vol.99「 vol.99「ガスペ市 ガスペ市の総会に 総会に参加して 参加して」 して」 平成 28 年7月 19 日 「NPO もしも世界中の港が…」の総会がカナダ・ケベック州ガスペ市で開催さ れ、名古屋トヨペット(株)の小栗社長、常滑商工会議所の牧野会頭などと共に 参加しました。 「NPO もしも世界中の港が…」は、1997 年にフランス・サンマロ市のロイッ ク氏が創設した組織で、2014 年 6 月から「NTP マリーナりんくう」が日本での 唯一の会員となりました。世界 13 か国 21 の港が加盟し、経済・文化・観光な どの国際交流を促進しています。 昨年の総会において、 「アジア初の総会を常滑市で開催して欲しい」との申し 出があり、今回、総会の様子を視察する目的で私も参加させていただきました。 ガスペ市は、カナダの東部にあるケベック州東南、セント・ローレンス川の河 口に突き出たガスペジー半島の最先端の人口 1 万 5 千人ほどの市で、ガスペジ ー半島では最大のまちです。1534 年にフランスの探検家ジャック・カルティエが 上陸を果たした歴史的な土地で、1860 年当時には 11 の領事館があったとのこと です。漁業が主産業で以前はクジラ漁が盛んであり、クジラから採った油が資 源として重宝されていました。また、タラの塩漬けも輸出していましたが、今 ではタラの他にエビ、カニ(スノークラブ)、ロブスターなどもアメリカや日本 に輸出しているそうです。 ガスペ空港 会議は 7 月 3 日~10 日まで、ガスペ市とその周辺、ケベック市で開催され、 私達は 4 日~6 日の 3 日間ガスペ市に滞在しました。会議では、ガスペ市の歴史 やガスペ市の取り組んでいる事業などのプレゼンテーションを聞くと共に常滑 市(愛知・名古屋)のプレゼンテーションもさせていただき常滑市(愛知・名 古屋)の PR に努めました。 常滑市のプレゼンテーション 6 日の会議前には、私達日本グループのみ、北米一のエビ水産加工場(従業員 200 人)を見学させていただきました。漁船から直ぐ水揚げできるところに工場 が立地しており、衛生管理が行き届き、廃棄物を出さない素晴らしい工場でし た。アメリカ、日本、中国に輸出しているとのことで、 「日本は素晴らしいパー トナーである。」と言っておられました。 会議は、2015 年の事業報告と決算、2016 年の事業計画と予算など通常の議案 審議のパターンでしたが、事務局提案後に「異議なし(または無言)」となるこ とが多い日本の会議と違い、事務局提案後には、必ず会場から賛成の意見が述 べられ、 「○○さんが賛成の意見を述べられましたが、皆さんも賛成ですか」と 確認していました。こうした会議運営は、日本も参考にすべきだと思いました。 総会では、前年開催のフランス・サンマロ市長、今回開催のカナダ・ガスペ 市長、来年開催のイタリア・ジェノバ副市長等と親交を深めることができ、今 後、学生のサマースクールなど、21 の港が交流できる事業を進めていく必要が あると感じました。 来年開催のイタリア・ジェノバへのバトンタッチ 開催市市長等との記念撮影 創始者のロイック氏から「2018 年の開催を常滑市で!」と言われましたので、 今後、開催に向けて国、県、NTP マリーナりんくう、常滑商工会議所と連携調整 し、市民のみなさんにも参加国のみなさんと交流できる場となるよう検討して いきます。
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