プログラム集 - 日本精神科看護協会 学術

第23回
日本精神科看護専門学術集会
プログラム集
ごあいさつ
一般社団法人日本精神科看護協会
会長 末安 民生
日本精神科看護協会(以下,
日精看)は,戦後間もない1947 年に全日本看護人協会として発足しました。
私どもの先輩方は,精神科看護という領域がまだ手探りであった時代から,現場で感じ,考え,実践する仲間
に呼びかけて,
日精看を徐々に全国規模の団体として広げていきました。その方々のコツコツと積み上げてきた歴
史の上に,われわれの現在があるのです。
「精神科看護とは何か」
「よいケアとは何か」
という共通のテーマをもち,全国で交流を積み重ねながら,仲間の
つながりを大切にしてきたのです。
このような現場を起点とした自発的な動機によって発展する日精看の文化は,全国約 4 万人の組織にまで発展
した現在も受け継がれています。その1つが学術集会です。
臨床における研究は,精密な設計によって可能となる科学的なものでなくてはならないのですが,臨床研究は
方法においてはもっと広がりをもつものです。それは,臨床における患者さんとの関係性が,実にさまざまに彩られ
た文脈の中にあり,その語り口も多様なものであるからです。臨床で看護するうえで生じる疑問,問いは,看護者
の疑問であると同時に,時には患者さんから発せられることもあるからです。自分が望んで治療を受けに来ている
環境だとは限らない精神科医療の特性を踏まえた研究が求められる所以です。
特に,精神科看護においては,現場の事例一つひとつに重要な解答へのヒントがあると思います。その事例を
仲間と共有しあい,議論しあい,先輩が積み上げてきた経験の上にさらに経験を重ねて磨かれていくのが,精神
科看護ではないでしょうか。
日精看は,一人ひとりの看護者が現場で培った事例を,未来に活かせる財産にできる
ような活動をしていきたいと考えています。
仲間をつなぎ,助け合い,高め合う。全ての事業に貫かれる臨床を重視した活動を通してこそ,学際的な精神
科看護が築いていけると信じております。
この地,新潟においても変化する時代の要請を敏感に感じ取り,応えていく。温故知新の精神で,
また新たな
歴史を刻んでいきたいと思います。
1
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
プログラム
プログラム
11月26日
(土)
2F
スノーホールB
4F
マリンホール
2F
中会議室
201B
第 1 会場
第 2 会場
第 3 会場
学術講演
特別講演
テ ー マ
セッション
15:35∼16:35
13:15∼15:25
12:05∼13:05
10:00∼11:50
テーマセッション①
ランチョンセミナー①
学術講演
オープンダイアローグの理解と実践
ヤンセンファーマ株式会社
講師:斎藤 環
p21
13:15∼14:15
12:05∼13:05
新 潟 県
支部企画
一般演題A
児童虐待防止と家族支援
父親の成長支援に着目したフィンランドの取り組み
p25
p8
ランチョンセミナー②
大塚製薬株式会社
p25
14:25∼15:25
p23
p37
2F
中会議室
201A
第 6 会場
一般演題A
一般演題 B
一般演題 B
p35
13:15∼14:15
交流セミナー①
当事者の語りから,私たち支
援者のかかわりを振り返る
3F
中会議室
302B
3F
中会議室
302A
3F
小会議室
303・304
座長:尾形和恵
10:30∼12:00
第 8 会場
13:15∼14:15
一般演題A
(示 説)
ポスター掲示時間
第 9 会場
実践報告 第 3 群
心理教育/セルフコントロール
座長:畠山卓也
14:25∼15:25
座長:須田幸治
看護研究発表 第 5 群
医療観察法
p26
p27
座長:青柳雄三
ワークショップ⑧
精神科救急病棟における電子化さ
れたクリニカルパスとチーム医療
p39
16:45∼17:45
ワークショップ⑨
他科に誇れる精神科の専門技術 メンタ
ル・ステータス・イグザミネーション
p39
16:45∼17:45
ワークショップ⑩
精神科看護師として新たにチャ
レンジできることを本気で考える
p40
看護研究発表 第 8 群
児童・思春期精神看護
座長:宮崎大輔
p28
15:35∼16:35
看護研究発表 第 9 群
暴力行為
座長:三谷梨絵子
p28
14:25∼15:25
15:35∼16:35
ワークショップ③
精神看護の創造
p43
p33
p39
15:35∼16:35
14:25∼15:25
看護研究発表 第 2 群
医療安全
交流セミナー②
精神科認定看護師20年
レジェンド(?)公開座談会
一般演題 B
p38
15:35∼16:35
p33
p27
13:15∼14:15
第 10 会場
座長:内野隆幸
p26
座長:中山 晋
ワークショップ⑤
WRAPを知ろう!
p37
看護研究発表 第 4 群
実習指導/看護学生
13:15∼14:15
一般演題A
(示 説)
p28
ワークショップ②
PECOシステムの紹介と活
用方法の具体例について
看護研究発表 第 1 群
ストレス
座長:後藤悌嘉
16:45∼17:45
15:35∼16:35
実践報告 第 2 群
医療安全/カンファレンス
p33
15:35∼16:35
座長:玉乃井雅浩
14:25∼15:25
実践報告 第 1 群
患者ー看護師関係
一般演題A
一般演題 B
ワークショップ⑦
災害支援 DPATとして
何をすべきなのか
看護研究発表 第 7 群
薬物療法
14:25∼15:25
16:45∼17:45
ワークショップ④
フットケアとふまねっと運動を併用
した高齢精神障がい者の転倒予防
p38
p44
14:25∼15:25
座長:天賀谷隆
p27
15:35∼16:35
交流セミナー③
さあ始めよう。
「Let’s カンフォータブル・ケア」
p35
13:15∼14:15
第 7 会場
座長:高田久美
p26
業務改善報告 第 2 群
効率化/個別ケア
p43
3F
中会議室
301A
座長:伊藤栄見子
業務改善報告 第 1 群
情報共有/連携
座長:松永智香
受 付
3F
中会議室
301B
第 5 会場
p17
看護研究発表 第 6 群
倫理
14:25∼15:25
13:15∼14:15
テーマセッション②
オープンダイアローグ
の理論と早期支援にお
ける看護の取り組み
15:35∼16:35
看護研究発表 第 3 群
看護管理
新潟県支部企画
作品から良寛の
人柄を辿る
ワークショップ①
身体拘束最小化への挑戦!
一般演題 B
患者・家族・看護師
などのソーシャルネット
ワークを重視した看護
の取り組み
p16
特別講演〈公開講座〉
13:15∼14:15
第 4 会場
16:45∼17:45
ワークショップ⑥
社会貢献へのチャレンジ
p37
p38
10:00∼17:45
2F・3Fロビー
学会カフェ・業者ブース・作業所出展・認定相談ブース
学会カフェ
p24
11月25日(金)18:00 ∼ 19:00にプレコングレスが開催されます
【会 場】第1会場 スノーホール
【テーマ】精神看護の未来を変えよう! 認知行動理論をベースにした認知行動療法によるアプローチ 【講 師】岡田佳詠(筑波大学医学医療系)
受付・クローク・弁当引き換えの案内
受付場所:スノーホールロビー(2F)
受付時間:9:00 ∼ 17:45(クロークの利用時間はプログラム終了15分後までとなります)
弁当:スノーホールロビー(2F)で昼食券と引き換えます(時間:11:30 ∼ 13:30)
【受 付】17:00 ∼ スノーホールロビー(2F)
p20
2
3
プロ グ ラ ム
スノーホールA
学術講演
特別講演
テ ー マ
セッション
開 会 式
2F
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
プログラム
プログラム
11月27日(日)
2F
2F
スノーホールB
4F
マリンホール
2F
中会議室
201B
2F
中会議室
201A
第 2 会場
第 3 会場
第 4 会場
テ ー マ
セッション
一般演題A
特別企画
一般演題A
実践セミナー
認定実践報告
一 般 演 題B
p10
9:30∼10:30
一般演題A
一般演題 B
10:40∼11:40
13:05∼14:05
3F
中会議室
302B
3F
中会議室
302A
3F
小会議室
303・304
一般演題A
一般演題A
( 示 説 )
一般演題A
( 示 説 )
看護研究発表 第18群
うつ病/認知症
p29
p30
p31
座長:秋岡美紀
9:30∼10:30
実践セミナ−
食事介助を変えれば
食べ方が変わる
p14
業務改善報告 第 3 群
意識の変化/調査
座長:末安民生
p35
ワークショップ⑪
うつ病看護の今!
一般演題 B
座長:西本多加子
10:40∼11:40
実践セミナ−
食事介助を変えれば
食べ方が変わる
p31
10:40∼11:40
ワークショップ⑬
精神科病院における看
護補助者の人材育成
座長:沖永克己
13:05∼14:05
ワークショップ⑭
事例検討会
p41
10:40∼11:40
座長:渡辺勝次
10:40∼11:40
看護研究発表 第12群
看護者の意識
看護研究発表 第15群
教育
p29
p30
座長:山下伸子
10:40∼11:40
看護研究発表 第13群
身体合併症
看護研究発表 第16群
口腔ケア/摂食障害
p29
p30
ワークショップ⑫
医療観察法病棟での対象者の
暴力に対するチームの取り組み
p24
13:05∼14:05
p35
座長:吉浜文洋
p34
座長:森泉照美
精神科認定看護師
実践報告
看護研究発表 第19群
外来
p29
座長:草地仁史
13:05∼14:05
業務改善報告 第 4 群
プログラム/システム
実践報告 第4群
地域生活支援/日常生活援助
座長:青柳歌織
座長:南 延寿
p14
10:40∼11:40
看護研究発表 第11群
アルコール依存症/心理教育
9:30∼10:30
第 10 会場
p31
看護研究発表 第14群
統合失調症②
9:30∼10:30
第 9 会場
座長:佐藤大輔
看護研究発表 第10群
統合失調症①
9:30∼10:30
第 8 会場
p19
座長:樫葉雅人
10:40∼11:40
交流セミナー④
精神科倫理・哲学サロン
p40
p44
p12
13:05∼14:05
9:30∼10:30
p18
9:30∼10:30
第 7 会場
p25
看護研究発表 第 17 群
退院支援
p40
3F
中会議室
301A
ニプロ株式会社
パネルディスカッション②
精神科救急・急性期病棟の役割と課題
病床機能分化に伴う看護実践のあり方
テーマセッション④
楽しく体験! マインドフルネ
ストレーニングで癒されよう
テーマセッション③
9:30∼10:30
第 6 会場
10:40∼11:40
ランチョンセミナー③
精神科特化型訪問看護ステーションによる早
期支援(危機介入)に関する看護の取り組み
9:30∼10:30
第 5 会場
13:05∼15:15
11:55∼12:55
パネルディスカッション①
精神科医療に求められるこれからの退院支援を考える
「地域包括ケアシステム」の実現に向けた退院支援の取り組み
受 付
3F
中会議室
301B
第 1 会場
9:30∼11:40
プロ グ ラ ム
スノーホールA
パ ネ ル
ディス カッ
シ ョ ン
p41
13:05∼14:05
実践報告 第5群
退院支援/長期入院
座長:東美奈子
p34
13:05∼14:05
看護研究発表 第20群
対人関係
座長:薮本博之
14:15∼15:15
特別企画
水中毒裁判 理事会声明をめぐって
p22
14:15∼15:15
ワークショップ⑯
地域生活支援のアプローチ
クライシスプラン
p42
14:15∼15:15
看護研究発表 第22群
多職種連携/訪問看護
座長:加藤由香
p32
14:15∼15:15
交流セミナー⑤
地域包括ケアの時代,看護
の強みを活かした退院支援
p44
14:15∼15:15
実践報告 第 6 群
認知症ケア/看護管理
座長:大塚恒子
p34
14:10∼14:40
p32
13:05∼14:05
看護研究発表 第21群
行動制限
座長:西村一喜
ポスター
撤去時間
p32
13:05∼14:05
ワークショップ⑮
折れない心をつくろう! 看護
に活かすアンガーマネジメント
p41
14:15∼15:15
ワークショップ⑰
精神科病院で看取ること
p42
9:30∼15:15
2F・3Fロビー
学会カフェ・業者ブース・作業所出展・認定相談ブース
学会カフェ
p24
受付・クローク・弁当引き換えの案内
受付場所:スノーホールロビー(2F)
受付時間:9:00 ∼ 15:15(クロークの利用時間はプログラム終了15分後までとなります)
弁当:スノーホールロビー(2F)で昼食券と引き換えます(時間:11:30 ∼ 13:30)
4
5
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
周辺案内図・交通案内
会場案内図
会場案内図
周辺案内図
3F
朱鷺メッセ
小会議室
303・304
第10会場
小会議室 306・307
4F
第3・6・7・8・9・10会場
次演者控室
中会議室 301B
ホテル日航新潟
第 6 会場
第 3 会場
中会議室 301A
第 7 会場
中会議室302A
第 9 会場
2F
学会カフェ
中会議室 302B
第 8 会場
スノーホールA 第1会場
中会議室 201B
第 4 会場
クローク
弁当
受付
交通案内
新潟駅(万代口)から会場まで
新潟空港から会場まで
【新潟交通バス】
3 番のりば佐渡汽船線 所要時間:約15 分
【タクシー】
所要時間:約 5 分
【徒歩】
所要時間:約 20 分
【タクシー】
所要時間:約 20 分
【リムジンバス】
新潟駅(南口)まで約 25 分
中会議室 201A
第 5 会場
小会議室 202
スノーホールB
第1・2・4・5会場
次演者控室
第2会場
東京から新潟
【電車】東京駅から上越新幹線で新潟駅へ。
所要時間は約 2 時間
【車】関越自動車道→北陸自動車道→新潟
西 I.C. 下車:新潟市街へ→8 号新潟バイパ
ス→紫竹山 I.C. 下車
【会場所在地】朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
〒950-0078 新潟市中央区万代島 6 番1号 TEL:025-246-8400 FAX:025-246-8411
6
7
会場案内図 ・ 周辺案内図
学会カフェ
マリンホール
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
学術講演
学術講演
筑波大学医学医療系社会精神保健学
11 月 26 日(土)
10:00 ∼ 11:50 第 1 会場
さいとう
学術講演
たまき
斎藤 環
オープンダイアローグの理解と実践
略歴
筑波大学医学医療系社会精神保健学 教授
1990 年,同大学大学院医学研究科博士課程修了 医学博士。
1987 年,爽風会佐々木病院勤務。同病院診療部長などを務めた。
オープンダイアローグ
(開かれた対話,
以下OD)
とは,
フィンランド・西ラップランド地方にあるケロプダス病院のス
2013 年,筑波大学医学医療系保健医療学域社会精神保健学分野教授(筑波大学医学群看護学類・大学
タッフたちを中心に,
1980年代から開発と実践が続けられてきた精神疾患に対する治療的介入の技法である。
院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学研究分野教授)。
薬物治療や入院治療をほとんど行うことなく,
きわめて良好な治療成績を上げており,
近年国際的にも注目されつ
つある。
ODでは,
患者や家族からの依頼を受けてすぐ看護師,
心理士,
精神科医,
PSWなどからなる
「専門家チーム」
主な著書
が結成され,
患者の自宅を訪問する。患者や家族,
そのほか関係者が車座になって座り,
家族療法などの技法を
社会的ひきこもり 終わらない思春期(PHP 新書,1998 年)
応用した「開かれた対話」
を行う。
戦闘美少女の精神分析(太田出版,2000 年)のちちくま文庫
統合失調症に対するODによる治療的介入の結果,
2年間の予後調査で82%は症状の再発がないか,
ごく軽
微なものに留まり
(対照群では50%),
障害者手当を受給していたのは23%
(対照群では57%)
だったと報告され
ている。
ODは,
日本と同等かそれ以上に医療資源に乏しい地域で,
力動精神医学,
家族システム理論,
ナラティブ・セラ
ピー,
リフレクティング・プロセス,
そしてバフチンのポリフォニー理論など,
ありあわせの知恵を寄せ集め,
ブリコラージ
ュ的に編み出された対話の思想であり手法である。
この手法が高い成果を挙げていることは,
一人当たりのケースロードが少なくスタッフが疲弊していないこと,
外
来や入院の待機者リストがパンクしておらず良好に回転していることなどからも窺い知れる。
本講演では,
この手法の概略を紹介するとともに,
自験例に基づいてその有効性を検証し,
わが国におけるグル
博士の奇妙な思春期(日本評論社,2003 年)
OK? ひきこもりOK!
(マガジンハウス,2003 年)
心理学化する社会―なぜ,
トラウマと癒しが求められるのか(PHP,2003 年)のち河出文庫
ひきこもり文化論(紀伊国屋書店,2003 年)
解離のポップ・スキル(勁草書房,2004 年)
「負けた」教の信者たち―ニート・ひきこもり社会論(中公新書ラクレ,2005 年)
ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ(中央法規出版,2007 年)のちちくま文庫
思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か(幻冬舎新書,2007 年)
アーティストは境界線上で踊る (みすず書房,2008 年)
「文学」の精神分析(河出書房新社,2009 年)
ープワークやACT,
あるいは「当事者研究」などの蓄積がODにいかに寄与しうるか,
多角的に検討を進める予
関係する女所有する男(講談社現代新書,2009 年)
定である。
博士の奇妙な成熟―サブカルチャーと社会精神病理(日本評論社,2010 年)
ひきこもりから見た未来―SIGN OF THE TIMES 2005-2010(毎日新聞社,2010 年)
キャラクター精神分析マンガ・文学・日本人(筑摩書房 双書 zero2011)
「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか(新潮選書 2011)
被災した時間:3.11 が問いかけているもの(中公新書 2012)
世界が土曜の夜の夢なら―ヤンキーと精神分析(角川書店,2012 年)
原発依存の精神構造 日本人はなぜ原子力が「好き」なのか(新潮社 2012)
承認をめぐる病(日本評論社 2013)
ヤンキー化する日本(角川書店 2014)
オープンダイアローグとは何か(医学書院,2015)
8
9
学術講演
斎藤 環
1980 年,筑波大学医学専門学群(環境生態学専攻)卒業
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
パネルディスカッション① パネルディスカッション①
11 月 27 日(日)
9:30 ∼ 11:40 第 1 会場
パネルディスカッション①
パネリスト
◉精神科医療における看・看連携の意義と必要性
松永智香 (まつなが ともか)
略歴 1982 年,高知医科大学附属病院入職。1987 年(現在の)社会医療法人近森会近
森病院入職,2007 年高知県立高知女子大学大学院看護学研究科看護管理学領域修士課
程修了,同年社会医療法人近森会近森病院総合心療センター看護部長。2015 年より現
精神科医療に求められるこれからの退院支援を考える
職。
現職 JA 高知病院看護部長,一般社団法人日本精神科看護協会教育認定委員,公益社団
法人日本看護協会看護師職能Ⅰ領域副委員長,認定看護管理者
「地域包括ケアシステム」の実現に向けた退院支援の取り組み
パネリスト
◉多職種連携を通じて考える看護者の機能・役割
羽田誠之 (はだ ともゆき)
略歴 1997 年 , 新潟県厚生連長岡中央看護専門学校卒業。同年 , 医療法人白日会黒川病
新たな長期入院患者を生み出さない! それは,私たち看護者のこれからの目標です。
院入職。2009 年 , 精神科認定看護師取得。2014 年より現職。
現職 医療法人白日会黒川病院外来師長,院内退院支援コーディネーター,精神科認定看
護師
ただし,従来の障害福祉施策を中心とした地域移行支援モデルだけでは目標は達成できません。長期入院
患者(入院期間 1 年以上)の退院数と同数の新たな長期入院患者が発生しています。このままでは精神科医
髙橋恵利 (たかはし えり)
これからは,一般医療と同様に,医療機関としての退院支援の機能を高めることが必要です。これからの精
略歴 2002 年 , 日本福祉大学卒業。特別養護老人ホームに2 年間勤務後,2005 年佐潟
荘に入職し,デイケアや福祉ホームB 型勤務。2011 年より現職。
現職 医療法人白日会黒川病院地域生活支援課地域連携室,精神保健福祉士(外来,社会
復帰病棟担当,退院支援コーディネーター
神科医療の役割を左右するのは,退院支援の機能といっても過言ではありません。患者の地域生活を支えるた
めの医療・看護が提供できるかどうかが重要になります。患者の地域生活が中断する入院期間をできる限り短
縮するためには,地域における継続医療・看護と生活支援の利用調整が欠かせません。一般医療がめざす
方向性と同様に,精神科医療においても地域包括ケアシステムの構築が課題です。それを実現するたには,入
脇川浩和 (わきかわ ひろかず)
院時から退院支援の機能を高めていくことが重要になります。
略歴 1995 年 , 国士舘大学卒業。2000 年,村上はまなす病院入職し,福祉ホームB型や
地域生活支援センター等勤務。2002 年新潟福祉医療専門学校通信科一般養成課程修了。
2009 年より現職。
現職 医療法人白日会黒川病院地域生活支援課地域連携室,精神保健福祉士 ( 外来,認知
症治療病棟担当/退院支援コーディネーター )
今回は,精神科領域での退院支援を考えるにあたり,以下の3 つの視点から皆さんと一緒に議論を深めてい
きたいと思います。
【議論の視点】
パネリスト
○精神科医療における看・看連携の意義と必要性
◉精神科領域における継続医療・看護の機能強化
東 美奈子 (あずま みなこ)
パネリスト:松永智香
略歴 総合病院の勤務を経て,1992 年より精神科病院(病棟・訪問看護室)で勤務,
2002 年より地域生活支援センター勤務。2004 年地域密着型資源として「周南精神障が
い者の地域生活を支える会ふくふく」設立。2007 年より社会福祉法人ふあっとにて相談
支援専門員。精神科病院での勤務経験をもとに医療と福祉の協働による地域移行支援に関
わる。2015 年 在 宅 支 援 の 拠 点として 株 式 会 社 Retice 設 立。訪 問 看 護ステーション
Relisaと相談支援事業所 Reve 開設。
現職 NPO 法人日本相談支援専門員協会副代表,株式会社 Retice DEO 訪問看護ステー
ションRelisa 管理者,島根県相談支援アドバイザー,一般社団法人日本精神科看護協会理
事,精神科認定看護師
○多職種連携を通じて考える看護者の機能・役割
パネリスト:羽田誠之,脇川浩和,髙橋恵利
○精神科領域における継続医療・看護の機能強化
パネリスト:東 美奈子
○コーディネーター:吉川隆博
コーディネーター
吉川隆博 (きっかわ たかひろ)
略歴 1984 年,財団法人河田病院就職。1991 年,岡山看護専門学校看護科を卒業し看
護師資格を取得。その後,主に慢性期病棟で勤務。2006 年,岡山県立大学保健福祉学部看
護学科講師を経て,2008 年に厚生労働省に入省。精神・障害保健課の障害保健専門官と
して,精神保健医療福祉施策に携わる。2011 年,学校法人山陽学園山陽学園大学看護学
部准教授。2013 年,一般社団法人日本精神科看護協会入職。2014 年 10 月より現職。
現職 東海大学健康科学部看護学科准教授,一般社団法人日本精神科看護協会業務執行
理事。
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パネ ル ディスカッション
療が抱える課題は,いつになっても解決に向かいません。
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
パネルディスカッション② パネルディスカッション②
11 月 27 日(日)
13:05 ∼ 15:15 第 1 会場
パネルディスカッション②
パネリスト
◉急性期治療病棟における看護実践とスタッフの支援
中川佑架(なかがわ ゆか)
略歴 2005 年,東京医科歯科大学を卒業後,公益財団法人井之頭病院に入職。社会復帰
病棟,急性期治療病棟で勤務。2012 年,東京医科歯科大学大学院修士課程(看護学)修
了後,国立精神神経医療研究センター病院の医療観察法病棟に勤務。その後,2014 年よ
精神科救急・急性期病棟の役割と課題
り現職。同年に精神看護専門看護師を取得。
現職 公益財団法人井之頭病院急性期治療病棟,精神看護専門看護師
病床機能分化に伴う看護実践のあり方
パネリスト
◉精神科救急病棟における看護管理とスタッフ教育
澤中政道(さわなか まさみち)
診療報酬上の精神病床の機能分化が開始して約 20 年が経過したいま,わが国における精神科救急病棟と
略歴 1988 年,毛呂病院付属高等看護学院卒業後,埼玉医科大学付属病院に勤務。
1989年4月,医療法人崇徳会田宮病院に勤務。2012年,急性期治療病棟病棟師長配属。
2016 年2月,新潟県初の精神科救急入院料病棟開設に伴い病棟師長として配属となる。
断らない医療を掲げ,主に新潟県の南圏域の精神医療を担い日々奮闘している。
現職 医療法人崇徳会田宮病院精神科救急入院料病棟師長
精神科急性期治療病棟の病床数は約 24000 床(全精神病床数の約 5%)
まで増加した(平成 24 年)。これら
の精神科救急・急性期病棟の役割は,その地域における新規入院患者の受け入れを主としている。すなわち,
精神科救急・急性期病棟の昨今の課題に目を向けると,回転ドア現象や隔離拘束者数の増加,難治ケー
スやニューロングステイ患者とならないための退院に向けた調整などさまざまである。精神科救急・急性期病
パネリスト
棟は,入院から3 か月までの期間に治療を終了し,在宅へと移行するための準備を行うことを本来の役割として
◉行動制限最小化の取り組み
奥山 亮(おくやま りょう)
略歴 2002 年,山形厚生看護学校卒業後,社会医療法人公徳会佐藤病院へ入職。
2005 年に東京都順天堂医院に転職し2008 年に山形へ戻り特別養護老人ホーム六日町
あいあいにて勤務。2009 年に再度社会医療法人公徳会佐藤病院へ戻り,救急病棟に配
属。2012 年に人事異動で現在所属の社会医療法人公徳会若宮病院の救急病棟に配属と
なる。2014 年に精神科認定看護師取得し,主に行動制限最小化看護を任されている。
現職 社会医療法人公徳会若宮病院,精神科認定看護師
おり,統計上70%程度の患者が3か月以内の退院へと結びついている状況である。
しかし,残りの3割の患者は,
後方病棟で支援を受けながら在宅への移行を待っている状況がある。今後求められることとして,在宅医療へ
の移行率を上げることは精神科医療全体の課題となるであろう。
精神科救急・急性期病棟の看護実践の柱は,急性期症状に伴い生活機能の低下した患者に対する援助,
患者が在宅生活へ移行するための疾病管理への援助である。これらの役割を遂行するためには,慌ただしい
状況下において,援助関係を形成しながら対象理解を深め,多職種協働を基盤とした支援が必要である。
本学術集会では,これまでの経緯を踏まえ,精神科救急・急性期病棟の看護実践について再考しつつ,よ
りよい看護実践を提供するための方略について,参加者とディスカッションする機会にしたいと考えている。
コーディネーター
畠山卓也(はたけやま たくや)
略歴 1998 年,北海道立旭川高等看護学院を卒業後,市立札幌病院静療院に勤務。
2002 年から公益財団法人井之頭病院に勤務。看護副師長・看護科長を経て,2010 年
に精神看護専門看護師を取得。2011 年から3 年間高知県立大学看護学部・大学院看護
学研究科において教育・研究に従事 2014 年から現職。2007 年東京女子医科大学大学
院博士前期課程修了。2012 年東京女子医科大学大学院博士後期課程単位取得満期退学
し,2014 年博士号取得。
現職 公益財団法人井之頭病院看護科長,一般社団法人日本精神科看護協会 業務執行理
事,東京女子医科大学大学院看護学研究科 非常勤講師,精神看護専門看護師
【議論の視点】
○急性期治療病棟における看護実践とスタッフの支援
パネリスト:中川佑架
○精神科救急病棟における看護管理とスタッフ教育
パネリスト:澤中政道
○行動制限最小化の取り組み
パネリスト:奥山 亮
○コーディネーター:畠山卓也
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パネ ル シスカッション
入院医療の窓口であり,入院した患者が最初に過ごす治療の場である。
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
実践セミナー 実践セミナー
11 月 27 日(日)
9:30 ∼ 10:30 / 10:40 ∼ 11:40 第4会場
実践セミナー
講師
佐藤良枝
(さとう よしえ)
略歴 1986 年,国立療養所箱根病院付属リハビリテーション学院卒業,作業療法士免許
取得。肢体不自由児施設,介護老人保健施設等勤務を経て 2010 年 4 月より現職。2006
年,バリデーションワーカー資格取得。2008 年,第 19 回全国老人保健施設協会京都大会
食事介助を変えれば食べ方が変わる
にて奨励賞受賞。
現職 公益財団法人積善会曽我病院認知症治療病棟作業療法士,バリデーションワー
カー,一般社団法人日本作業療法士協会神奈川県代議員,一般社団法人神奈川県作業療
法士会財務担当理事。隔月誌「認知症ケア最前線」vol.38 ∼ 49に食事介助に関する記事
を連載・認知症のある方への対応や高齢者への生活支援に関する講演多数
私は現在,認知症治療病棟の生活機能訓練に作業療法士として従事していますが,
とりわけ食事という場
面をとても大切にしています。
食事は,認知症のある方にとって,最後まで残される日常生活動作です。同時に,
その自発的な動作の中に,
“特
性―その人らしさ”が垣間見られる場面でもあります。
そして,食事は認知症のある方とご家族を結ぶ絆にもなっています。
「私が誰かわからなくなってしまったのは
悲しいけれど,笑顔が見られれば嬉しい」
「お話ができなくなったとしても若い頃好きだった食べ物を持ってくれ
ば美味しそうに食べてくれる,その顔を見ることができて嬉しい」。そうおっしゃるご家族は少なくありません。
認知症のある方が,安全に円滑に綺麗に早く口から食べられる能力を保つということは,ご本人だけでなく,
座長
大塚恒子 (おおつか つねこ)
略歴 総合病院・大学病院で一般診療科を経験し,1996 年,財団法人仁明会仁明会病院
の看護部長に就任。2010 年より現職。看護管理者のエキスパートをめざし,日本看護協会
認定の「認定看護管理者」を取得。また,認知症看護の教育や臨床での看護実践の指導にあ
たっている。
現職 一般財団法人仁明会精神衛生研究所副所長,一般社団法人日本精神科看護協会副
会長。
ご家族にとっても,そして介助する側の私たち職員にとっても大切なことだと感じています。
実 践 セミナ ー
この実践セミナーでは,口腔嚥下体操などを行うことが難しい重度の認知症の方でも,介助を適切に行うだ
けで食べ方が良くなるということをお伝えしたいと思います。
誤嚥性肺炎を再燃することなく,炎症反応の指標としてのCRPも陰性化したままで,開口が円滑になり,喉頭
挙上のタイミングが整い,ためこみが減少していきます。
食べるということは赤ちゃんの時から繰り返し行ってきた究極の手続き記憶なので,重度の認知症の方でも食
べ方を再学習することが可能なのです。
その再学習を促すためには,
まず何よりも私たちの側に認知症に関する知識と食べることに関する知識の両
方が必要です。そして,一見すると食べにくそうに食べている,その食べ方にこそ認知症のある方の能力と障
害が表れています。不合理な表れ方をしている能力を,合理的に発揮していただけるような援助をすればよい
のだという,私たちの側の視点の転換が必要だということをお伝えしたいと思います。
*この実践セミナーは入れ替え制で2回とも同じ内容を開催します。
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第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
テーマセッション①
テーマセッション②
11 月 26 日(土)
15:35 ∼ 16:35 第1会場
11 月 26 日 ( 土 ) 16:45 ∼ 17:45 第1会場
指定テーマ
指定テーマ
患者・家族も含めたソーシャルネットワークを重視した看護の取り組み
訪問による早期支援(危機介入)に関する看護の取り組み
オープンダイアローグの理論と早期支援における看護の取り組み
患者・家族・看護師などの
ソーシャルネットワークを重視した看護の取り組み
―フィンランドの精神科医療の歴史的背景から探る―
―実践の中からポイントを整理する―
フィンランドにおけるオープンダイアローグの実践とその他の精神科救急的介入や地域精神保健支
シャルネットワークがあることを意識すると同時に,看護師自身にも職業人としてはもちろん,個人としての
援について調査,研修する機会を得た。わが国との比較において顕著な違いとしては,危機介入部門
ソーシャルネットワークがあるということを意識しながら
“人とのつながり”を考えていくべきである。言い換
で勤務する看護スタッフには豊かな経験だけではなくて,高いアセスメントスキルが求められているととも
えれば,患者が「退院する時」や「地域の中で孤立した時」
「社会資源が見つからない時」等に,患者
に,対人関係のアセスメントが実施できるようにスタッフは日常的な訓練を義務づけられている。研修プ
や家族だけでなく,看護師自身のソーシャルネットワークも活用しながら,資源としての利用可能性を探
ログラムの特徴としては資格のある指導者が院内で行うなどの全員参加を円滑に行う仕組みがあるこ
ることが看護の幅を広げることにつながるといえる。今回は,精神科認定看護師が,
ソーシャルネットワー
という方法は,徹底した対話を用いるグルー
とがわかった。今回のテーマである
「オープンダイアローグ」
クを利用しながら,地域の中で患者を支えるために取り組んでいる看護実践を語り合い,
さらにこれから
どのように患者・家族を含めたソーシャルネットワークを重視した看護を展開していけばよいか,そのポ
イントを整理したい。
〇東 美奈子(訪問看護ステーションRelisa)
渡辺とよみ(元八幡浜医師立双岩病院)
加藤由香(医療法人小憩会 ACT- ひふみ)
プ支援である。フィンランドおけるオープンダイアローグの現状と危機介入におけるチームの支援体制を
通して,わが国の支援チームとの違いや課題について考えてみたい。
〈演者紹介〉
〇西池絵衣子(慶應義塾大学看護医療学部)
末安民生(岩手医科大学医歯薬総合研究所看護・政策研究部門)
矢野美也(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立精神医療センター)
テーマセッションとは
今年度から,専門学術集会を活性化させるために,新たな演題区分としてテーマセッショ
ンを設けました。テーマセッションは協会が指定したテーマにそって発表・議論をしていただく
形式です。今回は,学術講演の「オープンダイアローグ」のキーワードに関連した以下の指
定テーマで公募し,教育認定委員会により選考しました。
①訪問による早期支援( 危機介入 )に関する看護の取り組み
②心理的アプローチに関する看護の取り組み
③患者・家族も含めたソーシャルネッ
トワークを重視した看護の取り組み
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テ ー マセッション
〈演者紹介〉
テーマセッション②
テーマセッション①
ソーシャルネットワークを重視して看護を展開するとすれば,患者自身にも家族にもそれぞれのソー
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
テーマセッション③
テーマセッション④
11 月 27 日 ( 日 ) 9:30 ∼ 10:30 第2会場
11 月 27 日 ( 日 ) 10:40 ∼ 11:40 第2会場
指定テーマ
指定テーマ
訪問による早期支援(危機介入)に関する看護の取り組み
心理的アプローチに関する看護の取り組み
精神科訪問看護で提供されるケア内容として「日常生活の維持/生活技能の獲得・拡大」
「対人
マインドフルネストレーニングは「評価を伴わず,今ここでの体験へ能動的な注意を向けること」を,継
関係の維持・構築」
「家族関係の調整」
「精神症状の悪化や憎悪を防ぐ」
「ケアの連携」
「社会資源
続して訓練することにより,ストレスや症状などの対象に能動的に気づきつつも巻き込まれずに距離を取
の活用」
「対象者のエンパワーメント」が明らかになっている
(瀬戸他:2008)
。
このような看護援助を
ることが可能となり,
さらには,精神疾患に伴う苦悩を軽減すると言われている。
行っていく過程で早期支援,危機介入の具体的な看護の取り組みを検討し,整理していくことは精神
久里浜医療センターなぎさ病棟(医療観察法病棟)では,Tabak(2014)等の先行研究をもとに,著
科医療における在宅支援の質の向上に寄与できると考える。
者の同意を得て翻訳,CD 作成を行ない,精神病圏の対象者にマインドフルネストレーニングを実施し
そこで今回,精神科訪問看護を主とした訪問看護ステーションの運営・実践を展開している3者か
た。看護師の他,心理療法士,医師,作業療法士の多職種で行い,1 回のセッションは60 分以内にと
精神科特化型訪問看護ステーションによる
早期支援(危機介入)に関する看護の取り組み
今回,報告する内容は理想と現実のギャップや運営と実践のバランスといった現実的に実践者が行
き詰まりやすいケースを通じて,訪問看護ステーションだからこそ展開できる早期支援,危機介入を検
討することが可能と考えている。
○松本和彦(株式会社ハートケア鳥栖 プラスワン訪問看護ステーション)
進あすか(株式会社トキノ 訪問看護ステーションみのり)
村尾眞治(株式会社ラポート 訪問看護ステーションReafくるめ)
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どめ,マインドフルネス導入・食べるマインドフルネス・身体のマインドフルネス・マインドフルネス呼吸法
など6 週間継続した。
その結果,
ストレス・気分
(幸福度)
・抑うつ・不安・精神病症状・認知機能について改善がみられた。
今回のセッションでは,本プログラムの一部を実際に体験しながら,精神病圏の患者に実施する際の工
夫について紹介したい。
〈演者紹介〉
○福岡 透(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)
美濃部るり子(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター/医師)
杉浦久美子(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター/心理療法士)
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テ ー マセッション
〈演者紹介〉
テーマセッション④
テーマセッション③
ら早期支援・危機介入の取り組みについて経営,実践,教育の3つの側面から報告する。
楽しく体験!
マインドフルネストレーニングで癒されよう
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
プレコングレス
特別講演
〈公開講座〉 11月25日(金)18:00∼19:00 第1会場
11 月 26 日(土)13:15 ∼ 15:25 第 1 会場
精神看護の未来を変えよう
!
児童虐待防止と家族支援
認知行動理論をベースにした認知行動療法によるアプローチ
父親の成長支援に着目したフィンランドの取り組み
岡田佳詠 筑波大学医学医療系 准教授
ピリヨ・コトカモ フィンランド母子支援施設・シェルター連盟
〈企画紹介〉
〈企画紹介〉
日本では,
児童虐待が年々増え続け,
児童相談所の児童虐待の相談対応件数
(平成26年度)
は,
児童
様も多様化している。
そのなかには従来の考え方やアプローチでは十分に対応できず,
知識不足やスキ
虐待防止法施行前
(平成11年度)
の7.6倍に増加
(88,931件)
しています。
現在,
児童虐待による死亡者数
ルの乏しさを実感する場面も数多く存在する。
そこで今の精神看護のニーズに合いかつ効果的で,
今
は毎年,50人を超えて,高い水準のまま推移しています。
これに対して,児童福祉法等の関連法の改正が
後の発展が期待できる考え方やアプローチの導入を考えたとき,
その1つに認知行動理論をベースとし
なされて行政機関の介入権限が強化され,
医療機関,
警察,
市町村,
保健所,
福祉事務所等の活動は広が
た認知行動療法があると考える。
りと連携が推進されています。
しかし,
児童の虐待死亡件数は減少する気配をみせていません。
行政機関
認知行動理論とは行動理論と情報処理理論が融合・体系化した理論で,
認知行動療法はそれをベ
にとどまらず民間団体の個別の活動も弛まず行われているものの,
力を尽くした活動に見合う新たな展望
ースに展開される。
認知行動療法は認知と行動に働きかけてセルフコントロールする力を高め,
生活上
は見出しにくい現状です。
の問題や課題の改善・解決,
QOLの向上をめざす。
うつ病をはじめ,
多くの精神疾患で実証され,
身体疾
今回の講演は,
このような日本の児童虐待防止活動に対して,
具体的な示唆を与えることを期待して開
患患者への適用や企業・学校などでの一次予防にも活用されている。
平成28年度診療報酬改定では
催するものです。
演者は,
フィンランドにおいて児童虐待防止の問題に取り組んでいるピリヨ・コトカモさんで
医師のみならず,
一定の訓練を受けた看護師が実施した場合も算定可能となっている。
しかし,
算定条
す。
ピリヨさんは,
小児看護,
訪問看護,
児童精神科などの分野で実践してきた看護師です。
2014年より,
母
件の厳しさや実践者の圧倒的な不足などから,
患者の多くがいまだその恩恵を十分に受けられない現
状がある。
このような背景から看護師が診療報酬での算定の有無にかかわらず,
従来の看護のなかに認知行
動理論をベースとする認知行動療法を導入することが重要であろう。
看護師には,
患者の生活場面に
特別講演
プレコングレス
精神看護を取り巻く世界は目まぐるしく,
また刻々と変化し,
看護を展開する場や対象となる人々のあり
子支援施設などのシェルター連盟において男性の役割に着目し,
傷つきながら生きている男性の父性を強
めるにはどのような介入が必要なのかを研究し,
実践してきました。
その介入によって,
母親や子どもたちの
権利が守られることに成果を挙げてきました。
この活動は民間団体からスタートし,
今では国の施策となって
います。
この方法は,
日本においても行われている対象家族の経済的脆弱性や家族関係性の希薄さなど
への対応とともに,
父親をどのように支えるのかということを精神保健看護の観点から取り組んでいることに
目標と計画を立て,
認知・行
なかで,
患者との協同関係を基盤に認知行動理論の枠組みでアセスメントし,
特徴があります。
動にアプローチし評価するプロセスは,
患者が将来,
自身で問題や課題の解決に取り組むための自律性
今後,
家庭への関与の機会の多い訪問看護ステーションや精神科病院の外来における看護師がその
を高め,
病気とうまく付き合い,
QOLの向上をはかる上で役立つと考えられる。
担い手となることも期待されているなかで,
精神保健看護の観点からの児童虐待防止の取り組みは日本に
精神看護の未来が,
認知行動理論をベースにした認知行動療法によるアプローチで,
より一層明るい
日本での支
おいても役立つと考えられます。
この先駆的な取り組みの経過をフィンランドの状況を踏まえて,
ものになることを期待したい。
援体制や支援者のトレーニングまで幅広く講演していただき,
児童虐待を取り巻く在宅支援の可能性につ
いて考える機会としたいと思います。
*当日は同時通訳があります。
後援:フィンランド大使館 協賛:東洋羽毛工業株式会社 ニプロ株式会社
〈講師〉
〈講師〉
岡田佳詠(おかだ よしえ)
〈略歴〉1987 年,藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科卒業。1997 年,筑波大学大学院修士課
程教育研究科カウンセリング専攻修了。2007 年,聖路加看護大学大学院博士後期課程看護学研究科
精神看護学専攻修了。1987 年,藤田保健衛生大学病院看護師。1990 年,愛知県立城山病院看護師
1992 年,東京女子医科大学看護短期大学助手。1995 年,杏林大学保健学部看護学科助手。2001
年,聖路加看護大学看護学部講師。2007 年,淑徳大学看護学部准教授。2009 年,4月より現職。
〈現職〉
筑波大学医学医療系准教授
20
ピリヨ・コトカモ(Pi
r
j
oKo
t
kamo)
〈略歴〉
1964年,
フィンランド,
トゥースラ生まれ。小児看護,訪問看護,児童精神科での看護経験後に現職。
1990 年∼ 2013 年:精神科の専門看護師としてヘルシンキおよびウーシマー病院地区の精神科外来,デイ
ケア科を担当,学生への支援や鬱,依存症を抱えた人への支援を担当した。
2014 年∼現在:母子支援施設・シェルターにおいて加害者である男性に働きかける部署において計画と支
援,および評価を担当。傷つきながら生きている男性の父性を強化していくことに重点を置いたケアを実施して
いる。
このことを通して子供たちの安全と権利を守り,
また家族内の安定を強化するための実践を行っている。
〈現職〉
フィンランド母子支援施設・シェルター連盟
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プ レコ ン グ レス ・ 特 別 講 演
最も密接にかかわり,
その時々で認知行動療法を活かした看護を展開できるという利点がある。
またその
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
特別企画
新潟県支部企画
11 月 27 日 ( 日 ) 14:15 ∼ 15:15 第 3 会場
11 月 26 日 ( 土 ) 13:15 ∼ 14:15 第 3 会場
水中毒裁判
作品から良寛の人柄を辿る
理事会声明をめぐって
本間 勲 財団法人良寛記念館 館長
吉浜文洋 佛教大学保健医療技術学部看護学科 教授
良寛は,江戸時代の後期宝暦 8 年(1758 年)に,出雲崎の名主橘屋山本家の長男として生まれ,
女性患者が死亡した。患者の父親は,
「患者が水分を過剰摂取しないよう強制的な水分制限措置を
幼名を栄蔵,元服して文孝と言い,出家して良寛と名のる。
すべき義務を怠った過失がある」
として民事訴訟を起こした。保護室前室の水道の元栓を閉める時間
幼年にして隣町光照寺の寺子屋で読み書きの手習いを始め,少年時代に大森子陽の狭川塾で儒
が遅かったことを注意義務違反として訴えたのである。
この裁判は,地裁,高裁ともに病院側敗訴と
学や漢詩を学び,後に詩人として大成する基礎を養う。
なったが,病院は,最高裁まで争う姿勢を示した。
日本精神科看護協会(以下,
日精看)には,高裁判
18 歳の頃に名主見習となるが,間も無く出奔し,22 歳の時に,越後に巡錫して来た国仙和尚の弟子
決について見解を表明できないかとの打診があった。
となり,師に随って岡山へ行き,円通寺で仏道修行に励む。
日精看は,平成 27 年 6月,理事会声明を出した。理事会声明は,
①近年,多飲水・水中毒のケア
33 歳の時,国仙から印可の偈(修行証明書)を受けるが,翌年,国仙の示寂を機に円通寺を出て,
は,信頼関係を軸に患者自身が水分摂取を自己コントロールすることを基本とすべきとの認識が一般的
諸国を行脚。
特別企画
になってきている,
②本件では,当該患者に飲水の自己コントロールができていない現実を理解できるよ
う配慮しつつ制限を強化していっている,
③けいれん,意識障害等の脳浮腫症状はなく,体重増加も
高リスク状態を想定させるほどとはいえなかった,
との認識にたって,不幸な結果に至ったとはいえ,医
療・看護の裁量の範囲の臨床判断として相当であるとの趣旨で起草された。
平成 28 年 3月,最高裁は「上告審として受理しない」
と決定。裁判は終結した。
この水中毒裁判で,
裁判所に理解してもらえなかったのは,臨床判断のプロセスであった。
この裁判事例もそうだが,多飲
新潟県支部企画
平成 24 年 3月,低ナトリウム血症で県立病院に入院し,民間の精神科病院に転院してきた30 代の
35 歳で越後に帰るが,お寺の住職を勤めることなく,乞食を生業として,空庵を転々とした後,47 歳
頃から国上山の五合庵に定住するようになる。
その暮らしは,偉ぶったり気取ったりすることなく,誰とも優しく温かい気持ちで交わる。
59 歳の時に乙子神社の草庵へ移り,69 歳からは現在の長岡市和島の木村家草庵へ移る。
73 歳の夏頃から体調を崩し,翌天保2年(1831 年)
1月6日に74 歳で示寂。
良寛は,無一物,清貧の生き方を通した生涯で,漢詩は六百余首を遺し,
もっとも日本人らしい日本
的な詩人と称される。
重か強制的な対処か等をめぐって葛藤状況に置かれた場合,ジレンマの中で信頼関係を育み,維持
和歌は千三百余首を詠み,万葉集の歌風を学んで良寛調を完成した歌人と評価される。
していくのは容易ではない。制限が必要と判断しても不信感を生じさせないようにかかわり,その結果を
自詠の詩歌を中心に書き遺された書は,楷書,行書,草書,仮名など,和様の最高峰,
日本美の極
見届けてケア方針を修正していくことになる。裁判所には,そのような,臨床判断のプロセスは理解して
致とまで絶賛されている。
もらえなかった。
その他,子供達との毬つきや隠れん坊など,多くの逸話を残し,その慈愛に満ちた人間性が,没後
この裁判を通して急性の水中毒のケアのあり方について考えてみる。
185 年を経た現代の人達にも広く親しまれている。
続いて,良寛の遺墨と良寛の詩歌や逸話に係わる絵画等を紹介しながら,良寛の人柄と生き様等
を具体的に辿ります。
〈講師〉
〈講師〉
吉浜文洋(よしはま ふみひろ)
本間 勲(ほんま いさお)
〈略歴〉
1940 年,新潟県見附市の生まれ。長岡工業高校機械科,
日本大学理工学部を出た理工系。
〈略歴〉
1973 年,琉球大学保健学部保健学科卒業,玉木病院で看護助手として勤務。その後,東京都立松沢
良寛との出逢いは,茨城県で産業機械等の設計業務に携わっていた50 歳の時に,良寛の著書を読んだこと
看護専門学校を卒業。医療法人和泉会いずみ病院など主に民間精神科病院に約 20 年勤務。2000 年,静岡県
に始まる。56 歳で早期退社,以降,良寛探訪に専心し,62 歳,良寛「法華讃」の著書を上梓。2007 年,66
立大学短期大学部助教授,2006 年,富山大学医学部看護学科助教授。2008 年,神奈川県立保健福祉大学保健
歳で出雲崎町に移住し,
2年後,財団法人良寛記念館の事務局長に就任。2012 年,同財団法人の解散,
福祉学部看護学科教授,2011 年,神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科学科長。2013 年より現職。
〈現職〉
佛教大学保健医療技術学部看護学科教授,一般社団法人日本精神科看護協会業務執行理事
22
2013 年,出雲崎町への移管に伴い館長を勤める。
〈現職〉
財団法人良寛記念館 館長
23
特別企画 ・ 支部企画
症患者のなかには知的障害等があり理解力に問題のある場合もある。安全か人権か,自由意思の尊
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
精神科認定看護師①②
ランチョンセミナー
11 月 27 日(日)
13:05 ∼ 14:05 第 4 会場
精神科認定看護師①
一般社団法人精神科看護協会
教育認定委員会
ランチョンセミナー①
精神科認定看護師実践報告
11 月 26 日(土)12:05 ∼ 13:05 第1会場
平成9年に5名の精神科認定看護師が誕生,今日では674 名の精神科認定看護師が全国各地で
活躍しています。精神科認定看護師は,
「質の高い実践,相談,指導,知識の集積」の4つの役割を
果たします。今回の専門学術集会では,精神科認定看護師の具体的な実践について報告をいただ
きます。これから精神科認定看護師の資格の取得を考えている方,精神科認定看護師の養成を考え
ている管理者の方,必見です。
11 月 26 日(土)∼ 11 月 27 日(日)
学会カフェ
認定相談ブース
大塚製薬株式会社
長期を見据えた統合失調症の薬物療法―看護師が精神医療の未来を変える―
演者 高塩 理(昭和大学医学部精神医学講座准教授)
座長 佐々木美奈子(新潟県立精神医療センター看護部長)
医学の進歩や保健衛生の向上により日本人の平均寿命は延び,急速に高齢化が進んでいる。全
国の精神科病院に長期入院中の統合失調症患者も,また同様であろう。急性期治療の重要性は謳
われてきたが,慢性期治療については課題が山積している。高齢化により衰退する身体機能や増加
する身体合併症などと併せ心のケアを実践する精神科看護の現場の苦労は計り知れない。実は,
慢性期精神科医療にかかわる看護師は,患者とかかわる時間が医師よりも長く,他職種から情報収
集をしつつ生活の様子を観察でき,心身の問題をいち早く把握できる立場にいる。看護情報は薬物
療法を決定する医師に多大な影響を与えるため,慢性期精神科医療の鍵を握るのは看護師である
と言っても過言ではない。長期使用しても身体合併症を引き起こさない安全性,身体合併症に影響
しない忍容性,そして精神症状に有効性の高い,慢性期精神科医療にふさわしい薬物療法をエビ
デンスと臨床データをもとに検討したい。
ニプロ株式会社
精神看護領域における新型輸液ポンプの有用性
講師 水野太郎(医療法人霞水会土浦厚生病院I.
Vナースチーム看護師)
講師 綿引賢二(医療法人霞水会土浦厚生病院准看護師)
講師 塚本廣子(医療法人霞水会土浦厚生病院看護部長・医療安全管理者)
座長 末安民生(岩手医科大学医歯薬総合研究所看護・政策研究部門)
臨床において医療安全へ貢献できる高度な医療機器の開発が求められている中,画期的なフ
リーフロー防止機能を搭載した新型輸液ポンプ「セーフテックⓇ 輸液ポンプ FP-N11」がニプロ株
式会社(大阪府,日本)によって開発された。特長は輸液セットのローラークランプを内蔵させること
で,ポンプの扉とクランプの開閉の動作を連動することができる。このシステムはフリーフロー防止機
能の専用パーツは必要ない上に,クランプ操作がなくなるのが利点とされている。今回は当院におけ
る新型輸液ポンプの導入の経緯と精神看護領域における有用性について述べ,紹介する予定であ
る。
25
精 神 科 認 定 看 護 師 ・ ラ ン チョン セミナ ー
24
演者 八重樫穂高(地方独立行政法人山梨県立北病院)
座長 染矢俊幸(新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野教授)
その背景には前頭葉機能障害
統合失調症患者の病識の乏しさは疾患そのものの症状の1 つで,
があるとされている。そして病識の乏しさは治療継続や治療アドヒアランスへの大きな阻害因子であ
り,治療中断による再発や社会機能低下,さらには自傷他害行動にも結びつくことがある。
しかし,こ
のような患者は,通常の治療教育や経口薬治療ではうまくいかないことが多く,精神科臨床での隠れ
た大きな問題になっていた。Amadorは動機づけ面接や認知行動療法などを発展させ,病識の乏し
い 精 神 病 患 者 へ の 豊 富 な 臨 床 経 験 の 中 か ら,病 識 の 乏 し い 患 者 に 対 す るLEAP
(Listen-Empathize-Agree-Partner)
という新たなコミュニケーション技法を開発した。Amadorは
病識に問題がある患者に対しては,LEAP のような技法で信頼関係を構築しつつ,持効性治療を
行うことが有効であると述べている。今回のセミナーではLEAPの要旨とその具体的な手法を一部
紹介する予定である。
11 月 27 日(日) 11:55 ∼ 12:55 第 1 会場
ランチョンセミナー③
精神科認定看護師②
精神科認定看護師の会
私たちは,これまでの精神科看護の実践経験をもとに精神科看護を探求し,同じ目的をもつ仲間た
ちと切磋琢磨しながら実践力を高め,精神科看護の質の向上に日々尽力しています。
しかし,皆さん
の中には,精神科認定看護師として具体的にどのような活動を行ったらいいのか,
どのように活動す
れば資格が活かされるのか,
また,精神科認定看護師をめざそうと考えている人たちは,
どのような道
筋があるのか等,戸惑い,悩まれている方もおられるのではないでしょうか?
そこで,私たち精神科認定看護師の会では「実践・相談・指導・知識の発展」
という精神科認
定看護師の役割を活かして力を発揮できるよう,そして,希望をもって精神科認定看護師をめざしても
らえる一助となり得ることを期待して,相談・交流の場としてブースを設けます。
どうぞお気軽にお立ち
寄りください。
病識が乏しい人に治療を受け入れてもらうための技法 LEAP
11 月 26 日(土)12:05 ∼ 13:05 第 3 会場
ランチョンセミナー②
発表者:小瀬古伸幸(訪問看護ステーションみのり奈良)
長嶺真智子(一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)
羽田誠之(医療法人白日会黒川病院)
座 長:内野隆幸(医療法人緑心会福岡保養院/一般社団法人日本精神科看護協会理事)
ヤンセンファーマ株式会社
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
看護研究発表 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
第 4 群 実習指導/看護学生
*研究代表者のお名前を掲載しています。
一般演題A(看護研究発表)群席一覧
第 1 群 ストレス
座長:後藤悌嘉(長崎県精神医療センター)
1 席
11 月 26 日(土)13:15 ~ 14:15 第 8 会場
2 席
精神科救急病棟における看護師の職業性ストレスと抑うつの実態
広島県 医療法人社団更生会草津病院
伊名田 桜
特性不安の高低差と情動知能の能力差による感情の言語化前後のストレス変化の違い
4年制の看護系大学3年生男女混合グループを対象に
京都府 京都橘大学看護学部
井上 喬太
3 席 総合病院の精神 ・ 身体合併症病棟で働く看護師のストレス 職業性ストレス簡易調査票を用いて
香川県 社会医療法人財団大樹会総合病院回生病院西井 優明
4 席 職業性ストレスが家庭の満足度に与える影響度についての検証
愛知県 修文大学看護学部
足立 勝宣
5 席 「自分でやった方が早い病」の性格・認知特性とストレス
看護師を対象とした個人志向に関連する要因の探索的研究
山口県 山口大学医学部附属病院
大神 綾夏
第 2 群 医療安全
座長:中山 晋(医療法人仁愛会水海道厚生病院)
11 月 26 日(土)13:15 ~ 14:15 第 9 会場
6 席
精神科での自殺に対する看護師の認識やアセスメントに関する調査 熊本県 独立行政法人国立病院機構菊池病院
花房喜代治
7 席 看護大学生における危険予測の特徴 精神科病棟と一般科病棟のイラストを見た時の脳血流の変化からの考察
埼玉県 日本保健医療大学保健医療学部
菊地 淳
8 席 A病院精神科閉鎖病棟の鍵に関する意識調査 医療スタッフの鍵に関する思いを安全管理や倫理の視点で考える
石川県 国民健康保険小松市民病院
上野久美子
9 席 転倒予防を目的とした足爪・足部のセルフケア実態調査 効果的な転倒予防策につなげていくための指標
広島県 医療法人大林会福山こころの病院
猪股 忠彦
10 席 自殺企図後のうつ病者の語りの変化と看護アプローチ 石川県 金沢大学医薬保健研究域保健学系
長田 恭子
座長:須田幸治(医療法人松崎病院豊橋こころのケアセンター) 11 月 26 日(土)14:25 ~ 15:25 第 8 会場
16 席 精神看護学実習における学生の肯定的変化に関する一考察
広島県 福山平成大学看護学部
片山 紳
17 席 精神看護学実習における学生企画レクリエーションが対象に及ぼす影響と今後の課題
京都府 京都府医師会看護専門学校
橋本登喜子
18 席 精神看護への興味に影響する実習時の臨床指導者のかかわり 京都府 京都橘大学看護学部
井上 喬太
19 席 精神科看護学実習で学生が感じていること 看護学生へのアンケート調査を通して
埼玉県 医療法人秀峰会北辰病院
中村美智子
20 席 男子看護学生が学生生活で感じている場面ごとのストレス 山口県 山口大学医学部附属病院
福永 舜一
第 5 群 医療観察法
座長:青柳雄三(埼玉県立精神医療センター)
11 月 26 日(土)14:25 ~ 15:25 第 9 会場
21 席 治療契約を結ぶことが困難な双極性障害Ⅱ型の患者に対する
医療観察法病棟における入院初期のアプローチ
三重県 独立行政法人国立病院機構榊原病院
澤田 康之
22 席 医療観察法病棟の看護役割とストレスに関する研究 東京都 東京大学医学部附属病院
佐森 加奈
23 席 医療観察法病棟における社会復帰準備に向けたグループアプローチの試み
体験共有グループ「なないろ会」の活動を通して
栃木県 県立岡本台病院
清田 知子
24 席 精神科認定看護師(司法精神看護領域)の担う役割と今後の課題
精神科認定看護師へのグループインタビューを通して
東京都 公益財団法人井之頭病院
中川 佑架
25 席 対象行為や精神疾患に関する語りを促進するためのアプローチの一考察 三重県 独立行政法人国立病院機構榊原病院
萩原 秀典
第 6 群 倫理
座長:高田久美(南部町国民健康保険西伯病院)
11 月 26 日(土)15:35 ~ 16:35 第 3 会場
26 席 終末期に意思表示が困難となった統合失調症患者への支援 精神科長期入院患者一症例の経過から
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
第 3 群 看護管理
座長:伊藤栄見子(京都府立洛南病院)
11 月 26 日(土)14:25 ~ 15:25 第 3 会場
26
「倫理・哲学サロン」議事録およびアンケートの分析と今後の精神科看護倫理の課題に関する一考察
静岡県 公益財団法人復康会沼津中央病院
杉本 雅之
30 席 精神科病棟の看護師が捉える看護倫理に関する視点と認識について 看護倫理に関する意識調査から
広島県 県立広島大学保健福祉学部
井上 誠
27
看護研究発表
群 席一覧
11 席 一般科看護師の精神科に対するイメージと就労意識 精神科看護師の安定した人材確保のために
広島県 特定医療法人大慈会三原病院
吉田 良輔
12 席 精神科病棟における食事場面の看護業務 並列業務の検討を試みて
宮城県 東北医科薬科大学病院
千葉さおり
13 席 看護学生の存在が病棟職員に与える影響 意識調査からの探究
新潟県 医療法人白日会黒川病院
長浜 隆宏
14 席 精神科病院に勤務する女性看護師に期待される看護役割 石川県 金城大学看護学部
藤川 君江
15 席 精神科病院における災害時避難対策に関する文献検討
宮城県 東北文化学園大学医療福祉学部
松田 優二
福田美也子
27 席 精神科閉鎖病棟における患者の携帯電話使用の現状 アンケート調査から見えた携帯電話使用の効用と問題点
福岡県 県立精神医療センター太宰府病院
菊池 昭光
28 席 精神科病棟の看護職者が捉える看護倫理と倫理教育 看護倫理に関する意識調査から
広島県 県立広島大学保健福祉学部
近藤美也子
29 席 精神科認定看護師志願者が抱える倫理的問題とは何か
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
看護研究発表 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
第 7 群 薬物療法
第 10 群 統合失調症①
座長:玉乃井雅浩(社会医療法人北斗会さわ病院)
11 月 26 日(土)15:35 ~ 16:35 第 5 会場
31 席 自己管理服薬判断基準表導入を試みて 新潟県 医療法人青松会松浜病院
岩橋 良子
32 席 興奮時頓用薬使用時の看護師の判断に影響を与える要因
重度知的障害を伴う ASD(自閉症スペクトラム障害)患者が多く入院する病棟の場合
愛知県 愛知県心身障害者コロニー中央病院
吉田 真登
33 席 拒否的な言動を繰り返す患者への陰性感情を振り返る 内服へのかかわりを通して
座長:秋岡美紀(医療法人明和会琵琶湖病院)
45 席 幻聴に対するセルフコントロールに向けた援助 認知行動療法を用いて
大阪府 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立精神医療センター
49 席
辻井妃都美
急性期統合失調症患者のクリニカルパスと患者の目標シート導入の評価 山梨県 公益財団法人住吉偕成会住吉病院
河野 麻美
統合失調症患者への病名告知の現状と課題の分析 病名告知にかかわる医師の認識について
埼玉県 順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 本荘 ゆり
統合失調症における不穏の文献検討 精神科看護師の捉え方に焦点をあてて
香川県 香川大学医学部附属病院
芦沢 直之
気分変動の激しい統合失調症患者に気持ちの言語化がもたらした変化
交換日記を用いた面接による暴言・暴力の減少へ向けた取り組み
46 席
47 席
山梨県 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院
弦間 千恵
精神症状に対する頓用薬選択と不眠時薬の位置づけ
34 席 精神科医療における頓用薬の現状 神奈川県 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部 伊関 敏男
35 席 患者の個別性に配慮した服薬指導の実践 東京都 医療法人社団新新会多摩あおば病院
西谷 美香
第 8 群 児童・思春期精神看護
48 席
鳥取県 独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター山口 由佳
第 11 群 アルコール依存症/心理教育
座長:宮崎大輔(長崎県精神医療センター)
36 席
11 月 27 日(日)9:30 ~ 10:30 第 3 会場
11 月 26 日(土)15:35 ~ 16:35 第 8 会場
児童思春期病棟の家族に必要な退院支援を考える 家族の困りごとに着目して
島根県 県立こころの医療センター
恒松 久美
37 席 思春期病棟に入院する子供たちが形成するグループの様相 治療環境を整えるための一考察
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
佐藤 泰幸
38 席 ペアレントトレーニング・プログラムの手法を看護教育に取り入れる試み
東京都 医療法人社団新新会多摩あおば病院
清野 聡子
39 席 児童 ・ 青年期病棟におけるディエスカレーション研修の効果 新潟県 県立精神医療センター
大岡 英樹
40 席 精神科思春期病棟患者の親に対する看護支援のあり方
座長:青柳歌織(埼玉県立精神医療センター)
11 月 27 日(日)9:30 ~ 10:30 第 7 会場
50 席 アルコール依存症患者のグループミーティングの有効性 女性グループミーティングを取り入れて
新潟県 医療法人恵松会河渡病院
大森 睦
51 席 未成年で飲酒を開始したアルコール依存症者の底つきまでのプロセス
神奈川県 横浜市立大学大学院医学研究科
早川 麻耶
52 席 精神科療養病棟での小グループ 受け持ち患者との継続した活動の試み
新潟県 特定医療法人青山信愛会新潟信愛病院 山﨑 節子
53 席 精神科急性期病棟で行う心理教育に参加した統合失調症患者の病に対する思いについて
千葉県 千葉県精神科医療センター
大日方恵美
54 席 「グループ学習会」導入後の効果の検証 自宅退院した患者に対する服薬アドヒアランス維持の追跡調査
東京都 都立多摩総合医療センター
吉原 正和
山梨県 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院
渡邉 圭子
第 12 群 看護者の意識
座長:草地仁史(山陽学園大学看護学部看護学科)
55 席
第 9 群 暴力行為
座長:三谷梨絵子(東邦大学医療センター大森病院)
11 月 26 日(土)15:35 ~ 16:35 第 9 会場
41 席 患者から暴力を受けた精神科看護師の勤務継続プロセス
56 席
社会的緒力と資源に着目した時系列分析から見えたこと
兵庫県 社会福祉法人きらくえん訪問看護ステーションやまぼうし
58 席
59 席
北海道 独立行政法人国立病院機構帯広病院
野呂由紀子
精神科看護職の自己表出および他者意識 佐賀県 医療法人松籟会松籟病院
山下 大樹
精神科看護サマリーに関する病棟看護師の意識調査 群馬県 群馬大学医学部附属病院
篠田 和也
精神科看護師の自己効力感に影響する要因 自己効力感を明らかにすることで得られること
東京都 日本赤十字社医療センター
小林 眞子
精神科病棟別に見た看護師が用いるユーモアの特徴 ユーモア態度尺度を用いて
長崎県 長崎県精神医療センター
藤原 暁
新潟県 独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター
杉山新太郎
第 13 群 身体合併症
座長:森泉照美(JA 長野厚生連佐久総合病院)
11 月 27 日(日)9:30 ~ 10:30 第 9 会場
60 席 長期入院男性患者の肥満に影響する要因についての検討 石川県 県立高松病院
菊池ふみ江
28
29
看護研究発表
群 席一覧
林田 一子
42 席 患者から暴力を受けた病棟スタッフの意識調査 分析を通して今後の課題を考察する
新潟県 医療法人崇徳会田宮病院
栗林 郷志
43 席 包括的暴力防止プログラムの臨床への普及においてトレーナーが体験する困難のプロセス
三重県 独立行政法人国立病院機構榊原病院
荒木 学
44 席 精神科看護師が身体拘束体験を通して感じる苦痛 57 席
11 月 27 日(日)9:30 ~ 10:30 第 8 会場
精神科熟練看護職の実践的知識の言語化 印象に残る苦慮した場面に注目して
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
看護研究発表 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
61 席 精神科入院患者の肥満について 積極的な介入を通しての意識と行動の変容
東京都 医療法人社団欣助会吉祥寺病院
小川 愛実
62 席 巨大結腸症患者の便秘改善の要因を明らかにする 過去 3 年間の診療録から
鳥取県 独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター小谷 直江
63 席 身体合併症における看護師の役割と今後の課題 現状と問題点
新潟県 医療法人恵松会河渡病院
遠藤 信枝
64 席 A病院看護者の普通便中等量の判断基準 単科精神科病院での排便の視覚サンプルを用いたアンケート調査
広島県 医療法人社団仁和会児玉病院
西本 清二
79 席 摂食障害患者の溜め込み行為軽減に向けたかかわり 制限箱を用いた試み
群馬県 特定医療法人群馬会赤城高原ホスピタル長澤 貴志
第 17 群 退院支援
座長:佐藤大輔(医療法人二本松会山形さくら町病院)
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 2 会場
80 席 精神医療における退院が困難な患者の特徴 家族の受け入れ困難に焦点をあてて
栃木県 獨協医科大学看護学部
木村 由美
81 席 長期入院患者の退院支援への取り組み 退院調整看護師として受け持ち看護師との連携を考える
山梨県 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院
第 14 群 統合失調症②
座長:西本多加子(公立松任石川中央病院)
11 月 27 日(日)10:40 ~ 11:40 第 3 会場
66 席 ケア会議に参加した患者の退院までの思いに関する研究 北海道 JA 北海道厚生連倶知安厚生病院
西 恵
67 席 マインドマップを用いて統合失調症患者の現実的目標を可視化し実現に向けたかかわり
熊本県 独立行政法人国立病院機構菊池病院
川田 大吾
68 席 急性期治療病棟における家族支援のあり方 統合失調症患者家族へのアンケート調査を通して
沖縄県 県立精和病院
仲尾次信生
69 席 反社会的な行動を繰り返す患者の看護のあり方を考える 行動を表出されない感情と捉えたかかわり
山形県 医療法人社団斗南会秋野病院
渡辺 由佳
齊藤 淳子
82 席 退院に不安がある精神科長期入院患者への働きかけ 岐阜県 社会医療法人聖泉会聖十字病院
吉田 香
83 席 ストレングス視点を取り入れた地域移行支援 「母と一緒に暮したい」思いに寄り添う
広島県 医療法人社団緑誠会光の丘病院
藤岡 順子
84 席 急性期病棟における退院後を見すえた服薬方法の評価 愛知県 愛知県精神医療センター
森田 真登
第 18 群 うつ病/認知症
座長:南 延寿(一般財団法人療道協会西山病院)
第 15 群 教育
座長:山下伸子(公立松任石川中央病院)
11 月 27 日(日)10:40 ~ 11:40 第 8 会場
70 席 当事者参加型研修を精神科病院で実施する意味 研修後アンケートの分析より
山梨県 社会医療法人加納岩日下部記念病院
渥美 一恵
71 席 中堅レベル看護者への教育プログラムの有効性 新潟県 特定医療法人青山信愛会新潟信愛病院 岩崎富美子
72 席 褒める指導で接遇の心を養う グッドポイントミーティングを導入して
広島県 特定医療法人大慈会三原病院
高橋 伸次
73 席 精神科慢性期病棟におけるカンファレンス定着による
看護師のモチベーション向上への取り組み
山形県 県立こころの医療センター
佐久間聡子
74 席 精神科看護師の自律性についての検討 神奈川県 横浜創英大学看護学部
椎野 雅代
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 3 会場
85 席 認知症病棟に入院している患者の ADL 維持への取り組み 福島県 一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院伊関 恵美
86 席 在宅認知症患者の主介護者のうつ状態の要因を探る 困っていることの実態より
福井県 福井医療短期大学看護学科
坂東紀代美
87 席 においを嗅いで認知症予防 Brief Smell Test による「嗅覚」と「認知機能」の関連性
北海道 医療法人資生会介護老人保健施設クリアコート千歳
如澤 学
88 席 うつ病患者の外来受診中の思い 希死念慮や抑うつ状態にある際に外来看護師に相談しない理由
三重県 三重県立看護大学看護学部
北 恵都子
89 席 うつ病患者に対する自由な語りと図を活用した外来面接
患者の反応と自己肯定感および抑うつ症状の変化からの一考察
北海道 札幌医科大学保健医療学部
佐藤 智美
第 19 群 外来
座長:沖永克己(紀南こころの医療センター)
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 5 会場
90 席 児童精神科外来を受診した子供の親が求める外来看護師の役割について
第 16 群 口腔ケア/摂食障害
座長:樫葉雅人(国保野上厚生総合病院)
11 月 27 日(日)10:40 ~ 11:40 第 9 会場
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
大江久美子
78 席 摂食障害患者の両親に対する生活困難度尺度の活用 新潟県 新潟医療福祉大学健康科学部
平井 孝治
30
インタビューを通して親の思いから見えたもの
宮城県 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立精神医療センター
五十嵐佳代子
91 席 精神科外来における間接看護業務の実態 大阪府 滋慶医療科学大学院大学医療管理学研究科 森脇 康子
92 席 精神科外来看護師の患者への関与 外来患者数別にみた直接看護業務の課題
大阪府 滋慶医療科学大学院大学医療管理学研究科 森脇 康子
93 席 退院した精神障がい者とその家族に対する精神科外来看護師の生活支援
埼玉県 大東文化大学スポーツ・健康科学部
村田(甲賀)ひとみ
31
看護研究発表
群 席一覧
75 席 精神科慢性期病棟における口腔ケアの現状 強化より2年目の成果
新潟県 県立精神医療センター
十見 珠恵
76 席 精神科病棟看護師の精神がい者へ向けた口腔ケアについての意見に関する実態調査
福井県 医療法人新田塚医療福祉センター福井病院西田実紗子
77 席 医療観察法病棟における口腔ケアの現状 病棟と歯科外来の連携に向けて
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
実践報告 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
第 20 群 対人関係
*発表者のお名前を掲載しています。
座長:薮本博之(特定医療法人福知会もみじヶ丘病院)
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 8 会場
94 席 十分な協力が得られない家族と看護師のかかわり 精神科救急病棟看護師への調査から見えたもの
岐阜県 社会医療法人聖泉会聖十字病院
澤田 悠介
95 席 解離・転換症状を伴う患者の対人関係における困難 20 歳代女性の体験に焦点をあてて
東京都 医療法人財団厚生協会東京足立病院
魚津 信恵
96 席 自己開示から対人交流を可能にした入院治療プロセスの明確化 安心感のもたらすもの
福岡県 医療法人社団新光会不知火病院
松尾富佐子
97 席 対人関係の構築が困難な知的障害患者とのかかわり ペプロウの人間関係の看護論を用いた看護師の役割とその意味
神奈川県 公益財団法人積善会曽我病院
森 義信
98 席 関係形成が困難であった2事例への看護アプローチ 問題中心から患者中心のアプローチへの転換
福島県 社会医療法人一陽会一陽会病院
馬場 香織
座長:西村一喜(医療法人社団翠会成増厚生病院)
1 席
3 席
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 9 会場
東京都 公益財団法人井之頭病院
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
吉川 和世
101 席 精神科救急入院料病棟へ入院した認知症患者に行動制限が加わると
入院期間が遷延化する要因となり得るのか
大阪府 医療法人杏和会阪南病院
山野 陽子
102 席 一般病棟における身体拘束解除までのプロセス 看護師の判断に焦点をあてて
福島県 福島県立医科大学会津医療センター附属病院 早川 一昭
103 席 保護室入室となった患者に対する隔離解除に向けた取り組み
11 月 26 日(土)13:15 ~ 14:15 第 7 会場
プロセスレコードから看護学生の傾向を理解する第1報 理論的と感情的なタイプを中心に
静岡県 静岡県立東部看護専門学校
澤田 恵子
混乱する患者から願いを聞き出し支援するかかわり ストレングスモデルを活用するための指針を取り出す
宮崎県 宮崎県立看護大学
河野 義貴
重複障害を抱えた患者の絶望に寄り添う 岡山県 医療法人社団造山会まきび病院
石田 正臣
第 2 群 医療安全/カンファレンス
座長:内野隆幸(医療法人緑心会福岡保養院)
5 席
6 席
7 席
8 席
行動目標用紙を用いた患者と医療者との治療目標の共有化
愛知県 医療法人八誠会もりやま総合心療病院
富田 修平
11 月 26 日(土)14:25 ~ 15:25 第 7 会場
リスクに気づける職場風土づくり リスク感性の向上をめざした KYT(危険予知トレーニング)の取り組み
徳島県 徳島大学病院
田村 幸子
精神科病棟の看護師による入院時の危険物持ち込み確認方法
「危険物の持ち込みの確認技術習得チェック表」を用いたトレーニングの有効性の検討
山形県 山形大学医学部附属病院
新野美香子
フレームワークシートの活用 看護師間の対立から,思いの共有と合意形成に向けた試み
京都府 府立洛南病院
西本 明生
評価表を利用した行動制限の現状調査 患者と看護者の意識のずれ
静岡県 医療法人好生会三方原病院
住田 敏和
第 3 群 心理教育/セルフコントロール
第 22 群 多職種連携/訪問看護
座長:畠山卓也(公益財団法人井之頭病院)
座長:加藤由香(医療法人小憩会 ACT- ひふみ)
104 席
座長:尾形和恵(医療法人みやま会盛岡観山荘病院)
行動制限最小化に対する病棟意識の変化 隔離・拘束ゼロへの道のり
法隆 理子
100 席 精神科救急病棟で保護室を使用している患者への対応による看護師のストレス
唾液アミラーゼ活性と POMS によるストレス要因
第 1 群 患者-看護師関係
4 席
第 21 群 行動制限
99 席
一般演題 A(実践報告)群席一覧
11 月 27 日(日)14:15 ~ 15:15 第 5 会場
自閉症スペクトラムをもつ子と家族への多職種によるかかわり 家族システムという視点からかかわりを振り返る
山形県 県立こころの医療センター
北海道 一般社団法人北海道総合在宅ケア事業団長沼地域訪問看護ステーション
山下 春美
108 席 宮古圏域におけるグループホーム世話人の視点から病棟看護師の役割の検討
岩手県 社団医療法人新和会宮古山口病院
佐倉田隆志
* 65 席は欠番です
32
自閉スペクトラム症と注意欠如多動症を併せ持つ衝動コントロール困難な患者へのかかわり
千葉県 国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院
13 席
西野奈菜子
学び舎すとれす始めました IMR を活用したアプローチ
神奈川県 公益財団法人積善会曽我病院
吉川 徹
多飲水患者に対する飲水予防の取り組み 多飲水に関する「学習会」のもたらす効果
神奈川県 医療法人社団ハートフル川崎病院
沼尻八重子
アンガーコントロールトレーニングを通した個別的かかわり 島根県 社会医療法人清和会西川病院
牧野 友和
うつ病患者のセルフコントロール力を高めるために
集団認知行動療法を取り入れた心理教育プログラムの定着に向けて
10 席
11 席
12 席
福井県 福井県立病院こころの医療センター
畑 友子
33
看護研究発表 ・ 実践報告
群 席一覧
渋谷 るみ
105 席 精神障がい者の入院生活と地域生活を橋渡しするための方法を検討する
入院時カンファレンスを導入し,入院初期に多部門連携を図る
東京都 公益財団法人井之頭病院
小倉 圭介
106 席 退院に否定的な長期入院患者への退院支援 多職種のかかわりによって行動変容が見られた事例からの学び
兵庫県 医療法人新淡路病院
正井 美佳
107 席 入退院を繰り返し地域定着が困難だった方への精神科訪問看護
個人のストレングス・環境のストレングスの相互作用に着目した精神科訪問看護の分析
9 席
11 月 26 日(土)15:35 ~ 16:35 第 7 会場
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
業務改善報告 群席一覧
実践報告 群席一覧
第 4 群 地域生活支援/日常生活援助
*発表者のお名前を掲載しています。
座長:渡辺勝次(公益財団法人積善会曽我病院)
11 月 27 日(日)10:40 ~ 11:40 第 7 会場
一般演題 A(業務改善報告)群席一覧
14 席 フットケア導入による白鮮の改善をめざして 15 時だよ! 全員集合
茨城県 医療法人仁愛会水海道厚生病院
宮田 吉則
15 席 ラベンダー精油を使って満足感のある睡眠を図る 鹿児島県 公益財団法人慈愛会奄美病院
肥後 友嘉
17 席 当事者の声を取り入れた防災手帳作成の取り組み
京都府 佛教大学
吉川 陽子
18 席 日本語によるコミュニケーションが困難な在日外国人への精神科訪問看護
第 1 群 情報共有/連携
座長:松永智香(JA高知病院)
訪問看護拒否から受け入れまでの援助関係構築の一考察
福岡県 和光会訪問看護ステーションあけぼの
岡崎 都
2 席
第 5 群 退院支援/長期入院
座長:東 美奈子(訪問看護ステーション Relisa)
11 月 27 日(日)13:05 ~ 14:05 第 7 会場
19 席 コーディネーションによる退院までの過程 医療チーム協働の成果と課題
山梨県 公益財団法人住吉偕成会住吉病院
佐野あゆみ
20 席 退院困難な長期入院精神科患者に対し看護者が関心を注ぐ意味
1 席
3 席
4 席
福岡県 福岡大学病院
堀田 育恵
思春期精神科病棟における退院支援 情報共有シートから見える退院後の生活
三重県 三重県立小児心療センターあすなろ学園中村 清美
精神科救急入院病棟における自殺予防の取り組み 自殺企図リスク簡易評価スケールを活用して
千葉県 医療法人同和会千葉病院
中島 弘貴
精神科における個別的褥瘡ケアの検討 WOC 認定看護師との連携
山梨県 社会医療法人加納岩日下部記念病院
河野 真琴
急性増悪の再燃を繰り返す慢性期統合失調症患者に対するかかわりを通して
神奈川県 医療法人社団ハートフル川崎病院
藤城 久嗣
21 席 再入院した統合失調症患者の症状マネジメントの強化
第 2 群 効率化/個別ケア
精神科急性期治療病棟での退院支援における看護の役割
座長:天賀谷 隆(獨協医科大学看護学部)
福島県 社会医療法人一陽会一陽会病院
5 席
丸谷瑠依子
22 席 家族との関係修復を必要とした長期入院患者の退院支援 福島県 社会医療法人一陽会一陽会病院
鴫原 英里
23 席 児童・思春期精神科における『入院時退院支援スクリーニングシート』の作成と運用
第二報 統計データから読み取れるもの
東京都 東京都立小児総合医療センター
小林 真樹
第 6 群 認知症ケア/看護管理
6 席
7 席
11 月 26 日(土)14:25 ~ 15:25 第 5 会場
薬剤カートの導入 青森県 八戸赤十字病院
髙橋 雄平
歯科衛生士の視点と技術を導入した口腔ケア
東京都 医療法人財団赤光会斎藤病院
岩本 光恵
チェックリストを作成,収納ケースを使用して
抑制帯管理方法の見直し 長野県 JA 長野厚生連北信総合病院
小林くに子
第 3 群 意識の変化/調査
座長:大塚恒子(一般財団法人仁明会精神衛生研究所)
11 月 27 日(日)14:15 ~ 15:15 第 7 会場
24 席 治療枠組みの構築における看護管理者の役割
11 月 26 日(土)13:15 ~ 14:15 第 5 会場
地域につなげる退院支援 地域の支援者と退院支援を経験しよう
双極性障害Ⅰ型ラピットサイクラーとされたケースへの看護を振り返る
8 席
精神科救急病棟における業務改善の取り組み 問題解決型思考で看護現場を変革する
栃木県 県立岡本台病院
柘植 雅俊
9 席 病棟スタッフによる看護師長業務評価を導入して 岐阜県 公益社団法人岐阜病院
小野 悟
10 席 プライマリー・ナーシングの移行推進による看護職員の意識調査 兵庫県 医療法人恵風会高岡病院
石見 浩一
11 席 フィッシュの導入と実践を試みて ストレス調査の結果から
鹿児島県 公益財団法人慈愛会奄美病院
牧野 初代
12 席 開放病棟での服薬自己管理拡大に向けて 服薬自己管理開始の判断基準による看護師の意識の変化
大阪府 医療法人清心会八尾こころのホスピタル松井 一三
第 4 群 プログラム/システム
座長:吉浜文洋(佛教大学保健医療技術学部看護学科)
11 月 27 日(日)10:40 ~ 11:40 第 5 会場
13 席 総合病院精神科病棟における「PNS」導入の試み 新潟県 県立新発田病院
中西 進二
34
35
実践報告 ・ 業務改善報告
群 席一覧
福島県 社会医療法人一陽会一陽会病院
青木奈緒美
25 席 ユマニチュードを活用した認知症患者へのかかわり BPSD のある患者への取り組み
鹿児島県 公益財団法人慈愛会奄美病院
泉 美奈子
26 席 患者とのかかわりから患者の心の平穏を図る バリデーションを用いて
神奈川県 医療法人社団ハートフル川崎病院
奥田 桂介
27 席 重度認知症者へのカンフォータブル・ケアの有効性 若年性認知症者の事例を通しての一考察
北海道 特定医療法人北仁会旭山病院
佐藤万里子
28 席 周辺症状評価票を導入し攻撃性改善率が向上したケア効果 東京都 昭和大学附属烏山病院
時安みどり
* 2 席・16 席は欠番です
座長:末安民生(岩手医科大学医歯薬総合研究所看護・政策部門) 11 月 27 日(日)9:30 ~ 10:30 第 5 会場
第 23 回日本精神科看護専門学会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
業務改善報告
ワークショップ
14 席 入院時スクリーニングシートの活用と退院支援 ケアマネジメントプログラム導入後の評価と今後の課題
静岡県 静岡県立病院機構地方独立行政法人静岡県立こころの医療センター
成澤 敦郎
15 席 身体拘束時の肺血栓塞栓症予防への取り組み 福島県 医療法人咋雲会飯塚病院
五十嵐優子
SPD
システムを活用した物品請求方法の導入
16 席 物品管理方法の検討 栃木県 栃木県立岡本台病院
田﨑 仁美
17 席 「早い・簡単・頼りになる」をめざした精神科リエゾンチーム活動のシステム作り
青森県 青森県立中央病院
野澤 淳一
一般演題B
(ワークショップ)一覧
【ワークショップ①】 11 月 26 日(土) 第 4 会場 13:15 ∼ 14:15
身体拘束最小化への挑戦!
―松沢病院での取り組みの紹介&最小化への悩み・ジレンマを共有しよう!―
中田信枝・吉川美保・石澤綾乃(東京都立松沢病院)
630 調査の結果によると,精神科で身体拘束を受ける患者数は年々増加傾向にある。東京都立松沢病院では
病院全体の“拘束をなくす”
という方針のもと,最小化に向けた取り組みを継続した結果,5 年間で大幅に身体拘
束数を減らしてきた。行動制限最小化委員会を中心に,データ管理・代替策の提案・パトロール・事例検討会
などを行うとともに,看護倫理の醸成を行ってきたが,決して平坦な道のりではなかった。そこで,今回は5 年間の
取り組みについて振り返るとともに,全国のみなさんと情報共有を行い,身体拘束最小化に関する苦労やジレンマ
などについて意見交換をし,増え続ける身体拘束に歯止めをかけるきっかけづくりにしていきたい。
【ワークショップ②】 11 月 26 日(土) 第 6 会場 14:25 ∼ 15:25
PECO Psychiatric Electronic Clinical Observation
PECO システムの紹介と活用方法の具体例について
三宅美智(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神保健計画研究部) 服部朝代(地方独立
行政法人岡山県精神科医療センター)
国立精神・神経医療研究センターでは精神科入院医療の見える化プロジェクトとして,PECO(Psychiatric
Electronic Clinical Observation)を開発しました。昨年 4月より運用が開始され,現在 37 施設の参加協力が得
られています。昨年 1 年間の運用により,
このシステムの課題も見えてきましたが,臨床活用することにより,医療の
質を改善するための活動に有用であることもわかってきました。今回は,PECO がどういうシステムであるかに加え
て,見えてきた課題と今後の方向性を報告します。
また,参加施設の1つである岡山県精神科医療センターに実際
の活用方法について,具体的に紹介していただきます。PECOに関心のある方は,ぜひセミナーにご参加ください。
【ワークショップ③】 11 月 26 日(土) 第 10 会場 14:25 ∼ 15:25
精神看護の創造
―Creative Nursing Associates̿
戸田岳志・緒方浩志(九州看護福祉大学) 神酒一貴・甲木咲衣・小田泰介・小杉健太・坂本佳也
(Creative Nursing Associates) 須崎康弘(熊本県立こころの医療センター) 白川裕一(介護老人福祉施
設リデルホーム黒髪)
臨床の看護師として,先人達から引き継がれてきた“感性豊かな看護”
とは,
どのようなかかわりなのか。
“感性”
の伝承とはどう行われてきたのか。私たちCNAは,先人達の“感性(Art)”の看護を社会・心理療法の視点か
使える「新たな精神看護技術」
(technique)の開発と臨床への伝承をテーマに,精神看護の発展・成長に貢献
することを目標としている。今回は,臨床の精神科看護師にとって“キモ”
となるコミュニケーション技術の実践方法
について①結果より動機と経緯を知る②見えないモノの共感③答えを待つ看護の3 項目に分けて紹介する。
36
37
業 務 改 善 報 告 ・ ワー ク ショップ
ら見つめ,臨床で培われてきた経験知をエビデンスある形式知に変換させている。経験年数にとらわれず,誰もが
第 23 回日本精神科看護専門学会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
ワークショップ
ワークショップ
【ワークショップ④】 11 月 26 日(土) 第 4 会場 15:35 ∼ 16:35
フットケアとふまねっと運動を併用した高齢精神障がい者の転倒予防
【ワークショップ⑦】 11 月 26 日(土) 第 4 会場 16:45 ∼ 17:45
災害支援 DPATとして何をすべきなのか
関井愛紀子(新潟大学大学院保健学研究科) 清野由美子(新潟大学医学部保健学科) 吉田奈美・遠藤
―熊本災害支援に DPATとして参加して―
信枝・竹野内薫・友坂知歩・大滝大樹・南 春花・木口智枝(医療法人恵松会河渡病院)
田村幸子(徳島大学病院)
精神科病院の高齢化(1 年以上の入院患者の51.8%が 65 歳以上)に伴う転倒予防は医療安全上の重要課
東日本大震災では医療救護班の一員として参加し,熊本災害支援ではDPATに参加させていただきました。
題である。加えて,高齢精神障がい者は加齢による足のアーチの崩れ,抗精神病薬の副作用,セルフケア不足に
東日本大震災以降は,災害支援のチームもDMAT,
DPATだけではなくJMAT等と増えている現状です。そうし
よる足指・爪の異常等が転倒のハイリスク要因となっている。今回,精神科で働く看護職が行えるフットケアの技
た中で,熊本災害支援に参加して,感じたことや考えたことをお伝えしつつ,災害支援について考える時間になれ
術として,足浴,角質の除去,安全なニッパーの当て方,正しい爪の切り方,簡単マッサージ等の実践を通して,看
ばと思っております。災害支援に参加された経験のある方,ない方も,
また災害支援に興味のある方等々,意見交
護職に求められる知識に基づく確実で安全な技術を紹介したい。また,作業療法士と協力したふまねっと運動
換の機会になればと考えております。災害支援や災害対策に取り組んでいる方のお話もぜひ聞かせてください。
(50cm 四方の大きなマス目の網を床に敷き網を踏まないように歩く運動)の導入が転倒予防につながることも紹介
今一度,みなさんで災害対策や災害支援について考えてみませんか。
する。
【ワークショップ⑧】 11 月 26 日(土) 第 5 会場 16:45 ∼ 17:45
【ワークショップ⑤】 11 月 26 日(土) 第 6 会場 15:35 ∼ 16:35
WRAP を知ろう!
精神科救急病棟における電子化されたクリニカルパスとチーム医療
岡山多寿・萬代果恵・山岸建三・三井督子・古林美保・須
和弘(医療法人財団光明会 明石こころのホ
菊池ゆかり・藤田茂治(訪問看護ステーションりすたーと) 増川ねてる
(NPO法人東京ソテリア) 小成祐介・
スピタル看護部) 衣笠 淳(医療法人財団光明会明石こころのホスピタルコミュニティーライフサポート部) 佐倉田隆志・小向徹哉(社団医療法人新和会宮古山口病院 )
安部圭太郎(医療法人清風会茨木病院)
橋本翔太(医療法人財団光明会 明石こころのホスピタル IT 室)
矢山 壮(京都学園大学)
当院では2014年の電子カルテ導入に伴い,それまで使用していたクリニカルパス
(以下パス)
を電子化しました。
WRAP(らっぷ/元気回復行動プラン)は,精神的な病を抱えつつも元気で生活をしている人たちに共通して
パスは「各疾患別パス」
「地域連携パス( 入院中・退院後 )」
「行動制限パス」等計 8 種類あり,全ての入院患者
みられていた意識の向けどころ「リカバリーのキーコンセプト」
と,
「元気に役立つ道具箱(生活の工夫)」をいつで
に適応させています。各専門職とITスタッフで構成するパス委員会では,患者が自ら治療に参加し効果を実感で
も使えるように,自分自身でデザインする『自分のトリセツ』です。近年では当事者のみならず,精神保健医療福祉
きる質の高い医療を目指し,チーム一同創意工夫し,カンファレンスやカスタマイズを行っています。
の援助職,メンタルヘルスに関心のある多くの人々が『自分らしさ』
と向き合い始めています。このワークショップで
本ワークショップでは,当院のパス作成のプロセスを紹介した後,精神科でのパスの課題や今後の活用方法に
は,
1人1人の生活の知恵と工夫を持ち寄り,
「今,ここ」の感覚に焦点をあてながら,互いの経験からの学び合い
ついて,
よりよい医療を実践するためにディスカッションしたいと考えています。
どうぞご参加ください。
をしてみたいと思います。
【ワークショップ⑥】11 月 26 日(土) 第 10 会場 15:35 ∼ 16:35
社会貢献へのチャレンジ
―地域が求める看護の力 精神科認定看護師ができること―
五十嵐恵美子(国立病院機構さいがた医療センター) 五十嵐 浩・中西信二・小山大介(新潟県立新発田
病院)
花田政之・羽田誠之(医療法人白日会黒川病院) 五十嵐 薫(医療法人崇徳会田宮病院) 坂井
【ワークショップ⑨】 11 月 26 日(土) 第 6 会場 16:45 ∼ 17:45
他科に誇れる精神科の専門技術 メンタル・ステータス・イグザミネーション
武藤教志(宝塚市立病院) 小野 悟(公益社団法人岐阜病院) 西本明生(京都府立洛南病院)
精神科看護師としての自信や誇りを抱くためには,臨床経験や認定資格を「砂上の楼閣」にしないためには,
いったい何を身につけなければならないのでしょうか。
「患者に寄り添う」などの精神論も大切ですが,そこに専門
新潟県の精神科認定看護師は,県からの要請を受け,地域貢献活動として求職者に対する「こころと身体の
知識・専門技術がなければ不十分です。私たち看護師は医療者ですから,私たちの仕事に「専門性がある」
と
健康相談」に携わり6 年が経過しました。今回は,行政の担当者と携わった精神科認定看護師が企画までの経
いえるのは,患者の暮らしを看るときにその患者の精神症候と処方薬の薬理・薬物動態が結びつけられていると
緯と実践報告を行います。そこから,精神科認定看護師の地域貢献について皆さんと考えたいと思います。ぜひ,
きだけです。今回のテーマは,精神症候のアセスメントに欠かせない専門技術「メンタル・ステータス・イグザミネー
ご参加ください。
ション(MSE)」です。2015 年度全国 15 以上の支部医療機関で開催の人気セミナーです。
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ワ ー ク ショップ
菜穂子(医療法人有心会有田病院) 塚野満明(新潟大学医歯学総合病院)
第 23 回日本精神科看護専門学会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
ワークショップ
ワークショップ
【ワークショップ⑩】 11 月 26 日(土) 第 7 会場 16:45 ∼ 17:45
精神科看護師として新たにチャレンジできることを本気で考える
【ワークショップ⑬】 11 月 27 日(日) 第 6 会場 10:40 ∼ 11:40
精神科病院における看護補助者の人材育成
加藤由香(医療法人小憩会 ACT- ひふみ)
藤森祥子(医療法人社団恵宣会竹原病院) 田中英治朗( 特
―基礎研修と院内介護認定制度―
定医療法人三上会東香里病院)
佐藤美奈(宮城県立精神医療センター) 島津聖子(公益財団法人浅香山
山下梨乃・山崎裕子・吉田恭子・田坂浩子(公益財団法人積善会曽我病院)
病院)
東 美奈子(訪問看護ステーションRelisa)
精神科病院では,認知症患者の増加や長期入院患者の高齢化など入院患者の状況が変化し,日常生活や
サブスペシャリティーを退院調整としている精神科認定看護師でワーキンググループを作り,研修会を始めて2
セルフケアへの支援が増加しています。このようなことから医療と福祉の統合がより求められ,特に介護の力が必
年が経ちました。今年は4月に出雲で,それぞれの現場,立場での実践を共有しました。地域移行支援は,多職
要であると実感します。
種多機関で連携して取り組みますが,私たち看護師が他の職種との違いを踏まえ,看護師だからできることを意
当院では,2004 年より看護副主任会が中心となり,介護補助者に対して,
「1.基礎研修:疾患・法律・倫理・
識したアセスメントや実践ができていないと協働の意味を成し得ません。このワークショップは,精神科看護師という
接遇・チーム医療」
「2.院内介護技術認定制度:初級認定・中級認定・上級認定」の2本柱による人材育成
専門性のもと,それぞれの現場でもっとできること,私たち看護師がそれぞれの立場で新たにチャレンジできること
を実施し,看護部組織全体のボトムアップをめざしています。本ワークショップでは,当院の研修制度を紹介しなが
がないかをシンポジウム形式で議論する場にしました。6 人の精神科認定看護師が本気で考え,大いに語ります。
ら,精神科病院における看護補助者の人材育成について皆さんと考えていきたいと思います。
【ワークショップ⑪】 11 月 27 日(日) 第 6 会場 9:30 ∼ 10:30
うつ病看護の今!
後藤悌嘉(長崎県精神医療センター) 吉
弘之(川崎市立川崎病院)
畑 友子(福井県立病院こころの医
療センター)
高橋温代(社会医療法人居仁会総合心療センターひなが) 佐土原栄二(独立行政法人国立
病院機構舞鶴医療センター) 片山砂織(医療法人成精会刈谷病院) 中川志穂(三重県立こころの医療セ
ンター)
うつ病は患者本人やその周囲の家族に大きな苦しみを引き起こします。2008 年には感情障害圏内の患者数が
100 万人を超え,患者数の増加とともに長期休職や自殺など,疾患に伴う社会的な損失も大きく注目されるように
なっています。そういった中,臨床においてはいわゆる新型うつ病と言われるようなうつ病そのもの多様性が指摘さ
れ,双極性障害や認知症との鑑別が必要とされるなど看護師の観察力がますます重要となってきています。そこ
で今回は「うつ病」の病態や患者対応の基本についてもう一度整理する機会になればと思いセミナーを企画しま
した。新人の方はもちろん,ご自身の知識の整理をお考えの方もぜひご参加ください。
【ワークショップ⑭】 11 月 27 日(日) 第 6 会場 13:05 ∼ 14:05
事例検討会
―愛知県認定看護師とともにじっくりと事例と向き合おう―
須田幸治(医療法人松崎病院豊橋こころのケアセンター) 森 直美(医療法人桜桂会犬山病院) 貝田博
之(医療法人生生会松蔭病院)
片山砂織(医療法人成精会刈谷病院) 佐藤 輔(愛知医科大学病院) 安田恵子・及川純一(愛知県精神医療センター) 渡邉貴史(特定医療法人共生会みどりの風南知多病院)
私たち愛知県の精神科認定看護師は,
2ヶ月に1回の割合で定例会を開催しています。その中で,各自の活動
報告や認定同士の研修などを企画しています。先回,第 39 回日本精神科看護学術集会 でも,事例検討会を企
画しました。今回,60 分と短い事例検討会ではありますが,ひとつの事例を通して,参加者の皆さんとディスカショ
ンし,精神科看護の難しさや素晴らしさの発見と今後のケアの糧になる場としたいです。
ぜひ,多くの方々の参加をお待ちしております。
【ワークショップ⑫】 11 月 27 日(日)
第 10 会場 9:30 ∼ 10:30
医療観察法病棟での対象者の暴力に対するチームの取り組み
【ワークショップ⑮】 11 月 27 日(日) 第 10 会場 13:05 ∼ 14:05
折れない心をつくろう! 看護に活かすアンガーマネジメント
県立精神医療センター) 中川佑架(公益財団法人井之頭病院)
玉城久江・今井 正 ( 医療法人財団青溪会駒木野病院 ) 田辺有理子(横浜市立大学医学部看護学科)
ࠉ医療観察法病棟では,心神喪失又は心神耗弱の状態で重大な他害行為を行った人に対して,適切な医療を
看護をしているなかで,暴力を受けたり暴言を浴びせられたりすることがあります。そんなとき,心が折れそうにな
提供し社会復帰を促進することを目的とした実践を行っている。
るかもしれないし,カチンときて,つい言い返してしまう人もいるでしょう。
また,忙しいときにイライラしながら対応した
この企画では医療観察法病棟で勤務しているスタッフが,病棟内で起きた対象者の暴力に対して対象者と一
ら,患者さんにキツイ言い方をしてしまい,あとになって後悔したことはないでしょうか。
緒に暴力を振り返るという場面のロールプレイを行う。ロールプレイによって医療観察法病棟での実践をフロアの皆
このワークショップでは,精神科看護に活かすためのアンガーマネジメントを紹介します。これは,イライラや怒り
さんに知ってもらい,精神科病棟での暴力に対する取り組みとの共通点や違いを話し合い,医療観察法病棟での
の感情に振り回されずに,自分の感情と上手に付き合うためのトレーニングです。怒りの仕組みを学び,怒りに対処
実践から導かれたノウハウを精神科医療へ還元するための方法を検討する場としたい。
する簡単なテクニックを体験します。今日から一緒にアンガーマネジメントをやってみませんか。
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ワ ー ク ショップ
熊地美枝・大迫充江・上野昭子・宮崎真理子(国立精神・神経医療研究センター病院) 青柳雄三(埼玉
第 23 回日本精神科看護専門学会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学術集会 プログラム集
ワークショップ
交流セミナー
一般演題B
(交流セミナー)一覧
【ワークショップ⑯】 11 月 27 日(日) 第 4 会場 14:15 ∼ 15:15
地域生活支援のアプローチ クライシスプラン
―知ってる? 作ってみませんか?―
五十嵐恵美子・宮尾 歩・岩崎美沙・南雲大毅(国立病院機構さいがた医療センター) 塚野満明(新潟大
学医歯学総合病院)
医療観察法病棟は心身喪失状態で重大な他害行為を行った対象者に「継続した医療の提供」
と
「社会復帰
の促進」を目的に多職種協同で治療を行っています。その支援の一つに「クライシスプラン」を作成し,地域や病
院での支援体制を整えています。精神科看護ガイドラインによるとクライシスプランとは退院支援にあたりプランを策
定することが述べられていますが,精神科全体に普及していない現状があります。クライシスプランを用いることで
疾病に対する自己対処能力の向上や支援者の介入方法の統一につながっています。今回,クライシスプランの概
要を学び,
「自分のプラン」を作成してみることで,地域や病院においてもクライシスプランが支援方法の1つになる
と考えてもらうきっかけにしたいと考えます。クライシスプランに興味をもたれた方,患者さんと退院について話をした
い方にお勧めです。
【交流セミナー①】 11 月 26 日(土) 第 6 会場 13:15 ∼ 14:15
当事者の語りから,私たち支援者のかかわりを振り返る
―働くという夢に向かった,当事者 2 名の語り―
○花田政之・門脇 高(医療法人白日会黒川病院) 徳永哲郎(社会福祉法人新潟慈生会就労サポートじょ
ぶ倶楽部)
当院では,平成 27 年 4月からDCプログラムとして就労支援をめざしてきた。1クール目は卒業生 4 名中 3 名が
一般就労や福祉就労につながり,現在は2クール目が活動中で,3 名の利用者が“働く”
という夢に向かっている。
2クール目の当事者は口々に,1クール目の卒業生に刺激を受けたと話し,ある意味,尊敬する先輩として見ている。
その先輩たちもプログラムの一部を受持ち,自身の経験を後輩に伝えている。今回のセミナーでは,当事者の想い
に支援者がどのようなサポートを行ったのか,
また,当事者が発病から現在までをどう捉えているのかについて話し
ていただく。私たちにとって,
「可能性を信じること」
「想いに寄り添うこと」を再考できる機会にしたい。
【ワークショップ⑰】 11 月 27 日(日) 第 10 会場 14:15 ∼ 15:15
精神科病院で看取ること
【交流セミナー②】 11 月 26 日(土) 第 10 会場 13:15 ∼ 14:15
精神科認定看護師 20 年レジェンド(?)公開座談会
小成祐介(社団医療法人新和会宮古山口病院) 薮 一明(医療法人社団浅ノ川桜ヶ丘病院) 横山公恵
―終末期看護と倫理的課題―
小貫洋子・中山 晋・古谷貴司・重永忠澄・高須 功・宮田吉則(医療法人仁愛会水海道厚生病院)
(福井県立病院こころの医療センター) 坂上 章(石川県立高松病院) 山根俊恵(山口大学大学院医学系
研究科保健学系学域) 高橋政代(もりおか心のクリニック) 東 美奈子(訪問看護ステーションRelisa)草
近年,長期入院患者の高齢化,身体合併症などの観点から,精神科病院で死期を迎え「看取る」患者が増加
地仁史(山陽学園大学看護学部看護学科)
しています。終末期を迎える患者に対し,長期入院や疾患の特性による患者の意思決定,家族関係,病院や病
平成 9 年に精神科認定看護師第1号が誕生して来年で20 年,精神科認定看護師同士が情報交換や親睦を
棟文化,精神科の常識と非常識,各医療者の死生観やエゴなどあらゆる観点から,看護者はジレンマに陥り,本
当に患者中心の終末期看護が提供できたのか悩んでいます。当院では数年前からデスカンファレンスを取り入れ
ています。そこで,精神科病院における終末期看護について,精神科病院で亡くなること,精神科病院での看取
り,患者中心の看護に求められることなど,終末期看護についてみなさんと語りの場にしたいと思います。
通し,会員相互の資質の向上を図る目的で発足した「精神科認定看護師の会」
も同じく20 年を迎えます。本年
374 名(6月11日現在)の会員数をもつ会となった一方で,新たに精神科認定看護師となった者たちにとっては,
憧れの存在である先駆者の方々が,
どのように考え,実践を重ねて,現在の道を拓いてきたかについては知らず
に,日々の実践を行っているかもしれません。今回は,その憧れの先駆者の方々に,存分に語っていただきながら,
この先の精神科認定看護師の活動について考え,未来の精神科看護を支える皆様へのメッセージをいただきます。
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ワー ク ショップ ・ 交 流 セミナ ー
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第 41 回日本精神科看護学術集会 プログラム集
第 23 回日本精神科看護専門学会 プログラム集
交流セミナー
【交流セミナー③】 11 月 26 日(土) 第 4 会場 14:25 ∼ 15:25
さあ始めよう。
「Let’s カンフォータブル・ケア」
南 敦司・佐藤万里子(特定医療法人北仁会旭山病院) 佐藤久美(独立行政法人国立病院機構帯広病院)
岩代 純(特定医療法人北仁会石橋病院) 互 優(北海道厚生農業協同組合連合会倶知安厚生病院)
平成 29 年度学術集会情報
第 42 回 日本精神科看護学術集会(全国大会)
石川知恵(旭川医科大学医学部看護学科) 樋口和央(旭川赤十字病院) 如澤 学(医療法人資生会クリ
会場:岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)
アコート千歳) 山下春美(長沼地域訪問看護ステーション) 谷田部美代子(医療法人仁恵会中野記念病院)
岡山県岡山市北区駅元町 14 番1号(TEL:086-214-1000)
今後増加が予測される認知症者に対してさまざまなケア技術が提唱されています。今回ご紹介するカンフォー
会期:平成 29 年 6月16日( 金 ) ∼ 6月18日(日)
タブル・ケアは,快刺激を中心にしたかかわりに徹することにより,認知症者にみられる心理・行動症状(周辺症状)
演題登録期間:
の緩和に効果が期待できます。
また,精神科看護師発信の看護技術であり,精神科における認知症看護の基本
技術として多くの臨床現場で共有し活用していただきたいと考えております。認知症看護に興味をおもちの方,反
対に認知症看護に苦手意識をおもちの方,認知症看護にジレンマを感じている方,ぜひセミナーにご参加くださ
い。何かヒントが見つかるかもしれませんよ。
【交流セミナー④】 11 月 27 日(日) 第 10 会場 10:40 ∼ 11:40
精神科倫理・哲学サロン
一般演題 A:平成 28 年 12月1日∼平成 29 年 1月31日 一般演題 B:平成 29 年 1月1日∼平成 29 年 1月31日
・全国大会の一般演題 Aは「実践報告」
と
「業務改善報告」のみです。
・「看護研究発表」は推薦演題(支部推薦)のみの受付となります。
第 24 回 日本精神科看護専門学術集会(専門学会)
会場:石川県立音楽堂・周辺ホテル
石川県金沢市昭和町 20-1(TEL:076-232-8111)
―精神科における現場での倫理を語り合おう!―
杉本雅之(公益財団法人復康会沼津中央病院) 島田裕美(社会医療法人北斗会さわ病院) 齋藤哲也(帝
京大学医学部附属病院) 小林和香子・中島浩昭(新潟県立精神医療センター) 熊谷照美(長野県こころ
の医療センター駒ヶ根) 戸谷理沙(信州大学医学部附属病院)
山
瑞恵(独立行政法人国立病院機構小
諸高原病院)
梅崎真功(福岡県立精神医療センター太宰府病院)
常日頃,現場でわれわれは悩む。
「よりよい精神科看護とは何であるか……」
と。
今回の交流セミナーでは,全国の仲間と一緒に「倫理」
という視点でグループワークを通じて「よりよい」精神科
会期:平成 29 年 12月2日(土)∼ 12月3日(日)
演題登録期間:
一般演題 A:平成 29 年 4月1日∼平成 29 年 5月31日 一般演題 B:平成 29 年 6月1日∼平成 29 年 6月30日
テーマセッション
(指定演題):テーマ未定
・専門学会の一般演題 Aは「看護研究発表」
「実践報告」
「業務改善報告」
となります。
看護について語り合えたら,少しでも解決ができればという思いで企画いたしました。企画者と共に楽しく笑いなが
ら,日頃の問題や悩みを大いに語り合っていただき,
「精神科看護の倫理とは」
という問いそのものを共有しつつ,
少しでも解決策を見つけて「スッキリ!」
していただければと思います。倫理について日々悩んでいる人も,気がつけ
ば考える暇もなく1日が終わって疲れ果てている人も,お気軽にお立ち寄りください。
【交流セミナー⑤】 11 月 27 日(日) 第 6 会場 14:15 ∼ 15:15
地域包括ケアの時代,看護の強みを活かした退院支援
演題の応募方法と論文投稿
一般演題 Aの発表は,抄録1枚で演題登録が可能になりました(Web 申し込み)。
論文の掲載を希望する場合は,一般演題 Aとして発表することが必要です。
演題登録(抄録)
発表
論文投稿
(※希望者)
−病院と地域をつなぐ看護師の実践から考える−
高田久美(南部町国民健康保険西伯病院) 小成祐介(社団医療法人新和会宮古山口病院)
武田直子(社
会医療法人近森会近森病院総合心療センター) 高木真太郎(公益社団法人岐阜病院) 梅原敏行(株式会
社ライフサポート絆訪問看護ステーション安心夢) 佐藤富明(社会医療法人加納岩日下部記念病院)
地域包括ケアシステムの構築に向け,医療への期待が高まり,医療機関においても効果的な退院支援体制を確
立していくことが求められています。診療報酬では,退院支援部署の設置が評価され,このような部署への看護師
ぐ看護師の役割は大きくなると考えます。この交流セミナーでは,外来や専門部署で退院支援活動を行う看護師の
実践報告から,参加者の皆さんと一緒に,看護師の強みを活かした退院支援について考え,
「明日」からの看護活
「一般演題A」
とは?
「一般演題B」
とは?
看護研究発表
従来の看護研究
実践報告
例:ケアの振り返りをまとめた事例
報告
業務改善報告
例:現場の工夫や病院の取り組み
の報告
ワークショップ
従来の企画セミナー
交流セミナー
例:参加者同士の交流を目的とし
た企画
交 流 セミナ ー
の配置も年々増えてきています。訪問看護との連携など,継続看護が重視されるなか,今度さらに病院と地域をつな
動につないでいきたいと思います。
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日本精神科看護
学術誌掲載
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