平成26年度 市立横手病院 方針書 市立横手病院 事務局長 佐藤 正弘 1.市立横手病院の使命(役割) ・医療圏における中核的病院として、地域の人々が必要とする医療を確保し、安心・安全な医療を提供する。 ・地域が必要とする医療を担うために必要な診療体制を作り、地域の病院・診療所・介護施設等との連携を図 る。 ・地域医療、地域保健に貢献する。 2.平成26年度における課題(前年度の振り返りから) ・医師、医療スタッフ(看護師、薬剤師等)の確保と充実 ・平成26年度診療報酬改定と今後見込まれる医療法改正への適切な対応 ・エネルギー使用の効率化、経費の節減、原価計算の継続的な実施 ・病院機能評価の更新受審に向けた対応 3.平成26年度の『スローガン』 地域の人々に安心できる良質な医療を提供します 4.年度目標となる方針(目標) ・安心できる良質な医療の提供 ・職員全員参加による病院機能評価(第3世代:Ver.1.0)の受審 ・診療報酬改定、医療法改正への適切な対応 ・医療スタッフの確保と臨床研修医のフルマッチ ・収益の確保と徹底した経費の見直し、原価計算の取り組みの継続 5.重点取組項目 項目 職員全員参加による病院機能評価(第3世代:Ver.1.0)の受審 (1) 新しい病院機能評価は、評価内容の重点化を行い、典型的な症例を通じた取り組みを確認する 取組 ケアプロセス調査が重点的に行われる。更新の受審にあたっては、職員全員が関わり、医療の 内容 質の向上と業務改善に向けた取り組みとする。 項目 診療報酬改定、医療法改正への適切な対応 (2) 平成26年度診療報酬改定は+0.10%(消費税分を除くと△1.26%)となったが、改正に伴う入院 取組 医療等への対応や今後予定されている医療法改正に対する適切な対応により、医療の質を確 内容 保し必要とされる地域医療について検討する。 項目 原価計算実施のための継続した取り組みと材料費節減のための取り組み (3) 取組 原価計算についての勉強会を継続し、原価計算の実施に向けた取り組みを行う。併せて、材料 内容 費の現状を分析し、コンサル活用も視野に入れて節減のための取り組みを行う。 6.方針に対する年度上期(4月~9月)の取組みの状況 【現状】 ・病院機能評価再受審に向けた説明会や支援セミナーへ参加し、院内の認識の統一を図るため全 職員対象の研修会を開催(6/18・19)するとともに、機能評価準備委員会を開催(上半期10回)し、受 審の準備を進めた。 ・8月1日から在宅療養後方支援病院の届出をするとともに、10月1日からの地域包括ケア病棟の開 設に向けて準備を行った。 ・臨床研修医のフルマッチを目指して、様々な説明会に参加し、病院の紹介を行った。 ・材料費の上半期実績をもとに削減の可能性についてコンサルに分析の依頼をした。 ・緩和ケア認定看護師が誕生した。また、認知症認定看護師を育成するために教育課程に派遣し た。(8/1~1/31) 7.年度下期(10月~3月)に向けた課題と取組みの方針【ギャップと対策】 ・来年度の診療体制を構築するため、医師をはじめとして不足しているスタッフの確保を行う。 ・3月の機能評価の受審に向けて、準備委員会を継続するとともに、院内での模擬審査、実地指導 講師によるプレ審査を受ける。 ・研修医のフルマッチを目指す。 ・地域包括ケア病棟のスムーズな運営を行う。 ・原価計算の実施に向けた取り組みを行うとともに、材料費の分析をもとにした経費の節減を行う。 8.総括 取組みの結果と成果、次年度に向けた課題【結果と成果】 ・病院機能評価受審に向けて、本年度20回(通算21回、3/6現在)の準備委員会を開催し、実地指導講師によ るプレ受審(11/11)、院内スタッフによる模擬審査(3/3~3/6)を行うなどして準備を進めた。本審査を3月19 日、20日に受ける予定である。 ・地域包括ケア病棟開設のために、4月に病棟の再編を行い、7月~9月にかけて開設要件となるデータを 取って、10月1日から地域包括ケア病棟(47床)を開設した。2月の病床利用率は82.8%となり、順調に推移して いる。 ・臨床研修医の採用予定者は、4名の定数に対して4名がマッチングし、フルマッチとなった。 ・診療材料の上半期の実績をもとにして削減可能額の調査を行うとともに、手術における材料の使用状況の 調査を行った。今後は、これらを活用して、材料費の削減や原価計算に向けた取り組みを行う。 ・常勤医師が不在となった診療科における医師の確保は進展せず、今後の課題となった。 ・緩和ケア認定看護師が誕生した。また、認知症認定看護師を目指す職員の支援を行い、教育課程を修了し た。
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