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from
o
Way
和洋女子大学
学報
TO P IC S
学生の活躍−
−東武百貨店との産学連携−
−
9月14日、本学と淡江大学(台湾)
が共催し、国際シンポジウム
「東
で
船橋 「New Life Navi」
店
秋の新作コーディネートを提案
アジアの文学・言語・文化と女性」
を開催しました。2013年3月に締
結された本学の言語・文学系と淡江大学日本語文学系の学術交
流協定を記念し、
中国や韓国からも研究者を招聘して開催された
このシンポジウムには、国内外より約160名が参加。パネルディス
服飾造形学類の学生7名が、8月29日に発行されたフリーペーパー
「New Life Navi」
vol.2紙上で、5ブランドの秋の新作コーディネートを担
当しました。学生たちは客層や流行を踏まえ、
テーマに沿って、小物も含
カッションでは予
めたトータルな組み合
定 時 間を過ぎて
わせを提案。販売につ
も熱くディスカッ
ながるポイントなどの貴
ションが続き、充
重なアドバイスをバイヤ
実したシンポジウ
ーの方から受けました。
ムとなりました。
コーディネートは9月18
日まで、店頭でもディス
第11回 和洋女子大学 競書大会
プレーされました。
向井准教授の授業を履修している学生たちが参加
池袋 秋のフードフェスティバルで
店 「女子DON
(丼)」
4種類を考案
年の人間育成と豊かな情操教育に資するため、第11回となる競書
大会を開催しました。212団体から10,805作品が寄せられ、過去
健康栄養学類の学生16名が、
最高の出品数となりました。入賞作品は11月16日・17日に文化資
9月19日から10月2日まで開催さ
料館および書道教室で展示され、
17日には表彰式が行われました。
れた秋のフードフェスティバル
「女子DON(丼)」
に参加しまし
第10回ポエトリー・リーディング・セミナー開催
た。
地下食品売場11店舗と、
栄
11月23日に、英語・英文学類主催のポエトリー・リーディング・セミ
養学を学ぶ5大学の女子大学
ナーを開催しました。英語の言葉の美しさやリズムを学び、
その豊
生が
「女性が罪悪感無く手軽
にガッツリ食べられるカワイイ
かな世界を楽しむ、
このセミナー。午前中はワークショップとコンテ
スト、午後にはコンテスト授賞式と、作家の大野更紗氏による講演
販売開始前日のプレ販売に参加した学生たち6名
丼」
をテーマに500kcal以下の
丼17種類を考案。本学は「美濃吉」
「銀座ハゲ天」で提供された
「鯵まぜご
「生き延びるための、
『文学』
−身体がきりとる言葉」
が行われまし
はん秋茄子飾り丼」
や
「IRODORI♥サラダ天丼」
など4種類を開発しました。
た。学内外から多くの参加者を迎え、活気のある催しとなりました。
平成24年度の成績をもとに、各専修から優秀な学生を選出し、表彰しました。
平成25年度
和洋女子大学優秀賞
近藤 咲紀(服飾造形学専修 4 年)
福地 亜美(服飾造形学専修 3 年)
土橋 知可(服飾造形学専修 2 年)
宮沢 美紀(健康栄養学専修 4 年)
山田 のぞ美(健康栄養学専修 3 年)
加藤 彩夏(健康栄養学専修 2 年)
河原 知雪理(国際社会システム4 年)
中沢 友香(生活環境学専修 4 年)
浅野 萌子(人間発達学専修 4 年)
若井 郁美(生活環境学専修 3 年)
山﨑 和華奈(国際社会システム3 年)
井口 彩花(生活環境学専修 2 年)
川上 伊純(人間発達学専修 3 年)
増子 舞(国際社会システム専修 2 年)
樋口 祐香(人間発達学専修 2 年)
江戸川は利根川水系の分流で、
関東地方を流れる一級河川。歌
川広重の
「名所江戸百景」では、
国府台から江戸川越しに富士山
を眺めた景色が描かれています。
河川敷は、散歩やジョギング、サ
イクリ
リングコースと
グ ー として人気です。
て人気 す
「第7回 全日本学生・ジュニア短歌大会」で5名が入賞
小沼 加奈(日本文学・文化学類4年)
日本歌人クラブが主催し、文化庁・毎日新聞社などが後援する [優良賞]
「全日本学生・ジュニア短歌大会」。高校生・大学専門学校生
の部において、822首の応募から、
日本文学・文化学類の学生
4名が優良賞に、1名が奨励賞に入賞しました。
宮田 有梨(日本文学・文化学類3年)
中山 未来(日本文学・文化学類2年)
樋口 遥香
(日本文学・文化学類2年)
[奨励賞] 石井 里佳(日本文学・文化学類 4 年)
今号の表紙
メディアセンター[西館 4F]
人間発達学専修 心理発達コー
スの学生2人と、
同専修 こども発
達支援コースの学生1人。
facebookでも大学の情報を発信しています。http://www.facebook.com/wayo.unv
撮影:写真部 村山加奈
編 集 後 記
和洋女子大学広報課では、学報に関する皆様のご意見や
ご感想をお待ちしています。下記、広報課メールアドレス
までお気軽にご連絡ください。
(メールアドレス:[email protected])
お問い合せ/広報課 TEL 047­371­1473 FAX 047­371­2271 [email protected]
丸山 瑞穂(英文学専修 4 年)
松嵜 順子(英語コミュニケーション専修 4 年)
田中 彩加(英文学専修 3 年)
笹山 有彩(英語コミュニケーション専修 3 年)
菊池 舞(英文学専修 2 年)
椎名 杏樹(英語コミュニケーション専修 2 年)
長谷川 早苗(日本文学専修 4 年)
森 香央梨(文化総合芸術専修 4 年)
野口 紗季(日本文学専修 3 年)
小濱 奈々
(文化総合芸術専修 3 年)
植草 まみ
(日本文学専修 2 年)
渡辺 舞(文化総合芸術専修 2 年)
編集・発行/和洋女子大学 〒272­8533 千葉県市川市国府台 2­3­1 www.wayo.ac.jp
全国の小・中・高校生を対象に、
書写・書道教育の振興および青少
和洋女子大学学報 vol.56 November 2013
国際シンポジウムを開催
vol.56
November
2013
平成26年度
心理学類・こども発達学類、誕生!
インターンシップ体験報告
「挑む喜び」
を伝える
平成 26 年度
特 集
和洋女子大学では、時代の流れや社会の要請に応えながら
「社会で活躍できる人材」の
心 理 学 類・こども発達 学類、誕生!
育成に力を注いでいます。平成 26年度には、心理・社会学類 人間発達学専修の中の
「心理発達コース」
「こども発達支援コース」が、
「心理学類」
「こども発達学類」として新設されます。
国際学類を加えた、新しい3 学類を設置し、さらに充実した学びを提供していきます。
「臨床心理学」
髙梨一彦教授
履修時期 3年次
単位数 2単位
臨床心理学における基本的な理論とかかわりの諸技法
私の
原点
学び
紹介
長島沙織さん
心理・社会学類 人間発達学専修
心理発達コース3年
の理論(行動療法・クライエント中心療法・精神力動論)
を学びます。授業では、概論の後に詳細な事例を紹介。
小学生の頃から心理テストや血液型によ
髙梨教授は毎回、講義の感想や質問を学生たちに書か
る性格診断などが好きで、そういった本をよ
せ、次回の講義でそれらの疑問点について回答、前回
く読んでいました。人の話し方や声・表情
の授業を振り返りながら新しいテーマに結びつけ、学生
などから
「この人はどういう人なんだろう?」
たちの学びを深めています。臨床心理学の基礎知識と、
と考えたりすることも好きで、案外それが当
人の理解の仕方を身につけることを目標にしています。
全15回にわたる授業の前半は、
2回の講義で1セット。
1回目で概
論、
2回目で事例紹介という流れで、
諸技法の理論を学んでいき
ます。後半では、心理テストを通じて、
どのように人間を理解し、
かかわっていくかについて考察します。
さらに、
ロールプレイなど
を通じて学生が技法を体験することにより、心理臨床の実際に
ついて理解を深めていきます。
たっていたり、また友人から相談を受けるこ
とも多く、大学では「心理学をやりたい!」
と
ずっと思っていました。1 年生の時は概論の
学校では先生に迷惑をかけていいんです
田口久美子教授
心理学類
専門的な心理学を身につけ、
人の
「こころ」を支える
知識と技術を学びます。
卒業生は、心理学の専門家以外にも、企業の人事・営業部門などのコミュニケーション能力が重要視される仕事や、
データ分析を必要とするマーケティング部門などで活躍しています。
ここでは、心理学類の学びにつながる今年度の授業を紹介します。
【心理学とは?】人の行動や心理を実験や数学的な統計などの自然科学的な方法で明らかにする学問です。
人間の意識や行動を科学的に追究することを通じて、人々の心理を明らかにすることが心理学の役割となります。 ◇専門分野:教育心理学、
発達心理学
◇学 歴:東京学芸大学教育学部学校教育学科卒業、
お茶の水女子大学大学院修士課程修了
(文学修士)
私の原点は「学校とは何なのか」
「学校という場所は、人間の発達にどのような
影響を与えるのか」
ということを考え始めた10 代の頃にあります。大学では教職
課程を学び、自分自身を研究するかのように
「青年期のアイデンティティーの問
題」をテーマに卒論をまとめました。先生の研究室に毎日入り浸って、ゼミと卒論
に燃えた大学時代。大学院では学校教育について学び、さらに教育や発達に
関する心理学の道へ幅を広げて進んできました。人間の心理と発達を、教育と
の関わりについて考える時、その場所となる学校はとても重要な役割を果たして
います。学校とは学力をつけるということと同じ位に、様々な友人や先生と出会
い
「支え合うこと」
「思いやりを持つこと」
「『おたがいさま』
という感覚を養うこと」を
共に学び、考えていける場所であることが大切だと考えています。学校は時に
「家庭よりも長く時間を過ごす場所」にもなります。特に最近は、家に居場所がな
いという子どもたちも少なくない。ですので、せめて学校は楽しい空間であってほ
「コミュニケーション基礎論」
小沢哲史准教授
履修時期 3年次
単位数 2単位
しいですね。そのために教師は一人ひとりの子どもたちの気持ちを受け止め、認
めてあげることが必要だと思うんです。私自身は中学時代、劣等感を持っていた
私を気にかけてくださる先生や友人のおかげで、楽しい学校生活に恵まれました。
学生たちが、これまでの人生で
「なんとなく」
「あたりまえ」
いまの子どもたちや学生たちは周りに遠慮しすぎて、親や先生に十分に迷惑を
に実践してきたコミュニケーション。授業では、表情・心
かけてきていない気がします。子どもたちの有形無形の訴えを引き受け、正面か
の理論・言語・コミュニケーションを成り立たせる文脈や
ら向かい合うところに教育の可能性があります。お互いに迷い、惑わされる。そ
背景知識などの問題を扱い、人間のコミュニケーションの
の関係にこそ、教育の本質があるのだと思います。ぶつかってくる学生の気持
複雑さや可能性・限界について、学びを通じて見出して
ちを受け止めることが教師の仕事ですから、私たちにはどんどん迷惑をかけてい
いきます。理解と実感を深め、幅広い他者とかかわること
いんだよと言いたいですね。
ができるコミュニケーション・スキルを実践的に培うため、
レポートとグループ演習を多く取り入れています。
授業が多く、少し物足りなさを感じていまし
たが、2 年生から実践を伴う授業が増え、
3 年生になって実習が多くなってから、授業
がどんどん楽しくなってきました。特に印象
に残っているのは、前期の「人間発達学実
習」
。この授業では、毎回グループに分か
れて知能検査や観察法、鏡映描写などの
心理学の調査や実験に必要な手法を自分
たちで行います。実習ごとに、授業内容や
課題についてレポートを作成・提出しなけ
ればならないので大変でしたが、全ての実
習を終えた後にはものすごい充実感があり
ました。後期から始まった
「検査法実習」の
授業でも、臨床場面で利用されることが多
い心理検査(質問紙・投影法など)を詳し
くやっていくので、とても楽しみです。卒論
は髙梨先生のゼミで、漫画やアニメのキャ
ラクターに設定された誕生日や血液型など
に裏付けられた性格が、そのキャラクター
の行動パターンにあてはまるのか等を心理
学の観点から考察したいと思っています。
大学でいい友人たちに恵まれ、何をやる
にしても
「自分のプラスに持っていこう」
と考
えられるようになりました。こ
の秋から、将 来の夢に向
かって新たな挑戦も始めま
した。どんな経験からも
何かを吸収して、何か
表情について考察する授業では、
『表情分析入門』
(P・エクマン、
W.V.フリーセン共著)
の中から抜粋した表情の写真、教育現場
などで実際に使用される
「表情ポスター」
、
様々な動画を用いて、
表情が相手の気持ちを理解するための大きな手がかりとなるこ
とについて解説。講義後、
それらの表情を学生たちに実践させ、
コミュニケーションのための表現力の獲得につなげていきます。
●特 集●
01
を得たい。そんな風
に思っています。
02
●特 集●
平成 26 年度
特 集
心 理 学 類・こども発 達 学 類、誕 生!
「こどもと図画工作」
島田由紀子准教授
履修時期 1年次
単位数 1単位
子どもが造形活動を行う際に必要と考えられる、
画材の知識や道具の使い方を中心に学びます。図
画工作の基礎技能の習得により、子どもの造形活動
を円滑に援助、指導するために必要な知識と技術を
私の
原点
野外保育の外遊びから育まれる力
学び
紹介
村松礼佳さん
心理・社会学類人間発達学専修
こども発達支援コース年
前田泰弘准教授
◇専門分野:障害児治療保育学
◇学 歴:明治学院大学英文科卒業、
東北大学大学院教育学研究科、
博士課程後期修了
初めての実習先は公立の小規模な幼稚
園。毎日、早めに行って掃除をして園児を
迎える準備を整え、1日の実習を終えた後
獲得。授業では多くの制作を行い、造形活動の基
「人の役に立ちたい」
「言葉
には日誌を書きます。実習では部分実習
礎技能と知識を身につけるだけでなく、「図画工作の
を育てたい」
という思いから、
(絵本の読み聞かせ、パネルシアターなど)
楽しさ、面白さ」を知り、
「工夫をする」力を養うことも
英語教諭をめざしていました
の他、半日実習やお弁当の時間の実習な
目標にしています。制作後には学生同士で意見交換
が、失語症の研究をきっかけ
ども行いました。1クラスに担任の先生は、
を行い、制作内容を振り返ります。
に障害児教育や臨床発達心
1 人。教室の中でも外遊びの時でも、子ど
理学の道に進むことになりまし
もたちと一緒にいる時は常に全員を見渡せ
た。障害児治療保育学は、
るように、自分の立ち位置を考えるよう教え
子どもの育ちに問題がある場
ていただきました。また、余裕がなくて子ど
合に、保育を通じて、その改
もたちの話を聞くことしかできなかった私に
善のための支援を行うところに
指導の先生が、「保育の根本は子どもの気
特徴があります。私は、発達の
持ちを受け止めて共感することだ」
というこ
ゆがみを改善する方法の1 つ
とを教えてくださいました。気持ちを受け止
として
「自然体験活動や外遊
めてもらうことで子どもは先生を信頼する、
び」を保育の中に取り入れてい
信頼関係があるから先生の話を聞こうとい
ます。近年の研究からも外遊
う意欲につながる、という説明を聞いて
「保
びで体を動かすことで、障害
育は本当に奥が深い」
と思いました。これ
「紙の特徴を知る」
ための授業では、
グループごとに12
枚の新聞紙を用いて、道具を一切使わずに天井までの
高さの制作物を作るというテーマで行われました。
制作
を通じて、
紙の加工方法や技法について知り、
手の持つ
役割について再考します。授業ではこの他、紙、
画材
(ク
レヨン・絵の具など)、粘土、版画、壁面装飾・室内装飾
など、
様々な造形活動を実践していきます。
こども発達学類
教養と実践力を兼ね備えた、現代社会に対応できる保育者を
めざして、保育の理論と実践を徹底的に学びます。
こども発達支援コースでの就職率は100%を誇ります。卒業生は地元、千葉県をはじめ、海外や全国各地の幼稚園・保育所・養護施設・
保育施設などで幅広く活躍しています。ここでは、こども発達学類の学びにつながる今年度の授業を紹介します。
「教育心理学」
大神優子准教授
履修時期 3年次
単位数 2単位
授業は
「学びのしくみ」
「発達と教育」
「教育実践」の3つ
のテーマに沿って、キーワードや基本的なデータを踏まえな
がら、講義形式で進行します。将来、
「幼児教育に携わる
教師」
として、現在、
「教育を受けている学生」
として、こ
れまでの日常生活や学校で学んできたことを教育心理学の
児だけではなく
「気になる子※」
と呼ばれる子どもたちの不器用さが改善することが
は、どのような対人関係であっても大切なこ
わかっています。外遊びでは、遊び方や素材の使い方、ルールなどを子どもた
とだと、実習を経験してから実感しています。
ち自身で考えることができます。ここでいう
「不器用さ」
というのは、体の使い方や
実習以外の授業では、前田先生の
「障
気持ちのコントロール、それらを併せた人とのやりとりがうまくできないといったこ
害児保育」が印象に残っています。
とをさしますが、考える経験と体を動かす経験を積み重ね、自分自身を自在に
障害の特徴や
「気になる子」にどう
使えるようになることでコミュニケーション能力も高めることができるのです。
接したらいいかなど、実習前に
大学 1 年の時から8 年間、夏休みに自然学校が主催するサバイバルキャンプ
知っておくべき知識を先生がまと
のスタッフとして、子どもたちと山に入っていました。必要なものはすべて自然から
めてくださったので、対応は難
得る、自分で作る、自分で考えて行動する。このキャンプを経験すると確実に子
しかったですが、おくさずに接
どもたちは変わります。何でも自分でやるようになりますし、食べ物や親のありが
することができたと思います。
たさがわかるようになります。これが私の野外保育の原点になっていますね。教
これからは人間としてもっと
育の中で、すべての子どもたちが「自分自身で問題を解決する能力」をつけら
成長し、「優しく、子どもの気
れるよう、これからも支援を続けていきたいと思っています。
持ちを受け止められる」幼
※学校や集団生活において
「先生や友達とうまくかかわれない」
「生活の見通しが立たない」など
稚園の先生になりたい。
活動に困難を生じる子のことを指す。2012 年度の文部科学省の発表では就学・未就学児童の
そう思っています。
うちの 6.5% が
「気になる子」とされている。
視点から捉え直し、応用できるようになることをめざします。
授業では毎回、保育の現場や学生としての自らの生活との
関連を考える課題を設置。学生はmanaba folio※経由で提
出します。
※学内のサーバ上に、一人ひとりの学生がレポートや各種
データを蓄積できるシステム。グループでの情報交換や資料
共有ができるため、授業やゼミなどでも活用されています
「学びのしくみ」についての最初の講義では、
「 学習とは何か?」
と
いう根本的な問題を、
「学習」の一形態である
「古典的条件づけ」
「道具的条件づけ」を比較すること通じて学びました。
「キーワー
ドを用いて自分の経験を説明する課題」に対して、ほめられること
を「正の強化子」
として子どもがお手伝いをするようになった例
や、実習中に見た保育者の発言を学習の仕組みと結びつけた例
などが挙げられました。
●特 集●
実習について
2 年次
1 年次には子どもの心理や発達、保
育の専門知識を学び、対応方法の検
討や記録のとり方、指導案(保育の計
画案)の作成などについて学びます。
3 年次
5∼6月 幼稚園実習Ⅰ
(初回)
(必修)
2月頃 保育所実習Ⅰ
(必修)
(必修)
8∼9月 施設実習Ⅰ
(幼稚園教諭をめざす場合は、2 回の幼稚園実習が必修)
2月頃 幼稚園実習Ⅱ
(保育士をめざす場合は、
どちらかを選択必修)
4 年次 5∼6月 施設実習Ⅱまたは 保育所実習Ⅱ
●特 集●
t
就職
サポート
体験先の企業は、学びの内容や将来の希望を考慮し、進路支援センターのスタッフと相談しながら選択できます。
いい」と思わないと話が弾まないことに気づ
のではないかと思っていました。けれど、イ
ンターンシップを通じて、私は忙しい状況や
まじめ人間 から やわらか人間 へ
という例を挙げ、ファッションの変化が体型
地の特長などを頭に入れ、どんなコーディ
積極的に自分からどんどん動いたりすること
生活環境学類で扱う衣食住の
「衣」の分
に影響を及ぼすことを確認しています。人体
野を一手に引き受けている布施谷教授。よ
計測データは、婦人服のパターン作成はも
り快適な衣服をめざし、着る人の体型や、動
ちろん、住宅・家電製品などにも使われる
インターンシップ先
株式会社 VICKY
(ビッキー)
ネートがいいかを自分で考えてから接客する
ことを心がけました。すると、少しずつお客
販売職以外にも企画や営業などの仕事も視
期間 8月13日∼ 26日の2 週間
(事前研修 2日間)
様と話が続くようになり、商品が売れたり、
野に入れてみよ
作・生理に基づいた衣服パターンなどを研究
応用範囲の広いもの。使用者の安全性や
コーディネートを提案したりすることができ
うと思うようにな
する
「被服構成学」を専門分野としています。
快適性に反映させるため、現状に合わせて
変えていく必要があるといいます。現在は、
るようになりました。前期に「ファッション
りました。実 際
教授が被服構成学を志したきっかけは、
事前研修では、会社概要や製品につい
コーディネーター概論」の授業をとっていた
に販売の仕事を
大学で恩師 柳沢澄子先生に出会い、乳幼
所属する日本家政学会 被服構成学部会で
ての説明を受けたり、お辞儀の仕方や服の
こともあり、お客様と一緒にコーディネート
体験することで、
児の成長・発達に応じた衣服寸法の計測
の、科学研究費を受けた研究
「アパレルの
たたみ方を教わったり、接客の練習などを
を考えていくことがとても楽しかったです。
具体的に仕事を
方法の開発を担当したこと。東京と静岡の
質と国際競争力向上の基盤となる日本人の
行いました。また、店舗での研修が始まる
小学生の頃から洋服が大好きでした。大
理解することが
乳幼児、約 40 人を定期的に計測し、
「計測
人体計測データの構築と多角的分析」に携
前には、自主的に会社の HP や店舗のブロ
学で洋服を作ること以外にも幅広く学んで
できたので、今
器とあめを持って飛び回る日々の中で、赤
わり、2013 年春から5 年がかりで数千人規
グなどを見て、商品やコーディネートの傾
きて、将来はアパレル業界に進みたいとは
回インターンシッ
ちゃんの目覚めを枕元で待ち続けたり、ご家
模の人体計測を行っていく予定です。
向を覚えました。研修が始まると、すぐに店
思っていますが、進路についてはまだ迷って
プに参加して本
族が緊張して見守る中で計測したりと、様々
「学生たちには、自ら考え自ら行動する人
頭に立って販売・接客の実践。初めはお
います。私は人と話したり、関わったりする
当によかったと
な人との交流を重ね、忍耐力がつき、堅物
間になってほしいと思っています。まずは問
客様に話しかけても会話がまったく続かず
ことが好きなので、パタンナーなどの作り手
思っています。
から やわらか人間 に変われたと思います」
。
題意識を持ってほしい。ゼミでは、学生の
不安でした。けれど、自分が洋服を「かわ
側になるよりは、漠然と販売職が向いている
女性のウエストが消えていく? 研究したいテーマをなるべく生かせるよう、
教授は
「被服構成学」の講義などを通じ
論文に仕上げる手立てを考えて助言します。
て、長年、女子大学生の人体計測を続け
学生たちは仲間同士で議論し合い、助け
学内で、様々な業界の企業の人事担当者から企業情報を聞くことができます。
ています。スカートのウエストに硬い芯を用
合って卒業論文を書き上げていきますよ」と
■第 2 回進路支援センターガイダンス 2月開催 2年生対象
12月3日
(火)
開催 3年生対象
3 年生から始まる
「就職支援講座」受講前の準備と心構えについて解説します。
就職活動を乗り切るためのストレス対策法について解説します。
いなくなり、パンツも腰ではく現代の若い女
キラキラした瞳で情熱をこめて話してくださ
性のウエストから、くびれがなくなりつつある
いました。
's Vo
n i
i
u
m
∼研究テーマ「日本人の人体計測データの構築と多角的分析」∼
が好きだということがわかり、就職活動では
c
卒業生
の活躍
■学内会社説明会 2月中旬開催(9日間) 3年生対象
お茶の水女子大学大学院修士課程修了
後、大妻女子大学大学院後期博士課程を
修了、学術博士。1999年より和洋女子大学
に勤務、文化資料館長、学生部長を歴任す
る。
日本家政学会理事。
学生から見た先生の魅力!
いつも優しく明るい、
お母さんのような存在です。
時には厳しく、私たちの相談には
親身になって真剣に向き合って
くださる先生です。
生活環境学類4年
岩澤愛花 宍田晴菜
e
s
Al
生活環境学類教授
き、洋服をよく見て、その服の良い所や生
これからの就職支援プログラム紹介
■
「ストレス対策セミナー」 NEW!
「 挑む喜び」を伝える
7 月 3 日∼ 11 月 3 日に開催された、文化資料館の企画展
「挑む喜び― 和洋 を巣立った女性たちのアート―」
。
創作に挑み続ける卒業生たちの作品と姿を紹介しました。
第45回日本美術展覧会(日展)
、第5科(書)に初入選!
丸山桂華(恵子)さん
い
ただいたと思い
を超える卒業生が来場。恒例となった
「むら竹会バザー」や
「技あり卒業
時
ます。中学の時
生 Shop」は大人気! 思い出話や近況報告に花が咲き、笑顔にあふれた、
年生の時に和洋の夏期書道講座を初めて
が
の書写の先生が
和やかな2日間となりました。
この企画展は、和洋学園の卒業生の多様な創作
受講し、篆書の美しさに触れ、行書や楷
鏡
仰 っていた
「鏡
活動を顕彰し、作品の魅力と制作者の活動を広く社
書では感じたことのない
「書くことの面白
の
には映らぬ人の
会に紹介するとともに、後進の学生にもキャリアデ
さ」に目覚めました。大学 3 年生の時に初
に
真心もさやかに
ザインの指針となることを目的として開催されました。
めて読売書法展に出品しましたが、落選。
あ
見ゆる水茎のあ
丸山桂華さんをはじめ、全国各地で活躍している34
入選した友人の真剣に制作に取り組む姿
※
という言 葉
と」
名の卒業生が出品。各種の手工芸品、絵画、書
を間近で見て、きちんと書に向き合わなけ
わ
が、ようやくわ
など82 作品を展示しました。7月2日にはオープニン
れば結果はついてこないことを実感しまし
も
か る 年 齢 にも
グレセプションを文化資料館で行い、17 名の出品
た。昼間は仕事があるため、作品を制作
。書道は、良くも悪くも
「今
なってきました。書道は、良く
者が参加。学内外から参加した40 名以上の関係者
する時間は夜中。
「自分のペースを守るこ
の自分を映し出してくれるもの」
。創作は自
と」を心がけ、2日に1 回は必ず創作時間
分に対する挑戦。自分の可能性を広げる
を作っています。和洋では、中学・高校・
ためにも、これからも作品を創り続け、挑
日には、
「 挑む喜び を感じるアート・フォーラム」と題して、和洋女子大学でフォーラムを開催。企
大学の10 年間を通して、女性としての心
戦し続けていきたいと思っています。
画展に参加してくださった5名の卒業生の方をパネリストに招き、
「私にとっての創作と挑む喜び」
をテー
のありようや所作などを至る所で教えてい
※明治天皇が詠んだ歌
は、各出品者の作品解説や創作への想いなどを伺
いながら、ゆっくりと作品を楽しみました。10月26
オープニングレセプションでのテープカット。
一番左は出品者代表の大澤敬子さん
マに、制作に対する姿勢・アートに挑む思いや考えなどを話していただきました。フォーラムには多く
の学生も参加。パネルディスカッションでは服飾造形学類や書道コースの学生をはじめ、自らの卒業
制作を控えた学生たちが、
「制作のインスピレーションはどういうところから得るのか?」
「制作の苦労
はどんなところか」
といった質問を寄せ、卒業生からの具体的なコメントに熱心に耳を傾けていました。
卒業生の創作作品を通じて、多くの交流が生まれ、挑む喜びに触れることができた企画展。今後
も継続して開催していく予定です。挑み続ける卒業生たちの作品をどうぞお楽しみに!
11月2日・3日、ホームカミングデーが行われました。期間中は200 名
友人に誘われて書道部に入部。大学 2
てんしょ
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s
データがとらえる日本女性の変化
「社会人として働くとはどういうことか」
「自分の適性は何か」などを考えるきっかけになるのがインターンシップ(就業体験)。
(服飾造形学類 3 年)
教授
探訪
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布施谷節子
インターンシップ体験報告
小林真澄さん
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第 45 回日本美術展覧会(日展)、第5科(書) 入選作品
交流会で挨拶する、むら竹会和洋女子大学同窓会会長の髙梨氏
子大学同窓会会長の髙梨氏
技あり卒業生
Shopのつまみ細工
技あり卒
プロフィール 1997年、
文家政
学部国文学科卒業。卒業後、
和洋女子大学の日本文学科
助手補、法人大学事務局勤務
を経て退職。現在、私立高等学
校の事務局に勤務。
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