社会不安障害

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くらしの
産業カウンセラー・ジャーナリスト●大美賀直子
知っておきたい心の病
社会不安障害
初対面の人に会ったり、たくさんの人の前で話し
たりするときには、誰でも緊張し、ドキドキするも
のです。しかし、耐えられないほどつらい気持ちに
なり、人前に出るのが苦痛になるなら「社会不安障
害」の可能性があるかもしれません。
社会不安障害とは、人前に出て話したり会食した
りすることに非常に強い不安や恐怖を感じ、そうし
た場面に直面したときに、汗をかいたり、震えたり、
気分が悪くなったり、動悸(どうき)や目まい、腹
痛を感じたりと、さまざまな心身症状が生じる病気
です。
社会不安障害は性格の問題ではなく、脳の神経伝
達物質のバランスが崩れることで起こる病気と考え
られています。従って、周囲から「内気を直さなけ
れば駄目だよ」
「気の持ちようだよ」などと言われ、
無理な対人接触をさせられると、恐怖から引きこ
もったり、お酒に頼ってアルコール依存症になった
り、抑うつが強くなってうつ病になったりと、症状
を悪化させたり、他の病気を誘発してしまうケース
もあります。
単なる内気さを超えて、人と関わることを極度に
タレント・食生活アドバイザー●岡村 麻純
高齢者の栄養
に味覚も低下していきます。味覚の
感度の低下は塩味で特に大きく、食
(全体運)どんどん人脈を広げていける期間。飲み会や食事会といった集まりには気軽に顔を出して。サークル活動も幸運
(健康運)疲労をため込みやすいかも。無理は禁物
(幸運を呼ぶ食べ物)ナス
塩の取り過ぎには注意が必要です。
一方不足しがちなものには、まず
は水分が挙げられます。加齢ととも
にのどの渇きを感じる機能も低下し
ていきます。水分摂取不足は脱水症
状や脳梗塞につながる可能性もあり
ます。また、骨密度の低下で骨が弱
くなる上に、カルシウムの吸収を助
重要です。
けるビタミンDは年齢とともに体内
近 年 高 齢 者 の 健 康 志 向 が 高 ま り、
での生成能力が低くなります。骨折
高齢者に向けた健康食品やサプリメ
ントが多く出回っています。しかし、 の予防のためにはシラスやサケなど
ビタミンDを多く含む食品の摂取が
剰摂取が懸念される事態にもなって
もう一度見つめよう
食べ物の世界
その結果、欠乏症の予防どころか過
います。まずは、自分には何が不足
年を重ねるとともに、精神、体の
個人差が大きくなっていきます。年
し、何が過剰摂取なのかを理解する
齢で一律に考えずに、身体的特徴や
ことが必要です。
体の抱えている問題に合わせて食生
人は加齢とともに、心臓を除く多
くの臓器、組織の実質細胞数、骨量、 活を考えましょう。そして、食事は
精神的支柱にもなります。健康のた
体水分量など、脂肪以外の体重は減
ほしいです。
めに押し付けるのではなく、幸せな
少していきますが、脂肪量は変化せ
ず、体脂肪率は増加します。さらに、 ひとときとしての食事を大切にして
加齢とともに消費エネルギーが減少
することや、歯が弱くなることで軟
らかいものばかりを食べてしまう結
果、栄養が糖質に偏ることで肥満が
起こりやすくなります。かむという
ことは、脳の血流を良くする上でも
重要です。できるだけそしゃく力を
高め、糖質の過剰摂取を控え、タン
パク質や食物繊維なども上手に取る
工夫が必要です。また、加齢ととも
蠍 座 10/24~11/22
恐れ、関わると体調も悪くなるようなら、治療が必
要な社会不安障害の可能性が高くなりますので、精
神科を受診して適切な診断と治療を受けることが克
服への近道です。
社会不安障害の治療では、主に「SSRI」という
脳内神経伝達物質のバランスを整える薬が処方され
ます。症状が落ち着いても、安定した状態を目指す
には長期間飲み続けることが大切ですので、自己判
断でやめないようにします。
また、心理療法では「認知行動療法」がよく行わ
れます。この療法では、人前に出たときに浮かぶ恐
怖心を修正したり、
人と関わる場面に
少しずつ慣れてい
くことで、対人恐
怖や不安の解消を
目指します。
次 回 は、「 依 存
症」についてお伝
えします。
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