療材料費の価格交 渉をすすめ,全体で3.6%削減となり収益力の 強化に大いに寄与となりました。 (2)医師不足や診療の充実を図るため,医師・看護 師等のリクルート策を強化しました。即効とは なりませんが, 大学の協力支援強化を頂いたり, 人材紹介も徐々に増えつつあります。平成25年 度も継続的にリクルート活動の強化を図ってま いります。 (3)職員の平均年齢が39.7歳で,定期健診受診結果 は有所見人数が,80∼90%で推移(うち医師の 指示あるものが30%前後)となっており,職員 の健康管理対策も近年必要となっております。 附属診療所の「健康増進クラブ ONE」を休館 時間に職員へ開放し,健康増進を推進していま す(毎月平均利用人数 延べ40人)。 次年度は,継続的な利用促進となる施策を図 り,職員の健康改善となるようにしたいと思い ます。 平成25年度目標 1) 日本医療機能評価 新 Ver1.0 受審 2) 介護老人保健施設の建て替え検討 3) 人事考課制度の充実 8 附属診療所 附属診療所長 原田 和博 病院が治療の充実を図っている中で,附属診療所で は健診センターおよび健康増進クラブ ONE の役割が 益々重要であると考えており,年々これらの実績を伸 ばしています。診療面では引き続き,慢性疾患を中心 としたアットホームな診療を目指していきます。 1. 外来診療(一般内科・呼吸器内科・消化器内科・ 循環器内科・糖尿病内科) 昨年同様,慢性疾患の方,および非重症の急性期 疾患の方を対象に診療を行っています。慢性疾患で は,食事,運動療法などの一般療法,患者教育に特 に重きを置き,管理栄養士,糖尿病療養指導士など との連携を深めてチーム医療の実践に心掛けていま す。栄養指導数,フットケア,外来でのインスリン 導入など昨年同様に多数行っています。 患者さんとのきめ細やかな関わりができるよう心 掛けて診療を行っています。 現在医師不足ということもあり,平成23年10月よ り午後の診療を中止しています。病院との関連の中 で午後の診療および内科以外の診療も今後可能なら ば実施したいと考えています。 2. 訪問診療 従来通り,通院困難もしくは終末期の患者の皆様 に対し,毎週金曜日の午後に宮島厚介医師が訪問診 療を行っています。訪問看護師やケアマネージャー と連携を持ちながら,住み慣れた家で皆様が安心し て生活できるように支援しています。平成24年度と 同様,現在30∼40名の方が利用されています。 3. 健診センター 別途記載 4. 健康増進クラブ ONE 別途記載 5. その他 企業に出向いてのインフルエンザの予防接種(平 成24年度は905名)など行っています。 77 9 健康管理センター リーダー 石部 豪 【健康増進クラブ ONE】 平成24年4月に健康増進クラブ ONE は附属診療所 2階から3階へと移転しました(詳細は院内トピック スに記載) 。医療機関に併設された珍しい施設として, 疾患をお持ちの患者の皆様をはじめ,多くの会員,利 用者の皆様が各目的・目標に合わせて運動を実践され ています。個人で運動をすることが苦手な方は様々な 教室で集団運動をされたり,今年度から取り入れた パーソナルトレーニングを利用されています。また, 瀬戸いこい苑や健康教室での運動指導も行っていま す。人間ドック・健診受診者への体力測定,特定健診 受診者への専門的な指導,理学療法(物理療法)での 治療なども継続して行っています。 今後も各科,センター等との連携を密に,患者の皆 様,会員の皆様をはじめ,地域の皆様,一人でも多く の皆様に運動への動機づけ,意識づけ,健康の保持増 進,QOL の維持向上へと繋がるように安全で安心な 運動療法の場を提供していきます。“からだを動かす こと”を第一に幅広く健康へのサポートを行います。 ◇月間平均利用人数の3年推移◇ ※健診センター利用者は除く 1,400 1,254 1,205 1,200 1,274 物理療法 水中ウォーキング 1,000 1デイ会員 800 パーソナルトレーニング 600 リラクゼーションカプセル 400 パワープレート 200 フロア 0 廃止された水中ウォーキングマシン 平成22年 平成23年 平成24年 ◇クラブで行った教室一覧◇ ソストレッチ ソバランスボール ソチェアー ソ膝痛 ソ腰痛 ソ生活習慣病 ソステップ&リズミック ソ足腰しっかり ソ体幹を鍛える 78 移転に伴い水中ウォーキングマシン(水中トレッドミル)を,平成24年 3月末(平成23年度)で廃止しました。長年継続利用されておられた利用 者の皆様への影響が懸念されましたが,新たに導入した機器や教室の充実 により運動を継続して頂けております。月平均利用人数は,今年度1,274 人で,微増しています。 第2章 診療概要・統計 【健診センター】 健診の実施場所は2階,健診事務所は1階というこ とで分かりにくいと言う声がありましたが,4月より 事務所が2階になったことで, 問題は解消されました。 健診センターでは,人間ドックや各種健診,また特 定保健指導を実施しています。 特定保健指導では,保健師がプランを立て,管理栄 養士による栄養指導や健康運動指導士による運動の支 援を受けられます。平成24年度の特定保健指導の依頼 は,動機付け支援の方が3名,積極的支援の方が3名 の計6名ありました。服薬開始による中断者が1名い ますが,現在も5名の方は支援継続中です。 健診受診者数の推移 (人) 300 250 200 150 100 50 0 4月 5月 6月 7月 8月 平成22年度 9月 10月 11月 平成23年度 12月 1月 2月 3月 平成24年度 健診受診者数年度比較 (人) 2,250 2,233 2,190 2,200 2,150 2,118 2,100 2,050 平成22年度 今年度は2,227名の方に健康診断で当センターを利 用して頂きました。 グラフを見て分かるように前年度までは,月により 受診者数に差が大きくありますが,今年度はなだらか なグラフとなっています。特に2月は今まで1年で最 も受診者数が少ない月でしたが,今年度は前年度に比 べ77名の増加でした。これは,市の健診受診期間が延 びたことが考えられます。また,今年度523名の方が 新規に当センターを利用して頂きました。 健診を受けられた全ての方に,保健師または看護師 による事後指導を健診当日に実施しています。事後指 平成23年度 平成24年度 導時に受診者自ら1年間の振り返りをなさり,次年度 に向け受診者自ら取組みや目標を立てられる方もい らっしゃいます。また,併設されている健康増進クラ ブ ONE に興味を持たれ健診受診後運動施設を見学さ れ,利用を始められる方もいらっしゃいます。施設と しては,ゆったりと健診を受けられることが出来てよ いとの感想を頂いています。 受診者の方が気持ちよく健診を受けていただけるよ う,そして,健診をきっかけに自身の健康について考 える機会となるよう今後もスタッフ一同取り組んでい きたいと思います。 79 10 タカヤ クリニック 所長 木曽 光則 平成23年10月3日開設し,井原および周辺地域の患 者の皆様21名での開始後,約1年半が過ぎました。多 くの病院,クリニックより紹介をいただき,平成25年 3月末で,45名になる事が出来ました。以前は通院に 時間を要しておられた方も,通院時間が短くなり,楽 になったと非常に喜ばれています。 開設後は午前中1回の透析治療を行っていました が,平成25年2月1日より月,水,金のみ午後透析を 開始しました。また,平成25年1月22日には血液濾過 透析監視装置(NIKKISO DCS-100NX)1台を導入 しました。55床までの増床可能スペースがあり,今後 も充実した透析を進めていきたいと考えております。 なお,毎週月曜日に川崎医科大学腎臓内科より桑原 篤憲医師を派遣して頂き,最新の治療と,患者指導を 行って頂いております。ブラッドアクセスに対しては, 16列 CT でのシャント造影や,シャントエコー検査を 行いシャント狭窄を早期に診断し,笠岡第一病院循環 器内科阿曽沼裕彦医師,浦川茂美医師による PTA(経 皮的血管拡張術)治療を行って頂いた事で,シャント 機能不全も解決できました。なお,透析導入時,シャ ント閉塞に対しては,笠岡第一病院にて私が,局所麻 酔下に手術を行っております。 笠岡第一病院人工透析センター,内科 原田和博医 師,医事課,法人事務局,他の方々の全面的なご協力 をいただき,大きな事故も無く年度を終わる事が出来 ました。 11 病児保育∼すこやかキッズルーム∼ 村田 佳子・今本 奈美江・三木 裕子・中山 佳奈 笠岡市の委託を受け医療併設型病児保育室として開 設し4年目を迎えました。 病児保育は,病気または病気回復期のため集団生活 が困難で保護者が仕事または病気,その他の諸事情に より家庭で看護できない保育児・児童をお預かりし保 育する施設です。生後6ヵ月∼小学3年生までを対象 とし,小児科の宮島医師をはじめ保育士3名,病児保 育担当看護師,小児科看護師で対応させて頂いており ます。又,薬剤管理科・栄養管理科など多くのスタッ フに支えられスムーズな運営をする事が出来ています。 昨年,保育室を利用する患児が増加し,今年度から 保育士1名を増員して頂き幅広い対応が可能となりま した。 医療併設型病児保育は保育と看護,両方の立場での 対応が可能です。急変時には,医師による早急な対応 が可能であるため利用者から 「医師・看護師が常駐し ているので安心して利用できる」という声もあります。 平成24年度の利用人数は344名で開設当初からの総 利用人数は1,776名になりました。 ∼今年度のトピックス∼ ① 「入院病児の保育士訪問」12月より新たな試み として,小児科入院中の病状の安定した患児に保 育士の訪問介入を始めました。回復期の活気の出 てきた子ども達に1回30分程度保育士が絵本・カ ード遊び・折り紙などの活動をする事で気分転換 になり,保護者の方々にも喜ばれました。事前調 80 査,介入時期なども含めて来年度さらに構築して ゆく予定です。 ② 2月に笠岡地区労働者福祉協議会より保育物品 を寄贈して頂く運びとなり2月9日小児科外来に て贈呈式が行われました。子どもたちが日頃使用 できる玩具を頂き,日々の保育に役立てさせて頂 いております。子どもたちのために支援して頂き 深く感謝しています。 ③ 7月に横浜で開催された「第22回全国病児保育 研究大会」に参加しました。主に病児の遊びにつ いての研修で,日々の保育に役立つ内容でした。 ④ 10月から11月にかけて川崎医療短期大学 医療 保育科より6名の保育実習生を受け入れ病児保育 の実習に協力しました。 ⑤ 10月に東京で開催された「おもちゃ・子育てア ドバイザー」の研修を受講しました。子どもの発 達を促すおもちゃについて知識を広げることが出 来ました。 ⑥ 11月に川崎医療短期大学で開催された「第2回 発達障害児の保護者支援・子どもの救命処置」の 講演会に参加しました。発達障害や救急車が来る までに保育士としてできること等の知識を深める ことが出来ました。 今後も利用者の皆様に安心して預けて頂ける保育室 でありたいと思っています。 第2章 診療概要・統計 保育風景 平成25年2月 笠岡地区労働者福祉協議会より保育物品 の寄贈を受ける ∼ 小児科外来にて ∼ 病児保育利用者数 (人) 600 505 500 400 300 249 283 344 330 200 100 0 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 (年度) 81 12 瀬戸いこい苑 入所介護科 施設長 平野 光子 平成24年度の瀬戸いこい苑の体制は昨年に引き続 き,医師8名(担当制),看護師7名(うちパート1 名) ,介護士24名(うち育休1名) ,介護支援専門員1 名,社会福祉士1名,作業療法士1.5名,理学療法士0.5 名,管理栄養士1名,薬剤師(病院兼務)1名,事務 1名で構成しています。また,病院のリハビリと連携 し,6名の理学療法士が平均3名ずつの利用者を受け 持っています。 褥瘡対策については形成外科・岡医師, 口腔機能維持については歯科・豊田医師と歯科衛生士 3名,皮膚のトラブルは皮膚科医師,眼科疾患につい ては眼科・高橋医師と連携し,日々の健康維持の強化 を図っています。 平成24年度の瀬戸いこい苑看護・介護目標は以下の 2点です。 平成24年度 ベッド稼働率 (%) 100 平成24年度 平均介護度 0 3月 1月 12 月 11 月 9月 10 月 8月 7月 6月 2月 3月 0 2月 10 10 月 11 月 12 月 1月 100 9月 20 6月 200 5月 30 4月 300 3月 40 2月 400 9月 10 月 11 月 12 月 1月 50 8月 500 7月 60 6月 70 600 5月 700 4月 平成24年度 在宅復帰率 (%) 80 8月 平成24年度 平均在所日数 7月 3.9 4月 3.95 84 3月 86 2月 4 1月 4.05 88 10 月 11 月 12 月 90 9月 4.1 8月 4.15 92 7月 94 6月 4.2 5月 4.25 96 4月 98 5月 4.3 (日) 800 82 1. 他職種との協働により稼働率を96%以上に保つ。 ①常に空床状況の確認及びカンファレンスにより 入所の確保を行う。 ②入院等により空床があればショート入所などを 薦める。 稼動率については,平成23年度平均91%でしたが, 平成24年度は平均96%を目指しました。病院の病床管 理運営委員会の助言を頂きながら,入院中の空きベッ ドを活用し,入所を受けることで稼動を上げていくこ とが出来ました。年間で言うと,夏冬の稼動は上がり ましたが,春秋の稼動は目標を下回り,平均稼働率は 95.2%で目標の達成には至りませんでした。平成25年 度は目標を達成出来る様,頑張っていきたいと考えて います。 第2章 診療概要・統計 前頁のグラフは瀬戸いこい苑の平成24年度の利用者 の動向です。他施設に比べ,介護度が非常に高くなっ ています。岡山県平均介護度は3.5で,当苑は4.1あり, 大変重度化しています。そのためなかなか在宅復帰も 難しく,在所日数も高い状態が続いています。 2. 看護・介護の協調性を高め,働きやすい職場づ くりを目指す。 ①業務の効率化を図る。 ②インカム等の活用によりコミュニケーションを 図る。 ③接遇の啓蒙を行う。 インカムを全職種が持ち,日々の申し送りや緊急時 の声掛けなど非常に重宝しており,仕事の効率化にも 一役買っています。しかし,インカムのイヤホンが故 障し,伝わらない事も発生しており,今後インカムの 正しい取り扱い方法の啓蒙を行っていかなければなら ないと感じています。 平成24年度インシデント件数…45件 平成24年度アクシデント件数…60件 表皮剥離 1 5 4 2 11 5 腎瘻・胃瘻等カテーテル・ 膀胱瘻トラブル 30 7 1 薬飲み忘れ・服用間違い (内服関係) 転倒・転落 骨折 看護処置 転倒・転落 15 24 内服・医療処置 打撲・皮下出血・疼痛 書類関係 その他,移動時の 打撲などの事故 また,平成24年度は9名の方の看取りをさせて頂き ました。今後とも,看取りを行うに当たり,本人・ご 家族の方のお気持ちに寄り添いながらの介護を行って 行きたいと思っています。 平成25年度の目標は, 1. 他職種との協働によりベッド稼働率を96%(66 名)以上に保つ。 ①常に空床状況の確認及びカンファレンスにより 入所の確保を行う。 ②入院などにより空床があればショート入所など でカバーする。 2. 職員の協調性を高め,働きやすい職場をつくる。 ①職員間の接遇を強化する。 声のトーンや表情(笑顔)の啓蒙。 ②インカムにより情報共有を確実に行う。 インカムの正しい使用方法の啓蒙。 としました。 平成25年度は,施設長が交代し,新体制となります。 当苑の運営と接遇面を強化し,全職員の協調性を高め 「利用者満足度」及び「職員満足度」の向上に結び付 けられるように頑張って行きたいと思います。 83 試行に関する報告 科長 鍋谷 一樹 平 成 24 年 度 は,モ ビ ネ ス(mobile view network system)の開発を紹介したいと思います。 平成24年度は,ベッド稼働が一時的に低下した時期 もございましたが,他部署からの御助言・連携等があ り,最終的には95%以上を維持する事が出来ました。 しかし,転倒・転落も施設長がお示ししましたように 多発しているのも事実です。こうした現実を,どのよ うに緩和するのかは,私どもの老健施設だけではなく 他の施設でも大きな課題の一つです。ベッドの稼働と 転倒・転落等の事故の発生率という,相反した課題を どのように緩和するかは,職員の知識や意識を向上さ せる事が必須であると考えています。知識は,医療安 全管理委員会の勉強会や苑外の研修会等で向上に取り 組んでおりますが,意識を常に高い位置で保持する事 は,多忙を極める業務の中では困難を極めます。危険 意識が少しでも欠如してしまう事で発生させてしまう 事故は,後を絶ちません。それらを,補助する物とし て今まで,コールマット・センサーマットを多用して まいりました。コールマットにおいては,直に床に敷 くタイプの物やベッドサイドに敷くタイプの物がござ いましたが,直接的に床やマットに敷く事で不衛生な 部分も多い事と,マット自体が電池式である事から, 電池切れが生じた際に正しく反応しない事を含めて, 現在では3台のみが稼働しており,それ以外の方につ いては,平成23年度に開発したセンサーコール(以下, モビネスアイ〈商標登録未〉 )を活用し,ベッド上で の体動を感知しナースコールが反応し訪室して安全を 確保しています。モビネスアイは,当苑と電導株式会 社が共同で開発を行い,センサーの照射範囲に拘り, 他の既製品にある高価な機能と不要な照射を取り除き ました。このモビネスアイの素晴らしい所は,ベッド 幅・長さに照射を限定している点と装着場所を選ばず 様々な所に活用できる点です。値段も,コールマット 試作品 暗視機能搭載 カメラ センサー モビネス Windows 内蔵 ユニット box センサー リモコン コール中継器 84 や既存のセンサーを用いた製品より2∼3割も安く, 他の施設でも徐々に取り入れられている事をお聞きし ています。 このセンサー照射をもっと活用できないかと次期開 発が進んでいるのが,遠隔カメラシステム(以下,モ ビネス〈商標登録済〉)です。センサーの信頼度等は 向上しましたが,寝返りや少しの体動で反応してしま う事があり,不用意な訪室を行い安眠を妨げたり,職 員の動線を長くしてしまう現象にも繋がってしまいま した。また,利用者の生活パターンによって,臥床時 の状況に変化があるのではないかという点も調べる為 に,モビネスの開発が始まりました。 ① 開発目的 ・利用者への安全・安心へのケアに繋げる ・職員の動線を効率よく活用する ・利用者の生活パターンを把握する ② 開発状況 平成24年1月16日 モビネスアイが完成した事を機 に,カメラシステムの模索を開始しました。概略は, ベッドサイドにコンピューターボックスとカメラを配 置し,苑内の無線 LAN を通じてサーバーに画像を送 信後,職員が持っている端末(XPERIA SO-03Cを使 用)に画像を送信するシステムです。 平成24年2月6月22日に下記の試作品を,利用者・ ご家族の了解のもと仮設置いたしました。 暗視機能カメラは,照度センサーが内蔵されていて, 暗くなると赤外線を発光し視野を確保するようになっ ています。フレキシブルアームは,不用意にあたった 際に画角が変わってしまう特性はありますが,設置場 所の自由度が高まることから,アームを搭載していま す。カメラ本体を黒くしたのは,レンズ単体を目立た 第2章 診療概要・統計 なくさせる為です。本体については,アルミ削り出し で,軽量で壁にマグネットで付けても脱落しないよう に工夫し,側面の端子は容易にソフトウェアの更新が 行えるようにムキ出しの状態となっています。 材も含め,下記の様に改良しています。 仮設置 設置は,頭側の壁を基本的とし,利用者の顔が映し 出されないように背面から映し出す事としています。 センサー・カメラ・モビネス本体は各々が単体である 為,目立たなくさせる為に,各々を離れた場所に設置 する事も可能なようにしています。 課題 本体側では,デジタルの信号(XPERIA からの操作) とアナログの信号(本体部分のスイッチ操作)の融合 性が悪く録画が切れずに,サーバーの容量まで撮りつ づける事によるシステムダウンや通信が上手く実行で きない等の不具合が発生しています。サーバーの録画 部分について,アプリケーションの改良を行い,現在 では改善しています。通信についても,様々な機器を 試用し,精度とコストのトータルバランスを見極めて います。 また,稼動を示す LED の照度やスイッチの大きさ 等については,利用者の安眠妨害にならない明るさと 操作性の良い大きさとし,現在では,本体の BOX素 ※稼動を示す,緑色の LED の照度は,あまり明るす ぎないように配慮し,突出したデザインとしました。 これは,指先だけではなく掌・手背でも行えるよう に工夫しました。 ※本体の素材は,角を曲げたプラスティック製の物で 色もベージュとし壁と同化するように配慮いたしま した。 展開 現段階では無線環境を整え,モビネスのアプリケー ションを進化させる事で,より一層の現場力にしたい と考えています。また,スケジュール機能の付加も検 討しており,スタッフのより効率的な動線に繋がれば と考えています。 今や,IT は手放せない機材の一つです。より多くの, 『愉しく充実した時間』を提供できる様に今後も努め てまいります。 補足 この映像取得システムは,ご利用者・ご家族へ十分 に説明し承諾を得た上で使用させていただいていま す。また,使用撤回も申し出があれば,直ちに実行中 止させていただいております。 85 通所リハビリテーション 青木 周子 1. 紹介 利用者の皆様は(要支援2,要介護1∼要介護5) 在宅自立支援を目的に,病状安定期において医師の指 示により日帰りでサービスを行っています。主なサー ビスはリハビリ訓練・送迎・入浴・食事等です。入浴 サービスをはじめ,心身機能の維持・向上の為のリハ ビリ訓練,趣向を凝らした集団レクリエーションや季 節行事(新年会・敬老会・忘年会等)を行っています。 10月より,要支援の利用者も受け入れています。要 介護の利用者が身体機能向上にて要支援となられまし たので,引き続きサービスを利用されています。 私たちスタッフは,ニーズに合ったきめ細やかなケ アを心掛け,ご家族と協力していく事が満足度を高め る事につながると確信しております。その為にも日頃 から目配り,気配り,心配りに努め,思いやりのある 言葉,態度で接し,楽しい時間を過ごして頂けるよう に心掛けています。 送迎時,利用者のご家族の日々の介護を労い,介護 等での悩み事などの相談も受けています。介護者がス トレスをためないように状況を把握し,家族との関わ りも大切にしています。 そして,地域の方々からも信頼され,将来にわたっ て“選ばれる通所リハビリテーション”を目指し日々 努力していきます。 2. 目標 ① 他部署・家族との連携と予防的医療・介護により 長期に在宅生活が続けられるように援助する。 ② 利用者とその家族に信頼され,プランの目標に添 った運営をする。 3. 利用実績 月 平成24年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平成25年 1月 2月 3月 実人数 36 35 37 36 39 40 44 43 46 41 40 44 稼働日数 20 21 21 21 23 19 22 21 19 18 19 20 総数 314 319 321 302 353 317 396 351 303 291 271 335 2.83 2.83 2.7 2.67 2.71 2.73 2.72 2.82 2.74 2.78 2.67 2.7 要支援1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 要支援2 0 0 0 0 0 0 1 2 3 4 4 4 要介護1 4 4 6 6 8 8 8 6 6 8 7 8 要介護2 10 9 10 9 7 8 10 11 9 7 7 7 要介護3 13 13 12 13 13 13 13 14 14 13 14 15 要介護4 6 7 7 7 9 9 10 8 10 7 7 7 要介護5 3 2 2 1 2 2 2 2 1 1 1 1 申請中 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 36 35 37 36 39 40 44 43 43 41 40 44 新 規 1 0 3 4 1 2 3 2 0 1 1 6 入院(入所) 0 2 4 2 4 5 3 3 0 4 3 3 中 止 0 1 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 再 開 0 1 1 3 1 1 3 5 0 0 0 0 回数増減 0 1 2 0 2 1 2 0 0 0 2 1 終 了 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 2 0 平均介護度 合 計 スタッフ:理学療法士・作業療法士・看護師・介護福祉士・介護職員・ボランティア(毎週火曜日)・大正琴慰問(毎月1回) 1月から2月にはインフルエンザや風邪が流行り, 体調を崩し,お休みされる利用者が多数ありました。 医学的管理の下,他部署との連携を図り経過的観察 86 をすることで,さらに在宅生活が継続できるよう支援 しています。 前年度より利用者数が増え,3月には一日平均17人 第2章 診療概要・統計 となっています。 新規のご利用者の皆様を馴染みのご利用者の皆様が 温かく迎え,良い雰囲気で一日を過ごしています。ス タッフとの会話よりもご利用者の皆様同志の会話が楽 しいようで,昼食後の自由の時間は盛り上がっており 賑やかです。 4. デイケアの様子 嚥下体操 カラオケ 昼食前に体操,嚥下体操を行います。上半身の体操, 発声練習,歌を歌い,口を動かします。 スタッフの号令と共に楽しい体操が出来ています。 歌の会では始めに「瀬戸いこい苑デイケアの歌」を歌 います。 覚えやすい歌詞と節なので,初めてのご利用者も直 ぐ覚えて歌ってくれます。 カラオケ,歌の好きな利用者が多く,歌の会は盛り 上がります。 カラオケが新しくなりました。15時から1時間程度 歌います。ワイヤレスタイプでペアマイクです。曲は 約1,000曲ほど入っており,楽しく,ペアで歌い,盛 り上っています。 <年間の主な行事> 4月 お花見の会 6月 カラオケ大会 9月 敬老会 10月 運動会 12月 忘年会 1月 新年会 2月 節分の会 3月 ひなまつりの会 5. まとめ 身体機能の維持,在宅生活の継続を支援する為に, リハビリ,入浴,社会交流を目的としたデイケアを行 います。 デイケアの特徴を生かし,医療管理の必要な方の受 け入れも行います。スタッフ一同,医療への知識を再 度確認勉強し,業務に励んでいきます。 87 13 在宅療養支援センター 居宅介護支援事業所 主任介護支援専門員 野村 良一 一人のケアマネは年間500万程度の保険財源をコン トロールしています。財源が厳しい中,公正中立に, ニーズに合わせたサービスを行うためにも当居宅介護 支援事業所は, 「最期まで在宅で暮らし,ご本人・ご家 族の皆様共よりよい生活を援助する」を基本方針とし て,平成24年度の部署目標は①「介護保険改定に伴い 適切な介護サービスの導入を行う」 。②「医療機関, 福祉施設との連携を行い,質の高いケアを行う」とし ました。 ①の目標では,毎週月曜日には,事例検討を行い ニーズに添ったアセスメントが出来ているか,ケアマ ネジャー全員参加型の勉強会を実施してきました。ま た,各々のサービスの中にはインフォーマルなサービ スも積極的に導入していることもチェック項目の一つ としていました。笠岡市長寿支援課が実施している介 護保険適正化の事例提出も毎回良い評価を受けてきま した。 ②の目標では,当法人内の研修会の参加は当然です が,法人外の研修会は77件(平成23年度は67件)に参 加しました。平成24年度の研修会の特徴は,更新研修 に3人が参加したこと,平成24年度相談援助技術研修 会 SV スキルアップ研修15日間ならびに NPO 法人岡 山県介護支援専門員協会笠岡支部,笠岡市地域包括支 援センター,笠岡市長寿支援課,笠岡市医師会主催の 勉強会に参加できたことでした。平成25年度も昨年度 に引き続き,認知症研修・精神障害研修・対人援助・ 成年後見・アセスメント研修等参加を考えますが,一 番大切なのはケアマネジャー自身が年単位で研修計画 を立案し,参加できるような環境作りをしたいと考え ています。 平成24年度を振り返り,平成25年度の目標は①「医 療・福祉そして地域との連携強化」②「研修会を計画 的に参加し,自己研鑽を図る」を掲げ取り組んで参り ます。 表1 当事業所の利用者数と介護支援専門員の取り扱い件数(小数点第2以下切り捨て) 区分 利用者数 年 24 24 24 24 24 24 24 24 24 25 25 25 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 161 166 157 151 153 162 161 169 167 167 13 12 12 13 13 14 16 16 17 167.5 172 163 169 169 177 常 勤 5 5 5 5 6 6 6 非 常 勤 − − − − − − 4.8 4.8 4.8 4.8 5.8 5.8 要介護者数 介護予防支援業務に 係る受託者数 計(A+B/2) 介護支援 専門員数 常勤換算後の数 157.5 159.5 平成24 年度 月平均 平成23 年度 月平均 166 174 1,954 162.83 156.5 16 16 15 173 14.41 13.1 175.5 175 174 189 2,048 170.66 163 6 6 6 6 6 68 5.66 5 − − − − − − − − − 5.8 5.8 5.8 5.8 5.8 5.8 65.6 5.46 4.8 取扱件数 36.25 37.08 35.2 34.16 28.62 30.34 30.51 31.89 31.72 31.55 31.37 32.58 391.27 32.6 35.2 取扱件数 34.9 31.0 33.9 ・取扱件数 32.3 34.0 32.8 の計算方法は,A+B/Dとする。取扱件数 27.5 29.1 29.1 30.5 30.3 30.2 30.0 31.3 371.9 の計算方法は,C/Dとする。 平成23年度常勤換算後(4.8人)の取り扱い件数(E) も35.25件となり,国が決めている35件を超えました ので,平成24年8月には1人採用(復帰)し6人のケ 88 3 年間 合計 アマネジャーで対応した結果です。6人の職種は社会 福祉士1人,介護福祉士2人,看護師3人(主任介護 支援専門員2人含む)。 第2章 診療概要・統計 表2 当事業所の介護度区分 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 年間 合計 3月 平成24 年度 月平均 平成23 年度 月平均 要 支 援 1 3 3 3 3 3 2 3 2 2 2 1 1 28 2.33 3.5 要 支 援 2 10 9 9 10 10 11 13 14 15 14 15 14 144 12 9.6 要 介 護 1 28 30 30 29 30 32 34 34 35 34 35 34 385 32.08 30 要 介 護 2 50 48 51 50 50 55 50 56 56 53 50 51 620 51.66 49.8 要 介 護 3 36 40 38 38 35 34 33 38 38 41 44 43 458 38.16 35.5 要 介 護 4 34 33 29 26 30 30 34 30 31 33 32 32 374 31.16 28.2 要 介 護 5 10 10 9 8 8 8 8 10 7 5 5 7 95 7.91 10.8 3 5 0 1 3 3 2 1 2 0 1 7 28 2.33 2 申 請 中 合 計 161/174 166/178 157/169 151/163 153/169 162/176 161/177 169/185 167/186 167/183 167/183 174/189 1,878/2,036 156.5/169.6 155.6/169.5 (要介護/全件数) 新規受け持ち ケ ー ス 12 10 4 5 7 8 5 11 6 9 4 9 90 7.5 7.1 再 開 1 0 1 1 2 1 2 3 2 3 1 0 17 1.41 1.2 中 止 7 2 5 4 3 4 3 2 4 8 3 1 26 2.16 2.1 終 了 7 2 5 4 3 4 3 2 4 8 3 2 47 3.91 5 新 規 相 談 ケ ー ス 14 9 8 10 11 14 11 13 13 14 9 9 135 11.25 11.2 合計は:要介護/要支援+要介護 要介護2が最も多い状態ですが,要介護3以上の対 応は要介護者の約48%位になっています。このことは 昨年度と大きな変動はありません。新規受け持ちケー スの月平均は7.5件ですが,受け持ちにならない介護 相談件数も月約4件対応しています。 表3 加算請求単位数 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 年間 合計 平成24 平成23 年度 年度 月平均 月平均 158 163 159 153 153 161 161 174 165 167 171 169 1,954 162.83 157.4 2 7 4 1 5 4 3 7 2 5 1 4 45 3.75 4.9 9 3 4 3 7 9 6 7 2 60 5 0.7 1 1 1 3 2 1 2 14 1.16 1.5 ①特定事業所加算(Ⅰ) 500単位/月 (Ⅱ) 300単位/月 ②退院・退所加算 300単位/月 入院時情報連携加算Ⅰ 200単位/月 2 8 入院時情報連携加算Ⅱ 100単位/月 2 1 ③認知症加算 150単位/月 44 55 53 55 55 53 57 58 54 51 53 53 641 53.41 49.9 ④独居高齢者加算 150単位/月 17 18 15 15 14 15 16 16 15 17 18 18 194 16.16 17.7 ⑤小規模多機能居宅介護支 援事業所との連携加算 300単位 ⑥初回加算 300単位/月 11 4 6 6 2 6 6 6 2 9 4 2 64 5.33 6.6 当事業所の収入の2∼3割がこの加算項目となって います。認知症の利用者,独居高齢者の増加は平成23 年度と特に変わりはありません。 この年度を振り返り,昔は優れた保健師の存在が, その地域の傾向を決めていましたが,今は優れたケア マネジャーがいる地域では専門職同士の関係が良好で あると言われています。当事業所のケアマネジャーの 一人一人がそのような人材になれるよう努力していく 所存です。 89 訪問看護ステーション 副科長 三原 由記子 平成24年度の訪問看護は,4人体制となり,訪問件 数はもちろんのこと,充実した訪問が出来ました。最 近,入院中のターミナルの患者さまで状態がある程度 落ち着き,介護状況も整い,家に帰るには“今だ”と いう状況の方が増えてきました。以前は,その“今” に対応することが難しく,患者さまやそのご家族さま をはじめ関わっているサービス機関の方々のニーズに 添うことが難しかったです。しかし,スタッフの人数 が増えたことでニーズに添えるようになってきている のではないかと思います。 今年度は,昨年に引き続き 「連携」 と「適正なサー ビス」をテーマとし,部署目標は 1. 他サービスとの連携を図るためにも,適切な報 告,連絡,相談を行う。 2. 適正なサービス,質の高い看護を提供する。 としました。 部署内での報告・連絡・相談が徹底出来たと思いま す。訪問看護はひとりで訪問し,サービスを提供する ので,本当によかったのかと自問自答の毎日です。報 告・連絡・相談が徹底出来たことで,ケアの振り返 り・妥当性の判断に繋がったと思います。今後も報 告・連絡・相談を徹底していきたいと思います。事務 的なことの伝達は,なかなか出来ず,今後の課題です。 訪問状況は,今年度も短期で終了するケースが多く, 新規・終了が激しく入れ替わっています。新規利用者 さんを可能な限り受け入れるように努める事で,今後 も訪問件数を伸ばしていきたいと思います。 厚生労働省の在宅への指針は変わらず,訪問看護に とっては追い風が続いています。来年度も,ケアマネー ジャーや他部署,他のサービス提供者との連携をさら に深めることにより,質の高いケアを提供していきた いと思います。 平成24年度訪問看護状況 平成24年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 医療保険利用者数 7 7 8 9 10 9 8 10 11 9 9 10 介護保険利用者数 38 40 42 44 45 43 39 42 46 46 44 43 新規利用者数 5 3 5 6 7 1 1 5 7 5 1 6 終了利用者数 4 5 2 3 5 4 6 0 2 7 3 6 訪問延べ回数 207 243 244 256 250 218 229 223 203 233 214 234 訪問延べ回数年度比較 (回) 3,000 2,500 2,754 2,373 2,219 2,000 1,500 1,000 500 0 90 平成22年度 平成23年度 平成24年度 第3章 委員会報告 医療倫理 職員研修 委員会 サービス向上 委員会 (広報・接遇委員 会を含む) 年度報編集 委員会 DPC委員会 薬事委員会 輸血療法 委員会 医療連携 委員会 放射線診療 委員会 透析委員会 透析機器安全 管理委員会 医療廃棄物 処理委員会 看護部運営 委員会 外来委員会 医療ガス安全 管理委員会 治験審査 委員会 (ACLS推進 プロジェクトを含む) 救急委員会 病床管理 運営委員会 労働安全 衛生委員会 診療報酬適正 管理委員会 診療録管理 運用委員会 医療機器管理 委員会 医療・看護の質 臨床検査精度 管理委員会 褥瘡対策 委員会 防災防水管理 委員会 倫理委員会 医局診療 委員会 手術室運営 委員会 機能推進 (クリティカルパス 及びシステムを含む) NST委員会 病院感染防止 委員会 (ICTを含む) 診療情報提供 委員会 医療技術 (平成25年3月31日) (透析機器安全管理 委員会を含む) 栄養管理 委員会 医療安全管理 委員会 (DVT対策 委員会を含む) 総合栄養支援 (NST) 個人情報保護 委員会 安全管理 合同運営 委員会 企画運営 委員会 瀬戸いこい苑 運営委員会 タカヤ クリニック 運営委員会 附属診療所 運営委員会 第3章 委員会報告 93 企画運営委員会 委員長 宮島 厚介 企画運営委員会は新たに事務系スタッフが加わり, 患者動向など統計資料(診療情報分析部会)をもとに 議論しています。また統計資料より新たな企画を提案 するチームが組まれました。これからの活躍が期待さ れます。 平成24年4月 1) 法人創立60周年にあたり 60周年記念誌を発刊するが特別な祝賀会は行わ ない。 業務推進発表大会で記念写真を撮影する。 2) 介護老人保健施設 瀬戸いこい苑の建て替えに ついて 現状では耐震化工事は困難,特別養護老人ホー ム 瀬戸内荘の増床も検討中。同一建物での運 営も検討している。 3) 瀬戸いこい苑の運営強化について 在宅復帰強化型施設の方向で努力するが,病院 併設を加味して検討する。 4) 永年勤続表彰者の選出 5年12名,10年5名,20年2名の永年勤続者が 表彰対象。 5月 1) 臨床心理士の採用について メンタルヘルスケアの必要性あり,1∼2名の 採用を検討。 2) 業務推進発表大会開催について 7月7日に開催し,慰労会は新人歓迎会を兼ね る(笠岡グランドホテル) 。 3) 遮熱ガラスフィルムの施工 4) 立体駐車場の音声案内 6月 1) 病児保育の状況 利用希望者が多く保育士を増員する。職員の病 児も預かることで468名の休職者を現場にとど めることができた。 2) 瀬戸いこい苑との連携について 3) 常勤医の積極的な勧誘のお願い 7月 1) 医師の日当直手当の変更 2) 地域医療連携室の体制整備 3) 未収報告 未収の発生を防ぐことが重要。 8月 1) 眼科医師の退職後の体制について 2) 9月昇進予定者の人選 3) タカヤ クリニックの運営状況 4) 健康増進クラブ ONE の職員へ向けての夜間, 94 休日の無料開放 希望者が多いためセキュリティを確保し実施す る。 5) 特別病室のアメニティ改善 9月 1) 常勤医リクルートの人材紹介会社への依頼 大学医局からの医師派遣は今後も困難な状況に ある。 2) BSC の活用について 院内に積極的な活動が見られているが,各部署 のリーダーが共通の意識を持つ必要がある。 3) 災害時における給食支援についての覚書締結 岡山県病院協会で進めている病院間の相互支援 の締結。当院には160人3日間分の食糧備蓄を 行っている。 10月 1) 地域医療連携室室長の後任人事 2) 医師のリクルート 3) 透析患者の送迎 岡山県医師会,県医師会透析部会に井原の現状 について説明する。 4) 岡山県がすすめている地域医療情報ネットワー ク(カルテ開示)について積極的に参加し,可 能な限りカルテ開示していく。 11月 1) 年末・年始の当直手当について 2) 笠岡第一病院 医局同門会開催について 以前当医局に勤務していた常勤・非常勤・研修 医に声をかけ「医局60周年記念」の会を岡山市 内のホテルで開催する(担当:阿曽沼副院長)。 3) タカヤ クリニック開院1年を経過して 透析患者は人口419.6人に対し患者1人とまだ 増加傾向にある。単純計算すると井原市内に約 100人の透析を必要とする方がいる。現在40名 に対応している。次第に増える傾向にあるが福 山市内の透析病院・医院の送迎サービスが岡山 県内に行われている。菅病院と歩調を合わせて 対策が必要。 12月 1) 中国四国厚生局の立入調査 5年に1度の定期調査の通知あり,届け出の施 設基準の確認をする。 2) 携帯電話の院内での使用制限の解除 許可範囲の拡大に伴いマナーの徹底を。 3) 瀬戸いこい苑の経営調査 戸田建設医療福祉部事業計画課よりデータを提 供されて検討している。平均在所日数の短縮の 第3章 委員会報告 必要性を指摘されている。 4) せとうちホスピタルマネージメントセミナーに 参加して 医療の質向上には事務職員の活躍の場がたくさ んある。業務改善のネタを拾い上げる必要があ る。 平成25年1月 1) 瀬戸いこい苑建て替えについて 消費増税も鑑み平成25年9月までに基本設計を すませ契約にこぎつける。 2) 電話交換機の更新 新たな機能強化の機種を選定し,将来の通信網 に合致した機材を導入する。 3) 外来患者専用のエレベータの新設 立体駐車場から外来までのアクセスを容易にす るため1∼2階を連絡するエレベータを新設。 4) レントゲンテレビ装置の更新 フラットパネル受像で架台の上下移動可能な機 種を選定し導入する。 5) 外来,地域医療連携室,医事課,DPC 室の機 能強化に向けて,一部事務室配置変更 6) 平成25年度の新採用予定と現状 看護部長の努力により看護師はかなり充足して きた。 流動的なことも多く,部署の定員を設定するこ とが難しい。 7) 医局人事について 歯科医師の交代(岡山大学),糖尿病専門医の 採用。女性医師の勤務形態の配慮が必要になる (働きやすい病院)。 2月 1) 災害時の体制のマニュアル化について 岡山赤十字病院を参考に作成する。 2) 人事制度整備について 専門コンサルタント会社(CDI メディカル, 日本経営)に依頼し,職員の意識調査,統一化 を図り,3∼4ヵ月で整備する。 3) 職務規則の改正 改正高齢者雇用安定法の施行に伴い,65歳まで 再雇用し勤務することができる。 4) DPC より1年間の実績報告 3月 1) 医師事務作業補助者,診療アシスタントの所属 変更 2) 瀬戸いこい苑施設長の交代 現施設長が介護休暇を申請している。後任に田 中氏を採用し,県への届け出をする。 3) 個人情報保護の院内掲示の見直し 合同運営委員会 委員長 橋詰 博行 毎月第3水曜日午後6時から開催されている合同運 営委員会は,各科 (課) 科長・副科長等部署の代表者, 各委員会委員長で構成され,①企画運営委員会の決議 事項の伝達,②企画運営委員会への提議,③各種委員 会の審議事項及び決議事項の伝達,④各部署間の連携 調整,⑤各部署職員からの意見の集約,⑥病院への要 望の調整などが活動内容です。毎回,法人からの事務 的な連絡事項も伝達されます。 24年度の議題で多い順から DPC(12回),診療報酬 適正管理(11回) ,救急(7回) ,褥瘡対策(5回), 病院機能評価受審準備(5回) ,医療安全管理(4回), サービス向上(4回 ),栄養管理(4回)の各委員会 を中心に毎月の状況が常に本委員会で報告されていま す。その他,エコ活動,健康管理センター,看護部, 瀬戸いこい苑からの報告や各種プロジェクトの連絡も あります。 全委員会は①医療倫理,②安全管理,③総合栄養支 援,④医療技術,⑤機能推進,⑥医療・看護の質,⑦ その他のグループに分けられ,情報の伝達・集約がス ムーズにできるようになっています(p.93図)。事務 的な伝達にとどまらず各部署や委員会からの要望を忌 憚なく討議できる場所にしたいと思います。 95 医 療 倫 理 個人情報保護委員会 委員長 橋詰 博行 【活動内容】 1) 研究,学会発表用資料作成の為に情報持ち出し申 請と適正運用の許可実績(4件) 2) 個人情報書類の廃棄実績(7月の1回) 3) 新人研修時,中途入職者の方々への個人情報取り 扱いと保護規定説明(3月28日及び随時) 4) 研修会の実施 3月22日 参加人数 169人 講 師:牧村 憲弥 様 演 題:「医療機関における個人情報保護」 平成24年度の委員会活動は,下記の通りです。 職員全員に,定期的に個人情報取り扱いに注意を促 しています。また,FAX の取り扱い規定を策定し, 誤配信のないように啓蒙しています。 また,県が推進している地域医療連携の電子カルテ 開示システムも年度末に参加しスタートしました。25 年度は,内容の充実と取り扱い普及に努めます。 診療情報提供委員会 委員長 橋詰 博行 「笠岡第一病院における診療情報の提供等に関する 指針」に基づき,診療情報を提供しています。平成20 年度から増加した提供件数は平成22年度まで60件超が 続いており(図1) ,内訳はすべて診療情報の写しの 交付でした。提供先は図2に示すように保険会社が半 数以上で,最も多くなっています。また,平成22年度 よりプライバシー保護の観点より申し出理由を聞かな いことを継続しています。 今後とも個人情報保護と自己情報を管理する権利に 基づき,患者および家族の皆様等の求めに応じて,診 療情報を提供していきます。これにより,疾病と診療 内容を十分理解され,協働して疾病を克服するための, より良い信頼関係を構築していきたいと考えておりま す。 診療情報提供の推移 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 4 10 61 67 69 71 84 件数 ↑内1件受領なし 提供先 件数 保険会社 本人 監督署 親族 裁判所 その他 50 14 11 5 4 0 平成24年度 図1 診療情報開示の推移 84 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 61 親族 5件(6%) 裁判所 検察庁 4件(5%) 監督署 11件(13%) 10 度 年 度 24 年 平 成 度 23 年 平 成 度 22 年 平 成 度 21 年 平 成 度 本人 14件(17%) 20 年 成 平 19 成 18 年 度 4 平 成 平 96 71 69 67 図2 平成24年度 提供先内訳 保険会社 50件(59%) 第3章 委員会報告 倫理委員会 委員長 橋詰 博行 平成24年度は6回の倫理審査会が催され,受付番号 86∼93が審査されました。23年度までと比べて11件減 少しております(図) 。いずれも書類審査で行われ, すべて承認されました(表1) 。 本委員会の役割は被験者の福利に対する配慮を科学 的及び社会的利益よりも優先させるとする「ヘルシン キ宣言」に基づき,ヒトを対象とする医学研究などを 審査し,倫理上の配慮を行うことです。各医療機関に おいて独立して設置し,所属の研究者からの申請案件 を審査し,承認の可否を判定します。従って,委員会 の独立性の維持が大切で, 責任も重いものがあります。 審査に当たっては,研究の対象となる個人の権利擁 護,理解と同意を得る方法,不利益や危険性と医学上 の貢献の予測と対策などについて検討します。当院の 実情も加味して,適切な設備やスタッフがいるかどう か,さらには経済的な面からも検討します。最近では, 院内スタッフの統計学的解析能力の向上により,質の 高いデザインの申請が多くなってきています。 また,本年度は全職員を対象に倫理勉強会を平成25 年2月28日(木)18時より第一三共㈱ 医療環境担当 マネージャー小山克義氏をお招きし「『倫理研修』∼ 考えてみよう患者さんの権利∼」をテーマに開催し 185名の参加があり,当日参加できなかった職員は後 日勉強会内容を収録した DVD で自己学習しました。 今後も患者の皆様とそのご家族の権利,プライバ シーおよび尊厳を擁護し,地域にもそのことを発信し て,本委員会の責任を果たします。 図 年度毎の審査件数 (件) 20 18 19 16 14 13 14 14 14 11 12 10 8 8 6 4 2 0 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24(年度) 表1 平成24年度 倫理審査一覧表 受付番号 課 題 名 申 請 者 86 アンドロゲン除去療法施行中に PSA 再燃を来した前立腺癌症例に対する LH-RH agonist 交替療法の有効性に関する研究 泌尿器科 古川 洋二 87 「movines」mobile view network system(仮) 瀬戸いこい苑 鍋谷 一樹 88 上肢整形外科患者の術後の疼痛と心理機能について リハビリテーション科 平田 淳也 89 クラリス錠200(800㎎/日)の成人市中肺炎(細菌性肺炎・マイコプラズマ肺 炎)を対象とした有効性・安全性の臨床評価 内科 米山 浩英 90 65歳以上の高齢者2型糖尿病における,シタグリプチンあるいはグリメピリド による有効性および安全性に関する比較検討試験 (START-J:SiTAgliptin in eldeRly Trial in Japan ) 内科 原田 和博 91 Walk-in 患者の重症度緊急度に関する実態とトリアージ体制導入の課題 病院外来 平川 陽子 92 慢性維持透析患者の予後に及ぼす影響に関する炭酸ランタンと炭酸カルシウム の無作為割付前向き比較試験 Outcome study of Lanthanum Carbonate compared with Calcium Carbonate on 内科 cardiovascular mortality and morbidity in patients with chronic kidney disease on hemodialysis (CKD5D):Landmark Study 原田 和博 93 『胃食道逆流症(GERD)有症状の維持血液透析患者におけるエソメプラゾー ル4週治療による GERD 疾患関連 QOL の変化についての検討』 原田 和博 内科 97 表2 倫理審査会一覧表 審査会 No. 審査締切日 受付番号:審査形式 第31回 平成24年8月3日 【受付番号86:書類審査】 第32回 平成24年10月1日 【受付番号87・88:書類審査】 第33回 平成24年10月31日 【受付番号89:書類審査】 第34回 平成24年11月30日 【受付番号90:書類審査】 第35回 平成24年12月19日 【受付番号91:書類審査】 第36回 平成25年1月21日 【受付番号92・93:書類審査】 治験審査委員会 委員長 渡辺 明良 この委員会は,医師,薬剤管理科,看護部,臨床検 査センター,法人事務局の他,医療関係者ではない院 外委員で構成され,毎月第3月曜日に開催されていま す。医薬品の臨床試験を監視するとともに,被験者の 立場に立った審議が行われています。 会議の内容は,治験の初回審査や進行中の治験の副 作用報告などが行われます。初回審査の場合は,多く の質問や意見が出され,十分な時間をかけて治験の安 全性などについて審査が行われています。 以下に,本年度中に審査(初回審査を含む)された 治験を記します。本年度の新規治験は,8番以降の4 つでした。 1. MSD 株式会社の依頼による閉経後骨粗鬆症女性 を対象とした MK-0822の第Ⅲ相試験 2. MSD 株式会社の依頼による骨粗鬆症男性を対象 とした MK-0822の第Ⅲ相試験 3. 大正製薬株式会社の依頼による2型糖尿病患者を 対象とした TS-071の第Ⅲ相試験(併用) 98 4. 大正製薬株式会社の依頼による2型糖尿病患者を 対象とした TS-071の第Ⅲ相試験(単剤) 5. 小野薬品工業株式会社の依頼による特発性手根管 症候群患者を対象とした OP-1206・α-CD の第Ⅱ相 試験 6. 大正製薬株式会社の依頼による2型糖尿病患者を 対象とした TS-071の第Ⅲ相試験(比較試験) 7. MSD 株式会社の依頼による閉経後骨粗鬆症女性 を対象とした MK-0822の第Ⅲ相試験(延長試験) 8. 旭化成ファーマ株式会社の依頼によるデュピュイ トラン拘縮患者を対象とした AK160の第Ⅲ相試験 9. アステラス製薬株式会社の依頼による高リン血症 を対象とする ASP1585の第Ⅲ相試験 10. アステラス製薬株式会社の依頼による高リン血症 を対象とする ASP1585の長期投与試験 11. 小野薬品工業株式会社の依頼による ONO-5163 第Ⅰ / Ⅱ相試験 維持透析下の二次性副甲状腺機能 亢進症患者を対象とした多施設共同単回及び反復静 脈内投与試験 第3章 委員会報告 安 全 管 理 医療安全管理委員会(DVT 対策委員会を含む) 委員長 渡辺 明良 前の月のアクシデント報告が,月初めの第2金曜日 までに集計され,毎月第3金曜日の午後1時から開催 される本委員会で報告と検討が行われ,院内全体での 医療安全に対する認識の共有化が図られています。院 内の医療安全の合同研修会も,年に2回定期的に行わ れています。 今年も医療安全の意識の向上と実践のための合同研 修会が開催され,忙しい日常業務の中,医療スタッフ 間でのコミュニケーションの取り方を,グループワー クの形式や実際の医療現場を再現したビデオを上映し て学びました。 この1年間の医療安全委員会活動内容(表1)と参 加した院外研修会(表2)を下記の表にまとめました。 表1 平成24年度 医療安全管理委員会活動内容 項 目 内 容 備 考 第3金曜日 午後1時∼ 医療安全管理委員会 ソインシデント・アクシデント事例に関する報告 と検討 ソ各種医療安全活動の協議・運営 ソ研修会の案内,受講後の報告 看護部医療安全 ミーティング ソ月毎のインシンデント・アクシデント事例につ いて,看護部の医療安全委員で協議,情報交換 を行う。 第2水曜日 午後1時∼ アクシデント 中間報告会 ソその月のアクシデント事例に関する報告 ソ課題に関する協議 第4金曜日 午後1時∼ アクシデント検討会 ソ委員長,医療安全委員2名,医療安全管理者が 参加。 ソ事例分析,課題に関する協議 第2金曜日 午後1時∼ 指さし・声だしを実行し確認ミスを減らそう! Part1平成24年6月 Part2平成24年12月 最優秀賞:診療情報管理室 優秀賞:リハビリテーション科,薬剤管理科 院内合同研修会 1. 心肺蘇生(BLS について), 当院でのドクターハート時の対応 (救急委員会と共催) 2. 当院の医療安全の動向 チーム STEPPS Part3連携を強化するコミ ュニケーション 1. ①8月23日 午後6時∼7時 171名参加 ②8月28日 午後6時∼7時 125名参加 2. ①2月13日 午後6時∼7時 154名参加 ②2月15日 午後6時∼7時 114名参加 その他学習会 1. 新入職員のための医療安全研修 2. 新人看護師研修 インシデント・アクシデン ト報告に関して 3. 新人看護師研修 危険予知に関して 4. 潜在看護師研修 医療安全管理について 5. 新人看護師研修 医療安全情報の活用 6. 新人看護師研修 着実なステップアップのた めに自己洞察を深め,現状と課題を明確にする 1. 2. 3. 4. 5. 6. ソ委員会間で連携を図り,医療安全の向上をめざ す。 ソ月毎のインシデント・アクシデント報告等,全 体に発信,提言する。 ソ合同運営委員会へ動向や取り組みについて報告・ 協力要請。 ソ医局診療委員会へ病理診断報告書の確認について の問題提起。 ソ輸血システム導入に関して薬事・診療録管理運用 委員会と協働。 医療安全強化月間 各種委員会との連携 4月18日 4月23日 5月10日 9月26日 10月3日 2月20日 99 項 目 内 容 医療安全ニュース等の 発行 院内の事例を病院全体に発信し,情報の共有化を 図る。 業者(日本医療機能評価機構等)からの配信を発 信。 ソSBAR のポイント ソ院内採用インスリン一覧表 ソ医療事故情報収集等事業からの配信 臨時事例検討会 迅速な分析と対応が必要な時,メンバーを募って 協議する。 ソ4月 手術室・検査室 病理検体の取り扱い 転倒・転落事故防止の 取り組み 患者の状態に応じたアセスメント,対応策の実施 状況の確認。報告書の集計と考察。 看護部医療安全ミーティングで検討・フィードバッ ク 2年毎に改訂する。 ソ抗癌剤治療の看護の流れとチェック項目, 身体抑制マニュアル改定案→看護部業務委員会へ ソ証拠保全→医療安全管理委員会・合同運営委員会 で報告 ソ指針の改定 ソ医療安全の基本行動の項追加 医療安全管理指針・ 医療事故防止対策 マニュアル 備 考 誤薬予防 各病棟医療安全委員と現状の把握と改善策を検討。 ソ与薬時のフィンガーチェックポスター ソ持参薬管理の検討 ソ注射与薬業務の検討 ソハイリクス薬の一覧表 設備・備品・環境の整 備 設備の不備に関する気づきをまとめ,改善を図る。 ソ病室へ背もたれ付椅子の導入を検討 ソベッドサイドボードの補充 ソ院内標準時の啓蒙 その他 医療安全委員のリスク感性の向上のため,研修会 への参加を奨励する。 参加者:13名 表2 平成24年度 院外研修会 日 時 研修名 場 所 参加者 主 催 平成24年 4月17日(火) 第7回 岡山県南西部 医療安全を考える会 ∼ 転倒・転落予防 ∼ 倉敷第一病院 6階 ISAM ホール 吉田,安藤 稲毛 岡山県南西部 医療安全を考 える会 5月19日(土) 医療事故・紛争対応研究会 地方セミナー 医療事故対応(現場保存,発生時の患者対応,現場 責任者がやっておくべきこと) 名古屋国際会議場 稲毛 医療事故・紛 争対応研究会 6月7日∼7月5日 (7日間 40時間) 平成24年度リスクマネージャー育成研修 岡山県看護協会 吉野 岡山県看護協 会 9月22日(土) 岡山医療安全研究会設立記念シンポジウム 岡山国際交流センター 稲毛 岡山医療安全 研究会 10月11日(木) 浅口における医療事故・介護事故への対応について 演者:森脇 正 弁護士 浅口市 健康福祉センター 藤澤 浅口で医療・ 介護について 勉強する会 10月25日(木) Next TV Symposium 2012医療安全の新たな展開医 療安全総論 患者安全システムを考える 笠岡第一病院 第1カンファレンスル ーム 原田,山下 奥野 製薬会社 平成25年 1月12日(土) 第4回 OT3コラボセミナー 医療安全を考える ∼ みんなで守ろうやあ!患者さんの安全 ∼ 倉敷中央病院 大原記念ホール 長嶋,稲毛 岡山県臨床検 査技師会 岡山県放射線 技師会 岡山県臨床工 学技師会 2月8日(日) 整形外科病棟における医療安全管理 事故防止とクレーム対応 岡山商工会議所ビル 折橋 日総研 100 第3章 委員会報告 病院感染防止委員会(ICT を含む) 委員長 中村 淳一 各部署の委員による委員会と ICT メンバーで1年 間活動しました。 平成24年9月から委員長が米山医師から中村に交代 しました。 ICT メンバーによるラウンドは従来,月2回実施 していたのを毎週1回に増やし,充実を図りました。 毎月の委員会での耐性菌の動向や,広域抗菌薬の使用 状況についての報告,検討も活発に行っています。 院内職員に対する勉強会は,7月に基本的な感染予 防対策について,12月にインフルエンザについて実施 しました。 院外での研修は川崎医科大学附属病院での感染防止 対策に関する連携医療機関カンファレンスに年4回参 加し,その他様々な研修会にも参加し,新しい知識を 得て,日々の感染防止対策に活かすようにしています。 平成24年度 活動内容 項 目 内 容 備 考 毎月第2月曜日午後1時∼ 病院感染防止委員会 ICT 報告 菌の動向・サーベイランス報告 抗菌薬使用状況 ICT 活動 毎週1回 ICT メンバーによるラウンド 月1回ミーティング 研修 感染防止対策に関する連携医療機関カンファレンス (川崎医科大学附属病院) 院内勉強会 「基本的な感染予防対策」 「インフルエンザについて」 平成24年7月19日・24日 参加人数 338名 平成24年12月6日 参加人数 196名 防災防水管理委員会 委員長 浦川 茂美 平成24年度は,下記活動を行いました。 1. 緊急連絡網の24年度版を作成。 2. 火災時避難訓練の実施状況。 ①4月10日に,新入職を主に消火設備機器を 使った実施訓練の実施。 ②10月4日に,病棟からの夜間出火想定での避 難訓練の実施。 ③その他,各施設でも年2回の防災訓練の実施 を行いました。 ・附属診療所:6月13日,10月19日 ・瀬戸いこい苑:10月,2月 また, 極初動時が重要なので, 別途対応マニュ アルを作成し,非常放送設備機器に備えつけ, 実施訓練を1月に実施しました。 3. 積雪対策:今年度は,融雪剤を準備配置したも のの積雪もなく,除雪作業なしで済みました。 4. 大規模災害時対策 ・マニュアルの見直しを図っていますが,完成 は次年度の課題となりました。 ・法人事務局と連携し,「災害時の登院規定」 を定めました。 ・栄養管理委員会や救急委員会と連携し,備蓄 食見直しや大規模災害時の診療について見直 し中です。特に,食糧については献立メニュー から見直しをしてもらい,炊き出しが出来る 道具類の準備も行いました。 101 医療ガス安全管理委員会 委員長 井上 呉美 患者の皆様への医療ガス安全対策は必要不可欠です。 平成24年度はペインクリニック内科の開設に伴い, 医療ガス配管を増設しました。 診察室に酸素と吸引用のアウトレット各1箇所,処 置室のベッド全てをカバー出来る様6箇所の酸素と吸 引用の2箇所のアウトレットを設置し,酸素,吸引が 必要になっても,即,対応できる環境の診察室が完成 しました。 また,東日本大震災での教訓を基に非常時の医療ガ ス供給方法の確立が重要ではないかと思います。平成 24年12月末の時点では岡山県を含め47都道府県97団体 の災害時の協定を結んでいます。当院との契約会社, 西日本メディカルリンク株式会社を含め(備前地区) 13社が協定を結んでいます。備中,備北地区13社,美 作真庭地区4社の合計30社が協定を結んでいます。 この30社の頂点は JIMGA(中国地域医療ガス部門 岡山支部)で,47都道府県(鳥取県と島根県は2県で 1つに数えられています)46の協定が結ばれています。 有事の際は,県から要請をうけて会員会社が,医療 機関で不足したガスを提供する事になっています。 当院もこの傘下に属していますので,供給体制は 整っていると思いますが,実際に災害が起きない事, これに頼ることがない事を祈るばかりです。 平成24年度 医療ガス購入実績 年/月 液体酸素(㎏) 病 院 瀬戸いこい苑 附属診療所 タカヤ クリニック 病 院 500L(本) 500L(本) 7,000L(本) 7,000L(本) 液体窒素(㍑) 平成24年4月 2,861 13 5月 1,520 14 20 6月 3,420 20 20 7月 2,652 9 8月 1,482 8 9月 1,349 15 10月 2,660 22 11月 2,417 15 10 12月 1,188 13 10 平成25年1月 2,452 15 10 2月 2,452 19 10 3月 1,207 15 1 合計 25,660 178 3 102 1 10 1 20 4 25 20 6 15 10 4 6 180 第3章 委員会報告 年/月 病 院 病 院 病 院 病 院 附属診療所 局方二酸化炭素 2.2㎏ チッソガス 7,000L 笑気ガス 30㎏ 液体ヘリウム ㎏ 液体ヘリウム ㎏ 平成24年4月 2 1 1 250 5月 1 6月 1 7月 1 250 8月 2 500 9月 0 10月 3 11月 1 12月 1 平成25年1月 1 2月 1 3月 1 合計 15 250 250 1 1 250 250 1,250 750 医療廃棄物処理委員会 委員長 桑木 三郎 医療廃棄物処理委員会は3ヵ月に1回開催し,その 委員は法人事務局長,法人事務職員,看護部職員,清 和地所清掃担当者で構成されています。平成24年度は マニュアル,指針に則った廃棄物の適切な処理徹底の ための指導を行いました。さらに廃棄物処理マニュア ルを改訂し,委託業者の見直しのための検討基準を定 めるとともに,委託業者の内容を検討し,改めて再指 名しました。 総合栄養支援(NST) 栄養管理委員会 委員長 宮島 裕子 栄養管理委員会は,偶数月の第3水曜日に開催し, 構成メンバーは,医師・管理栄養士・調理師・病棟看 護師・外来看護師・保健師・臨床検査技師・医事課で す。栄養管理委員会では,笠岡第一病院を利用される 皆様へ満足して頂けるよう問題点に対する改善策,新 たなサービスなどを協議・検討しています。また,職 員に対して食を通した健康管理の啓蒙なども行ってい ます。 1) 病院給食 ・新たな取り組みとして栄養管理委員会のメン バーにも病院の食事を知る機会とその評価をし て頂くことを目的として常食の検食を開始しま した。 ・嗜好調査の結果を報告することで患者の皆様の 動向を確認し,日々の食事作りへの意見を交わ しています。また,食器や器具などの使い勝手 なども意見交換しています。 2) 感染防止・事故防止 ・嘔吐下痢症,食中毒の時期には,各部門から発 生状況と現状などの情報を共有し,特に発生が 多くなる時期には早い段階で殺菌などの強化を 行っています。 103 3) 栄養指導 ・平成24年度には,栄養指導に対するアンケート を実施しました。質問項目と主な回答は,下記 の通りです。今後も定期的にアンケートを実施 し,栄養指導の方法を見直してより良い指導に 努めていきます。 1. 栄養指導の理解度について 結果:83%の方がよくわかったとの回答 2. 実践度について 結果:84%の方が実践してみたと回答 3. 実際に変化がありましたか? 結果:96%の方が改善した回答 改善内訳:食生活が改善した 体重が減った 検査値が改善した 4. 栄養指導にお呼びするまでにお待たせする時 間はいかがでしょうか? 結果:75%の方が問題ないと回答 5. 今後も栄養指導を継続して受けようと思いま すか? 結果:95%の方が受けたいと回答 ・年度別の栄養指導件数では,昨年度から年間 2,000件 ( 非算定を除く ) を推移するようにな りました。 (件) 2,500 図1 年度別栄養指導合計件数 2,000 1,500 1,000 500 0 平 成 15 平 年度 成 16 平 年度 成 17 平 年度 成 18 平 年度 成 19 平 年度 成 20 平 年度 成 21 平 年度 成 22 平 年度 成 23 平 年度 成 24 年 度 ・栄養管理科で発生したアクシデント及びインシ デントの集計結果とその内容を報告し,他職種 からの意見を参考に改善を図っています。 4) その他 1. 平成24年度は,職員の健康管理と患者の皆様 への指導に役立てて頂くことを目的として,職 員の昼食時に職員食堂を用いて「ランチョンセ ミナー」(テ−マ;第1回:減塩のコツをつか もう,第2回:体重を落として血液サラサラ) を開催しました。ランチョンセミナーでは,講 義のみならず,野菜サラダを提供し野菜を食べ ることの大切さも伝えました。 2. 時間外入院の患者および家族の方々に,軽食 提供システムを設置しました。 NST 委員会 委員長 宮島 宣夫 NST(Nutrition Support Team)委員会は,平成17 年に発足した委員会です。構成メンバーは,医師,歯 科医師,管理栄養師,各病棟看護師,薬剤師,言語聴 覚士,歯科衛生士よりなります。 現在入院患者の皆様を対象に,看護師が身長,体重, 体重減少率の測定と,主観的包括的評価(SGA)を 行い,管理栄養士が栄養管理計画書を作成しています。 それにしたがってA(軽度) ,B(中等度) ,C(高度) の栄養障害に分類し,B,C判定の方が NST 介入と なります。また,主治医より NST 委員会への助言を 求められる場合もあります。また栄養管理の必要な褥 瘡患者さんをリストアップし個々の栄養状態にあった 栄養療法を検討しています。 104 月2回のミーティングを行い,またミーティング後, 病棟回診も行っています。 検討には当院に導入されている NST 専用のコン ピュータシステムを使用し,簡単に個人ごとの各種栄 養の必要量,摂取量,不足量が自動的に算出され非常 に効率的に利用されています。 ま た,「浅 口・笠 岡 NST 研 究 会」が 発 足 さ れ,当 院を含め4施設の病院で世話人となっており会の運営 にあたっています。 今後も症例を重ねその経験を生かし,スタッフ全員 で NST 活動を高めて患者の皆様に貢献したいと思っ ています。 第3章 委員会報告 褥瘡対策委員会 委員長 岡 博昭 平成23年度および平成24年度の1) 寝たきり患者 数,2) 褥瘡有病率,3) 褥瘡院内発生率,4) 褥瘡 新規発生率(月ごと) ,5) 体圧分散寝具使用率を図, 表に示します。平成24年度の褥瘡時点発生率(新規) の年間平均は0.6%で,平成23年度の年間平均1.1%よ りわずかに減少しています。昨年度褥瘡の新規発生に ついて1%以下を目標とすると年度報に記載していま したが,無事達成することができ皆様のご協力に感謝 いたします。来年度も引き続き発生予防に留意してい ただきますようお願い申し上げます。予防対策として 平成24年度は,日本ケープ社より体圧分散用具(クッ ション)の使用方法について2回実技を含む講演をし ていただきました。これまで体圧分散寝具の充実に力 を入れてきましたが,今後はいかに安楽な体位を提供 できるかを目標に取り組みたいと考えております。2 回の講演でクッションの効果的な利用方法が,少し伝 寝たきり患者(%)(時点報告) 4月 5月 6月 7月 8月 わったのではと思っております。 来年度は,院内勉強会として病棟単位で褥瘡の局所 評価(デザイン評価)について講演会を予定していま す。局所評価に基づいた治療方針を知ることで,日頃 の褥瘡処置の意味づけができるのではないかと考えて おります。単調な処置の連続ですが,確実に治癒に向 けて進んでいることを実感していただければと思って おります。 【褥瘡に関する学会発表】 平成25年3月10日 第13回日本褥瘡学会中国四国地方会(徳島市) 演者 若狭 麗子 演題「持ち込み褥瘡患者の調査による当院周辺地 域の褥瘡治療の現況」 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均 平成23年度 60 67.3 67.6 61.1 61 59.4 59.4 53.6 60.4 61.9 63.6 61.4 61.6 平成24年度 69.7 54.2 61.9 68.2 50.9 60.4 53.2 59.6 68.6 67.6 55.7 64 61.4 褥瘡有病率(時点) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均 平成23年度 6.3 7.1 6.9 7.4 8 7.3 6.7 8.9 6.3 8 11.8 10.5 7.9 平成24年度 11.1 8.3 9.5 3.4 4.5 7.9 7.3 6.9 3.9 7.6 2.8 2.7 6.3 褥瘡院内発生率(時点) 4月 10月 11月 12月 5月 6月 7月 8月 9月 1月 2月 3月 平均 平成23年度 1.1 2 2 1.1 3 3.1 1.9 1.8 0.9 0.9 0.9 0.9 1.6 平成24年度 4 3.1 1.9 2.3 1.8 3 2.8 1.9 1 3.8 0.9 0.9 2.3 10月 11月 12月 褥瘡新規発生率(時点) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1月 2月 3月 平均 平成23年度 1.1 3.1 0 2.1 0 0 0 0 2.7 0.9 2.7 0.9 1.1 平成24年度 0 1 0 0 0 0.9 1.8 0.9 0 1.9 0 0.9 0.6 12月 体圧分散寝具利用率(時点) 4月 平成23年度 98.2 平成24年度 92.8 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 100 94.2 96.6 95.1 87.7 87.7 87.9 94 98.1 95.4 100 99.2 93.4 87.9 93.4 97.1 寝たきり患者率(時点) (%) 80 40 20 0 2月 3月 平均 100 94.3 97.1 95 91.5 96.7 98.3 95.3 褥瘡有病率(時点) (%) 15 60 1月 平成23年度 平成24年度 10 平成23年度 平成24年度 4 月 5 月 6 月 7月 8 月 9 月 10 月11 月12 月 1 月 2 月 3 月 5 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 105 褥瘡院内発生率(時点) (%) 5 褥瘡新規発生率(時点) (%) 3.5 H23年度 平成23年度 H24年度 平成24年度 4 3 2.5 3 2 2 1.5 1 0.5 0 平成23年度 平成24年度 1 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 体圧分散寝具利用率(時点) (%) 105 100 95 90 85 80 平成23年度 平成24年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 医 療 技 術 手術室運営委員会 委員長 古川 洋二 現在隔月の第一月曜日に委員会を開催しておりま す。本年度は10月末をもって眼科高橋医師が退職さ れ,眼科手術が11月以降できなくなりました。一方, 11月よりペインクリニック内科の森田医師が着任さ れブロックを中心に利用されています。手術件数は 1,626件(うち手術室利用件数:1,478件)で対前年比: −8.4%でした。退職や出産,育児に伴う休暇などに よる慢性的な手術室スタッフ不足はまだ現実の問題で すが,明るく,楽しくをモットーにスタッフが対応し てくれており,感謝しております。 医療機器管理委員会 委員長 渡辺 明良 医療機器購入時の適合性の評価と,院内で使用され ている人工呼吸器や持続点滴装置などの保守管理につ いて,年に4回,審議や報告を行っています。 本年度で最も高額な購入機器は,レントゲン室に設 置された「デジタルX線 TV システム透視撮影台」で, フラットパネルの使用により,今までよりも格段に画 106 像が鮮明となっています。その他に,ペインクリニッ ク内科の開設に伴い,慢性疼痛に対する神経ブロック を目的とした「ニューロサーモ NT500(焼灼術用電 気手術ユニット)」や神経ブロックをガイドするため の「超音波診断画像装置 S-NerveL07810」などが購入 されました。 第3章 委員会報告 透析機器安全管理委員会 委員長 渡辺 明良 本委員会は血液透析業務における医療設備・医療機 器に関連した安全管理,及び品質管理を目的としてい ます。 平成24年7月に笠岡第一病院に透析用粉末剤溶解装 置の更新をしました。従来タイプより,機器の操作・ 管理・メンテナンスを安全簡素に実施できるようにな りました。 また平成25年1月には笠岡第一病院とタカヤ クリ ニックにオンライン(On-line)透析療法に対応可能 な透析用監視装置を導入しました。長期透析患者が抱 える透析アミロイド症や動脈硬化症などの予防や病態 の遅延目的から On-line 透析の必要性が増してきてい ます。On-line 透析療法では厳密な透析液の品質管理 が求められ,今まで同様,水処理装置や透析機器の透 析液エンドトキシン濃度や生菌数の検査を毎月実施 し,患者様に安全な透析治療が行えるように努力して いきたいと思います。 臨床検査精度管理委員会 委員長 北川 和成 この委員会では,市販のコントロールを用い毎日行 う内部精度管理の集計,外部精度管理では試薬メー カー主催の精度管理,毎月の岡山県クロスチェック研 究会精度管理,8月の岡山県医師会技師会,9月の日 本医師会精度管理の結果をもとに精度の向上および測 定方法の標準化を行っています。外部精度管理の点数 評価では,岡山県医師会技師会精度管理が98.7点(昨 年99.2点)と昨年と比べやや低い点となりましたが, 日本医師会精度管理が96.2点(昨年95.4点)と昨年よ り高い点となりました。昨年と比較し,点数の悪かっ た項目は,機器メーカー,試薬メーカーを呼んで機器 のメンテナンス及び検査原理の違いによる低値評価の 説明を受け原因を把握しました。凝固検査は測定方法 によってバラツキが見られますので,今後機器,試薬 の変更等の検討を行って行きたいと思います。 今後も精度管理の結果をしっかり考慮し,常に正確 な検査結果を迅速に臨床に提供できるよう努めていき たいと思います。 放射線診療委員会 委員長 小橋 高郎 平成24年度は7月に新規更新された循環器撮影装置 の機種選択および性能評価が前期の主な検討項目とな りました。以前の装置が導入から15年経過し,時代に あった検査が不可能になりつつあることや,装置の性 能維持が困難になってきたことから昨年度より検討を 行っていました。当院の使用に沿ったハード・ソフト 両面について検討し,様々な施設を見学したうえで, SIEMENS 社製 FPD パネル搭載の最新式の装置を導 入し稼働をはじめました。心臓検査から上肢および下 肢血管にいたる幅広い撮影範囲を確保し,詳細な画像 を提供することで,循環器検査・治療に効果を発揮し ています。 また,後期には新たにペインクリニック内科が開設 されるにあたり,神経ブロック等の治療に必要とされ る外科用イメージも更新されました。同機種もデジタ ル化対応の装置を選択することができ,ペインクリ ニック内科での使用を中心に,件数が増加している整 形外科・泌尿器科手術への対応が柔軟にできるように なりました。 年度末の3月には,アナログ装置として残っていた X線 TV 装置の更新もされました。17インチの広い視 野をもつ FPD パネル搭載で,消化器系・泌尿器科系 の検査・治療に今後利用が盛んになることが予想され ます。 当委員会においては,病院にとってどのような装 置・性能が求められるかを検討し,患者の皆様に安全 に検査をうけていただける環境を創造することを中心 に委員会を開催してきました。ハード面が充実された ことによって,今後も各科との連携を重視しより高い 画像を提供できるように検討を重ねてゆきたいと考え ています。 107 透析委員会 委員長 原田 和博 平成23年度同様,医師,看護師,臨床工学技士,臨 床検査技師,管理栄養士,診療放射線技師で構成して おり,透析患者さんに安心して治療を受けていただく ため,サービス向上施策の審議を目的とし,2ヵ月 に1回委員会を開催しています。本委員会にはタカ ヤ クリニックも参加し合同で行っています。 平成24年度の主な審議内容 ソ治療,処置時,患者さんのプライバシーに配慮する ため,プライバシーカーテンを導入した。 ソ 超 音 波 画 像 診 断 装 置(TOSHIBA Viamo SSA640A)を採用しシャント・IVC の検査を行った。 ソ透析A・B剤溶解装置(東亜 DK AHI-502,BHI502)を従来機より更新し,使用水量,操作の簡便化 を図った。 ソ透析用剤溶解装置と多人数用透析液供給装置間に連 動信号装置 (人為的操作ミスを防ぐため) を設置した。 ソ日曜日の緊急透析の対応として当番制を開始した。 ソ NT-proBNP 血清検査で採血可能となった。 ソ感染予防のためシャント穿刺部位の消毒剤をアル コール消毒+ネグミン消毒とした。 ソ透析カンファレンスを毎月1回,定期開催とした。 ソリン吸着剤ホスレノールを錠剤から顆粒へ変更し た。タカヤ クリニック患者送迎について今後の必 要性を審議した。 ソ栄養管理科により透析座談会を開催(11月,3月) した。 ソ透析スタッフの出勤時間を協議し,新たな出勤時間 の新設・変更を行った。 ソオンライン透析に対応するため,オンライン透析装 置(DCS-100NX)を病院に1台,タカヤ クリニッ クに1台新設した。 ソインフルエンザ罹患7名,罹患疑い1名に対し,個 室隔離透析を施行,感染防止を行った。 ソ12月9日,安芸の宮島日帰り旅行を計画し,患者お よび家族38名が参加した。 機 能 推 進 医局診療委員会 医局長 渡辺 明良 医療レベルの向上と患者の皆様への医療サービスの 改善を目的として開かれる医師を中心とした委員会で す。毎月第4木曜日に,常勤医全員ならびに法人事務 局長,看護部長,診療情報管理室,地域医療連携室の スタッフ等により,必要な問題を審議しています。 また,合同運営委員会からの報告事項も定期的に行 われ,医療安全管理委員会からの協議事項を審議する など,各委員会との連携も常に行っています。また, DPC 委員会からも毎回報告がなされ,適正な医療が 108 提供されているかも協議されています。 本年度から,新たに「高齢者標準総合機能評価」を 主治医が行うことが承認されました。主に65歳以上の 入院患者を対象に,意欲,認知機能,日常生活レベル, 情緒・気分などについて検査し,退院に向けて総合的 な評価を行い,必要となる可能性のある介護サービス 等についての検討も行うというものです。今後,地域 医療連携室や脳卒中連携パス関連病院・施設等との連 携に役立てていきたいと考えています。 第3章 委員会報告 診療録管理運用委員会(クリティカルパス及びシステムを含む) 委員長 阿曽沼 裕彦 診療録管理運用委員会は毎月第4金曜日に各部署の 委員が出席し開催しています。委員会では主に診療録 の管理・運用,システムの導入準備・管理・運用,ク リティカルパスの管理・運用を行っています。電子カ ルテシステム・オーダリングシステムが導入されて10 数年経過しました。この間,委員会ではより良い電子 カルテシステム・オーダリングシステムの構築を目指 して委員会活動を行い,職員の皆様に使い易い電子カ ルテシステム・オーダリングシステムの提供を行って きました。しかしながらニーズは日々変化しており, 各部署で発生した診療録やシステムの不具合や問題点 などは診療録管理運用委員会への要望として随時上げ て頂き,委員会にて不具合や問題点の改善策について 話し合ってまいりました。今後もより使い易いシステ ムの構築のために多くの職員の方から沢山のご意見を 頂き, 改善を行い, より使い易いシステムの構築を行っ 委員会ではクリティ ていきたいと考えています。 また, カルパスの使用率の向上に力を注いでいます。毎月第 1金曜日にクリティカルパス検討会を開催し,新しい パスの作成やバリアンスの検討を行っています。なか なかクリティカルパスの使用率の向上には時間を要す る状況ですが,医療の向上のために今後もクリティカ ルパスの使用率の向上のために努めていきたいと考え ています。 【新規採用 application】 平成25年3月:代行入力監査システム 平成25年4月導入予定:輸血システム 表 平成24年度クリティカルパス適用件数 クリティカルパス名称 弾発指 件数 57 手根管症候群 219 肘部管症候群 26 正中神経絞扼性障害 10 デュピュイトラン拘縮 9 母指 CM 関節症 10 前立腺全摘出術 8 前立腺生検 33 TUL 35 TUR-BT 26 TUR-P 11 白内障手術 68 シャント血管形成術 50 皮膚腫瘍摘出術 1 眼瞼下垂 1 下大静脈フィルター 1 恒久式ペースメーカー留置術 3 ペースメーカー電池交換術 3 PCI 16 CAG(手) 52 CAG(足) 4 EVT(手) 1 EVT(足) 14 シャント PTA 2 経皮的胃瘻造設術 7 大腸ポリペクトミー 5 睡眠時無呼吸症候群 25 良性発作性頭位めまい症 合計 2 699 109 診療報酬適正管理委員会 委員長 古川 洋二 診療報酬請求について,適正なレセプト作成が出来 る体制を確立するため,および査定減点された内容検 討し,減点防止対策を確立することを目的とし,毎月 第3火曜日に委員会を開催しています。平成24年度は 診療報酬改定があり,手術点数の引き上げなど当院に とって増収となる改定でした。また,縦覧点検,突合 点検により過去6ヵ月のレセプトや傷病名と調剤レセ プトを電子的に照合され,医薬品の適応,投与量及び 投与日数なども細部まで審査されるようになりまし た。本委員会でも細部まで追求した意見を取交わし, 今後も適正な診療報酬請求を行えるよう協議していき たいと考えています。 DPC 委員会 委員長 古川 洋二 当委員会は DPC 対象病院の要件である「適切な コーディングに関する委員会の設置」に基づき,診療 報酬適正管理委員会より分離し発足しました。院内で 標準的な診断及び治療方法の周知を徹底し,適切な コーディングを行う体制を確保することを第一目標と し活動しています。構成メンバーは医師,看護師,薬 剤師,医事課,診療情報管理士で,適宜,審議事項に 必要な関係者に参加を求め,活発な討議を行っていま す。 平成24年度は診療報酬改定があり,診断群は1,875 から2,241に増加しました。また,A245データ提出加 算が新設され,DPC のデータ提出が診療報酬上,明 確に点数化されました。引き続きより精度の高いコー ディングが求められますので,当委員会でもさらなる 体制の確立を目指しています。 今後も DPC によって得られたデータを各部署に フィードバックし,医療の質の向上,標準化に努めて いきたいと思っています。 表1 厚生労働省提出データ件数の推移 厚生労働省提出データ件数の推移 平成22年度 様式1 平成23年度 平成24年度 EFD件数 700,000 1,996 2,812 2,812 Eファイル 253,760 277,781 277,781 600,000 Fファイル 543,691 614,029 614,029 500,000 Dファイル 156,535 173,545 173,545 様式1 Eファイル Fファイル Dファイル 様式1件数 3,000 2,500 2,000 400,000 1,500 300,000 1,000 200,000 500 100,000 0 平成22年度 平成23年度 平成24年度 0 薬事委員会 委員長 原田 和博 薬事委員会は,2ヵ月に1回開催しています。 医師3名・薬剤師・臨床検査技師・外来及び各病棟 看護師で,新規採用薬や採用中止薬情報,医薬品の安 全情報や薬品に関する問題点等を話し合っています。 また,生物由来製剤の院内使用状況の検討と適正使 用の啓蒙も行っています。平成24年度も適応に関する 問題点,使用による副作用は認めませんでした。 医薬品についての厚生労働省や各製造会社等からの 110 情報は薬事委員を通じて各部署に伝達し,又各部署か らの医薬品の問題点等の情報もこの委員会に終結しま す。 当委員会発信で,全職員対象の医薬品についての勉 強会も,年1回開催しています。今年度は,12月12日 に「最新の麻薬情報 ∼ オピオイドの使用を中心に ∼」 の勉強会を実施しました。 第3章 委員会報告 輸血療法委員会 委員長 原田 和博 輸血療法委員会は,2ヵ月に1回奇数月に開催して います。 医師3名,薬剤師,臨床検査技師,外来及び各病棟 看護師の構成で, 月ごとの輸血用血液製剤の使用状況, 副作用の有無の報告,その他輸血に関する問題点等に ついて検討をしています。 平成24年度は輸血の適応は問題なく,大きな副作用 の報告もありませんでした。 輸血用血液の在庫状況は, 電子カルテ上での確認と,朝のカンファレンスで挙げ ることを徹底し,廃棄数の減少に努めました。また, 平成25年4月からは電子カルテにおける輸血システム が導入予定であり,スムーズに稼動できるよう,準備 を進めています。 今後も各部署との意見交換を大切にし,連携を取り ながら安全な輸血が行えるように努めて行きたいと考 えています。 医療連携委員会 委員長 橋詰 博行 地域の医療機関との連携促進のため,地域連携診療 計画会議と連携パス会議をそれぞれ年3回ずつ,医療 連携委員会を年1回開催しております。 平成19年6月に地域医療連携室が発足しました。ま た,下記のメンバーで医療連携委員会,地域連携パス 会議および地域連携診療計画会議を構成しています。 平成21年7月には脳卒中の地域連携パスの申請を行 い,大腿骨頸部骨折・脳卒中とも地域連携診療計画管 理料を算定しています。 医療連携委員会は,平成24年6月11日に開催しまし た。平成23年度の連携パスや紹介件数・依頼検査件数 などの実績報告と,平成24年度の年間計画を立てまし た。中でも毎年行っているあいさつ回りは各科の専門 医師と共に出向いたことで,顔の見える連携に繋がっ ています。昨年から準備していた地域医療連携室のパ ンフレットが完成し,夏季のあいさつ回りには持参す ることができました。 名 称 医療連携 委員会 連携パス会議は,平成24年6月11日,10月11日,平 成25年2月21日に開催されました。診療報酬算定の要 件である年3回の地域連携診療計画会議は,近隣の連 携先病院や維持期の方々に加わっていただき,平成24 年7月12日(33人出席),11月8日(34人出席),平成 25年3月14日(36人出席)の3回開催され,有意義な 意見交換ができました。平成24年度は大腿骨頚部骨折 での入退院症例は38件で,地域連携パス実施件数は1 件(2.6%),脳卒中での入退院症例は47件で,パス実 施件数は4件(8.5%)でした。 平成23年度より症例検討はリレー形式に変更しまし た。計画管理病院から回復期病院・維持期へと症例を つないで発表することで,シームレスなパスができる ように随時見直しを図っています。平成25年度は,維 持期の拡大と回復期病院への啓発を行いさらにスムー ズな連携を図りたいと思います。 変更後(平成25年3月31日現在) ◎:委員長 ○:副委員長 開催日時 【医療連携委員会】 宮島厚介・◎橋詰博行・渡辺明良・中村淳一・兒玉昌之・ 寺田洋子・○福田倫子・森永敏行・中尾留美・三宅由美子・ 宗高千草・今城裕江・小橋高郎・高橋正弘・山田亮治・ 井上弘子・枝広恵・三原由記子 1回/年 【地域連携診療計画会議】 医療連携委員会メンバー + 河田陽子 + 外部医療機関 7・11・3月 第2木曜日 111 医療・看護の質 病床管理運営委員会 委員長 阿曽沼 裕彦 病床管理運営委員会は,病棟・病床の円滑な運営の ため様々な問題に取り組んでいます。 平成24年度は,前任者の退職に伴ない副委員長に地 域医療連携室寺田看護師を加え,今までとは違う視点 からの議題も上がるなど,活発な委員会活動が行えた と思っております。 患者の皆様のより良い入院生活のためにアメニティ や環境の改善に努めてまいりました。また運営面では, 病院のみならず瀬戸いこい苑の稼働率にも着目しまし た。入所日数の短縮・稼働率アップの目標を掲げるこ とで,病院・施設間の連携強化にも繋がったと思いま す。来年度も患者の皆様に質の高い医療の提供と,安 心の入院生活が提供できるよう頑張ってまいりたいと 思います。 救急委員会(ACLS 推進プロジェクトを含む) 委員長 岡 博昭 救急外来件数は,微増していますがほぼ固定した状 況と思われます(図) 。しかし相変わらず受け入れ困 難事例が多く,専門外,処置困難といった理由が大半 です。現在笠岡消防の管外搬送が全搬送件数の30%と なっております。このため,笠岡医師会では有志で福 山夜間診療所に出張したり,平日の外科不在がなくな るよう笠岡市立市民病院,笠岡第一病院,金光病院, 矢掛町国民健康保険病院,井原市立井原市民病院で協 力体制をとることで対応することとなっています。ご 協力をよろしくお願い申し上げます。 以下に平成24年度の委員会活動を報告いたします。 平成24年度委員会活動 4月12日:新人研修 ACLS 26名参加 8月23日・28日:2010年 ACLS ガイドライン改 定内容と院内ドクターハート研修 9月3日:第9回笠岡 MC 検討会(笠岡市立市民 病院 ) 「笠岡第一病院における平成23年度救 112 急不応件数と現状報告」発表 9月27日:潜在看護師研修「2010年ガイドライン と救急の状況について・BLS の実施」 2月14日:第10回笠岡 MC 検討会 (笠岡第一病院 ) ソトリアージ加算への取り組み 4月 夜間休日トリアージ基準を制定 4月∼5月末 トリアージ準備期間として検討を 行う (夜間・休日来院患者をトリアージ の対象とし評価を行う ) 5月 企画運営委員会に承認を貰いポスター掲示 6月より加算実施・報告を2ヵ月ごとに行っている 9月 トリアージに関する勉強会開催(病院外 来) 12月 トリアージ基準見直し ソ9月より診療放射線技師当直開始 第3章 委員会報告 救急搬送件数年数比較 平成24年度月別救急・重症患者数 900 855 800 658 695 677 700 597 590 600 462 500 400 300 733 140 791 120 32 100 542 324 80 40 20 100 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 22 0 18 63 17 28 19 60 200 0 重症患者 一般救急 48 81 64 15 18 16 25 14 20 84 72 69 65 65 66 66 48 4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月 外来委員会 委員長 田中 千穂 外来委員会は,医局,看護部,薬剤管理科,栄養管 理科,臨床検査センター,リハビリテーションセン ター,画像診断センター,法人事務局,地域医療連携 室,診療アシスタント,人工透析センター,医事課で 構成され,奇数月,第2水曜日に開催しています。 外来は,受付から診察,会計に至るまでに様々な職 種の職員が関わりを持つ事になり,部署内だけの連携 に留まらず他部署との連携が不可欠です。日常の外来 業務を行う上で,部署内だけでは解決できない問題点 を本会議に持ち寄り討議をしています。 平成24年度は,環境整備に関し外来部門として,毎 月第2火曜日に待合のイス・喫茶室のイスの掃除,第 3火曜日に車イスの掃除をすることとし継続して活動 しています。平成24年11月のペインクリニック内科新 設時には,患者の皆様への案内対応などの確認を行い ました。また,当日の外来状況が一目で分かるように 外来患者数,入院患者数,栄養指導件数,薬剤疑義照 会などの日報表を作成し,日々の指標になる検討数値 として活用しています。さらに待ち時間検討グルー プ・電話対応検討グループ・予約対応検討グループを 発足し,グループ毎での討議など様々な事例対応に現 在も継続して取り組んでおります。 今後とも,患者の皆様に安心して外来受診をして頂 ける様に各部署間との連携を図り,問題解決に取り組 んで参ります。 看護部運営委員会 委員長 森岡 薫 看護部運営委員会は看護部理念に基づき,現状の問 題点を把握し問題解決のための協議を行っています。 日々の看護を振り返りながら,問題提議や提案を各部 署責任者達が前向きに検討する委員会です。看護部と してこの会が活性化することが,看護の質の向上に繋 がります。 看護部の目標に対する各事案の進捗状況は,責任者 から報告がありそれぞれが責任を持って取り組み,情 報共有をしています。進捗状況によっては,その都度 検討や協力体制を話し合っています。 委員会としては,管理者の伝達講習に力をいれてい ます。「日本看護協会通常総会に参加して」「日本医 療機能評価受審予備講習会」「日本医療機能評価看護 部における準備と実際」「日本医療機能評価対策セミ ナー」,「日本医療機能評価の新たな枠組み」。平成24 年度は特に日本医療機能評価受審に向けての情報共有 に努めました。 また,委員会の中でミニ勉強会をしています。「医 療人として求められる人間像」の「Ⅲ . 管理」( 管理 職対象 ) の項目を一つずつですが各自が自己評価をし て,課題を見つける貴重な機会となりました。委員会 のわずかな時間ですが情報を共有しながら自己研鑽 113 し,時には当院の視点での意見交換がありました。 各々 が責任者として現場に活かしていくと期待しています。 連携においては現状を報告し合い,各部署の抱えて いる問題を看護部全体の問題として捉え,要点を絞り 検討していきました。「固定チームナーシング」を導 入した各病棟は,特色を踏まえた看護業務を展開して います。各部署との連携を見据えた提案や意見は前向 きで,協力し合う姿勢を感じます。突発的な人員不足 に対しては,委員会で検討し応援体制で乗り越えてい ます。日々の応援体制は,各部署の責任者がお互いに 声を掛け合い,素早い行動が頼もしいかぎりです。 課題によっては,来年度も継続して検討する内容も あります。特に「日本医療機能評価受審」を来年度に 控えています。看護部の「要」の委員会として一丸と なって努力し,今後も報告・伝達の委員会ではなく, 検討を重ねる有意義な委員会を目指します。 職員研修委員会 委員長 森岡 薫 職員研修委員会は,職員の研修計画を立案・推進し, 職員の質の向上や職員ひとりひとりの向学心を養い, 学習環境を整えることを目的としています。 平成24年度は中間管理職の人材育成を検討し,管理 に関する「書籍の貸し出し」を始めました。各部署の 中間管理職が各自の立場を踏まえ,自主的に管理を捉 える機会になったと思います。 職員研修では,看護部教育委員会と合同で外部講師 を交え受講する機会をいただきました。「医療現場の コーチング」というテーマは非常に好評で,今後の業 務や職員が連携する上で研修成果を発揮できるよう検 討していきたいと思います。 今後も効果的な研修を推進し,向学の風土作りに努 め,各自の自己研鑽に繋がるよう委員会として努力を していきます。 サービス向上委員会 委員長 宮島 裕子 1. 広報誌『瀬戸の風』 広報誌『瀬戸の風』は,①入院・外来の患者の皆様, 地域の方々の豊かな健康を目指した疾病予防・治療に 対する情報の提供,当院の目指す方向性や院内での出 来事,業務内容や実績の報告,②近隣の医療機関との 連携の強化,③院内のコミュニケーション媒体,当院 職員の自己啓発を図ることを目的として, 「ためにな る」 , 「わかりやすい」 , 「読みやすい」をテーマに年4 回発行しています。 昨年度より力を注いでいる内容の充実と読みやすさ を今年度も目標とし,フォントサイズ,行間,文字間, 配色,レイアウトなどに配慮しました。今年度の新た な試みとしては,掲載内容が一目でわかるように表紙 に「もくじ」を掲載したり, 「部署紹介」の項目を設 けました。読者からも,掲載内容とページがすぐ分か り便利になった。部署紹介もスタッフの集合写真があ り,とても身近に感じることができた。など多数のう れしいご意見を頂く事が出来ました。 また,ご意見を参考にさせて頂き,より内容の充実 した広報誌となるよう「広報誌のご意見箱」を平成24 年10月発行の初冬号について実施し,76名の方より回 答を得ました。読みやすさ,文字の大きさ,ページ数, 内容の充実さなど4項目全てにおいて90%以上の方が 114 満足との結果でした。「病院の方向性,理念がよく分 かり広報誌をとても楽しみにしています。」「カラーや 写真も多く,院内の活動内容や新任医師の紹介,健康 レシピなど色々な情報があり,楽しく読ませて頂きま した。」といったコメントも頂きました。引き続き, 常に読者の目線で読みやすく,当院の取り組みや役に 立つ情報をわかりやすくお伝えできるよう,メンバー 全員で様々なアイデアを出し合い,内容の充実した広 報誌の作成に努めて参りたいと思います。 ① 初夏号(平成24年4月)No.38 表 紙:理事長 宮島 厚介 特 集:フットケア外来 ページ数:8頁 発行部数:(A4サイズ)3,000部 ② 初秋号(平成24年7月)No.39 表 紙:副院長 岡 博昭 特 集:健康増進クラブ ONE ページ数:8頁 発行部数:(A4サイズ)3,000部 ③ 初冬号(平成24年10月)No.40 表 紙:防災防水管理委員会 特 集:循環器内科 第3章 委員会報告 ページ数:8頁 発行部数: (A4サイズ)3,000部 ④ 新春号(平成25年1月)No.41 表 紙:院長 橋詰 博行 特 集:患者アンケート集計結果 ページ数:8頁 発行部数: (A4サイズ)3,000部 2. 健やかライフ メンバーズ 健康教室の開催 今まで定期的に開催していました健康教室をさらに 内容を充実させ「健やかライフ メンバーズ」として 今年度よりスタートさせました。詳細はトピックスの 「健やかライフ メンバーズ」に掲載しています。 3.「第6回 患者の皆様の声」アンケート実施 定期的に実施している「患者の皆様の声」アンケー トを今年度も実施しました。このアンケートは,患者 の皆様の意見を参考に,当院の評価,満足度を把握し, 問題点の改善や満足度の向上に役立てることを目的に 定期的に実施していますが,今年度は入院および透析 患者の皆様を対象に行いました。 前回のアンケート結果との比較もできるよう,基本 の質問項目は変えず,入院 15項目,透析 12項目に わたる内容で,入院生活上不便に感じられたことや, 病院にさらにどんなサービスがあれば便利か。入院案 内を読んで分かりにくいところ,入院前の説明で分か りにくいところ,詳しく説明が必要と感じたところ, など自由記載が可能な欄も設け,率直なご意見の収集 に努めました。 入院は平成24年11月14日(水)∼27日(火)の14日間, 透析は11月11日(月) ・12(火)の2日間実施し,入 院108名(回収率83.7%),透析195名(回収率100%) の合計303名(回収率93.5%)より回答を得ることが ふれあい体験 ①日 時:平成24年5月12日(土)午前8時30分∼ 午後12時 ②場 所:笠岡第一病院・瀬戸いこい苑 ③参加者:高校生12名 近隣3校の高校生が白衣に身を包み,看護の体験 をしました。病棟・リハビリテーションセンター・ 出来ました。 アンケート結果は,やや不満,不満の割合はほとん どの項目で数%と低値でしたが,「満足」と「非常に 満足」の違いを真摯に受け止め,各部署で問題点の抽 出,今後の取り組みなど検討し,改善できることはす ぐに対応しました。皆様からの要望が年々高い水準の 医療や治療環境を求められていることを自覚し,ご意 見やお褒めのお言葉を励みとし,引き続きよりご満足 いただける病院を目指してさらに努力したいと思いま す。 4. 病院の日・看護の日 病院の日・看護の日 ①開催日 平成24年5月8日(火)笠岡第一病院 (参加延べ人数103名) 平成24年5月12日(木)附属診療所 (参加延べ人数124名) ②内容 ⑴健康相談,栄養相談,歯科相談,薬の相談 ⑵体力測定,体組成測定 ⑶患者の皆様の作品展示 ⑷プロジェクトの活動報告の掲示 ⑸ティーサービス(ハーブティー) 今年度は「あなたの生活習慣は大丈夫?」をテー マに,病院の日・看護の日イベントを開催しました。 患者の皆様の作品展示やプロジェクト活動の掲示で は皆様足を止めて見ておられました。また体の筋肉 や脂肪量がわかる体組成測定では,順番待ちの状態 となり好評でした。 今後も地域の皆様の健康づくりのお役にたてるよ う,また皆様との交流の場としてこのイベントを継 続していきたいと考えています。 介護老人保健施設に分かれ,血圧測定・車いす操 作・洗髪・シーツ交換などを行いました。将来の進 路を考える大切な高校生の時期に,職業体験をする ことは大変有意義なことではないでしょうか。今後 も医療・看護・介護を考えていく地域の方々や学生 の方々との交流・学びの場として継続していきたい と考えています。 115 5. げんき通信・健康レシピ作成 情報提供の一環として,患者向けのパンフレットを 作成しています。病気の解説,病気にならないための アドバイスや日常生活での注意点,また病気と上手に 付き合っていくための工夫や,当院に導入した新しい 治療法や医療機器など,疾病や健康増進についてのお 役立ち情報を掲載した「げんき通信」および,管理栄 養士による健康アップに役立つ食事や特に注目して欲 しい栄養素や素材などをテーマにした季節に合ったレ シピ,管理栄養士の視点で食事のポイント,気をつけ たいことなどをお知らせする「健康レシピ・健康まめ 知識」の2パターンです。今年度もげんき通信4種類, 健康レシピ4種類を追加し,全部でげんき通信26種類, 健康レシピ・健康まめ知識25種類となりました。外来 や病棟で患者の指導や説明に使用したり,外来待合で も自由にお持ち帰り頂けるようにしています。今後も 種類・内容の充実を図り,患者のニーズに合ったパン フレットを提供して参ります。 ◆げんき通信 No テ ー マ 担 当 者 循 環 器 内 科 阿曽沼裕彦 23 フットケア外来 24 夏バテ対策 管 理 栄 養 士 川西 瑠美 25 痛みの専門外来 ペインクリニック内科 ペインクリニック内科 森田 善仁 26 新しい循環器撮影装置(DSA 装置)について 循環器内科 糖尿病療養指導士 水ノ上かおり ◆健康レシピ・健康まめ知識 No テ ー マ 22 スポーツ飲料の落とし穴と手作りスポーツ飲料 23 豚肉となすの温つゆ・そうめん 24 桜海老の茶碗蒸し ∼ きのこあんかけ ∼ 25 あったかクラムチャウダー 6. 接遇研修:接遇部会 1) 電話対応:今年度は今まで取り組んできた接遇 に機能性を重視するため電話対応に着 目しました。スムーズに伝達すること により,業務の効率があがり,チーム ワークを向上させていくことができ, 結果的により良い接遇に結びつくこと を目指しました。 平成24年度接遇目標; 『思いやりの気持ちを電話にも!』 優しさの中に効率性を取り入れよう。 7∼9月に強化月間を設けて電話器の近くにポ スターを貼り電話でのやり取りの際に意識づけを しました。相手の状況を把握し,正確に連絡・報 告できるように日ごろから心掛けるきっかけとな 116 り,お互いの仕事の効率を向上できるよう意識す る良い機会となりました。 2) 接遇研修会:11月14日(水)には接遇メンバー が中心となり,接遇研修を行いまし た。 テーマ:「あなたの思いやり度数は何点?」 ∼日頃の患者対応を振り返りましょう∼ 「待ち時間」について,それぞれの体験を踏ま えてロールプレイングすることで,あるあるこん なこと!という共感も得られて,部署を越えた活 発な意見交換が出来ていました。「誠意ある対応 を心がけたい」「待ち時間が長くならないように 対策を検討する必要がある」「説明・声掛けを行 ない安心して頂ける配慮が必要」など,前向きな 感想が多数ありました。今回の研修を通して日頃 の対応を振り返る良い機会となりました。今後も 職員一同,笑顔で温かさが伝わるような接遇を心 がけていきたいと思います。 第3章 委員会報告 労働安全衛生委員会 委員長 桑木 三郎 労働安全衛生委員会は労働安全衛生法により組織さ れた委員会で委員長は桑木法人事務局長,メンバーは 横溝総務担当,原田産業医,3施設労働者代表である 田口保健師,金山介護福祉士,野村衛生管理士,計6 名に加え,リスク防止の議題がある場合には稲毛リス クマネージャーの参加をお願いし,毎月第1金曜日に 委員会を開催しています。 議題は主として,労働環境の安全及び衛生に関する 事項,就業条件等職員が安全で,健康的に勤務できる 体制づくりについて議論し,組織として改善しなけれ ばならない事を企画運営委員会に検討をお願いしてい ます。平成24年度も昨年に続いて職員の健康診断の フォローへの注力と,院内暴力防止マニュアルの原案 を作成し,労働安全衛生委員会メンバーにより内容を 検討し,機関決定の後,職員への啓蒙・研修等を実施 予定です。また,4月から改正高齢者雇用安定法が施 行され,「本人が希望し健康な職員」は65歳まで再雇 用者として勤務できるようになります。この施行に伴 い,就業規則を4月から変更します。 附属診療所運営委員会 委員長 原田 和博 附属診療所は,外来診療においては慢性疾患の方を 中心に,「患者さんに寄り添う優しい医療」 を推進し, 併設している健診部門や運動部門との密接な連携を 図っています。より円滑な運営を行うためにコメディ カルとの連携も重要なため,隔月第1月曜日に附属診 療所運営会議を開催しています。各部門からの問題点 を毎回検討し,早期対応を心がけています。 医師・看護師・保健師・診療放射線技師・臨床検査 技師・健康運動指導士・管理栄養士・医事課職員・法 人事務局職員で構成されています。 瀬戸いこい苑運営委員会 委員長 平野 光子 瀬戸いこい苑運営委員会は毎月第3水曜日の午後3 時から,施設長・医師・いこい苑入所介護科・通所リ ハビリテーション・居宅介護支援事業所・訪問看護ス テーション・法人事務局の各科長・副科長など部署の 代表者が集まり,委員会を行っています。 各部署からの毎月の報告及び問題点や今後の方針を 話し合い,決定しています。 今年度の大きな検討事項としては,「瀬戸いこい苑 の稼働率」「通所リハビリテーションの人員」「建て替 えについて」など,活発かつ慎重に討議してまいりま した。 今後も利用者の満足度を上げ,更に当苑の運営が円 滑に行えるよう,この委員会でより良く考えて行きた いと思います。 タカヤ クリニック運営委員会 委員長 木曽 光則 タカヤ クリニック運営委員会はタカヤ クリニック の運営が円滑かつ的確に行われるための施策について 笠岡第一病院 人工透析センター, 臨床検査センター, 画像診断センター,医事課,法人事務局等と審議する 事を目的とし,患者の皆様,職員間,病院間との連携 が円滑に運営される事を任務としています。 WEB 会議システムなどを使用しての,各部署との 連携を行い,大きな事故なく血液透析療法を継続でき ました。 117 第4章 院内トピックス 第4章 院内トピックス 1 院 内 行 事 4月1日 新入職員入社(10名) 薬剤師1名・看護師3名・保健師・社会福祉士1名・ 理学療法士2名・臨床工学技師2名・事務1名 4月6日 診療報酬改定講演会 「診療報酬改定からみたヘルスケアビジネスの向かう 方向」 戸田建設株式会社 本社医療福祉部 部長 松島 孝悟先生 (職員113名参加) 4月12日 せん妄予防講演会 「せん妄の予防と治療」 ももの里病院 院長 森本 清先生 (院内・院外228名参加) 5月8日・10日 病院の日・看護の日 「あなたの生活習慣はだいじょうぶ?」 (患者の皆様101名参加) 5月30日 ランチョンセミナー(栄養管理委員会) 「体重を落として 血液サラサラ」 (職員87名参加) 6月1日∼30日 医師初期研修・地域医療研修 福井 智洋医師(倉敷中央病院) 6月7日 第7回 井笠地区画像診断・治療勉強会 「小児画像診断 ∼腹部領域を中心∼」 広島市立広島市民病院 放射線科 副部長 谷 千尋先生 「放射線科医が日頃行っていること∼骨盤領域編∼」 広島大学病院 放射線診断科 本田 有紀子先生 (院内・院外84名参加) 6月14日 ボーリング大会(職員75名参加) 6月16日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「健康診断を受け,健康を守ろう∼健診の必要性と結 果の見方∼」 健康管理センター 保健師 田口 浩子 「からだを動かす生活習慣」 健康管理センター 健康運動指導士 石部 豪 (患者の皆様76名参加) 5月10日 永年勤続表彰 (20年表彰2名・10年表彰5名・5年表彰12名) 5月12日 ふれあい看護体験 (高校生12名参加) 5月26日 集団栄養指導「体重を落として 血液サラサラ」 (患者の皆様4名参加) 121 第28回 ロビーコンサート 「オカリナと筝の饗宴」 『ユニット妖』箏・三味線・尺八 原野 学,オカリ ナ・フルス・ハープ 渡辺 史子 (患者の皆様100名参加) 7月24日∼27日 インターンシップ (高校生3名参加) 毎年インターンシップ(職場体験)の受け入れをしてい ます。インターンシップとは,実際に就労体験をするこ とで,自己の職業適性や将来の進路選択に向けて主体的 に考える機会を持つと共に、 望ましい勤労観や職業観を 身につける実習です。 7月1日∼31日 医師初期研修・地域医療研修 田所 宏章医師(川崎医科大学) 7月27日 職場体験プロジェクト 「わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア」 (小学生58名・中学生4名参加) 業務推進発表大会(職員233名参加) 新人歓迎会 7月14日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「腎臓の働きと腎臓の病気について」 透析統括部長 内科 原田 和博先生 「制限ばかりを押しつけない食生活∼楽しくしっかり 食べましょう∼」 栄養管理科 管理栄養士 永田 祥乃 (患者の皆様69名参加) 7月19日・24日 職員研修(病院感染防止委員会) 「基本的な感染予防対策」 (職員314名参加) 7月21日 第94回 知能化医療システム研究会 年に一度、 知能化医療システム研究会を当院にて開催し ています。東京大学大学院工学系研究科・岡山大学病 院・ナカシマプロペラ㈱の方々約50名が参加され、 異業 種間で活発な意見を交わしました。 122 7月29日 第26回病院職員バレーボール大会井笠支部予選会 1位 8月1日∼31日 医師初期研修・地域医療研修 鈴木 美穂医師(岡山大学) 8月4日 第8回 上肢外科サマーセミナー in Kasaoka 「橈骨遠位端骨折 ― 掌側ロッキングプレートのトラブ ルをいかに防ぐか ―」 済生会横浜市東部病院 整形外科 部長 山中 一良先生 「手根管症候群をめぐる最新の動向」 名古屋大学大学院医学系研究科 手の外科 教授 平田 仁先生 (院内・外 95 名参加) 第4章 院内トピックス 8月9日・10日・23日・24日 夏のボランティア体験 (中学生・高校生12名) 9月25日∼27日 潜在看護師研修会 (潜在看護師6名参加) 10月4日 防災訓練 8月22日 健やかライフ メンバーズ こども健康教室 「小児の食物アレルギーについて」 小児科 アレルギー専門医 林 知子先生 「アレルギー除去食の注意点と工夫」 栄養管理科 管理栄養士 川西 瑠美 (患者の皆様121名参加) 8月23日・28日 職員研修(救急委員会・医療安全管理委員会) 「ドクターハート時の対応」 (職員296名参加) 8月26日 第26回病院職員バレーボール大会県大会 9月8日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「脳梗塞の再発予防をめざして」 脳神経外科 主任診療部長 渡辺 明良先生 「制限ばかりを押しつけない食生活∼今日から,あな たも節塩名人∼」 栄養管理科 管理栄養士 内藤 綾佳 (患者の皆様76名参加) 9月20日 職員研修 「高齢者総合機能評価加算について」 脳神経外科 主任診療部長 渡辺 明良先生 (職員140名参加) 10月17日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「腰痛の新しい考え方」 「楽しく運動をして腰痛を予防しよう」 リハビリテーションセンター 理学療法士 高橋 正弘 (患者の皆様83名参加) 健やかライフ メンバーズ 意見交換会 (患者の皆様17名参加) 10月18日 ボーリング大会(職員66名参加) 10月24日 第1回 院内医療制度勉強会 「診療報酬改定のポイントと認知症医療連携の方向性 について」 第一三共株式会社 中国支店 医療環境関連担当 小山 克義先生 (職員115名参加) 10月27日 職員研修(看護部教育委員会) 「医療現場のコーチング」 多羅尾 美智代先生 (職員123名参加) 11月13日∼16日 いきいきチャレンジ 体験 (中学生4名参加) 123 11月14日 職員研修(サービス向上委員会 接遇部会) 「あなたの思いやり度数は何点?」 (職員181名参加) 11月20日・28日 透析座談会 「安心して過ごすために」 「エネルギー・リン・カリウ ム・血圧水分管理・食塩・薬」 (患者の皆様15名参加) 11月24日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「最近の糖尿病の治療∼早期からの治療の重要性∼」 内科診療部長 原田 和博先生 「いつでも,どこでも,な・が・ら体操」 運動 「チームで取り組む糖尿病治療」 パネルディスカッション (患者の皆様73名参加) 第29回 ロビーコンサート 「箏と尺八のおしゃべりコンサート」 箏 山路 みほ,尺八 山室 仁・萩原 徹心 (患者の皆様70名参加) 11月27日 職員研修(ペインクリニック内科) 「ペインクリニックって何?」 ペインクリニック内科・麻酔科 森田 善仁先生 (職員171名参加) 12月∼1月 クリスマス イルミネーション 点灯 124 12月6日 職員研修(病院感染防止委員会) 「インフルエンザについて」 (職員196名参加) 12月12日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「全身疾患と歯科の関わり」 歯科 豊田 眞仁先生 「『きちんと磨けていますか?』正しいブラッシング方 法」 歯科衛生士 前田 晶子 (患者の皆様41名参加) 職員研修(薬事委員会) 「最新の麻薬情報∼オピオイドの使用を中心に∼」 (職員93名参加) 12月25日 クリスマス 12月29日 忘年会・輝いている人表彰 (笠岡グランドホテル・311名参加) 1月30日 職員研修(内視鏡センター) 「素人が携わった移植研究の最前線 ― 消化器内視鏡の 新たな可能性 ―」 川崎医科大学 消化管内科学 講師 藤田 穣先生 (職員57名参加) 2月4日∼2月28日 救急救命士実習 (救急救命士8名参加) 第4章 院内トピックス 2月6日 第14回井笠地区医療連携学術講演会 「川崎医科大学附属病院における感染対策の取り組み」 川崎医科大学 呼吸器内科 教授 岡 三喜男先生 (院内・院外79名参加) 2月10日 スキーツアー (職員33名参加) 2月13日・15日 職員研修(医療安全管理委員会) 「患者の安全を高めるチームトレーニング Part3 ∼連携を強化するコミュニケーション∼」 (職員268名参加) 2月14日 第10回 笠岡 MC 検討会 (院内・院外88名参加) 2月23日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「こんな時どうしたらいいのキ 熱傷(やけど)をし たら・蜂刺症(咬傷を含む) ・骨折が疑われる・診療 時間外の受診について」 救急対応看護師 (患者の皆様55名参加) 2月28日 職員研修(倫理委員会) 「 『倫理研修』∼考えてみよう患者さんの権利∼」 第一三共株式会社 中国支店 医療環境担当 小山 克義先生 (職員185名参加) 3月7日 NSAIDs 潰瘍予防講演会 「NSAIDs 潰瘍治療の Up to Date」 岡山大学病院 光学医療診療部 教授 岡田 裕之先生 (院内・院外94名参加) 3月12日・13日 透析座談会 「安心して過ごすために しっかり楽しく話しましょ う!」「体重のコントロール」 (患者の皆様18名参加) 3月22日 職員研修(個人情報保護委員会) 「医療機関における個人情報保護」 中外製薬株式会社 本社総務部 牧村 憲弥先生 (職員169名参加) 3月26日・27日 新人研修 (中途採用含む28名) 3月27日 健やかライフ メンバーズ 健康教室 「あなたの痛みをあきらめないで ∼痛み治療の最前線」「痛みに関しての医療相談」 日本ペインクリニック学会専門医 森田 善仁先生 「ペインクリニック外来∼施設紹介」 看護師 赤木 寛美 (患者の皆様73名参加) 健やかライフ メンバーズ 意見交換会 (患者の皆様21名参加) 3月1日∼31日 医師初期研修・地域医療研修 木村 賢司医師(倉敷中央病院) 125 2 健やかライフ メンバーズ 副理事長・小児科 宮島 裕子 サービス向上委員会が中心となり,疾患の理解・治 療はもとより,予防・健康維持を目的に真の意味での 豊かな健康をともに学び作りあげて行きたいと願い, 地域の方を対象に身近なテーマで,健康教室を開催し ていましたが, 今年度よりさらに内容を充実させた「健 やかライフ メンバーズ」をスタートさせました。 健やかライフ メンバーズとは,①ひとりひとりに 合った豊かな健康を医療者と共につくり上げる,自分 の健康は自分で守る,②病気の知識を学び,その予防 をする,③医療機関と上手に付き合う,という3つの 視点で自ら行動し,地元の方々にもその知識や情報を 伝えていただき,また,当院へのご要望やご意見など もお教えいただき,地域の皆様が生き生きと健康で健 やかに過ごすことができるよう,ともに学び,ともに 考え,ともに歩んでいければと願い企画した健康教室 や意見交換会です。 今年度より健康教室の内容を2部構成とし,下記の テーマで幅広く開催しました。また,新しい試みとし て「スタンプカード」を作成し,健康教室に参加され た方に1個ずつスタンプを捺して,3個スタンプが集 まった方に「健やかライフ メンバーズ」として入会 して頂き,メンバーズとして当院のグッズをお渡しし たり,健康情報や健康レシピなどお役立ち情報を定期 的に配信しています。また,理事長,副理事長,院長, 看護部長,法人事務局長を交えた意見交換会にも参加 して頂きました。今年度は,平成24年10月17日(17名 参加),平成25年3月27日(21名参加)の2回開催し, 病院に対してのご要望やご意見,ご期待などメンバー ズの方々から貴重なお話を聴くことができ実りの多い 会となりました。この意見交換会は引き続き年2回開 催していく予定で,今後もより多くの方にメンバーズ に入会して頂き,一緒に健康に暮らす知識や工夫を地 域の皆様とともに考え,健康で生き生きと生活できる よう地域医療をともに守り育てていきたいと願ってい ます。 ◆健やかライフ メンバーズ健康教室開催実績 No 1 開催日 テーマ 講 師 平成24年6月16日 健康診断を受け,健康を守ろう ∼健診の必要性と結果の見方∼ 保健師 田口 浩子 からだを動かす生活習慣 健康運動指導士 石部 豪 腎臓の働きと腎臓の病気について 内科 原田 和博 制限ばかりを押しつけない食生活 ∼楽しくしっかり食べましょう∼ 管理栄養士 永田 祥乃 小児の食物アレルギーについて 小児科 林 知子 アレルギー除去食の注意点と工夫 管理栄養士 川西 瑠美 脳梗塞の再発予防をめざして 脳神経外科 渡辺 明良 制限ばかりを押しつけない食生活 ∼今日から,あなたも節塩名人∼ 管理栄養士 内藤 綾佳 腰痛の新しい考え方 リハビリテーション科 理学療法士 高橋 正弘 楽しく運動をして腰痛を予防しよう リハビリスタッフ 最近の糖尿病の治療 ∼早期からの治療の重要性∼ 内科 原田 和博 2 平成24年7月14日 3 平成24年8月22日 4 平成24年9月8日 5 平成24年10月17日 6 7 126 平成24年11月24日 平成24年12月12日 運動 「いつでも,どこでも,な・が・ら・体操」 パネルディスカッション 「チームで取り組む糖尿病治療」 糖尿病プロジェクト 全身疾患と歯科の関わり 歯科 豊田 眞仁 「きちんと磨けていますか?」 正しいブラッシング方法 歯科衛生士 前田 晶子 参加人数 76 69 121 76 83 73 41 第4章 院内トピックス No 8 9 開催日 テーマ 講 師 熱傷(やけど)をしたら 看護師 大杉 靖子 蜂刺傷(咬傷を含む) 看護師 松村由美子 骨折が疑われる 看護師 花生菜穂子・ 原田 美里・奥野 彩 診療時間外の受診について 看護師 中尾 留美 「あなたの痛みをあきらめないで ∼痛み治療の最前線」 ペインクリニック内科 森田 善仁 ペインクリニック外来∼施設紹介 看護師 赤木 寛美 痛みに関しての医療相談 ペインクリニック内科 森田 善仁 平成25年2月23日 平成25年3月27日 参加人数 55 73 健やかライフ メンバーズ 健康教室 健やかライフ メンバーズ 意見交換会 127 3 子育て支援 ワーク・ライフ・バランス 副理事長・小児科 宮島 裕子 当院職員375人(21歳∼65歳)のうち女性が306人で 義務教育以下の子どもを持つ子育て中の職員が141人 在籍し,その子どもの総数は273人です。273人の子ど も達が心身ともに健やかに成長されるように支援をす ることは企業としての良心・義務と考えます。子育て はまず親育ちであり,若い世代が子どもを育てながら 働く状況は相当厳しい現状です。女性の多い医療現場 では子育て支援は,必須事項であり,当院では物心共 に実情に即した質の高い支援を目指しています。 まず,当院では年間120日の年休を設け,下記の時 間的,経済的支援を実施すると共に,一人ひとりがそ れぞれ親育ち・子育てに前向きに取り組み,それを楽 しめるようソフト面での包括的支援(子どもの職場体 験,病児保育,個々の相談)にも力を注いでいます。 に保育料の半額(20,000円を限度:パートは半額) を援助しています。平成18年3月までは院内保育で したが,若い父母が地域での交流や保育園活動を通 じて,親として社会人としての視野や経験を積む機 会を得る目的で子ども達を地域の保育所に帰し保育 料援助に変更しました。 ・予防接種料金は,0歳∼15歳まで半額を補助してい ます。 ※「思いやり措置」として,予防接種を土曜日午後, 日曜日,祝日などの休日に受けられるように特別 予約枠を設け,接種しやすいように配慮しました。 ⑷ 病児保育∼すこやかキッズルーム∼ ※詳細は病児保育を参照 ⑴ 勤務に関して ・育児休暇:平成24年度 取得者 13名(100%) ・育児休暇復帰時:勤務部署・形態の考慮 (外来勤務, パートへの変更など) ・復帰後の時間短縮(育児介護休業規定 第12条) ・復帰後の勤務内容考慮(一定期間の夜勤の免除,減 免など) ⑸ 家族手当 ・15歳以下の扶養家族において一人月額6,000円の子 育て支援を実施しています。 ⑵ 休日希望の優先:リフレッシュ休暇 (年間7日間) ・学校,幼稚園,保育園行事に休日や有給を優先的に 当てています。 ⑺ 地域への活動 ・出前講座 エプロンシアター“ウンチの話”平成25 年3月5日(食育プロジェクト) ・こども健康教室『食物アレルギー』平成24年8月22 日(食育プロジェクト) ※詳細は食育プロジェクトを参照 ⑶ 保育料の援助:予防接種料金の援助 ・5歳以下の子供を持つ女子職員と父子家庭男子職員 ⑹ 職場体験 ※詳細は職場体験プロジェクトを参照 ・第6回わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア ⑻ 地域への講演(派遣一覧) テーマ 派遣先 期 日 講 師 幼児期からの「生きる力」の育み 小田郡教育研修会幼稚園部夏期研修会 平成24年7月31日 宮島裕子 健康な心と体を自分で育てる知恵 ∼いっしょに考えてみましょう∼ 神内小学校 学校保健委員会 平成24年9月5日 宮島裕子 小児救急 幼稚園・保育園生活における疾病の予防と対応 ∼心身ともに健やかな成長をめざして∼ 笠岡市子育て支援課 健やか子育て研修会 平成24年11月28日 平成24年12月5日 宮島裕子 心と体の健やかな成長を願って 真庭市立上水田小学校 PTA 教育講演会 平成25年1月23日 宮島裕子 心と体の健やかな成長を願って 笠岡市立富岡幼稚園 PTA 人権教育研修会 平成25年1月24日 宮島裕子 食物アレルギーについて 岡山市教育委員会 食物アレルギー研修会 平成25年1月30日 林 知子 生活リズム:たべる・ねむる・あそぶ(運動) 神内小学校 平成25年3月5日 宮島裕子 128 第4章 院内トピックス 4 健康増進クラブ ONE 石部 豪 平成元年に健康管理センターが設置され,平成2 年に清和アスレチッククラブ(現:健康増進クラブ ONE) ,人間ドック(現:健診センター)が設置され ました。平成18年に健康管理センターは,会員制の運 動施設を中心とした健康増進クラブ ONE と健診セ ンター(詳細は別途記載)の2本柱となりました。 平成23年度のタカヤ クリニックの開設に伴い,長 年附属診療所3階に設置されていた人工透析センター が移転されたため,平成24年4月に健康増進クラブ ONE は,附属診療所3階に移転しました。従来,2 階健康管理センターと3階ハーモニーホールの2ヵ所 を利用していましたが,運動フロアを3階フロア(旧 人工透析センター)に移転し,附属診療所3階にまと まったことで,会員,利用者の皆様の利便性を考慮し たものとなりました。 残念ながら,平成10年に導入された水中ウォーキン グマシン(水中トレッドミル)が,移転に伴い老朽化 もあり廃止となりましたが,新たにヴァリオ,クロス オーバー等の機器が充実されました。 健康増進クラブ ONEは,3階運動フロアとハー モニーホールの教室スタジオスペースに分かれてお り,個人・個別に運動を行う方から,教室等で集団運 動を行う方まで幅広くサポートできるような施設と なっています。 また,職員の健康管理のため,職員自らが自由に利 用できるような施設にもなりました。 運動フロア 教室スタジオスペース 主な運動機器一覧 ・自転車エルゴメーター ・トレッドミル(ウォーキング・ランニング機器) ・カイザー(筋力トレーニング機器:8機種) ・パワープレート(振動トレーニング機器) ・ヴァリオ(ウォーキングトレーニング機器) ・クロスオーバー(ステップトレーニング機器) ・アルファ21(リラクゼーションカプセル) ・T-スキャン(体組成測定機器) 129 5 エコ活動 友國 雅也 エコ活動は前身のエコプロジェクトの流れを汲んで 平成24年度より活動を開始しました。職員全体にエコ 意識を根付かせること,電気・水道・紙の無駄な使用 を自制できる環境を作ることを目的に月に一度合同運 営委員会内に於いて部署責任者を対象として啓蒙活動 を行っています。さらに月に2回エコラウンドと称し て各部署のラウンドを行い,エコ活動が実践できてい るかをチェックしたり,スタッフに聴取を行ったりし ています。活動の甲斐があり,平成24年度の電気の使 用量は概ね平成23年度比を割り込む結果を残せまし た。ただ,目標として掲げたマイナス5%には及ばず, 水道・紙に於いては啓蒙が不十分だったこともあり, 平成23年度と比べ割り込む月もあれば使用量が上回る 月もあり不安定だったことも反省点として挙げられま す。 エコ活動は昨今社会的にも注目され,今や常識とな りつつあります。地域医療の中核を担う当院としても 積極的に取り組んでいきたいと考えております。来年 は更に活動の幅を広げ,目標をクリアできるよう活動 を根付かせていきたいと考えております。 使用電力量比較(対前年比) (kwh) 220,000 平成24年度 平成23年度 190,000 160,000 130,000 100,000 70,000 (Kwh) 4月 4月 5月 5月 6月 6月 7月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 8月 11月 9月 10月 3月 12月 1月 2月 3月 平成 23年度 151,732 146,532 171,432 212,310 218,697 192,947 155,566 146,787 179,212 181,460 174,454 174,762 平成 24年度 154,488 144,575 165,953 199,413 217,623 187,565 153,277 155,011 177,392 179,196 162,209 169,329 削減率 1.82% −1.34% −3.20% −6.07% −0.49% −2.79% −1.47% 5.60% −1.02% −1.25% −7.02% −3.11% 概ね前年比マイナスは達成できたが,通年−1.89%と目標の−5%には届かなかった。 130 第4章 院内トピックス 6 潜在看護師研修 土屋 早百合 看護部では昨年度に続き9月25日から27日の3日 間,看護師の有資格者で現在未就業の方を対象に, 「臨 床現場へのスムーズな復帰を目指す」という目的で研 修会を開催しました。3日間を通して6名の参加があ りました。 平成24年度の潜在看護師研修は2年目の為『目指せ バージョンアップ』と題し,より有意義な研修会が行 えるように昨年の研修に参加された方々のアンケー ト・ご意見を基に時間配分や内容を変更しました。 内容は,最近の看護の動向・感染対策・医療事故対 策の講義の他,点滴手技や採血,インスリン・心電図 や輸液ポンプ・吸引・一次救命処置などの実技を行い ました。 研修終了後のアンケート結果では「研修内容は,看 護職復帰に役立つと思いますか」の問いに,全員の方 が,「役に立つ」と答えて頂き,「違う職を考えていま したが実技や講義を受けてやはり看護がしたいと強く 思った」「看護の本質は変わっていないという言葉で 安心できた」などの意見もあり大変嬉しく思い,今後 の励みになりました。 一人でも多くの方がどこの職場であれ看護職で復帰 し,看護の楽しさ・やりがいを感じて頂けるように, 更に次年度も工夫を凝らし取り組んでいきたいと思い ます。 131 7 救急救命士実習 森岡 薫 今年度も笠岡地区消防本部の依頼で,救急救命士の 病院実習を受け入れました。 実習の基本的目標は, 「習得した技術の検証と向上, さらに医療機関との連携を図る」です。目標を踏まえ 病院全体で取り組み,患者の皆様への説明や同意書を 準備して実習の調整を行いました。 実習期間は,2月4日∼2月28日で8名の救急救命 士が来ています。中には日頃,患者さんの救急搬入時 に見慣れた顔もあり,当院としても連携の大切さを感 じる実習となりました。 今回から各自の評価表があり, 自己評価や指導医評価など個別性の見える実習になっ たと感じます。 132 救急救命士からは,「我々救急隊が現場活動という 限られた時間の中で,問診を確実,的確に実施できれ ば医療機関に情報が送れ,よりよい救急医療ができる と実感した。」という言葉がありましたが,実習に対 する真摯な態度や機敏な所作に,当院も見習う場面が 多くありました。 実習の受け入れは今回で5回目となり,「顔の見え る関係」もますます築かれていくことでしょう。今後 も高度化する救急業務の中,地域住民の期待に応える 当院の役割として,救急救命士実習を前向きに受け入 れていきたいと思います。 第4章 院内トピックス 8 大忘年会 若葉会会長 高橋 正弘 12月29日に大忘年会が開催されました。今年度は久 しぶりの地元(笠岡グランドホテル)での開催となり 過去最多となる312名の職員の方にご参加頂き盛大に 開催されました。 理事長,院長,来賓の挨拶に続き副院長の乾杯の音 頭により宴が開始されました。まず始めに若葉会有志 による出し物が行われ一気に会は盛り上がり,続いて 新人職員4チームによる洗練されたダンスや生演奏も 披露されました。少し遠慮がちだった新人職員たちも この1年間の成長をしっかりアピール出来ていまし た。先輩職員たちに自分たちの芸を披露することで しっかりとした絆が築けたことと思います。続いて毎 年恒例の福引大会が行われました。今年も例年通り豪 華商品が準備されました。今年最後の運試しに意気込 みながらも程好いお酒の力も加わって終始和やかに終 えることが出来ました。楽しい仲間たちとおいしい料 理と楽しい企画で今年1年を締めくくることが出来ま した。 <新人職員4チームによる出し物> 133 9 業務推進発表大会 桑木 三郎 平成24年7月7日午後2時30分より5階多目的ホー ルにおいて,理事長,副理事長,院長をはじめ,参加 者233名により平成24年度業務推進発表大会が開催さ れました。 まず理事長より, 「地域の中での私達のあり方」と 題してお話をいただきました。まず示されたのが,建 設会社の医療・福祉チームの方が提供してくれた資料 で,今後2025年∼2030年にかけて,47万人の人々が, どこで死を迎えるのか解らないという予測数字です。 「私達の施設は病院の他,色々な施設と,色々な機能 を持ち, スタッフも良く動いてくれており, 連携も取っ ています。また,訪問看護や,訪問リハビリテーショ ンも行っています。一方,開業医の先生も往診をされ たり,在宅をやっておられたり,デイケアと連携を組 んでみたり,色々なことをやって,高齢者を支えてお られます。ただ,それぞれの施設が余り連携が取れて いません。我々の施設は他の施設に比べて,間違いな く入院機能が高い施設です。これからは,救急をきち んと受け入れたり,広く地域の患者さんの入院を受け 入れる施設であること,開業医の先生からの紹介にす ぐに対応できることなどが重要な使命であると思って います。広く,地域の施設との連携が大事で,我々の 対応が, 地域を支える原動力になるものと思っている」 とのお話でした。 次に, 「新しい飛躍に向けて」と題して,橋詰院長 よりお話をいただきました。「井笠地区での救急が福 山に流れていることから,なんとか浅口,井原,矢掛, 笠岡で1つにまとまった医療体制がとれないかと,関 係者が努力しているところです。我々の使命を考えた 時,病院の目的はその外,社会にあります。顧客を造 りだす事,すなわち,患者さんに来ていただける病院 になることです。我々は患者の要求をしっかり聞き, 学問的に,また,医療的にしっかりと捉えて,いい答 えを出してあげなければならない。様々な認定の資格 を取ったり,病院の業績を示すことは,その資格に相 応しい充実した施設になるよう努力する必要があると いうことです。先ほど理事長が示された様に,すでに 病院だけではやっていけない時代になっています。よ り大きくなる必要はないが,常に良くならなければな らないということを理解して下さい。また,今一度, 事業とは何かを考える必要があります。成功とはサー ビスが良くなることが成功と考えたらいいのではない でしょうか。同じことをしていると,その行動は陳腐 化します。新しいことにチャレンジすることで喜びが 生まれます。しかし,新たな問題も起きてきます。働 く者が満足しても,仕事が効率的に行われなければそ 134 れは失敗です。仕事が効率的に行われても,人が生き 生きと働いていなければ,これも失敗です。日々チェッ クしてください。上に立つ者はできるだけやりがいの ある仕事を提供して,責任を分担し,受けた者はその 責任を果たす努力をして欲しい。これが生き生きする 一番の秘訣ではないでしょうか」と激励の言葉で締め 括られました。 続いて法人事務局丸岡資子副課長より,平成23年度 の診療実績のデータの説明がなされ1日平均の入院患 者数の増加が入院収入の増加につながったこと,外来 部門では,初診算定は件数・割合も減少していること, 企業インフルエンザ予防接種も2年目となり前年と比 較し少なくなった事が報告されました。 続いて桑木法人事務局長より,平成23年度の決算と, 当初予算との比較の報告がなされました。また,他病 院とのデータ比較が示され,職員の更なる努力が必要 とされることが報告されました。さらに,タカヤ ク リニックの投資総額や収入実績と法人全体の平成24年 度の収入目標が示され,必達が要請されました。 次に, 「診療情報による当院の実態と分析」と題して, 診療情報分析部会から口羽義一副科長,藤井攝雄さん 両名により発表がありました。まず,過去の推移につ いて,外来患者,入院患者に関わるデータが示されま した。さらに外来と連携に関わる分析や DPC 分析, 財務分析,救急患者分析,受療率分析などが細かく報 告されました。 「笠岡第一病院のあるべき姿と課題」と題して宮島 副理事長より,「昨年,研修医,実習生・体験学習な ど145人を受け入れしております。地域への発信は, 勉強会,講演会や健康教室を行っています。これらに 参加して下さる方々を中心として『健やかライフ メ ンバーズ』を作ることにしました。メンバーになって いただき,メンバーの方々との交流を深めて行きたい と思っています。こういった活動を通じて,私達は地 域に医療文化として貢献しており,それを誇りに思っ ています」とのお話がありました。次に,「職場づく り・職員研修」についてお話がありました。「一人ひ とり367人の方が各部署に所属し,職場づくりをされ ております。そこでチームワークで働く醍醐味が味わ える職場,新入社員・役職者研修について考えてみた いと思います。我々は『患者さんにここでよかったと 思ってもらえる病院』,『職員であることが胸を張って 言える病院』でありたいと思っています。そのために は,患者満足,現場活力,経営安定の3拍子が揃って こそ生き生きとした病院ができてきます。平成13年に 電子カルテが導入されて以降,職員数は1.36倍,収入 第4章 院内トピックス は1.09倍なのに対し,一人当たり収入は0.8倍となっ ています。367人の職員が真剣に業務改善に取り組み, その上で,必要な人材を必要な部署に配置する必要が あるのではないかと考えています。また,目指す病院 として我々はどういう働き方をすればいいのか,それ を明確にする必要があります。日本医療機能評価にお いて人事考課が求められていましたが,当時,評価す る側と,評価される側と考えていましたが,そうでは なく,職員全体が私達の求められている人間像として 共通認識を持ち,個々の前進と改善に役立てていくこ とが必要であると認識しました。そういった中で,あ る病院の人事考課を入手することができました。これ を,参考に我々の人事考課表を作りました。皆さんの お手元に配りたいと思います。6ヵ月かけて各部署で あるべき姿を議論して,練り上げて下さい。 」とお願 いがありました。 次に, 「自己の成長を支援し,個人の成長と,組織 の成長をともに促進させるにはどうしたらいいのか。 また,一人ひとりが有効な人的資源でありたいと考え ました。全員がプレイングマネージャーになりましょ う。プレイヤーは自己の仕事です。スポーツで言うと 陸上競技や水泳は一人でやっていけますが,サッカー とか,バレーボールは一人ひとりがプレーしながら, マネジメントをしないと成果が上がりません。病院も 一緒です。チームで働く時に,共通の目的を持つ事, 共働意識,コミュニケーション能力が必要になってき ます。一人ひとりが目標を設定し,組織的に教えの連 鎖を作ります,教えることを通じて勉強のし直しが起 こります。その後,病院全体を見直す視野や教えが生 まれます,このことが仕事の質アップに繋がり,ひ いては組織の成長に繋がります。これが仕事の連鎖, DNA です。こういったことで,一緒に仕事をする意 味が生まれてきます。また,私達はなぜ働くのかにつ いて, 「マズローの5段階欲求説」を用いて,自己実 現への欲求まで到達することを一人ひとり目指してい ただきたいと思います」と話され, 「指導する場合に は行動を指導し,結果を評価する」「過去と他人は変 えられない。変えられるのは自分と未来だけ」「やら ない理由より,やる理由をまず考える」 「上司である ことを楽しむ」といった言葉が紹介されました。最後 に今後の課題として,新人教育の際に自分も育つとい うことを考え,役職に応じた「鳥の目」 「虫の目」をもっ て検討や議論をして欲しいとの要請がありました。そ して,お互いが育ち合う3つの言葉として「ありがと う」, 「ごめんなさい」 「少しずつがんばるよ」が言え ること,それらをきちっと受け止める体制があること が大事ではないかとのお話でした。 続きまして,看護部安藤美紀副看護師長より,「固 定チームナーシングを導入して」と題してお話があり ました。以前のプライマリー・ナーシングから固定 チームナーシングに変更した目的や効果について説明 され,導入後の変化としては,カンファレンスの充実 やチーム力の向上に繋がったことや,動線が短くなり, チーム全体で患者に関わるようになったことが報告さ れました。 続いて,森岡看護部長より,「第1回新人研修体制 を終えて」と題して,「岡山県の新人看護師の内10% が1年未満に離職しています。当院では4人の新人が, 1人も辞めていません。本人の前向きな頑張りに加え, それを支えた現場,他職種の支援もあり,組織全体の 成果と思って感謝しております。自分自身が一生懸命 育ててもらったからと,懸命に新人職員を育てようと する2年目の彼女達がいます。今後この研修体制をよ り充実していきたいと思っている」との話でした。 次に「健康管理センターの歩み」と題して,保健師 の田口浩子さんにより,平成18年以後の受診者数の推 移やコース別受診者数の推移が示され,特定健診が始 まり,協会けんぽの生活習慣病予防健診が大きく増加 していることの説明があり,今後,新規受診者や,継 続者数を増加させるために,「ていねいで心温まる対 応」と「個人の生活習慣に合わせたアドバイス」を心 がけ,来年も受診したいと思って頂けるような取組み を行っていきたいと思いますとのお話でした。 続いて,健康運動指導士の石田沙子さんにより「健 康増進クラブ ONE の現状と業務内容」について報告 がありました。同施設は厚生労働大臣認定健康増進施 設です。本年3月に水中ウォーキングを中止し,有酸 素運動の機械であるクロスオーバーやヴァリオを設置 したことや,自転車エルゴメーター5台も導入したこ との説明がありました。また,現在の業務内容の紹介 や今後の活動計画が報告されました。 そして,「当院における下肢血管検査の実際」と題 して,放射線技師の安村直樹さんより画像処理につい て説明がありました。昨年の当院の CT 件数の9割 が単純 CT で,1割が造影 CT となっていること。 その,1割の約半数が心臓 CT で,下肢については 3割となっているが,日頃行っている検査の画像処理 について,画像処理手順が説明され,二次元画像を何 枚も重ねることで,三次元画像ができること,主に当 院では VR と MIP と言われる画像を作っており,そ の長所,欠点が説明されました。また,実際の画像処 理で骨・石灰化の除去,血管解析,体積測定が主に行 われており,その中でも骨・石灰化の除去について具 体的な処理画像が放映され,今後診療に有用な画像を 提供していきたいとの抱負が述べられました。 「光∼機器を多用し,高齢化社会を見据える」と題 して,瀬戸いこい苑鍋谷一樹科長により,瀬戸いこい 苑の取組みが報告されました。当苑では,無線トラン シーバーやコールマットを利用していますが,値段の 割に機能が限定されていること,不衛生であることか ら, 「他の物で代用できないか。いや開発できないか」 との宮島理事長の発想から,開発に取り組んだセン 135 サーコールシステムの紹介がありました。当初は,開 発業者からのヒアリングで,開発の意を伝え,デモ機 の試作をしていただき,様々な実験,検証を繰り返し, 最初のハードルであるコストはクリアすることができ た。しかし,利用者の寝返り等で簡単に反応してしま う事態も発生することから,スマートフォンを活用し 職員が訪室することなく,利用者の状況確認ができる ようなシステムを構築してはどうかとの意見により, 更なる実験,検証を行っていますが,現在のところ利 用者本人に使用するまでには至っていないとの説明が ありました。今後,倫理的な検討や安定した画像転送, さらに予知機能を付加するなどの検討を加え,最終的 には法人全体での活用がされることを目指して引き続 き開発したいとの報告がありました。 続いて,若葉会総会が開催されました。まず,北川 和成委員長より「平成23年度を振り返って」と題して 若葉会各部活動の活動実績や若葉会主催の行事の紹介 や,平成24年度の部活動の活動計画が示されました。 また,平成23年度の決算報告がなされ,会場出席者に 異議なく承認されました。次に,任期満了に伴う委員 長の選任が提議され,リハビリテーション科 高橋正 弘さんが新委員長に決定しました。決定後,新委員長 による平成24年度の計画案が説明された後,委員交替 に伴う新メンバーが紹介され,総会は終了しました。 最後に阿曽沼副院長により終わりの言葉が述べられ ました。「私の赴任当時,職員は150人程度でした。当 時はトップダウンにより運営がなされていた印象を 持っていましたが,現在では各部署の方が責任を持っ て話し合いをしながら,つまりチームで病院を盛りた てているような印象を受けます。現在では350人を超 える病院になったが,『ほっと』せず,『よりよい病院 づくり』を目指して行きたいと思います。皆さんのご 協力をお願いします。」と述べられ,業務推進発表大 会を終了しました。 10 予防講演会 橋詰 博行 平成22年度より入院患者の皆様をケアする上で大切 な問題を選んで, 「予防講演会」を年2回開催してお ります。平成24年度は下記の通り,院内の試みの紹介 や外部の先生による特別講演をお願いしました。 25年度からは年1回開催の予定としております。日 頃のケアに加えて医療事故予防対策を兼ねて,このよ うにまとまって講義していただくことは大変有意義な ことと思います。過去の内容を(表)に示します。こ れによりリスクマネージメントをしっかり行い,病院 全体の信頼を損ねるようなクライシスを防止する努力 を続けたいと思います。 せん妄予防講演会(院内・院外228名参加) 平成24年4月12日(木)午後6時20分∼8時 ⑴ 笠岡第一病院・瀬戸いこい苑での試み ① 「脳内出血後せん妄・興奮状態に陥った症例」 笠岡第一病院 脳神経外科 渡辺 明良 テーマ 転倒予防講演会 誤嚥予防講演会 褥瘡予防講演会 術後血栓予防講演会 せん妄予防講演会 NSAIDs 潰瘍予防講演会 136 日 時 平成22年4月23日(金) 午後6時20分∼8時 平成22年10月29日(金) 午後6時20分∼8時30分 平成23年4月22日(金) 午後6時20分∼8時 平成23年10月21日(金) 午後6時20分∼8時 平成24年4月12日(木) 午後6時20分∼8時 平成25年3月7日(木) 午後6時40分∼8時 ② 「当院の取り組みと現状」 笠岡第一病院 看護部 大杉 靖子・片岡 典子 ③ 「利用者を見守って」 瀬戸いこい苑 入所介護科 鍋谷 一樹 ⑵ 特別講演 「せん妄の予防と治療」 ももの里病院 院長 森本 清 先生 NSAIDs 潰瘍予防講演会(院内・院外94名参加) 平成25年3月7日(木)午後6時40分∼8時 ⑴ 特別講演 「NSAIDs 潰瘍治療の Up to Date」 岡山大学病院 光学医療診療部 教授 岡田 裕之 先生 特別講演 「高齢者の転倒・骨折予防の最前線」 萩野 浩 先生 「誤嚥予防」 木下 篤 先生 「褥瘡予防のためのポジショニング」 田中 マキ子 先生 「股関節手術後のVTE対策の実際」 三谷 茂 先生 「せん妄の予防と治療」 森本 清 先生 「NSAIDs 潰瘍治療の Up to Date」 岡田 裕之 先生 参加者 272名(院内94名,院外178名) 306名(院内117名,院外189名) 370名(院内129名,院外241名) 109名(院内89名,院外20名) 228名(院内78名,院外150名) 94名(院内36名,院外58名) 第4章 院内トピックス 11 平成24年度井笠地区医療連携学術講演会 橋詰 博行 井笠地区医療連携学術講演会は,平成17年度から当 院の常勤医師の seeds を近隣の先生方に披露し,地 域の医療連携を高めてゆくことを目的に,毎年2回ず つ開催しておりました。院内の医師はひと回りしまし たので,23年度からは年1回2月の第1木曜日に外部 講師を招聘して開催しており,24年度は下記の通りで した。 第14回 井笠地区医療連携学術講演会 平成25年2月6日(参加者:79名) 『川崎医科大学附属病院における感染対策の 取り組み』 川崎医科大学 呼吸器内科 教授 岡 三喜男 先生 12 第7回井笠地区画像診断・治療勉強会 橋詰 博行 平成21年度より5月と11月の年2回開催しておりま したが,23年度より6月の年1回開催となりました。 当院の保持する最新鋭のモダリティを有効利用,遠隔 画像診断ツールの CT と MRI の知識を深めるため, さらにはそれらをオープンに提供している地域の医 師・放射線技師の方々との交流が目的です。 24年度は下記の講演がされました。今後も面白い テーマで勉強会を続ける予定ですので楽しみにして下 さい。 第7回 井笠地区画像診断・治療勉強会 平成24年6月7日(参加者:84名) 特別講演Ⅰ 『小児画像診断∼腹部領域を中心∼』 広島市立広島市民病院 放射線科 副部長 谷 千尋 先生 特別講演Ⅱ 『放射線科医が日頃行っていること∼骨盤領域編∼』 広島大学病院 放射線診断科 本田 有紀子 13 笠岡地区でのリウマチ勉強会 橋詰 博行 平成20年度より地域の先生方と共に関節リウマチ治 療の勉強会を始めています。笠岡リウマチ懇話会(5 月開催)と笠岡地区リウマチ研究会(11月開催)で年 2回しています。リウマチ診療で指導的立場にある地 域の先生方を毎回1人ずつ講師としてお招きし,当日 ご講演いただいた内容や実際に経験した症例などにつ き,少人数で徹底的に討議しています。 24年度の勉強会の内容は下記の通りでした。今後も この2つの勉強会を通じて,地域の先生方と交流を深 めリウマチ診療に貢献してゆきたいと思います。 平成24年度笠岡地区リウマチ勉強会 開催日 講演 平成24年5月31日 第7回笠岡リウマチ懇話会 「関節リウマチ治療 理想と現実」 倉敷成人病センター リウマチ膠原病センター 医長 相田 哲史 先生 平成24年11月28日 第9回笠岡地区リウマチ研究会 「生物学的製剤の安全使用のために ― 感染症の管理と予防 ―」 岡山済生会総合病院 リウマチ・膠原病センター センター長 山村 昌弘 先生 137 14 第10回 Medical Control(MC)検討会 岡 博昭 開催日時:平成25年2月14日(木曜日) 午後6時30分∼ 場 所:笠岡第一病院 5階 多目的ホ−ル 参加施設:川崎医科大学救急部,笠岡第一病院,笠岡 市立市民病院,笠岡中央病院,国定病院,金光病院 4,000 3,500 全搬送件数 管外搬送件数 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 平成22年度 平成23年度 平成24年度 笠岡第一病院 橋詰博行院長より開会挨拶の後,笠 岡地区消防組合から平成24年度の病院別救急搬送件数 について報告がありました。笠岡地区全体の搬送件数 は3,538件で,笠岡第一病院は平成24年度739件(21%) と地区内では最も多くの救急車を受け入れていまし た。ちなみに平成23年度は807件,平成22年度は650件 で,この3年間笠岡地区で最も多く救急車を受け入れ ていました。ただし管外搬送(倉敷,福山)件数は平 成24年度1,081件(30%)で,ここ数年約30%台で推 移しています(図)。著しい増加はないものの3割の症 例を管外に依存している現状を理解しておく必要はあ ると思われます。今回は受け入れ拒否件数と理由につ いても報告があり,処置困難,専門外が60%を超えて いました。まだまだ福山市や倉敷市に依存しなければ ならない状況ですが,軽症例の受け入れ拒否がないよ うに努めたいものです。 この後,当院副院長 岡博昭の司会で4例の事例検 討会が行われました。また今回は金光病院よりの症例 も報告され,MC 検討会が以前にも増して充実したも のとなりました。 事例1「CPOA の傷病者を搬送した症例について」 発表者 救命救急士 吉沢 知樹 医師 笠岡第一病院 宮島 厚介 事例2「病院選定に苦慮した事案について」 発表者 救命救急士 江原 靖夫 医師 笠岡第一病院 渡辺 明良 事例3「背部痛を発症した傷病者について」 発表者 救命救急士 木村 祥大 医師 笠岡第一病院 阿曽沼 裕彦 事例4「心臓マッサージシステム使用症例」 発表者 救命救急士 坂本 直彦 医師 金光病院 前田 徹也 最後に川崎医科大学救急部の石原医師の転勤が報告 されました。長年この MC 検討会に検証医師として ご出席くださり,会の発展にご尽力を賜りましたこと 誌面をもって厚く御礼申し上げます。 救急搬送件数 平成22年度 全搬送件数 管外搬送件数 138 平成23年度 平成24年度 3,315 3,424 3,538 986 983 1,081 第4章 院内トピックス 15 ロビーコンサート 田中 光子 第28回ロビーコンサート 日 時:平成24年6月16日(土)午後3時∼4時 場 所:笠岡第一病院1階ロビー テーマ: 『オカリナと筝の饗宴』 出演者:原野 学(筝・三味線・尺八) 渡辺 史子(オカリナ・フルス・ハープ) 曲 目:夏は来ぬ,コンドルは飛んで行く,小鳥,涙 そうそう,宵待草,草原情歌,鳥のように, グリーンスリーブス,青葉城恋歌,愛しみの 夜会,見上げてごらん夜の星を ♪ピッピッピー・・・ピピピーピーッ♪まるで本物 の鳥が鳴いているようです。 オカリナに筝の伴奏で『小 鳥』という曲です。チラシやポスターで目を引いたひ ょうたん形の楽器はフルスという中国の民族楽器で す。次々に珍しい楽器の意外な組み合わせの曲が演奏 され,時間の経つのも忘れて楽しみました。そうかと 思えば,素晴らしい筝の独奏曲『鳥のように』では現 代曲の巧みな演奏に大拍手。健康教室と同日の開催で もあり,いっぱいのお客様で大喝采。 『見上げてごらん 夜の星を』でアンコールにお応えいただきました。 第29回ロビーコンサート 日 時:平成24年11月24日(土)午後3時∼4時 場 所:笠岡第一病院1階ロビー テーマ:『箏と尺八のおしゃべりコンサート』 出演者:箏 山路 みほ 尺八 山室 仁 萩原 徹心 曲 目:春の海,月草の夢,深山ひぐらし,荒城の月, 禁じられた遊び,秋のメドレー,鳥のように 山路さんは今回で3回目の来院となりました。 「ここ は,海が見えて感じがよく楽しく演奏できます。この ロケーションなら,やはり『春の海』は外せないでし ょう。」と春の海でしっとりと始まりました。尺八の独 奏『深山ひぐらし』,唱歌の『秋のメドレー』,洋楽曲 の『禁じられた遊び』,現代曲の『鳥のように』と幅広 いジャンルでの演奏。楽しいおしゃべりと共に素晴ら しい音色に引き込まれます。遠く水島から車で来られ た老夫婦は「途中で道に迷ってしまいました。でも, ここまで来た甲斐がありました。」と感激しておられ, 花束贈呈の役をお願いしました。終演後は箏に興味を 持ったお子さんが,山路さんのそばに駆け寄り,箏の ミニ体験もしていました。 139 16 第9回 輝いている人 宮島 裕子 医療法人社団清和会では,お互いの職種間の理解と 優れた仲間を見つける眼を養う目的で,責任ある職務 を全うし,かつ患者の皆様へのサービス向上に努める など,職員の模範になる優れた人を職員同士で推薦し あう『輝いている人』制度を設けています。 今年度は,清和会・清和地所380名の中から推薦を 受けられた6名の「輝いている人」が受賞となりまし た。そのうち3名が輝かしいグランプリに選ばれまし た。 一人ひとりの素晴らしい輝きにエールを送り, 日々 の活動のお手本とし,職員全員が自分色に輝き続ける よう引き続き頑張って参りたいと思います。 ★第9回輝いている人★ グランプリ 輝いている人 泌尿器科医師 大畑 絢 医事課 田中 千穂 栄養管理科 安原 幹成 5階病棟 水ノ上 かおり リハビリテーション科 松田 桂 人工透析センター 栗原 寛 ◇ グランプリ ◇ 泌尿器科医師 大畑 絢 「輝いている人」という輝かしい賞を頂き,誠にありがとうございます。この 賞に恥じないよう,また,職員のみならず患者さんにも輝いていると感じていた だけるよう,精進致します。今後ともよろしくお願いします。 医事課 田中 千穂 この度は,このような賞を頂き,誠にありがとうございます。平成24年は新たな 挑戦ができたよい年でもありましたが,反省する点も多く周りのスタッフに支えら れながら乗り越えることができた年でもありました。今年は,自己研鑽を重ねより 一層第一病院に貢献できるよう精進して参りますのでよろしくお願いします。 栄養管理科 安原 幹成 この度は,輝いている人のグランプリに選出して頂き誠に有難うございます。 日頃から皆様には栄養管理科共々,支えられて成り立っていることを実感してお ります。今後もより一層輝けるよう頑張り続けたいと思います。 140 第4章 院内トピックス 17 プロジェクト 家族ケアプロジェクト 野村 良一 家族ケアは平成15年に立 ち上げ今年で10周年を迎え ました。その間,平成18年 には 名 称を 家族ケア プ ロ ジ ェ ク ト と 改 名 し,ス ー パーバイザーとして吉備国 際大学看護学部准教授の橋 本眞紀先生の指導を頂いて います。平成21年には委員 の2 名 が相談 援助 の ス ー パービジョントレーニング を終了し,ファシリテータ としてこの会の進行役を行っています。平成23年当病 院には7プロジェクトがありますが,この会は地道 に活動していることで表彰を受けました。この10年 で700人以上の参加がありましたが,このプロジェク トは笠岡第一病院の職員だけでなく井笠の医療・福祉 にも活用していただければとの思いで,平成24年は笠 岡市地域包括の皆さんの協力により井笠家族ケア学習 会を2回開催することが出来ました。参加者は井笠地 域だけでなく倉敷の参加者も見られました。このこと で,岡山県内での定期相談援助の事例検討会を開催し ている4団体(津山地域の岡山地域ケア研究会,玉野 地域のきのこの会,倉敷地域のみずきの会,県下全域 の岡山家族看護研究会)の仲間入り(井笠地域の井笠 家族ケア学習会として)ができ5団体となりました。 また,今年度は相談援助技術研修 SV 養成コース15日 平成 24年度家族ケア学習会のお知らせ 目標:「グループスーパービジョンを基にした事例検討を学ぶ」 日時:平成24年7月26日(木)18:00~ 場所:5階小会議室 事例検討、テーマ 「骨折で長期入所となっている本人と家族との関わり」 事例提供部署:瀬戸いこい苑 講師:橋本眞紀先生 甲南女子大学 看護リハビリテーション学部教授 岡 山 家 族 看 護 研 究 会 会 長 学習の狙い: ・メンバーを募り、その固定メンバーを積み上げることでメンバーの相談援助 技術を磨く。 ・毎回橋本眞紀教授の指導を受けながら事例検討を通して看護介護(相談援助) の実践力を磨く。 新人は質問の仕方をトレーニングし、事例の全体像が描けるようになる事を目 標とする。 年間 5 回事例検討を行う、その内2回は井笠地域の施設と合同で行なう ファシリテータの狙い: ・事例提供者の課題が明確にできる ・臨床像を描く事が出来る グループメンバーを動かして事例検討のファシリテータができる 年間計画 第 1 回目:平成 24 年7月 26 日 第 2 回目:平成 24 年 9 月 29 日(井笠地域合同) 第 3 回目:平成 24 年 11月 29 日 第 4 回目:平成 25 年 1 月 12 日(井笠地域合同) 第5回目:平成 25 年 3 月 7 日。 家族ケアプロジェクト委員 間があり,その 受講者が引き続 きこの会のファ シリテータをす ることにもなり ます。このファ シリテータは事 前に事例を読み 解き次の課題① 事例を読み込んで捉えたこと②事例提供者の課題は? ③追加収集が必要な情報は主にどのようなことか④推 察するクライアント像は?⑤抱えている問題は⑥クラ イアントと援助者の関係性は?⑦臨床像の中核は⑧事 例検討をどのように進めようと思うか(シート類や理 論の準備)を講師の橋本先生に提出し,事例検討が終 了すればまたレポート提出を行っています。このよう に指導者のもとでの学習会を行うことは,すべてにお ける相談援助技術のスキルアップにもなります。 平成25年度も5回の家族ケア学習会の企画を考えて いますが,井笠家族ケア学習会はそのうち3回(7月・ 11月・3月)開催する予定です。さらに,この相談援 助技術研修 SV 養成コースの講師訓練生終了の田中郁 子先生が瀬戸いこい苑の管理者兼施設長にこの4月か ら就任されることは我々にとって心強い支えとなりま す。勿論,講師は引き続き,岡山家族看護研究会会長, 橋本眞紀先生の指導の下で行っていきます。 平成24年度の開催状況 開催日 内 容 参加人数 7月26日 第39回 事例検討: 「転倒・骨折により在宅復帰困難となり, 長期入所となっている本人と家族との関わり」 ファシリテータ:野村 良一(笠岡第一病院いこい指定居宅介護支援事業所 管理者) 15人 9月29日 第40回 *第1回井笠家族 ケア学習会 講義:「グループスーパービジョンを基にした事例検討を学ぶ」 講師:甲南女子大学 橋本 眞紀教授 ファシリテータ:坂本 綾子(くじば苑居宅介護支援事業所 管理者) 21人 11月29日 第41回 事例検討:「病棟カンファレンスでの事例」 ファシリテータ:三原由記子(訪問看護ステーション瀬戸いこい苑 管理者) 8人 1月12日 第42回 *第2回井笠家族 ケア学習会 事例検討:「関節リウマチを抱え,精神的にも不安定になっているAさんと,今後の生活に不安 を抱えている介護者の夫Bさん」 ファシリテータ:坂本 綾子(くじば苑居宅介護支援事業所 管理者) 15人 3月7日 第43回 事例検討:「思いが異なる家族への支援」 ファシリテータ:野村 良一(笠岡第一病院いこい指定居宅介護支援事業所 管理者) 6人 講師:甲南女子大学看護リハビリテーション学部教授,岡山家族看護研究会会長,橋本 眞紀先生 141 絵本プロジェクト<絵本のある子育てを> 西岡 奈穂・村田 佳子・西 千晶 絵本プロジェクトを発足し7年が経過しました。発 足と同時に小児科外来ではテレビを廃止し,外来受 診・健診・予防接種で来院される患児と保護者に絵本 を提供する場を設置しました。 季節の絵本,病気に関する絵本,昔話,子どもに人 気のある絵本など様々なジャンルの絵本を取り入れて います。今年度は,新たに日本の文化やマナーについ て書かれた本を購入しました。この本は,子供だけで <今年の活動> 5月 岡山県立美術館で開催された。 五味太郎作品展に参加しました。 なく大人にも喜ばれています。現在,絵本は約700冊 になりました。 受診の待ち時間にお気に入りの絵本を見つけたり, 自由に手に取り親子で寄り添いながら絵本を読む姿は とても微笑ましい光景です。今後も,絵本を通じて親 子で触れ合う時間を大切にして頂きたいという思い で,活動していきたいと思います。 12月 小児科外来で絵本の読み語り会を開催しました。 2月 熊本市現代美術館で開催された奈良美智展に参 加しました。 142 第4章 院内トピックス 高齢者対策プロジェクト<その人らしく,その時を生きるために> 大杉 靖子 患者さんの情緒の安定を図り, 気分転換の場の提供, また,離床に向けての援助を目的とし,平成17年12月 より発足しました。現在メンバーは,看護師,理学療 法士,管理栄養士,病棟アシスタントの13名で取り組 んでいます。 平成20年度よりリハビリテーション科のバックアッ プ体制,また,栄養管理科との連携にて院内全体で取 り組めています。2ヵ月に1回はおやつ作りを行い患 者の皆様同士でも会話が弾みました。そして,食欲低 下の患者様もおやつ作りがきっかけとなり病院食摂取 量が増えた方もおられます。 また,中学生ボランティア,中学生高校生職場体験 での参加もあり患者さんがよりいっそう喜ばれ笑顔を 見ることができました。そして,患者さんと接するこ とで医療という職業に関心をもち将来の道しるべにな ればとも考えています。 平成23年度より音楽療法では,ボランティアの参加 があり,ギターの音色が響きわたり,ベッド臥床の患 者さんも参加し,喜ばれる姿もみられます。また,遊 びレクリエーション,季節に応じた作品作り,おやつ 作りなど取り入れ介入を月3回程度行っています。 平成24年度は,延べ252名の患者さんが参加し,29 回実施することが出来ました。平成23年度よりも参加 数が減っていますが,2月,3月はインフルエンザの 院内感染の防止の為,介入を中止しました。平成25年 度も,患者の皆様の笑顔が私たち医療者側にとって何 よりのプレゼントに思えるように,活動を行っていき たいと思っています。 食育プロジェクト 宮島 裕子 医療の現場から地域の皆様に食育の意義とその重要 性の啓蒙や,関連疾患(小児肥満・鉄欠乏性貧血・食 物アレルギーなど)を共に学ぶことを目的として,平 成18年に食育プロジェクトが発足し6年目を迎えま す。現在メンバーは小児科医師,管理栄養士,小児科 看護師,健康運動指導士,保育士,診療アシスタント と多職種で構成しています。年1回のこども健康教室 の他に,院外活動として,神島小学校で食育出前講座 や,富岡幼稚園,上水田小学校の保護者に教育講演な どを行いました。食い入るように一生懸命聞いてくれ る子どもたちに接して小児期早期からの食育教育の必 要性を改めて強く感じました。子どもたちが, 「自分 の体に興味をもち,自分の健康を自分自身で守ってゆ ける人間」に成長することを願って,地域への活動も 続けて行きたいと考えています。 1) 第4回こども健康教室「食物アレルギー」 平成24年8月22日(水)『食物アレルギー』をテー マにこども健康教室を開催しました。食物アレルギー の有病率は小学生2.8%,保育所では4.9%(3歳以下 では小学生の2倍,1歳では3倍以上)と決して稀な 疾患ではありません。症状も多岐にわたり,蕁麻疹か らアナフィラキシーショック(食物アレルギーの約 10%)のような重症化まで様々です。最近,学校給食 での誤食事故もあり,きめ細やかな個々の対応が必要 とされる疾患です。今回は近隣の養護教諭や学校栄養 士の方々も含めて121名が参加され熱心に学ばれてい ました。また,小児科保育士による6名の小児の託児 もしました。 第一部で小児科,小児アレルギー専門医 林知子医 師がアレルギー,特に食物アレルギーの病態と症状, 143 診断について説明し,次に治療のうち除去食および学 校管理指導票などについても具体的に講演しました。 次に管理栄養士 川西瑠美氏が, 「アレルギー除去食 の注意点と工夫」として卵,牛乳,小麦,大豆など頻 度の高い食品を中心に除去の注意や代替食など詳しく 説明しました。また,除去食のレシピやアレルギー食 の展示も行いました。 第ニ部は座談会方式で行いました。まず,小児科看 護師の松本亜希子氏が食物アレルギーに関して離乳期 からの実際の体験に基づき日々の食生活の注意点など を説明し,手作り米粉パンなども試食しました。その 後,林医師を囲んで具体的な質疑応答を行い実生活に 即した知識を深めました。 2) 小児肥満の外来治療 昨今,子どもの肥満と痩せが社会問題化してきてい ます。 なかでも小児肥満は子どもの約10%に及び,年々 低年齢化の傾向にあります。小児肥満は食生活・運動 習慣・疾病への認識など家族を含めた多岐にわたる要 素が絡み合い治療の困難な疾病の一つです。しかし, 子どもの将来にむけて心身ともに健康な QOL を願う 場合,小児期に看過できない疾病となってきます。私 達,食育プロジェクトは発足当初から「小児肥満の外 来治療」をテーマに活動してきました。この度,小児 科看護師が中心となり,医師,管理栄養士,健康運動 指導士などが症例検討を重ね, 「小児肥満外来治療ク リティカルパス」 を作成しました。 目標設定,栄養指導, 生活指導(運動は附属診療所;健康増進クラブ ONE にて小児肥満運動教室を週1回開催)などきめ細やか 指導を保護者と本人に行う努力を重ね,しだいに成果 144 が顕われ始めました。現在12名が治療中ですが,2名 は目標達成し経過観察に移行され,他の子どもたち8 名も着実に改善しつつあります。日々の診療や,具体 性のある栄養指導を通じて保護者との何でも話せる関 係作りの重要性を実感すると共に,将来,親となる子 どもたちが,食育と運動を体得し,実行できるように 成長する事は重要な種まきと考えて取り組みを続けた いと思います。 3) 院外活動:食育出前教室 「エプロンシアター“ウンチの話”・三色栄養素」 平成25年3月5日神内小学校(1年生と神島保育所 の年長児)にて出前講座を行いました。5∼7歳児で したが,しっかり感動をもって聞き,クイズや歌にも 参加されました。そして子どもたちの生き生きと輝く 瞳に接して私たちスタッフも明日への元気を頂きまし た。 ① エプロンシアター:ウンチの話(山路芳枝小児科 看護師・三木裕子保育士) ・体のしくみと食物の消化吸収の過程,三色キッズ を使った栄養素の話 ・ウンチの性状をチェックしましょう。ウンチの歌。 ・食育クイズ ② 食物,栄養の話(内藤綾佳管理栄養士) 赤・黄・緑の栄養素,バランスよく食べましょう。 ③ 元気で楽しい毎日を∼生活リズム:食べる・眠 る・遊ぶことの大切さ∼(宮島裕子医師) ・食事は体の栄養・心の栄養。生活リズム「はや寝・ はや起き・朝ごはん」 第4章 院内トピックス 職場体験プロジェクト 宮島 裕子 第7回 「わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア」 平成24年7月27日(金)午前8時30分∼午後5時30分 参 加 者:医療法人社団清和会職員の小学1年生∼中学3年生の子ども達 62名 実行委員:職場体験プロジェクト22名,各職場からボランティア参加,高校生ボランティア2名 7月27日(金) 「わくわく・Work・笠岡第一病院探 検隊ア」を開催しました。今年で7年目を迎え延べ 387人の参加となりました。当院の子育て支援事業の 一環として毎年夏休みに小・中学生の職員の子ども達 を,病院に招き職場体験の場を提供しています。今年 は平日開催とし,例年より多い62名の子ども達が参加 しました。 初めて出会う子ども同士の緊張感のなか,実際に親 の仕事現場とその仲間たちに会い,自分の親への理解 の深まりと, 『社会』 『仕事』などへの視野の広がりに 役立つことを願っています。 この「わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア」 の経験が,子ども達の宝物になることを願いスタッフ 一同,協力し合い頑張りました。 【参加した子ども達からの手紙】 ・お母さんは患者さんの命を守るため,いろんなこと をやっているんだなぁと思います。 ・手話がよかったです。手の動きをぜんぜん知らな かったので, 覚えたら, いつか役に立つと思いました。 ・高齢者疑似体験ではあたりまえのことがとてもむず かしく感じました。 【保護者(職員)の感想】 ・親が理解力の限界を決めないで,いろいろ参加させ, 見たり,聞いたり,感じさせてやることの大切さを 感じました。 ・終わりのオリエンテーション後の手話では,慣れな い手つきの手話を一所懸命にしている姿を見て,涙 をこらえるのが必死でした。 参加して感じたこと 60 50 40 30 20 10 手 話 他 た の そ た っ な 考 に た き で が 達 参 将 来 の た っ な に 強 お い し 新 友 た っ れ か な れ 勉 た っ か つ か つ た っ 白 く な か た っ か 白 面 面 っ な か し く し 楽 楽 か た 0 おかし作り 145 【今年のトピックス】 ① 手話を学ぼう(歌「切手のない贈り物」 ) 今回初めて,手話の合唱を全学年で行いました。手 話についてのお話を聞き, 歌に合わせて熱心に練習し, 帰りにお迎えに来たお父さん,お母さんに披露しまし た。 ② 探検隊卒業生の初参加 今年初めて,高校生になった OB 2人がボランティ ア参加して下さり,皆で楽しく触れ合いができ感謝の 1日でした。 ③ 高齢者体験グッズの作成 松村榮子様(スタッフのお母様)が市販の高価な高 齢者体験グッズを参考に3組も手造りして下さり,子 ども達も貴重な体験ができました。 ④ ロゴをリニューアルしました。 (デザイン:三木 裕子) ①子ども達がサイドの若葉から,ぐんぐん成長して 中央のたくましい緑の葉となりますように。②虹はわ くわく ABC グループのチームカラーです。③バック の光は子ども達の将来が輝かしいものになりますよう に,との願いを込めました。 ⑤ 職場体験の県下への広がり ☆子ども参観日☆ 「ももっち うらっち 晴れの国 TV」 RSK 山陽放送にてテレビ放送されました。 2年前より岡山県教育委員会が『子ども参観日』と して活動を始め今年は取材に来られました。生涯学習 課 社会教育主事(主任)木下史子様達が熱心に見学 され,子ども達にまじりふれあい名刺交換にも参加し て下さいました。“最もいいなぁと思ったのは,ナー スステーションにおられる看護師長さんが,お母さん の働きぶりや人柄について話をされ,それをお子さん が嬉しそうに聞いている顔が印象的でした。ますます 自慢のお母さんと思えるようになります。普段,職場 の人間関係がよいからこそ,できるのでしょうね。” との感想をいただきました。 糖尿病プロジェクト 糖尿病看護認定看護師 水ノ上 かおり 【構成メンバー】 医師・糖尿病看護認定看護師・保健師・糖尿病療養 指導士(管理栄養士・看護師)・薬剤師・臨床検査技 師・健康運動指導士・理学療法士 1. 活動内容 ①糖尿病教室の企画・開催 ②糖尿病週間イベント 企画・開催 ③糖尿病教育入院カンファレンス 糖尿病プロジェクトは1年活動を休止しましたが, 今年度は内容も新たに活動を再開しました。糖尿病は 世界的にも患者数が急速に増加しており,国や各県な ど行政における取組も進み,岡山県でも5事業5疾患 に含まれ予防対策が行われています。 今年度はまず,糖尿病教室のプログラムを見直しま した。6回を1クールとし,同じ内容で3回行いまし た(7∼9月,10∼12月,1∼3月)。シリーズ化す ることで継続して参加されるようになり,交流の場に もなりました。平成25年4月からは笠岡第一病院で糖 尿病内分泌内科が開設されます。患者の皆様の療養生 活支援ができるように取り組んでまいりたいと考えて います。 表1 糖尿病教室プログラム 1部内容 1月 日 1回目 1月 日 2回目 146 10 24 2部内容 よく分かる!糖尿病の基本 ∼糖尿病と動脈硬化について∼ 【内科医師】 放っておけない糖尿病合併症 その1 ∼神経障害と腎症について∼ 【糖尿病療養指導士】 放っておけない糖尿病合併症 その2 ∼網膜症とその他の合併症∼ 【糖尿病療養指導士】 知っていますか?糖尿病に関する検査 ∼検査方法と検査結果の見方∼ 【臨床検査技師】 第4章 院内トピックス 1部内容 2月 日 3回目 14 2月 日 4回目 28 3月 日 5回目 14 3月 日 6回目 28 2部内容 【管理栄養士】 体を動かしてみようア 運動ができる服装でお越しください。 【理学療法士】 【薬剤師】 低血糖ってなんですか?どんな時起こるの? ∼低血糖の対処法∼ 【糖尿病療養指導士】 大切な足を守ろうー糖尿病とフットケア ∼足のケアの方法を学ぼう∼ 【糖尿病看護認定看護師】 糖尿病と上手に付き合うには ∼日常生活の注意事項・災害時の備え∼ 【保健師】 正しく行えていますか?インスリン療法 ∼インスリン療法の方の生活管理 自己血糖測定から分かること∼ 【糖尿病看護認定看護師】 話してみよう,聞いてみよう みんなの糖尿病自己管理 ∼座談会・患者様交流会∼ 【糖尿病療養指導士】 食事療法は糖尿病治療のはじめの一歩 ∼食事療法の基本∼ 知っていますか?薬の作用と副作用 ∼薬の正しい飲み方∼ 糖尿病で治療中の患者様やご家族の方、治療はしていないが糖尿病について知りたいと 思っている方など、どなたでも参加いただけます。お気軽にお越し下さい。 日にち:毎月第 2・第 4 木曜日 時 間:【1 部】13:30~14:10 【2 部】14:20~15:00 ※当日は 10 分前に開催場所にお越し下さい。予約は不要です。 場 所:本院 2 階 眼科・皮膚科待合室 参加費:無料 持 参:筆記用具(ボールペン・鉛筆・メモ帳など) 1 部内容 1回目 �� �� ��� 日 2回目 �� �� ��� 日 3回目 �� �� ��� 日 4回目 �� �� ��� 日 5回目 �� �� ��� 日 2 部内容 �く分かる�糖尿病の基本 ��てお��い糖尿病合併症 その� ~糖尿病と動脈硬化について~ ~神経障害と腎症について~ 【内科医師】 【糖尿病療養指導士】 ��てお��い糖尿病合併症 その� ��てい��か�糖尿病に��る検査 ~網膜症とその他の合併症~ ~検査方法と検査結果の見方~ 【糖尿病療養指導士】 食事療法�糖尿病�療の���の�� ~食事療法の基本~ 【臨床検査技師】 �を動かしてみ�う�� 運動ができる服装でお越しください。 【管理栄養士】 ��てい��か�薬の��と��� ~薬の正しい飲み方~ 【理学療法士】 低血糖�て��で�か� ���時�こるの� ~低血糖の対処法~ 【薬剤師】 ���足を��う�糖尿病と���ケア ~足のケアの方法を学ぼう~ 【糖尿病療養指導士】 糖尿病と��に�き合うに� ~日常生活の注意事項・災害時の備え~ 【糖尿病看護認定看護師】 6回目 �� 正しく�えてい��か�インスリン療法 �� ��� ~インスリン療法の方の生活管理 自己血糖測定から分かること~ 日 【保健師】 �してみ�う��いてみ�う み��の糖尿病自己管理 ~座談会・患者様交流会~ 【糖尿病看護認定看護師】 【糖尿病療養指導士】 来年度の予定はまた、改めてお知らせ致します。 【お問合せ先】笠岡第一病院(0865-67-0211) 担当:糖尿病看護認定看護師:水ノ上、糖尿病療養指導士:安原(管理栄養士) 糖尿病教室チラシ 147 ピンクリボンプロジェクト 櫛田 康子 現在,日本人女性の16人に1人が乳がんになると言 われています。乳がんは早期に発見すれば治癒率が高 いがんで,90%以上が治ると言われています。しかし, 乳がんによる死亡数は年々増加しています。平成23年 に乳がんで亡くなられた女性は12,731人でした。 乳がんは年齢が高まるとともに増えるがんとは異な り,30代から増加し,40歳代後半という比較的若い世 代でピークを迎えます。 私たちは乳がんの早期発見の重要性,マンモグラ フィ検査による検診の有用性など,乳がんを身近なも のとして理解していただけるようにと,平成18年にピ ンクリボンプロジェクトをスタートさせました。これ によって,乳がんの早期発見・早期診断・早期治療に 繋がることを願って,活動を続けています。 148 【活動報告】 例年同様,10月をピンクリボン月間として,院内を ピンクリボンで飾りました。 「守りたい,あなたの命と家族の笑顔」という標語と ともに,リボンツリー,風船の鉢花,今年は新たにポ ンポンの鉢花を加え,院内のいたる所を装飾しました。 職員の名札にも,ピンクリボンバッジをつけ,受診 や健診に来られた方々に,パンフレットをお配りし, 啓発運動を行いました。 また,乳がんに関するクイズ形式のポスターを掲示 し,より深い知識と理解を皆様に広めていきました。 ピンクリボンの活動をご存じの方からは,「今年も始 まったな」というお声かけをいただき,少しずつ皆様 のなかにピンクリボンの活動が浸透しているのを感じ ています。 20歳を過ぎたら,乳がんを自分の問題として意識し て,月に1度のセルフチェックをしていくよう,みな さんに広めたいと思います。 第4章 院内トピックス 18 設備(アメニティ) ・施設改善 桑木 三郎 1) 池田清明画伯のご厚意によって病院1階ロビーに展示させていただいていた絵画を「姉妹」に掛け替えをし ていただきました。 これまで来院された方々に癒しを与えてきた「窓辺のヴァイオリニスト」は場所を1階エレベータ前に移動 しました。足を止めて鑑賞される方々を多くみかけます。 2) 立体駐車場を利用され, ご来院された皆様からの, 「車をどこに停めたか分からない」とのご意見によ り,音声案内装置を設置するとともにエレベーター 入口付近に駐車した階を大きく表示しました。 3) 夏場や冬場を少しでも快適にお過ごしいただくた め,病院1階南側,2階ホール,眼科・皮膚科待合 室および皮膚科診察室,3階∼5階デイルームの窓 に,日照調整フィルムを貼りました。 このフィルムは紫外線カット率99%,日射カット 率71%と,通常の3∼4℃の気温差を生じさせるこ とができ,空調の負担を低減させます。 フィルムなし 4) 本年度からの診療放射線技師の当直開始に伴い, 主に日直医が使用していた副直室に,ユニットバス を取り付けました。 フィルムあり 149 5) 2階,3階の職員用トイレを和式から洋式に変更しました。 6) 車椅子用低反発マット 株式会社サンヨーハットさんのご協力で,笠岡第一病院,瀬戸いこい苑の車椅子用低反発マットを作成いた しました。低反発の良さと高反発の劣化し難い良さを取り入れています。ベルトで固定したまま車椅子をたた むことができ,保管の際の利便性もかなえています。 7) 歯科衛生士,リハビリスタッフ,女性事務職員(夏服)の制服を変更しました。 歯科衛生士 リハビリスタッフ 8) 特別病室のアメニティ更新 ベッドマットを変更し,テレビに DVD プレイヤー を備え付けました。また,食事の際の食器を陶器製に 変更しました。 150 女性事務職員 第4章 院内トピックス 19 若 葉 会 会長 高橋 正弘 平成24年度より北川会長に引き続き5年間の任期で 会長の大役を任されることとなりました。若葉会は職 員全員が会員であり相互の親睦,文化の向上,健康増 進を計ることを目的として活動しています。組織も大 きくなり,なかなか他部署との職員間の交流が難しく なりつつあります。そこで若葉会が中心となり職員間 の交流が円滑に行えるように潤滑油の様な役割でいた いと考えています。 本年度の活動報告としてはボーリング大会を6月 (福山パークレーン)と10月(ビックボール福山)に 開催しました。6月には75名,10月には64名と多く職 員の方に参加いただき盛大に行われ楽しいひと時を過 ごすことが出来ました。7月の業務推進発表大会では 前年度の会計報告を行い無事承認されました。また, 部活動の紹介, 今年度の活動予定の報告を行いました。 12月には久しぶりに地元の笠岡グランドホテルにて大 忘年会を開催しました。312名の参加のもと盛大に開 催されました。例年通り新人職員による洗練された出 し物が披露されました。今年度も用意された豪華福引 き商品や美味しい料理で楽しいひと時を共に過ごしま した。忘年会では若葉会の新しいスタッフジャンパー が紹介され職員の皆様にも高評だったようです?そし て今年度は久しぶりにスキーツアーを2月に開催しま した。35名の職員や家族の方々がいぶきの里スキー場 にて楽しいひと時を過ごされました。来年度も楽しい 行事を計画し有意義な時間を作りたいと考えています ので,積極的に参加して頂ければと思います。委員の 方々には新米の会長を支えて頂いてありがとうござい ました。 151 資 料 資 料 組 織 図 医療法人社団 清和会 組織図 平成25年3月31日改定 法人事務局 総務課 次 長 法人事務局長 (診療部) 診療部長 (人事・経理課) (医局) 医局長 評議員会 副理事長 理事長 (医療部) 医療部長 笠岡第一病院 病院長 副院長 情報システム 内 科 消化器内科 呼吸器内科 循環器内科 肝臓内科 腎臓内科 血液内科 糖尿病・内分泌内科 小児科・病児保育 外 科 整形外科 手外科・上肢外科センター 形成外科 創傷治療センター リウマチ科 脳神経外科 乳腺・内分泌外科 リハビリテーション科 皮膚科 泌尿器科 眼 科 麻酔科 救命救急 人工透析内科 内視鏡検査科 ペインクリニック内科 歯科 歯科衛生 放射線科(画像診断センター) 臨床検査センター 臨床検査科 生理機能検査センター 薬剤管理科 栄養管理科 リハビリテーション科(リハビリテーションセンター) 医療相談 (地域医療連携室) 病病・病診連携(入院コーディネーター) 地域医療連携室長 地域連携(退院コーディネーター) (医療安全管理室) 医療安全管理室長 社員総会 医療安全管理 感染防止対策 医局秘書 DPC・病歴管理 (診療情報管理室) 診療情報管理室長 血液透析統括部長 (血液透析部) 血液透析センター長 外来科 (看護部) 看護部長 手術室・中央材料室 3階病棟 4階病棟 5階病棟 (医療事務部) 事務部長 (兼務 法人事務局長) 医事課 病児保育(すこやかキッズルーム) 診療科 附属診療所 施設管理・防災・運行 購買 人事・給与 経理 所 長 血液透析センター 救急 一般外来 皮膚科・眼科 内視鏡センター 小児外来 病児保育 診療アシスタント 外来セクレタリー 2階受付 小児科受付 1階受付 病棟(クラーク) 医療事務 透析事務 内科 消化器内科 呼吸器内科 循環器内科 在宅医療 健康管理 センター長 (兼務 所長) 人間ドック・健診 健康増進クラブ(ONE) リハビリテーション 放射線 医療科 臨床検査 看護科 医事課 外来 健診 在宅医療 受付 人間ドック・健診 タカヤ クリニック 所長 血液透析統括部長 診療科 腎臓内科 血液透析科 (医療科) 入所介護科 介護老人保健施設 放射線 臨床検査 看護 介護 通所リハビリテーション 施設長 診療科 (介護総務課) 在宅療養 支援センター センター長 医師 リハビリテーション 介護計画支援・支援相談 薬剤管理(兼務) 栄養管理 介護事務(兼務) 訪問看護ステーション 居宅介護支援事業所 155 職員数変遷 ★職種別職員構成の推移と現況(平成25年3月31日現在) 看護師数が平成24年3月時点では148名であったが,平成25年3月には139名と減少した。 主に長期休暇中の看護師が2名から9名へと増えたことと,介護老人保健施設 瀬戸いこい苑 入所看護部 門の看護師が12名から7名へと減少したことに起因される。 平成21年3月31日 平成22年3月31日 平成23年3月31日 平成24年3月31日 職員数 職員数 職員数 職員数 18 21 20 22 常勤医師・歯科医師 看 護 師 (保健師・看護師・准看護師) 病棟アシスタント・診療アシスタント 薬 剤 師 臨床検査技師 診療放射線技師 PT・OT・ST 臨床工学技士 管理栄養士・栄養士 調理師・調理員 介護福祉士・介護士 事 務 そ の 他 長期休暇中(産休・育休等) 136 136 135 148 139 37.2% 30 6 10 7 12 7 5 12 23 38 16 14 334 34 6 10 7 11 6 6 12 26 40 16 14 345 38 6 11 8 20 6 7 11 27 38 16 11 354 39 4 11 9 14 12 6 10 30 43 19 6 373 40 5 11 8 17 14 6 11 30 44 19 11 374 10.7% 1.3% 2.9% 2.1% 4.5% 3.7% 1.6% 2.9% 8.0% 11.8% 5.1% 2.9% 職員数推移 400 常勤医師・歯科医師 看 護 師(保健師・看護師・准看護師) 病棟アシスタント・診療アシスタント 薬 剤 師 臨床検査技師 診療放射線技師 PT・OT・ST 臨床工学技士 管理栄養士・栄養士 調理師・調理員 介護福祉士・介護士 事 務 そ の 他 長期休暇中(産休・育休等) 350 300 250 200 150 100 50 成 31 日 25 年 3月 31 日 3月 24 年 成 平 31 日 3月 23 年 成 平 平 31 日 3月 22 年 成 平 平 成 21 年 3月 31 日 0 156 平成25年3月31日 職員数 割合 19 5.1% 資 料 ★部署別職員構成の現況(平成25年3月31日現在) 人数 平均年齢 笠岡第一病院 部署 294 39.4 8.3 医局 19 50.1 10.7 6 6 22 7 11 8 18 18 31 10 48 12 22 27 29 16 2 8 6 43 37 6 10 34.0 42.7 35.1 43.4 37.9 36.1 40.4 31.4 37.5 36.2 40.1 40.0 41.4 38.1 42.5 36.8 28.5 33.8 43.5 38.7 38.6 39.2 45.9 9.2 2.8 6.5 15.7 10.3 6.3 13.3 5.3 6.3 4.7 9.1 6.8 11.7 6.9 7.3 6.1 6.0 5.5 6.8 9.4 9.5 9.0 8.8 11 374 47.2 39.6 13.5 8.5 診療情報管理室 地域医療連携室 医事課(医事課クラークを含む) 薬剤管理科 臨床検査科 放射線科 栄養管理科 リハビリテーション科・歯科 血液透析部 看護管理室(看護部 長期欠勤者を含む) 外来 手術室 3階 4階 5階 笠岡第一病院附属診療所 医事課 健康管理センター 看護科 介護老人保健施設 瀬戸いこい苑 入所 通所リハビリ 在宅療養支援センター 法人事務局 合 計 平均勤務年数 ★年齢構成(平成25年3月31日現在) 年 齢 20∼24歳 25∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60歳以上 合 計 0 男 5 10 6 14 10 2 5 8 8 68 10 女 15 45 46 53 64 33 22 17 11 306 20 30 人数 20 55 52 67 74 35 27 25 19 374 40 職員年齢構成グラフ 割合 5.3% 14.7% 13.9% 17.9% 19.8% 9.4% 7.2% 6.7% 5.1% 50 60 60歳以上 5.1% 55∼59歳 6.7% 50∼54歳 7.2% 20∼24歳 5.3% 25∼29歳 14.7% 45∼49歳 9.4% 40∼44歳 19.8% 30∼34歳 13.9% 35∼39歳 17.9% 20∼24歳 25∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60歳以上 70 20∼24歳 25∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60歳以上 男 女 157 施設統計 平成24年3月末で内科,泌尿器科,皮膚科の常勤医師が各1名,平成24年10月に眼科常勤医師1名の退職に伴 い,入院患者数,外来患者数ともに減少した。 患者数推移 1ン1 入院延患者数(月別) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 患者数 構成比 (%) 3,027 7.7 3,166 8.0 3,372 8.5 3,249 8.2 3,345 8.5 3,112 7.9 3,464 8.8 3,197 8.1 3,355 8.5 3,560 9.0 3,237 8.2 3,461 8.8 39,545 100.0 平成24年度 患者数 構成比 (%) 3,318 8.6 3,157 8.2 3,023 7.8 3,109 8.0 3,519 9.1 3,107 8.0 3,384 8.8 3,221 8.3 3,478 9.0 3,121 8.1 2,815 7.3 3,388 8.8 38,640 100.0 増減数 増減率 (%) 291 △9 △ 349 △ 140 174 △5 △ 80 24 123 △ 439 △ 422 △ 73 △ 905 8.8 △ 0.3 △ 11.5 △ 4.5 4.9 △ 0.2 △ 2.4 0.7 3.5 △ 14.1 △ 15.0 △ 2.2 △ 2.3 平均在院日数 平成23年度 平成24年度 11.5 12.8 12.5 11.7 13.4 11.6 13.5 12.9 14.0 12.2 12.6 13.6 12.9 13.6 11.8 13.9 12.7 13.1 14.4 14.3 13.2 12.1 12.7 12.0 12.9 12.8 1ン2 入院延患者数(科別) 内 科 消 化 器 内 科 循 環 器 内 科 呼 吸 器 内 科 外 科 整 形 外 科 脳 外 科 泌 尿 器 科 小 児 科 眼 科 皮 膚 科 形 成 外 科 ペインクリニック内科 合 計 平成23年度 患者数 構成比 (%) 5,684 14.4 2,141 5.4 3,480 8.8 6,715 17.0 222 0.6 11,017 27.9 2,320 5.9 2,619 6.6 2,021 5.1 205 0.5 0.0 6 3,115 7.9 − − 39,545 100.0 平成24年度 患者数 構成比 (%) 4,063 10.5 3,278 8.5 3,739 9.7 6,641 17.2 − − 11,070 28.6 2,465 6.4 2,008 5.2 2,054 5.3 141 0.4 − 0.0 3,119 8.1 62 0.2 38,640 100.0 増減数 △ 1,621 1,137 259 △ 74 − 53 145 △ 611 33 △ 64 − 4 − △ 905 増減率 (%) △ 39.9 34.7 6.9 △ 1.1 − 0.5 5.9 △ 30.4 1.6 △ 45.4 − 0.1 − △ 2.3 平均在院日数 平成23年度 平成24年度 16.1 16.3 15.1 18.0 9.8 9.3 24.6 19.9 9.7 − 13.2 14.1 20.7 17.7 8.6 6.7 3.9 3.9 1.1 1.1 4.0 − 28.3 32.2 − 8.6 12.9 12.8 *ペインクリニック内科:平成24年11月新設 1ン3 入院患者数(月別) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 158 平成23年度 患者数 構成比(%) 241 8.5 241 8.5 232 8.2 221 7.8 226 7.9 230 8.1 251 8.8 244 8.6 244 8.6 242 8.5 225 7.9 246 8.7 2,843 100.0 平成24年度 患者数 構成比 (%) 249 8.9 244 8.7 234 8.3 232 8.3 264 9.4 218 7.8 226 8.1 222 7.9 232 8.3 205 7.3 216 7.7 262 9.3 2,804 100.0 増減数 8 3 2 11 38 △ 12 △ 25 △ 22 △ 12 △ 37 △9 16 △ 39 増減率 (%) 3.2 1.2 0.9 4.7 14.4 △ 5.5 △ 11.1 △ 9.9 △ 5.2 △ 18.0 △ 4.2 6.1 △ 1.4 資 料 1ン4 入院患者数(科別) 内 科 消 化 器 内 科 循 環 器 内 科 呼 吸 器 内 科 外 科 整 形 外 科 脳 外 科 泌 尿 器 科 小 児 科 眼 科 皮 膚 科 形 成 外 科 ペインクリニック内科 合 計 平成23年度 患者数 構成比 (%) 355 12.5 124 4.4 326 11.5 230 8.1 24 0.8 772 27.2 107 3.8 284 10.0 411 14.5 99 3.5 0 0.0 111 3.9 − − 2,843 100.0 平成24年度 患者数 構成比 (%) 257 9.2 152 5.4 374 13.3 302 10.8 − − 728 26.0 131 4.7 274 9.8 412 14.7 67 2.4 − 0.0 100 3.6 7 0.2 2,804 100.0 増減数 △ 98 28 48 72 △ 24 △ 44 24 △ 10 1 △ 32 − △ 11 − △ 46 増減率 (%) △ 38.1 18.4 12.8 23.8 − △ 6.0 18.3 △ 3.6 0.2 △ 47.8 − △ 11.0 − △ 1.6 *ペインクリニック内科:平成24年11月新設 2ン1 外来患者数(月別) <笠岡第一病院> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 10,990 8.0 10,957 7.9 10,627 7.7 11,679 8.5 11,269 8.2 11,506 8.3 11,080 8.1 11,795 8.6 11,855 8.6 12,291 8.9 11,128 8.1 10,797 7.8 11,616 8.5 12,073 8.8 11,693 8.5 11,321 8.2 12,419 9.1 11,612 8.4 11,422 8.3 11,274 8.2 11,204 8.2 10,979 8.0 11,846 8.6 11,637 8.4 137,921 100.0 137,149 100.0 増減数 △ 33 1,052 237 715 436 △ 331 457 △ 372 △ 807 △ 148 △ 225 △ 209 772 増減率 (%) △ 0.3 9.0 2.1 6.1 3.5 △ 3.1 3.8 △ 3.3 △ 6.9 △ 1.3 △ 2.0 △ 1.8 0.6 <笠岡第一病院附属診療所> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 2,044 9.9 1,322 8.2 2,105 10.2 1,384 8.6 2,043 9.9 1,353 8.4 2,040 9.8 1,348 8.4 2,096 10.1 1,408 8.8 1,808 8.7 1,288 8.0 1,414 6.8 1,327 8.3 1,478 7.1 1,390 8.7 1,483 7.2 1,374 8.6 1,392 6.7 1,328 8.3 1,344 6.5 1,298 8.1 1,476 7.1 1,234 7.7 16,054 100.0 20,723 100.0 増減数 △ 722 △ 721 △ 690 △ 692 △ 688 △ 520 △ 87 △ 88 △ 109 △ 64 △ 46 △ 242 △ 4,669 増減率 (%) △ 54.6 △ 52.1 △ 51.0 △ 51.3 △ 48.9 △ 40.4 △ 6.6 △ 6.3 △ 7.9 △ 4.8 △ 3.5 △ 19.6 △ 29.1 159 <タカヤ クリニック> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) − − 435 7.1 − − 472 7.7 − − 450 7.4 − − 477 7.8 − − 529 8.7 − − 508 8.3 321 12.5 568 9.3 409 15.9 539 8.8 455 17.7 520 8.5 455 17.7 532 8.7 442 17.2 517 8.5 486 18.9 566 9.3 2,568 100.0 6,113 100.0 増減数 増減率 (%) 435 472 450 477 529 508 247 130 65 77 75 80 3,545 − − − − − − 43.5 24.1 12.5 14.5 14.5 14.1 2ン2 外来患者数(科別) <笠岡第一病院> 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 内 科 6,597 4.8 4,654 3.4 消 化 器 内 科 4,521 3.3 4,860 3.5 循 環 器 内 科 10,061 7.3 10,483 7.6 肝 臓 内 科 988 0.7 915 0.7 神 経 内 科 − − 86 0.1 呼 吸 器 内 科 7,791 5.7 8,997 6.5 腎 臓 内 科 958 0.7 1,005 0.7 外 科 999 0.7 382 0.3 整 形 外 科 16,989 12.4 17,753 12.9 脳 外 科 4,463 3.3 4,713 3.4 泌 尿 器 科 7,047 5.1 6,246 4.5 小 児 科 23,846 17.4 21,770 15.8 眼 科 5,641 4.1 4,529 3.3 膚 科 6,132 4.5 4,785 3.5 皮 リ ハ ビ リ 9,149 6.7 9,785 7.1 乳 腺 外 来 1,139 0.8 1,177 0.9 形 成 外 科 4,409 3.2 4,666 3.4 ペインクリニック内科 − − 615 0.4 透 析 21,472 15.7 22,657 16.4 歯 科 4,947 3.6 7,843 5.7 合計 137,149 100.0 137,921 100.0 増減数 増減率 (%) △ 1,943 339 422 △ 73 − 1,206 47 △ 617 764 250 △ 801 △ 2,076 △ 1,112 △ 1,347 636 38 257 − 1,185 2,896 772 △ 41.7 7.0 4.0 △ 8.0 − 13.4 4.7 △ 161.5 4.3 5.3 △ 12.8 △ 9.5 △ 24.6 △ 28.2 6.5 3.2 5.5 − 5.2 36.9 0.6 *神経内科:平成24年10月新設 *ペインクリニック内科:平成24年11月新設 <笠岡第一病院附属診療所> 内 科 消化器内科 循環器内科 呼吸器内科 糖尿病外来 リハビリ 透 析 合計 160 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 12,297 59.3 11,513 71.7 2,395 11.6 1,872 11.7 689 3.3 788 4.9 674 3.3 674 4.2 796 3.8 785 4.9 722 3.5 422 2.6 3,150 15.2 − − 20,723 100.0 16,054 100.0 増減数 △ 784 △ 523 99 0 △ 11 △ 300 △ 3,150 △ 4,669 増減率 (%) △ 6.8 △ 27.9 12.6 0.0 △ 1.4 △ 71.1 − △ 29.1 資 料 2ン3 外来初診患者数(科別) <笠岡第一病院> 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 内 科 1,237 5.9 721 3.9 消 化 器 内 科 1,073 5.1 1,175 6.3 循 環 器 内 科 1,244 5.9 1,193 6.4 肝 臓 内 科 17 0.1 20 0.1 神 経 内 科 − − 7 0.0 呼 吸 器 内 科 1,658 7.8 1,998 10.8 腎 臓 内 科 30 0.1 35 0.2 外 科 273 1.3 80 0.4 整 形 外 科 2,707 12.8 2,649 14.3 脳 外 科 536 2.5 546 2.9 泌 尿 器 科 967 4.6 753 4.1 小 児 科 6,866 32.5 5,789 31.2 眼 科 885 4.2 602 3.2 皮 膚 科 1,889 8.9 1,073 5.8 11 0.1 1 0.0 リ ハ ビ リ 乳 腺 外 来 265 1.3 226 1.2 形 成 外 科 590 2.8 577 3.1 ペインクリニック内科 − − 52 0.3 透 析 8 0.0 7 0.0 歯 科 888 4.2 1,036 5.6 合計 21,144 100.0 18,540 100.0 増減数 増減率 (%) △ 516 102 △ 51 3 − 340 5 △ 193 △ 58 10 △ 214 △ 1,077 △ 283 △ 816 △ 10 △ 39 △ 13 − △1 148 △ 2,604 △ 71.6 8.7 △ 4.3 15.0 − 17.0 14.3 △ 241.3 △ 2.2 1.8 △ 28.4 △ 18.6 △ 47.0 △ 76.0 △ 1,000.0 △ 17.3 △ 2.3 − △ 14.3 14.3 △ 14.0 *神経内科:平成24年10月新設 *ペインクリニック内科:平成24年11月新設 <笠岡第一病院附属診療所> 内 科 消化器内科 循環器内科 呼吸器内科 糖尿病外来 リハビリ 透 析 合計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 681 61.2 572 61.0 302 27.2 239 25.5 41 3.7 34 3.6 73 6.6 75 8.0 13 1.2 17 1.8 0 0.0 − − 2 0.2 − − 1,112 100.0 937 100.0 増減数 △ 109 △ 63 △7 2 4 − − △ 175 増減率 (%) △ 19.1 △ 26.4 △ 20.6 2.7 23.5 − − △ 18.7 161 瀬戸いこい苑 <入所者数> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 1,837 8.0 1,940 8.0 1,873 8.1 2,139 8.8 1,772 7.7 1,922 7.9 1,855 8.1 2,038 8.4 1,935 8.4 2,101 8.7 1,923 8.4 2,016 8.3 1,941 8.4 2,026 8.4 1,891 8.2 1,916 7.9 2,006 8.7 2,055 8.5 2,003 8.7 2,090 8.6 1,898 8.3 1,890 7.8 2,060 9.0 2,082 8.6 22,994 100.0 24,215 100.0 増減数 103 266 150 183 166 93 85 25 49 87 △8 22 1,221 増減率 (%) 5.3 12.4 7.8 9.0 7.9 4.6 4.2 1.3 2.4 4.2 △ 0.4 1.1 5.0 <通所リハビリ利用者数> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 253 7.8 314 8.1 241 7.5 319 8.2 282 8.7 321 8.3 254 7.9 302 7.8 259 8.0 353 9.1 267 8.3 317 8.2 239 7.4 396 10.2 285 8.8 351 9.1 311 9.6 303 7.8 266 8.2 291 7.5 267 8.3 271 7.0 310 9.6 335 8.6 3,234 100.0 3,873 100.0 増減数 61 78 39 48 94 50 157 66 △8 25 4 25 639 増減率 (%) 19.4 24.5 12.1 15.9 26.6 15.8 39.6 18.8 △ 2.6 8.6 1.5 7.5 16.5 <訪問看護利用者数> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 162 平成23年度 平成24年度 延べ患者数 構成比 (%) 延べ患者数 構成比 (%) 188 7.9 207 7.5 192 8.1 243 8.8 191 8.0 244 8.9 207 8.7 256 9.3 254 10.7 250 9.1 179 7.5 218 7.9 189 8.0 229 8.3 175 7.4 223 8.1 187 7.9 203 7.4 168 7.1 233 8.5 222 9.4 214 7.8 221 9.3 234 8.5 2,373 100.0 2,754 100.0 増減数 19 51 53 49 △4 39 40 48 16 65 △8 13 381 増減率 (%) 9.2 21.0 21.7 19.1 △ 1.6 17.9 17.5 21.5 7.9 27.9 △ 3.7 5.6 13.8 資 料 平成24年度 予防接種者数統計表 小児科以外 4月 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 総合計 MR 麻しん 風しん 水痘 おたふくかぜ ニューモバックス サーバリックス ガーダシル A型肝炎 B型肝炎 インフルエンザ64歳以下 インフルエンザ65歳以上 5月 2 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 6月 5 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 11 7月 2 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 10 8月 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 9月 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 10月 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 11月 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 59 31 0 105 119 0 198 12月 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 5 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 224 139 9 537 312 24 916 1月 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 3 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 124 54 0 173 133 0 360 2月 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 15 4 0 13 5 0 36 3月 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 3 0 0 13 総合計 1 1 0 1 0 0 1 0 0 2 0 0 1 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 13 26 6 0 3 0 0 4 0 0 2 0 0 9 0 0 18 9 0 7 1 0 3 0 0 1 0 0 2 0 0 423 230 9 832 569 24 1,585 平成24年度 予防接種者数(小児科以外) 1,000 100 10 タカヤ 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ B型肝炎 病院 診療所 タカヤ おたふくかぜ ニューモバックス サーバリックス ガーダシル A型肝炎 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 タカヤ 病院 診療所 病院 タカヤ 診療所 タカヤ 水痘 病院 診療所 タカヤ 風しん 病院 診療所 タカヤ 麻しん 病院 診療所 タカヤ MR 病院 診療所 病院 1 インフルエンザ インフルエンザ 64歳以下 65歳以上 163 小児科 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 四混 − − − − − − − 16 24 40 35 30 145 DPT 46 36 41 44 40 38 32 20 11 12 14 15 349 DT 6 5 3 2 10 3 3 2 2 1 0 13 50 MR 39 34 28 24 32 14 21 9 11 12 9 22 255 ポリオ − − − − − 88 100 68 33 25 7 18 339 7 8 7 9 9 6 12 14 5 7 17 6 107 46 42 40 44 60 35 27 14 6 14 11 32 371 麻しん 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 風しん 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 33 28 34 28 40 37 42 33 27 33 32 35 402 水痘 4 4 5 8 8 4 2 0 3 5 5 6 54 おたふくかぜ 5 5 3 1 8 8 3 0 0 4 7 9 53 ロタリックス 4 3 3 3 3 2 0 1 0 0 0 0 19 − − − − 0 5 7 7 11 9 11 12 62 2 0 0 0 0 1 1 1 1 2 4 2 14 38 33 40 44 45 42 42 34 30 33 29 33 443 サーバリックス 5 4 0 2 2 0 3 0 0 1 0 2 19 ガーダシル 0 2 1 4 8 4 8 7 2 0 3 7 46 A型肝炎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 B型肝炎 4 0 3 1 0 1 2 0 0 2 2 2 17 インフルエンザ64歳以下 0 0 0 0 0 0 65 408 365 31 0 0 869 239 204 208 214 265 288 370 634 531 231 186 244 3,614 BCG 日本脳炎 アクトヒブ ロタテック シナジス プレベナー 総合計 合計 平成24年度 小児科予防接種者数 700 600 500 400 300 200 100 0 4月 5月 6月 インフルエンザ64歳以下 シナジス 麻しん 164 ロタテック 日本脳炎 7月 8月 B型肝炎 9月 A型肝炎 ロタリックス BCG 10月 ポリオ 11月 DT 1月 2月 サーバリックス ガーダシル おたふくかぜ MR 12月 水痘 DPT アクトヒブ 四混 3月 プレベナー 風しん 資 料 平成24年度 企業ワクチン予防接種者数統計表 笠岡第一病院附属診療所ワクチン事業(掲載了承済み) 平成23年 10月 平成24年 10月 平成23年 11月 平成24年 11月 平成23年 12月 平成24年 12月 平成23年度 平成24年度 合 計 合 計 ローム・ワコーデバイス株式会社 0 0 308 291 116 122 424 413 井原精機株式会社 0 0 251 268 0 0 251 268 ローム・ロジステック株式会社 0 0 125 71 0 42 125 113 ケアハウスこうのしま 0 59 68 0 0 0 68 59 片山工業株式会社 81 0 0 0 0 0 81 0 備中染工株式会社 33 35 0 0 0 0 33 35 グループホーム泰山木 0 0 16 17 0 0 16 17 総接種者数 114 94 768 647 116 164 998 905 企業ワクチン予防接種者数統計 1,200 1,000 グループホーム泰山木 800 備中染工株式会社 600 片山工業株式会社 400 ローム・ロジステック株式会社 井原精機株式会社 ケアハウスこうのしま ローム・ワコーデバイス株式会社 200 度 合 計 計 合 24 年 度 平 成 23 年 成 平 平 成 24 年 12 月 12 月 23 年 平 成 平 成 24 年 11 月 11 月 23 年 10 月 成 平 24 年 成 平 平 成 23 年 10 月 0 165 時事問題の集約 森永 敏行 平成24年4月∼6月 世界…ミャンマーで4月に実施された連邦議会補選に 民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏 が出馬し当選しました。スー・チー氏率いる最 大野党,国民民主連盟(NLD)も圧勝。欧米 は民主化進展を評価し制裁を一部解除,オバマ 米大統領は11月,米大統領として初めてミャン マーを訪問しました。 国内…4月に石原慎太郎東京都知事が沖縄県・尖閣諸 島の都による買い取りを表明,最終的に国が9 月に国有化しました。中国側は「自国固有の領 土」と強く反発して大規模な反日デモが起き, 領空,領海侵犯も頻発。国交正常化40周年の記 念式典も中止され,日中関係は急速に冷え経済 への悪影響も目立ちました。日韓両国が領有権 を主張する島根県の竹島を8月,韓国のイ・ ミョンバク大統領が初めて訪問,日本側は駐韓 大使を一時帰国させました。 県内…4月20日,地方の側から国民的な議論を喚起 し,地域主権型道州制を導入する道筋をつける ため,石井知事らが発起人となり,9道府県知 事,15指定都市市長が参加する「道州制推進知 事・指定都市市長連合」を設立しました。推進 連合では,地域主権型道州制の基本的な制度設 計と実現に向けた工程(試案)の公表や,道州 制推進法の早期制定などを求める政党への要請 などに取り組みました。 平成24年7月∼9月 世界…中国の第3四半期(7∼9月期)の実質国内総 生産(GDP,速報値)は前年同期比7.4%増と, 第2四半期(4∼6月期)に続き8%を割り込 みました。 四半期ペースの経済成長率としては, 3年ぶりにの低水準。尖閣諸島をめぐる対日関 係悪化で全体の貿易総額が減速したとの指摘も あります。 国内…8月の民主,自民,公明の3党首会談は野田佳 彦首相が示した「近いうちに信を問う」で合意 し,解散に注目が集まる中,11月の党首討論で 野田首相が突如,解散時期を表明しました。12 党が乱立した12月16日の衆院選で自公が圧勝し て政権を奪還し,第2次安倍晋三内閣が26日に 発足しました。注目を集めた第三極「日本維新 の会」は民主党と僅差の第3党に大躍進しまし た。 県内…7, 8月にロンドンで開催された第30回オリン 166 ピック競技大会で,メダルを獲得した岡山県ゆ かりの選手5人(女子サッカーの福元美穂選手, 宮間あや選手,女子バレーボールの山口舞選手, 荒木絵里香選手,ボクシングの清水聡選手)に 対して,その功績と県民に勇気と感動を与えた 活躍をたたえるため, 「岡山県県民栄誉賞」と「岡 山県スポーツ特別顕賞」を授与しました。 平成24年10月∼12月 世界…韓国で5年任期の大統領選が12月19日に行わ れ,故パク・チョンヒ大統領の長女で与党のパ ク・ウネ氏が野党,民主統合党のムン・ジェイ ン氏を破り当選,翌年2月に韓国初の女性大統 領として就任しました。内政では格差解消や雇 用拡大など経済再生が最大の課大。日本や北朝 鮮との関係改善でも手腕が試されます。 国内…さまざまな組織の細胞になる能力がある「人工 多能性幹細胞(ips 細胞)」を開発した山中伸弥 京都大教授が12月10日,ノーベル医学生理学賞 を授与されました。開発から6年のスピード受 賞で,日本人の受賞は2年ぶり19人目。再生医 療や創薬への利用が期待されます。 県内…井笠地域を中心にバス路線を運行していた井笠 鉄道株式会社が10月末をもってバス事業を廃止 するとの発表を受け,関係市町や国,広島県と 連携して「井笠鉄道バス路線廃止対策会議」を 設置しました。地域住民への影響を最小限とす るための対応に取り組んだ結果,株式会社中国 バスなどによる平成25年3月31日までの暫定的 な運行を確保することができました。 平成25年1月∼3月 世界…1月16日,アルジェリア南部イナメナスの石油 施設で武装グループがプラント建設大手関係者 の日本人を含む多数の人質を取って立てこもり ました。アルジェリア軍は同17日昼ごろ,人質 救出作戦を強行しました。救出作戦ではアル ジェリア軍ヘリコプターが,施設内を移動しよ うとした武装勢力と人質が乗っていたとみられ る車両を攻撃。武装勢力,人質の双方に多数の 死者がでました。 国内…国会は3月15日午前,次期日銀総裁に黒田東彦 アジア開発銀行総裁,副総裁に岩田規久男学習 院大教授,中曽宏日銀理事をそれぞれ起用する 人事案を正式に承認しました。14日の衆院に続 き,15日午前の参院本会議で自民,公明両党と 資 料 野党の一部の賛成多数で可決しました。大胆な 金融緩和を掲げる安倍普三首相が選んだ新体制 は20日に発足することになりました。 県内…1月23日,中国地方5県と,島根県立中央病院, 川崎医科大学附属病院,広島大学病院および山 口大学医学部附属病院は,「中国地方5県ドク ターヘリ広域連携に係る基本協定」を締結しま した。伊原木知事が出席し署名した協定書の中 では,中国地方の各県で運用しているドクター ヘリに関し,広域的な連携により救急医療体制 の充実を図るための相互利用や,災害時におけ る相互協力などについて定めています。 福利厚生 桑木 三郎 ①家族手当の支給 15歳以下の子供を扶養する常勤職員に対し子供各人6,000円を支給しまし た(家族手当対象職員51名)。 ②予防接種 職員健康管理を考えて,希望者全員にインフルエンザの予防接種を無料施 行しました。交代勤務者にはB型肝炎ワクチン定期接種(無料)も実施し ました。職員(パートも含む)の18歳以下の子供の予防接種(インフルエ ンザ,水痘,ムンプス)は約半額を免除しました。 ③保育料の半額を支援 5歳以下の子女を育児中の職員で,認可保育園で保育中の職員に対し保育 料の半額(常勤職員一人当り20,000円を限度)を補助,ただしパートタイ マーについては,その半額を支給しました。合計27名に支給。 ④病児保育の実施 病児保育利用料一人1,000円(一般2,000円)を補助しました。[平成24年 度 延べ利用人員 笠岡市在住者219名 笠岡市以外135名 合計344名] ⑤育児休業の取得 原則として子が1歳に達するまでを限度として,育児休業を取得し子育て に専念することができました。期中休暇対象者13名。 ⑥映画鑑賞の割引券販売 福山コロナワールドでの職員向け映画鑑賞の割引チケットを売店にて販売 しています。 ⑦院用車を利用したカーシェアリ 遠隔地より通勤の職員に対し,JR を利用しての笠岡駅からの通勤用に,朝, ングを実施 夕に使用しない院用車を利用するカーシェアリングを平成24年12月より開 始しました。 駐車スペースとして, 笠岡駅西側に駐車場用地を取得しました。 ⑧その他 全国に点在するダイワロイヤルホテルの割引利用券を希望者に交付しまし た。 167 施設基準 平成25年3月31日現在の施設基準届出状況 <笠岡第一病院> 基本診療料 一般病棟入院基本料(10:1) 臨床研修病院入院診療加算 救急医療管理加算 診療録管理体制加算 医師事務作業補助体制加算(20:1) 急性期看護補助体制加算(25:1) 重症者等療養環境特別加算 医療安全対策加算1 感染防止対策加算2 患者サポート充実加算 退院調整加算 救急搬送患者地域連携紹介加算 救急搬送患者地域連携受入加算 総合評価加算 データ提出加算2 亜急性期入院医療管理料 特掲診療料 がん性疼痛緩和指導管理料 糖尿病透析予防指導管理料 院内トリアージ実施料 夜間休日救急搬送医学管理料 ニコチン依存症管理料 地域連携診療計画管理料 地域連携診療計画退院時指導料(Ⅰ) がん治療連携指導料 薬剤管理指導料 医療機器安全管理料1 検体検査管理加算 時間内歩行試験 ヘッドアップティルト試験 小児食物アレルギー負荷検査 CT 撮影及び MRI 撮影 外来化学療法加算2 無菌製剤処理料 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ) 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 運動器リハビリテーション料(Ⅰ) 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) 透析液水質加算2 ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術 大動脈バルーンパンピング法(IABP 法) 膀胱水圧拡張術 医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6(歯科点数表第2章第9部の通則4を含む。)に掲げる手術 168 資 料 特掲診療料 輸血管理料Ⅱ 歯周組織再生誘導手術 麻酔管理料 クラウン・ブリッジ維持管理料 輸血管理料Ⅱ <笠岡第一病院附属診療所> 特掲診療料 がん治療連携指導料 CT 撮影及び MRI 撮影 <タカヤ クリニック> CT 撮影及び MRI 撮影 透析液水質加算2 施設認定状況(平成25年3月31日現在) 日本医療機能評価機構認定病院 臨床研修病院指定施設 日本整形外科学会専門医研修施設 日本手外科学会専門医研修施設 日本リハビリテーション医学会研修施設 日本リウマチ学会教育施設 日本泌尿器科学会専門医教育施設 日本眼科学会専門医研修施設 日本臨床薬理学会認定医研修施設 日本形成外科学会教育関連施設 日本乳癌学会関連施設 マンモグラフィ検診画像認定施設 病児保育関係 病児・病後児保育事業実施病院 特別保育事業実施病院 健康診断関係 特定健康審査機関・特定保健指導機関 有限責任法人健康評価施設査定機構認定施設 有限責任中間法人 日本人間ドック学会指定 優良二日ドック施設 全国健康保険協会管掌 生活習慣病予防健診実施施設 169 編集後記 平成24年度年度報をお届けします。24年度はペインクリニック内科など新たな診療科の開設があ りましたが,医療面に加え,池田清明先生の絵画を新しく掛け替えていただくなど,文化面でも患 者の皆さまへの癒しへの一助となることのできた年度だったと思います。 平成25年度も充実した報告ができるよう,職員一同,共働して業務に邁進していきたいと思いま す。 年度報編集委員 渡邉 昌江 <平成24年度 年度報編集委員会 メンバー> (医局)橋詰博行・浦川茂美, (人工透析センタ ー)牛之濱雅弘, (栄養管理科)川西瑠美,(生 理機能検査センター)荒木恵, (画像診断センタ ー)小橋高郎, (リハビリテーションセンター) 永富友紀, (看護部)高森厚子・田島富貴湖, (医事課)谷中晴美, (法人事務局)森永敏行, (健康管理センター)櫛田康子, (瀬戸いこい 苑)藤澤ゆかり, (診療情報管理室)渡邉昌江 裏表紙について 寒い春から急に真夏になりましたが,5月のサツキはさわやかです。そこから眺める船の往来は 患者さんのみならず職員の心も癒してくれます。 医療法人社団 清和会 笠岡第一病院 年度報 笠岡第一病院 介護老人保健施設 附属診療所 瀬戸いこい苑 タカヤ クリニック 平成24年度 平成25年5月31日発行 編集 医療法人社団 清和会 笠岡第一病院 笠岡市横島1945 TEL 0865ン67ン0211 URL http://wwwエkasaoka-d-hpエorエjp 笠岡第一病院 附属診療所 平成 年度 24 介護老人保健施設 瀬戸いこい苑 平成24年度 タカヤ クリニック
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