2009年 7月号 ほけんだより

2009年7月
あおぞら保育園
あおぞら第2保育園
あおぞら谷津保育園
梅雨が明けると暑さも本格的になります。いよいよ、子どもたちが大好きな水あそび・プールあそ
びの季節です。夏は、暑さのために食欲がなくなったり、体力を消耗し、調子を崩しやすい時期で
す。熱射病や寝冷えなど、まわりの大人のちょっとした注意で防げる病気も多いので、体調管理に
気をつけて、夏を元気にのりきりましょう。
水あそびは、子どもたちが全身で水の感触を楽しんで、気持ちを解放し水の刺激で皮膚を丈夫にしたり、
温度に対する抵抗力を養って、心臓や肺の機能を高めるなど丈夫な身体をつくるためにも最高のあそびで
す。半面、水を媒介としていろいろな病気がうつりやすいあそびでもあります。
保育園でも十分配慮していきますが、少しでも心配な様子がみられたらプールに入るのを控えましょう。
毎日健康チェックをしましょう
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昨日はぐっすり眠れましたか?
機嫌はいいですか?
体温は何度ですか?
食欲はありますか? 朝ご飯は食べましたか?
朝、排便はすみましたか?
下痢はしていませんか?
頭やお腹、耳、目、のどなど痛いところはありませんか?
手足の爪は短く切ってありますか? 耳の中はきれいですか?
こんな時はプールに入りたくてもがまんしましょう
☆ 熱がある時、または前日に発熱していた時
☆ 風邪ぎみの時
☆ 感染性胃腸炎など下痢をしている時
☆ 薬をのんでいる時
☆ 目やにがでていたり、目が赤い時
☆ 湿疹や傷がジクジクしていたり、化膿している時
早めに治しておきましょう
とびひなどの皮膚疾患や中耳炎、蓄膿症、
結膜炎などの病気のあるお子さんは、かか
りつけ医で診てもらいましょう。
水あそびによって、病気が悪くなったり、
他の子にうつしたりする事があります。
水あそびができるかどうか確認しておき
ましょう。
*虫よけ剤について*
保育園では蚊とり線香を含め虫よけ剤は使用しません。虫よけ剤の成分には「ディート」など化学薬品が含ま
れるからです。使用する場合は、保護者の判断で登園前に使用してください。保育園で蚊にさされた時の対応
としては、かゆみが強い場合は流水・石鹸で患部を洗うなどし、かゆみの軽減をはかるようにしています。
『ディートとは』
昆虫忌避剤です。しかし稀ではありますが重症の神経障害を起こしたり、皮膚炎を起こすことがあります。2005 年 8 月に厚労省より
医薬品に「子ども(12 歳未満)に使用する場合には、保護者の指導監督のもとに以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使
用しないこと。*6 か月未満は使用しないこと。*6か月以上 2 歳未満は、1 日 1 回。*2 歳以上 12 歳未満は、1日1~3回」と使
用上の注意に載せるよう発表されています。
*日焼け止めについて*
保育園では日焼け止めは使用しません。軟膏処置になるためです。
どうしても気になるご家庭は、朝保護者の方が塗ってから登園してください。
急性中耳炎
風邪などの時、耳管から菌が中耳に入り、炎症を起こす病気です。耳の痛み、発熱、耳だれがでたりします。
完全に治癒しないまま放置すると急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎に移行してしまうことがあります。
滲(しん)出性中耳炎
中耳の粘膜からにじみ出た滲出液(粘り気のある液)が中耳にたまる病気です。
熱や痛みはほとんど起こらず、主な症状は「聞こえが悪くなる」ことです。
発見が遅れると症状はさらにひどくなります。周囲の大人が注意してあげましょう。
とびひ (伝染性膿痂疹)
<原因>虫さされやかきむしった場所に黄色ブドウ球菌などが感染す
感染性胃腸炎
<原因>子どもの嘔吐・下痢症には、何種類
ることで起きます。ほかの場所に次々と広がっていくので「とびひ」と
いわれます。幼児の間ではうつりやすい病気で、高温多湿の夏によく起
きます。
かのウイルスがあります。ノロウイルス・ロタ
ウイルスなどによる感染性胃腸炎はきわめて
感染力が強いです。
<症状>皮膚に水ぶくれが生じ、破けて赤むけになります。赤むけの
<症状> 急な嘔吐や下痢から始まることが
ふちから拡大し、新しい病変ができ、ほかの場所に発症したりします。
多いのですが、かぜのような症状からはじま
ることもあります。嘔吐はほとんどが1~2
日で治まりますが、下痢は 1 週間くらい続き、
熱はあったりなかったりです。
<注意点>とびひの部分がじくじくして湿っているときは、感染しや
すいです。抗生物質の服用がおもな治療法ですが、体や衣服を清潔にす
ることも大切です!とびひかなと思ったら、早めに受診してください。
夏の流行性疾患
* 咽頭結膜熱(プール熱)☆登園停止の病気☆
<原因> アデノウイルス感染症の一種。咳やくしゃみなどの飛沫感染のほか、目やにや便、手指の接触で
も感染します。プール行事の時期に爆発的に流行することが報告されており、別名「プール熱」
と呼ばれています。
<症状> 39 度以上の高熱とのどの痛み、目の充血(結膜炎)が特徴的。3~7日熱が続き、のどが腫れ、
腹痛、下痢、鼻水などの症状がでることもあります。
*流行性角結膜炎
☆登園停止の病気☆
<原因>アデノウイルス感染症の一種で、感染力が強くウイルス性結膜炎の中でもっとも重症です。
<症状>まぶたの腫れ、異物感、痛み、充血などの結膜炎症状が急激にでます。発熱、下痢等の症状がみ
られることもあり、重症化すると角膜炎を起こすこともあります。
*ヘルパンギーナ
<原因>コクサッキーウイルスなどの飛沫感染による夏かぜの一種です。数種類のウイルスがあるので、
何回もかかることがあります。
<症状>1歳代の子どもに多く発症し、突然の発熱とのどの奥に水泡ができます。水泡がやぶけると潰瘍
になり痛みを伴います。一週間程度で治りますが、のどの痛みのため、よだれが多くなったり、
飲食できなくなることがあります。刺激物はさけましょう。
* 手足口病
<原因>コクサッキーウイルスとエンテロウイルスがおもな原因です。
<症状>発熱の程度は軽く手のひら、足の甲、口の中に発疹が出現します。
(必ずしも手足口全ての部位に
出現するわけではありません)一週間程度で治癒し、症状が軽ければ登園も可能ですが、まれに
髄膜炎、小脳失調などの神経合併症を起こすこともあるので、頭痛や嘔吐を伴う発熱が3日以上
続く時は注意が必要です。
* 水いぼ(伝染性軟属腫)
<原因>伝染性軟属腫ウイルスが感染しておこる皮ふの病気です。
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<症状>背中、おしり、わきの下などにできやすい、粟粒~米粒の大きさの軟らかいいぼです。いぼがあ
る以外の症状はほとんどなく、自然に消えることもあるため、取るか取らないか意見の分かれる
ところですが、子どもの症状によることもあるので、かかりつけの先生の診断を受けてください。
☆登園許可証明書は、あおぞらのホームページ「http://www.yokohama-aozora.com」からダウンロードできます。