(6)過去1年間の原油価格(WTI)の推移は、表1のとおりです。 <用語の

平成25年 8月9日
発行:
1.国際情勢
(1)今年の原油価格(WTI)は、世界的な景気改善期待や対ユーロでのドル安等を受け90
ドル/バレル越えの高値でスタートしました。
(2)3月以降、対ユーロでのドル高や中国の景気先行き不安、米国原油在庫増等から値下がり
しました。4月に入っても、欧州債務不安による対ユーロでのドル高や世界的な石油需要鈍
化懸念等により続落しました。
(3)5月以降、世界的な景気回復への期待感や米国原油在庫の減少から上昇に転じました。
6月に入っても、エジプト情勢の緊迫化や米国の原油在庫の減少等から値上がりしている。
当面、90ドル/バレル越えの高値で推移すると思われます。
(6)過去1年間の原油価格(WTI)の推移は、表1のとおりです。
<用語の解説>
●WTI・・・米国産原油。世界の石油市況の動きを示す代表的な指標。
●ドバイ・・・アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油 ※1バレル・・約159リットル
【表1】<原油価格の推移 ※月平均価格> 130
WTI
ドバイ
為替
120
(
110
ド
ル 100
/
90
バ
レ 80
ル
70
)
60
50
7月
H24年
8月
9月
10月
11月
12月
1月
H25年
2月
3月
4月
5月
6月
2.国内情勢
(1)国内の石油製品価格(卸・小売とも)は、基本的に原油価格の値上げ・値下げに連動します。
短期的に見た場合には国内需給動向(市場取引価格・先物取引価格・在庫状況)が大きく影
響します。
(2)直近の動向および今後の見通しとしては以下のとおりです。
ア.今年前半の小売価格は、原油価格の高騰を受け3月まで値上げが続きました。
イ.4月以降は、原油価格の値下がりがあるものの円安が続いていることから小幅な値下が
りとなりました。当面、原油価格の高どまりや円安等からコスト高となり、値上げ基調で
推移すると思われます。
ウ.過去1年間の石油小売価格の推移は、表2のとおりです。
【表2】
<石油小売価格の推移>
※資源エネルギー庁から毎週水曜日に発表される週平均から月平均を算出しました。
110
レギュラー
軽油
灯油
ュ ー
170
レ
ギ 160
100
ラ 150
(
90 灯
油
80
円
70 /
L
60
(
・ 140
軽
油 130
)
円 120
/
L 110
)
50
100
40
7月
8月
H24年
9月
10月
11月
12月
1月
H25年
2月
3月
4月
5月
6月
原油価格の変動要因
について
原油価格は需給バランス要因とプレミアム要因によって変動する構造となっています。
供給は需要を上回っているものの、資金の市場流入が価格の押し上げ要因となっています。
需要
基礎的要因
供給
原油価格
投機マネー
プレミアム要因
地政学的リスク
原油価格
原油価格の下落要素
・世界経済悪化による需要減退
・各国の金融引き締め政策
・投機資金の引き揚げ
・ドル高の進行(ユーロ安)
原油取引の基軸通貨:ドル
・欧州財政懸念の深刻化
・北米の非在来型石油増産
シェールガスなど
・米国原油在庫の高水準化
原油価格の高騰要素
・新興国の需要急増
・各国の金融緩和政策
・投機資金の流入
・中東地域の政情不安
・資源ナショナリズムの台頭
自国に存在する資源を自国で
管理・開発しようという動き。
・産油国の増産余力低下
・産油国・欧米メジャーの高値誘導
・北半球の寒波