告 発 状 2014年(平成26年)10月17日 兵庫県警察本部長 殿 告発人 住所 兵庫県西宮市甲陽園目神山町 16-10 氏名 昭和22年 告発人 1月10日生 職業 大学講師 住所 兵庫県西宮市上ヶ原7番町1- 6-107 氏名 昭和25年12月24日生 職業 告発人 住所 無職 兵庫県尼崎市食満5-3-7- 202 氏名 昭和23年 職業 告発人 住所 6月22日生 無職 兵庫県西宮市郷免町3-22 氏名 昭和30年12月30日生 職業 1 市議会議員 被告発人 住所 兵庫県加古川市加古川町木村 140-8 氏名 釜谷 研造 職業 兵庫県議会議員 第1 告発の趣旨 被告発人の下記所為は、刑法156条(虚偽公文書作成罪)及び刑法 158 条(同行使罪))に該当するものと思料されるので、被告発人を厳 重に処罰されたく告発する。 第2 告発の事実 (1)被告発人は、平成25年度政務活動費の支出において、以下のような切手 購入を繰り返している。 H25年 4月 8日 アイラブチケット三宮店 46,389円 H25年 5月 7日 加古川郵便局 4000円×50%=2000円 H25年 5月14日 加古川郵便局 4000円×50%=2000円 H25年 5月22日 加古川郵便局 4000円×50%=2000円 H25年 6月 1日 アイラブチケット三宮店 46,560円 (但し書き 194円×240枚) H25年 6月27日 ジャパンギフトサービス元町店 12,160円 H25年 7月 3日 加古川駅前郵便局4000円×50%=2000円 H25年 7月12日 加古川郵便局 4600×50%=2400円 H25年 7月20日 神戸アサヒ 48500円支出 (但し書き 194円×250枚) H25年 7月26日 加古川郵便局800円×15×50%=6000円 H25年 8月 6日 チケットスーパー三宮いくたロード店77600円 (但し書き 194円×400枚) H25年 9月 5日 山陽チケット加古川駅前店 48500円 (但し書き194円×250枚) H25年10月 1日 加古川郵便局 4100円×50%=2050円 H25年10月22日 加古川郵便局 4000円×50%=2000円 H25年11月14日 加古川郵便局 4800円×50%=2400円 H25年12月26日 加古川郵便局 5000円×50%=2500円 H26年 1月28日 山陽チケット加古川駅前店 48500円 (但し書き 194円×250枚) 領収書の説明「但し書きが漏れているが県政資料送付に伴う郵便切手代」 備考1.はい、県議会です 2.軍師官兵衛特別展 3.あいたい兵庫 H26年 2月 5日 800円×15枚×50%=6000円 郵便局 2 H26年 3月15日 合計 11240円×50%=5620円 365,179円 郵便局 ①山陽チケット加古川駅前店に確認したところ194円×250枚という 切手を販売した記憶はない。200円の収入印紙の販売の可能性はある との回答があり、被告発人が切手を購入したとの確認は出来なかった。 ②政務活動の成果を郵送する場合は郵送代を支出できるが、政務活動とは関 係のない「はい、県議会です」「軍師官兵衛特別展」「あいたい兵庫」 を同封する郵便物に政務調査費を充当することができないので違法・不当 な支出に当たる。 ③また、被告発人の 2012 年度分の切手購入を確認するとチケットショッ プで 9 件 359,505 円分の切手を購入していることが判明した。この年度 も同じように、山陽チケット加古川駅前店で販売していない切手の額が 但し書きに記載されている。(197 円×250 枚、136 円×400 枚など) ④釜谷議員の切手購入について(平成26年10月10日「「政務活動費等 の 点検結果に ついて」の添付資料)において、以下のような釈明をしてい る。 1 釜谷事務所では、 「はい県議会です」、 「ひょうごEYE」、 「あいたい兵 庫」等の県政関係資料を回切手購入・貼付の上迦購入から数日間で随時郵 送している。 2 郵送に当たっては、送付物に応じた切手を必要分だけ購入することと しており、:事前に事務員がチケットショップでの販売価格を想定し、 「切 手購入予算」として計上していた。 3 切手は事務員等が外出した際に、立ち寄り先のチケットショップで購 入することしているが、該当する切手がない場合には、当初の購入予定額相 当分の 80 円切手及び 50 円切手を購入した。 4 その結果、当初購入予定額よりも実際の購入額は多くなっている場合 があるが、予算を超える分については、議員が個人負担している。 5 事務所内の会計として、当初購入予定額ですでに出金し整理している ことから、修正の手数を省くため、領収書には当初購入予定額の記入を 依頼し、但し書きは議会事務局に提出する際に、事前に整理していた当 初購入予定額をメモ書きしたものである。 6 購入した切手は全て使用済みである。 *切手購入の状況として参考資料が添付されていた。 ⑤例として、平成25年9月5日に山陽チケット加古川駅前店で購入された 48,500円の切手購入を見てみる。但し書きには194円×250枚 分と記載されている。山陽チケット加古川駅前店で確認すると、194円 ×250枚の切手を販売した記憶はない。200円の収入印紙を販売した 可能性はあるとの回答があった。 ところが、実際の購入状況は、80円切手を78円で500枚=39,0 00円、50円切手を49円で200枚=9,800円の合計48,80 0円というものであった。購入金額も内訳も全く異なっている。 ⑥政務活動費収支報告書の領収書添付様式に貼付する領収書は、言うまでも なく、実際に支出した金額と同一の領収書を貼付することが前提となって いる。被告発人が主張するように、領収書には実際の金額とは異なる、当 3 初購入予定額の記入を依頼し、虚偽の領収書を作成させ、但し書きにも実 態とは異なる虚偽の内容を記載することは、金額及び但し書きの2点で虚 偽記載を重ねることとなる。 ⑦金額及び但し書きの内容が虚偽であることを知りながら、政務活動(調査) 報告書に適正な領収書であるとして貼付することは虚偽公文書作成、同行 使罪に該当するものである。他の切手購入においても同様の行為が繰り返 されていることは、政務活動(調査)報告書の制度自体を根底から覆すと いう意味において、極めて悪質な行為である。又、実際の金額と領収書の 金額に整合性が取れないので、自己負担したという言い訳も、制度上。整 合性が取れないものである。 捜査当局に置かれては、被告発人の一連の所為について実態を解明され、 厳重に処罰されることを望みます。 第3 告発の趣旨 被告発人の下記所為は、公職選挙法第199条の2(公職の候補者等の寄 附の禁止)に該当すると思料されるので、被告発人を厳重に処罰されたく告 発する。 第4 告発の事実 (1)被告発人は2014年7月、地元支持者に少なくとも1万円分の全国 百貨店共通商品券をそごう神戸店から発送し、贈っていたことが明ら かになった。送り状伝票には、被告発人の事務所所在地と氏名が記入 されていた。 (2)公職選挙法は、議員と立候補意思のある人が選挙区の人や正当、親族 を除く団体へ金品を送ることを禁じている。公職選挙法の寄付行為の 禁止に抵触する行為である。 (3)被告発人が、この事例以外で選挙区内の他の人に商品券等を送ったか 否かについては明らかではない。捜査当局におかれては、被告発人の 所為にかかる違法行為の実態を解明され、厳重に処罰されることを望 みます。 ■ 4 5
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