薬局だより No． 158 号 H24 年 9 月話題の新薬イグザレルト錠慢性閉塞性肺疾患について No7 経口抗凝固剤 COPD の病気を悪化させない生活法 ① 禁煙バイエル薬品は、1 日 1 回投与の経口抗凝固剤「イグザ禁煙は COPD 治療の第一歩です。喫煙は基本的にレルト錠 10・15mg」（一般名：リバーロキサバン）を新は薬物依存症として考えられます。一般的には、発売した。イグザレルトは、第Ⅹa 因子を選択的、直接起床後 30 分以内にタバコを吸いたくなったり、1 的に阻害して抗凝固効果を発揮し、非弁膜症性心房細動日 1 箱より多く吸う場合にはタバコに含まれるニ患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症をコチンへの依存度が高いと考えられています。禁抑制する。この適応で発売される経口第Ⅹa 因子阻害剤煙外来や禁煙教室を積極的に活用しましょう ② かぜをひかないように注意は国内で初めて。ワルファリンで必要とされる投与量調節のための血液凝固モニタリングが不要。食物や薬物とかぜは大敵です。かぜ、インフルエンザにかからの相互作用が少ない。ないように注意しましょう ●人ごみを避ける ●帰宅したら、手洗いとうがいを忘れずに ●十分な睡眠を取る ●栄養のあるバランスのとれた食事をする薬価は 10mg＝３７２．４円 15mg＝５３０．４円副作用情報ジェニナック錠 ●インフルエンザのワクチンを忘れずに富山化学工業から販売されている合成抗菌剤であるジ ③ 積極的な呼吸リハビリテーションをェニナック錠は、直近約 3 年間に同剤投与と因果関係が否定できない副作用として心室性不整脈関連：７例、急呼吸と歩行のリズムを合わせる、前屈み動作を避性腎不全関連：6 例（内死亡 1 例）が報告された。そのける等、負担のかからない動作を習得しましょう ●理学療法：息苦しさをやわらげますため、「重大な副作用」の項に「QT 延長、心室頻拍、心室細動」「急性腎不全」が追記された。 ●運動療法：呼吸に関係する筋肉を鍛えます極端な炭水化物制限「生命の危険も ④ 栄養管理日頃から、下のポイントに気をつけて食生活を送りましょう ●健康な人より多くのカロリーを摂りましょう主食を控える「糖質制限食」について、日本糖尿病学会は、「極端な糖質制限は健康被害をもたらす危険がある」との見解を示した。糖質制限食は、糖尿病の治療やダイ ●特に良質の蛋白質をたくさん摂取するように。蛋エット目的で国内でも急速に広まっている。同学会の門白質の中でも分枝鎖アミノ酸（とうもろこし、牛脇孝理事長は、「炭水化物を総摂取カロリーの４０％未乳、鶏卵、鶏肉等に多く含まれる）をたくさん含満に抑える極端な糖質制限は、脂質や蛋白質の過剰摂取むものを食べましょうにつながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、 ●食事回数は、1 日に 4～5 回とします長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険 ●いも類、豆類、くり、かぼちゃ、炭酸を多く含む性を高める恐れがある」と指摘。「現在一部で広まって飲み物など消化管でガスを発生させるような食いる糖質制限は、糖尿病や合併症の重症度によっては生品は、できるだけ避けましょう命の危険さえあり、勧められない」と注意した。次号より骨粗鬆症について取り上げますふれあい鶴見ホスピタル薬剤部ＤＩ室