International Journal of COPD 2015:10 625‐643 Comparison of laboratory‐ and field‐ based exercise tests for COPD :a systematic review Fotheringham I et al 田上病院 宮城昭仁 【目的】 COPD患者における運動負荷試験の繰り返し精度・再現性、各運 動負荷試験の治療反応性に関するレビュー 【対象】 COPD患者のexercise test (6MWT、12MWT、ISWT、ESWT、ICET、 ECET、ITT、ETT)に関する研究 【方法】 ・Medline、Embase、Cochrane LibraryにてCOPD患者へのexercise testに関する論文を検索 ・除外基準・包含基準により最終的に71研究が選別 繰り返し精度10研究 再現性:31研究 治療反応性:23研究 Protocol variation:18研究 1 繰り返し精度 研究数 コメント 6MWT 6 5研究で2回目が有意に増加も、事前練習ありで精度良好 12MWT 1 事前練習ありで繰り返し精度十分 ISWT 3 2研究では事前練習後でも繰り返し精度乏しい ESWT 2 繰り返し精度十分 ICET 1 peakVo2、Wmax ECET・ITT・ETT 0 研究なし 再現性 再現性 研究数 6MWT 12 6研究で再現性良好も、他の研究で2回目が有意に増加 12MWT 7 5研究で2回目が有意に増加 ISWT 3 3研究で十分な再現性 ESWT 2 事前練習後では十分な再現性 ICET 6 4研究で再現性あるも、2研究で2回目が有意に増加 ECET 1 十分な再現性 ITT 1 2回目でpeakVO2増加も検定なし ETT 1 十分な再現性 コメント 治療反応性(呼吸リハ) 研究数 コメント 6MWT 11 9研究でMCIDよりも改善、2研究でMCID未満の改善 (4.8~36.3%改善) 12MWT 1 有意に改善 ISWT 5 5研究で有意に改善し、うち3研究でMCIDよりも改善 (15.0~52.9%改善) ESWT 5 5研究全てでMCIDよりも改善(時間:88~205.4%、距 離:92~140%) ICET 5 2研究でMCIDよりも改善、2研究でMCID未満、1研究 でn.s ECET 3 3研究で有意に改善 (73.5~166%) ITT 4 1研究でpeakVO2増加、1研究でn.s、2研究で peakVO2、Wmaxの記載なし ETT 1 運動時間(27.4%)、距離(22.1%)が有意に改善 2 【結果】 繰り返し精度:6MWT、ESWT 再現性:6MWT、12MWT、ISWT、ESWT、 ICET 治療反応性:6MWT、ISWT、ESWT※特にESWTが良好 Protocol variation:歩行路(レイアウト、廊下、トレッドミル)、酸素 吸入などが結果に影響を及ぼす 【結論】 ・事前練習を行う限り、ほとんどのテストで繰り返し精度・再現 性は良好(特に6MWT) ・治療反応性はESWTが良好 ・6MWT、ISWTの治療反応性はESWTに劣る ・ICET、ECET、ITT、ETTに関してはデータが不十分 3
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