クンゼル&デガ(KUNTZEL+DEYGAS)の紹介(2010 年 3 月 3 ページ

クンゼル&デガ(KUNTZEL+DEYGAS)の紹介(2010 年 3 月 3 ページ)
デザイナー&イラストレーターのオリヴィエ クンゼルとフローレンス デガは、1990 年に
ナラティブ・グラフィック・デザイン・デュオ「クンゼル&デガ」を立ち上げました。2 人
はタッグを組んで、あるいは個々に独立して、出会い求め、新たなプロジェクトや表現方
法、開拓分野や物語を表現してきました。
1990 年:『イッシ・パリ・ポンピドゥー・センターと MoMA(Ici Paris Beaubourg & Moma)
の共同展』
2006 年:『ラ・フォルス・ドゥ・ラール・グラン・パレ(La Force de L'art Grand Palais)展』
2004 年:「D&AD 賞」受賞
経歴
オリヴィエ クンゼル
オリヴィエ・ド・セール応用美術学校ビジュアル・コミュニケーション科を卒業したオリ
ヴィエは、1980 年代初頭からいち早くデジタル・グラフィック画像を取り入れ、ほどなく
デジタル画像をアナログ表現に組み込む技術の先駆者として評価されました。1988 年、オ
ブジェとビデオのインスタレーション『タピ・ダン・ロンブル(Tapi dans l’ombre)』をポン
ピドゥー・センターに展示して有名になりました。以来オリヴィエは、視覚的な面白さや、
ビジュアル・コミュニケーション技術を追求してドローイング、デザイン、プロダクショ
ンの分野で活躍しています。
フローレンス デガ
ゴブラン映像専門学校アニメ映像学科を卒業したフローレンスは、ファッション・イラス
トを手がけて成功を収めました。
「エレガント・ドローイング」の主要な制作メンバーとし
て、ビッグ、ヴォーグニッポン、コレット、イヴ・サン=ローランの香水、1998~2001 年
はブルジョワとコラボレートし、共同展『トレ・トレ・モッド(Traits Très Mode)
』に参加
し、種々のファッションシーンやファッション雑誌で紹介されました。以来フローレンス
は、ドローイング、イラスト、シナリオ、ナレーションの分野で個性的な表現を展開して
います。
活動分野
映画
クンゼル&デガは、スティーヴン スピルバーグ監督の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・
キャン(Catch me if you can)
』
(2003 年)のミステリアスなオープニングタイトルや、
『ピン
クパンサー(The Pink Panther)
』
(2006 年)や、映画『プチ・ニコラ(Le Petit Nicolas)』
(2009
年)のオープニング・タイトル・シークエンスも制作しています。
オブジェ
クンゼル&デガはモノを変身させるのが得意。彼らはバカラのアルクール・グラスによる
目の錯覚に着目し、アニメーション機器作品『プラキシノスコープ(praxinoscope)
』(2004
年)に利用しました。彼らは日常業務そっちのけで、新たな物語とプレタポルテの考案に
熱中しました(2007 年にラコステの 14 種類のポロのナレーションを発表)
。
高級品
クンゼル&デガは、シュールな感性を具体的な形にしました。2003 年から、機知に富んだ
手紙と筆跡の物語を携えてヴーヴ・クリコとコラボレートし、2004 年からは、
「美女と野獣」
のキャラクターをもって、バカラ、ボン・マルシェ、ジャガー・ルクルト、アザーロ・ク
チュール、ディプティックとコラボレートしました。
サウンドスカルプチャー(音響彫刻)
サウンドスカルプチャー『忠犬カペリーノ&ペペローネ(Caperino & Peperone haute Fidélité)』
サウンドスカルプチャー『JB/N』
キャラクター
クンゼル&デガは、しばしばペアのキャラクターを創り出し、彼らに居場所を与えました。
彼らが生み出すフィクションの世界や、彼らが用いるメディアスペースは、インスピレー
ションの源である現実世界の裏返しです。
美女と野獣
独特の波打つ線でデガが描いた美女は、クンゼルが力強く描いた野獣に包み込まれていま
す。野獣は、強く優しく、現実離れした「存在しない男」。美女は自由で愛すべき、はかな
い「か弱き女」
。美女と野獣はそれぞれのキャラクターを演じています。
2004 年のビデオ・パラディジアン:バカラのマルチメディアに参加。
2008 年のデザイナーズ・デイ:ボン・マルシェに招聘されて、ジャガー・ルクルト(レベ
ルソウォッチ)、日本のジュエリーブランドのアーカー(ペアネックレス)、アザーロ・ク
チュール(トレンチコート、香水、スカーフ、バッグ)
、ディプティック(デュオキャンド
ル、フレグランス、グラフィック)とコラボレート。
カペリーノ&ペペローネ
実存主義的な 2 匹の黒い犬をお洒落なイラストに仕上げました。彼らの本性はイームズ、
カルティエ、ゴヤール、高級ハイファイ機器などを次々と「占拠」するキャラクターです。
2001 年からはコレットのキャラクターでもありました。2004 年から『ヴォーグニッポン』
に定期的に掲載され、2007 年には『アール・サン=ジェルマン=デ=プレ(Art Saint Germain
des Prés)
』と、東京・伊勢丹の『A Round World 展』に参加しました。2008 年にはフランス
国立美術館連合のカタログを現代風にアレンジし、ドバイ、台湾、シンガポールの雑誌の
表紙を飾りました。2009 年には『アート・オブ・リビング(The Art Of Living)』に続いて 2
枚目の CD アルバム『アート・オブ・スリーピング(The Art Of Sleeping)
』をランブリング・
レコードからリリースしました。すべては 2 匹の忠犬ぶりを称賛するためです。
ウィネー&ルージー
オレンジ色のウシと白黒模様のロバのキャラクターです。この不思議な兄弟はアニメ映画
が誕生した 1920 年代にハリウッドで生まれました。しかし彼らの運命は明暗を分け、その
違いは現代社会の変貌を描いて、メディア映像の力に疑問を投げかけました。
1999 年:短編映画『ウィネー・ア・キュート・カンディデイト(Winney A Cute Candidate)
』
2000 年:コレットの『ウィネー・ジュビリー(Winney Jubilee)展』
(パリ)
2001 年:『ウィネー・インコグニート・トーキョー・ツアー(Winney Incognito Tokyo Tour)
展』
(東京)
2002~2003 年:フジテレビのウィネーの番組
2005 年:シナリオ『ワッツ・ロング・ウィズ・ウィネー(What’s Wrong With Winney)』
コムペット(コミュニケーション・ペット)
「次々と形を変える」多様なキャラクターとテクノロジーの反映。
出版物
『ガスブック(Gasbook)
』23 号(日英仏併記、ガスブック、東京)
『デザイン&デザイナー(Design and Designer)』47 号(英仏併記、ピラミッド、パリ)
『イヴ・サン=ローラン・インヴァイト・ヒロミックス(YSL invite Hiromix)
』(フローレ
ンス デガ、アジア・ミックス・カルチャー、パリ)
『エメ+ジュール=アムール(Aimée+Jules=Amour)』(フローレンス デガ作、パリ出版、
東京)
ニュース&プロジェクト
カペリーノ&ペペローネのモノグラフ、2010 年上旬
ミシャの『ランプ・オブ・カンパニー(Lamp of company)』近日発表(2010 年 9 月)
ウェブサイト&ブログ
http://www.addadog.com/
クンゼル&デガ・プロダクションのウェブサイト。作品パノラマ。
http://www.addadog.com/kuntzeldeygas/
クンゼル&デガの舞台裏ブログ。
http://blogs.colette.fr/caperinopeperone/
コレット・フランスの「カペリーノ&ペペローネ」ゲストブログ。
<フッター>
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+33 1 42 55 43 94
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