第24回乳癌学会講演プレゼンテーション

岡 部 朋 子 ルナワークス 主宰
日本ヨガメディカル協会 代表理事 心と体、そして生活をサポートする
全人的ケアとしてのヨガセラピー
YOGA FOR CANCER
YOGA FOR CANCER
本日のテーマ
▸ヨガとは
元気に動いて リハビリヨ ガ
1
動
こ
う
ウォ ーミ ング アッ プ
お尻歩き
動かしていくうちに、心と体がポカポカに。
1∼2往復
2
呼吸に合わせてしなや
▸臨床研究
かに
背骨で深呼吸
開いて吸って、丸めて吐いて。
3∼5回
3
おな かの 奥を 意識 して
壁で腹筋
吐きながらひじを曲げ、
吸いながら戻ってくる。
わきをしめて 肩幅より
少し広めに
約30cm
発行: Copyright ルナワークス 監修: がんクラス向上員会
腰幅くらい
がんクラス向上委員会
検索
デザイン・イラスト: Tabuchi Kyoko
▸おすすめポーズ
YOGA FOR CANCER
患者さんのストレス
▸がんと闘う ▸がんに敗ける
YOGA FOR CANCER
がんに負けるとは
自分の人生に対し
無気力・無関心・希望を持て
なくなること
ある再発患者さんの言葉
YOGA FOR CANCER
こんな薬があったら
▸ 気持ちが気持ちが前向きになった
▸ 家族をより大切に思うようになった
▸ 希望を持って治療にあたれる
▸ よく眠れるようになった
▸ 自分の人生に価値を感じる
▸ 心に余裕ができた
YOGA FOR CANCER
こんな薬があったら
▸ 無気力 無関心 希望が持てない
▸ 自分は孤独だ
▸ 時々わけもなく恐怖を感じる
▸ 心に余裕がない
▸ 先生との関係がうまくいかない
▸ 喪失感
▸ 治療を放棄したい
▸ 眠れない
YOGA FOR CANCER
「医療者」「家族」
「患者さん」
すべてにメリット
ヨガにあります
告知
治療
再発
家族や
友人との
関係
自分の
人生の
意味
不安
ストレス
YOGA FOR CANCER
ストレスにさらされているとき
▸ コルチゾールの上昇
身体
▸ 心拍変動のカオス化
▸ 呼吸が浅くなる
▸ 血液のPH 酸性化
▸脳疲労
▸交感神経
優位
(メディカルヨガ(ヨガの処方箋)Dr. Timothy McCall より)
YOGA FOR CANCER
ストレスにさらされているとき
心理
▸ 承認欲求が満たされない
▸ 他者承認
▸ 自己承認
▸ 思考のスパイラル
(メディカルヨガ(ヨガの処方箋)Dr. Timothy McCall より)
YOGA FOR CANCER
ストレスにさらされているとき
▸ 不規則な生活
▸ 睡眠不足
生活
(メディカルヨガ(ヨガの処方箋)Dr. Timothy McCall より)
不安
攻撃的
不安定 睡眠不足
脳疲労
満たされない
人間不信
情報過多
リラックス
できない
YOGA FOR CANCER
ヨガでがんは
治せない
リハビリが
左右する
その後の人生
進化する最先端治療
YOGA FOR CANCER
ヨガとは?
ポーズの
▸ 語源は「結ぶ」 よしあしではない
▸ 暴れやすい心を結んで落ち着かせる
▸ 心の平和の実現
▸ 平和のための瞑想
▸ 瞑想のための呼吸、ポーズ
ヨガとは呼吸への意識 気持ちの安定
名称
発案者
アートオブリビングヨーガ
シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール
③現代人のライフスタイルに
(インドの精神的指導者)
合わせて考案されたヨーガ
アイアンガーヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して B・K・S・アイアンガー
いったヨーガ
<世界9大ヨ-ガの一つ>
開始時期
1937年ごろ
アウェークニングヨーガ
④他の運動や健康法と融合 ユーコ・スミダ・ジャクソン
されたヨーガ
阿字観(あじかん)ヨーガ
⑥瞑想を中心としたヨーガ
平安時代
アシュタンガヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して S・Kパタビジョイス
いったヨーガ
<世界9大ヨ-ガの一つ>
1948年ごろ
アナンダヨーガ
③現代人のライフスタイルに スワミ・クリヤナンダ
合わせて考案されたヨーガ
アヌサラヨーガ
③現代人のライフスタイルに ジョン・フレンド
合わせて考案されたヨーガ
1997年
アロマヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
イシュタヨーガ
③現代人のライフスタイルに アラン・フィンガー
合わせて考案されたヨーガ
!
インテグラルヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して
スワミ・サッチダーナンダ
いったヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
陰ヨーガ
③現代人のライフスタイルに ボール・グリレィ
合わせて考案されたヨーガ
1980年ごろ
ヴァイクンタヨーガ
③現代人のライフスタイルに 坂東イッキ
合わせて考案されたヨーガ
2006年
盛んな地域
特徴
アートオブリビングとは、世界140カ国以上にわたって教
育や慈善活動を行う国際非営利団体。
スダルシャン・クリア呼吸法を用いて現代人の心をケア
するヨーガ。
酸素とともにプラーナ(気)を送ることで、心身のバランス
を整える。毎日行うことでストレスをため込まずリラックス
できるようになる。
伝統的なヨーガの体系・性質を継承しながら、解剖学や
心理学をもとに数々の改善を加えた、進化したヨーガ。
正しい姿勢を基本とし、体の方向性、バランス、調和など
を観察しながらゆっくりとアーサナを行うため、スタミナを
アメリカ、ヨーロッパ 増進しながら肉体の歪みを矯正できる。同時に、心理面
においても安定した集中力とリラクゼーションが得られ
る。
補助的な用具を用いることによって、幅広い年齢層の
人々が、効果的かつ無理なく楽しめる。
空手やボクシング、カポエイラなど格闘技の要素を取り
入れ、体の細部にまで意識を向けながら本来の身体機
能を呼び起こし活性化させていくエクササイズ
瞑想法をヨーガに取り入れたメソッドの一つで、平安時
代に弘法大師によってはじめられた。仏教の真言宗の
日本
僧侶たちによって実際に行なわれていた修行の一つ。
精神統一を図りながら心身ともにリラックスさせることを
重視。
正式名称は「アシュタンガ・ビンヤーサ・ヨーガ」。今日本
でもっともポピュラーなヨーガのひとつ。
およそ2000年以上前にパタンジャリによって作られた
ヨーガの根本経典「ヨーガスートラ」内に書かれている実
インド、アメリカ、ヨー 践部門を現代の人々にわかりやすく学べるように具体
ロッパ、日本
的に改善したもの。
パワーヨーガの原点でもあり、体の健康と精神の向上に
も多大な効果を生んでいる。
ポーズからポーズへ途切れることなく流れるような動き
に呼吸を合わせるビンヤサスタイル。
古典的なスタイルのハタヨーガ。比較的穏やかで内面と
対峙することを中心に据えている。
ヒンドゥー教の僧侶達の修行としても用いられていた。
肉体と精神の調和を目的としたヨーガで、自分自身の
チャクラのエネルギーをコントロールする。
従来のハタヨーガとタントラ哲学を融合させ、解剖学とセ
ラピー的要素をとりいれたヨーガ。
アメリカ、ヨーロッパ、 アイアンガーヨーガにみられる正しい姿勢を、学ぶ者に
アジア各国
やさしく、ユーモアを交えた指導法で行う。
プロップ(補助道具)を使用して体に負担をかけることな
く、潜在エネルギーを引き出す。
アロマオイルを焚きながら行う、ハタヨーガをベースとし
たヨーガ(ただし、ヨガのスタイルはスタジオによって
様々)。
アロマの嗅覚からの作用で、心と体をリラックスさせなが
ら行なうスタイルで、香りの助けが鼻呼吸を意識しやすく
日本
してくれる。嗅覚は脳を刺激して、ホルモンバランスや免
疫反応に影響を与えるため、心を安定させるメリットもあ
る。
アロマオイルの種類により、発汗、浄化、脂肪燃焼等の
効果の違いも楽しめる。
ニューヨーク生まれのヨーガ。イシュタとは「個人」の意
味。
ヨガを通して自分らしい美しさや得ることを目的とし、一
人ひとりの個性に合ったポーズ、瞑想法、呼吸法でヨガ
アメリカ
を行うことに重点を置いている。解剖学的な視点も重
視。
ハタヨーガにタントラ哲学、アーユルヴェーダを融合させ
たメソッド。
インテグラルとは「総合的」という意味。バランスよくさま
ざまなヨーガの流派を取り入れ、スタイリッシュにアレン
ジされたヨーガ。ヨーガの技法だけでなく、ヨーガ的なラ
イフスタイルを伝えていくことを目的としている。
ヨーロッパ
穏やかなスタイルで、ポーズ、呼吸、チャンティング、瞑
想、哲学や古代ヨーガの文献に関する話を交えて行う。
シヴァーナンダヨーガに近い。無私の奉仕(カルマヨー
ガ)を行うよう促される。
筋肉を使ったフィットネス系のヨーガではなく、骨盤や関
節などを集中してストレッチする事によって自分自身の
体と向き合う事ができるスタイルのヨーガ。
ココロの状態をサットヴァ(ココロが落ち着いた良状態)
に導くことを目指す。ポーズの殆どに、ヨーガ解剖学に基
づいたプロップス(補助道具・ブロック/ベルト)を使用。
日本
インドの伝統的なヨーガの叡智を受け継ぎながら、現代
日本人の生活や心、身体にフィットするようデザイン。
アメリカ
1984年
ジャパヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
紀元前800年∼500年
真言ヨーガ
③現代人のライフスタイルに 番場一雄
合わせて考案されたヨーガ
インド
日本
スロウフロウヨーガ
③現代人のライフスタイルに ケン・ハラクマ、バーシャ・リプスカ
合わせて考案されたヨーガ
ダーマヨーガ
③現代人のライフスタイルに シュリ・ダーマ・ミトラ
合わせて考案されたヨーガ
1984年ごろ
タントラヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
10世紀頃
アメリカ
チェアヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
デトックスヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
ドッグヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
ニーマルヨーガ
③現代人のライフスタイルに ニーマル・ラージ・ギャワリ
合わせて考案されたヨーガ
日本
日本
2008年ごろ
ハートオブヨーガ
③現代人のライフスタイルに T.K.V.デシカチャー
合わせて考案されたヨーガ
フィジー
パートナーヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
! ログラムで構成されるヨーガ
!102
躍動的なストレッチのウォーミングアップとして、太陽礼
拝を重視。
おもに呼吸に焦点を当てる。ポーズをとる際には呼吸法
とチャンティング(詠唱)をそれぞれ行う。
アメリカ
ベースであるアシュタンガヨーガに自由と創造性を与え
たもので、伝統的なヨーガのアーサナを呼吸に合わせて
流れるように行うのが特徴。
1996年
アメリカ
仏教的な気づきと思いやりの精神とアーサナとプラーナ
ヤーマの融合が深まり体系化したもの。
1967年
日本
特に創設者はいないが、シヴァ・レ
イ、ショーン・コーン、シンディー・
リー、ジェイソン・クランデルなどが代
表的な指導者。
シンディ・リー
沖ヨーガ
④他の運動や健康法と融合 沖正弘
されたヨーガ
カーマヨーガ
⑥瞑想を中心としたヨーガ
カラリヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
インド、ヨーロッパ
カルマヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
紀元前800年∼500年
岩盤ヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
日本
キッズヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ ブリン・カレダ
ログラムで構成されるヨーガ
2000年代
アメリカ
子供向けのヨーガ。集中力と柔軟性を養い、独創的な
ポーズを考案させるなど、右脳教育にもなる。
クリパルヨーガ
③現代人のライフスタイルに
スワミ・クリパル
合わせて考案されたヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
1970年代
アメリカ
ハタヨーガの仲間。積極的にポーズを行って、呼吸と体
と心のバランスを図る。日常生活で幅広く応用できる現
代的なヨーガ。
ストレスに流されないヨーガ的な生き方やライフスタイル
をいかに日常に取り入れるかということを重視。
東洋の知恵と西洋の心理療法の知識を融合させ、生徒
は自分の心のあり方を知り、見つめ直すよう促される。
アメリカ
肉体を浄化していくことにより、自己治癒力や潜在的な
力を引き出すヨーガ。
クリヤヨーガ
③現代人のライフスタイルに サットグル・クリヤ・ババジ
合わせて考案されたヨーガ
クンダリニーヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
ヨギ・バジアン
の流派
<世界9大ヨーガの一つ>
産後ヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
シヴァーナンダヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して
スワミ・シバナンダ(医師)
いったヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
ヨーガの精神的側面を重視し、知的に刺激的な練習法
をとる。ハリウッドセレブ御用達。
国際的に認められている9つのヨガスタイルの中で、ハ
タヨーガを原点にしている。
シヴァムクティヨガの5つの基本は、①非暴力 ②献身
③瞑想 ④振動(音楽) ⑤インド教本の教え
補助用具を使いながら年配の方でも無理なく楽しめる
ヨーガ。
椅子に座りながら、ブランケット、ブロック、タオルなどを
使い、無理なく体を動かしたり、ヨーガの基本となる呼吸
を合わせて行う。高齢者の方達へ体を動かすことの楽し
さを知ってもらい、老年の様々な症状緩和に効果をもた
らす。
音楽がもたらすバイブレーションに意識を集中する事
で、体も心も活性化する事を目指す。
ヨーガによって悟りを開くと言うよりは、ヨーガによる整体
効果によって肩こりや腰痛などの治療を行う目的が多
い。
現実の知識ではなく、現実の生命の下にある真の知識
を身に付けようとするヨーガ。
ジュナーナヨーガという語は、英語の知る(know)とギリ
シア語の知る(ノーシス)という語に関連している。
体を使ったポーズの実践ではなく、哲学的な思索を中心
としたヨーガ。神秘的な力を持っているとされる、マントラ
や文字などを媒介にして瞑想を行う。
ハタヨーガと並ぶヨーガの種類で、単体で行うのはま
れ。インドではラージャヨーガ、ジュナーナヨーガ、カルマ
ヨーガ、バクティーヨーガ、マントラヨーガを総合的に行
う
。
前屈・反り・捻り・完全弛緩・立禅という背骨を中心とした
五つの体位を、呼吸法とともに実践する。これは受胎か
ら一歳児に至る発育の軌跡をたどるものであり、全人格
的な実践で理想の姿に導く。
呼吸に合わせてゆったりと流れるように気持ちよく体を
動かしていく、ヴィンヤサスタイルのヨーガ。プログラム
は大きく分けて①朝のパート(活力を養う)、② 午後の
パート(バランスを整えマインドを落ち着かせる)、③リラ
クゼーション(体のストレスを取り除く)、④瞑想(自分を
見つめる)の4つのパートから構成される。
ダーマヨーガは 忙しい現代人でも練習しやすく、 結果
が早く出せるように考案された。
アーサナは「シヴァナマスカーラ」という呼吸と動きを連
動させ、流れるように動くヴィンヤサテクニックを用いる。
アーサナの中に、瞑想・呼吸法・ニードラ(休息)などの
伝統的なヨガのテクニックが含まれ、考え抜かれた一連
の順番で身体を動かしていく。
真の幸福は心身ともに満たされる事で得られるという思
想のヨーガで、瞑想、禁欲主義、祭儀などが取り入れら
れたもの。 ヨーガの元祖と呼ばれているハタヨーガは、
このタントラヨーガから枝分かれして出来たと言われて
いる。
チャクラを意識して、人間が本来持っている肉体的・精
神的な力を引き出し、さまざまな環境に適応できる柔軟
な心身を作り出すことを目標とする。基本的には男女一
組で行う。密教の系統のヨーガ。
ブロックやボルスターなどの道具の準備がなく、体力や
筋力がない人でも、椅子を支えに使うことで無理なく安
全に行える。近年、その手軽さや安全性からオフィスや
高齢者施設などでも取り入れられている。
室温40度、湿度60%に設定されたスタジオで行われる
ヨーガ。
ホットヨーガと同じと思われがちだが、さらにパワーヨー
ガの動きを加え、リンパ節のアポクリン腺という汗腺を刺
激することによって、毒素を多く含んだ汗を大量にかく。
毒素を排出しながら基礎代謝を高められるため、体質改
善やダイエット、またストレス解消に効果的。
1920年代
ゴーラクシャナータ
インド
8、9世紀から徐々に形
作られ、13世紀に大成 世界各国
し、16世紀に体系化。
ハリウッドヨーガ
③現代人のライフスタイルに フィットネスクラブ「TIPNESS」
合わせて考案されたヨーガ
アメリカ
バレエヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
ハワイアンヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
パンクロックヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
ビクラムヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して
いったヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
フィットネスヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
フェニックス・ライジング・
ヨーガセラピー
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
武術ヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
ブリーズィングヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
フローヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
神を信じ、愛することで悟りの境地に達しようとするヨー
ガ。バクティーとは「尊敬を込めた献身」といった意味
で、人格神への信仰を表す。それゆえ愛情のヨーガとも
言われている。帰依する人格神を一心に熱烈に敬愛せ
よという教えが含まれる。
祈りや崇拝、儀式を通じて自らを神に捧げ、無条件の愛
や献身へと向かう。
ハタヨーガと並ぶヨーガの種類で、単体で行うのはま
れ。インドではラージャヨーガ、ジュナーナヨーガ、カルマ
ヨーガ、バクティーヨーガ、マントラヨーガを総合的に行
う
。
数々の流派の源流。ポーズやプラーナヤーマ(調気法)
を実践の中心としたヨガ。
ハタヨーガとは、精神力と生命力の融合のことで、陰と
陽のエネルギーによって生じる力を表す。
宇宙全体に対して、自分の体を小宇宙と考え、その小
宇宙をさまざまに動かして整えていくことで大宇宙との調
和を図るという、まさにヨーガ的な考え方を実践していく
ヨーガ。
左右対称のポーズで胴体部分を強化して歪みを改善
し、細くしなやかな筋肉を作ることができる。「ボディメイ
ク」と「メンタルケア」両方の効果を持ち合わせた究極の
エクササイズ。
1990年代
アメリカ、日本
1970年
世界各国
橋本光・橋本京子
日本
マイケル・リー
1980年代後半
アメリカ
岩崎達也
2004年
日本
ホットヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
アメリカ、日本
マタニティヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
20世紀後半
日本
マントラヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
紀元前800年∼500年
インド
!
1996年
アメリカ
仏教的な気づきと思いやりの精神とアーサ
ヤーマの融合が深まり体系化したもの。
1967年
日本
インド、ヨーロッパ
紀元前800年∼500年
岩盤ヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
キッズヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ ブリン・カレダ
ログラムで構成されるヨーガ
2000年代
クリパルヨーガ
③現代人のライフスタイルに
スワミ・クリパル
合わせて考案されたヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
1970年代
クリヤヨーガ
③現代人のライフスタイルに サットグル・クリヤ・ババジ
合わせて考案されたヨーガ
クンダリニーヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
ヨギ・バジアン
の流派
<世界9大ヨーガの一つ>
アシュタンガの強化版。さまざまなバージョンがある。
世界的なヨーガブームの起爆剤となったパワーヨーガは
インド発祥のヨーガをアメリカ人が自国に持ち帰り、アレ
ンジしたエクササイズ。ボディメイクとメンタル調整を兼ね
るパワフルで現代的なヨーガ。
アシュタンガのダイナミックさに、アイアンガーのポーズを
キープする要素、 場合によってはビクラムヨーガの高い
室温で行うといったそれぞれの特徴を自由に融合し、さ
らに筋肉トレーニングと瞑想的な要素を改良したヨガス
タイル。
アロハミュージックなどをBGMに行うヨーガ。呼吸法やス
トレッチ体操を中心に行い、体の免疫力を高めたリラク
ゼーション効果がある。
20世紀後半
骨盤矯正ヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
40度ほどの室内で、26種類の決められたポーズを続け
て練習するスタイルのヨーガ。ホットヨガの元祖。
柔軟性が高まり、発汗効果が高い。
インド古来のヨーガとアメリカ的なヨーガをベースにして、
日本人向けにアレンジしたヨーガ。ヒーリングヨーガやエ
ナジーヨーガ、パワーヒートヨーガなどの種類がある。
セラピーを目的として作り上げられたヨーガ。
患者は自分からは動かず、セラピストが患者の体を動
かしてさまざまなポーズへと導く。
ヨーガ、ボディワーク、心理療法を組み合わせた手法。
武道にクンダリーニヨーガを取り入れた内攻法
サティヤナンダヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して スワミ・サティヤナンダ・サラスワティ
いったヨーガ
赤ちゃんと母親を対象としたヨーガ。ヨーガの呼吸法に
基づいてベビーマッサージを行うなど、赤ちゃんと母親の
双方に効果がある。もともとはアメリカで母子の触れ合
いを目的として開発されたもの。
締め切った室内で、加湿器やストーブなどをつけて、高
温多湿のスタジオでやるヨーガ。汗を大量にかくので、
デトックス効果がある。また、体を温め血液循環をよくす
るので血行改善にも役立つ。
呼吸法や簡単なポーズを通して、妊婦の心と体のリラッ
クスを図るヨーガ。体力を養い、出産時の機能を高め
る。つわりの時期が治まった4ヶ月ぐらいから始める。
ヨーガの呼吸法を身につけることで出産時の精神的不
安を軽減させる。
意識を集中して、神聖な成句や言葉(マントラ)を繰り返
し唱えたり歌うことを含むヨーガ。日本の真言宗とも深い
かかわりがある。
ハタヨーガと並ぶヨーガの種類で、単体で行うのはま
れ。インドではラージャヨーガ、ジュナーナヨーガ、カルマ
ヨーガ、バクティーヨーガ、マントラヨーガを総合的に行
う
。
産後ヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
!103
!
シヴァーナンダヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して
スワミ・シバナンダ(医師)
いったヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
インド
日本
続ける
流派
ポーズをつなげたスタイルの一般的な名称。
ベビーヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
シンディ・リー
カルマヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
呼吸法を重視したヨーガ。ハタヨーガを基本としたポーズ
と深い呼吸を組み合わせたヨーガ。
深堀真由美
ベースであるアシュタンガヨーガに自由と
たもので、伝統的なヨーガのアーサナを呼
流れるように行うのが特徴。
カラリヨーガ
④他の運動や健康法と融合
されたヨーガ
エアロビクスにセックスピストルズの音楽などを取り入れ
たパンクロックエアロビクスからの影響を受けたヨーガ。
チョードリー・ビクラム
アメリカ
カーマヨーガ
⑥瞑想を中心としたヨーガ
バレエを始めた人やダンサーにおすすめのヨーガ。体を
柔らかくし、深層筋を鍛えるのに効果的。
パワーヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して
いったヨーガ
犬と一緒にするヨーガ。ペットとコミュニケーションを取る
ことで、一体感を感じることができる。
インドの伝承医学のアーユルヴェーダのドクターとしても
活動するギャワリ氏は、ヨーガ本来の健康増進・代替医
療・予防医学等の効能をクラスの中でひもときながら、
ストレス社会を生きる現代人が自らと向き合い、心身と
もに安らぐことのできるポーズや呼吸法を教える。
現代ヨーガの祖クリシュナマチャリヤの教えをもとに考案
されたヨーガ。「個人がヨーガに合わせるのではなく、
ヨーガが個人に合わせるべきだ」というクリシュナマチャ
リヤの教えのもと、ポーズに合わせて呼吸をするのでは
なく、自分の呼吸に合わせてポーズをすることを原則と
する。ポーズを外側から見た「形」ではなく、ポーズをして
いる自分自身が「何を感じているか」を大切にする。
伝統的なハタヨーガをベースにして、マッサージ、タイ式
マッサージ、ヨーガセラピーの技法を加えた、心と体の代
替療法。パートナーと一緒に体を支え合い、伸ばし合う。
紀元前800年∼500年
+ 増え
躍動的なストレッチのウォーミングアップと
拝を重視。
おもに呼吸に焦点を当てる。ポーズをとる
とチャンティング(詠唱)をそれぞれ行う。
特に創設者はいないが、シヴァ・レ
イ、ショーン・コーン、シンディー・
リー、ジェイソン・クランデルなどが代
表的な指導者。
沖ヨーガ
④他の運動や健康法と融合 沖正弘
されたヨーガ
!101
バクティーヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
ハタヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
ヴィンヤサヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
OMヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
火の呼吸と呼ばれるスピーディーな腹式呼吸を用いて、
そのエネルギーを直接刺激し、活性化させるヨーガ。
数ある流派の中でも特にパワフル。西洋で行われてい
るヨーガの大多数と比較すると、宗教色が濃いスタイ
ル。
体位よりも呼吸、チャンティング(詠唱)、瞑想を重視。
そもそもヨガには骨盤を矯正する効果があるが、より骨
盤のゆがみや開きを整えるポーズを中心にしている。
体全体の筋肉を正しく鍛え、骨盤を正常な状態に戻すこ
日本
とで、腰痛や体の様々な不調を緩和し、姿勢も良くな
る。心と体のバランスが取れるようになる。産後の骨盤
のゆがみにも効果的。
「自我の目覚め」を中心とした考えと滞ることのない「エ
ネルギーの流動」を意識したヨガ。
姿勢・呼吸・体内浄化・リラグゼーションを基本とし、
インド、オーストラリ 「ジュナーナヨーガ」「ラージャヨーガ」「クンダリニーヨー
ア、ニュージーランド ガ」「クリヤヨーガ」などを総合的に取り入れたエクササイ
ズを行う。
リラクゼーションの要素が強く、精神のトレーニングに効
果的。
出産後の体調を整え、体を引き締める。母親が赤ちゃん
連れでヨガを行うことにより、安らかな心と健やかな体作
りの効果が得られる。出産で開いてしまった骨盤の引き
締め、授乳姿勢のために閉じがちな胸の筋肉を伸ばし、
日本
下腹部をシェイプアップするようなポーズが中心。
メンタル面では、赤ちゃんと家にこもっている時期に外に
出て息抜きをする、または他の母親との交流により育児
談義も楽しむことで、母親の情緒が安定する。
古代からあるヨーガを西洋医学を否定することなく体系
的にまとめ直した、世界的に広く普及しているヨーガ。
現在主流となっている体を動かすスタイルの肉体派ヨー
インド
ガに対し、精神を重視する「癒しのヨーガ」といわれる。
科学的にも解説されているヨーガであり、日本人から愛
されているヨーガのひとつ。
サティヤナンダヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して スワミ・サティヤナンダ・サラスワティ
いったヨーガ
ヨーロッパ
ヴィニヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して T・K・V・デシカチャー
いったヨーガ
インド、アメリカ
20世紀後半
骨盤矯正ヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
!
インド
インドの伝統的なハタヨーガ、ラージャヨーガ、ジュナー
ナヨーガ、カルマヨーガなどを基本に、中国の陰陽道や
日本の禅や神道、また東洋の伝統的医療法などを、現
代生活に合わせて組み込んだ、総合的、生活的、求道
的なヨーガ。
性愛を学問として論じた「カーマスートラ」に基づいて、性
瞑冥想をするヨーガ。「カーマスートラ」は愛や性交につ
いての傑作としてよく知られている。
カラリパヤットと呼ばれる南インドの伝統武術から、身体
強壮法として体系的にプログラムされたもの。
移動しながらさまざまなポーズを取る。
日々の社会経験の中で、自分勝手な思いやエゴを取り
除いて行動しようとするヨーガ。特に苦しんでいる人に何
かしてあげたいという情熱によって動かされる人のため
のヨーガ。
ハタヨーガと並ぶヨーガの種類で、単体で行うのはま
れ。インドではラージャヨーガ、ジュナーナヨーガ、カルマ
ヨーガ、バクティーヨーガ、マントラヨーガを総合的に行
う
。
岩盤浴とヨーガを合わせたもの。ヨーガの呼吸法やポー
ズなどを組み合わせて、リラックスしながら心も体も健康
にし、さらに美容の効果も目指して行うという目的のも
の。
な流派
シニアヨーガ
⑤目的・属性に合わせたプ
ログラムで構成されるヨーガ
ジュナーナヨーガ
①原点となる主要なヨーガ
の流派
ヴィンヤサヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
OMヨーガ
③現代人のライフスタイルに
合わせて考案されたヨーガ
伝統的
!100
シヴァムクティヨーガ
③現代人のライフスタイルに
デビッド・ライフ、シャロン・ガノン
合わせて考案されたヨーガ
<世界9大ヨーガの一つ>
ヨーロッパ
ヴィニヨーガ
②ハタヨーガを元に発展して T・K・V・デシカチャー
いったヨーガ
インド、欧米
1982年
1920年代
インドの伝統的なハタヨーガ、ラージャヨー
ナヨーガ、カルマヨーガなどを基本に、中
日本の禅や神道、また東洋の伝統的医療法
代生活に合わせて組み込んだ、総合的、
的なヨーガ。
性愛を学問として論じた「カーマスートラ」
瞑冥想をするヨーガ。「カーマスートラ」は
いての傑作としてよく知られている。
カラリパヤットと呼ばれる南インドの伝統武
強壮法として体系的にプログラムされたもの
移動しながらさまざまなポーズを取る。
日々の社会経験の中で、自分勝手な思い
除いて行動しようとするヨーガ。特に苦しん
かしてあげたいという情熱によって動かさ
のヨーガ。
ハタヨーガと並ぶヨーガの種類で、単体で
れ。インドではラージャヨーガ、ジュナーナヨ
ヨーガ、バクティーヨーガ、マントラヨーガ
う
。
岩盤浴とヨーガを合わせたもの。ヨーガの
ズなどを組み合わせて、リラックスしながら
にし、さらに美容の効果も目指して行うとい
の。
アメリカ
子供向けのヨーガ。集中力と柔軟性を養い
ポーズを考案させるなど、右脳教育にもなる
アメリカ
ハタヨーガの仲間。積極的にポーズを行っ
と心のバランスを図る。日常生活で幅広く
代的なヨーガ。
ストレスに流されないヨーガ的な生き方やラ
をいかに日常に取り入れるかということを重
東洋の知恵と西洋の心理療法の知識を融
は自分の心のあり方を知り、見つめ直すよ
アメリカ
肉体を浄化していくことにより、自己治癒
力を引き出すヨーガ。
火の呼吸と呼ばれるスピーディーな腹式呼
そのエネルギーを直接刺激し、活性化させ
数ある流派の中でも特にパワフル。西洋で
インド、アメリカ
るヨーガの大多数と比較すると、宗教色が
ル。
体位よりも呼吸、チャンティング(詠唱)、瞑
そもそもヨガには骨盤を矯正する効果があ
盤のゆがみや開きを整えるポーズを中心に
体全体の筋肉を正しく鍛え、骨盤を正常な
日本
とで、腰痛や体の様々な不調を緩和し、姿
る。心と体のバランスが取れるようになる
のゆがみにも効果的。
「自我の目覚め」を中心とした考えと滞るこ
ネルギーの流動」を意識したヨガ。
姿勢・呼吸・体内浄化・リラグゼーションを基
インド、オーストラリ 「ジュナーナヨーガ」「ラージャヨーガ」「クン
ア、ニュージーランド ガ」「クリヤヨーガ」などを総合的に取り入
ズを行う。
リラクゼーションの要素が強く、精神のトレ
果的。
出産後の体調を整え、体を引き締める。母
連れでヨガを行うことにより、安らかな心と
りの効果が得られる。出産で開いてしまっ
締め、授乳姿勢のために閉じがちな胸の筋
日本
下腹部をシェイプアップするようなポーズが
メンタル面では、赤ちゃんと家にこもってい
出て息抜きをする、または他の母親との交
談義も楽しむことで、母親の情緒が安定す
古代からあるヨーガを西洋医学を否定する
的にまとめ直した、世界的に広く普及してい
現在主流となっている体を動かすスタイル
インド
ガに対し、精神を重視する「癒しのヨーガ」
科学的にも解説されているヨーガであり、
されているヨーガのひとつ。
YOGA FOR CANCER
ポーズ 呼吸 瞑想 内観 善行 休息
ヨガの手法
YOGA FOR CANCER
全てのヨガが
安全とは限らない
食べ物と同じ
Yogaに関する医学論文 3,466編
PubMed (1948-2016)
‘60
‘70
‘80
‘90
‘00
‘10
‘16
YOGA FOR CANCER
増え続ける研究
Yoga 3466 事例
yoga Cancer 297事例
Yoga Breast Cancer
137 事例
Yogaに関する医学論文3,466編
Yoga とがんに関する医学論文297編
Yoga と乳がんに関する医学論文137編
PubMed (1948-2016)
乳がん
137
297
YOGA FOR CANCER
乳がんサバイバーのためのヨガのパイロット(探
索的)試験:身体的、精神的ベネフィット
A pilot study of yoga for breast cancer survivors: Physical and psychological
benefits
PSYCHOONCOLOGY 2006;15:891-897.
2CULOS-REED SN, CARLSON LE, DAROUX LM, HATELY-ALDOUS S:
PubMed
Abstract
Psychooncology. 2006 Oct;15(10):891-7.
A pilot study of yoga for breast cancer survivors: physical and
psychological benefits.
Culos-Reed SN1, Carlson LE, Daroux LM, Hately-Aldous S.
Author information
Abstract
▸ 公表年・国 : 2006年 カナダ
▸ 目的:7週間のヨガプログラムががんサバイバー
の身体的・精神的ベネフィットにもたらす影響を
調査するために実施
▸ 対象:乳がんの患者38名 (ヨガ群 20例、コ
ントロール群 18例)
▸ 介入方法:7週間 75分ヨガクラス / 週
▸ 評価項目:全般的QOL, 心理機能、下痢の改善
BACKGROUND: Physical activity provides a number of physical and psychological benefits
to cancer survivors, including lessening the impact of detrimental cancer-related symptoms
and treatment side-effects (e.g. fatigue, nausea), and improving overall well-being and quality of
life. The purpose of the present pilot study was to examine the physical and psychological
benefits afforded by a 7-week yoga program for cancer survivors.
METHOD: Eligible participants (per-screened with PAR-Q/PAR-MED-X) were randomly assigned
to either the intervention (n=20) or control group (n=18). All participants completed pre- and
post-testing assessments immediately before and after the yoga program, respectively.
RESULTS: The yoga program participants (M age=51.18 (10.33); 92% female) included
primarily breast cancer survivors, on average 55.95 (54.39) months post-diagnosis. Significant
differences between the intervention and the control group at post-intervention were seen only in
psychosocial (i.e. global quality of life, emotional function, and diarrhea) variables (all p's <0.05).
There were also trends for group differences, in the hypothesized directions, for the psychosocial
variables of emotional irritability, gastrointestinal symptoms, cognitive disorganization, mood
disturbance, tension, depression, and confusion (all p's <0.10). Finally, there were also
significant improvements in both the program participants and the controls from pre- to postintervention on a number of physical fitness variables.
CONCLUSIONS: These initial findings suggest that yoga has significant potential and should be
further explored as a beneficial physical activity option for cancer survivors. Future research
might attempt to include a broader range of participants (e.g. other types of cancer diagnoses,
male subjects), a larger sample size, and a longer program duration in an RCT.
PMID: 16374892 [PubMed - indexed for MEDLINE]
Publication Types, MeSH Terms
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▸ 結果:イライラ、胃腸症状、思考の混乱の改善傾
向緊張、抑うつ、混乱が減少
YOGA FOR CANCER
乳がんサバイバーに対するヨガの炎症、気分、
疲労へのインパクト:無作為化比較対照試験
A YOGA'S IMPACT ON INFLAMMATION, MOOD, AND FATIGUE IN BREAST
CANCER SURVIVORS: A RANDOMIZED CONTROLLED TRIAL.
A randomized controlled trial. 2014;32:1040-1049
Kiecolt-Glaser JK, Bennett JM, Andridge R, Peng J, Shapiro CL, Malarkey WB,
Emery CF, Layman R, Mrozek EE, Glaser R
PubMed
Abstract
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See 1 citation found by title matching your search:
J Clin Oncol. 2014 Apr 1;32(10):1040-9. doi: 10.1200/JCO.2013.51.8860. Epub 2014 Jan 27.
Yoga's impact on inflammation, mood, and fatigue in breast cancer
survivors: a randomized controlled trial.
Kiecolt-Glaser JK1, Bennett JM, Andridge R, Peng J, Shapiro CL, Malarkey WB, Emery CF, Layman R,
Mrozek EE, Glaser R.
Author information
Abstract
▸
公表年・国:2014年 US オハイオ州立大学総合がんセンター
▸
目的:炎症、気分、疲労へのヨガのインパクトを調査する
▸
対象:乳がんサバイバー200人(ヨガ群100人、コントロール群100人)
▸
介入方法:週2回90分のヨガクラスを3ヶ月
▸
評価項目:炎症性マーカー、疲労感、活力
▸
結果:疲労感↓、活力↑、 各炎症マーカー↓
▸
練習量が多い参加者ほど、結果は良好
PURPOSE: To evaluate yoga's impact on inflammation, mood, and fatigue.
PATIENTS AND METHODS: A randomized controlled 3-month trial was conducted with two
post-treatment assessments of 200 breast cancer survivors assigned to either 12 weeks of 90minute twice per week hatha yoga classes or a wait-list control. The main outcome measures
were lipopolysaccharide-stimulated production of proinflammatory cytokines interleukin-6 (IL-6),
tumor necrosis factor alpha (TNF-α), and interleukin-1β (IL-1β), and scores on the
Multidimensional Fatigue Symptom Inventory-Short Form (MFSI-SF), the vitality scale from the
Medical Outcomes Study 36-item Short Form (SF-36), and the Center for Epidemiological
Studies-Depression (CES-D) scale.
RESULTS: Immediately post-treatment, fatigue was not lower (P > .05) but vitality was higher (P
= .01) in the yoga group compared with the control group. At 3 months post-treatment, fatigue
was lower in the yoga group (P = .002), vitality was higher (P = .01), and IL-6 (P = .027), TNF-α
(P = .027), and IL-1β (P = .037) were lower for yoga participants compared with the control
group. Groups did not differ on depression at either time (P > .2). Planned secondary analyses
showed that the frequency of yoga practice had stronger associations with fatigue at both posttreatment visits (P = .019; P < .001), as well as vitality (P = .016; P = .0045), but not depression
(P > .05) than simple group assignment; more frequent practice produced larger changes. At 3
months post-treatment, increasing yoga practice also led to a decrease in IL-6 (P = .01) and IL1β (P = .03) production but not in TNF-α production (P > .05).
CONCLUSION: Chronic inflammation may fuel declines in physical function leading to frailty
and disability. If yoga dampens or limits both fatigue and inflammation, then regular practice
could have substantial health benefits.
TRIAL REGISTRATION: ClinicalTrials.gov NCT00486525.
▸
呼吸法と瞑想が重要
▸
睡眠の質が有意に改善
PMID: 24470004 [PubMed - indexed for MEDLINE] PMCID: PMC3965259
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YOGA FOR CANCER
心理的苦痛を抱えた乳がん生存者へのマインドフルネスベー
スの癌の回復(MBCR)と集団表現療法 EXPRESSIVE サポートグルー
プ(SET)の有効性を比較
PubMed
Abstract
A MINDFULNESS-BASED CANCER RECOVERY AND SUPPORTIVE-EXPRESSIVE THERAPY
MAINTAIN TELOMERE LENGTH RELATIVE TO CONTROLS IN DISTRESSED
BREAST CANCER SURVIVORS.
CANCER 2015;121-3: 476–484,CARLSON L,BEATTIE T,GIESE-DAVIS J,FARIS
P,TAMAGAWA R,FICK R,DEGELMAN E ANDSPECA M:1
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J Clin Oncol. 2014 Apr 1;32(10):1040-9. doi: 10.1200/JCO.2013.51.8860. Epub 2014 Jan 27.
Yoga's impact on inflammation, mood, and fatigue in breast cancer
survivors: a randomized controlled trial.
Kiecolt-Glaser JK1, Bennett JM, Andridge R, Peng J, Shapiro CL, Malarkey WB, Emery CF, Layman R,
Mrozek EE, Glaser R.
Author information
Abstract
PURPOSE: To evaluate yoga's impact on inflammation, mood, and fatigue.
▸ 公表年・国:2015年 カナダ
▸ 目的:最低限の介入(1日のストレスマネジメントセミナー)
で、乳がんサバイバーのテロメアの長さに対するマインドフルネ
ス療法と集団表現療法の効果を比較する無作為化比較対照試験
▸ 対象:心理的苦痛を抱えた乳がん患者88名
▸ 介入方法:マインドフルネス療法(瞑想とハタヨガ)(8w)と集団
表現療法(12w)
▸ 評価項目:相対的テロメアの長さ、テロメア/シングルコピー遺
伝子の比率、生活行動、活力など
▸ 結果:心理社会的アウトカムの改善
▸ 気分、唾液コルチゾール値、ストレス、QoL、社会的支援
PATIENTS AND METHODS: A randomized controlled 3-month trial was conducted with two
post-treatment assessments of 200 breast cancer survivors assigned to either 12 weeks of 90minute twice per week hatha yoga classes or a wait-list control. The main outcome measures
were lipopolysaccharide-stimulated production of proinflammatory cytokines interleukin-6 (IL-6),
tumor necrosis factor alpha (TNF-α), and interleukin-1β (IL-1β), and scores on the
Multidimensional Fatigue Symptom Inventory-Short Form (MFSI-SF), the vitality scale from the
Medical Outcomes Study 36-item Short Form (SF-36), and the Center for Epidemiological
Studies-Depression (CES-D) scale.
RESULTS: Immediately post-treatment, fatigue was not lower (P > .05) but vitality was higher (P
= .01) in the yoga group compared with the control group. At 3 months post-treatment, fatigue
was lower in the yoga group (P = .002), vitality was higher (P = .01), and IL-6 (P = .027), TNF-α
(P = .027), and IL-1β (P = .037) were lower for yoga participants compared with the control
group. Groups did not differ on depression at either time (P > .2). Planned secondary analyses
showed that the frequency of yoga practice had stronger associations with fatigue at both posttreatment visits (P = .019; P < .001), as well as vitality (P = .016; P = .0045), but not depression
(P > .05) than simple group assignment; more frequent practice produced larger changes. At 3
months post-treatment, increasing yoga practice also led to a decrease in IL-6 (P = .01) and IL1β (P = .03) production but not in TNF-α production (P > .05).
CONCLUSION: Chronic inflammation may fuel declines in physical function leading to frailty
and disability. If yoga dampens or limits both fatigue and inflammation, then regular practice
could have substantial health benefits.
TRIAL REGISTRATION: ClinicalTrials.gov NCT00486525.
PMID: 24470004 [PubMed - indexed for MEDLINE] PMCID: PMC3965259
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YOGA FOR CANCER
日本人乳がんサバイバーに対するヨガ介入プログ
ラムの作用機序に関する研究
YOGA, FATIGUE, AND REGULAR PHYSICAL ACTIVITY AMONG JAPANESE BREAST
CANCER SURVIVORS
日本人乳がんサバイバーに対する
ヨガ介入プログラムの作用機序に関する研究
Yayoi Yamauchi , Yoshio Nakamura
▸ 2016年 山内やよい 先生
スポーツビジネス研究領域
5011A078-4 山内
研究指導教員:中村 好男 教授
やよい
POMS の分析に RVI を導入したところ、サバイバー個々
【背景】
日本人女性にとって、部位別罹患率トップのがんは
乳がんである。近年、検診による早期発見や治療法の
進歩により、がん患者の生存期間は伸びている。がん
▸ 早稲田大学スポーツビジネス研究領域 の告知を受け、治療の副作用を抱えながら生活するが
んサバイバーの生活の質の維持や倦怠感の改善が必要
とされている。
【目的】
▸ 研究指導教員 中村好男 先生 ▸ 介入方法:75 分間/週一回 12回
の QOL を向上させ得る 2 つの機序がある。
1 回のヨガセッションへの参加により、
RVI が増加する対象者は、ネガティブな気分(Vigor
を除く全尺度)で得点が減少(改善方向)する。
RVI が増加しない者、および悪くなる対象者は、
「F:疲労」「C:混乱」に変化がない、もしくは
増加(悪化)する。
これらの特徴を示すサバイバーは中期変容で測定し
乳がんサバイバーにヨガを処方することで、サバイ
た CFS(倦怠感)の改善がみられず、むしろ悪化傾向を
示すことも確認できた。このことは、POMS の測定結果
不安・抑うつ、身体活動量にどのような変容が、どの
からその下位尺度である「F:疲労」「C:混乱」、お
ような作用機序によってもたらされるか明らかにする。
よび RVI を読み取れば、CFS で計測される中期的倦怠感
またその測定法と分析方法について考察する。
の変容に対するヨガの介入効果を事前に予測できる可
【方法】
能性を示すものである。RVI が増加しない、あるいは悪
対象:乳がんの最終治療から 3 か月以上経過した 20 歳
くなる者に共通する因子として、①抗がん剤治療、②
以上の女性で継続的なヨガの実践歴がないもの。
術式(温存)、③診断からの期間が 20 ヶ月以下、を挙
介入:週 1 回 75 分間のヨガセッションを全 12 回。
げられる。
また、特に「D:抑うつ」が増加する者は、「Vigor:
復過程
活気」素点が減少するという顕著な特徴が見出された。
測定項目:POMS、CFS、FACT-B、HADS、歩数、座業時間、
他方、「Vigor:活気」素点は中期変容における QOL の
インタビューによる心的回復ステージ
改善と相関の強い因子であるであることが明らかにな
測定タイミング:介入開始 1w前(T1)、介入終了時(T2)、
った。
フォローアップ期間(12w)終了時(T3)
【結果と考察】
POMS 短縮版の分析方法の考案
▸ 1ヨガによる気分の改善をトリガーとして、身体活
できた。
バーの短期的な気分、ならびに中期的な倦怠感、QOL、
アウトカム:気分、倦怠感、QOL、身体活動量、心的回
▸ 結論 ヨガ介入プログラムには日本人乳がんサバイバー
の変容を効率良く抽出し、詳細に明らかにすることが
POMS の 単 一 評 価 量 と し て RVI(Relative Vigor
Index:相対活性指数)を考案した。RVI によれば、POMS
手引等に示された波形解釈のエッセンスに基づき、デ
動 量の増加、 怠感の改善を通して QOL の向上へ
ータを客観的且つ一貫性を持って取り扱うことができ
と繋がる機序。
短期的気分の変容(研究Ⅰ&Ⅰb )
る。従来多用されている TMD(Total mood disturbance)
の弱点を解消する新しい尺度である。
ヨガ介入による気分の改善効果には術式依存性があ
るという確かな傾向を確認できた。
質問紙 CFS による倦怠感の測定(研究Ⅱ)
CFS の測定から得られた結果を解析したところ、介
入期間[T1-T2]に CFS の下位尺度である身体的倦怠感の
悪化傾向を最も強く示した 5 名は、POMS-RVI の減少を
示した全 5 人に一致していることが確認できた。この
事実は POMS-RVI を、身体的倦怠感の介入効果を予測す
るための変数として利用できるという可能性を示唆し
ている。CFS に関する下位尺度の改善量によって対象者
▸ 2罹患からの心的回復過程において、ヨガ介 入がそ
のプロセスを進展させ、QOL 向上へと導く機序。 ごとに順位付け、その順位の合計値を対象者の総合順
1 回のヨガセッション前後で POMS 短縮版による気分
位としてリストアップすると、治療の副作用としての
の変化を測定した結果、ヨガは,ネガティブな気分を軽
「痛み」のある者が RVI 減少者と並んで現れる。「痛
減し、サバイバーの内面に抑圧されている活気(Vigor)
み」の自覚は、CFS 測定量に対して、RVI の減少と同じ
を引き出す効果のあることを強く示唆する結果を得た。
影響を及ぼす重大因子であることが示唆された。
ご利用にあたって(文献調査委員会と利益相反関連事項)
ご意見・ご感想
http://www.ejim.ncgg.go.jp
ホーム > 構造化抄録 > ヨガ
構造化抄録
ヨガ
漢方
平成24-26年度厚生労働省科学研究費補助金「地域医療基盤開発推進研究事業」(研究代表者:岡
孝和)によって作成されたヨガのエビデンスレポート(構造化抄録)集です。
鍼灸
あんま・マッサージ・指圧(あマ指)
ヨガ
平成24-26年度厚生労働省
科学研究費補助金
感染症(3件)
新生物(35件)
内分泌、栄養および代謝疾患​(17
地域医療基盤開発推進研究事業
件)
精神および行動の障害(41件)
神経系の疾患(15件)
研究代表者
眼および附属器の疾患(1件)
循環器系の疾患(26件)
呼吸器系の疾患(15件)
消化器系の疾患(4件)
筋骨格系および​結合組織の疾患(32
件)
尿路性器系の疾患(15件)
妊娠、分娩および産褥(12件)
岡 孝和 医師(九州大学)
損傷、中毒および その他の外因の影
■ヨガ利用ガイド
響(1件)
ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイドになります。
健常者(74件)
併せて参考にしてみてください。
その他(1件)
ヨガ利用ガイド(医療者用)
ヨガ利用ガイド(患者用)
【補足説明】
このエビデンスレポート集は、平成24-26年度厚生労働省科学研究費補助金「地域医療基盤開
発推進研究事業」(研究代表者:岡孝和)によって作成されたもののうち、ヨガに関するラン
ダム化比較試験のデータを収集・整理したものです。 さらに詳細な情報を知りたい場合は、
以下のリンクを参照してください。
ヨガの
エビデンスレポート
ヨガの有用性に関するエビデンス
公開日:2016年2月24日
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社会および己への気づき↑
心の平穏↑
心理的自己効力感↑
認知↑
柔軟性↑
強さ↑
心肺能力↑
身体的自己効力感↑
行動 精神状態 健康 パフォーマンス
気分↑健康感↑情緒不安定↓
前向きな行動↑後向きな行動↓
認知↑パフォーマンス↑人間関係↑QOL↑
2015 SYTAR PhD Sat Bir Karsa
YOGA FOR CANCER
気づき > 呼吸 > 動き
動き > 呼吸 > 気づき
ヨガの本質
今日の自分に
必要な
ヨガを
Just for Today
YOGA FOR CANCER
ヨガが与える影響
▸ コルチゾールを下げる
▸ 自律神経を整える
▸ 睡眠の質を上げる
▸ マインドフルネス(今への感謝)
▸ 満たされていることに気づく(承認欲求)
▸ 神経の可塑性に働きかけ、考え方のパターンを変化
させる
(メディカルヨガ(ヨガの処方箋)Dr. Timothy McCall より)
人を信じられ、自分を信じられ、
尊厳を持ち、感謝の気持ちで
生きていられたら
心はガンに負けていない
¥0
一度覚えて
しまえば
ヨガは
お金が
かからない!
カードは全部で3種類
動画情報
全国に広がる輪
乳がんに配慮した
ヨガクラス
患者さんの
立場で
伝えていくヨガ
希望と
可能性
乳がん ヨガ ティーチャートレーニング
YOGA FOR CANCER
街のクラスに参加してみよう
三か条
▸腕に負担をかけない
▸疲れすぎないように
▸「ねばならない」を手放して
ご静聴ありがとうございました
ルナワークス
日本ヨガメディカル協会 代表理事 岡部 朋子 E-RYT 500
謝辞 がん研有明病院 大野真司先生
早稲田大学大学院 山内やよい先生
がんクラス向上委員会の皆さまにこの場をお借りして御礼申し上げます。