北米住宅視察報告書 - 輸入住宅産業協会

~北米の住宅から学ぶ工程検査・環境性能評価および北米住宅視察~
インスペクション及び環境性能評価制度北米住宅研修旅行
報告書
2011 年 7 月
輸入住宅産業協議会
品質向上委員会
~北米の住宅から学ぶ工程検査・環境性能評価および北米住宅視察~
インスペクション及び環境性能評価制度北米住宅研修旅行
■ 目的:公的検査機関による北米住宅の工程検査習得(座学と現場)
住宅価値の持続へ向けたリモデリングの視察
環境性能評価システム(LEED)の評価を取得した最新住宅の視察
etc
■ 対象:住宅の設計及び施工技術者、評価員(住宅宅性能評価制度)
ライフスタイルプランナー、輸入建材事業者等
■ 期間:2011年6月6日(月)~6月13日(月)
(6泊8日)
■ 企画・主催:輸入住宅産業協議会
■
品質向上委員会
現地視察・宿泊・交通・食事手配:エバーグリーン建築資材貿易振興会
航空券手配:株式会社JTB法人東京
北米住宅研修旅行(2011.6.6~6.13)参加者リスト
NO 性別
1M
2F
3M
4M
5M
6M
7M
8M
9M
10 M
11 M
12 M
13 M
イニシャル
F.K.
F.R.
N.S.
K.Y.
H.K.
K.T.
M.S.
T.K.
W.S.
H.T.
M.J.
O.J.
H.M.
業種
所属
住宅建設・不動産業
住宅建設・不動産業
住宅建設・不動産業
住宅建設・不動産業
住宅建設業
住宅建設業
輸入建材商社
住宅監理業
住宅監理業
住宅建設業
住宅建設業
住宅検査業
住宅業界団体
2
A社
同上 2
同上 3
同上 4
B社
同上 2
C社
D社
E社
F社
同上 2
G社
IHIO 事務局
所在地
千葉県木更津市
千葉県木更津市
千葉県君津市
千葉県木更津市
千葉市
千葉市
札幌市
京都市
広島市
横浜市
世田谷区
埼玉県春日部市
埼玉県狭山市
■
はじめに(研修目的の達成及び今後の課題)
・ 企画主催者(事務局)は、今回の研修目的の実現に向けて、下記の準備に当った。
この企画は、2011 年 1 月頃から品質向上委員会メンバーで研修全体の素案を作成し、
その課題と研修先を米国ワシントン州日本事務所・伴
宜子プログラムマネージャ
ーを通し、米国の EBPA(エバグリーン建築資材貿易振興会)に、研修実施案の作成を
依頼した。
この間約 3 ヶ月、弊会の希望に対して、ワシントン州、EBPA とも本当に誠意ある
対応をしてくれ、今回の研修成果が期待できる準備状況であった。また、締切日
に於いて催行人数に達していなかったが、役員会議の席上、森田品質向上委員長
の強いリーダーシップで催行が実現したのも幸運であった。
今回の参加者は、日本の 2X4 住宅に精通した工務部門や検査部門の技術者が多く、
詳細に研修内容を把握し、技術的な報告については対会社に、独自報告書を作成し
ているようである。従って個別の詳細説明や詳細報告については、幾人かの参加者
の報告書がよく纏まっているのでそれを参照されたい。
事務局として、研修実施前に参加者全員(主催者を除く)事前アンケートを取り、
その要点をあらかじめ現地のコーディネーターに伝えることにより満足度の高い
研修になるように努めた。そして研修目的達成度や満足度及び今後の課題について
は、研修後のアンケート回答を記載した。
研修団長の森田品質向上委員長の報告文から準備・実施段階での調査事項及び今後
のフォローまでの情報については、参加者・関係者が共有できるよう纏めた。
3
輸入住宅産業協議会・北米インスペクション研修を終えて
平成 24 年 6 月 22 日
輸入住宅産業協議会 品質向上委員会
委員長 森田 順
今回の目的は、北米で行われているインスペクションについて、現地で行政側、設計
者、ビルダーそれぞれの立場から説明を受けるとともに現場視察を行い、
・検査がどのように行われているか?
・住宅の品質向上にどのように役に立っているか?
・日本とどう違うか、また今後自分たちの仕事にどう活かしていけるか?
を学ぶことであった。
ワシントン州政府の絶大なる協力を得て、ワシントン州シアトル市やオレゴン州セイ
ラム市の行政側からの最新のビルディングコードや州ごとの対応の違い、実際の現場
で行われている状況の視察等、今回のプログラムでなければ得られない情報が満載で
あった。又、建築家の立場としてどのように規制に対処したかや、開発を行う場合の
対応、建築現場の状況も見ることができた。
行政側の対応として、
・検査費用を確認申請料の中にしっかりと組み込み、ユーザーが負担し良いものを作
るというコンセンサスが得られている。
・行政とビルダーが平等で、検査を行うことはビジネスであり申請があったら即座に
検討し結果を出す(10 日以内)。依頼があれば翌日には検査に行くという対応ができ
ている。
・ナショナルコードはあるが地域ごとに、地域の特性に応じて運用を決めている。
以上の点が日本でも必要と思われる項目である。これには規制緩和と民間検査機関の
活用が鍵であり、住団連の建築規制合理化委員会等で取り上げていくテーマでもある。
品質に対しては、日本では行政の検査は 2 回程度であることに対して、12~15 回の検
査が行われており、致命的な構造欠陥は防げるシステムである。
設計者、デベロッパーは日本の立場と同じで、自分たちの計画をどのように行政に認
めさせるかで苦労しているようであった。また、開発現場では昔は建売が主流であっ
たのに対して、最近は売り建ても行われており、ユーザーの希望が一定の制限の中で
実現できるようになってきている。この辺は日本の売り方に近づいてきたような印象
を受けた。
建築現場に関しては、10 年前、15 年前と比べると部材品質はかなり上がっていると感
じた。コンクリートの仕上がり、ランバーの質、金物の数と質、全てが一昔前より良
くなっている。ランバーは良くなったといっても、皮や黴が見受けられる部材も含ま
れるが強度的に問題があるわけではなく、日本の要求が厳しすぎると考える。
ミッションメンバーは皆専門家であり、建て方時の納まりには厳しい目を向けていた
が、高級物件の仕上げ技術の高さは見るべきものがあった。
又、住宅のコストに応じて仕上がりが違うことに対しては、割り切りが出来ていると
感じた。
4
全体を通じて得られたものは、
・地域に応じた検査基準や検査項目の検討
・日本の場合行政の検査や工事監理報告書だけでは不十分であり、各工程のタイムリ
ーな工程検査を行う検査員の養成が各企業で必要である。
・グリーン建材の活用(地域に応じた建材を含む)
・標準化の推進
が重要であると感じた。
特に最後の標準化の推進について、北米の木造住宅はログハウスを除いては2×4工
法で統一されており建材も共通である。よって日本と比べると図面枚数は極端に少な
い。日本では工法が乱立し、メーカー毎に基準やマニュアルが異なり詳細図面や特記
仕様が必要になっており、職人の理解度が重要になっている。
業界全体での標準化、部材の共有化とともに、各メーカーも標準化を進め職人教育を
徹底することが品質を確保するために肝要である。
最後に、参加メンバー、ワシントン州政府、オレゴン州政府、在米協力会社の絶大な
るご支援により有意義な研修となった。海外研修に関しては、今後もプログラムの熟
成を図るとともに、各社が若い技術者を参加させることにより社員の教育・育成に役
立てていただけるよう継続していきたい。
5
北米工事検査等視察研修旅行行程実施表
日次
1
月日
地
(曜)
名
現地時間
交通機関
ス
ケ
ジ
ュ
ー
ル
6月6
日
(月)
東京(成田空
港)
東京(成田空
港)発
シアトル空港着
14:00
17:20
10:30
成田空港第一ターミナル北ウイング出発ロビーご集合
DL296 便
空路、直行便にてシアトル空港へ
専用車/アシスタン
ホテルチェックイン後、昼食
ト
午後、専用車にて環境ホームセンター(グリーン・デポ)、
2
6月7
日
(火)
シアトル
夕方
シアトル
午前
イサクワ
午後
専用車/ガイド 専用車にて新築住宅インスペクション研修へ
午前:シアトルカークランド市庁舎・住宅検査レクチャー(講師:ジム・ボウマ
午後:新築検査プロセスの視察、現場訪問(ジム・ボウマン氏同行)
住宅開発地視察(イサクワ・ハイランド視察:ステファニー・シャート
シアトル
3
6月8
日
(水)
シアトル
ホテルご到着
午前
専用車/ガイド 専用車にてホームセンター研修、並びに住宅開発地区視察へ
午前:ロウズホームセンター研修(ジェイソン・フランクリン):製品のデモン
午後
午後:EBPA ネットワーキングランチレセプション(ファビュリックセンター)
住宅開発地視察(ハイポイント地区;解説者:マット・サリヴァン)
ホテルご到着後スウェーデンハウス主催夕食会
4
6月9
日
(木)
シアトル
朝
シアトル発
午後
15:00
専用車/ガイド 専用車・フェリーにて、コーツデザイン建築設計事務所(解説者:マッシュ・コ
フェリー 午前:住宅、公営プロジェクト、新築・増改築、エネルギーのインスペクショ
午後:LEED 住宅視察(オーナの解説)
専用車
視察終了後、専用車にてポートランドへ
途中オレゴンアウトレットにて休憩・買い物
ポートランド着 18:00 頃
5
6 月 10
日
(金)
ポートランド
ポートランド
6
6 月 11
日
(土) ポートランド発
Oswego Lake
ホテルチェックイン後、市内自由視察
午前
午後
夕方
専用車/ガイド 専用車にて、オレゴン州セイラム市にて建築基準法や検査座学(講師トーマス
午前
午後
専用車/ガイド 午前中:ローズフェスティバル見学や買い物のため、ホーム・デポ視察中止
レッドビルド社の製材工場見学(ブライアン・コーエン工場長他役員出迎え)
ホテルご到着後 IHIO 主催夕食会
住宅開発地(ストリート・オブ・ドリーム:解説者:ボブ・ハリソン)他
現場視察終了後、専用車にてポートランドへ
ポートランド着 17:30 頃
7
ホテルご到着
6 月 12
日
(日)
ポートランド
11:00 頃
ポートランド空
港発
14:10
専用車/アシスタン
ホテルチェックアウト後、路面電車にてポートランド空港へ
ト
DL091 便
空路、直行便にて東京(成田空港)へ
6
■
北米住宅研修旅行・研修前アンケート結果
北米住宅研修ツアーに申込みを頂いた13名のうち主催者を除く11名よりアンケート回
答があったものを以下に纏めた。この結果をあらかじめ米国担当者に告知し、より内容の
濃い研修に望んだ。(
は生の声)
Q1:今回の北米住宅研修に参加する目的は!
・ 工程検査
6件
・ リモデリングの視察
5件
・ 性能評価システム把握
3件
・ 北米の事情
6件
・ その他
1件
( TND の住宅地の視察
)
Q2: 上記を選ばれた理由をお聞かせ下さい。
・ 住宅建設の工程ごとに行われる役所のインスペクターの仕事の内容を見たい。
・ 見た目の輸入住宅のデザインでなく、米国の住宅地開発や住宅生産システムについ
て、その背景も含めて学びたい。
・ 住宅瑕疵担保責任保険における現場検査の運営に携わっており、この機会に北米住
宅の検査事情について、情報収集をしたい。
・ 検査、評価システム等専門的な内容に対応できるガイド(通訳)のアテンドを希望する。
・ 気候風土の異なる環境でのデザインコンセプトが、日本での採用可能か検証したい。
Q3:住宅開発地・一般住宅、リモデリング等の視察に期待すること!
1) 住宅開発地・一般住宅、リモデリングは!
・ 北米と日本との相違点
3件
・ 日本が採用できる部分
8件
・ 現場の詳細把握
2件
・ その他
0件
2) 検査機関による工程検査
・ 北米と日本との相違点
7件
・ 日本が採用できる部分
5件
・ 現場の詳細把握
1件
・ その他
0件
3) 価値創造リモデリングは!
・ 北米と日本との相違点
2件
・ 日本が採用できる部分
8件
・ 現場の詳細把握
2件
・ その他
0件
4) 性能評価システムは!
・ 北米と日本との相違点
7件
・ 日本が採用できる部分
3件
・ 現場の詳細把握
2件
・ その他
0件
Q4.研修ツアーの受け入れ団体 EBPA の対応に期待すること!
EBPA の対応(ガイド、スケジュール等・・・・)
・ できるだけフレキシブルに
7件
・ 質疑の時間を多く
1件
・ 時間を厳守
0件
・ 目的を明確に
1件
7
・ その他 1件( できるだけ充実したカリキュラム内容を期待します。
)
★その他
・ 技術知識習得
8件
・ 人的交流
5件
・ 今後の取引のため
2件
・ 品質向上のため
3件
・ その他
0件
Q5.:今回の研修参加で一番求めたいことをお書き下さい。
・米国製建具の取り付け及び調整のレベルを知りたい
・北米住宅の全体の仕上がりレベルを知りたい
・品質向上に欠かせない性能評価システムの把握
・現在の輸入住宅のニーズや動向を知りたい。
・日々の生活の中で今後の住宅や都市のあるべき姿を知りたい
・米国で住宅に求められる一番の重要ポイントは何か?
・それに取り組む方法等について知りたい
・本場の建物と今現在自分で建てている輸入住宅の相違点の発見及びさらに日本に於い
て有益となる事柄の吸収をする。
・使用されている建物のメンテナンス状況及び住人のメンテナンスに関する実情を把握
する。
・建材、設備、小物関係の輸入による入手方法を知る。
・工程検査、リモデリング視察、性能評価等について,与えられる全ての情報は新知識とし
て吸収したい。その中で実際に日本での実務に採用することが可能か検証したい。
・住宅系のデザイン専門誌を購入できるショップの案内を希望する。
・個人住宅に於いて一般住宅や高級住宅を比較できるような形で視察したい。
Q6:その他研修内容での希望事項
・今回参加したメンバーが今後も協力体制を築けるような人的交流の場もしくは時間を作
って欲しい。
・北米住宅の工程検査について
イ.検査基準(法律、指針、団体等任意、その他)
ロ.検査時期、タイミング
ハ.検査項目・内容(特に防水にかかわる基準についての有無とその内容)
ニ.マニュアル類
ホ.検査料金
へ.システム(検査依頼~結果管理~報告等)
・相違点に於いて日本で採用できる部分、採用すべき部分を、現地の声と現場視察を通し
て、精査したい。
・東日本大震災のインパクトは、今後の日本の住宅産業、宅地開発エネルギー供給等を根
底から考え直す転換期になると考えています。北米やドイツ等で行なわれるサスティ
ナブルハウジングの実践例を数多く学ぶことで、今後の日本の住宅産業の進むべき道
を探りたいと思います。住宅を取得することが、環境破壊や環境負荷の増加につなが
り、資産ではなく負債が増える今の日本の現状を変える為、北米の実態を詳細まで確
かめたいと思います。
・可能な限り、現地で前線の業務を行なっている専門家(実務者)の生の声を聞きたいと思
います。
・ 私達は以前シアトルの住宅展示会に行ったことがありますが、今回は設計工務の担当
に北米住宅を勉強してもらうのが目的です。オーソドックスな北米住宅の案内とまた
北米のエコの取り組み、断熱だけでなく空気のコントロールや蓄電、蓄熱や、太陽光、
風力の活用なども勉強できればと思っています。
以上
8
■
北米住宅研修旅行・研修後アンケート報告
輸入住宅産業協議会主催の北米住宅研修ツアー(6/6~6/13)に参加した 13 名のうち
主催者(団長・事務局)を除く 11 名に帰国後アンケートをお願いし、回答のあった8名のア
ンケートを下記にまとめたものである。(代表が複数参加者の総意回答のため 8 名)
纏めるに当って、個人情報を明らかにしないため、固有名詞は全て省略した。
報告書作成のためアンケートにご協力を頂いた参加者並びに EBPA の Mrs.ローズさん、通
訳の川島さん、米国ワシントン州政府日本事務所の伴さん、米国ワシントウ州政府の千野
さんに心より感謝を申し上げる。
(
は生の声)
Q1:今回の北米住宅研修の参加目的や期待は達成されましたか?
・ 大変満足
2件
・ ほぼ満足
6件
・ 普通
0件
・ 物足りない 0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
Q2: 上記を選ばれた理由をお聞かせ下さい。
・ 高級住宅のインテリアをもっと見れれば、尚良かったです。
・ 事務局や受入先の方々をはじめ、非常に気遣いいただき、充実した視察となりまし
た。買い物には余り興味が無いため、ポートランド周辺でもっと視察をしたかった
のでほぼ満足としました。
・ インスペクションの全体概要が講座や現場で得られた。セイラム市トーマスさんの
講座は、具体的なエピソードを交えたもので良く理解ができた。
・ 初めて渡米でしたので、全てが興味を引くものでありました。日常の仕事にもかなり
役に立つ事ばかりで良かったです。
・ 大変内容が充実しており、非常に得るものが多いツアーでした。
・ アメリカの現状や州の担当の方より直接の話が聞けたこと。また、マッシュコーツさ
んの素晴らしい住宅を見ることが出来た事。
Q3:訪問スケジュール等のご感想を個別にお聞きします。
5) W 州:1日目のグリーンデポは!
・ 大変満足
0件
・ ほぼ満足
3件
・ 普通
5件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
6) W 州:2日目の新築と中古の検査講座は、現場は!
・ 大変満足
3件
・ ほぼ満足
5件
・ 普通
0件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
7) W 州:2日目午後のイサクワ・ハイランド見学は!
・ 大変満足
4件
・ ほぼ満足
4件
・ 普通
0件
9
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
4) W 州:3日目のロウズ住宅用品ストアは、EBPA 会員歓迎会は!
・ 大変満足
2件
・ ほぼ満足
3件
・ 普通
3件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
5) W 州:3日目のハイポイント開発区域の見学は!
・ 大変満足
5件
・ ほぼ満足
3件
・ 普通
0件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
6) W 州:4日目のコーツデザインアーキテクツは!
・ 大変満足
7件
・ ほぼ満足
1件
・ 普通
0件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
7) O 州:5日目のセイラム市基準法講座は!
・ 大変満足
3件
・ ほぼ満足
5件
・ 普通
0件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
8) O 州:5日目午後のレッドビルド見学は!
・ 大変満足
1件
・ ほぼ満足
3件
・ 普通
4件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
9) O 州:最終日のストリートオブドリームは!
・ 大変満足
1件
・ ほぼ満足
6件
・ 普通
1件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
10)その他の自由時間や買い物は!
・ 大変満足
1件
・ ほぼ満足
2件
10
・ 普通
3件
・ 物足りない
2件
・ 不満足
0件
・ その他
0件
Q4.研修ツアーの受け入れ団体 EBPA は、如何でしたか!
EBPA の対応(コーディネーター、スケジュール)は
・ 大変満足
4件
・ ほぼ満足
3件
・ 普通
0件
・ 物足りない
0件
・ 不満足
0件
・ その他
1件
・ 余暇時間がもう少しほしかった。リードに関しては、制度自体のレクチャーの時間も
ほしかった。 )
<上記理由>
・ 良く対応していただけたと思う。
・ ローズさんの働きが素晴らしかった。
・ 仕事熱心であり、それぞれの研修内容も良かった。
・ 良くやってくれました。欲を云えばトイレ休憩を欲しかったでしょうか。
・ これだけ充実した内容でしたら、申し分ありません。
・ 予定のスケジュールが実行出来たこと。
通訳は
・ 大変満足
5件
・ ほぼ満足
2件
・ 普通
0件
・ 物足りない 0件
・ 不満足
0件
・ その他
1 件(一生懸命、親身になって対応いただいた観がありました。)
<上記理由>
・ 専門的な対応に非常に感心した。
・ 帰国後もご連絡いただき、こちらの個別ニーズも理解いただいた。
・ 建築専門用語の里佳不足もあり伝わりにくいところがあった。しかし自身で理解し質
問者にも伝えようとする意識は高く、非常に評価できます。
・ 分かりやすかったので良いと思います。
・ 直訳でなく、意訳で話していただいたので分かりやすかったです。
・ プロとして伝える気持ちが良く解った。
Q5.:今回の研修の全体感想や希望事項をお書き下さい。
・工事中の状態で多数の物件が視察できたことは、収穫になりました。密度の濃いスケジ
ュールで段取りに感謝しています。個人としては、高級物件で家具等がある状態の住宅
を多数視察することができれば尚、良かったと思います。
製作工場を見学したい。例えば窓ドア家具など。クイーンアンの丘など全体を見て廻る
には、時間が足りないと思います。ホームセンターは一般向けのロウズでなく、業者向
けのものが尚、良いと思います。宿泊はホテルでなく2X4 住宅が望ましいと思う。例え
ばホームステイとか!全体を通してアメリカの資材業者のプレゼンが多く感じたが、次
回はモダンクラシックを交えて、デザイナーと対談してみたいです。新築物件の他に、
築年数の古い物件での維持管理の手法を学びたいです。
・サブプライムローン問題以降の景気後退局面で、米国の住宅産業の実態に触れることが
出来、大変参考になりました。特に中流家庭や低所得者層に向けた住宅地開発を視察で
11
きたことは、日本で真似出来ない大豪邸を見るのと違って、今後の日本の住宅産業にも
参考になると感じました。ノースウェスト・ランディングやワイン農場など、少し期待
していましたので、個人的には買い物時間を減らしても現地でしか体験できない場所に
数多く行きたかったですね!次回のテーマとして事前資料の中にあった H.O.A.(管理組
合)のルールや運営など計画者側と住民側の双方の意見を聞いてみたいです。また、エス
クローの仕組みなどの住宅金融に関しても学びたいと思います。
・インスペクション制度に関して、カークランド市およびオレゴン州(セ-ラム市)2 ヶ所
の制度、現場視察と多くの情報を得ることができました。ただし、事前に講義内容を統
一・比較形式にする、聞きたいポイントを事前に促す等、効率的な段取りを行えれば
ベストでした。
・工程の全体に関して、講義、現場視察、○○訪問等、バランスが図られており、飽きの
ない内容であった。各工程における所見等は、添付報告書参照願います。
次回のテーマ案としては、デザイン、ディテール(構造・断熱・インテリア等)、住宅に
求められる要求性能、住宅の保証制度などがあげられます。
・住宅建築インスペクションの実務の全体像が理解できた。また、市役所の住宅プロジェ
クトに対する活動や、オーナー、設計者、ビルダーと共に街づくりをする意気込みが、
感じられた。住宅建築インスペクターに同行し検査の仕方を現場で見たい。
・インスペクターの検査前と後の是正を明確に知りたいと思います。その他、各工種別検
査による是正指摘項目などもわかると良いかもしれません。建売の現場はやはり精度が
出てないように思えましたが、インスペクターの検査を受けているという事で価値ある
ものとして販売されてしまうのはやはり怖いことかもしれません。
・北米の住宅の事情を話では聞いていても実際に目の当りにすると、何もかも、非常に衝
撃的でした。ロウズの見学では、建材の商流の違いを肌で感じられましたし、Street Of
Dreams の後に見学させていただいた建売の現場では、ビルダーの事情を垣間見ること
ができ、大変参考になりました。また、ハイポイントやコーツさんのお話は、非常に先
進的で、それを実現させていることに驚きました。日本にも先進的な考え方の人はいる
事とは思いますが、あのように実際に形にするのは、難しい状況があります。日本の場
合は、システムからの変革が必要だと痛切に感じた次第です。システムという事で言え
ば、ワシントン州やオレゴン州の認可やインスペクションの違いについても興味深いも
のがありました。ICC が政府主導ではなく民間主導でできたというところは、いかにも
アメリカらしく、国から押さえつけられている日本とは違いますね。日本の家は平均寿
命 30 年程度で、その家に 35 年のローンを組んで、耐久消費財のような扱いになってい
ます。
そこを是正するためのヒントが北米の不動産流通のシステムにあるのかも知れませんね。
その辺りを実感できるようなカリキュラムも加えていただけると、ありがたいです。
・スケジュール及び内容も満足のゆくものでした。希望を言えばインスペクターの実際の
現場に立ち会いたかった。
・全体として大変満足しましたが、お買い物や自由行動のような研修とは関係のない点に
おいて若干不満がありました。今までなかなか設計・工務に輸入住宅のイメージを口や
写真で伝えても、伝えられなかったのですが、今回実際に見てもらい社内において意思
疎通できるようになりました。また、今回は検査という今まで海外研修ではあまりない
テーマの研修でしたが、日本と異なる合理的な考え方、また行政(委託を受けたインス
ペクター)が責任を持って検査するシステムが、地域ごとの中小建築会社が市民に信頼
されるようになり、地域に根ざした建築会社の保護につながっていると感じました。
日本においては制度的にアメリカと違いますが、当社においても今後建築不況をのりき
るための方策として、長期優良住宅・性能表示の活用などのヒントになりました。)
12
Q6:本年秋(9~10 月)には、北米住宅研修報告会を兼ねてセミナーを開催します。
あなたは、講師に協力できますか?
・ 出来る
1件
・ 検討する
3件
・ 出来ない
3件
・ その他
0件
<何を一番、訴えたいですか!>
・日本で応用できること。日本人の意識を変えること(業界及び消費者)
・インスペクション制度・建築基準法に関して、
「日本とアメリカの現状比較」と「今後の
日本の展望」など・・・・。
・アメリカの品質管理は、インスペクターにより守られている様ですが、日本に於いては
各企業の自主検査、アフター体制、さらに行政の検査、瑕疵の検査と何もしなくても、
かなり良い建物ができていると思います。ただ、それが何年か後に外から分からないの
を判る様にする制度は必要かと思います。
・今回の視察旅行の動画をご提供できます。私自身あるいは私のクライアントに見せるこ
とを意識して編集してありますが・・・。私にとって興味深かったことをピックアップ
して編集してあります。
<まとめ>
☆北米住宅研修の参加目的や期待は達成されましたかの質問に対して前述記載の通り、参
加者全員がほぼ満足と大変満足との回答であった。
・参加者ニーズに基づいた現地コーディネーターの手作りの研修企画である「新築と中古
の検査講座・現場」、「イサクワ・ハイランド見学」、「ハイポイント開発区域見学」、「コ
ーツデザインアーキテクツ現場視察」、「セイラム市基準法講座」は全参加者の満足度が
高かった。
・ショールームであるグリーンデポ、建材ホームセンターであるロウズ住宅用品ストア及
び EBPA 会員歓迎会、製材工場レッドビルド見学、ストリートオブドリーム見学は、
一部普通があったもの満足度が高かった。
・EBPA のコーディネーター、スケジュール管理及び通訳も参加者全員が満足であった。
特に現地コーディネーターの献身度の高さには、賞賛の声さえ出ている。
・研修全体の流れとして、ノースウェスト・ランディングやワイン農場見学の中止及び
自由時間の使い方、買い物等の時間配分に課題を残した。
☆研修の全体感想や希望事項
・今回の研修目的である「公的検査機関による北米住宅の工程検査習得(座学と現場)」
「住
宅価値の持続へ向けたリモデリングの視察」
「環境性能評価システム(LEED)の評価を取
得した最新住宅の視察」の実施を通して、北米と日本との相違点や日本が採用できる部
分の習得、現場の詳細把握等は、ほぼ達成したように感じられる。
☆今秋の北米住宅研修報告会セミナーの開催
上記セミナー開催に向けて、参加者関係者に協力を仰ぎ、今から準備を進めていきたい。
IHIO
13
事務局
研
修
資
料
事前配布資料
IHIO
Trip
14
Materials
研
修
写
真
資
人物集合写真
人物スナップ写真
15
料
北米住宅研修・人物集合スナップ写真
グリーン・デポにて
カークランド市庁舎にて
(6/6)
クイーン・アンの丘にて
(6/7)
(6/6)
同市インスペクション現場視察(6/7)
同市インスペクション現場視察(6/7)
ロウズ・ホームセンターにて
16
(6/8)
EBPA による展示会にて(6/8)
ハイポイント住宅視察にて(6/8)
ハイポイント住宅視察にて(6/8)
ハイポイント住宅視察にて(6/8)
コーツデザイン現場にて(6/10)
ハイポイント住宅視察にて(6/8)
コーツデザイン現場にて(6/10)
コーツデザイン現場にて(6/10)
コーツデザイン現場にて(6/10)
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レッドビルドにて(6/11)
ストーリーとオブドリームにて(6/12)
■コーツデザイン事務所にて(6/10)
■レッドビルド工場にて(6/11)
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個 別 報 告 書
北米工事検査記録(H 氏,M 氏作成)
北米住宅視察報告書(O 氏作成)
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