第2号報告 平成25年度事業計画(案) 基本方針 沼津法人会は静岡県東部法人会初の公益認定を取得し、本年4月1日に公益社団法人沼津法人 会に移行しました。公益社団法人に移行はしましても、従前の法人会の基本的指針は変わらず、 引き続き良き経営者を目指すものの団体として税知識の普及を原点とし、地域企業の健全な発展 と地域社会への貢献を目標として、各種事業に積極的に取り組んでまいります。同時に会組織の 充実を図るため、会員の増強・広報活動にも努めてまいります。 1. 税を巡る諸環境の整備改善を図るための事業 (1) 研修活動の充実 税法・税務を中心とした研修会・講演会・セミナー等は、ここ数年は支部・部会で開催し ておりましたが全会員対象ではありませんでした。公益法人に移行した本年より、本会をは じめ6ブロックにわたって税法・税務に関するセミナーを開催するように努めます。研修内 容については会員企業のニーズを中心に、今日的課題になっているものを取り上げ広く参加 者を募ります。また、会員税理士・税理士法人と提携し、一般の企業・市民を対象とした税・ 経営全般に関する研修・相談事業を計画します。 (2) 広報事業 広報誌「ぬまほうi」を最大限利用すると共に、年間税務広報スケジュールに沿って時機 にあった案内チラシやホームページによる広報活動を行います。また、国税庁・県財務事務 所より発行される税に関する情報案内パンレットについては、会員をはじめ催しのある都度 配布し、広く一般に税情報の提供を図る一方、ここ数年重点的・継続的に行っているe-T axの普及・利用拡大に向けての活動を引き続き行います。確定申告時期にはホームページ 上には勿論のこと各種ポスターを提示し期限内申告の広報に努めます。 (3) 税の啓発、租税教育事業 法人会の主要事業である児童・生徒への税金の内容や仕組み、そして私たちの生活に税金 が果たしている重要な役割を理解してもらうための租税教室、税に関する興味・関心を高め るための「絵はがきコンクール」及び例年恒例となっている「夏休み親子税金教室」を本年 も実施します。また、沼津税務連絡協議会及び沼津税務署と連携し税に関する作品の募集・ 表彰を継続して行います。 (4) 税制改正への提言事業 平成 26 年度の税制改正要望については、引き続き財政の再建と社会保障給付の持続的安 定財源の確保とともに年々増加していく高齢化に即応しうる制度設計、衰退する地方に対し 拡大を続ける大都市圏の課題に取り組む税制の構築を目指します。また、消費税の増税が決 まった今日、軽減税率のあり方や税務活動の活性化を図るための税務上の対策の提言を併せ て行います。 2. 地域社会環境の整備改善等を図るための事業 (1) 研修事業 地域基盤が低下・弱体化する中、特に地域経済を支える地場産業や商店街は何とか活性化 を図る必要があります。少子高齢化による人口減少が続く状況下での地域における経済・経 営環境、そして社会構造の変化に私共事業者は対応していかなくてはなりません。その為に も従前の研修のあり方を見直し、企業活性化や地域振興の在り方、人材育成等の種々のテー マに取り組む必要があります。現在提携している県立静岡がんセンター、ファルマ倶楽部を はじめ静岡英和大学等の教育機関との連携・協力を図り会員企業のニーズに合わせた、また、 地域の人達の要望を取り入れた新しい研修セミナーについても取り組んでいきます。 (2) 地域イベントへの協賛事業 県東部三市三町の広域を所管する法人会にあって、地域ごとに企画運営される催しに参加 すると共に、地域の美化運動・緑化運動・健康まつり等へ地域会員を中心に法人会として参 加し地域との良き交流が図られていくようにします。法人会が地域と共生し、会員において も地域貢献が出来ることを目標とします。また、青年部会が中心となって運営しているチャ リティーコンサートによる募金活動や女性部会が行っている古切手収集活動は従前通り行 い、移行を機に公益法人移行記念事業を計画し、進めていきたいと考えております。 (3) ファルマバレーセンター総合特区との関り並びにがん患者の就労支援 当会は、 「ふじのくに先端医療総合特区地域協議会」の構成員ですので、会員企業はファ ルマバレーセンターとの産・官・学・金との連携下にあります。会員の医療健康産業分野へ の参入手助けとなるように、国立沼津工業高等専門学校との技術連携の仕組み作りを目指し、 企業が患者や医療現場のニーズに応ずる製品や医療機器メーカーが求める商品材料を開発 し地域経済の活性化に参画していきます。 (地域イノベーションに参画) 。また、会員企業が ファルマバレー関連で開発した製品・商品については、当会の広報誌を通じPRすると共に 地域へ積極的な紹介を努めます。がん患者の就労支援は沼津法人会と県立静岡がんセンター との連携による社会貢献事業であり、厚生省も注目の事業であることから県立静岡がんセン ターよろず相談室との協力関係を密にして、実績を積み上げていきたいと考えております。 3. 会組織の充実及び会員支援・会員相互の親睦交流等に関する事業 (1) 組織の充実・強化 公益法人としての活動を強化するため、組織基盤の充実を目指し会員増強運動を行います。 共益事業推進委員会を中心に役員・支部長・各委員の協力の下、提携保険会社・金融機関と の連携を図りながら、昨年度より実施している7月から8月、10 月から 12 月の2度に亙る 増強月間を設け、新規加入の推進、退会防止策を講じ会員拡大に努めます。 (2) 会員の交流・親睦 公益法人移行にあたり、当法人会では「公益法人移行記念事業実行委員会」を立ち上げ、 協議・提案内容の中より会員の相互の親睦交流に最適なものを選び、各支部・部会をはじめ ブロックの協力の下、実施に向け計画していきます。 (3) 広報活動の充実 法人会の公益法人化PR及び活動内容の周知を図るため、広報誌「ぬまほうi」の発行 をこれまでの年3回から年4回に増やすと共にホームページの充実、社外看板も継続して 行います。前年度は、がんの就労支援を通じて沼津法人会の名がTV・週刊誌等、マスコ ミに数多く取り上げられましたが、今年度もマスコミ等に対するパプリシティ向上に努め ます。 (4) 青年・女性部会の充実 青年部会は前年度より始めた高校生に対する「租税教室」を今年度も引き続き実施する 他、チャリティーコンサートを実施します。女性部会については、小学生に対する税知識 の普及拡大に向けての「夏休み親子税教室」を実施する一方、それに併せて税をテーマに した「絵はがきコンクール」作品募集活動も行います。また、地域における社会貢献活動 にも女性部会は支部単位で活動に参加し税金クイズ等を実施しています。経営研究部会は、 よき経営者を目指す法人会の活動理念に基づき地道な活動を実施していきます。今年度も 特色ある講師を招いてのセミナーや、特色ある経営を行っている企業訪問等の研修活動を 行います。 4.会組織のための福利厚生事業 (1)福利厚生制度の推進 福利厚生事業である経営者大型保障制度については、提携保険会社と本会との共催セミナ ーを開催しながら会員のためのリスク管理、また、福利厚生制度が法人会そのものの財政基 盤を支えているものであることを訴え、福利厚生制度のより円滑な運営を推し進めます。 (2)当法人会のメリット10の充実 法人会のメリットは、経営者同士の人的交流(異業種交流)が図られる他、福利厚生制度 への有利な条件での加入が認められる等があるものの、より直接的・効果的メリットを求め る声が昨今多くなってきております。従って個々の会員の協力と支援の下、新たなメリット を創設します。 5.その他当会の目的を達成するために必要な事業 ・事務局の充実 アベノミクスの実施等、日銀の大胆な金融緩和政策等で経済回復の兆しは見せてはいるも のの、国内景況感は厳しい状況が続いています。中小事業所の数の低下傾向は止まらず、事 業の清算・廃業から法人会員数は低下の一途を辿っている中、法人会のあるべき将来像をし っかり持って運営していかねばなりません。公益法人移行に伴い会計処理の合理化、全法連 助成金申請ソフトの活用を図りつつ、自主事業の構築をも目指します。
© Copyright 2024 Paperzz