2013 年 11 月号

2013 年 11 月号
隔月刊
日本ビジネス航空協会
(一般社団法人)
◇ 巻
頭
スイスポートジャパン株式会社
代表取締役社長
理 事 上瀧 彰
昨年 11 月にスイスポートジャパンの社長に就任し、日本ビジネス航空協会の理事を務め
させて戴いております。改めまして、宜しくお願い申し上げます。
既に熱の冷めたニュースになっているかもしれませんが、2020 年オリンピックの東京開
催が決定しました。これからの 7 年間の航空機関連の技術の進歩、航空/空港環境の改善、
アジアの経済成長等を考慮すると、東京オリンピックにビジネスジェットでの来日を考え
る方々が相当に増えるでしょうし、日本国として現在では想像もできない対応が求められ
ることが予想されます。ホスト国として恥ずかしくないビジネスジェットの受け入れ態勢
の完備が急務となります。オリンピックが日本のビジネスジェットを取り巻く様々な環境
改善にとっての大きな起爆剤となることを期待します。当社としても、そのほんの一部で
すがお役に立てればと思っています。
さて、スイスポートジャパンとは一体どのような会社なのか、この場をお借りしまして
簡単に紹介させて戴こうと思います。
当社は、世界 37 ヶ国、181 空港でグランドハンドリング業務を展開するスイスポートイ
ンターナショナル社と丸紅との日本に於けるジョイントベンチャー事業です。現在、成田
国際空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港(整備業務のみ)の 4 空港にて活動し
ており、約 750 人の会社です。次のようなグランドハンドリングの業務を行っています。

オペレーションコントロール
航空機が運航する為に必要な様々な情報の管理・手配・運営をしています。ウェイ
ト&バランスの管理は大事な業務の一つです。

旅客業務
お客様が空港に到着してから航空機に搭
乗するまでのサービスを、カウンターか
らゲートでの対応に至るまでエアライン
に代わって作業しています。お客様に直
接対応する部署であり、
「おもてなし」が
求められる業務です。
2

ランプ業務
航空機が着陸した後の駐機場への誘
導から、離陸する為の滑走路への誘導
に至るまで航空機回りの様々な作業
をカバーしています。機内のクリーニ
ングや手荷物・貨物の搭降載といった
作業も行います。

貨物業務
空港内の貨物上屋で貨物の仕分け・積
み替え・搬入・搬出に至るまでの作業
を行います。
成田及び関空に貨物上屋を持ってい
ます。

整備
航空機の整備・支援業務、出発前点検
作業を行います。
ビジネスジェットに対しても成田、中部、関空の 3 空港に於いてランプ業務から旅客
業務に至るサービスを提供しています。
当社のセールスポイントとして、スイスポートインターナショナル・グループは特定
の航空会社に属さない独立系のグランドハンドリング会社であり、全世界に展開するネ
ットワークを生かして、世界のエアライン及びプライベートジェットのオーナーの方々
にサービスを提供しています。
◇ ビジネス航空界のトピックス ・ 新着情報
APEC 交通大臣会議 at 東京
第 8 回 APEC 交通大臣会議が、9 月 4 日-6 日に東京で開催され、NBAA President & CEO
Mr. Ed Bolen 及び IBAC Director General Mr. Kurt Edwards が、それぞれ 5 日の大
臣会議及び大臣会議に先立ち 4 日に開催されたビジネスフォーラムでビジネス航空に
関する見解等を述べました。APEC にはアジアにおけるビジネス航空の発展に積極的に
携わっていただいています。
東京オリンピック開催決定
2020 年オリンピックの東京開催が決まりましたが、オリンピック開催期間中には北京や
3
ロンドンオリンピックでの状況から見て非常に沢山のビジネスジェット機の飛来が予想
されます。国や東京都と協力してその受け入れ態勢を構築していく必要があります。
東京国際航空宇宙産業展 2013
10 月 2 日(水)-4 日(金)の 3 日間東京ビッグサイト
で、東京国際航空宇宙産業展 2013 が開催されました。
協会も後援団体として産業展を支援させていただくと
ともに、会員の皆様のご協力を得て協会のブースを出展し、
ビジネス航空の理解促進に努めました。
JBAA ブースの風景(右)
NBAA2013
今年の NBAA2013 は 10 月 22 日から 24 日まで米国ラスベガスで開催されました。
日本からは、国土交通省航空局に加え、会員の愛知県や成田国際空港(株)等がブース
を出展され、日本からも多くの方々が参加されました。
ただ開催日が 10 月末でしたので、NBAA2013 の会報での詳しい紹介は次号(1 月号)でさせ
ていただきます。
ビジネスジェット用包括運航基準間もなく発効
折衝を続けておりましたビジネスジェット用包括運航基準(FAR135 並み基準、新設され
る運航規程審査要領細則第 4 章)が、パブリックコメントの受付も終了し、間もなく発
効の運びとなります。
内容に関しまして協会としましては発効後もまだまだ改善を御願いして行かなければな
らない事項があると考えていますが、長年の要望の実現であり、大きな前進です。
ビジネスジェット用包括運航基準以外の規制緩和の実現
上記のビジネスジェット用包括運航基準新設に加え、以下の規制緩和が近日中に実現さ
れる見込みです。
・ 外国籍チャーター機で日本に飛来した搭乗旅客の、同一機での日本国内移動の一部
4
規制緩和
・ ICAO 非締約国籍自家用ビジネス機(台湾国籍機等)の日本への飛行許可申請期限の短
縮
◇ 協会ニュース
上記の「ビジネス航空界のトピックス
・
新着情報」記載の動きに対し、積極的に活動
を行っています。
主要協会活動(9-10月)
9月4日
APEC ビジネスフォーラムに参加
9月 4 日
APEC 出席のため来日中の NBAA President & CEO Mr. Ed Bolen,
IBAC Director General Mr. Kurt Edwards 等と会議
9月7日
ヘリコプター事業促進協議会定例会に出席
9月18日 NBAA2013 出展に関し航空局と会議
9月18日 JBAA 重点施策検討会議を開催
9月18日 沖縄県と会議
9月20日 日本航空協会表彰式に参列
9月20日 FDR 規制緩和に関し航空局と会議
9月23日 包括運航基準案に対する協会としてのパブリックコメントを提出
10月2日-4 日 東京国際航空宇宙産業展 2013 にブースを出展
10月7日 理事会を開催
10月17日 東京都(都市整備局航空政策担当部長、知事本局横田基地共用化推進
担当部長他)と会議
10月17日 全国地域航空システム推進協議会事務局長と会議
10月17日 NBAA2013 出展に関し航空局と会議
10月22日-24日 NBAA2013 at LasVegas に参加
10月24,25日 IBAC 第 58 回理事会 at LasVegas に出席
余 白
5
◇ 会員紹介 その1
福島県観光交流局 空港交流課
災害対応拠点としての福島空港
1 福島空港の状況
福島空港は東北地方の南側玄関口、東京から北へ約 180kmのところに位置しています。
平成 5 年に福島空港は国内路線を中心に 2,000m滑走路の仕様で開港しました。平成 11
年には国際定期路線が開設され、翌 12 年には滑走
路を 2,500mに延伸し、そして本年 3 月には開港か
ら 20 年の節目を迎えました。この 20 年の間に、
延 1,000 万人以上の皆様に御利用いただき、福島
県や北関東エリアの空路ゲートウェイの役割を担
ってまいりました。
また、東日本大震災時においては、災害対応拠
点としても機能することが証明されました。
2 震災時の対応状況
さて、今回は、震災時の福島空港の災害対応について御紹介させていただきます。平成
23 年 3 月 11 日の震災時、福島県内では最大震度6
強と非常に強い揺れのため、東北自動車道や東北新
幹線は亀裂や損傷が生じて不通となり交通網が遮
断されました。さらに、東北地方の拠点空港の仙台
空港は津波被害に遭い利用不可となりました。
一方、福島空港は航空機の運航に支障のあるよう
な被害は特になく、震災直後から羽田、名古屋、伊
丹空港への臨時便が運航され、救援機や救援物資の
受け入れなど災害対応の拠点となりました。
震災直後、東京以西の各県防災ヘリや自衛隊機は東北地方へ飛び立ちましたが、震災の
発生時刻が夕方であったことから、一次集結拠
点として福島空港に多数の航空機が到着しまし
た。そのため震災当日から運用時間を 24 時間
(3/11~4/19)に延長しました。福島空港では
情報収集活動に使用する報道機も受け入れたた
め、震災翌日には通常の約 12 倍となる 131 機
の航空機が着陸しました。また、臨時便を含め
た航空便の搭乗者数は最大で 1 日に約 2,800 人
となり、震災前の 3 月の平均搭乗者数の約 7 倍
6
となりました。韓国やロシアからの救援機も福
島空港に到着し、各国部隊が福島空港を経由し
て各被災地域へ救援に移動しました。
大型輸送機で運ばれた救援物資は、福島空港
でヘリコプターなど小型輸送機や輸送トラッ
クに積み替えられ、東北地方の被災現場へ届け
られました。初期段階では、食料品や毛布等の
避難者が最低限必要とする物資が中心に届け
られましたが、その後は各避難所からの要望に応じた物資が輸送されてきました。この他
に受入条件が揃えば個人機による救援物資も受け入れ、4 月中旬まで全国や各国からの善意
を載せた多数の救援機が福島空港に離着陸しました。
3 DMAT 等の活動及び受入体制
医療搬送については、震災翌日 3 月 12 日から 3
月 14 日までの期間において、DMAT(災害派遣医
療チーム)が、負傷者の搬送を想定して福島空港で
活動をしました。空港内の除雪車庫では DMAT によ
る SCU(広域搬送拠点臨時医療施設)が開設され、
全国から DMAT14 チームが参集し、被災地からヘリ
コプターで搬送されてきた患者を SCU で受け入れ、
自衛隊輸送機により羽田空港へと広域搬送が行われました。これは日本で初めて実際の広
域搬送が行われる事例となりました。
一方、受入側の対応としては、福島空港事務所、東京航空局福島空港出張所、福島空港
ビル、航空会社等からなる対策本部を設置し、メンバーが一堂に会して様々な協議が行わ
れました。震災直後は全ての航空機を受け入れていましたが、救援機などの航空機を優先
的に受け入れるため報道機は1社1機に制限し、エプロン、誘導路、グラスエリアなど、
航空機の種類や用途に応じて駐機する場所を指定し、その誘導(マーシャリング)は空港
事務所の職員が行いました。航空燃料を補給するにあたり燃料が不足することはありませ
んでしたが、航空機の到着時間が集中したため給油時間が 1 時間以上待つ場合もありまし
た。
4 震災の経験を踏まえて
こうした震災時の経験を踏まえて、福島空港の防災機能強化を望む声が空港地元周辺か
ら上がり、県内の災害対応に加えて、今後想定される首都圏直下型地震など大規模かつ広
域的災害においても福島空港を災害対応拠点として利活用すべきとの声も多数寄せられて
います。
このため、福島県では震災時の対応を踏まえて福島県地域防災計画を修正し、福島空港
を「緊急援助物資や DMAT 等の受け入れ拠点」や「ヘリコプター臨時離着陸場」に指定し
7
ました。また、関係部署を構成メンバーとする検討会議を立ち上げ、防災倉庫、備蓄、DMAT
活動スペース、救援物資荷捌きスペース、災害用臨時ヘリポートの設置など空港の防災機
能強化についての検討を行っています。
福島空港のメリットは、①東京までヘリコプターで1時間の距離、②雨天時等の際にも
計器飛行が可能、③災害に強い地盤である、④空港及び空港公園も含めて広い敷地がある、
⑤あぶくま高原道路へ 5 分、東北自動車道へ 20 分でアクセスが可能、などの利点がありま
すので、これらの点を生かして、国の防災計
福島空港
震災前
画等においても福島空港を救援活動の対応
機能強化後
拠点として位置付けていただくよう要望活
倉庫(備蓄、支援物資)
動を行っています。
備蓄・支援物資
トラック協会との協定
震災後
現在、福島県では「ふくしまからはじめよ
災害派遣医療チーム
う。」を合言葉に震災からの復興と風評払拭
石油協会等との協定
への取組を本格的に進めています。
災害用臨時ヘリポート
活用メリット
被災地支援
・東京までヘリで1時間
・計器飛行ができる
・震災に強い地盤
・広い敷地
最後になりましたが、震災時にいただきました全国からの数々の御好意に対して改めて
感謝申し上げますとともに、今回、このような貴重な経験を与えて頂きました JBAA 事務
局及び関係者の皆様に感謝申し上げます。
連絡先:福島県観光交流局 空港交流課 電話:024-521-7127
◇ 会員紹介 その2
ユーロコプタージャパン トレーニングセンター
訓練の概要とシミュレータ訓練
ユーロコプタージャパン株式会社 トレーニングセンター
マーケティング担当 櫻井玲子
ユーロコプターの安全に対する取り組み
ユーロコプタージャパンは、フラン
ス・ドイツ・スペインに拠点を置く、民
間・官公庁市場において世界 No.1 のヘ
リコプターメーカーである、ユーロコプ
ターの日本支社です。ヘリコプターの販
8
売からアフターサービスまで、一貫したサー
ビスとソリューションをご提案しており、外
資系航空機メーカーとして唯一、総合的なサ
ービスをご提供しています。
世界では、毎日、数千人の方々がユーロコ
プター製ヘリコプターでフライトされてい
ます。その方々の安全はユーロコプターの最
優先事項であり、世界中の全社員が日々、製
品とサービスの安全に貢献しています。安全
性の基準を高め続け、サプライヤーに対して
もそれを要求し、お客様とその文化を共有し
ています。ユーロコプターはビジネスの最重要事項として、安全を最優先しています。
訓練の必要性
ユーロコプターは、2016 年までに世界のヘリコ
プター事故を 80%削減するために、the European
Helicopter Safety Team (EHEST) のメンバーと
して、技術、整備、運航面での安全に取り組んで
います。
特に運航上の原因による事故が全体の 85%に及
んでいますが、これらの事故を減少するためにも
っとも効果的な対策は、運航に直接関わる操縦士
と整備士に対する訓練を実施することと考え、世
界各地に訓練施設を作り、訓練を受けやすい環境
を世界規模で提供することを目標としています。
ユーロコプターのトレーニング実績
1.主なトレーニング実績(年間)
2.19 基のフルフライトシミュレータ
(FFS)
・操縦士訓練 4,000 名
・整備士・アビオニクス訓練 5,000 名
・飛行訓練 10,000 時間
・シミュレータ訓練 27,000 時間
・訓練効率の向上、コストの削減を促進
・世界各地に異なる機種のシミュレータを広く配備
3.世界各地に 23 カ所のトレーニングセンター
・世界各地に 500 名以上の訓練専門家を配置
・顧客の要望に合わせてカスタマイズされた操縦士と整備士の学科・実地訓練
・シミュレータやマルチメディア教材を駆使した先進的な訓練を提供
・JAR FCL2, EASA Part 147, FAA, NAAs または軍隊等の法規に準拠
・ナイトビジョンゴーグル、山岳飛行、安全とサバイバル、サーチアンドレスキュー、ヘリデッキ着陸等の特別な需
要に対応
9
ユーロコプタージャパン トレーニングセンター
ユーロコプタージャパン トレーニングセンターは、ユーロコプターの認定を取得し、世界で
22 番目の
トレーニングセンターとして 2012 年に神戸空港事業所内に設立されました。運航の
安全性を確保し、ヘリコプターの性能を最大限に活用するため、ユーロコプター機を運航する操
縦士・整備士の訓練を行っています。
ヘリコプターメーカーによる訓練のメリット
ユーロコプターは、世界中で幅広く活躍する民間および軍の多様なミッションに対応する訓練
プログラムを長年にわたり開発してきました。その実績の中で培った高度な訓練ノウハウをもと
に、日本の制度や運航事情に合わせてアレンジしたプログラムをご用意しています。
ユーロコプタージャパン トレーニングセンターでは、ユーロコプターの認定を受けた教官が
最新鋭の教育教材を使用して、日本語による学科及び実技訓練を、お客様のご要望に合わせて、
神戸空港、お客様のベース、海外のユーロコプターグループ拠点にてご提供しています。
ユーロコプターのトレーニングセンターに認定されるためには、訓練施設、訓練内容、訓練機
材、トレーニングセンターの組織とスタッフについて、厳しい訓練品質基準をクリアする必要が
あります。また、2 年毎に本社からの査察を受けることにより、高い訓練品質を維持しています。
10
訓練コースの開始
操縦士・整備士を対象に、航空局の実地試験受験、実地試験受験準備、ガイドライン訓練、学
科訓練、実技訓練等の標準コースを設定し、2014 年より訓練を開始します。
コース化するこ
とにより、トレーニングセンターのリソースを効率よく運用し、より多くのお客様に、体系的で
高品質な訓練をご提供できる体制を整えています。
訓練は原則として神戸空港のトレーニングセンターにおいて、マルチメディア教材、シミュ
レータ、モックアップ等を用いて行いますが、お客様のベースでの訓練、お客様の実機を使用し
た訓練、標準コースに設定のない海外訓練、海外施設における JCAB 本邦外実地試験受験等お客
様のご要望に合わせたオーダーメイド訓練にもご相談に応じます。
安全対策には、現場だけでなく組織的な取り組みが重要です。現場の運航者を対象とした直接
的な訓練の他に、長期訓練計画提案、社内の訓練プログラム作成支援、回転翼運航基礎知識研修
等、管理者または運航管理者向けの研修やセミナー開催などのコンサルティングも行っています。
トレーニングホイール
トレーニングホイー
ルは、ユーロコプター
の考える効果的な訓練
プロセスです。技術の
発達とともに機体が複
雑・高度化するにつれ
て、学科と実機のみの
訓練では、技術の習得
が困難となりつつあり
ます。
複雑なシステムの説
明に、ユーロコプター
の開発したビジュアル
化重視の電子教材等を
訓練コース内に適宜導
入することにより、訓練生の時間及び費用的負担を軽減し、限られた期間内での知識・技能の定
11
着度を高めることが可能となります。
利用可能な海外シミュレータ
ユーロコプターグループが世界
各国に展開している数機種のシミ
ュレータが利用可能で、様々な訓練
のご要望にお応えすることができま
す。
EC135P2+ フルフライトシミュレータ(神戸)
2014 年 4 月、EC135P2+フルフライトシミュレー
タを神戸空港事業所内 トレーニングセンター
に導入予定です。ユーロコプターグループ内
EC135 シミュレータで最高レベルの FAA Part60
Level C と同等の仕様です。シミュレータの活用
により、実機では実施することが難しい多様な
系統の非常操作や悪天候条件下の運航、整備士
の試運転その他様々なミッションを想定した効
率的かつ低コストの訓練を提供することが可能
になりました。
シミュレータの仕様
・LED プロジェクターによる高精細ビジュアルシステム
視界=240°×80°(+30/-50°)
・振動(3 軸)及びサラウンド音響装置
・6 軸フルモーションシステム
195 種類の故障模擬または非常操作訓練が可
能で(同時に複数選択可能)、操縦士・整備
士ともに実機ではリスクの高い、または実施
不可能な訓練を安全に実施することができま
す。さらに多発タービン機・グラスコックピットへの初期移行訓練や、オートパイロット慣熟、
他機種の操縦士の計器飛行や技量維持訓練にも応用可能です。
高価な実機を 2 名のパイロットで訓練に使用した場合の機体償却費、運航に関わる人件費、燃
料代その他のコストと比較すると、シミュレータ訓練は非常に経済的です。さらに、本来の業務
12
を妨げることなく、また、整備時間間隔を気にせず訓練を実施することができます。シミュレー
タ訓練では、さらに下記のメリットがあります。
・トラフィックの混雑による遅延がない
・実際の天気に関わらず、VMC/IMC、昼間/夜間、アイシングコンディション等の飛行条件を
選択可能
・稼働率が高い
また、近年においては、騒音や一酸化炭素等の排出物などが環境に与える影響を無視するわけ
にはいきません。特に騒音は、夜間での実機訓練の際には大きな問題になりがちですが、シミュ
レータ訓練では時間や環境を気にせず訓練することが可能です。
将来的には、EASA や FAA などの認定を取得し、
海外のお客様にもこのシミュレータを利用して、
訓練を行っていただけるように計画をしていま
す。
ユーロコプタージャパン トレーニングセンター
ユーロコプタージャパン株式会社 神戸空港事業所内
〒650-0048 兵庫県神戸市中央区神戸空港 8-8
Tel:078-306-4300 (神戸空港事業所代表)
◇ 投 稿
本号では休載いたします
◇ 入会案内
当協会の主旨、活動にご賛同いただける皆様のご入会をお待ちしています。会員は、正
会員(団体及び個人)と本協会の活動を賛助する賛助会員(団体及び個人)から構成され
ています。
詳細は事務局迄お問い合わせ下さい。入会案内をお送り致します。
入会金 正会員
団体 50,000 円
個人 20,000 円
賛助会員
団体 30,000 円
個人
年会費 正会員
1,000 円
団体 120,000 円以上
個人 20,000 円以上
賛助会員
団体 50,000 円以上
個人 10,000 円以上
13
◇ ご意見、問い合わせ先
事務局までご連絡下さい。
日本ビジネス航空協会 事務局
〒100-8088
東京都千代田区大手町 1 丁目 4 番 2 号
Tel:03-3282-2870
丸紅ビル3F
Fax:03-5220-7710
web: http://www.jbaa.org
e mail: [email protected]
編集後記
会員各位の投稿をお待ちしています。
テーマが自由な「投稿コラム」に加え、本年1月号より会員ご自身の会社・団体を自由な形式で
ご紹介・広報頂く、「会員紹介」コラムを設定いたしました。投稿をお待ちしています。
写真、図、キャッチ・コピーなどを含め、A4 版 3~4 ページ、Word ファイルにまとめてお送りください。
当分は最近 5 年以内に入会された会員の原稿を歓迎いたします。
原稿送付先: [email protected]
・・・ a kind of FBO ・・・
14