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資料2-1
議題(2)アンケート結果について 関連
アンケート結果の重視する項目と、総合戦略の視点との関連分析
1.各分野ごとの整理
(1)しごとづくり分野
・結婚するにあたり、「経済的安定」「仕事(学業)が落ち着くこと」が重視されている。
結婚していない理由としても、「雇用や収入が不安定」が比較的上位である。
これについては、男性については、より傾向が強い。
・子育て支援では、「事業所が仕事と子育ての両立支援に努めること」が比較的多く、女性にその傾向が強
い。
・本市の魅力面で「多様な就職先」は少数である。
・住み続けるためには、「雇用・収入」が最重視されている。
これは、傾向としては、男女間でも差がない。
・地域活性化等の面では、「雇用の安定」が抜けて多く、ついで「企業誘致による雇用の創出」が挙げられて
いる。
・これらの傾向は、1年未満の居住者についても同様である。
・学生が将来就きたい職業は、男性が「公務員」、女性が「医療、福祉」「教育、学習支援業」が多い傾向にあ
り、また、地域については、県内・市内計で半数弱となっている。
結婚~子育て~定住のいずれの局面でも、雇用や収入の安定の希望が多いことから、従来取り組んでき
た就業・創業支援、企業誘致などが重要である。また、職種の多様性の確保や特に若年層における就業(職
種・地域)希望とのマッチングを図る必要があると思われる。また、今回、希望の少ない業種の事業所が、本
市にも多くあることから、若年層への情報提供や、事業者側からのアプローチも必要と考える。
また、各事業所において、子育てと仕事の両立を図ることができるように支援などすることにより、特に女性
の雇用の安定、事業所側からは経験の多い職員の確保につながることが考えられる。
(2)人の流れ分野
・居住1年未満の場合、「仕事」関連が居住理由で最多であり、外的要因による転入が多くなっている。
・魅力については「自然の豊かさ」「豊富な農産物」「買い物のしやすさ」が多い。「レジャー・娯楽」「歴史的ま
ちなみ・風土」は少ない。居住期間の長短に関わらずこの傾向である。
・住み続けるため重視することには、「自然の豊かさ・気候のよさ」「子育てのしやすさ」が多く挙げられてい
る。なお、20代前半では「レジャー・娯楽」を重視する傾向がある。
また、10代では、「市民性」について、3割以上が挙げられている。
1年未満の居住者では、「住宅の状況」、「医療の充実」、「買い物のしやすさ」、「交通の利便」と続いてい
る。
・地域活性化等の面では、「観光振興による交流人口拡大」が多く、次いで「芸術・文化・スポーツの振興」が
多く挙げられている。
交流人口拡大部分では、観光振興や芸術・文化・スポーツの振興が重要であると考えられる。また、定住に
つなげるものとしては、「自然の豊かさ」「豊富な農産物」を活用することが必要であり、「子育てしやすさ」も大
きな課題であると考えられる。
逆に、本市の歴史的な魅力については、観光振興と関連して情報が十分に周知されていないとも考えられ
る。
10代で「市民性」に魅力を感じている層が比較的多いことから、これを活用して定住を継続させる取り組み
が必要と考えられる。
また、1年未満の居住者からは、住宅、医療、買い物のしやすさ、交通の利便があげられていることから、
市外からの居住呼び込みにあたっては、生活全般の利便のよさに配慮した取り組みが必要であると考えら
れる。
「レジャー・娯楽」については、比較的高い希望がある層が20代前半であるため、取り組みを行うかは課題
である。
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資料2-1
(3)結婚・出産・子育ての希望をかなえる分野
・結婚については、「良い相手との出会い」が突出しており、「良い相手」が見つかれば、その時期に結婚した
い傾向にある。
・(将来)設けたい子どもの数は、未婚で約1.9人、既婚等で約2.53人、全体としては、2.36人となっている。
・子どもを持つために重視することは、「雇用・収入の安定」であり、次いで働きながら子育てできる社会環境
や家族の協力となっている、次いで「費用」支援となっている。特に子育て世代と思われる20代~30代にお
いては、地域の保育サービスの整備が多く挙げられている。
・子育て支援で重視することでは、全体として「保育」等に係る施設・環境の充実となっており、次いで、子育
て費用に係る支援となっている。
これらのことから、子どもを産む~子育てには、「保育」等や「子どもの遊び」に関する環境整備が第一であ
り、出産に当たっては、これに加えて家族の協力が重要であり、また、実際の子育てを行うにあたっては、子
育てに関する経済的支援が重要と考える傾向にある。
・福島市の魅力面では、「子育てのしやすさ」は比較的低位である。
・住み続けるため重視することについては、「子育てのしやすさ」が20代で4割以上、30代で4割弱となって
いる。また、30代前半は「医療の充実」が3割回答している。
・人口減少対策等の面では、「子育て支援の充実」が半数以上となっている。
結婚については、「良い相手」との出会いの場の創出が必要となってくると考えられる。
出産から子育てに関しては、行政としては、「保育」等に関する環境整備とりわけ柔軟なサービスの提供が
重要と考えられ、併せて経済的な負担軽減も必要であり、子供が安心して遊べる環境づくりが求められてい
る。
また、(最初の)出産に関しては、家族の協力が必要との傾向にあるため、特に第一子を設ける前に、家族
(配偶者・身近な親族)への働きかけも必要であろう。
併せて、子育ての支援策として、事業所に対しても、子育てと仕事の両立に向けた意識の啓発などが必要
であると考えられる。
(4)地域づくりと連携分野
・本市の魅力としては「自然な豊かさ」「豊富な農産物」が多く挙げられている。
次いで、「交通の利便性」、「比較的安価な居住環境・生活コスト」、「買い物のしやすさ」の回答が多い。
1年未満の居住者は、これらに加えて「温かい市民性」が挙げられている。
・住み続けるため重視する面では、「医療の充実」、「自然の豊かさ・気候のよさ」、「交通の利便」、「生活コス
ト」、「住宅の状況」と続いている。
1年未満の居住者では、「住宅の状況」、「医療の充実」、「買い物のしやすさ」、「交通の利便」と続いてい
る。
・他市町村へ移りたい方の主な理由として、反面「自家用車がないと不便」、「買い物が不便」など交通の利
便に関する意見があった。
本市の魅力として多く挙げられた「豊かな自然」、「豊富な農産物」などの評価が高くまた、交通などの利便
も多く挙げられたことから、本市は、都市機能もあり、さらに自然が豊かな環境にあることが大きな特色であ
ると考えられる。
今後は、この特色(強み)を活かした地域づくりを重視していく必要がある。
また、1年未満居住の方からも、同様の傾向があることから、市外からの居住呼び込みにあたっては、生活
全般の利便のよさに配慮した取り組みが必要であると考えられる。
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資料2-1
2.まとめ
居住継続には、第一に「雇用・収入」が求められている。
また「しごと」(収入)の安定が結婚へ~出産~子育てへの動機付けとなる傾向も見られた。
これには「しごと」の安定に向けた取り組みが必要であると考える。
加えて、結婚にあたっては、出会いの場が求められていること。
出産に関しては、家族・事業所の意識啓発も重要であること。
子育てには、多様で柔軟なサービスの提供が求められていること。
これらに関する施策を今後も継続して行う必要がある。中でも、「しごと」の場である事業所の理解が必要で
あるため、これをさらに深めるため事業所との連携などによる「しごと」づくりが重要であり、「しごと」の場づく
りに直接繋がる企業誘致。創業支援、就業支援を行う必要がある。。
これが、「ひと」が安心して住める、子どもを育てられる「まち」の第一歩となると考える。
次に、本市の魅力(強み)である、「豊かな自然」、「豊富な農産物」を活かした観光振興によって交流人口
拡大へのつなげることができると考えられる。反面、知られていない特に「歴史」に係る地域資源についても
市内外問わず併せて情報発信をする必要がある。
これらにより、まず、本市の魅力を知ってもらい、併せて、生活の利便性に配慮した情報を併せて提供する
ことにより、居住への動機付けを行うことが重要である。
また、若年層に希望がある「芸術・文化・スポーツの振興」もさらに取り組むことにより、交流人口拡大から
定住へ結びつけたいと考える。
さらに、現在、市外への「転出世代」となっている、10代後半を中心として魅力と感じている「温かい市民
性」を活用した交流事業などの実施により、本市へ留める契機としていくことが重要と考える。
また、今般のアンケートとは直接繋がらないが、東北中央道の開通はじめ、本市の強みである「交通の要
衝」であることを活かして、企業の誘致などにもつなげていくことが必要である。
総合戦略では、放射線対策に関して記載はしないものの、市民アンケートの結果からは関心が高いことを
鑑みて、「安心して働ける」「安心して子育てができる」等「安心」をキーワードに進めていきたいと考える。
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資料2-1
福島市の強み・弱み
強 み
内
部
環
境
(
市
内
環
境
)
弱 み
<利便性>
<利便性>
・交通の要衝(地理的条件)
・買い物などで流出しやすい
・道路網の充実
・車利用前提の生活
・2つの私鉄
・公共交通の利便
・日常生活に困らない買い物環境
・若い世代向けの買い物施設が少ない
<生活・経済環境>
<生活・経済環境>
・豊かな自然
・中心市街地の回遊性・魅力
・豊富な農産物
・娯楽
・各地区に個性豊かな歴史・文化
・周知の不足
・従業者数は卸小売業、サービス業、製造業
・雇用先が多様とは感じられない
・売り上げでは卸小売業、製造業、医療福祉
・若い世代向けのレジャー・娯楽施設が少ない
<安全・安心>
<安全・安心>
・比較的自然災害の少ないまち
・放射線災害→自主的避難者
・市民協働のまち
・情報の発信力
・独自の子育て支援
<市民性>
<市民性>
・温かい
・現状を肯定しやすい
・粘り強く勤勉
機 会
・東北中央道の開通
・住んでみたい県の上位
外
部 ・国内外との連携
環 ・企業の進出
境
・地方創生(自らが決断する)
(
取
り
巻
く
環
境
)
脅 威
・人口減少、人口構成の変化(少子高齢化)
・大手事業所の再編
・人手不足、後継者・担い手不足
・国際化の波(経済面)
・地方創生(自らが決断する)
※下線部については、市民アンケートの結果を基に記載。
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