2014 年 8 月（第 26 号）中国ビジネスニュース中国ビジネスニュース編集：編集：香川県上海ビジネスサポーター香川県上海ビジネスサポーター川田真理子今月の注目トピックス注目トピックス ■ 新エネ車購入エネ車購入に車購入に新たな優遇政策たな優遇政策－９月から新から新エネ車購入税エネ車購入税が車購入税が免税に免税に－上海では７月初旬に梅雨明けを迎え、真夏日が続く季節がやってきました。例年であれば、夏になると海から南よりの風が吹くため、青空が見えるのですが、今年は梅雨の間も、淀んだ空気に覆われており、概ね汚染指数（ＡＱＩ）100 以上の「軽度汚染」が続いていました。汚染の原因は数多くありますが、その主な原因の一つに、自動車からの排気ガスが挙げられます。そこで、中国政府や地方政府はこれまで、電気自動車（ＥＶ）やプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）などの新エネ車の普及を支援する政策を打ち出してきました。そして先日、新たな政策として新エネ車の購入税撤廃が発表されました。７月９日、国務院常務会議での李克強総理の発表によると、来月９月１日から 2017 年末までの間に、中国国内で販売許可を得た新エネ車※の購入税を撤廃するとのこと。この優遇税制は輸入車へも適用されますが、適用可能な免税車のリストは、現在関連部門にて作成中で、今後発表される見通しです。 ※ ＥＶ、ＰＨＶ（航続距離延長型電気自動車（ＥＲＥＶ）を含む）、燃料電池車（ＦＣＶ）の３種目下、新エネ車の普及にとって最大の障壁なのが、その価格の高さです。そこで、中国政府は 2010 年に「新エネ車の個人購入に関する補助金施行地域の通知」を公布し、上海・長春・深セン・杭州・合肥の５都市において、新エネ車の購入・リース・補修・交換に関して補助金を給付しました。これにより、ＥＶ車の購入には最高６万元、ＰＨＶ車の購入には最高５万元の補助金が交付されることになりました。その後、昨年９月に「新エネ車支援の持続発展に関する適用業務の通知」を公布し、各種補助金の交付額が調整されものの、2015 年末まで優遇措置は継続することとなり、ＥＶ車購入に対しては、引き続き最高６万元の補助金が受けられることとなっています。一方、北京・上海・広州・深センなどの地方政府も、各自で補助金交付などの支援政策を実施してきました。例えば、上海では 2012 年に「上海市新エネ車の使用及び個人購入促進のための試験実施暫定弁法」を公布し、ＥＶ車の購入には４万元、ＰＨＶ車の購入には３万元の補助金を交付することに加えて、ナンバープレートを無料で取得できるという優遇措置を実施しています。上海では自動車台数規制のために、ナンバープレートは入札で取得する仕組みとなっており、現在では入札価格が 7～10 万元前後ですので、ナンバープレートの無料化も軽視できない大きな優遇です。このような、中央政府と地方政府の支援政策を背景として、新エネ車の販売台数は年々、販売台数を伸ばしています。３年前、新エネ車販売台数は年間約 8000 台ほどだったのに比べ、昨年は 1.75 万台、今年は上半期だけで２万台以上となっています。上述の補助金交付に加えて、10％の購入税が免税になるということで、７月 10 日付け人民日報電子版記事によると、業界関係者の間では年間５万台を突破すると見られています。国務院の「省エネ・新エネルギー自動車産業発展計画」で、2015 年までに新エネ車の累計生産販売台数を 50 万台に、2020 年までには 500 万台にするという目標が掲げられており、今後も新たな支援政策の発表が期待されます。ただし、新エネ車の普及には価格面での後押しだけでは十分ではありません。昨年、中国自動車メーカーＢ -1- 2014 年 8 月（第 26 号）ＹＤの電気自動車が、充電中に爆発する事故が発生したことで、充電スタンド以外の充電は禁止され、消費者に対する「電気自動車は不便」という印象も強くなりました。新エネ車が増加するためには、資金的な支援に加えて、電気スタンドなどのインフラ整備が急務のようです。政策・政策・経済トピックス経済トピックス【新政策動向】 ■オンラインオンライン旅行オンライン旅行サイト旅行サイトにサイトに基準国家旅遊局は「旅行社商品の第三者インターネット取引プラットフォームの経営とサービス要求」、「旅行社インターネットサービス要求」など５つの業界基準を公布した。７月１日から施行された。オンライン旅行業務を規範化し、消費者権益を保護する。 ■未上場企業未上場企業の未上場企業の買収簡素化中国証券監督管理委員会は、未上場企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）に関する管理規定、「未上場株式公開会社の買収管理弁法」及び「未上場株式公開会社の重大資本再構成管理弁法」を発表した。それぞれ７月 23 日より施行される。買収手段の多様化や手続きの簡素化、買収コストの軽減などを通じてＭ＆Ａ市場の活性化を促す。 ■上海自由貿易試験区上海自由貿易試験区「ネガティブリスト」ネガティブリスト」2014 2014 年版上海市政府は１日、中国（上海）自由貿易試験区（上海自貿区）での外資系企業に対する禁止・制限を示す「ネガティブリスト」の 2014 年版を発表した。業種は従来の 16 業種から変化はなかったが、禁止・制限項目は 190 から 139 になった。ノンバンクやインターネット通販について従来あった外資による投資規制をなくし、貿易区内では設立が原則自由になる見通し。外資による不動産仲介業への投資規制をなくし、100％外資による航空機エンジン部品や石油探査技術の開発も新たに認めた。 ■上海上海給与引き給与引き上げガイドライン上海市人力資源社会保障局などは共同で「2014 年上海市企業給与引き上げガイドラインの通知」を公布した。上海市の 2014 年給与引き上げ率は、平均 12％、上限 16％、下限５％と、昨年同様。2013 年の平均給与は年間 60,435 元で、月平均は 5,036 元となった。5,000 元を突破したのは初めて。前年比 8.3％の増加となった。 ■医療機器基準医療機器基準 120 項目を項目を公布国家食品薬品監督管理総局は 120 項目の医療機器業界基準を公布した。改正「医療機器監督管理条例」が６月１日に施行されて以来、初の業界基準。医療機器の安全保障や医療機器産業の健全な発展を促進が目的。 ■食品食品・食品・薬品の薬品の重大違法案件処理を重大違法案件処理を規範化国家食品薬品監督総局は「食品薬品安全の重大違法案件管理弁法」を公布・施行した。食品や薬品の重大違法案件を法に基づき処理、規範化、取締業務の効率と質を向上させるために制定。2014 年 7 月 10 日より施行。 ■上海自由貿易区上海自由貿易区オンラインでオンラインで税務サービス税務サービス国家税務総局は、「中国（上海）自由貿易試験区の税収業務刷新支持に関する通知」を公布し、中国（上海）自由 -2- 2014 年 8 月（第 26 号）貿易試験区で、ネットワークを利用した以下の 10 項の施策を打出した。①ネット自動番号付与、②ネット税務手続き、③電子領収書のネット応用、④ネット地域一括サービス、⑤ネットで直接認定、⑥非住民の税収ネット管理、⑦ ネット四半期別申告、⑧ネット上で届出、⑨ネット上信用評価、⑩ネットサービスのイノベーション。 ■新新エネルギー車普及エネルギー車普及へ車普及へ国務院は「新エネルギー自動車普及推進の指導意見」を公布した。新エネルギー自動車産業の迅速な発展を目指す。充電設備の建設やアフターフォローなどのサービス体系を構築する。 ■上海市上海市派遣社員に派遣社員に届出制上海市人力資源・社会保障局は「上海市労務派遣従業員使用調整計画届出弁法」を公布した。上海市で労務派遣暫定規定が施行された 2014 年３月１日以前に、労務派遣労働者数が従業員総数の 10％を超えている企業は労務派遣従業員使用調整計画案を 2014 年 10 月 31 日までに所在地の人力資源・社会保障局に届出なければならない。 ■上海市上海市ファクタリングファクタリング企業設立リング企業設立に企業設立に管理弁法上海市商務委員会などは共同で、「上海市商業ファクタリング試行暫定管理弁法」を公布した。登録資本金は 5,000 万元以上、３年以上の金融分野管理経験者が２名以上いなければならない。2014 年 2014 年８月１日より 2016 年７月 31 日まで施行される。【経済・産業】 ■上海市上海市と上海市と中国電信上海市を上海市をスマートシティー化スマートシティー化上海市政府と中国電信集団（中国電信、チャイナ・テレコム）は、同市のスマートシティー化を共同で進めていく。 2016 年までに第４世代移動通信規格（４Ｇ）向けの基地局を市内に 7,000 カ所設け、カバー率を市全体の 98％以上とする。また 16 年までにスマート産業団地を 10 カ所建設するほか、中国電信が中国（上海）自由貿易試験区（上海自貿区）に持つ分公司（支店）を通じ、上海自貿区の管理委員会向けにビッグデータやクラウドコンピューティングなどの技術支援などを行う。 ■大連大連に大連に国家級経済特区国務院は、遼寧省大連に新しい国家級経済区「金普新区」を設立する。多数の日系工場が集まる金州区と隣接する普蘭店市に総面積約 2300 平方キロメートルの経済特区を形成する。上海浦東新区、天津浜海新区に匹敵する開放エリアとする。 ■中古車市場中古車市場１千万台規模に千万台規模に中国汽車流通協会は、2015 年の中国での中古車年間取引台数が 1,000 万台の大台に乗るとの見方を示した。20 年には 2,000 万台に達する予測。13 年の中古車取引台数は 800 万台を突破した。各地で新車登録制限政策が採られていることが中古車市場の活性化につながっている。 ■北京市北京市ＥＶ快速充電ＥＶ快速充電スタンド快速充電スタンド１スタンド１万基に万基に北京市の科学技術員会、交通委員会などは、「2014～17 年電気自動車（ＥＶ）普及推進行動計画」を発表した。 -3- 2014 年 8 月（第 26 号） 17 年までにＥＶ乗用車を 17 万台普及させ、快速充電スタンドを１万基設置する。また、７月上旬にもＥＶをナンバープレート末尾数字による通行規制対象から除外する。 ■今年上半期今年上半期の今年上半期の企業登記数増加工商総局は、今年 1～６月までの企業登記状況を発表した。今年３月１日に新しい登録資本登記制度が施行されて以来、企業登記が急速に増加している。今年 1～６月までの登記数は 593.95 万件で、前年同期比 16.71％増加した。また登録資本金額は９兆 3,000 億元に上り、前年同期比 74.51％の増加。 ■６６月の輸出 7.2％ 7.2％増中国税関総署が発表した６月の貿易統計によると、米ドルベースでの輸出は前年同月比 7.2％増え、３カ月連続で前月実績を上回った。輸入も同 5.5％増加した。１～６月の輸出は前年同期比 0.9％増え、輸入は同 1.5％増加した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 1028 億 6000 万ドル（約 10 兆 4400 億円）の黒字だった。 ■新車販売新車販売上半期 8.4％ 8.4％増中国汽車工業協会によると、2014 年上半期（１～６月）の新車販売台数は、前年同期比 8.4％増の 1168 万 3500 台だった。車種別では多目的スポーツ車（ＳＵＶ）の販売が４割増えたほか、ミニバンも約６割伸びた。 ■アリババアリババ集団アリババ集団中国版ＧＰＳ中国版ＧＰＳにＧＰＳに参入中国電子商取引最大手のアリババ集団は、中国版全地球測位システム（ＧＰＳ）サービス事業に参入する。同システムを運用する「北方信息控制集団」と共同出資で会社を設立する。 ■上海市上海市 2020 年に老人数が老人数が 531 万人に万人に上海市民政局は「上海市養老施設配置計画」を公布した。2020 年に上海市に戸籍がある老人数は約 531 万人に上り、老人施設では 15.9 万床のベッドが必要になる。同市中心部では老人施設のベッド数は老人人口の 2.5％に、郊外の老人施設では老人人口の 3.5％に達している。本計画では、新規に設立される老人施設１件あたりのベッド数を 100～300 床新規で増やし、同時に養老施設と医療との一体化を進めていく。 ■GDP GDP 上半期 7.4％ 7.4％の成長率国家統計局によると、今年上半期における GDP は 26 兆 9,044 億元で、前年同期比 7.4％の増加となった。うち第一四半期の成長率は 7.4％、第二四半期の成長率は 7.5％。上半期における GDP を産業別見ると、第一次産業は前年同期比 3.9％増、第二次産業は同 7.4％増、第三次産業は同 8.0％の増加となっている。上半期の輸出入総額は 12 億 3,919 億元で、前年同期比 1.2％の増加。このうち、輸出は６兆 5,113 億元、輸入は５兆 8,807 億元となり、6,306 億元の貿易黒字となった。 ■日本日本の日本の対中投資半減中国商務省によると、2014 年１～６月の日本からの対中直接投資（実行ベース、金融除く）が前年同期比 48.8％減の 24 億ドル（約 2440 億円）となった。全世界からの対中投資は 2.2％増。 ■中国移動通信中国移動通信４Ｇ携帯利用が携帯利用が 1000 万人超国有通信大手「中国移動通信集団」は、６月末時点で第４世代（４Ｇ「ＴＤ―ＬＴＥ」）携帯サービスの利用者が -4- 2014 年 8 月（第 26 号） 1000 万人を突破したと発表した。300 都市以上でサービスを利用可能で、対応端末の出荷量は累計で 1890 万台を超えた。 ■通貨供給量通貨供給量「13％ 13％前後」前後」の目標上回る目標上回る中国人民銀行金融統計によると、６月末の通貨供給量（マネーサプライ、Ｍ２）は前年同月末比 14.7％増で、５月の 13.4％増より拡大した。政府が「13％前後」とする今年の目標を上回った。企業や家庭による資金調達の全体像を示す社会融資規模も６月は１兆 9700 億元（約 32 兆円）と、前月より６千億元近く拡大した。 ■製造業景況感製造業景況感１年半ぶり年半ぶり高水準ぶり高水準英金融大手ＨＳＢＣによると、中国の７月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は 52 となり、2013 年１月以来の高水準となった。６月確報値（50.7）より 1.3 ポイント改善し、好不況の節目となる 50 を２カ月連続で上回った。 ■大気汚染大気汚染 1.6 ポイント改善ポイント改善環境保護部の主要 74 都市の 2014 年１～６月の大気汚染の状況によると、同部が定める環境基準を達成した日数が平均 60.3％と前年同期比 1.6 ポイント改善した。国務院が 13 年９月にまとめた総合的な汚染対策の効果が表れ、微小粒子状物質「ＰＭ2.5」などの濃度が下がった。 ■ネットネット接続ネット接続携帯端末経由が携帯端末経由がパソコン以上パソコン以上に以上に中国インターネット情報センター（ＣＮＮＩＣ）によると、中国でスマートフォンやタブレットなどの携帯端末を使ってインターネットに接続している人の数が初めてパソコン（ＰＣ）を上回った。ＣＮＮＩＣの統計によると、中国のネット利用者は今年６月末時点で６億 3200 万人。2013 年末時点の６億 1800 万人から 2.3％増えた。うち 83％に当たる５億 2700 万人が携帯端末から接続しており、ＰＣの 81％を上回った。 ■青島青島ビール青島ビールライバルをライバルを買収山東省の青島ビールは、山東市場におけるライバルの「緑蘭莎ビール」を傘下に収めた。取引金額は３億 8000 万元で、出資比率は 55％。「緑蘭莎ビール」のブランドは残す方針。 ■江蘇恒瑞医薬江蘇恒瑞医薬日本市場に日本市場に参入中国の大手後発薬メーカー「江蘇恒瑞医薬」（江蘇省連雲港市）は、日本市場に参入する。名古屋市の日本法人「ハンルイ医薬」を通じ、８月に抗がん剤の製造販売承認を申請、2015 年の販売を目指す。日本で 100 億円の売上高を目指す。 ■重慶重慶で重慶でシェールガス確認シェールガス確認国土資源部は重慶市で商業化が可能な大型シェールガス田を確認した。国有石油大手の中国石油化工集団（シノペックグループ）が開発中のガス田で、埋蔵量は 1067 億立方メートル。シノペックは 2017 年にも本格的な商業生産を始める。 -5- 2014 年 8 月（第 26 号）【日系・外資企業動向】 ■トヨタ以外トヨタ以外にも以外にもＨＶにもＨＶ電池販売ＨＶ電池販売を電池販売を中国商務省、中国商務省、合弁に合弁に命令中国商務省は、トヨタ自動車のハイブリッド車（ＨＶ）向け電池製造合弁会社に対し、トヨタ以外にも製品を広く販売するよう命じた。「トヨタは中国のＨＶ市場で 80％以上のシェアを占め、市場の競争を損なう恐れがある」とし、独占禁止法に基づいて電池を対外的にも販売するよう求めた。 ■プリンスホテルプリンスホテル吉林に吉林に 12 月開業西武ホールディングス傘下のプリンスホテルは今年 12 月、吉林省吉林市に高級リゾートホテル「松花湖西武王子大飯店（松花湖プリンスホテル）」を開業する。運営・開発コンサルティング全般はプリンスホテルの 100％出資子会社「吉林西武度暇村咨諮管理」（吉林市）が行う。「プリンスホテル」の名を冠した施設が中国に誕生するのは初めて。ゲレンデ総面積 173 万平方メートル、ゲレンデ全長 29 キロメートルのスキー場も運営する。 ■オオムロンムロンスマホ基スマホ基幹部品幹部品を増産オムロンは 2016 年までに中国で高性能スマートフォン（スマホ）の液晶パネルバックライトを増産する。100 億円を投じて年産能力を現在の倍の約３億個にする。江蘇省、湖南省と広東省の３工場で設備を増強する。工場の増設とともに、樹脂部品を造る射出成型機や検査機器なども追加する。 ■U UPS 中国～中国～欧州間鉄道輸欧州間鉄道輸送を開始 UPS は 7 月 1 日、中国～欧州間の輸送ポートフォリオに、鉄道によるコンテナ輸送（FCL）サービスを加えた。成都からポーランド・ウッチ、鄭州からドイツ・ハンブルグへの２本のルートで提供する。UPS の統合された陸上輸送ネットワークを組み合わせることにより、海上輸送よりも最大 50％速く、航空輸送よりも最大 70％低コストのサービスが可能になる。 ■国国際紙パルプ際紙パルプ商パルプ商事包材の包材の製造販売で製造販売で合弁国際紙パルプ商事は四川省の「新希望六和食品控」、「富士特殊紙業」と合弁会社「成都新国富包装材料」を設立する。資本金は 1 億人民元で、出資比率は国際紙パルプ商事 40％、新希望六和食品 51％、富士特殊紙業が９％。シュリンクナイロンケーシング及び関連包材の製造販売を行う。 ■米米コカ・コーラハルビンにルビンに新工場米飲料大手コカ・コーラは、黒竜江省ハルビン市で新ボトリング工場を着工した。2016 年の生産開始を目指し、総額１億米ドル（約 101 億円）を投資する。新工場は炭酸飲料の「コカ・コーラ」「スプライト」「ファンタ」、果汁飲料「ミニッツメイド」、飲用水「冰露」などを生産する。年産能力は 120 万トン超の予定。 ■DIC PPS PPS コンパウコンパウンド専ンド専用工場を建設 DIC は、江蘇省張家港市に PPS（ポリフェニレンサルファイド）コンパウンド専用工場を新設する。投資金額は約 13 億円で、新工場はＤＩＣの 100％子会社で合成樹脂等の生産拠点「張家港迪愛生化工」の敷地内に新設する。生産能力は年産 6000 トン。 ■山九山九青島に青島に物流セ物流センター新設ンター新設山九と繊維大手企業「青島即発集団」は、中国での物流業務運営会社「青島捷順利達物流」を設立し、物流セン -6- 2014 年 8 月（第 26 号）ターを新設する。登録資本は 200 万米ドルで、出資比率は山九 50％、即発 50％。 ■損保損保ジャ上海で車整備参入整備参入損保ジャパンジャパン上海で損害保険ジャパンは上海で自動車整備事業に参入する。2016 年夏以降に中国トップの自動車メーカー傘下の「上海汽車工業販売社」と合弁で会社設立を目指す。 ■ＬＬＧ化学ＥＶ用電池ＥＶ用電池工用電池工場韓国ＬＧ化学は南京に電気自動車（ＥＶ）用のリチウムイオン電池工場を建設する。年産能力は自動車 10 万台分以上。南京市の傘下企業とＬＧが折半出資で合弁会社を設立する。2015 年中の稼働を目指す。 ■ププジョージョー成都に乗用車工用車工場仏プジョーシトロエングループ（ＰＳＡ）は自動車大手「東風汽車」と、四川省成都に乗用車工場を新設する。ＰＳＡにとって中国最大級の工場となり、年産規模は 30 万台を計画しており、2016 年の稼働を目指す。新工場では「プジョー」「シトロエン」ブランドを中心に生産する。 ■フフォード小型セダ小型セダンセダン年内投入米自動車大手フォードは、2002 年まで生産していた小型セダン「エスコート」を中国市場の専用モデルとして復活させる。中国名は「福睿斯」で価格は８～１３万元。中小都市のマイカー市場を主なターゲットにしている。 ■ルフトルフトハルフトハンザ中国国際航空中国国際航空と際航空と提携拡大独ルフトハンザ航空は中国国際航空との提携を拡大する。中国―欧州線を一体運営し、機材整備でも協力する。早ければ 10 月からの冬ダイヤで実施する。 ■電気化学電気化学大連に大連に新工場電気化学工業は遼寧省大連市に新会社「電化電子材料（大連）」を設立する。電子・先端プロダクツ部門の主力製品である高速鉄道向けパワーモジュール用高信頼性放熱プレート「アルシンク」の製造工場を建設する。10 億円を投じ、2015 年末に量産開始の計画。 ■古古河電工パワーシステムズーシステムズ中国製造拠点中国製造拠点を拠点を統合古河電工パワーシステムズは、中国での給配電部品の製造拠点を統合する。10 月を目途に、「古河電業」を「天津古河電気部件」（天津市）へ統合する。これにより、給配電部品事業の効率化をさらに進め、中国国外への輸出にも注力していくとしている。 ■ブリブリヂブリヂストン工場を移転ブリヂストンの遼寧省瀋陽市にあるグループ会社「瀋陽普利司通（SYBS）」が、ゴムクローラや防舷材を生産する工場を移転する。市街地化に伴う市都市開発方針を受け、同市内の化学工業団地に移転する。移転に伴う建屋建設や設備等の導入等の投資額は 2 億 400 万元（約 33 億円）。 ■三井物産三井物産、三井物産、三菱地所物流施設物流施設開発三井物産と三菱地所は、香港の北京建設とともに、中国で物流施設開発事業に取り組む。北京建設が全額出資 -7- 2014 年 8 月（第 26 号）する物流施設開発デベロッパー「中国物流社」の第三者割当増資を引き受け、出資参画する契約を締結した。三井物産と三菱地所で設立する投資会社（三井物産 60％、三菱地所 40％）を通じて中国物流社の株式を 35％取得する予定。 ■ポバールポバール興ポバール興業研磨部材の研磨部材の生産拡大生産拡大ポバール興業はガラスの加工などに使う研磨部材の生産を中国で拡大する。研磨部材の中国での生産比率（売上高ベース）を引き上げる。江蘇省の工場に集約し、現在 60％程度の同工場の稼働率を 11 月までに 100％に引き上げる。ディスプレー用ガラスの生産が中国で今後も拡大すると判断した。 ■ＬＩＸＩＬ住宅設住宅設備開発ＬＩＸＩＬグループは、中国不動産大手「緑地集団」と住宅分野での研究開発で提携した。環境汚染や高齢化に対応した住宅設備の開発を進める。緑地集団による海外での不動産開発においても、ＬＩＸＩＬが支援する。 ■三菱三菱日立三菱日立パ日立パワーシステムズーシステムズガスタービン受注ガスタービン受注三菱日立パワーシステムズは浙江省の発電設備向けに中小型ガスタービンを受注した。寧波科豊燃機熱電の出力約５万キロワットの熱電併給プラントに納入し、2015 年７月中旬の運転開始を目指す。更新により、既存設備と比べてエネルギー効率が約 12％高まる。2015 年７月に運転を始める予定。 ■独独ＺＦ農機メーカーと合弁ドイツ自動車部品大手「ＺＦフリードリヒスハーフェン」は河南省洛陽に拠を置く農業・建設機械メーカー「ＹＴＯ」と合弁会社を設立する。農業機械のステアリング・車軸システムを生産する。2020 年までに、80～125 馬力のトラクターのステアリング・車軸システムで、世界シェアの４分の１を達成する目標を掲げている。 ■ＩＭＡＸＩＭＡＸ映画館新設映画館新設カナダの映画館運営大手「アイマックス」は、中国国有映画大手「上海電影集団」（上海市）と組んで、2015 年末までに中国で大型スクリーンを備えた映画館「ＩＭＡＸシアター」を 19 カ所新設する。ＩＭＡＸは今後５年以内に、中国でのスクリーン数を現在の約 170 から 420 まで増やす計画。【人民元情報】人民元市場レート（2013 年 8 月 1 日）外貨名 100 日本円中間値 6.0026 人民元【中国ビジネスワンポイントアドバイス】上海に上海におけるおける労務派遣労働者務派遣労働者数労働者数の調整削減調整削減計画の計画の備案（届出）届出）について『労働派遣暫定規定』（人力資源及び社会保障部令第 22 号）により、上海市において 2014 年 3 月 1 日より前の時点で、派遣労働者数が全従業員の 10％を超えている企業については、2014 年 10 月 31 日までに派遣労働者数の調整計画方案を所管の人力資源及び社会保障局（以下、労働局と略称）に備案しておかなければなりません。 -8- 2014 年 8 月（第 26 号）『上海市労務派遣使用企業の雇用調整方案備案弁法』によると、備案手続には、『上海市労務派遣雇用企業備案申請表』※及び計画方案を提出しなければならないとされています。なお、計画方案には、2 年以内に派遣労働者数の減少と調整を行うためのスケジュールを提示しなければなりません。 ※ 記入用紙：http://www.12333sh.gov.cn/201412333/wsbs/bgxz/08/201404/P020140623352845938030.pdf 【申請手順の流れ】 ① オンラインでの予約申請上海市労働派遣行政許可申請平台（http://www.12333sh.gov.cn/lwpq/index.shtml）を開き、既存設立企業は「已成立公司申請」、設立準備中の企業は「筹建中公司申請」から登録申請。 ② 申請資料の提出所管の労働局に以下の申請資料を提出。 1) 労働派遣経営許可申請書 2) 営業許可証（既存設立企業）、或いは企業名称予先核准通知書（設立準備中の企業） 3) 定款 4) 財務審計報告（既存設立企業）、或いは験資報告書（設立準備中企業） 5) 経営場所の使用証明（賃貸契約書など） 6) 業務に必要な設備・備品・導入システムのリスト 7) 法定代表者の身分証明書 8) 労務派遣労働者に関する制度の資料（労働契約書、労働報酬、社会保険、勤務時間、休暇、労働規律などの労働者の権利や利益について定めた資料を含む。） 9) 労務派遣協議書 ※ 以上の各資料は全て、原本及びコピーを提出すること。コピーには公章印を押印するか、或いは法定代表者のサインをすること。原本はコピーと照合し問題がないことを確認で来次第、返却される。（参考）以上の内容に関する労働局からの通知原文： http://www.12333sh.gov.cn/201412333/xwzx/zxdt/201407/t20140716_1186569.shtml ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～香川県上海ビジネスサポーター川田真理子上海市延安西路 1088 号長峰中心 705,706 室 TEL：021-6207-6687 FAX：021-6207-6640 上海ビジネスサポーターの支援を受けたい場合は、こちらを検索！！検索香川県上海ビジネスチャンス開拓支援事業～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ -9-