第20回 包装設計と開発の基礎講座 PDF

第20回 包装設計と開発の基礎講座
~ 生 活者 包 装か ら輸 送 包装 ま での 基礎 を 学ぶ ~
と き
ところ
第1日
平成22年5月20日(木)・21日(金)
愛知県技術開発交流センター 交流会議室
刈谷市恩田町1-157-1(愛知県産業技術研究所内)
5月20日(木)
9:30~10:45
包装の使命と
創出包装
1)包装の目的と使命
2)新包装・新商品を生み出す創出包装
大日本印刷株式会社 包装事業部 企画本部中部商品戦略部長 滝沢 雅夫 氏
包装の使命は、保護性・取扱性・表示性にありますが、これに加えて要請されることは、環境配慮の社会
的包装、安くて安全な生活者包装、保護性・コスト重視の輸送包装など、包装設計ごとに設定される目標の
達成が重要です。また包材・形態・容量・環境・コストなど改善目標に合致したアイディアと技術開発から
新包装・新商品を生み出す創出包装の考え方についても学びます。
10:45~12:00
容器包装と
包装設計
1)容器について-軟包装・紙器・プラスチック・金属缶・ガラスびんなど
2)容器包装の価値を高める包装設計の進め方
凸版印刷株式会社中部事業部企画販促部 新商品開発T 課長(包装管理士)柴垣 敏朗 氏
包装は商品の顔であり、サイレントセールスマンともいわれています。つまり、包装は商品を選ぶ第一関
門となるだけに、環境配慮とかユニバーサルデザインを含めて包装の差別化、販売促進性において極めて重要です。
さらに、中身の包装では、保護性はもとより、商品コンセプトに適した容器の選び方、商品の付加価値の向
上と低コスト化などの包装設計を学びます。
<昼
12:00~13:00
13:00~13:45
施設見学
食>
愛知県産業技術研究所の包装試験施設見学
愛知県産業技術研究所 工業技術部 応用技術室 物流技術担当
当研究所の包装試験施設を見学します。この施設は全国公設試験機関で2カ所しかない施設となっていま
す。施設には、材料試験機(段ボール材等)、包装貨物試験機(包装品)、恒温恒湿室などがあります。この
見学では、包装材の強さ試験、緩衝材のクッション性と、落下、圧縮、振動、衝撃など包装貨物試験などを見学し
ます。
13:45~15:00
包装試験の
目的と試験法
包装試験・包装材料試験の目的と試験法及び評価法
愛知県産業技術研究所 工業技術部 応用技術室 技師 徳田 宙瑛 氏
包装試験で最も重要なことは、試験の目的と試験法の適合性です。そのためには、包装試験の目的・試験
法・評価法の理解は欠かせない。ここでは、施設見学で学んだ各種試験機の目的と試験法を解説し、包装に
おける環境配慮・安全性・低コスト性など適正包装に向けた評価と確認手段として包装試験の重要性を学び
ます。
15:00~15:10
15:10~16:40
緩衝包装設計
<休
憩>
1) 緩衝包装設計の基礎
2)緩衝設計技法
(1) プラスチック・発泡材 (2)段ボール緩衝材 (3) パルプモウルドなど
愛知県産業技術研究所 工業技術部 応用技術室 主任研究員 工学博士 中川 幸臣 氏
緩衝包装設計は、精密機械とか電子機器製品、また重量物でも衝撃に弱い製品において、輸送途上の落下
など荒荷役でもクッション材で内容品を保護するための設計のことです。この緩衝設計の基本は、製品ごとに異な
る製品強さと、輸送途上で落とされる想定落下高さと、製品を衝撃から護るクッション材の緩衝特性から理論計算
で導くものです。形状、重さ、強さが異なるそれぞれの製品を理論設計で導くことは容易ではないが、理論
を熟知した上での経験設計が大事なことを学びます。
第2日
5月21日(金)
9:30~12:00
段ボール箱の
基礎と応用
1)段ボールの種類と品質 2)箱の形式と寸法設計 3)箱の圧縮強さ評価法
ダイナパック株式会社 企画設計部 参事(包装管理士) 長谷川 達夫 氏
段ボールは、環境に優しく、強くて、軽くて、綺麗で、安いことから包装資材の主役です。とくに、リサ
イクルシステムが完備した再資源材の優等生です。段ボールは、波形をした中しんと表裏に板紙を貼り合わ
せた構造で、この3つの材料で幾通りかの段ボールが出来上がります。これら段ボールの材質と強さとコス
トとの関係、また製品の量産性などで選択する箱形式と寸法設計、また段ボール箱の品質ともいわれている
箱の圧縮強さの推定計算法についても学びます。
<昼
12:00~13:00
13:00~14:00
リターナブル
包 装
食>
環境配慮とコスト低減に向け進展する「リターナブル包装」の現状
株式会社チューゲン 営業本部 取締役営業副本部長(包装管理士)倉知 真治 氏
生活者包装では”容リ法”の3Rが進み、省資源包装とレジ袋削減のマイバッグ化が普及しています。一
方、輸送包装にも地球温暖化防止から循環型社会に向けたCO2削減の包装・物流システムが要望されていま
す。それが着実に進展している<リターナブル包装>です。その環境の改善効果と回収システム、リターナブル包装設計
など経済効果も含めて事例も交えて学びます。
14:00~15:15
包装設計の
基礎と実際
1)包装設計技法とコストの考え方、 2)環境配慮包装設計の実際
ソニーイーエムシーエス株式会社 湖西テック 設計部門
商品設計1部 商品設計3課 包装設計Gr 担当マネージャー(包装管理士)杢谷 享男 氏
包装の役割は、製品を工場からお客様の手元まで安全に、しかも合理的に届けることです。この目的の達
成には、環境・保護・コストが配慮された包装設計など包装技術が必要となります。この中で最優先される
課題は、社会的負荷の大きい包装廃棄物の減量化と再資源化です。ライフサイクルが短かく、しかも製品に
付加価値を与えない包装には、出来るだけ包装にお金を掛けないことと、廃棄物を出さない工夫が必要です。
これらトータル包装設計について学びます。
<休
15:15~15:25
15:25~16:40
憩>
1)包装改善とロジスティクスの考え方
株式会社デンソーロジテム 取締役 輸送管理部長
包装改善と
ロジスティクス
近藤
裕之 氏
最近、ロジスティクスという言葉がよく使われるようになりましたが、これまでの包装とか梱包、また物
流業務とどんなところが異なっているかを知る必要があります。ロジスティクスの語源は、軍事用語で後方
支援戦略・補給戦略などと訳されていますが、物流業務では、包装、保管、輸送などの個別改善でなく、客
先サービスを目標に製品の生産から消費にいたる流通過程全般の最適化に目を向けた物流マネジメントとな
っています。これら物流マネジメントの考え方も学びます。
定 員
参加料
40名 締切り:4月末日
会 員 26,250円 / 一般 36,750円
但し、テキスト代、昼食代と消費税を含みます。
参加申込は、FAXでお願いします。(FAX 052-563-7123)
5月20日・21日<第20回包装基礎講座>参加申込書
会 社 名
会 社 住 所
参 加 者
①
②
③
参 加 費
請 求 先
〒
電話
(
氏
住 所
氏 名
)
名
FAX
所
(
)
属
〒
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