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委員会、グループ、クラブに関するガイド
世界の政治指導者や代表は、様々な議論の場や機関を通し、国際通貨基金
(IMF)の活動を形作ります。世界の金融市場や各国での出来事に対する世
界レベルでの協調対応の中心にある IMF にとり、これらグループによる活
動の内容やあり方を理解することは重要です。
国際通貨金融委員会
合同開発委員会
G7(先進7カ国グループ)
G10(先進 10 カ国グループ)
G15(途上国 15 カ国グループ)
G20(20 カ国・地域)
G24(24 カ国グループ)
G77(77 カ国グループ)
金融安定理事会
債権国クラブ
アーカイブ:
G5(先進 5 カ国グループ)
G8(8 カ国グループ)
G22(22 カ国グループ)
G33(33 カ国グループ)
国際通貨金融委員会
国際通貨金融委員会(IMFC)は、国際通貨・金融システムの監督・管理に関し、システム
に混乱を引き起こしかねない顕在化しつつある事象への対応策を含めて、IMF の総務会へ助
言および報告を行います。また、理事会による IMF 協定の改正案を協議し、総務会の関心事
を含めたその他の関連事項について助言を行います。IMFC には公式な意思決定権がありま
せんが、実際には IMF の作業や方針に戦略的な方向性を与える鍵となっています。
通常 IMFC は、年に 2 度、9 月或いは 10 月の世銀・IMF 年次総会と、3 月或いは 4 月の春季
会合の開催時に開かれます。それぞれの会合では、専務理事が作成する課題・計画の草案を
理事会で協議してから IMFC 議長が承認し、これを会合で IMFC が正式に採択します。会合
の終了時には、見解をまとめたコミュニケ(声明)を発表します。コミュニケは、次回の春
季会合あるいは年次総会までの向こう半年間の IMF のワークプログラムの指針となります。
IMFC の規模と構成は、理事会の規模と構成を反映しています。中央銀行総裁または大臣級の
24 名の委員が IMFC を構成しています。委員は、IMF の 188 加盟国の総務から選出されます。
すなわち、理事を任命した各加盟国・選任した各加盟国グループが IMFC の委員を任命しま
コミュニケーション局 ワシントン D.C. 20431  電話 202-623-7300  ファックス 202-623-6278
URL: http://www.imf.org/external/np/exr/facts/groups.htm
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す。現在 IMFC 議長は、2011 年 3 月に選出されたシンガポール副首相兼財務相のターマン・
シャンムガラトナム氏が務めています。IMFC は、議長の選出を含めてコンセンサス方式を採
用しています。2007 年以降に選出された IMFC 議長の任期は 3 年となっていますが、現在任
期についての正式な規定はありません。世界銀行を含む複数の国際機関が、IMFC の会合にオ
ブザーバーとして参加します。
IMFC 委員
現メンバーの国籍:
シンガポール(議長)
アルジェリア
アルゼンチン
オーストリア
オランダ
ブラジル
カナダ
中国
フランス
ガボン
ドイツ
インド
イタリア
日本
韓国
タイ
ロシア
サウジアラビア
ナイジェリア
メキシコ
フィンランド
スイス
アラブ首長国連邦
英国
米国
合同開発委員会
合同開発委員会として知られている「発展途上国への実質的資源の移転に関する世界銀行お
よび国際通貨基金総務会の大臣級合同委員会」は、開発に関連する重要事項、および途上国
の経済発展を促すうえで不可欠な財源について、IMF と世銀の総務会へ助言を行うことを目
的に、1974 年 10 月に設置されました。合同開発委員会は通常年に 2 度、IMFC の会合に引
き続き開催されます。
委員会は、IMF と世銀の全加盟国を代表する 25 名より構成されます(通常は、財務或いは
開発担当大臣)。現在、議長は、ポーランド国立銀行のマレック・ベルカ総裁が務めていま
す。
合同開発委員会 委員
ポーランド(議長)
オーストラリア
バーレーン
ベルギー
ブラジル
カナダ
チリ
中国
コートジボワール
フランス
ドイツ
アイスランド
インド
イタリア
日本
メキシコ
モロッコ
オランダ
ロシア
サウジアラビア
南アフリカ
スイス
スペイン
タイ
英国
米国
ザンビア
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先進 7 カ国グループ
先進7カ国グループ(G7)は、1975 年に最初の年次経済サミットを開催しました(元首・
政府のトップレベル)。財務大臣・中央銀行総裁レベルでは、1986 年~1987 年にかけ、特
に、G5 とカナダの合意に続き G7 が承認した 1987 年 2 月のルーブル合意の後に、主要な政
策協調グループとして G5 を G7 が引き継ぎました。1987 年以降、G7 の財務相・中央銀行
総裁は、世界経済の動向の監視および経済政策の評価のため、少なくとも年に 2 度会合を開
いています。IMF 専務理事は、通常招待ベースで、G7 財務相・中央銀行総裁のサーベイラ
ンスに関する協議に参加します。G7 は主要先進国間の経済および金融の協議の場としての
役割を引き続き果たしています。
G7 参加国
カナダ
フランス
ドイツ
イタリア
日本
英国
米国
先進 10 カ国グループ
先進 10 カ国グループ(G10)は、一般借入取極(GAB)への参加に同意した国々を示しま
す。GAB とは、IMF の財源が、加盟国のニーズを下回ると推定される場合に発動すること
ができる、補完的な借入取極です。GAB は、IMF の加盟 8 カ国政府(ベルギー、カナダ、
フランス、イタリア、日本、オランダ、英国、米国)および 2 加盟国の中央銀行(ドイツ、
スウェーデン)が、参加国(特定の状況では、非参加国も含む)による IMF 資金引き出しの
ための財源を整えるとした合意を受け、1962 年に締結されました。1964 年に GAB は、当
時 IMF 非加盟国であったスイスの参加により強化されました1。しかし、名称は G10 に据え
置かれています。結成当初より、G10 は、1969 年の特別引出権(SDR)の創設につながっ
た報告書を発表するなど、IMF との関与を拡大しました。また、ブレトンウッズ体制の崩壊
の後の 1971 年 12 月のスミソニアン合意につながった協議の場でもありました。国際決済
銀行(BIS)、欧州委員会、IMF、および OECD は G10 の活動の公式なオブザーバーを務め
る国際機関です。
G10 参加国
ベルギー
カナダ
フランス
ドイツ
イタリア
日本
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オランダ
スウェーデン
スイス
英国
米国
IMF には、新規借入取極(NAB)(1998 年 11 月発効)と呼ばれる、加盟国や他機関との 一連の信用取極もあ
ります。2011 年 3 月、NAB 参加国は、NAB を最大 3,675 億 SDR(約 5,600 億ドル)まで拡大することを批准し
ました。全ての新規参加国が拡大 NAB 承認の正式プロセスを完了した時点で、拡大が事実上実現します。2011
年 11 月ポーランドが加盟し、NAB の規模は合計 3,700 億 SDR(約 5,650 億ドル)となりました。
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途上国 15 カ国グループ
途上国 15 カ国グループ(G15)は、1989 年 9 月、当時のユーゴスラビア・ベオグラードで
開催された第 9 回非同盟諸国首脳会議で結成されました。更なる成長と繁栄の実現という共
通の目標のもと、投資、貿易、技術の分野での途上国間の協力を重視する、ラテンアメリカ、
アフリカおよびアジアの各国が集っています。G15 の参加国は、以降 17 カ国まで拡大しま
したが、名称に変更はありません。
G15 参加国
アルジェリア
アルゼンチン
ブラジル
チリ
エジプト
インド
インドネシア
イラン
ジャマイカ
ケニア
マレーシア
メキシコ
ナイジェリア
セネガル
スリランカ
ベネズエラ
ジンバブエ
20 カ国・地域
主要先進・新興市場国・地域からなるグループである 20 カ国・地域は、近年世界経済・金
融の政策課題に関する議論において影響力が増しています。G20 は、1990 年代後半に生じ
た金融危機を受け、参加国間の政策協調を強化し、金融の安定性を促進し、国際金融アーキ
テクチャーを近代化することを目的として 1999 年に結成されました。結成以後、G20 は次
第に国際経済協力の重要なメカニズムとなっていきました。
世界経済危機が展開するなか、2008 年 11 月と 2009 年 4 月・9 月に G20 元首および政府の
トップが会合を開くなど、G20 は世界経済を巡り一段と積極的な役割を担うようになり、最
終的に、ピッツバーグ・サミットで G20 首脳が、G20 を「我々の国際経済協力に関する第
一のフォーラム」として指定するに至りました。 G20 が協議するテーマの範囲は多岐にわ
たりますが、ほとんどの場合 IMF の政策が討議の中心となっています。世界経済成長と国際
通貨・金融の安定性に関連する問題(例えば、国際通貨制度の改革、クォータとガバナンス、
グローバル金融のセーフティ・ネット)について、G20 では IMF での協議と並行して、と
きには先行して討議が行われます。G20 参加国の過半数が、IMF において IMFC と理事の地
位を占めています。G20 参加国間で達した合意は、IMF における法的地位や拘束力がないも
のの、IMF の意志決定プロセスで大きな重要性を持ちます。
G7およびその他の主要12カ国の財務大臣および中央銀行総裁、議長国(交代制)が代表す
る欧州連合(EU)、並びに欧州中央銀行(ECB)がG20の構成メンバーです。世界経済の
協議の場であるG20と諸機関の連携を確保すべく、IMF専務理事、世界銀行総裁、IMFCおよ
び合同開発委員会の議長も、G20の会議に職権上の資格において参加します。2014年はオー
ストラリアが議長国となっており、2015年はトルコがその任を務めます。
G20 メンバー
アルゼンチン
オーストラリア
ブラジル
カナダ
中国
フランス
ドイツ
インド
インドネシア
イタリア
日本
韓国
メキシコ
ロシア
サウジアラビア
南アフリカ
トルコ
英国
米国
欧州連合
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24 カ国グループ
24 カ国グループ(G24)は、当初は G77 の一部でしたが、国際通貨・開発金融関連事項に
関する新興市場国・途上国の立場を調整し、なかでもブレトンウッズ組織である IMF と世界
銀行の IMFC や合同開発委員会の会議で、各国の利益を確実かつ適切に代表することを目的
に 1971 年に結成されました。「国際通貨及び開発案件に関する 24 カ国政府間グループ」
を正式名称とするこのグループは、IMF 関連機関ではありませんが、IMF が事務局の業務を
行っています。G24 参加国の大臣は通常年に 2 度、IMFC と合同開発委員会が開かれる前に
会合を開きます。G24 参加国は厳格に 24 カ国に限定されていますが、G77 に参加するあら
ゆる途上国が協議にオブザーバーとして参加することができます。中国は 1981 年より「特
別招待国」として参加しています。G24 の現在の議長は、エジプトの国際協力大臣が務めて
います。
G24 参加国
アルジェリア
アルゼンチン
ブラジル
コロンビア
コンゴ民主共和国
コートジボワール
エジプト
エチオピア
ガボン
ガーナ
グアテマラ
インド
イラン
レバノン
メキシコ
ナイジェリア
パキスタン
ペルー
フィリピン
南アフリカ
スリランカ
シリア
トリニダード・トバコ
ベネズエラ
77 カ国グループ
1964 年 6 月 15 日、ジュネーブでの第 1 回国連貿易開発会議(UNCTAD)の終了時に「77
カ国共同宣言」が採択され、77 カ国グループ(G77)が結成されました。これは、参加国全
体の経済面での利益を明確に示しかつ促進するとともに、国連システムにおける世界経済の
主要事項全般を巡る合同交渉能力の強化を図ったものです。 G77 参加国は 132 カ国まで
拡大しましたが、その歴史的意義を踏まえ名称は据え置かれています。議長国は、地域ベー
スで交代制となっており(アフリカ、アジア、ラテンアメリカ、およびカリブ海諸国)任期
は 1 年です。2013 年の議長国はフィジーで、ニューヨークにてその任を務めています。
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G77 参加国
アフガニスタン
アルジェリア
アンゴラ
アンティグア・バーブーダ
アルゼンチン
バハマ
バーレーン
バングラデシュ
バルバドス
ベリーズ
ベナン
ブータン
ボリビア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ボツワナ
ブラジル
ブルネイ
ブルキナファソ
ブルンジ
カンボジア
カメルーン
カーボヴェルデ
中央アフリカ
チャド
チリ
中国
コロンビア
コモロ
コンゴ民主共和国
コンゴ共和国
コスタリカ
コートジボワール
キューバ
ジブチ
ドミニカ
ドミニカ共和国
エクアドル
エジプト
エルサルバドル
赤道ギニア
エリトリア
エチオピア
フィジー
ガボン
ガンビア
ガーナ
グアテマラ
ギニア
ギニアビサウ
ガイアナ
ハイチ
ホンジュラス
インド
インドネシア
イラン
イラク
ジャマイカ
ヨルダン
ケニア
北朝鮮
クウェート
ラオス
レバノン
レソト
リベリア
リビア
マダガスカル
マラウイ
マレーシア
モルディブ
マリ
マーシャル諸島
モーリタニア
モーリシャス
ミクロネシア
モンゴル
モロッコ
モザンビーク
ミャンマー
ナミビア
ネパール
ニカラグア
ニジェール
ナイジェリア
オマーン
パキスタン
パレスチナ
パナマ
パプアニューギニア
パラグアイ
ペルー
フィリピン
カタール
ルワンダ
セントクリストファー・ネーヴ
ィス
セントルシア
セントビンセント及びグレナデ
ィーン諸島
サモア
サントメ・プリンシペ
サウジアラビア
セネガル
セーシェル
シエラレオネ
シンガポール
ソロモン諸島
ソマリア
南アフリカ
スリランカ
スーダン
スリナム
スワジランド
シリア
タジキスタン
タンザニア
タイ
東ティモール
トーゴ
トンガ
トリニダード・トバコ
チュニジア
トルクメニスタン
ウガンダ
アラブ首長国連邦
ウルグアイ
バヌアツ
ベネズエラ
ベトナム
イエメン
ザンビア
ジンバブエ
金融安定理事会
2009 年 4 月 G20 首脳は、金融市場のサーベイランスを強化するとして、金融安定化フォー
ラム(FSF)の拡大を決定、新たに金融安定理事会(FSB)が誕生しました。全 G20 参加国、
FSF のメンバー、スペイン、欧州委員会(EC)などがメンバーになっています。
FSB は、金融市場の機能の改善を支えるとともに、金融の安定性維持の責任当局間の情報の
共有と国際協力の強化を通し、システミックリスクの低減を図ることを目的としています。
FSF は、1999 年 4 月 14 日の IMF の本部での初会合の後、半年に 1 度会合を開いていまし
た。1999 年 9 月に IMFC のオブザーバーとなりました。
FSB の議長は、カナダ銀行の総裁を務め、2013 年 7 月 1 日からはイングランド銀行の総裁を
務めるマーク・カーニー氏です。FSB は、総会、諮問委員会、および必要に応じたその他の委
員会やサブグループに加え、スイスのバーゼルにある事務局から成っており、総会が FSB の意
思決定機関としての機能を果たします。総会には、メンバー国の財務省、中央銀行、監督当局
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の長、主な基準設定機関や中央銀行の委員会の議長、および国際金融機関(国際決済銀行、欧
州中央銀行、欧州委員会、国際通貨基金、経済協力開発機構、世界銀行)の上級代表が参加し
ます。諮問委員会は、次回総会までの間、FSB が決定した方針を維持すべく業務に関する指針
を示します。諮問委員会の構成は議長の提案を基に、総会で決定します。総会は、必要に応じ
常設委員会および作業部会を設置することができます。
金融安定理事会メンバー
議長 (1)
メンバー国当局 (24)
国際金融機関 (6)
国際的規制・監督のグループ (6)
中央銀行の専門家による委員会 (2)
債権国クラブ
パリ・クラブ
パリ・クラブ返済困難に直面している債務国のための、協調的かつ持続的な解決策を検討す
る、先進国を中心とした公的債権国の非公式グループです。パリ・クラブ参加債権国は、定
められた期間または設定日から債務返済の繰延あるいは削減の形で債務国に対して債務救済
措置をとっています。同クラブには法的根拠はありませんが、参加国は債務の繰延に関する
協調的な合意を迅速かつ効果的に実現するための、一連の規則および原則に合意します。こ
の任意的な団体は、アルゼンチンが公的債権国とのパリでの会合に合意した 1956 年に結成
されました。以降今日に至るまで、パリ・クラブと関連アドホックグループは、90 の債務
国を対象に 429 の取極を締結してきました。通常、繰延合意資格を得るにあたり、債務国が
IMF 支援プログラムを実施している必要があることから、パリ・クラブと IMF は幅広い交流
を持っています。
ロンドン・クラブ
ロンドン・クラブは、商業銀行の非公式団体であり、債務国政府への貸付に関する交渉を行
います。ロンドン・クラブは、債務者がプロセスを開始した後「諮問委員会」を設置します。
主要な金融機関が同委員会の議長を務め、他の貸付を行っている機関の代表が参加します。
再編合意への署名をもって、同委員会は解散します。
これまでに設置されたグループ
時間の経過とともに、委員会やグループ、クラブのなかには、変化を遂げたり他に引き継が
れたものもあります。以下はその例です。
先進 5 カ国グループ
主要先進国からなる先進 5 カ国グループ(G5) は、フランス、ドイツ、日本、英国、およ
び米国の経済政策の連携を図るべく、1970 年代半ばに結成されましたこれらの国々の通貨
が SDR を構成していました。SDR とは、IMF が、加盟国の準備資産を補完するために、
8
1969 年に創設した国際準備資産です)。G5 は、1985 年 9 月のプラザ合意まで、主要先進
国間の主たる政策協調グループとしての役割を果たしていました。G5 は後に G7 となりま
した。
8 カ国グループ
ロシアが初めて G7 会合の一部に参加した 1994 年の G7 ナポリ会合で、8 カ国グループ
(G8)の構想が示されました。その後ロシアは、1997 年のデンバーサミットで、G7 の経
済サミットの終了後の政治討議に参加しました。1998 年のバーミンガムサミットでは、ロ
シアは全討議に参加、これにより G8 が誕生しました。G8 は、主要先進国の元首や政府の
トップが集い、主要な経済・政治的課題について協議する年次サミットを開催しました。
他の参加国は 2014 年 3 月 24 日に、ロシアのフォーラムへの参加を停止しました。
G8参加国
カナダ
フランス
ドイツ
イタリア
日本
ロシア
英国
米国
22 カ国グループ
1997 年 11 月のバンクーバーでの APEC 会合において、クリントン大統領と APEC 諸国首
脳は、22 カ国グループ(別名「ウィラード・グループ」)の暫定ベースでの結成を発表し
ました。これは、国際金融システムのアーキテクチャーの改革を推進する、財務相および中
央銀行総裁会議の開催の合意を受けたものです。G22 の構成メンバーは、G7 先進国 プラス
15 カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、香港特別行政区、インド、イ
ンドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ロシア、シンガポール、南アフリ
カ、タイ)の財務相および中央銀行総裁でした。1998 年 4 月 16 日、G22 初の会合がワシン
トン DC で開かれ、国際金融システムの安定性および世界の資本市場の効果的な機能に関す
る事項について検証しました。G22 はまず G33 に、その後 G20 へと変化しました。
33 カ国グループ
1999 年はじめに G22 を引き継いだ 33 カ国グループ(G33)は、その年の後半に G20 へと
姿を変えました。G7 の財務相および中央銀行総裁の主導で、国際金融制度に関する G33
セミナーが複数回開催されました。 初の会合は、1999 年 3 月 11 日、ボンでドイツをホス
ト国に開催されました。
G33 は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コー
トジボワール、エジプト、フランス、ドイツ、香港特別行政区、インド、インドネシア、イ
タリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、モロッコ、オランダ、ポーランド、ロシア、
サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、ト
ルコ、英国、米国の、財務相および中央銀行総裁で構成されていました。
この情報は 2014 年 9 月現在のものです。