教育課程等の概要

(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(
事
前
伺
い
)
(共同災害看護学専攻(博士課程))
単位数
科目
区分
看
護
学
の
学
問
基
盤
に
関
す
る
科
目
群
ー
災
必害
要グ
なロ
学
際バ
的ル
なリ
科
目ダ
群
に
ー
ー
災
害
看
護
学
に
関
す
る
科
目
群
災
害
看
護
学
演
習
災
害
看
護
学
実
習
授業科目の名称
看護研究方法
理論看護学Ⅰ
理論看護学Ⅱ
看護倫理
看護情報統計学
保健学的・疫学的研究法
看護研究方法論Ⅰ(国際比較研究)
看護研究方法論Ⅱ(エスノグラフィー)
看護研究方法論Ⅲ(ケーススタディ・アクション
リサーチ)
看護研究方法論Ⅳ(グランデッドセオリー)
看護研究方法論Ⅴ(現象学的研究方法)
看護研究方法論Ⅵ(介入研究・尺度開発含)
小計(12科目)
危機管理論*
環境防災学*
グローバルヘルスと政策*
専門職連携実践論*
災害医療学*
災害情報学*
災害心理学*
災害と文化*
災害社会学*
災害福祉学*
Professional writing*
Proposal writing (Research proposal writing
skill)*
Program writing (Program proposal writing
skill) *
小計(13科目)
災害看護学特論
災害看護活動論Ⅰ
災害看護活動論Ⅱ
災害看護活動論Ⅲ
災害看護グローバルコーディネーション論*
災害国際活動論*
災害看護管理・指揮論*
災害看護倫理
災害看護理論構築
小計(9科目)
災害看護活動論演習Ⅰ
災害看護活動論演習Ⅱ
災害時専門職連携演習(災害IP演習)
災害看護グローバルリーダー演習
インディペンデントスタディ(演習)A
インディペンデントスタディ(演習)B
インディペンデントスタディ(演習)C
インディペンデントスタディ(演習)D
インディペンデントスタディ(演習)E
小計(9科目)
災害看護学実習Ⅰ
災害看護学実習Ⅱ
インディペンデントスタディ(実習)A
インディペンデントスタディ(実習)B
インディペンデントスタディ(実習)C
インディペンデントスタディ(実習)D
インディペンデントスタディ(実習)E
小計(7科目)
実践課題レポート
災害看護研究デベロップメント
博士論文
研 災
究 害
支 看
す
援 護
る
科 学
目 に
群 関 小計(3科目)
合計(53科目)
学位又は称号
博士(看護学)
配当
年次
1前
1前
3前
1後
1後
2前
2前
1後
2前
1後
1後
2前
-
2前
1後
2後
1前
1前
1前
1前
1前
2後
2前
2前
2前
3後
開設大学
必
修
高知県立大学
2
千葉大学
2
高知県立大学
2
兵庫県立大学
東京医科歯科大学
千葉大学
東京医科歯科大学
日本赤十字看護大学
千葉大学
東京医科歯科大学
高知県立大学
兵庫県立大学
選
択
2
2
2
1
1
1
兵庫県立大学
兵庫県立大学
千葉大学
高知県立大学
高知県立大学
高知県立大学
東京医科歯科大学
1
1
1
12
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
兵庫県立大学
1
6
兵庫県立大学
千葉大学/高知県立大学
東京医科歯科大学
千葉大学
日本赤十字看護大学
自
由
-
3前
1前
1前
1後
3前
3後
3後
3後
4前
-
1後
1後
1後
2前
1後
1後
1後
1後
1後
-
2前
4前
4前
4前
4前
4前
4前
-
2後
3前
5前
0
2
2
日本赤十字看護大学 2
千葉大学
2
20
日本赤十字看護大学
日本赤十字看護大学
1
1
1
-
-
15
40
○
○
○
1
高知県立大学/兵庫県立大学
2
11
東京医科歯科大学 2
兵庫県立大学
2
千葉大学
日本赤十字看護大学
高知県立大学
兵庫県立大学
東京医科歯科大学
千葉大学
日本赤十字看護大学
4
2
日本赤十字看護大学 2
高知県立大学
兵庫県立大学
東京医科歯科大学
千葉大学
0
日本赤十字看護大学
5大学(共同指導)
5大学(共同指導)
5大学(共同指導)
4
5
5
5
0
49
0
0
2
1
備考
兼1
兼2
兼1
オムニバス/メディアを含む
兼3
兼1
兼2
兼1
兼2
オムニバス/メディアを含む
-
1
1
1
2
1
1
1
1
0
0
0
0
0
-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
-
-
○
○
○
2
3
3
1
1
1
10
2
2
1
2
1
1
1
7
9
9
9
-
-
10
10
学位又は学科の分野
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
-
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
0 兼26
-
メディアを含む
兼5
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
1
オムニバス/メディアを含む
兼1
兼1
兼1
兼1
1
1
2
7
1
2
オムニバス/メディアを含む
メディアを含む
兼1
○
○
○
○
○
○
○
0
助
手
○
兵庫県立大学
1
1
1
1
1
5
助
教
○
○
○
2
2
1
1
1
1
1
9
1
講
師
1
○
○
○
○
○
○
○
0
2
3
○
3
准
教
授
兼4
兼1
兼1
0 兼19
兼2
兼2
兼6
兼1
兼4
兼1
兼1
兼2
兼1
兼1
兼2
兼2
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
0
専任教員等の配置
教
授
1
-
0
兵庫県立大学
東京医科歯科大学
高知県立大学
兵庫県立大学
授業形態
実
演 験
・
習 実
習
○
○
○
○
○
○
○
○
○
講
義
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
オムニバス/メディアを含む
1
1
1
0
0
兼8
-
オムニバス/メディア含む/集中
メディアを含む/集中
1
1
1
兼3
オムニバス/メディア含む/集中
オムニバス/メディアを含む
1
2
1
1
2
0
0
兼3
-
集中
1
1
集中
集中
集中
1
集中
2
2
2
2
1
1
2
1
1
1
2
2
1
2
集中
集中
0
0
-
各大学1単位/メディアを含む
各大学1単位/メディアを含む
各大学1単位/メディアを含む
0
0
0
0 兼52
-
-
保健衛生学関係
千葉大学-3
設置の趣旨・必要性
Ⅰ設置の趣旨・必要性
【災害看護学の発祥と日本での発展の歴史】
災害看護学とは、「災害に関する看護独自の知識や技術を体系的にかつ柔軟に用いるとともに、他の専門分野と協力して、災
害の及ぼす生命や健康生活への被害を極力少なくするための活動を展開すること」であり、災害看護とは災害発生前の防災から
災害直後、及び中長期的対応までを含むものである。具体的活動としては、平常時の防災体制・教育等、発災時の救命・救護、
避難所等の生活と健康支援及び環境整備、被災した保健医療福祉機関への支援、仮設住宅での健康管理と看護ケア、自宅・介護
施設等でのケアなどがある。
我が国の災害看護学発展の契機となったのは阪神大震災と地下鉄サリン事件であり、1998年に日本災害看護学会が設立され
た。その後、災害看護の教育プログラム体系の確立化、日本赤十字看護大学や兵庫県立大学大学院などにおいて、災害現場で指
揮を取ることができる人材養成などが軌道に乗りつつある。
【災害看護の専門家育成とグローバルリーダーの不在】
しかし、記憶に新しい東日本大震災では、看護職全体の統括、職種や設置主体を越えた人々との協働、さらには国際・学際的
な能力によって産官学を通じたリーダーシップを発揮できる人々が不足していることが明らかとなった。すなわち災害看護の分
野でグローバルに活躍できるリーダー養成は未だ行われていない現状にある。さらに、新たな感染症の流行や南海トラフ地震な
どの自然災害の危機、テロ攻撃を含む人為災害等の予期せぬ災害や不測の事態に備えて、人々の生命と健康危機へ対応する新た
な支援枠組み作りが、国を超えて求められている。アジア諸国は、世界の中でも自然災害が際だって多いため、災害緊急援助や
中長期の被災者ケア、防災対策立案などの経験が豊富である。特に日本は、災害に関する学会活動や研究実績では世界をリード
する立場にあり、いち早くこの分野に取り組んでいることからも、これまでの取組みの集大成として、政策提案や多国間の調整
を実施できるグローバルリーダーを育成することで、国際貢献を果たすと共に、この分野における日本の優位性を確立すること
ができる。
【5大学共同教育課程による災害看護グローバルリーダー養成】
そこで我が国の看護学大学院教育の牽引的立場にあり、災害看護学の構築と発展にも寄与し、これまでの産(医療経営・政策
課程教育、国際人養成)、官(中央官庁行政職輩出)、学(大学人養成、学術会議との連携等)としての実績から、東京医科歯
科大学、千葉大学、高知県立大学、兵庫県立大学、日本赤十字看護大学の5大学院が共同して、災害看護学専攻を設置する。構成
5大学は互いに遠隔地に位置しているが、これまで災害看護拠点の形成(21世紀COE)を始めとして我が国の災害看護学の基盤を
構築した実績を持ち、さらに大学院教育改革プログラム獲得など各大学ごとに独自の実績と強みを有しているため、IT機器や
ネットワークを最大限に活用し総力を結集することで、既成の医療制度やシステムを変革することのできるリーダー養成を目指
すことができる。
具体的には、地域の行政・医療機関と減災対策を推進し、効率的な災害支援を実現した高知モデルを開発・支援している高知
県立大学を中心として、日本の災害看護拠点(21世紀COE)であり、世界唯一の「WHO災害看護協力センター」を有する兵庫県立
大学、世界中の被災地支援を行っている赤十字社活動に連動し、アジア諸国の災害看護教育拠点である日本赤十字看護大学、看
護学国際人育成教育プログラム(平成20年度大学院教育改革支援プログラム)など国際人育成に実績のある東京医科歯科大学、
多職種間連携や総合大学としての学際性の強みを有する千葉大学が共同教育課程を実施して、互いに補完することで、真に世界
に通用するグローバルリーダーを育成することが可能となる。
看護は人々の生命と生活に広く深く関わっている。突然の感染症の流行や災害などでの救命・救急医療が必要な人々への支援
はもとより、限られた生を告げられた、すべてを失った、老いや障害に直面する人々に寄り添い支えることを生業とする「人間
による世界最大の社会保障集団」を自負し、人々を支える知識と技術を磨き続けている。実に、生産人口の70人に一人、女性労
働者の20人に一人は看護職である。災害という特化のもとに産官学に渡るそのグローバルリーダーが養成されるなら、これまで
の病院至上主義、経済性重視、医療の提供側と受け手のような強者の理論で構築された社会のパラダイム改革が可能となる。
1.教育理念
人間の安全保障を共通理念とし、参画する大学院がそれぞれ蓄積してきた資源を共有し、日本や世界で求められている災害看
護に関する多くの課題に的確に対応・解決し、学際的・国際的指導力を発揮し、人々の健康社会構築と安全・安心・自立に寄与
する世界的リーダーを養成する。
2.教育目標と養成する人材像
看護学を基盤として、他の関連諸学問と相互に関連・連携しつつ、学術の理論および応用について産・官・学を視野に入れた
研究を行い、特に災害看護に関してその深奥を極め、人々の健康社会の構築と安全・安心・自立に寄与することを目的とし、求
められている災害看護に関する多くの課題に的確に対応し解決できる、学際的・国際的指導力を発揮するグローバルリーダーと
して高度な実践能力を有した災害看護実践者並びに災害看護教育研究者を養成することを目標とする。
1) 人間の安全保障を理念として、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことを支援できる人材の養成
災害時における人間の健康生活に関する課題を、学術的・研究的観点からとらえ、それら課題を解決するための、専門的知識や
技術を創造的に活用し、通常とは異なる災害時の多岐にわたる諸問題を見極め、解決のための指導的役割を取ることができる能
力を養う。
2) 災害サイクル諸局面において「健康に生きるための政策提案」に取り組むことができる人材の養成
生涯を通して安全・安心に暮らせる個人・家族・生活・社会システムを探求・研究し、更に健康生活や社会に関わるグローバルな
諸問題を、様々な学問領域の知識・技術を軸に、複眼的な視点から研究し、災害時の「健康に生きる社会」を構築するための政策
提言を行うことができる能力を養う。
3) グローバルな視点から、安全安心社会の実現に向けて、産・官・学との連携を築き、制度やシステムを変革できる人材の養成
国内ばかりではなく国際的な視点から、平常時においても、災害時においても、求められる「人による社会保障システム」を
構築する変革者となる能力を養う。そのために、行政・司法・立法制度における課題を解決する能力を養う。また、産・官・学と
の連携・協働関係を構築して、安全安心社会の実現に寄与する能力を養う。
4) 学際的な視点から災害看護学を構築し、災害看護学を研究開発できる人材の養成
人間の安全保障の理念を実現するために、創造性豊かで高度な研究方法を駆使し、新たな研究方法を開発し、災害看護学研究
を牽引する能力を養う。また、学際的な視野に立ち、災害関連領域に関する高い学識・技術を用いて、災害看護学を体系化、災
害看護学の構築に寄与できる教育者及び研究者となる能力を養う。
3.人材需要の見通しと修了後の進路
1) 災害看護グローバルリーダーの需要
災害看護グローバルリーダーの需要があると考えられる機関を以下に挙げる。
① 官公庁:米国の災害マネージメントシステムを例に挙げると、博士号を持った災害の専門家が必要とされるのは国レベル、及
び県レベルの防災担当部署である。地方自治体で考えると、まず各都道府県の本庁47か所にある危機管理監あるいは健康福祉部
署の部局長として、都道府県防災会議の構成員となる立場が想定される。次に、20の政令指定都市(札幌市、仙台市、さいたま
市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島
市、北九州市、福岡市、熊本市)の危機管理監あるいは健康福祉部署の部局長として、市防災会議の構成員となる立場を想定し
ている。
千葉大学-4
② 医療機関:災害発生時に災害医療を行う医療機関を支援する役割を担う災害拠点病院のうち、都道府県の中核となる基幹災害
医療センターは54か所である(各都道府県に1~3か所設置、地域災害医療センターに指定されている病院は全国で659か所)。各
基幹災害医療センターに、1名以上の災害看護グローバルリーダーを配置することで、災害看護専門看護師、災害支援ナース、ボ
ランティア等を統括し、病院ネットワーク等を利用して現場の医療関連マネージメントを担うことで、人員配置や医療物資の配
分等の混乱を防止することができ、また、海外を含む管轄区域外からの支援申し出に迅速対応でき、被災地での効果的な医療供
給に貢献できると考える。
③ 教育研究機関:災害マネージメントの知識と経験の蓄積、科学的分析による国内外への発信のためには、国際的・学際的な研
究能力を備えた研究者が不可欠である。大学をはじめ、国立保健医療科学院や防災科学技術研究所など公衆衛生、防災研究を担
う機関での研究者としての活躍も期待される。さらに、①②④で現場でのリーダーを経験後、大学等教育機関で次世代の災害看
護グローバルリーダーを育成する役割も期待される。
④ 国際機関等:日本での災害発生時や、日本が災害援助を実施したい場合、海外との連携は不可欠である。高度専門教育を受け
た災害看護グローバルリーダーは、世界保健機構(WHO)をはじめとする国際機関などでの活躍が期待できる。また日本側からの
アプローチ窓口として、国際協力機構(JICA)など、国際協力機関での需要も見込まれる。
2) 1学年定員を10名とする理由
上記分析の通り、災害看護グローバルリーダーの需要が見込まれる機関は多数・多様だが、いつどこで激甚災害が起こっても
おかしくない昨今の我が国の状況に対応するため、前述の1)①行政での47か所及び②医療機関での54か所の計101か所に最低1名
の災害看護グローバルリーダーの配置は喫緊の課題であるといえる。次段階として20の政令指定都市に各1名、47都道府県で最低
1つの看護系大学に各1教員、国際機関の在日事務所やJICA職員として10名程度の合計77名等、順次継続的に災害看護グローバル
リーダーを配置することにより、緊急時に備えるとともに日常的な防災・減災のためのネットワークを構築し、人間の安全保障
の実現を目指す必要がある。
この事実に5大学の目指す人材の質及び教育リソースを鑑みた結果、本専攻では完成年度までの5年間で50名(各大学で10名)
を受け入れ、次の5年間で50名を養成し、その後も毎年10名ずつ継続的に災害看護グローバルリーダーを送りだしていくことを目
指す。順次国内外での需要を満たし、各方面での災害看護グローバルリーダーの役割を浸透・定着させていくことにより、災害
のセーフティーネットが確実に広く厚くなり、人間の安全保障を確実なものに近づけることができる。入学定員を含む事項につ
いては、完成年度を過ぎ、教育が軌道に乗った段階で、評価と国内外の災害の情勢や需要をもとに、継続的に検討することとす
る。
また本専攻は共同教育課程であるため、主幹校やラボセンター等、機能の集約により効率化できるものについてはその様な措
置を執るが、入学定員や教育内容については均等を基本方針とする。
3) 学生確保の見通しについて
共同災害看護学専攻への、興味関心はすでに非常に高いといえる。その詳細を以下に述べる。
(1) 大学学部生の進学希望調査から見た需要
構成大学の学部生の間で共同災害看護学専攻への興味関心は高い。
学部4年次生の間での需要の高さを探るため、平成25年4月に東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻4年次生54名及び
千葉大学看護学部4年次生93名に対し共同災害看護学専攻(5年一貫の博士課程)が設置された場合の入学希望及びその理由につ
いて質問紙調査を実施した。東京医科歯科大学では54名から回答が得られ、入学を希望する者が20名(37.0%)、しないものが31名
(57.4 %)、無回答等が3名であった。希望する者の理由としては、日本は災害が多いので災害看護が必要、他大学と連携したプロ
グラムに興味があるといった意見があった。千葉大学では93名から回答が得られ、入学を希望する者が30名(32.2%)、希望しない
者が63名(67.8 %)であった。希望する者の理由は、現在の日本で災害看護はニーズが高い、災害看護に強い興味がある、全国各
地の他大学と共同で学習できることに魅力を感じる、他大学の先生とも交流ができ多くの指導者から色々学べる、国際的に活躍
できる看護師になりたいなど、東京医科歯科大学と共通した意見が挙げられた。入学を希望しない者の中には、5年は長いという
意見があった一方で、入学を希望する者は、5年一貫制はじっくりと学べて良い、他大学と共同であればなおさらまとまった期間
の方が実りも大きいと思うといった意見もあった。このように、学部4年次生から、将来を見据えた上で共同災害看護学専攻に対
する興味関心が高いことが明らかになり、この中から進学者が見込めるといえる。
以上の状況より、看護職を中心に災害看護の必要性に対する意識が高く、共同災害看護学専攻への入学に対する潜在的需要が
非常に高いことが明らかであり、学生確保の見込みは十分大きいと考えられる。
(2) 大学院における教育実績から見た需要
構成大学のうち、2大学(兵庫県立大学、日本赤十字看護大学)では大学院における災害看護学教育の実績があるが、特に、日
本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程看護学専攻の国際・災害看護学領域では、平成13年から現在までで20名の入学
者、10名の修了者を輩出している。特筆すべきは、過去2年間の入学者が8名と増加傾向にあり、看護職の間での災害看護への需
要の高まりが伺われる。このように、看護職の間での大学院での災害看護学教育に対する需要は高いといえる。
Ⅱ教育課程編成の考え方・特色
1.教育課程の構成科目群
1) 看護学の学問基盤に関する科目群
看護理論、看護研究に不可欠な看護倫理、情報統計学、疫学的研究方法、様々な看護研究方法論など、看護学と看護学研究の
学問的基盤をなすもののうち、看護専門職、グローバルリーダーが身につけておくべき科目群を配している。
2) 災害グローバルリーダーに必要な学際的な科目群
危機管理や環境防災、政策論や他職種との専門職連携など、さらには災害医療、災害情報、災害心理学など災害を取り巻く
様々な学問、理論について、最新の知見やその実績、課題などを学び、グローバルリーダーとして災害のあらゆる場面、場所、
時期に対応できる能力を養うための科目群である。また国際的・学際的能力の一環として英語でレポート、研究論文が作成で
き、また組織・行政課題解決のための実行計画や、プロジェクト、政策等を英文で作成する技術の習得も目指す。
3) 災害看護学に関する科目群
災害活動論と災害看護学特論、国際活動や災害時の看護倫理など、災害時並びに災害に関連した事項、すなわち災害の種類や
特徴にはじまり、人々の生活や命への影響、災害時の社会システム体制のあり方など、あるいは災害時の実践や研究、復旧・復
興にむけた物資や情報のコントロール、管理・指揮のあり方等、災害看護学の根幹をなすものについて、多方面から学ぶ。
4) 災害看護学演習
国内外における災害対策の先進的地域や病院行政機関などでの災害対策や、被災地や避難所における支援活動を実地訪問等で
学ぶとともに、行政や住民組織、ボランティアグループ等との連携調整能力や政策提言能力を身につける。特に災害時専門職連
携として、アセスメント、チームビルディング等について、シミュレーション演習を行い、実践能力やパフォーマンス改善のた
めの課題探索と解決方法についても学ぶ。
5) 災害看護学実習
国内外の様々な場における防災・現在計画立案や災害への備え促進、災害時においては、国際的活動、現地の災害マネージメ
ントのあり方、多職種多機関協働や調整、活動評価や報告書作成、情報発信等、実際の思考・行動のあり方を学びリーダーとし
ての資質を高める。
千葉大学-5
6) 災害看護学に関する研究支援科目群
行った演習、実習に基づき問題査定、介入計画立案、介入評価を行う。博士論文作成に向け、構成大学教員の複数教員による
指導、学生との討議や相互評価等を通して、研究計画立案、研究の遂行、論文執筆を進めていく。
2.必修科目・選択科目
看護学の学問基盤に関する科目群、災害看護学に関する科目群に必修科目を多く配し、看護学と災害看護学に関して不可欠な
能力を確実に身につけることを意図している。またグローバルリーダーに必要な学際的な科目群や演習科目には選択科目を豊富
に準備して学生の関心や興味に応えている。
3.教育方法
遠隔5大学を結ぶ本共同教育課程は、最新メディア機器を駆使した従来にはない複合的な教育方法を取り入れ、教育の質を保証
するとともに、一層の教育効果の向上を図る。
1) これまでの遠隔授業と対面授業
これまでの遠隔授業としては、①オンデマンド式(教育内容をDVD化したものをWeb上にアップロードすることにより、24時間
どこからでもアクセスし、何度でも学習できる)、②プログラム方式(画面上の状況設定に対する設問に回答しながら学習を進
める)、③TV会議やSky-pe®などに代表される同時性、双方向性の画像と音声を主体としたコミュニケーション等が代表的なもの
であった。これらは、物理的な距離を縮めることができる、随時・随所での学習が可能になる、再現性がある、学生の能力や学
習進度に応じた個別学習が可能であるなどの利点を有している。近年では、ネットワークとサーバを組み合わせて、仮想の学び
の場をネットワーク上に構築し利用する考えが広まってきている。一方で、教育の質が機器の性能・精度に左右される、学生主
体の比率が高いと学習が滞る、教師と学生が一堂に会することによる人的交流や一体感などが希薄になるなどの短所が指摘され
ている。
対面授業は、教授者と学習者が一堂に集まり、教師と学生、学生同士が肩を並べて授業を受けることである。現在一般的に講
義室や教室で行われている「講義」がその代表である。教師の熱意や思いが伝わりやすいこと、教師―学生間の相互交流や意見
交換のみならず、学生間の交流や刺激など一堂に会し顔を合わせ、直に言葉を交わすことでテキスト情報・音声情報以上のもの
を得ることができることなどのメリットがある。しかし、再現性がないために、学生側の学習意欲に大きく左右され、欠席時の
対応が困難であるなどの短所を有している。
2) これまでの集合(団)教育・個別教育・少人数教育
集合教育とは、教師と複数(数人~数百人レベルまで)の学生が一堂に集まり、同一の空間及び同一の時間帯に同じ仲間で授
業に参加する教育形態であり、講義室や教室で教師と学生が対面型に位置する授業が代表的なものである。メリットは、単に教
員からの一方向性講義のみならず、類似の背景や能力、学ぶ目的を持つ学生が複数集まることによりうまれる学生同士の意見交
換や刺激を受けることができる点である。
個別教育とは、文字通り教師が一人の学生個人を指導・教育することである。教師のエネルギーや時間は、すべて一人の学生
に注がれ、また対象学生の能力や学習進度に応じた教育がなされるため、通常教育効果は高い。
少人数教育は、集合教育と個別教育の中間型であり通常数人~十数人の小グループによるグループワークが一般的である。
3) 本専攻での教育方法・学習環境・教育機器導入の基本方針と期待される効果
本専攻は、遠隔地にある5大学院が共同で設置するものであるため、物理的距離のある5大学すべての学生の履修を可能とする
遠隔授業を実施する。
また、これまでの教育方法、手段の利点を活用するとともに、本専攻で導入するTV会議システムやシミュレーション機器等を
複合的に組み合わせ、従来にはない新たな教育方法を採用する。それは科目ごとではなく、一科目の中でも多様な教育方法・手
段を組み合わることを基本とする。
例えば、TV会議システムを用いた同時性の講義科目で、担当教師の講義に引き続き、課題に対してネットワークのディスカッ
ションボードを用いて少人数に分かれて討議し、授業後のレポート提出と教員からの評価にはネットワークを介した個別指導を
用いるなど、複数の教育方法・手段を組み合わせることで、更に教育効果を向上させる。
一方、学生が学年進行後も、既習科目を再学習する必要性を感じた際には、時間に制約されないオンデマンド方式を用いるこ
ともできる。また、ネットワークを介することで、学習管理システムや学習進度管理システムにより、学習状況学習進度や全体
の中での成績順等を、教師・学生共に把握することもできるなど、多様な学習空間/学習環境及び多様な学習形態の提供により、
従来にはない教育学習効果を目指す。
本専攻で用いる教育方法・手段の組み合わせのあり方、ならびに教育資材としてのネットワーク(ディスカッションボード
等)、シミュレーション機器の活用頻度を表に示したものが下記である。
以下の講義、演習での各科目における教育方法の説明では、各項目末尾に本専攻で用いる教育方法・手段の組み合わせについ
て、表中のA~Iの記号で表示する。
4) 講義:一科目の中で、下記の7つの遠隔授業方法を効果的に組み合わせる
(1) TV会議システムを用いた講義 〔A〕
これは、TV会議システムを用いて対面(face to face)、学生が所属大学へ通学し、授業時間割に基づいた、同時性、双(複
数)方向性、学生参加型の授業である。すなわちオンデマンドではなく、TV会議システムを用いて、通常の同時性の集合型対面
授業のスタイルを極力維持・再現しつつ、TV会議システムがもつ長所を最大限に活用することを意図する。基本設備として最
新・最先端の機器と専用回線をすでに導入しており、通信速度と安全性を確保している。5大学で結ぶことはもとより、学生個々
のコンピュータとも接続可能な回線数と、鮮明な画面、タイムラグのない音声環境を確保している。またシステムネットワーク
とファイル共有ネットワークの二重構造を有しているため、講義だけでなく教員の画面や音声と共に、ファイルやインターネッ
ト接続による資料の提示や閲覧、画面上への書き込みの同期が可能であり、さらに複数同時参加のディスカッションや質疑応答
ができる。
千葉大学-6
(2) ネットワークとデータベースによるビデオオンデマンドによる教育 〔H〕
可能な講義や授業を、資料とともに専用ソフトを用いてデータベース化する。学生は24時間どこからでもアクセスでき、学生
はネットワークを介して指定された事前教育や講義後の自己学習・補習の機会とするとともに、課題の提出等もネットワークを
介して行う。
(3) 仮想教室によるフォーラム 〔B・E〕
与えられた課題について、受講学生がそれぞれの意見や質問等について、仮想教室すなわち掲示板に掲載し、意見交換を進め
る。意見は時系列に並べられて整理され、そこで生じた新たな課題や資料探索などが、漏れなく情報伝達される。限られた授業
時間を超えた議論の展開記録が残り、これまでのリアルタイム空間では得られなかった学習効果が期待できる。
(4) TV会議によるネットワークを介した個別授業 〔G〕
個々の学生へのメールの他、クラウド利用でのレポート提出・レポート評価や、TV会議システム(学生の自宅も含む)による
個別指導を行う。
(5) ネットワークを介した個別授業 〔H〕
Web上に課題を提示し、学生は期限までに自由に解答する。課題の提示形式によっては、自動集計による回答結果、成績順等の
提示も可能である。さらにこれを発展させ、各科目の到達目標に至るまでのステップを細かく提示し、学生の学習進度、成績に
応じた学習システム構築が可能となる。
(6) ネットワークを介した学生の相互協力による課題達成 〔A・B・D・E〕
課題達成のためのグループワークによる活動である。遠隔地にいる学生同士がネットワークを用いながらコミュニケーション
を図り、ネットワーク上の仮想デスクトップにある情報や成果物を共有しながら議論し課題達成を目指す。
(7) ネットワークを介したシミュレーション 〔A・D〕
プログラム学習やゲーム理論等を応用し、災害状況に関する各パラメータを課題の難易度により設定した仮想の災害をネット
ワーク上に発生させる。学生は事前の役割分担や学生同士の協働を通して自らの役割や課題を遂行し、コミュニケーション能力
や意思決定能力等を養う。
5) 演習
演習には、下記の4つのタイプがあり、兵庫県立大学に設置しているラボセンターと各大学を結んだ遠隔授業を複合的に組み入
れて用いる。なお、ラボセンターではシミュレーション教育や教育方法の開発を行っている。
(1) 機器等を用いたシミュレーション教育 〔A・D・G・H〕
国内外の医療分野、災害場面で必要とされる医療技術を中心として、受傷者、被災者、専門医療施設への搬送が必要な人々等
への医療技術を含む技術演習教育として、マネキンなどの人体部分モデルからコンピュータ内臓の高機能シミュレータ等まで、
様々なシミュレーション機器を用いた教育を行う。例えば、コンピュータ上の病院や地域に感染症が疑われる人々が運ばれてく
る。時間経過による感染者数の変化から、パンデミックやアウトブレイクの危険性などを予測するとともに、必要な対応処置を
選択するなども、シミュレーション教育の一つの例である。
(2) 人的資源を用いたシミュレーション教育 〔A・C・D・F〕
模擬患者や学生同士によるロールプレイングなどで、状況の時間経過に沿った災害場面の再現で、特に人としての反応、精神
状態、医療者と被災地の人々との人的交流・情報交換、伝達のあり方など、人が重要ファクターとして介在するシミュレーショ
ン教育である。例えば、被災家族に受傷者、行方不明者、死亡者が混在する場合の家族員個々への対応、収容医療施設との連
携・情報集約のあり方等について、シナリオに基づく状況再現と各学生が考える問題解決のための行動計画を、発表のもとに討
議する。
(3) (1)と(2)を組み合わせたシミュレーション教育 〔A・C・D・F・G・H〕
シミュレーション機器と人的資源を組み合わせ、さらなる教育効果を目指す。例えば、シナリオに基づき、災害現場をスク
リーンに映し出し、その前に負傷者役の模擬患者が横たわり、助けを求めている状況を作り出す。学生はその中に身を置いて、
どう動くべきかを考える。トリアージや応急処置はもとより、複数援助グループの活動状況から、指揮・統括の必要性の有無な
どを評価し、グローバルリーダーとして何をなすべきかを自ら考察することで必要な資質を身につけていく。
(4) 国内外の大災害記録を基にしたケースメソッド教育 〔A・C・D・F・G・I〕
過去の国内外の大災害の諸記録を用いて、被災状況、被災者のアセスメント、初動体制や実践記録などを、学生ごとの課題を
分析・評価し、現地医療職や救援チームリーダーなど、それぞれの役割や連携・調整、組織化や指揮のあり方などを実践的に学
ぶ。学生は現地行政職、現地医療職、救援チームリーダーなど割り当てられた役割の立場で実施すべきことを見極め、連携や調
整、組織化や指揮のあり方を学ぶ。
6) 実習
(1) 各自治体での実習
災害リスクが高く防災が進んでいる自治体(高知県高知市、兵庫県神戸市、東京都武蔵野市など)において、各種医療施設に
おける防災・減災、地域防災・減災の仕組み作り、組織作りを学ぶ。行政担当者と大学教員などの指導監督のもとに、防災計
画、政策を立案し、指導者のもとに一部実施する実習を行う。
(2) 被災地(東日本大震災等)への中長期的支援実習
宮城県、岩手県、福島県における支援フィールドでの実習・調査を行う。また個々の住民の生活・心身の健康状態のアセスメ
ントと援助に加え、医療や行政サービス等のニーズ調査、継続支援の組織化についても学ぶ。
(3) 海外における実習
災害多発地のアジア各国へ赴き、当該国地域の文化、国民性を理解・尊重したうえで、国地域の防災・減災の支援に必要な情
報収集、現地行政職との連携、資源調達の方策等について実践的に学ぶ。また、WHOや国連などの災害・緊急関連部門において、
国際機関における災害管理や、マネージメントを学ぶ。
学年進行に基づく履修について図式化したものを以下に示す。
千葉大学-7
開講単位
卒業要件及び履修方法
開設大学 数(必修)
標準修業年限の5年以上在籍し,修了要件50単位以上の単位を修得し 高知県
16(8)
た者で必要な研究指導を受けた上,博士論文の審査及び論文の内容や専 立大学
兵庫県
門分野に関する口述ないし筆記試験に合格することを要件とする。
23(11)
立大学
修了要件50単位のうち,40単位は必修であり、10単位は選択科目 東京医科
歯科大学
または選択必修科目から修得すること。選択必修科目は「災害グローバ
ルリーダーに必要な学際的な科目群」から6単位、「災害看護学に関す 千葉大
学
る科目群」から2単位を修得すること。
日本赤十
また,それぞれの構成大学において10単位以上を修得すること。
字看護大
学
16(7)
授業期間等
1学年の学期区分
2期
1学期の授業期間
16週(試験期間含)
1時限の授業時間
90分
18(7)
16(7)
*は選択必修科目
千葉大学-8
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(
事
前
伺
い
)
(千葉大学 看護学研究科看護学専攻 博士後期課程)
単位数
科目
区分
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
演
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
専
門
科
目
基礎看護学特論Ⅰ
1前
○
1
1
基礎看護学特論Ⅱ
1前
○
1
1
基礎看護学特論Ⅲ
1前
基礎看護学特論Ⅳ
1前
機能・代謝学研究方法特論
1前
倫理学研究方法論
1後
基礎看護学特別演習
2通
基礎看護学特別研究
3通
※2
○
1
○
2
2
○
2
○
2
○
5
4
1
4
6
○
5
4
1
4
1
1
1
1
兼1
兼1
母子看護学特論Ⅰ
1前
母子看護学特論Ⅱ
1前
心理学研究方法論
1前
2
○
母子看護学特別演習
2通
2
○
2
1
1
5
母子看護学特別研究
3通
6
○
2
1
1
5
成人・老人看護学特論Ⅰ
1前
○
1
1
成人・老人看護学特論Ⅱ
1前
※2 ○
1
成人・老人看護学特論Ⅲ
1前
○
1
2
○
1
2
○
※2
○
1
○
1
1
兼1
1
老年学研究方法論
1後
呼吸循環生理研究方法論
1前
成人・老人看護学特別演習
2通
2
○
3
1
1
7
成人・老人看護学特別研究
3通
6
○
3
1
1
7
地域看護学特論Ⅰ
1前
○
兼1
地域看護学特論Ⅱ
1後
保健学研究方法特論
1前
人間工学研究方法論
1後
継続教育研究方法論
1後
地域看護学特別演習
地域看護学特別研究
1
○
1
1
2
○
1
1
2
○
2
○
2通
2
○
2
1
1
3
3通
6
○
2
1
1
3
-
54
16
-
12
7
5
19
合計(27科目)
学位又は称号
※2
博士(看護学)
0
兼1
1
学位又は学科の分野
0
兼5 -
保健衛生学関係
設置の趣旨・必要性
Ⅰ 設置の趣旨・必要性
Ⅱ 教育課程編成の考え方・特色
卒
業
要
件
及
び
履
修
方
法
【修了要件】
当該課程に3年以上在学し,12単位(必修科目10単位,選択科目から2単位以上)以上を修得
し,かつ,必要な研究指導を受けたうえ,博士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただ
し,在学期間に関しては,修士課程に2年以上在学して当該課程を修了し,優れた業績を上げた者に
ついては,1年以上在学すれば足りるものとする。
【履修方法】
一 博士後期課程における履修単位は12単位以上とし,必要単位の履修方法は、次のとおりとす
る。
1)次に示す中から各自が主専攻を選ぶ。
基礎看護学 母子看護学 成人・老人看護学 地域看護学
2)主専攻の当該看護学特論Ⅰ,Ⅱ,(Ⅲ、Ⅳ)のいずれか2単位(※印)を必修科目として履修す
る。
3)上記の授業科目に関する特別演習2単位及び特別研究6単位を必修科目として履修する。
4)研究方法特論又は研究方法論より2単位を選択科目として履修する。
二 博士後期課程において,前期課程と後期課程の主専攻が異なる者又は他の大学院の修士課程修了
者の場合等については,博士課程として一貫した教育を提供する趣旨から,上記一の履修単位に加え
て,後期課程の主専攻の上記2)の授業科目に対応する前期課程の主専攻に関する授業科目Ⅰ又はⅡ
のいずれか2単位を履修する。ただし,基礎看護学(看護管理学)を主専攻とする者は,前期課程の
看護管理学Ⅱ2単位を履修する。
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
千葉大学-9
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(
事
前
伺
い
)
(千葉大学 看護学研究科看護学専攻 博士前期課程)
単位数
科目
区分
専
門
科
目
共
通
科
目
(
専
門
科
目
)
演
習
・
実
習
等
授業科目の名称
配当年次
基礎看護学Ⅰ
1前
基礎看護学Ⅱ
1後
看護教育学Ⅰ
1前
看護教育学Ⅱ
機能・代謝学Ⅰ
1後
機能・代謝学Ⅱ
1後
病態学Ⅰ
1前
病態学Ⅱ
看護管理学Ⅱ
1後
1前
母性看護学Ⅰ
1前
母性看護学Ⅱ
1後
小児看護学Ⅰ
1前
小児看護学Ⅱ
1後
成人看護学Ⅰ
1前
1前
老人看護学Ⅰ
1前
老人看護学Ⅱ
1前
精神看護学Ⅰ
1前
精神看護学Ⅱ
1後
地域看護学Ⅰ
1前
地域看護学Ⅱ
1前
訪問看護学Ⅰ
1前
訪問看護学Ⅱ
1後
保健学Ⅰ
1前
保健学Ⅱ
1後
小計(25科目)
-
ナーシングフィジカルアセスメント
1後
選
択
※4 ※4 1前
成人看護学Ⅱ
必
修
※4 ※4 ※4 ※4 ※4 ※4 ※4 ※4 ※4 ※4 48
授業形態
自
由
講
義
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
演
習
教
授
准
教
授
2
○
1
1
2
○
1
1
講
師
2
○
1
1
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
2
○
1
1
1
2
○
1
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
○
1
○
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
2
○
1
1
50
-
0
2
○
備考
兼1
2
2
助
手
2
2
助
教
12
6
1
1
5
0
0
兼1
看護実践方法論Ⅰ
1前
2
○
4
1
看護実践方法論Ⅱ
1前
2
○
4
2
腫瘍医療ケアコーディネーション
1後
2
○
1
1
看護管理学Ⅰ
1前
2
○
エンド・オブ・ライフケア看護学
1前
2
○
小計(6科目)
-
0
12
-
10
5
0
0
1前
4
○
12
6
5
18
12
6
5
18
5
2
2
12
0
兼2 兼2
0
兼4
-
-
看護学演習Ⅰ
*1,2
看護学演習Ⅱ
*1
1後
4
○
看護学実習
*2
2通
6
特別研究
*1,2
2通
12
○
12
6
5
18
-
26
0
0
12
6
5
18
0
-
74
62
0
-
12
6
5
18
0
小計(4科目)
合計(35科目)
学位又は称号
修士(看護学)
学位又は学科の分野
○
-
兼5 -
保健衛生学関係
設置の趣旨・必要性
Ⅰ 設置の趣旨・必要性
Ⅱ 教育課程編成の考え方・特色
卒
業
要
件
及
び
履
修
方
法
【修了要件】
当該課程に2年以上在学し,32単位(必修科目24単位,選択科目から8単位以上)以上を修得し,か
つ,必要な研究指導を受けたうえ,修士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし,在学期
間に関しては,優れた業績を上げた者については,1年以上在学すれば足りるものとする。
【履修方法】
博士前期課程における履修単位数は32単位以上とし,必要単位の履修方法は,次のとおりとする。
1)次に示す中から各自が主専攻を選ぶ。
基礎看護学 看護教育学 機能・代謝学 病態学
母性看護学 小児看護学
成人看護学 老人看護学 精神看護学
地域看護学 訪問看護学 保健学
2)主専攻に関する授業科目Ⅰ及びⅡ4単位(※印)を必修科目として履修する。
3)専門看護師認定試験受験希望者以外(*1)は,主専攻に関する看護学演習Ⅰ・Ⅱ計8単位及び特別研
究12単位を必修科目として履修する。(*1:20単位)
また,専門看護師認定試験受験希望者(*2)は,主専攻に関する看護学演習Ⅰ 4単位,看護学実習6単位
及び特別研究12単位を必修科目として履修する。(*2:22単位)
4)上記以外の授業科目より8単位(他の大学院及び本学の他の研究科の授業科目4単位を含む。)
を選択科目として履修する。
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
千葉大学-10
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(
事
前
伺
い
)
(千葉大学 看護学研究科看護システム管理学専攻 修士課程)
授業形態
単位数
科目
区分
専
門
科
目
共
通
科
目
実
験
・
実
習
専任教員等の配置
配当年次
必
修
病院看護システム管理学特論Ⅰ
1前
2
病院看護システム管理学特論Ⅱ
1前
2
病院看護システム管理学演習
2通
6
病院看護システム管理学課題研究
3通
12
ケア施設看護システム管理学特論Ⅰ
1前
2
○
ケア施設看護システム管理学特論Ⅱ
1前
2
○
ケア施設看護システム管理学演習
2通
6
○
1
1
ケア施設看護システム管理学課題研究
3通
12
○
1
1
地域看護システム管理学特論Ⅰ
1前
2
○
1
1
地域看護システム管理学特論Ⅱ
1前
2
○
1
1
地域看護システム管理学演習
2通
6
○
1
1
地域看護システム管理学課題研究
3通
12
○
1
1
実践看護評価学特論Ⅰ
1前
2
○
1
1
実践看護評価学特論Ⅱ
1前
2
○
1
1
実践看護評価学演習
2通
6
○
1
1
実践看護評価学課題研究
3通
12
○
1
1
継続教育・政策管理学特論Ⅰ
1前
2
○
1
1
継続教育・政策管理学特論Ⅱ
1前
2
○
1
1
継続教育・政策管理学演習
2通
6
○
1
1
継続教育・政策管理学課題研究
3通
12
○
1
1
小計(20科目)
-
110
0
-
5
4
情報活用論
1後
2
○
1
2
マネジメント実践論Ⅰ
1前
2
〇
5
2
マネジメント実践論Ⅱ
1後
2
○
5
1
医療安全管理論
1後
2
〇
1
1
看護政策論
1後
基礎情報活用論Ⅰ
1前
基礎情報活用論Ⅱ
1前
患者ケアサービス論
1前
看護経営管理論
1前
1
小計(9科目)
-
6
8
0
-
-
116
8
0
-
授業科目の名称
合計(29科目)
学位又は称号
修士(看護学)
選
択
自
由
講
義
演
習
教
授
准
教
授
○
1
1
○
1
1
○
1
1
○
1
1
0
講
師
助
教
助
手
備考
1
1
0
1
0
1
2
○
1
1
1
○
4
1
1
1
○
1
4
1
1
1
○
1
1
1
1
5
4
2
1
0
-
5
4
2
1
0
-
○
学位又は学科の分野
保健衛生学関係
設置の趣旨・必要性
Ⅰ 設置の趣旨・必要性
Ⅱ 教育課程編成の考え方・特色
卒
業
要
件
及
び
履
修
方
法
【修了要件】
当該課程に3年以上在学し,30単位(必修科目28単位,選択科目から2単位以上)以上を修得
し,かつ,必要な研究指導を受けたうえ,特定の課題についての研究の成果(修士研究)の審査及
び最終試験に合格する。
【履修方法】
履修単位数は30単位とし,必修単位の履修方法は、次のとおりとする。
1)次の中から各自が主専攻を選ぶ。
病院看護システム管理学 ケア施設看護システム管理学 地域看護システム管理学
実践看護評価学 継続教育・政策管理学
2)主専攻に関する授業科目4単位,共通科目6単位,及び演習科目6単位,課題研究12単位を
必修科目として履修する。
3)上記以外の授業科目より2単位以上を選択科目として履修する。なお,本学大学院看護学研究
科看護学専攻博士前期課程の授業科目を含むことができる。
4)課題研究は,現場の改革・改善に資するテーマについて修士研究を行う。
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
千葉大学-11