南 ア ル プ ス 市 議 会 第3回定例会(9月)会議録

平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会
第3回定例会(9月)会議録
平成23年9月
8日
開会
平成23年9月29日
閉会
山梨県南アルプス市議会
1
南アルプス市告示第133号
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)を次のとおり招集する。
平 成 2 3 年 9 月 1 日
南アルプス市長
1.期
日
平 成 2 3 年 9 月 8 日(木)
1.場
所
南 ア ル プ ス 市 議 場
2
中 込 博 文
○ 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(22名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
不応招議員(なし)
3
平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 3 回 定 例 会(9月)
9
月
8
4
日
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)(1日目)
平成23年9月8日
午 後 1 時 3 0 分
於
議
会
議
場
1.議事日程
諸 報 告
日程第 1 会議録署名議員の指名について
日程第 2 会期の決定について
日程第 3 議案第62号
南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定について
日程第 4 議案第63号
南アルプス市体育指導委員条例の廃止について
日程第 5 議案第64号
南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正に
ついて
日程第 6 議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
日程第 7 議案第66号
平成23年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算(第
2号)
日程第 8 議案第67号
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算
(第1号)
日程第 9 議案第68号
平成23年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算
(第1号)
日程第10 議案第69号
平成23年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
日程第11 議案第70号
平成23年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算(第
1号)
日程第12 議案第71号
平成23年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第2号)
日程第13 議案第72号
市道路線の認定について
日程第14 議案第73号
市道路線の変更について
日程第15 議案第74号
和解及び損害賠償額の決定について
日程第16 認定第 1号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につい
て
日程第17 認定第 2号
平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計歳入歳出決算
の認定について
日程第18 認定第 3号
平成22年度南アルプス市老人保健特別会計歳入歳出決算の認
定について
日程第19 認定第 4号
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決
算の認定について
日程第20 認定第 5号
平成22年度南アルプス市介護保険特別会計歳入歳出決算の認
定について
日程第21 認定第 6号
平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計歳入
歳出決算の認定について
5
日程第22 認定第 7号
平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
日程第23 認定第 8号
平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第24 認定第 9号
平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計歳入歳出決算
の認定について
日程第25 認定第10号
平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計歳
入歳出決算の認定について
日程第26 認定第11号
平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第27 認定第12号
平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第28 認定第13号
平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理会
特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第29 認定第14号
平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財産
区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第30 認定第15号
平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産
区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第31 認定第16号
平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第32 認定第17号
平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理
会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第33 認定第18号
平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第34 認定第19号
平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳出決算の認定に
ついて
日程第35 認定第20号
平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計歳入歳出決算の
認定について
日程第36 諮問第 2号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第37 諮問第 3号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第38 諮問第 4号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第39 諮問第 5号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第40 諮問第 6号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第41 南ア議第3号
「議会改革特別委員会の設置」の決議案について
6
2.出席議員は、次のとおりである。
(24名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
3番 藤 本 好 彦
18番 齋 藤 秀 男
20番 浅 野 伸 二
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
嶋 田 政 彦
総合政策部長
中 澤 君 雄
市
民
部
長
齊 藤
保健福祉部長
戸 田 和 徳
長
保 坂 秀 人
長
山 本 道 雄
昇
農林商工部長
米 山 俊 彦
建
企
長
加 藤 邦 夫
消
総 務 部 次 長
小 池 正 之
総 合 政 策 部次 長
櫻 本 政 明
会 計 管 理 者
森 本 直 美
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
鶴 田 美津枝
教
長
保 坂 昌 志
代表監査委員
長 沼 武 久
農業委員会長
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
7
設
部
防
育
育
部
村 松
昇
開会
午後1時30分
○議長(深澤永雄君)
本日、議員および中込市長はじめ執行部各位におかれましては、公私ともご多忙のところご参集
いただき、ここに9月定例会が開会できますことを、まずもって御礼申し上げます。
ただ今から、平成23年南アルプス市議会第3回定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
今定例会に提出する議案につき市長から通知がありました。
提出議案はお手元に配布した議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。
次に、今定例会において受理した請願は、請願第23−3号であります。
お手元に配布してあります、請願文書表のとおり文教常任委員会に付託いたしました。
次に、監査委員から平成23年5月、6月、7月分の月例出納検査結果について報告がありまし
た。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、市長から地方自治法施行令第145条第2項の規定により、平成22年度南アルプス市継
続費精算報告書の提出がありました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項および第22条第1項の規定によ
り、財政健全化判断比率および公営企業の資金不足比率について、監査委員の審査に付し、その意
見を付けて当該健全化判断比率を議会に報告しなければならないとなっております。
執行部より報告を求めます。
総合政策部長、中澤君雄君。
○総合政策部長(中澤君雄君)
それでは、平成22年度決算に基づきます、財政健全化判断比率および公営企業の資金不足比率
につきまして、ご報告を申し上げます。
財政破綻を未然に防ぐために制定されました財政健全化法により、新たに導入されました指標で
あります健全化判断比率を算定し、併せてその基礎となる事項を記載した書類を監査委員の審査に
付したところ、去る8月29日、いずれも適正に作成され、特に指摘すべき事項はないとのご意見
をいただきましたので、この内容につきまして、同法に基づきまして、お手元の報告書によりご説
明を申し上げます。
それでは、お手元の報告書、平成22年度決算に基づきます、健全化判断比率および資金不足比
率について、この報告書の2ページ目をご覧いただきたいと思います。
まず上段の平成22年度決算に基づく健全化判断比率の状況について、ご報告いたします。
最初に実質赤字比率についてでございますが、一般会計等で赤字があった場合、その額の大きさ
による財政運営の危険度をチェックするものであります。
平成22年度は黒字決算であったため、数値は表示されておりません。
次に、連結実質赤字比率についてでありますが、一般会計に特別会計を加えた全会計で赤字・黒
字を合算した結果、赤字があった場合、その額の大きさにより財政運営の危険度を示すものでござ
います。
実質赤字比率と同様、すべての会計が黒字決算であったため、数値は表示されておりません。
続きまして3つ目の、実質公債費比率についてでございます。
8
一般会計が負担する借金返済額が標準財政規模に占める割合を示しており、自治体の実質的な借
金返済負担の大きさを表す指標でございます。
この指標は一般会計等だけでなく、公営企業会計や一部事務組合等の借金返済額のうち、一般会
計等が負担する部分も対象としている点で、民間企業における連結決算の考え方を取り入れた財政
指標ともいえます。
算定されました比率は13.5%となっておりますが、対前年度で見ますと、1.0%減少して
おります。
これは分子の元利償還金の額が増額となったものの、それ以上に分母にございます、普通交付税
と臨時財政対策債発行可能額が増額し、標準財政規模が大きく増額したことが要因となっておりま
す。
次に一番右の将来負担比率についてでございますが、市が抱えております負債の大きさにより、
将来的に財政が圧迫されるであろう危険度を示すものでございます。
現時点で想定される将来、一般会計等が負担すべき企業会計や一部事務組合等の分を含む債務が
標準財政規模1年分の何倍あるかを指標化しております。
算定されました比率は57.9%となっております。対前年度で見ますと、18.1%減少して
おります。これは負担している一部事務組合の負債が減額したことや、将来、負担を軽減する充当
可能財源である基金の増額などが要因となっております。
ちなみに、その下の早期健全化基準の各欄の数値を超えますと、財政の要注意状態を示すもので
ありまして、また財政再生基準は財政破綻状態を示す指標でございます。
以上、財政の健全化を判断する4つの指標すべてにおきまして、財政の健全化や財政の再生に取
り組まなければならない基準値を下回っております。
続きまして、その下の欄の資金不足比率の状況について、ご報告いたします。
公営企業会計の経営状況を判断するために導入されました指標でございまして、資金不足が発生
した場合、その額の大きさが事業規模である料金収入に対して、どのくらいあるのかにより、経営
状況の危険度を示すものでございます。
この比率が高くなるほど、料金収入で資金不足を解消するのが難しくなりますので、経営に問題
があるということになります。
現在、本市では公営企業法適用企業会計2会計、非法適用企業会計に7会計が設置されておりま
す。
平成22年度はいずれの会計も資金不足が生じなかったため、数値は表示されておりません。
よって、経営が危険状態を示す健全化基準を下回っております。
次のページ以降は、本件にかかわります監査委員さんの審査結果に基づきます意見書となってお
りますので、ご覧いただきたいと思います。
なお、今回ご報告いたしました内容につきましては、今後、市民の皆さんへの公表を経て、山梨
県知事に報告させていただきます。
以上で報告を終わらせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
以上で財政状況を見極める財政健全化判断比率等の報告が終わりました。
次に、地方教育行政法により、毎年、教育委員会の事務の管理・執行状況の点検・評価を行い、
その結果を議会に報告し、公表することになっております。
執行部より報告を求めます。
9
教育部長、保坂昌志君。
○教育部長(保坂昌志君)
それでは、平成22年度に教育委員会が実施いたしました事務事業の点検・評価の報告につきま
して、お手元に資料を配布させていただきましたので、ご覧いただきいと思います。
この報告につきましては、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づきまして、
平成20年
度から報告させていただいているところであります。
併せて、市のホームページで報告を行うものであります。
報告書の内容につきまして、概略をご説明申し上げます。
報告書の2ページから3ページには、点検・評価制度の概要と手法について記してありますが、
本年度の点検・評価につきましては、事務事業ごとに教育委員さん5名により、自己採点を5段階
評価で行いました。評点が3点であれば、目的が達成されたとの判断基準にしてあります。
4ページから8ページには、点検・評価の内容がまとめてあり、評点の平均は3.3となり、お
おむね目的は達成されたと判断できる評価となっております。
続いて12ページから最終ページには、教育委員会の活動に関する4項目、教育委員会が管理執
行する事務の6項目、教育委員会が管理執行を教育長に委任する事務82項目について、事務事業
ごとに教育委員さん5名の評価平均値と実績に対する点検内容や評価のコメントを記してあります。
中身については、後ほどご覧いただきたいと思います。
以上で報告とさせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
以上で平成23年度南アルプス市教育委員会点検・評価についての報告が終わりました。
次に、地方自治法第121条の規定により、市長ならびに関係行政委員の長に出席を求めたとこ
ろ、お手元に配布の名簿のとおり、説明員の出席ならびに委任の通知がありました。
次に、議会だより編集委員の変更を申し上げます。
野田修作議員から8月11日付けで辞任願いが提出されたので、議会だより発行に関する条例第
2条第3項の規定により、金丸忠仁君を新たに議会だより編集委員に選任いたしました。
次に、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告事項を終わります。
これより本日の日程に入ります。
本日の議事日程はお手元に配布したとおりであります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第1 会議録署名議員の指名についてを議題といたします。
会議録署名議員には、会議規則第76条の規定により、
3番 藤本好彦君
18番 齋藤秀男君
20番 浅野伸二君
を指名いたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
10
今定例会の会期は、本日から9月29日までの22日間といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、今定例会の会期は22日間とすることに決定いたしました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第3 議案第62号 「南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定について」から、日程第
40 諮問第6号 「人権擁護委員候補者の推薦について」までの38案件を一括議題といたしま
す。
市長から市政一般に対する説明および提出議案に対する説明を求めます。
中込市長。
○市長(中込博文君)
本日ここに、平成23年第3回定例市議会を開会するにあたり、提出いたしました案件につきま
して、その概要をご説明申し上げます。
併せて、所信の一端を申し述べ、議員各位ならびに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し
上げる次第であります。
盛夏より幾分、暑さが和らぎましたが、まだまだ残暑が続いております。3月の東日本大震災の
復旧・復興に向けて、さまざまな努力が続けられておりますが、未曾有の災害であり、被災地では
復旧作業が思うように進んでいないように見受けられます。
この間、本市におきましても、被災者の健康管理等で保健師8名、救助活動等で消防職員36名、
給水活動等で企業局職員4名、合計、延べ48名の派遣を行いました。
また、7月3日、4日にはアヤメサミットで防災協定を締結しております、宮城県多賀城市、福
島県鏡石町、茨城県潮来市を深澤議長とともに訪れ、市民の皆さまから託されました義援金、約
600万円と合わせ、合計1千万円を3市町へ届けてまいりました。
首長さん方に案内され、
目を覆うばかりの被災地の状況を実際にこの目と足で確認するとともに、
貴重なお話をたくさん伺うことができました。
今後、長きにわたるであろう復旧・復興活動に際しましては、引き続き協力を惜しまないもので
あります。
さらに、東京電力福島原子力発電所事故と、それに伴う放射能汚染の問題でありますが、幸いに
も本市農産物や生活環境においては、基準値以上の数値は検知されておりません。今後も検査を怠
りなく実施してまいりますので、過度の不安に陥らないようにお願いいたします。
市内には、
8月末現在で29世帯87名の被災者の方が住まわれておりますが、
市内の多くの方々
から米や非常食などの食糧のほか、サクランボ狩りや子どもを対象にしたイベントへの招待など、
数々の善意が寄せられております。
私は、こうした仲間を思いやる心遣いに接し、改めて南アルプス市民に対し、信頼と尊敬の念を
抱いているところであります。
また、電力事情につきましては、原子力発電所の停止に伴い、需給がひっ迫し、企業のみならず
一般市民も15%以上の節電を徹底され、猛暑の日もありましたが、これまでのところ計画停電や
大きな停電事故には至っておりません。
節電へのご協力に感謝申し上げるものであります。
11
さて、アメリカ合衆国の国債償還の不安定さを契機に、ドル安から円高傾向が加速し、国内企業
の業績は大きく落ち込み、企業の国内空洞化が懸念されております。東日本大震災の復興、電力供
給の課題、政治的リーダーシップの欠如などと併せて、国内の社会経済情勢は混迷を続けておりま
すが、それらを克服する新エネルギーや自然回帰など、さまざまな分野における新たな産業の萌芽
もあります。日本経済の底地からの望みを託すとともに、自らも前を向いて粘り強く地域経済の基
礎的条件を高めていく必要性を強く感じているところであります。
そこで今後の市政への取り組み方について、述べたいと思います。
これまで市長の役割は、市を統轄し代表する、あるいは市の行政事務の管理および執行に重点を
置く行政の長と認識されてきたと思います。
しかし、地方分権の時代を迎え、市長は地方政府の代表者として、住民主権を基本に市民が求め
るまちづくりに応えるため、市が実施する公共サービス、つまり市の施策や事務事業の取捨選択を
主体的に進めることが求められております。
それゆえに私は市議会をはじめ市民の皆さまの合意形成をもとに、我が市が保有するあらゆる資
源を活用し、私が考えるまちづくりを積極的に推し進めていく所存であります。
また、持続可能な社会を実現するために必要な経済的裏付けとして、健全に地域経済の維持発展
や安定した雇用の確保が重要な要素であります。
そこで私は、自然と文明の調和を前提として上で企業誘致や雇用促進、既存産業の振興、新たな
産業の創出など、総合的に産業政策を見直し、地域社会の経営者としての役割も果たしてまいりた
いと考えております。
地方分権時代になり、国と地方自治体の関係が変わったように、行政と市民との関係も変わって
いかなければなりません。市民の自主的なまちづくり活動を支援し、行政の手が届かない分野にお
いては、市民自らの手で充実が図られることなど、市民総参加によるまちづくりが不可欠でありま
す。市民の皆さまには、プラス思考を持って建設的に地域を担っていただきたいと考えているとこ
ろであります。
こうした考えをベースに私が考える南アルプス市のまちづくりのイメージについて、述べさせて
いただきます。
まず、北岳を中心とした南アルプス自然公園の山岳地帯から、櫛形山西側エリアであります。
この地域は南アルプス市の象徴とも言うべきエリアであり、山深く、観光化、乱開発から守られ
た尊い自然が豊かにあります。この自然を壊すことなく、守り伝え、学び、楽しむエリアとして残
してまいりたいと考えております。
この地域の自然の素晴らしさを来訪者にきちんと伝え、楽しんでいただけるようなプログラムを
用意し、併せて地元市民も楽しめる地域の誇りの場となるような取り組みを考えております。
築山から市之瀬台地、雨鳴山につながる中山間地域と国道52号線沿いは、自然と文化が融合す
る里山および住宅エリアであります。恵まれた自然環境の中、体験農業や果樹観光などの都市農村
交流や棚田などの農村自然資源、また文化公共施設や快適な住居地域がバランス良く配置された地
域として充実させたいと考えております。
中部横断自動車道沿線エリアは、農業・商業・工業の産業生産地域として、企業誘致や既存産業
の振興、物流拠点の整備の可能性を探り、農業6次化産業の創出、物産を集めた直売所、そして南
アルプス観光の拠点となるフルーツ公園の整備など、交通の要衝であるこの地域のメリットを最大
限に生かす施策を実施し、地域経済の原動力としての位置付けを目指してまいります。
このようなイメージをもとに、活力にあふれ、市民がふるさとに誇りを持てるまちを実現してま
12
いりたいと考えております。
そこで6月定例市議会において申し述べましたとおり、
まちづくりのイメージを具体化するため、
4つの施策を実現するふるさと愛プロジェクトチームを設置し、9月1日よりスタートさせており
ます。
2名の特任管理職と9名のスタッフにより構成され、
「交流長寿プロジェクト」
「自然を学び楽し
むプロジェクト」
「インターチェンジ開発6次化プロジェクト」
「地域エネルギー活用プロジェクト」
の4つの施策について、私が直接指揮を取り、プロジェクトを推進してまいります。
交流長寿プロジェクトについては、遊休農地を活用し、都市住民を招き、農業体験をしていただ
くプログラムとともに、市内の元気高齢者が耕作指導を行うビジネスも創設し、生きがいの創設と
健康維持を実現していくものであります。交流先として、東京都太田区や荒川区に自らアプローチ
いたし、両区長から好感触を得ております。今後、すぐに取り組める事業から交流を始め、幅広い
交流につなげていきたいと考えております。
自然を学び楽しむプロジェクトでは、櫛形山の西斜面に南アルプスの山々を眺望できるトレッキ
ングコースを設定したいと考えております。山や木・花・生き物・歴史など、自然に関する知識を
備えたガイドを養成して配置し、ガイドの指導のもと、自然を壊すことなく、この素晴らしさを子
孫に継承していく大切さを学びながら、自然散策が楽しめるプログラムを実現したいと考えており
ます。
私は7月末に北岳山荘の視察を行い、北岳から望む秀麗な富士山の美しさに感動いたしました。
また、その眼下に豊かな緑をたたえる櫛形山がでんと構えていることも確認できました。
また、自らの足で櫛形山西側中腹の踏査を済ませ、コースの設定の可能性を確認するとともに、
自然の豊かさを再認識したところであります。南アルプスばかりではなく、南の富士山を望める
360度のトレッキングコースができると確信いたしたところであります。
インターチェンジ開発6次化プロジェクトでは、交通の要衝である両インターチェンジ周辺のメ
リットを生かし、
清水港や静岡富士山空港からの輸出や中京方面への物流を視野に、
通関機能を持っ
た内陸型の物流拠点の整備や企業誘致による地域経済の拡大と活性化を図っていきたいと考えてお
ります。
また、魅力的な資源であるフルーツをテーマに、南アルプス観光の拠点となる総合集客施設を整
備して、
来訪者に南アルプスの農産物など、
多くの魅力を体験していただきたいと考えております。
各種の果樹園に囲まれたフルーツ公園の中心には、特産物直販所や農村レストラン、フルーツパー
ラー、ジャムやピューレなどの加工工場と直売所、観光案内所を設置し、果樹のもぎ取りや農業体
験もできるプログラムを用意するというイメージであります。
地域エネルギー活用プロジェクトでは、地域資源を活用したエネルギーの地産地消を進めてまい
ります。小水力発電の拡充可能性の検討は太陽光および太陽熱エネルギーの利用促進、地域の剪定
枝や間伐材を活用した木質ペレット燃料の普及促進のほか、企業等へのエネルギー供給事業の可能
性の検討などに取り組み、市全体のエネルギー自給率の向上を目指すものであります。
続いて、当面する市政の推進方策等についてであります。
私は市政運営の取り組み姿勢を本音で議論し、みんなで結論を出す。出した結論はみんなで責任
を持ってやり遂げるという考えであります。
市民の皆さまに納得して満足してもらえるような市政運営のためには、多くの皆さまの本音をお
聞かせいただくことが必要であります。また同時に、私の考えもその場でお示しして、分かり合い、
納得できる、そんな場が必要と考え、すでに広報でもお知らせしたとおり、これまでのまちづくり
13
懇談会に代わり、お気軽座談会を始めてまいります。さまざまなグループ・団体を対象とし、皆さ
まからのリクエストに応じて私や担当職員が直接、会合の席へ出向く形で実施してまいります。こ
れまでに7件のリクエストがありました。まさにお気軽に呼んでいただき、肩肘を張らずに市政に
ついて議論を深めていきたいと、大いに期待しているところであります。
また、
市職員との対話の場として、
モーニングミーティングを始めております。
週に2ないし3回、
就業前の30分間、各課を私が訪ね、多くの職員とコミュニケーションを図っているところであり
ます。
次に、市の基幹産業である農業の振興でありますが、7月28日にJAこま野の呼び掛けにお応
えし、小池組合長さんをはじめ果実部会の代表の方々と東京中央卸売市場太田市場でトップセール
スを行ってまいりました。
青果問屋さんなどが仕入れを行う時間に合わせ、早朝7時前に市場中央で自慢の高級スモモ「貴
陽」や「サマーエンジェル」
、桃の「アルプス美人」などをPRし、試食会を開催したもので、スモ
モの生産量日本一の果樹王国南アルプスを積極的にアピールし、大きな反響をいただきました。今
後も機会を見て、効果的なトップセールスを行ってまいりたいと考えております。
また、果物を通じた都市との交流についても、その可能性を探っていきたいと考えております。
次に、防災対策でありますが、8月28日の防災訓練については、私がこれまでに訴えてきまし
た、自助・共助・公助の考え方に基づいて、各地区の防災訓練の実施をお願いいたしたところであ
ります。それぞれの地区において、自らの地域は自らの力で守るという視点で訓練が実施されたと
ころであります。
また、一刻も早く市民の皆さまに安心していただくため、公助、すなわち市役所が組織立てて支
援できる体制を整えることを狙いに、市職員の招集訓練を抜き打ちで実施いたしました。午前4時
ちょうどの一斉携帯メールで招集をかけたところ、早朝にもかかわらず、5時までに半数以上の職
員が自動車に頼らず、担当する部署へ集合いたしました。その後、本庁に設けた対策本部で仮想の
市内避難場所18カ所からの救援要請に対し、シミュレーション訓練を行いました。実際の災害時
に臨機応変の対応ができるよう、
今後も工夫を凝らした訓練を行ってまいりたいと考えております。
続きまして、今定例会に提出いたしました案件につきまして、その概要を説明申し上げます。
9月定例会に提出いたしましたのは、条例案3件、予算案7件、決算の認定案件20件、人事案
件5件、その他の案件3件の、合わせて38案件であります。
まず、
議案第62号 南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定についてと、
議案第63号 南
アルプス市体育指導員条例の廃止についてであります。これはスポーツを取り巻く環境や国民の意
識が大きく変化する中で、今年6月にスポーツ振興法の全部を改正するスポーツ基本法が制定され
たことに伴い、地域スポーツ推進審議会条例を制定し、市体育指導員条例を廃止するものでありま
す。
次に、議案第64号 南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正についてであ
ります。本年8月に施行された地方自治法の一部改正により、基本構造に関する規定が削除された
ので、本条例に所要の改正を行うものであります。
続きまして、補正予算案について、ご説明申し上げます。
本定例会に提出いたしました補正予算案は、南アルプス市一般会計および5つの特別会計、なら
びに水道事業会計の計7件であります。
はじめに、議案第65号 平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)について、ご
説明申し上げます。
14
補正額を3億3,231万3千円とし、歳入歳出予算の総額を262億2,576万7千円とい
たすものであります。
それでは歳出の主な事業について、施策体系別にご説明申し上げます。
まず、
「情報と連携の都市づくり」についてであります。
お気軽座談会の経費やプロジェクト推進事業として、南アルプストレッキングコース検討指導作
成の調査測量費を計上いたしております。
次に、
「うるおいと利便性のある都市づくり」についてであります。
櫛形総合公園のバリアフリー化の経費、野球場の危険個所の改築費用および道路新設改良、道路
環境の維持費等の経費を計上いたしております。
次に、
「快適で心のかよい合う都市づくり」についてであります。
災害時における要援護者の台帳システム整備費および障害者の社会参加と自立支援のための有償
運送事業を実施するにあたり、社会福祉協議会への補助金について、寄附金を充当し、計上いたし
ております。
また、自然エネルギー導入促進事業として、クリーンエネルギー自動車購入費、南アルプス市バ
イオマスタウン構想の推進のため、公共施設へのペレットストーブ導入経費を計上いたしておりま
す。
次に、
「個性と文化を育む都市づくり」についてであります。
著しく老朽化した旧三恵小学校の校舎を取り壊す経費や、平成25年度に山梨県において開催す
る国民文化祭の本市実行委員会設立に伴う経費、および小中学校の施設整備費を計上いたしており
ます。
以上、歳出予算の財源といたしましては、国・県支出金、繰入金、市債等を見込んでおります。
次に、特別会計および水道事業会計補正予算について、ご説明申し上げます。
提案いたしますのは、国民健康保険特別会計をはじめ5特別会計および水道事業会計の6会計で
あります。
この主なものにつきましては、保険給付費の増額、後期高齢者支援金、前期高齢者納付金など、
各種交付金の構成、職員の人事異動に伴う給与費の調整によるものであります。
また、水道事業会計につきましては、収益的支出の営業費用を計上いたしております。
続きまして、議案第72号 市道路線の認定について、および議案第73号 市道路線の変更に
ついてであります。開発行為等により寄附された道路5路線について、市道として路線認定すると
ともに、1路線について変更をしたいので、提案するものであります。
次に、議案第74号 和解及び損害賠償額の決定についてであります。若草中学校グラウンドの
防御フェンスを越える打球の直激により、隣接する住宅が破損した事故に対し、その損害賠償の額
を300万円とし、相手方と和解したので提案するものであります。
次に、認定第1号から認定第20号についてであります。平成22年度南アルプス市一般会計歳
入歳出決算をはじめ17の特別会計決算、2つの企業会計決算の認定を求めるものであります。
次に、諮問第2号から諮問第6号の人権擁護委員候補者の推薦についてであります。本市では現
在、12名の人権擁護委員さんのうち、5名の委員さんが来る12月31日をもって任期満了とな
ります。そこで、人権擁護委員さんの推薦に際し、議会の意見を求めるものであります。
以上、提出案件につきまして、ご説明を申し上げました。
何とぞよろしくご審議の上、ご議決をいただけますようお願い申し上げます。
終わりになりますが、すでに新聞報道等によりご存じのこととは思いますが、企業局料金課長の
15
酒気帯び運転事件に対しましては、議員各位ならびに市民の皆さまに深くお詫びを申し上げるとと
もに、庁内懲戒諮問委員会の答申に基づいて、本人は停職3カ月、監督責任のある企業局長につき
ましては、厳重注意処分をいたしましたことを、ご報告申し上げます。
今後、再発防止には万全を期すため、各部局において、管理監督責任を明確にし、全職員に対し
て指導を徹底し、市民の皆さまの信頼回復に向け、全力を傾注してまいります。
よろしくご理解をお願いいたします。
以上、報告を終わります。
平成23年9月8日
南アルプス市長 中込博文
○議長(深澤永雄君)
以上で市長の説明が終わりました。
次に、日程第16 認定第1号から日程第33 認定第18号までの一般会計および特別会計の
18案件の決算の認定について、補足説明を求めます。
会計管理者、森本直美君。
○会計管理者(森本直美君)
平成22年度南アルプス市一般会計および17の特別会計の決算状況について、その概要を総括
的にご説明申し上げます。
お手元に提出いたしました資料ですが、まず地方自治法の規定による法定資料といたしまして、
平成22年度南アルプス市歳入歳出決算書がございます。本書には一般会計および特別会計ごとに
歳入歳出決算書、歳入歳出事項別明細書および実質収支に関する調書がそれぞれまとめられて、最
後が財産に関する調書の順となっております。
また、主要な施策の成果の説明といたしまして、もう1冊、平成22年度主要施策等の成果の中
で常任委員会ごとに分けて報告されております。
さらに、監査委員から提出されました、平成22年度南アルプス市一般会計、特別会計決算およ
び基金運用状況審査意見書も配布されておりますので、併せてご確認をいただきたいと思います。
それでは決算状況について、ご説明を申し上げますが、千円未満につきましては、省略させてい
ただきます。
一般会計の決算状況につきまして、最初に決算書の13ページをお開きいただき、実質収支に関
する調書からご説明申し上げます。
平成22年度の歳入総額は320億821万8千円、歳出総額は309億3,817万1千円と
なりました。歳入は前年度決算額より2億9,452万8千円で0.9%の増、歳出は9億4,
800万2千円で3.2%の増で、それぞれ前年度を上回る結果となりました。
歳入歳出差し引き額は10億7,004万7千円となっております。また財政の運営状況を判断
する重要なポイントであります実質収支についてですが、歳入歳出差引額10億7,004万7千
円から翌年度へ繰り越すべき財源2億5,118万1千円を差し引くと、実質収支額8億1,
886万5千円となり、黒字となっております。
続きまして、平成22年度一般会計歳入歳出決算の歳入から順に説明させていただきますので、
2ページ、3ページをお開きください。
まず、歳入状況の主なものについて、収入済額でご説明いたします。
1款の市税は83億8,849万円であり、前年と比較しますと2億562万4千円、2.4%
の減となっておりますが、特に個人市民税では景気低迷や就労環境の悪化などで、景気回復がなか
16
なか見られず、減収が続いており、2億9,465万8千円、8.9%の減となっております。
一方、法人市民税では1億1,791万8千円、率にすると31.3%の伸びを示しました。企
業回復の要因もさることながら、3月に発生した東日本大震災の影響や人口の減少など、不安定要
素が拭われない状況下にあるため、今後も急激な増収につながることへの期待は薄いようでござい
ます。
また、固定資産税についても、景気の影響を受け、企業の設備投資が控えられ、償却資産分が減
少した結果、決算額は42億4,585万3千円となり、前年度より4,160万5千円の減額と
なりました。
こうした中で軽自動車税や税の引き上げに伴うたばこ税など、増収につながったものもございま
した。
次に、2款地方譲与税のうち地方道路譲与税については205円の決算額となっておりますが、
これは譲与税の法改正により、地方道路譲与税が廃止され、地方揮発油譲与税として一本化された
ことに伴うもので、これにより地方揮発油譲与税は8,480万8千円で、前年度より3,712万
5千円の増額となり、77.9%の大幅な伸びとなっております。
次に10款地方交付税は90億51万1千円、前年度と比較しますと、8億3,889万7千円、
10.3%の増となり、内訳は普通交付税が7億6,957万6千円、特別交付税が6,932万
1千円で、それぞれ増額となっております。
次に4ページ、5ページをお開きください。
14款国庫支出金は39億9,
514万4千円、
前年度と比較しますと5億2,
127万円、
11.
5%の減であります。
国庫負担金は8億7,281万1千円の増額となりましたが、補助金は13億9,076万6千
円、委託金は331万5千円で、それぞれ減額となりました。減額の大きな要因といたしまして、
国民への生活支援をすることで、地域経済対策につながる定額給付金給付事業補助金11億4,
321万7千円が終了したことが挙げられます。
また、子ども手当負担金の新設に伴う負担金、あるいは地域活性化交付金事業によるきめ細かな
交付金や、住民生活に光をそそぐ交付金など2億4,176万5千円の交付金などは増額となって
おります。
次に15款県支出金については、19億5,588万7千円で前年度と比較しますと、1億2,
854万1千円、6.2%の減となり、昨年度の決算では大幅な伸びを示しましたが、22年度で
は減額となっております。この要因といたしましては、農業経営構造対策事業、光センサー導入補
助金の終了により、約5億5,900万円の補助金の減額によるものであります。
次に、16款財産収入は4,926万7千円、前年度と比較しますと、474万7千円、10.
7%の増でございます。市有地などの土地売払収入2,302万円が増額になっております。
次に18款繰入金ですが、1億145万5千円、前年度と比較しますと、2億4,771万4千
円、70.9%の減でございます。主なものといたしましては、介護保険特別会計や後期高齢者医
療特別会計の繰入金の減額によるものです。
決算書の6ページ、7ページをお開きください。
21款の市債は41億3,380万円、前年度と比較しますと、2億5,930万円、6.7%
の増となっております。市債の増額で主なものは、合併特例債の25億9,370万円、歳入補て
ん債における臨時財政対策債13億円などが増額となっております。
最後に歳入の総括的な状況でございますが、歳入予算現額324億6,101万1千円、調定額
17
329億5,462万7千円、収入済額320億821万8千円、不納欠損額6,369万1千円、
収入未済額8億8,271万7千円となっております。
収入率については、予算現額に対しては98.6%、調定額に対しましては97.1%となって
おります。
また、収入済額を前年度と比べますと、2億9,452万8千円、0.9%の増となりました。
続きまして、歳出につきましてご説明申し上げます。
次の8ページ、9ページをお開きいただきたいと思います。
歳出について、主な状況を支出済額で見ますと、1款議会費は1億9,868万2千円で、前年
度比272万5千円、1.4%の減となっております。これは議員数が一時的に1名少なくなった
ことに伴い、議員報酬103万円減額したものなどが主な要因となっております。
2款総務費は28億4,
494万6千円、
前年度と比較しますと14億5,
229万5千円、
33.
8%の減となり、減額の主なものとして、定額給付金給付事業が11億2,544万円、業務系の
システム構築費が2億9,058万6千円、法人税還付金1億2,450万7千円などがあげられ
ます。
次に3款民生費は89億2,802万7千円、前年度と比較しますと、9億7,101万6千円、
12.2%の増となっております。主なものは支給者が増えたことによる障害者に対する障害者自
立支援給付事業の増額や、医療手当制度の廃止に伴い、2億5,583万4千円の減額となったも
のの、年齢と給付額が引き上げられた子ども手当給付事業の創設に伴う増額が11億2,850万
円などとなっております。
また、甲西児童館建設事業費が1億6,567万8千円となっております。
次に4款衛生費は22億288万3千円、
前年度と比較しますと、
6億3,
619万5千円、
22.
4%の減となっております。減額の主なものは、中巨摩広域事務組合負担金が9,561万円、金
山沢水力発電所整備事業1億9,169万9千円、健康センター建設事業終了に伴い、2億877万
5千円などとなっております。
次に6款農林水産業費は10億6千万6千円で、前年度と比較しますと、6億5,860万9千
円で、38.3%の減はこま野農協が事業主体となる農業経営構造対策事業による光センター共選
機導入等の補助金事業費5億6,907万5千円が終了したことに伴うものでございます。
次に7款商工費は5億1,472万1千円、前年度と比較しますと、2億545万9千円で66.
4%の大幅な伸びとなっております。
南アルプス温泉ロッジ周辺の改修事業が1億4,
852万9千
円。また、地域産業の振興策として実施した、産業立地助成金などが主な増額の要因でございます。
次に8款土木費は、35億7,068万5千円、前年度と比較しますと8億3,899万8千円、
30.7%の増となっております。増額の主な要因はまちづくり交付金による道路維持補修、街路
整備事業など、前年度に比べ2億6,071万5千円の増額、下水道特別会計繰出金についても4億
7,213万8千円の増額となっております。
次に10ページ、11ページをお開きいただきたいと思います。
9款消防費は18億793万7千円、前年度と比較しますと5,871万8千円、3.4%の増
となっております。経済危機対策臨時交付金の中、増額分として地域防災拠点事業の防災センター
建設事業費が1億1,452万4千円の増に対し、消防設備整備事業が5,144万5千円の減額
となっております。
次に10款教育費は39億3,493万6千円、前年度と比較しますと4億6,197万3千円、
13.3%の増。これは国の経済危機対策、公共投資臨時交付金等による小中学校の施設整備経費
18
として、白根東小学校と南湖小の屋内運動場改築事業や、白根東小屋外プールの改築事業、あるい
は八田中、御勅使中の武道場新設事業などで2億3,086万4千円の増額となりました。
その一方で、
まちづくり交付金で実施されました、
飯野小屋内運動場整備が完了したことに伴い、
事業費の2億3,535万2千円は減額となりました。
また、経済対策臨時交付金による桃源文化会館内ホールの舞台照明設備改修およびパイプオルガ
ンオーバーホールなど、
文化施設整備経費として1億1,
035万3千円の増額となっております。
次に12款公債費は46億474万6千円、
前年度と比較しますと2億3,
757万2千円で5.
4%の増となりました。これは市債償還元金が40億8,424万8千円で、前年度と比較します
と2億5,102万9千円の増額となっております。
以上、最後に歳出の総括的な状況でございますが、歳出予算現額324億6,101万1千円、
支出済額309億3,817万1千円、翌年度繰越額6億7,102万円、不用額8億5,181万
9千円となっております。
予算現額に対する執行率については、95.3%。また、支出済額を前年度と比べますと、9億
4,800万2千円、3.2%の増となりました。
なお、人件費につきましては、2億6,354万6千円が減少いたしました。
主な内訳といたしましては、職員給料が1億5,967万7千円、期末勤勉手当が6,789万
3千円などでございます。
平成22年度南アルプス市の一般会計は歳入合計320億821万8,706円、歳出合計
309億3,817万1,474円、歳入歳出差引額10億7,004万7,232円でございま
す。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
本市の財政の状況につきましては、決算書の435ページから財産に関する調書と基金運用状況
調書を掲載してありますので、ご参考にしていただきたいと思います。
以上で平成22年度南アルプス市一般会計決算の説明を終わります。
次に、特別会計の決算状況についてですが、本来ならば決算書にて説明すべきですが、お手元の
資料の平成22年度主要施策等の成果にて、ご説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
主要施策等の成果の1ページは前年度の決算と比較した平成22年度会計別歳入歳出決算総括表
でございますが、ここでの説明は省略させていただきます。
次の2ページをお開きいただきたいと思います。
平成22年度会計別決算状況(繰越額の表)にて、ご説明いたします。
一般会計は先ほど説明いたしましたので、省略させていただきます。
なお、この表の右側の純繰越額は決算書に記載されております、各会計の実質収支に関する調書
における実質収支額でございますので、ご承知いただきたいと思います。
それでははじめに、国民健康保険特別会計からとなります。歳入総額68億8,227万3千円、
歳出総額67億1,195万1千円で、差し引き1億7,032万1千円の繰越額となり、前年比
では歳入で1.8%の増、歳出で3.1%の増となっております。
次に、老人保健特別会計は制度改正に伴う事務処理の移行が終了したことに伴い、歳入歳出決算
額は913万7千円の増額となり、差し引きゼロで次年度より廃止となるため、繰越額はございま
せん。
次に、後期高齢者医療特別会計は歳入総額9億8,011万6千円、歳出総額9億7,441万
19
9千円で、差し引き569万7千円の繰越額となり、前年比では収入は3.6%の減、歳出で3.
7%の減となっております。
次に、介護保険特別会計は歳入総額46億5,306万4千円、歳出総額45億6,587万5千
円で、差し引き8,718万9千円の繰越額となり、前年比では歳入で3.1%の増、歳出で3.
7%の増となっております。
次に、居宅介護予防支援事業特別会計は歳入総額1,628万5千円、歳出総額1,329万9千
円で、差し引き298万6千円の繰越額となっております。前年度比では歳入で11.5%の増、
歳出で8.0%の増となっております。
次に、下水道事業特別会計は歳入総額24億9,948万円、歳出総額24億8,210万9千
円で、差し引き金額の1,737万円の繰越額となり、前年比は歳入で7.2%の減、歳出で7.
7%の減となっております。
次に、芦安農業集落排水事業特別会計は歳入総額1,953万2千円、歳出総額1,837万7千
円で、差し引き115万4千円の繰越額となっております。
次に、温泉給湯事業特別会計は歳入総額386万7千円、歳出総額289万4千円で、差し引き
97万2千円の繰越額となっております。
次に、山梨県北岳山荘管理事業特別会計は歳入総額8,835万円、歳出総額8,354万1千
円で、差し引き480万8千円の繰越額となっております。
次に、白根簡易水道事業特別会計は歳入総額1,696万5千円、歳出総額1,644万7千円
で、差し引き51万8千円の繰越額となっております。
次に、芦安簡易水道事業特別会計は歳入総額3,143万8千円、歳出総額3,045万円で、
差し引き98万8千万円の繰越額となっております。
次に、
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計は歳入総額699万2千円、
歳出総額107万
5千円で、差し引き591万6千円の繰越額となっております。
次に、中尾山外一字恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計は歳入総額625万4千円、歳出総
額33万5千円で、差し引き591万8千円の繰越額となっております。
次に、高尾山外一字恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計は歳入総額754万6千円、歳出総
額158万2千円で、差し引き596万4千円の繰越額となっております。
次に、城山外一字恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計は歳入総額63万3千円、歳出総額
28万7千円で、差し引き34万6千円の繰越額となっております。
次に雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計は歳入総額75万2千円、歳出総額14万
1千円で、差し引き61万1千円の繰越額となっております。
次に、土地取得造成事業特別会計は歳入総額2億4,385万3千円、歳出総額2億2,372万
3千円で、差し引き2,012万9千円の繰越額となっております。
特に22年度においては、上今諏訪中河原地区工業用地造成事業において、わらべや日洋株式会
社の駐車場拡張事業と、三協精密株式会社工場建設事業を行った結果、前年度比において、歳入で
は1億5,557万7千円で176.2%の増、また歳出においても、1億6,100万1千円で
256.7%の増と、大幅な伸びになりました。
以上が17の特別会計の決算状況でございます。
次の3ページの平成22年度一般会計款別歳入歳出状況では、一般会計における平成21年度決
算と平成22年度の決算額の比較および伸び率、また平成22年度予算現計額と決算額の比較およ
び増減率を表した歳入歳出の、それぞれの表となっておりますので、ご確認をいただきたいと思い
20
ます。
次に4ページ、5ページをご覧いただきますと、4ページは一般会計決算額について、歳入歳出
それぞれの総額に対する構成比を円グラフで表した2つの表と、一番下は普通会計の決算額を性質
別に分けた構成比率を円グラフで示したものであります。
次の5ページは一般会計の各年度の市債発行額および元金償還額の棒グラフと、市民1人当たり
の年度末現在高などが、平成16年度から平成22年度までの示されております。
平成22年度の決算における年度末市債現在高は、324億2,700万円、市民1人当たり
44万4千円となっております。
次の6ページをお開きください。
年度別普通会計決算状況について、主な財政状況を分析し、指標や数値で表したもので、平成
16年度から平成22年度までとなっております。
主なものといたしまして、番号6番、その年の黒字幅を見る実質収支比率は4.2%となってお
り平成16年度以降、もっとも低い数値となっております。
次に21番は、財政の弾力性を示す経常収支比率は87.2%で、昨年度と同数になっておりま
す。
次に26番は、
決算に基づく財政健全化判断比率の報告に基づきます、
実質公債費比率で過去3年
間の平均値で示され、本年度は13.5%で、前年度に比べ1.0ポイントの減は改善の状況でご
ざいます。
次に44番は、単年度の財政力を示す財政力指数で、0.555と前年度より0.048ポイン
ト下がっておりますが、財政力指数の算出において、基準財政収入額に算入される市税収入の減収
が要因となっております。
以上、平成22年度一般会計と特別会計の決算につきまして、私からの概要説明とさせていただ
きました。
十分な説明とならず恐縮ですが、これから各常任委員会におきまして、詳細な説明の中でご審議
いただき、ご認定を賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(深澤永雄君)
以上で会計管理者の補足説明が終わりました。
ここで暫時休憩いたします。
再開は午後3時からといたします。
休憩
午後 2時46分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時00分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第34 認定第19号および日程第35 認定第20号の公営企業会計の決算の認定
についての補足説明を求めます。
企業局長、加藤邦夫君。
○企業局長(加藤邦夫君)
それでは、日程第34 認定第19号 平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳出決算の
認定および日程第35 認定第20号 平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計歳入歳出決
算の認定について、補足説明をいたします。
21
お手元の資料により、ご説明申し上げます。
はじめに、平成22年度南アルプス市水道事業会計決算から説明いたします。
給水状況につきましては、給水人口が7万3,188人、前年度対比140人の減、率で0.19%
減。有収水量は911万1,171トンで、対前年度比8万8,360トンの増、率で0.98%
の増加となりました。
次に、経営状況につきましては、収益収入の水道事業収益といたしまして、12億7,664万
5,476円、対前年度比592万8,864円の増、率で0.47%増、内訳としまして、営業
収益12億4,012万6,170円、対前年度比1,054万6,935円の増、率で0.86%
増。うち、給水収益は11億1,436万8,507円、対前年度比1,226万9,494円の
増、率で1.11%の増加となりました。
なお、給水収益につきましては、消費税抜きの金額となります。
営業外収益は3,651万9,306円、対前年度比461万8,071円の減、率で11.23%
の減少となりました。
収益的支出は水道事業費用といたしまして、
11億464万3,
589円、
対前年度比3,
864万
7,347円の増、率で3.63%増。
内訳といたしまして、
営業費用9億5,
488万4,
314円、
対前年度比2,
453万2,
876円
の増、率で2.64%増。営業外費用1億4,704万4,585円、対前年度比1,359万6,
671円の増、率で10.19%増。特別損失271万4,690円、対前年度比51万7,800円
の増、率で23.57%の増加となりました。収益的収支では1億7,200万1,887円の黒
字となりました。
次に、資本的収入につきましては、収入金額4億141万6,476円、対前年度比9,103万
1,395円の減、率で18.49%の減となりました。支出は9億6,435万5,573円、
対前年度比4億2,362万358円の減、率で30.52%減。
内訳としまして、建設改良費6億8,626万170円、対前年度比4億3,835万2,275円
の減、率で38.98%減。企業債償還金2億7,809万5,403円、対前年度比1,473万
1,917円の増、率で5.59%の増加となりました。
資本的収入が資本的支出額に不足する額5億6,293万9,097円は、当年度分消費税およ
び地方消費税資本的収支調整額3,
256万8,
639円および過年度分損益勘定留保資金5億3,
037万458円で補てんいたしました。
続きまして、平成22年度自動車運送事業会計決算につきまして、説明いたします。
運行状況につきましては、輸送人員2万8,700人、対前年度比709人の減、率で2.41%
の減少となりました。
次に、収益的収入のうち営業収益2,061万9,850円、対前年度比41万5,690円の
減、率で1.98%減。営業外収益を含めますと、2,075万3,319円、対前年度比39万
505円の減、率で1.85%の減少となりました。
支出では、営業費用1,934万6,091円、対前年度比132万5,739円の増、率で7.
36%増、営業外費用を含めますと、1,982万2,591円、対前年度比155万9,139円
の増、率で8.54%の増加となりました。収益的収支では93万728円の黒字となりました。
次に、資本的収支につきましては、収入金額10万円に対し、支出金額は265万7,208円、
対前年度比531万9,092円の減、率で66.69%の減少となりました。
資本的収入額が資本的支出額に不足する額255万7,208円は、当年度分消費税および地方
22
消費税資本的収支調整額12万4,228円、当年度分損益勘定留保資金243万2,980円で
補てんをいたしました。
以上で説明を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で企業局長の補足説明が終わりました。
次に、代表監査委員から日程第16 認定第1号から、日程第35 認定第20号までの20案
件の決算審査の意見について、報告を求めます。
代表監査委員、長沼武久君。
○代表監査委員(長沼武久君)
22年度南アルプス市一般会計等の決算審査につきましては、去る7月1日から8月1日にわた
り実施し、財政健全化審査等につきましては、8月18日に実施いたしました。
ここに提出いたしました審査意見書は、監査委員3名の意見を集約いたしたものでございます。
時間の関係から、概要を別冊でお手元に配布してございますので、それを朗読して報告とさせて
いただきます。
ご覧いただきたいと思います。
平成22年度決算基金運用状況・財政健全化および経営健全化審査意見書(概要)
平成22年度決算につきましては、地方自治法第233条第2項、同法241条第5項および地
方公営企業法第30条第2項ならびに地方公共団体の財政健全化に関する法律第3条第1項および
同法22条第1項の規定により、決算書および証書類を審査した結果を平成22年度南アルプス市
一般会計、特別会計決算および基金運用状況審査意見書、平成22年度公営企業会計決算審査意見
書、平成22年度財政健全化・経営健全化審査意見書により、ご報告いたします。
市長から審査に付されました一般会計、17の特別会計、2企業会計、それに財政健全化比率、
経営健全化比率につきましては、決算書、その他関係書類が法令に準拠し、処理されているか、各
担当課長および担当リーダー等から説明を求めるとともに、決算計数の確認および予算の執行状況
と事務処理の適否等につきまして、監査委員、事務局職員立会いのもと、審査を実施いたしました。
平成22年度の一般会計予算は、当初で歳入歳出それぞれ268億4,772万1千円と定めま
したが、その後の補正額を経て324億6,101万1千円となり、決算額は歳入総額320億
821万8,706円に対し、歳出総額309億3,817万1,474円で、差し引き形式収支
額は10億7,004万7,232円となり、翌年度へ繰り越すべき財源2億5,118万1,
500円を差し引いた実質収支額は8億1,886万5,732円の黒字であります。
歳入につきましては、自主財源の根幹をなす市民税は、平成23年3月11日の東日本大震災ま
では企業の業績が回復の兆しであったため、法人市民税は4億9,471万7千円と、31.3%
増加したものの、個人市民税、固定資産税等が減少し、収入済額は83億8,849万円で、前年
度比2億562万4千円、2.4%の減収となりました。
総予算に占める自主財源の割合は36.6%であり、前年度に比べて0.9ポイントの減であり
ます。逆に依存財源は前年度より2.3%増、63.4%となりました。
また、依存財源にあっては、地方交付税、地方特例交付金、起債等の伸びがある中で、地方譲与
税、利子割交付金、国庫支出金、県支出金等は減っております。
収入未済額につきましては、市税が7億9,843万7千円、分担金及び負担金が3,578万
8千円、使用料及び手数料が1,518万2千円となっており、徴収率の低下が懸念されます。滞
納の徴収につきましては、なお一層の努力を望みます。
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不納欠損額につきましては、市税が4,841万2千円、分担金及び負担金が189万3千円、
使用料及び手数料が953万9千円、諸収入が384万7千円で、特に市税については、前年度よ
り1,135万8千円増加しており、生活困窮者や破産等の増など、依然、厳しい状況であります。
今後も法令等に照らし合わせて、適正な処理を望みます。
歳出の増減額の大きなものにつきまして、総務費は28億4,494万7千円で、前年度に比べ
て14億5,229万5千円、33.8%の減であります。減額の主な要因は定額給付金給付事業
11億4,321万7千円が終了したものであります。
次に民生費は89億2,802万8千円で、前年度に比べ9億7,101万7千円、12.2%
の増であります。これは子ども手当支給事業費11億2,850万4千円の支出、甲西児童館建設
事業1億6,567万8千円の増額が主なもので、減額としては子ども手当支給に伴う児童手当支
給事業2億5,583万4千円が主なものであります。
次に衛生費は22億288万3千円で、前年度に比べ6億3,619万6千円、22.4%の減
であります。水力発電整備事業1億9,121万円、健康福祉センター建設事業2億877万5千
円の終了による減額であります。
次に農林水産業費は10億6千万7千円で、前年度に比べ6億5,860万9千円、38.3%
減であります。これは、こま野農業協同組合への光センサー導入補助事業5億6,907万5千円
の終了の減が主なもので、県営土地改良事業負担金5,753万8千円が増額となっております。
次に土木費は35億7,068万5千円で、前年度に比べ8億3,899万8千円、30.7%
増であります。これはまちづくり交付金事業2億6,129万3千円、繰上償還を行うための下水
道特別会計への繰出金4億3,122万1千円等が増額であります。
次に消防費は18億793万8千円で、前年度に比べて5,871万9千円、3.4%増であり
ます。これは、南アルプス市地域防災拠点整備事業1億1,452万4千円の増が主なものであり
ます。
次に教育費は39億3,493万6千円で、前年度に比べて4億6,197万3千円、13.3%
の増であります。これは白根東小学校屋外プール改築事業1億2,507万6千円、経済危機対策・
公共投資臨時交付金小学校施設整備事業3,937万4千円、経済危機対策・公共投資臨時交付金
中学校施設整備事業1億9,149万円、経済危機対策臨時交付金文化施設整備事業1億1,
035万4千円、体育施設整備事業1億4,441万5千円の増が主なもので、まちづくり交付金
による小学校施設整備事業2億3,535万2千円減が主なものです。
次に公債費は46億474万6千円で、前年度に比べ2億3,757万2千円、5.4%の増で
あります。これは繰上償還4億5,416万1千円の増が主なものであります。
歳入歳出全体を見ると、歳入の市民税は市内企業の業績の回復傾向を反映し、法人市民税は伸び
ています。しかし、リストラや給料カットにより、平成21年の個人所得の減少により、個人市民
税が減少するなど、市税は相変わらず減少しており、安定した市税の確保が得られる施策を取り入
れることを切望いたします。
市債については、前年度より増額となっておりますが、これは合併特例債等の増であり、歳入補
てんのための臨時財政対策債は前年度より減額しています。臨時財政対策債の償還金は、地方交付
税に算入されることになっておりますが、地方債残高の増加が予想されることから、このことを含
め、今後の的確な財政計画の見通しを立てながら、事業の取捨選択を的確に行い、その執行に努め
てください。
歳出を性質別に見ますと、義務的経費である人件費は定員適正化計画および人事院勧告により、
24
給与構造改革に基づく給与改定により、職員の期末勤勉手当ての減、退職者特別負担金の減などに
より、前年度対比3.8%減少しており、人件費の抑制に努められております。
扶助費については、
子ども手当の支給改正による増や介護給付・訓練等給付事業の増などにより、
前年度対比34.7%増加しており、今後も扶助費の増加が見込まれるものと考えられます。
公債費については、全体では前年度対比5.4%増となっていますが、合併特例債、臨時財政対
策債の償還が増え、それ以外の償還については減少しています。しかし、平成22年度についても、
前年度を上回る繰上償還をしており、財政健全化への努力が見られます。
また、その他の経費の繰出金は、一般会計から下水道事業特別会計繰出金として14億6,
131万7千円を支出しております。下水道歳入決算額の58.5%と、相変わらず高い比率を占
めております。
これは、実質公債費比率や将来負担比率に特に影響がありますので、関係各課が綿密な連携を図
り、対応を願います。
特別会計繰出金としては、他に国民健康保険特別会計に5億2,552万7千円、介護保険特別
会計に7億5,966万6千円、老人保健特別会計に9万8千円、後期高齢者医療特別会計に6億
5,685万9千円が繰り出されております。
特別会計のうち、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計についてであります。国民健康保険
特別会計は、今後も保険給付費の増加が見込まれますので、ジェネリック医療品の普及、特定健診
や保健指導などの健康づくりに積極的に取り組み、医療費削減に努めるとともに、徴収率の低下は
国保財政の健全運営の悪化につながりますので、
収入未済額の徴収には一層の努力をしてください。
介護保険特別会計については、受給者数が前年度対比6.7%の増、利用率88.4%であり、
前年度に比べ、4.5ポイント上昇しております。高齢化が進む中、介護保険給付費は毎年増加し
ております。今後は介護予防事業の地域包括支援センターの有効利用に努め、増加傾向にある保険
給付費の抑制に積極的に取り組んでいただきたいと思います。
次に水道事業でありますが、平成20年度からの在家塚配水池築造工事が完成し、平成22年度
から配水池から送配水管敷設工事を行い、順次、供給を行っています。しかし、平成23年度には
大口需要者の本市からの撤退が確実となるなど、
水道事業を取り巻く環境は厳しいものがあります。
今後は料金収入の減少を考慮し、南アルプス市水道ビジョンに基づき、安全な水道水の供給と健全
な経営に努めてください。
なお、国の経済危機対策により、一般会計、特別会計を問わず、多くの事業が導入され、平成21年
度から平成22年度に繰り越されて執行された事業が多く、繰越事業について、おおむね執行でき
ました。平成22年度から平成23年度への繰越事業も件数は多いので、平成23年度の事業執行
とともに、年度内に確実に執行してください。
基金については、的確な管理が行われておりますが、今後も引き続き金融情勢等の情報収集を行
い、公金の安全性を確保するとともに、より効率的な運営を図れるよう、望みます。
全体を通して、審査対象会計の決算および付属書類等は関係法令に準拠し作成され、計数は正確
であり、各決算の内容、予算執行状況についても適正・妥当であると認められました。
また、財政健全化判断比率の4つの指標や経営健全化判断比率の資金不足比率につきましては、
その内容・結果は意見書に記載のとおりであります。
最後に、財政健全化には積極的に努力されていることは認め、評価いたしますが、こんにちの経
済情勢、合併した自治体に認められている財政的に有利な合併特例債の発行期限が迫ること、合併
算定替えの終了等を踏まえ、中長期の財政計画を作成し、健全な財政運営を展開することを切望し
25
ます。
関係各位に敬意を表すとともに、今後のさらなる市政発展を期待するものであります。
平成23年9月8日
南アルプス市監査委員 長沼武久
〃
山本正敏
〃
深澤米男
以上、意見の報告とさせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
以上で代表監査委員の報告が終わりました。
次に、
ただ今議題となっております38案件のうち、
日程第3 議案第62号から日程第12 議
案第71号、日程第16 認定第1号から日程第35 認定第20号まで、以上30案件について
は、所管の常任委員会に付託することになっておりますので、これらの案件につきましては、大綱
的な質疑にとどめたいと思います。
これより大綱質疑に入ります。
大綱質疑の通告がありませんので、大綱質疑を終結いたします。
ただ今、議題となっております、日程第3 議案第62号から日程第12 議案第71号および
日程第16 認定第1号から日程第35 認定第20号までの30案件につきましては、お手元に
配布してあります、議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。
次に、日程第13 議案第72号 市道路線の認定について、および日程第14 議案第73号
市道路線の変更についての補足説明を求めます。
建設部長、保坂秀人君。
○建設部長(保坂秀人君)
それでは、議案第72号ならびに議案第73号のご説明をさせていただきます。
議案第72号について、議案書の7ページをお開きください。
また、同じく配布しております、議案第72号資料も併せてご覧ください。
それでは朗読して説明させていただきます。
議案第72号 市道路線の認定について
道路法(昭和27年法律第180号)第8条第2項の規定により、市道路線を次のとおり認定す
る。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
認定路線については、次の表のとおりでございます。
整理番号、路線名、起点、終点、延長、最小幅員、最大幅員、摘要の順でご説明させていただき
ます。
単位はメートルでございます。
認定路線
整
理
番
路
線
起
点・終
延
号 1
名 八田218号線
点 野牛島字神戸155番9地先・野牛島字神戸155番10地先
長 47.5メートル
最小幅員・最大幅員
6.0メートル・9.0メートル
26
摘
要 八田地区
これは議案第72号資料1、2ページにあります路線でございます。
整
理
番
路
線
起
点・終
号 2
名 桃園98号線
延
点 桃園字高尾161番10地先・桃園字高尾154番5地先
長 134.0メートル
最小幅員・最大幅員 6.0メートル・10.0メートル
摘
要 櫛形地区
これは議案第72号の資料の3、4ページにある路線でございます。
整
理
番
路
線
起
点・終
号 3
名 桃園99号線
延
点 桃園字八反畑1388番1地先・桃園字八反畑1388番8地先
長
最小幅員・最大幅員
摘
53.9メートル
5.1メートル・10.0メートル
要 櫛形地区
この路線は資料にあります3、5ページにある路線でございます。
整
理
番
路
線
起
点・終
号 4
名 桃園100号線
延
点 桃園字八反畑1388番3地先・桃園字八反畑1388番7地先
長 67.0メートル
最小幅員・最大幅員 5.1メートル・9.5メートル
摘
要
櫛形地区
この路線についても、資料にあります、3ページ、5ページにあります路線でございます。
整
理
番
路
線
起
点・終
延
号 5
名 若草372号線
点 浅原字明神島29番13地先・浅原字明神島29番7地先
長 70.0メートル
最小幅員・最大幅員 4.0メートル・9.0メートル
摘
要
若草地区
この路線につきましては、資料にあります6、7ページをご覧いただいた路線でございます。
提案理由
開発行為等により、寄附された路線の認定をしたいので、この案を提出するものである。
以上、議案第72号でございます。
続きまして、議案書の8ページをご覧ください。
議案第73号 市道路線の変更について、ご説明させていただきます。
同じく朗読してご説明させていただきます。
道路法(昭和27年法律第180号)第8条第2項の規定により、市道路線を次のとおり変更す
る。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
変更路線は次のとおりでございます。
27
同じく整理番号、路線名、新旧別起点・終点、延長、最小幅員、最大幅員、摘要の順にご説明さ
せていただきます。
単位は同じくメートルでございます。
認定路線
整
路
理
番
線
号 1
名 桃園6号線
旧 起 点 ・ 旧 終 点 桃園字高尾畑158番1地先・桃園字高尾畑187番1地先
旧
延
長 160.7メートル
旧最小幅員・旧最大幅員 2.0メートル・2.8メートル
新 起 点 ・ 新 終 点 桃園字高尾畑159番9地先・桃園字高尾畑154番8地先
新
延
長 188.7メートル
新最小幅員・新最大幅員 2.7メートル・10.1メートル
摘
要 櫛形地区
この路線は別添の資料、議案第73号資料の1、2ページの路線でございます。
提案理由
開発行為による寄附に伴い、路線の変更をしたいので、その案を提出するものである。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただ今、議題となっております議案第72号および議案第73号は、会議規則第35条第3項の
規定により、委員会への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第72号および議案第73号は委員会付託を省略することに決しました。
これより議案第72号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第72号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。
次に議案第73号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第73号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
28
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第73号は原案のとおり可決されました。
次に、日程第15 議案第74号 和解及び損害賠償額の決定についての補足説明を求めます。
この際、申し上げます。
本案は相手方の住所、氏名が伏せられておりますが、これを知られることにより、個人の利益や
名誉を害し、基本的人権の尊重に抵触する恐れがあると思われますので、秘密会を開いて審議をし
たいと思います。
秘密会とするには、地方自治法第115条の規定によって、出席議員の3分の2以上の者の賛成
を必要とし、討論を用いないで可否を決することと規定されております。
ただ今の出席議員は24人であります。
その3分の2は16人であります。
これより秘密会を開くことについて、採決いたします。
この採決は起立により行います。
秘密会を開くことに賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
ただ今の起立者は3分の2以上であります。
よって、秘密会を開くことは可決されました。
議員、事務局職員および関係説明員、市長、副市長、教育委員長、教育長、総務部長、教育部長
以外の諸君ならびに傍聴人、報道関係者の退場を命じます。
ここで暫時休憩といたします。
休憩
午後 3時45分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時47分
(秘密会 審議)
休憩
午後 4時15分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時17分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
これより議案第74号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第74号は原案のとおり可決いたしました。
次に、日程第36 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦についてから、日程第40 諮問第
6号 人権擁護委員候補者の推薦についてまでの5案件の補足説明を求めます。
市民部長、齊藤昇君。
○市民部長(齊藤昇君)
それでは、
日程第36 諮問第2号から日程第40 諮問第6号までの補足説明を申し上げます。
29
議案書の30ページをご覧いただきたいと思います。
今回の5名の任期満了に伴いまして、全員が再任候補ということでございますが、それでは朗読
によって説明に代えさせていただきます。
諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
住 所
南アルプス市上今諏訪1323番地18
氏 名
手塚壽美
昭和18年12月6日生
提案理由
人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を聞く必
要があるので、この案を提出するものである。
手塚さんにつきましては、再任候補者で今期2期目となります。また、略歴書がそれぞれ次のペー
ジにありますので、後ほど参考にしていただきたいと思います。
次に32ページをご覧ください。
諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
住 所
南アルプス市浅原188番地1
氏 名
五味邦子
昭和15年1月2日生
提案理由
人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を聞く必
要があるので、この案を提出するものである。
五味さんにつきましては、再任候補ということで、今期6期目となります。
次に34ページをご覧ください。
諮問第4号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
住 所
南アルプス市落合1521番地
氏 名
今村満子
昭和21年10月18日生
提案理由
人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を聞く必
要があるので、この案を提出するものである。
今村さんにつきましても、再任候補として今期2期目となります。
次に36ページをご覧ください。
諮問第5号 人権擁護委員候補者の推薦について
30
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
住 所
南アルプス市野牛島2451番地19
氏 名
惠星富子
昭和18年5月9日生
提案理由
人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を聞く必
要があるので、この案を提出するものである。
惠星さんにつきましても、再任候補として今期3期目となります。
次に38ページをご覧ください。
諮問第6号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成23年9月8日提出
南アルプス市長 中込博文
住 所
南アルプス市清水316番地
氏 名
志村直
昭和18年11月24日生
提案理由
人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を聞く必
要があるので、この案を提出するものである。
志村さんにつきましても、再任候補として今期3期目となります。
お手元に諮問第2号から第6号の資料が配布されていると思いますが、本市の人権擁護委員さん
は12名おりまして、その中の5名が任期満了となりますので、今回、提案させていただいたもの
です。
以上で説明を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただ今、議題となっております諮問第2号から諮問第6号までの5案件は、会議規則第35条第
3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第2号から諮問第6号までの5案件は委員会付託を省略することに決しました。
これより諮問第2号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第2号を採決いたします。
お諮りいたします。
31
人権擁護委員候補者の推薦については、手塚壽美氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第2号は手塚壽美氏に同意することに決しました。
次に諮問第3号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第3号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、五味邦子氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第3号は五味邦子氏に同意することに決しました。
次に諮問第4号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第4号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、今村満子氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第4号は今村満子氏に同意することに決しました。
次に諮問第5号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第5号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、惠星富子氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第5号は惠星富子氏に同意することに決しました。
次に諮問第6号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第6号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、志村直氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第6号は志村直氏に同意することに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第42 南ア議第3号 「議会改革特別委員会の設置」に関する決議案についてを議題といたし
ます。
提出者の石川壽君に議案の説明を求めます。
32
10番、石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
南ア議第3号 「議会改革特別委員会の設置」に関する決議案について
上記の議案を別紙のとおり、会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成23年9月8日
南アルプス市議会議長 深澤永雄様
提出者 南アルプス市議会議員 石川 壽
賛成者 南アルプス市議会議員 深澤米男
賛成者 南アルプス市議会議員 齋藤秀男
賛成者 南アルプス市議会議員 志村裕子
賛成者 南アルプス市議会議員 野田修作
「議会改革特別委員会の設置」に関する決議(案)
本市議会に下記のとおり特別委員会を設置するものとする。
記
1 名
称
議会改革特別委員会
2 目
的
議会の組織運営等に関する次の事項について、調査・研究を行う。
(1)議員定数について
(2)議会基本条例について
(3)その他議会改革に付随する課題
3 委員の定数
10人
4 期
上記の目的を達成するまで、議会閉会中も継続調査する。
間
平成23年9月8日
南アルプス市議会
○議長(深澤永雄君)
以上で説明が終わりました。
次に質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより南ア議第3号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、南ア議第3号は原案のとおり可決いたしました。
暫時休憩いたします。
休憩
午後 4時30分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時32分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
33
ただ今、設置されました議会改革特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第8条第
1項の規定により、7番 西野浩蔵君、9番 野田修作君、10番 石川壽君、13番 清水実君、
14番 志村裕子君、16番 森岡千代野君、18番 齋藤秀男君、20番 浅野伸二君、23番
深澤米男君、24番 穴水俊一君、以上10名の方々を指名したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、
ただ今、
指名いたしました方々を議会改革特別委員会委員に選任することに決しました。
ただ今、選任されました委員は休憩中に速やかに委員会を開き、正副委員長の互選を行うよう、
ここに招集いたします。
暫時休憩といたします。
休憩
午後 4時34分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時40分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただ今の休憩中に議会改革特別委員会が開催され、正副委員長が互選されましたので、その結果
を報告いたします。
委員長に齋藤秀男君、副委員長に野田修作君。
以上で報告を終わります。
以上をもちまして、本日の議事はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。
委員会審査等のため、9月9日および9月12日から9月16日、ならびに9月20日は本会議
を休会にしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、9月9日および9月12日から9月16日、ならびに9月20日は本会議を休会するこ
とに決定いたしました。
休会明け本会議は9月21日、午後1時30分から会議を開き、常任委員会に付託されました条
例および補正予算の審査の経過と結果について、各委員長からの報告後、質疑・討論および採決を
行います。
本日はこれにて散会いたします。
散会
午後 4時41分
34
平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 3 回 定 例 会(9月)
9 月 2 1 日
35
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)(14日目)
平 成 2 3 年9 月 2 1 日
午 後 1 時 3 0 分
於
議
会
議
場
1.議事日程
諸 報 告
日程第 1 議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当
委員会所管分
以上
総務常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第 2 議案第62号
南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定について
日程第 3 議案第63号
南アルプス市体育指導委員条例の廃止について
日程第 4 請願第23−3号
30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充を図るため
の請願書
日程第 5 議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当
委員会所管分
以上
文教常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第 6 議案第64号
南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正に
ついて
日程第 7 議案第66号
平成23年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算(第
2号)
日程第 8 議案第67号
平成23年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算
(第1号)
日程第 9 議案第68号
平成23年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算
(第1号)
日程第10 議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当
委員会所管分
以上
厚生常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第11 議案第69号
平成23年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
日程第12 議案第70号
平成23年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算(第
1号)
日程第13 議案第71号
平成23年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第2号)
日程第14 請願第23−1号
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対する請
願
日程第15 議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当
委員会所管分
36
以上
産業土木常任委員長報告
2.出席議員は、次のとおりである。
(24名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
3番 藤 本 好 彦
18番 齋 藤 秀 男
20番 浅 野 伸 二
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
嶋 田 政 彦
総合政策部長
中 澤 君 雄
市
民
部
長
齊 藤
保健福祉部長
戸 田 和 徳
長
保 坂 秀 人
長
山 本 道 雄
昇
農林商工部長
米 山 俊 彦
建
企
長
加 藤 邦 夫
消
総 務 部 次 長
小 池 正 之
総 合 政 策 部次 長
櫻 本 政 明
会 計 管 理 者
森 本 直 美
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
鶴 田 美津枝
教
長
保 坂 昌 志
代表監査委員
長 沼 武 久
農業委員会長
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
37
設
部
防
育
育
部
村 松
昇
再開
午後 1時30分
○議長(深澤永雄君)
これより本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
各常任委員長から付託案件の報告書が提出されました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第1 議案第65号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当委員会所
管分」を議題といたします。
本案は、
審査を総務常任委員会に付託しておりますので、
委員長から審査の経過と結果について、
報告を求めます。
総務常任委員長、内藤政勝君。
○総務常任委員長(内藤政勝君)
平成23年9月21日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会総務常任委員会委員長、内藤政勝。
総務常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、議案第65号 「平成23年度南
アルプス市一般会計補正予算(第3号)
」の所管分について、9月9日に委員会を開き、慎重に審査
した経過と結果について、ご報告いたします。
議案第65号の主な質疑を申し上げます。
1 林業費補助金で特定鳥獣管理事業費補助金は、サル・シカ何頭分か。また、支出する単価は。
との質疑に対し、サル50頭、シカ60頭、単価はサルが2万5千円、シカが1万5千円であ
るとの答弁がありました。
1 お気軽座談会には、どのような団体から申し込みがあるのか。また、市の職員も内容により
説明員として同行するのか。との質疑に対し、あやめいきいき大学、下市之瀬区、愛育会、農
業団体から申し込みがあり、
好発進している。
申込書に対話希望内容を記入していただくので、
その内容により、説明員の職員も市長に同行し、お気軽座談会に参加する。との答弁がありま
した。
1 バイオマスタウン構想事業で公共施設にペレットストーブを導入するというが、何施設に何
台設置するのか。また、ペレットストーブは固定式なのか。との質疑に対し、固定式のペレッ
トストーブを13公共施設に14台設置し、木質バイオマスの活用を促進する。との答弁があ
りました。
1 自然エネルギー導入促進事業として市に電気自動車を導入するが、その対応と市内に何台購
入されているか。また、市民に対し、どのようにPRしていくのか。との質疑に対し、市内で
の電気自動車の購入については、調査をした段階で0台である。対応としては、市内3カ所に
充電スタンドを設置する方向で考えている。また、市民の誰もが分かるような電気自動車の車
38
体に自然エネルギーのPRを啓蒙していく。との答弁がありました。
1 消防救急無線デジタル化の事業執行理由および県下消防署の広域化の進捗状況は。また、デ
ジタル化による莫大な予算がかかるため、
広域化が必要になるのではないか。
との質疑に対し、
国の施策でアナログからデジタル化に向け、平成28年5月までに実施しなくてはならない。
大きな経費がかかる事業なので、いずれ広域化が必要となってくる。との答弁がありました。
以上、総務常任委員会に付託されました案件を慎重審査した結果、原案のとおり可決するものと
決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、総務常任委員長の報告が終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
この際申し上げます。
議案第65号 平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)は、各常任委員会に所管
分を付託しておりますので、4常任委員会委員長の報告後に討論および採決を行います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第2 議案第62号 「南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定について」から、日程第
5 議案第65号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当委員会所管分」
までの4案件を一括議題といたします。
これら4案件は、審査を文教常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果
について、報告を求めます。
文教常任委員長、名取常雄君。
○文教常任委員長(名取常雄君)
平成23年9月21日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会文教常任委員会委員長、名取常雄。
文教常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、議案第62号 「南アルプス市ス
ポーツ推進審議会条例の制定について」および議案第63号 「南アルプス市体育指導委員条例の
廃止について」の条例案2件、議案第65号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第
3号)中、所管分」の補正予算案1件、および請願第23−3号 「30人以下学級実現、義務教
育費国庫負担制度拡充を図るための請願書」1件、以上4案件について、9月9日に委員会を開き、
慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
議案第63号については、
1 体育指導委員条例が廃止となるが、それに代わるものは。また、委員の人数と報酬はどのく
らいか。との質疑に対し、体育指導委員はスポーツ推進委員に名称が変わる。委員の人数、報
酬については、体育指導委員条例を引き継ぎ、委員の人数は58名、報酬は年額5万5千円で
39
ある。との答弁がありました。
議案第65号については、
1 国民文化祭に向け、南アルプス実行委員会の設立に伴う運営経費が計上され、その中に市外
委員、県外委員交通費とあるが、誰が委員になるのか。また、どんな種目を開催するのか。と
の質疑に対し、
委員については基本的には市内の方々にお願いするが、
特殊な種目においては、
市外・県外の方にお願いする。また、開催種目については、合唱・大正琴・版画・パイプオル
ガン・山岳フェスティバルの5種目の予定である。との答弁がありました。
1 電子黒板について、利用促進を目的にモデル校を選定とあるが、どの学校を選定しているの
か。また、電子ボードを2台購入とあるが、電子ボードとはどのようなものか。との質疑に対
し、モデル校は小笠原小学校を指定しました。また、電子ボードとは地デジテレビに取り付け
る枠状のもので、パソコンに接続することにより、通常の地デジテレビが電子黒板と同じよう
に使用することができるものである。との答弁がありました。
以上、議案第62号、63号および議案第65号の3件を慎重審査した結果、原案のとおり可決
するものと決しました。
また、請願第23−3号は教育委員会の参考意見を聞いた後、慎重審査した結果、全会一致で採
択するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、文教常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
次に議案第62号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第62号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第62号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に議案第63号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第63号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第63号は委員長の報告のとおり可決されました。
40
次に請願第23−3号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより請願第23−3号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は採択であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、請願第23−3号は委員長の報告のとおり採択されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第6 議案第64号 「南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について」
から、日程第10 議案第65号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、
当委員会所管分」までの5案件を一括議題といたします。
これら5案件は、審査を厚生常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果
について報告を求めます。
厚生常任委員長、小林敏徳君。
○厚生常任委員長(小林敏徳君)
平成23年9月21日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会厚生常任委員会委員長、小林敏徳。
厚生常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、議案第64号 「南アルプス市廃
棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について」の条例案1件、議案第65号 「平成23年
度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、所管分」から議案第68号 「平成23年度南ア
ルプス市介護保険特別会計補正予算(第1号)
」までの補正予算案4件、以上5案件について、9月
13日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果についてご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
議案第64号については、
1 地方自治法の一部改正により、地方の自由度を拡大することができるということだが、市に
とって何か自由になるのか。との質疑に対し、市町村での基本構想の策定が自由になった。市
として現在は総合計画が策定してあるが、この策定が義務ではなく、市町村の裁量に任される
こととなった。との答弁がありました。
議案第65号については、
1 新規事業の災害時要援護者支援マップ整備事業について、今回の補正で事業化されるが、地
図のナビゲーション開始はいつごろか。との質疑に対し、システム始動は入札後、なるべく早
い時期に社会福祉協議会と連携を取り、行っていきたい。との答弁がありました。
1 新規事業の社会福祉協議会有償運送運営支援事業について、事業内容について補助金額
800万円は多いと思うが、適当なのか。との質疑に対し、福祉に充ててもらいたいという寄
附者の強い意向を受けているものであり、今回のみの補助金である。との答弁がありました。
また、他の団体が申請しても対象となるのか。との質疑に対し、特定財源があれば検討してい
41
きたい。との答弁がありました。
議案第66号については、
1 国民健康保険の医療費が大幅上昇しているが、今後、医療費の抑制を市としてどのように考
えていくのか。との質疑に対し、市としては特定検診受診率を向上し、病気の早期発見、重症
化予防を行っていく。また、ジェネリック医薬品の普及は国の目標である30%に対し、本市
は山梨県内で第1位の25.01%の使用率であり、これからもジェネリック医薬品の普及に
力を注いでいく。との答弁がありました。
議案第68号については、
1 介護基盤緊急整備等特別基金によるスプリンクラーの設置について、本市の介護施設は設置
してあるか。との質疑に対し、消防法で規定する介護施設にはすべて設置してある。との答弁
がありました。
以上、厚生常任委員会に付託されました、すべての案件を慎重審査した結果、原案のとおり可決
するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で厚生常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
次に議案第64号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第64号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第64号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に議案第66号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第66号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第66号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に議案第67号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第67号を採決いたします。
42
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第67号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に議案第68号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第68号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第68号は委員長の報告のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第11 議案第69号 「平成23年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
」か
ら、日程第15 議案第65号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当
委員会所管分」までの5案件を一括議題といたします。
これら5案件は、審査を産業土木常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と
結果について報告を求めます。
産業土木常任委員長、西野浩蔵君。
○産業土木常任委員長(西野浩蔵君)
平成23年9月21日
南アルプス市議会議長 深澤永雄様。
南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、西野浩蔵。
産業土木常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、議案第65号 「平成23年度南
アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、所管分」
、議案第69号 「平成23年度南アルプス市
下水道事業特別会計補正予算(第2号)
」
、議案第70号 「平成23年度南アルプス市温泉給湯事
業特別会計補正予算(第1号)
」
、議案第71号 「平成23年度南アルプス市水道事業会計補正予
算(第2号)
」および請願第23−1号、以上5案件について、9月13日に委員会を開き、慎重に
審査した経過と結果について、ご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
議案第65号については、
1 都市計画用途区域拡大事業については、昨年10月に行われた山梨県都市計画公聴会におけ
る地元市民の要望も受け入れてのことか。との質疑に対し、現在は櫛形・甲西地区しか都市計
画の色分けがされていない。今回は市が重点地区と考えていることに加え、地元の要望も十分
に踏まえての計画である。今後は国道52号線沿いを北上し、八田地区までの用途区域拡大も
考えている。今回はその第一段階の位置付けである。との答弁がありました。
43
1 火災により、人命が失われている日中第2団地の復旧全面改修工事については、改修後も入
居の見込みは乏しいと考える。設計に入る前に事業を見直したほうがよいのではないか。との
質疑に対し、事故があった居室を提供する場合は事前に十分な説明を行い、ご承知していただ
いた上で契約を行う。しかし、ご指摘の点も考慮し、設計段階で別の用途・方法の活用も検討
していく。との答弁がありました。
以上、産業土木常任委員会に付託されました、すべての案件を慎重審査した結果、原案のとおり
可決するものと決しました。
次に、請願第23−1号 「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対する請願」
ついて、審査経過と結果を報告いたします。
本件につきましては、本年3月議会ならびに6月議会において、継続審査という経過を考慮した
中で、
当日の審査にあたり、
あらかじめ本委員会はこの案件に対しての全国都道府県の審査の動向、
および県内自治体の動向、合わせて本件に対する参考資料等を用意し、委員全員の活発な発言のも
と、審査をいたしました。
その結果、まず我が国の農業は加盟することにより、壊滅的な打撃を受け、農業が成り立たなく
なるのは明白である。現在、国の方針が定まらずとも、この請願に賛成し、地方から発信して加盟
阻止をすべきであるとの意見が出されました。
また一方で、我が国は輸出立国であり、日本経済の根幹を考えると、農業の視点のみで判断をす
るのはいかがなものかとの意見もありました。
以上、大別して2つの意見に分かれました。十分な議論の後、採決の結果、賛成少数で本請願は
不採択となりました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、産業土木常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
次に議案第69号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第69号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第69号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第70号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第70号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
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本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第70号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に議案第71号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第71号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第71号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に請願第23−1号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
3番、藤本好彦君。
○3番議員(藤本好彦君)
TPPへの参加に反対する意見書の採択に賛成する立場から討論いたします。
はじめに、TPPと申しましても、ただ農業だけではなく、先ほど土木委員会のほうから結論が
出たように、農業の視点だけを最も重視すべきではないという意見も重々承知ではございますが、
やはりTPPは国のあり方をすべてひっくり返すような大きな課題であるということ、これは周知
の事実です。
これに基づいて、農業だけではなく、医療、雇用、また食についても少し述べたいと思います。
はじめに医療です。
私たちはいつでも、どこでも保険証1枚で必要な医療を受けることのできる環境で生活をしてい
ます。しかし、TPP参加に伴い、医療の国際化により、外国人医師の受け入れ拡大や外資系企業
の医療への参入で、外国人の医師や外資系企業は公的医療保険制度の給付範囲以内の医療には、あ
まり魅力を感じられず、高額な自由診療が中心になる可能性が大きいとされています。そのため、
高額な自由診療を行う病院だけが今後成長していき、公的医療保険制度の枠内で医療を行う病院は
経営が著しく困難となり、ひいては病院の淘汰が発生し、今まで以上に地域医療体制を脅かす恐れ
さえあります。そして、お金がなければ、誰もが必要な医療を受けることができない社会になるこ
とさえ考えられるのです。
次に雇用の面から説明をさせてください。
受け皿がしっかりとしていない中で、安い労働力が必要だという理由だけで、これまで以上に外
国人の労働者をどんどん受け入れれば、彼らが高齢化したときの社会保障やリストラになったとき
の対応、また彼らの子どもたちの教育環境の提供などが十分になされず、充実した生活を送れない
のではないでしょうか。外国人が知識や技術を習得しながら、我が国で汗を流してもらうことは、
とても喜ぶべきことであり、国内に海外の力を取り込むことは将来に対して希望と可能性を与えて
くれます。だからこそ、せっかく来てくれる外国人を不幸にしてはならないのです。そのため、こ
れらの外国人の社会保障制度、これをしっかりと整備し、受け皿をつくった上でTPPの交渉の議
論を始めるべきです。
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次に食品です。
我が国は食品の安全に対して世界一といってもよいほど、優れた高い基準を設定しています。そ
のため、我が国の安全基準を満たしていない食品は、海外から入ってこないようになっています。
このように私たちが毎日食べている食品の安全基準は、これまで同様、これからも私たちで世界一
の高い基準を維持すべきではないでしょうか。
次に農業です。
TPPに参加しなくても、我が国は十分開かれています。開かれているからこそ、食料自給率が
40%になっているのです。TPPを受け入れた場合も農業の姿、我が国の林業の姿を見て想像で
きるのではないでしょうか。我が国が現在の経済状況を維持し、さらに向上し続けたとしても、海
外から安全な食料を安く大量に、しかも安定的に買い続けることができるという保障は全くないの
です。
また、輸出補助金に対する明確な取り締まりもない中、関税が完全に撤廃されれば、これまで以
上に食料の輸出国と、
我が国のような食料の輸入国とが不公平になる恐れが生じます。
農業は本来、
勝ち負けを目指す産業ではないといわれます。農業は農家の自由な発想と個々の哲学によって、誰
からも拘束されることなく、自分の好きなものが育つのを一番近くで見守り、成長したあとに、そ
れを収穫する。これが食料を生産するということだといわれています。
食料を生産すると同時に、農家は住みよい自然環境や美しい景観を生み出し、さらにはいろいろ
な生き物たちの生活の場までつくってくれています。食べ物は外国から輸入することができても、
我が国の自然や環境は輸入することができないのです。農業はもちろんですが、医療や雇用など、
市民に不安を与えてまで早急に参加しなければならない理由が、私たちに何一つ具体的に説明がさ
れておりません。
詳細が不明の24分野あるとされる議題について、国民個々の議論や合意形成のないまま、TP
Pの交渉参加を前提とした話し合いの場につくことがあってはならないのです。もはやTPPに参
加しないためには、国民生活に最も近い我々自治体で明確に意思表示をしなくてはなりません。
ぜひとも、南アルプス市議会としてTPPに参加することに反対するための意見書の採択に、賛
成していただくことを期待いたします。
○議長(深澤永雄君)
9番、野田修作君。
○9番議員(野田修作君)
私は、請願第23−1号の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対する請願につ
いて、反対の立場で討論を行います。
本協定、TPPにつきましては、我が国は昨年から参加を検討し始め、本年6月には政府内でT
PPに参加するかどうかの結論を出す予定となっておりました。
しかし、3月の東日本大震災のため、政府は結論を先送りにしてきました。現在、国内でTPP
参加のメリット・デメリットがさまざまに唱えられており、まず農業にとっては関税撤廃により、
他国の安い農産物が流入し、日本農業に深刻な打撃を及ぼし、食料自給率も低下するといわれてお
ります。
一方、日本が生産で優位に立つ高付加価値工業製品を中心に、輸出が増える可能性があり、参加
に出遅れれば、産業の空洞化がなお一層加速し、結果的に経済は委縮してしまいかねません。
この請願の内容については、農業の面からのみの判断で参加に反対するものであり、他産業のこ
とについては触れられておりません。
農業振興といかに両立するのか、
討論が不十分であるものの、
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国際社会は大きな流れとして、規制緩和・自由化に向かっており、この流れには逆らえないと思わ
れます。
輸出立国である我が国にとって、中長期的に見ると、参加したほうがメリットが大きいと予測さ
れ、農業に限らず、他産業も含めた大局的な見地に立って判断することが必要だとも思われます。
よって、私はこの請願に反対するものであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
討論を終結いたします。
これより請願第23−1号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する委員長の報告は不採択であります。
本案は原案のとおり採択することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 少 数 )
起立少数であります。
よって、請願第23−1号は委員長の報告のとおり不採択とされました。
次に、日程第1、日程第5、日程第10、日程第15 議案第65号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第65号を採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は各委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第65号は各委員長の報告のとおり可決されました。
以上をもちまして、本日の議事はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。
議事整理のため、9月22日は本会議を休会にいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、9月22日は本会議を休会とすることに決定いたしました。
休会明け本会議は9月26日、午前9時30分から会議を開き、市政一般に対する質問を行いま
す。
本日はこれにて散会いたします。
大変ご苦労さまでした。
散会
午後 2時12分
47
平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 3 回 定 例 会(9月)
9 月 2 6 日
48
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)(19日目)
平 成 2 3 年9 月 2 6 日
午 前 9 時 3 0 分
於
1.議事日程
1.諸報告
日程第 1 市政一般に対する質問
(代表質問)
質問順位
1番
齊 藤 博 明 君(公明党)
〃
2番
金 丸 一 元 君(新風クラブ)
〃
3番
花輪
〃
4番
内 池 虎 雄 君(南政クラブ)
〃
5番
志 村 裕 子 君(公明党)
〃
6番
小 林 敏 徳 君(新風クラブ)
〃
7番
金 丸 忠 仁 君(新風クラブ)
進 君(かがやき21)
(一般質問)
49
議
会
議
場
2.出席議員は、次のとおりである。
(24名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
3番 藤 本 好 彦
18番 齋 藤 秀 男
20番 浅 野 伸 二
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
嶋 田 政 彦
総合政策部長
中 澤 君 雄
市
民
部
長
齊 藤
保健福祉部長
戸 田 和 徳
長
保 坂 秀 人
長
山 本 道 雄
昇
農林商工部長
米 山 俊 彦
建
企
長
加 藤 邦 夫
消
総 務 部 次 長
小 池 正 之
総 合 政 策 部次 長
櫻 本 政 明
会 計 管 理 者
森 本 直 美
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
鶴 田 美津枝
教
長
保 坂 昌 志
代表監査委員
長 沼 武 久
農業委員会長
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
50
設
部
防
育
育
部
村 松
昇
再開
午前 9時30分
○議長(深澤永雄君)
ただ今から本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。
この際、申し上げます。
質問者は、申し合わせ事項を遵守され、質問の要旨を簡潔明瞭に述べられ、また執行部の答弁も
適切簡明にされ、議事進行にご協力いただくようお願いいたします。
通告者は16名であります。
各会派の発言順序は、今定例会は公明党からであります。
お手元に配布してあります、代表質問・一般質問通告表の順序により進めてまいりますので、ご
了承願います。
これより代表質問を行います。
はじめに、公明党の代表質問を行います。
質問順位1番、齊藤博明君の発言を許します。
4番、齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
東日本大震災後、ボランティア精神を保つ人が増えているといわれております。人に尽くすこと
で自分が大きくなり、元気になるといいます。そもそもボランティアの語源は、自らの意志を持つ
という意味だそうです。人に言われたから動き出すのではない。自分に意志があり、自分から動き
出すという自分らしい生き方を、改めて自覚しなければならないと感じました。
本日は公明党を代表して、大きく2項目3点について、ご質問させていただきます。
まず最初に、NPO法人への支援拡充についてでございます。
本定例会の市長説明要旨の中で、中込市長は行政と市民との関係について、市民の自主的なまち
づくり活動を支援し、行政の手が届かない分野においては、市民自らの手で充実が図られることな
ど、市民総参加によるまちづくりが不可欠であると述べられております。
市長の言葉どおり、私たち市民も行政に対する意識と行動を変えていかなければならない時代が
確かに到来しています。社会が複雑化することに伴い、求めるニーズも多様化しています。これに
対応していくには、従来の行政や企業の枠だけでは限界を来たしています。
このようなニーズを敏感にとらえ、使命感を燃やし奮闘しているのが、言うまでもなく、各種N
POであります。
東日本大震災において、被災地でさまざまなボランティア活動に取り組むNPOの重要性を申し
述べるまでもなく、その役割はますます大きくなっているのが現実です。
公明党が推進する協働型福祉社会の実現には、自助・共助・公助の調和が不可欠です。このうち
共助は、まさしくNPOが主流になって活躍する部分であります。共助の要であり、共助の柱であ
るNPO、またはNPO法人への支援強化は喫緊の課題であります。
51
市長の言葉を借りるまでもなく、地域社会の発展には行政だけでなく、公共性の高い法人の活動
が不可欠です。地方自治体は共助社会の環境づくりへ地域に根付いた法人を育てていくことが、何
よりも重要と考えます。
本市においても、その重要性・必要性・緊急性などを勘案した中で、住民参画のまちづくり方針
として、総合計画を策定しています。
平成22年3月に発行された第1次南アルプス市総合計画・後期基本計画には、地域ネットワー
クの充実を図るための施策として、市民の自主的活動の促進を明記しています。その中には、大部
分のNPO法人やボランティア団体の活動は知られていない現状に対し、市民への周知を図ること
を前提に、NPO法人の設立や活動の支援を重点事業として掲げています。
しかし、
NPO法人やボランティア団体の活動拠点として位置付けられている、
市民活動センター
の平成22年度の事業報告書を拝見させていただく限り、市が積極的に活動を支援し、その自主性
の促進を図っている姿勢は、残念ながら見出すことができませんでした。
現況では、計画に対する施策が大きく立ち遅れていると考えますが、NPO支援に対する行政の
率直な評価と、今後の支援強化に向けての具体的施策をお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
齊藤博明議員のご質問にお答えいたします。
NPO法人への支援拡充につきましては、現在は市民による自主的な社会貢献活動を支援すると
ともに、市民・各種団体・行政との協働によるまちづくりを推進する拠点として、市民活動センター
を位置付けております。
市民活動センターには8月末現在、219団体が登録し、そのうちNPOが14団体であり、福
祉・障害・環境・教育・子育て支援等の団体が活動しております。これらの団体の支援の1つとし
て、
県ボランティアセンターと共催でNPOマネジメントセミナー、
NPO会計セミナーを開催し、
NPO法人への登録についての支援活動を行っております。
また、NPO法人、ボランティア団体、市民団体の交流、市民への啓蒙普及を目的として、毎年、
櫛形総合体育館を会場として市民活動フェスタを開催し、
市民の皆さんとの交流を深めております。
この市民活動フェスタは、10月ごろから実行委員会を組織し、準備を始めますので、各団体の
連携も生まれてくるものと思います。
ご質問の現況の支援に対する評価と今後の具体的施策についてですが、総合計画のまちづくり指
標においても、目標どおりの実績が上がっていると思います。
また、過去5年間の成果指標においても向上しており、他の自治体との比較においても、高い水
準であると評価しております。
今後、NPO法人や市民活動団体等が地域活動をしていくための情報提供、人材の育成、さまざ
まな相談等に対応できる拠点としての体制を整えていくものです。
また、現状の施設規模も小さいため、市民のニーズへの対応ができるかなども含め、総合的に協
議・検討していかなければならないと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
52
○4番議員(齊藤博明君)
再質問をさせていただきます。
今、市長より市民活動センターの活動状況および市の評価をいただいたところでございますが、
1年間を通して、今、述べられたように、セミナーが2回、市民活動フェスタが1回、そのほか社
協に委託してある講座、これが3回のみ、1年を通じてでございます。
また、市民活動センターの大きな事業の中に、市民活動やボランティア、NPOに関する相談受
け付け、コーディネート業務とうたってございますが、22年度の相談が3件、コーディネートは
8件という状況でございます。
積極的にNPO、あるいはボランティア団体を育成していかなければならないと明記してある状
況の中で、これはただ待ち受けて相談をしている、相談を受けている状況としか言わざるを得ない
数字ではないかと思っております。
年間事業費が740万円の中で人件費が500万円かかっています。職員1人と嘱託職員2人で
運営しているという状況の中で、この事業内容が果たして、これから大きく市民共助をうたってい
く団体の育成の拠点としての市民活動センターの姿であるのかというと、これはいささか悲しい状
況ではないかと思っております。
この点、この数字を照らし合わせて、もう一度、今後のこの数字を率直に受け止めた上で、今後
の施策を、具体的な施策があれば、申し述べていただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
ただ今のNPOの市民活動センターの今後の具体的活動内容ということでございますが、現在、
コーディネートや相談業務については、先ほどおっしゃられたとおりの件数でございますが、この
市民活動センターにつきましては、先進的な、県下にも南アルプス市にしかなくて、ほかの市には
ないわけでございますが、市としましても県のボランティアセンターのほうへも今後、いろいろな
活動について聞いたところですが、県につきましても、セミナーの開催とかチャレンジ事業の促進
事業に補助金を出すとか、そういったことでございまして、基本的にはNPOにつきましては、県
の認可でございますから、県のボランティアセンターのほうへ登録をしていただきますので、そち
らのほうへの相談が結構多いわけでございますが、市としましても、そういった形の中で今のとこ
ろは受け入れ体制だけは取っていくということでございます。
事業費につきましても、
人件費がほとんどの部分を占めるわけでございますが、
市民活動センター
の事業につきましては、ほとんどソフト事業ということでございますから、いろいろな団体の育成
について、
そういう事業費があまりかかってこないわけでございますが、
これからもさらにそういっ
た活動をしていきたいと思っておりますが、今月の9月号の広報へも載せましたけれども、協働の
コーディネーターというものを、これからまた新たに募集しまして、現在、募集をかけているわけ
でございますが、10月から市民活動フェスタの実行委員会が始まりますので、そういったところ
へ、また団体へも呼び掛けながら、協働事業というものを新たに、もっと力を入れてやっていける
ような体制を取っていきたいなと思っております。
ですから、今までの活動に対して、さらに充実させていくということと、それから協働事業とい
うものをいま少し、これからやっていくように、力を入れていくように、そういったコーディネー
ターも募集をかけてやっていきたいと思っています。
以上でございます。
53
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
ありがとうございます。
改めて、お伺いいたします。
今、実際、市内には30を超えるNPO法人があるとお伺いしております。そして、その数は県
内自治体の中でも多く、ここ数年を見ても南アルプス市では多くの、新たな法人が設立されていま
す。
その背景には、市民活動センター等々で設立の支援をしてくださったおかげで、多くのNPO法
人が設立したと考えたいところでございますが、そういった具体的な相談は市にはなかったという
ような状況でもございますので、今、市民部長がおっしゃったように、さらなる、こちらから働き
掛ける支援、それから周知を徹底していかなければ、どれだけこれから市と協働でまちづくりを進
めていくNPOを、もっと市が一緒にという気持ちを表していってもよいかと思っております。
実際、NPOの中には、フードバンク山梨のように市との協働事業において、大きな成果を上げ
ている団体がございます。福祉課と生活困窮者に対し、食料等を提供することにより、生活保護を
受けずに自立した方がたくさんいらっしゃいます。これは何より、生活保護費の増加による市の財
政の圧迫を防ぐ意味でも、大きな効果があったということが新聞でもテレビでも報道されました。
こういった事実を市は積極的に市民に知らせるべきであり、こういった団体、またこういった協
働事業が可能なんだということも、もっと知らせて、しかるべきではないかと思います。
現在も進行中でございますが、市の障害者等を支える会における協働事業で、バリアフリーの実
態調査が現在も行われております。こうした提案団体の意見を、より多く市は受け取り、その協働
事業としてともに事業を進めていく、これがもっとあってしかるべきだと考えております。
その点、さらなる事業の進化を望むところでございます。
もう1点、お伺いしたいのは、先ほど市長の答弁の中で現在の市民活動センターが狭くて、他に
もその拠点を考えているというようなお話がございましたが、現に今、ホームページ上で見られま
す、みんなでまちづくり協働行動計画・南アルプス市、2010年1月に発行されたものでござい
ますが、その時点で市民活動センターと各地区センターのネットワーク化計画(案)というものが、
もうすでに載っております。その中で現在の市民活動センターはスペースも狭く、部屋数も2つし
かないため、市内全域の市民活動の場としては機能的にも無理があると思われますと言うことで、
もう計画(案)の中には若草生涯学習センターを新拠点とすることを考慮していますと、うたって
あります。
もう2年近く経ちますけれども、この計画について、また各地区にそれぞれ窓口センターの中に
地区センターを予定していると。そのネットワークを構築しているということが、こちらに書かれ
ておりますけれども、その事業の進捗状況をお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
今の市民活動センターのネットワークに関する質問でございますが、行動計画の中でそれぞれ現
在の市民活動センターが非常に狭いということで、若草の生涯学習センターへという案が出ている
わけでございますが、現在、やはり今後、協働事業をもう少し充実させていったりしながら、活動
センターについては考えているわけでございますが、行動計画のほうは少し年度が先へいっている
54
ような感じがしまして、若干、今の進捗状況が遅れているような状況でございます。
ですが、今後やはり、先ほど申し上げましたとおり、協働のコーディネーターとか、そういった
人たちを、もう少し養成しながら、主のセンターを、できれば若草生涯センターにしたいと思って
いますが、これも社会教育法の公民館との関係もございますから、それらの話も全部クリアしてい
かないと、なかなか進みませんので、そういったことも考えながら、また協働のコーディネーター
を養成しながら、各地区のネットワークも考えていきたいということでございますが、まだ若干そ
のへんが進んでいないので、そのへんはこれからも力を入れていきたいと思っておりますが、その
ように考えております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
冒頭述べましたように、活動センターの中で多くのNPO団体、またボランティア団体が明るく
元気に、次にこの市政を担わんとする市民の1人として、市とどんな協働事業ができるのだろうか
という議論が活発に交わされることを期待いたしまして、2項目目の質問に移りたいと思います。
NPO法人への支援拡充について、2つ目の質問をさせていただきます。
今回の東日本大震災では、かつてない規模の多額の寄附金や活発なボランティア活動に象徴され
るように、いざというときに助け合い、支え合うという日本人の心が示された思いがいたします。
寄附をはじめ無償の奉仕をすることが自分たちの喜びであり、社会を支えている一員としての責
務であるという感覚は、さまざま側面で増えてきていると感じます。
こうした支え合う社会の実現に向けて、確かな一歩が踏み出されました。優遇税制拡充の対象と
なる認定NPOの要件や手続きを緩和した、改正NPO法が本年6月15日に成立いたしました。
続いて6月22日には、NPO法人に寄附した場合の優遇税制の拡充を盛り込んだ寄附金税制拡
充などに関する法律が成立しました。これには寄附者側のメリットを高めるために、税額控除が新
たに盛り込まれました。
この2つの法律の成立により、今後、日本社会に日本なりの寄附文化が深く根付いていくために
も、大きな期待が寄せられております。
そもそもNPO法人に法人格を与えるNPO法は、阪神淡路大震災のボランティア活動を機に、
1998年に成立いたしました。2001年には税制の優遇措置が受けられる認定制度ができまし
たが、要件が厳しく、手続きも煩雑であるため、全国のNPO、約4万3千団体の中で認定法人は
223団体、7月1日現在ですが、にとどまっています。
NPO運営で一番の課題は資金不足といわれております。内閣府の報告書によると、1つのNP
O当たりの総収入は1円以上250万円以下が37.5%と最も多く、NPOの5割は500万円
以下の収入規模であるとのことです。
経常収入に占める寄附金の割合が6割近い認定NPOに対し、他のNPOは寄附金割合がおおむ
ね6%程度であり、経常収入のほとんどは事業収入や補助金などとなっています。
前述の数字に表れているとおり、
寄附控除が受けられるため、
認定NPOは寄附を集めやすくなっ
ています。しかし、法人と寄附した人のどちらにも税制上の優遇措置を与えられる団体を認定する
ことは、寄附しやすい環境を整えることで、公共性の高い民間活動を収入面から後押しするのが狙
いであることは、言うまでもありません。本来の目的に向かって前進することが近年の課題ではあ
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りました。
こうしてNPO団体間での大きな収入格差を是正し、財政基盤の安定に向けて、NPOなどへの
寄附を促進するために、支援税制を抜本的に強化する今回の法改正につながりました。
今回の改正に伴い、認定NPO法人への要件緩和策として、3つの基準を選択適用することがで
きるようになりました。新たな基準として、都道府県、または市区町村が個人住民税の寄附金税額
控除の対象として、条例により個別に指定したNPO法人であることが加えられました。NPOが
担う社会性や公益性が正当に評価され、より幅広く活躍できる環境を整えるための、よい契機と考
えます。
条例の早期制定を強く要望するものでございます。
ご見解をお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
個人住民税の寄附金控除につきましては、平成20年度の税制改正により、所得税の寄附金控除
の対象となっている特定公益増進法人や国税庁長官が認定したNPO法人などへの寄附金のうち、
地域における住民の福祉の増進に寄与する寄附金を条例で指定すれば、住民税の寄附金税額控除の
対象とできるようになりました。
住民税は市民税、県民税一体の税金であり、県民税部分は控除が認められ、市民税部分は控除が
認められないとなると、市民の混乱を来たすことになります。
このため、今年の4月以降、県の税務課を中心に県内全市町村で協議を重ねてまいりました。県
民税につきましては、9月県議会において、対象法人を指定する条例案を上程する運びとなってお
ります。
本市でも12月の定例議会において、市税条例の改正案の提案をする予定であります。
議員ご質問のNPO法人に対する寄附金税制の拡充につきましては、平成23年度の税制改正に
より、さらに寄附金税額控除の対象を国税庁長官が認定したNPO法人以外のNPO法人のうち、
都道府県および市町村が指定したものまで拡充されました。
今後、県の動向を注視しながら、県内市町村と連携して条例の拡充について、前向きに検討して
まいりたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
ありがとうございました。
前向きなご回答に感謝いたします。
確かに条例をつくるにあたっては、難しいところがたくさん出てくるかと思います。大きな優遇
措置を得られるわけですので、そのNPO法人の公益性を正しく評価する必要も出てくることかと
思います。
公益性の要件について、さまざま語られておりますが、NPO法人の活動実績、行政との協働の
実績、活動の成果などの社会的有効性など、具体的活動内容をもとに判断することが適当ではない
でしょうか。
一つひとつのNPO法人の名称・所在地を記載することはもちろんのこと、判断基準や要件につ
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いて、
条例に入れていかなければならないということで、
非常に大変な作業になるかと思いますが、
先ほどからの質問のとおり、共助の柱、また要として、ともにこの市政を担わんとする団体のさら
なる育成をお願いしまして、私のNPO法人支援拡充についての質問を終わります。
引き続きまして、2つ目の大きな質問に移らせていただきます。
大規模な災害や不測の事態の発生における行政機能の維持についてでございます。
東日本大震災を受けて今、大きく注目を集めているのが事業継続計画、いわゆるBCPと呼ばれ
ているものです。もともとは経営コンサルタントの要望であったものが、震災後、多くの分野で広
まりました。端的に解釈すれば、仕事を短時間で回復させる準備のことです。
今回の大震災はもとより、台風などによる水害、新型インフルエンザのパンデミック、いわゆる
大流行など、大規模な災害や不測の事態が発生しても、企業や団体や重要な業務を早期に復旧し、
継続できる体制を整えるために策定されるものです。
従来より、BCPを策定していた企業の多くは、東日本大震災において、その絶大なる効果が確
認されました。
あるサービス業の会社では、地震発生後30分で対策本部を立ち上げ、約1時間半後にBCPを
活動したとして、
約2時間後には従業員の安否確認や、
いわゆるお客の情報を社内で供用するなど、
迅速な対応ができたとのことであります。
上記の評価はもちろん企業に限った話ではございません。役所の住民票の原簿が流され、行政執
行が滞った今回の震災の例を聞くまでもなく、多くの市民の重要な個人情報を管理し、住民福祉の
向上とサービスの提供に努める自治体業務にも適用されてしかるべきものと考えます。
事実、震災後には名古屋市など政令指定都市のみならず、平塚市や松坂市などでも、すでに策定
されるなど、多くの自治体で策定への取り組みが始まっています。官民を問わず、来年度予算の中
には、BCP事業がたくさん含まれていることが予想されています。
東海沖地震に加え、
糸魚川静岡構造線の逆断層がずれることで生じる大地震も想定される本市は、
切迫感を持ってBCPに対応しなければならないと痛感しています。まずもって、行政機能の維持
を図るため、打撃を受けた業務のバックアップ体制、職員の確保、復旧事業の優先順位付け、復旧
までの時間設定など、各業務の担当部局がおのおのの実情に応じた具体的なマニュアルづくりが喫
緊の課題ではないでしょうか。
市民のかけがえのない命と財産を守るためにも、
BCPの策定に早急に着手すべきと考えますが、
ご見解をお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
BCPと呼ばれる事業継続計画は、企業において災害や予期せぬ出来事の発生により、限られた
経営資源で最低限の事業活動継続ないし目標復旧、時間以内に再開できるようにするために、事前
に策定される計画であります。
また、緊急時の経営や意思決定、管理などのマネジメント手法の1つに位置付けられ、指揮命令
系統の維持、情報の発信・共有、災害時の経営判断の重要性など、危機管理や緊急時対応の要素を
含んでいるとされており、事前対策を含めて事業の継続復旧に力点が置かれている計画と認識して
おります。
しかしながら、自治体は企業とは違い、地域社会、市民に対して、公共サービスを提供する役割
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を担う組織であり、日常的にもすべての公務を停滞させることはできない上に、災害などの非常時
では通常業務に加えて、新たな災害対策業務という公助が発生いたします。
災害時における市の役割は、市民の生命・身体および財産の保護のため、地域防災計画に定める
業務を優先して実施することになっており、職員や庁舎、ライフラインが制限される中、地域防災
計画の範囲外の通常時に実施しているサービスは、復旧を優先した後、努めて早急に実施しなけれ
ばならないと考えております。
そこで地域防災計画を実態に即して見直すことによって、災害に負けない自治体をまずつくり、
その後、議員の提案されるBCPと呼ばれる事業、継続計画を並行して検討してまいりたいと、こ
のように考えております。
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
再質問をさせていただきます。
確かに大規模な災害等において、
行政は市民の生命を第一に考え、
そこに業務も視点が置かれる、
これはもちろん言うまでもございません。ですから、そのためにもということですね。
6月の議会の中で公明党の志村議員が、
支援者システムの導入の質問をさせていただきましたが、
被災した方をいち早く救っていくためにも、
行政機能が持ち合せている、
そのノウハウを有効に使っ
ていかなければ、
被災者を救うことができません。
被災証明も速やかに発行することができません。
その上での各部署の中で災害時には何人の職員が必要で、まず何を保護し、業務を最小限に遅延
することなく行っていけば、災害に対する市民の命も守っていけるかということは、分厚いマニュ
アルをつくるということではございません。
もちろん、端的に何人の職員の確保が必要なのか。まず、これは絶対に流出してはならないデー
タ、機械は何なのか。そこにこそ市民の安全の確保、生命・財産の確保があるのではないかと思っ
ております。
これは具体的に今、市長が述べたように、総合防災計画の中にもちろん盛り込んでいかなければ
ならないものと思いますが、それぞれの部署が有事を想定することを常に頭の中に入れておくとい
うことが、この大震災を永遠に忘れないための私たちの責務ではないでしょうか。
新たにお金をかけて、投入をしなければならないものとしてではなく、私たちの大切な市民を守
るという一念があれば、BCPの作成ということは、各部署の中において簡単なマニュアルで実行
できるものと確信しております。
もちろん、防災対策には具体的な避難場所の、いわゆるハード面の充実は言うまでもなく、被災
者支援システムをはじめBCP等の策定を含めたソフト面の充実なくして、市民の安全を図ること
はできないと把握しております。
災害時に一番大切なことは、その被災した人に寄り添うことだと思います。その市民に寄り添う
心を持ち合わせるためにも、私たちも含め、行政に携わる人間は、そのことを片時も忘れてはいけ
ないと思っております。
その意味で1点だけ確認します。
この9月1日の防災の日を前に、市内で防災訓練が行われ、市長の発案等で市の職員、4時に招
集の通知がいったという、その訓練は画期的なものだったと思いますが、その中で不幸にも事故が
起こってしまったということでございますが、多くの市民から私は質問を受けました。
非常時に、もちろん第一次的に防災のために職員が駆け付けるんだけれども、いつ起こるか分か
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らないときに、例えば今回のような状態だったらどうするか。何人の職員が集まってこられれば事
業が継続できるのか。
1人の方から提案をいただきました。
例えば飲酒する日は、
職員によって割り当てたらどうなんだと。
そういう質問もいただきました。
それくらい、やはり市民は、さあというときに、行政が、全職員が集まって来られても、ではそこ
で果たしてその業務ができるのかということを、やっぱり不安に思ったようでございます。
その意味でBCPの中には、職員の確保ということが大きく含まれておりますので、その職員確
保について、今回の訓練の反省点という部分で、どのようなお考えをお持ちなのか、1点お伺いし
ます。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今回の防災訓練は4時に実施しました。市職員、誰にも告げずに、私は実際の状況を掌握したい
という観点であります。そして約1時間近く、今回、私が想定しました震度7というところで、乗
用車等は使えないという条件で、約1時間で50%は集まってきました。
議員おっしゃられるように、人員をどのように確保するかということは、私はいつに、状況によ
るだろうと思っております。今回は飲酒ということがありましたけれども、例えば隣の家が潰れて
お年寄りがその下敷きになっているときに、市の職員であるという理由で、それをほったらかして
来ると。これはできない。私は訓練が終わったあとに全職員に地域を大事にして、またゆとりがあっ
て出てこられるときには、地域の公共施設を回って、そして出てくればいい。こういうことで、訓
示をしたところであります。
でありますので、議員がご質問されている、どのくらいの人員が確保できるかということは、基
本的にはその状況によって、さまざまだろうというのが事実であります。
その認識の上に立って、私は少なかろうが、多ければそれに越したことはないんですが、少ない
場合であれば、少ないなりに私たちが最大限の知恵を出してやろうということで、臨機に指揮所を
開設して、その状況を部長たちに判断させずに私が決断をしてやると。こういう訓練をしたところ
であります。
そんな意味において私は、議員が先ほどから言われているBCPの準備、これをすることは考え
ております。
しかしながら、私は市長にならせていただいて5カ月、そして8月18日、実施いたしました防
災訓練の結果、市の防災体制の実情を認識して、私はこの地域防災計画も本当の意味で役立つ、あ
るいは有事において、市の職員が行動できるものに見直していかなくてはいけないなと、強く感じ
ているところでありまして、まずそこを私はやりたいということがありまして、この議場で前向き
に検討するということは簡単に言えますけれども、そうではなくて、もう少し時間をいただきなが
ら、その有事に役立つ地域防災計画を見直しつつ、BCPのこの計画を検討し、そして最終的には
総合したものに持っていきたい、このように考えております。
○議長(深澤永雄君)
齊藤博明君。
○4番議員(齊藤博明君)
ご丁寧な答弁、ありがとうございました。
その新たなる市の総合防災計画の中に、ソフト面も含めたBCPが策定されることをお願いいた
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しまして、また市長がおっしゃっているように、いかに少人数でも市民の生命と安全のために、役
所としてやらなければならないことを、その少人数でもできる、守る、このソフト面の充実も併せ
て盛り入れていただくことをお願いしまして、私の質問を終わりにしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
以上で齊藤博明君の代表質問を終結いたします。
次に、新風クラブの代表質問を行います。
質問順位2番、金丸一元君の発言を許します。
8番、金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
新風クラブの代表質問をさせていただきます。
平成15年の合併時に本市は事業充当分の合併特例債として、総額375億円の起債額が認めら
れましたが、平成22年度決算時点までの起債総額は約144億円で、約231億円分が未起債額
として残されております。
特例債の起債可能期間は10年間ですので、
残された期間はわずかに2年
半余りということになります。
ところが9月21日の山日新聞によりますと、総務省は9月20日、合併特例債の発行期限につ
いて、5年間延長し、合併から15年間とする方針を決めたとのことであります。
したがって、本市の起債可能期間は残り7年半ということになります。
質問の通告時と前提が大きく変わりましたが、質問の本質にはさしたる影響はないものと思いま
すので、残り起債可能期間は7年半ということで、質問をさせていただきます。
今後の経済情勢、国がおかれている財政状況からして、今後、合併特例債ほど有利な地方債はあ
り得ないといわれています。
したがって、本市にとって、将来、絶対必要不可欠になる建設事業に、これを充当しない手はあ
りません。
幸いにして本市では、ここ数年、財政健全化判断比率の4指標のうち、この部分に直接かかわる
実質公債費比率、将来負担比率ともに劇的に改善され、平成22年度決算時点の実質公債費比率は
13.5%、単年度では12.4%、将来負担比率は57.9%であります。
早期健全化比率は実質公債費比率が25.0%、将来負担比率が350.0%ですので、本市の
それは誠に健全であるものといえるものであります。
これは本市には起債残高が324億円もあるんですが、
その中には合併特例債、
臨時財政対策債、
過疎対策事業債などの交付税措置分、すなわち国が肩代わりして支払ってくれる分が約6割も含ま
れているからであり、そしてこの割合は今後も高まっていくものと思われます。
実質公債費比率には、早期健全化比率25.0%に至る前に18.0%を超えると起債にあたり、
国・県の許可が必要となる要注意値がありますが、将来的にこの数値を超えない範囲であれば、合
併特例債の起債は一見何ら問題はないように見えますが、ところが一方で、昨年9月、財政課が作
成いたしました本市の先行き10年間の収支見通しの試算によりますと、本市の財政は6年後の平
成29年度には赤字に陥り、早ければ7年後の平成30年度に、8年後の平成31年度にはほぼ確
実に財政健全化判断比率の4つの指標の1つである実質赤字比率が、基準値である20.1%を超
え、財政再生団体に転落すると予測しております。
そこで伺います。
1.そうした予測がある中で将来、財政が持続的に立ち行くことを前提に、今後、約7年半のう
ちに未起債額、約231億円のうち、おおよそどれくらいの額の合併特例債の起債が可能なの
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か、具体的な数字でお答えください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
金丸一元議員のご質問にお答えいたします。
その前に9月21日の新聞報道を前提にと言われましたが、これは私にとっては、すごいいい情
報であるということで、その確認を取りました。
ところが、現時点では何のオーソライズもされてないということで、現在、有力に確認できると
ころは、
東日本の震災地域に限って5年の延長はもう確実であろうと。
そういう見解でありまして、
その他については、まだ明確ではないということでありまして、私は今日、その7年半を前提に財
政計画のご質問をいただきましたが、公の場である、この議会においては、私は今までの10年間
の特例債が使える期間という前提でお答えをしたいということで、ご了解をいただきたいと、この
ように思っております。
合併特例債は議員がおっしゃるように、事業分で約375億円の起債額があり、合併後10年間
で利用することができ、これまでも新市の一体性の速やかな促進と均衡ある発展、また住民の福祉
向上のため、必要な公共事業を行う際に、その財源として有効に活用してまいりました。
平成22年度までに活用した額は、議員おっしゃられるように、事業分が約144億円でありま
して、残る起債額は約231億円でございます。
そこで市としましては、借金の残高や利息額を含めた返済額を適切に管理する中で、合併特例債
につきましては、今年度を含む約2年半、事業分、基金積立分の総額で約60億円程度の範囲での
活用を計画していきたいと考えております。
健全財政を維持するための市債管理を行ってまいりたいと、このように思っております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
市のほうで確認を、たぶん国のほうへしたということですが、新聞報道とはちょっと違うという
ことで、新聞はあれだけはっきり言い切っているんですから、新聞の役割というものは、もうちょっ
としっかりしてもらわないといけないなというのが実感です。
山日情報というのは、たぶんにこういうことがありますから、ちょっとその点については、疑問
に感じておるところであります。
いずれにいたしましても、
2年半で60億円と、
結構大きい枠が残っているということを聞いて、
実はちょっと安心いたしました。それで1つ確認を、まずさせてください。
これは清水実議員から私、指摘されたんですが、私もそのへんはうっかりしていたんですが、合
併後10年間というのはどういう計算なんだと。平成15年4月に合併しているんだから、15年
度、16年度と計算をしていくと、24年度で10年ではないかということで勘定をしてみたら、
どうなんですよね。
ところが、ちょっと私も調べてみましたら、合併年度およびそれに続く10年ということで、本
市にとっては、約11年の期間があるということで理解して、よろしいかどうか。これは確認です
が。
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○議長(深澤永雄君)
中澤政策部長。
○総合政策部長(中澤君雄君)
期間につきましては、今、議員さんがおっしゃったとおりでございます。
○8番議員(金丸一元君)
ありがとうございました。
それから、この起債期限が5年延びて、これは新聞報道であやふやということなんですが、例え
ば現実にそれがそうなったとした場合、本市にとって、どれほどそれは有利に働くことになるとお
考えになるか、教えてください。
○議長(深澤永雄君)
中澤政策部長。
○総合政策部長(中澤君雄君)
先日の9月21日の山日報道ですが、その関係につきましては、先ほど市長に答弁していただき
ましたとおり、県を通して総務省に確認しましたところ、まだ公式的な見解としてのものではない
ということで、私どももその推移を注視しているところなんですが、そういったことですので、ま
だその5年に延びた場合の見通しといいますか、そういったことにつきましては、まだ現在では検
討してございません。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
例えば単純に考えて、財政状況というものは決して好転していくわけではないわけですよね。だ
から、そこで例えばさっきの起債期間が長くなったからといって、本市にとって大したメリットが
あるのかと。ただ延びるだけで、延びるということは確かにちょっと有利になると思いますが、そ
んなにメリットはないような気もするんですが、そのへんはどう思いますか。
○議長(深澤永雄君)
中澤総合政策部長。
○総合政策部長(中澤君雄君)
一般論として申し上げますと、特例債というのはご存じのとおり、95充当させていただいて、
その70が交付税として交付されるという、有利な起債ですので、そういった部分からすれば、今
までは25年までに、何とかそのやりくりをして、大きな事業はそこまでにできるだけやっていこ
うかなという感じで、先ほどの60億円ということもありますが、という姿勢でいるわけですが、
それが5年延びるということですから、そういった意味では事業の規模といいますか、量といいま
すか、そういった部分では増える可能性はあるかと。
ただし、その先には起債も返していかなければなりませんので、3割分についてはですね。そう
いった部分も当然しっかり検討する中で対応していくべきだと思います。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
そういうことなんですが、先ほど市長が60億円の枠があるとおっしゃったわけですが、たぶん
これは18%を超えなければ、超えると国・県の起債許可がいるということで、超えなければそこ
までは起こしていいよという額だと思います。
62
ただ問題は、その借金の内容がいくらよくても、一方では実質赤字比率という比率がありますよ
ね。これが財政課のほうで、先ほど言いましたように、平成31年度には財政再生団体に陥る、要
するに20%を超えてしまいますよということが出ているんです。
ということは、要するに借金内容はよくても、ほかの部分、例えば扶助費が増えましたよ、ある
いは物件費が減りませんでしたよ、人件費がなかなか減りませんよというようなことで赤字に陥っ
てしまえば、起債しようにも、再生団体に入ってしまえば、起債なんかできなくなりますけれども、
そのへんのリスクについて、どうでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中澤総合政策部長。
○総合政策部長(中澤君雄君)
先ほど金丸議員のご質問の中で、昨年の財政課の見通しという部分で何年後には赤字という話が
ありましたが、財政計画を立てていく上で、その時点で将来的に、その時点の現状から推計して、
いわゆる成り行き値でいくと、そういったことも考えられるんですが、その対応として、その解消
といいますか、健全な財政を維持していくための計画値、そういったものをその退避として、しっ
かりと計算をして、それに向かっていろいろな行財政改革を進めていくというための1つの、何と
いいますか、何もしないでいれば、そうなる可能性もありますよという数字だというようにご理解
をいただきたいと思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
それでは次の質問に移らせていただきます。
次に、本市には特例債の起債が可能であるならば、将来に向け、その範囲で実施していくべき事
業がいくつかあります。
例えば、市長の公約である、農業の6次化産業を創出し、物産を集めた直売所、南アルプス観光
の拠点となるフルーツ公園の整備事業もこの1つであり、ほかにも若草・甲西・櫛形地区の小中学
校の統合給食センターの建設整備事業、市民から要望の多い常設の粗大ゴミ収集を中心としたリサ
イクルプラザ整備事業などのほか、次に質問をするわけですが、市庁舎建設事業も含め、いくつも
の事業があります。
そこで伺います。
2.合併特例債が起債可能として、今後2年半の期限内にどのような事業を実施し、またその優
先順位については、どのようにお考えになるのか、お聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
残された合併特例期間内に実施する特例債対象事業と、その優先順位についての考え方でありま
すが、総合計画に基づく実施計画に計上された事業の中から、その時点における事業の必要性や効
果などを行政評価システムにより、公正かつ客観的な優先度を評価し、優先度の高いものから実施
していくこととなります。
議員にご提示いただきました、ふるさと愛プロジェクトやその他の行政課題にかかる事業は規模
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が大きく、今後の行財政運営を左右するものと考えております。
将来に市の活力を得るために、勇気を持って取り組む、いわば先行投資的な事業と、解決が迫ら
れる行政課題に対応する事業があり、両者のうちどちらかと言えば、前者の先行的投資事業を優先
する考えであります。
それでは、事業の優先度の決定につきましては、それぞれの事業、2つの大きな事業の中でそれ
ぞれの優先度の決定につきましては、優先度の評価をもとに、市長として慎重かつ大胆に判断を行
い、議員各位のご理解とご協力を賜る中で、遅滞なく進めていきたいと、このように考えておりま
す。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
先ほど市長のほうから起債の枠としては60億円ぐらいが残されておるということですが、私な
んかは単純に、合併特例債というのは、例えば新しい庁舎をつくるのに100億円かかるというよ
うなことが前提であれば、その95%のそれが充当できると。要するに95億円までは国が出して
くれるんだというように単純に思っていたんですが、議員も2期目になりまして、いろいろな情報
も入りまして、どうもそうではないんだと。せいぜい充当できても半分から3分の2ぐらいしか、
その事業の内容によってできないんだということなんですが、ここに枠として60億円あるという
ことは、事業全体とすれば相当大きな、場合によっては3倍近い180億円ぐらいの事業まででき
る可能性はあるんだということになると思いますが、その点については、どうなんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私が市長にならせていただきまして、あと2年半、合併特例債が出る。そして4つのプロジェク
トを立ち上げました。
この事業に使える特例債、
どのくらいあるのかということを確認したときに、
議員からご質問のとおり、財政当局からは60億円であるならば、18%を基準として健全にいけ
るだろうと、こういうことがありまして、では今、この60億円をどのように使っていくか。
先行的にプロジェクトに投資をしてやっていく方法と、そして今、喫緊の課題である公共施設、
この2つを判断しておりまして、このバランスを取っていこうと考えております。
ところが、どちらかと言うと、今、答弁させていただいたとおり、プロジェクトのほうに使って
いこうと、
こういう考えでありまして、
そんな中で今、
60億円であるならば、
ここ2年半で100億
円近くまで、その倍ぐらいの事業ができるのではないかと思っておりますが、これから4つのプロ
ジェクトがありますので、それを精査し、検討していく中で、それを効率的に運営し、そうはいっ
ても、プロジェクトだけでは今、給食センターの問題等もありますので、そのバランスを取って考
えていく。
大枠としましては、
100億円以上ぐらいの事業費を2年半で考えており、
いずれにしましても、
皆さまのご承認とご理解をいただく、またご提言をいただきながら、それをやっていきたいと、こ
のように考えております。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
大体分かりました。
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それでは次の質問に移らせていただきます。
次に市庁舎問題について質問いたします。
この問題につきましては、石川市政時、今沢市政時に何回か質問をいたしましたので、過去の質
問の繰り返しにもなりますが、中込市長にはその経緯について、ご理解いただく中で、改めて質問
をさせていただきます。
申すまでもなく、現在の市庁舎は旧櫛形町役場として、また西別館は旧櫛形町公民館として使用
されていたものであります。
したがって、この中に合併した旧6カ町村の行政機能の大半を集約するというのには、そもそも
無理があり、それゆえ現状に見る著しい狭隘状態も、当初から想定されていたことであります。
そのことにより、行政運営上の効率の低下、あるいは住民サービスの劣化も見越した上で、あく
までも緊急避難的な措置としてなされたものであります。
したがって、新庁舎が建設されれば、すべて改善するという前提で合併協議会における協議の時
点から新庁舎を建設するという基本的なコンセンサスが得られていたのであります。
それを受けて、第1次南アルプス市総合計画・アルプスプラン2005の基本計画の中でも、本
庁と支所の役割の見直しを行う中で新しい市庁舎建設事業を推進する、と明確にうたわれていたの
であります。
それゆえ、石川市長時代には市庁舎のあり方に関する庁内検討委員会の検討と併せて、客観的な
データ収集のため、
400万円もかけて基礎調査を外部の専門家に業務委託し、
現状の把握と分析、
課題や問題点の抽出、類似団体等の事例研究、規模や機能の調査などをした結果、実現性が高い事
業形態は、1.完全新設での移転、2.現施設の拡充、3.現施設の建替えの3つであると報告さ
れました。
これをもとにして、今沢市長時に庁内検討委員会でさらに検討が重ねられたのですが、その最終
報告書では現下と将来の財政状況を勘案すれば、1の完全新設での移転案を棄却し、2の現施設で
の建替え案、もしくは3の現実の拡充案の2つの案で改善していくのが望ましいとし、そしてさら
に隣接地の買収、もしくは賃貸借により、最小限の拡張を行い、過剰な投資は控え、合併特例債が
活用できる期間内に必要最小限の改善整備をするのが望ましいと結論付けているのであります。
しかしながら、にもかかわらず、全く理解できないのですが、同じ報告書の中で改善案として集
約されたのは、1.現状のままで改善は行わない、2.現庁舎を改善整備する、というものであり
ます。
そして、これが19名の委員からなる市庁舎のあり方に関する検討委員会に提示されたのであり
ますが、併せて現下の本市の財政状況がいかに厳しいものであるかを示す資料の説明がされ、さら
には新設での移転、現在地での改築では言うに及ばず、現在地で拡張するにしても60億円もの建
設費がかかり、それは普通建設事業費の2年分にもなるもので、2年間は普通建設事業を休止しな
ければならないなどという、全く根拠不明としか言いようのない資料が提示され、故意に議論をミ
スリードしたとしか思えない説明がなされたのであります。
委員の皆さんにしてみれば、説明された財政状況のもとで60億円のも建設費が見込まれるとな
れば、建設を見送るのが望ましいとするのは当然の結論であります。
そもそも、
この60億円の建設費というのが、
全く根拠のない、
いい加減なものであります。
60億
円の根拠は起債許可標準面積が1万4千平方メートルで、平方メートル当たりの建築費が40万円
というものですから、起債許可標準面積としている1万4千平方メートルの中では、当時建設中の
健康福祉センターの中にすでに入居が決定している白根支所と健康増進課の分の面積も含まれてお
65
り、さらに驚くのは将来的には、さらに100人を超えるのは必至と見られる定員削減による職員
数の減少については、全く考慮されていないのであります。
また、建設費用は平方メートル当たり40万円、坪当たりに換算すれば132万円もかかるとい
うような、超豪華な庁舎が想定されています。一昔前ならともかく、今この時代に御殿のような豪
勢な庁舎は全く必要ないのであります。
ちなみに、
お隣の甲斐市では、
この4月に供用開始された市役所新館の拡張工事が行われました。
その規模は本市の庁舎の拡張も、それくらいで十分であると思える、延べ床面積5,200平方メー
トル、ちょうど本市の本庁舎と西別館を合わせるくらいの規模ですが、その費用は太陽光発電設備
工事を含む本体工事が17億5,600万円、外構工事費、本館改修工事費を含む総事業費は18億
7,300万円であります。
この問題につきましては、石川市長がこの問題について、常々申されておりました。新庁舎につ
いては、公正で透明性を確保した客観的で論理的な結論を得て、議会および地域審議会に諮った上
で、最終決定をしたいと。こういう方針からは、ほど遠い結論の出し方であります。
そして議会にも地域審議会にも諮られることなく、結論として現状のまま改善は行わず、周辺の
民間施設を借りるという方針が決定されました。
しかし、借りたのは南アルプス市商工会の耐震化もされていない、旧櫛形町商工会館の2階、3階
のみで、庁舎内の著しい狭隘化による、劣悪極まりない職場環境の改善には全くつながっていない
のは、どなたの目にも明らかであります。
市政運営の拠点であり、司令等である市庁舎が過度の過密状態で効率的な行政運営ができず、住
民への行政サービスの提供にも支障を来たし、職員は何も申しませんが、肌が触れ合わんばかりの
すし詰め状態によるストレスでモチベーションの低下すら引き起こしかねない、劣悪な環境に置か
れ続けているのであります。
このような状態が今後もずっとこのまま放置されるというようなことは、絶対に許されないこと
でありまして、即刻改善されねばならない、まさに喫緊の課題であります。
しかし、そうは申しましても、最小限の費用で済むと思われる現在地の別棟による拡張でも、一
定額の事業費はかかります。いずれの方法を取るにせよ、合併特例債の起債に依存しない限り、新
庁舎の建設はおぼつかないものと思われます。
したがって、何としても特例債の起債可能期限内に庁舎建設を実現しなければなりません。しか
し、残された合併特例債の起債可能期限は2年半、場合によっては7年半であります。立ち行かな
くなる可能性を秘める現下の財政状況のもとで、将来にわたり持続可能な財政の実現を目指さなけ
ればならない中で、合併特例債を起債しての新庁舎の建設が可能なのかどうか。他の事業との優先
順位という点も含め、市長の庁舎問題についての考え方を伺います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
まず、合併特例債を起債しての建設が可能かどうかというご質問に対しましては、制度上は可能
であります。
しかし、先ほど申し上げたとおり、今後、新規事業については、財政状況が厳しい中で公正かつ
客観的な判断を行い、優先度の高い事業から取り組まなければなりませんので、この2年半の期間
内に合併特例債を使っての庁舎建設は考えておりません。
66
庁舎建設につきましては、合併時からの懸案事項でありますが、雇用を取り巻く環境も厳しく、
経済状況も明るい見通しが立たない時代に建設を計画することは控えるべきだと考えており、現在
に至っております。
しかしながら、先ほど合併特例債の許可期間が延長された場合は、速やかに再度、検討開始をし
ていきたいと考えております。
現時点では庁舎建設は先送りになりますが、今後、再配置や老朽化等で市民にご迷惑をお掛けす
る場面が生じた場合には、増築等の判断をしなければならないと考えております。そのためには、
既存の基金であります、公共施設整備等事業基金の積立等を行い、準備を行ってまいりたいという
考えであります。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
今沢市長のときに、60億円もかかるんだということを前提の話で庁舎のほうは先送りすると。
しかも、そのときは将来に備えて基金を設置して、建設基金を積み立てていくんだというお話でし
た。
私も、そのあとの質問の中でこの厳しい時代に基金の積み立てなんていうことができるのかとい
うことも質問したんですが、結局、基金の設置もできず、積み立てもされておらないわけでありま
すが、しかしそのときは60億円ということが前提だったんですよ。これは誠にばかげた話であり
まして、先ほど申しましたように、そもそも1万4千平方メートルという、この延べ床面積ですが、
これに先ほど言いました、もうすでに建設が始まっていて、そこへ入居することが決まっている白
根支所、それから健康増進課、その面積まで入れているんですよ。
しかも、当然、将来的には私自身、個人的には支所というものは、もうなくしていかなくてはい
けないだろうと思っているわけですが、
そうした分の面積をみんな入れているんですよ。
ですから、
前のコンサルタントの会社ですが、日本工営株式会社、これは石川市長時代に外部の専門家に委託
したということで出した、起債許可標準面積というのは1万128平方メートル、約1万平方メー
トルぐらいのものなんですよ。1万4千なんていう大きいものではないんですよ。
しかも、例えばそれが新しい別の場所へできないということであれば、この敷地内、現在地で拡
張するということになれば、先ほど申しましたように、甲斐市では約5,200平方メートルの別
新館を建てているんですよ。その総事業費は18億円なんですよね。うち合併特例債が約10億円
くらい起債されて、
それに公共施設整備事業基金、
約2億5千万円くらい使っているということで、
いわゆる一般会計からの持ち出しが少なくても、大体、私、今沢市長のときにも申し上げましたけ
れども、ここでやるにしても、周りをちょっと買う程度にしても、25億円ぐらいの規模で十分で
きるんだと。
しかも、そのうち贅沢なものをつくらなければ、合併特例債の充当率はかなり上がりますから、
恐らく3分の2ぐらいは使えると思うんですよ。そういう工夫をすれば、そんな60億円なんてい
う前提を崩しても、
結局そのときも1万4千平方メートルで、
例えばここの現在地でやる場合にも、
1万4千平方メートルということなんです。
この本庁舎の分と西別館の分を除いても、8千何百平方メートルが残ると。しかも、本庁社と西
別館へは新たに耐震を入れなければならない。これが1級建築士と称する専門家の方の意見なんで
す。
ところが聞いてみましたら、別に離してつくる分には、そんな耐震なんか済んでいるんだから、
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関係ないんだよというようなことで、議論が明らかにミスリードされて、もうやらないんだという
ことの前提の議論が進んでいってしまった。
その結果、今、市長が新しくなられて5カ月経ちますが、まず最初、入ってきて見て、1階を見
ても、とにかく本当に、先ほど申しましたように、肩も触れ合わんばかりの過密状態ですよ。市民
が相談に行っても、何だか椅子をそこへちょこちょこっと置いて、狭いようなところで話をしてい
るということが現実なんですよ。
やはり、これはもう合併時から、それが大前提だったんですよ。石川市長のときもそうやってき
たんですよ。その流れで。
ところが、それが前の市政のときに変わってしまったと。それも議会の承認を得たわけでも、地
域審議会にかけられたわけでもなく、こうなってしまっているんですよ。これは物事の決まり方と
しても、異常だと思うんですよ。
ですから、中込市長にはぜひとも、もう一度、ゼロからとは申しません。継続しているんですか
ら、実は。この4年間が空白期間であっただけで、前から議論はずっと庁内検討委員会でも結論は
出ているんですよ。それがわけの分からない結論になってきたということなんです。
そういう経緯をぜひ市長にも、もう一度眺めていただいて、それとそんな費用が60億円もかか
る話ではないんだと。せいぜいかかっても25億円か30億円になることは絶対にあり得ない規模
で、しかも合併特例債が延長されれば7年半あるということですから、ぜひ慎重に検討して、今こ
こでやっておかないと、これを将来に送ったら、これだって昭和52年ですか、もう33年くらい
経っているんですよ、この本庁舎も。あと20年もすれば、50年を超えてしまうんですよね。
だから、そういう意味も含めて、将来のことも考えてやれば、恐らくこれ以上、先ほども申しま
したように、有利な市債というものは、地方債というものは出てこないはずなんですよね。だから
チャンスなんですよ。むしろ合併特例債はそういうことをしろということで組まれた面もあるわけ
です。特例債ですから、国のほうの意向としては。
ぜひ検討していただきたいんですが、もう一度、市長のお考えをお願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私も今回、
市長にならせていただいて5カ月が経ちまして、
もろもろの市の状況を把握する中で、
一番、市庁舎の問題は大きな問題だなというようにとらえておりまして、金丸議員にご質問をいた
だいて、ある程度、勉強することができました。
本来であれば、合併特例債というものを一番使うべきところは、たぶん新庁舎建設だったであろ
うと、このように思っております。
しかし、世界的ないろいろな経済の状況もあって、その当時は即座に決断はできなかったという
ことで検討されてきたということであって、
そして新庁舎をつくるかつくらないかの最大の状況は、
合併特例債を使えるか使えないかという点でないと、これは決断ができないということが、現在、
私が市長にならせていただいて、当然あります。
ところが今現在、ここに立ちまして、あと2年ちょっと、今まで積み上げてきたものも、右往左
往してきて、どこが明確なのか、それも分からない。現時点において、ではこの2年半の間に、そ
れを具体的に建設できるかというと、不可能であると思ったのが、先ほどの答弁であります。
しかしながら、もう不可能であるので、新庁舎はこの合併特例債が10年で使えないという前提
のもとでは、もうつくれないというのが私の決断であります。
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しかしながら、いろいろな、肩をすり合わせるような、大変であることは、私は認識しておりま
す。これについては、つくらないであるならば、既存の施設等をもう1回、再確認し、また配置替
えによっても経費をできるだけ少なくするなど、
システムを替えるのも莫大な金がかかるんですが、
みんなの意見を聞きながら、また議会の皆さんのご意見も聞きながら明確にして、つくらないとい
う前提で、では10年、20年まではどうするんだということを明確に検討していきたいと、今は
思っております。
しかしながら、
これも期待外れになるかもしれませんが、
たまたま21日の情報で5年延びると、
もしこれが実現できるのであるならば、あと7年半ありますから、これは確実にオーソライズされ
たものが、特例債が5年間延びるということは、総務省から明確に出た時点においては、早急に今
までの経過を再検討しながら、この土台のもとにできるならば新庁舎をつくる方向で、前向きな方
向で今は考えています。これはあくまでも前提ですので、5年延びなければ、もうやるつもりはあ
りません。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
よく分かりました。
恐らく5年延長になるだろうということですので、ぜひとも期間が延びたという中において、こ
れを実現してほしいと思います。
以上で私の質問を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で金丸一元君の代表質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
再開は午前11時10分といたします。
休憩
午前10時56分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午前11時10分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、かがやき21の代表質問を行います。
質問順位3番、花輪進君の発言を許します。
6番、花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
かがやき21の花輪進です。
中込市政が誕生して5カ月が経ちました。市長の政策を推進していく、ふるさと愛プロジェクト
が始動し、市民の目にはっきり見える形で行政が執行されていくことに、大きな期待をしていると
ころであります。中込市長には、市の内外に向け、政策やビジョンを大いに発信していってほしい
と思っております。
それでは、かがやき21の代表質問を3項目について、させていただきます。
1項目目として、ふるさと愛プロジェクトに関連して4点お伺いいたします。
1点目として、夢と活力のあるまちを目指す中込市長は就任以来、精力的に行動し、その道筋が
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見えてきたところではないかと思います。
その中で、ふるさと愛プロジェクトが政策推進に向けて動き始めたということで、中込市長のプ
ロジェクトに対する思いをお聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
花輪議員のご質問にお答えいたします。
プロジェクトについての考えは、すでに議会の冒頭、説明要旨の中で述べさせていただきました
が、改めてご説明申し上げます。
私は本市を南アルプス山脈の玄関口として、豊かな山岳資源と里山の自然、美しいフルーツなど
の農産物の産地として、国内外に認知してもらえるような南アルプス市をつくりたいと考えており
ます。
それは自然と文化の調和を図り、確かな産業経済基盤のもと、南アルプスの自然を未来に向かっ
て持続していくことを基本に、伝統文化が大切にされる心豊かなまちづくりであり、自然を壊さな
いという思いを前提に、フルーツなど自然資源を活用して、交流人口を増やし、多くの人々が楽し
めるまちづくりであります。
私が推進するふるさと愛プロジェクトは、このまちづくりのイメージを具体化するための重要な
取り組みであり、私の4年間の任期中に行う最も重要な施策として取り組むものであります。
このプロジェクトを推進することで、多くの市民がかかわり、市民みんなで楽しみながら進める
まちづくりを実現し、誇りあるふるさと、活力あふれるふるさとをつくり上げたいと考えておりま
す。
市には、合併以来、さまざまな調査研究が行われ、多くの素晴らしい計画や構想がつくられてお
ります。
しかしながら、さまざまな理由から実行に移されないままになっている計画類も多くあります。
私が設置したプロジェクトチームは、調査研究するのみならず、その取り組みの実現まで実行する
ものです。実質的には市長である私が直轄して進めます。そして、必ず実績を出していく。そうい
う姿勢で臨んでまいります。
プロジェクトには意欲的な職員が専任で取り組むと同時に、プロジェクトチームに異動した職員
の業務は、全職員が一丸となってフォローするという部局長以下、一致団結して全庁体制で臨みま
す。
すでに、それぞれのプロジェクトは具体的な取り組みに着手しております。今後、議会の皆さま
にご理解をいただくとともに、市民の皆さまにも関心を寄せていただけるよう、随時、進捗状況を
情報発信していくつもりであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
再質問をさせていただきます。
市長就任以来、この愛プロジェクトにかける思いというのは、非常によく分かるわけでございま
す。また、私たち議員をはじめ市民もそれに対し、非常に期待もしているところであります。
しかし、農業問題、特にフルーツ公園構想について、非常に農業に問題がある、農業の高齢化、
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あるいは後継者不足、遊休農地の増大等、いろいろなも持っている中で、このプロジェクトを進め
ていくことが非常に大変かと思います。
6月の議会において、金丸一元議員の質問に答えて、拠点施設の整備等ございましたが、それは
合併特例債を使って行うのかということについて、まずお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
農業問題は大変であるということと、そしてこれを解決するのに、実施していくのに拠点施設と
して特例債を使うのかということですが、私はできるならば、先ほども答弁させていただきました
けれども、特例債を使っていきたい。ですから、あと2年半というのが最大限に使える。
そこで終わるわけではないんですが、特例債を使いながら、このプロジェクトを推進していきた
いということでありますので、できるならば今からの時間的な問題もありますけれども、できるだ
け計画なり事業を、早く実行に移していて、特例債を使っていこうという考えであります。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
そうなると、今、市長が申されたように、2年半、あるいは3年程度ということになります。そ
ういう中で、このプロジェクトを進めていくということは、プロジェクトがいくつかあるわけです
が、これを1つだけ進めるのではなくて、同時並行的に全部を一緒に進めるような形を取っていか
ないと、例えば拠点施設だけできて、あとがついていかないと。そういうことに非常に心配が出て
まいります。
そういう中で市長が市民参加、あるいは職員一丸、そういったことが非常に問われるかと思いま
す。それについて、市長の考えを伺います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
特例債の使える期間が限定されている。でありますから、有利であるけれども、最大限に使いた
い。こういうことで、今、議員にご質問をいただいているように、プロジェクトは4つあります。
これは同時並行的に、今、着手したばかりですが、プロジェクトチームには並行して進めるように
指示を出しています。
でありますので、1つだけ、拠点施設だけ突破して、そこに合併特例債を使うのではなくて、自
然を学ぶ櫛形の周辺においても、これをできるだけ使えるように、できるだけ事業を早く進める。
そして都市農村交流もすでに交流は一部始めつつありますが、これにも特例債が使えるのである
ならば使う。
そしてインターチェンジ周辺のフルーツ公園についても、
できるだけハード面では使っ
ていく。並行して、これを進めていきたいと、このように思っております。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
市長の考えは分かりました。
ただ、農業については、果樹ということで、永年作物になります。植えて、それが実をつけるま
でには4年とか5年の年月が必要となります。そういうことも考えますと、もう明日からでもそう
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いういろいろな計画を検討していかないと、
3月までに植え付けるものでありますから、
それが1年
延びるということは、もう1年丸っきり遅くなるということですから、そういう面も頭の中に入れ
ておきながら、ぜひこの計画を進めていってもらいたいと思います。
それでは2点目として、基幹産業の1つである果樹農業は、高齢化や後継者不足で作付面積・数
量ともに減少の一途をたどっており、併せて遊休農地の増大が進んでいるのが現状です。行政も長
年にわたり取り組んできた課題であったわけですが、残念ながら解決の糸口すら見つけることがで
きていません。
プロジェクトを進めていくには、市長の言う市民参加、職員一丸といったことが問われることに
なります。中込市長の政策の柱であるフルーツ公園構想において、市内農業および地域活性化をど
う進めるか。また、市民参加の対応と職員一丸となって取り組んでいく体制はできているか、お伺
いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
市内農業および地域活性化をどのように進めるかということに関しまして、お答えいたします。
市内農業につきましては、
今まで営々として一般に農業をやってきておられる方も大勢おります。
しかしながら、時代の流れに乗って遊休農地も増えてきているのが現状であります。
私はフルーツ公園を作成し、6次化するにしましても、原点においては、市内で今までいろいろ
な技術を培って、そして立派にやってきている篤農家といわれる農家の方がおられますので、まず
この方々が引き続き立派に農業をやっていただくことがベースになると考えておりまして、この農
業をやってこられた方々に、そのノウハウを聞きながら、後継者等が跡を継いでいく。そういうこ
とに重視しながらしていくというように考えております。
また、遊休農地が増えたところにおきましては、このフルーツ公園構想を含めながら、あるいは
都市農村交流等も活用しながら、この遊休農地を解消していきたい、このように考えております。
また、新しい農業の形として6次産業を起こして、今まで立派にやってきた農家の方々をベース
にしながら、新しい形の農業も追求していきながら、市内の農業を付加させ、そしてほかの産業と
も相まって、地域の活性化を進めていきたいというのが、基本的な考えであります。
また、職員と一丸となって、そして市民とも体制ができているかということでありますが、9月
1日にプロジェクトチームをつくり上げてスタートいたしました。これは全職員に2回集まってい
ただきまして、私がプロジェクトに対する考えを説明し、まず全職員の理解を得たところでありま
す。
その後、全職員の中から、我こそはこのプロジェクトに参加して実現したいという者を公募した
ところ、10数名が出てきてくれまして、その中から面接を行って今回、スタートしたということ
であります。
今回は途中での人事でしたので、プロジェクトチーム10数名を各部局から引き抜いた状況であ
ります。でありますが、各部局は今までの業務、市民へのサービスを継続していかなくてはなりま
せんので、
補充を市長としてはお願いをされましたけれども、
補充をするだけの人材がいないので、
部局長以下中心となって、
穴の開いたところはみんなでプロジェクトを成功させるために、
市民サー
ビスが低下しないように努力してまいりたいという指示をして、現在は穴の開いた体制であります
が、中身のサービスは怠りのないようにということで、この9月1日から進めております。
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この状態で進みまして、来年4月1日の定期の人事異動につきましては、もろもろな状況を判断
しながら、最終的に市職員一丸となって進む市の人事体制を確立していこうと、このように考えて
おります。
そのような内容で進めていきたいと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
再質問をさせていただきます。
このフルーツ公園については、まだ規模とか、そういうことについては、市長は考えていないで
しょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
9月1日にスタートしたばかりでありまして、規模についても検討を始めたところであります。
しかしながら、大きくはインターチェンジ周辺にフルーツ公園という考えでおりますので、まず
最初、チームが考える今、検討に入っているところは、白根インターチェンジから南アルプスイン
ターチェンジ間、こういうことであります。
また、白根インター・南アルプスインターチェンジにおきましても、例えば南アルプスインター
チェンジであれば、環状線と中部横断道とを4つに分けたときに、一気にではなくて、この4等分
したところ、例えば若草地区、そしてその北側の吉田地区、今度は西に行って十日市場地区、今度
は南へ戻って寺部地区、この4つの区域が考えられておりますが、この中でどのようにやっていく
かということを、また優先順位、一気に4地区をやるのではなくて、1つずつやっていきながら、
やっていこうではないかということで、まだ大枠ですが、そのようなことを指示しながら、今、検
討に入っているところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
ありがとうございました。
それでは、農業の問題について、部長にお伺いしたいと思います。
農業においては、後継者不足、それから遊休農地の問題等、多々あるわけでございますが、そう
いう中で後継者がこれから農業をやっていこうという方が、ここのところ、私の周りを含めて増え
てきているような現状であります。
そういう中で市として、そういう方をどう取り込んでいくか。また、退職者についても、定年退
職した方についても、あと農業を、親の跡を継いでやっている方も見えてきております。そういう
方を、何か組織化して、新しい農業の形をつくっていくとか、そういうお考えはないでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
農林商工部長、米山君。
○農林商工部長(米山俊彦君)
まず、後継者が最近、花輪議員の付近で増えてきているという経過ですが、当然、今、農業のほ
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うの部分でいきますと、何をサポートするかということになりますと、当然、まず資金的な経過等
があれば、有利な資金等、貸付ですね。市単なんかで言いますと、金額的な経過の中で後継者の貸
付金等、行っているわけですが、その金額自体は200万円とかというような経過で5年間という
経過があるわけですが、わずかな経過ですが、それ以外に大きい部分で事業的に何かしろというよ
うな経過であれば、また相談等も受けながら、進めていきたいと思います。
また、退職者はというようなことも言われたんですが、退職者の方については、当然、親が農業
をやっている部分を引き継いでいただく。あるいは、ちょうど間が切れて、今まで第三者にお願い
していたというところを、また再度、自分で始めるという経過、あるいはすぐに荒らしてしまった
というような経過があれば、またそちらのほうの事業等もありますので、耕作地の概略的な経過等
もありますので、またそういう部分について、できるだけ協力していきたいと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
答弁をいただきましたが、今、フルーツ公園構想も進んでおります。そういう中で法人化等につ
いても、そういう方を巻き込んで推し進めていくということが必要になってくるかと思います。と
にかく市民、それから職員が一丸となって、こういう問題に取り組んでいかないと、非常に問題を
抱えた分野でもございますので、ぜひそういうみんなに参加してもらえるような、そんな形をぜひ
つくっていってほしい、そんなふうに思っております。
それでは3点目の質問に入ります。
この物流基地構想の進捗状況と市の対応について、お伺いいたします。
この件については、6月の定例会で金丸一元議員から質問がありまして、市長から答弁をいただ
いておりますが、市長の政策の中で重要な柱ということで、再度お伺いするわけですが、市として
どのように進めていくか、そういう市長の考えをお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
物流基地構想につきましては、9月1日にプロジェクト室が立ち上がったばかりであり、構想確
立のための準備を進めているところであります。
市としての方針につきましては、運送業者や流通業者などの意向調査をする中で、実情把握を行
い、進出しやすい条件を整備するなど検討を併せて、国・県など関係機関と連携して、物流倉庫な
どの立地について、検討していくものであります。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
ただ今の件については、
ぜひ強力に、
この件についても市長には取り組んでいってほしいなと思っ
ております。
それでは4点目として、国道や高速道路、県の高規格道路などの交通インフラが集中する南アル
プスインター付近でございますが、フルーツ公園構想等を進める中で、そういった交通インフラに
ついて、検討することが必要ではないかと考えております。
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櫛形山西側のトレッキングコースにおいても、道路の関係が、南アルプス市からそこへ直接、車
で行けないのではないかと思いますが、そういう点について、お考えをお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
プロジェクトを進める中で、道路等のインフラ整備を検討すべきではないかという議員のご指摘
だと思っております。そのとおりと思いますが、現時点ではプロジェクトも発信したばかりであり
ます。でありますので、4つのプロジェクトを結ぶ、そのインフラ整備をこれから考えていこうと
考えております。
まず、その4つのプロジェクトのすべてのグランドデザインを構築した中で、その中で今から道
路等のインフラ整備に着手していきたいと考えておりまして、9月1日にスタートしたばかりです
ので、まずそれぞれの4つのグランドデザインをつくることが先決でありまして、それができたと
同時に、また並行しながらですが、今後、インフラ整備を実施してまいりたいと、現在考えている
ところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
今、答えがありましたが、グランドデザインについては、いつごろ予定しているでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
先ほど申しましたとおり、でき得る限り合併特例債を使いたいということを基準に、逆算して計
画を今つくっておりまして、今、議員のご質問である、いつごろまでにということですので、でき
るならば、大まかなところは、この年内に形をつくり上げて、そのプロジェクトチームの中で、こ
れはあくまでもプロジェクトチームの中でつくったものでありますので、その時点で議員の皆さま
方、あるいは地域の方々、あるいは有識者等に聞きながら、最終的に私、今のところ、まだ確実で
はありませんが、考えていることは今年度中くらいにグランドデザインができて、それが来年度、
一部でも予算要求ができるようなことにするために、グランドデザインができればいいかなと、そ
んな時点を考えております。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
ありがとうございました。
それでは1項目目を終わりたいと思います。
2項目目として、リニア中央新幹線の中間駅の年内決定に対する対応について、3点お伺いいた
します。
まず1点目として、駅の位置が甲府市大津町、あるいは中央市の下河東の2つのエリアに絞られ
たわけですが、それが県主導で年内に決定されるということであります。2027年の開業に向け
たプロジェクトが動き始めたわけですが、この夢のあるビッグプロジェクトに対し、県の意向も踏
75
まえた中で市としての夢を発信していくことが必要と考えますが、市としての対応をお伺いいたし
ます。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
リニア中央新幹線の開通の折、東京品川駅と山梨新駅が約15分でつながるとされております。
想定される新駅は、新山梨環状道路を使い、当市までは約20分程度と考えられ、首都圏から本市
までが約40分でアクセス可能となり、人の動きも大きな変化があると考えられます。
例えば、
市内から首都圏への通勤が可能になるだけではなく、
東京までの移動時間の短縮により、
企業の本社や研究部門といった機能の移転も可能となり、当市の位置付けも大きく変化すると予想
されます。
また、観光でも、これまでの首都圏からだけではなく、中京圏からの集客効果も期待されます。
さらに、羽田空港を通じ、世界とも簡単にアクセスできる地域となりますので、大変期待されると
ころであります。
現時点では、リニア中央新幹線の県内候補区域が決まった段階であり、今後、建設予定地が確定
した段階で県との連携も図りながら、当市としてのリニア中央新幹線の活用方法を検討していく予
定であります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
再質問いたします。
私も前からリニアについては質問を何回かしてきたわけですが、答えについては、今の答弁と同
じような結果でしたが、
これからリニアの駅が現実になってくるということでございます。
どうか、
市長の中にはストロー現象でかえってマイナスになるのでないかというような発言もする方もいる
わけですが、中込市長については、ぜひ前向きに具体的に市の発想や提案を内外に向けてしていっ
てほしい、そんなふうに考えております。
学術文化都市というか、そういう中で大学院や研究機関等の誘致と、具体的にそういうことをあ
げて、またいろいろな提案もしていってほしいなと、そんなふうに考えております。
1番目については終わります。
2点目として、山梨県リニア中央新幹線建設促進期成同盟会というものがあると思いますが、そ
ういう中において、インフラの整備、例えば側道とか軌道交通機関等について、検討されているの
か、その点についてお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会は、リニア中央新幹線の早期実現と県内への停車駅設置、
山梨リニア実験線の早期完成の促進を目的に結成され、当市も県内の他自治体と同様に会員として
参加しております。
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リニア中央新幹線につきましては、6月に県内の候補地の甲府圏域とルートが示され、決定の経
緯がJR東海から説明されております。駅建設地が確定していないため、現時点ではインフラ整備
についても具体的な協議はされておりません。
先日の新聞報道におきましては、県がリニア中央新幹線の駅活用策を話し合う全県的な組織の立
ち上げを表明いたしましたので、その中で今後、インフラ整備を含め協議が行われるものと思われ
ます。
本市におきましても、県や近隣自治体との連携を図り、インフラ整備の検討を進めていく予定で
あります。例えば、リニアの下に側道をつくって、これは隣の富士川町、あるいは釜無川を越えま
した中央市等と連携して、そのインフラ整備は今後、進めていきたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
これから新しい、そういう検討をする会が出るということでございます。まだその内容について
も、恐らく詳細は決まっていないと思いますので、この問題については終わりたいと思います。
3点目として、駅建設の費用負担について、今いろいろ話題になっておりますが、県の方針は決
まっているのか。
また、南アルプス市として市長のお考えはどうなのか、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
リニア中央新幹線の駅建設費用につきましては、JR東海が全額地元負担を求めているのに対し
まして、県は建設費のJR東海への負担を求めている状況でありまして、競合しているところであ
ります。
現在はまだまだ未確定のため、南アルプス市といたしましては、静観をしているところでありま
す。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
この件につきましても、財政が厳しい中で費用負担ということについては、また市としてもいろ
いろな問題もあると思います。
そういう中でまたよく熟考して、対応をお願いしたいと思います。
それでは3項目目の学校教育施設整備について、2点についてお伺いいたします。
1点目として、白根八田学校給食センターを除く若草給食センターや甲西地区の単独校給食施設
については、施設更新の時期を迎えており、更新にあたっては、国の補助基準のフルドライ、分離
分室化を図ることが必須条件となっています。
この点については、教育施設再配置検討委員会において協議が重ねられまして、5月に市に答申
が出されていますが、
教育委員会の方針と合併特例債の関係の中でセンター化をどう考えていくか、
お伺いいたします。
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○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
花輪進議員のご質問にお答えいたします。
現在、市内には給食センターが2カ所、共同調理場2カ所、単独で調理している学校が7校と、
3つの方法により学校給食を提供しております。
このうち白根八田学校給食センターは平成14年度に、芦安学校給食共同調理場が平成10年度
に建設され、ほかの小中学校の給食施設については、建設後21年から30年ほどが経過し、建物
の老朽化と併せ、大型備品等の劣化も進んでいる状況となっております。
また、白根八田学校給食センター以外の学校給食施設は、ウエット方式の調理場であり、安全で
衛生的な給食を提供するためには、文部科学省が定めた学校給食衛生管理基準によるフルドライ方
式への変更と、分離分室化が必要となります。こうした施設改築には現状面積の1.5倍から2倍
の面積が必要となることから、単独校で給食を提供している施設の現状の位置での増改築は困難で
はないかと考えています。
このようなことから、教育委員会では教育施設再配置検討委員会の答申結果も踏まえ、白根八田
学校給食センター以外の13校の利用している給食施設を統合し、合併特例債が利用できる期限内
に給食センターを建設し、移行していく方針といたしました。
以上で答弁といたします。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
再質問いたします。
今、
教育長より答弁がありましたが、
合併特例債を使ってこれに対応するということであります。
ということは2年あまり3年で給食センターをつくっていこうということで、よろしいですか。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
一応、教育委員会の案とすれば、その方向でいきたいということを答申いたしました。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
あまり強く言うと、
またいろいろなところに障害が出るかと思います。
これを進めるについては、
いろいろ現場の声とかPTAなり保護者の声とか、そういうことも慎重に検討する中で、ぜひ進め
てほしいと思います。
学校によって、耐用年数というか、つくられた年が違いますので、センター化して全部、一緒に
そこを使っていくのか、そういう面については、いろいろな問題、考え方も出てくると思いますの
で、そういう中でまたぜひ検討をしていってほしいと思います。
それでは2点目について、お伺いいたします。
中学校武道場について、お伺いいたします。
平成24年度からの武道の必須化に伴い、中学校武道場は順次建設が進められているところであ
ります。若草中学校、芦安中学校については、敷地内の建設面積に余裕がないということで、事業
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対象から外されたわけですが、この整備については、どのように考えているか、検討されているか、
お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
教育長、横小君。
○教育長(横小路允子君)
ご質問にお答えいたします。
本市の中学校7校のうち、甲西中学校が平成7年、屋内運動場建設に伴い、1階に武道場を併設
し、白根巨摩中学校は平成18年度に八田中学校と白根御勅使中学校におきましては、昨年度の緊
急経済対策・地域活性化公共投資臨時交付金および文部科学省の安全・安心の学校づくり交付金を
活用し、武道館を建設いたしました。
また、櫛形中学校は校庭に隣接し、昭和51年に社会体育施設として武道館が建築され、授業や
部活動で利用していましたが、築後34年が経過したことから、すでに解体を済ませ建替えに向け
た準備を進めています。
残る芦安中学校と若草中学校におきましては、今、議員がおっしゃるとおり、学校敷地内に事業
用地が確保できないため、隣接する市営若草体育館、芦安交流促進センターのそれぞれの施設を代
替施設とすることを視野に入れ、両学校にカリキュラム編成や選択種目などを十分に検討した上で
準備を進めています。
以上で答弁といたします。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
再質問いたします。
若草中学校については、武道場以前の問題で、今、給食センターが裏にあるわけですが、その間
が道路ということで、防犯上、その部分がフェンスもないということで、人が自由に出入りできる
ような状態であります。
そういう中で生徒の安全上からも、そのフェンス、あるいは塀等が当然必要となるわけですが、
現状では恐らくそれを設置することは無理だと思いますが、給食センターの移転に伴って、そうい
う整備も進めていくということで、よろしいでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
保坂教育部長。
○教育部長(保坂昌志君)
今、議員さんがおっしゃられたとおり、給食センター、当然新しいセンターが出ますと、そこは
空き地になる、空くということになりますので、それを含めた中で道路、フェンス、その他を一括、
学校の安全のために当然していく必要があるかと考えております。
○議長(深澤永雄君)
花輪進君。
○6番議員(花輪進君)
ありがとうございました。
以上で私の質問を終わりますが、特に市長の進めるプロジェクトについては、市民の協力・参加、
それから職員の皆さんのいろいろな知恵とか、そういうものすべてを出し合って、進めていく事業
だと思います。
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ぜひ、これが成功するように、私たちも協力する中で頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で花輪進君の代表質問を終結いたします。
ここで昼食のため、暫時休憩といたします。
再開は午後1時30分といたします。
休憩
午前11時55分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 1時30分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、南政クラブの代表質問を行います。
質問順位4番、内池虎雄君の発言を許します。
22番、内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
南政クラブを代表いたしまして、代表質問をしたいと思います。
先ほど6月の議会に中込市長が知名度の高い本市の名称を、爽やかなイメージは地域の大きな資
源であると言われました。私たちも南政クラブが、この山岳観光、あるいは果樹観光、この素晴ら
しい自然を大切にしながら、会派の統一テーマとして、これらを進めていくということで取り組ん
でおるところでございます。
このことは、議会ならびに多くの皆さまもご承知しているところでございます。昨年の9月議会
においては、同僚の浅野議員が本市において、南アルプス登山ナビゲーションシステム、
(通称)M
ナビでございますが、これについて、設置も素晴らしい事業であると。登山者の皆さまの安全と南
アルプスの豊かな自然の発信と併せてできる、大変重要な事業であると推奨いたしておりました。
今後とも、この事業を推進・拡大していくべきだと、市に対しても大きく要望しておりました。
私たちも、この機会にこのエールを送るとともに、今後この推進に向けて、拡大策等がございま
したら、お伺いしてまいりたいと思います。
そこでお伺いしたいと思います。
第1点として、昨年、北岳から間ノ岳までの間、両線沿いの道しるべに12カ所のQRコードを
張り、設置したことは承知しておりますが、その後の個所の設置の状況について、お尋ねしたいと
思います。
これがそうでございます。道しるべに対して、ここに張ってあるのが、これがQRコードでござ
います。12カ所に張ったということでございますが、その後、個所への設置をしたかどうか、お
尋ねしたいと思います。
市長、お願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
内池虎雄議員のご質問にお答えいたします。
現在のところ、北岳周辺に12カ所のQRコードを設置しておりますが、今年度の予定といたし
80
ましては、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳の登山ルート上に15カ所の新たなQRコードの設置に向け、自
然公園法の規定に基づく、広告物設置許可を環境省からいただき、10月初旬をめどに設置できる
見込みとなっております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
このシステムは登山者が各ポイントでアクセスすることによって、その履歴が記録されていくと
いうことで、遭難事故等が発生したときには、即それらに対応できると、非常に人命救助の面から
も大きく役立つシステムであると思います。
ただ今、
市長から15カ所にということで、
10月にはこれを付けるということでございました。
そこでお伺いしますが、昨年度設置した12カ所のQRコードは現在、登山者にどのように活用さ
れているか。状況を把握していると思いますが、活用状況をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
Mナビゲーションシステムは、現在、位置の確認や、その場所にある高山植物の紹介等、登山関
連情報の提供のみならず、万が一の場合には利用者の登山経路の確認等にも活用が可能となってお
ります。
Mナビゲーションシステムの活用状況については、本格的な活用が今年度になってからというこ
とであり、十分な周知がされていない状況の中で7月28日から8月22日まで、北岳山荘を利用
した登山者818名にアンケート調査を行った結果、利用者が18人、確認したが使わなかった人
が299人という結果が出ております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
大変利用者が少ないという答弁でございました。818人中299人が使用していない。これに
は、いろいろ問題もあると思いますが、私のこのデータは今の答弁のとおり、データもいただいて
おりますが、そこでお伺いしますが、本年もこのシーズンは大体終盤に入ってきたわけでございま
すが、Mナビに対する登山者の動向もつかめたことであろうと思いますが、今後このシステムを有
効に活用してもらうため、現在の状況を踏まえた中で、今後どのようにして取り組むか。活用・推
進・拡大策がありましたら、お尋ねしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
まず、
このシステムをより多くの方に使ってもらうための周知活動を進めたいと考えております。
具体的には、パンフレットに掲載し、周知を行う。バスやタクシー内での放送により周知を行う。
広告物を作成し、周知を行う等でございます。
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すでに南アルプス市が作成する山岳パンフレットには掲載済みでございますが、
今後についても、
周知について、一層、取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
それでは再質問をしたいと思います。
このナビの利用活用については、非常に登山者に役立つと思いますが、お聞きしますと、何か教
育委員会のほうでも、このナビを文化財、あるいは平地の観光にも役立てていきたいということで
検討されているようでございますが、このナビについて、私も1つ問題があると思うんですが、こ
れは今、ドコモしか使えないという電波の関係でありますが、多くの電波を活用できるような方法
等も考えられると思いますが、教育委員会でこの平地における文化財、あるいは観光客に対して、
こういうものを有効に活用していくという考えがあると聞いておりますが、この点について、市長
はどのようにお考えでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今、議員からのご質問でありますが、基本的にはMナビゲーションにつきましては、拡大をして
いきたい、このように思っております。
今のご質問の教育委員会については、文化財課でこの南アルプス市内にも重要文化財もあります
し、今後、私がこの南アルプス市をPRしていく、その手段として有効な活用手段になるではない
かということで、教育委員会の文化財課からの提案もありまして、できれば文化財のところに、こ
れを置いて、その中を説明する手段にしていくということで、前向きに文化財課と、あるいはいろ
いろな地域においても、鳳凰三山などに拡大する等、積極的に取り組んでまいりたい。
その際、やはり利用していただくことが大事ですので、並行しながら設置場所は拡大する、それ
からいろいろな、教育委員会のほうにも拡大する。そして利用するのも並行してPRしていく。こ
んな考えでおります。
○22番議員(内池虎雄君)
ありがとうございました。
それでは4点目でございますが、それぞれの施策事業を推進するに当って、常に状況把握、チェッ
クすることによって、より良い評価、効果が生まれると思います。この事業も職員のアイデアによっ
て生まれた事業と聞いておりますが、この事業を成功させることによって、今後、他の多くの職員
の向上心、
あるいはそういったやる気にも大きな結び付いていくことと思いますが、
この事業がしっ
かり定着し、大きな評価が得られるよう、私たち会派も支援を惜しみませんが、ぜひ頑張っていた
だきたいと思います。
また、この事業がどのように今後定着させ、成功させていくか。また、これは新市の、外へ向け
ての発信のことにもつながりますので、もう一度市長からお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えします。
議員からのご質問のとおり、
このMナビゲーションは2つの意味があると大きく考えております。
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1点は、職員提案からこれを採用して取り入れたということでありますので、これを成功させる
ことは今後、職員提案が活性化していく上で本当に重要なことであるということで、そんな意味に
おいて、この事業は成功させていきたいというのが1つであります。
では具体的に、このMナビゲーションの今の状況は、利用率が、まだ今年始まったばかりですけ
れども、利用されていないということでありますので、これには市長としても力を入れて、これを
成功させていきたいと、このように考えております。
先ほどの再質問でもお答えしたことの繰り返しになりますが、山岳のエリアについては、鳳凰三
山等にまでも広げるし、また教育委員会と連携しながら文化財課等もこれを利用していくと。そし
て、拡大をした上に実際に理解していただくためにはPR、広報等を利用したり、あるいは利用し
ていただく人に、これを大いに活用していく施策を積極的にやっていくと。この2つの観点から、
この事業を積極的に推進してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
ありがとうございました。
市長にお伺いしたところ、ちょっとダブったところもありますが、確認の意味でさせていただき
ました。
次に、これは担当の人にもお聞きしたいんですが、この山岳地域において、今後さらにこのシス
テムを広げていくために、さっき電波の問題を言いましたが、このコードは、この近くに寄らない
となかなか入らないということで、非常に使う人が遠くへ行ったら、ちょっと入らないとかあるん
ですが、これがNTTだけの電波ということのようでございますが、この電波の受信エリアをさら
に広げる必要があると思うんです。
一般方が持っているのはドコモだけではなくて、auもあるし、いろいろなものを持っていると
思うんですが、そういったことを考えますと、この電波の受信エリアをもうちょっと広げていくと
いうことも考えられると思いますが、そのへんについて、担当者にお伺いしたいと思います。
よろしくお願いします。
○議長(深澤永雄君)
農林商工部長、米山君。
○農林商工部長(米山俊彦君)
ただ今、内池議員から言われました、エリアの拡大ということで、確かに現在、山岳地域におき
ましては、Mナビの設置場所につきましては、NTTの電波の受信エリアを基本に行っているわけ
ですが、今後、さらなる電波の受信エリアの拡大に向けて、南アルプスの全域を視野に入れて、中
継のアンテナの設置を各通信社のほうへ、先ほども言いましたように、ドコモだけではなくという
ことで、働き掛けていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○22番議員(内池虎雄君)
ぜひ、そのようにお願いしたいと思います。
また、農林商工部長にお伺いしたいと思いますが、昨年度、遭難者で遭難経路が不明なため、捜
索が非常に苦労したというケースがあるかどうか。そんなことがあるかどうか、お尋ねします。
○議長(深澤永雄君)
農林商工部長、米山君。
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○農林商工部長(米山俊彦君)
今言われました、
昨年度に遭難された方で捜索に非常に困難をしたかどうかというご質問ですが、
昨年度については、確かに遭難された経過の中でという方はなかったようですが、今年度、ニュー
ス等でも報道になりましたよね。神奈川県のほうで1人で登山にいっているということで、警察官
だったと思いますが、その方がやはり遭難されて、登山者の登録等もしてなかったということで、
非常に探すのに4、5日かかった。県警のヘリで結構、我々も途中の経過から感じていましたけれ
ども、1つにするとそういうような方があれば、登録さえしていただければ、この登録した個所か
ら、時間帯とかみんな入りますし、また次にそれからこっち側のほうへ行くというような経過も分
かるということで、捜索範囲も非常に狭くなるということがございますので、登録があれば、もっ
と早い時点で確認を、場合によっては助かることもあり得るのかなと思っています。
昨年はなかったですが、今年度はそんな1件があったということです。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
ありがとうございました。
ぜひとも、
この南アルプス市におきましては、
先ほど市長のあいさつの中にもありましたように、
非常に爽やかなイメージの南アルプス市でございますから、またこの南アルプスの玄関口として、
南アルプス市山岳観光も立派に世界遺産登録に向けての動きもありますが、そういった意味で豊か
な自然、財産を、資源をしっかり守っていけるように、これからもぜひともお願いしたいと思いま
す。
では次の質問に移りたいと思います。
通告しておりました、保育園の問題でございますが、管理運営についてということで、お伺いし
たいと思います。
ただ今、山梨県には約250余の保育園があります。甲西地区には、その中で現在、統合を進め
ております南湖第一・第二保育園、それに落合保育所、それから指定管理として運営しております、
大明保育園がございます。
この5つの保育園が今あるわけでございますが、第一・第二が統合していきますと、甲西地区の
保育園は4カ所となるわけでございますが、
この4つの保育所の中で大変、
私が気にしているのは、
落合保育所はかつて120人の定員がありまして、定員オーバーをしていた時期がございました。
ところが今、見ますと定員90名に対して、落合保育所は37名と、非常に子どもたちが減少し
て、年々その数が減っておりますが、将来的にはこの保育園は恐らく近くにあります民間の保育園
に統合されてしまうのではないかなと感じもしているわけでございます。
先ほどこの民間保育所のほうには、この民間保育園施設の補助金というものがございまして、そ
の助成を受けて本年度、新たに建設に取りかかっているところでございますが、非常に評判のいい
保育園でございますから、それらに統合されてしまうのではないかということを、私は思っている
わけでございますが、このような状況の中で統合となる南湖第一・第二の保育所は、指定管理にな
るのか。あるいは直接、市が運営していくようになるのか、ちょっと気になるところでございます
が、例えばそれが新たな統合保育所が大明保育園と同じように民間委託となると、甲西地方には落
合保育所だけが市の直営の保育所ということになりますが、先ほど申し上げましたように、将来的
に非常に存続していくのが危うい状況の中で、私は今度、甲西地区に統合される保育所は市の直営
の保育所にしていただきたいと思っております。
84
今、0歳児保育をやっておらないわけでございますが、それは施設がないからやらないのであっ
て、希望はあるわけです。だから今度は新たな保育所の中には0歳児、あるいは障害児保育等も入
れていただきながら、市の直営でやっていただきたいと思っておりますが、このことについても、
お伺いしたいと思います。
この地域に1つ、市直営の保育所があるということは、地域住民にとっても、非常に安心して子
どもたちを預けられるということがございますので、どうかこの新しい保育所は、この模範的な保
育所として地域の中心の市営保育所にしていただきたいと思っております。
ついては、この統合、新設が進んでいる南湖第一・第二の新保育所の管理運営について、質問し
たいと思います。
市長は、6月の議会において、まだこのことは決定しておらないという答弁がございましたが、
これを市の直営で運営していくか。あるいは民間に委託していくかというような方向をお聞きした
いと思います。
ちなみに山梨県で250近くある保育所の中で、民間委託しているのは笛吹市のかすがい保育所
と石和第三保育所、それから八代御所保育所、それから大明保育園、山梨県で今4カ所だけが民間
委託ということになっております。
そんなことをお話ししながら、市長のこの保育園の運営について、お伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南湖第一・第二保育所の管理運営についてですが、現在、甲西地区には4つの公立保育所と1つ
の私立保育所があります。将来において、市民のニーズを考えますと、根強く市民の中には公立の
保育所をという声もあります。その他の声もあります。
そんな中で甲西地区に公立と私立、公立の指定管理による保育所が混在することが望ましいと、
私は考えております。
このため、南湖第一・第二保育所を統合する保育所については、指定管理によらず、公立で運営
する方向で検討してまいります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
ありがとうございました。
そんなふうにしていただくと、本当にありがたいわけでございますが、この大明保育園も非常に
評判が良くていいわけでございますが、すべてがそういう民間委託となりますと、先ほど市長さん
からも言われましたように、住民の要望としては市の直営をお願いしたいということで、ありがと
うございました。
それでは、この問題に私、最初、お伺いしておいたんですが、現状における統合保育所建設に向
けて、その後の進捗状況をお伺いしたいと思いますが、担当部長、よろしくお願いします。
○議長(深澤永雄君)
戸田保健福祉部長。
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○保健福祉部長(戸田和徳君)
南湖第一・第二の統合の現状の進捗状況でございますが、現状では一応、建設予定地としており
ます、南湖小付近の用地の地権者に今、用地交渉を行っております。用地交渉がスムーズに済みま
したら、その後、用地測量、それから農振の除外等を随時行っていく予定でございます。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
ただ今、南湖小付近に交渉中だということでございますが、この保育所の建設については、25年
度中に完成して、26年度には園児を募集するということになっておりますが、その状況に間に合
わせていただかないと困るわけでございますが、保育所建設ということになりますと、先ほど申し
ましたように、民間には民間保育所の建設資金というものがございまして、国からそういったもの
が助成されるわけでございます。
かつて南アルプス市へもマコト保育園、十日市場保育園、それから今度、ポッポがそれを受けて
いるわけでございますが、公立の保育園には、この制度の中に保育所建設の資金というものはある
んでしょうか、お伺いします。
○議長(深澤永雄君)
戸田保健部長。
○保健福祉部長(戸田和徳君)
公立の保育園の国・県の補助でございますが、議員さんが先ほどおっしゃいましたように、私立
につきましては、国からの補助がございますが、公立、自治体が建てる場合につきましては、国・
県の補助金がございませんので、財源といたしましては一般財源になると思います。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
大変、難しい問題でありまして、財源についてはないということで、地方自治体の中でそれらを
工面するということでございますが、やはりこれも先ほどから問題になっております、特例債など
を充てるということになるんでしょうか、お伺いします。
○議長(深澤永雄君)
戸田部長。
○保健福祉部長(戸田和徳君)
議員のご指摘のとおり、一応予定ですと、合併特例債が利きます、一応予定の25年度までとい
うことになりますので、それを活用していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内池虎雄君。
○22番議員(内池虎雄君)
分かりました。
先ほどから25年度までということで、先ほど市長さんの話とすれば、山日の報道とは違う、国
の答えが返ってきたということでございますから、ぜひともそれらをしっかりとやって進めていた
86
だきたいと思います。
また、私も地元として、この地域の土地の問題については、また協力もしていきたいと思います。
というのは、この保育所というのは大変難しいというか、小学校へ上がると教育問題、学校教育、
あるいはその前はどうしても保育園等が人間形成の、非常に大切な時期でございます。人格形成に
向けて、非常に基礎を確立していくという面では、それが果たす役割は非常に大きいわけでござい
ますが、最近はどの地域を見ましても、この子どもたち、あるいは置かれている立場、家庭の中の
状況なども昔と変わってきまして、
家庭教育力、
あるいは家庭力の低下なども叫ばれておりますが、
これらに対しても、この保育園の問題はしっかりとやっていっていただきたいと思います。
これからの国際社会、あるいは高齢化社会を担っていく子どもたち、やがては私たちも、その子
どもたちのお世話にもならなければならない。そんな子どもたちを大きく豊かに育てていく保育園
でございますから、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
そうした情緒の安定した子どもたち、あるいはそういった人たちをつくっていく保育所でござい
ますから、ぜひとも予定される25年度中の建設に向けて、しっかりとした保育園ができますよう
に、心からお願い申し上げまして、私の代表質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(深澤永雄君)
以上で内池虎雄君の代表質問を終結いたします。
これより一般質問を行います。
質問順位5番、志村裕子君の発言を許します。
14番、志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
公明党の志村裕子です。
一般質問をさせていただきます。
1点目の空き家対策について、お伺いいたします。
今、全国的に空き家が増加しており、防災・防犯上の観点から問題になっております。総務省住
宅土地統計調査によれば、
空き家の数は2008年に全国で757万戸となり、
この20年で約2倍、
空き家率で見れば住宅全体の約13%にもなっています。
平成20年度の調査では、山梨県の空き家は全国で第1位ということでございます。過疎化や住
宅需要の返済など、地域事情はさまざまですが、空き家増加の要因の1つは長年、総住宅数が総世
帯数を上回る状況が続いてきたことがあげられます。
今後、本格的な少子高齢化、人口減少化時代に入り、一層、空き家率が高くなることが予想され
ます。
本市においても、先進事例を参考にし、空き家再生と推進事業を積極的に活用し、各地域の特性
を生かした地域活性化等につなげる空き家対策の推進が急がれます。
そこで質問に入らせていただきます。
まず1つ目としまして、南アルプス市内の空き家の件数は何件ぐらいありますでしょうか、お答
えください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
志村裕子議員のご質問にお答えいたします。
87
現在、市としてお答えできますのは、次にあげる2つの調査に基づく件数となっております。
1つ目は、総務省による平成20年度住宅土地統計調査の結果でございます。空き家対策の対象
として考えられる1戸建ての空き家戸数は、本市では1,580戸となっており、別荘などを除い
た1戸建ての空き家の戸数であります。
ただし、この数値は実数ではなく、無作為に抽出された住宅と世帯を調査し、推計で算出された
ものであります。
もう1つは消防本部が毎年行っている調査で、こちらは79戸という結果が出ております。こち
らの調査はあくまで火災予防の観点で家屋調査をしており、雑草など繁茂の著しい住宅、老朽化が
顕著な住宅等が対象となっており、
適正に管理されている空き家はカウントされておりませんので、
両調査の空き家数は大きく乖離しております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子議員。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
件数が分かりましたところで、2番目の質問に入らせていただきたいと思います。
空き家バンクの現状と今後の取り組みについて、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まず、空き家バンクの現状について、お答えいたします。
空き家バンク事業は山梨県宅建協会との協力協定のもと、平成19年10月から実施しておりま
す。これまで、39件の物件登録があり、売却で18件、賃貸で5件、計24件が成約しておりま
す。
これは県内で空き家バンクを実施している自治体13市町の中で、山梨市の51件に次いで2番
目の実績となっております。他の市町につきましては、10件未満の実績であり、事業拡大の困難
さがうかがわれます。
本市におきましては、市内不動産業者有志による空き家バンク協力会の丁寧な対応が利用者の不
安を解消し、多くの成約に至っているものと考えております。
利用登録者は、通算170名、そのうち県外在住者が116名と7割近くを占めており、都市住
民の田舎暮らし、スローライフに対する関心の高さがうかがわれます。
しかしながら、実際の成約者は半数以上が市内、あるいは県内在住者であります。都市住民の田
舎暮らしというよりは、暮らしやすさなど、地域の魅力を考え、現実的な住み替えの手段として、
南アルプス市の空き家バンクが利用されていることが分かります。
空き家の利用に関する問い合わせに比べて、物件の登録が不足しがちでありますが、制度を知ら
ない、祖先伝来の土地を自分の代で手放したくない、世間体が悪い、相続がうまくいかないなど、
持ち主の事情もあります。
また、空き家などの不動産物件は市内の不動産業者が取扱うものが主体になりますので、お問い
合わせにかなう物件がない場合は、協力会を紹介するなど、できるだけ利用者の要望に応えられる
ように対応しております。
88
今後の取り組みでありますが、これまでご協力をいただいている市内不動産業者との活動を一歩
前進させ、将来的には協働の理念に基づき、空き家バンクの運営に民間が主体的にかかわっていた
だけるような取り組みを導入してまいりたいと考えております。
まずは、広報・ホームページ・全国雑誌などのPR活動を強化し、物件所有者に対しては、成約
事例を紹介することで売却価格や家賃収入など、物件の活用イメージを分かりやすく伝えるととも
に、個人間では困難な住宅の売却、あるいは賃体の手続きも空き家バンク協力会の仲介により、安
心して円滑に進めることができるなど、空き家バンク事業のメリットをできるだけ多くの人に理解
してもらうことが大事だと考えております。
このような事業内容をしっかりと周知していくことで、1件でも多くの物件を確保し、遊休資源
の有効活用につながるように努めてまいりたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
大変前向きなご回答をいただきました。ありがとうございました。
それでは3番目に移らせていただきます。
平成20年度に創設されました、空き家再生等の推進事業、今までどのような活用をされてきた
のか、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
空き家再生等推進事業は国土交通省所管で空き家、空き建築物を改修・活用し、地域の活性化や
地域コミュニティーの維持・再生を図ることを目的とした事業であります。
現状といたしまして、本市の空き家対策として、この事業を活用した事例はございません。
今後はこれらの補助事業の研究を進め、9月から発足しました市長プロジェクトにおいて、例え
ば古民家再生による里山活性化などに取り入れ、本市の特性を生かした地域活性化につなげていき
たいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
4番目の質問に入らせていただきます。
空き家等の適正管理に関する条例、これを制定してはどうかということをお伺いいたします。
埼玉県の所沢市なんですが、
空き家などが管理不能な状態となっていることを未然に防ぐために、
市民生活の環境保全および防犯のまちづくりに寄与するということを目的といたしまして、この条
例を制定いたしました。
これによって、所有者には空き家の適正に管理を義務付けられ、市民へも空き家に関する情報提
供などが求められてまいります。
そこで南アルプス市においても、この参考事例を生かしながら、条例を制定してはどうかと、お
伺いしますが、いかがでしょうか。
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○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
災害や犯罪を誘発しかねない空き家の所有者らに対策を求める適正管理条例、空き家等の適正管
理に関する条例は、先ほど議員が言われたとおり、所沢市が平成22年に制定し、その他いくつか
の自治体が制定しております。
空き家の所有者が市の勧告や命令など、行政指導に応じない場合は氏名や連絡先を公表でき、緊
急を要する場合は警察などと協議して対応できるようになり、対策が講じやすくなるという効果が
見られたそうです。
しかしながら、この条例は市民の財産権の行使に対し、強制的に踏み込む内容であり、多くの自
治体が慎重な対応を示してもおります。
本市といたしましては、条例制定を要する状況ではございませんが、市民の皆さまからの苦情・
要請に対しましては、関係部局で連携を取り、しっかり対応することが大切であると考えておりま
す。
また、市民の皆さまにも所有の空き家・空き地の適正な管理についてお願いしていくことで、適
正な住環境を、現時点においては維持していきたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
再質問になりますが、この所沢の空き家の適正管理条例なんですが、その中で私がやはり、これ
は大事だなと思いましたのは、市の職員ともお話をしましたところ、市内の状況がなかなかつかめ
ない。空き家がどこに、どういうふうな状態であるのか分からないということも、ちょっとお聞き
しました。
そこで、やはりこの中にある情報提供、市民は管理不全な状態である空き家等が認めるときは、
速やかに市にその情報を提供するという条例もございまして、だから確かに今、市長のおっしゃっ
たとおり、いろいろな問題もあるかと思いますが、やはり空き家対策としては、こうした条例をしっ
かり制定していくということが、大きな解決につながるかなということを感じております。
一言お願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
議員のおっしゃられることは、十分分かるんですが、所沢市と南アルプス市、家屋の密集度とか、
あるいは犯罪件数とか、都会と田舎とか、そのような状況を考えたときに、将来にわたっては、私
もこのことは検討していく。
ただ、現時点において、この当議会において、条例をどうかというときには、もう少しそのマイ
ナス面といいますか、そのへんのことも考慮しながら、もう少し検討し、住民とのご意見等も聞き
ながら、そんな中で前向きには検討していきたいと思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
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○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
それでは2項目目の防災教育について、お伺いしたいと思います。
東日本大震災を受けて、学校や地域で災害時にどのような行動を取るかが問題となり、そのため
の防災教育の重要性が今、再確認されております。
岩手県釜石市では、多くの死者・行方不明者が出ましたが、学校管理下にあった約3千人の小中
学生は、1人の犠牲者も出すことなく、全員が無事に避難することができたことは、記憶に新しい
ところでございます。
奇跡的な出来事であったのでしょうか。決して、それはそうではないと思います。日ごろ行われ
ていた、実践的でより臨場的な防災教育の訓練が功を奏した、このように判断しております。まさ
に防災教育のベースは、自分の命を守ることに主体的たれです。
そこでいくつかの質問をさせていただきます。
まず第1に、市民に対し、地域の実情に応じた防災教育を、ということでお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本年3月に発生した東日本大震災の惨劇はいまだ脳裏に焼き付き、大きな津波が押し寄せ、人々
を飲み込む光景は今後、最も忘れられない出来事になるのではないかと考えております。
東北各県でも「山梨県に東海地震がいつ来るだろうか」と同じように、
「宮城県沖地震がいつ来る
だろうか」と言われ、被害や防災についての教育が行われておりました。
しかしながら、想像をはるかに超えた津波が押し寄せた地域があり、大きな被害となったわけで
あります。突然に襲ってくる大災害を私たち人間は食い止めることは不可能ですが、議員おっしゃ
るとおり、繰り返しの教育を行うことで、少しでも減災や災害後の被災を小さくすることは可能に
なると考えております。
命を守る明暗は、日ごろからの防災教育に基づき、いかに早く行動に移すことができるか、では
ないでしょうか。今回の大震災でも大きく明暗を分けた地域があると聞いております。その地区の
合い言葉は、
「ドンと来たら津波と思え、すぐ逃げろ」であったそうです。これも1つの教育であり、
地域、地域に合った教育こそが災害を乗り切る命を守る防災になると考えております。
市といたしましても、教育委員会等と連携し、このような教育を推進してまいりたいと考えてお
ります。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
市民に対しての防災教育、これから本当に大事な内容になってくると思いますが、いろいろな講
演会やらフォーラムやら、いろいろな訓練がございますが、現実にそこに参加できない市民も多々
いらっしゃると思いますが、そういう方々に対しては、市としてはどういうような対策をお考えで
しょうか。ちょっとそのことを再質問させていただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
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○市長(中込博文君)
お答えいたします。
一番そこが私も問題であり、いろいろな環境の問題にしましても、防災の問題にしましても、無
関心者に対する教育をいかにするか。教育の現場でも同じようなことがいえると思います。
でありますが、基本的にはその人たち、なかなか水辺に水を飲みたくない人を連れて行くことが
困難と同じように、そういうことがありますが、私としましては、これから本当に協働のまちをつ
くっていく中で、自治会活動等を大事にしていきたい。
そして行政といたしましても、できるだけ多くの機会を設けて、防災に関し、教育をしていきた
いと思うんですが、それよりもそれぞれ自治会で身近に出てこられないような人たちがいる、その
自治会で積極的に自治会活動を展開していただきたい。自治会に行けば、積極的に出てきてくれる
方と、どうも消極的な方と、これで分かれるわけですが、なかなか行政、我々市の立場から、そこ
までなかなか峻別できないというか、ありますので、地元の区長さん、組長さんたちにお願いしな
がら、出てこられない方に対し、機会を求めてやっていっていただくということも考えながら、積
極的に対応していきたいと、このように思っています。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
群馬大学の片田敏孝教授がいかに市民に、
この防災教育を知らしめるということで、
まず子ども、
小中学生にこの教育を徹底しよう。それは必ずそれぞれの家に帰って、お父さんやお母さんにも伝
わっていくだろう、これが早道だということで、平成17年からこの釜石小学校も、岩手県の釜石
市の防災の教育を教授が頑張っていらっしゃいまして、今回3千人の命を救ったという経過がござ
います。
これからまた学生の関係は質問させていただきますが、しっかり市民に対する教育をお願いした
いと思います。
それでは2番目の質問に入らせていただきます。
防災教育の支援事業の活用についてでございますが、この事業は平成20年から22年、3カ年
にわたる事業でございますが、事業の期間のみならず、その終了後もつなぎ手として、ほかの地域
への取り組みの展開を図ると伺っておりますが、この事業は全国でモデル事業として13事例ござ
います。中でも岩手県の釜石市の事例、これは大変参考になると思います。こういった13事例を
活用して、この事業をどのように展開していくか、活用をちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
志村議員のご質問についてお答えいたします。
ご質問の防災教育支援事業は文部科学省研究開発局地震防災研究課の防災教育支援推進プログラ
ムの中の事業として認識しています。
この事業は防災研究を実施する研究機関、大学等の研究者や地方公共団体の防災担当者、学校の
教職員等の連携により、防災研究の成果を盛り込んだ教材の作成や、地域の防災リーダーや教職員
を対象とした研修プログラムの開発、身に付けるべき防災知識等を体系化した教育プログラムの開
92
発・実施により、防災教育に関する取り組みを推進・高度化し、その成果を集約するとともに、全
国への普及を図ることが、その概要でした。
しかしながら、
防災教育に関する一種のモデル事業およびイベント事業であるという考え方から、
事業開始後3年が経過した平成22年度末をもって廃止されています。
現在、文科省スポーツ青少年局において、新たな事業を模索中であるということも聞いておりま
す。当面、それらの経過や内容を見ていきたいと考えています。
いずれにしましても、防災教育の重要性は言うまでもなく、各学校の実態・実情を踏まえた防災
計画が必要であります。事業の活用の如何にかかわらず、今回の震災を教訓に、またその多大な犠
牲を無駄にすることなく、実のある防災教育を進めていきたいと考えています。
以上、私からの答弁といたします。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
それでは3番目の質問に入ります。
小中学生に自分で命を守る教育を継続的に実施してはどうかということを、お伺いしたいと思い
ます。
先ほどお話ししました、
群馬大学の片田教授は3千人の小学生が大津波から逃れて無事避難した、
岩手県釜石市で防災教育に平成17年から取り組みました。自分で命を守る教育をして、でありま
すが、これは日ごろの継続的な訓練がとても大事であるということを知りました。
ぜひ、南アルプス市の小中学生にも取り入れていただいて、訓練をしていただきたいなと思って
おりますが、このことについて、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
ご質問について、お答えいたします。
ご指導のとおり、自分の命は自分で守るというのが防災対策の基本です。自分で自分自身や家族・
財産を守ることは、災害に対する基本的な行動であり、その行動が自助といわれています。
このたびの釜石市における事例においては、病気で学校を休んでいた子を含め、5人の小中学生
が残念ながら亡くなりました。小中学生の99.8%にあたる2,926人の命が助かったと聞い
ております。
これは志村議員がおっしゃるように、
日ごろからの防災教育の成果だと考えられます。
また、根底には津波被害の多い三陸地方に伝わる昔話、
「津波てんでんこ」というものもあるよう
です。これは地震があったら、家族のことさえ気にせず、てんでばらばらに自分の命を守るために、
1人ですぐ避難し、一家全滅・共倒れを防げという教訓だそうです。
本市では、津波の心配はないわけですが、地域によりさまざまな被害が予想されます。自他とも
に命を大切にすることを基本に、自分の命は自分で守ることの大切さは、これからも指導していき
たいと思います。
防災をはじめとして、交通安全指導等も含めて、今後も引き続き指導していきたいと考えていま
す。
以上、答弁を終わります。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
93
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
津波の教育というのは、津波が来るところだけではなく、やはり、例えば遠足に行っていたとき、
海辺で亡くなった子どもさんも過去あるということで、日本の国に住んでいる場合は、津波のこと
も地震のことも、
災害すべてのことをこれから子どもさんには教育をしていく必要があるのかなと、
このように感じています。
それでは引き続き4番目の質問をさせていただきます。
小中学生合同避難訓練について、お伺いいたします。
釜石市の鵜住居小学校361人、釜石東中学校222人は地震発生後、校内放送は停電で使えな
かったんです。中学生が教員の指示を待たずに高台へ走り出した。それを見ていた小学生も日ごろ
の中学生との合同の訓練を思い出して、
自らの判断で校庭にかけ出し、
釜石の奇跡が生まれました。
日ごろの訓練がどんなに大切か、私たちは学びました。小中学生合同訓練、避難訓練が、これも
大事だなということを感じましたので、そのことのお考えをお聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
ご質問についてお答えいたします。
このことにつきましての東北大震災において、日ごろから一緒に避難する訓練を行っていた、隣
接する小中学校の児童生徒たちが、ともに高台へ避難し、迫り来る津波から逃れ、間一髪で事なき
を得たという事例からのご質問だととらえています。
本市の場合、地域防災計画により、市内小中学校22校すべてのグラウンドが指定避難地となっ
ております。特別な場合を除き、まずはグラウンドに避難することになります。
したがって、基本的には学校ごとのほうが児童生徒の把握がしやすいと考えられます。
また、このたびの東日本大震災の反省を生かし、市危機管理室との話し合いを踏まえ、市の校長
会におきましては、原則、震度5以上については、保護者引渡しということに統一いたしました。
また、東海地震のような大地震が予想される場合にも、保護者引渡しとなります。小中学校の立
地条件や想定される被害状況、また児童生徒への正確な情報の伝達と指示の徹底等も踏まえ、訓練
することも考えていきたいと思っております。
以上で答弁を終わります。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
それでは大きく3番目、買い物弱者の対策について、お伺いいたします。
少子高齢化や過疎地域の拡大が進む中、車の運転ができず、家族の支援も得られずに、食品など
の買い物に困る高齢者の買い物弱者が年々増えております。
最近では中山間部だけではなく、地方都市や首都圏郊外の団地にも広がっており、経済産業省の
推計によると、買い物弱者は全国で600万人程度にも上ります。
市内の団地にも今も将来的にこの問題が深刻化していくことも考えられます。医療や介護のよう
な公的制度が整備されていないことも踏まえ、
社会的課題として対応することが求められています。
私も多くの市民の方々から、この問題について、ご要望いただいてまいりました。
94
より具体的な対策が急がれますが、よろしくお願いします。
まず、1番目に市内における買い物弱者の実態と支援状況をお聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
介護福祉課で実施している事業についての支援状況でありますが、本市の高齢化の状況から見ま
して、高齢者人口おおむね1万5,500人のうち、高齢者の1人暮らし、または高齢者世帯の方
で介護保険事業の軽度生活支援サービスを受けている方のほとんど全員が、買い物弱者に該当する
のではないかと思います。
支援の状況といたしましては、介護保険事業として軽度生活支援サービスにより、65歳以上で
在宅の1人暮らし高齢者、および高齢者のみの世帯に生活援助員を派遣し、在宅生活を支援してお
ります。
サービスの内容は日常品の買い物、調理、薬の受け取りなどのほか、居室の清掃などを実施して
おります。
利用者には次のように利用料をいただいております。
1時間当たり生活保護世帯が無料、
所得非課税世帯で1時間当たり100円、所得税課税世帯200円で月20時間まで利用していた
だいております。利用者は今年度65人が登録して利用している方で、その登録者の中で43人が
おります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
次の2番目の質問に入ります。
買い物弱者に対する一歩前進の支援体制が望まれますが、これについてお答えください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
食料品をはじめとする市内の商店は、高齢化や後継者不足などの事情もあり、年々減少している
状況であります。
一方で南アルプス市においても、これからの1人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加する
ことは推測され、その方々をそのまま買い物弱者としてとらえますと、確かに買い物弱者は増加し
ているといえますが、
支援体制を検討すべき高齢者となりますと、
市内近隣に親族がいない高齢者、
サービスを利用していない高齢者が対象となると思われます。
家庭にいながら生活に必要な食料品であれば、在宅サービスを実施している商店もありますし、
衣料品でも軽度の生活支援サービスを利用すれば、購入は可能であります。
しかしながら、これらの介護予防や本人の生きがいという観点から、高齢者が自分の目で見て買
い物ができるということが必要なことであり、それには行政だけではなく、地域や関係者が一体と
なって支援していく仕組みが求められているのではないかと考えております。
いずれにいたしましても、本年度、アンケート方式により、65歳以上の高齢者のニーズ調査を
行っており、未回答者に対しましても、ご家庭に訪問し、状況を把握してまいりたいと思っており
95
ます。
南アルプス市の買い物弱者支援体制について、今のサービスはどうなのか。あるいは高齢者への
サービスには何が最も求められているのか検証しながら、今後、経済産業省の買い物弱者対策を南
アルプス市の実態に即した福祉政策に生かしてまいりたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君。
○14番議員(志村裕子君)
ありがとうございました。
平成22年度補正予算で成立いたしました、買い物弱者対策支援事業も取り入れていただきなが
ら、全国では多くの支援事業が行われておりまして、経済産業省の地方公共団体における買い物弱
者支援関連制度一覧というものがございまして、それには山梨県で2つの事例がございました。
韮崎市のコンビニ跡につくったミニスーパー、それから甲州市のデマンドバス、これが載ってお
りましたが、いずれにしても商工会、民間企業と連携して、市がリーダーシップを発揮すべきと思
いますが、いかがでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
志村裕子君に申し上げます。
答弁中でありますが、ただ今をもって公明党の質問時間80分に達しました。
答弁がすべて終わっておりませんが、以上をもちまして、志村裕子君の質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は午後2時55分といたします。
休憩
午後 2時42分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 2時55分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、質問順位6番、小林敏徳君の発言を許します。
12番、小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
新風クラブの小林敏徳です。
これより9月定例議会の一般質問を行います。
まず1点目は、有害鳥獣の捕獲買い上げ補助金の違いについてであります。
有害鳥獣の問題は今まで多くの議員の方々が質問されておりました。私も何回か質問させていた
だきましたが、有害鳥獣に対しては、よい解決策が見当たらないのが現状でありました。
農作物を有害鳥獣の被害から守るには、電気柵もよし、モンキードッグもよし、檻もよいでしょ
うが、何と言っても個体数を減らすことが一番だと思います。
今回はちょっと視点を変え、鳥獣の捕獲買い上げ料の違いについて、お伺いいたします。
県の特定鳥獣適正管理事業では、サル2万5千円、市が2分の1補助、シカ1万5千円、これも
市が2分の1の補助です。イノシシ1万5千円、これも市が2分の1で買い上げています。
それに対し、市の有害鳥獣被害防止事業ではサル・イノシシの買い上げ料は1頭5千円です。事
業が違うとはいえ、買い上げ補助金の違いをどのように考えているか、お伺いいたします。
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○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
小林敏徳議員のご質問にお答えいたします。
特定鳥獣適正管理事業のサル・シカ・イノシシの買い上げ金額と有害鳥獣被害防止対策事業での
買い上げ補助金が、事業が違うとはいえ、買い上げ金額の違いをどのように考えているか、のご質
問ですが、まず特定鳥獣適正管理事業による捕獲は、鳥獣保護法第7条に定める特定鳥獣保護管理
計画に基づく捕獲事業で、山梨県特定鳥獣適正管理事業費補助金交付要綱により、市が行う管理捕
獲する事業費に対し、県が対象経費の2分の1以内で補助金を交付するものであります。
市では現在、先ほど議員が言われますとおり、サル2万5千円、シカ・イノシシはそれぞれ1万
5千円で買い上げております。
この事業は計画捕獲頭数を達成する必要がある事業で、猟友会の捕獲活動経費を考慮した買い上
げ額であります。
次に、有害鳥獣被害防止対策支援事業によるサル・イノシシの買い上げ補助ですが、この事業は
南アルプス市農業振興事業補助金交付要綱に基づき、買い上げ補助を行っています。
この買い上げ補助金の額につきましては、有害鳥獣被害防止対策により、駆除、追い払い活動を
依頼している市の猟友会に対しましての補助金として、年間259万円、補助していること。また、
この事業でのサル・イノシシの買い上げに国・県の補助がなく、一般財源による対応などを勘案し
まして、現在それぞれ1頭につき5千円の買い上げ補助を行っています。
このように、制度・目的が違う事業のため、買い上げ金額は違いがあるということでございます
ので、ご理解をいただきたいと思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問いたします。
ただ今、市長の答弁の中に制度・目的が違う事業のため、買い上げ金額に違いがあるということ
でございます、という答弁でございました。
事業の違いはあります。また、財源の問題もあると思いますが、有害鳥獣対策による駆除をさら
に推し進めるには、現在の1頭5千円では、なかなか駆除活動ができないと思います。猟友会の方々
にもお話を伺いますと、やっぱり県からの管理駆除が終わりますと、どうしても猟友会の方々がサ
ル・イノシシに対して、駆除活動が本格的にできないと、熱が入らないということなんです。
本市においても、猟友会が単に捕獲の予定頭数を達したあとも、引き続き有害鳥獣の個体数を減
少するよう、管理捕獲と同額の買い上げの補助をする考えがあるかどうか、米山部長にお伺いした
いと思います。
○議長(深澤永雄君)
米山農林商工部長。
○農林商工部長(米山俊彦君)
今のご質問に対してですが、特定鳥獣等の経過につきましては、確かに1頭2万5千円と、シカ・
イノシシについては1万5千円ということで、市単のほうにつきましては5千円という差があると
いうご指摘をいただいたわけですが、今、市長の答弁の中にもありましたように、それ以外に市単
97
のほうの中では、259万円ほど補助として年間、猟友会のほうにいっているわけですが、今のご
質問に対しまして、この特定鳥獣の県下の補助につきましても、昨年度はニホンジカが50頭、イ
ノシシ30頭、ニホンザルが80頭の160頭だったわけですが、当然、今年度も同じ頭数を当初
お願いしておりましたけれども、今回、追加補正等がございまして、今回また補正をいただくわけ
ですが、猟友会ともお話をしまして、ニホンジカのほうを50頭に対して、プラス60頭、そして
ニホンザルにつきましては80頭プラス50頭ということで、当初は160頭でしたけれども、合
わせて270頭という中で、補正をかけるように進めております。
あとは、これ以上超えた分につきましては、来年度の分について、特に来年度につきましては県
のほうでも予算的に、捕獲についても考慮してくれるような経過があるようですので、それを期待
すると同時に、超える分につきましても、市単のほうで同一金額に持っていけるように努力したい
と思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再々質問になりますが、今の答弁を聞きましたが、確かに捕獲管理のほうでありますが、県のほ
うからとりあえず市に与えられている捕獲料よりオーバーしたので、補正予算が組まれました、確
かに。
これについて、私が聞きたいのは、隣の富士川町でも一応、管理捕獲の有害鳥獣駆除の買い上げ
料は、一応、県のほうの管理捕獲料と町の、要するに有害鳥獣の金額を同一にしたと。それにより
まして、猟友会の方々も駆除に力を、より一層、力を入れるようになりまして、今、富士川町の方
にお話を伺いますと、サルの頭数が本当に激減したと、効果が上がっていますよということなんで
す。
ですから、先ほど答弁がありました、259万円の、要するに事業でありますが、取ってはあり
ますけれども、これが5千円だと、どうしても猟友会の方の熱が入らないというと、猟友会の人に
失礼ですが、一応、管理捕獲が終わって、2万5千円が5千円なら、もう自分たちが農協から駆除
対策に出ていっても、そんなに影響はないし、一生懸命やってもそういうところに、そういう力も
入らないなというような考え方が出てくるんですよね。
だから、管理捕獲が終わったあとも、市の補助金として1頭、サルでも2万5千円の補助金を出
していただけるかどうかということをお伺いしているわけですから、ここをちょっともう一度、答
弁をいただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
議員の質問にお答えしたいと思いますが、鳥獣害については、本当に難しい問題で、国を挙げて
そうであります。電柵をつくるやり方、あるいはオオカミをやるとか、いろいろなことを検討され
ています。
解決策が1つ、これだというものがなくて苦慮しているところでありまして、富士川町で少なく
なったという例を議員から出されました。では、この捕獲料を市単独のものを、では同じにあげれ
ば、これが決定的な解決になるかということも、それを私はいえなくて、あらゆる電柵をし、そし
てパトロールもし、そして個体数を減らす。総合しながらやっていかなければいけない。
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これについては、財源というものがある。常にここが問題になってきまして、電柵も完璧に、国
からの補助金をいただいてやれば、それも効果がありますが、国の財源にも制限がある。すべての
事業の中で制限がある中で調整してやっているということであります。
でありますので、今回、富士川町は特定鳥獣のほうの適正化の事業のときには、例えばサル2万
5千円、そして有害鳥獣のほうでも2万5千円にした。でも南アルプス市は、その有害鳥獣のほう
は5千円。でも、このやり方が猟友会に、それ以前に5千円をお渡しする以前に259万円は、そ
の猟友会のいろいろな活動費としてお渡しをしている。これをお渡ししないで、この5千円を増や
すという案も、これは考えられますが、現時点においては、この259万円を猟友会にお渡しして
いるので、ぜひ猟友会の方々にもこういうことをご理解、たぶんですが、ご理解できていないがゆ
えに、その具体的な、片方は2万5千円、片や5千円、ではやる気がなくなったと、こういうこと
だろうということもありますし、そうではなくて、まず295万円を猟友会にはお渡しをして、平
素から協力をお願いしている。このへんのこともご理解いただく中で検討していきたい。
それが富士川町のように、結果が出るのであるならば、この259万円をお渡ししなくて、こち
らの1頭いくらのほうにかけるという案も、議員ご指摘の案もあるかもしれませんので、もう1回
検討していきたいと思っておりますが、現状においては、今のようなやり方で進めていきながら、
今後そのことも研究した上で考えてまいりたいと思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問を行います。
今の市長の答弁の中に、
これから検討してやっていきたいということでありますので、
ぜひ今言っ
た、非常に鳥獣害の問題は厳しい。どういうことをやったらいいかというのは、非常にみんなが模
索している状態ですので、ぜひ検討していくということでありますので、ぜひこれはゆくゆく、一
番いい方向があればいいなと思いますが、それを検討していっていただきたいと思っております。
それともう1点聞きたいんですが、有害鳥獣対策の中にはサルとイノシシはあるんですが、シカ
が入ってないんですよね、これ。特定駆除の中にはシカが入っているんですが、市の有害鳥獣対策
の中にはシカが入っていないと。
このシカの被害が今、非常に多くて、果樹の若芽なんかを食べてしまいます。果樹の若芽を食べ
られると、せっかく植えた苗木が枯れてしまうということでありますので、このシカの駆除の買い
上げ料も今後、この有害鳥獣対策の中に入れていっていただけるかどうか、これについて答弁をい
ただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
これも本当に農家の方にとっては、特に山間地区ですね。本当に重要な課題だろうと、私も考え
ています。ヨーロッパのオオカミの研究も進められているということも聞いております。私はこれ
にも関心を持っております。
また、奇異植物というんですか、植物を植えることによって、コンニャク玉があると、そこを通っ
てこられないというようなことも聞いております。総合して本当に抜本的に総合した対策をこれか
ら考えていかなくてはいけないだろうと思っています。
99
そしてシカについて、有害鳥獣に入れたらどうかということも、これもこれから前向きに検討し
てまいりたいと思います。入れる方向で考えていきます。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
今の市長の前向きに検討していくということでありますので、ぜひ。また次の次の質問の中に、
また出るかもしれませんが、ぜひそのときには前向きに検討してくれたんだなということで、質問
させていただくように、ぜひお願いしたいと思います。
次の質問に移りたいと思います。
鳥獣害対策実施隊設置について、質問いたします。
鳥獣害防止特別措置法が平成20年度に議員立法で設定されました。この法律が施行されて3年
目になります。この措置法により、農作物の被害に遭われている方々は救われる思いがありました
が、以前にも質問いたしましたが、思うような答弁がなされていませんでした。
そこで私は、新しい市長になりましたので、市長はどのように考えているのか、お伺いいたしま
す。
鳥獣害被害防止特別措置法の中に市として鳥獣害被害対策実施隊を設置することができるとあり
ます。実施隊は市町村職員だけでなく、猟友会のメンバーやJA職員など民間人も非常勤の市町村
職員として、実際の構成メンバーとなります。構成メンバーになれば、狩猟税が半額に軽減される
利点があります。
本市として、鳥獣害被害対策実施隊を設置する考えはありますか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
鳥獣被害対策実施隊設置につきましては、南アルプス市鳥獣被害防止計画が平成22年度で計画
期間が終了することに伴い、変更計画を策定するにあたり、中山間地域の区長さんに集まっていた
だき、有害鳥獣の被害について、現状や要望などを伺い、その中で多かった要望は通年で追い払い
や駆除をしてほしいとの意見でありました。
また、猟友会の各分会長さんにも集まっていただき、鳥獣被害対策実施隊のことや、そのほかの
意見等を伺ったところ、実施隊の設置については、地形を熟知している地元ではよいが、他地区で
は状況が分からず危険であること、隊員の身分が非常勤公務員となり、責任が出てくる。
また、
「狩猟税の減免措置だけでは責任が重すぎ」
「参加できる人はほとんどいないと思う」など
の意見がありました。
それから通年による追い払いや駆除を行うパトロールについては、効果があるし協力できる会員
がいると思うので、検討してもらいたいという意見もいただきました。
これらの意見を参考にして、平成23年度からの南アルプス市鳥獣被害防止計画案に、今後の取
り組み方針でパトロール隊の実施検証を盛り込み、鳥獣被害対策実施隊の設置につきましては、設
置しない方向で変更計画を策定し、南アルプス市有害鳥獣駆除対策協議会において承認され、平成
23年度から平成25年度までの南アルプス市鳥獣被害防止計画が決定したところであります。
小林議員のご質問の、実施隊の設置につきましては、次期、平成25年の見直しに合わせ、再度、
関係者の方々の意見を伺いながら、そして総合的な対策を検討する上で検討してまいりたいと考え
100
ております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
ただ今、答弁の中で実施隊については、平成25年度の鳥獣害防止計画の見直しの中で検討して
いくという答弁がなされました。25年度といいますと、まだあと2年あるわけでありまして、私
がなぜ実施隊設置について、
これほどこだわるかと申しますのは、
実施隊を設置することによって、
狩猟税が半減されるという点に常に着目していたからであります。
それは猟友会の方々が少しでも狩猟税が軽減されれば、猟友会も今、減少状況にあります。猟友
会のメンバーもこういうことによって増えるのではないかなということも、1つ考えた点もありま
すし、また猟友会の方々が少しでも金額的に免除されれば、少しでもその駆除に一生懸命、一生懸
命というと失礼かもしれませんが、張り合いを持って取り組んでくれるのではないかなと思うから
こそ、常に実施隊を組んでくれということを質問しているわけです。
今、市長が答弁の中で申されたように、そのメンバーの方々が非公務員であるということに、非
常にネックになって引っかかっていると思いますが、この公務員ということも、あくまで、今、市
長が言われたように、非公務員であると、要するにサルが出たから、すぐに出動してくださいとい
うようなことが非常にプレッシャーになっていると思いますが、非公務員であるけれども、私は消
防団員ですね、各地区の消防団員のような形の非公務員のような形に設定していけばいいのではな
いかなと考えているんですよ。
消防団員の方々も火事になっても、行けることは行ける。だけど仕事とか何か都合があって行け
ない人は行かないというような形で実施隊を組んで、そういうようなことでもって非公務員として
の位置付けをなされたらいいんじゃないかなと思っているんですよ。
この点、市長、どのようにお考えでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
この実施隊については、私も市長になって5カ月で、大事な鳥獣害、これは考えていかなくては
いけないと。その中で実施隊をどうするかということですが、今までの会議等へは私も出ていませ
んが、報告を受ける中では先ほど答弁させていただいたように、猟友会の方々もこれにはいけない
と。そういう皆さま方の意見を聞きながら、25年度まではやめようと、その中で来たということ
で、この税制等免除があれば、大勢増えてくるということもあるけれども、現実的にはそのほうが
たぶん総合的に判断された中で今回はそういう結果が出ているのではないかと思います。
そのメンバーがいないということが、税金が免除されるという、優遇されているけれどもなかな
か、ではつくろうという結果が出なかったということは、メンバーがいろいろな条件の中で手を上
げる人がいないから厳しいということだろうと思っております。
私は、この問題については、先ほど議員が言われるように、消防団の場合は火事があれば、例え
ば市職員であっても、みんなが認めて出ていきますね。そのへんを踏まえて、市の職員を、例えば
猟銃を持つ資格を持っていないにしても、猟友会の人と市の職員、あるいは意欲のある農家の方と
もペアになりながら、そうやってこの会員となって出て行くというようなことも含めて、本当にみ
んなで地域の方々、そして市の職員も、そして猟友会の方々も、銃を撃てる人、みんなでそういう
101
ことをやっていって、なおかつその実施隊のみならず、電柵、あるいはオオカミ、あるいはモンキー
ドッグ、いろいろなものを総合的にやっていかないと、特効薬はこれだけあればいいというのがな
いのが、今までのたぶん経験だと思っておりますので、きちっとした総合的なものを考えて、実施
隊については、議員がおっしゃられるような方向も検討しながら考えていきたい、このように考え
ています。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再々質問をいたしたいと思います。
今、実施隊の件ですが、市長に細かい答弁をしていただきました。
私も確かにそうだと思います。
実施隊を編成するに対しまして、
非公務員だよというプレッシャー
を、だからこうしなければいけないんだよというプレッシャーを、説明会の中で与えてしまうと、
それではやめたほうがいいやと。現状のままでいったほうがいいやという感覚になると思うんです
よね。
だけど、せっかく措置法の中で実施隊も組めますよということでありますので、いざとなったと
きに職員も出ますけれども、では会員になったら全員が行くんですよということではなくて、今言
われたとおり、そのときでも行かなくてもいいんだよと、行けるときに行って、みんなで今言った
市長がタイアップをして駆除にあたっていただければいいんですよという形で、これから25年度
以降、また設定すると思いますが、そのときに説明会をもうちょっと開いていただいて、ぜひ実施
隊を組んで、そして駆除にあたれるように。
そして少しでも猟友会の方々に狩猟税でも何でも軽減できて、皆さんがそういうことであればと
いうことになれば、また私たちも狩猟免許を取って、猟友会のメンバーに入ろうかなという方々も
出てくると思うんです。そんなような考えで、ぜひ今後ともやっていっていただければ、ありがた
いと思います。
それでは次に3番目の質問に入りたいと思います。
次に英語教育について質問いたします。
2年前に小学校に英語教育の導入が叫ばれる中、各小学校で必須化される前にどう対応していく
か。本市でも必須に向けて、2年間、教育委員会の中で試行錯誤されて来たと思います。
今回の質問にあたりまして、教育長と教育部長は、今回、教育委員会へ来て、まだ5カ月しか経っ
ておりませんし、2年前に2年後の小学校が必須化になりますよということでありました。そのと
きにはお互いに教育委員会にいなかったので、質問に対してまだ不慣れかもしれませんが、一応、
質問させていただきますので、ご答弁願いたいと思います。
1つ目としまして、本年のように小学校5年生・6年生に対して英語が必須化されました。英語
教育が5年生と6年生では内容も違うと思いますが、5年生と6年生の学習の内容の違いは何です
か。ご答弁お願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
鶴田美津枝教育委員長。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
小林敏徳議員のただ今のご質問について、お答え申し上げます。
英語教育については、小学校では外国語活動という名称で行われていますので、外国語活動でお
答えさせていただきます。
102
今年3月定例議会の内藤議員のご質問でも答弁させていただきましたが、今年度、小学校に正式
に導入されました、外国語活動の時間は国際化の急速な進展を背景に外国語を通じて言語や文化に
ついて、体験的に理解を深めることや、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成、
外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養うことを
目標としています。
これは中学校で行われています、英語科の授業を前倒しに行うことを目標にしたものではなく、
多文化の理解とともに早いうちから子どもたちが楽しみながら、積極的にコミュニケーションを図
ろうとする態度の育成をすることを重視したものです。
この小学校の外国語活動は、文部科学省から出されている英語ノート1・2を中心に学習が進め
られております。議員ご質問の5年生、6年生の学習内容の違いについてですが、英語ノート1を
5年生で、それから英語ノート2を6年生で扱うという違いがございます。
英語ノート1では、あいさつや自己紹介等の内容が中心になっておりまして、外国語(英語)に
触れよう、親しもうというものが多くなっております。
また、英語ノート2では、外国語(英語)による自己発信や表現活動に重点が置かれ、自分がで
きることを紹介しよう、
将来の夢を紹介しようとの内容が盛り込まれております。
6年生の英語ノー
ト2では、中学校の英語科での発信力の基礎づくりにもつながっていると考えられます。
このような違いが5・6年生の外国語活動では見られます。
以上で私からの答弁とさせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問をさせていただきます。
今、答弁をいただきました。5年生と6年生の授業の違いについてということで、質問させてい
ただきました。
まだ、始まって2年間です。教育委員長は、そのときにはその授業には携わっていたわけですよ
ね。今、お聞きしましたら、教育委員会の方はこういうようにおっしゃっていました。
5年生・6年生でも、一応、歌やゲームを中心に授業を行っている。皆さん、非常に楽しそうに
行っていますよということです。それは、そうですよね。子どもたちは授業以外のことだったら、
何だって楽しいんですよ。
どのくらい楽しいか、それは分かりませんよね。私が思うに、英語教育で今言われたように、コ
ミュニケーションを高める。果たして今の英語教育をするのに、何のコミュニケーションが高まる
か、私にはよく理解できないんですよね。
教育委員会の方々は、文部省で要するにやりますよと決められると、みんな右に倣えでやってい
くんですよね。だけど、この英語教育にはカリキュラムがございません。各市町村で自由に英語教
育とか英語を学ばせてくださいということで、各市町村の自由な発想でできることになっているん
ですよ。
今言われたように、英語ノート1・2というのは、文部科学省から出されている、要するに教育
のカリキュラムですね。それに沿って行われている。
私が思うに、5年生と6年生の違いですから、5年生の方が、今もう6年生になっているわけで
す。それが6年生になっている子どもたちは、先ほど言いました、あいさつについては、どの点の
ところまでいかれているんでしょうか。
103
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
それからまたご質問があろうかと思いまして、こちらでも用意はしておいたんですが、実は正式
にこの授業が行われますのは、平成23年度、今年度4月からでございます。
ですが、その予備といいますか、いつも文科省では、こういうことを始めるよというと、2年ぐ
らい前に準備期間がございます。
その中で日本国のすべての教育委員会、
それからすべての学校等々
でその準備の中で先生方はさまざまな研修を受けたり、それからカリキュラムづくりに工夫をした
り、県でも研修会を何度もしてくださっているということで、カリキュラムがないといいますか、
先ほど議員がおっしゃった、英語ノート1がこれでございますけれども、これは全国のすべての小
学生に配られております。
個人持ちになっておりまして、大変、CDや音声、それから音楽、それからゲームというような
ことで、当然楽しい部分もあるわけですが、でも中には自分の思いを表現するということは大変難
しいことでして、子どもたちの中には何となく臆病になる子どももいるわけですね。
そんな中で学級担任が中心として、自分のクラスの子どもたちに合うようなカリキュラムを各校
で、
23年度から始まりましたので、
きちんと今までの2年間の移行措置の期間に準備をしまして、
そして行っております。
ですので、例えば今年の6年生、今年の5年生は2年前からやっておりますので、その準備期間
の間にかなり5年生になったら、どんなふうな授業をするか、それから6年生から入る子どもたち
のためにも英語ノート1が、これはかなり前から準備してございますので、これをもとに学校では
計画をしたり、それから事前に指導をしたり、それから学校の職員も大変この小学校の教師が英語
を教えるということは、英語を教えるとはちょっと違うわけですが、大変厳しい面もあろうかと思
います。
そこらへんは学校の校内研究等々で教師のみんなでコミュニケーション能力を高めるには、
どうしたらいいかなということで、2年前、本市の場合は20年、21年度で白根飯野小が中心に
なって指定を受けて公開もしました。そういう先進校の例をもとにしながら、研究や実践を進めて
まいりました。確かに議員がおっしゃるように、厳しい面もある子もいるかもしれないけれども、
確かに子どもたちの様子を見ていますと、とても楽しく、何と言いますか、中学校でいっぺんに単
語をパッと教えなければならないとか、ABCを全部書きなさいということと違って、小さい子ど
もたちほど大変、外国の言葉に、
「ハロー」とか「ナイス・ツゥ・ミー・チュー」ということで、と
ても楽しくやっておるというように、私も何度もあちらこちらの学校や、公開を見せていただいて
感じております。
順にそれらが実ることを祈っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問を行います。
一応、長い答弁でしたけれども、要するに子どもたちに英語を教える、先ほど言われましたよう
に、文化とか、その国の歴史とかに触れるとかといいましたが、ゲームとか歌を歌ったり、文化な
んて分からないわけですよね。英単語も教えないし、ABCも教えない。何をするんだということ
ですよね。
104
英語というのは、非常に難しい問題がありまして、小学校5・6年生のときに英語に触れて、こ
のときに英語に拒否反応を起こした子どもは、あと10年間、大学まで行けば10年間、英語を勉
強していくわけですよね。そのときにどのような、これは2番目のどのような影響を及ぼすかとい
うことも問題になってくるんですよ。
私が言ったのは、要するに今、教育委員長が言われた、コミュニケーションを高めたり、いろい
ろなことをしていくんだったら、英会話を、もう小さいときから教えたらどうだろうか。赤ちゃん
は母親に抱っこされながら、いろいろな言葉を聞いて、言葉を覚えていくということですよね。だ
から、小学校5年生で教えたからといって、一体何の得があるんだろうなと、非常に疑問に思うわ
けですよ。
残り時間を残してあげないと、金丸議員がかわいそうなので、2番目にいきます。
2番目といたしまして、英語教育が与える子どもたちへの影響はどう考えていますかということ
なんですが、今のこととちょっと重なりますけれども、短めにお願いします。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
お答えいたします。
小学校における外国語活動のメリットは、国際化・グローバル化に対応し、異文化を理解し、視
野や見聞を広げる機会になるだけでなく、コミュニケーション活動を通して、人格形成や人間関係
づくりにも多いに役立つと考えられています。
さらに小学校外国語活動と中学校における英語科では、授業内容や指導方法など大きな違いがご
ざいます。小学校外国語活動では、担任の先生とFLT(外国語指導講師)とで楽しく無理なく外
国語に慣れ親しむことを目標に進められております。
英語での言い方や発音など、音声学習を中心にして音楽やリズムに合わせて行ったり、カードや
電子黒板等々の機器を有効に使うことで、初期の英語教育への導入を図っています。
また、子どもたちの興味・関心ですが、平成21年度、本市で文科省より、
「やってみよう外国語
活動推進事業」の指定を白根飯野小が受け、研究を重ねてまいりました。その中で2年間の実践結
果から5年生のアンケート結果を見ると、
「外国語活動の授業が好きですか」の問いに対して、前年
の37.5%が76.8%に、また「英語が使えるようになりたいですか」の問いでは74%から
91%になっており、外国語活動への子どもたちの関心の高さや、英語を使えるようになりたいと
いう気持ちの表れなど感じる結果が出ています。
そのようなことから、今後とも市教育委員会といたしましても、子どもたちの意欲や関心がさら
に向上するような外国語活動の授業を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問を行います。
子どもたちに与える影響をどのように考えているかという質問でございましたので、子どもたち
が非常に英語を学ぶことによって、将来に向けて英語が好きになっていくだろうと答弁がいただけ
ればありがたかったんですが、
私は子どもたちに英語の与える影響ということで非常に考えるのは、
先ほども言いましたけれども、小学校の時点で英語を嫌いになったら、英語に差が出たら、中学校
105
に行ったときに、もう子どもって英語の教育の差が出てしまうんですよね。
そうしたときに、その子どもが英語にノータッチになった場合に、この子は一体どうしていくん
だろうかと。その子の時点で英語を、
「あなた好きになりましたか」
「英語を覚えましたか」と、確
認しているわけではないですよね。どこまで、その英語力が上がったかということも関係してない
ですよね。そこが一番問題なんですよ。
私の友達には、小学校のときにはあまり、私と一緒で勉強ができなかったんですが、中学校へ行っ
たときに、英語という新しい科目が出てきたんですね。そしたら、
「私はこれを一生懸命するんだ」
と。もうこれはゼロからスタートだから、みんな。小学校のときに算数、理科、社会ができても、
中学校はゼロからスタートです、英語は。ABCを一生懸命覚えた。そうした結果、大学の英語の
教授になりました。素晴らしいですね。私では、そこまでいかないから、なりませんでしたけれど
も。
そういうようにゼロから、中学校へ行って初めて見る教科で、初めてここからスタートする、A
BC、初めて単語を勉強するんだと。こういうことが子どもたちに感動を与えるんですよね。新し
い文化に触れるABC、そういうことを私も経験してきました。今まで生きてきて、教育というの
は英語がなくて不便なことを感じましたか。ここにいる方、誰も英語なんて興味ないと思うんです
よね。なぜならば、日本というのは英語をしゃべる文化ではないし、四方を海に囲まれているんで
すよ。
お隣の韓国はどうか、台湾はどうかと言いますが、あそこはもう国を挙げて、放送局まで1日中、
英語の放送が流れている。テレビも1日中、英語で放送が流れているんですよね。そういうところ
を見れば、必ず英語ができる。日本はありますか。NHKの英語の教室ですよね。
「グッドモーニン
グ」なんて、ぬいぐるみが出てきてしゃべる英語でしょう。英語というものはそういうものなんで
すね。
だから、私は必要な人が英語を勉強すればいいんですよ。商社に勤めている人とか、外交官になっ
た方とか。
一般に我々がこの中で1人だけ英語をしゃべったって、
みんなに弾き飛ばされますよね。
常に日本語です。我々は日本の文化の中で生きている。
だから、そういう方々の中で英語教育をさせるということが、非常にどのくらい難しいかという
ことです。もっと理解していただいて、英語教育に接していただきたいと思います。
あと19分ですから、3番目にいきます。
3番目に、英語教育に携わる教師の英語教育と対策はどのようになっていますかということであ
ります。これについて、ちょっと短めに答弁をお願いします。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
お答えいたします。
今回、小学校に導入された外国語活動に対する教師の英語教育対策ですが、先ほど少し申し上げ
ましたように、県・市・学校において、それぞれ研修活動や教材作成などを行っています。
県教委では平成20年度、21年度の2カ年で小学校外国語中核教員養成研修の中で外国語活動
の授業の進め方についてというテーマの研修を、各校1名の教員を中心に実施いたしました。各校
でその教員を中心に指導計画等を作成しています。
また、南アルプス市教育委員会といたしましても、県教育委員会と連携し、小学校外国語活動担
当者打ち合わせ会等々の中で、各校の現状や授業の進め方など、情報交換する機会を設け、研修の
106
時間になっています。
さらに夏休み中を利用して、各校において小学校外国語教職員研修も行っております。この夏も
行いました、すべての小学校で。私どもも参加して、楽しくというか、難しい部分もあったんです
が、学んできました。
市内各小学校において、平成20年度、21年度の2年間で30時間以上の、校内での研究や研
修を行い、クラスルームイングリッシュ(あいさつや指示、質問、依頼、激励など英語の授業など
で使われる表現)を中心にした英語表現の学習を行ってきています。
これらの研修や研究から、現在、5・6年生担任教師や授業進行をマネジメントしたり、外国語
を話すモデルとしての役割を担ったり、担任教師主導で授業を進めております。
今後も教職員の研修機会の充実を図ったり、外国人講師との連携を深めたりしながら、外国語活
動の目標である外国語に慣れ親しむ中で、積極的にコミュニケーションを図ろうとする児童の育成
やコミュニケーション活動の素地を養っていけるよう、努力していきたいと考えています。
以上で私からの答弁とさせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再質問を行います。
今、英語教育に携わる教師の英語教育の対策について、どのようにお考えしているかという質問
をさせていただきました。
今、J−SHINEという、NPOの団体があるんですよね、ご存じですか。これは国家資格で
はございませんが、小学校の英語活動、英語教育を行う上で必要な知識と技能を有し、児童英語教
育指導者としての十分な能力を有していることを証明する資格なんですよね。
こういうNPO法人が、この英語教育に対して、こういう資格をするという認定のことを行って
いるんですよ。これから小学校の先生方が英語を教えていくのであれば、このような資格を先生方
に取らせる考え方は、教育委員会として持っておりますか。答弁をお願いします。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
この授業は先ほど申しましたが、23年度から正式にということで、文部科学省のほうで日本の
子どもたちが早くから英語に親しもうという中で、文科省で行われていることでありまして、私ど
もが個人的に南アルプス市だけで進めているわけではございませんので、そのような小学校の先生
方の英語能力を高めたり、どういうふうに子どもに接するかという研修は十分やっていきますが、
個人的にはそういうものを取りなさいとか、取ったほうがいいとかは申しておりませんが、中には
大変好きで、もうすでに英検の何級を持っているという小学校の教師もあると思いますし、それは
またこれから中学校の英語の先生との交流の中でも進めていきたいと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
再々質問をします。
今、私はこのような資格を南アルプス市の教育委員会としてやっていきますかという質問をした
107
んです。全国的にはどうでもいいんですよ。南アルプス市としてやっていく考えはありますかとい
う質問をさせていただきました。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
今ちょっと教育長ともお話ししましたけれども、特に今のところは考えておりません。文科省や
県教委や各校の研修、南アルプス市の研修で十分、小学校5年生からの英語教育には十分な能力を
培えるだろう、実践も通して必要ですので、そのように考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
小林敏徳君。
○12番議員(小林敏徳君)
時間がございませんので、この質問については、また機会がありましたら、詳しくしたいと思い
ます。
金丸君、すみませんでした。
以上で終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で小林敏徳君の質問を終結いたします。
次に質問順位7番、金丸忠仁君の発言を許します。
2番、金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
新風クラブの金丸忠仁です。
先に通告したとおり質問いたしますので、よろしくお願いします。
1項目目の防災訓練について。
中込市長の選挙時以降、防災に対する考えに対して、ハード面よりソフト面に重点を置き、私の
考えと基本的には同じであり、地域防災力強化、減災について、論議を通して一緒に進んでいきた
いと思いますので、よろしくお願いします。
そこで中込市長もよく言われておられる、自助・共助・公助、あえて質問はしませんが、市役所
の役割はそのうちの公助の部分です。
東日本大震災からも半年経った今でも公助は進んでいません。公助を組織的に担う市役所におい
て、個々の職員の朝4時の招集に優先順位が高いとは思いません。市役所が組織立って支援できる
体制を整えるために行った職員向け早朝参集訓練は成果があったと考えますか。
また、災害時に職員の住んでいる地元に大きな被害があり、援助を手伝う場面になったときに、
地域の住民と協力し、救助に当たるのが市役所職員として当然のことだと思います。
公明党の齊藤議員の答弁で、地域の被害復興が一番とのこと、感心しました。災害時は自助・共
助・公助の順で時間的な復旧も行われていくと思います。ただ、市役所に職員を集めることが実際
の災害時に臨機応変に対応できる訓練と考えますか。市長の考えをお聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
金丸忠仁議員のご質問にお答えいたします。
108
発災の時間や季節により、災害後の対応はだいぶ違った様相と方法が求められると考えておりま
す。
16年前の阪神淡路大震災は早朝の5時台、
平成16年の新潟中越地震は夕刻の5時台、
その4年
後の新潟中越沖地震は午前10時台、本年3月の東日本大震災は午後2時台と、すべてで違った時
間に発生して、それぞれに違った対応を強いられております。
このような中で職員も一被災者となったり、道路や橋が寸断し、登庁したくでもできないという
事態も発生し、職員は恐らく発災から半日程度までに10%程度しか参集できないと、一般的には
いわれております。
私が市長に就任した4月以降、市民の方にはとにかく自らの命を守っていただく。そして地域で
避難を心掛けていただくことをお願いしてまいりました。
これに応えるため、市といたしましては、災害発生後すぐに市民の皆さまのところに職員を派遣
し、情報の伝達や風評被害等をなくし、安心・安全をお届けできるよう、職員に対する本年の防災
訓練は午前4時という時間を設定し、参集を行いました。
本年3月に発生した東日本大震災を見ても、想定をはるかに超えた未曾有の大災害であったわけ
ですが、今回の訓練はマンネリ化を防止するため、今までの訓練の枠を取り払い、指揮命令系統を
はっきりさせ、市民のために何をまず行うかを考えた訓練でした。
こうすることによって、いかなる問題にも対応できる融通さ、つまり議員が質問する臨機応変に
対応できるものであり、十分成果のあった訓練だったと思っております。
そして地域を重視するのかというご質問でありますが、市職員はまず地域の中の一員でありまし
て、これは重視して、そのうち駆け付けていただき、その与えられた職員の中で私が全般を判断し
て、適切に、速やかに、自ら守っていただいている住民のところに馳せ参じる、こんなことを狙い
に、今後とも訓練を実施していきたい、このように思っております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
再質問をいたします。
その早朝の参集訓練について、反省会というか、要するに市長のアイデアできっと行ったと思う
んですね。ある程度、秘密裏というか、サプライズというか、そういう形で行ったと思いますが、
その反省を市役所内部の危機管理室を含めて、そういうところで反省会というか反省を行ったかど
うか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
早期参集訓練についての反省を市役所内部でというご質問でございますが、
これにつきましては、
早朝訓練のみならず、訓練全体の反省をしていくわけでございますが、現在、各部署におきまして、
先般の訓練に対する内容の検討、それからそれぞれの課題等の状況報告をまとめているところであ
ります。
その内容等を検討する中で、今後にも生かしていきたいということでございます。
以上です。
109
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
再々質問をします。
この4月にボランティア休暇というものが設定されたというか、始まったわけですが、消化率、
要するに職員、今回ある意味、自衛隊ではないんですが、市長の命令で集まりました。そうではな
くて、自主的に自分がボランティアで被災地へ行って救助活動をしようという、そういう気持ちの
表れは、ある意味、このボランティア休暇の消化率だと思いますが、どのくらいの消化率なんでしょ
うか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
この制度につきましては、有給休暇と違いまして、自発的な職員の意思に基づく特別休暇という
ことでございますので、一律に全職員が消化するというような制度ではないわけでございますが、
6月の定例会において、職員のボランティア活動に参加しやすい環境を整備するということで、日
数を5日から7日に拡充されたということでございます。
今回この制度を利用して、ボランティア休暇を取得した人数は現状3人でございます。それぞれ
3日ずつ、計9日間、取得しております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
再質問します。
3人ということで、私は大変少ないのではないかなと思います。実は南アルプス市社協で主催し
た防災ボランティアの、
私が行ったのは釜石市と南三陸へ行ったんですが、
3回開催したんですが、
そのうち市の職員が、それは金曜日の夜から出かけたので、ある意味、休暇を取らないで行けたと
思うんですが、
その中で何人かの市役所の職員と一緒に同行しました。
大変一生懸命やってくれて、
市役所の職員もまんざらでもないなと、つくづく感じました。
そういう意味で、もっとこのボランティア休暇を消化させようという、そういう考えはいかがで
しょうか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
今、申し上げましたのは、制度のボランティアを利用したということで、それ以外に社協のボラ
ンティア、今、金丸議員が言いましたように、社協のボランティア等を利用して参加した職員も7人
おります。ほかにもボランティアでと、個人でもあったかと思いますが、そういう状況でございま
す。
このボランティア休暇の消化率をどのようにということでございますが、全職員、インフォメー
ション等通して、制度推進について周知徹底を図るということでございます。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
110
○2番議員(金丸忠仁君)
2項目目の質問をいたします。
(2)として自主防災組織、防災資機材整備事業補助金について。
補助金を申請しているということは、ある意味、防災訓練がマンネリ化しないように、創意工夫
していると考えます。
過去5年間、毎回申請を出している地区は16あるのに対して、申請を5年間で一度も出してい
ない地区が24地区あります。
そこで、ここであえて地域名を発表すると、旧白根で飯野1区、在家塚2区、在家塚3区、在家
塚4区、百々3区、百々7区、上八田3区、上八田4区、今諏訪1区、今諏訪3区、今諏訪4区、
今諏訪5区、今諏訪6区、源3区。芦安へいって、芦安東区と西区。旧若草で十日市場。櫛形で櫛
形雇用促進住宅、八幡、上野。甲西で西新井、湯沢、神ノ木、清水です。
以上の地区があるが、防災意識の向上の観点から、どんな問い掛けをして、この補助金を有効に
使おうと考えているのか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
平成18年から始めた地区に対しての災害時に備える資機材の支援事業でございますが、当初は
予算を700万円とし、2年ほど行い、その後、予算を600万円とし、進めてまいりました。
東海地震避難強化指定地域に指定された後、合併以前の町村時代から各地域の防災力を高めるた
め、また地域間格差をできるだけ解消できるように、均一的な応援を行ってまいったところでござ
います。
こういった支援事業の方法について、市ですべて購入し、地域に同じように配分する方法と、現
在取り組んでいるように、地域で実情に合ったものをそろえていただき、それに対して補助する方
法があると考えております。
ここの何年かの集計を取りますと、確かに毎年購入する区、何年かに一度購入する区と、全く購
入していない区があります。
市といたしましては、地域で独自性を考え、命を守る手段としての資機材の購入に対して、今後
も支援を行ってまいりたいと考えております。
本年は一度も整備していない区には、他の区で購入している資機材の内容や整備していただく趣
旨、整備状況のさらなる進捗化を文書にしてお願いしたところでございます。
ただ、すでにそろっていることで購入する必要がない区や、区の事情により購入を見送っている
ことも、要因であると考えられます。すべての区に強制的に購入の指示を出すわけにはまいりませ
んが、実例などを示し、啓発については今後も進めてまいりたいと考えております。
ただ、3.11東日本大震災を間近に見、各区では独自に工夫を凝らして必要なものを洗い出し、
防災リーダーや区長さんを中心に、地区内の防災に取り組んでいただいております。物資を取りそ
ろえること、また人命を守ることを両輪として、さらに防災意識の向上を図ってまいりたいと考え
ております。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
111
○2番議員(金丸忠仁君)
ありがとうございました。
以上で質問を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で金丸忠仁君の質問を終結いたします。
新風クラブの割り当て時間が数秒でしたので、質問を終結いたします。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
大変ご苦労さまでした。
散会
午後 3時59分
112
平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 3 回 定 例 会(9月)
9 月 2 7 日
113
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)(20日目)
平 成 2 3 年9 月 2 7 日
午 前 9 時 3 0 分
於
議
1.議事日程
1.諸報告
日程第 1 市政一般に対する質問
(一般質問)
質問順位
8番
渡 辺 聖 香 君(かがやき21)
〃
9番
内 藤 政 勝 君(かがやき21)
〃
10番
清水
〃
11番
森岡千代野君(かがやき21)
〃
12番
向 山 敏 宏 君(南政クラブ)
〃
13番
石川
〃
14番
穴 水 俊 一 君(日本共産党南アルプス市議団)
〃
15番
藤 本 好 彦 君(無会派)
114
実 君(かがやき21)
壽 君(新生アルプス)
会
議
場
2.出席議員は、次のとおりである。
(24名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
3番 藤 本 好 彦
18番 齋 藤 秀 男
20番 浅 野 伸 二
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(17名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
嶋 田 政 彦
総合政策部長
中 澤 君 雄
市
民
部
長
齊 藤
保健福祉部長
戸 田 和 徳
長
保 坂 秀 人
長
山 本 道 雄
昇
農林商工部長
米 山 俊 彦
建
企
長
加 藤 邦 夫
消
総 務 部 次 長
小 池 正 之
総 合 政 策 部次 長
櫻 本 政 明
会 計 管 理 者
森 本 直 美
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
鶴 田 美津枝
教
長
保 坂 昌 志
代表監査委員
長 沼 武 久
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
115
設
部
防
育
育
部
再開
午前 9時30分
○議長(深澤永雄君)
ただ今から本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
農業委員会長 村松昇君は、公務のため本日の会議を早退する旨の届け出がありました。
なお、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。
一般質問通告表の質問順位8番より、議事を進めてまいります。
質問順位8番、渡辺聖香君の発言を許します。
1番、渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
おはようございます。
かがやき21の渡辺聖香です。
南アルプス市コミュニティーバスについて、質問いたします。
山梨交通の路線バスのみだった本市にとって、通学・通勤・病院通い・買い物の足などの確保は、
市民サービスの課題であると考え、コミュニティーバスは平成22年度から実証運行を行っており
ます。
しかし、
昼間の利用率が低いとの理由から、
本年4月より新たなルート策定と料金の改善を行い、
6月より土日運行が竜王駅間では行われております。8月の広報では新たなルートのお知らせや、
朝夕の通学・通勤時の利用を中心に、1日平均133.5人の利用者があると報告されています。
また、最近の総務政策推進課担当者の調査では、4月からの利用者は延べ1万2,582人と、
昨年の同じ時期より1.6倍と増加しているとのことですが、残念ながら、昼間の利用者の伸びが
少ない現状はなかなか改善されておりません。
南アルプス市公共交通のあり方に関する基礎調査報告書の資料から、マイカー保有数5万4,
624台、50歳から80歳の免許保有者2万1,114人とあります。マイカー保有率の高い山
梨県の地域性から、昼間の利用が少ないのは当たり前のことですが、これからの社会のあり方を考
えると、今、車の運転ができる市民の皆さんも将来は免許を返納するときが来ます。
今までは車に頼る生活でしたが、次世代につなぐことを考えると、今から私たちも公共交通を利
用するすべを身に付け、生活の中で身近に利用できる移動手段としての意識を持たなければいけな
いと考えます。
平成23年度も国の緊急雇用創出事業費を含め、約4千万円の予算でコミュニティーバスの実証
運行がなされています。
今後、高齢者社会の現実や全県一区になった県立高校への子どもたちの通学の選択や範囲の拡大
を考えると、公共交通機関なしでは考えられないのですが、今後の公共交通、コミュニティーバス
について、市長のお考えをお聞かせください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
116
○市長(中込博文君)
渡辺聖香議員のご質問にお答えいたします。
現在、
本市では市外鉄道駅と連絡するコミュニティーバスの2年目の実証運行を行っております。
昨年度と今年度につきましては、県の緊急雇用創出事業および国の地域公共交通活性化・再生総合
事業費補助金を活用し、事業を実施しておりますが、いずれの補助金も今年度で終了となります。
県の緊急雇用創出事業につきましては、当初から2年の予定でありましたが、国の補助金につき
ましては、制度改正等もあり、当初3年間の予定が2年間に短縮されております。3年間の実証運
行でスタートした事業でございますが、現時点では来年度の補助事業がなくなることから、財源が
厳しくなると認識しております。
今後はバス利用者の声を聞き、またこれまでの事業実績をもとに、地域公共交通活性化協議会と
検討を進める中で、来年度の方向性を出していく考えでおります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
再質問をさせていただきます。
第3回今議会開催にあたり、中込市長から説明いただいた要旨にも、市民が求めるまちづくりと
持続可能な社会の実現についても触れておりました。
今後、南アルプス市の新たな産業を考えるとき、県外から市に観光やビジネスで来ていただく方
は多いと思われます。
市長は南アルプス市の新たな産業の開発と、県外からの観光客の受け入れやビジネスの場として
の本市の構築を考えておられますが、この点から公共交通やコミュニティーバスの利用についての
お考えをお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
私は将来の南アルプス市は市外から、あるいは県外から多くの方が来て、そしてこの南アルプス
市の自然と文明が調和した素晴らしいまちに大勢来ていただけるということを願ってプロジェクト
を立ち上げ、努力しております。
そうなりますと、公共交通、これが必要になって、マイカー等がいっぱい来ると混雑したまちに
なるだろうということで、議員が言われるような、そのための準備を今からしていく必要があると
いうことは認識しております。
しかしながら、昔はボロ電という電車があって、それを皆さんがマイカーを乗るがために使われ
なくなって、これは廃止になった。
また、これから高齢化社会に向けて、それも必要になってくる、こういうことですが、私は2つ
の考え方があると思います。私は前にある哲学の先生から教育を受けたときに、道路というのはつ
くってきれいに整備したあと、人を呼んでその地域を活性化するやり方と、人がいっぱい来て、こ
こを整備しないと、もう通行が不便ではないかといって、それで道路を整備する。この2つの手法
があると思っております。
都会のように、すごく大勢の人が今、一極集中で集まっているところと南アルプス市、私はその
117
調和を図るために、
これから努力していくんですが、
現時点で南アルプス市の公共を考えるときに、
まず人が来ることをみんなで、
市民の皆さんと大勢来ていただくことを努力しようと。
来たときに、
その来る状況を見ながら、ニーズを見ながら、公共整備をする。この後者のほうのことを現時点で
は考えていきたいと。
私が企画しているプロジェクトが成功して、どんどん来るときには、議員がおっしゃられるよう
なものを早急に立ち上げて公共交通を、また今回の試しでやっている、この3年間の事業の成果も
参考にしながら、そして早急に、それは並行したというような考えですが、現時点では、まだ時期
尚早かと思っておるところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
それではもう1つ再質問をさせていただきます。
公共交通やコミュニティーバスを生活の一部ととらえ、利用する意識が薄い市民の皆さんの現状
ですが、環境負荷を伴うマイカー使用から公共交通について考え、利用し、そのシステムを育て上
げる意識を持ってもらうような機会を持つことが利用率アップにもつながると考えますが、市長の
お考えをお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
議員のおっしゃられるのは、今、過去の例を見ますと、ボロ電を利用してきたんですが、車をみ
んな各家庭でそれぞれ持つようになった。そして公共機関のボロ電を使わなくなった。だからボロ
電も採算が合わなくて廃止になった。
でも将来の高齢化社会を考えたときに、公共交通機関が必要なので、市民もそういう公共機関を
もう1回、育て上げようではないかというご提言だと思っております。
私もこのことは本当に大事であります。これは、ですから将来を見据えて、市民が水から公共機
関についても考えていただくような機会を、これからつくっていきたいと。これは私がお気軽座談
会を含め、市民の皆さんと接するところがあったときには、将来の交通についても、皆さんのご協
力がなければ、コミュニティーバスを運行しても、電車を通らせても誰も乗らないんだったら、そ
れは意味のないことになるということで、これからの世の中は二酸化炭素の削減にしても、そうい
うクリーンな社会ということになれば、公共機関を規制することが大事だということで、このこと
についても、市民の皆さんの協力がなければ、そんな公共交通は成り立たないわけですので、そう
いうことも市民とともに考えながら、また公共交通がスムーズにいくような、クリーンな社会をつ
くるような、そういう意識の啓蒙にお互い図っていくと、このように思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
ただ今の市長のご答弁をいただきまして、例えば富山市ですが、人口が41万7千人で当市とは
本当に比べものにもならない大きな市ですが、まちづくり事業のトータルデザインとして、ライト
118
レールというものを取り入れています。
こちらのほうは第3セクターを行政と市民と企業と、それから富山大学が参加して、運営会社を
設立し、雇用の場を創出して運行している実績があります。
新しいシステムを構築し、出現を目指すのであれば、その手法等も参考にしていただきながら、
私たち市民も利用も含めて参加することが必要だと思います。
いずれにしても、地域公共交通活性化協議会でご検討いただくということですので、さまざまな
角度から実証運行の検証をしていただき、ゼロにするのではなく、次のまちづくりにつながってい
くために、プラス思考で検討していただきたいと希望いたします。
次の質問に入らせていただきます。
次に、みんなでまちづくり協働事業について、質問いたします。
この事業は平成21年度から募集が行われ、市民の皆さんの提案事業、公募事業があるとお聞き
しております。21年度では提案事業が3件、公募事業が1件、22年度は提案事業が4件だった
と報告を受けています。
また、本年度も6月の広報やホームページに募集要綱が掲載され、8月31日に締め切られまし
た。今年度の応募は提案事業が4件と確認しております。
21年度の審査結果の会議録、審査委員の県立大学 市原教授のコメントにもありましたが、市
民の皆さんからの応募、市役所各部署からの応募が少ないのではないでしょうか。市民の皆さんが
地域のまちづくりを自らの手で行うサポートとしては、とてもよい企画だと思います。もっと関心
を持ってもらうために、広報に力を入れ、参加募集を積極的に呼び掛ける必要性があると思います
が、市はどのように今後、市民の皆さんの参加を増えやしていくお考えでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
みんなでまちづくり協働事業につきましては、平成16年8月にみんなでまちづくり推進会議を
設置し、以降、協働のまちづくりの機運が高まるよう、各種事業を進める中で平成21年6月に第
1回の公募提案事業の募集を開始いたしました。
公募提案事業につきましては、これまでの2年間で8件の事業が実施されております。今年度に
つきましては、募集期間中の応募は4件であります。募集につきましては、6月広報のほか、市の
ホームページにおいても、制度の説明や提出書類の案内のほか、様式書類もダウンロードができる
ようになっていますが、議員ご指摘のとおり、PR不足ということであれば、今後さらに市民の皆
さんに分かりやすく広報を行うとともに、市民活動団体を中心に制度の浸透を図ってまいりたいと
考えております。
協働事業の制度は事業の実施そのものが目的ではなく、地域づくりの1つの手法として、市民と
行政が協働していくものと考えております。
今回、
私が行おうとしている4つのプロジェクトは、
市民とともにつくり上げるものであります。
この事業の具体的な実施については、市民との協働をお願いしていくつもりであります。
これからも市民活動センター等とも連携を取り、さらに協働のまちづくりの機運の醸成に努めて
まいりたいと考えております。
以上です。
119
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
再質問をさせていただきます。
昨日の齊藤議員の質問にもありましたが、ボランティアやNPO団体との直接窓口である市民活
動センターの役割は大きなものがあると思われますが、情報発信、活動団体の相談や必要な関係機
関への橋渡しなど、多岐にわたりサポートすることはあります。
この事業についても、気軽に相談でき、情報提供ができるセンターであってほしいと希望いたし
ます。
今後の市民活動センターの役割から、この協働事業が広く市民の皆さんに活用され、参加・参画
できるようにするために、担当課のお考えをお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
ただ今の協働事業の関係で、広く一般の方々にPRしていきたいということでございますが、ボ
ランティア団体も今、
市民活動センターのほうでそれぞれサポートもしているわけでございますが、
今後はやはり市民によく伝わるように、ボランティアの人たちにそれぞれそういった研修会もした
り、一般の市民を対象にして、例えば市の内容が、具体的にある程度勉強できるような機会も設け
ていかないと、なかなか市と市民との接点というものが、やっぱり近くなっていかないと、なかな
かボランティアが育ちにくいということもございますので、そういったことも今後は検討して、市
民と行政との接点を持っていけるように、そんなことも考えていきたいと思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
ぜひ、この市民活動センターのほうから、こちらのほうのセンターに登録している団体の活動内
容や、団体の様子は分かっていると思いますので、この協働事業についても声掛けをしていただき
たいと思います。
それでは2つ目の質問に入ります。
この企画は今年度募集、来年度実行と、募集から企画実行まで2年がかかります。市民がもっと
参加・参画しやすいように、応募から企画実行までの期間を短くするべきだと考えます。
これからはまちづくりを行う上で、あらゆる場面で市民の皆さんの参加は必須です。行政サイド
のシステムや方法だけではなく、市民の皆さんが参加・参画しやすいシステムや方法を考慮すべき
だと考えます。
予算付けも来年度執行ではなく、募集期間を早めて、企画内容によっては、当該年度執行できる
ように提案いたしますが、市としてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
協働事業提案制度の応募から事業実施につきましては、みんなでまちづくり行動計画に基づき、
120
協働事業公募制度および提案制度実施要領に示しております。
提案された事業は関係部署との協議をし、審査会を経て事業化されますので、すべての事業が採
択となるものではございません。市民からの提案を受け、この提案に対して事業を行う担当課も提
案者の思いを受け止め、まさに両者が協働して事業計画案を練り上げ、担当課は提案者とともに審
査会に臨み、承認が得られた後、市長を本部長とする市民協働推進本部の決定を受けて、予算化さ
れます。
この過程は、市政への市民参加の促進という観点から、非常に大切な手順と考えております。応
募から予算執行までの期間の短縮については、審査回数を増やすなど、予算執行内の期間が短くな
るよう、なお方策を考えていきたいと考えております。
議員提案の中で、
すぐに結果を出さないと、
市民の方はその意欲が低下してしまうということも、
これも私も十分認識しております。
しかし、その事業自体が真に市民の税金を使って役立つものなのかも、これも慎重にやる。この
2つの狭間で市長としては慎重にやっていきたい。そんな中で議員に提案いただくように、できれ
ば、その審査会の数を多くやって、これは早急、重要であるならば、議会で補正のご承認をいただ
く。
そして、また回数を多くして、後半にその事業が提案されるならば、本予算のところにやって、
年度当初の早急を兼ねていると。こんなようなことで議員のご提案をいただきながらやっていきた
いと、このように思っています。
今後とも事業を実施していく中で、必要な改善点があれば改善しながら実施してまいりたいと
思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
渡辺聖香君。
○1番議員(渡辺聖香君)
多くのNPOや団体の方の参加から、
より良いまちづくりに発展できますよう期待しております。
以上で私の質問を終わらせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
以上で渡辺聖香君の質問を終結いたします。
次に質問順位9番、内藤政勝君の発言を許します。
11番、内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
かがやき21、内藤政勝です。
4点にわたって質問させていただきます。
台風12号・15号は、全国各地に甚大な被害をもたらし、土砂崩れ、河川の氾濫などにより、
多数の行方不明・死者が出ました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被
害に遭われました方々にお見舞いを申し上げます。
今回の被害は深層崩壊など、想定外のものが多く、市の防災計画策定にあたっては、慎重に対応
をするよう、お願いを申し上げる次第であります。
では、質問に入ります。
まず第1点目のマニフェストについてであります。
市長選における市長のマニフェストには、基本市政・基本構想に続いて、重点施策、4年間で行
121
うべき重要施策が掲げられております。完全実施されることによって、市民の望む素晴らしい南ア
ルプス市ができるものと思っております。
中に、市民の皆さまと6つの約束がありますが、その1つに自立に向けて頑張る市政として、ス
ピードある財政改革の実施であります。市長および特別職の給与、退職の見直しが約束されていま
す。
現在は健全財政を維持しているものの、こんにちの経済社会情勢による市税の減収や普通交付税
の減収が始まり、一般財源が大幅になくなり、同時に算定替えの終了等を踏まえて、厳しい財政状
況が続くわけですが、踏み込んで姿勢を打ち出したものと思っております。
市長の考えをお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
内藤政勝議員のご質問にお答えいたします。
私は市の財政は大変厳しい状況であるという認識を前提に、
今後ますます財政状況が厳しくなり、
職員の給与等をカットしなければならないような状況になってしまった場合には、率先して市長を
はじめとする特別職の給与等を見直す必要があるという考えをお示しいたしました。
見直しありきではなく、その覚悟を持ちながら行財政改革の推進とともに、地域活性化の取り組
みを進め、市職員と一丸となって歳入を増加させるような市政運営に努め、ふるさと愛プロジェク
トを成功させ、でき得るならば、逆に市職員を含め給与を上げるようなまちづくりを実現してまい
りたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
市の財政課の試算によりますと、現在50億円の人件費を40億円に切り詰めても、約25億円
足りないというような見通しでございます。それから市長もご存じだと思いまずか、改めて言うま
でもないですが、マニフェストとは従来の選挙公約が具体性に欠けているものを、抽象的であった
ことから従来型の選挙公約を区別して、政策の目標・数値・達成期を明示した文書というようなこ
とでございますが、このマニフェストに対して、市長はどういうお考えがあるでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
市長になる以前の私の財政に対して、大きなところの流れは分かっています。
そして、なって以来、財政課から状況の報告を受け、今後、厳しい状況になることは認識しまし
た。でありますが、私はその中ででき得るならば、財政においても、財政を消極的に運営するので
はなく、積極的に、将来、税収を増やすように、事業に取り組んでいくことが大事ではないかとい
うことで、プロジェクトを立ち上げております。
そんな中でやっておりますが、では現時点における財政はどうかと言いますと、我が南アルプス
市は全国的に経済指標を見ても、それなりの順調な、平均以上の位置にあるものですから、今、当
面、具体的にそれをやるということではないというのが、現時点です。
あと、2点目のマニフェストというのは、具体的な数値をということであります。私も具体的に
どれだけ削減する、
切り詰めるということは示していなくて、
まずそういう積極的な財政のもとに、
122
本当に厳しいのであるならば、まず人件費から削減するのは、これ市民の皆さんに対して妥当なこ
とである。
なおかつ、人件費の中でも最初にやるのは特別職である、このように考えてマニフェストを、や
や抽象的ではありますが、議員に指摘されるような、具体的なものではないと思いますが、そんな
ことで掲げて、現在に至っているというところでご理解をいただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
ご答弁をいただいたわけでございますが、市長が給与の見直し、退職の見直し等につきまして、
言及されたことにつきましては、財政が厳しいなということを一般の市民に伝えたというようなこ
とになると思いますが、今日の新聞にも人事院勧告等が出て、ボーナス等につきましては据え置き
のようでございますが、依然として一般職の場合はここ2、3年減ということでございますから、
そちらのほうへは影響しないように、今言ったように歳入を増やすというような状況の中で取り組
みをお願いしたいなと、こんなふうに思いますが、健全財政が姿勢を運営する一つの基本だと思い
ますから、ぜひそこのところをしっかりお願いしたいと思います。
以上で1点目の質問につきましては、終わりたいと思います。
次に、質問に対しての検討総括について、ご質問いたします。
定例議会において、代表質問、一般質問が行われていますが、本市の場合は質問議員が多く、活
発に展開しているところであります。
今回から一問一答方式が採用され、市民にも理解されやすくなったと思います。質問も行政全般
にわたっており、疑問点をただしたり、新規政策の採用などを要求したり、多岐にわたっておりま
す。そんな中で私たちも政策能力を問われるところであります。
議会終了後、答弁したことについて、検討事項等については、どのように検討総括しているか、
お伺いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
議会において、ご質問を受けた項目については、再質問・関連質問を含め、各部局において対応
方法を検討し、庁議などの市の意思決定を踏まえ、市の具体的な取り組に結び付けております。
また、各部局における議会質問項目と、その後の対応につきましては、半年ごとに報告をまとめ、
その進捗状況を一括管理しております。
議会におけるご質問などは、民意を市政運営に反映するための貴重なご意見として受け止め、施
策に反映させていただいております。
今議会から一問一答方式が採用されました。ご指摘いただきました事項につきましては、真摯に
受け止め、市政に反映させてまいります。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
市民部長の関係になると思いますが、昨年、私が9月議会の代表質問で地下水の保全条例の制定
123
につきまして質問いたしました。ちょうど1年経つわけでございますが、その進捗状況、どういう
検討をしているかということにつきまして、お願いします。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
地下水の条例の進捗状況でございますが、この件につきましては、まず結論から申しますと、条
例の制定については、しばらく見合わせたいという考えでおります。その理由としましては、山梨
県の地下水の保全保護及び採取の適正化に関する要綱というものがございまして、その中にそれぞ
れ各市の開発とか、そういった中の項目も重視しながら、それぞれ許可をしているということがご
ざいます。
ですから、
そういった状況の中で今現在としましては、
その県の要綱によりましてやっていって、
何ら問題ないではないかという担当の調査の状況でございます。
それから、他市の条例等も見るわけでございますが、やはり県の要綱とさほど変わりはないよう
な状況になっております。最近、富士吉田とか忍野村とか、そういったところで条例をつくってい
るわけでございますが、そこはミネラルウォーターとか、そういった工場が出てきて、やはり市独
自で規制をしていかないと、という状況がございます。
ですから、市独自でそういった規制をしなければならない状況になってきた段階で、南アルプス
市としましても、そういった条例を検討していきたいと思っております。
ですから、今のところ状況を見ながらということで、今の段階では条例をつくるということは考
えてない状況でございます。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
去年の9月の答弁でございますが、そのときはいわゆる梨大が非常に地下水については詳しいと
いうことで、県と協議をするということにもなっているそうでございますが、梨大の状況なんかは
聞いたことがあるでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
山梨県の国際流域環境研究センターというところで、
それぞれ検査しているわけでございますが、
現在、地下水については、良好な状況であるというような報告を受けております。
ですから、市内のそういった、あまりたくさんのミネラルウォーター等が採取されるような場合
があれば、またそのときはあれですが、現在、今諏訪の工業団地のところで、採取をしているわけ
でございますが、5年間の継続ということで、今現在も継続中でやっておりますが、とりあえず今
のところは良好な状況であるという状況でございます。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
条例制定が1つの前提だと思いますけれども、その条例制定に踏み切るのは、どういうときに条
例制定に踏み切る考えでおりますか。
124
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
条例制定につきましては、やはりそういった大量に地下水をくみ上げるというような状況が出て
くれば、踏み切っていかなければならないと思いますが、今までの開発行為が行われるときには、
すべてそれぞれ担当部署に合議が出てきますから、そういった状況の中で判断していきたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
2点目は終わりまして、次に3点目に移ります。
市議会議員の議員委嘱についてでありますが、市の条例等に基づいて、各審議会委員に市民とも
に市議会議員が委嘱されております。
法定以外の審議会等に議員が委嘱されることは、二元代表制のもと、議決機関に議員が加わるこ
とは立法監視の立場から、好ましくないと思います。審議会等で決定し、その案件をまた議会で議
論して決定することは、議員の立場からいかがなものと思われます。
市長の考えをお願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
地方自治体では首長と議会議員とともに住民が直接選挙で選ぶという二元代表制を取っており、
首長も議員も住民の代表として地方自治体の施策や行動、そして予算の適正化を違う立場から注視
し、住民福祉の向上と地域の発展のために、間違った方向に進まないようにすることが重要な責務
とされております。
また、地方自治法で普通地方公共団体は法律、または条例の定めるところにより、執行機関の付
属機関として自治紛争処理委員、審査会、審議会、調査会、その他の調停、審査、諮問、また調査
のための機関を置くことができると規定もされております。
近年の社会情勢の変化等により、必要性が求められる条例や施策等の制定・改廃、また策定等に
ついて、市民の意見や専門的な知識を行政に反映し、また公正性を確保するため、市民・各種団体・
専門的な知識、または経験を有する者等の意見を必要とするため、地方自治法の規定により、設置
される附属機関の構成員については、特段の規定を置かず、一般的には自由に任命され、委嘱され
るものであり、議員もその審議会等の委員になることは禁止されているものではありませんので、
本市においても、設置されている審議会等に市議会議員の皆さまにも参画していただいているとこ
ろが現状であります。
しかし、
内藤議員のご質問のとおり、
地方分権と市議会の活性化に関する調査研究報告書の中で、
議員の審査会等への参画の見直しが提言されており、市長の設置する付属機関である各種審議会、
協議会などに議員が委員として任命されて参画する事例が多いが、立法機関と執行機関との機関対
立型を取る民主的な地方制度の趣旨に反し、適当とはいえないとしております。
しかしながら、一方、議員の審査会への参画により、審議内容が効率的で議論が深まることも否
125
めないと考えております。
今後は、議員のご指摘を重く受け止め、ケースバイケースで委員の選考を行っていきたいと考え
ております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
先般、私たちの会派で埼玉県の所沢市へ行きました。そこではすでに議会の基本条例なんかが制
定されているわけでございますが、その基本条例の中に改正点として、いわゆる法定以外の審議会
から議員の派遣を引き上げるということで、議会で市長さんのほうへ申し入れをしたということの
中で、基本条例の中でそういうことをうたっているということでございますが、所沢市はちょっと
私たちが行ったときに、説明なんかも議員さんにみんなしていただいたりということで、ちょっと
レベルが上かなという感じもするわけでございますが、
議員活動に専念するということの中で、
いっ
たん審議会等で議論をして、また改めて、例えば条例なんかが関係しておりまして、ここの議会で
議論をするということになりますと、審議会のほうでは反対をしたけれども、議会のほうでは賛成
をすると、そういうことになりまして、ちょっと二重のような形になるではないかということでご
ざいますが、そういうことでそれらにご配慮いただきたいということで、これは要望しておきたい
と思います。
それでは次の質問に入りたいと思います。
これは小中学生の暴力行為についてであります。
山梨県教委が発表した昨年度の問題行動調査によると、県内の公立の小中学校・高校の暴力行為
は前年度より13.8%増加、その中で中学生・高校生が微増にとどまっているけれども、小学生
は前年度から9.3倍に急増しているという。
市内の小中学校の状況はどうでしょうか。
そして、
その暴力行為はどういう内容のものであるか、
お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
教育長、横小路君。
○教育長(横小路允子君)
内藤議員のただ今のご質問にお答えいたします。
平成22年度の山梨県内公立小中高等学校における暴力行為の発生件数は305件で、前年度
268件から37件の増加がありました。そのうち、県内小学生によるものは4件から37件に急
増し、議員ご指摘のとおり、約9.3倍となっています。
しかしながら、本市における小学生の暴力行為発生件数は昨年、本年度の調査とも0件という状
況になっています。
この背景にはいくつかの要因が考えられますが、小学校における教職員の日ごろの子どもたちへ
の声掛けや、細かな支援等の児童指導、また市教育委員会の指定事業の中の楽しい学校生活を送る
ためのアンケートを活用し、学級内の満足度や友人関係等を把握し、学級集団づくりを進めている
ことなどが、暴力事件やいじめなどを未然に防いでいるものととらえています。
今後も暴力行為ゼロを継続できるよう、学校は言うまでもなく、市教育委員会といたしましても
努力していきたいと考えています。
また、中学校における暴力行為については、本年度1学期末の段階で1件の報告がありました。
126
その内容につきましては、生徒同士のちょっとした誤解から生じたものであり、その後の担任や生
徒指導担当教諭の指導のもと、現在は落ち着いて学習活動に臨み、生徒同士の関係も良好であると
報告を受けています。ケガの程度についても、特に医療機関に受診するようなものではありません
でした。
今後も市内小中学生の暴力行為等の問題行動については、未然防止を前提に積極的な生徒指導を
心掛けるとともに、問題行動における迅速・誠実な対応に努めていきたいと思っています。
以上、私からの答弁といたします。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
問題行動が、いわゆる数値として表れているわけでございますが、これらを把握するのは、どう
いうような形で把握しているんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
暴力行為の把握の仕方につきましては、
学期1回の調査によりまして、
市教委に報告を受けます。
学校で起こっている事件をすべて報告ということではなくて、学校の判断で市教委に報告が行われ
ます。
そして、その後、教育事務所を経由して、県教育委員会へ報告して、県では年1回、文科省に集
計データを報告していると思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
学校から報告ということでございますが、そうすれば学校で握り潰すというようなことはあるで
しょうか。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
握り潰すというと、何かちょっと誤解があるようですが、やはり子どものケンカ程度のものを暴
力事件として扱わないということで、ちょっとケガとかそういうものがあったときには、こちらの
ほうに報告ということになっています。
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
軽い殴り合いとか、そういうことについては、いわゆる問題行動の件数の中には入っていないと
いうことですか。
○議長(深澤永雄君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
そういうふうに考えていただいていいと思います。
127
○議長(深澤永雄君)
内藤政勝君。
○11番議員(内藤政勝君)
男子の児童生徒の場合は、多少の殴り合いぐらいは、今の男の子は元気がございませんので、そ
のことをすごく肯定するわけではありませんが、
必要ではないかと、
こんなふうに思っております。
いずれにいたしましても、その暴力行為、先般の一般質問でもございましたけれども、引きこも
りとか不登校とか、いろいろな問題があるわけですが、これは学校で解決する問題ではなくて、こ
れは家庭にも責任がございますし、社会の責任もあるということでございますから、一体となって
取り組んでいくことが必要だと思います。
そして、南アルプス市教育がそういう問題行動がないような形の中で進展することを、ご期待申
し上げまして、全体の私の質問については、終わりたいと思います。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
以上で内藤政勝君の質問を終結いたします。
次に質問順位10番、清水実君の発言を許します。
13番、清水実君。
○13番議員(清水実君)
かがやき21、清水です。
2項目4点にわたって、順次質問させていただきます。
まず1項目目の、行政の効率化と住民サービスについての1点目について伺います。
平成15年4月1日の合併時から、旧町村の役場が窓口センターとして開庁され、それぞれの窓
口センターで戸籍住民票・印鑑・所得証明・各種福祉手続きの住民サービスを行っております。
本市も来年には10年を迎えようとしています。合併6町村のうち、旧櫛形町を除いた旧町村に
1カ所ですから、5カ所の窓口センター、それに本庁を合わせると6カ所で住民に対して、全く同
じサービスが行われているところであります。
この同じサービスが今後、市の財政運営を見越した中で今の体制でいいのか検討する必要がある
と思われます。合併特例債の期限、合併による財政支援期間の終期を迎え、これから先、地方交付
税の大幅な減額が目に見えています。
低成長時代に対応できる持続可能な健全財政を維持していくためには、市民のご理解とご協力、
またご意見等も聞く中で、各窓口センターサービスの整理・統合問題について、検討はされていか
なければならないと思いますが、市長はこの問題について、どのような考えでいるのか。また、検
討されているのか、質問いたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
清水実議員のご質問にお答えいたします。
窓口サービスセンターにつきましては、本庁舎がある櫛形地区を除く5地区に現在40人の職員
を配置し、各種証明発行、戸籍の届け出・受付、転入・転出等の移動受付、国保・年金業務、福祉
健康にかかわる業務、収納業務など、一般市民に共通して提供する業務を幅広く行っております。
各窓口サービスセンターは旧町村の役場施設等を活用しているため、地域市民にとって、身近で
行政サービスを受けられるメリットがある反面、本庁を含めると6カ所で同じサービスを提供して
128
いる非効率的な側面もあります。
また、その機能を維持するため、多くの管理コストがかけられていることも現実であります。窓
口サービスの今後のあり方につきましては、定員適正化計画に基づき、配置職員を削減するととも
に、本庁機能の見直しと併せ、統廃合を視野に入れた検討を進めていきたいと考えております。
検討の進め方につきましては、行政改革の推進にかかわる諮問機関である行政改革推進委員会お
よび地域審議会、また一般市民のご意見等を参考にする中で、方向性を判断していきたいと考えて
おります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
再質問をさせていただきます。
この質問をさせていただくには、
私も短い時間でしたけれども、
それぞれの5カ所の窓口センター
長から、いろいろなお話を伺ってきました。
そしてまた、それにかかわる5カ所の運営費やら人件費、そういったものも調査させていただい
たところであります。
22年度の決算からですが、22年にはそれぞれのセンターに今現在より1人ずつ多かったと。
今年度から1人ずつ減らされたという中で、来庁者に対して今の人員でどうなんですかという話を
聞いたところ、暇なときは暇なんですが、特に月曜日なんかの週初めについては、ものすごく来庁
者が重なって忙しいと、そんな話も聞いてきました。
それはそれとしまして、運営費・人件費を合計しますと、平成22年度の場合、3億6,800万
円ほどかかっているわけでございます。それに印鑑証明料、あるいはいろいろな証明書の手数料が
2千万円ほどあるわけですね。それを引いても3億5千万円ほどは窓口センターとして利用されて
いるということなんです。
民間とすれば、本当に考えなければならないことかなと考えていますが、行政は住民のサービス
を目的としていますから、このくらいは仕方がないのかなと感じていますが、昨日からの質問で今
後、財政がますます厳しくなる中で、果たしてこの窓口センターを、本庁を含めなくても5カ所あ
るものが必要かどうか。
大変、非効率な面があるのではないかと考えますが、市長のそのへんの考えを、素直な気持ちを
ぜひお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
素直な気持ちを申し上げたいと思いますが、私は合併して8年経過しておりまして、この根本的
な窓口センターの統廃合というのは、一部人員の削減等ありますが、抜本的なものを立ち上げてい
ないということで、これは早急に結論を出していかないといけない。
その問題が今、議員が言われるとおり、市民へのサービスの問題と財政の問題、相反するところ
があるんですね。でありますから、市民の皆さんにも特に、例えば統合する場合においては、遠く
にある窓口をご利用いただく市民の方も、ご協力をいただかないといけない。ご理解をいただかな
いといけないと、こういうことがあると思います。
でありますので、早急に検討したものを提示しまして、そしてその提示した案が利点と欠点とい
129
うことで、財政を含め、サービスも含め、赤裸々にそういうものを明確にして、市民の皆さまに提
示して、そしてその中でご理解をいただく中で、時間ばかり引き伸ばしても結論は出ないものです
から、ご意見をいただく中で市長として決断をして、結果につなげていきたいと、このように思っ
ております。
昨日もご質問がありましたけれども、合併特例債が5年延びるか延びないか、これは本来であれ
ば、私は延びることを本当にお願いし、国へもこれから働き掛けていくんですが、それができない
場合は、今の中で考え、できるのであれば、これもまた抜本的に新庁舎の建設等も含める中で、こ
の5カ所のサービスセンターをどうするかということも、早急に併せて考えていかなければいけな
いと考えております。
それが今現在のセンターの庁舎に対する素直な率直な考えであります。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
昨日も新庁舎といいますか、庁舎の建替えのことで金丸議員からいろいろ質問がありました。こ
の庁舎の問題にかかりますので、
ちょっと意見を言わせてもらいますが、
やはり今の状態であれば、
例えば5カ所の職員をまとめるにしても、行くところがない。
やはりこれは合併した直後から、こういった問題に本当に取り組んでいかなければならない問題
だったのではないのかなと思っております。
やはり8年後の31年には、本市の職員も削減していくということでありますが、今の事業のま
ましていくと、財政健全化判断比率、こういったものも実質赤字比率が20%を超えてくるという
ことで、事業の見直しなども進めていかなければならないといっております。
そういった中でやはり窓口センターを市民から取り上げるのは大変難しい話で、私どもも身近に
あればいいなと思っていますが、ゆくゆくの財政を考えたときには、本当に真剣に考えていかなけ
ればならない1つの問題だと思いますので、これはぜひそういったことで今後、重要な検討課題と
して、市のほうにも検討していただければと、こんなふうに思って、この問題については、終わり
たいと思います。
それでは2点目の総合案内所についての質問をさせていただきます。
本庁1階フロアに総合案内が設置されています。その総合案内所は現在、本市職員の交代制で行
われ、総合案内所に配置される職員は男女を問わず、44歳以下の職員が対象となり、対象者は約
130人ぐらいで当番表により半日単位で担当していると聞いております。
44歳以下の全職員が対象となっていることや、来庁者に対しての接遇研修も受けない職員が、
果たして市長が言われる、明るくあいさつをし、すぐにご用件を伺う窓口対応の実現に向かってい
るのでしょうか。
職員の中にも一人ひとり個性があるように、来庁者に対しての対応を得意とする職員、また反対
に不得意とする職員もいるのではないでしょうか。
近隣自治体の市役所総合案内所では、案内係専門会社に委託している甲斐市、また韮崎市などで
は数名の職員を選抜して配置しているとも聞いております。
そこで伺いますが、南アルプス市の総合案内所として職員の交代制でなく、専門的な職員を起用
し、本市にさらなるイメージアップにつなげていく考えはないか、当局にお尋ねいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
130
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市役所の窓口には日々さまざまな目的で多くの市民が来庁されており、問い合わせや各種相談・
各種申請書など、多種多様であります。このような業務内容について、来庁者が目的の場所でスムー
ズに手続きできるように、迅速で分かりやすい対応や案内をする職員を配置し、来庁者の要望にお
答えできるように、総合案内所を設置しているところであります。
この総合案内所の設置に際しましては、当然、案内専門職員の配置についても検討してまいりま
したが、職員自ら対応することにより、部局を超えた業務の把握や住民サービスの観点から、職員
教育につながるため、職員の交代制を取り入れ、実施しているところであります。
最初、市に入られた方に心地よくすることと、不慣れな職員であっても、それによって、市民に
対するサービスを学んでいく。この2つのことで私も判断しているんですが、まだ市長にならせて
いただいて5カ月ですが、
私はそこで案内されたところから、
次のところへ行ったときの人たちも、
全員で市民に対して心からのサービスをしなければいけない。そんな意味で、現時点においては教
育を、市職員みんなで市民を大事にするという、そういう市職員になっていただきたいということ
に重視しておりまして、そんなことで教育を重視していこうということで、現時点で判断しており
ます。
今後につきましても、職員の接遇研修を重ね、交代で業務にあたり、来庁者に対して積極的な声
掛けや笑顔での対応をはじめ、来庁者が戸惑うことないように指導を徹底していきたいと考えてい
ます。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
今の市長の答弁ですと、職員の教育も兼ねた中で来庁者に対してのサービスを行っていくんだと
いうことですが、これは当然、職員をそういうように教育していくことも、すごく大事かなと思っ
ています。
ただ、私も甲斐市へちょっと行ってきたんですが、案内所がどんな感じかなと思いまして。そこ
には、やはり女性の方がいまして、もう顔を見るなり、立っていただけました。椅子に座ってない
んですね。中腰の椅子で、来庁者が来ないときには待っていまして、もう顔を見ると、すぐ立って
いただける。本当に近くに行っていろいろ、用事がなくても話をしたいなというような、そんな雰
囲気を持ちましたので。
そういった中で、本市でこの130人の対象となる職員、こうした方々に接遇研修など行ってい
るんでしょうか。そのへんはどうなんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
ただ今のご質問ですが、接遇研修につきましては、毎年職員の接遇研修ということで実施してお
ります。これは共済のほうの関係、市町村会ですか、職員研修ということで、入っていただく。
それから市役所に専門的なそういう講師を呼びまして接遇研修、これも併せてやっております。
それからこれはもちろんですが、新人職員につきましては、その研修の中で接遇もやっているとい
うことで、毎年こういう形でやっているわけですが、何にしても職員の意識が一番ということでご
131
ざいまして、ただ今の窓口の対応につきましても、いろいろな角度から検討しております。
現在も中込市政になりまして、
「あいさつ・笑顔」ということを重視して、窓口にも今、議員が言
いましたように、座っているのではなくて、お客さんがまず玄関へ見えたら、立って対応すると。
こういうことを徹底していこうと。簡単なことのようですが、なかなかその意識がということで、
現在の取り組んでいる状況でございます。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
つい先だって、新聞のほうに富士川町でアンケートの結果から、外部講師を招き、研修をするん
だという記事が出ていました。内容を見ると、来庁者の方々に対してアンケートを取ったもので、
その内容を見ると9割型の人が非常にいい対応をしてくれているという中でも、さらにまだ外部講
師を招いて研修していると。本当により良いものにしていこうという努力をしているんです。
ぜひ、本市でもそういった努力を重ねていただきたいと思います。特に中込市長は南アルプス市
のイメージアップをしていくんだと。そして日本一に輝いた南アルプス市に持っていきたい、こう
いったことも言っているわけでありますので、この総合案内は市の顔であり、市長の顔であるとい
うことも、ぜひ忘れない中で今後、案内係の皆さんには研修をさせて、一人ひとりがいい案内をで
きるように教育もお願いするということで、終わります。
次に、2項目目の減災についての1点目でありますが、今年の日本は3月11日に発生した未曾
有の東日本大震災では、死者・行方不明者、合わせて2万人を超える犠牲者が出ました。まさに国
難ともいえる大災害でした。
8月末からの台風12号は広い範囲で大雨をもたらし、進路となった中国・四国地方では、死者・
行方不明者が100人を超え、
台風災害としては平成時代に入り、
最悪となったわけでございます。
今月2日から降り始めた台風25号は、日本列島を縦断し、各地で避難指示、勧告などが発令され
ました。
本県でも21日には直撃となり、各地で猛烈な雨が降り、被害も発生したところであります。幸
い、本市においては、大雨で増水はあったものの大きな被害、河川・水路の氾濫もなく、安堵して
おります。
今回の台風15号はもう少しスピードのない台風、12号みたいなのろのろのタイプであったな
らば、本市も甚大な水害を受けるのではないかと私は思っております。
このように、いつ来るか分からない台風、風水害に対して、市民の安全・安心の確保として、本
市の釜無川、御勅使川、滝沢川をはじめとする多くの中小河川がありますが、危険個所の調査はど
のように行っているのか。また、その対策を伺います。
○議長(深澤永雄君)
清水議員の質問中でありますが、ここで暫時休憩といたします。
再開は10時55分といたします。
休憩
午前10時41分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午前10時55分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
中込市長。
132
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まず、危険個所の調査についてであります。
重要水防区域や山地災害危険地、
土石流危険渓流など、
市内にある河川等の危険個所については、
随時行われている各管理者の巡視や、毎年、土砂災害防災月間などに合わせ、国・県とともに行わ
れる危険個所パトロール等で状況調査を行っているほか、
地域からの情報・要望を受けた場合には、
緊急的に県・市・地域が合同で調査を行っております。
また、危険個所のうち、土石流や急傾斜地の崩壊危険個所については、平成18年度から平成
20年度までの間、砂防基礎調査として県により大々的に調査されたところであります。
また、危険個所の対策ですが、市ではこのような調査で改修や対策の必要のある個所について、
地域からの要望を踏まえ、国・県へ要望するとともに、事業が円滑に進められるよう、地域や関係
機関との調整を図っており、現在、八糸川などの河川改修事業や御勅使川支川の金山沢川などの砂
防事業、丹後沢などの治山事業が県により進められております。
ソフト事業としては、全国で多発している局地的豪雨、いわゆるゲリラ豪雨による急激な河川の
増水による事故を防ぐための局地的豪雨警報システムを滝沢川に、山梨県で2番目に設置していた
だき、9月1日より稼動しております。
さらに、準用河川井路縁川の排水機能を高める改修事業や、下水道事業による雨水対策事業、地
域からの情報や要望をもとに、緊急的に行う水路の改修なども市の事業として行っております。
しかしながら、河川等の危険個所は市内全域に多数あり、行政だけで常時すべて把握することは
困難な状況であります。
市では河川等の危険個所のほか、浸水想定区域や避難場所などを図で分かりやすく示したハザー
ドマップを、平成20年5月に作成し、市内各戸へ配布いたしました。
また、ホームページで公表し、市民の皆さまに危険個所の把握や防災に対する関心を高めていた
だくよう努めるとともに、情報提供などのご協力をいただきながら、これからも河川等の危険個所
の解消に取り組んでまいりたいと考えています。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
再質問します。
危険個所の河川については、随時、管理者が巡視しているということですが、この管理者という
のは1級河川であれば国土交通省、2級河川以下であれば県の管理者と、こういうことでよろしい
ですか。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
ただ今のご質問にお答えします。
市内には2級河川というものはございません。国の管理する1級河川と県の管理する1級河川が
ございます。それぞれの管理者によって、巡視して管理していただいているところでございます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
133
○13番議員(清水実君)
その管理者により巡視して調査されているというんですが、年にこういったことを何回ぐらい行
われているんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
国においては、頻度はちょっと分かりませんが、例えば堤防なんかを黄色い車が走っていると思
いますが、そういった方々が巡視をしております。
また、県においても、監視員という方を委託しておりまして、その方々が不法投棄も含めてです
が、河川の状況を巡視していただいているという状況です。ちょっと県のほうの頻度というのは、
今ここで詳しくは分かりませんけれども、そういった具合に国・県に巡視をしていただいている状
況でございます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
これはとても大切な調査だと思うんですね。
例えば、
国や県でそうやって巡視をしているときに、
本市の担当部署の方々はこれに随行して、
そういった調査は行っていなくて、
この管理者だけに今、
調査をしてもらっているということになっているんですか。
○議長(深澤永雄君)
建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
それぞれの管理者が巡視を行っているのには、市のほうでは一緒について行っているわけではあ
りません。
しかし、先ほど市長からの答弁のように、土砂災害防止月間、または7月の出水期前、そういっ
たときには合同で巡視をして調査をしております。
また、先ほどの答弁の中にもありますように、それぞれの管理者でも、やはり巡視をしても分か
らないところがあります。そういったときには、例えば地域の区長さん、そういうところから情報
も得られますけれども、そういう場合には市から逆に管理者等に情報を流して、一緒に地域ととも
に調査をしている状況でございます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
ありがとうございました。
危険個所については、地域からもいろいろな要望が市にも入ってくると思います。そういうこと
に対しては、今、建設部長からは市からも出向いて、区長さん立会いのもと、調査も行っていくと
いう答弁をいただいているんですが、地域からの要望はありますけれども、なかなか対応してくれ
ないという声も耳に入っていますけれども、いずれにしても、それは市の事業ではなくて、県の事
業なのか、あるいは国の事業になるのか分かりませんが、そういったことは市のほうに、この危険
個所、あるいは地域の要望については、何年度ぐらいまでには手を付けて、危険個所を直しますよ
134
という情報は入らないんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
国・県とも、それを管理しているところ、例えば国であると甲府河川国土事務所になりますが、
そうすると、その管内全域を管理している状況になります。
また県についても中北建設事務所、南アルプス市は中北建設事務所で管理していただいています
が、その全域を管理している。そういう状況の中で緊急性、または予算的なものから、要望に応え
ている状況です。
ですので、緊急性と予算によりますので、いつまでにやるというのは、なかなかお答えをいただ
けない状況でございますが、市の建設部としては、地域からの要望を踏まえて緊急にやっていただ
くように、要望書等を提出しているところでございます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
ぜひお願いしたいと思います。
私も実は台風12号のあと、野呂川林道が何個所か災害を受けたということで、地元の斉藤県議
会議員と中北林務環境事務所の所長、あるいは担当の方々と野呂川林道を視察に行ってきました。
夜叉神トンネルも出口の土砂崩れでトンネルの中が、トンネルの半分ぐらい水がたまってしまっ
たということで、今は片付いて広河原まで通っていますけれども、そういった中で県の方々にいろ
いろお話を伺いました。
県内の事業個所、これは県のヒアリングの中でそれぞれの地域に最初から割り当てて事業を行っ
ているんですかと話をしたら、そうではないと。あくまでも地域の要望と必要性から対応している
ということなんですね。それを、ではどういうふうにするか、例えば南アルプス市の事業に持って
くるようにできるのかという話をしましたら、やはり県でもいろいろな地域から、いろいろ要請が
ありまして、その仕分けは大変だと。限られた予算の中でやるから大変だということをお聞きしま
した。
例えば、この間は南アルプス林道をやったわけですが、地元の自治体からもっともっと県に働き
掛けてくださいと。うちの市ではこういうところが危険だ、あそこも危険だと、こういったことを
常々県のほうに要望してきてくださいと。それによって、事業の優先度が決まってくる可能性もあ
りますよということをおっしゃっていましたので、ぜひうちの市でも、そういった危険個所をでき
るだけ早く、県なり国へ要望していただきたいと思います。
そこで建設部長、今現在、うちの市でも国や県にこの地点は早急に手を付けていただかないと困
りますというような要望個所などはあるんでしょうか。そのへんをお聞きします。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
具体的に最初からということではなくて、緊急的に地域から要望があったり、地域からの要望の
もとに県と一緒に調査していく個所があります。
例えば先般、台風12号・15号が来ましたけれども、そのために滝沢川が、例えばの話ですが、
135
滝沢川の河床自体が上がってしまって困るというところがあります。そういったところを随時、県
のほうへ要望しております。
また国については、今のところ、国は順次やっていただいている状況です。先般も浅原橋上流で
もちょっと決壊しそうな感じで浸食を受けたところがありますが、至急対応している状況がありま
すので、国についての要望個所というのは、していない状況です。
申し訳ありません、1カ所だけありました。
やはり耐水がたまっている個所がありまして、甲西町でございますが、そちらのほうを先般要望
したところであります。そのところも国のほうに見ていただいて、まだお答えはいただいていませ
んが、対応について要望をしているところでございます。
具体的にお話ができなくて大変申し訳ないんですが、今の状況はそのような状況です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
先ほど市長の答弁で、局地的暴雨情報システムを滝沢川に設置してあると。まだ本市には1カ所
という説明でしたけれども、このシステムは市の管理ではなくて県の管理ということでいいんです
か。
そして、どういうシステムなのか、分かればご説明をお願いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
滝沢川は1級河川でございますので、県が管理しているものです。このシステムを中北建設事務
所で設置して、中北事務所で管理している状況です。
今のところ、稼動の方式としては、注意報、または警報があったときに、河川内で、滝沢川は親
水公園になっていますので、低水時期とか取水時期のところに、遊んでいられる方が注意報・警報
に気付かずに、そのまま遊んでいて、急に出水があった場合に事故が起こらないように、そういう
警報、
「危険ですから川の外に出てください」
、そういうシステムになっております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
豪雨に対してとてもいいものであれば1カ所でなくて、各地点へ置いていただければ、とても役
に立つと思います。
そんなことで、
もしできれば県のほうに働き掛けていただきたいなと思います。
この間の台風15号の雨量を国土交通省の情報センターで、テレメーターというもので順次発表
しているわけです。一番雨が多く降ったのが芦安地域と伊奈ケ湖周辺、これが1時間に50ミリを
突破という豪雨でした。
総雨量は割合少なかったんですね、今回。多いところでも230ミリから240ミリぐらいが多
かった。ところが、私もこの一番雨が降る時間帯に、芦安に5時ごろいたんですが、御勅使川はも
のすごい濁流となって、道路の上に越流防止みたいなコンクリートがありますが、それももう越え
ようというぐらいの大水でした。
窓口センターの皆さんと消防署の方が来て、土のうを若干積みました。これは、このままあと1時
間降れば、本当に。それを越えてしまうと、もとの芦安の給食センター、あるいは中学校・小学校
136
へその土石流が入っていくのかなと心配で、中学校の校長先生・役場職員の皆さんに、早く避難し
たほうがいいですよというお話もした経過があります。
そういったことで、そこで出たのが、もう少し越流防止を高くしておけば、もうちょっと安全か
なということをお聞きしましたので、そういったことも今後検証して、ぜひ御勅使川は県の建設部
の担当だと思いますが、そういった方面にも、検証した中で調査していただきたいと。お願いしま
す。
最後の質問であります。
減災について最後の質問は、私は災害が起きてから復旧することよりも、災害を未然に防止し、
貴重な生命や財産を守るための事前予防対策が何よりも重要であると考えています。今年の日本が
決して異常気象の中で起きた地震災害・台風災害ではないと思っています。
本市には海に面しているところはないので、津波の心配はありません。その分、台風やゲリラ豪
雨などによる水害は歴史関係、また本市の地理的景観形成から水害による大きな災害は、何度か繰
り返されています。この中には急傾斜地や河川の氾濫、堤防の老朽化、県道主要沿いの崖崩れ、さ
らには土砂崩れダムというような危険な個所もあります。
このような危険個所を防災会議などで現地調査を行うことができないか。もしくは危険個所調査
委員会などを立ち上げ、
専門的見地から調査対象ができないか、
市の見解を伺うものでありますが、
いかがでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
現在、市で組織する防災会議の所掌事務については4項目あり、いずれも計画の推進や調査審議
する事務を行うこととなっております。
また、委員については、国土交通省の所長、警察署長、県民センター所長、消防団長などの専門
家と民間事業所の代表者、市内団体代表者および職員代表で構成され、防災会議としては危険個所
などの現地調査は行ってはおりません。
これら調査については、直接現場にかかわる担当部局で行っております。調査後においては、早
急に防災会議にお諮りし、防災会議において現地調査が必要であるとなった場合には、調査を行っ
ておるのが現状であります。
また、危険個所の調査委員会の立ち上げをしたらどうかという議員のご提案でありますが、現在
のところは、この防災会議の所掌事務を活発化することによって、ご指摘いただいたとおり、それ
に努めることで、すぐこの会議を立ち上げるということは考えていないところであります。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
清水実君。
○13番議員(清水実君)
今、市長の答弁からはそういった機関は立ち上げないということでございましたが、合併前には
こういった予防会議というようなものがありました、私どもの地域でも。メンバーはやはり消防団
長さんとか議員の皆さんとか地域の皆さんとかに入っていただいて、1日ぐらいかけて調査をし、
そしてまた危険個所があれば、それぞれの関係機関に要望や要請をしてきた経緯があります。
ですから、台風とかゲリラ豪雨が来ると、本当に地域の皆さんは心配するんです。南アルプス市
137
は山を背負っていますので、水害に対しては敏感なぐらいになっているんです。
そういった中で、やはり予防が一番大事かなと思いますので、ぜひこういったことも防災会議で
検討する、机上の上で検討するばかりではなくて、現地の危険個所の調査を重点的に行うことが一
番大事かなと、そんなふうに思っています。
今年は台風12号・15号と立て続けに台風が来たわけですが、
最近は気象の変化といいますか、
台風以外に集中豪雨とかゲリラ豪雨といわれておりますが、これによっても大きな被害を受けてい
る地域があるわけでございます。
ぜひ、起こる前に調査をして、できるだけ調査をして市民の皆さんの安全・安心になる場所がで
きるような対策を、この中でもつくっていただければありがたいなと思っていますけれども、会は
立ち上げないということですので、調査だけはやっていただきたいということをお願い申し上げ、
私の質問を終わります。
ありがとうございました。
○議長(深澤永雄君)
以上で清水実君の質問を終結いたします。
次に質問順位11番、森岡千代野君の発言を許します。
16番、森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
かがやき21の森岡千代野です。
質問に入る前に2点お願いしたいと思います。
まず第1点は、質問事項の第2、市民の自主的なまちづくり活動の向上対策についてという(1)
協力のまちづくりとありますが、これは協働のまちづくりですので、訂正をよろしくお願いいたし
ます。
それから、本庁舎玄関に、もうかなりの皆さまがお気付きと思いますが、放射線量器が設置され
て安心を届けてくれております。早い対応に感謝いたします。
議長のお許しを得ましたので、一般質問を行います。
今回は3項目9点について、お伺いいたします。
平成15年4月1日に私たち市民の発議から、南アルプス市が誕生いたしました。6カ町村の合
併は「人と自然が響き合う新文化都市・南アルプス市」を目指して、新しいスタートが切られまし
た。
一代目の石川市長は国の行政改革に伴う本格的な地方分権時代を迎え、地方自治を取り巻く環境
は、これまでとは比較にならない早さで大きなうねりが来ているとして、16年10月28日に本
議会において、総合計画・アルプスプラン2005をまちづくりの指針として議決させていただき
ました。
平成16年7月1日には、南アルプス市市民憲章が決定いたしました。三位一体政策の中で、少
子高齢化の進行、それから人口減少社会の到来など、地方自治体を取り巻く状況は不透明かつ厳し
いものがありました。17年、南アルプス市行政改革大綱組織編成を行いました。このことは、市
民へのサービスの向上を目指すものだったと思っております。18年には「男女共同参画都市・南
アルプス市」を宣言した年でもありました。その後、市制施行3周年記念式典では市の歌と、それ
から音頭が決まりました。
それから23年、甲西児童館の完成と同時に各地区すべてに児童館が出来上がりました。23年
4月には南アルプス市長選、市議会議員補欠選挙が行われ、新中込新市長が誕生いたしました。9月
138
には、もうすでにふるさと愛プロジェクトをスタートさせました。
改めて市民一人ひとりが豊かさとゆとりを実感させ、改めて合併して良かったと思えるプロジェ
クトであることを期待いたします。
さて、このような経過の中、25年度は本市にとってとても大切な年を迎えますが、25年度に
向けての施策について、お伺いいたします。
まず第1点目、南アルプス市合併10周年を迎えるにあたり、市長の基本的な構想をお伺いいた
します。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
森岡千代野議員のご質問にお答えいたします。
合併10周年となる平成25年度は、第28回国民文化祭の開催や南アルプス国立公園指定
50周年の節目の年にもあたりますので、南アルプス市らしさを十分に発揮し、訪れる方々ばかり
ではなく、市民も楽しめるさまざまなイベントを開催したいと考えております。
合併10周年記念式典では記念事業も開催し、姉妹都市や南アルプス市出身の方々にも南アルプ
ス市を堪能していただくような、文化・芸術イベントや観光コース案内、物産展などを展開したい
と考えております。
国民文化祭で実施いたします催しのうち、合唱の祭典とパイプオルガンフェスティバル、大正琴
の祭典を桃源文化会館で開催する予定になっておりますので、このうちいずれかと合併10周年記
念事業を連携させることが可能と考えております。
また、芦安山岳館で開催する予定の山岳フェスティバルは、南アルプス国立公園指定50周年事
業と連携させることが可能であり、相乗効果で大変盛大な開催ができるのではないかと考えており
ます。
また、
これに加えて、
春4月の桃源郷マラソン大会から6月の南アルプス山麓フルーツフェスティ
バル、10月の合併記念式典や市民音楽祭まで、ほぼ1年を通じ、南アルプス市を徹底的にアピー
ルし、市民の皆さまにも主役となって参加し、運営していただき、仲間とともにつくり上げる喜び
を楽しめるような、充実した年にしていきたいと考えております。このことで市民との協働がもう
1段、ステップアップすると考えております。
まずは今年度中にグランドデザインを策定し、来年度に国民文化祭実行委員会や関係団体等と協
議を進め、市民の皆さまにかかわっていただく仕組みをつくり上げ、25年度につなげていきたい
と考えております。
さらに26年度において、南関東4都県、東京都・千葉県・神奈川県・山梨で開催される全国高
等学校体育大会のホッケー競技が本市で主会場として開催されますので、これにもつなげるように
市全体の盛り上がりが必要と考えております。
10周年記念事業の実施にあたり、市民の皆さまとともに、1年を通し、協働しながら事業を成
し遂げ、その成果・考え方を反省し、総括する中で20周年に向けてのまちづくりの新たなスター
トの年になるように位置付けてまいりたいと考えております。
これが私の基本的な考えであり、構想となります。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
139
○16番議員(森岡千代野君)
1年を通してのアピール事業、大変すごい構想だと思って、楽しみにしています。
1つ、基本的に市民協働とうたわれている市長でありますので、ぜひそこらへんをぶれないよう
にして、より多くの市民の参加事業を行ってほしいと思います。
お伺いいたしますが、まだ決定してない鳥や花・キャラクターなどについてのお考えを、お伺い
いたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南アルプス市としての鳥、あるいは花等、決定してないものですから、これも25年度に向けて、
皆さまのご意見をいただきながら、また議会の承認を得る中で必ず決定していきたいという、今、
考えを持っておるところであります。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問をお願います。
今の市長の考え方の中はすべて分かりました。
ただし、10年経っても決まらなかった、鳥・花・キャラクターですので、ぜひ10周年までに
は市民総参加の中で決めていただきますように、お願いしたいと思います。
次の質問に移らせていただきます。
28回国民文化祭の件につきましても、今もうすでに市長がお触れになっております、山梨
2013の開催予定がされております、山梨文化祭ですか、県ではテーマを「文化の風と遊ぶ・見
つめる・越える・つなげる」としています。
「見つめる」は暮らしの中の文化を再発見して、磨きをかけ、活用することによって創出して、
山梨らしさを出すとしておりますし、
「越える」は既存の枠組みを越えて誰もが自由に参加できるよ
うな仕組みを取り入れるということをいっています。
「つなげる」は参加者全員が主人公となり、芸
術・文化を次代につなげながら、交流の輪を広げ、ふるさとづくりへとつなげる。
本市では6事業を4シーズンに分けて受け入れております。この事業は各市町村にとりまして、
今、市長がおっしゃいましたように、全国に発信するとともに、自分の地域の文化の再確認の機会
でもあると思います。
この中で市長、本市が受け入れた6事業がありますが、実行委員会を立ち上げて行うという考え
を表明されておりますが、実行委員会構想と10周年のかかわりを持たす考えがあれば、お伺いし
たいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
国民文化祭事業は文化の国体ともいわれ、開催経費等についても助成がありますので、これに国
民文化祭事業と10周年記念事業、南アルプス国立公園指定50周年事業を連携させると、相乗効
果で大変盛大に開催できるのではないかと考えております。
140
市の実行委員会の構想のうち、組織については、行政関係のほか5事業にかかわる団体の代表者
の方々、ほか市内関係団体のご参加をいただき、全市的な組織としたい考えであります。
内容につきましては、合唱の祭典、パイプオルガンフェスティバル、山岳フェスティバル、大正
琴の祭典、版画展の5事業を盛大に実施し、市民の文化の向上を図り、全国に本市自慢の農産物等
をPRしていく考えであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問をいたします。
本当に胸がワクワクするような、25年がもう半分、伝わってきておりますが、春のステージで
4月6日から14日の間に県では春の花フェスティバルが予定されています。
今、市長もおっしゃいましたように、桃源マラソンのかかわりも考えているようですが、ぜひ春
のステージ、4月6日から4月14日までの、この間にある春の花フェスティバルには、桃源マラ
ソンもきちっと加えていただいて、そして県下一体になれる思いをつなげてほしいと思っておりま
すが、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
議員のご提案されるとおり、桃源マラソンにつきましては、桃ということで、皆さん全国からお
いでいただけるわけですから、この県による春のステージに、これは覚悟をしていただくようにし
て、そのステージを盛り上げていきたいと、このように考えております。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問をお願いします。
これは確認ですが、4月6日から14日の春の花フェスティバルには、まずいろいろなところが
これから細分化されてくると思いますが、ぜひこれははじめとして成功させてほしいと思っていま
す。
それから2月に行われる十日市ですが、十日市の祭典につきましては、非常に古い文化がありま
す。ぜひ、この国民文化祭を通しながら、南アルプス市民が文化に、それから各旧町村が持ってい
るお祭りも含めて、文化に接しられるような機会をたくさんつくってほしいと思っていますが、い
かがでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今、議員のほうで具体的な十日市とお祭りも、この文化祭にということでありますが、現時点で
市長としまして、まだ具体化をしてなくて、構想の段階でございます。
構想を考え、まだ実施計画をしていくまで、議員のご提案を取り入れていきたいと、今、考えて
いたところであります。
以上です。
141
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
ありがとうございました。
では次の質問に入りたいと思います。
これも十分かかわりの中で市長のほうのお話とダブると思いますけれども、国立公園指定50周
年にあたりますが、式典をどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。
県では南アルプス山岳フェスティバル、今、市長がおっしゃいましたように、南アルプス山岳館
で夏のステージとして、本県の山岳文化、それから高原文化を全国に発信する事業が県で検討され
ています。
そこで式典を踏まえてお伺いいたしますが、まだ市民の中にも山岳館に行ったことがない市民も
たくさんいると思います。ぜひ、この機会を使って、多くの市民が山岳館に足を運び、山の素晴ら
しさを経験させてほしいと思います。
その足の手立てとか、細々したことがあると思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南アルプス市らしさの最も象徴的なものは、当然、南アルプス市の山々であります。この南アル
プスが国立公園として保護・保全を図られるとともに、広く全国に向けて、その門戸を開いてから
50年が経とうとしております。
それを周知し、
記念するイベントとして、
南アルプスの山岳文化を紹介する国民文化祭の山岳フェ
スティバルは、まさにふさわしいイベントといえます。
芦安山岳館で開催を予定しており、今後、開山祭の開催と併せ、内容を詰めてまいりますが、南
アルプスで培われてきた山岳文化、すなわち山を愛する者たちの歴史や生活様式、風習、環境保全
の状況などを広く全国の山岳愛好者、また特に南アルプス市民にも周知する形になると考えており
ます。
国民文化祭実行委員会の中に企画委員会を設けて検討を進めていただき、これと連携して50周
年イベントを実施する考えであります。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
大きい1つ目の質問を終わります。
次に2つ目の質問に入りたいと思います。
2番目の市民の自主的なまちづくり活動の向上対策について、お伺いしたいと思います。
みんなでまちづくり協働行動計画2010では、協働のまちづくり基本方針に掲げられた施策を
具体的に進めていくとし、市民一人ひとりが幸せに暮らすため、自ら地域づくり、まちづくりを担
う市民主体のまちづくり、すなわち市民・自治を目指すとして、4協働のまちづくりの推進に向け
て、今まで施策を取り上げてきました。
協働のまちづくりの推進の中で、男女共同参画を基盤にした地域まちづくりプロジェクト事業の
上高砂まちづくりは、大きな成果を上げています。
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市において、このような事業を各地に展開する考えはあるか、お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
議員からご紹介のありました、八田地区の上高砂まちづくりプロジェクトは、平成19年度から
3カ年にわたり山梨県と山梨大学、南アルプス市の三者が連携して地域活動活性化支援事業「男女
共同参画を基盤とした地域まちづくりプロジェクト」を企画し、そのモデル事業として、上高砂地
区におけるまちづくり活動の実践を支援したものであります。
この取り組みの発端は、男女共同参画の理念を何とか地区内に浸透させたいとの思いから、市の
ハーモニープラン推進委員を経験した当時の上高砂区長の発案と熱意により、実現したものであり
ます。
この事例は、市民自らが積極的に地域づくりに取り組んでいただいたもので、協働のまちづくり
の理念に沿ったものでもあります。
市といたしましては、こうした市民の自主的な地域づくり、まちづくりの活動に対しては、積極
的に対応していきたいと考えておりますので、区長会連合会やホームページ等を通じて、こうした
市民の活動事例を積極的に紹介して、市民の皆さんの自主的なまちづくり活動、協働のまちづくり
の醸成を図ってまいりたいと考えております。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
お考えを伺いました。
前向きな取り組みに期待しています。
ここで市民部長にお伺いいたしますが、協働事業は今までいろいろやってきましたけれども、な
かなかもう一歩というところで、昨日からも、今朝の渡辺議員からもあるわけですが、今後どのよ
うな観点から、この協働のまちづくりを進めていくのか、その観点をお知らせください。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
協働のまちづくりについて、どのような観点から進めていくかということでございますが、まず
地域づくりをしていくには、現在、NPOとかボランティアとか、そういった団体のテーマごとの
グループとコミュニティー、それから自治会を中心とした地縁型のコミュニティーというようなこ
とがございまして、地縁型のコミュニティーにつきましては、新住民も入ってきたり、市民を対象
にということでございますから、最も重要なコミュニティーであると考えております。
そういった中で、これからの自治会については、自治会の会議の促進ということで、市のほうと
しても支援をしていきたいと考えております。
そうして自治会の加入が増えていくことによって、
個人から団体への意識の変化も見られますし、
地域づくりへの変化ということも出てきます。ですから、そういった自治会の加入促進ということ
もあります。それが1つ大きな柱だと思います。
それから自治会の中の男女共同参画の促進ということでございまして、やはり協働事業をやって
いくにあたりましても、市民が1つになって物事を考えるということでございますから、女性にも
143
積極的に参加いただく中で、男女共同参画というのは、これから大きなテーマではないかなと思っ
ております。
そういった中で地域づくりをしていくわけでございますが、やはりそこに協働のまちづくりとい
うことで一番考えていかなければならないのは、防災とか環境とか、地域福祉の問題は大きな問題
として考えていかなければならないと思います。
ですから、そういった中で地域の問題課題というものを、そういった皆さんで話し合っていただ
く中で、地域の課題を出していただいて、そういったものの中で協働事業をどうに進めていくかと
いうことが、大きな柱だと思います。
そして、
あと1つは地域の歴史とか伝統文化ということが大きな柱だと思います。
ということは、
やはりこれからはそういった伝統文化・歴史等、
やはり地域にあるものを発掘していただいた中で、
いわゆる生涯学習ということが、大きな観点になってくると思います。
ですから、そういった生涯学習ということも、これから進めていきたいと思うわけでございます
が、行政としましては、やはり自治会の再編ということも今やっていますから、そういったことも
やったり、生活環境の検討委員会で今後、環境の問題も考えていったり、それから市民を対象にし
た講座も実施していくということで、今までもやっているわけでございますが、これからもさらに
そういったことをきめ細かな施策として取り上げてやって、協働事業に結び付けていきたいなと
思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
ありがとうございました。
今まで生涯学習も含めて、
協働のまちづくりをすごくやってきたわけですが、
一番の問題点はやっ
ぱり私たちが問題点になるものは何かということが、きちんと明確にそれぞれが出してなかった。
そんなことがあって、自治会もそうですが、今、自治会編成では、私のところも右往左往していま
す。
そんな関係で、やっぱりきちんと自治会は自治会の問題点の把握、それから個人から団体に移る
ところの、その問題点の把握、そういうことをしっかりと押さえていく必要があると思います。
このことも踏まえれば、10周年にかかわる、市長の今のご答弁の中にすべて網羅できて、非常
に膨らみが出てくると考えています。
これから地域の問題点や課題を出したり、文化の伝承をするためには、それぞれの組織とか、特
に提案するというようなものがいっぱい出てくると思うんですが、
そこらへんの組織とか提案とか、
そういうものに対してのお考えを、もう少し聞かせてください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
協働してまちづくりをしていくということについて、今、議員のおっしゃるとおり、いずれにし
てもどういうまちをつくっていくという、地域の自治体等の、そういうものがない限り、それに集
中して努力していく。
また、市としましても、こういうまちをつくっていく、つくり方は協働してつくっていくという
ことを明確にして、そしてつくり方はこうだと。あるいは組織はこうだということを明示しない限
144
り、そのお題目で言っても、いろいろな案はあって、今までやってきていることは確かだというよ
うに、私も認識しておりますが、結果として出るには、そういうものがないといけない。
その点には、先ほど議員がおっしゃったように、25年度、みんなでこのまちをということは、
いいテーマでありますし、この25年度はある意味では南アルプス市民、新しい感覚の市民に生ま
れ変わるチャンスでもあると考えております。
そんな意味においては、ただ夢だけ語っても駄目ですので、きちっとした組織を、これからいろ
いろな実行委員会をつくる、あるいはそれぞれ具体的に市民に入っていただける会をつくる。そう
いうものをこれから検討して、あと24年、準備の年が1年ありますから、この準備の年も含めて、
我々が新しいまちづくりをしていくという、生まれ変わる年、24年は準備、25年は実行という、
この理念を持って、組織をつくり、みんなの意識を啓蒙しながら、そして明確なビジョンを掲げて、
そんなことで今やっていると、議員からのご提案をいただきながら、認識したところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問をいたします。
今、本当に前向きな答弁をいただいて、うれしく思っています。
ただ、組織をつくるときに、今までもそうですが、こんな厚い冊子が出てくるたびに、後ろを見
ると大体同じ人の名前が入っています。
ぜひ、組織をつくるときに、今回はいろいろな意味で幅広いわけですが、ぜひ大勢の人がその組
織の中に入れるように、そんなご配慮をいただいて、そして本当に一人ひとり、落ちこぼれがない
ような取り組みができますように希望しながら、次の質問に入りたいと思います。
次に、快適生活環境の整備の1つにアダプタプログラムがありますが、これについてお伺いいた
します。
南アルプス市アダプトプログラム実施要綱には、市民生活にとって身近な公園・道路・河川の公
共施設の美化を図るため、ボランティアによる環境美化活動を推進し、もって市民等と行政との協
働による住民参加型のまちづくりに寄与することを目的とする、とあります。
23年度、南アルプス市アダプトプログラム参加団体は17団体ありますが、地域がすごく偏っ
ていると思われます。
「そんなことをやっていられないよ」とか「そんなことは誰かやればいい」と
いうような地域や団体があると思われます。
協働のまちづくりの観点から、アダプトプログラムを全市に展開する考えはあるでしょうか。
お伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まず最初に、
このアダプトプログラムにご参加いただいている関係ボランティア団体、
企業の方々
に対しまして、奉仕の気持ちで積極的に取り組んでいただいていることに、心より感謝を申し上げ
る次第であります。
当市の環境美化活動といたしましては、それぞれの地域住民の皆さんのご尽力によりまして、清
掃活動などが行われております。特に地域の周辺道路や河川等の清掃活動では、重要な役割を担っ
145
ていただいております。
本市では市民生活にとって、身近な公園・道路・河川などの公共の場の美化を図るため、市民の
皆さんのボランティア活動と行政との協働事業の取り組みを推進し、住民参加型のまちづくりのた
め、アダプトプログラム設置要綱を制定いたしております。
道路の除草や清掃、花植えなどの環境美化活動への取り組みをいただいている9つの民間のボラ
ンティア団体、7つの企業、甲西工業団地工業会の皆さん、約600名余りの方々にご参加をいた
だいております。
市としては、今後、モデル地区を参考に市全体に広げていきたいと考えておりますので、広報等
により募集要項を掲載し、より一層の拡充を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問いたします。
アダプトプログラムの実施要綱を見てみますと、例えばそこに副市長がいらっしゃいますが、副
市長の地域では、これに的確に入るような地域活動をしております。各地区でかなりこれに近いこ
とをやっている地域、または団体があるように思われます。
この際、ぜひ1回、地域や団体の皆さんに改めてこの通知を出していただいて、そして協力をし
ていただく。それから、やっていてもアダプトプログラムについてご理解が得られず、そのまま自
分たちの自己流でしているところがあると思いますので、1回ぜひ相談をしていただいて、そして
新しくアダプトプログラムについて、
今、
市長さんがお考えになるような展開をしていただければ、
非常にうれしいと思います。
よろしくお願いいたします。
次に、市民の自主的のまちづくり活動の発表会や紹介など、さまざまな機会を持つことが大切と
思われますが、1番、2番、含めてお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市では平成19年度に市民活動センターに登録されている市民活動団体の交流と活動発表、市民
への啓蒙・啓発を目的として、第1回市民活動フェスタを開催いたしました。
以後、市民活動団体の皆さんが主体となって実行委員会を組織し、毎年開催されており、参加団
体は毎回、60団体余りを数えております。
このフェスタは主に市民活動センターに登録されている団体が中心になっておりますが、市内の
事業所や市役所、警察署、消防本部などの機関も展示や業務内容の紹介を行っております。地域づ
くりやまちづくり活動に取り組む地域イベントとして、先月行われた飯野のお灯篭祭りなどは、市
民の自主的なまちづくり活動により実施された自治体活動の場であったと考えております。
こうした活動事例の紹介や報告は、市民の自主的なまちづくり活動の機運を高めることになるも
ので、市民活動フェスタで発表するほか、ホームページ等も活用しながら、積極的に活動事例の紹
介等を行ってまいりたいと考えております。
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○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問いたします。
市民活動センターで行われるフェスタは、本当に毎年、毎年充実をしてきて素晴らしいフェスタ
になっておりますが、残念ながら地域の発表の場ではないように思われます。ぜひ、市民活動セン
ターで行われるフェスタにも、
地域のそういう枠をつくるとか、
また地域は地域だけの区長会とか、
そういうところに発表会を、紹介などをやるような、そういう仕組みも考えてほしいと思っていま
す。
ここで市民活動センターのお話が市長から出ましたが、市民活動センターの活動内容が非常に、
みんなのまちの関係で、
もっとかかわらなければいけない部分がいっぱい出てきていると思います。
もう少し市民活動センターの利用や、それから市民活動センター独自の仕事内容というようなもの
も精査いただいて、市民活動センターがもっと、NPOとか市民団体のみでなく、大勢の人たちが、
例えば男女共同参画を含めていけるような、
市民活動センターの運営を要望しますが、
いかがでしょ
うか。お伺いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
まさに議員ご指摘のとおり、市民活動センターの、私はあまり今までのことは理解していないん
ですが、私がこれからプロジェクトをつくって、そのプロジェクトを推進していくにあたっては、
市民の皆さんと一緒にやっていくと、こういうことを掲げておりますので、具体的に各部局がいろ
いろな事業をやるときに、部局も市民の皆さんと一緒にやりませんかということも考慮して、そう
いう具体的なことをやっていかなければいけないと思いますが、今、市民との交流とは、協働とい
うことをやっている、所掌をしていくということは、市民活動センターでありますので、たぶん今
までの行政の流れの中であれば今までどおりですが、私がこれからやらんとしていることを、具体
的にやっていくにおいては、議員ご指摘のとおり、市民活動センター自体の意識も変え、組織も変
え、場所も変え、そういうときが近い時点で来るのではないかと、このように思っております。
最初から改革ありきではなくて、改革しなければ、市民津稼動センターを改革しなければならな
いというような、そういう市職員全般の状況をつくることが先決かなと。
そして、この活動センターを拡充しなければいけないということになることが、いいまちができ
てくる第一歩かなと、このように思っておりますので、議員のご指摘を重く受け止めながら、今後、
活動センターについても見直しをしてまいりたいと、このように考えています。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問でお願いします。
本当に市長を中心に、職員が一丸となってやらなければならないということをひしひしと感じる
わけですが、ぜひ活動センターはこれからの拠点づくりの最高の場所と思っていますので、ぜひ
10周年を契機に充実したものになりますように、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
森岡議員の質問中ですが、ここで昼食のため暫時休憩といたします。
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再開は午後1時30分といたします。
休憩
午前11時58分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 1時30分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
では休憩前に引き続き、質問をしたいと思います。
次に第3項目に入りたいと思います。
健康づくりの施策について、お伺いいたします。
質問の冒頭でも触れましたが、議会決議した南アルプス2005、第1次南アルプス市総合計画
に市民の自主的な健康づくりを推進するため、健康づくりフェアを実施すると明記され、第6次実
施計画では本年度も実施することになっています。
今年度計画している健康づくりフェアの実施をどう進めるか、その方針をお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
今年度計画している健康づくりフェアの実施方針については、健康づくりフェアは平成16年度
より関係団体の皆さまのご協力により、市民に健康に関する理解を深め、体験を通して健康を考え
る場を提供する目的で、旧町村をめぐり開催してまいりました。
今年度は全地区で開催が終了したので、実施の見直しを行いました。その結果、従来の実施内容
とは異なる事業を行うことにいたしました。その実施方針は、食の推進と運動不足の解消でありま
す。開催後は健康づくり推進協議会、健康を考える会の皆さまをはじめ市内健康関連団体の方々に
事業実施結果をお示ししてご意見をいただき、健康かがやきプランに基づき、健康づくりを推進し
ていくためにより良い事業を実施できるよう、来年度に向けて検討してまいりたいと考えておりま
す。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
答弁をいただきました。再質問をいたします。
第6次計画で本年度は実施計画をすると明記され、3月の骨格予算で110万円計上しました。
6月も無事いきました。ここになって健康づくりフェアが、今、市長のおっしゃるように、方針を
変えるということは、非常に私ども、2005を通した議会としては納得がいかないことでありま
すし、もう1つはこの健康づくりフェア変更の手順について、もう少し詳しく話をしていただきた
いと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
148
○市長(中込博文君)
議員のご質問にお答えいたします。
この今までやってきた実施要綱でやるか、やらないか、方針の狙いは、3つあった中で2つはダ
ブっているので、方針としてはいいのかなということで、私も所掌の部長以下、担当から報告を受
けました。
その中で、今までやってきたことを変えるということですので、なくならせるということである
ならば、
議会において予算の承認をされたことでは問題だと思いますが、
今までの流れを変えると、
実施要領を変えると、こういうことでしたので、私も担当に聞いた、何で変えたのかということは
聞いた経緯であります。
その部長以下、担当からの私に対する報告は、各地区を1回、回ったということで、今回は回っ
て2年目、2回目になっておりまして、その中で年々、3.11等の情勢の変化はありますが、今
までの一回りする周回の中で、一般の健康づくりフェアへの参加者が少なくなっていっているとい
うことと、その担当の中にはブースも、それぞれの担当の方の一部の人かもしれませんが、マンネ
リ化をしているのではないかというご意見があった、こういうようなこともありました。
そして、ですからまた新たな視点から変えてみたいという報告がありまして、私はそんな観点か
ら、それでは変えてみたらどうだということで決断をしたところであります。
私が迷ったのは、今までどおりやっていくという案と、新たにやる案、私は市長にならせていた
だいて5カ月間、市の職員さんたちのいろいろな事業を見ていく中で、前年度踏襲を、何も変えな
くてやって無難にこなせばいいというようなところが見られまして、端的なことを言えば、成人式
なんかを私は以前からご招待いただいて、3回ぐらい行っているんですが、ざわめきついている中
での、来年こそは何か違う考えで、これを実施するかなと思っていたんですが、毎年同じことをや
る。そんなことが根底にありまして、この健康づくりフェアについて変えてみたいということを言
われたときに、本質的なことが方針では変わっていることでないのであるならば、新たにやってみ
たらどうだと、こういうことで、職員のマンネリ化を防止する、そういう意欲に対して、私が決断
したところであります。
こんな経過でございます。以上です。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
この健康づくりフェアは、はじめは3団体で行っておりましたが、組織としてはもう9団体以上
の組織がここに加わっております。健康づくりフェアは私たち市民の本当に一人ひとりの代表が出
ている、各地域から出ている健康を考える会の人たちが健康づくりフェア実行委員会を持ってやっ
ているんです。
今、市長のお話にありましたように、外回りでなくても、1回ともう1回やったということです。
だから、6町村を回って2回目が昨年。昨年やったときには、ご存じのように台風の真っ只中で、
参加する人が本当に家を離れるのも、そういう状況の中での実施でした。
それでしかもあのときは、自殺予防も執行部としては考えて、小川宏さんでしたか、おいでいた
だいたけれども、お客さんが来てなかったと。でも、ではそのときにどうして3月の骨格に、何で
その時点できちんと反省をして、そして3月の予算に別の形で盛らないのか。健康づくりフェア
110万円ということを、私どもは厚生常任委員会で通しているんです。
それを急にここへ来てから、
「健康づくりフェアはやらないらしいよ」とか、
「今年は違うように
149
やるんだって」というようなことを聞いたときに、やっぱりそれは違うだろうと思ったんです。
ここでもう一度、お伺いしたいのは、3月の予算を盛る前に何で、では昨年の11月29日にやっ
た反省会を、どういう形でどういうように集約して、こうなったのかを、市民部長に聞きたいと思
います。よろしくお願いします。
○議長(深澤永雄君)
戸田保健福祉部長。
○保健福祉部長(戸田和徳君)
森岡議員の質問にお答えいたします。
去年22年度は健康フェアということで実施いたしました。
本来ならば、
実施後すぐに反省会を、
本当は行わなければならなかったわけでございますが、予定を組みまして3月に反省会、実行委員
さん方に集まっていただき、
反省会という予定をしていたわけでございますが、
ご承知のように3.
11の震災がありまして、電気等の使用制限とかございまして、会議を開くことができませんでし
た。
それに代えまして、関係者にアンケートを実施したということでございますが、その時点におき
ましては、確かに3月の時点では、私はまだ当部の部長ではございませんでしたが、フェアについ
てのお答えというのは、結果というものは出ていなかったわけでございますが、前からやはり、市
長が申されたように、一巡いたしまして、ある程度、森岡議員が言いますように、去年は台風の影
響で人員は減っていますけれども、実質的には少しずつ人員が減っていると。
一巡したということで、職員のアイデアにおいては、ある程度内容をもう少し精査して、発展的
な内容に変えていきたいという意見がございまして、本年4月以降、あるいは5月、新市長になっ
たときに、その旨の申し出が職員からございました。
私のほうも、委員とよく協議、あるいは職員当方の関係者に周知徹底を図っているか等、確認い
たしまして、市長に進言いたしまして、健康フェアを新たな形でつくっていきたい。そういうこと
で申し出をいたしました。
予算につきましては、当初のままの予算内でやっていけるということで、予算の組み替えはござ
いません。特別に健康フェアという項目で予算を盛っているわけではございませんで、報償費・需
用費等で予算を計上してございますので、その内容で変えることなく実施できるものと確認をいた
しましたので、予算の組み替え等は行わない状態でしてきました。
議員が申されたように、健康フェアというのは市民に健康の予防、それから体力づくり等を意識
付けるための多くのことをお教えするという、
重大な内容を持っておるわけでございますが、
22年
度、去年からつくりました健康管理プランの中で、初めて第1次の食生活推進計画というものをつ
くりました。
それをもとにいたしまして、食育のほうもある程度は考えていかなければならない。そういうこ
とで発展的に本年度につきましては、広く市民の皆さまに予防と、あるいは健康づくりというより
も基本的なもの、1番の、自らが体を鍛えるということの原点に、食育の原点に戻りまして、そこ
からもう一度、健康づくり、健康フェアというものを考えていきたいということで、今回変更をい
たしたわけであります。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
150
○16番議員(森岡千代野君)
福祉部長にもう一度質問します。
福祉部長は2005の政策の中の健康づくりフェア、それから第6次実施計画の中の健康づくり
フェアは確認をしておりましたでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
戸田保健福祉部長。
○保健福祉部長(戸田和徳君)
健康づくりフェアがあるということは、確認をしております。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
市長にお伺いいたします。
今、保健福祉部長さんからのお話によりますと、全部承知の上で、それからきちんとした反省会
もなく、健康づくりフェアを市長さんに宣言しております。
それからもう1つ、かがやき第2次のプラン、それから第1次食育計画が出されました。健康づ
くりフェアをしているときに、執行部と、それから実施している人たちのアンケートのみで結論を
出してあります。
私はこれだけ一回りして、初めから終わりまでいろいろ、紆余曲折はあったけれども、市民を対
象にしている施策であります。市民にアンケートなり、市民の声を聞いて健康づくりの何かをする
べきだと、私は思っています。そこらへんはいかがでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今、議員のご指摘を聞きながら、私も決断をしたものですから、執行者の決断をした者としては、
今、このまま実施させていただきたいということは変わらないんですが、やはり議会においての健
康づくりフェアについての110万円が通ったときに、形を変えるのであるならば、委員会等にお
いて、それなりのことも説明すべきだっただろうし、決して我が執行部が議会を軽視しているわけ
ではないと思いますが、それと今、ご指摘の市民のアンケートという、市民側から見た、この健康
づくりフェアがどうなのか。必要なのか、変えるべきなのか。このへんも情報として承知すべきで
もあった、このように思っています。
そんなことで、このことについては、私が決断した過程においては、不十分なところがあったと
いうことを今、反省しておりますが、ただ私も先ほど申したとおり、市長になって5カ月、いずれ
にしてもゼロベースでいろいろな事業を見直して、本当にただ単にマンネリ化でやっていくことは
改革したい。
ある意味では、市の職員さんたちが、この事業を通じて本当に今まで以上に、今までの反省のも
とに、この新しくやる形の健康づくりフェアがより効果的になるということは、他の職員にプラス
の影響ができるだろうし、そんな意味で今回ご指摘をいただいた、私が決断する過程においては不
十分なところがあったので、私も今後、こういう行事を変更する、方針を変える、そのときにはも
う少し今まで、森岡議員さんがこれにかけて、ずっと健康について、議員の目で見てきた、そうい
う点からのご意見を今、痛切に感じておりまして、議員の皆さんのご指導もいただき、市民の目で
見ながらやっていきたいということを今、考えておりますが、一度、これは私もそんな過程があり
151
まして、市の職員の前向きなところを信用し、期待をして、目的は市民の健康を維持する。
その方法には、前回と今回、こういうことで前回と同じようなことでマンネリ化するよりもとい
うことに期待したところに、
執行者として決断をさせていただいたので、
ご理解をいただきたいと、
このように思います。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
再質問をお願い致します。
今、市長から答弁をいただきました。
ぜひ、今年は食育でやるという方向ですので、私、まだここで時間があれば、健康づくりフェア
の柱を食育にして、何ら不都合があるんだろうということも議論したかったんですが、時間があり
ませんので、ぜひそういう意味で健康づくりフェアが市民のための、今までの健康づくりにもっと
輪をかけた素晴らしい成果になるような施策を講じてほしいと思っておりますので、よろしくお願
いいたします。
次に移りたいと思います。
次に各地で活発に活動してきた健康を考える会というものがあるんですが、本市ではその健康を
考える会を一本化したと聞いております。
このことによって、非常に健康に対する考え方を危惧している市民も出てきております。ぜひ、
市長の今後の支援、それから考え方をお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
健康を考える会は市民の健康づくりに必要な施策や、施策を推進するために平成15年12月に
各地区に組織を立ち上げ、地区さまざまな活動を行ってまいりました。
まず健康を考える会を一本化した理由は、まず1つ目として、各地区での健康を考える会での活
動がバラバラであり、活発とは言えない地区の活動を活発化したいと考えたことにあります。
また、財政的に縮小する中で財源の統一運用を図ることが、一本化した主な理由であります。
このことにより、活発に活動している地区がやや停滞してしまったことや、市で統一した事業が
徹底できないことも事実であります。
今後の支援は、健康かがやきプランに基づき、市として統一して、地区のリーダーに考え方をお
示しし、各地区のリーダーが地区において各種団体を活用して、健康づくり活動を行えるよう、積
極的に支援を行ってまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
回答をいただきました。
市長、健康を考える会というのは、各地域でそれぞれの形で、それぞれの定着を見ております。
このことは、目に見えないソフトの、非常に大事なことだと考えております。ぜひ、一本化したお
かげで、どうのこうのももちろんですが、各地区の健康を考える会は本当に一人歩きができるまで
152
は、やっぱり強いところはいいんですが、弱いところには支援をしていただいて、そして健康が第
一でありますので、ぜひそういう手立てを、一本化した中にも、まだ弱い地域には手立てをする。
強い地域を見直す。
それには南アルプス市には人間資源がたくさんあると思いますので、ぜひ人間資源をしっかりと
活用していただいて、
そして地域の皆さんに健康で頑張れる体をつくってほしいと思っております。
次の質問に入ります。
次は市長にお伺いするわけですが、市長の考えている健康長寿まちづくりについて、お話を聞か
せてください。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
私は老人ホームの園長から政治の道に入りました。そのときの所信は、高齢化社会は人類が一時
でも長く生きたいと追い求めてきた、素晴らしい社会であるとの認識のもと、高齢者が天寿を全う
するまでの間、介護を受ける長寿ではなく、本当に長生きして良かったと思えるような健康長寿の
まちづくりをしたいというのが、その発端でありました。
私は日本一の園をつくり、お年寄りを大事にしたいと思いました。しかしながら、利用者さんの
大多数は「家に帰りたい」というものでありました。おいしい食事、優しい言葉に笑顔で返してい
ただきました。
しかし、昔の話を聞かせていただいたり、花の植え方を指導していただいたときは、それ以上の
輝く笑顔を返してくれたのであります。
高齢者が在宅で家庭から、そして社会から必要とされると感じていただけるような、南アルプス
市を私はつくりたいと考えております。
具体的には、都市と農村地域の交流による遊休農地活用と健康長寿のまちプロジェクトを、この
9月1日に立ち上げました。これからは都市の企業・学校・市民団体・元気高齢者団体と連携を図
り、遊休農地を活用して都市住民の農業体験など事業を実施してまいります。
また、その中で市内元気高齢者による農業指導など、高齢者の生きがいを創出することは、かが
やきプランの心の健康増進にも通ずるところであり、農村活性化にも寄与するものと考えておりま
す。
これからは、交流長寿プロジェクト、健康かがやきプランなど、さまざまな事業を実施すること
により、
誰もが生き生きと暮らせる健康長寿の南アルプス市を目指していきたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
森岡千代野君。
○16番議員(森岡千代野君)
市長の思いがよく分かりました。
私は今日、3項目9点について、お伺いいたしましたが、25年度が実りある年になりますよう
に、それから市民の自主的なまちづくり活動が、ますます充実することを願い、それから健康づく
りについては、ぶれることなく、大きな輪の中で市民が健康で明るく市政に参加できる施策を構築
してほしいと思っています。
南アルプス市には人的資源がたくさんあります。ぜひ、その資源の活用も期待しながら、質問を
153
終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(深澤永雄君)
以上で森岡千代野君の質問を終結いたします。
これより、かがやき21の割り当て時間に4分35秒ほど余裕がありますので、かがやき21に
よる関連質問を行います。
なお、当市議会では通告制を採用しておりますので、通告制に基づく執行部の答弁に対して疑義
がある場合に限り、関連質問を受付いたしますので、ご了承願います。
関連質問はありますか。
( な し )
以上で関連質問を終結いたします。
次に質問順位12番、向山敏宏君の発言を許します。
15番、向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
南政クラブの向山敏宏です。
通告しておきました一般質問を行います。
まず、市内小中学校通学路の安全確保の現状および取り組みについて伺います。
本市小中学校22校の通学路において、歩道設置がされていない個所が相当数あると思っており
ます。もちろん学校関係者・警察・PTA・見守り隊等の多くの関係者の日ごろより熱心な児童生
徒登下校の安全を支えているところでありますが、私は行政が子どもたちの通学路に対して、抜本
的な安全対策を確立するための通学路道路整備を喫緊に取り組む課題と思っております。
そこでお尋ねします。
本市において、小中学校の主要道路・通学路において、歩道が設置されて安全が確保されている
と思われる学校数を、まず伺います。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
向山議員のただ今のご質問についてお答えいたします。
ご指摘のとおり、児童生徒が安全に登下校できる環境づくりは、とても重要であり、すべての通
学路に歩道が設置されていることが理想です。
議員も申しましたように、地域、それからPTA、学校、見守り隊などの要望により、市担当課
の方々にも大変ご尽力いただいておるところですが、現実問題としては、大変難しいところでござ
います。
基本的には小さな川が集まって大きな川ができるように、学校へと向かって通学路は設定されて
おります。例え少数の児童生徒しか通らないような、支流のような道路でも、子どもたちにとって
は大事な通学路になりますので、どこからが主要通学路かということについては、線引きが難しい
ところでございます。
また、
基本的に歩道が設置されている道路であっても、
部分的に歩道がないところもございます。
PTAの方による安全点検や教職員による見回りも実施しております。
したがいまして、現在、設定されている通学路は各校での現状の通学路の選択においては、最良
であり、安全が確保されているといえます。子どもたちの通学の安全に対してご心配いただいてお
りますことに、心から感謝申し上げます。
154
今後もご尽力いただきながら、ともにより良い通学環境を目指していきたいと思っております。
今は現在の通学路で、より安全に通学するということも含め、さらに交通安全指導の充実を図りた
いと考えております。
以上で私からの答弁を終わらせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
再質問させていただきます。
冒頭申し上げたとおり、関係者の協力等が各地であるわけでございますが、抜本的な整備が大変
重要と思っております。教育委員会において、今後、年次計画の中で通学路の整備に取り組んでい
かなければならないと思いますが、教育委員会として今後どのように取り組んでいくか。取り組む
とすれば、具体的にどのような方向性で進んでいくか、お示しください。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
教育委員会のみの方向性は立てているんですが、予定と申しますか、そちらは市の建設課等々と
協力を行いながら進めていかなければならない、そのように思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
一例を申し上げます。
旧甲西町の南湖地区においては、南湖小学校の周辺に第一保育所と第二保育所が統合されて、今
年度から平成25年度の3年間の間に建設される予定ということを聞いておりますが、この総合保
育所と南湖小、近くにJAの南湖支所があるわけです。そのちょうど間の道路は荊沢東南湖線とい
うことで市道になっているわけですが、ちょうどその学校西側から通学されている子どもが、学校
全体で257名のうち169名、半分以上が田島、和泉、それから西南湖の3地区から通学をして
いるということでございます。
学校より東側には歩道が設置されているんですが、西側には全然歩道がないということで、この
道路は南湖地区の野菜、特にトマトとキュウリ、季節によってはモロコシ、また柿等の農業を従事
されている方が、この道路を通って選果場に出荷に利用していると。非常に時間帯においても、大
変、重なる時間帯なんですよ、通学に。
そこで、どうしても歩道がほしいということが、以前から地元の皆さんからすごい要望があった
わけでございまして、そんな中で県の1級河川の八糸川改修工事の絡みがありまして、まだ実現さ
れていないということでございます。
また、八糸川改修工事が小学校西側のところまで来るには、相当な年数がかかるということを聞
いているわけでございますが、よってこの間の通学、児童の安全性を考えると、学校から西方向へ
の歩道の設置を、急ぐ必要があるのではないかと思いますが、これに対する市の考え方をお聞きし
たいと思います。
これは建設部長さんですか。
155
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
市では地域の安全とうるおいと利便性のある都市づくりを目指して、新設道路とか改良工事、な
らびに歩道設置などの道路事業を積極的に進めております。
市道荊沢東南湖線については、先ほど議員がおっしゃるとおり、市の一部の幹線道路として非常
に交通量が多い。そういうことから、これまでも児童館から東側の歩道や南湖小学校の交差点、信
号待ち歩行者たまりなどの整備を行ってまいりました。
しかし、ご指摘のとおり、学校から西側へ1級河川、八糸川を挟んで西南湖集落の間は歩道が整
備されていない状況です。
このことについても、南湖小学校のPTAから歩道の要望を受けております。
市では、この区間については、1級河川八糸川を下流から順次整備をしているということで、歩
道整備には河川改修との調整が必要なことから、県に河川改修の促進をお願いしてまいりました。
しかし、県によりますと、この地区に至るまでには長い期間を要するということですので、市で
は通学児童の安全を緊急的に図るための対策としまして、車両に注意を促す、マーキングとか反射
板の設置をしたいと考えております。
なお、抜本的な歩道整備については、市の財政状況、または県との調整を図る中で、地域の方々、
また学校関係者の方々のご協力とかご意見をいただきながら、検討をしていきたいと考えておりま
す。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
この歩道設置については、もうかなり何年も前から地域から要望があがっているわけです。私も
この質問をするに対して、その通学時間帯に行って見てまいりました。歩道がないから、もう道路、
あの道路もそんなに大型のすれ違いができるような道路ではないわけですが、まず3分の1から半
分ぐらい、この100人以上、200人近い子どもが、その道路を利用するわけですが、車が来て
も子どもが通り過ぎるまで、そこで待っているというような状況です。
だから片側通行になるわけですね、子どもが。もう左側から来る車は右側の車が出てこないうち
に通ってしまって、通りすぎたら、その車がまた通るというような状況でございます。
そんなことでございますので、私も見ていながら、これは危険だなと。恐らく南湖小学校からは、
もう子どもに一列に並んで歩きなさいという指導はしているようですが、なかなか子どもがそんな
にすぐ言うことをきくということでもないし、また学校へ遅れてはという気持ちもありますので、
そんなことでどうしても道路の中央を飛んで走ると、走って通うという子どもが多いということで
ございますので、ぜひ一つ、地域の要望でもありますので、ぜひ何とかしていただきたいなと思い
ますが、もう1回、建設部長さん、お願いします。
○議長(深澤永雄君)
保坂建設部長。
○建設部長(保坂秀人君)
先ほどのご質問にお答えしたいと思います。
やはり児童の、児童だけではなくて市民の安全、交通からの安全を図るためには、やはり交通量
156
が多い道路について、歩道の設置が必要と思います。
しかし、市の財政状況を考えますと、すべての道路について、歩道を整備するということは非常
に困難な状況です。
市では今現在、
進めている道路事業においては、
そのへんを勘案して歩道の整備もしております。
また、県道については、もっと交通量が多い県道、または国道の危ないところについては、順次、
そちらのほうで要望して、市民または児童の方の通学の安全を考えていくようにしております。
その場所についても、市全体の整備状況を考えながら、また財政状況も考えながら検討していく
ということで、お願いしたいと思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
これも以前から、先ほども申し上げましたように、地元の強い要望がある南湖地区の問題を含め
て、子どもの安全性を考えて、教育委員会と一緒に学童通学の整備について、ぜひ早急に考えてい
ただきたいと強く要望して、この質問を終わりたいと思います。
次の質問に移ります。
芦安小中学校のユネスコスクール加盟申請の状況について伺います。
私は昨年度9月議会において、本市小中学校の中でユネスコスクール、ESDについて加盟に取
り組む考えがあるか、質問をいたしました。
その後、芦安小中学校が加盟申請の手続きに入ったことが、山梨日日新聞の本年1月21日に大
きく報道されました。
これに呼応し、私たち会派、南政クラブも深澤代表以下全員が教育委員会を訪ね、萩原教育委員
長に会派全員の署名のもと、加盟実現に向けて要望書を提出いたしました。
そこで現状はどのような現状であるか、まずお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
向山議員のただ今のご質問に申し上げます。
昨年6月の定例議会でもご質問がありました、芦安小中学校のユネスコスクール加盟申請につい
てですが、南政クラブの皆さんからも要望書をいただきまして、今年1月に芦安小中学校、それか
ら皆さん方の要請を受けて、1月に申請書類を市の教育委員会が英訳依頼をして、3月に県教育委
員会から日本のユネスコ国内委員会事務局を経て、ユネスコ本部に提出いたしました。
その後の審査・手続きなどを経る中で今、おっしゃいました、6月21日付けでユネスコスクー
ルへの加盟が承認されました。承認書およびプレートなどが先月送られてまいりました。
芦安小中学校のユネスコスクール加盟については、山梨県下で初めてのことでございます。本当
に長年の芦安小中学校の登山活動、それから自然体験活動が世界で認められたことと考えまして、
教育委員会としても大変喜んでおるところでございます。
今後は芦安小中学校の学校ホームページ、それからユネスコホームページ等をつなげ、情報公開
をすること。なお、年1回の活動報告書の提出が義務付けられております。
本年度は登山活動、自然パトロール活動、学校林整備活動など、あらゆる環境教育での活動内容
を活動報告書として提出の予定でございます。
157
今回のユネスコスクール加盟承認は、子どもたちの身近な自然を生かした体験活動をさらに推進
し、ふるさとを愛し、自然を大切にする心を育てる教育につながっていくことを、教育委員会とし
ても多いに期待しているところでございます。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
再質問を行います。
ありがとうございました。
芦安小中学校がユネスコへ加盟できたということでございますが、これは今年度、一応認定され
た、加盟されたと。スタートというのは、いつからになりますか。この活動のスタートというもの
は。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
承認は6月に受けたわけですが、先ほど申しましたように、長年の芦安小中の教育活動の中で、
そのような活動をしっかりしてきたということが認められたということで、もうすでに昨年も一昨
年もそうでしたが、それに輪をかけて、今年度は芦安小中学校でさまざまな活動を、より続けてお
ります。
そんなことで、いつからということではなくて、ユネスコを受けたんですが、昨年と同じように
今年もさらに深めながら、広げながら、小中学校あるいは地域の皆さんの協力を得ながら、活動を
行っております。
よろしいでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
いろいろとありがとうございました。
最後に芦安小中学校に限らず、今後、南アルプス市内で希望校が出てきたら、教育委員会として
は積極的に取り組む考えがあるか。また、教育委員会としてユネスコのESD教育に対する基本的
な考えをお示しいただきたいなと思います。
○議長(深澤永雄君)
教育委員長、鶴田美津枝君。
○教育委員長(鶴田美津枝君)
お答えいたします。
芦安小中学校は山梨で初めてということを受けまして、さまざまな地区からも芦安小中の内容を
お聞きするというような電話もあると聞いております。
先ほど申しましたように、環境を持続する、これからの地球をどう守るかということを含めて、
すべての小中学校で南アルプス市はもちろん県下の小中学校、あるいは日本国全部の小中学校のみ
んなと、また情報発信しながら、今年度、芦安を含めて南アルプス市はすべての学校でも、そんな
ふうな取り組みを、それぞれの学校がしていくように、そのように教育委員会で応援したり、それ
から芦安のリーダー性を発揮して頑張っていけるような、そんな学校づくりを進めていきたいと考
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えております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
ぜひ1校でも多く加盟できるよう、また南アルプス市が県下でも最初ということでございますの
で、これをまた県下小中学校、またそれに関係する大学なんかも結構入っているようでございます
ので、ぜひ広めていただきたいな、こんなふうに思います。
次に、猿害対策について、伺います。
最近、南アルプス市の山付き地域である甲西・櫛形・白根・芦安等の里山地域では、サルを中心
とした獣害被害が問題になっているわけです。特にサルの被害は切実と聞いております。
これに対して、市の担当部署では電気柵の設置、猟友会にお願いをして捕獲・駆除、追い払い花
火の取扱い講習会、さらには緊急雇用対策事業を活用した猟銃資格者2名によるパトロール隊の編
成と運用等、各種の対策と努力を実施されておられることは、私もよく承知しているところでござ
いますが、しかしながら農作物に対するサルの被害が思うように減っていないのも、また現実であ
ると認識しております。
よって、これらに対する方法として、パトロール隊をもう1隊、増やすことの可能性等も含めな
がら、今後さらなる対応と方針について、お聞きしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
農作物に対する猿害対策についてでありますが、近年、特に中山間地域において、サルやイノシ
シ等の有害鳥獣による果樹・野菜などの被害は増大しております。
本市でも電気柵の設置、さらには地元自治会・農協・OB猟友会とも連携をして、捕獲・駆除対
策、追い払い花火の取扱い講習会等を実施していますが、決定的な有効策がないのが現状でありま
す。
23年度から山梨県緊急雇用創出事業臨時特例基金事業計画による、有害鳥獣被害防止駆除事業
の狩猟資格者2名によるパトロール隊を編成し、有害鳥獣が里まで下りて来られないように、通年
での駆除および威嚇射撃を行うなど、被害を軽減するための対策を実施しております。
この事業は今年度で補助金制度が終了するため、今後、事業を継続していくには、事業費約
650万円がすべて市の一般財源となり、財政負担が重くなります。
しかしながら、パトロール隊の対応により、以前に比べ、農作物の被害が減ったとの声が農家よ
り寄せられているなど、成果が上がっているため、今後も市単独で引き続きパトロールを継続した
いと考えております。
今後の有害鳥獣対策については、特にサルの被害対策としてパトロール隊をもう1隊、増やした
いわけですが、全額一般財源でありますので、今後、費用対効果を検証し、財政負担も考慮しなが
ら慎重に検討していきたいと考えております。
また、サル等の個体数は依然減っていないため、さらなる対策として、職員によるパトロール隊
の設置やパトロール活動の拡充など、検討していきたいと考えております。
以上でございます。
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○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
そうすると県の緊急雇用対策事業というのは今年度で打ち切られるわけですが、それで今、財政
が困難という中で、サルの被害というのは本当に果物をつくっている方には、大変な被害を被って
いるという話を聞きます。
ぜひ、市独自でこのパトロール隊を1隊でも増やして、今までどおり、パトロールをしていただ
ければと思いますが、何とか苦しい財源の中からお願いしたいんですが、もう一度、市長からお願
いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
私も本当に鳥獣害のこの農家の皆さんに対する被害というものは、本当に重要な問題であると
思っております。
以前、今までも申し述べてまいりましたけれども、パトロール隊だけでも、この防止はできない。
電柵を含め、個体の削減、総合的にやるということで、今回のご質問はパトロール隊で成果が出て
いるということでありますので、これをお金だけ出してパトロール隊をつくるということも1つで
ありますが、いろいろな観点から、地域の人たちと連携を取り、また市の職員も全職員が、農政部
だけ関心を持ってやればいいという感覚ではなくて、いろいろな分野において、今後プロジェクト
をはじめる、市全員で一丸となって、全員で市の行政をやっていくという観点からも、この鳥獣害
については、意識をしていく。
そんな意味においては、
また独自の市職員のパトロールなんかも、
これから検討していきたいと、
このように考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
このサル対策については、大変な思いでいるわけですが、ぜひ一ついろいろな対策を立てていた
だいて、サル対策、サルを減らしていただくということに取り組んでいただければと思います。
そこで1つ、電気柵の効果ですね。以前から取り組んできた電気柵の効果について、状況はどの
ようであるかということを、1点伺いたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
米山農林商工部長。
○農林商工部長(米山俊彦君)
今、向山議員より電気柵の効果ということでご質問をいただいたんですが、市では里山に沿いま
して、電気柵の設置を進めて、特にシカやイノシシに対しては、非常に大きな効果を得ているわけ
ですが、やはりサルにつきましては、隣接の地元とか地形を利用した電気柵を飛び越えてしまうよ
うな経過が、どうしても緩衝帯がないと、サルのほうはその電柵を飛び越えるというような経過が
ありますので、これを阻止する手立てとしますと、施工時の、今言いました緩衝帯、電柵に対しま
して、
両柵3メートルぐらいは必要なのかなと思っているわけですが、
その分の施工を行うことと、
160
また施工後の維持管理等が特に大切なポイントかなと思っておりますので、このへんを加味しまし
て、今後に向けては、新たに設置する場所、また今まで設置した場所の電柵を最大限に効果を発揮
させるためには、やはり地元とかを中心にしまして、地域の受益者の皆さんのご理解が一番だと思
いますので、そのへんを協力いただきながら、電柵を維持していくということによって、被害も少
しは減るのかなと思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
ぜひ、それぞれの家庭とも手を組みながら、一つ電柵のことと、先ほどの市長さんの答弁の中で、
パトロール隊の編成ということで、サル対策に努めていただきたいと思います。
最後になりますが、クラインガルテンで盆休み中に入居者の留守の最中、サルの被害に遭ったと
いうことだそうでございますが、被害はどの程度だったのか。
また、入居者からどんな苦情があったか。また対応はどうしてきたかということを、1点お伺い
したいと思います。
○議長(深澤永雄君)
米山農林商工部長。
○農林商工部長(米山俊彦君)
クラインガルテンのほうの経過ですが、2カ所あるわけですが、今回新たな湯沢地内のほうが被
害を受けたという経過ですが、当然、入居する段階で13戸の皆さんにはサルの部分、ちょうどあ
の沢の北側、クラインガルテンの北側の沢にサルの群れがあるということは、もう長年の経過です
が、そのサルの群れの被害を受けることはあるのかなということで、契約の時点でそのへんもあり
ますということの中で、ご承知いただいた中の13戸という経過ですが、今言われましたように、
ちょうどお盆休み、13日から17日の間の中で被害があったということで、地元のほうからその
報告をいただいております。
ちょうど運悪く、パトロール隊等もお盆休みになっていて、その期間ずっとそこの部分に行けな
かったということと、当然、クラインガルテンの施設のほうも、その滞在者自体がこの期間やはり
地元のほうにいる人がほとんど少なかったということもあって、被害があったわけですが、被害額
としますと、トウモロコシ等の被害を受けたということで、金額に直すと3万円くらいかなという
ことで、そのあと当然、地元のほうに行きまして、その確認等しまして、あと一番の方策とすると、
やはり簡易式の電柵で、約100メートルぐらいで4名弱ぐらいで設置できるんですが、当然
100メートルあるとクラインガルテンの1つのエリアが網羅できるんだなということで、そのへ
んも含めまして、地元のほうにも協力がてらお話をしまして、そのへんの設置ができるということ
の中でお話をさせてもらって、またパトロールのほうにつきましても、先ほど答弁がありましたよ
うに、土日等のどうしても休みの部分についても、うまく回せるような方法でまた考えていきたい
と思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
向山敏宏君。
○15番議員(向山敏宏君)
いろいろと答弁をいただきました。
161
被害を最小限に食い止められるように、それぞれの対策をお願いしたいと思います。
以上で私の質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
○議長(深澤永雄君)
以上で向山敏宏君の質問を終結いたします。
次に質問順位13番、浅野伸二君の発言を許します。
20番、浅野伸二君。
○20番議員(浅野伸二君)
本日は9月27日、いよいよ暑い夏も終わり、台風も過ぎて、秋本番となりました。これから読
書の秋・食欲の秋・スポーツの秋と、いろいろな行事が待って、皆さん方もお忙しい中だと思いま
すけれども、これらの行事をやるにも、出席するにも健康が第一だと私は思います。
中でも「達者」という言葉があるんですが、この私、
「バカ」という言葉が大好きでありまして、
馬とシカ、両方、野山を駆け回る、本当に健康でなければいけないと。いろいろなことをやるのに
も、先頭に立ってやることは、バカでなければできないと。バカにならなければできないというこ
とが、よく言われるんですが、バカになれることが、私は最高の人生を送れるのではないかなと思っ
ておりますが、これからそんな健康を考えた中で健康増進と生涯スポーツ、また櫛形総合公園の専
用ゲートボール場の拡充と、災害有事の避難場所としての整備の充実ということで、ご質問させて
いただきます。
本市の櫛形総合公園はメイン会場となる陸上競技場、あそこでは年間、何試合もの陸上競技の試
合がありますし、また桃源郷マラソンの発着点でもあります。桃の花の咲くころ、桜の花の咲くこ
ろには、全国から大勢の方々が来られまして、また陸上競技場としてもアンツーカーの素晴らしい
競技場であります。
その隣に野球場、今回、1億5千万円をかけて、また整備をするというような予算も盛り込まれ
ました。また、その隣、南側ですか。芝公園といって、あそこでは家族連れが大勢、休みの日なん
かには、あそこにおられますし、またグラウンドゴルフ等が盛んに行われて、また素晴らしい整備
をされておられる広場があります。
その中には遊具等もあって、子どもたちも親子連れで遊んでおられますし、その東側のほうには
プール・体育館等があって、あの公園一帯が全体的に南アルプス市が合併になって、南アルプス市
のメイン会場、スポーツのメッカだなというように思っておりますし、櫛形町時代に造られたとは
いえ、合併してから8年経って、いよいよ全県下でもあそこをいろいろな形で使用すると。いろい
ろな県の大会がいろいろな形の中で持ち込まれているところでもあります。
その中にゲートボール場が一番東側のほうに芝広場と体育館の間にあるんですが、このゲート
ボールというのは皆さん、あまりご存じない方も多いんですが、たまたま私もゲートボールをやっ
て、今、ゲートボール協会の副会長という立場でいるんですが、今回のために祭り上げられた役職
かななんて思っておりますが、このゲートボールというのは皆さん大体、年寄りのスポーツ、また
意地悪のこの上ないスポーツだというような認識が多いような気もいたしますが、そうではなくて
年寄りもできる。
また、スポーツの中でいつも試合の開会式の前には選手宣誓なんかして、正々堂々と戦いますと
いう宣誓をされるのがスポーツのスタートだと思いますが、スポーツというものは、どんなスポー
ツでも勝負がある限り、相手の弱いところを上手に知ることによって、勝利が得られるんじゃない
かなと、これがスポーツの本来の姿だというように、勝敗がある限り、誰でも勝ちたいと思ってお
162
りますけれども、このゲートボールもその最たるものだということはないんですが、本当に深けれ
ば深いほどゲートボールの良さが分かってくるんですが、一般的には年寄りがやる意地悪ゲームだ
というように思っているんですが、本当に楽しいゲームでありまして、もともと北海道の鈴木さん
という方が、昭和22年に発案されまして、それから64年ぐらい経つんですが、そのあとにグラ
ウンドゴルフとか、いろいろな形の中でスポーツが生まれまして、そちらのグラウンドゴルフとか
ターゲットバードゴルフ等のほうが何か皆さん楽しげにやっていられるなとは思っておりますが、
このゲートボールの人口も山梨県下では登録人数で約5千人、南アルプス市でも420人の方が協
会に登録されて、420人ぐらいがおりますが、そうはいっても、この登録された方は市の大会へ
出られるという資格がありまして、そうではなくて地域でやっている方々も、地域だけのリーグ戦
とか、楽しみでゲートボールをやっている方々が多いんですが、この420人の登録者の中に
70チームぐらいあるんですが、その70チームの中のいろいろな大会がありまして、大体、南ア
ルプス市でやるのは30試合ぐらいあるんですが、4月の初め、今年度は4月3日の健康福祉祭り
大会というものが始まりまして、中には75歳以上でなければ試合に出られないという試合もござ
います。
そんなとき、私も早く75歳になりたいななんていうようには思っておりますが、その中には
90歳を超える方々が何人かおります。90歳で現役ですよ。その5人の中のチームの一番要とな
るような人たちが、90歳を超えている方なんです。
これほど年を取っても、
本当に現役で選手として出場するゲームというか、
スポーツはないんじゃ
ないかと思っておりますが、その人たちがいまだに現役で優勝戦線に躍り出てくるような、素晴ら
しい。年を取ることのほうがゲートボールが丸くなるというか、球があまり暴れなくなって、素晴
らしいスポーツだなといわれています。
また、そのボールに対して、どこへ持っていくのか、またどういうふうにつけるのかというのは、
ビリヤードと囲碁将棋を併せ持ったスポーツだというのが、このゲートボールの良さであります。
たまたま私が、なぜこの総合公園のゲートボール、今現状のゲートボール場を拡充していただき
たいというお願いといいますか、質問の中では、今まで櫛形町時代につくったゲートボール場、今、
9面制、整列に9面あって、もう1面はサブメインみたいな形の中であるんですが、10面あるん
ですが、中巨摩郡の大会だと10面で何とか賄えるんですが、今度、合併してからいろいろな市と
の対抗選の中で、県の大会を持ってくるにはどうしても12面ほしいということで、皆さん、ゲー
トボール協会の関係者がどうしても12面ほしいよね、と。
また、
今現状にある櫛形公園の専用ゲートボール場は、
素晴らしいゲートボール場ということを、
皆さん方が褒めて、評価していただいておりますので、あそこに12面あったら、県大会もたくさ
ん誘致できるのにな、と。
たまたま今までゲートボール協会の局長をやっていた方が県の局長になりまして、誘致したいな
というようなお言葉をいただきましたので、今回、ぜひあそこの今の10面を、あと2面増やして
いただいて、12面にすることによって、県下から大勢の方が南アルプス市に訪れたり、プレイす
ることによって、南アルプス市の観光にも役立ちますし、南アルプス市の良さも知っていただく。
また、これから秋には紅葉も見られるし、伊奈ケ湖等の観光にも役立ちますし、春には農業観光
等が行われておりますので、ぜひあそこを広げていただきたいなと。
また、櫛形公園は防災の中心的な立場でありますし、あれだけの広いところでありますと、相当
の災害があっても、あってはならないんですが、一朝有事のときには、あそこに皆さんが避難して、
少しの時間ぐらいはあそこで過ごせるのではないかなと考えまして、ゲートボール場をつくってい
163
ただけるのだったら、少し屋根を付けていただいて、雨・風がしのげる防災拠点となることをお願
いといいますか、お考えはないか、お尋ねしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
浅野伸二議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の1つ目のゲートボール場の拡充についてでありますが、櫛形総合公園ゲートボール場は
平成7年3月に完成し、その規模は総面積7,800平方メートルで、クレイ舗装コート10面で
す。
また、150人収容の屋根付き観客スタンドを完備しております。平成22年度の利用状況は、
利用者人数が5,129人、利用団体は15団体、大会数は27大会となっております。県大会等、
大きな大会を開催する場合には、コート数が12面必要となりますので、現状10面のコートを
12面に拡張する場合は、南側のスタンド部分を撤廃して増設する方法か、東側、あるいは西側を
拡張する方法が考えられます。
南側部分については、
面積的にスタンド部分では収まらず、
通路にまで影響することになります。
東側および西側部分については、既設広場、または駐車場に影響を及ぼすことが考えられます。こ
れにより、大掛かりな改修が必要となり、事業費もある程度必要となることが予想されます。
さらに、供用開始している施設につきましては、すでに国の補助金を投入しているものであり、
撤去につきましては、国との協議が必要となります。
このようなことから、施設の拡張につきましては、現状の県大会等の開催数および県内のゲート
ボール場やゲートボール人口の推移などの状況を把握し、また国・県との協議、さらに国の補助事
業等を模索しながら、慎重に検討してまいります。
ご質問の2つ目の災害有事の避難場所としての整備の充実でありますが、自然エネルギー導入計
画の1つとして、櫛形総合公園内の施設に太陽光パネルを設置していく計画があります。
現在、地球温暖化対策室において、国の補助の可能性を含めて、調査研究を行っているところで
あり、ゲートボール場に屋根を設置し、その上に太陽光パネルを設置する計画も検討しているとこ
ろであります。
総合公園内の各施設に太陽光発電を設置することにより、温暖化対策はもとより、防災公園とし
ての機能がこれまで以上に発揮できると考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
浅野伸二君。
○20番議員(浅野伸二君)
あまり期待したほどのお答えをいただけませんで、がっかりしているところでありますが、国の
事業で平成7年につくったということでありますから、
なかなか縛られるというか、
難しいんでしょ
うけれども、あと2面何とか・・・。
私どもの計算では、メインの屋根付きですか、あれは補助事業でやってあるから、壊すことがで
きないということだと思いますが、あれさえ取っていただければ、あまり歩道のほうへはいかない
でも済むという計算でしておりますが、補助事業でどうしても駄目だということになると無理な話
しなんですが、西側のほうではどうしても今ある壁というんですか、あそこから5メートルは取ら
なければつくれないような状態ではあるんですが、何とかそこらへんを交渉していただいて、新し
164
い観覧席をつくらなければ、業者にお願いをしたら800万円ぐらいで済むというような計算をし
ていただきましたし、国の事業でどうしても縛られるのであれば、西側のところを少し変えていた
だきたいなと思っておりますが、どうしても何とかならないでしょうか。
もう一度お願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
再度のご質問ですが、現時点では責任ある回答はこの場でできないということでありまして、防
災公園としての、これも太陽光を、でき得るならば、12面ということも考慮してですが、それも
以前に防災公園として屋根を付けて、そしてその上に太陽光をと。
これは私としても、地球温暖化室に公共施設の上に、なおかつ防災施設の上につくることは、必
要だろうということで、今、命じているところであります。
でありますので、総合的な判断が必要ということで、ここで明確にはお答えできません。
そして、もう1つ、国の補助をいただいているというところも、これも今回、ご質問いただきま
したことをスタートとして、国との状況も確認していると、こういうことでありまして、この議会
において、明確な回答はできないものでありますが、その2つを併せて、前向きに検討していきた
いという回答でご了解いただきたい、このように思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
浅野伸二君。
○20番議員(浅野伸二君)
難しい話で、国との折衝でなければどうしてもできない部分があって、難しいご返事ではありま
すが、とはいっても、あそこのメインの屋根付きを移転するということで、何とか交渉していただ
いて、ゲートボール協会の皆さんのご意向に沿えるように、ぜひお力をいただきたいと思って、私
の要望といたしまして、私の質問といたします。
あと時間がたくさんあるんですが、これにて私の質問を終わります。
ありがとうございました。
○議長(深澤永雄君)
以上で浅野伸二君の質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は午後3時5分といたします。
休憩
午後 2時51分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時05分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
これより南政クラブの割り当て時間に32分23秒、余裕がありますので、南政クラブによる関
連質問を行います。
なお、質問は簡潔明瞭にお願いいたします。
関連質問はありませんか。
23番、深澤米男君。
165
○23番議員(深澤米男君)
南政クラブの向山議員のユネスコスクールの加盟申請についてということで、教育委員会のほう
に対しては申請が成功したということで、大変ありがとうございました。
しかし、私たち23年1月23日に南政クラブの5人の連名で申請書を教育委員会に提出させて
いただきました。その結果が今日、質問したときに加盟申請になったということであります。私た
ちが1月24日に申請を、
教育委員会にしたときに、
それから申請が認可されたという時点で多少、
私たちに連絡があってもいいんじゃないかと思うわけでございますが、
その点、
今回は過ぎてしまっ
たことですので仕方ありませんが、
それは執行部全員に対して、
今からこういうことがあったとき、
そういうものを申請したときには、そういうものを申請した人たちに連絡をするということを、ぜ
ひ一つお願いしておきます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
今のこと、私も初めて承知したわけでありまして、これについては、本当に申し訳ないと思って
おります。議員さんからの申請があって、結果が出たことを今議会、すでに6月に認可されたとい
うことであるならば、申請をされた議員および議会には報告すべきだと思っておりますし、今後こ
れにかかわる、議会からのそういう申請等をいただいたときには、結果が出たら速やかに報告申し
上げるということで、やっていきたいと思います。
これにつきましては、教育長から答弁させます。
○議長(深澤永雄君)
教育長、横小路君。
○教育長(横小路允子君)
新聞を見て私たちも知りまして、その時点では大変喜び、芦安小中のほうにも、よかったですね
とお話はしたんですが、それ以外のところにつきましては、ほとんど認識が甘くて、申し訳なかっ
たなと思います。
今、本当に1月に南政クラブの方々に要望書を出していただいて、成り立っているんだなという
ことも、勉強不足で申し訳ありませんでしたが、今後、やはり皆さんの協力で出ているということ
を認識しながら、また連絡のほうも、一緒に喜びたいと思いますので、そんなことでよろしくお願
いいたします。
○議長(深澤永雄君)
ほかにありませんか。
( な し )
関連質問を終結いたします。
次に質問順位14番、石川壽君の発言を許します。
10番、石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
10番、石川です。
監査について、質問いたします。
監査で一般会計、特別会計の不納欠損額は昨年度より増えた。収入未済額は昨年度より減少した
166
が、収入未済額の徴収については、一層の努力をされたいと指摘された。
また、補助金の適正化やジェネリック医薬品の普及による医療費の削減、普通建設事業の適正化
も指摘されています。
今後、市の対策について伺いたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
石川壽議員のご質問にお答えいたします。
収入未済額の徴収については、収納率の向上対策といたしましては、収税対策強化週間を12月
と5月の年2回設け、未納者宅への臨戸、電話による納税の催告などのほか、昨年度よりコンビニ
による収納を実施し、夜間でも納税できるよう、納税者の利便性を図っております。
長引く不況により、税金の納付が滞りがちといった状況はありますが、収納率のアップは自主財
源である税収の確保に直接結び付くものですので、引き続き関係課との連携を密にし、収入未済額
の減少、徴収に努めてまいります。
普通建設事業や補助金の適正執行については、総合計画や行革大綱においても掲載されている項
目であり、市は積極的に取り組んでいるところであり、何が市の利益につながるかという視点で考
え、より適正に執行していく考えであります。
また、ジェネリック医薬品の普及についてでありますが、ジェネリック医薬品は先発薬品よりも
安価であることから、医療費を抑制することができ、患者の自己負担の軽減も医療保険財政の改善
につながるため、国民健康保険の保険者としても使用の普及を図っていくことが重要であると考え
ております。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
9月1日の山日の新聞に、笛吹市の2010年度の不納欠損額として処理した金額が5億円に
上ったと。市税として集めるべき約116億円の中の4.3%が徴収できなかったという記事がご
ざいました。
そこで、未収保育料のうち189万3千円を不納処理した。保育料・給食料の未収の徴収はどの
ようになっているか、保健福祉部長さんにお伺いいたします。
○議長(深澤永雄君)
戸田保健福祉部長。
○保健福祉部長(戸田和徳君)
未収の保育料の徴収につきましては、保育所長が保護者に直接、督促状を手渡しまして、早期の
納付のお願いをしているところでございます。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
教育長にお伺いします。
給食の未納の徴収は、どのようになっておるでしょうか。
167
○議長(深澤永雄君)
保坂教育部長。
○教育部長(保坂昌志君)
給食費につきましては、不納欠損処理はいたしておりません。
未納のものにつきましては、電話による催告、それから納付相談、未納家庭への訪問徴収を随時、
保護者と相談をしながら、理解を得ながら納めていただいています。
特別な方法としまして、子ども手当、これは保護者の了解を得まして、支給日に窓口でいただい
ております。昨年の実績としまして、過年度分の調定額が622万9,428円、それに対しまし
て収入額が327万7,463円、収納率は52.61%の実績でありました。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
総務部長にお伺いしますが、山梨県地方税滞納整理推進機構、こちらとの連携はどのようになっ
ておるんでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
山梨県の地方税滞納整理推進機構との連携でございますが、特にいわゆる県と市町村の共通の課
題であります、個人住民税を中心とした滞納整理を推進し、徴収率の向上を図るなど、その事案ご
とに滞納整理の処理方針につきまして、アドバイザーからアドバイスを受けるほか、必要に応じま
して、折衝、それから財産調査、差し押さえ、公売等の滞納整理を共同して行っている状況であり
ます。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
欠損額について、今後も法に照らし合わせて適正な処理を求めますと、監査委員から指摘されて
おりますが、この件と、地方税法第15条の執行が3年の経過で消滅と。それから18条の5年間、
行使しないと消滅と。これについて、やっぱり2年から3年延長するというような法改正はできな
いかどうか。総務部長さんにお願いします。
○議長(深澤永雄君)
総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
法改正のご質問でございまのすが、地方税法につきましては、地方公共団体の課税権を定めて、
県および市町村の税目や地方税の賦課、徴収の手続き等を定めた国の法律でございます。
現在のところ、関係する条文につきまして、国においての改正の動きはございません。
よって、本市においても、現在、改正の要望はしていないという状況でございます。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
地方税法の20条にあります徴収委託、こちらのほうの関係はどうなっているか、教えていただ
きたいと思います。
168
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
その件については、徴収委託についてはやっていないということで、承知しております。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
徴収委託については、他県といいますか、本市からよそへ逃げていってしまった、その人を追い
掛けていって、住んでいる住居の市町村なりの自治体へ徴収をしていただくということは、今は全
然ないというように理解してよろしいでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
調査等はやりますが、今言った委託はやっておりません。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
収入未済額、欠損額、非常にこれが多くなると、市の財政を圧迫するというようになってくるわ
けですが、
市長にお伺いしますが、
市長は未済額や不納欠損額を減らしていくということについて、
どのようにお考えでしょうか。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
まさに、この未済額を減らすことは重要なことであって、即収入の財源に跳ね返ってくるわけで
すので、これを重視していきたいと考えております。
今、収税課等を設けて、ここのメンバーと、私もモーニングミーティングで彼らの気持ちをよく
承知、この間いたしました。大変なことだということでありまして、これは一部の者だけ、その大
変なことをお忘れではなく、まず市民の立場に立って、できるだけ税金を納めていただくというこ
とをご理解いただく。
しかし現場においては、どうしようもないという方もおるんですね。でも、持っていながら払わ
ない方もいるというように、そのときに聞いたわけでありまして、そういう人たちを野放しにして
いくことはいけないということでありますので、私の考えとしては、市職員全員が収税課の一員と
なったつもりで、人事でも入れ替えはしますが、またこの月間等を通じて、管理職のほうも徴収に
行くということで、そんなことでできるだけこの未済額の減少に努めていきたいという考えを持っ
ております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
よろしくお願いしたいと思います。
約400本の補助金があるわけですが、この補助金の関係について、ちょっとお伺いしますが、
169
補助金の交付要綱がないものがあると思います。それらはどんなものがあるのか。あるとすれば、
どんな基準で補助金を出しているのか、総務部長さんにお伺いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
補助金交付要綱については、まずないものもございます。
まず補助金交付につきましては、
すべて本市の補助金等交付規則に基づいて交付がされておると。
かつ目的等明確にするため、さらに交付基準を定め、交付しておるということで、補助金交付につ
いては問題ないと思うわけでございますが、一部、今言われました要綱につきましては、一部補助
金につきましては、より細かく対象経費等を定める中で交付しているということで、定めているも
のもあるということでございます。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
零細補助金については、監査委員さんから統合整備・廃止ということで指摘されております。こ
のことについてと、それから補助金はいったんゼロベースに戻せないかどうか、これについて総合
政策部長、お願いします。
○議長(深澤永雄君)
中澤総合政策部長。
○総合政策部長(中澤君雄君)
まず零細補助金についての考え方でございますが、市民の皆さんや市内各種団体などへの補助金
につきましては、22年度におきまして256事業がございます。金額の大小にかかわらず、それ
ぞれの目的を持って支出されておりまして、
有効に使われてきているというように思っております。
先の監査で指摘されました零細補助金の整理・統合・廃止の検討についてでございますが、現在、
本市では補助事業の公益性や効果・測定などの判断をそれぞれの交付事務担当課に委ねている状況
でございまして、全庁共有の客観的な判断基準となるものは明文化されておりません。
そこで、まず補助金交付における統一した基準、補助金見直しに関する指針といったようなもの
を、まず作成して、それから対応していきたいということで、ゼロベースという考え方もございま
すが、まずそちらの指針のほうをつくって対応していきたいと思っております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
補助金については、監査委員さんのほうから縮小・廃止ということも強く求められておりますの
で、また市のほうでもこれについては、よく検討をしていっていただきたいし、また私たちも学習
会の中で今、勉強を進めておりますので、その中でもいろいろ聞きながら、今後の参考にしていき
たいと思いますので、よろしくお願いします。
ジェネリック医薬品について、この普及方法、これは齊藤博明議員さんが前に質問しております
が、普及方法についてと、それから市の普及率、こちらについて、市民部長お願いします。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
170
○市民部長(齊藤昇君)
ジェネリック医薬品につきましての普及方法でございますが、本年3月に保険証の更新をすると
きに、ジェネリック医薬品の希望カードというものを、それぞれ一緒に配りまして、それを調剤薬
局へ出していただければ、そういったところでジェネリック医薬品を使っていただけるようになる
ということで、そういったこともしておりますし、また国保制度の周知を目的として、各区長さん
を通じて、
みんなの国保というガイドブックを全戸配布させていただいているわけでございますが、
そのときにもジェネリック医薬品の希望カードを配布しております。
ですから、そういったことで普及しておりますが、現在、南アルプス市については、7月の時点
で、1カ月でジェネリック普及率が25%、全体のですね、医薬品の占める割合のですね。全調剤
数は2万9,059件で、ジェネリックの使用数が7,268で25.01%ということで、県下
ではトップの状況でございます。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
普及率もいいというお話を聞いていましたが、もっと普及させるために、私どものところの国保
の関係で書類が送られてきております。やっぱり一言付けていただくか、部分的に字を拡大したほ
うがいいのではないかということを思います。
安全で比率も同じ薬代が節約できるため、年々増える国民医療費の節約にもつながりますと、そ
ういうところは拡大したほうがよろしいと。
それから「ジェネリック医薬品で、薬代への負担を軽くしませんか」とやっているんですが、こ
ういうようなところを拡大するとか、それか一番上に持っていくとか、ただ送り届けていくという
ことではまずいと思います。
これは窓口なんかではどんな話し合いをしていますか。市民部長。
○議長(深澤永雄君)
齊藤市民部長。
○市民部長(齊藤昇君)
そういったジェネリック医薬品を使うように、
言う機会があれば言っているわけでございますが、
すべてにそういったPRはできないわけでございますが、そんなような状況で進めております。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
持ち時間も少なくなって来てしまいましたので、通告したものについて、2番目は次回に回した
いと思います。
最後に、市長にまとめてお伺いしたいんですが、やっぱり監査委員さんが指摘されたということ
は、非常に重みのあるものだと思われます。
今日は健康、それからいろいろな話がたくさん出ていましたが、ジェネリック医薬品の関係で市
の税も、本人も負担が軽くなるし、市も払う金が少なくなる。そういうことに努めていくというこ
とは大切なことだと思われます。
先ほど来からも話が出たように、健康のまちづくり、スポーツのまちづくり、こんなことを宣言
171
する。そんな気持ちはないかどうかということで、監査委員さんが指摘されたことを、どんなふう
に受け止めているか。健康のまちづくり、スポーツのまちづくりをする心があるかどうか、そのへ
んを最後、お願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
ご質問の2点に関してお答えいたしますが、監査委員さんの監査報告につきましては、本当に重
く受け止めておりまして、
これは市の財政に非常に大きな影響があるということで、
これは着実に、
これを行政のために反映して実行していくと考えております。
また2点目の健康のまち、あるいはスポーツのまち、それも考えてやることが大事ですが、実際
にその審議のもとに現場において結果を出すということで、そんな関係で出すか出さないかは、今
から議員さんのご提案もあり、早急に検討してやってみますが、あらゆる業務、私が今から市職員
とともにやる前提として、この南アルプス市を健康長寿のまちづくりにする。そのためには当然、
スポーツを活性化しながらする。
このことは福祉に対する費用を軽減できる。こんなこともありますので、すべてのもので前向き
なことをやっていくということで、健康長寿のまちをつくるということと、スポーツのまちという
のは並行していくだろうと思っていますので、そんなことで、スローガンで具体的にするのは、ま
た検討を早急にいたしますが、そういう気持ちで市政を運営してまいりたいと考えております。
以上です。
○10番議員(石川壽君)
では終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で石川壽君の質問を終結いたします。
次に質問順位15番、穴水俊一君の発言を許します。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
日本共産党南アルプス市議団の3項目の一般質問を行います。
まず1つ目は、いつでも出せる常設リサイクルステーションの設置についてであります。
この問題につきましては、20年3月と昨年6月、資源ゴミ回収の各地区ごとの収集場所等を維
持しながら、
6地区各1カ所ぐらい、
1年中いつでも分別して出すことができるリサイクルプラザ、
このときはプラザと言いました。この建設を求めてまいりました。
市は富士河口湖リサイクルセンターなどに学び、調査研究を重ね、26年度の稼動を目指し、順
次進めていくとのことでありました。
しかし、規模や財政面など、本市の手に余る大きな施設をこちらとしては求めたわけではありま
せん。現実的で実現可能な、市民がいつでも自由に出すことができる、各地区ごとのステーション
の設置を求めてきたわけであります。
その点について、市長のお考えを伺います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
穴水俊一議員のご質問にお答えいたします。
172
現在、
本市における一般廃棄物の処理状況につきましては、
平成22年度の実績総量で約1万6千
トン、このうちリサイクルが可能である資源ゴミが約2,600トンを含まれ、リサイクル率とし
ましては、約16%となっております。
資源ゴミについては、缶類・ビン類・ペットボトル・プラスチック類・古紙類等に大別し、定期
的に収集を行っておりますが、決められた期日や時間に排出できない世帯があることは、実際に考
えられるところであります。
ご承知のように、一般廃棄物の収集処理は市町村の責務であり、このような市民の皆さんに対応
するためにも、誰でも出せるリサイクルステーションの整備は重要であると考えております。
このため、ゴミに関する諸問題を改善し、市民の意見を集約していくため、本年8月には南アル
プス市生活環境保全検討委員会を設置いたしました。
この検討委員会の中でリサイクル施設に関する事項につきましては、市民が使いやすい施設とし
て整備できますよう、検討を重ねていきたいと考えております。
市といたしましては、まず1カ所の設置を目指し、その利用状況等を見ながら、将来的にはそれ
ぞれの地区ごとに設置できれば、市民の方々の利便性も向上していくのではないかと考えておりま
すが、検討委員会において、現況に即した市民のためのリサイクル施設について検討し、平成25年
度の当初予算から計上していきたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
再質問を行います。
今のご答弁では25年度の当初予算に予算化をして、1カ所実施するという方向で検討している
ということですから、ぜひその方向で進めていただきたい。
この件に関しましては、すでに何年も前から続けてきたわけでありますが、次の質問との関係も
ありますが、ずっとこれが棚上げされてきてしまっていたという経過があります。やはり市長の判
断・決断力というものが、非常に大事であるということを、改めて今、感じております。
この点で今、ご答弁がありましたように、ぜひとも検討委員会、今年の8月から来年ですか、平
成24年の11月から3月の間に、収集方法の再思考と周知をして、25年4月から実施というよ
うに、この予定案では出ております。ぜひ、このとおり進めていただきたいと思います。
ところで、このメンバーが区長会長と環境美化委員会長・副会長、各地区3名で18名というこ
とになっておりますが、
この方々も途中でどんどん代わっていくわけですが、
代わることによって、
議論が右に行ったり左に行ったりというのでは困りますので、その点はぜひ徹底してやっていただ
きたいということを、まず申し上げておきたいと思います。
それで1問目は終わります。
2問目にいきます。
通常の可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・粗大ゴミの回収や収集方法の統一によって、現状より後
退することがあってはならないと思います。これはいろいろな点でそうですが、とかく中心部へ栄
え、周辺部廃れみたいなことが合併によって言われておりますが、ゴミの問題もこの間、もういわ
ば今、ステーションの問題もそうですが、8年間、先送りされてきているわけです。
そういった点で、この2番目の各地区住民が納得できる統一的な具体的な内容について示してい
ただきたいと。
恐らく委員会で検討するというご答弁でしょうが、
まず伺っておきたいと思います。
173
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市の一般廃棄物の取扱いにつきましては、
合併から8年を経過し、
収集の品目につきましては、
可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・可燃粗大ゴミ・不燃粗大ゴミなどに統一化を図ってまいりました
が、搬出や収集の方法、期日などについては、それぞれの地区ごとに工夫を重ね、現在に至ってお
り、各地域に浸透しているところであります。
しかしながら、地区独自の取り組みにより、地域間での相違が生じている状況となっています。
また、これらの環境事業等にご協力をいただいている環境美化委員などの役員の業務やかかわる時
間、負担の役割などについても、同様に違いがあります。
このため、市民の皆さんに配布しております、ゴミ収集カレンダーも6地区ごとに作成し、6種
類のカレンダーとなっているところであります。
このような地域間の相違を集約することができれば、無駄な部分を省くことにつながっていくの
ではないかと考えてはおります。
先の答弁にもございますように、これらの相違点を集約していくべく、市生活環境保全検討委員
会を立ち上げております。この検討委員会では各地区より選出された委員により、市内の集積所の
状況や先進地の視察を予定しており、住居地以外の状況などについて把握し、市民としての意見を
出していただき、統一できるものは1つでも多く取り入れ、現状に即した市民が納得できる具体案
を、これから検討し、早期にお示ししたいと考えております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
再質問をします。
今、ご答弁のように、合併から8年経って、この間、特にゴミの収集等々について、ずっと統一
できないまま、こんにちまで経過したということがあります。
特に資源ゴミにつきましては、なかなか日常的に決められた日に出せないと。ぜひとも日常的に
出せるようにしてほしいという声がずっとありまして、その点では旧白根町時代から白根地区は先
進的に、随時持ち込みが可能ということになっておりまして、それらを本来はとっくに全市的に広
げるべきであったと思いますが、それらを含めて、例えば環境美化委員の数であるとか、あるいは
報酬等、それからステーションの管理者の自治会であるとか、すでに今、統一できているものもあ
るんですが、しかし全体的に見ると、かなりの格差があるということで、これを本当に統一するた
めには、良くなるところと、逆にマイナスになるところがあると。
これ非常に判断が難しいところも出てくると思いますが、その点も踏まえて、ぜひ市長の指導性
を発揮していただいて、2013年の実施、先ほど1カ所のリサイクルステーションの問題も含め
て、ぜひしっかりとその点で必ず、この統一的な内容を実現するというようにしていただきたいの
で、再度ご答弁をお願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
174
○市長(中込博文君)
私も市長になって5カ月ですが、この問題は重要な問題であって、単純に8年も経ってなんで統
一できないのかという単純な疑問から、担当部局と議論をしてまいりました。議論すればするほど
難しい問題で、6カ町村がそれぞれのやり方で来ているんですね。
そして報酬についても、たくさん報酬をもらいながら、その代わりしっかり、これをある意味で
は地域のために私がやるという行動を持って、自立心を持ってやっていただいているところもある
し、1年、1年、順番が回ってきた、約束だからやるかというようなところがあって、これをどう
しようかと。統一化するかと。こういう歴史的な背景の中で、これは私は難しいなと、このように
今、思っておるところであります。
現在、市長として判断を応急したいと思っているところ、何も今までどおりの地区のやり方でも
いいものであれば、いいではないかと。無理して全域を一本で統一する必要があるがあるだろうか
という、この2つを検討したいと。
まだ私もこの状況を勉強したばかりでありますので、こんな意味もありまして、今回、市の環境
保全検討委員会のご意見を真摯に聞く中で、議員おっしゃられるように、これはもたもたしていて
も同じことですので、委員会の中の意見を聞く中で私が判断をさせていただいて、判断したことは
市民の皆さまにご提示させていただいて、また意見を聞く中で修正して、実行に移していく。こう
いうようにしていきたいと、今現在、考えているところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
今のご答弁のとおり、ぜひ即断・即決・すぐ実行というようにはいかないと思いますけれども、
やはり市長のとういう決断力と指導性を出していただきたいと思います。
それで2問目は終わります。
3目目については、地区を問わずに収集できる体制づくりというものでありました。この点につ
いての説明をお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
先の答弁にございましたように、収集の方法や形態が地域間で異なっている状況にあります。粗
大ゴミの収集を例に挙げてみますと、現在は地区別に収集を行っており、地区ごとに2回から4回
程度、実施しているところであります。
このことについて、市民の方々から「初回の収集日から次の収集日までの期間が3カ月も空いて
しまう」
「同一品目の場合、半年周期になる」などの問い合わせや意見が多く寄せられている状況と
なっています。
しかし、市内全域で見てみますと、年間23回の粗大ゴミ収集を行い、次に2回はどこかの地区
で実施していることになります。
このように地区を問わず持ち込みを可能にすることによって、
市民の皆さんにとっては、
月に1度
は粗大ゴミを排出できる機会が得られるのではないかと考えています。
ただし、近くの粗大ゴミのところへ粗大ゴミを置きにいくことはできませんけれども、芦安の方
175
でも甲西町まで持っていくということがあれば、月に1度は捨てられると、こういう状況でありま
す。
いずれにいたしましても、先の答弁でも申し上げましたように、市環境保全検討委員会におきま
して、市民としてのご意見の集約、また収集運搬を委託しております組合の意見をいただく中で、
市民の皆さまにとって、より良い方法・方式に取り組んでまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
再質問いたしますが、
今言われたように、
各地区どこへでも粗大ゴミを持ち込めるということは、
非常に結構だと思います。ただ、八田地区の状況を見ましても、時間とか場所とか、今でも大変な
のに、そこにまた各地区の人たちが、今日は八田だといって、ドッとくるという事態はちょっと懸
念されるところでありまして、粗大ゴミの収集については、いろいろな不燃ゴミとか、いろいろな
ゴミの種類によって、また違いますけれども、そこはやっぱり内容・場所等も含めて、本当にそこ
が、
例えば道路で言えば交通渋滞が起こらないかどうかということも含めた検討をしていただいて、
ぜひいつでも粗大ゴミも各地区どこかへ出せるという体制をつくっていただきたい。そのことをお
願いしておきます。
次に2問目にいきます。
次は水道管の耐震化についてであります。
時間がありませんので、急いでやります。
水道の普及率は全国的には97%、これは市民生活や活動に不可欠でありまして、地域などの自
然災害、水死事故等の非常事態において、基幹的な水道施設の安全性の確保や、家庭や重要施設等
への給水の確保、
さらに被災した場合でも速やかに普及できる体制の確保等が求められております。
平成21年度末で全国の浄水場の耐震化率は約16.3%、配水池34.5%、基幹的な管路の
耐震適合性のあるタンクは約30.3%、わずか3分の1です。
本市の全管路における準耐震管は合わせて7%に過ぎません。迫り来る東海地震などへの備えが
急がれているところでありまして、そういう点でまず耐震化に向けての具体的な取り組みについて
お聞かせいただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市における水道管を除く基幹水道施設は73施設あり、その施設の耐震性につきましては、阪
神淡路大震災後の平成8年に改定された、水道施設耐震工法指針を境として、申し上げますと、平
成8年以前の基準で建設された浄水場が21施設、配水施設が35施設あり、改定後の基準で建設
された浄水場の耐震化率は14%、配水施設が46%であります。
指針の基準を満たしていない施設につきましては、重要施設から順次、耐震診断を実施してまい
ります。
今後、水道施設の耐震化につきましては、施設の統廃合も併せて、今年度見直しを行っている水
道ビジョンの中で検討してまいりますが、施設更新等には多額の費用が必要であり、市民の皆さま
のご理解とご協力をお願いすることになることとなります。
176
よろしくお願いします。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
再質問いたします。
これも去年の5月に載った新聞の記事では、水道管の耐震化率は2008年度、3年前ですが、
これより少しはよくなっていると思いますが、全国が28%、山梨4.5%で、山梨県の耐震化率
は全国最低という状況です。
特に南アルプス市ではわずか0.4%。これを現在2%まで引き上げようというのが市の計画で
あるというように承知しております。
そういった中で、鋳鉄管・ビニール管・石綿管・鋼管・その他、そのうちの老朽化の割合が17.
15%あって、石綿管も4.85%、3万1,537メートルあると。石綿管もその老朽管に含ま
れるんでしょうけれども、これらの内容について、これは2とも関連しますが、非常に東海地震等
が迫り来る中で、地域によっては山付きがあり平地があり、そして液状化するところがあるという
中で、水道の管理というものは非常に重要でありますし、そういう点で今の耐震化に向けての取り
組みと併せて、より具体的な内容を伺いたいと思います。
2について質問をいたします。
石綿管の廃止、あるいは老朽管の改善計画および耐震継手管への取り替えについて、具体化につ
いてお示しいただきたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市の平成22年度末の総管路延長は導水管・送水管・配水本管としての基幹管路が166キロ
メートル、
病院や避難所等に配水するための重要管路が11キロメートル、
その他の管路が473キ
ロメートルで、合わせて650キロメートル、敷設されております。
耐用年数を経過した老朽管111キロメートルのうち、石綿管は31キロメートルで、総管路延
長の4.8%、基幹管路に対する割合は18.7%を占めております。
石綿管の更新につきましては、
漏水多発管路について、
単独事業により実施してまいりましたが、
平成19年度から国庫補助事業により、22年度末までに22キロメートルの更新を行ってまいり
ました。23年度には事業費2億円で、延長約2キロメートルを実施する計画であります。
次に、その他の老朽管の改修につきましては、石綿管の更新を優先的に行っているため、下水道
工事に併せて改修を行っている状況であります。
続いて耐震につきましては、本市においては、以前よりダクタイル鋳鉄管K型継ぎ手により、耐
震化を図ってまいりましたが、平成20年に国の耐震管種の指針が示され、本市が採用してきた管
種は良質な地盤のみ適合となり、一般的には耐震適合管とは認められなくなりました。
このような状況の中、平成22年度からは新適合管であるダクタイル鋳鉄管NS継ぎ手により施
工を行っており、22年度末の基幹管路に対する耐震化率は7.8%となっておりますが、今年度
末には9.4%になる見込みであります。水道管の法定耐用年数は40年となっておりますが、全
国的に見ますと、60年サイクルで更新を行っております。
今後につきましては、水道管の耐用年数を勘案し、基幹管路および重要管路から優先的に引き続
177
き耐震化を図ってまいります。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
先ほど東海地震等のことを言いましたけれども、中越地震のとき、やっぱり被災者の水道のニー
ズが一番高かったと。1位が水道、2位が電気、3位がガスであったと。例えば地震で、中越地震
の場合は、震度7、マグニチュード6.8で断水戸数が実に13万戸に及んだということであると
か、能登半島地震でも約1万3千戸が断水したということで、地震が来ればもう明らかに断水する
と。
韮崎市の例でも、東海地震が来たら、約30%は駄目になるだろうと。さらに直下型の地震が来
れば100%駄目になるだろうといわれておりまして、もうこの耐震化は喫緊というか、緊急の課
題ですので、答弁ありましたように、大変距離が長く、お金もかかる、時間もかかる事業ですけれ
ども、着実に進めていっていただきたいということをお願いして、この点については終わります。
次に3番目も時間がありませんので、飛ばします。
学校体育館等の避難場所機能の改善充実について、教育委員会の答弁をお願いいたします。
防災拠点の指定の学校、避難所運営の主体は誰がやるのか。その点、簡潔にお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私のほうでお答えをさせていただきます。
市で指定している避難所34カ所のうち、
県立高校を除く市内の小中学校は21校でございます。
仮に大きな地震や水害・土砂災害が発生し、
市民の皆さまに避難していただくことを想定したとき、
あらかじめ被害が想定され、早いうちに避難勧告を出し、避難所を開設する場合と、全く予期せず
に災害が起こり、長期に避難しなければならないときに避難所を開設する場合の2通りの方法があ
ると考えております。
まず、開設にあたっては、どちらの場合も2次災害を防ぐため、市が避難所の安全を確かめた上
で開設いたします。その後の運営にあたっては、1日ないし3日程度の開設であれば、市が運営の
主体となり、3.11東日本大震災などのように、長期にわたって避難所を開設しなければならな
い場合には、当初は市がお手伝いを行い、その後、その避難所を使う地域コミュニティーが自主的
に運営にあたり、市職員や施設管理者およびボランティア等は必要に応じて運営を支援することに
なると考えております。
実際の運営にあたっては、例えば避難所運営委員会などを立ち上げ、その下部組織として拠点の
規模により、情報班・管理班・救護班などを組織し、避難所を円滑に運営していただくことになる
と考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
次に、2と3について、これは市長に併せて、時間がありませんので、ご答弁をいただきたいと
思います。
建物の耐震診断・耐震補強がされても、構造部材の安全性が懸念されると。例えば躯体が残って
178
いても、いろいろな問題で大変、避難所自体が被災する可能性・危険性があるわけですが、その点
について、どのようにお考えかということと併せて、ライフライン、特にトイレ、これらについて
どうなのか、併せてお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市におきましては、昭和56年以前の旧耐震基準で建築された学校施設において耐震診断を行
い、地震による倒壊等の危険性がある建物の補強等の耐震化対策について、最優先課題として取り
組んでまいりました。
本年4月現在の耐震化率は98.8%であり、残る白根御勅使中学校屋内運動場の耐震化対策と
して、次年度以降に改築を実施します。それを行いますと、すべての学校施設が耐震化されます。
近年の大規模な地震では、天井材や内外壁、照明器具の落下、窓ガラスの飛散、そして書棚等の
転倒など、いわゆる非構造部材の直接的な被害や避難経路の通行阻害など、2次災害も発生してお
り、可能な限り早期に点検を実施する必要があります。
今後は学校施設としてはもとより、地域住民の応急避難場所としての機能に支障が与えられるこ
とから、文部科学省から出されている学校施設の非構造部材耐震化ガイドブックを参考に、各学校
施設管理者による日常の点検や教育総務課職員が巡回して状況の確認を行う一方で、新たな施設整
備の計画時には非構造部材の耐震化を考慮して整備してまいります。
次のご質問のライフラインについてでありますが、お答えいたします。
市として、災害救助用物資の備蓄を行っております。被災後、避難所を開設し、大勢の方が避難
してきたとき、季節・時間・人数等により、若干の違いがありますが、衣食住たる備蓄品が必要に
なってきます。
衣については、暖を取ったりするための毛布などが、食についてはご飯やパン、紙コップや皿な
どを備蓄しております。住については、ご質問のとおりライフラインを確保するものが多く、多岐
にわたります。34カ所すべての避難所に十分過ぎるほどではありませんが、発電機は67台、投
光機は119台、その他、懐中電灯など備蓄しております。
3.11東日本大震災での災害状況下では電気や水などのライフラインは、通常に復旧できない
ほどのダメージを受けましたが、東海地震を想定すると、不便をかけるものの、数日間、市民の皆
さまに我慢していただくことによって、対応が可能だと考えております。
他に、仮設トイレは239基、備蓄し、1避難場所当たり7台を提供できることとなっておりま
す。水などの提供については、企業局によって、大型耐震貯水槽を備えておりますので、有事の際
にはすぐに手はずを整え、配送にあたることになっております。
その他、ご質問の中の電気・ガス・電話など、各供給会社に連絡を取る手はずになっており、我
慢をしていただくわけですが、数日間で復旧すると見込んでおります。災害の起こる時期により、
提供しなければならない物品は多種多様にわたると考えられますが、市民の皆さまのご協力と職員
の知恵によって、柔軟に対応してまいります。
○24番議員(穴水俊一君)
以上で終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で穴水俊一君の質問を終結いたします。
179
次に質問順位16番、藤本好彦君の発言を許します。
3番、藤本好彦君。
○3番議員(藤本好彦君)
では通告に基づき、以下1点質問させていただきます。
今回、国際交流について伺います。
本市では、アメリカのマーシャルタウン市、またウィンターセット市でオーストラリア連邦のク
インビヤン、そして中国の都江堰市と姉妹友好都市関係を築き、異文化交流や相互訪問を通し、相
互の理解や絆を深めております。
国際交流と一言に言っても、国内外において、民間団体やNPO法人により、多様な連携や協力
がなされ、高度情報化社会やグローバル化の進展により、常に変化する世界情勢の中で行われてい
ます。
そこで今回は、本市の基幹産業であります、農業の活性化のため、意見質問をいたします。
中込市長は農業を土台とした国際交流の推進の意思はあるのか伺います。
ここでいう農業を土台とした国際交流とは、本市とお付き合いをさせていただく、海外の自治体
において、農業の活性化のための人的交流、また本市とその海外の自治体で生産されたものを加工
したりしたものを相互に販売をするなどの経済交流、また両自治体の観光資源をより発展させるた
めの交流をさします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
藤本好彦議員のご質問にお答えいたします。
議員の言われる農業を通した国際交流は必要な施策だとは思います。
しかしながら、従来、産業振興を目指した交流は国や県レベルの事業であり、独立行政法人など
の業務の1つとして実施されていると思います。
本市の国際交流は産業振興とは分けて考えて、これまで同様、異文化の交流を主体とした国際交
流事業を進めてまいります。
また、議員が言われる農業を通じた国際交流については、国・県が行う農業振興のための国際交
流事業には、国については積極的に市として参加をしてまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
藤本好彦君。
○3番議員(藤本好彦君)
ただ今、中込市長からご答弁をいただきました。
そうしますと、中込市長の考えですと、このまま継続をして、文化中心の国際交流を進めていく。
しかし、産業を通した交流となると、国・県レベルで振興していくのが望ましいのではないかとい
うご答弁だったんですが、これからはぜひ、もちろんその国・県レベルでも、産業を通した振興も
必要ではありますが、市独自で、本市と海外の自治体と直接お付き合いを、産業を中心とした交流
も私は必要ではないかと思っております。
と申しますのも、せっかく中部横断道路も今後開通します。また、新潟にも船着場がありますし、
静岡にもございます。ですので農業を、国内経済を循環させようと思えば、この本市の中で発展さ
せることも必要ではございますが、もっと目的意識を持った、つまり私が申したいのは、特定の文
180
化交流もこのまま続けることが重要。
しかし、
そうはいっても、
市独自でどこかの海外の自治体と直接お付き合いをすることによって、
その自治体と伸ばしたいところを、本市で伸ばしてもらう。また、本市で秀でているところを、そ
の自治体と付き合えことによって伸ばす。こういったことも必要だと思いますが、市長の考えを伺
います。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
藤本議員の言われていることも分かりますが、必要性と実行の可能性という観点から、執行部は
考えていかなければなりません。日本と中国であるなら国レベルであるし、山梨県とアイオワ州で
あるならば、県と州レベルですね。その下ならば、市レベルと、こういうレベルがあると思います。
そして国際交流には、それなりの成果を得るためには、財源なり人的な能力なり、そういう総合
的な判断の中で現実に成果をし、そして段階を追って、そうやっていかなければいけないと、私は
考えております。
この南アルプス市長にならせていただいて、私は市長として現状況を考えたときに、それは現時
点ではまだ文化交流の域を出ていないのかなと。これからすごい交流が、南アルプス市が発展して
大きな交流があったときは考える、議員の言うことであって、現時点においては、国・県がやると
ころに、できるだけ積極的に行って、それに乗っかってやるほうが市のためであり、これが実行の
可能性の面から、そのほうがいいのかなという考えであります。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
藤本好彦君に申し上げます。
答弁中でありますが、ただ今をもって質問の持ち時間をすべて終了いたしました。
以上をもちまして、藤本好彦君の質問を終結いたします。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。
議事整理のため、9月28日を休会にしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、9月28日は本会議を休会とすることに決定いたしました。
休会明け本会議は9月29日、午後1時30分から会議を開き、常任委員会に付託いたしました
各案件の審査の経過と結果について、各委員長からの報告後、質疑・討論および採決を行います。
本日はこれにて散会といたします。
大変ご苦労さまでした。
散会
午後 4時11分
181
平 成 2 3 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 3 回 定 例 会(9月)
9 月 2 9 日
182
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)(22日目)
平 成 2 3 年9 月 2 9 日
午 後 1 時 3 0 分
於
議
会
議
場
1.議事日程
諸 報 告
日程第 1 認定第18号
平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第 2 認定第 1号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につい
て、当委員会所管分
以上
総務常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第 3 認定第 1号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につい
て、当委員会所管分
以上
文教常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第 4 認定第 2号
平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計歳入歳出決算
の認定について
日程第 5 認定第 3号
平成22年度南アルプス市老人保健特別会計歳入歳出決算の認
定について
日程第 6 認定第 4号
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決
算の認定について
日程第 7 認定第 5号
平成22度南アルプス市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定
について
日程第 8 認定第 6号
平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第 9 認定第 1号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につい
て、当委員会所管分
以上
厚生常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第10 認定第 7号
平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計歳入歳出決算の
認定について
日程第11 認定第 8号
平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第12 認定第 9号
平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計歳入歳出決算
の認定について
日程第13 認定第10号
平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計歳
入歳出決算の認定について
183
日程第14 認定第11号
平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第15 認定第12号
平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計歳入歳出
決算の認定について
日程第16 認定第13号
平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理会
特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第17 認定第14号
平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財産
区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第18 認定第15号
平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産
区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第19 認定第16号
平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第20 認定第17号
平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理
会特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第21 認定第19号
平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳出決算の認定に
ついて
日程第22 認定第20号
平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計歳入歳出決算の
認定について
日程第23 認定第 1号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につい
て、当委員会所管分
以上
産業土木常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第24 議案第75号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第4号)
日程第25 議案第76号
平成23年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予算
(第2号)
日程第26 議案第77号
財産の取得について
日程第27 南ア議第4号
30人以下学級実現、義務教育国庫負担制度拡充を図るための
意見書の提出について
日程第28 南ア議第5号
リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出について
184
2.出席議員は、次のとおりである。
(24名)
1番 渡 辺 聖 香
2番 金 丸 忠 仁
3番 藤 本 好 彦
4番 齊 藤 博 明
5番 河 野 木綿子
6番 花 輪
7番 西 野 浩 蔵
8番 金 丸 一 元
9番 野 田 修 作
進
10番 石 川
壽
11番 内 藤 政 勝
12番 小 林 敏 徳
13番 清 水
実
14番 志 村 裕 子
15番 向 山 敏 宏
16番 森 岡 千代野
17番 名 取 常 雄
18番 齋 藤 秀 男
19番 深 澤 永 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 斉 藤 哲 夫
22番 内 池 虎 雄
23番 深 澤 米 男
24番 穴 水 俊 一
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
3番 藤 本 好 彦
18番 齋 藤 秀 男
20番 浅 野 伸 二
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
嶋 田 政 彦
総合政策部長
中 澤 君 雄
市
民
部
長
齊 藤
保健福祉部長
戸 田 和 徳
長
保 坂 秀 人
長
山 本 道 雄
昇
農林商工部長
米 山 俊 彦
建
企
長
加 藤 邦 夫
消
総 務 部 次 長
小 池 正 之
総 合 政 策 部次 長
櫻 本 政 明
会 計 管 理 者
森 本 直 美
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
鶴 田 美津枝
教
長
保 坂 昌 志
代表監査委員
長 沼 武 久
農業委員会長
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
185
設
部
防
育
育
部
村 松
昇
再開
午後 1時30分
○議長(深澤永雄君)
これより本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
各常任委員長から付託案件の報告書が提出されました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、監査委員から平成23年8月分の月例出納検査結果について報告がありました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、中込市長から追加議案の提出がありました。
提出議案は議事日程記載の日程第24から日程第26でありますので、ご了承願います。
次に、文教常任委員長、名取常雄君から、南ア議第4号 「30人以下学級実現、義務教育費国
庫負担制度拡充を図るための意見書の提出について」が提出されました。
また、石川壽君から、南ア議第5号 「リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出について」
が提出されました。
議事日程記載の日程第27および日程第28でありますので、ご了承願います。
次に、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第1 認定第18号 「平成22年度南アルプス市一土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の
認定について」および日程第2 認定第1号 「平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算
の認定について、当委員会所管分」の2案件を議題といたします。
これら2案件は、審査を総務常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果
について、報告を求めます。
総務常任委員長、内藤政勝君。
○総務常任委員長(内藤政勝君)
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会総務常任委員会委員長、内藤政勝。
総務常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、認定第1号 「平成22年度南ア
ルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について」中、所管分、認定第18号 「平成22年度南ア
ルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の認定について」
、
以上2案件について、
9月9日、
12日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
認定第1号については、
1 税金滞納者に対し、差し押さえた件数と内容、また差し押さえの判断は。との質疑に対し、
預貯金150件、給料8件で、うち2件納付、6件が継続中、生命保険1件、土地・建物51件
で、うち8件納付、43件が継続中である。差し押さえの最終判断は協議し、部長が判断する。
との答弁がありました。
186
1 指定管理者が納付金として、大明保育所合同保育納付金839万9,040円が計上されて
いるが、その内容は。との質疑に対し、本市から大明保育所に派遣している職員3名分の人件
費として納付されたものである。との答弁がありました。
1 防災緊急放送が聞こえにくい地域や最近の防音完備の建物には、大変聞こえにくく、不安が
あるとの声を聞く。個別受信機の設置や携帯電話を利用して緊急連絡は取れないか。との質疑
に対し、南アルプス市の2万3千世帯すべてに完璧な防災放送が聞こえるようにするには、大
変厳しいものがある。個別受信機装置や携帯電話の緊急連絡は、現在の状況下では大変厳しい
が、いろいろな面から連絡方法を検討していく考えである。との答弁がありました。
1 防災無線整備事業で整備が終わった地域と、これからの計画はどうなっているか。との質疑
に対し、地区の状況は20年度に櫛形地区、21年度に若草地区、22年度に芦安地区、23年
度に白根地区が10月より工事に入る。未整備の地域は八田地区、甲西地区である。24年度
には八田・甲西地区を同時に整備していきたいと考えている。との答弁がありました。
1 救急救命士の女性採用の計画は。との質疑に対し、現在、救急救命士は20名いる。実際に
携わっている救急救命士は2名が事務職にいるため、18名体制になっている。女性救急救命
士採用については、今後検討して考えていく。との答弁がありました。
1 消火器消火剤詰め替え事業で地域の防災訓練で使用する消火器は、期限切れや腐食している
ものがあり、危険が伴うが、どのように指導しているか。との質疑に対し、地域の防災訓練で
使用する消火器は、消防団各部に10本程度お願いしている。期限切れの消火器でも外傷がな
いものは訓練に差し支えないものと思っている。特に消火器の外傷等に注意し、念入りに点検
して使用するよう、指導している。との答弁がありました。
以上、総務常任委員会に付託されました認定第1号および認定第18号の案件を慎重審査した結
果、討論を行い、原案のとおり可決するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、総務常任委員長の報告が終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
この際申し上げます。
認定第1号 平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について、当委員会所管分
は、各常任委員会に所管分を付託しておりますので、4常任委員会委員長の報告後に討論および採
決を行います。
これより認定第18号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
認定第18号 南アルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の中の、特に柿平土地区画
整理区域内土地売払事業について、反対の討論を行います。
当案件は、4年前、2007年、石川市政の平成19年3月議会で柿平土地区画整理事業の終結
を図るために、組合収入の売り残った26区画の保留地を市民の税金で買い取るため、組合の持つ
187
借入金残高4億7,770万円に対し、土地売却予定価格2億7,990万円を計上し、さらに借
入金残高と売却予定価格との差額1億9,750万円を補助金として支出し、組合を解散させたも
のであります。
当時、全国的に市街地開発区域整理事業はバブルの崩壊など、諸般の事情から行き詰り、破綻し
た例がいくつも見られました。
本事業も当時、地価の上昇を前提にして組み立てられ、当初は櫛形町営での実施計画が地権者の
強い要望により、地権者自ら組合をつくって事業を実施してきたものであります。
区画整理事業は独立採算性に基づく営利事業であり、地価が下落すれば、不採算になることは必
然で、利益も損失も組合が責任を持つべきものであります。
組合員、地権者が減歩地を提供して、道路・水路・公園など組合が整備したのは、宅地販売のた
めの基本的な基盤整備であり、必要条件でありました。
不況もあり、販売開始の平成7年から16年までに61区画販売しましたが、保留地は平成8年
に17区画販売の一方、平成11年には1区画のみであり、年平均6区画の販売にとどまったので
す。
その後、市も強力にてこ入れをし、いろいろな努力で平成17年には13件、18年度には18件
販売するも、なお26区画が売れ残りました。
本事業の総事業費は35億1,500万円、石川市政が投入した税金の総額は19億8,421万
円、総事業費の実に56%に上りました。
それらの指揮の中で市の答弁は、
「今後、早期に販売し切る見通しがある」というものでした。
だとすれば、このまま組合を存続し、市がより強力にバックアップして、それまでの2年間で
31区画販売したように、今後2年間で完売して、その後に組合を解散すればよいのに、結局、市
長退任を機に、
組合は行政にすべてを委ね、
市は市民の税金を投入して丸抱えしたものであります。
この責任は極めて重大であります。
そして、前今沢市政に引き継がれ、南アルプス市はいわゆる行財政改革に逆行する重りを背負っ
たものであります。
以来、管財課の努力にもかかわらず、26区画中、19年度8区画、20年度2区画、21年度
1区画販売したにとどまり、昨年22年度は全く売れなかったわけであります。
そして、新しい体制になった本年23年度も上半期が経過しますが、現在19区画中13区画、
売れる見通しが立ちません。結局この4年間、この問題に真正面から取り組もうとせず、担当部局
任せだった執行者の問題意識の低さと決断実効力に、大きな問題があったのではないかと言わざる
を得ません。
これ以上、重く圧し掛かる負の遺産を成り行き任せにはできません。今後、これに真正面から取
り組み、早期に市民の納得できる解決策を見出すよう求め、22年度決算認定に反対するものであ
ります。
○議長(深澤永雄君)
次に8番、金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
私は、認定第18号 平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の認定
について、本案に賛成の立場から討論を行います。
平成22年度の土地取得造成事業特別会計につきましては、歳入歳出とも適正に事業を行い、民
間企業への積極的な要望、働き掛け、ならびにその実績から、職員の努力が見えるものであり、評
188
価できるものであります。
よって、私は本案に賛成するものであります。
○議長(深澤永雄君)
討論を終結いたします。
これより認定第18号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、認定第18号は委員長の報告のとおり認定されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第3 認定第1号 「平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について、当委員
会所管分」を議題といたします。
本案は、
審査を文教常任委員会に付託しておりますので、
委員長から審査の経過と結果について、
報告を求めます。
文教常任委員長、名取常雄君。
○文教常任委員長(名取常雄君)
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会文教常任委員会委員長、名取常雄。
文教常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、認定第1号 「平成22年度南ア
ルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について中、所管分」について、9月9日、12日に委員会
を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
1 小中学校の理科教育備品購入に対する補助金は全額国庫補助か。との質疑に対し、全額補助
ではなく、
補助金が2分の1、
残り2分の1のうち80%が国の経済対策の交付金が充当され、
20%が一般財源になる。との答弁がありました。
1 学校支援事業の現在の状況はどうか。との質疑に対し、今年から県の補助はなくなり、市の
財源で行われており、規模は縮小した。過日もコーディネーターに集まってもらい、今までの
ものをベースにして広めていこうという動きはある。との答弁がありました。
1 スポーツ振興事業でホッケーはいろいろな面で手厚くされている感じがするが。との質疑に
対し、ホッケーは旧白根町で推進していた特殊な競技であり、競技人口が増えず、ある程度保
護しないと、途絶えてしまう。成果も出ており、県内の高校においても、全国レベルとして普
及し、本市出身の選手が活躍している。との答弁がありました。
1 図書館事業の中でお話し会や朗読会が行われているが、
ボランティアは何人くらいいるのか。
また、
報酬は支払われているのか。
との質疑に対し、
各地区にボランティア団体があり、
120名
くらいが活動している。個人には報酬は支払っていないが、お話し会には基本が2万円、朗読
会で1万3千円の活動費を支給している。との答弁がありました。
189
1 図書館の利用状況で資料等の未返却や紛失した場合は、損害を弁償してもらうのか。との質
疑に対し、5年間返却がなかった場合は無効になるが、定期的に本人に連絡している。図書が
破けたとか汚れたという場合は弁償してもらうことになっている。紛失や長く返済していただ
けない場合は、話をして同じ本を購入してもらい、返してもらう。との答弁がありました。
1 埋蔵文化財調査受託事業で百々、上八田の空中写真測量とあるが、その内容は。との質疑に
対し、道路新設事業にかかわる発掘調査のため、ラジコン飛行機を使い、空中写真による測量
委託を行った。との答弁がありました。
以上、文教常任委員会に付託されました、認定第1号を慎重審査した結果、原案のとおり可決す
るものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、文教常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第4 認定第2号 「平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて」から、日程第9 認定第1号 「平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定に
ついて、当委員会所管分」までの6案件を一括議題といたします。
これら6案件は、審査を厚生常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果
について報告を求めます。
厚生常任委員長、小林敏徳君。
○厚生常任委員長(小林敏徳君)
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
南アルプス市議会厚生常任委員会委員長、小林敏徳。
厚生常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、本委員会に付託されました、認定第1号 「平成22年度南ア
ルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について中、所管分」
、認定第2号 「平成22年度南アルプ
ス市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について」
、認定第3号 「平成22年度南アルプス
市老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について」
、認定第4号 「平成22年度南アルプス市後期
高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について」
、認定第5号 「平成22年度南アルプス市介護
保険特別会計歳入歳出決算の認定について」および認定第6号 「平成22年度南アルプス市居宅
介護予防支援事業特別会計歳入歳出決算の認定について」
、
以上6案件について、
9月13日、
14日
に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果についてご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
認定第1号については、
1 協働のまちづくり推進体制整備事業の推進会議は年何回実施し、
構成メンバーは何人ですか。
との質疑に対し、構成メンバーは15名で年8回実施している。昨年12月に協働のまちづく
190
りを市長に提言したところである。との答弁がありました。
1 防犯灯維持設置費について、市内に8,911本の防犯灯がありますが、東日本大震災の節
電に対し、防犯灯の節電はしたのか。との質疑に対し、防犯灯は消すわけにはいかないので消
していない。との答弁がありました。
1 電動生ゴミ処理機の購入補助についての質疑に対し、
昨年度は18基の申請があった。
また、
本年度から前回補助の対象となった電動生ゴミ処理機を購入してから6年以上経過し、再度購
入する場合についても補助に対象となる。との答弁がありました。
1 公害対策事業について、市内の河川25カ所、地下水12カ所、事業所排水5事業所、地下
水モニタリング調査(水質汚染井戸2カ所)
、土壌汚染関係2カ所、八田防除用水2カ所の水質
調査を実施しているが、結果の公開はできるか。との質疑に対し、生活環境の把握のため、河
川と地下水の水質調査は計画的に実施している。測定結果は公表していないが、環境課ではい
つでも公開できるようになっている。との答弁がありました。
1 環境美化委員会活動事業で旧6カ村の報償費に格差が見られるが、合併して8年が経過して
いるにもかかわらず、解消していないのはなぜか。との質疑に対し、8月9日に保全委員会を
立ち上げ、平成25年度をめどに解消していく。との答弁がありました。
1 三郡衛生組合負担金(し尿処理分)の一部事務組合負担金の中に、甲西起債償還金があるが、
どういうものか。との質疑に対し、し尿処理場を建設したときに、当時の甲西町で借りたもの
で、交付税措置のものである。また、平成26年度には起債の償還が終了する。との答弁があ
りました。
1 子ども手当給付事業で給食費や保育料の滞納者に対して、どのように対応しているのか。と
の質疑に対し、滞納者には口座払いはしていない。窓口に子ども手当を受け取りに来たときに
説明をして納めていただいている。との答弁がありました。
認定第5号については、
1 地域包括支援センター運営について、家族介護者相互交流事業・家族介護教室実施事業など
が行われているが、世間では介護中に母親を死亡させるような事件が起きています。介護で悩
んでいる人たちを地域包括支援センターや高齢者総合相談センターで対応してくれるのか。と
の質疑に対し、高齢者虐待等のケースについては、地域包括支援センター等の組織で対応して
いる。との答弁がありました。
以上、厚生常任委員会に付託されました、すべての案件を慎重審査した結果、原案のとおり可決
するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で厚生常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
次に認定第2号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第2号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
191
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第2号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第3号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第3号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第3号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第4号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第4号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第4号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第5号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第5号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第5号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第6号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第6号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第6号は委員長の報告のとおり認定されました。
192
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第10 認定第7号 「平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて」から、日程第23 認定第1号 「平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定
について、当委員会所管分」までの14案件を一括議題といたします。
これら14案件は、審査を産業土木常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過
と結果について報告を求めます。
産業土木常任委員長、西野浩蔵君。
○産業土木常任委員長(西野浩蔵君)
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長 深澤永雄様。
南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、西野浩蔵。
産業土木常任委員会委員長報告書
去る9月8日の本会議において、当本委員会に付託されました、認定第1号 「平成22年度南
アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について中、所管分」
、認定第7号 「平成22年度南アル
プス市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」から認定第17号 「平成22年度南ア
ルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について」
の11案件、
および認定第19号 「平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳出決算の認定について」
、認
定第20号 「平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計歳入歳出決算の認定について」の合
計14案件について、9月13日、14日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、
ご報告いたします。
主な質疑を申し上げます。
認定第1号については、
1 農業振興資金貸付基金の滞納について、これまで貸し付けた資金の滞納金額と滞納者の人数
は。また、滞納者の保証人への請求は行っているか。との質疑に対し、滞納金額は430万円
で滞納者は5名である。そのうち2名90万円については、返済の意思があり、その予定も確
認している。ほかの3名については、返済の意思を確認した上で今後は保証人にも請求を行っ
ていく予定である。との答弁がありました。
1 松くい虫防除対策事業について、平成21年度に比べ、事業量・事業業務委託料ともに減っ
ているが、被害は減少しているのか。との質疑に対し、森林病害虫を駆除する予算は補助金収
入に頼らざるを得ないのが実情である。平成21年度は補助金が多かったが、平成22年度は
少なかったため、駆除予算が減額となった。したがって、実際の被害が減少しているわけでは
ない。との答弁がありました。
1 市道若草1号線整備事業について、次年度繰越金も含んだ執行額と事業内容の詳細を伺う。
との質疑に対し、市道拡幅にあたり、永年懸案となっていた土地の購入費と地権者に対する補
償金も含まれている。18年間にわたり粘り強い交渉を重ねた結果、地権者のご理解をいただ
いたものである。との答弁がありました。
認定第7号については、
1 浸水対策整備事業について、今後の実施個所の予定は。との質疑に対し、櫛形地区の櫛形中
央保育所、櫛形総合公園周辺を予定している。将来的には滝沢川に流入できるよう計画してい
る。との答弁がありました。
193
1 緊急雇用創出事業について、臨時職員2名の業務内容と雇用したことによる成果は。との質
疑に対し、臨時職員2名で滞納者宅を訪問して収納事務を行った。432件訪問し、130件
で58万9千円の滞納額収納に結び付いた。との答弁がありました。
以上、産業土木常任委員会に付託されました、すべての案件を慎重審査した結果、原案のとおり
可決するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤永雄君)
以上で、産業土木常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
これより認定第7号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第7号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第7号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第8号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第8号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第8号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第9号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第9号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第9号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第10号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
194
これより認定第10号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第10号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第11号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第11号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第11号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第12号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第12号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第12号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第13号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第13号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第13号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第14号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第14号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
195
ご異議なしと認めます。
よって、認定第14号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第15号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第15号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第15号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第16号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第16号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第16号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第17号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第17号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第17号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第19号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第19号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第19号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に認定第20号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより認定第20号を採決いたします。
196
本案に対する委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、認定第20号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に日程第2、日程第3、日程第9、日程第23 認定第1号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
認定第1号 平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算について、
反対の討論を行います。
22年度は以下のように継続事業を含め、主に大型、箱物とも言える事業を推進してきました。
消防防災センター、白根東小学校体育館、プール、南湖小学校体育館、大明保育所、甲西児童館、
鏡中條体育館、八田中および御勅使中武道場、さらにはクラインガルテン、南アルプス温泉ロッジ
周辺整備などであります。我々も、これには賛成いたしました。
これらを推進しながら、なお年度末実質収支は8億1,886万5千円、黒字となりました。
加えて、地域福祉基金10億円、地域振興基金29億円など、その他を含め、各種基金の総額は
100億円を超えるだろうとのことであります。
一方、市民の暮らしの厳しい現実は税収の中に見て取れます。収入未済額は市税7億9,800万
円、保育料・給食費などで約3,600万円、住宅使用料1,500万円などで、実に8億8千万
円余に上ります。
さらに不納欠損額は市税4,841万円などで、6,369万6千円もあります。監査委員報告
でも生活困窮者、高齢者の増加により、依然、厳しい状況にあると述べています。
そうした中、生活に追われる市民から差し押さえまでして税の取り立てを行っている現状があり
ます。この間、私たちは市民の強い要求に基づき、国保税の引き下げ、住宅リフォーム助成制度や
中学3年生までの医療費窓口無料化の実施、デマンドバスの運行など、市民生活を守り、地域社会
の活性化を図る課題等を繰り返し、その実現を求めてまいりました。
しかし、予算がない、検討課題とするなどとして、まともに取り上げられませんでした。
お金がないのではなく、市民にとって良いことは、他市町村に先駆けて実施するという真摯の気
概がないのだと言わなければなりません。
先に述べた基金の中で、財政調整基金は平成15年度の18億円から現在高は37.8億円にも
なっています。しかも毎年積み立てる一方で、19年から22年まで前市政の4年間、取り崩しを
行っておりません。
果たして本当に市の財政が厳しいのか。福祉施設を廃止してまで自衛隊施設の貸し出しをしたこ
とや、柿平土地問題など、前市政からの問題もまともに取り組んできませんでした。いわゆる箱物
施設優先、市民生活後回しとも言えるような、この実態を看過できず、決算認定には同意できませ
んので、反対するものであります。
○議長(深澤永雄君)
次に8番、金丸一元君。
○8番議員(金丸一元君)
私は、認定第1号 平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立
197
場から討論を行います。
はじめに、決算の状況については、監査委員からの意見書を付しての報告があったとおり、実質
収支額は約8億1,800万円、実質収支比率は4.2%で、合併以来引き続き黒字財政が維持さ
れております。
財政健全化比率の4指標のうち、実質赤字比率、連結実質赤字比率につきましては、黒字決算で
ありますので、当該数値はありません。
その他の2指標、実質公債費比率、将来負担比率はともに大変改善されております。
他の財政指標につきましても、おおむね健全性が維持されていると判断できるものであります。
決算額につきましては、歳入総額320億円、歳出総額309億円で、前年度と比較しますと、
歳入で0.9%増、歳出も3.2%増となっております。これは昨年度から繰り越された国の緊急
経済対策等の影響によるものであり、合併以降、最も大型の予算となりました。
歳入につきましては、市税、個人市民税や国・県支出金が大幅な減額となりましたが、普通交付
税や繰越金がそれを上回る大幅な増額となりました。
地方財政を取り巻く環境は一段と厳しさを増し、自主財源の確保が非常に難しい状況の中で、懸
念されますのは徴収率の低下であります。徴収率90.8%は合併以降、最低であります。
大変厳しいとは思いますが、過年度滞納分の徴収につきましては、なお一層の努力が望まれると
ころであります。
歳出につきましては、高齢化や新制度創設に伴い、扶助費の単独負担分や繰出金が増加傾向にあ
ります。
また、健康福祉センター整備事業、教育施設整備事業などが終了したことで、投資的経費は減額
になりました。
平成22年度の決算につきましては、歳入規模に応じた、おおむね健全な予算執行がなされたも
のと判断いたします。
よって、本決算は適正な執行が行われたものであると評価し、本案に賛成するものであります。
しかしながら、本市の現下の財政状況は健全性が保たれているものであるとは申せ、監査委員の
意見書にも指摘されているとおり、こんにちの経済情勢、合併した自治体に認められている財政的
な有利な合併特例債の発行期限が迫ること、合併算定替えの特例措置の終了等を踏まえ、中長期の
財政計画を作成し、健全な財政運営が展開されることを切望するものであります。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
討論を終結いたします。
これより認定第1号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する各委員長の報告は認定であります。
本案は原案のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、認定第1号は各委員長の報告のとおり認定されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
198
○議長(深澤永雄君)
日程第24 議案第75号 「平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第4号)
」から、日程第
26 議案第77号 「財産の取得について」までの3案件を一括議題といたします。
中込市長から提出議案の説明を求めます。
中込市長。
○市長(中込博文君)
本定例会に追加して提出いたしました案件につきまして、ご説明申し上げます。
追加して提出いたしました案件は、一般会計および特別会計の補正予算案2件、財産の取得に関
する案件が1件、合わせて3件であります。
はじめに、議案第75号 南アルプス市一般会計補正予算(第4号)についてであります。
補正額を5,976万6千円追加し、歳入歳出予算の総額を262億8,553万3千円といた
すものであります。
歳出内容につきましては、防災機器管理のための職員人件費のほか、先般の台風12号の豪雨に
より被害を受けた農業用施設の復旧経費、観光施設の維持補修経費などでございます。
なお、財源は基金繰入金を充当することとしております。
次に、議案第76号 南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予算(第2号)ならびに議案
第77号 財産の取得についてであります。
これにつきましては、上今諏訪地区工業団地への企業立地にかかわる用地を山梨県から取得する
もので、関係費用として1億1,245万2千円を追加し、歳入歳出予算の総額を5億6,379万
5千円とするものでございます。
本事業用地への企業の誘致を積極的に進めてまいりました。その結果、今月上旬に2社の企業立
地が決定いたしました。
まず、B2区画、地番850番の7へは、東京都品川区に本社を置く「日本コムシス株式会社山
梨営業所」が建設されることとなりました。同社は一部上場の企業でNTTの情報通信やIT関連
の業務を全国に展開している優良な企業であります。山梨営業所は現在、韮崎市竜岡町にあります
が、事業拡張による事業所規模の拡大に伴い、本市へ移転されるものであります。取得用地の内容
は、面積1万154.59平方メートルで、価格は9,821万5,194円となります。
次に、D2区画、地番850番の14ならびに15へは、昨年9月に新規立地が決定し、本年5月
に南アルプス工場を操業開始いたしました、長野県安曇野市に本社を置く「三協精密株式会社」が、
昨年の第1工場に引き続き、第2工場を建設するものであります。同社はプラスチックの成形加工
を主力とした企業であり、医療機器や電子機械部品などの製品は精巧度に優れ、高く評価されてお
り、最先端技術を有する優良企業であります。取得用地の内容は2筆で7,073.01平方メー
トル、価格は6,767万4,559円となります。
双方の用地とも、本市が山梨県より取得した後、立地条件に即した造成工事を行い、それぞれ企
業へ引き渡すこととなります。
長引く経済低迷の折、新たな企業立地は大変喜ばしいことであり、本市といたしましても、この
事業を適正かつ迅速に進めてまいるものであります。
以上、追加して提出いたしました案件につきまして、ご説明申し上げました。
何とぞ、よろしくご審議の上、ご議決賜りますよう、お願い申し上げます。
平成23年9月29日
南アルプス市長 中込博文
199
○議長(深澤永雄君)
以上で市長の説明が終わりました。
次に、議案第75号の補足説明を求めます。
総合政策部長、中澤君雄君。
○総合政策部長(中澤君雄君)
それでは、議案第75号の補足説明をさせていただきます。
追加議案書の1ページをお開きいただきたいと思います。
朗読いたします。
議案第75号 平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第4号)
平成23年度南アルプス市一般会計の補正予算(第4号)は、次に定めるところによる。
(歳入歳出予算の補正)
第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ5,976万6千円を追加し、歳入歳出予算の
総額を歳入歳出それぞれ262億8,553万3千円とする。
2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金
額は「第1表 歳入歳出予算補正」による。
平成23年9月29日提出
南アルプス市長 中込博文
次のページをお開きください。
第1表 歳入歳出予算補正
まず歳入でございます。
18款繰入金、1項基金繰入金、補正前の額5億9,508万3千円、補正額5,976万6千
円、計6億5,484万9千円。歳入合計、補正前の額262億2,576万7千円、補正額5,
976万6千円、計262億8,553万3千円。
右のページとなります。
歳出。
款、項、補正前の額、補正額、計の順で読み上げます。
4衛生費、1保健衛生費13億8,063万4千円、116万3千円、13億8,179万7千
円。
7商工費、1商工費2億6,724万円、138万円、2億6,862万円。
9消防費、1消防費10億4,560万5千円、191万9千円、10億4,752万4千円。
10教育費、5保健体育費6億3,004万2千円、30万4千円、6億3,034万6千円。
11災害復旧費、1農林施設災害復旧費4,980万2千円、5,500万円、1億480万2千
円。
歳出合計、補正前の額262億2,576万7千円、補正額5,976万6千円、計262億8,
553万3千円。
次に事項別明細書でご説明申し上げますので、16、17ページをお開きいただきたいと思いま
す。
まず16ページ、2の歳入でございます。
18款繰入金、1項基金繰入金、1目基金繰入金、補正前の額5億9,508万3千円、補正額
5,976万6千円、計6億5,484万9千円。
その下、合計額も同様でございます。
200
右にいきまして、1節基金繰入金5,976万6千円、財政調整基金からの繰入金でございます。
次のページをお開きください。
3歳出でございます。
これにつきましても、補正前の額、補正額、計、財源の内訳の順に朗読してまいります。
4款衛生費、1項保健衛生費、1目保健衛生総務費2億5,918万1千円、116万3千円、
2億6,034万4千円、116万3千円、計13億8,063万4千円、116万3千円、13億
8,179万7千円、116万3千円、右へいきまして、7節賃金116万3千円、これは保健衛
生総務管理費でございます。
7款商工費、1項商工費、3目観光費1億7,150万円、138万円、1億7,288万円、
138万円、計2億6,724万円、138万円、2億6,862万円、138万円、11節需用
費でございまして、観光施設指定管理経費として138万円でございます。
次に9款消防費、1項消防費、5災害対策費1億7,508万2千円、191万9千円、1億7,
701千円、191万9千円、下の計でございますが、10億4,560万5千円、191万9千
円、10億4,752万4千円、191万9千円、7節の賃金でございまして、防災対策事業費
191万9千円でございます。
続きまして10款教育費、5項保健体育費、3学校給食費4億4,929万7千円、30万4千
円、4億4,960万1千円、30万4千円、計6億3,004万2千円、30万4千円、6億3,
034万6千円、30万4千円、右で11需用費でございますが、白根八田学校給食センター費の
30万4千円でございます。
11款災害復旧費、1項農林施設災害復旧費、1農地農業用施設災害復旧費4,980万1千円、
5,500万円、1億480万1千円、5,500万円、計4,980万2千円、5,500万円、
1億480万2千円、5,500万円、これにつきましては、13委託料が500万円、それから
15工事請負費が5千万円でございますが、
農地農業施設の災害復旧にかかわる経費でございます。
続きまして、これらの内容につきまして、お手元の補正予算の概要書でご説明させていただきま
すので、概要書の6ページをお開きいただきたいと思います。
この概要書につきましては、総合計画の施策体系別にまとめられております。
順に説明させていただきます。
まず、安全な環境づくりということで、事業名 防災対策事業として191万9千円の事業費で
ございます。嘱託職員採用にかかる賃金でございます。
下になります。
農林水産業の振興事業費が5,500万円でございまして、農地農業用施設災害復旧事業といた
しまして、台風12号の雨によります農業用施設に災害が発生したため、この復旧を行うものでご
ざいます。
若草地区鏡中條地内の農業用施設、一本杉頭首工の破損を修復するものでございまして、工事費・
測量設計費、合わせて5,500万円でございます。
右のページになります。
地域資源を生かした観光の振興、事業名は指定管理観光施設維持補修事業でございまして、事業
費が138万円でございます。やはり台風12号の影響などによりまして、指定管理施設の修繕が
必要となったための経費でございます。内容といたしましては、広河原山荘給水施設の修繕工事に
83万2千円、伊奈ケ湖周辺の施設の給水管の漏水修繕工事に22万2千円、やまなみの湯室内空
調機の洗浄工事に32万6千円などとなっております。
201
続きまして、健康づくりの推進でございまして、保健衛生総務管理費といたしまして、116万
3千円でございますが、介護休暇保健師の代替臨時職員の賃金でございます。
次のページをご覧ください。
学校給食の充実といたしまして、白根八田学校給食センター維持管理事業として30万4千円で
ございます。災害時に必要な機械を稼動するための電力供給切り替え器を自家発電機に設置するた
めの費用でございます。
以上で説明を終わらせていただきます。
○議長(深澤永雄君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんが、発言を許します。
2番、金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
2番、金丸忠仁です。
この補正予算の中の防災危機管理のための職員人件費とありますが、どんな職員なのか、具体的
に説明してください。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
この職員につきましては、嘱託職員でございまして、危機管理官として特別な知識、または経験・
能力によって、任命された嘱託職員ということで採用いたすわけでございます。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
実は、昨日、電話ですが、南アルプス市以外、12市全部に、私は「南アルプス市議会議員の金
丸です」と名乗って電話をかけました。というのは、防災の担当職員の人数、あるいは構成に対し
て問い合わせを行いました。
そうしたところ、先ほどの危機管理官という、あるいは顧問なり相談役という人がおりますかと
聞いたら、そういう人はいないと。どこの市も採用してないんですね。
そういう意味で、なぜ南アルプス市だけがこういう形で危機管理官というものを採用するのか知
りたいと思います。
そして今は、市長もご存じのように、自主防災組織を強化したいというのが1つの狙いだと思い
ます。というのは、どちらかというと、今言う自治会とか、そういうところへ力を本来入れるべき
ではないかなと思います。
市の防災担当も確かに重要ですが、どちらかというと、区長さんとか自主防災会長、そちらのほ
うへもっと力を入れるべきではないかなと思います。
お金のことではなくて、そういう意識の問題だと思います。市長はこの間も、8月28日の早朝、
参集訓練を行いましたけれども、できれば市とすれば、組織で防災といいますか、そういう災害に
あたっていただきたいと思います。確かに早く出てくる、どれだけ参加したかというのは意味ある
かもしれませんが、本当は、この間も一般質問をさせていただきましたが、自助・共助・公助とい
う意味で、公助なんですよね。そんなに私は、確かに時間は必要ではないではないかなと思う。
202
並行的に災害に対して救援・救助していくのは当然なんですが、そんなに、隣近所の最初の助け
合いが一番ではないかと、そう思います。
昨日、何しろ12市全部に電話をかけましたら、何しろ危機管理官というものは、甲府市に職員
が7人おりましたけれども、比較的多い。甲府市でさえいないということです。
なぜ、この危機管理官を採用したか、もう一度、市長にお願いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
私は市長になって5カ月が経ちます。そして、この3.11の東日本大震災があったあと、この
5カ月間の間に防災計画なんかもざっと見させていただきました。
そして、今後、想定外の震災等が想定される中で、私は防災計画を見直さなければならないとい
うことを1つ考えております。なおかつ計画のみならず、実際に起こったときに、具体的に行動す
るマニュアルというものをつくっていかないと、本当に7万3千人の市民を守れないだろうという
のが、私の感想でありました。
そして、8月28日、防災訓練をさせていただいたときに、またそのことを強く実感し、これを
徹底していかなければいけないだろうと、このように思っております。
議員が言われるとおり、一同共助の自主防災組織も、これも大事だと。しかし、大事だというこ
とは、以前からも認識されていて、もう現行であります。それを具体的に現地に行って、その区長
さんたちを中心とする自主防災組織ということを啓蒙していかなければいけない。こういうことも
ありまして、これは専門的危機管理を持った者が必要だなと、このように思っておりました。
先ほど議員は12市へ電話をさせていただいたということですが、3.11以降、山梨県は自衛
官である高級幹部を今、防災面として新たに雇っているし、甲府市もいるはずであります。
でありますから、危機管理室を持っている市町村はたぶん、定かではありませんが、甲府市とう
ちともう1つかと思いますが、危機管理室を持っている市においては、私は危機管理官がいてもい
いのかな、こういうことを考えておるところであります。
そんなことで、たまたま巨摩高校を出て、防衛大学へ行って自衛官になった人が退職してくると
いうことも、このタイミングで聞きました。私にとっては危機管理を組織的に勉強して、なおかつ
タイミングよく、今、ここでふるさとである南アルプス市に帰ってくる。自衛官の高級幹部は56歳
で退職するんですが、定年60歳までの間は組織として公務員で早く退職するものですから、企業
を紹介してくれるわけで、
県外の企業等が主でありますので、
その今までそういう危機管理という、
なかなか高級幹部という立場で学んだ人がいない人が、たまたまこの時期に帰ってくるという、こ
の人材を私は活用しない手はないだろうという判断から、今回このようなことでお願いをしている
ところであります。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
金丸忠仁君。
○2番議員(金丸忠仁君)
分かりました。
南アルプス市内には市長もご存じのように、南アルプス市アマチュア無線非常通信会、あるいは
防災ボランティアの南アルプス市災害防災ボランティア地区連絡会、それに南アルプス市の社会福
203
祉協議会は比較的県下でも一生懸命、防災に取り組んでいます。
そういうところへ、きっとその危機管理官の方もおいでになって、話をすると思いますが、でき
れば本当に南アルプス市の防災について、根っこから頑張ろうというような気構えでいっていただ
きたいと思います。
今回の区長さんみたいに、みたいにというと大変失礼ですが、早朝参集訓練、私は賛成できませ
ん。どちらかというと、本当に組織としてもうちょっと考えていただいて、防災を真剣に考えてい
ただきたいと思います。
以上です。
○議長(深澤永雄君)
ほかに。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
今まで私は提案される人事については、そこまで提案されるまでの経過がありますから、ほとん
ど触れてはきませんでしたが、この案件に関して、質問をさせていただきます。
この人事については、議会運営委員会では説明があったそうであります。そういった中で今、市
長から具体的な説明がありましたが、経過説明等がありましたが、もうちょっと具体的に、具体的
な仕事の中身、例えば機能体制とか、それから任期等々はどうするのか。それから、例えば55歳
の方とすれば、ずっとこの先、この方を引き続き年次更新をしながら、その体制を取っていこうと
お考えなのか、その点についてお願いします。
○議長(深澤永雄君)
嶋田総務部長。
○総務部長(嶋田政彦君)
今のご質問でございますが、勤務体制につきましては、先ほど言いましたように、危機管理室で
危機管理官ということで、嘱託職員ということで採用いたします。
それから手続きについては、嘱託職員の任用にかかわる手続きによりまして、任期1年でござい
ます。さらに1年ごとに更新という形を取らせていただくという形で進めます。
○議長(深澤永雄君)
穴水君。
○24番議員(穴水俊一君)
先ほど伺いました。
具体的には、海上自衛隊のイージス艦、日本国内に4隻しかないイージス艦の、いわゆるイージ
スという最新鋭の防空システムを備えた海上自衛隊の護衛艦の艦長であったと。
若くして抜擢されたということですから、私は一面識もありません。けれども、人物・識見・実
力・キャリア等については、市長が評価されたような立派な方だろうというように、個人的にはそ
のように思います。
しかし、任務は護衛艦ですから、特に有事の際とか、あるいは国際紛争とかのときに、海上にお
いて艦隊とか、あるいは戦闘機等々を迎撃するといった意味で、そういう意味での危機管理といい
ますか、任務に就いていられた方でありまして、本当にそれが果たして退職されて、今度は地域防
災の仕事をどのようにされていくのかという点も、ちょっとどうなのかなと思いますし、それから
直近に定年になった方を、すぐに採用するということに対して、あるいは自衛官だったということ
に対して、地域では若干、議員も含めて違和感を持っているというのは否めないことだろうと思い
204
ます。
その点について、市長の説明をお願いいたします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本人の識見、私も一緒に仕事をしたことはありません。でありますが、巨摩校時代、2年生のと
きに3年生で生徒会ができていないということで、2年生の半ばで生徒会長をやったという、そう
いう積極的な資質は聞いております。
そして、では海上自衛官であるからということですが、逆に言えば、このイージス艦というのは
2年間だけです。だから小さな船からずっと艦長として、だんだん大きな船になって、その中でイー
ジス艦もやったと、こういう経歴であります。
これは防衛という観点で危機管理をやってきていますけれども、危機管理機能というのは、私は
根底にはすべて、それは防衛であろうと防災であろうと、なんででは自衛官が今回、東日本で10万
人が行って、あれだけ活躍したかというのは、これは本来、自衛官は防衛が第1義、第2義が、同
じになるかもしれませんけれども、主は防衛・防災ということですが、防災でも活躍できたという
ことは、要するに平素から危機管理の訓練をしているからということであります。
逆に言えば、陸上自衛隊、航空自衛隊、海上自衛がありますが、毎日の中で平素から危機管理を
常に、平素の業務として、どちらかというと、私は海上航空だろうという、そういう意識を、そう
いうものがあるということで、総合的に必ずや私は防災というテーマを提供しても、十二分に発揮
してくれる人材であるというように思っております。
そして、どんな任務をやるかというと、先ほど申しましたように、私はこの間からこの半年間、
私の経験からすると、すぐ市民を助けに行く、行動的なマニュアル、具体的なものがまだできてい
ない。大きな赤本としての計画はできているんですが、具体的にどうするかというものができてい
ないので、私はそれを彼につくってもらえればと、このように思っております。
最後のご質問の、すぐにでなくてもいいのではないかと、こういう話ですが、彼も55歳で定年
しますから、普通、公務員は60歳までですので、必ず就職しないと、まだ家庭のこともあって、
それなりの収入のために働く。となると、彼は現時点においては、自衛隊に紹介していただいてい
るのでは、企業は県外だそうであります。
だから私は、その彼の持っている能力というものを、南アルプス市でこの時期にやらないと、彼
も何カ月先までいって、就職活動するのであれば、それはいいんですが、今、これがなければ、県
外の企業へ行ってしまうとなれば、私はたまたま地元出身で、それだけの境遇を持った、その結果
は分かりませんが、私の期待する人材が今ここでないと、私は県外のほうに行ってしまう。私はこ
の南アルプス市の防災に、すごい戦力になってくれるだろうということで、今ということで、採用
したいと、このように思っていますので、一つよろしくご理解をお願いしたいと思います。
○議長(深澤永雄君)
穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
最後に1つお伺いします。
後の討論でも述べますけれども、市長は積極的に4つのプロジェクトをつくられましたが、防災
も本当にその最右翼に置いてもいいような中身だと思います。
205
そういった意味では、ここにこそさまざまな職員の英知を結集すると。県内にも防災の専門家、
あるいは実際に中越地震であるとか、あるいは中越沖地震であるとか、あるいは阪神であるとか、
いろいろなところへ、現場を動いて、現場でいろいろな相談なり経験を通して、危機管理の指導を
している組織の方々もいると聞いておりますし、現実、南アルプス市でも何回か講演を聞いたこと
があります。
ですから、そういう人たちも含めて、職員を総結集してプロジェクトに、また位置付けてもいい
と思いますが、そういった方で、特に職員を、例えば副市長に二代続けて市の行政のトップを採用
したということもありますし、職員の中にそういう、本当にその位置付けでやれば、しっかり能力
を発揮する人たちもいるのではないかと思いますので、その点はどのようにお考えだったのか。そ
して、このような結果になったのか、その点について、お伺いします。
○議長(深澤永雄君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
人事のことで私のほうで、この5カ月間、見させていただいて、私の弱点は地元へ帰ってきて期
間が少ない。でありますので、副市長としては職員をよく承知している、私が相談をすればすぐ右
腕となって、そういうものを提言していただくということで、トップを極めた本部長をされた、ま
た副市長を選任いたしました。
しかしながら、この5カ月間、私は今のこの危機管理についても、市の職員が本当に有事に即対
応できるだけの意識を持っているか、あるいは地域住民も自助・共助を持っているかというと、私
は不安であります。
明日、地震が起こるかもしれませんので、すぐ対応できる体制を取っていきたいときに、この南
アルプス市という6カ町村が合併した、その職員が集まった中で一番欠けているのは、本当にその
中だけの判断しかできないという、それ以外の、外の今、終わって、実際に出ている、世の中が変
わっている、
中央集権が地方分権に対応できる職員さんがいかにいるのか、
危機管理がこれだけ3.
11のような、ああいう未曾有な災害が起きても、それに対応できる意識を持っている方がいるの
かというのは、皆さん本当に立派に仕事を一生懸命やってきてくれていることは、間違いなく私は
思います。
この間の防災訓練をやったときに、みんな一生懸命に早く出てきてくれたからやれました。しか
し感覚が、あくまで私の感覚ですが、私が見た即座に帰ってきて見た感覚では、皆さんまじめで素
晴らしいけれども、ある意味ではこの囲の中にいて、その範囲内で立派にやっておられる。もう少
し新しい感覚、新しい危機管理というのは何なのか。新しいというか、真の危機管理は何なのかと
いうことが、まだ認識できていないのかな。
そういう意味で本当に危機管理というものはこういうものだと。それは今回、私が採用しようと
した昨日まで、実際に海の上で漁船にぶつけてはいけない、いろいろなことを常にやってきて、真
に危機管理が何かということをやってきた人ですから、この南アルプス市の現状を見れば、私は本
当に現場に行って、
例えば組に入っていないような地区のところもいっぱいある。
これでいいのか。
どうやって、その人たちを助けるのか。そういう現場を見ていただければ、それなりの真に危機管
理の知恵を出して、南アルプス市の防災に役立てると。こういうように認識しておりまして、この
地域において、防災に携わってきた先輩方、警察・消防等の方もいますが、私はそれ以上に力を発
揮していただけるということを確信しているところであります。
以上であります。
206
○議長(深澤永雄君)
以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただ今、議題となっております議案第75号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会
への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第75号は委員会への付託を省略することに決しました。
これより議案第75号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
議案第75号 平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第4号)について、反対討論をい
たします。
特にただ今、論議がありました、安全な環境づくりの中の防災対策事業の嘱託職員採用にかかわ
る賃金補正について、反対いたします。
3.11東日本大震災の巨大地震、それに続く大津波、さらに福島第一原発被災による放射能汚
染問題など厳しい現実の中、27日現在、この震災の死者1万5,812名、行方不明者3,985名
に上り、8日現在の困難な生活を余儀なくされている避難転居の方々は実に7万4,900名であ
ります。
自然災害は突然やってきますが、150年周期といわれる東海地震はすでにその周期を超え、今
日、今、明日来るかもしれません。防災対策の強化は常に大きな行政の柱の1つであり、危機管理
室を中心に市内の隅々まで防災意識の啓蒙徹底と、
自主・自立の体制づくりは緊急課題であります。
しかしながら、そのために嘱託とはいえ、今、提案があった人事の採用が果たして妥当か。これ
は何人かといいますか、議員も一般の方も含めて、やはり大きな違和感はぬぐえないという現実が
あります。
現在、本市は人件費削減に向けて、第2次定員適正化計画のもと、本年度から681名の市職員
を6.6%、45名削減するわけであります。その一方で臨時職員は一般事務職員13人をはじめ
304名が臨時という状況のもとで、低賃金に耐えながら頑張っているところであります。
そうした中、新たに4つのプロジェクトチームによるまちづくりをスタートさせました。防災も
同じように新たな人材の採用ではなく、一般職員や消防職員、経験豊かなOBなどを結集し、そし
て専門家を招き、日常的に研究、実地研修など、自力を付ける、そして一朝有事に備える、市民へ
の防災意識高揚等に資するべきではないでしょうか。と思います。
ただ、しかし今、市長の説明により、私自身の認識も一定程度は前進しましたが、現時点ではこ
のことについて反対せざるを得ないという立場で討論をいたしました。
○議長(深澤永雄君)
討論を終結いたします。
これより議案第75号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
207
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、議案第75号は原案のとおり可決されました。
ここで暫時休憩といたします。
再開は午後3時25分といたします。
休憩
午後 3時07分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時25分
○議長(深澤永雄君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、議案第76号の補足説明を求めます。
総合政策部長、中澤君雄君。
○総合政策部長(中澤君雄君)
それでは、議案第76号の補足説明をさせていただきます。
議案書の5ページをお開きいただきたいと思います。
朗読させていただきます。
議案第76号 平成23年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予算(第2号)
平成23年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計の補正予算(第2号)は、次に定めるとこ
ろによる。
(歳入歳出予算の補正)
第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億1,245万2千円を追加し、歳入歳出予
算の総額を歳入歳出それぞれ5億6,379万5千円とする。
2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金
額は「第1表 歳入歳出予算補正」による。
平成23年9月29日提出
南アルプス市長 中込博文
次のページをお開きください。
第1表 歳入歳出予算補正
歳入、1款財産収入、1項財産売払収入、補正前の額4億1,774万1千円、補正額1億1,
245万2千円、計5億3,019万3千円。歳入合計、補正前の額4億5,134万3千円、補
正額1億1,245万2千円、計5億6,379万5千円。
右のページをお願いします。
歳出です。
1款宅地造成事業費、1項宅地造成事業費、補正前の額4億3,501万8千円、補正額1億1,
246万2千円、計5億4,747万円。歳出合計、補正前の額4億5,134万3千円、補正額
1億1,245万2千円、計5億6,379万5千円。
26、27ページをお開きください。
まず26ページからまいります。
2歳入、1款財産収入、1項財産売払収入、1目不動産売払収入、補正前の額4億1,774万
1千円、補正額1億1,245万2千円、計5億3,019万3千円。合計も同額でございます。
右にまいりまして、1節土地建物売払収入1億1,245万2千円、上今諏訪工場用地土地売払
208
収入でございます。
次のページをご覧ください。
3歳出、1款宅地造成事業費、1項宅地造成事業費、2目上今諏訪中河原地区工場用地造成事業、
補正前の額4億3,063万7千円、補正額1億1,245万2千円、計5億4,308万9千円。
補正額の財源内訳といたしましては、財産収入として1億1,245万2千円でございます。
計4億3,501万8千円、補正額1億1,245万2千円、計5億4,747万円でございま
す。財源内訳も同様、1億1,245万2千円でございます。
右のページに移っていただきまして、節15工事請負費が1億656万6千円、それから17の
公有財産購入費が588万6千円、これもいずれも造成事業にかかわる経費でございます。
続きまして、補正予算の概要書の9ページをご覧いただきたいと思います。
特別会計、事業費が1億1,245万2千円でございまして、事業名 土地取得造成事業特別会
計でございまして、上今諏訪工業団地造成事業B2区画ならびにD2区画に、新規企業の立地が決
定したため、迅速に造成工事等を行い、用地の提供を図るということで、お手元にこの議案の資料
があるかと思いますので、その資料の一番最後のページに区画図が出ておりますので、ちょっとそ
れも併せてご覧いただけたら、分かりやすいかと思います。
この図の中で、すでにわらべや日洋に操業していただいておりますが、その左、西側に今回、ま
ずB−2区画、上今諏訪の中河原850の7番地でございまして、面積が1万154.59平方メー
トルでございまして、これに伴います造成工事が6,424万3千円でございます。
それからその下、D−2区画でございますが、こちらにつきましては、上今諏訪850の14と
15でございますが、607.30平方メートルと6,465.71平方メートルでございますが、
これに伴います造成事業費が4,232万3千円、それから進入路になります部分の土地購入費が
588万6千円でございまして、総計で1億1,245万2千円となるものでございます。
それでは続いて立地企業の概要などを、今の資料で説明させていただきますので、その資料の
1ページをご覧いただきたいと思います。
まずB−2区画へ予定しております企業の概要でございますが、
社名は
「日本コムシス株式会社」
、
創立が昭和26年12月でございまして、東京の品川区東五反田にございます。
代表者は高島元氏でございます。資本金が311億円、従業員数はグループ総員で5,021名、
この会社だけで3,315名でございます。売上高につきましても、全体で2,098億円、単独
で1,916億円となっております。
事業内容はNTT情報通信、あるいは電気通信エンジニアリング事業ということと、IT関連、
社会システム関連事業をなされております。
それから山梨営業所には、現在、韮崎市の竜岡町に従業員が80名いらっしゃいます。
計画の概要といたしましては、この日本コムシスの新規営業所の建設事業でございまして、先ほ
どの中河原580番の7に、
面積1万154.
59平方メートルのところに事務所3階建ての1棟、
それから駐車場、資材置き場等を予定しております。
今後の予定でございますが、県から土地を取得させていただいて、あと3月までに造成し、土地
を引き渡して、来年5月には操業の計画をしております。
雇用計画としては、現在の従業員が80名いらっしゃいますが、加えて新規で10名ほどの採用
を予定されているそうです。
次のページをご覧ください。
次がD−2区画でございますが、こちらのほうは「三協精密株式会社」
、昨年の秋からも同じよう
209
な造成をしていただいておりますが、長野県安曇野市にある会社でございまして、代表取締役社長
は上條氏でございます。資本金が5千万円。従業員数は本市内の工場も含めて80名いらっしゃい
ます。売上高は25億円。内容的には医療機器部品・電子機器部品などのプラスチック成形金型製
作でございます。
内容につきましては、すでに5月から第1工場が操業しておりますが、それに加えて第2工場の
建設ということで、工場棟1階、2階建てでございますが、5,500平方メートル、それからそ
れに駐車場ということで、やはりこちらも来月から始めまして、3月には造成が終わり、来年5月
の操業を計画しております。
雇用につきましては、新規の5名、それから臨時が10名、将来的には正規職員が10名、臨時
が20名の計画となっております。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただ今、議題となっております議案第76号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会
への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第76号は委員会への付託を省略することに決しました。
これより議案第76号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第76号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第76号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第77号の補足説明を求めます。
総合政策部長、中澤君雄君。
○総合政策部長(中澤君雄君)
それでは議案書の最終ページをお開きいただきたいと思います。
議案第77号 財産の取得について
上今諏訪中河原地区工場用地造成事業用地として、次のとおり土地を取得するものとする。
平成23年9月29日提出
南アルプス市長 中込博文
1.取得土地の表示
南アルプス市上今諏訪字中河原850番7
南アルプス市上今諏訪字中河原850番14
南アルプス市上今諏訪字中河原850番15
210
2.取 得 面 積
1万7,227.60平方メートル(実測)
(内訳)850番7 1万154.59平方メートル
850番14 607.30平方メートル
850番15 6,465.71平方メートル
3.所 得 価 格
1億6,588万9,753円
(内訳)850番7 9,821万5,194円
850番14 581万646円
850番15 6,186万3,913円
4.取得の相手方
山梨県
提案理由
この財産の取得については、地方自治法第96条第1項第8号および議会の議決に付すべき契約
および財産の取得または処分の範囲を定める条例第3条の規定により、議会の議決を必要とするの
で、この案を提出するものである。
以上でございます。
○議長(深澤永雄君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただ今、議題となっております議案第77号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会
への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第77号は委員会への付託を省略することに決しました。
これより議案第77号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第77号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第77号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第27 南ア議第4号 「30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充を図るための意見
書の提出について」を議題といたします。
提出者の文教常任委員長、名取常雄君に提出議案の説明を求めます。
17番、名取常雄君。
211
○文教常任委員長(名取常雄君)
南ア議第4号 30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充を図るための意見書の提出に
ついて
上記の議案を別紙のとおり地方自治法第109条第7項および議会規則第13条第3項の規定に
より、提出します。
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
提出者 南アルプス市議会文教常任委員会
委員長 名取常雄
30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充を図るための意見書(案)
2011年度の政府予算が成立し、小学校6年生の35人以下学級を実現するために必要な義務
教育標準法の改正も国会において成立いたしました。
これは30年ぶりの学級編成標準の引き下げであり、少人数学級の推進に向け、ようやくスター
トを切ることができました。
今回の義務標準法改正条文の附則には、小学校2年生から中学校3年生までの学級編成標準を順
次改定する検討と法制上を含めた措置を講ずることと、措置を講ずる際の必要な安定した財源の確
保も明記されました。今後、35人以下学級の着実な実行が重要です。
日本はOECD諸国に比べて、1学級当たりの児童生徒数や教員1人当たりの児童生徒数が多く
なっています。一人ひとりの子どもに丁寧な対応を行うためには、1クラスの学級規模を引き下げ
る必要があります。
文部科学省が実施した今後の学級編成および教職員定数に関する国民からの意見募集では、約
6割が小中高校の望ましい学校規模として、26人から30人を挙げています。このように保護者
も30人以下学級を望んでいることは明らかであります。
新しい学習指導要領が本格的に始まり、授業時数や指導内容が増加しています。また、暴力行為
や不登校・いじめ等、生徒指導面の課題が深刻化し、障害のある児童生徒や日本語指導など、特別
な支援を必要とする子どもが顕著に増えています。
このような中で、地方が独自に実施する少人数学級は高く評価されています。山梨県でも「個性
を生かし、生きる力をはぐくむ『やまなし』人づくり」を県政教育の基本に据え、はぐくみプラン
の拡充に学校教育の充実を図る施策を積極的に展開しています。
子どもたちが全国どこに住んでいても、機会均等に一定水準の教育を受けられることが憲法上の
要請です。しかし、教育予算について、GDPに占める教育費の割合はOECD加盟国(28カ国)
の中で日本は最下位となっています。
また、三位一体改革により、義務教育費国庫負担制度の国負担割合は2分の1から3分の1に引
き下げられ、自治体財政を圧迫しています。
将来を担い、社会の基盤づくりにつながる子どもたちへの教育は極めて重要です。未来への先行
投資として、子どもや若者の学びを切れ目なく支援し、人材育成・創出から雇用・就業の拡大につ
なげる必要があります。こうした観点から、政府においては、ぜひとも以下の事項を実施するよう
要望します。
記
1.少人数学級を推進すること。具体的学級規模は、OECD諸国並みの豊かな教育環境を整備
するため30人以下学級とすること。
212
1.教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、義務教育費国庫負担制度の堅持とともに国負
担割合を2分の1に復元すること。
1.教育条件の格差解消を図るため、地方交付税を含む国における教育予算を拡充すること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成23年9月29日
南アルプス市議会
提出先
内閣総理大臣 内閣官房長官 文部科学大臣 財務大臣
総務大臣 内閣府特命担当大臣(地域主権推進)
○議長(深澤永雄君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
これより南ア議第4号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、南ア議第4号は原案のとおり可決されました。
ただ今、可決されました南ア議第4号の意見書の提出について、その条項・字句・その他の整理
を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、条項・字句・その他の整理は議長に委任することに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤永雄君)
日程第28 南ア議第5号 「リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出について」を議題といた
します。
提出者の石川壽君に提出議案の説明を求めます。
10番、石川壽君。
○10番議員(石川壽君)
南ア議第5号 リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出について
上記の議案を別紙のとおり会議規則第13条第1項の規定により、提出します。
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長、深澤永雄様。
提出者 南アルプス市議会議員 石川 壽
賛成者 南アルプス市議会議員 齋藤秀男
賛成者 南アルプス市議会議員 深澤米男
213
賛成者 南アルプス市議会議員 志村裕子
賛成者 南アルプス市議会議員 野田修作
リニア中央新幹線建設に関する意見書(案)
リニア中央新幹線のルートが発表され、通過駅等話題が尽きない昨今である。
しかし、リニア中央新幹線の工事が実施されることで、櫛形山山系や赤石山系の美しい自然環境
が破壊され、動植物の希少種が絶滅することや、表流水や地下水に変化が生じ、住民の生活環境に
悪影響を与えることが危惧され、イメージダウンにつながる。
また、世界遺産登録に向けた運動にも障害になったり、山岳観光にも影響を与えることが懸念さ
れる。環境省も長野県内ルート案について、国土交通省にダムや名水百選の泉を回避することや、
南アルプス国立公園の景観に配慮するよう、9月29日を含め、4回意見書を提出した。
また、大断層を通過する長大トンネルであることから、地震等の災害から生命を守るため、耐震
の一層の強化と避難ルートを確保することが求められる。
以上、地域の意見を十分考慮し、工事が安全に留意され、早期に完成し、営業運転が実現される
ことを強く要望する。
記
1.南アルプスの美しい景観や動植物の生態系が失われないよう、充分配慮すること。
2.表流水や地下水に変化が生じないよう、充分配慮すること。
3.地震等の災害から生命を守るため、耐震の一層の強化と避難ルートを確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成23年9月29日
提出先
環境大臣様
国土交通大臣様
南アルプス市議会議長 深澤永雄
○議長(深澤永雄君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
24番、穴水俊一君。
○24番議員(穴水俊一君)
南ア議第5号 リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出についてに、反対討論を行います。
日本共産党はリニア新幹線建設には、そもそも再検証が必要と考えております。ただ今の意見書
は、景観や動植物の生態系や地下水、震災対策などに十分配慮し、地域住民の声も考慮した上で工
事の早期完成と営業運転の実現を求めるとしていますが、これに同意はできません。
リニア中央新幹線の県内ルートは、ほぼ南アルプス貫通となり、これにより国立公園の未開の自
然の中に工事の道路や人員が踏み込むことになり、自然破壊が進みます。
南アルプスの世界遺産登録を目指す運動に逆行することにもなりかねません。建設は9兆3千億
円でJR東海が負担するとしていますが、赤字路線になれば、そのつけは税金イコール国費となり
かねず、日本航空の例を見ても、国民負担になることが十分考えられます。
214
リニア新幹線基本スキーム検討会議の需要予測は、2000年ベースで今後、20年間で利用者
は24%から44%増加するとしていますが、実際は減少傾向、減ることはあっても、増加すると
は思いません。
また、新幹線乗客の半分がリニアに移るという計画ですが、運賃が現在の甲府・新宿間の特急料
金の1.5倍と高くなれば、それほどの魅力はないと思います。
県内は通過点になり、在来鉄道ネットワークとの結合性が悪く、利便性も低く、駅周辺の活性化
に資するとも思えず、逆にストロー現象で都市部に人々が流出する恐れがあります。
さらに新幹線の3倍以上になるという電力の消費は、原発を造成しなければ賄えず、国を挙げて
の節電時代にマッチしません。沿線住民にもトンネルの騒音、電磁波問題など、不安は残されたま
まであります。
特に東日本大震災後に実施された政府の交通政策審議会、中央新幹線小委員会の4月から5月に
行われたパブリックコメントでは、整備の反対、計画中止、または再検討すべきが全回答の73%
に達し、新たに大規模事業を進めるような社会状況ではない。整備の費用やエネルギーなどを震災
復興に充てるべしなどの意見が寄せられています。
こうしたことから、リニア中央新幹線については、建設の是非を含めて、再検証すべきである。
よって、この意見書には賛成できません。
以上であります。
○議長(深澤永雄君)
以上で討論を終結いたします。
これより南ア議第5号を採決いたします。
この採決は起立により行います。
本案は原案のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、南ア議第5号は原案のとおり可決されました。
ただ今、可決されました南ア議第5号の意見書について、その条項・字句・その他の整理を要す
るものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、条項・字句・その他の整理は議長に委任することに決しました。
以上で今定例会の議事はすべて終了いたしました。
以上をもちまして、平成23年南アルプス市議会第3回定例会を閉会といたします。
大変ご苦労さまでした。
閉会
午後 3時58分
215
この会議の経過を記載して、その内容が相違ないことを証するために
ここに署名する。
平成
南アルプス市議会議長
深
澤
永
雄
会 議 録 署 名 議 員
藤
本
好
彦
会 議 録 署 名 議 員
齋
藤
秀
男
会 議 録 署 名 議 員
浅
野
伸
二
本会議録の作成にあたった者の氏名は次のとおりである。
議会事務局長
有 野 一 成
書
記
杉 山 成 悟
書
記
石 川
書
記
小 林 正 明
浩
216
年
月
日
平成23年
南アルプス市議会第3回定例会(9月)議案審議結果等
217
平成23年 南アルプス市議会 第3回定例会(9月)
会 期 日 程 表
〔22日間〕
日 次
月 日
曜日
種
別
開議時刻
第 1日
9月8日
木
本会議
午後1時30分
第 2日
9月9日
金
委員会
午前9時
第 3日
4日
9月 10日
11日
土
日
休 会
第 5日
9月12日
月
委員会
午前9時
第 6日
9月13日
火
委員会
午前9時
第 7日
9月14日
水
委員会
午前9時
第 8日
9月15日
木
委員会
午前9時
第 9日
9月16日
金
休 会
218
摘
要
○開会
○諸報告、会議録署名議員の
指名、会期の決定、議案の
上程
○提案、説明、一部採決
○総務常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○文教常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○総務常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○文教常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○厚生常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○産業土木常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○厚生常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○産業土木常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○厚生常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○産業土木常任委員会
(条例・補正予算・決算)
○委員会予備日
第10日
11日
12日
9月17日
18日
19日
土
日
月
休 会
第13日
9月20日
火
休 会
○敬老の日
〇議事整理のため
○委員長報告
(条例・補正予算)
質疑・討論・採決
○議事整理のため
第14日
9月21日
水
本会議
午後1時30分
第15日
9月22日
木
休 会
第16日
第17日
第18日
9月23日
9月24日
9月25日
金
土
日
休 会
第19日
9月26日
月
本会議
午前9時30分
○ 代表質問
○ 一般質問
第20日
9月27日
火
本会議
午前9時30分
○一般質問
第21日
9月28日
水
休 会
木
本会議
午後1時30分
第22日
9月29日
○秋分の日
219
○議事整理のため
○委員長報告(決算)
質疑・討論・採決
○閉会
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)議案審議結果
議案番号
議案第62号
議案第63号
議案第64号
議案第65号
議案第66号
議案第67号
議案第68号
議案第69号
議案第70号
議案第71号
件
名
南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定に
ついて
南アルプス市体育指導委員条例の廃止について
南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条
例の一部改正について
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第
3号)
平成23年度南アルプス市国民健康保険特別会
計補正予算(第2号)
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別
会計補正予算(第1号)
平成23年度南アルプス市介護保険特別会計補
正予算(第1号)
平成23年度南アルプス市下水道事業特別会計
補正予算(第2号)
平成23年度南アルプス市温泉給湯事業特別会
計補正予算(第1号)
平成23年度南アルプス市水道事業会計補正予
算(第2号)
付 託
委員会
議決月日
結 果
文教
9月21日
原案可決
文教
9月21日
原案可決
厚生
9月21日
原案可決
4分割
9月21日
原案可決
厚生
9月21日
原案可決
厚生
9月21日
原案可決
厚生
9月21日
原案可決
産業土木
9月21日
原案可決
産業土木
9月21日
原案可決
産業土木
9月21日
原案可決
議案第72号
市道路線の認定について
―
9月8日
原案可決
議案第73号
市道路線の変更について
―
9月8日
原案可決
議案第74号
和解及び損害賠償額の決定について
―
9月8日
原案可決
―
9月29日
原案可決
―
9月29日
原案可決
財産の取得について
―
9月29日
原案可決
諮問第2号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
9月8日
原案同意
諮問第3号
人権擁護委員候補者の推薦について
9月8日
原案同意
議案第75号
議案第76号
議案第77号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第
4号)
平成23年度南アルプス市土地取得造成事業特
別会計補正予算(第2号)
220
議案番号
件
名
付 託
委員会
議決月日
結 果
諮問第4号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
9月8日
原案同意
諮問第5号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
9月8日
原案同意
諮問第6号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
9月8日
原案同意
4分割
9月29日
原案認定
厚生
9月29日
原案認定
厚生
9月29日
原案認定
厚生
9月29日
原案認定
厚生
9月29日
原案認定
厚生
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
認定第1号
認定第2号
認定第3号
認定第4号
認定第5号
認定第6号
認定第7号
認定第8号
認定第9号
認定第10号
認定第11号
認定第12号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決
算の認定について
平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会
計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市老人保健特別会計歳
入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別
会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市介護保険特別会計歳
入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事
業特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計
歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事
業特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会
計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理
事業特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特
別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特
別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保
認定第13号
護財産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定に
ついて
平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県
認定第14号
有財産保護財産区管理会特別会計歳入歳出決算
の認定について
221
議案番号
件
名
付 託
委員会
議決月日
結 果
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
総務
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
産業土木
9月29日
原案認定
―
9月29日
原案可決
―
9月29日
原案可決
―
9月29日
原案可決
平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県
認定第15号
有財産保護財産区管理会特別会計歳入歳出決算
の認定について
平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有
認定第16号
財産保護財産区管理会特別会計歳入歳出決算の
認定について
平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産
認定第17号
保護財産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定
について
認定第18号
認定第19号
認定第20号
南ア議第3号
南ア議第4号
南ア議第5号
平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特
別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳
出決算の認定について
平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計
歳入歳出決算の認定について
議会改革特別委員会の設置の決議案について
30人以下学級実現、義務教育国庫負担制度拡充
を図るための意見書の提出について
リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出に
ついて
222
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)
請 願 文 書 表
受理番号
23−1
受理年月日
請願者の住所及び氏
請願の要旨
名
平 成 2 3 年 南アルプス市湯沢 環太平洋戦略的経済連携協
2月18日
1604
紹介議員
氏名
藤本好彦
定(TPP)への参加に反対
南アルプス市の明日 する請願
を考える会
野田伸二 他8名
223
産業土木
常任委員会
穴水俊一
(別紙)
付託委員会
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)
請 願 文 書 表
受理番号
受理年月日
請願者の住所及び氏名
請願の要旨
23−3
平成23年
南アルプス市有野3262
30人以下学級実現、
8月23日
南アルプス市PTA協議会
義務教育費国庫負担
会長 堀田邦明
制度拡充を図るため
の請願書
南アルプス市桃園813
(別紙)
南アルプス市小中学校長会
会長 樋口裕子
南アルプス市榎原620
南アルプス市小中学校教頭
会
会長 長澤 光
中巨摩郡昭和町上河東
2783
山梨県教職員組合中巨摩支
部
執行委員長 佐野 良
224
紹介議員
氏名
石川 壽
付託委員会
文教常任
委員会
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)請願審議結果
請願番号
請願第23−1号
件
名
環太平洋戦略的経済連携協定(TP
P)への参加に反対する請願
付託委員会
議決月日
結果
産業土木
9月21日
不採択
文教
9月21日
採択
30人以下学級実現、義務教育費国
請願第23−2号
庫負担制度拡充を図るための請願
書
225
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)議案付託表
付託委員会
総務常任委員会
議案番号
件
議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
認定第 1号
認定第18号
文教常任委員会
名
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につ
いて
平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計歳入歳
出決算の認定について
議案第62号
南アルプス市スポーツ推進審議会条例の制定について
議案第63号
南アルプス市体育指導委員条例の廃止について
議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
認定第 1号
議案第64号
議案第65号
議案第66号
議案第67号
議案第68号
認定第 1号
厚生常任委員会
認定第 2号
認定第 3号
認定第 4号
認定第 5号
認定第 6号
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につ
いて
南アルプス市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正
について
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
平成23年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算
(第2号)
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算
(第1号)
平成23年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算(第
1号)
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につ
いて
平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計歳入歳出決
算の認定について
平成22年度南アルプス市老人保健特別会計歳入歳出決算の
認定について
平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計歳入歳出
決算の認定について
平成22年度南アルプス市介護保険特別会計歳入歳出決算の
認定について
平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計歳
入歳出決算の認定について
226
付託委員会
議案番号
件
議案第65号
平成23年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
議案第69号
議案第70号
議案第71号
認定第 1号
認定第 7号
認定第 8号
認定第 9号
認定第10号
産業土木常任委員会
認定第11号
認定第12号
認定第13号
認定第14号
認定第15号
認定第16号
認定第17号
認定第19号
認定第20号
名
平成23年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
平成23年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算
(第1号)
平成23年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第2号)
平成22年度南アルプス市一般会計歳入歳出決算の認定につ
いて
平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計歳入歳出決算
の認定について
平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計歳
入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計歳入歳出決
算の認定について
平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計
歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計歳入歳
出決算の認定について
平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計歳入歳
出決算の認定について
平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理
会特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財
産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財
産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産
区管理会特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管
理会特別会計歳入歳出決算の認定について
平成22年度南アルプス市水道事業会計歳入歳出決算の認定
について
平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計歳入歳出決算
の認定について
227
南ア議第3号
件 名 「議会改革特別委員会の設置」に関する決議案について
上記の議案を、別紙のとおり会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成23年9月8日
南アルプス市議会議長 深 澤 永 雄
様
提出者
南アルプス市議会議員
石 川
賛成者
南アルプス市議会議員
深 澤 米 男
賛成者
南アルプス市議会議員
齋 藤 秀 男
賛成者
南アルプス市議会議員
志 村 裕 子
賛成者
南アルプス市議会議員
野 田 修 作
228
壽
「議会改革特別委員会の設置」に関する決議
本市議会に下記のとおり特別委員会を設置するものとする。
記
1 名
称 議会改革特別委員会
2 目
的 議会の組織、運営等に関する次の事項について、調査・研究を行なう。
〈1〉議員定数について
〈2〉議会基本条例について
〈3〉その他議会改革に付随する課題
3 委員定数 10人
4 期
間 上記の目的を達成するまで議会閉会中も継続調査する。
平成23年9月8日
南アルプス市議会
229
南ア議第4号
30人以下学級実現,義務教育費国庫負担制度拡充を図るための意見書の提出について
上記の議案を、別紙のとおり地方自治法第109条第7項及び会議規則第13条第3項の規定に
より提出します。
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長 深 澤 永 雄
様
提出者
南アルプス市議会文教常任委員会
委員長
230
名 取 常 雄
30人以下学級実現,義務教育費国庫負担制度拡充を図るための意見書
2011年度の政府予算が成立し,小学校1年生の35人以下学級を実現するために必要な義務
標準法の改正法も国会において成立しました。これは、30年ぶりの学級編制標準の引き下げであ
り,少人数学級の推進にむけようやくスタートを切ることができました。今回の義務標準法改正条
文の附則には,小学校の2年生から中学校3年生までの学級編制標準を順次改定する検討と法制上
を含めた措置を講ずることと、措置を講じる際の必要な安定した財源の確保も明記されました。今
後,35人以下学級の着実な実行が重要です。
日本は、OECD諸国に比べて、1学級当たりの児童生徒数や教員1人当たりの児童生徒数が多
くなっています。一人ひとりの子どもに丁寧な対応を行うためには、ひとクラスの学級規模を引き
下げる必要があります。文部科学省が実施した「今後の学級編制及び教職員定数に関する国民から
の意見募集」では、約6割が「小中高校の望ましい学級規模」として、26人∼30人を挙げてい
ます。このように、保護者も30人以下学級を望んでいることは明らかであります。新しい学習指
導要領が本格的に始まり、授業時数や指導内容が増加しています。また、暴力行為や不登校、いじ
め等生徒指導面の課題が深刻化し、障害のある児童生徒や、日本語指導など特別な支援を必要とす
る子どもが顕著に増えています。このような中で、地方が独自に実施する少人数学級は高く評価さ
れています。山梨県でも、
「個性を活かし,生きる力をはぐくむ『やまなし』人づくり」を県政教
育の基本に据え、はぐくみプランの拡大など学校教育の充実を図る施策を積極的に展開しています。
子どもたちが全国どこに住んでいても、機会均等に一定水準の教育を受けられることが憲法上の
要請です。しかし、教育予算について、GDPに占める教育費の割合は、OECD加盟国(28カ
国)の中で日本は最下位となっています。また、三位一体改革により、義務教育費国庫負担制度の
国負担割合は2分の1から3分の1に引き下げられ、自治体財政を圧迫しています。
将来を担い、社会の基盤づくりにつながる子どもたちへの教育は極めて重要です。未来への先行
投資として、子どもや若者の学びを切れ目なく支援し、人材育成・創出から雇用・就業の拡大につ
なげる必要があります。こうした観点から、政府においては、是非とも、以下の事項を実施するよ
う要望します。
231
記
1.少人数学級を推進すること。具体的学級規模は、OECD諸国並みのゆたかな教育環境を整
備するため30人以下学級とすること。
1.教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担制度の堅持とともに国
負担割合を2分の1に復元すること。
1.教育条件の格差解消を図るため、地方交付税を含む国における教育予算を拡充すること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年9月29日
南アルプス市議会
提出先
内閣総理大臣 野田佳彦 様
内閣官房長官 藤村 修 様
文部科学大臣 中川正春 様
財務大臣 安住 淳 様
総務大臣 川端達夫 様
内閣府特命担当大臣(地域主権推進)
平成23年6月27日
232
南ア議第5号
リニア中央新幹線建設に関する意見書の提出について
上記の議案を、別紙のとおり会議規則第13条第1項の規定により提出します。
平成23年9月29日
南アルプス市議会議長 深 澤 永 雄
様
提出者
南アルプス市議会議員
石 川
賛成者
南アルプス市議会議員
齋 藤 秀 男
賛成者
南アルプス市議会議員
深 澤 米 男
賛成者
南アルプス市議会議員
野 田 修 作
賛成者
南アルプス市議会議員
志 村 裕 子
233
壽
リニア中央新幹線建設に関する意見書
リニア中央新幹線のルートが発表され、通過駅等話題が尽きない昨今である。
しかし、リニア中央新幹線の工事が実施されることで、櫛形山山系や赤石山系の美しい自然環境
が破壊され、動植物の希少種が絶滅することや、表流水や地下水に変化が生じ住民の生活環境に悪
影響を与えることが危惧され、イメージダウンにつながる。また、世界自然遺産登録に向けた運動
の障害になったり、山岳観光にも影響を与えることが懸念される。環境省も長野県内ルート案につ
いて国土交通省にダムや名水百選の泉を回避することや、南アルプス国立公園の景観に配慮するよ
う9月29日を含め4回意見書を提出した。
また、大断層を通過する長大トンネルであることから、地震等の災害から生命を守るために、耐
震の一層の強化と避難ルートを確保することが求められる。
以上、地域の意見を十分に考慮し、工事が安全面に留意され早期に完成し営業運転が実現される
よう強く要望する。
記
1.南アルプスの美しい景観や、動植物の生態系が失われないよう充分配慮すること。
2.表流水や地下水に変化が生じないよう充分配慮すること。
3.地震等の災害から生命を守るために耐震の一層の強化と、避難ルートを確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年9月29日
環 境 大 臣 細野豪志 様
国土交通大臣 前田武志 様
南アルプス市議会
議長 深 澤 永 雄
234
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
1
質問者
公明党
齊藤博明
質問事項
質
問
要
旨
1.NPO法人への支 (1) 「市民の自主的活動の促進」について、市
援拡充について
はNPO法人の設立及び活動の支援を重点
事業として掲げている。現況のNPO支援
に対する行政の率直な評価と、今後の支援
に向けての具体的施策は。
(2) 「改正NPO法」
、
「寄付金税制拡充などに
関する法律」が成立し、認定NPO法人へ
の要件緩和策として「都道府県、又は市区
町村が個人住民税の寄付金税額控除の対象
として条例により個別に指定したNPO法
人」であることが、選択適用できることに
なった。
条例の制定を強く望むが、見解は。
2.大規模な災害や不 (1)東日本大震災において、多数の企業がその効
測の事態の発生に
果を確認したところのBCP(事業継続計
おける行政機能の
画)は、多くの自治体で策定への取り組みが
維持について
始まっている。同計画の策定に早急に着手す
べきと考えるが、見解は。
2
新風クラブ
金丸一元
1.合併特例債につい (1)将来、財政が持続的に立ち行くことを前提に、
て
今後2年半のうちに、未起債枠223億円の
うち、おおよそどれくらいの額の合併特例債
の起債が可能なのか、具体的な数字は。
(2)合併特例債が起債可能として、今後約2年半
の期間内に、どのような事業を実施するの
か。また、事業の優先順位については、どの
ように考えるか。
2.庁舎問題について (1)合併特例債に依存しない限り、庁舎建設はお
ぼつかないが、将来立ち行かなくなる可能性
がある財政状況の下、持続可能な財政の実現
を目指さなければならない中で、合併特例債
を起債しての建設が可能なのかどうか、他の
事業との優先順位という点も含め、市長の庁
舎問題についての考えは。
235
質問
順位
3
質問者
かがやき21
花輪 進
質問事項
質
問
要
旨
1.中込市長の政策推 (1) プロジェクトについて市長の考えは。
進に関するプロジェ (2) フルーツ公園構想において、市内農業及び
クトについて
地域活性化をどう進め、市民参加の対応と
職員一丸となって取り組む体制はできて
いるか。
(3)物流基地構想の進捗状況と市の方針は。
(4)プロジェクトを進める中での道路等のイン
フラ整備を検討するべきだと思うが市の考
えは。
2.リニア中央新幹線 (1)夢のあるビッグプロジェクトに対し、県の
の中間駅の年内決定
意向も踏まえ、市としての夢を発信してい
に対する対応につい
くことが必要だと考えるが、市の対応は。
て
(2)山梨県リニア中央新幹線建設促進期成同盟
会においてインフラ整備がどのように協議
されているか、またリニアのルートに沿っ
て軌道交通網の検討は。
(3)駅建設の費用負担について県の方針は決
まっているのか。南アルプス市の対応は。
3.学校教育施設整備 (1)学校給食施設の老朽化とセンター方式導入
について
について
・この問題については、教育施設再配置検討
委員会において協議が重ねられ5月に答申
が出されているが教育委員会の方針は。ま
た、合併特例債との関係の中でセンター化
をどう考えているか。
(2)中学校武道場整備について
・平成24年度からの武道の必修化に伴い、
武道場の整備を進めているが、残る芦安、
若草中学校の武道場については、敷地内の
建設面積に余裕がないという理由で事業対
象から外されたが、整備についてどう検討
されているか。
236
質問
順位
4
質問者
南政クラブ
内池虎雄
質問事項
質
問
要
旨
1.南アルプス登山ナ (1)南アルプス登山ナビゲーションシステムの
ビゲーションシステ
設置は12箇所にQRコードを貼り、安全
ムの推進状況につい
で安心な登山をサポートしているが、
て
12箇所以外の設置状況は。
(2)12箇所に設置されているQRコードは現
在どのように活用されているか。
(3)本年も登山シーズンは終盤に入ったが、M
ナビに対する登山者の動向を把握できたと
思うが、今後このシステムをより有効に活
用してもらうため、現在の状況を踏まえた
中で今後どの様に市として取り組むか、推
進活用の拡大策は。
(4)職員のアイデアによって事業化されたこの
事業をどの様に定着、成功させていくか。
2.南湖第一、第二保 (1)管理運営をどう考えるか。
育所統合について
237
平成23年南アルプス市議会第3回定例会(9月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
5
質問者
志村 裕子
(公明党)
質問事項
質
問
要
旨
1.空き家対策につい (1)市内の空き家件数は。
て
(2)
「空き家バンク」の現状と今後の取り組みに
ついて。
(3)空き家再生等推進事業の活用状況は。
(4)
「空き家等の適正管理に関する条例」を制定
してはどうか。
2.防災教育について (1)市民に対し、地域の実情に応じた防災教育を。
(2)
「防災教育支援事業」の活用について
(3)小中学生に「自分で命を守る教育」を継続的
に実施してはどうか。
(4)小中学生合同避難訓練をしてはどうか。
3.
「買い物弱者」対 (1)市内における「買い物弱者」の実態と支援状
策について
況は。
(2)
「買い物弱者」に対する一歩前進の支援体制
が望まれるが。
6
小林 敏徳
(新風クラブ)
1.有害鳥獣の捕獲買 (1)特定鳥獣適正管理事業の猿・鹿・猪の買上げ
上げ補助金の違い
補助金額と、有害鳥獣被害防止対策事業での
について
買上げ補助金額が事業は違うとは言え、買上
げ補助金の違いをどのように考えているか。
2.鳥獣被害対策実施 (1)鳥獣被害防止特別措置法により実施隊を設置
隊設定について
できるとあります。実施隊の構成メンバーに
なれば狩猟税が半額に軽減される利点があ
りますので、実施隊を設置する考えは。
3.英語教育について (1)本年度より小学校5・6年生に対して英語が
必修化されました。5年生と6年生の学習内
容の違いは何か。
(2)英語教育が与える子供たちへの影響をどう考
えているか。
(3)英語教育にたずさわる教師の英語教育と対策
はどのようにしているか。
7
金丸 忠仁
(新風クラブ)
1.防災訓練について (1)市役所が組織だって支援できる体制を整える
ために行なった職員向け早朝参集訓練は成
果があったと考えるか、実際の災害時に臨機
応変に対応できる訓練と考えるか。
(2)自主防災組織防災資機材整備事業補助金が 5
年間一度も申請していない地区があるが防
災意識の向上の観点からどんな働きかけを、
考えているか。
238
質問
順位
7
質問者
金丸 忠仁
(新風クラブ)
質問事項
質
問
要
旨
2.自治会組織見直し (1)市区長会連合会組織見直し検討委員会の設
について
立の意味と役割は。
(2)メンバーに学識経験者が入っていないが入
れる考えは。
(3)この自治会組織見直し問題が自主的なまち
づくり活動と思うが、各地区の環境や今ま
での組織の経緯を考えたときに画一的に進
まない問題だと思うが、市長が考える支援
とどんな自治会を目指していくのか。
3.ふるさと「愛」プ (1)財政が厳しい折、新しい事業をするには説
ロジェクトについて
明要旨にもある『地域社会の経営者』とし
て、プロジェクトに対する費用対効果、地
域への経済効果はもちろん各プロジェクト
の費用やプラスの面マイナスの面を数値化
して予測を立てる必要があると思うが、予
測を立てる考えは。
(2)予測の公表はするつもりはあるか、また予
測によりあまりこのプロジェクトを進めて
も、市民の為にならないと判断された場合
は公約といえども中止する考えはあるか。
8
渡辺 聖香
(かがやき21)
1.コミュニティーバ (1)今年度には国の助成が終了するが、来年度
スの今後の運用につ
以降のコミュニティーバスの運行を市はど
いて
う考えているか。
2.みんなでまちづく (1)6月の広報にも募集要項が掲載され、3件
り協働事業について
の応募があったと聞いているが、PRが不
足しているように思う。HPでの募集も行
い、もっと市民に参加を呼びかける必要が
あるのではないかと考えるが、市はどのよ
うに市民参加を増やしていく考えか。
(2)応募企画が次年度実施される事に対して、
市民が参加参画しやすいように応募から予
算執行までの期間の短縮が出来ないか。
9
内藤 政勝
(かがやき21)
1.マニュフェストに (1)市民の皆様と6つの約束があるが、その1つ
ついて
スピードある財政改革の実施で「市長及び
特別職の給与と退職金の見直し」が約束さ
れている。市長の考えは。
2.質問に対し検討総 (1)議会終了後、答弁したことについて検討事
括は。
項等をどのように検討総括しているか。
239
質問
順位
9
質問者
内藤 政勝
(かがやき21)
質問事項
質
問
要
旨
3.審議会委員への議 (1)市条例等に基づいて各審議会委員に市民と
員委嘱について
ともに市議会議員が委嘱されている。法定
以外の審議会等に議員が委嘱されることは
二元代表制の下、議決機関の議員が加わる
ことは立法監視の立場で好ましくないと思
う。審議会等で決定し、その案件をまた議
会で議論して決定することは議員の立場か
らするといかがなものかと思うが市長の考
えは。
4.小中学生の暴力行 (1)山梨県教委が発表した昨年度の問題行動調
査によると、県内の公立小中学生の暴力行
為について
為は前年度より13.8%増加。その中で
中学生高校生が微増にとどまっているが、
小学生は前年度から9.3倍に急増してい
る。市内の小中学校の状況はどうか。その
暴力行為はどういう内容か。
10
清水
実
(かがやき 21)
1.行政の効率化と住 (1)窓口サービスセンターの整理、統合につい
民サービスについて
て市長の考えは。
(2)総合案内の職員を交代制でなく専門的職員
の起用で本市のイメージアップに繋げる考
えについて市長の考えは。
2.減災対策について
11
森岡千代野
(かがやき21)
(1)本市には多くの中小河川があるが、台風や
風水害に対する危険箇所の調査はどのよう
におこなっているか。また、その対策は。
(2)防災、防水の南アルプス市防災会議で危険
な現地調査など行なうことはできないか。
若しくは危険箇所調査委員会などの立上げ
が必要と思うが市の見解は。
1.平成25年度に向 (1)南アルプス市合併 10 周年の年に当り、市長
けての施策について
は基本的な構想をどう考えているか。
(2)第 28 回国民文化祭・やまなし 2013 が開催
されるが、市長の本市実行委員会の構想と
10 周年との関わりについてどう考えている
か。
(3)南アルプス国定公園 50 周年の年に当たるが
式典をどのように考え実施するのか。
240
質問
順位
質問者
質問事項
質
問
要
旨
2.
「市民の自主的なま (1)協力のまちづくりの中で男女共同参画を基
ちづくり活動」の向
盤にした地域まちづくりプロジェクト事業
上対策について
の上高砂まちづくりは大きな成果を上げて
いる。市においてこのような事業を各地区
に展開する考えはあるか。
(2)本市の快適生活環境の整備への市民参加に
「アダプトプログラム」を全市展開する考
えは。
(3)
「市民の自主的なまちづくり活動」の発表
会や紹介など様々な機会を持つことが大切と
思われるが市の考えは。
3.健康づくりの施策 (1)今年度計画している「健康づくりフェア」
について
の実施をどう進める方針か。
(2)健康を考える会を市で一本化したと聞くが、
一本化したことにより、一般市民からは健
康づくりが衰退してきたという声もある
が、一本化した理由と今後の支援は。
(3)
「健康長寿まちづくり」についての市長の
考えは。
12
向山 敏宏
(南政クラブ)
1.市内小中学校通学 (1)本市の小中学校の主要通学路において、歩
路の安全確保の現況
道が設置され、安全が確保されていると思
及び取り組みについ
われる学校数は。
て
2.芦安小中学校のユ (1)現況はどのような状況か。
ネスコスクール加盟
申請と現状は
3.猿害対策について
13
浅野 伸二
(南政クラブ)
(1)農作物等に対する猿の被害が思うように
減っていない為、これらに対する方法とし
て、パトロール隊をもう一隊増やす事の可
能性も含めながら、今後の更なる対応と方
針は。
1.健康増進と生涯ス (1)櫛形総合公園の専用ゲートボール場の拡充
と災害有事の避難場所としての整備を充実
ポーツ
させ、健康長寿と災害を合せ持つ施設整備
の考えは。
241
質問
順位
質問者
14
(新生アルプス)
石川 壽
15
穴水 俊一
(日本共産党
南アルプス市議団)
質問事項
質
1.監査について
問
要
旨
(1)監査で不納欠損額は昨年度より増え、収入
未済額の徴収については一層の努力をされ
たいと指摘された。補助金の適正化や、ジェ
ネリック医薬品の普及による医療費の削
減、普通建設事業の適正化も指摘されてい
るが、今後の対策は。
(2)個別外部監査報告書で指摘された塩の前フ
レンドリーセンターについて、市当局はど
のように受け止め改善を図ろうとしている
か。公共施設再配置計画からも施設の見直
しが必要である。今後の対策は。
1.いつでも出せる常 (1)いつでも出せる常設リサイクルステーショ
設リサイクルステー
ンを設置する考えは。
ション設置について (2)通常の可燃、不燃、資源、粗大ゴミの「回
収や収集方法の統一」によって現状より後
退してはならない。全地区住民が納得でき
る統一の具体を示せ。
(3)
「地区を問わずに収集できる体制」とは何か。
2.水道管の耐震化に (1)耐震化に向けての取組みを簡潔に示せ。
ついて
(2)石綿管の廃止と老朽管の改善計画及び耐震
継手管への取替えは。
(3)地震や台風など災害時、市民の飲料水は確
保されるか。
3.学校・体育館等の (1)防災拠点指定の学校は。避難所運営の主体
と体制は。
避難所機能の改善充
(2)建物(躯体)の耐震診断、耐震補強がされ
実について
ても構造部材の安全が懸念される(壁の剥
離、天井・照明器具の落下、備品の転倒散
乱、機械設備の故障・破壊等)の対策は。
(3)ライフラインは確保されるか(電気・トイ
レ)
16
藤本 好彦
(無会派)
1.国際交流について
(1)農業を土台とした国際交流の推進の意思は。
242