A Sharp Focus on Growth and Profitability

株式会社
荏原製作所
ア ニ ュ ア ル レ ポ ート
2009
—2009 年 3 月期 —
A Sharp Focus
on Growth and Profitability
アウトライン
1912年に創業した荏原製作所は、ポンプやコンプレッサなどの風
水力事業を中心とする世界的な産業機械メーカに成長してきました。
そして、水処理、燃焼・ガス化技術を核とする環境エンジニアリング事
業、更に半導体製造装置等を扱う精密・電子事業と、その事業領域を
広げてきました。
社会や産業の基盤を支えるポンプ等の風 水力機械は、水、エネル
ギー、環境問題の解決策として注目されている原子力発電や海水淡水
化などの施設に欠かせない重要設備として、今後ますます成長が期待
されます。
「持続可能な社会の構築 」に貢献することを事業理念に掲げるエン
目次
ジニアリング事業では、水処 理・廃棄 物処 理 施設 等の建設から運転
管理までを一貫して行い、先進的な環境・エネルギー関連技術で多様
事業ハイライト
1
財務ハイライト
2
社長メッセージ
4
特集
8
空ポンプをグローバルに展開しており、ナノレベルの微細加工技術が
11
要求される半導体製造装置の分野で世界の半導体メーカから高い評
At a Glance
な課題に対するトータルソリューションを提供しています。
精密・電子事業では、半導体製造装置であるCMP 装置やドライ真
事業概要
風水力機械カンパニー
12
価を得ています。
環境事業カンパニー
14
荏原グループは未来に何が求められるかを常に考え、顧客ニーズを
精密・電子事業カンパニー
16
コーポレート・ガバナンス
18
企業の社会的責任(CSR)
22
し続けます。そしてこれからも、優れたハードウェアの製造・販売及び
過去11年間の要約財務データ
24
高品質なサポートの提供を通じて社会に貢献するとともに、グループ
グローバル・ネットワーク
26
エバラグループの歩み
28
コーポレート・データ
29
的確かつ先見的に把握し、各事業において卓越した技術、製品を追求
全体の更なる発展を目指していきます。
風水力機械カンパニー
(将来情報に関する留意事項)
本 アニュ アルレポートにて 開 示 されているデー タや
将来予測は、本資料の発表日現在の判断や入手可能
な 情 報に 基づくもので、種 々の 要 因により変 化する
コーポレート
ことがあり、これらの目 標 や 予 想 の 達 成、及び 将 来
の業績を保証するものではありません。また、これら
の 情 報 は、今 後 予 告なしに 変 更されることがありま
す。従いまして、本情報及び資料の利用は、ほかの方
法により入手された情 報とも照 合確 認し、利 用者 の
環境事業カンパニー
精密・電子事業カンパニー
判断によって行っていただきますようお願いいたしま
す。本 資 料を利 用した 結果 生じたいかなる損害につ
いても、当社は一切責任を負いません。
荏原グループの概要
事 業 ハイライト
藤沢工場
本事業は BTO 方式によるPFI 事業で、施設の設計・建設
汎用ポンプ生産台数累計1, 500万台達成
及び15年間の維持管 理 運営を行
藤沢工場は生産開始から 4 4 年目に当たる2008年11
います。
黒部市下水道バイオマス
エネルギー利活用施設(図)
月に、汎 用ポンプ生 産 台 数累計1, 500万台を 達 成しまし
た。1965年 に 生 産 を 開 始 し、生 産 累 計 は198 4 年 に
500万台、1996年 に1, 000万台 に 到 達し、2008 年
「あらかわクリーンセンター焼却工場 」の竣工及び
に1, 500万台を達成しました。汎用ポ
20年間運営業務受託
ンプ事 業では、国内で培った技 術とノ
福島県福島市の「あらかわクリーンセンター」の更新にお
ウハウを基盤に、国内外の販売・製 造・
いて、荏原製作所が焼却工場の建設工事を、荏原グループ
物流拠 点のネットワークの充実で事 業
が 20 年間の運営業務を包括契約で受託しました。荏原グ
基盤の強化を図り、成長を続ける中国
ループの環境プラント事業で最初の DBO 案件の受託です。
をはじめとしたアジア地 域 や 欧 州、南
2008年 8月に完工し、9月より営業運転を開始しました。
本施設は、2 系列の焼却炉と灰溶融炉及び発電設備か
北 アメリカなどへのグロー バル展 開 を
従来に増して強化していきます。
1, 500万台目の
ポンプ
らなります。焼 却 炉には 新 型 のストーカ焼 却システムを採
用し、低 環 境 負荷を実現しています。ボイラでの回収 熱を
中国原子力発電所向けポンプの受注
発電に供して、また、余熱 の一 部は場内利用を行うととも
中国で 2つの原子力発電向けポンプの大 型 案件を受 注
に、周辺施設に蒸気を供給します。処理に伴って発生する
しました。山東省の海陽原子力発電所の循環水ポンプ設備
副 生 成 物(スラグ、メタル等)をリサイクルし、有 効 利 用し
(タービンを回した後の蒸気を冷却するための冷却水を取
ます。
り込むポンプ)と、広東省の陽江原子力発電所の給水ポン
今 後増 加するDBO 方 式 のモデ
プ設備(原子炉に高圧の水を供給するポンプ)です。今回、
ル事業として本施設の効率的な運
冷 却 水に海 水 が用いられるため、循 環
営を実現すべく荏原グループとして
水ポンプの材質には当社で多くの納入
取り組んでいます。
あらかわクリーンセンター
焼却工場
実績がある腐 食に強い二相ステンレス
同型の製缶縦型ポンプ
が用いられます。中国市場は、世界展開
新型ドライ真空ポンプ発売
に向けて戦略的に重要であると考えて
ドライ真 空 ポンプにおける省エネルギー 化 のパイオニア
おり、今後も積極的に受注活動を行っ
として、高い 省エネルギー 性 能をもった製 品を提 供してき
ていきます。
た荏原製作所は、省エネルギー性能を向上させたドライ真
空 ポンプ E V−Sシリーズの 販 売 を 開 始しました。2003
黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設
年に発売した ESRシリーズに比べ、消費電力で約 30%の
整備運営事業の受注
省エネルギーを、設 置面 積で約 40% の 省スペースを達 成
荏 原 エンジニアリングサービスを 代 表 企 業 として、富 山
しました。今後、ますます地球環境保全への意識が高まる
県 黒部市より、「下水道 バイオマスエネルギー利活用施 設
中で、消費電 力低 減により運 転コ
整 備 運 営 事 業 」の 優 先 交 渉 権 を2008 年12月に 得 て、
スト低減とCO 2 排出量低減を実現
2009年 4月に正式契約しました。本事業では、下水汚泥
するドライ真 空 ポンプの主 力 製 品
として拡販していきます。
とコーヒー 粕 等 の 複 合バイオマスからメタン発 酵 によりバ
イオガスを取り出し、汚泥乾燥熱源やマイクロガスタービン
ドライ真空ポンプ EV-Sシリーズ
によるコジェネレーション等に利用します。更に、乾燥汚泥
は、発 電 燃 料 及 び 園 芸 土 に 利 用 される 予 定 で、年 間 約
1, 000トンの CO 2 削減が見込まれます。
■ 風水力機械カンパニー ■ 環境事業カンパニー
■ 精密・電子事業カンパニー
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 1
財 務ハイライト
単位:
千米ドル*
株式会社荏原製作所及び連結子会社
単位:百万円
2009
2008
2007
2009
¥501,149
¥567,191
¥538,098
$5,101,792
638
6,017
13,249
6,495
当期純利益(損失)
(13,113)
7,609
5,446
(133,493)
減価償却費
15,180
15,316
12,842
154,535
資本的支出
23,560
22,381
17,917
239,845
株主資本**
121,411
151,237
151,242
1,235,987
純資産
124,264
155,263
154,970
1,265,031
総資産
562,456
607,007
625,033
5,725,908
¥181,556
¥184,459
¥213,349
$1,848,274
21.6
24.9
24.2
—
41.6
58.2
14,665
25,454
(1,006)
149,293
1株当たり当期純利益(円及び米ドル)
¥ (31.04)
¥ 18.01
¥ 12.89
$0.316
1株当たり年間配当金(円及び米ドル)
0.00
7.50
7.50
0.000
287.44
358.01
357.97
2.926
D/Eレシオ
1.50
1.22
1.41
ROE(%)***
(9.6)
5.0
3.6
ROA(%)
(2.2)
1.2
0.9
3月31日に終了した事業年度
売上高
営業利益
有利子負債
自己資本比率(%)
配当性向(%)
フリー・キャッシュフロー
1株当たり情報:
1株当たり純資産額(円及び米ドル)
*米ドルの数値は、2009年 3月31日の為替レート1ドル 98 . 23円で換算したものを便宜上記載しています。
** 2007年 3月期より、「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準 」
(企業会計基準第 5号 2005 年12月9日)及び「貸借対照表の純資産の
部の表示に関する会計基準等の適用指針」
(企業会計基準適用指針第 8号 2005 年12月9日)を適用しております。これまでの資本の部に相当する
金額は、2007年 3月期151, 24 2百万円、2008 年 3月期151, 237 百万円、2009 年 3月期121, 411百万円です。
当期純利益
***ROE:
(期首株主資本+期末株主資本)÷2
2 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
売上高
当期純利益
(億円)
1株当たり当期純利益
(億円)
6,000
100
5,000
50
(円)
20
0
4,000
0
-20
3,000
-50
2,000
-100
1,000
-150
-40
-60
0
-200
’05
’06
’07
’08
’09
-80
’05
株主資本
ROE/ROA
’06
’07
’08
’05
’09
フリー・キャッシュフロー
’06
’07
’08
’09
’07
’08
’09
1株当たり純資産額
(億円)
(円)
(億円、%)
1,800
10
1,500
5
300
400
200
300
0
1,200
100
900
-5
600
-10
300
-15
200
0
100
-100
-20
0
’05
’06
’07
’08
’09
-200
0
’05
’06
’07
’08
’09
’05
’06
株主資本
ROA(右軸)
ROE(右軸)
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 3
社 長 メッセージ
“A Sharp Focus
on Growth
and Profitability”
代表取締役社長
矢後 夏之助
1)2009年 3月期を振り返って
設備投資の大幅な減少や個人消費の低迷、建築着工の落
当連結会計年度における世界経済は、米国のサブプライ
込みなどの影響により、民間需要全体としては急激に悪化
ムローン問題に端を発した金融 危 機が世界 の実体 経 済に
し景 気後 退が深刻化する状 況となりました。また、公共部
波及し、特に年度後半から景気後退スピードを急加速させ
門についても引き続き低調に推移しました。
た 結 果、大 幅に景 気 が 後 退しました。米 国においては、金
このような経済情勢の中で当社グループは、2010 年度
融危機の深刻化や住宅市場低迷の長期化、自動車産業を
を目標年度とする3カ年の中期経営計画「E-Plan 2010」
中心とした消費 財関連需要 の急 減 などにより景 気後 退 が
の初年度として、「継続成長のための基盤強化 」と「コンプ
著しく、ヨーロッパにおいても金融 危機と実体経済悪化の
ライアンスを重視した企業活動の実践 」の基本方針に基づ
悪循環により景気後退が深刻化しました。これまで高成長
き、事業の選択と集中、世界を見据えた事業基盤の確立、
を続けてきたアジア・中東を中心とした新興国においても、
キャッシュ・フローの改善を積極的に推進するとともに、各
世界同時不況の影響による輸出の急減により景 気減速が
事業セグメントにおいて収益力の向上に全力で取り組んで
強まりました。
きました。
我が国の経 済は、世界同時不況の影 響による国内外需
風 水力事 業 では、事 業 のグローバル展 開の 一 環として、
要の急速な落込みにより企業収益が悪化したことに加え、
千葉 県富津市に建 設中の 新工場をはじめとした 生 産体 制
4 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
の強化や販売及びアフターサービスの拠点整備を進めてき
金資産に係る評価性引当額を積み増して計上した結果、当
ました。
期純損失は131億13百万円(前年度比 207億 21百万円
エンジニアリング事 業においては、市 場 環 境と顧 客ニー
悪化)となりました。
ズの変化に的確に対応するため、これまでグループ内に分
なお、当 社とマレーシア国 現 地 企 業 とのコンソーシアム
散していた EPC(Engineering=設計、Procurement=
が 2006年 9月にマレーシア国 住 宅 地 方 行 政 省より解 除
調達、Construction=建設)とO&M(Operation=運
通知を受けました「ガス化溶融炉建設工事 」に係る求償請
営、Maintenance=維持管理)を一体運営する水処理事
求については、2008年12月に和解に至りました。
業会社と廃棄物処理事業会社にグループ内再編することを
決定しました。
2)2010年 3月期の見通しと戦略
また、連結子会社であった荏原機電株式会社や株式会社
全般的市場環境としましては、米国及びヨーロッパにおい
荏原総合研究所の当社への事業 統合や、その他環境事業
て景気悪化が底を打つ時期が見えず不透明であり、本格回
関連子会社について整 理等を行い、事 業と組 織の再 構築
復にはかなりの 時 間を要 するものと 想 定 されます。アジア
を進めました。
各国においても国内需要の成長は限られており、米国及び
以 上のような 取 組みを進めましたが、売上は、風 水力事
ヨーロッパを中心とした外部需要の大幅な減退に起因する
業における世界景 気後退の影 響による減少や、精密・電子
景 気減速は続くものと見られるなど、世界経済は厳しい景
事業における半導体業 界の大幅な設備投資抑制による減
気後退局面が続き、これが長期化するものと予想されます。
少により、全 体としては 前 年 度 を下 回りました。営 業 損 益
事 業セグメントごとの見通しと個別戦略は以下のとおり
は、風水力事業において収益性改善の効果により急激な為
です。
替 変 動の 影 響をカバーし増 益となったものの、エンジニア
風 水力事 業では、市場 全 体において世界景 気の 後 退を
リング事 業 における海 外焼 却 炉 案件 での 追 加コストの 発
受けて先行き不透明な状況が続くと思われます。海外の水
生、精密・電子事業における売上の減少などに起因して、前
力機械及び気体機械においては、アジア・中東等のオイル &
年度に比べ大幅に悪化する結果となりました。
ガス業 界 の設備 投 資は減 速傾 向が 続くものと思われます
当連 結 会 計 年度の売 上高は 5 , 011億 49百 万円(前年
が、電力業界は今後も原子力発電用ポンプを中心にアジア
度 比11. 6 % 減)、営 業 利 益 は6億 37 百 万 円(前 年 度 比
や米国等で大型入札が見込まれています。国内の水力機械
89 . 4%減)、経常損失は 23億 83百万円(前年度比 51億
では、民間部門において、景 気後 退の影 響により多くの業
40百 万 円 悪 化)となりました。また、貸 倒 引 当 金 戻 入 益
界で投資時期が延期されており、短期間で設備投資が回復
31億 40百万円などの特別利益 54億 78百万円、及び投
しないことが予想されています。
資 有価 証 券 評 価 損 42億 98百 万 円、減 損 損 失33億 37
このような状 況を受けて、中国・米国等の電 力業 界及び
百 万 円などの 特 別 損 失10 4億 36百 万 円、並びに繰 延 税
中東の海 水 淡水化分 野 への 事 業 展 開並びにアフターサー
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 5
社 長 メッセージ
ビス事業の拡販を一層強力に推進します。また、富津工場
操業停止の継続を中心とした固定費の削減や研究開発費
への移転・整備を着実に進めるとともに、中国拠点の事業
の主 力製品への絞込み、リードタイム短縮による原価低減
活動を強化し、世界的な水平分業体制を推進します。国内
への取組みを継続して行います。一方、今後 成長が見込ま
公共部門では、入札段階の総合評価での競争力を強化して
れる太陽電池業 界に対するドライポンプを中心としたコン
いき、国内 民間部 門では、アフターサービス事 業 の更なる
ポーネント製品の拡販活動の強化や、客先の工場稼働率向
拡大を目指し、きめ細かい受注活動を実施していきます。
上に合わせて生産性向上に貢献するアフターサービスビジ
エンジニアリング事 業 では、国内民間部門においては景
ネスの強化を図っていきます。これらの施策により、シリコ
気後 退の 影 響を受け厳しい 状 況が続くことが予想されま
ンサイクルに左右されない事業基盤の構築と収益性の改善
す。国内公共部門は、新設案件の増加は期待できないもの
に努めます。
の、老朽化施設の大 規模 更新等の案件は増加が見込まれ
以上の方針のもと、次期の連結業績見通しとしては売上
ます。また、国・地方公共団体の財政 逼 迫や技術系職員の
高 5 , 000 億円、営業利益100 億円としています。
不足も相まって、施設建設から運転管理・事業運営までを
含めた「官から民 への流れ 」が緩やかながらも更に進行し
3)新中期経営計画を推進
ていくと予想されます。
当社グループは、2008年度を初年度とする3カ年の中
このような市場環 境の変化に鑑み、2009年度に事 業
期経営計画「E-Plan 2010」を達成するために、経営基盤
の再編、統 合を行います。4月に実 施しました水処 理事 業
の強化を優先的課題の一つと位置付け、高い利益率となり
の EPC 部門とO&M 部門との統合に続き、10月に予定し
得る事 業への集中投 資や不 採算事 業からの撤 退など、事
ている廃棄物処理事業の EPC 部門とO&M 部門との統合
業の選択と集中及びそのための体制整備を実行していきま
を完了させ、EPC の 豊富な技 術力と納入 実績、O&M の
す。特に、2009年度の主要施策として、エンジニアリング
全国アフターサービス網の一体運営を更に強化し、市場環
事業においては、グループ内再編による競争力の強化及び
境と顧客ニーズの変化に的確に対応していきます。また、今
EPCとO&M の一体運営の強化による機動的な事業展開
まで3社に跨っていた事業を2社に再編することで、重複し
をより一層強 力に進めていきます。その 他、財務の健 全化
ている共通部門や間接部門、地方拠点の統廃合を実施し、
を図るための 有利子負債 圧 縮、株 主 資本の充実 及び流 動
固定費の削減に取り組んでいきます。
性の確保等、財務上の課題の解決にも取り組んでいきます。
精密・電子事業では、世界同時不況による半導体業界の
更に、精密・電子事 業においては、急 激な半 導体市場の
新規設備投資抑制の長期化が懸念されます。一方、半導体
冷え込みの影響を受けて、需要が低迷する中、大幅なスリ
製品市場においては過剰在庫削減効果が出始めており、現
ム化による採算性の改善とシリコンサイクルに左 右されな
在低迷している客先の工場稼働率の向上が期待されます。
い事 業基盤構築に注 力します。また、グループ全 体での固
このような 状 況に対して、人 員削 減、生 産ラインの 一 部
定費削減を引き続き実施していきます。
6 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
ドイツ・インフラサーブ・プロジェクトについては、工 事
多くの関係者の皆様にご迷惑とご心配をお掛けいたしま
の進捗状況を踏まえ、工程遅延違約金見込等を含め今後
したことを心よりお詫び申し上げます。
生じ得る追加コストを見直し、現時点で最大限に見込まれ
当社は、二 度とこのような不 祥 事 を 起こさないようコー
る工事損失の追加処理を実施しました。当社は、これ以上
ポレート・ガバナンスを強化し、コンプライアンス重視の企
の 追 加 費 用 を 発 生 させない 対 策として、現 地 における設
業風土の確立に努力をしてまいります。
計・工 事 監 理 の 充 実化 を 図 るためプロジェクトメンバー の
また、速やかに業 績 の回 復を果 たすことにより、継 続 的
大幅な 増員を行うなど、体制の強化を行ってきました。加
な成長を可能にする経営基盤を強化し、株主の皆様のご期
えて、業務担当取締役をほぼ専従者とし現地での意思決定
待に応える所存でございます。
の迅 速化を計り、管 理体制を強化しました。今後は、試運
株主の皆様には今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜ります
転 及び引渡しの過程で不測の事態の発 生を防止するため
ようお願い申し上げます。
に、試運 転専門チームを組 織するとともに、客先 運 転要員
に対する運転教育を行い、コスト管理を徹底していきます。
2009年 7月
なお、当社は誠に遺憾ながら、2003年度に公正取引委
代表取締役社長
員会より排除勧告を受け審判中であった東 京都下水道 局
矢後 夏之助
発注の下水道ポンプ設備工事について、2008年 4月に排
除措置を求める審決の送 達を受け、2008年 8月に公正
取引委員会より課徴金納付命令を受けました。それに伴い
国土交通省より2008年12月に15日間の一部建設業の
営業停止処分を受けました。当社は既に独占禁止法に違反
する営業活動をしないことを決議しておりますが、今後も、
日々の 活 動をチェックする体 制により継 続 的に監 視を行
い、再発防止に努めてまいります。
また、元代表取締役副社長に対し提起しておりました会
社資金の不正支出に係る損害賠償請求訴訟は、2009年
3月に和解に至りました。この結果、損害金は、当時の他の
取締役等が自主的に補填した額と合わせて、そのほとんど
が回収されることとなりました。
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 7
特集
風水力機械カンパニー/
成長が期待される原子力発電所向けポンプ
グローバルな原子力発電需要の高まり
て、現在中国で計画されている新型原子炉向けにポンプの
近年の地球温暖化の問題などにより、世界で原子力発電
納入 実 績を積み、中国 拠 点を有 効に活用していくことは、
を見直す機運が高まっています。また、中国やロシア、イン
今後の世界展 開に向けて戦 略的に重 要であると考えてお
ドでは急激な経済成長の影響で電力需要が急拡大してい
り、積極的に受注活動を行っています。また、しばらく新規
ることもあり、2008年から2030 年にかけて、世界の原
建 設 が 無 かったアメリカにおいても、30 基 ほどの 建 設 計
子力発電所の発電容量は約1億 2 , 600万 kW 分増加する
画が具体化してきており、欧 州でも一部にあった建設凍結
と言われています。老朽化した原発の更新需要も含めると、
が解除されることなども加え、世界的な原子力発電の需要
世界全体で 200基前後の原子力発電所が建設される見通
が高まっている状況です。
しです。
特に中国では、2007年からだけでも20基以上の入札
原子力発電所で使われるポンプ
が実施され、今後も入札ラッシュの状況が続くことが見込
原子力発電 所の原子 炉には、大きく分けて沸騰 水 型 炉
まれます。この市場の 特 徴として、従 来 型の方 式の原子 炉
(BWR)と加圧 水型 炉(P WR)の 2種 類 があります。どち
の建設に加えて、今後世界で建設されると予想される新型
らの原子 炉にも、多くのポンプが 不 可欠 です。当 社は、原
の原子炉の建設が計画されていることや、徐々に国産化率
子力発電 所向けポンプでは豊富な 納入 実績を誇っていま
を上げていこうとしていることが挙げられます。当社にとっ
す。特に、BWR・P WR の両方のタイプに共通して必要と
なる、原子 炉に水を供給する高圧 給 水ポンプと、タービン
を回した後 の 蒸 気を冷 却するための冷 却 水を取り込む 循
アジア
5 (4%)
その他
11 (8%)
日本
10 (7%)
韓国
13 (9%)
環 水 ポンプを 得 意としています。当 社 の 納 入 実 績 が 多 い
中国
44 (31%)
世界全体
力発電所用にも十分適用が可能です。BWR・PWR 型のど
126GWe
北米
19 (14%)
インド
16 (12%)
BWR 型原子力発電所用のポンプの技術は、P WR 型原子
ロシア
20 (15%)
ちらの原子力発電所の需要に対しても、当社は信頼性の高
いポンプを納入できる数 少ないポンプメーカであると自負
しています。
国・地域別の原子力発電設備容量
2008→2030年 増加分(欧州△12GWe含む)
(DOE/EIA(2008)に基づき作成)
8 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
中国での受注状況
巨大なポンプの組立と
当期において、当社は二つの大型案件を中国市場で受注
運転試験ができる設備
しています。一つは、中国・山東省の海陽(ハイヤン)原子力
があるのは、世 界 のポ
発電所の循環水ポンプ設備です。海陽原子力発電所は、最
ンプメーカでも 数 社 に
新型の PWR 型原子炉「AP1000」を採用する世界で 2番
限られています。今回、
目の原子力発電所となります。この発電所では最終的には
冷却水に海水が用いら
合 計 6 基 が 建 設 される 予 定 とな っ ています。1号 機 は
れるため、循環水ポンプ
2014 年から発電を開始する予定です。今回受注したのは
の材質には腐食に強い
製 缶 縦 型 ポンプというモデルで、その 能 力 は、4階 建 ての
二 相 ステンレスが用 い
屋上にある25 mプールに、10秒足らずで一杯になるまで
られますが、 そのよう
水を汲み上げることができ、世界でも最大級です。これだけ
な特 殊 材料でこのよう
循環水ポンプ
原子力発電の概略図(BWR型、PWR型)
BWR
PWR
格納
原子炉格納容器
原子炉圧力容器
加圧器
蒸気
蒸気
制御棒
水
燃料
タービン
水
発電機
水
水
制御棒
再循環ポンプ
水
タービン
蒸気
発生器
水
復水器
燃料
放水路へ
冷却水(海水)
圧力抑制プール
給水ポンプ
復水器
冷却材ポンプ
放水路へ
原子炉圧力容器
冷却水(海水)
循環水ポンプ
循環水ポンプ
水
発電機
給水ポンプ
出典:電気事業連合会(編)原子力図面集
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 9
特集
な大型ポンプの実績を有するポンプメーカは当社の他にあ
世界に展開していく原子力発電所向けポンプ
りません。
羽田工場から移転予定の富津工場では、原子力発電所向
もう一つは、広東省の陽江(ヤンジャン)原子力発電所の
けポンプ専門の 生 産ラインを新設し、設 計、調達、生 産 技
案件で、高圧給 水ポンプ設備を受注しました。陽江原子力
術、品質保証、検査までを一括して行います。当面は中国市
発電所は、中国国産炉の PWR 型原子炉「CPR1000」を
場向けのポンプの生産が中心となりますが、今後計画の具
採用する原子力発電所で、こちらも最終的には合計 6基が
体化が見込まれるアメリカの市場も視野に入れた対応を実
建設予定で、1号機は 2013年から発電開始予定です。本
施していきます。そのために、アメリカの原子力発電所に主
案件では、日本との連携を取りながら、中国の生産拠点で
要 設 備 を 納 入するために 必 要 な 製 造 工 場 の 認 証 である
ある「荏 原博
ASME N スタンプの取得などを推進し、今後もグローバル
業有限公司 」にて生産する予定です。この
ように、当社にとって「中国における原発事業元年」は最高
市場における競争力を強化していきます。
の滑り出しになりました。
建設中の富津工場
高圧給水ポンプ
10 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
At a Glance
20世紀始めに渦巻ポンプの製造から始まった荏原製作所は、風水力機械の分野を越えてその事業フィールドを広げてきま
した。現在、事業活動は 3つの社内カンパニーがそれぞれの分野で顧客ニーズに応え、様々な課題に対して先進技術の提供
を行っています。
風水力機械カンパニー
60.3%
主要製品及びサービス
風 水力機械カンパニーは、ポンプ・送 風機・コ
◆ カスタムポンプ
ンプレッサ・冷凍機といった、生活や産業の基
◆ 火力及び原子力発電所用ポンプ
盤となる各種機器やサービス、エンジニアリン
◆ 汎用ポンプ
グを長年にわたり提 供しています。近 年では、
◆ コンプレッサ、ブロワ、ファン
海 外 の 生 産・販 売 拠 点を拡 充し、グローバル
◆ 蒸気タービン・ガスタービン
な 視 点 で 事 業 を 拡 大 するとともに、世 界 の
◆ 風水力プラント
国々で産業の振興や社会インフラの整備など
◆ 冷熱機械
にも大きく貢献しています。
◆ 原子力発電設備内向け水処理設備
環境事業カンパニー
29.2%
主要製品及びサービス
環 境 事 業 カンパニー は、「持 続 可能 な 社 会 」
◆ 上水道施設
の構築を事業理念に掲げて技術開発を進め、
◆ 下水道施設
その地域に合った社会インフラ整備に貢献す
◆ 産業向け用水・排水処理施設
るため、広く水処理・廃棄物処理事業及びエネ
◆ 廃棄物処理施設及び関連施設
ルギー関連施設を提供しています。
◆ 薬品
◆ 土壌・地下水浄化システム
◆ ガス処理施設
◆ プラント施設運転維持管理業務
精密・電子事業カンパニー
10.5%
主要製品及びサービス
精 密・電 子カンパニー は、ウエハ径 300 mm
◆ CMP 装置
に 対 応した CMP 装 置 を 始 めとする、最 先 端
◆ メッキ装置
の半導体製造装置をグローバルに提供してい
◆ ベベル研磨装置
ます。また、次 世代 のノードに対応した 技 術・
◆ ドライ真空ポンプ
製品の開発に注力しています。
◆ ターボ分子ポンプ
◆ 排ガス処理装置
◆ オゾン水製造装置
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 11
事業概要
風 水 力 機 械 カンパニー
風水力機械カンパニープレジデント
鈴木厚郎
積 極 的 にアフター サー ビス事 業 を 展 開
ALL スーパー二相ステンレス製
一 般 工 事 排 水 用 水中ポンプ E Z 型(左)
するエリオットグループ
缶製立型ポンプ
残水排水用水中ポンプ EZQ 型
未利用温水のプロセス蒸気化システム
当期の概要
業においては、案件の管理強化と固定費削減を一層推進し
風水力事業における事業環境は、海外市場において、オイル
ました。
&ガス業界の設備投資は、好調であった2007年度と比べる
当事業の売上高は、為替変動や世界景気の大幅な後退
と世界景気後退や原油価格下落等の要因により減速しました
の 影 響 等により、2007年 度 を下 回りました。しかし、営
が、電力業界の投資は景気後退の影響が比較的少なく、特に
業利益は、為替変動の影響はあったものの、海外調達の推
中国の原子力発電プラント建設は増加しました。国内市場で
進や案件ごとの採算管理の徹底などのコスト削減に努めた
は、民間部門が大幅な景気後退を受け、自動車・素材産業を
結果、増益となりました。
中心に設備投資が停滞し建築着工件数も落ち込みました。一
方、公共部門では、数年来の市場の縮小が収まり安定的に推
市場環境と基本戦略
移しました。
海外市場では、オイル & ガス業界の設備投資は停滞した
このような 状 況において、気体 機 械 事 業 ではオイル & ガ
ものの、電 力業 界や海水淡水化等 への事業の投 資は景 気
ス業界の2007年度から年度前半における積極的な投資
減速の影響が比較的少なく推移しています。国内市場では、
を 受 け 受 注 を 伸 ばしましたが、為 替 の 影 響 によりほぼ
民間部門の投資が上向く時期は不透明ですが、公共部門に
2007年度並となりました。水力機械事業では電力業界向
おいては数年来の市場の縮小が収まり安定的に推移するこ
けは堅調であり、中国の原子力発電所向け等の大型ポンプ
とが見込まれます。
案件を受注しましたが、大型案件の減少や国内市場の設備
このような市場動向の中で、風 水力機械カンパニーは収
投 資 抑制の影 響により全 体としては 2007年度を大幅に
益基盤を確保するため、海外では電力業界や海水淡水化等
下回りました。汎用風水力機械事業は建築着工件数の落込
への事業展開を推進し、国内ではより一層アフター事業を
みの影響により、受注は伸び悩みました。風水力プラント事
強化していきます。
12 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
今後の課題
し、またこれらを一 体化した事業体制の構築を推 進してい
風 水力事 業では、世界景 気が 後 退し改善 の見 通しが 不
きます。
透明な現在の状況において、受注の大幅な増加を見込むこ
気体 機 械 事 業 では、グループのネットワークを 活用した
とは困難 な 状 況です。そうした中、風 水 力 機 械 カンパニー
グローバル調達を推進し、為替変動の影響を受けにくい事
が着実に収益を上げていくためには、事業ごとに明確な戦
業体制を構築します。また、受注確度向上のため、グループ
略を策定し、遅滞無く実施していく必要があります。
一丸となって案件対応を徹底します。
水力機械事業では、原子力発電、海水淡水化向け等の事
このほか、風 水力プラント事業では、収 益改善策として、
業領域に注力します。そして、富津工場への移転・稼動を確
個別案件の管理の強化を行います。冷熱機械事業では、省
実に進めるとともに、中国などの海 外生 産 拠 点を強化し、
エネルギー型のターボ冷凍機を市場に投入することにより、
富津工場をマザー工場とした生産の水平分業体制を進める
国内製品市場の巻き返しを図り、中国拠点との協業を進め
ことによって、豊富な受 注残 への 確 実な対応・生 産を行っ
グローバル市場への販売を拡大していきます。
ていきます。また、グローバル拠 点 整 備や IT 強 化 などによ
りサービス体制の強化を進め、アフターサービス事業を拡
大していきます。
汎用風 水力機械事業では、中国拠点の生産供給力や機
種別競争力に見合った販売計画とその管理を徹底し、併せ
て中国国内での調達・生産を推進します。また、日本を含む
世界各地の販 売・生 産・物流 拠 点 及びネットワークを強化
EBARA CORPORATION ANNUAL REPORT 2009 13
事業概要
環 境 事 業 カンパニー
環境事業カンパニープレジデント
廣瀬政義
黒 部 市 下 水 道 バイオマスエネルギー 利
刈谷知立環境組合クリーンセンター向け
神 之 池 バイオエネルギー(株)向 け 内 部
活用施設整備運営事業(BTO 方式によ
ストーカ式焼却・灰溶融設備の竣工
循環型流動床ボイラ発電設備の竣工
宮城県阿武隈川下流流域下水道施設を
「指定管理者業務 」として協定締結
るPFI 事業)の受注(図)
当期の概要
削減と業務 改善に成果が見られたため、営業 損 失が改善
エンジニアリング事 業における事 業環 境は、主 力である
しました。
国内公共部門は年度を通じて厳しい競争が続きましたが、
O&M の業務範囲拡大や複数年契約等が増加するなどアフ
市場環境と基本戦略
ターサービス分野の市場は着実に拡大しています。一方、民
2009年度の市場動向は 2008年度後半と同様に厳し
間部門は急激な経済情勢の悪化によりプロジェクトの先送
い状況が継続すると見込まれます。特に民需分野において
りが見られ、企業の設備投資が減退しました。
は極めて厳しい状況が継続すると予想されます。公共事業
その中で「E-Plan 2010」における最重要課題である収
は、国内の社会インフラが既に成熟してきたので新設 EPC
益 基盤再 構築の達 成に向け、前年度に引き続き固定費削
の受注増加はあまり期待できませんが、老朽化した施設の
減と業務改善を実行しました。また、国・地方公共団体にお
大 規 模 更 新 等 の 案件 は 増 加 することが 予 想されます。な
いてPFI 方式(DBO、BOT 等)による発注が拡大し、EPC
お、公共事業の発注時期は、不況対策として例年よりも前
技術とO&M 技術の融合の重要度が更に高まる中、市場環
倒しされると思われます。また、国・地方の財政逼迫や技術
境と顧客ニーズの変化への対応を強化するため、2009年
系職員の不足もあり、施設建設から運転管理・事業運営を
度に水処理、廃棄物処理両事業の再編を行うことを決定し
含めた発注形態となる「官から民への流れ 」が更に増えて
ました。
いくと考えられます。
当事業の売上高は O& M が好調だったため 20 07年度
このような市場環境の変化を踏まえ、環境事業カンパニー
を 上 回りました。営 業 損 益 は、ドイツ・インフラサーブ・プ
は 2009 年度に環境事業の再編を行い、EPCとO&Mと
ロジェクトにおいて工事損 失引当を行ったものの、固定費
いう区分で分かれていた水処理プラント事業及び環境プラ
14 EBARA CORPORATION ANNUAL REPORT 2009
ント事 業 をそれぞれ EP C とO& M を統 合し一 体運営する
て今後の増加が見込まれる、委託契約の包括化や複数年化
会 社へ 再 編します。それにより荏 原の 持つ EP C の 豊富な
にもこの統合による効果を活かしていきます。
納入実績と技術力、O&M の全国サービス網を更に融合さ
また、技術・設計のパッケージ化推進により、業務効率を
せて、市場環境と顧客ニーズの変化に的確に対応していき
改善するとともに、コスト競争力を更に強化します。独自コ
ます。
ンポーネント、ユニット機 器 のラインアップを増やすことに
よって技術力を磨き、製品の付加価値を高めることにより
今後の課題
利益創出力を強化します。
2009年度は厳しい事 業環 境が継続するという認識の
更に主に間接部門における固定費重複部分の圧縮や、主
もと、2007年度より進 めてきた収 益 基 盤 再 構 築 の施 策
に建設技術部門、支店営業部門のリソース配置の適正化を
を更に発展させるとともに、「収益力向上 」に重点をおく諸
進め、経営効率を高めます。経営目標の数値化と、その進
施策を実行します。
捗の計測と共有により、経営管理精度を高めて利益水準の
2009年 度よりスタートする「水 処 理 事 業 会 社 」と「廃
向上を目指します。
棄物処理事業会社 」は、それぞれの事業において EPC から
O&Mまで一貫して実 行できる事 業体となり、事 業 効率の
向 上 を 一 層 図 ることが 可 能 となります。また、これまで
EPCとO&M で分かれていた顧客情報と蓄積したノウハウ
を融合させることにより、顧客ニーズを正確に反映し顧客に
とって魅力溢れる提 案を行い、受注拡大を図ります。加え
EBARA CORPORATION ANNUAL REPORT 2009 15
事業概要
精 密・電 子 事 業 カンパニー
精密・電子事業カンパニープレジデント
中尾幸蔵
CMP(chemical mechanical
ドライ真空ポンプ・排ガス処理装置一体
polishing)装置:
型装置
新型ドライ真空ポンプ EV-Sシリーズ
バンプめっき装置
F ★ REX 300 SⅡ
当期の概要
当事 業の売上高は、市況の低 迷 及び客先からの出荷 延
精密・電子事業における事業環境は、主要市場である半
期要請などにより前年度を下回りました。営業 利益は、固
導 体 業 界 において、2007年 度 後半から続 いている半 導
定 費削減に注 力しましたが 売 上 減 少による損 益 の 悪化を
体製品市況低 迷に加えて、2008年度 後半からは世界景
カバーすることができず、大幅な営業損失を計上しました。
気後退による影響が重なったことにより、設備投資の中断
又は延期が続き、極めて厳しい状況となりました。
市場環境と基本戦略
このような状況において、シリコンサイクルに左右されな
2008年度は世界的な景 気低迷を受けて、主要顧客の
い事業基盤構築のため、客先既存ラインの生産性向上ニー
新規設備 投 資は中断や延 期が続きました。また、10月以
ズの掘り起こしを中心としたアフターサービス事 業の強化
降、顧客の合併・提携などの事業再編の加速や倒産という、
を進めるとともに、人件費の削減、研究開発の絞 込 み、設
半導体製造装置メーカとしては非常に厳しい状況となりま
備投資の抑制、生産ラインの一部操業停止を行い、固定費
した。
削 減に注 力しました。しかしながら、売 上 減 少による損 益
精密・電子事業カンパニーは主力製品の競争力強化を進
の悪化を固定 費の削減ではカバーすることができず、大幅
めていますが、一方で、この厳しい状況に対処するため、パー
な営業損失を計上することとなりました。
トナー社員削減などの固定費削減を進めています。また同
16 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
時に、シリコンサイクルに左 右されない事 業基盤 の構築も
また、この厳しい状況に対処するため、パートナー社員の
図っています。
削減や生産ラインの一部停止、研究開発テーマの絞込みな
どを中心とした固定費の削減を更に進めていきます。また
今後の課題
同時に、今後成長が見込まれる太陽電池業界に対して、ド
半導体業界は、世界的な景気低迷を受け、今後も顧客の
ライポンプを中心としたコンポーネント製品の拡 販 活動を
新規設備投資の抑制がしばらく続くと予想されます。
行うなど、シリコンサイクルに左 右 されない 事 業 基 盤 の 構
このような 環 境 のもと、精 密・電 子 事 業 カンパニーでは
築も強化していきます。
CMP 装置やドライ真空ポンプなどの主力製品の競争力強
化を進めていくとともに、顧客の工場における既存ラインの
生 産 性向上ニーズの 掘り起こしを中心としたアフターサー
ビス事業を強化していきます。
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 17
コーポレート・ガバナンス
当社は、「水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献する」という企業
理念のもと、永続的な事業発展による企業価値の向上及び株主への継続的な利益還元を経営上の最も重要な課題として位
置付けています。その実現の基盤として、経営の健全性と透明性を高めていくことは不可欠であると考えており、そのためには
コーポレート・ガバナンスの充実化を図るとともに、コンプライアンスが徹底された内部管理体制の強化を推進しています。
当社グループでは、企業活動を行うに当たっての基本的な拠り所とするためのガイドラインをまとめた「荏原グループ行動基
準 」を制定しており、これを基礎として、法令・社会規範の遵守の実践に努めています。
コーポレート・ガバナンス
当社の経営上の意思決定、執行及び監督に係る経営管理
は、当該 監 査 法 人が立てる年間監 査計画に基づき所属す
組織は、会社法の規定に則り、取締役会、監査役会、会計監
る複 数の 公認会計 士などによる効率的な監 査を受けてい
査人としてそれぞれ独立的に位置付けられています。取締役
ます。
会は、11名の取締役により構成されており、内2名は当社
また、当社では上記の取締役会のほか、経営会議規則を
との間に特別な利害関係のない独 立性のある社外取締役
定めこれに基づき毎月定 期的に経営会議を開いています。
です。取締役会規則を制定することによって、取締役が職務
この会議は、経営方針及び経営戦略に関わる事項について
の遂行をするにあたり法令及び定款に適合する体制を確保
広く議論を行う場として位置付けし、運営しています。更に、
するとともに、毎月定 期的に同会を開催するほか必要に応
取締役 選任プロセス及び役 員等の報酬決 定プロセスの透
じ臨時対応しています。監査役会は、5名の監査役により構
明性・客観性を確保する観点から、構成員の過半数を社外
成されており、内3名は当社との間に特別な利害関係のな
取締役とする取締役候補者指名委員会、報酬委員会を設置
い社外監査役です。監査役会は監査役会規則を定めるとと
しています。
もに、各監査役が必要な監査を実施するほか代表取締役社
今後も、当社はコーポレート・ガバナンスの重要性を認識
長、会計監査人とそれぞれ3カ月ごとに定例会議を持つなど
し、社内外の有用な人材を登用することと、有効な経営管
して意見交換を実施し監査の実効性を確保しています。
理組織を活用することによって経営の健全性を高め、これ
会 計監 査については、会 社 法 及び 金融商品 取引法 監 査
により企業体質の強化を図っていく所存です。
について特定の監査法人と監査契約を締結しており、当社
コーポレート・ガバナンス模式図
株主総会
指名委員会
報酬委員会
報告
取締役(会)
内部監査
報告
選任・解任
報告
選任・解任・監督
監査・報告
監査役(会)
監査
補助
指示
代表取締役社長
経営監査室
選任・解任
意見交換
監査役室
報告
内部監査
情報・意見交換
経営会議
指示・情報伝達
監査
選任・解任
会計監査人
リスク・マネジメント・パネル
内部統制整備推進
統括部
報告
経営・
業務執行
支援
執行役員(会)
コンプライアンス室
経営計画委員会
18 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
関係会社
内部統制
当社は、会社法の定めに基づき取締役会において内部統
内部統制報告制度が適用されました。当社もこの制度に沿っ
制基本方針を決議し、これを当社根本規定の一部として制
て「全社的な内部統制 」
「決算・財務報告プロセス 」
「その他
定しています。この根本規定は、取締役及び従業員の職務執
の業務プロセス 」
「IT全般統制 」の 4つの対象項目について、
行に関する遵法体制、リスクの管理に関する体制、グループ
内部統制の構築と評価を行いました。これらのことを基盤と
会社の行動と経営に関する管理体制その他に係るもので、
して、様々なステーク・ホルダーに対して適時にかつ正確な
それぞれの項目について業務の適正を確保する体制への取
情報開示ができる体制づくりを行っています。
組み方針を明確にしています。リスクの管理については、リ
内部監査体制については、社長直轄の独立部門として経営
スク・マネジメント・パネルを 設 置し、コンプライアンスリス
監査室を設けています。経営監査室は、内部監査規定に基づ
クを含め、当社グループのリスク管理を行っています。戦略
き、社内の各業務執行部門のコンプライアンス、リスク・マネ
的リスクについては、規 定を定めリスク・マネジメント・パネ
ジメント及びその他内部管理方法を評価するために内部監査
ルにおいて全社的なリスク管理体制を決定するほか、特にリ
を実施しています。これに加え、同室はその中に適正取引に
スクの高い案件についてリスク管理を図っています。金融商
関する監査グループ員を配置し、公共工事の入札参加活動や
品取引法の定めに基づく財務報告に係る内部統制の整備に
下請取引に関する実態についても監査または監視していま
ついても、財務報告が適正に作成されるプロセスを整備しこ
す。これら業務執行に関する監査と監視については、その活
れを確保することによって、信 頼性の土台づくりをしていま
動を通して被監査部門に対し助言、改善勧告を行うとともに
す。当社は、これら内部統制に係る具体的施策の整備と促
その結果を社長に報告しています。また、同室は監査役とも
進を主導的に推進する部門として社長直轄の内部統制整備
必要に応じ情報交換や意見交換を行うとともに、監査役会と
推 進 統 括 部 を 設 けています。金 融 商 品 取 引 法 に 基 づき、
代表取締役間の会合に参加したり、グループ監査役連絡会に
2008年度から全ての上場企業に対して、財務報告に係る
も参加するなど、他監査関係部門との連係を図っています。
コンプライアンス・システム
当社は、コンプライアンスの不徹底に起因した不祥事が当
用・展開を確実にグループ全体で行うため、関係会社の企業
社の経営基盤を揺るがしかねないことを十分に認識し、コン
倫理担当者で構成される
「グループ・コンプライアンス連絡会」
プライアンスの徹底を内部統制上の最重要目的の一つとし
を設置しています。従業員一人一人へのコンプライアンスマイ
て位置付けています。そして、企業の持つ様々な社会的責任
ンド浸透とコンプライアンス・リスクの早期発見を目的とし、
を果たしていくとともに倫理、道徳を含む社会規範に根ざし
従業員100人に1人の割合でリエゾンを配置した「コンプラ
た企業活動を進めていくために、CSR 統括部を設置し、管
イアンス・リエゾン制度 」もあります。この他に、年1回コンプ
下に専門部署を配し、コンプラインス、安全保障貿易管理、
ライアンス・アンケートを実施し、その結果から浸透状況を評
環境保全、人権啓発、社会貢献、適正な調達、品質管理、等
価することによって、体制や施策の改善に役立てています。
に向けた取組みを行っています。この他にも、社長を議長と
また、法令違 反その他企業倫理上の問題に関しては、上
する企業倫理委員会を設置し、外部弁護士をアドバイザーに
司などに相談する通常の業務執行体制を機能させることが
加え、この中で内部統制に関する法令等への対応、適正取引
基本との認識ですが、これ以外に、社内相談窓口を設けて
に関する対応、環境保全対応、人権に関する対応、並びにそ
いるほか外部弁護士が担当するコンプライアンスの社外相
の他荏原グループ行動基準に対する全般的対応などについ
談 窓口も設けています。この内部通報制 度においては、通
て審議しています。それと同時に、全社的なコンプライアン
報者の匿名性と不利益の回避を確保することによって、不
ス推進状況について定期的にチェックを行うことによって、
祥事の未然防止や不正の早期発見などに関する内部情報
業務執行を点検するとともに改善活動に役立てています。
を積極的に拾い上げる仕組みにしています。
これら企業活動全般における法令遵守、倫理の向上を図る
上記の活動を今後、より浸透させることにより、真に、コ
ための助言と基盤づくりは、コンプライアンス室を中心に活動
ンプライアンスを重視する企業風土の内部化を図っていき
しています。また、企業倫理委員会で決定される諸施策の運
ます。
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 19
コーポレート・ガバナンス
取締役の構成
(2009 年 7月1日現在)
後列左から伊藤 章、艮 昭寛、鈴木 厚郎、中尾 幸蔵、藤本 哲司、辻村 学
前列左から山本 哲也、廣瀬 政義、矢後 夏之助、白沢 至、落合 誠一
取締役
矢後 夏之助
中尾 幸蔵*
山本 哲也
代表取締役社長
取締役
社外取締役
廣瀬 政義*
白沢 至*
落合 誠一
取締役
取締役
社外取締役
鈴木 厚郎*
艮 昭寛*
* は執行役員を兼任
取締役
取締役
藤本 哲司*
取締役
伊藤 章*
取締役
辻村 学
取締役
20 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
監査役及び執行役員
(2009 年 7月1日現在)
監査役
常勤監査役
監査役
穂積 通久
平山 正剛*
渡来 安雄
大森 義夫*
町田 祥弘*
*は、社外監査役
副社長執行役員
漆間 靖幸
渋谷 勝
廣瀬 政義
風水力機械カンパニー
人事・総務・法務統括部長 兼 人材開発室長
執行役員
環境事業カンパニー プレジデント
上席執行役員
雨宮 洋一
専務執行役員
半田 均
環境事業カンパニー
鈴木 厚郎
風水力機械カンパニー プレジデント
環 境 事 業 カンパニー 環 境 プラント事 業 本 部 副本部長
野路 伸治
常務執行役員
大矢 正克
中尾 幸蔵
コーポレート
精密・電子事業カンパニー 精密機器事業部長
精密・電子事業カンパニー プレジデント
執行役員
白沢 至
荒木 秀
風水力機械カンパニー バイスプレジデント
兼 支社支店統括部長
風水力機械カンパニー 生産技術統括部長
大井 敦夫
経営企画統括部長 兼 経営企画室長
廣野 清志
風 水力機械カンパニー 民 需営業 統括部長 兼
営業企画室長
髙野 稔
艮 昭寛
環境事業カンパニー バイスプレジデント 兼 環境プラント事業本部長
環境事業カンパニー 環境プラント事業本部
副本部長
橋本 章
財務・管 理 統括部副統括部長 兼 審 査 室 長 兼 内部統制統括部副統括部長
森 康時
藤本 哲司
大阪支社長
井上 貴雄
財務・管理、内部統制(金商法)担当 兼 財務・
管理統括部長
及川 久
風 水力機械カンパニー 海 外営業 統括部長 兼
中東駐在員事務所長
伊藤 章
風 水力機械カンパニー 汎 用ポンプ事 業 統括 副統括 兼 技術生産開発統括部長
寺垣 彰夫
CSR、人事・総 務・法 務、建 設 業 務、情 報 通 信、
内部統制(会社法)、事務所・事業所、燃料電池ア
フター事業担当 兼 CSR 統括部長 兼 内部
統制統括部副統括部長 兼 羽田事務所長
辻村 学
技術・研究開発統括部長 兼 精密・電子事業カン
パニー バイスプレジデント 兼 技術統括部長
精密・電子事業カンパニー 営業統括部長
風 水 力 機 械 カンパニー カスタムポンプ事 業 統
括羽田工場副工場長 兼 高圧ポンプ技術室長
兼 富津工場副工場長
宮川 清
勝岡 誠司
風水力機械カンパニー 電力・エネルギー営業統
括部長
精密・電子事業カンパニー 装置事業部長
太田 公二
木村 憲雄
川崎 照雄
小笠原 保雄
風水力機械カンパニー バイスプレジデント 兼
カスタムポンプ事業統括 兼 開発統括部長
風水力機械カンパニー カスタムポンプ事業統括
副 統 括 兼 カスタムポンプ藤 沢 工場 長 兼 藤沢事業所長
栗生 正太郎
前田 東一
風水力機械カンパニー 汎用ポンプ事業統括
小潟 憲
風水力機械カンパニー カスタムポンプ事業統括
副統括 兼 羽田工場長 兼 羽田事業所長 兼 富津事業所長
精 密・電 子 事 業 カンパニー 総 合 製 品 保 証 統 括
部長
山下 敏博
精 密・電子事 業 カンパニー 技 術 統 括 部 副 統 括
部長 兼 G−One 推進室長
経営監査室長
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 21
企 業 の 社 会 的 責 任( CSR)
荏原は、世の中から信頼される企業であることをモットーとして、人と社会にやさしい企業を
めざし、
お客様に信頼される製品、
サービスの提供はもちろんのこと、コンプライアンス重視、
人権尊重、環境保全にも配慮し、更に社会に貢献する活動を行っています。その取組みは、
グローバルな 観 点 からも高 い 外 部 評 価 を 受けており、世 界 的 な SRIインデックスである
FTSE 4 Goodにも継続して採用されています。
FTSE 4 Good インデックスの
ロゴマーク
CSR 体制と取組み
環境保全への取組み
以下の7つの機能を持った CSR 体制を整備し、各ミッショ
事 業 所の環 境 法 規制遵守状 況は、環 境 監 査によって毎年
ンに取り組んでいます。
確認しています。2001年以降現在に至るまで事業所にお
1. CSR 企画室:社 会貢 献 活動、環 境保 全 活動をはじめ、
ける大きな環境 法規制違 反はありませんでした。工場の地
地 域 社 会 や国際 社 会を視 野に荏原グループの CSR 活
球温暖化防止対策として、古い生産設備や照明設備を最新
動を企画、運営、実施しています。
の省エネルギー設備に更新し、またそれらの設備の運転条
2 . コンプライアンス室:コンプライアンス経営推進のため
件を見直した結果、2007年度からは CO 2 排出量が 前年
の諸施策を企画し、実施し、コンプライアンス・リスクの
度より低下しています。2008年には、精密工場棟(複数)
軽減に努めています。
屋根の断熱塗装を実施したため、今後は空調用エネルギー
3 . 人権啓発室:人権に関する周知、啓発、相談窓口を実施
の削減効果が期待できます。2008年にはまた、新築した
し、更に国際基準に照らして遜色のない人権システムを
本社ビルへ移転し、他のビルに分散していた社内部門や子
構築するための基盤整備を行っています。
会 社も新ビルに集 束し、オフィスでのエネルギー消費の 効
4 . 環境推進室:全社の環境マネジメントシステムを統括し、
率化を図りました。
CO 2 排出削減等の環境目標を掲げその実現に向けて全
社をリードしています。
社会貢献
5 . 安全保障貿易管理室:安全保障貿易に関する法規制を
技術・芸術振興、環境保全、スポーツ振興、地域交流、社会
遵守させるため,情報の収集と社内啓発活動を実施して
福祉を社 会貢 献 活動の 5つの柱としています。荏原グルー
います。
プ各社・各部門等の自発的な取組みや、自治体や学術機関、
6 . 調達業務統括室:グループ全体の調達業務適正化を統
括しています。
7. Q A 統括室:提供した製品が安心、安全であることを担
保する機能を有し全社的に統括しています。
NGO、NPOとの協働による活動を展開しています。
技 術 の 分 野 では、1989年に設 立された「畠山 清二 記
念荏原基金 」によって、技術移転・適正技術開発・奨学金の
提 供などを 通して草の根 的な国際協力活動を行っていま
す。東南アジア諸国との相互理解と友好関係を深めるため
荏 原 は、2009 年 6月30日 付
に、荏原の技 術とノウハウを生かした研 修を、タイ、マレー
で、国連グローバル・コンパクトに
シア、フィリピン、ベトナムなどで行っています。
署名、参加を 表明しました。荏原
http://www.ebara.co.jp/csr/contribution/
グループは、CSR(企 業 の 社 会
芸 術の 分野では、荏原の創業 者 畠山一清が 蒐 集した
的責任)経営を推進する中で、グ
美術・工芸品を展示し、一般に公開している畠山記念館を
ローバル・コンパクトの10原 則を
1964 年から支援しています。
実践し、継続的な改善を図ってい
きます。
22 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
環境保全の分野では、世界各国の荏原グループ従業員の
「畠山清二記念荏原基金 」活動
子どもの絵を集めて「世界の子ども環境絵画展 」を1998
2008 年度は、8月にアジア工科大学と協賛して海外技
年から毎年開催しているほか、荏原グリーン基金を通じて国
術 者研 修協会(AOTS)主催「持 続的発展 のためのエネル
内外の森林保全、植樹活動を1995年から実施しています。
ギーシステム 」の研修コースを実施し、インド、インドネシア、
スポーツ、地 域 交 流の 分野では、荏原 湘南スポーツセン
マレーシア、ベトナム、フィリピン、タイなど東南アジア6カ
ターが世界に通用するテニスプレイヤーの養成事業を行う
国 から31名 の 研 修 生 が 参 加しました。この 他 に10月∼
他、荏原女子バスケットボールチームがバスケットボールク
11月にベトナム/ハノイ、ホーチミンでの「工場廃水等の産
リニックを行っています。また、毎年夏に開催している納涼
業 排水 処 理 法 」など計13回の 研 修コースを提 供し、この
祭には地域の方々にも多数ご来場いただいています。
19 年間に提 供した 短 期 講 座 等は、16カ国において 延べ
社 会 福 祉 の 分 野 では、定 期 的 な 献 血 活 動 や、NGO、
201回、参 加 者 は 累 計 9 , 351名(2009 年 3月末 現 在)
NPO を通じて難民や貧困地域などへの支援活動を行って
に達しています。
います。
今後は、「流体 機械、水処理、空調設備等での省エネル
ギー技術 」に関するテーマ等、地球環境保全の観点から研
修コースを企画・実
施いたします。
CSRに対する取組みは、
CSRレポート
(和文、英文)で
情報発信しています。
http://www.ebara.co.jp/csr/
(財)海 外 技 術 者研 修協会−アジア工科大 学−
荏原 国際訓練コース
持続的発展のためのエネルギーシステム
(2008 年 8月18日∼26日)
2009 年 CSRレポート
2008年度セミナー実績(畠山清二記念荏原基金)
No.
セミナー名
開催都市/国
開催日
主催者
協力者
出席者数
1
ポンプ・オペレーションの省エネ
マニラ/フィリピン
2008 年 6月24日
荏原マニラ支店
20
2
農業分野におけるポンプの効率的利用
ビガン/フィリピン
2008 年 6月26∼27日
国家灌漑局
31
3
持続的発展のためのエネルギーシステム
バンコク/タイ
2008 年 8月18∼26日
4
流体機械及び冷熱設備の省エネ
バンコク/タイ
2008 年 8月27日
荏原タイランド
5
ポンプとブロワーの応用ー省エネを中心
バンコク/タイ
としてー
2008 年 8月29日
チュラロンコン大学
6
7
工場廃水等の産業排水処理技術
ハノイ/ベトナム
2008 年10月28∼31日 (財)海外技術者研修
協会
ホーチミン/ベトナム
2008 年11月3∼ 6日
2008 年11月11日
8
ポンプ及び冷熱設備の省エネ
シャー・アラム/
マレーシア
9
ポンプの応用ー省エネを中心として
(財)海外技術者研修
協会
アジア工科大学
31
17
荏原タイランド
荏原ベトナム
120
31
26
荏原ポンプ・マレーシア
25
プノンペン/カンボジア 2008 年11月17∼18日
カンボジア工科大学
95
10 ターボ型流体機械
バンコク/タイ
2009 年1月22日
キング・モンクット工科
大学
100
11 ポンプの応用ー省エネを中心として
バンコク/タイ
2009 年1月26∼27日
ラジャマンガラ大学
荏原タイランド
52
バンドン/インドネシア
2009 年 3月5∼ 6日
バンドン工科大学
荏原インドネシア
35
クチン/マレーシア
2009 年 3月10 ∼11日
マレーシアコンサル
タンツ協会
グループ エンジニ
アズ マレーシア
24
12
環境保全に向けた効率的エネルギー
システム
13 ポンプの応用ー省エネを中心として
財団法人海外技術者研修協会( The Association for Overseas Technical Scholarship、略称 AOTS)は、主として開発途上国の技術者・管理者を育成し、日本の技術協力を推
進する経済産業省所管の研修専門機関です。
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 23
過 去11年 間の 要 約 財 務 データ
過去11年間の要約財務データ
株式会社荏原製作所及び連結子会社
3月31日に終了した事業年度
2009
2008
2007
¥501,149
¥567,191
¥538,098
415,827
469,865
434,934
85,322
97,326
103,164
638
6,017
13,249
当期純利益(損失)
(13,113)
7,609
5,446
資本的支出
23,560
22,381
17,917
研究開発費
8,829
10,812
11,357
株主資本**
121,411
151,237
151,242
純資産
124,264
155,263
154,970
総資産
562,456
607,007
625,033
¥(31.04)
¥18.01
¥12.89
ROE(%)***
(9.6)
5.0
3.6
ROA(%)
(2.2)
1.2
0.9
売上高
売上原価
売上総利益
営業利益(損失)
1株当たり当期純利益(損失)
(円及び米ドル)
*米ドルの数値は、2009年 3月31日の為替レート1ドル 98 . 23円で換算したものを便宜上
記載しています。
** 2007年 3月期より、「貸借対照表の 純 資 産の部の表示に関する会計基 準 」
(企業会計基
準第 5号 2005 年12月9日)及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等
の適用指針」
(企業会計基準適用指針第 8号 2005 年12月9日)を適用しております。こ
れまでの資本の部に相当する金額は、2007年 3月期151, 24 2百万円、2008 年 3月期
151, 237 百万円、2009 年 3月期121, 411百万円です。
当期純利益
***ROE:
(期首株主資本+期末株主資本)÷2
24 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
単位:
千米ドル*
単位:百万円
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
2009
¥514,957
¥478,397
¥507,767
¥517,981
¥562,592
¥599,835
¥566,383
¥557,728
$5,101,792
418,414
384,168
405,760
420,079
454,853
472,095
453,462
466,955
4,233,198
96,543
94,229
102,007
97,902
107,739
127,740
112,921
90,773
868,594
10,902
7,581
10,446
(1,424)
3,522
13,934
20,666
6,253
6,495
3,350
(19,649)
2,586
(28,538)
(17,936)
2,562
8,673
(3,273)
133,493
14,838
12,706
13,690
19,600
25,698
18,420
16,098
25,103
239,845
10,883
9,994
10,965
14,116
17,287
19,997
16,576
24,671
89,881
153,695
102,952
112,578
106,782
140,107
155,844
161,668
134,520
1,235,987
—
—
—
—
—
—
—
—
1,265,031
592,631
558,265
576,412
613,759
642,605
672,215
624,888
611,875
5,725,908
¥9.11
¥(64.43)
¥8.34
¥(95.49)
¥(59.99)
¥8.57
¥29.57
¥(11.38)
$(0.316)
2.6
(18.2)
2.3
(23.1)
(12.1)
1.6
5.9
(2.4)
0.6
(3.5)
0.4
(4.6)
(2.7)
0.4
1.4
(0.5)
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 25
グローバル・ネットワーク
海外支店・事務所(20 09 年 6月30日現在)
バンコック駐在員事務所
3rd Floor, ACME Bldg., 125 Petchburi Road,
Thungphayathai, Rajthevee, Bangkok 10400,
Thailand
Phone: 66-2-216-4935/4936
Fax: 66-2-216-4937
台北駐在員事務所
Room 1402, Chia Hsin Bldg. (13F) 96,
Sec. 2, Chung Shan N. Rd.,
Taipei, Taiwan
Phone: 886-2-2567-1310
Fax: 886-2-2567-1046
北京事務所
2001 Beijing Fortune Bldg., 5 Dong Sanhuan
Bei-Lu, Chaoyang District, Beijing 100004, China
Phone: 86-10-6590-8150
Fax: 86-10-6590-8158
イタリア駐在員事務所
Via napo Torriani 29, 20124 Milano, Italy
Phone: 39-026693902
Fax: 39-026694114
マニラ支店
Unit 1-C, Cypress Gardens Condominiums, 112 V.A.
Rufino St., Legaspi Village, Makati City, Philippines
Phone: 63-2-816-7524
Fax: 63-2-817-6662
中東駐在員事務所
P.O. Box 61383,
Jebel Ali Dubai, UAE
Phone: 971-4-8838-889
Fax: 971-4-8835-307
カイロ駐在員事務所
27, El-Geziera El-Wosta Street,
Zamalek, Cairo, Egypt
Phone: 20-2-736-3466
Fax: 20-2-736-2499
チューリッヒ駐在員事務所
Thurgauerstr. 40, 8050
Zurich, Switzerland
Phone: 41-44-307-3527
Fax: 41-44-307-3526
主な子会社及び関係会社(20 09 年 4月1日現在) ☆ 連結子会社
国内
風水力機械カンパニー
☆ (株)荏原電産
電気機械器具等の製造、電気設備、計装工事、施工
環境事業カンパニー
☆ 荏原エンジニアリングサービス
(株)
水処理事業に係る環境衛生施設の設計・施工及び運
転・維持管理
☆ 荏原テクノサーブ
(株)
風 水力機械、冷 熱・空調機 器 等 の製 造、販 売、据 付、
試運転、調整、保守、設備配管、機器の更生、更新工事
ボイラ塔槽、パイプ等の クリーニング、給排水設備、
保守点検
水処理装置の設計
☆ (株)荏原由倉ハイドロテック
産業用ポンプの製造・販売、産業用機械等の設置、
プラント建設関連工事
廃 棄 物 処 理 事 業に係る環 境 施 設の 設 計・施 工 及び
運転・維持管理
各種機器の開発計画及び設計エンジニアリング業務
精密・電子事業カンパニー
☆ 荏原バイロン・ジャクソン
(株)
☆ エコ・パワー(株)
風力発電事業(IPP)の経営、関連コンサルティング
業務
☆ (株)荏原エリオット
コンプレッサ、タービン、ブロワ等に関する計 画、設
計、製 造、販 売、施 工、据 付、試 運 転、保 守、技 術 指
導、コンサルティング
(株)イースクエア
電気の供給
大平洋機工
(株)
スラリーポンプ等 特 殊用途ポンプ、流 送関連設備及
び粉体機器等の製造、販売
26 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
(株)イー・シー・イー
放射性グラフト技術を利用した機能材料の開発、製
造、販売
☆ (株)日設
空調、衛生、電気等の設備工事
(株)クリーンシステム
産業廃棄物及び一般廃棄物処理並びにリサイクル
各種冷凍機、各種熱エネルギーシステム等の製造、
販売、据付、試運転、保守、技術指導
☆ 荏原マイスター(株)
中部リサイクル(株)
☆ (株)荏原環境テクノ北海道
☆ 荏原冷熱システム
(株)
テニスクラブその 他 スポーツ事 業 経 営、スポーツ用
品販売
社員派遣業務、外注図面管理等の請負業務
焼却灰、飛灰溶融再生事業
原子炉用循環ポンプ、部品の販売、サービス
☆ (株)荏原湘南スポーツセンター
☆ 荏原環境プラント(株)
☆ 荏原ハマダ送風機(株)
送風機、水力機器、その他諸機械の設計、製造、販売
保険代理、旅行代理、印刷、図面管理、塗装梱包、不
動産の開発・売買・賃 貸・仲介・維持管 理、投 資信 託
の販売・斡旋・支援
☆ アクアエンジニアリング
(株)
☆ (株)荏原金属
鋳鉄、高合金鋳鉄及びステンレス鋳鋼品の製造、販売
☆ (株)荏原エージェンシー
☆ 荏原工業洗浄(株)
☆ (株)荏原シンワ
冷却塔の設計、製作、施工、販売
コーポレート
☆ (株)荏原フィールドテック
半 導体 製 造 装置等 のアフターサービス及び据 付・試
運転業務
☆ (株)荏原九州
CMP を主とする大 型 装 置 系 製 品 の 製 造、据 付、試
運転業務
海外
風水力機械カンパニー
アメリカ
✩ Elliott Ebara Company Ltd.
エリオッ トグルー プ持 株 会 社(傘 下 会 社 Elliott
Company、荏原エリオット)
✩ Ebara International Corporation
超低温 用水中ポンプの製 造 販 売、標準ポンプのノッ
クダウン販売
✩ Elliott Company
圧縮機・蒸気タービンの製造・販売
ブラジル
✩ Ebara Industrias Mecánicas e Comércio Ltda.
深井戸用水中モータ・ポンプの製造販売
オーストラリア
Ebara Pumps Australia Pty. Ltd.
標準ポンプの販売
中国
✩ Yantai Ebara Air Conditioning Equipment
Co., Ltd.
吸収 冷凍機、吸収 冷 温水器、氷蓄 熱システム及び空
調設備の製造・販売
✩ Ebara Great Pumps Co., Ltd.
プロセスポンプ及び 高圧ポンプ並びにそれらの 付属
品の設計・製造・販売
Ebara Machinery (China) Co., Ltd.
中国における汎用ポンプ及び関連機器の製造・販売・
サービス
Ebara Densan (Kunshan) Mfg. Co., Ltd.
水中モータ・ポンプの製造及び販売
Ebara Boshan Pumps Co., Ltd.
中国国内での大型ポンプ、高圧ポンプの設計・製造・
販売
インド
Kirloskar Ebara Pumps Limited
産業用ポンプの製造販売
インドネシア
P.T. Ebara Indonesia
標準ポンプの製造販売
マレーシア
Ebara Pumps Malaysia Sdn. Bhd.
汎 用ポンプ、吸収 式 冷 凍 機 などのマレーシアにおけ
る販売、サービス
フィリピン
✩ Ebara Benguet, Inc.
ステンレス鋳造品の製造・販売
韓国
Hyosung-Ebara Co., Ltd.
産業用ポンプの製造販売
シンガポール
台湾
✩ Ebara-Elliot Service (Taiwan) Co., Ltd.
圧縮機、送風機、蒸気タービン等のアフターサービス
Ebara-Densan Taiwan Manufacturing Co.,
Ltd.
水中モ−タ・ポンプの 製 造 販 売、真 空ポンプ装置 類
のアフターサービス
タイ
Ebara (Thailand) Limited
ポンプ設備・水処理装置のエンジニアリング、標準ポ
ンプの販売
ベトナム
Ebara Hai Duong Company Ltd.
インフラ整備用大型ポンプの製造・販売
イタリア
✩ Ebara Pumps Europe S.p.A.
ステンレス・プレス及び鋳物ポンプの製造販売
✩ Sumoto S.r.l.
深井戸用水中モ−タの製造販売
精密・電子事業カンパニー
アメリカ
✩ Ebara Technologies Incorporated
真空ポンプ・装置類の販売及びアフターサービス
中国
Shanghai Ebara Precision Machinery Co.,
Ltd.
真空ポンプ・装置類のアフターサービス
韓国
✩ Ebara Precision Machinery Korea
Incorporated
真空ポンプ・装置類の販売及びアフターサービス
台湾
✩ Ebara Precision Machinery Taiwan
Incorporated
真空ポンプ・装置類の販売及びアフターサービス
ドイツ
✩ Ebara Precision Machinery Europe GmbH
真空ポンプ・装置類の販売及びアフターサービス
スペイン
Ebara España Bombas S.A.
標準ポンプの製造販売
イラン
Ebara Pump Industries (P.J.S.)
標準ポンプの販売
コーポレート
アメリカ
✩ Ebara America Corporation
米国持株会社(傘下会社 EIC、ETI)
環境事業カンパニー
中国
✩ Ebara Qingdao Co., Ltd.
ボイラ(ICFB、小型汎用)・熱交換器等の製缶品の
製造・販売
Shanghai Ebara Engineering and Services
Co., Ltd.
環境保全プロジェクトの設備の製造・販売・アフター
サービス及びコンサルティング・計画・施工据付
Qingdao Ebara Rebirth Resource Power
Co., Ltd.
飛灰を原料とするICFB 利用の電力及び蒸気の生産
及び販売
インドネシア
P.T. Ebara Prima Indonesia
活性炭及び関連製品の製造販売
韓国
Hyosung Ebara Engineering Co., Ltd.
固 形廃 棄 物 処 理・水 処 理・大 気 浄 化プロジェクトの
設計・製作・据付・販売・アフターサービス
ベトナム
Ebara Vietnam Corporation
ポンプ設備・水処理装置のエンジニアリング
✩ Ebara Engineering Singapore Pte. Ltd.
ポンプ設備・水処 理装置のエンジニアリング、真 空ポ
ンプ類のアフターサービス、産業/標準ポンプの販売
✩ Elliott Ebara Singapore Pte. Ltd.
エリオット製品のアフターマーケットにおける部品
販売、指導員派遣、修理、検査に係る事業
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 27
エバラグループの 歩 み
1912
ゐのくち式機械事務所創業
東京帝国大学・井口在屋博士を主幹として、畠山一清が所長に就任
1920
株式会社荏原製作所設立
会社設立とともに工場を東京府荏原郡品川町南品川に設け、ゐの
くち式機械事務所の事業を継承し、渦巻ポンプの製造を開始
1938
東京市蒲田区羽田に新工場建設
品川より本社及び工場を移転
1941
川崎市西加瀬に川崎工場新設
工作機械製造事業法による工作機械の製造開始
1945
羽田工場戦災
ポンプ試 験 場、製 缶 工 場、本 館 を 除 き 使 用 不 能 と 化したため、
生産一切を川崎工場へ移管
1955
羽田工場が全面再開
生産の主力を羽田工場に復帰
1956
荏原インフィルコ
(株)設立
水処 理装置の製 造・販 売を目的とする米国インフィルコ社と折半
出資
1964
バンコクに海外事務所を開設
戦後初の海外事務所
1965
藤沢工場新設
日本で初めて標準ポンプの量産体制を確立する一方、冷凍機生産
を羽田工場より移管
1975
ブラジルにエバラ・インダストリアル・
メカニカス・エ・コメルシオ設立
戦 後初の 海 外 拠 点となる 主としてコンプレッサ及びタービンの
製造開始
袖ヶ浦工場を新設
1981
米国にエバラ・インターナショナル・
ポンプ事業の拠点となる
コーポレーション設立
1985
川崎工場を藤沢工場に統合
1987
藤沢工場内に第一精密機械工場を新設
半導体産業向け真空機器の生産を開始
1989
エバラ・イタリア設立
ステンレスプレス製汎用ポンプの生産拠点を設立
1990
環境事業本部新設
環境エンジニアリング事業の強化
1991
袖ヶ浦に薬品工場を新設
1992
中国に青島荏原環境設備有限公司設立
各種ボイラの生産拠点を設立
1994
風水力、環境、精密・電子の 3事業
荏原インフィルコ(株)と合併。合併を機に、呼称を「荏原 」とする
本部制に移行
2000
汎用機械販 売部門と荏原サービス(株)
(正式名称は株式会社荏原製作所)
汎用機械事業強化のため販売とメンテナンス一体化
を統合し荏原テクノサーブ
(株)が発足
ニュー エリオット コーポレーションを
気体機械事業の拡充
完全子会社化
2005
カンパニー制を導入
2006
荏原環境エンジニアリング
(株)設立
環境事業カンパニーの上下水道事業部門を分社化
2009
水処理事業を荏原エンジニアリング
グループ内 で 分 かれていた 水 処 理 事 業 の EPCとO&Mを 荏 原
サービス
(株)に統合
28 株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009
エンジニアリングサービス
(株)に集約し統合
コーポレート・データ(2009年 3月31日現在)
株式会社 荏原製作所
所有者別株式分布状況
本社
〒14 4 - 8510 東京都大田区羽田旭町11-1
電話:03 - 374 3 - 6111 Fax:03 - 5736 - 3100
その他国内法人
証券会社
6.7%
創業年月日
1912 年11月
1.8%
外国人
20.0%
個人・その他
41.1%
従業員数(連結)
16 ,102名
資本金
61, 28 4百万円
発行済株式数
422 ,725 , 658 株
金融機関
株主数
56 ,13 4 名
30.4%
上場証券取引所
東京、札幌
株主名簿管理人
中央三井信託銀行株式会社
東京都港区芝三丁目33番1号
独立監査人
新日本有限責任監査法人
大株主
出資比率(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 4 G)
5.9
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
4 .7
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
4 .1
日本生命保険相互会社
3 .1
株式会社みずほコーポレート銀行
2.4
ジェーピー モルガン チェース バンク 380055
2.0
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
1.7
荏原製作所従業員持株会
1. 6
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505041 1. 4
あいおい損害保険株式会社
1. 2
株価の推移と出来高
株価(円)
日経平均(円)
2,000
20,000
1,500
15,000
日経平均
当社株価
当社出来高(千株)
1,000
10,000
500
5,000
300,000
200,000
100,000
0
06/10
06/12
07/2
07/4
07/6
07/8
07/10
07/12
08/2
08/4
08/6
08/8
08/10
08/12
09/2
0
0
株式会社 荏原製作所 アニュアルレポート 2009 29
株式会社 荏原製作所
本社
〒14 4 - 8510 東京都大田区羽田旭町11-1
電話:03 - 374 3 - 6111
Fax:03 - 5736 - 3100
ホームページ:http://www.ebara.co.jp